JPH11103057A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH11103057A
JPH11103057A JP10065761A JP6576198A JPH11103057A JP H11103057 A JPH11103057 A JP H11103057A JP 10065761 A JP10065761 A JP 10065761A JP 6576198 A JP6576198 A JP 6576198A JP H11103057 A JPH11103057 A JP H11103057A
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明夫 中川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、携帯用機器のスイッチング素子と
しても使用でき、低耐圧と低オン抵抗の実現を図る。 【解決手段】 多結晶半導体層10の左右又は上下を絶
縁膜8を介してゲート電極9に挟まれてなる半導体装置
であって、前記多結晶半導体層は、両端が中央部よりも
高濃度に不純物を含有して夫々ソース領域6及びドレイ
ン領域7を形成し、前記中央部がチャネル領域5を形成
する半導体装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に、多結晶シリ
コンを用いた半導体装置に係り、特に、平板形状のチャ
ネル領域を有する半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、集積化技術の発展により、携帯電
話や電子手帳等の種々の携帯用機器が使用されるように
なってきている。
【0003】この種の携帯用機器は、電源にバッテリを
用い、そのスイッチング損失を低減させる観点から、低
耐圧低抵抗のスイッチング素子としてパワーMOSFE
Tが使用されている。
【0004】また、この種の携帯用機器では、低消費電
力、長寿命化の観点から電源電圧が低下する傾向にあ
り、そのスイッチング素子であるパワーMOSFETに
も低オン抵抗化が要求されている。
【0005】以上述べたようにスイッチング用の半導体
装置は、携帯用機器等にも使用可能な程度に、低オン抵
抗化が要求されている。
【0006】また一方、8V〜60V程度の低耐圧にお
けるスイッチング用の半導体装置としては、横型MOS
FETが知られている。
【0007】図69はこの種の横型MOSFETの構成
を示す平面図であり、図70は図69の70−70線矢
視断面図である。この横型MOSFETでは、p型半導
体基板1表面に選択的にp型ウェル層2が形成され、p
型ウェル層2上に選択的にn型ドレイン層3が形成され
ている。p型ウェル層2上にてn型ドレイン層3から離
れた位置にはn型ソース層4が形成されている。
【0008】n型ドレイン層3とn型ソース層4の間の
p型ウェル層2上にはゲート絶縁膜5が形成されてい
る。ゲート絶縁膜5上にゲート電極6が形成されてい
る。n型ドレイン層3上にはドレイン電極7が形成され
ている。p型ウェル層2上及びn型ソース層4上にはソ
ース電極8が形成されている。
【0009】この横型MOSFETは、以下のように動
作する。
【0010】ドレイン電極7に正電圧、ソース電極8に
負電圧が印加されているとき、ソースよりも正となる正
電圧をゲート電極6に印加すると、ゲート絶縁膜5に接
したp型ウェル層2の表面がn型に反転し、電子がn型
ソース層4から反転層を介してn型ドレイン層3に流れ
る。すなわち、素子が導通状態になる。
【0011】このような横型MOSFETを大電流のス
イッチングに用いた際には、オン状態における抵抗(オ
ン抵抗)を低く抑えることが損失を抑制する上で重要で
ある。ここで、横型MOSFETのオン抵抗はチャネル
部109の抵抗が大部分を占める。このため、横型MO
SFETのオン抵抗を低減させるためにはチャネル幅を
大きくすればよい。しかしながら、チャネル幅を大きく
すると、横型MOSFETの面積を増大させてしまう。
【0012】また、例えば30Vという低耐圧の横型M
0SFETでは、オン抵抗が40mΩ・mm2 程度であ
り、これ以上のオン抵抗の低減には限界がある。
【0013】以上説明したように横型MOSFETで
は、チャネル幅を大きくすると、素子の面積を増大させ
てしまう問題がある。また、横型MOSFETは表面の
みに電流が流れており、オン抵抗の低減には限界があ
る。
【0014】またさらに、縦型トレンチ構造の半導体装
置についても説明する。図71は縦型トレンチ構造の半
導体装置の構成を示す断面図である。この半導体装置
は、単結晶シリコンのn+ 型基板11上にn- 型ベース
層12が形成され、n- 型ベース層12表面にp型ベー
ス層(ウェル)13が形成されている。p型ベース層1
3表面には選択的にn+ 型ソース層14が形成されてい
る。n+ 型ソース層14表面には選択的にトレンチ15
がn型基板11に達する深さまで形成されている。トレ
ンチ15内には絶縁膜16を介してゲート電極17が埋
込み形成されている。このような半導体層表面には、p
型ベース層13及びその近傍のn+ 型ソース層14を露
出させるように選択的に絶縁層18が形成されている。
【0015】絶縁層間のp型ベース層13及びn+ 型ソ
ース層14の表面にコンタクトするようにソース電極1
9が形成されている。また、ソース電極19とは反対側
のn+ 型基板11上にはドレイン電極20が形成されて
いる。
【0016】このような縦型トレンチ構造のMOSFE
Tは、トレンチ15間の間隔Wが最小限でも2μm程度
となる。係るMOSFETは、寄生のnpnトランジス
タの動作を防ぐため、ソース電極19がn+ 型ソース層
14とp型ベース層13との両層にコンタクトして両層
を電気的にショートさせるように形成されている。
【0017】また、図71に示した構造のうち、p層が
省略されたn+ - + 構造が図72に示すように提案
されている。しかし、n+ - + 構造は、広いトレン
チ間間隔Wを要するため、耐圧を低下させる問題があ
る。
【0018】例えば、 n+ - + 構造のMOSFE
Tは、単結晶シリコンから形成された場合、0.5μm
以下の狭いトレンチ間隔Wを形成しても、空乏層内で発
生した正孔がn- 型ベース層12に蓄積され、寄生のバ
イポーラ動作を引起こすため、耐圧が劣化してしまう問
題がある。このため、多結晶シリコンから形成される場
合よりも低い耐圧となっている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように半
導体装置では、素子面積を増大させずにオン抵抗を低減
するには限界があるという問題がある。
【0020】本発明は上記実情を考慮してなされたもの
で、携帯用機器のスイッチング素子としても使用でき、
低耐圧と低オン抵抗を実現し得る半導体装置を提供する
ことを目的とする。
【0021】また、本発明の他の目的は、素子の面積を
増大させずに大幅にオン抵抗を低減し得る半導体装置を
提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の骨子は、多結晶
シリコンを用いた薄膜トランジスタのチャネル移動度
が、適切な処理により、シリコン単結晶からなるMOS
FET並みに向上可能であるという本発明者により見出
だされた知見に基づいて、薄膜を用いた構造によりパワ
ー素子を形成するものである。
【0023】なお、適切な処理とは、例えばアモルファ
スシリコンを薄膜状に堆積し、しかる後、600℃で8
時間〜20時間程度アニールすることである。この処理
により、アモルファスシリコン膜を高品質な多結晶シリ
コン膜に成長可能としている。
【0024】また、本発明の他の骨子は、横型MOSF
ETにおいて、ソース−ドレイン間にトレンチゲートを
設け、トレンチ深さに比例してチャネル幅を大きくし、
トレンチに沿って電流を流す構造である。これにより、
従来の表面のみに電流を流すプレーナ構造に比べ、素子
面積を増大させずにオン抵抗を大幅に低下させることが
できる。
【0025】さらに、本発明の他の骨子は、縦型トレン
チ構造の半導体装置において、トレンチ間のチャネル領
域と、ソース電極とのコンタクト領域とが分離して形成
されることにより、トレンチ間隔を短縮でき、且つ多結
晶シリコンにより形成されることにより、寄生のバイポ
ーラトランジスタ動作を無くした構造である。これによ
り、狭いトレンチ間隔の構造をもつ半導体装置におい
て、早いスイッチング速度と大電流の遮断とを同時に実
現できる。
【0026】以上のような本発明の夫々の骨子に基づい
て、具体的には以下のような手段が講じられる。始めに
述べる請求項1〜請求項4に対応する発明は、多結晶シ
リコンの薄膜トランジスタに対応している。
【0027】請求項1に対応する発明は、平板形状を有
し、両端が中央部よりも高濃度に不純物を含有して夫々
ソース領域及びドレイン領域を形成し、中央部がチャネ
ル領域を形成する第1の多結晶半導体層と、第1の多結
晶半導体層の中央部を両面から夫々絶縁膜を介して挟む
複数のゲート電極と、ソース領域に形成されたソース電
極と、ドレイン領域に形成されたドレイン電極とを備え
た半導体装置である。
【0028】また、請求項2に対応する発明は、請求項
1に対応する半導体装置において、第1の多結晶半導体
層が複数層あり、互いに略並列に配置されている半導体
装置である。
【0029】さらに、請求項3に対応する発明は、請求
項1又は請求項2に対応する発明において、第1の多結
晶半導体層の厚さが800nm以下である半導体装置で
ある。
【0030】また、請求項4に対応する発明は、請求項
1〜請求項3のいずれかに対応する半導体装置におい
て、第1の多結晶半導体層のいずれかの領域と同時に形
成された第2の多結晶半導体層と、第2の多結晶半導体
層に形成されたCMOSトランジスタとを備えた半導体
