JPH109006A - 車両制御装置 - Google Patents

車両制御装置

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JPH109006A
JPH109006A JP8162671A JP16267196A JPH109006A JP H109006 A JPH109006 A JP H109006A JP 8162671 A JP8162671 A JP 8162671A JP 16267196 A JP16267196 A JP 16267196A JP H109006 A JPH109006 A JP H109006A
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伸介 東倉
Yoshinori Iwasaki
美憲 岩崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転者が特別に運転に気遣うことなく、燃料
残量と燃料供給施設までの距離とに応じて最適な駆動力
特性走行を可能とする車両制御装置を提供する。 【解決手段】 自車の絶対位置を算出する車両絶対位置
算出手段4と、予め、絶対位置に関連付けた燃料供給施
設に関する情報を記憶している燃料供給施設情報記憶手
段5と、検出された車両絶対位置と燃料供給施設情報に
基づいて、自車位置から最も近い燃料供給施設までの区
間距離を算出する燃料供給施設到達距離算出手段6と、
自車に搭載された燃料タンク内の燃料残量を算出する燃
料残量算出手段3と、前記算出された燃料残量と燃料供
給施設までの距離との関係に応じて、車両の駆動力特性
を変更する駆動力特性変更手段1とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、GPS衛星からの
情報などと、車両に搭載される燃料の残り量などの情報
に基づいて車両の駆動力特性を制御する車両制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の燃料タンク内の燃料残量
が少なくなると、運転者に燃料残量が少なくなっている
ことをメーターパネル内の警告灯などにより知らせるシ
ステムが多く利用されている(例えば「自動車工学全書
10巻 電器品、車体装備品、エンジン部品」(昭和5
5年10月15日(株)山海堂発行)第268頁参
照)。
【0003】また、最近では、GPS衛星からの情報
と、燃料供給施設などの場所を予め記憶してある地図デ
ータベース情報とにより、自車が走行している場所の近
くにある燃料供給施設を運転者が地図で認識することも
できるようになり、過去に較べて燃料欠乏で車両停止す
るようなケースは減ってきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように運転者が車室内で自車付近の燃料供給施設の位置
を知ることが出来ても、運転者が特に自車の残り燃料量
に注意していなければ、燃料残量警告灯などによって運
転者に燃料残量が少ないことを知らせるまでにほとんど
燃料供給施設の位置は運転者にとって関係ない。
【0005】また、仮に燃料残量警告灯が点灯して、運
転者が地図情報によって自車の近くの燃料供給施設を知
ることが出来たとしても、自車の燃料残量でその燃料供
給施設まで到達可能かどうかは解らず、特に燃料供給施
設が少ない地域などでは到達不可能であることも有る。
【0006】結局、このように自車燃料タンク内の燃料
残量警告灯や、地図情報による燃料供給施設の場所が認
識できたとしても、常に燃料残量に気を配らなければな
らないことには変わりなく、運転者にとって見知らぬ地
方での走行中など、燃料欠乏によるエンストなどの運転
者の不安を解消するまでには至らない。
【0007】また、運転者が常に燃料残量に気を配り、
燃料消費を少なくしようと心掛けたとしても、車両の自
動変速機の変速パターンは加速性能などの運転性を重視
して予め設定されているので、運転者が望むような高燃
費走行が出来るとは限らない。
【0008】さらに、同様に、車両のエンジンについて
も、エンジン回転数や吸入空気量などによりエンジン制
御コンピュータが燃料噴射量を計算するので、かなり運
転技能の優れた者でないと、意図的に燃料消費の少ない
運転が出来るとは限らない。
【0009】そこで、本発明は、このような従来の問題
点に注目してなされたもので、運転者が特別に運転に気
