JPH11102075A - 感光材料処理装置における絞り装置 - Google Patents

感光材料処理装置における絞り装置

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JPH11102075A
JPH11102075A JP9261995A JP26199597A JPH11102075A JP H11102075 A JPH11102075 A JP H11102075A JP 9261995 A JP9261995 A JP 9261995A JP 26199597 A JP26199597 A JP 26199597A JP H11102075 A JPH11102075 A JP H11102075A
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squeezing
roller
pair
photosensitive material
liquid
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JP9261995A
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Hitoshi Togawa
仁志 戸川
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光材料処理装置における絞り装置におい
て、絞りローラの端面を伝う処理液の搬送下流側への移
動を抑えつつ、絞りローラの長さを短くする。 【解決手段】 絞り装置50は、所定の搬送路に沿って
搬送される刷版の表面に処理液を塗布して処理を行う自
動現像装置に設けられ、刷版の表面から処理液を絞りと
る装置であって、1対の絞りローラ51,52と、液切
り部材53とを備えている。1対の絞りローラ51,5
2は、刷版の搬送路を挟んで対向して配置されており、
刷版を両面から押圧する。液切り部材53は、絞りロー
ラ51の端面51c、絞りローラ52の端面52c、及
び両絞りローラ51,52の端面におけるニップ部Pに
接する接触部を有しており、絞りとられた処理液が端面
51c,52cの近傍を通って絞りローラ51,52よ
りも搬送下流側へ流出することを抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絞り装置、特に、
所定の搬送路に沿って搬送される感光材料に対して、そ
の表面に処理液を塗布して処理を行う感光材料処理装置
に設けられ、前記感光材料の表面から前記処理液を絞り
とる絞り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】感光材料処理装置として、例えば、感光
性印刷版(以下、刷版と記す。)を自動的に現像するた
めの自動現像装置が提供されている。この自動現像装置
は、焼付処理の施された刷版に対して現像を行う現像処
理部と、現像処理された刷版の水洗いを行う水洗処理部
と、水洗処理された刷版に対してガム液やリンス液を塗
布する仕上げ処理部と、処理された刷版を乾燥させる乾
燥処理部とを備えている。そして、刷版は、搬送ローラ
により装置内部に設けられた所定の搬送路に沿って搬送
されながら、前述の各処理が施される。
【0003】乾燥処理部においては、仕上げ処理部から
搬送されてくる刷版を乾燥させるために、所定の時間の
間、高温の乾燥風を大量に刷版に対して吹き付ける。し
たがって、この乾燥処理における消費電力は大きく、乾
燥処理の処理時間も長い。さらに、乾燥処理のための機
械コストも高い。このため、処理液ができるだけ排除さ
れた状態で刷版が乾燥処理部へと搬送されてくることが
望ましい。そこで、一般的に、1対の絞りローラ(絞り
装置)を仕上げ処理部と乾燥処理部との間に設け、刷版
の表面に付着している処理液を1対の絞りローラによっ
て絞ってから刷版を乾燥処理部へと搬送している。
【0004】この1対の絞りローラは、刷版を通過させ
つつ処理液が搬送下流側に付いてくることを抑える役割
を担うものであり、処理液が1対の絞りローラの接触部