装置である。
【0031】従って、請求項1に対応する発明は以上の
ような手段を講じたことにより、多結晶半導体層の薄膜
をゲート電極で挟むことにより、多結晶半導体層の中央
部全体をチャネルにして高移動度化を実現できるので、
携帯用機器のスイッチング素子としても使用でき、低耐
圧と低オン抵抗を実現させることができる。
【0032】また、請求項2に対応する発明は、高移動
度を期待し得る複数の多結晶半導体層を互いに電気的に
並列に配置した構造となるので、請求項1に対応する作
用に加え、より一層オン抵抗を低減させることができ
る。
【0033】さらに、請求項3に対応する発明は、多結
晶半導体層の厚さが800nm以下と薄いため、多結晶
半導体層の厚さ方向全体がチャネルとなって単結晶シリ
コンと同等のチャネル移動度を達成でき、請求項1又は
請求項2に対応する作用に加え、より一層オン抵抗を低
減させることができる。
【0034】また、請求項4に対応する発明は、請求項
1〜請求項3に対応する発明のいずれかの作用を奏する
ことができ、さらに、上記第1の多結晶半導体層がパワ
ー素子を構成する場合、CMOSからなる制御回路とパ
ワー素子とからなるインテリジェントな半導体装置を実
現させることができる。
【0035】また、次の請求項5〜請求項11に対応す
る発明は、縦型トレンチ構造の半導体装置に対応してい
る。ここで、請求項5に対応する発明は、ソース電極
と、前記ソース電極上に形成された第1導電型基板と、
前記第1導電型基板上に形成された第2導電型高抵抗層
と、前記第2導電型高抵抗層上に形成された第1導電型
ベース層と、前記第1導電型ベース層の表面から前記第
1導電型基板に達する深さを有して前記第1導電型ベー
ス層の表面に形成された第1導電型拡散層と、前記第1
導電型拡散層と前記第1導電型ベース層との間に形成さ
れた第2導電型ソース層と、前記第1導電型拡散層及び
前記第2導電型ソース層上に形成された導体材料層と、
前記第2導電型高抵抗層の表面に形成された第2導電型
ドレイン層と、前記第2導電型ドレイン層に形成された
ドレイン電極と、前記2導電型ドレイン層と前記第2導
電型ソース層との間で前記第2導電型高抵抗層の途中の
深さまで形成された複数のトレンチ内にゲート絶縁膜を
介して埋込形成されたゲート電極とを備えた半導体装置
である。
【0036】また、請求項6に対応する発明は、ドレイ
ン電極と、前記ドレイン電極上に形成された第2導電型
ドレイン層と、前記第2導電型ドレイン層上に形成され
た第2導電型高抵抗層と、前記第2導電型高抵抗層上に
互いに略平行に形成された複数の第1導電型ベース層
と、前記各第1導電型ベース層の表面に互いに略平行に
形成された複数の第2導電型ソース層と、前記各第2導
電型ソース層に形成されたソース電極と、前記各第2導
電型ソース層間に前記第2導電型高抵抗層の途中の深さ
まで形成された複数のトレンチ内にゲート絶縁膜を介し
て埋込形成されたゲート電極とを備え、前記各トレンチ
としては、前記各第2導電型ソース層とは略直交する方
向の平面形状を有し、互いに略平行に配置されている半
導体装置である。
【0037】ここで、請求項7に対応する発明は、請求
項6に対応する半導体装置において、前記第2導電型ド
レイン層に代えて前記ドレイン電極上に形成された第1
導電型ドレイン層を備えた半導体装置である。
【0038】また、請求項8に対応する発明は、ドレイ
ン電極と、前記ドレイン電極上に形成された第2導電型
基板と、前記第2導電型基板上に形成された第2導電型
高抵抗層と、前記第2導電型高抵抗層よりも低抵抗を有
して前記第2導電型高抵抗層に形成された第2導電型埋
込層と、前記第2導電型高抵抗層表面に形成された第2
導電型ドレイン層と、前記第2導電型ドレイン層とは異
なる領域で前記第2導電型高抵抗層表面に形成された第
1導電型ベース層と、前記第1導電型ベース層表面に形
成された第2導電型ソース層と、前記第2導電型ソース
層に形成されたソース電極と、前記第2導電型ソース層
と前記第2導電型ドレイン層との間で前記第2導電型高
抵抗層の途中の深さまで形成された複数のトレンチ内に
ゲート絶縁膜を介して埋込形成されたゲート電極とを備
えた半導体装置である。
【0039】また、請求項9に対応する発明は、ドレイ
ン電極と、ドレイン電極上に形成された第2導電型ドレ
イン層と、第2導電型ドレイン層上に形成された第2導
電型高抵抗層と、第2導電型高抵抗層上に形成された第
1導電型ベース層と、第1導電型ベース層に形成された
直線状の第1導電型コンタクト層と、第1導電型コンタ
クト層とは異なる領域の前記第1導電型ベース層表面に
形成された第2導電型ソース層と、第2導電型ソース層
の表面からドレイン電極に達する深さを有して第2導電
型ソース層の表面に形成された複数のトレンチ内に絶縁
膜を介して埋込み形成されたゲート電極と、第1導電型
コンタクト層及びその近傍の前記第2導電型ソース層に
コンタクトして形成されたソース電極とを備え、第2導
電型ドレイン層、第2導電型高抵抗層、第1導電型ベー
ス層、第1導電型コンタクト層及び第2導電型ソース層
としては、多結晶シリコンから形成されている半導体装
置である。
【0040】さらに、請求項10に対応する発明は、請
求項9に対応する半導体装置において、第1導電型コン
タクト層の長手方向と各トレンチの長手方向とは互いに
略直交している半導体装置である。
【0041】従って、請求項5〜請求項10のいずれか
に対応する発明によれば、上面での二層配線を不要とし
たことにより、通常Al配線等で問題となる配線抵抗を低
減できるため、大電流素子に好適である。
【0042】また、請求項5〜請求項8のいずれかに対
応する発明によれば、素子面積を同一としたまま、トレ
ンチの深さや設置密度に応じてチャネルの幅を大きくで
きるため、素子のチャネル部の抵抗を小さく、すなわ
ち、素子自体の抵抗を小さくすることができ、もって、
オン抵抗を低減することができる。
【0043】さらに、請求項8に対応する発明は、低抵
抗の第2導電型埋込層を備えたことにより、チャネル幅
全体に電流が拡大して流れるようになるので、容易且つ
確実にオン抵抗を低減させることができる。
【0044】また、請求項9に対応する発明によれば、
トレンチ構造のゲート電極と、ソース電極へのコンタク
ト領域とを離して形成したので、狭いトレンチ間隔を実
現できる。そして、各半導体層を多結晶シリコンで形成
したことにより、寄生トランジスタ動作を無くしたの
で、早いスイッチング速度と大電流の遮断とを同時に実
現させることができる。
【0045】さらに、請求項10に対応する発明は、第
1導電型コンタクト層の長手方向と各トレンチの長手方
向とが互いに略直交する関係にあるので、請求項9に対
応する作用に加え、ソース電極から注入される電子がス
ムーズにトレンチ間のチャネル領域を流れることができ
る。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しながら説明する。本説明中、多結晶シリコ
ンは第1〜第6及び第18の実施形態で用いられ、単結
晶シリコンは第7〜第17並びに第19〜第26の実施
形態に用いられる。但し、多結晶シリコンは、第15〜
第17の実施形態中で適宜用いてもよい。
【0047】(第1の実施形態)図1は本発明の第1の
実施形態に係る半導体装置の構成を示す平面図であり、
図2は図1の2−2線矢視断面図であり、図3は図1の
3−3線矢視断面図である。この半導体装置は、基板2
1上に酸化膜22が形成され、酸化膜22上にストライ
プ状にソース電極23とドレイン電極24とが形成され
ている。
【0048】ソース電極23とドレイン電極24との間
は、多結晶シリコンからなる高抵抗のチャネル層25が
形成されている。なお、このチャネル層25は、500
nm程度に薄く形成されることがチャネル移動度を向上
させる観点から好ましい。このチャネル層25には、ソ
ース電極23に接する一端部に高不純物濃度をもつソー
ス層26が形成され、ドレイン電極24に接する他端部
に高不純物濃度をもつドレイン層27が形成される。
【0049】これらソース層26、チャネル層25及び
ドレイン層27上には、周囲を酸化膜28で囲まれた埋
込み構造のゲート電極29が配置される。
【0050】以下同様に、ソース電極23とドレイン電
極24との間において、ソース層26、チャネル層25
及びドレイン層27からなる多結晶半導体層30と、周
囲を酸化膜28で囲まれた埋込み構造のゲート電極29
とが交互に配置される。
【0051】なお、ソース電極23とドレイン電極24
との間の一部領域では、ゲート配線層31が、最上層の
ゲート電極29から酸化膜22に達する深さまで形成さ
れている。
【0052】このゲート配線層31は、図3に示すよう
に、ゲート電極29には電気的に接続されるが、チャネ
ル層25とは酸化膜28を介して電気的に絶縁されてい
る。
【0053】以上のような構成により、本実施形態に係
る半導体装置は、多結晶シリコンからなるチャネル層2
5の薄膜を埋込み構造のゲート電極29で挟むことによ
り、オン状態の時にはチャネル層25全体をチャネルに
して高移動度化を実現できるので、携帯用機器のスイッ
チング素子としても使用でき、低耐圧と低オン抵抗を実
現させることができる。
【0054】また、一層であっても単結晶MOSFET
と同程度の高移動度を期待し得るチャネル層25を複数
層も互いに電気的に並列に配置した構造となるので、単
結晶MOSFETのオン抵抗よりも、低いオン抵抗を実
現させることができる。
【0055】さらに、チャネル層25の厚さが0.8μ
m以下と薄いため、多結晶半導体層の厚さ方向全体がチ
ャネルとなって各チャネル層25毎に、単結晶シリコン
MOSFETと同等のチャネル移動度を容易且つ確実に
達成できるので、より一層オン抵抗を低減させることが
できる。
【0056】(第2の実施形態)図4は本発明の第2の
実施形態に係る半導体装置の構成を示す断面図であり、
