JPH1110432A - 複合工具 - Google Patents
複合工具Info
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- JPH1110432A JPH1110432A JP9176547A JP17654797A JPH1110432A JP H1110432 A JPH1110432 A JP H1110432A JP 9176547 A JP9176547 A JP 9176547A JP 17654797 A JP17654797 A JP 17654797A JP H1110432 A JPH1110432 A JP H1110432A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tool
- burnishing
- composite
- roughing
- ball
- Prior art date
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- Pending
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23P—METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; COMBINED OPERATIONS; UNIVERSAL MACHINE TOOLS
- B23P25/00—Auxiliary treatment of workpieces, before or during machining operations, to facilitate the action of the tool or the attainment of a desired final condition of the work, e.g. relief of internal stress
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23C—MILLING
- B23C5/00—Milling-cutters
- B23C5/02—Milling-cutters characterised by the shape of the cutter
- B23C5/06—Face-milling cutters, i.e. having only or primarily a substantially flat cutting surface
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23P—METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; COMBINED OPERATIONS; UNIVERSAL MACHINE TOOLS
- B23P23/00—Machines or arrangements of machines for performing specified combinations of different metal-working operations not covered by a single other subclass
- B23P23/02—Machine tools for performing different machining operations
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B24—GRINDING; POLISHING
- B24B—MACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
- B24B27/00—Other grinding machines or devices
- B24B27/0076—Other grinding machines or devices grinding machines comprising two or more grinding tools
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B24—GRINDING; POLISHING
- B24B—MACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
- B24B39/00—Burnishing machines or devices, i.e. requiring pressure members for compacting the surface zone; Accessories therefor
- B24B39/06—Burnishing machines or devices, i.e. requiring pressure members for compacting the surface zone; Accessories therefor designed for working plane surfaces