(ニップ部;刷版の通過部)から搬送下流側に移動する
ことを抑えるとともに、回転している1対の絞りローラ
の端面を伝って処理液が搬送下流側に移動することも抑
えるように配備されなければならない。このため、1対
の絞りローラの接触部からの処理液の移動が抑えられる
ように、各絞りローラを軟質材料で製作したり、各絞り
ローラを互いに付勢させたりしている。また、1対の絞
りローラの端面を伝う処理液の搬送下流側への移動が抑
えられるように、絞りローラの長さを長くして絞りロー
ラの端面が刷版の端部から100mm程離れるようにし
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、絞りローラの
端面を伝う処理液の移動を抑えるために絞りローラの長
さを長くしていることによって、絞り装置、ひいては感
光材料処理装置が大型化している。本発明の課題は、感
光材料処理装置における絞り装置において、1対の絞り
ローラの端面を伝う処理液の搬送下流側への移動を抑え
つつ、絞りローラの長さを短くすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る絞り装置
は、所定の搬送路に沿って搬送される感光材料に対し
て、その表面に処理液を塗布して処理を行う感光材料処
理装置に設けられ、感光材料の表面から処理液を絞りと
る絞り装置である。この絞り装置は、1対の絞りローラ
と、液切り部材とを備えている。1対の絞りローラは、
感光材料の搬送路を挟んで対向して配置されており、感
光材料を両面から押圧する。液切り部材は、1対の絞り
ローラのうち一方の絞りローラの端面、1対の絞りロー
ラのうち他方の絞りローラの端面、及び両絞りローラの
端面におけるニップ部に接する接触部を有しており、絞
りとられた処理液が1対の絞りローラの端面近傍を通っ
て1対の絞りローラよりも搬送下流側へ流出することを
抑制する。
【0007】感光材料が1対の絞りローラの搬送上流側
から搬送下流側へと送られると、通過時に感光材料に付
着していた処理液が絞りローラに阻まれて搬送上流側に
残る。この搬送上流側に残った処理液は、下方に流れ落
ちて、感光材料処理装置の排出口などへと移動してい
く。この搬送上流側に残った処理液のうち絞りローラの
端面近傍にあるものは、絞りローラが回転するため、絞
りローラの端面を伝って、絞りローラの搬送下流側へと
移動しようとする。
【0008】しかし、ここでは液切り部材が設けられて
おり、この液切り部材の接触部は、一方の絞りローラの
端面、他方の絞りローラの端面、及び両絞りローラの端
面におけるニップ部に接している。したがって、絞りロ
ーラの端面を伝って搬送下流側に移動しようとする処理
液の大半を搬送上流側にとどめることができる。特に、
接触部が絞りローラの端面におけるニップ部に接してい
るため、1対の絞りローラと液切り部材とによって搬送
上流側と搬送下流側とを結ぶ通路が塞がれ、絞りローラ
の端面を伝って搬送下流側に移動する処理液の量が抑え
られる。
【0009】これにより、従来のように絞りローラの長
さを長くすることを止めて、絞りローラの長さを感光材
料の幅寸法に近づけても、絞りローラの端面を伝う処理
液の搬送下流側への移動を抑えることができる。なお、
感光材料処理装置による処理液の塗布とは、処理槽内の
処理液で浸漬処理することによる塗布、処理液を噴射す
ることによる塗布、処理液を流下させることによる塗布
などをいう。絞りローラは、駆動回転するものであって
もよいし、非駆動のものであってもよい。但し、感光材
料を押圧するため、搬送の妨げにならぬように駆動回転
する絞りローラを採用することが望ましい。また、感光
材料の押圧に関しては、バネ等の弾性部材による絞りロ
ーラの付勢であってもよいし、絞りローラの自重による
押圧でもよい。
【0010】請求項2に係る絞り装置は、請求項1に記
載の絞り装置において、液切り部材の接触部は1対の絞
りローラの端面に対して付勢されている。ここでは、液
切り部材の接触部が1対の絞りローラの端面に対して付
勢されているため、絞りローラがその回転軸に沿った方
向に動いて絞りローラの端面の位置がずれた場合の接触