図1乃至図3と同一部分には同一符号を付してその詳し
い説明は省略し、以下同様に、同一符号は同種の要素を
示すものとする。
【0057】すなわち、この半導体装置は、図1乃至図
3に示す多層のチャネル構造とは異なり、上下をゲート
で挟まれた1層の多結晶シリコンチャネルからなるnチ
ャネルMOSFETである。
【0058】具体的にはこの半導体装置は、基板21上
に酸化膜22及び第1のp+ 型ゲート電極29pが形成
されている。第1のp+ 型ゲート電極29p上には選択
的にゲート配線層31及び酸化膜22aが形成されてい
る。この酸化膜22a上には、n+ 型ソース層26、n
- 型チャネル層25n及びn+ 型ドレイン層27が横方
向に順次配置されている。n+ 型ソース層26上にはソ
ース電極23が形成されている。n+ 型ドレイン層27
上にはドレイン電極24が形成されている。
【0059】n+ 型ソース層26の一部上、n- 型チャ
ネル層25n上及びn+ 型ドレイン層27の一部上には
ゲート酸化膜28を介して第2のp+ 型ゲート電極32
pが形成されている。また、第1及び第2のp+ ゲート
電極29p,32pは互いにゲート配線層31を介して
接続されている。
【0060】以上のような構成としても、第1の実施形
態と同様の効果を得ることができる。なお、本実施形態
は、n+ 型ソース層26及びn+ 型ドレイン層27を夫
々p+ 型層に代えて、p+ 型ソース層26p及びp+ 型
ドレイン層27pとし、pチャネルMOSFETに変形
可能であることは言うまでもない。
【0061】(第3の実施形態)図5は本発明の第3の
実施形態に係る半導体装置の構成を示す断面図であり、
図6は図5の6−6線矢視断面図である。
【0062】すなわち、この半導体装置は、nチャネル
MOSFETとpチャネルMOSFETとが並列に配置
されたCMOSとなっている。
【0063】具体的には、基板21上に酸化膜22が形
成され、酸化膜22上にはn- 型高抵抗層33が形成さ
れている。このn- 型高抵抗層33は、複数の第1のp
+ 型ゲート電極が選択的に形成されている。ここで、n
- 型高抵抗層33は、n- 型となるように不純物の添加
が制御されて形成され、しかる後、選択的にp+ 型とな
るように不純物拡散により、各第1のp+ 型ゲート電極
29pが形成される。なお、各第1のp+ 型ゲート電極
29p間には、n- 型高抵抗層33があるので、互いに
他の第1のp+ 型ゲート電極29pから電気的に分離さ
れている。
【0064】また、n- 型高抵抗層33上及び第1のp
+ 型ゲート電極29p上には、酸化膜22aが形成さ
れ、この酸化膜22a上には前述同様にnチャネルMO
SFET及びpチャネルMOSFETが形成されてい
る。なお、これらnチャネルMOSFET及びpチャネ
ルMOSFETは、夫々n- 型チャネル層25nが酸化
膜22aを介して第1のp+ 型ゲート電極29p上に位
置するように設けられている。
【0065】以上のような構成としても、第1の実施形
態と同様の効果を得ることができる。また、本実施形態
は、図7に示すように、第1のp+ 型ゲート電極29p
をLOCOSにより酸化膜22aで互いに分離した構成
に変形しても、同様の効果を得ることができる。
【0066】(第4の実施形態)図8は本発明の第4の
実施形態に係る半導体装置の構成を示す断面図であり、
図9は図8の9−9線矢視断面図であって、図1乃至図
3に示す構成の変形構成を示している。
【0067】すなわち、本実施形態は、第1の実施形態
の構造を容易な実現を図るものであり、具体的には図8
及び図9に示すように、埋込み構造のゲート電極29に
代えて、ソース電極23及びドレイン電極24に接する
部分にはn- 型高抵抗層40を有して両電極23,24
から絶縁されたp+ 型ゲート電極41pを備えている。
【0068】ここで、p+ 型ゲート電極41pは、B
(ボロン)が添加された多結晶シリコンからなり、ソー
ス電極23及びドレイン電極24に接触する部分にはB
が添加されずにn- 型高抵抗層40とされて形成されて
いる。
【0069】なお、n- 型チャネル層25nの両端のn
+ 型ソース層26及びn+ 型ドレイン層27は、夫々高
濃度にP(リン)がイオン注入されてアニールされて形
成されている。
【0070】以上のような構成によると、p+ 型ゲート
電極41pはn- 型高抵抗層40によってソース電極2
3及びドレイン電極24から電気的に絶縁され、且つチ
ャネル層の両端のn+ 型ソース層26及びn+ 型ドレイ
ン層27は夫々ソース電極23及びドレイン電極24に
接続されるので、第1の実施形態の効果に加え、埋込み
構造に関する工程を省略でき、製造工程を簡略化するこ
とができる。
【0071】(第5の実施形態)図10は本発明の第5
の実施形態に係る半導体装置の構成を示す平面図であ
り、図11は図10の11−11線矢視断面図であり、
図12は図10の12−12線矢視断面図である。
【0072】この半導体装置は、基材となるドレイン電
極24上に多結晶シリコンを堆積させ、トレンチを掘
り、トレンチ表面をゲート酸化させ、ゲートとなる多結
晶シリコンを埋込んだ縦型の多結晶シリコンMOSFE
Tである。
【0073】具体的には、ドレイン電極24上に第1の
n+ 型多結晶シリコン層51、n-型多結晶シリコン層
52、及び第2のn+ 型多結晶シリコン層53が順次形
成されている。第2の多結晶シリコン層53のうち、ゲ
ート電極が埋込まれる領域には、n- 型多結晶シリコン
層52及び第1の多結晶シリコン層51を介してドレイ
ン電極24に達する深さまで選択的にトレンチが形成さ
れる。トレンチ表面は酸化膜54が形成される。酸化膜
54形成後、トレンチ内にp+ 型ゲート電極55pが埋
込み形成され、しかる後、図11に示すように、ソース
電極23が形成される領域ではゲート電極55p上に酸
化膜56が選択形成され、図12に示すように、ゲート
配線層31が形成される領域ではトレンチ間の第2のn
+ 型多結晶シリコン層53上に酸化膜57が選択形成さ
れる。
【0074】以上のような構成としても、第1の実施形
態と同様な効果を得ることができ、さらに、縦型の素子
構造としたことにより、多数の多結晶シリコン層の積層
工程を省略することができ、もって、製造工程を簡略化
することができる。
【0075】(第6の実施形態)図13乃至図17は第
1乃至第4の実施形態に係る半導体装置の変形構成を示
す断面図であり、それぞれ各実施形態に係る半導体装置
に並列的に、酸化膜22,22a上にCMOS回路が形
成されている。
【0076】ここで、CMOS回路のうちのnMOSと
各半導体装置とは、夫々n+ 型ソース層26及びn+ 型
ドレイン層27が同時に形成されている。
【0077】また、CMOS回路と各半導体装置とは、
夫々n- 型チャネル層25nが同時に形成されている。
さらに、CMOS回路のうちのpMOSと各半導体装置
とは、夫々p+ 型ソース層26p、p+ ドレイン層27
p及びp+ 型ゲート電極32pとが同時に形成されてい
る。
【0078】従って、本実施形態によれば、第1乃至第
4の実施形態の効果に加え、CMOSからなる制御回路
とパワー素子とからなるインテリジェントな半導体装置
を製造工程を共通化させながら実現させることができ
る。なお、第5の実施形態に係る半導体装置に関して
は、図18に示す如き構成となるため、CMOSとパワ
ー素子との製造工程の共通化はできないものの、本実施
形態と同様に、CMOSからなる制御回路とパワー素子
とからなるインテリジェントな半導体装置を実現させる
ことができる。
【0079】(第7の実施形態)図19は本発明の第7
の実施形態に係る横型トレンチMOSFETの構成を示
す平面図であり、図20(a)は図19の20A−20
A線矢視断面図であって、図20(b)は図19の20
B−20B線矢視断面図である。この横型トレンチMO
SFETは、p型基板111上にn型高抵抗層112が
形成されている。n型高抵抗層112上には選択的にス
トライプ状にp型ウェル層113が形成されている。p
型ウェル層113表面には選択的にストライプ状にn型
ソース層114が形成されている。一方、n型ソース層
114から離れた位置のn型高抵抗層112表面に、n
型ソース層114とは平行となるようにストライプ状の
n型ドレイン層115が形成されている。
【0080】n型ドレイン層115の端部からn型高抵
抗層112、p型ウェル層113及びn型ソース層11
4の端部に至る中間領域には、p型ウェル層113を貫
通してn型高抵抗層112の途中の深さまで複数のトレ
ンチ(溝)116が形成されている。なお、各トレンチ
116は、n型ソース層114及びn型ドレイン層11
5とは直交する方向のストライプ状の平面形状を有し、
互いに略平行に配置されている。また、トレンチ116
の表面の面方位は例えば(100)面が使用可能であ
る。
【0081】また、ドレイン−ソース間の中間領域及び
各トレンチ16には、ゲート絶縁膜117を介してポリ
シリコンからなるゲート電極118が形成されている。
n型ソース層114上にはソース電極119が形成され
ている。n型ドレイン層115上にはドレイン電極12
0が形成されている。
【0082】次に、このような横型トレンチMOSFE
Tの作用について説明する。
【0083】前述同様に、ドレイン電極120に正電
圧、ソース電極119に負電圧が印加されているとき、
ソースよりも正となる正電圧をゲート電極118に印加
すると、p型ウェル層113のゲート電極118に接し
た表面がn型に反転し、電子がn型ソース層114から
反転層を介してn型高抵抗層112に注入され、n型高
抵抗層112中をn型ドレイン層115に向かって流
れ、n型ドレイン層115へ到達する。すなわち、素子
が導通状態になる。
【0084】このとき、n型高抵抗層112もトレンチ
116に沿って内部にチャネルが形成され、図20
(B)に示すように、電子eが内部に広がって流れる。