遣うことなく、燃料残量と燃料供給施設までの距離とに
応じて最適な駆動力特性走行を可能とすることを第1の
目的とし、併せて仮に、不慣れな地域を走行していると
きでも、燃料供給施設の存在場所に対して運転者が抱く
不安感を解消することを第2の目的とする。そして、運
転者の運転技能に依らず、自動変速機の変速パターンを
燃料消費に対して自動的に消費率を小さく設定できるこ
とを第3の目的に、エンジンの駆動力特性を自動的に最
適に設定できることを第4の目的とする車両制御装置を
提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる第1の目的を達成
すべく完成された本発明の車両制御装置は、自車の絶対
位置を算出する車両絶対位置算出手段と、予め、絶対位
置に関連付けた燃料供給施設に関する情報を記憶してい
る燃料供給施設情報記憶手段と、検出された車両絶対位
置と燃料供給施設情報に基づいて、自車位置から最も近
い燃料供給施設までの区間距離を算出する燃料供給施設
到達距離算出手段と、自車に搭載された燃料タンク内の
燃料残量を算出する燃料残量算出手段と、前記算出され
た燃料残量と燃料供給施設までの距離との関係に応じ
て、車両の駆動力特性を変更する駆動力特性変更手段と
を備える。
【0011】この車両制御装置によれば、車両の燃料残
量と燃料供給施設までの距離に基づいて、自動的に駆動
力特性が変更される。即ち、燃料残量が減ってきていよ
うが、燃料供給施設が遠いところにあろうが、運転者が
特別に運転に気遣うことなく、燃料残量と燃料供給施設
までの距離とに、駆動力特性を自動的に反映させること
が可能である。
【0012】さらに、請求項2に記載したように、燃料
残量算出手段により得られた燃料残量と燃料供給施設ま
での距離との関係に応じて、自車に最も近い燃料供給施
設までの道順を運転者に知らせる燃料供給施設誘導手段
を設けることで、仮に、燃料供給施設がどこにあるのか
解らないような不慣れな地域でも、燃料供給施設の存在
場所に対して運転者が不安感を抱くようなことなく、安
心して燃料供給施設まで到達でき、第2の目的を達成す
るように本発明は完成されている。
【0013】次に、第3の目的を達成するために、請求
項3に記載した車両制御装置を完成している。即ち、請
求項1に記載した車両制御装置において、燃料残量算出
手段により得られた燃料残量と、燃料供給施設到達距離
算出手段により算出される燃料供給施設までの区間距離
との関係より駆動力特性を変更するか否かを判断し、判
断結果により、車両に搭載された自動変速機の通常の変
速パターンから、さらに燃費特性を有利に設定した高燃
費パターンとを切り換える変速パターン切換手段とを設
けることで、燃料消費率を小さくして運転する必要があ
るときは、運転者の技量に関係無く、自動的に燃料消費
率の小さな高燃費パターンに変速比を変更可能とするも
のである。
【0014】第4の目的の内、運転者が操作するアクセ
ル操作に関しては、請求項4に記載の車両制御装置にお
いて完成している。即ち、請求項1に記載した車両制御
装置において、燃料残量算出手段により得られた燃料残
量と、燃料供給施設到達距離算出手段により算出される
燃料供給施設までの区間距離との関係より駆動力特性を
変更するか否かを判断し、判断結果により、アクセル開
度に対するスロットル開度のゲインを通常時より小さく
変更するスロットル開度ゲイン変更手段とを設定した。
これにより、運転者は、燃料残量が少なくて、通常なら
アクセル操作に非常に気を配らなければならないような
ときでも、アクセル操作を気にすることなく、通常と同
じ様なアクセル操作で走行していても、アクセルを踏み
すぎてしまってむだに燃料消費することなく安心して走
行できる。
【0015】また、第4の目的の内、特に定常走行時な
どのエンジン燃焼状態に関しては、請求項5に記載の車
両制御装置において完成している。即ち、請求項1に記
載した車両制御装置において、燃料残量算出手段により
得られた燃料残量と、燃料供給施設到達距離算出手段に
より算出される燃料供給施設までの区間距離との関係よ
り駆動力特性を変更するか否かを判断し、判断結果によ
り、エンジンの目標空燃比を通常目標空燃比より希薄に
設定する領域を拡大する希薄燃焼領域変更手段とを設定
した。これにより、例えばアクセルを特に動かさない領
域や、若干加速気味である状態などでも、通常以上に目
標空燃比を大きく希薄燃焼側に設定可能となるため、通
常と同じ様にアクセル操作をしても燃料噴射量が少な