部と絞りローラの端面との間に生じる隙間を小さく抑え
ることができる。これにより、絞りローラの端面を伝う
処理液の搬送下流側への移動をより抑えることができ
る。
【0011】請求項3に係る絞り装置は、請求項2に記
載の絞り装置において、液切り部材は、プレート状ある
いはシート状の部材であり、その弾性反力によって接触
部が1対の絞りローラの端面に対して付勢されている。
ここでは、例えば、液切り部材を絞りローラ端面に押し
当てることで液切り部材を弾性変形させ、その弾性反力
により接触部を絞りローラの端面に対して付勢する。し
たがって、別個に付勢する部材を用いる必要がない。
【0012】また、簡易に製造及び装着が可能でかつ低
コストで制作可能なプレート状あるいはシート状の部
材、例えば、板ばね状の金属板、プラスチック板、ある
いはフィルム状のシートを液切り部材として採用してい
るため、液切り部材の追加による絞り装置のコストアッ
プを抑えることができる。請求項4に係る絞り装置は、
請求項1又は2に記載の絞り装置において、液切り部材
は1対の絞りローラの回転に従って回転する回転体を有
している。また、液切り部材の接触部は回転体の回転す
る表面部分である。
【0013】ここでは、絞りローラの端面に接する液切
り部材の接触部が回転するため、絞りローラの回転を液
切り部材が妨げて感光材料の搬送に影響を与えることを
抑えることができる。また、液切り部材の接触部が回転
するため、液切り部材の接触部をより強く絞りローラの
端面に対して付勢した場合にも、絞りローラの回転を滑
らかに維持することができる。すなわち、液切り部材と
絞りローラの端面とをより密着させることができ、搬送
下流側への処理液の移動がより抑制される。
【0014】請求項5に係る絞り装置は、請求項1から
4のいずれかに記載の絞り装置において、絞りローラ
は、軸受部材によって、その回転軸が軸支されている。
軸受部材は感光材料処理装置に対して着脱可能に装着さ
れている。液切り部材は軸受部材に固定されている。こ
こでは、液切り部材が軸受部材に固定されているので、
軸受部材を感光材料処理装置から取り外すことによって
絞りローラを交換する際に、絞りローラと液切り部材と
の干渉による絞りローラの取り外しの困難さが解消され
る。すなわち、液切り部材が絞りローラ及び軸受部材と
は別に直接感光材料処理装置に固定されている場合に
は、絞りローラを取り外すあるいは装着するときに絞り
ローラが液切り部材と干渉する恐れがあるが、ここでは
液切り部材を軸受部材に固定しているため、絞りローラ
の取り外しあるいは装着が容易となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]図1及び図2は、本発明の第1実施形
態による絞り装置が採用された自動現像装置(感光材料
処理装置)を示している。この自動現像装置は、主とし
て、現像装置本体1と、現像装置本体1の一方側に設け
られた挿入トレイ2と、現像装置本体1の他方側に設け
られた版受け台3とを有している。また現像装置本体1
の上部において挿入トレイ2側には、途中挿入部4が設
けられている。
【0016】現像装置本体1の一方側には、挿入トレイ
2から刷版(感光材料)を装置本体内部に導入するため
の挿入口1aが設けられており、また他方側には処理済
みの刷版を版受け台3に排出するための排出口1bが設
けられている。さらに現像装置本体1の途中挿入部4に
は、刷版を途中挿入するための途中挿入口1cが設けら
れている。現像装置本体1の内部においては、挿入口1
a側から順に、導入部10と、現像処理部11と、水洗
処理部12と、ガム液処理またはリンス液処理を行う仕
上げ処理部13と、乾燥処理部14とが設けられてい
る。また、仕上げ処理部13と乾燥処理部14との間に
は、絞り装置50が設けられている。
【0017】導入部10には、挿入トレイ2から挿入口
1aを介して挿入される刷版を装置内部に搬入するため
の1対の搬送ローラ15が設けられている。現像処理部
11は、画像が焼き付けられた刷版を現像処理する部分
であり、現像液を貯留する現像槽16を有している。現