よって、この内部のチャネルの幅に応じてオン抵抗を低
減させることができる。このオン抵抗の低減の度合は、
素子設計にもよるが、従来のプレーナ構造と比べて1/
10以下が期待できる。
【0085】例えば、図21は単結晶シリコンに形成し
た横型トレンチMOSFETのオン抵抗におけるトレン
チ間隔の依存性を対数目盛で示す図である。図示するよ
うに、トレンチ間隔W2が狭くなるに従い、単位面積当
りのチャネル幅が増加するので、オン抵抗を低減でき
る。特に、トレンチ間隔W2が0.8〜0.01μmの
範囲内にあるとき、オン抵抗が実用上、充分に低い値と
なっているために好ましい。但し、0.01μm以下の
トレンチ間隔は、チャネル移動度を表面散乱の影響で低
下させ、オン抵抗を増大させるため、好ましくない。
【0086】なお、従来の30V耐圧の横型プレーナM
OSFETのオン抵抗は40mΩ・mm2 であり、従来
の縦型トレンチMOSFETのオン抵抗は30mΩ・m
2である。
【0087】一方、本発明に係る横型トレンチMOSF
ETのオン抵抗は、トレンチ間隔W2とトレンチ幅W1
の両方を0.1μmとすれば実に1mΩ・mm2 以下が
期待できる。この値は従来の縦型トレンチMOSFET
の1/10以下である。また、トレンチ間隔W2とトレ
ンチ幅W1の両方を0.05μmとすると、本発明に係
る横型トレンチMOSFETのオン抵抗は、0.3mΩ
・mm2 となり、従来の縦型トレンチMOSFETの1
/100にも低減される。
【0088】このように、本発明に係る横型トレンチM
OSFETが同一寸法のトレンチを用いた縦型MOSF
ETよりも圧倒的に優れていることが分かる。また、一
般的に、横型素子は縦型素子に比べて特性が悪いので、
本発明によるオン抵抗の低減効果が極めて顕著であるこ
とが分かる。
【0089】なお、本発明に係る横型トレンチMOSF
ETは、一般的な縦型トレンチMOSFETが約60V
よりも低い耐圧のとき、この縦型素子よりもオン抵抗を
低減できる。その理由は、本発明に係る横型トレンチM
OSFETは、トレンチ間の間隔を幾らでも小さくでき
ることにある。
【0090】例えば、縦型トレンチMOSFETでは、
図22に示すように、n型ソース層121及びp型コン
タクト層122と、ソース電極123とが上部でコンタ
クトする必要がある。ここで、縦型トレンチMOSFE
Tでは、コンタクトの為のコンタクトホール124を必
要とするため、トレンチ間隔W2を現状では3μm以下
に狭くできない。
【0091】一方、横型トレンチMOSFETにおいて
は、この制約がないためトレンチ間隔W2を0.1μm
程度にも狭くでき、単位面積当たりのチャネル幅が縦型
よりも5倍以上大きい。この結果、横型トレンチMOS
FETは、前述したように、オン抵抗を低減できる。
【0092】上述したように本実施形態によれば、素子
面積を増大させずにオン抵抗を低減することができる。
【0093】(第8の実施形態)図23は本発明の第8
の実施形態に係る横型トレンチMOSFETの構成を示
す平面図であり、図24(a)は図23の24A−24
A線矢視断面図であって、図24(b)は図23の24
B−24B線矢視断面図である。図23、図24(A)
及び図24(B)において図19と同一部分には同一符
号を付してその詳しい説明は省略し、ここでは異なる部
分についてのみ述べる。なお、以下の各実施形態につい
ても、同一内容の重複をさけるように説明する。
【0094】本実施形態は、第7の実施形態の変形構成
であり、図示するように、トレンチ116の深さdをp
型ウェル層113よりも浅くし、且つトレンチ間隔W2
とトレンチ幅W1とを更に小さくした構成となってい
る。
【0095】このような構成によれば、第7の実施形態
の効果に加え、さらに、0.1μm以下のトレンチ間隔
W2としたとき、各トレンチ116に挟まれたn型高抵
抗層112全体がチャネルとなってオン抵抗を飛躍的に
低減させることができる。これは、横型にして初めて達
成できる効果である。
【0096】(第9の実施形態)図25は本発明の第9
の実施形態に係る横型トレンチMOSFETの構成を示
す平面図であり、図26(a)は図25の26A−26
A線矢視断面図であって、図26(b)は図25の26
B−26B線矢視断面図である。
【0097】本実施形態は、第7の実施形態の変形構成
であり、図示するように、n型高抵抗層112に代え
て、p型高抵抗層131が形成されている。また、p型
ウェル層113とn型ドレイン層114との間のp型高
抵抗層131表面にはn型リサーフ拡散層132が形成
されている。
【0098】このような構成によれば、第7の実施形態
の効果に加え、n型リサーフ拡散層132による電界緩
和によって、高耐圧化を図ることができる。
【0099】(第10の実施形態)図27は本発明の第
10の実施形態に係る横型トレンチMOSFETの構成
を示す平面図であり、図28(a)は図27の28A−
28A線矢視断面図であって、図28(b)は図27の
28B−28B線矢視断面図である。
【0100】本実施形態は、第7の実施形態の変形構成
であり、p型ウェル層113とn型ドレイン層115と
の間のn型高抵抗層112表面にはn型リサーフ拡散層
132が形成されている。
【0101】このような構成によれば、第7の実施形態
の効果に加え、n型リサーフ拡散層132による電界緩
和によって、高耐圧化を図ることができる。
【0102】また、本実施形態は、第8の実施形態の変
形構成としても適用可能である。
【0103】(第11の実施形態)図29は本発明の第
11の実施形態に係る横型トレンチMOSFETの構成
を示す平面図であり、図30(a)は図29の30A−
30A線矢視断面図であって、図30(b)は図29の
30B−30B線矢視断面図である。
【0104】本実施形態は、第7の実施形態の変形構成
であり、n型ドレイン層115とn型高抵抗層112と
の間に、n型高抵抗層112よりも高抵抗のn型オフセ
ット層133が形成されている。
【0105】このような構成によれば、第7の実施形態
の効果に加え、n型オフセット層133の抵抗分によっ
て、素子耐圧の増大を図ることができる。なお、本実施
形態は、第7〜第10の実施形態のいずれにも適用可能
である。
【0106】また、本実施形態において、Diffusion セ
ルフアライン(DSA)を用いずに、p型ウェル層11
3を拡散により形成し、その後、n型ソース層114を
拡散により形成した場合について補足する。この場合、
n型ソース層114との接合近傍のp型ウェル層113
は、n型ソース層114側面の113Aの部分よりも、
n型ソース層114下面の113Bの部分の方が低濃度
である。このため、電子eは、図31に示すように、し
きい値電圧の低い113Bの部分からチャネル内に注入
される。従って、各トレンチ116間の113Bの部分
を大きく形成することにより、電子が容易に注入され、
素子抵抗を低減させることができる。
【0107】(第12の実施形態)図32は本発明の第
12の実施形態に係る横型トレンチMOSFETの構成
を示す平面図であり、図33(a)は図32の33A−
33A線矢視断面図であって、図33(b)は図32の
33B−33B線矢視断面図である。
【0108】本実施形態は、第11の実施形態の変形構
成であり、n型オフセット層133直下にn型高抵抗層
112よりも低抵抗のn型埋込み層134が形成されて
いる。なお、n型埋込み層134はそのソース側端部
を、n型オフセット層133のソース側端部と上下方向
で略同一位置とするように形成される。
【0109】このような構成によれば、導通状態におい
て、n型高抵抗層112に注入された電子eはトレンチ
116側面を通ってn型埋込み層134に至り、n型埋
込み層134からn型オフセット層133を通ってn型
ドレイン層115へと流れる。
【0110】すなわち、n型オフセット層133直下に
n型埋込み層134を設けたことにより、電子がトレン
チ116側面のチャネル幅内で充分に広がってn型埋込
み層134に流入するので、オン抵抗をより低減させる
ことができる。
【0111】なお、本実施形態では、他にも電子の流れ
を広げるために、図33(A)及び図33(B)に示す
ように、n型ドレイン層115の位置をn型ソース層の
位置よりも下げて形成したが、これは変形例であり、n
型ドレイン層115の位置をn型ソース層の位置と同一
平面上にしても良いことは言うまでもない。
【0112】(第13の実施形態)図34は本発明の第
13の実施形態に係る横型トレンチMOSFETの構成
を示す平面図であり、図35(a)は図34の35A−
35A線矢視断面図であって、図35(b)は図34の
35B−35B線矢視断面図である。
【0113】本実施形態は、第12の実施形態の変形構
成であり、n型オフセット層133直下に形成された低
抵抗のn型埋込み層135がドレイン−ソース間の中央
近傍まで延長されて設けられている。
【0114】このような構成によれば、第12の実施形
態と同様に、電子eがトレンチ側面のチャネル幅内で充
分に広がってn型埋込み層135に流入するので、オン
抵抗をより低減させることができる。さらに、本実施形
態では、n型埋込み層135がドレイン−ソース間の中
央近傍まで設けられているので、図35(B)に示すよ
うに、電子eの流れの広がり度合を第12の実施形態よ
りも増大させることができ、さらにオン抵抗を低減させ
ることができる。
【0115】なお、第12及び第13の実施形態におい
ては、n型埋込み層134,135をソース側に延ばす
に従い、オン抵抗の低減を図ることができたが、さら
に、n型オフセット層133を深く形成して耐圧の向上
を図ってもよい。
【0116】(第14の実施形態)図36は本発明の第
14の実施形態に係る横型トレンチMOSFETの構成
を示す平面図であり、図37(a)は図36の37A−
37A線矢視断面図であって、図37(b)は図36の
37B−37B線矢視断面図である。