く、燃料消費率が少ない走行が可能となり、上述同様に
運転者が特に気を配る必要がない。
【0016】さらに、第4の目的の内、特にアクセル解
放時の惰性走行時などに関しては、請求項6に記載の車
両制御装置において完成している。即ち、請求項1に記
載した車両制御装置において、燃料残量算出手段により
得られた燃料残量と、燃料供給施設到達距離算出手段に
より算出される燃料供給施設までの区間距離との関係よ
り駆動力特性を変更するか否かを判断し、判断結果によ
り、アクセル解放時の自動変速機のロックアップ領域を
拡大し、エンジンへの燃料遮断を判断する燃料遮断回転
数を低減変更する惰行時ロックアップ領域変更手段とを
設定した。これにより、例えばアクセルを解放して走行
しているときでも、自動変速機の入出力間が直結となり
燃料遮断可能な領域が拡大するため、通常と同じ様にア
クセル操作をしても燃料噴射量が少なく、燃料消費率が
少ない走行が可能となり、上述同様に運転者が特に気を
配る必要がない。また、第1の目的を達成すべく、GP
S衛星からの受信情報に基づいて自車の絶対位置を算出
するように構成することができる。
【0017】以上のように、本発明の車両制御装置によ
り、仮に燃料残量が従来の燃料残量警告灯を点灯させる
ほど減っていないときでも、自車に最も近い燃料供給施
設がかなり離れているときなど、運転者は前もって自車
が燃料を供給すべき燃料供給施設を認識することがで
き、また、駆動力特性が自動的に高燃費特性に変更され
るので、このようなときでも燃料消費に気遣うことな
く、運転者が燃料欠乏の不安感を感じることはなく、快
く運転が楽しめる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0019】(第1の実施の形態)図1は本発明の第1
の実施の形態における車両制御装置の構成を示す図であ
る。
【0020】図1において、1は駆動力特性変更手段で
あり、変速パターンや、スロットル開度ゲイン、ロック
アップ領域、希薄燃焼可能領域等を変更するものであ
る。2は燃料供給施設誘導手段であり、車室内に設けら
れた地図モニタ等に、自車に最も近い燃料供給施設の位
置とそこまでの道順等を表示して、運転者へ誘導を促す
ものである。3は燃料残量算出手段であり、車両に搭載
される燃料タンクに残っている燃料の量を算出するもの
である。4は車両絶対位置算出手段であり、GPS受信
機の信号に基づいて車両の絶対位置を算出するものであ
る。5は燃料供給施設情報記憶手段であり、地図上の絶
対位置に対応して、燃料供給施設が存在する場所を記憶
した可搬式情報記憶媒体などである。6は燃料供給施設
到達距離算出手段であり、4の車両絶対位置と5の燃料
供給施設情報により自車に最も近い燃料供給施設を探索
し、自車位置からその燃料供給施設までの区間距離を算
出するものである。
【0021】この結果、第1の実施の形態は、フローチ
ャートで示すと図2のようになる。即ちステップS1で
は、燃料残量算出手段により燃料タンク内の燃料残量
と、燃料供給施設到達距離算出手段により燃料供給施設
までの区間距離とを算出する。ここで、自車に最も近い
燃料供給施設までの区間距離は、図5に示すように、燃
料供給施設情報記憶手段により求められる地図上の燃料
供給施設と、車両絶対位置算出手段により求められる車
両絶対位置を同じ地図上で、比較し、その区間距離を求
めると共に、地図で最も近い誘導ルートまで選択する。
【0022】次にステップS2では、ステップS1で得
られた燃料残量と区間距離の大きさに応じて、車両の駆
動力特性を変更するか否かを判断する。そして、駆動力
特性を変更する必要がないと判断されたときはステップ
S4へ進み、予め設定されている車両の駆動力特性モー
ドを選択する。逆に駆動力特性を変更する必要があると
判断されたときはステップS3へ進み、通常走行時とは
異なり、通常より燃費特性の良い駆動力特性へ変更す
る。そして、さらにステップS5では、先述の自車に最
も近い燃料供給施設までの誘導ルートを運転者に知ら
せ、走行を促すために車室内に設定された地図に出力す
る。地図上への出力例として、図6に示すように、最も
近い燃料供給施設までのルートを点灯するなど他の道路
とは識別して表示し、また、目標とすべき燃料供給施設
も併せて点灯表示するなどして運転者が認識し易いよう
に設定する。音声ガイドなども併せて誘導する方法も同
じく効果的である。