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Milling Processes (AREA)
- Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】粗加工とバニシング加工とを組合わせることに
より、1パスの加工で加工面を高精度かつ高強度な平面
に仕上げることができる複合工具を提供する。 【解決手段】工具本体5の周縁に粗加工用のスローアウ
ェイチップ6を取付ける。工具本体5の半径方向内周の
端面には仕上げ加工用のバニシングボール7を取付け
る。1パスの加工で切削加工とバニシング仕上げ加工と
を行う。
より、1パスの加工で加工面を高精度かつ高強度な平面
に仕上げることができる複合工具を提供する。 【解決手段】工具本体5の周縁に粗加工用のスローアウ
ェイチップ6を取付ける。工具本体5の半径方向内周の
端面には仕上げ加工用のバニシングボール7を取付け
る。1パスの加工で切削加工とバニシング仕上げ加工と
を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粗加工用の工具と
仕上げ加工用の工具とを組合わせて1パスで平面の精密
加工を行うようにした複合工具に関する。
仕上げ加工用の工具とを組合わせて1パスで平面の精密
加工を行うようにした複合工具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の複合工具としては、例えば
特開平1−205908号公報に記載された工具が知ら
れている。この工具は図5に示すように、工具本体1の
先端外縁部に複数のスローアウェイチップ(切削刃)2
が取付けられており、スローアウェイチップ2よりも工
具本体1のやや内周側には研削砥石3がボルト4によっ
て取付けられている。
特開平1−205908号公報に記載された工具が知ら
れている。この工具は図5に示すように、工具本体1の
先端外縁部に複数のスローアウェイチップ(切削刃)2
が取付けられており、スローアウェイチップ2よりも工
具本体1のやや内周側には研削砥石3がボルト4によっ
て取付けられている。
【0003】この工具では研削砥石3の先端はスローア
ウェイチップ2の先端よりも所定の研削代だけ突出して
取付けられており、スローアウェイチップ2で切削加工
を終えた加工面を研削砥石3で研削仕上げするようにな
っており、1パスで切削加工と研削仕上げとを行うこと
ができるものである。
ウェイチップ2の先端よりも所定の研削代だけ突出して
取付けられており、スローアウェイチップ2で切削加工
を終えた加工面を研削砥石3で研削仕上げするようにな
っており、1パスで切削加工と研削仕上げとを行うこと
ができるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが上述の従来技
術では、以下のような問題点があった。
術では、以下のような問題点があった。
【0005】研削砥石がスローアウェイチップよりも半
径方向内側にあるため、切削刃の最適な切削速度を得る
ように工具回転数を設定すると、研削砥石の周速度が最
適条件よりも遅くなってしまう。このため研削抵抗が増
大し、仕上げ面粗さが悪化するとともに、砥石の寿命も
短くなってしまう。一方、研削砥石の側に最適な回転数
をあわせると切削刃の切削速度が速すぎて良好な切削を
維持できなくなる。
径方向内側にあるため、切削刃の最適な切削速度を得る
ように工具回転数を設定すると、研削砥石の周速度が最
適条件よりも遅くなってしまう。このため研削抵抗が増
大し、仕上げ面粗さが悪化するとともに、砥石の寿命も
短くなってしまう。一方、研削砥石の側に最適な回転数
をあわせると切削刃の切削速度が速すぎて良好な切削を
維持できなくなる。
【0006】このような問題点に対しては、例えば特開
平9−29529号公報のように、仕上げ用の研削砥石
をエアータービンで回転させるようにして、切削刃と研
削砥石をそれぞれ独立に適正速度で回転させることも考
えられる。しかし、研削砥石の工具軸を内蔵させる都合
上、軸径が細くなり剛性が低くなって振動が発生し、仕
上げ面精度が悪化することがあった。また機構が複雑に
なり、コストの上昇を招くものとなっていた。
平9−29529号公報のように、仕上げ用の研削砥石
をエアータービンで回転させるようにして、切削刃と研
削砥石をそれぞれ独立に適正速度で回転させることも考
えられる。しかし、研削砥石の工具軸を内蔵させる都合
上、軸径が細くなり剛性が低くなって振動が発生し、仕
上げ面精度が悪化することがあった。また機構が複雑に
なり、コストの上昇を招くものとなっていた。
【0007】また一般に切削加工と研削加工とを同時に
行う場合には、切削による大きな切り屑と研削による微
細な切り屑とが同時に発生するため、クーラントのフィ
ルタを2段構成にするなど切り屑処理に工夫をする必要
があった。
行う場合には、切削による大きな切り屑と研削による微
細な切り屑とが同時に発生するため、クーラントのフィ
ルタを2段構成にするなど切り屑処理に工夫をする必要
があった。