【0117】本実施形態は、第7の実施形態の変形構成
であり、具体的には第10と第11の実施形態の組合せ
構成であって、n型ドレイン層115とn型高抵抗層1
12との間に、n型高抵抗層112よりも高抵抗のn型
オフセット層133が形成され、且つp型ウェル層とn
型オフセット層133との間のn型高抵抗層112表面
にはn型リサーフ拡散層132が形成されている。
【0118】このような構成によれば、第7、第10及
び第11の実施形態の効果を同時に得ることができる。
すなわち、素子面積を増大させずにオン抵抗を低減で
き、さらに、素子の耐圧を増大させることができる。
【0119】(第15の実施形態)図38は本発明の第
15の実施形態に係る縦型トレンチMOSFETの構成
を示す断面図である。この縦型トレンチMOSFET
は、第11の実施形態の変形構成であり、具体的には、
p型ウェル層113の表面に選択的にp型基板111に
達する深さまでp型拡散層136が形成され、且つソー
ス電極119を電気回路(図示せず)に接続不可とする
ように絶縁層137で覆って単なる金属層119xに代
える一方、新たにソース電極38がp型基板111の裏
面に形成されている。また、ドレイン電極120aは、
ドレイン層115にコンタクトしつつ、絶縁層137上
に一面に形成されている。
【0120】すなわち、p型拡散層136を介してp型
ウェル層113とp型基板111とを電気的に接続する
ことにより、ソース電極138をp型基板111の裏面
に形成する構成とした。この構成は、上面での二層配線
を不要としたことにより、通常Al配線等で問題となる
配線抵抗を低減できるため、大電流素子に好適である。
【0121】なお、動作としては、前述同様に、各電極
120a,138,118に所定の電圧を印加すると、
図39に示すように、電流iがドレイン電極120aか
らドレイン層115、n型オフセット層133を介して
トレンチ116側面のチャネルを通過してp型ウェル層
113に至り、p型ウェル層113からn型ソース層1
14及び金属層119xを介してp型ウェル層113及
びp型拡散層136を通ってp型基板111に行き、ソ
ース電極138へと流れる。
【0122】上述したように本実施形態によれば、第1
1の実施形態の効果に加え、大電流素子に好適な構成を
実現することができる。また、ドレイン層115は、I
GBTを構成するためのp型層に置き換えることができ
る。すなわち、本実施形態は、ドレイン層115に代え
てp型層を設けることにより、IGBTに適用させるこ
とができる。
【0123】(第16の実施形態)図40は本発明の第
16の実施形態に係る縦型トレンチMOSFETの構成
を示す平面図であり、図41は図40の41−41線矢
視断面図である。
【0124】この縦型トレンチMOSFETは、n型基
板111n上にn型バッファ層112b及びn型エピタ
キシャル層112cが順次形成され、n型エピタキシャ
ル層112c表面に選択的に互いに略平行となるストラ
イプ状のp型ウェル層113が形成されている。p型ウ
ェル層113表面には選択的に互いに略平行のストライ
プ状のn型ソース層114が形成されている。
【0125】ここで、一方のn型ソース層114端部か
らp型ウェル層113及びn型エピタキシャル層112
cを介して他方のp型ウェル層113及びn型ソース層
114端部に至る中間領域には、p型ウェル層113及
びn型エピタキシャル層112cを貫通してn型バッフ
ァ層112bの途中の深さまでトレンチ116aが形成
されている。なお、このトレンチ116aの平面形状
は、連続した略十字型であり、具体的には各n型ソース
層114とは略直交する方向のストライプ状の平面形状
に対してその中間を各n型ソース層114とは略平行に
ストライプ状の平面形状が貫いている。
【0126】また、トレンチ116a内には、SiO2
からなるゲート絶縁膜117を介してポリシリコンから
なるゲート電極118が形成されている。また、各ソー
ス間の中間領域上には、ゲート電極118上を含めてS
iO2 からなる絶縁層137が形成されている。ソース
電極138bは、n型ソース層114にコンタクトしつ
つ、絶縁層137上に一面に形成されている。一方、n
型基板111nにおけるソース電極138bとは反対側
の面上には、ドレイン電極120bが形成されている。
【0127】以上のような構成により、導通状態では、
図41に示すように、ソース電極138bから供給され
る電子eがn型ソース層114を介しp型ウェル層11
3におけるトレンチ116a界面の反転層を通ってn型
エピタキシャル層112cに注入され、トレンチ116
a側面のチャネルに沿ってn型バッファ層112bに到
達し、n型基板111nを通ってドレイン電極120b
へと流れる。
【0128】従って、本実施形態によっても、第15の
実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0129】また、本実施形態は、図42に示す平面
図、図43に示す図42の43−43線矢視断面図、及
び図44に示す図42の44−44線矢視断面図のよう
に、各トレンチの中間を略直交して貫通するトレンチを
省略した構造に変形しても良い。このような構造として
も、本実施形態と同様の効果を得ることができる。ま
た、本実施形態及びその変形例は、図45又は図46に
示す断面図のように、n+型基板111nに代えて、p+
型基板111pを用いたIGBT(Insulated Gate Bi
polar Transistor )に変形してもよい。
【0130】(第17の実施形態)図47は本発明の第
17の実施形態に係る縦型トレンチMOSFETの構成
を示す断面図である。この縦型トレンチMOSFET
は、n型基板111n上にn型エピタキシャル層112
cが形成され、且つn型エピタキシャル層112cとn
型基板111nとの界面には、n型エピタキシャル層1
12cよりも低抵抗を有するストライプ状のn型埋込み
層135aが選択的に形成されている。n型エピタキシ
ャル層112c表面には、n型埋込み層135aとは略
平行に且つn型埋込み層135aに到達する深さまで選
択的にストライプ状のn型オフセット層133aが形成
されている。n型オフセット層133aの表面には、n
型オフセット層133aとは略平行となるように選択的
にストライプ状のn型低抵抗層115aが形成されてい
る。
【0131】一方、n型エピタキシャル層112c表面
におけるn型オフセット層133aとは異なる領域に
は、n型オフセット層133aとは略平行となるように
選択的にストライプ状のp型ウェル層113が形成され
ている。このp型ウェル層113の端部は、上下方向に
おいてn型エピタキシャル層112cを介してn型埋込
み層135aの端部と重なっている。p型ウェル層11
3表面には、p型ウェル層113とは略平行となるよう
に選択的にストライプ状のn型ソース層114が形成さ
れている。
【0132】ここで、n型ソース層114端部からp型
ウェル層113及びn型エピタキシャル層112cを介
してn型オフセット層133aに至る中間領域には、p
型ウェル層113及びn型エピタキシャル層112cを
貫通してn型埋込み層135aに到達する深さまで複数
のトレンチ116が形成されている。なお、各トレンチ
116は、前述同様に、n型ソース層114及びn型低
抵抗層115aとは略直交する方向のストライプ状の平
面形状を有し、互いに略平行に配置されている。
【0133】また、各トレンチ116にはゲート絶縁膜
117を介してゲート電極118が形成されている。ま
た、n型ソース層114−n型低抵抗層115a間の中
間領域上には、ゲート電極118上を含めて絶縁層13
7が形成されている。ソース電極138bは、n型ソー
ス層114にコンタクトしつつ、絶縁層137上に一面
に形成されている。一方、n型基板111nにおけるソ
ース電極138bとは反対側の面上には、ドレイン電極
120bが形成されている。
【0134】以上のような構成により、導通状態では、
図48に示すように、ソース電極138bから供給され
る電子eがn型ソース層114を介しp型ウェル層11
3表面の反転層を通ってn型エピタキシャル層112c
に注入され、トレンチ116側面のチャネルに沿ってn
型埋込み層135aを介し又は介さずにn型オフセット
層133aからn型低抵抗層115aに到達する。この
電子eは、n型低抵抗層115aからn型オフセット層
133a及びn型埋込み層135aを通ってn型基板1
11nに到達し、n型基板111nからドレイン電極1
20bへと流れる。
【0135】従って、本実施形態によっても、第15の
実施形態と同様の効果を得ることができる。また、n型
埋込み層135aを備えたことにより、電子eをトレン
チ側面のチャネル幅内で充分に広がらせてn型低抵抗層
115aに流入させることができるので、オン抵抗をよ
り低減させることができる。
【0136】また、図38〜図48に示す構造は、単結
晶シリコン又は多結晶シリコンのいずれでも実現可能と
なっている。但し、単結晶シリコンを用いた方が容易に
製造可能である。
【0137】(第18の実施形態)図49は本発明の第
18の実施形態に係る縦型トレンチMOSFETの半導
体層の表面構成を示す平面図であり、図50は図49の
50−50線矢視断面図である。図51は図49の51
−51線矢視断面図である。
【0138】この半導体装置は、トレンチ間隔を短縮可
能な構造であり、また、寄生のnpnトランジスタ動作
を無くす観点から半導体層が多結晶シリコンで形成され
ている。
【0139】具体的には、図50及び図51に示すよう
に、金属層のドレイン電極120b上に、0.2μm厚
のn+ 型ドレイン層115x、0.5μm厚のn- 型ベ
ース層112x、0.3μm厚のp型ベース層113
x、p+ 型コンタクト層100及び0.2μm厚のn+
型ソース層114xが順次形成されている。ここで、p
+ 型コンタクト層100は、直線状の平面形状を有し、