【0023】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態について説明する。
【0024】第2の実施の形態は、図3に示すように、
第1の実施の形態の構成に加え、駆動力特性を変更判断
するための演算構成を備えている。即ち、ステップS1
は図2のステップS11と同じである。ステップS11
では、ステップS1で算出された燃料残量に対応して、
その燃料残量で走行したときに車両が到達可能な距離を
算出している。ここで算出される到達可能距離はマップ
M11の様に、燃料残量に対してほぼ線形に与えられ、
車両の大凡の燃料消費率を基に設定される。次にステッ
プS12では、ステップS11で算出された到達可能距
離と、ステップS1で算出された区間距離を比較するこ
とにより、車両の駆動力特性を変更するか否かの判断を
行う。即ち、マップM12で示されるように、区間距離
と到達可能距離を比較し、区間距離に対する到達可能距
離との差(走行可能距離の余裕)が所定値以下になった
ら、燃料残量が減っていると判断し、駆動力特性を高燃
費モードに切り換える。そして、ステップS13および
ステップS14では、図2のステップS3およびステッ
プS4と同じように、駆動力特性を変更する。
【0025】(第3の実施の形態)次に、本発明の第3
の実施の形態について説明する。
【0026】第3の実施の形態は、図4に示すように、
第2の実施の形態とほとんど同じ構成であるが、駆動力
特性を変更判断するための演算構成が異なる。即ち、ス
テップS1は図2のステップS11と同じである。ステ
ップS22では、ステップS1で算出された区間距離に
応じて、その区間距離を走行するために車両が必要とす
る燃料量を推定算出している。ここで算出される推定必
要燃料量は、マップM21の様に、区間距離に対してほ
ぼ線形に与えられ、車両の大凡の燃料消費率を基に設定
される。次にステップS22では、ステップS21で算
出された推定必要燃料量と、ステップS1で算出された
燃料残量を比較することにより、車両の駆動力特性を変
更するか否かの判断を行う。即ち、マップM22で示さ
れるように、燃料残量と、推定必要燃料量を比較し、推
定必要燃料量に対する燃料残量との差(残り燃料の余
裕)が所定値以下になったら、燃料残量が減っていると
判断し、駆動力特性を高燃費モードに切り換える。そし
て、ステップS13およびステップS14では、図3の
ステップS13およびステップS14と同じように、駆
動力特性を変更する。
【0027】図7〜図10は、以上の実施の形態におけ
る、通常モードでの駆動力特性と、高燃費モードでの駆
動力特性について示した図であり、請求項3〜請求項6
に対応する。
【0028】まず、図7は自動変速機の変速パターンに
おける通常モードと、高燃費モードを示す。即ち、駆動
力特性変更手段により燃料消費率の良い駆動力特性が選
択されたときには、図のように通常よりもHIGHギア
な変速段が選択されるため、同じスロットル開度、同じ
エンジン回転数、同じ燃焼状態でも、燃費特性が良い走
行が可能となる。
【0029】次に、図8はアクセル開度に対するスロッ
トル開度ゲインの設定方法における通常モードと高燃費
モードを示す。即ち、駆動力特性変更手段により、燃料
消費率の良い駆動力特性が選択されたときには、図8の
ように通常よりもゲインを小さく設定するため、同じア
クセル開度、同じ変速比でも、燃費特性が良い走行が可
能となる。この特性変更には、運転者が操作するアクセ
ル開度に対して独立してスロットル開度を制御可能な電
子制御スロットルシステム構成などが必要となる。
【0030】次に、図9はエンジンの燃焼制御において
目標空燃比を設定する際の通常モードと高燃費モードを
示す。即ち、駆動力特性変更手段により燃料消費率の良
い駆動力特性が選択されたときには、通常目標空燃比よ
りも希薄燃焼を目標とする希薄目標空燃比領域を拡大設
定する。この領域内では、同じ吸入空気量でも燃料噴射
量が少なく設定されるため、変速比やスロットル開度な
どが同じでも、燃費特性が良い走行が可能となる。
【0031】次に、図10は惰性走行時の自動変速比の
ロックアップ制御範囲と燃料遮断領域を示す図で、通常
モードと高燃費モードでの切り換えを示す。即ち、駆動
力特性変更手段により燃料消費率の良い駆動力特性が選
択されたときには、通常よりも低車速側までロックアッ
プ制御して自動変速機の入出力を直結し、エンジンへの
燃料供給を遮断することが出来るため、このような惰性
走行時には燃料消費を0にすることが出来、他の何れの