【0008】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、粗加工とバニシング加工とを組合わせることによ
り、1パスの加工で加工面を高精度かつ高強度な平面に
仕上げることができる複合工具を提供することを目的と
する。
で、粗加工とバニシング加工とを組合わせることによ
り、1パスの加工で加工面を高精度かつ高強度な平面に
仕上げることができる複合工具を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の本発明の複合工具は、工具本体と、
前記工具本体の周縁に取付けられた粗加工用工具と、前
記工具本体の半径方向内周の端面に配設された仕上げ加
工用のバニシング工具とからなることを特徴とする。
に、請求項1記載の本発明の複合工具は、工具本体と、
前記工具本体の周縁に取付けられた粗加工用工具と、前
記工具本体の半径方向内周の端面に配設された仕上げ加
工用のバニシング工具とからなることを特徴とする。
【0010】この請求項1記載の複合工具では、粗加工
とバニシング加工(バニシ仕上げ)とを同時に行う。す
なわち工具先端面の外周部では粗加工を行う。粗加工で
は通常の切削刃を用いた切削加工を行う。一方、工具先
端面の内周部ではバニシング加工を行う。バニシング加
工ではワーク表面にバニシング工具を押しつけてすべら
せ、表面の小さい凸部をつぶし、凹部を埋めて、表面を
平滑にする。これにより表面層のわずかな塑性変形によ
って表面が平滑になると同時に、硬度が上昇し、圧縮力
を残留させ、疲れ強さと耐摩耗性を向上させる。これに
より1パスの加工で加工面を高精度かつ高強度な平面に
仕上げる。
とバニシング加工(バニシ仕上げ)とを同時に行う。す
なわち工具先端面の外周部では粗加工を行う。粗加工で
は通常の切削刃を用いた切削加工を行う。一方、工具先
端面の内周部ではバニシング加工を行う。バニシング加
工ではワーク表面にバニシング工具を押しつけてすべら
せ、表面の小さい凸部をつぶし、凹部を埋めて、表面を
平滑にする。これにより表面層のわずかな塑性変形によ
って表面が平滑になると同時に、硬度が上昇し、圧縮力
を残留させ、疲れ強さと耐摩耗性を向上させる。これに
より1パスの加工で加工面を高精度かつ高強度な平面に
仕上げる。
【0011】バニシング加工は、研削加工とは異なり、
加工速度の影響を受けにくいため、粗加工用工具の最適
条件に回転数を設定することが可能となる。
加工速度の影響を受けにくいため、粗加工用工具の最適
条件に回転数を設定することが可能となる。
【0012】またバニシング工具が加工面に常時圧接さ
れた状態で加工が行われるので、工具−被加工物系の剛
性が向上し振動が低減する。この振動低減の効果とバニ
シング加工の仕上げ面粗さの向上の効果とが相乗して、
従来の複合工具では得られない良好な仕上げ面が得られ
る。
れた状態で加工が行われるので、工具−被加工物系の剛
性が向上し振動が低減する。この振動低減の効果とバニ
シング加工の仕上げ面粗さの向上の効果とが相乗して、
従来の複合工具では得られない良好な仕上げ面が得られ
る。
【0013】またバニシング加工では研削加工のような
切り屑は発生しないため、従来のフライス盤をそのまま
用いて加工を行うことができる。
切り屑は発生しないため、従来のフライス盤をそのまま
用いて加工を行うことができる。
【0014】請求項1記載の複合工具において、バニシ
ング工具は粗加工用工具よりも半径方向内周の端面に取
付けられていればよく、その取付構造は特に限定され
ず、種々の構造を採ることができる。なかでも請求項2
記載の複合工具は、前記バニシング工具を前記工具本体
に対して着脱自在にしたことを特徴とする。
ング工具は粗加工用工具よりも半径方向内周の端面に取
付けられていればよく、その取付構造は特に限定され
ず、種々の構造を採ることができる。なかでも請求項2
記載の複合工具は、前記バニシング工具を前記工具本体
に対して着脱自在にしたことを特徴とする。
【0015】この請求項2記載の複合工具は、バニシン
グ工具を取外した状態では通常のフライス加工用の工具
として使用される。すなわち1つの工具を、粗加工とバ
ニシング加工を同時に行う加工と通常の切削加工とに共
用することができる。またバニシング工具を着脱自在に
しておくことは複合工具のメンテナンスにも都合がよ
い。
グ工具を取外した状態では通常のフライス加工用の工具
として使用される。すなわち1つの工具を、粗加工とバ
ニシング加工を同時に行う加工と通常の切削加工とに共
用することができる。またバニシング工具を着脱自在に
しておくことは複合工具のメンテナンスにも都合がよ
い。
【0016】請求項1又は2記載の複合工具において、
バニシング工具は粗加工用工具よりもワーク側にわずか
に突出するような位置関係に取付けられていればよく、
その取付構造は特に限定されない。なかでも請求項3記
載の複合工具は、前記バニシング工具を流体の静圧によ
って加工面に向けて付勢するようにしたことを特徴とす
る。
バニシング工具は粗加工用工具よりもワーク側にわずか
に突出するような位置関係に取付けられていればよく、
