JPH11101476A - 床スラブ蓄熱空調システム - Google Patents

床スラブ蓄熱空調システム

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Publication number
JPH11101476A
JPH11101476A JP9265414A JP26541497A JPH11101476A JP H11101476 A JPH11101476 A JP H11101476A JP 9265414 A JP9265414 A JP 9265414A JP 26541497 A JP26541497 A JP 26541497A JP H11101476 A JPH11101476 A JP H11101476A
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JP
Japan
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floor
air
space
ceiling
floor slab
Prior art date
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Pending
Application number
JP9265414A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadao Tomiya
貞男 冨家
Hisashi Fujita
尚志 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
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Publication date
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Publication of JPH11101476A publication Critical patent/JPH11101476A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 夜間の安価な電力を利用して床スラブに蓄熱
を行う際に、室内の窓や外壁からの熱損失が生じること
なく、かつ昼間の空調開始時における室温を適正なもの
にすることができる床スラブ蓄熱空調システムを提供す
る。 【解決手段】 コンクリート躯体の室内10の上側の床
スラブ11と天井パネル12との間に天井裏スペース1
3を形成し、天井パネル12には天井還気口14を形成
する。一方、下側の床スラブ20と床パネル21との間
に二重床スペース22を形成し、床パネル21には床吹
出口23を形成する。天井裏スペース13から空調機3
0にリターン経路31を、二重床スペース22から空調
機30に第二のリターン経路32を接続し、各リターン
経路31,32にこれらを択一的に開閉して空調空気A
を循環させる切換ダンパー33,34を配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は床吹き出し式の空調
システムに関し、より具体的には、夜間電力により空調
機を稼働させ、コンクリート躯体の室内の蓄熱を行う床
スラブ蓄熱空調システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の床吹き出し空調システム
を採用した建物では、上下のコンクリート躯体である床
スラブの間に形成された室内の、上側の床スラブの下方
に天井パネルを配設し、この上側の床スラブと天井パネ
ルとの間に天井裏スペースを形成し、一方、下側の床ス
ラブの上方に床パネルを配設し、この下側の床スラブと
床パネルとの間に二重床スペースを形成している。ま
た、天井裏スペースには空調機に還気するためのリター
ン経路が接続されている。さらに、天井パネルには適宜
間隔をおいて空調空気を還気する天井還気口を形成し、
一方、床パネルには適宜間隔をおいて空調空気の床吹出
口を形成している。そして、空調機の吹出口を二重床ス
ペースに接続している。
【0003】このように形成されたコンクリート躯体の
室内に対し、安価な夜間電力によって躯体蓄熱を行う場
合は、昼間の空調時と同じに、空調機により空調された
空気が二重床スペースに送られて床吹出口を通して室内
に圧送され、これにより室内に空調空気が流れ室内を冷
却または加熱して躯体蓄熱を行う。そして、室内からの
還気は、天井還気口を介して天井裏スペースに回収さ
れ、リターン経路を通って空調機に還気されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の空調システムにおいては、夜間電力を利用して躯
体蓄熱を行う際に、空調空気が室内を通過する時に、室
内の窓や外壁を介して熱損失を生じるという問題があっ
た。
【0005】また、夜間に室内に循環される空調空気
が、床スラブなどの躯体のみならず、室内空気、家具
類、内装部材等を必要以上に冷却または加熱するので、
昼間の空調開始時点で、室温としては下がり過ぎていた
り、あるいは上がり過ぎているといった状態になるとい
う問題があった。
【0006】本発明は、かかる従来の問題に鑑みて、夜
間の安価な電力を利用して床スラブに蓄熱を行う際に、
室内の窓や外壁からの熱損失が生じることなく、かつ昼
間の空調開始時における室温を適正なものにすることが
できる床スラブ蓄熱空調システムを提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明は、上下の床スラブの間に形成されるコンク
リート躯体の室内の、下側の床スラブの上方に床パネル
を配設することにより該下側の床スラブと該床パネルと
の間に二重床スペースを形成し、該床パネルには適宜間
隔をおいて空調空気の床吹出口を形成し、上側の床スラ
ブの下方に天井パネルを配設することにより該上側の床
スラブと該天井パネルとの間に天井裏スペースを形成
し、該天井パネルには適宜間隔をおいて空調空気を還気
する天井還気口を形成するとともに、該空調機の吹出口
を該二重床スペースに接続し、該天井裏スペースから空
調機にリターン経路を接続し、該空調機により該コンク
リート躯体の室内を空調する床吹き出し式の空調システ
ムにおいて、該二重床スペースから該空調機に第二のリ
ターン経路を接続し、該天井裏スペースと該二重床スペ
ースとの各リターン経路を択一的に開閉する切換ダンパ
ーを配設してなることを特徴とする。
【0008】上記の構成を有する本発明の床スラブ蓄熱
空調システムの構造によれば、夜間電力を利用して躯体
蓄熱を行う場合には、まず切換ダンパーによって天井裏
スペースに接続されたリターン経路を閉じ、二重床スペ
ースに接続された第二のリターン経路を開く。すると、
空調機からの空調空気は、二重床スペースに送られる
が、床吹出口から室内に吹き出されることなく二重床ス
ペース内から第二のリターン経路に送られ、空調機に戻
される。このようにして空調空気を二重床スペース内の
みを介して循環させることにより、室内の下側の床スラ
ブを充分に冷却または加熱することができる。またこの
際の空調負荷も、従来のように室内に空調空気を流通さ
せて還気する場合に比べて、低くすることができる。
【0009】他方、昼間室内を空調する場合には、天井
裏スペースに接続されたリターン経路を開き、二重床ス