像槽16内には、刷版の搬送をガイドするための下方に
湾曲したガイド板17と、ガイド板17の上方に配置さ
れたローラ18とが設けられている。また、現像槽16
内の現像液を覆うように浮き蓋19が現像液面に浮かべ
られている。この浮き蓋19は、現像液の蒸発及び酸化
を抑制するためのものである。現像処理部11の刷版搬
送方向の下流側端にはローラ20が設けられている。
【0018】なお、図示していないが、現像槽16に
は、現像液供給パイプ、現像液排出パイプ、冷却水用の
パイプ及びヒータ等が設けられている。水洗処理部12
には、水洗槽25と、搬送上流側の搬送ローラ26と、
搬送下流側の搬送ローラ27とが設けられている。また
上流側搬送ローラ26と下流側搬送ローラ27との間に
は、刷版表面の感材除去を促進するためのスクラブロー
ラ28aと、このスクラブローラ28aに圧接する圧接
ローラ28bとが設けられている。スクラブローラ28
aは、表面がフェルトで覆われており、刷版の搬送速度
よりも速い周速で回転させられる。このため、刷版表面
はスクラブローラ28aによって擦られる。そして、上
流側搬送ローラ26とスクラブローラ28aとの間及び
スクラブローラ28aと下流側搬送ローラ27との間に
は、刷版を水洗処理するための水洗シャワーパイプ29
が設けられている。この水洗シャワーパイプ29から
は、刷版に対して水が吹き付けられ、この水は水洗槽2
5内に溜められるとともに図示しない循環手段により前
記水洗シャワーパイプ29へ循環される。
【0019】なお、図示していないが、水洗槽25には
水洗槽25内の水を排出するための排出パイプも接続さ
れている。仕上げ処理部13には、ガム/リンス槽30
と、刷版にガム/リンス液を吹き付けるためのガム/リ
ンス液シャワーパイプ31とが設けられている。絞り装
置50は、図1に示すように、仕上げ処理部13と乾燥
処理部14との間に設けられており、刷版の表面に付着
しているガム液あるいはリンス液を絞りとる役割を果た
す。この絞り装置50は、主として、1対の絞りローラ
51,52と、図2から図4に示す液切り部材53とか
ら構成される。
【0020】絞りローラ51,52は形状がほぼ等しい
1対のローラであり、絞りローラ51が絞りローラ52
の上方に位置している(図2参照)。絞りローラ51,
52は、金属製の軸51a,52aの中央部分に軟らか
い筒状部材51b,52bが装着された構造である。軸
51a,52aの両端部を軸支する両軸受は、現像装置
本体1の側壁1dに形成された図示しない凹溝に並列し
て嵌装されており、絞りローラ51が絞りローラ52に
向かって移動可能なように支持されている。この状態
で、絞りローラ51の軸51aは、図2に示すように、
現像装置本体1に一端が固定されるバネ54により絞り
ローラ52側に付勢されている。このため、両絞りロー
ラ51,52間を通る刷版は、両面から1対の絞りロー
ラ51,52により押圧される。
【0021】液切り部材53は、ばね鋼鋼材から製作さ
れるものであり、主として、固定部53aと、弾性部5
3bと、接触部53cとから形成される。固定部53a
は現像装置本体1の側壁1dにビス止めされる。接触部
53cは、図2から図4に示すように、絞りローラ51
の筒状部材51bの端面51cと絞りローラ52の筒状
部材52bの端面52cとのニップ部P(図2及び図4
参照)、端面51cのうち軸51aとニップ部Pとの間
の部分、及び端面52cのうち軸52aとニップ部Pと
の間の部分と接している。弾性部53bは、固定部53
aと接触部53cとの間に形成される部分である。この
弾性部53bは、両筒状部材51b,52bに接触して
いる状態において弾性変形をして、その弾性反力により
接触部53cを端面51c,52cに対して付勢する。
【0022】なお、前記ニップ部Pは、筒状部材51
b,52bの硬度やバネ54による押圧力等によってそ
の接触面積が異なり、硬度の低いゴム材からなる絞りロ
ーラであればニップ部Pが数mm〜十数mm程度の巾に
なる場合がある。この場合、接触部53cはニップ部P
の少なくともいずれかの位置と接するようにすればよ
い。
【0023】乾燥処理部14には乾燥室35が設けられ