実施の形態よりも燃費特性が良い走行が可能となる。
【0032】図11は、上述の実施の形態が適用される
車両システムの一例を示した機能ブロック図である。ア
ンテナ50はGPS衛星からの電波を受信するアンテナ
であり、この電波はGPS受信機52に送られる。GP
S受信機52は、GPS衛星からの位置情報を受信する
受信機であり、これにより受信された位置情報を車両位
置演算装置54に出力する。車両位置演算装置54は、
入力した位置情報に基づいて自車の絶対位置を算出し、
この算出結果を地図表示56及び図1の車両絶対位置算
出手段4に相当するGS到達距離演算装置58に出力す
る。地図表示56は、車両位置演算装置54の演算結果
を所定のタイミングで入力する度に、地図上の自車位置
を更新する。
【0033】GS到達距離演算装置58は図1の燃料供
給施設到達距離算出手段6に相当する。即ち、GS到達
距離演算装置58は、車両位置演算装置54の演算結果
と燃料供給施設の位置情報を基に、自車位置から最も近
い燃料供給施設までの区間距離を算出し、この算出結果
を駆動特性変更装置62と燃料供給施設誘導装置60に
出力する。一方、燃料残量算出装置72は、燃料タンク
70にある燃料の残量を算出し、その量を駆動特性変更
装置62と燃料供給施設誘導装置60に出力する。この
燃料残量算出装置72は図1の燃料残量算出手段3に相
当する。
【0034】燃料供給施設誘導装置60は、GS到達距
離演算装置58により演算された燃料供給施設までの距
離と燃料残量算出装置72により算出された燃料残量と
の関係に応じて、自車に最も近い燃料供給施設までの道
順を地図表示56に表示する。この燃料供給施設誘導装
置60は図1の燃料供給施設誘導手段2に相当する。同
様に、駆動特性変更装置62は、GS到達距離演算装置
58により演算された燃料供給施設までの距離と燃料残
量算出装置72により算出された燃料残量との関係に応
じて、スロットルチャンバ64と変速機68を制御し、
車両の駆動特性を変更する。具体的には、必要に応じて
スロットルチャンバ64と変速機68を制御することに
よりエンジン66を高燃費で動作させる高燃費モードに
変更し、燃料欠乏により自車が燃料供給施設に到達でき
ないような事態を防ぐ。この駆動特性変更装置62は、
図1の駆動力特性変更手段1に相当する。
【0035】
【発明の効果】以上のように、本発明の車両制御装置は
各実施の形態に示したような個々の効果があり、燃料残
量と自車付近の燃料供給施設との関係を綿密に考慮し
て、運転者に自車の燃料残量状態と、自車付近の燃料供
給施設の情報を認識させることが可能で、尚且つ、燃料
残量が少なくなっても運転者が燃料消費を気遣った運転
をする必要が無く、快く運転が楽しめる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の車両制御装置の構
成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図3】本発明の第2の実施の形態を示す図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態を示す図である。
【図5】本発明の燃料供給施設到達距離算出手段の実施
の形態を示す図である。
【図6】本発明の燃料供給施設誘導手段の実施の形態を
示す図である。
【図7】本発明の実施の形態における自動変速機の変速
パターンにおける通常モードと高燃費モードを示す図で
ある。
【図8】本発明の実施の形態におけるアクセル開度に対
するスロットル開度ゲインの設定方法における通常モー
ドと高燃費モードを示す図である。
【図9】本発明の実施の形態におけるエンジンの燃焼制
御において目標空燃比を設定する際の通常モードと高燃
費モードを示す図である。
【図10】本発明の実施の形態における惰性走行時の自
動変速比のロックアップ制御範囲と燃料遮断領域を示す
図である。
【図11】本発明が適用される車両システムの一例を示
す図である。
【符号の説明】
1 駆動力特性変更手段 2 燃料供給施設誘導手段 3 燃料残量算出手段 4 車両絶対位置算出手段 5 燃料供給施設情報記憶手段 6 燃料供給施設到達距離算出手段
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16H 61/10 F16H 61/10 C3 61/14 601 61/14 601D C6,F10 G01C 21/00 G01C 21/00 H G01S 5/14 G01S 5/14 G08G 1/0969 G08G 1/0969 G09B 29/10 G09B 29/10 A // F16H 59:50 59:66