その取付構造は特に限定されない。なかでも請求項3記
載の複合工具は、前記バニシング工具を流体の静圧によ
って加工面に向けて付勢するようにしたことを特徴とす
る。
【0017】請求項3記載の複合工具では、流体の静圧
によってバニシング工具を付勢するので、粗加工工具が
摩耗した場合でも、常時一定の圧力でバニシング加工が
行われ、加工面の仕上げ面粗さが安定する。
によってバニシング工具を付勢するので、粗加工工具が
摩耗した場合でも、常時一定の圧力でバニシング加工が
行われ、加工面の仕上げ面粗さが安定する。
【0018】請求項3記載の複合工具において、用いる
流体はバニシング工具に一定の付勢力を加えられるもの
であれば別に限定はされないが、特に請求項4記載の複
合工具は、前記バニシング工具を付勢する前記流体とし
てクーラントを用いるとともに、クーラントを前記粗加
工用工具に向けて噴出する流路を備えたことを特徴とす
る。
流体はバニシング工具に一定の付勢力を加えられるもの
であれば別に限定はされないが、特に請求項4記載の複
合工具は、前記バニシング工具を付勢する前記流体とし
てクーラントを用いるとともに、クーラントを前記粗加
工用工具に向けて噴出する流路を備えたことを特徴とす
る。
【0019】この請求項4記載の複合工具では、クーラ
ントの圧力によってバニシング工具を付勢するととも
に、クーラントを粗加工用工具に向けて噴出して切削加
工の潤滑を行う。これにより粗加工工具の寿命が長くな
るとともに、バニシング工具への切り屑の噛み込みを防
止する。
ントの圧力によってバニシング工具を付勢するととも
に、クーラントを粗加工用工具に向けて噴出して切削加
工の潤滑を行う。これにより粗加工工具の寿命が長くな
るとともに、バニシング工具への切り屑の噛み込みを防
止する。
【0020】
【発明の効果】請求項1記載の複合工具によれば、粗加
工とバニシング加工とを同時に行うことができるので、
1パスの加工で加工面を高精度かつ高強度な平面に仕上
げることができる。バニシング加工により表面の小さい
凸部をつぶし、凹部を埋めて、表面を平滑にすることが
できる。すなわち表面層のわずかな塑性変形によって表
面が平滑になると同時に、硬度が上昇し、圧縮力を残留
させ、疲れ強さと耐摩耗性を向上させることができる。
工とバニシング加工とを同時に行うことができるので、
1パスの加工で加工面を高精度かつ高強度な平面に仕上
げることができる。バニシング加工により表面の小さい
凸部をつぶし、凹部を埋めて、表面を平滑にすることが
できる。すなわち表面層のわずかな塑性変形によって表
面が平滑になると同時に、硬度が上昇し、圧縮力を残留
させ、疲れ強さと耐摩耗性を向上させることができる。
【0021】バニシング加工は、研削加工とは異なり、
加工速度の影響を受けにくいため、粗加工用工具の最適
条件に回転数を設定することができるようになる。
加工速度の影響を受けにくいため、粗加工用工具の最適
条件に回転数を設定することができるようになる。
【0022】またバニシング工具が加工面に常時圧接さ
れた状態で加工が行われるので、工具−被加工物系の剛
性が向上し振動を低減させることができる。この振動低
減の効果とバニシング加工の仕上げ面粗さの向上の効果
とが相乗して、従来の複合工具では得られない良好な仕
上げ面を得ることができる。
れた状態で加工が行われるので、工具−被加工物系の剛
性が向上し振動を低減させることができる。この振動低
減の効果とバニシング加工の仕上げ面粗さの向上の効果
とが相乗して、従来の複合工具では得られない良好な仕
上げ面を得ることができる。
【0023】またバニシング加工では研削加工のような
切り屑は発生しないため、従来のフライス盤をそのまま
用いて加工を行うことができる。
切り屑は発生しないため、従来のフライス盤をそのまま
用いて加工を行うことができる。
【0024】請求項2記載の複合工具によれば、バニシ
ング工具を取外した状態では通常のフライス加工用の工
具として使用することができる。すなわち1つの工具
を、粗加工とバニシング加工を同時に行う加工と通常の
切削加工とに共用することができる。またバニシング工
具が着脱自在になっているので複合工具のメンテナンス
を簡単に行うことができる。
ング工具を取外した状態では通常のフライス加工用の工
具として使用することができる。すなわち1つの工具
を、粗加工とバニシング加工を同時に行う加工と通常の
切削加工とに共用することができる。またバニシング工
具が着脱自在になっているので複合工具のメンテナンス
を簡単に行うことができる。
【0025】請求項3記載の複合工具によれば、流体の
静圧によってバニシング工具を付勢するので、粗加工工
具が摩耗した場合でも、常時一定の圧力でバニシング加
工を行うことができる。従って、加工面の仕上げ面粗さ
を安定させることができる。
静圧によってバニシング工具を付勢するので、粗加工工
具が摩耗した場合でも、常時一定の圧力でバニシング加
工を行うことができる。従って、加工面の仕上げ面粗さ
を安定させることができる。
【0026】請求項4記載の複合工具によれば、クーラ
ントの圧力によってバニシング工具を付勢するだけでな
く、クーラントを粗加工用工具に向けて噴出して切削加
