JPH1089181A - フューエルタンク構造 - Google Patents
フューエルタンク構造Info
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- JPH1089181A JPH1089181A JP8249710A JP24971096A JPH1089181A JP H1089181 A JPH1089181 A JP H1089181A JP 8249710 A JP8249710 A JP 8249710A JP 24971096 A JP24971096 A JP 24971096A JP H1089181 A JPH1089181 A JP H1089181A
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Abstract
ずに、防錆性能を向上させることができるフューエルタ
ンク構造を提供する。 【解決手段】フューエルタンク14が、タンク本体15
と、タンク本体15に接続される各種配管内の流通を制
御するバルブ5,10とを有している。バルブ5,10
をタンク本体15内側に固定するブラケット16を設け
て、しかも、ブラケット16は、前記バルブ5,10を
配設するバルブ配設孔19,20と、変形により、衝撃
を吸収する衝撃吸収部18,18とを有している。この
衝撃吸収部18,18では、剛性の異なる第1〜4折曲
部26〜29が、衝撃吸収方向に沿わせて配列されて、
支持片25,26によって連結されている。
Description
れるフューエルタンク構造に関するもので、特に、衝突
による変形時に、タンク本体に設けられたバルブ類の損
傷を抑止できるフューエルタンク構造に関するものであ
る。
ば、図8に示すようなものがある。図中符号1は、車両
のフューエルタンクで、タンク本体2にフィラーチュー
ブ3が接続されている。
ポ側フロート弁4とベント側フロート弁5とが配設され
ている。
ポ側チューブ6を介して、キャニスタ7に接続され、ベ
ント側フロート弁5がベント側チューブ8を介して、キ
ャニスタ7に接続されている。
ポ側チェックバルブ9が設けられ、ベント側チューブ8
の途中には、ベント側チェックバルブ10が設けられて
いる。
ヤフラム10aにより、第1室10b及び第2室10c
に画成され、第2室10cにベント側チューブ8の流入
側チューブ8a及び流出側チューブ8bが臨まされ、ダ
イヤフラム10aの開閉により、流入側チューブ8a及
び流出側チューブ8bが連通又は遮断されるようになっ
ている。また、前記第1室10bとフィラーチューブ3
との間には、シグナルチューブ11が設けられている。
放されていると共に、チューブ13を介して図示省略の
エンジン側と接続されている。
が、フィラーチューブ3からタンク本体2内に流入する
と、この際にタンク本体2内で発生したベーパは、ベン
ト側チェックバルブ10,流出側チューブ8bを介して
キャニスタ7に導入される。
ト側チェックバルブ10より高い圧力でなければ開かな
いように設定されているため、給油中、このエバポ側チ
ェックバルブ9は、閉成されている。
タンク本体2内の圧力が一定値より上昇すると、フィラ
ーチューブ3内の圧力もタンク本体2内の圧力と同じに
なる。これにより、ベント側チェックバルブ10の第1
室10bとベント側チューブ8の流入側チューブ8aと
が同じ圧力となるため、ベント側チェックバルブ10は
閉成状態を維持する。
に、タンク本体2内の圧力が上昇して、ある設定値に達
すると、エバポ側チェックバルブ9が開いてエバポ側チ
ューブ6を介してエバポガスがキャニスタ7に導入され
るように構成されている。
国特許第5099880号に記載されたようなものがあ
る。
うな従来のものにあっては、タンク本体2の上面部2a
に設けられたベント側チェックバルブ10等のバルブ類
に、車両衝突時の衝撃力が直接作用すると、これらのバ
ルブ類が変形して、各機能を低下させてしまう虞があっ
た。
タンク本体2の外側に設けられているので、常に外気に
晒されている。このため、バルブ配設時、作業者によっ
ては、ボルト等の締付け具合いが異なり、バルブ固定部
分に小変形を生じる場合がある。このような変形や、或
は、前記衝撃力の作用による取付部分の変形等が発生す
ると、このような変形発生部分から、錆が発生する虞が
あった。
衝撃力をバルブ類に直接作用するのを抑えると共に、防
錆性能を向上させることができるフューエルタンク構造