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自車の絶対位置を算出する車両絶対位置
    算出手段と、 予め、絶対位置に関連付けた燃料供給施設に関する情報
    を記憶している燃料供給施設情報記憶手段と、 前記車両絶対位置算出手段と燃料供給施設情報記憶手段
    から得られた情報を基に、自車位置から最も近い燃料供
    給施設までの区間距離を算出する燃料供給施設到達距離
    算出手段と、 自車に搭載された燃料タンク内の燃料残量を算出する燃
    料残量算出手段と、 前記燃料残量算出手段により得られた燃料残量と燃料供
    給施設までの距離との関係に応じて、車両の駆動力特性
    を変更する駆動力特性変更手段と、を有することを特徴
    とする車両制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両制御装置におい
    て、 さらに、前記燃料残量算出手段により得られた燃料残量
    と燃料供給施設までの距離との関係に応じて、自車に最
    も近い燃料供給施設までの道順を運転者に知らせる燃料
    供給施設誘導手段を有することを特徴とする車両制御装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の車両制御装置におい
    て、 前記駆動力特性変更手段は、 前記燃料残量算出手段により得られた燃料残量と、前記
    燃料供給施設到達距離算出手段により算出される燃料供
    給施設までの区間距離との関係より駆動力特性を変更す
    るか否かを判断し、判断結果により、車両に搭載された
    自動変速機の通常の変速パターンから、さらに燃費特性
    を有利に設定した高燃費パターンとを切り換える変速パ
    ターン切換手段と、を有することを特徴とする車両制御
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の車両制御装置におい
    て、 前記駆動力特性変更手段は、 前記燃料残量算出手段により得られた燃料残量と、前記
    燃料供給施設到達距離算出手段により算出される燃料供
    給施設までの区間距離との関係より駆動力特性を変更す
    るか否かを判断し、判断結果により、アクセル開度に対
    するスロットル開度のゲインを通常時より小さく変更す
    るスロットル開度ゲイン変更手段と、を有することを特
    徴とする車両制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の車両制御装置におい
    て、 前記駆動力特性変更手段は、 前記燃料残量算出手段により得られた燃料残量と、前記
    燃料供給施設到達距離算出手段により算出される燃料供
    給施設までの区間距離との関係より駆動力特性を変更す
    るか否かを判断し、判断結果により、エンジンの目標空
    燃比を通常目標空燃比より希薄に設定する領域を拡大す
    る希薄燃焼領域変更手段と、を有することを特徴とする
    車両制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の車両制御装置におい
    て、 前記駆動力特性変更手段は、 前記燃料残量算出手段により得られた燃料残量と、前記
    燃料供給施設到達距離算出手段により算出される燃料供
    給施設までの区間距離との関係より駆動力特性を変更す
    るか否かを判断し、判断結果により、アクセル解放時の
    自動変速機のロックアップ領域を拡大し、エンジンへの
    燃料遮断を判断する燃料遮断回転数を低減変更する惰行
    時ロックアップ領域変更手段と、を有することを特徴と
    する車両制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の車両制御装置におい
    て、自車の絶対位置をGPS衛星から受信する情報に基
    づいて算出することを特徴とする車両制御装置。
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