工の潤滑をも行うことができる。これにより粗加工工具
の寿命を長くすることができる。またバニシング工具へ
の切り屑の噛み込みを防止することができる。
ントの圧力によってバニシング工具を付勢するだけでな
く、クーラントを粗加工用工具に向けて噴出して切削加
工の潤滑をも行うことができる。これにより粗加工工具
の寿命を長くすることができる。またバニシング工具へ
の切り屑の噛み込みを防止することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
に係る複合工具の実施形態を説明する。なお、図面の説
明において同一の要素には同一符号を付し、重複する説
明を省略する。
に係る複合工具の実施形態を説明する。なお、図面の説
明において同一の要素には同一符号を付し、重複する説
明を省略する。
【0028】(実施形態1)
【0029】図1は複合工具を示す断面正面図である。
図において、符号5は全体がカップを逆さにした形状の
工具本体であって、その下端周縁には工具本体5の下端
面よりわずかに下方に突出するように複数のスローアウ
ェイチップ6が取付けられている。ここでスローアウェ
イチップ6は粗加工工具にあたるものである。
図において、符号5は全体がカップを逆さにした形状の
工具本体であって、その下端周縁には工具本体5の下端
面よりわずかに下方に突出するように複数のスローアウ
ェイチップ6が取付けられている。ここでスローアウェ
イチップ6は粗加工工具にあたるものである。
【0030】7は焼入れされた鋼球からなるバニシング
ボールであって、前記工具本体5の下端面において前記
スローアウェイチップ6よりも半径方向内周側に形成さ
れた複数の陥凹孔5a内に収容され、リテーナ7にて脱
落しないように保持されるとともに、スプリング8によ
って工具本体5から突出するように付勢されている。な
お、工具本体5は取付ボルト10によりATCの工具ホ
ルダ11に固定されている。
ボールであって、前記工具本体5の下端面において前記
スローアウェイチップ6よりも半径方向内周側に形成さ
れた複数の陥凹孔5a内に収容され、リテーナ7にて脱
落しないように保持されるとともに、スプリング8によ
って工具本体5から突出するように付勢されている。な
お、工具本体5は取付ボルト10によりATCの工具ホ
ルダ11に固定されている。
【0031】次に、上記構成からなる本実施形態の複合
工具の使用方法を説明する。
工具の使用方法を説明する。
【0032】工具ホルダ11をフライス盤(図示せず)
のATCに保持して回転駆動しつつ、被加工物12には
図中の矢印のように送りをかける。被加工物12は、ま
ずスローアウェイチップ6で切削加工され、その後続い
てバニシングボール7によりバニシング加工が施され
る。すなわち切削刃による粗加工とバニシング仕上げ加
工とを1パスで行うことができる。
のATCに保持して回転駆動しつつ、被加工物12には
図中の矢印のように送りをかける。被加工物12は、ま
ずスローアウェイチップ6で切削加工され、その後続い
てバニシングボール7によりバニシング加工が施され
る。すなわち切削刃による粗加工とバニシング仕上げ加
工とを1パスで行うことができる。
【0033】バニシング加工では被加工物12の表面に
バニシングボール7を押しつけてすべらせ、表面の小さ
い凸部をつぶし、凹部を埋めて、表面を平滑にする。こ
れにより表面層のわずかな塑性変形によって表面が平滑
になると同時に、硬度が上昇し、圧縮力を残留させ、疲
れ強さと耐摩耗性を向上させる。
バニシングボール7を押しつけてすべらせ、表面の小さ
い凸部をつぶし、凹部を埋めて、表面を平滑にする。こ
れにより表面層のわずかな塑性変形によって表面が平滑
になると同時に、硬度が上昇し、圧縮力を残留させ、疲
れ強さと耐摩耗性を向上させる。
【0034】ここでバニシング加工は加工速度の影響を
受けにくいため、スローアウェイチップ6の最適条件に
回転数を設定することができる。
受けにくいため、スローアウェイチップ6の最適条件に
回転数を設定することができる。
【0035】またバニシングボール7が加工面に常時圧
接された状態で加工が行われるので、工具−被加工物系
の剛性が向上し振動が低減する。この振動低減の効果と
バニシング加工の仕上げ面粗さの向上の効果とが相乗し
て、従来の複合工具では得られない良好な仕上げ面が得
られる。
接された状態で加工が行われるので、工具−被加工物系
の剛性が向上し振動が低減する。この振動低減の効果と
バニシング加工の仕上げ面粗さの向上の効果とが相乗し
て、従来の複合工具では得られない良好な仕上げ面が得
られる。
【0036】またバニシング加工では研削加工のような
切り屑は発生しないため、本実施形態で発生する切り屑
はスローアウェイチップ6による切削加工のものだけで
あり、従来のフライス盤をそのまま用いて加工を行うこ
とができる。
切り屑は発生しないため、本実施形態で発生する切り屑
はスローアウェイチップ6による切削加工のものだけで
あり、従来のフライス盤をそのまま用いて加工を行うこ
とができる。
【0037】(実施形態2)
【0038】次に、本発明の別例を図2について説明す