p型ベース層113x表面に選択的に形成されている。
また、n+ 型ソース層114xは、p+ 型コンタクト層
100とは異なる領域のp型ベース層113x表面に選
択的に形成されている。
【0140】n+ 型ソース層114xには、p+ 型コン
タクト層100の長手方向とは略直交する方向に長手方
向を有し、且つドレイン電極120bに達する深さを有
する複数のトレンチ116xが形成されている。各トレ
ンチ116xは、0.4μmの幅と10μmの長さとを
有し、互いに横方向には0.4μmの間隔Wをもち、且
つ長手方向には2μmの間隔をもって配列されている。
なお、この2μmの間隔内には、トレンチ116xの長
手方向に略直交する方向に沿って直線状のp+型コンタ
クト層100が形成されている。
【0141】なお、これらの寸法は一例であり、例えば
各トレンチ116xの間隔Wは0.03〜0.8μmの
間で任意に設定可能である。各トレンチ116x内には
絶縁膜117を介してゲート電極118が埋込形成され
ている。
【0142】また、p+ 型コンタクト層100及びその
近傍のn+ 型ソース層114xにコンタクトするように
ソース電極138bが形成されている。
【0143】次に、このような半導体装置の製造方法に
ついて述べる。
【0144】ドレイン電極120bとしての金属層上
に、0.2μm厚のn+ 型アモルファスシリコン層及び
1μm厚のn- 型高抵抗層が順次堆積される。
【0145】続いて、600℃、20時間の条件のアニ
ールにより、アモルファスシリコンが多結晶シリコンに
変質されてn+ 型ドレイン層115xに形成される。続
いて、100keVでボロンがイオン注入され、15k
eVでAsとボロンをイオン注入することにより、1μ
m厚のn- 型高抵抗層が0.5μm厚のn- 型ベース層
112x、0.3μm厚のp型ベース層113x及び
0.2μm厚のn+ 型ソース層114x、0.3μm厚
のp+ 型コンタクト層100の積層構造に形成される。
【0146】以下、単結晶シリコンのときの周知の製造
方法により、トレンチ構造のMOSFETが形成され
る。例えばRIE 法により、n+ 型ソース層114xの表
面からドレイン電極120bに達する深さの複数のトレ
ンチ116xが選択的に形成される。続いて、基板全面
に絶縁膜117が形成された後、各トレンチ116x内
の絶縁膜117上にゲート電極118としての多結晶シ
リコンが埋込形成される。
【0147】この多結晶シリコンは、各ゲートを接続す
る部分を残して他を取り除く。次に、多結晶シリコンに
リンを拡散して低抵抗化する。
【0148】また、基板上に、p+ 型コンタクト層10
0及びその近傍領域を露出させるためのコンタクトホー
ル101を有して層間絶縁層102が選択的に形成され
る。その後、p+ 型コンタクト層100及びその近傍の
n+ 型ソース層114xにコンタクトしてソース電極1
38bが形成される。
【0149】上述したように本実施形態によれば、トレ
ンチ構造のゲート電極118と、ソース電極138bの
コンタクト領域とを離して形成したので、0.5μm以
下という狭いトレンチ間隔Wを実現でき、且つ半導体層
を多結晶シリコンで形成したので、早いスイッチング速
度と大電流の遮断とを同時に実現させることができる。
【0150】すなわち、縦型MOSFETが多結晶シリ
コンで製造されることにより、寄生のnpnトランジス
タの増幅率が実質的に0となるため、MOSFETは、
大電流を遮断でき、また、スイッチング速度を向上でき
る。
【0151】補足すると、本実施形態の構造は、単結晶
シリコンを用いた場合、p型ベース層113xとn+ 型
ソース層114xとをショートさせた部分から離れた部
分で寄生のnpnトランジスタが動作するため、スイッ
チング速度が遅く、また、大電流を遮断できない問題が
ある。
【0152】例えば、本実施形態の構造のMOSFET
は、単結晶シリコンから形成された場合、遮断可能な電
流が1Aである。一方、本実施形態の構造のMOSFE
Tは、多結晶シリコンから形成された場合、遮断可能な
電流が20Aであり、単結晶シリコンの場合よりも20
倍大きい電流を遮断できる。
【0153】また、多結晶シリコンからなるMOSFE
Tは、寄生のnpnトランジスタが動作しないので、タ
ーンオフ時のスイッチング速度を単結晶シリコンのMO
SFETよりも高速化することができる。
【0154】また、p+ 型コンタクト層100の長手方
向と各トレンチ116xの長手方向とは互いに略直交す
る関係にあるので、ソース電極138bから注入される
電子がスムーズにトレンチ間のチャネル領域を流れるこ
とができる。
【0155】(第19の実施形態)以上の第7〜第18
の実施形態がトレンチ構造に係る本発明の基本構成であ
る。次に、トレンチ構造に係る実施形態のうち、ウェル
層内にソース層とドレイン層とをもつものについて単結
晶シリコンを例に挙げて述べる。
【0156】図52は本発明の第19の実施形態に係る
横型トレンチMOSFETの構成を示す平面図であり、
図53(a)は図52の53A−53A線矢視断面図で
あって、図53(b)は図52の53B−53B線矢視
断面図である。
【0157】この横型トレンチMOSFETは、p型基
板141p上に選択的にp型ウェル層142pが形成さ
れている。p型ウェル層141p表面は、選択的にスト
ライプ状にn型ソース層143nが形成され、且つn型
ソース層143nから離れた位置にn型ソース層143
nとは平行となるようにストライプ状のn型ドレイン層
144nが選択的に形成されている。
【0158】n型ドレイン層144nの端部からp型ウ
ェル層142p及びn型ソース層143nの端部に至る
中間領域には、p型ウェル層142pの途中の深さまで
複数のトレンチ145が形成されている。なお、各トレ
ンチ145は、n型ソース層143n及びn型ドレイン
層144nとは直交する方向のストライプ状の平面形状
を有し、互いに略平行に配置されている。
【0159】また、ドレイン−ソース間の中間領域及び
各トレンチ145には、ゲート絶縁膜146を介してゲ
ート電極147が形成されている。n型ソース層143
n上にはソース電極148が形成されている。n型ドレ
イン層144n上にはドレイン電極149が形成されて
いる。
【0160】このような構成によれば、前述同様に、ド
レイン電極149に正電圧、ソース電極148に負電圧
が印加されているとき、ソースよりも正となる正電圧を
ゲート電極147に印加すると、p型ウェル層142p
のゲート電極147に接した表面がn型に反転し、電子
がn型ソース層143nから反転層を介してn型ドレイ
ン層144nに流れる。すなわち、素子が導通状態にな
る。
【0161】このとき、p型ウェル層142pはトレン
チ145に沿って内部にチャネルが形成され、前述同様
に、電流が内部に広がって流れる。よって、この内部の
チャネルの幅に応じてオン抵抗を低減させることができ
る。
【0162】ここで、トレンチ145の幅をW1、トレ
ンチ145の間隔をW2、トレンチ145の深さをdと
すると単位面積当りのチャネル幅は、従来例と比較して
(W1+W2+2d)/(W1+W2)倍に増加させる
ことができる。
【0163】例えばW1=W2=Wとし、深さd=1μ
mとしたとき、オン抵抗とWの関係を図54に示す。こ
のようにWが狭くなると、単位面積当りのチャネル幅が
増加するためにオン抵抗は低減される。また、0.6μ
m以下のW2では、トレンチ145に挟まれた部分がゲ
ートオンの際に完全に空乏化するので、チャネルに直交
する方向の電界が無くなり、オン抵抗の低減が顕著にな
る。しかし、0.03μm以下のW2は、表面の凹凸に
よる散乱の効果が大きくなってオン抵抗が低下しなくな
る。また、0.01μmよりも狭いW2は、オン抵抗を
増加させてしまう。よって、前述同様に、W2は0.0
1〜0.8μmの範囲内にあることが好ましい。
【0164】上述したように本実施形態によればpウェ
ル層142pにn型ソース層143nとn型ドレイン層
144nとを設けた構成としても、第7の実施形態と同
様の効果を得ることができる。
【0165】(第20の実施形態)図55は本発明の第
20の実施形態に係る横型トレンチMOSFETの構成
を示す平面図であり、図56(a)は図55の56A−
56A線矢視断面図であって、図56(b)は図55の
56B−56B線矢視断面図である。
【0166】本実施形態は、第19の実施形態の変形構
成であり、p型ウェル層142p、n型ソース層143
n及びn型ドレイン層144nの導電型を反転させたも
のであり、具体的には、p型ウェル層142p、n型ソ
ース層143n及びn型ドレイン層144nに代えて、
n型ウェル層142n、p型ソース層143p及びp型
ドレイン層144pを備えている。
【0167】以上のような構成としても、第19の実施
形態と同様な効果を得ることができる。また、本実施形
態は、第19の実施形態と組合せることにより、ブリッ
ジ回路や、プッシュプル回路を構成することができる。
【0168】(第21の実施形態)図57は本発明の第
21の実施形態に係る横型トレンチMOSFETの構成
を示す平面図であり、図58(a)は図57の58A−
58A線矢視断面図であって、図58(b)は図57の
58B−58B線矢視断面図である。
【0169】本実施形態は、第19の実施形態の変形構
成であり、p型ウェル層の周辺構造の変形例であって、
具体的には、p型基板141p表面に選択的に低抵抗の
p型埋込層151pが形成され、p型埋込層151p上
にはn型エピタキシャル層152nが形成され、n型エ
ピタキシャル層152n表面にはp型ウェル層142p
がp型埋込層151pに到達するように形成されてい
る。p型ウェル層142p内の構造は第12の実施形態
と同様である。
【0170】このような構成としても、第19の実施形
態と同様の効果を得ることができる。
【0171】(第22の実施形態)図59は本発明の第