ペースに接続されたリターン経路を閉じる。すると、空
調機からの空調空気は二重床スペースに送られ、二重床
スペース内の内部圧力が昇圧することにより床吹出口を
通じて室内に圧送されて室内を空調する。この際、蓄熱
されている床スラブにより、空調空気は効率よく室内を
空気調和することができ、空調のための電力消費を抑え
ることができ。さらに、室内からの還気は天井還気口を
通して天井裏スペースに回収され、その後リターン経路
を介して空調機に戻される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明に
かかる空調装置の系統図を示す。
【0011】本実施形態は基本的には、上下の床スラブ
11,20の間に形成されるコンクリート躯体の室内1
0の、下側の床スラブ20の上方に床パネル21を配設
することにより下側の床スラブ20と床パネル21との
間に二重床スペース22を形成し、床パネル21には適
宜間隔をおいて空調空気の床吹出口23を形成し、上側
の床スラブ11の下方に天井パネル12を配設すること
により上側の床スラブ11と天井パネル12との間に天
井裏スペース13を形成し、天井パネル12には適宜間
隔をおいて空調空気を還気する天井還気口14を形成す
るとともに、空調機30の吹出口37を二重床スペース
22に接続し、天井裏スペース13から空調機30にリ
ターン経路31を接続し、空調機30によりコンクリー
ト躯体の室内10を空調する床吹き出し式の空調システ
ムにおいて、二重床スペース22から空調機30に第二
のリターン経路32を接続し、天井裏スペース13と二
重床スペース22との各リターン経路31,32を択一
的に開閉する切換ダンパー33,34を配設して構成さ
れている。
【0012】図1において、室内10は、コンクリート
躯体によって囲まれた空間であり、このコンクリート躯
体は、上下の床スラブ11,20および壁面等(図示せ
ず)から構成されている。なお、コンクリート躯体は、
複数階の床スラブによって形成されるが、図示例では、
その1層を示しており、上側の床スラブ11は、上層階
の下側の床スラブとなる。
【0013】室内10の上側の床スラブ11の下方に
は、天井パネル12が配設され、これにより上側の床ス
ラブ11と天井パネル12との間に天井裏スペース13
が形成されている。この天井パネル12には、適宜間隔
をおいて天井還気口14,14が形成され、室内10か
らの還気が回収されるようになっている。
【0014】一方、室内10の下側の床スラブ20の上
方には、床パネル21が配設され、これにより下側の床
スラブ20と床パネル21との間に二重床スペース22
が形成されている。この床パネル21には、適宜間隔を
おいて床吹出口23,23が形成され、空調空気Aが室
内10に吹き出すようになっている。
【0015】また、空調機30は、室外に設置され、フ
ァン35および熱交換器36を備え、その吹き出し口3
7は室内10の下側の床スラブ20と床パネル21との
間に形成された二重床スペース22に開口している。さ
らに、空調機30には、リターン経路31,32が接続
され、リターン経路31の端部は天井裏スペース13
に、また第二のリターン経路32の端部は二重床スペー
ス22に接続されている。本実施形態では、第二のリタ
ーン経路32はリターン経路31の途中に接続され、当
該リターン経路31を利用して空調機30に接続されて
いる。そして、天井裏スペース13に接続されたリター
ン経路31の接続部には、切換ダンパー33が配設され
ている。また、二重床スペース22に接続された第二の
リターン経路32の接続部には、切換ダンパー34が配
設されている。この切換ダンパー33,34は、夜間の
躯体蓄熱時と、昼間の空調運転時に択一的に開閉可能と
なっている。
【0016】そして、夜間躯体蓄熱、すなわち夜間電力
を利用して床スラブ20に冷熱を蓄熱する場合には、天
井裏スペース13に接続されたリターン経路31の切換
ダンパー33を閉じ、二重床スペース22に接続された
第二のリターン経路32の切換ダンパー34を開く。そ
して、夜間電力により稼働される空調機30の熱交換器
36により冷却された空気は、ファン35によって吹き
出し口37を通じて二重床スペース22に送られる。こ
の際、第二のリターン経路32の切換ダンパー34が開
いているため、冷却された空気は床吹出口23から室内
10には圧送されず、二重床スペース22内を通過し、
下側の床スラブ20を冷却しつつ切換ダンパー34から
第二のリターン経路32に送られ、空調機30に戻され
る。このようにして冷却された空気を循環させることに
より、室内10の下側の床スラブ20を充分に冷却する
ことができる。この際、冷却された空気は室内10に圧
送されず、二重床スペース22内を循環するだけなの
で、ファン35の駆動電力は少なくてすむ。
【0017】そして、翌朝室内10の冷房を開始する場
合には、天井裏スペース13に接続されたリターン経路
31の切換ダンパー33を開き、二重床スペース22に
接続された第二のリターン経路32の切換ダンパー34
を閉じる。すると、空調機30の熱交換器36により冷
却された空気は、ファン35によって吹き出し口37を
通じて二重床スペース22に送られる。この際、第二の
リターン経路32の切換ダンパー34は閉じているた
め、空調機30のファン35によって二重床スペース2
2に送られた空調空気は床吹出口23から室内10に圧
送されて室内10を冷却する。そして、二重床スペース
22内は、下側の床スラブ20が夜間の蓄熱によって充
分に冷却されているため、その冷熱を利用して昼間の冷
房のための電力消費を抑えることができる。
【0018】また、夜間の空調空気は室内を通過するこ
とがないため、室内空気、家具類、内装部材等を冷却し
たり加熱することがないので、翌朝の空調開始時には、
早急に適正な室温を得ることができる。
【0019】上記実施形態にあっては主に冷房の場合に
ついて説明したが、室内10の暖房に関しても、同様の
効果を得ることができる。
【0020】また、2つの切換ダンパー33,34のか
わりに、リターン経路31、第二のリターン経路32の
合流部に一個の切換弁を設けてもよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明に示す床スラ
ブ蓄熱空調システムにあっては、夜間に躯体蓄熱を行う
際に、第二のリターン経路を開けることによって、空調
空気は床吹出口から室内に圧送されることなく、二重床
スペース内のみを通過し、下側の床スラブに蓄熱するの
で、室内の窓や外壁からの熱損失を生じることなく、効
果的に床スラブに蓄熱できるという効果を奏する。
【0022】また、空調空気は室内には吹き出されず、
二重床スペース内を循環するだけなので、空調機の電力
を抑えることができる。
【0023】また、空調空気は、室内空気、家具類、内
装部材等を冷却したり加熱することがないので、翌朝の
空調開始時には、早急に適正な室温を得ることができる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる空調装置の好適な実施形態を示
す系統図である。
【符号の説明】
10 室内 11 上側の床スラブ 12 天井パネル 13 天井裏スペース 14 天井還気口 20 下側の床スラブ 21 床パネル 22 二重床スペース 23 床吹出口 30 空調機 31 リターン経路 32 第二のリターン
経路 33,34 切換ダンパー A 空調空気