ると、この実施形態では工具本体5とは別体のバニシン
グ工具ユニット13にバニシング工具を設けるようにし
た点において前記実施形態1とは異なっている。
ると、この実施形態では工具本体5とは別体のバニシン
グ工具ユニット13にバニシング工具を設けるようにし
た点において前記実施形態1とは異なっている。
【0039】バニシング工具ユニット13には複数の陥
凹孔13aが形成され、前記実施形態と同様に、バニシ
ングボール7が収容され、リテーナ7にて脱落しないよ
うに保持されるとともに、スプリング8によってバニシ
ング工具ユニット13から突出するように付勢されてい
る。
凹孔13aが形成され、前記実施形態と同様に、バニシ
ングボール7が収容され、リテーナ7にて脱落しないよ
うに保持されるとともに、スプリング8によってバニシ
ング工具ユニット13から突出するように付勢されてい
る。
【0040】バニシング工具ユニット13は、取付ボル
ト10によって工具本体5と一体的に工具ホルダ11に
固定されている。従って取付ボルト10をゆるめれば、
バニシング工具ユニット13を工具本体5から着脱した
り交換したりすることができる。
ト10によって工具本体5と一体的に工具ホルダ11に
固定されている。従って取付ボルト10をゆるめれば、
バニシング工具ユニット13を工具本体5から着脱した
り交換したりすることができる。
【0041】本実施形態では、バニシング工具ユニット
13を取外した状態では工具本体5は通常のフライス加
工用の工具として使用できる。すなわち1つの工具を、
粗加工とバニシング加工を同時に行う加工と通常の切削
加工とに共用することができる。またバニシング工具ユ
ニット13を着脱自在にしておくことはメンテナンスに
も都合がよい。
13を取外した状態では工具本体5は通常のフライス加
工用の工具として使用できる。すなわち1つの工具を、
粗加工とバニシング加工を同時に行う加工と通常の切削
加工とに共用することができる。またバニシング工具ユ
ニット13を着脱自在にしておくことはメンテナンスに
も都合がよい。
【0042】(実施形態3)
【0043】次に、本発明の別例を図3について説明す
ると、この実施形態ではバニシングボール7を流体の静
圧によって加工面に向けて付勢するようにした点におい
て前記実施形態2とは異なっている。
ると、この実施形態ではバニシングボール7を流体の静
圧によって加工面に向けて付勢するようにした点におい
て前記実施形態2とは異なっている。
【0044】流体は、中心軸に流路14を備えた工具ホ
ルダ15から供給され、取付ボルト17内の流路16を
通って、バニシング工具ユニット18内の流路19に流
入する。流路19はバニシングボール7の上面に連通し
ている。これによりバニシングボール7の上面に流体の
圧力が作用して、前記実施形態2のスプリング9と同様
に、バニシングボール7がバニシング工具ユニット18
から突出するように付勢する。
ルダ15から供給され、取付ボルト17内の流路16を
通って、バニシング工具ユニット18内の流路19に流
入する。流路19はバニシングボール7の上面に連通し
ている。これによりバニシングボール7の上面に流体の
圧力が作用して、前記実施形態2のスプリング9と同様
に、バニシングボール7がバニシング工具ユニット18
から突出するように付勢する。
【0045】本実施形態では、流体の静圧によってバニ
シングボール7を付勢するので、スローアウェイチップ
6が摩耗した場合でも、常時一定の圧力でバニシング加
工が行われ、加工面の仕上げ面粗さが安定する。
シングボール7を付勢するので、スローアウェイチップ
6が摩耗した場合でも、常時一定の圧力でバニシング加
工が行われ、加工面の仕上げ面粗さが安定する。
【0046】(実施形態4)
【0047】次に、本発明の別例を図4について説明す
ると、この実施形態ではバニシングボール7を付勢する
流体としてクーラントを用いるとともに、クーラントを
スローアウェイチップ6に向けて噴出する流路21を流
路19から分岐して設けるようにした点において前記実
施形態3とは異なっている。
ると、この実施形態ではバニシングボール7を付勢する
流体としてクーラントを用いるとともに、クーラントを
スローアウェイチップ6に向けて噴出する流路21を流
路19から分岐して設けるようにした点において前記実
施形態3とは異なっている。
【0048】本実施形態では、クーラントの圧力によっ
てバニシングボール7を付勢するとともに、クーラント
をスローアウェイチップ6に向けて噴出して切削加工の
潤滑を行う。これによりスローアウェイチップ6の寿命
が長くなるとともに、バニシングボール7への切り屑の
噛み込みを防止する。
てバニシングボール7を付勢するとともに、クーラント
をスローアウェイチップ6に向けて噴出して切削加工の
潤滑を行う。これによりスローアウェイチップ6の寿命
が長くなるとともに、バニシングボール7への切り屑の
噛み込みを防止する。
【0049】なお、以上説明した実施の形態は、本発明
の理解を容易にするために記載されたものであって、本
発明を限定するために記載されたものではない。したが