22の実施形態に係る横型トレンチMOSFETの構成
を示す平面図であり、図60(a)は図59の60A−
60A線矢視断面図であって、図60(b)は図59の
60B−60B線矢視断面図である。
【0172】本実施形態は、第21の実施形態の変形構
成であり、p型埋込み層151p、p型ウェル層142
p、n型ソース層143n及びn型ドレイン層144n
の導電型を反転させたものであり、具体的には、p型埋
込み層151p、p型ウェル層142p、n型ソース層
144n及びn型ドレイン層144nに代えて、n型埋
込み層151n、n型ウェル層142n、p型ソース層
143p及びp型ドレイン層144pを備えている。
【0173】以上のような構成としても、第21の実施
形態と同様な効果を得ることができる。また、本実施形
態は、第21の実施形態と組合せることにより、ブリッ
ジ回路や、プッシュプル回路を構成することができる。
【0174】(第23の実施形態)図61は本発明の第
23の実施形態に係る横型トレンチMOSFETの構成
を示す平面図であり、図62(a)は図61の62A−
62A線矢視断面図であって、図62(b)は図61の
62B−62B線矢視断面図である。
【0175】本実施形態は、第19の実施形態の変形構
成であり、具体的には、n型ドレイン層144nとp型
ウェル層142pとの間に、n型ドレイン層144nよ
りも高抵抗のn型オフセット層161nを備えている。
【0176】ここで、n型オフセット層161nは、例
えば、ゲート電極147をマスクとして自己整合的に形
成可能となっている。また、n型ドレイン層144n
は、例えば、n型オフセット層161nの形成後、少な
くともゲート電極147上及びn型オフセット層161
n上に酸化膜が形成され、RIEにより酸化膜が除去さ
れてゲート電極147に酸化膜からなる側壁162が形
成され、さらに、ゲート電極147及びその側壁162
をマスクとして自己整合的に拡散により形成可能となっ
ている。
【0177】このような構成としても、第19の実施形
態の効果を得ることができる。また、第19の実施形態
と比べ、ゲート絶縁膜146が薄くなり、p型ウェル層
142pが高濃度になっても、ゲート下におけるドレイ
ン端の電界を緩和できるので、耐圧を維持することがで
きる。
【0178】(第24の実施形態)図63は本発明の第
24の実施形態に係る横型トレンチMOSFETの構成
を示す平面図であり、図64(a)は図63の64A−
64A線矢視断面図であって、図64(b)は図63の
64B−64B線矢視断面図である。
【0179】本実施形態は、第23の実施形態の変形構
成であり、p型ウェル層142p、n型ソース層143
n、n型オフセット層161n及びn型ドレイン層14
4nの導電型を反転させたものであり、具体的には、p
型ウェル層142p、n型ソース層143n、n型オフ
セット層161n及びn型ドレイン層144nに代え
て、n型ウェル層142n、p型ソース層143p、p
型オフセット層161p及びp型ドレイン層144pを
備えている。
【0180】以上のような構成としても、第23の実施
形態と同様な効果を得ることができる。また、本実施形
態は、第23の実施形態と組合せることにより、ブリッ
ジ回路や、プッシュプル回路を構成することができる。
【0181】(第25の実施形態)図65は本発明の第
25の実施形態に係る横型トレンチMOSFETの構成
を示す平面図であり、図66(a)は図65の66A−
66A線矢視断面図であって、図66(b)は図65の
66B−66B線矢視断面図である。
【0182】本実施形態は、第23の実施形態の変形構
成であり、具体的には、n型ソース層143nとp型ウ
ェル層142pとの間に、n型ソース層143nよりも
高抵抗のn型低濃度層171nを備えている。
【0183】ここで、n型低濃度層171nは、前述し
たn型オフセット層161nと同様の形成工程により、
n型オフセット層161nと同時に形成される。また同
様に、n型ソース層143nは、前述したn型ドレイン
層144nと同様の形成工程により、n型ドレイン層1
44nと同時に形成される。
【0184】このような構成としても、第23の実施形
態の効果を得ることができる。また、本実施形態は、第
23の実施形態と比べ、n型ソース層143nとn型ド
レイン層144nとを同時に形成できるので、工程数を
削減することができる。
【0185】(第26の実施形態)図67は本発明の第
26の実施形態に係る横型トレンチMOSFETの構成
を示す平面図であり、図68(a)は図67の68A−
68A線矢視断面図であって、図68(b)は図67の
68B−68B線矢視断面図である。
【0186】本実施形態は、第25の実施形態の変形構
成であり、p型ウェル層142p、n型ソース層143
n、n型低濃度層171n、n型オフセット層161n
及びn型ドレイン層144nの導電型を反転させたもの
であり、具体的には、p型ウェル層142p、n型ソー
ス層143n、n型低濃度層171n、n型オフセット
層161n及びn型ドレイン層144nに代えて、n型
ウェル層142n、p型ソース層143p、p型低濃度
層171p、p型オフセット層161p及びp型ドレイ
ン層144pを備えている。
【0187】以上のような構成としても、第25の実施
形態と同様な効果を得ることができる。また、本実施形
態は、第25の実施形態と組合せることにより、ブリッ
ジ回路や、プッシュプル回路を構成することができる。
【0188】以上、本発明の実施形態を説明したが、本
発明は上述の実施形態に限定されるものではない。例え
ば、上述の実施形態ではp型を第1導電型、n型を第2
導電型としたが、導電型を全て逆にしても良い。
【0189】その他、本発明はその要旨を逸脱しない範
囲で種々変形して実施できる。
【0190】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、携
帯用機器のスイッチング素子としても使用でき、低耐圧
と低オン抵抗を実現できる半導体装置を提供できる。
【0191】また、素子の面積を増大させずに大幅にオ
ン抵抗を低減できる半導体装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の構
成を示す平面図
【図2】図1の2−2線矢視断面図
【図3】図1の3−3線矢視断面図
【図4】本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の構
成を示す断面図
【図5】本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の構
成を示す断面図
【図6】図5の6−6線矢視断面図
【図7】同実施形態における変形構成を示す断面図
【図8】本発明の第4の実施形態に係る半導体装置の構
成を示す断面図
【図9】図8の9−9線矢視断面図
【図10】本発明の第5の実施形態に係る半導体装置の
構成を示す平面図
【図11】図10の11−11線矢視断面図
【図12】図10の12−12線矢視断面図
【図13】本発明の第6の実施形態における第1の実施
形態の変形構成を示す断面図
【図14】同実施形態における第2の実施形態の変形構
成を示す断面図
【図15】同実施形態における第3の実施形態の変形構
成を示す断面図
【図16】同実施形態における第3の実施形態の変形構
成の変形構成を示す断面図
【図17】同実施形態における第4の実施形態の変形構
成を示す断面図
【図18】同実施形態における第5の実施形態の変形構
成を示す断面図
【図19】本発明の第7の実施形態に係る横型トレンチ
MOSFETの構成を示す平面図
【図20】図19の20A−20A線及び20B−20
B線矢視断面図
【図21】同実施形態における横型トレンチMOSFE
Tのオン抵抗におけるトレンチ間隔の依存性を対数目盛
で示す図
【図22】同実施形態における効果を説明するための従
来素子の断面図
【図23】本発明の第8の実施形態に係る横型トレンチ
MOSFETの構成を示す平面図
【図24】図23の24A−24A線及び24B−24
B線矢視断面図
【図25】本発明の第9の実施形態に係る横型トレンチ
MOSFETの構成を示す平面図
【図26】図25の26A−26A線及び26B−26
B線矢視断面図
【図27】本発明の第10の実施形態に係る横型トレン
チMOSFETの構成を示す平面図
【図28】図27の28A−28A線及び28B−28
B線矢視断面図
【図29】本発明の第11の実施形態に係る横型トレン
チMOSFETの構成を示す平面図
【図30】図29の30A−30A線及び30B−30
B線矢視断面図
【図31】同実施形態における最適な態様を説明するた
めの模式図
【図32】本発明の第12の実施形態に係る横型トレン
チMOSFETの構成を示す平面図
【図33】図32の33A−33A線及び33B−33
B線矢視断面図
【図34】本発明の第13の実施形態に係る横型トレン
チMOSFETの構成を示す平面図
【図35】図34の35A−35A線及び35B−35
B線矢視断面図
【図36】本発明の第14の実施形態に係る横型トレン
チMOSFETの構成を示す平面図
【図37】図36の37A−37A線及び37B−37
B線矢視断面図
【図38】本発明の第15の実施形態に係る縦型トレン
チMOSFETの構成を示す断面図
【図39】同実施形態における電流の経路を説明するた
めの模式図
【図40】本発明の第16の実施形態に係る縦型トレン
チMOSFETの構成を示す平面図
【図41】図40の41−41線矢視断面図
【図42】同実施形態の変形構成を示す平面図
【図43】図42の43−43線矢視断面図
【図44】図42の44−44線矢視断面図
【図45】同実施形態の変形構成を示す断面図
【図46】同実施形態の変形構成の変形構成を示す断面
【図47】本発明の第17の実施形態に係る縦型トレン
チMOSFETの構成を示す平面図
【図48】同実施形態における電流の経路を説明するた