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下の床スラブの間に形成されるコンク
    リート躯体の室内の、下側の床スラブの上方に床パネル
    を配設することにより該下側の床スラブと該床パネルと
    の間に二重床スペースを形成し、該床パネルには適宜間
    隔をおいて空調空気の床吹出口を形成し、上側の床スラ
    ブの下方に天井パネルを配設することにより該上側の床
    スラブと該天井パネルとの間に天井裏スペースを形成
    し、該天井パネルには適宜間隔をおいて空調空気を還気
    する天井還気口を形成するとともに、該空調機の吹出口
    を該二重床スペースに接続し、該天井裏スペースから空
    調機にリターン経路を接続し、該空調機により該コンク
    リート躯体の室内を空調する床吹き出し式の空調システ
    ムにおいて、該二重床スペースから該空調機に第二のリ
    ターン経路を接続し、該天井裏スペースと該二重床スペ
    ースとの各リターン経路を択一的に開閉する切換ダンパ
    ーを配設してなることを特徴とする床スラブ蓄熱空調シ
    ステム。
JP9265414A 1997-09-30 1997-09-30 床スラブ蓄熱空調システム Pending JPH11101476A (ja)

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JP (1) JPH11101476A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001033063A (ja) * 1999-07-19 2001-02-09 Shimizu Corp 躯体蓄熱システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001033063A (ja) * 1999-07-19 2001-02-09 Shimizu Corp 躯体蓄熱システム

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