って、上記の実施の形態に開示された各要素は、本発明
の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む
趣旨である。
の理解を容易にするために記載されたものであって、本
発明を限定するために記載されたものではない。したが
って、上記の実施の形態に開示された各要素は、本発明
の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む
趣旨である。
【図1】本発明の実施形態1による複合工具を示す断面
正面図である。
正面図である。
【図2】本発明の実施形態2による複合工具を示す断面
正面図である。
正面図である。
【図3】本発明の実施形態3による複合工具を示す断面
正面図である。
正面図である。
【図4】本発明の実施形態4による複合工具を示す断面
正面図である。
正面図である。
【図5】従来技術による複合工具を示す断面正面図であ
る。
る。
1,5…工具本体 2,6…スローアウェイチップ 3…研削砥石 4,10,17…取付ボルト 7…バニシングボール 8…リテーナ 9…スプリング 11,15…工具ホルダ 12…被加工物 13,18,20…バニシング工具ユニット 14,16,19,21…流路
Claims (4)
- 【請求項1】 工具本体と、前記工具本体の周縁に取付
けられた粗加工用工具と、前記工具本体の半径方向内周
の端面に配設された仕上げ加工用のバニシング工具とか
らなることを特徴とする複合工具。 - 【請求項2】 前記バニシング工具を前記工具本体に対
して着脱自在にしたことを特徴とする請求項1記載の複
合工具。 - 【請求項3】 前記バニシング工具を流体の静圧によっ
て加工面に向けて付勢するようにしたことを特徴とする
請求項1又は2記載の複合工具。 - 【請求項4】 前記バニシング工具を付勢する前記流体
としてクーラントを用いるとともに、クーラントを前記
粗加工用工具に向けて噴出する流路を備えたことを特徴
とする請求項3記載の複合工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9176547A JPH1110432A (ja) | 1997-06-17 | 1997-06-17 | 複合工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9176547A JPH1110432A (ja) | 1997-06-17 | 1997-06-17 | 複合工具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1110432A true JPH1110432A (ja) | 1999-01-19 |
Family
ID=16015501
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9176547A Pending JPH1110432A (ja) | 1997-06-17 | 1997-06-17 | 複合工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1110432A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005066813A (ja) * | 2003-08-04 | 2005-03-17 | Japan Aircraft Mfg Co Ltd | 切削工具及び切削装置 |
JP2013158856A (ja) * | 2012-02-02 | 2013-08-19 | Mitsubishi Materials Corp | 穴加工工具 |
JP2014121757A (ja) * | 2012-12-21 | 2014-07-03 | Mitsubishi Materials Corp | サイドカッター |
EP3305469A1 (en) * | 2012-05-11 | 2018-04-11 | YKK Corporation | Device for polishing slide fastener element, and slide fastener element |
GB2574437A (en) * | 2018-06-06 | 2019-12-11 | Caterpillar Inc | Cutting tool |
EP4245446A1 (en) * | 2022-03-15 | 2023-09-20 | Seco Tools AB | Face milling cutter |
WO2024044413A1 (en) * | 2022-08-22 | 2024-02-29 | The Timken Company | Integral cutting and honing tool |
-
1997
- 1997-06-17 JP JP9176547A patent/JPH1110432A/ja active Pending
Cited By (9)
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