めの模式図
【図49】本発明の第18の実施形態に係る縦型トレン
チMOSFETの半導体層の表面構成を示す平面図
【図50】図49の50−50線矢視断面図
【図51】図49の51−51線矢視断面図
【図52】本発明の第19の実施形態に係る横型トレン
チMOSFETの構成を示す平面図
【図53】図52の53A−53A線及び53B−53
B線矢視断面図
【図54】同実施形態におけるオン抵抗とトレンチ寸法
との関係を示す図
【図55】本発明の第20の実施形態に係る横型トレン
チMOSFETの構成を示す平面図
【図56】図55の56A−56A線及び56B−56
B線矢視断面図
【図57】本発明の第21の実施形態に係る横型トレン
チMOSFETの構成を示す平面図
【図58】図57の58A−58A線及び58B−58
B線矢視断面図
【図59】本発明の第22の実施形態に係る横型トレン
チMOSFETの構成を示す平面図
【図60】図59の60A−60A線及び60B−60
B線矢視断面図
【図61】本発明の第23の実施形態に係る横型トレン
チMOSFETの構成を示す平面図
【図62】図61の62A−62A線及び62B−62
B線矢視断面図
【図63】本発明の第24の実施形態に係る横型トレン
チMOSFETの構成を示す平面図
【図64】図63の64A−64A線及び64B−64
B線矢視断面図
【図65】本発明の第25の実施形態に係る横型トレン
チMOSFETの構成を示す平面図
【図66】図65の66A−66A線及び66B−66
B線矢視断面図
【図67】本発明の第26の実施形態に係る横型トレン
チMOSFETの構成を示す平面図
【図68】図67の68A−68A線及び68B−68
B線矢視断面図
【図69】従来の横型MOSFETの構成を示す平面図
【図70】図69の70−70線矢視断面図
【図71】従来の縦型MOSFETの構成を示す断面図
【図72】従来の縦型MOSFETの構成を示す断面図
【符号の説明】
21…基板 22,22a,54,56,57…酸化膜 23…ソース電極 24…ドレイン電極 25…チャネル層 25n…n- 型チャネル層 26…ソース層 26p…p+ 型ソース層 27…ドレイン層 27p…p+ 型ドレイン層 28…酸化膜 29…ゲート電極 29p,32p,41p,55p…p+ 型ゲート電極 30…多結晶半導体層 31…ゲート配線層 33,40…n- 型高抵抗層 51,53…n+ 型多結晶シリコン層 52…n- 型多結晶シリコン層 100…p+ 型コンタクト層 111,141p…p型基板 111n…n型基板 112…n型高抵抗層 112b…n型バッファ層 112c,152n…n型エピタキシャル層 112x…n- 型ベース層 113,142p…p型ウェル層 113x…p型ベース層 114,114x,143n…n型ソース層 115,115x,144n…n型ドレイン層 115a…n型低抵抗層 116,116a,116x,145…トレンチ 117,146…ゲート絶縁膜 118,147…ゲート電極 119,138,138b,148…ソース電極 119x…金属層 120,120a,120b,149…ドレイン電極 131…p型高抵抗層 132…n型リサーフ拡散層 133,133a…n型オフセット層 134,135,135a,151n…n型埋込み層 136…p型拡散層 137…絶縁層 142n…n型ウェル層 143p…p型ソース層 144p…p型ドレイン層 151p…p型埋込層 161n…n型オフセット層 161p…p型オフセット層 162…側壁 171n…n型低濃度層 171p…p型低濃度層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 29/78 618F 626A 653D 655A

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板形状を有し、両端が中央部よりも高
    濃度に不純物を含有して夫々ソース領域及びドレイン領
    域を形成し、前記中央部がチャネル領域を形成する第1
    の多結晶半導体層と、 前記第1の多結晶半導体層の中央部を両面から夫々絶縁
    膜を介して挟む複数のゲート電極と、 前記ソース領域に形成されたソース電極と、 前記ドレイン領域に形成されたドレイン電極とを備えた
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体装置において、 前記第1の多結晶半導体層は複数層あり、互いに略並列
    に配置されていることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の半導体装
    置において、 前記第1の多結晶半導体層の厚さは800nm以下であ
    ることを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に
    記載の半導体装置において、 前記第1の多結晶半導体層のいずれかの領域と同時に形
    成された第2の多結晶半導体層と、 前記第2の多結晶半導体層に形成されたCMOSトラン
    ジスタとを備えたことを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 ソース電極と、 前記ソース電極上に形成された第1導電型基板と、 前記第1導電型基板上に形成された第2導電型高抵抗層
    と、 前記第2導電型高抵抗層上に形成された第1導電型ベー
    ス層と、 前記第1導電型ベース層の表面から前記第1導電型基板
    に達する深さを有して前記第1導電型ベース層の表面に
    形成された第1導電型拡散層と、 前記第1導電型拡散層と前記第1導電型ベース層との間
    に形成された第2導電型ソース層と、 前記第1導電型拡散層及び前記第2導電型ソース層上に
    形成された導体材料層と、 前記第2導電型高抵抗層の表面に形成された第2導電型
    ドレイン層と、 前記第2導電型ドレイン層に形成されたドレイン電極
    と、 前記2導電型ドレイン層と前記第2導電型ソース層との
    間で前記第2導電型高抵抗層の途中の深さまで形成され
    た複数のトレンチ内にゲート絶縁膜を介して埋込形成さ
    れたゲート電極とを備えたことを特徴とする半導体装
    置。
  6. 【請求項6】 ドレイン電極と、 前記ドレイン電極上に形成された第2導電型ドレイン層
    と、 前記第2導電型ドレイン層上に形成された第2導電型高
    抵抗層と、 前記第2導電型高抵抗層上に互いに略平行に形成された
    複数の第1導電型ベース層と、 前記各第1導電型ベース層の表面に互いに略平行に形成
    された複数の第2導電型ソース層と、 前記各第2導電型ソース層に形成されたソース電極と、 前記各第2導電型ソース層間に前記第2導電型高抵抗層
    の途中の深さまで形成された複数のトレンチ内にゲート
    絶縁膜を介して埋込形成されたゲート電極とを備え、 前記各トレンチは、前記各第2導電型ソース層とは略直
    交する方向の平面形状を有し、互いに略平行に配置され
    ていることを特徴とする半導体装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の半導体装置において、 前記第2導電型ドレイン層に代えて前記ドレイン電極上
    に形成された第1導電型ドレイン層を備えたことを特徴
    とする半導体装置。
  8. 【請求項8】 ドレイン電極と、 前記ドレイン電極上に形成された第2導電型基板と、 前記第2導電型基板上に形成された第2導電型高抵抗層
    と、 前記第2導電型高抵抗層よりも低抵抗を有して前記第2
    導電型高抵抗層に形成された第2導電型埋込層と、 前記第2導電型高抵抗層表面に形成された第2導電型ド
    レイン層と、 前記第2導電型ドレイン層とは異なる領域で前記第2導
    電型高抵抗層表面に形成された第1導電型ベース層と、 前記第1導電型ベース層表面に形成された第2導電型ソ
    ース層と、 前記第2導電型ソース層に形成されたソース電極と、 前記第2導電型ソース層と前記第2導電型ドレイン層と
    の間で前記第2導電型高抵抗層の途中の深さまで形成さ
    れた複数のトレンチ内にゲート絶縁膜を介して埋込形成
    されたゲート電極とを備えたことを特徴とする半導体装
    置。
  9. 【請求項9】 ドレイン電極と、 前記ドレイン電極上に形成された第2導電型ドレイン層
    と、 前記第2導電型ドレイン層上に形成された第2導電型高
    抵抗層と、 前記第2導電型高抵抗層上に形成された第1導電型ベー
    ス層と、 前記第1導電型ベース層に形成された直線状の第1導電
    型コンタクト層と、 前記第1導電型コンタクト層とは異なる領域の前記第1
    導電型ベース層表面に形成された第2導電型ソース層
    と、 前記第2導電型ソース層の表面から前記ドレイン電極に
    達する深さを有して前記第2導電型ソース層の表面に形
    成された複数のトレンチ内に絶縁膜を介して埋込み形成
    されたゲート電極と、 前記第1導電型コンタクト層及びその近傍の前記第2導
    電型ソース層にコンタクトして形成されたソース電極と
    を備え、 前記第2導電型ドレイン層、前記第2導電型高抵抗層、
    前記第1導電型ベース層、前記第1導電型コンタクト層
    及び前記第2導電型ソース層は、多結晶シリコンから形
    成されていることを特徴とする半導体装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の半導体装置におい
    て、 前記第1導電型コンタクト層の長手方向と前記各トレン
    チの長手方向とは互いに略直交していることを特徴とす
    る半導体装置。
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