ており、この乾燥室35内には、ガイドコロ36と、上
下の温風吹き出し部37と、刷版を版受け台3側に排出
するための排出ローラ38とが設けられている。次に、
自動現像装置全体の動作を説明する。図示しない焼付装
置で画像が焼き付けられた刷版は、挿入トレイ2に搬送
されてくる。または作業者がこの挿入トレイ2から刷版
を挿入する。挿入トレイ2に載置されて挿入口1aから
挿入された刷版は、搬送ローラ15によって現像処理部
11に送られる。刷版は、ガイド板17及びローラ18
によって現像槽16内を搬送され、現像液に浸漬させら
れる。現像処理の終わった刷版は水洗処理部12に送ら
れる。水洗処理部12では、刷版は搬送ローラ26,2
7によって搬送されながら水洗シャワーパイプ29から
の水によって水洗される。またこの水洗処理部12で
は、スクラブローラ28aによって刷版表面の感材の除
去が促進される。水洗処理の終了した刷版は仕上げ処理
部13に送られ、表面にガム液あるいはリンス液が塗布
される。
【0024】そして、仕上げ処理部13でガム液あるい
はリンス液が塗布された刷版は、絞り装置50の両絞り
ローラ51,52間を通って乾燥処理部14に送られ
る。ここで絞り装置50により刷版の表面のガム液ある
いはリンス液が除去されるが、これについては後述す
る。乾燥処理部14では、刷版は乾燥室35内を搬送さ
れながら温風吹き出し部37から吹き出される温風によ
って乾燥処理される。そして、乾燥処理の施された刷版
は排出口1bから版受け台3に排出される。
【0025】次に、絞り装置50の動作について詳述す
る。刷版が絞りローラ51,52の搬送上流側から搬送
下流側へと送られると、通過時に刷版に付着していたガ
ム/リンス液が筒状部材51b,52bに阻まれて搬送
上流側に残る。この搬送上流側に残ったガム/リンス液
の大半は、そのまま下方に流れ落ちて、ガム/リンス槽
30に溜まる。一方、筒状部材51b,52bに阻まれ
て搬送上流側に残ったガム/リンス液のうち筒状部材5
1b,52bの端面51c,52cの近傍にあるもの
は、絞りローラ51,52の回転によって、ニップ部P
よりも搬送上流側の端面51c,52cからニップ部P
よりも搬送下流側の端面51c,52cを伝って、絞り
ローラ51,52の搬送下流側へと移動しようとする流
れが生じる。
【0026】しかし、本実施形態の絞り装置50には液
切り部材53が設けられており、この液切り部材53の
接触部53cは端面51c,52c及びニップ部Pに接
している。したがって、端面51c,52cを伝って搬
送下流側に移動しようとするガム/リンス液の大半を搬
送上流側にとどめることができる。特に、接触部53c
がニップ部Pに接しているため、絞りローラ51,52
の筒状部材51b,52bと液切り部材53との間を縫
って搬送上流側と搬送下流側とを結ぶ最短の流路が塞が
れ、端面51c,52cを伝って搬送下流側に移動する
ガム/リンス液の量が抑えられる。
【0027】参考に、ニップ部Pに接しない接触部59
cを有する液切り部材59を採用した例を図5に示す。
このような液切り部材59を採用したときには、筒状部
材51b,52bに阻まれて搬送上流側の端面51c,
52cの近傍Sに溜まったガム/リンス液が、絞りロー
ラ51,52の回転に従って、ニップ部Pと液切り部材
59との間の両端面51c,52c間の隙間から端面5
1c,52cを伝って搬送下流側に流れる(図5の点線
で示す矢印A参照)。
【0028】本実施形態では、液切り部材53によっ
て、端面51c,52cを伝って乾燥処理部へと持ち越
されるガム/リンス液の量を減らすことができるため、
従来のように絞りローラの長さを長くせずに絞りローラ
51,52の長さを刷版Wの幅寸法に近づけても(図3
参照)、乾燥処理の処理量は増加しない。また、本実施
形態では、液切り部材53の接触部53cは端面51
c,52cに対して付勢されているため、絞りローラ5
1,52が軸51a,52aに沿った方向に動いた場合
にも、接触部53cと端面51c,52cとの間に生じ
る隙間を小さく抑えることができる。
【0029】[第2実施形態]第1実施形態では、ばね
鋼鋼材から製作されるプレート状のものを液切り部材5
3として採用している。本実施形態では、液切り部材5
3の代わりに、図6及び図7に示す液切り部材63を採
用する。液切り部材63は、主として、固定部63a
と、支持アーム63bと、ローラ部(回転体)63cと
から構成される。固定部63aは現像装置本体1の側壁
1dにビス止めされる。ローラ部63cは、その外周面
が、端面51cのうち軸51aとニップ部Pとの間の部
分、端面52cのうち軸52aとニップ部Pとの間の部
分、及びニップ部Pと接している。支持アーム63b
は、固定部63aからローラ部63cへと延び、ローラ
部63cが絞りローラ51,52の回転軸と直交する回
転軸を中心に回転するようにローラ部63cを支持して
いる。したがって、絞りローラ51,52が回転すると
ローラ部63cも回転する。このローラ部63cの外周
部には軟質材料が使われており、絞りローラ51,52
が軸51a,52aに沿った方向に動いた場合にも、ロ
ーラ部63cと端面51c,52cとの間に生じる隙間
が小さく抑えられる。
【0030】他の構成及び動作については、第1実施形
態と同様である。本実施形態の絞り装置では、端面51
c,52cに接触する液切り部材63のローラ部63c
が回転するため、液切り部材63による絞りローラ5
1,52の回転の妨げが抑えられる。 [第3実施形態]第1実施形態では、ばね鋼鋼材から製
作されるプレート状のものを液切り部材53として採用
している。本実施形態では、液切り部材53の代わり
に、図8及び図9に示す液切り部材73を採用する。
【0031】液切り部材73は、主として、金属製の固
定部73aと、シート状の連結部73b及び接触部73
c(図9参照)とから構成される。固定部73aは現像
装置本体1の側壁1dにビス止めされる。接触部73c
は、端面51cのうち軸51aとニップ部Pとの間の部
分、端面52cのうち軸52aとニップ部Pとの間の部
分、及びニップ部Pと接している。連結部73bは、固
定部73aと接触部73cとを連結する部分であって、
たわむことによって接触部73cを両筒状部材51b,
52bに対して付勢する。
【0032】他の構成及び動作については、第1実施形
態と同様である。 [第4実施形態]上記第1〜第3実施形態では、各液切
り部材53,63,73の固定部53a,63a,73
aを側壁1dにビス止めしているが、絞りローラ51の
軸51aを軸支する軸受あるいは絞りローラ52の軸5
2aを軸支する軸受に固定することもできる。本実施形
態では、第1実施形態の液切り部材53を絞りローラ5
2の軸52aを軸支する軸受に固定する。
【0033】絞り装置50は、図10及び図11に示す
ように、主として、1対の絞りローラ51,52と、軸
受(軸受部材)81,82と、液切り部材53とから構
成される。図10は絞り装置50の側面図であるが、図
10においては側壁1dの外側に位置するフランジ81
a,82aが省略されている。軸受81,82は、絞り
ローラ51,52の軸(回転軸)51a,52aの両端
部を軸支するものであり、現像装置本体1の側壁1dに
形成された凹溝90に並列して嵌装される。軸受81,
82の両側面には、軸受81,82よりも幅の広いフラ
ンジ81a,82a(軸受部材)が固定されている。両
フランジ81a間及び両フランジ82a間の距離は側壁
1dの厚さ寸法に等しく、フランジ81a,82aと一
体の軸受81,82は凹溝90に嵌合する。
【0034】液切り部材53の固定部53aは、図10
及び図11に示すように、軸受82の筒状部材52b側
のフランジ82aに固定される。他の構成及び動作につ
いては、第1実施形態と同様である。本実施形態では、
液切り部材53が絞りローラ52を軸支する軸受82に
固定されているフランジ82aに固定されているので、
軸受81,82を凹溝90から抜き取ることにより、絞
りローラ51,52及び液切り部材53を含む絞り装置
50全体を現像装置本体1から取り外して絞りローラ5
1,52を交換することができる。このため、絞りロー
ラ51,52と液切り部材53とが別々に側壁1dに装
着されている場合に発生する恐れのある絞りローラ5
1,52交換時の絞りローラ51,52と液切り部材5
3との干渉をなくすことができる。すなわち、ここで
は、液切り部材53と干渉することなく絞りローラ5
1,52を交換することができる。
【0035】なお、本実施形態では液切り部材53を軸
受82に固定されているフランジ82aに固定している
が、液切り部材53を軸受81に固定されているフラン
ジ81aに固定してもよい。
【0036】
【発明の効果】本発明では、液切り部材を設けることで
絞りローラの端面を伝う処理液の搬送下流側への移動量
が抑えられるため、従来のように絞りローラの長さを長
くせずに、絞りローラの長さを感光材料の幅寸法に近づ
けることができ、絞り装置及び感光材料処理装置の小型
化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による絞り装置が採用され
た自動現像装置の概略縦断面構成図。
【図2】絞り装置の側面図。
【図3】図2のIII −III 矢視断面図。
【図4】図2のIV−IV矢視図。
【図5】比較参考図。
【図6】第2実施形態の絞り装置の側面図。
【図7】図6のVII −VII 矢視断面図。
【図8】第3実施形態の絞り装置の側面図。
【図9】図8のIX−IX矢視断面図。
【図10】第4実施形態の絞り装置の側面図。
【図11】図10のXI−XI矢視断面図。
【符号の説明】
50 絞り装置 51,52 絞りローラ 51c,52c 端面 53,63,73 液切り部材 53c,73c 接触部 63c ローラ部(回転体) 81,82 軸受(軸受部材) 81a,82a フランジ(軸受部材) P ニップ部 W 刷版(感光材料)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の搬送路に沿って搬送される感光材料
    の表面に処理液を塗布して処理を行う感光材料処理装置
    に設けられ、前記感光材料の表面から前記処理液を絞り
    とる絞り装置であって、 前記感光材料の搬送路を挟んで対向して配置され、前記
    感光材料を両面から押圧する1対の絞りローラと、 前記1対の絞りローラのうち一方の絞りローラの端面、
    前記1対の絞りローラのうち他方の絞りローラの端面、
    及び前記両絞りローラの端面におけるニップ部に接する
    接触部を有し、絞りとられた前記処理液が前記1対の絞
    りローラの端面近傍を通って前記1対の絞りローラより
    も搬送下流側へ流出することを抑制する液切り部材と、
    を備えた絞り装置。
  2. 【請求項2】前記液切り部材の接触部は前記1対の絞り
    ローラの端面に対して付勢されている、請求項1に記載
    の絞り装置。
  3. 【請求項3】前記液切り部材は、プレート状あるいはシ
    ート状の部材であり、その弾性反力によって接触部が前
    記1対の絞りローラの端面に対して付勢されている、請
    求項2に記載の絞り装置。
  4. 【請求項4】前記液切り部材は前記1対の絞りローラの
    回転に従って回転する回転体を有しており、 前記液切り部材の接触部は前記回転体の回転する表面部
    分である、請求項1又は2に記載の絞り装置。
  5. 【請求項5】前記絞りローラは、軸受部材によって、そ
    の回転軸が軸支されており、 前記軸受部材は感光材料処理装置に対して着脱可能に装
    着されており、 前記液切り部材は前記軸受部材に固定されている、請求
    項1から4のいずれかに記載の絞り装置。
JP9261995A 1997-09-26 1997-09-26 感光材料処理装置における絞り装置 Pending JPH11102075A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6092938A (en) * 1997-10-09 2000-07-25 Eastman Kodak Company Processing photographic material

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