を提供することにある。
されたもので、請求項1に記載された発明では、フュー
エルタンクが、タンク本体と、該タンク本体に接続され
る各種配管内の流通を制御するバルブとを有するフュー
エルタンク構造において、前記バルブを前記タンク本体
内側に固定するブラケットを設けて、しかも、該ブラケ
ットは、前記バルブを配設するバルブ配設部と、変形に
より、衝撃を吸収する衝撃吸収部とを有しているフュー
エルタンク構造を特徴としている。
では、ブラケットによって、バルブが前記タンク本体内
側に固定されると、衝突等により、衝撃力が印加されて
も、まず、タンク本体が変形して衝撃力を吸収し、次い
で、該ブラケットの衝撃吸収部が、変形して衝撃を吸収
する。
に直接作用するのを抑えて、変形を抑制し、機能低下が
防止される。また、バルブは、タンク本体内に配設され
て、外気に晒される事が無いと共に、変形が抑制されて
いるので、錆の発生量も減少する。
記衝撃吸収部は、前記バルブ配設部よりも遠距離位置か
ら変形を開始するよう剛性の異なる折曲部を、衝撃吸収
方向に沿わせて配列する請求項1記載のフューエルタン
ク構造を特徴としている。
では、剛性の異なる折曲部が、衝撃吸収方向に沿わせて
配列されているので、前記バルブ配設部よりも遠距離位
置から変形が、開始される。
変形量が少なく、干渉等による損傷が極力抑えられる。
前記衝撃吸収部の各折曲部では、衝撃印加方向と略直交
する断面積に差異を持たせて、曲げ剛性を異同させると
共に、該各折曲部間を支持片で連結する請求項2記載の
フューエルタンク構造を特徴としている。
では、折曲部が、断面積に差異を持たせることにより、
曲げ剛性に異同を与えるようにしているので、一枚の板
状部材から容易に形成することが出来る。
しないので、該ブラケットの変形後の形状を、前記バル
ブ配設部への干渉を避けるようにスペースを形成させる
ように構成出来る。
記支持片は、主面部に対して略直交方向へ折曲されたフ
ランジ部を有して構成される請求項3記載のフューエル
タンク構造を特徴としている。
では、前記支持片が、主面部に対して略直交方向へ折曲
されたフランジ部を有して構成されているので、プレス
成形等で容易に形成できる。
前記衝撃吸収部には、前記バルブ配設部を前記タンク本
体内下方へ向けて回動させることにより、該バルブ配設
部に配設される前記バルブを空き空間内に位置させるバ
ルブ回動折曲部が設けられている各請求項1〜4記載の
フューエルタンク構造を特徴としている。
では、前記衝撃吸収部に設けられたバルブ回動折曲部
が、前記バルブ配設部を前記タンク本体内下方へ向けて
回動させることにより、該バルブ配設部に配設される前
記バルブを空き空間内に位置させる。
側面を上面側としておけば、バルブが他の部分と干渉す
る虞が減少する。
両の主変形方向が、上方となっている場合には、バルブ
の移動によって、車両の変形によるフューエルタンクの
移動が相殺されて、バルブの位置を略一定位置に保持さ
せる事が出来る。
記折曲部には、バルブ配設部のバルブ配設側面に対して
反対側面へ折曲される変形防止フランジ部を有している
各請求項1〜5記載のフューエルタンク構造を特徴とし
ている。
では、変形防止フランジ部が、前記バルブ配設部のバル
ブ配設側面に対して反対側面へ折曲されているので、該
変形防止フランジ部によって、バルブ配設側に向けての
折曲は、曲げモーメント量が反対側への折曲に比して増
大されて、折曲しにくい。
は少なく、バルブ配設部位への前記支持片等の他の部位
の近接は阻止されて、バルブが、該他の部位へ干渉しな
い。
前記変形防止フランジ部が、隣接するフランジ部に連結
されるように設けられている請求項6記載のフューエル
タンク構造を特徴としている。
では、前記変形防止フランジ部が、隣接するフランジ部
に連結されるように設けられているので、該フランジ部
と同時に形成することが出来、形成が容易である。
記バルブ配設部は、略平板状を呈して形成されると共
に、前記バルブ配設位置の周縁には、補強用フランジ部
を形成している各請求項1〜7記載のフューエルタンク
構造を特徴としている。
では、略平板状を呈して形成された前記バルブ配設部の
うち、前記バルブ配設位置の周縁には、補強用フランジ
部が形成されているので、更に、前記バルブ配設位置の
周縁は、剛性が向上して、変形しにくい。
前記バルブ配設部のバルブ配設位置を迂回して折曲する
折曲線上に肉抜き開口を設ける各請求項1〜8記載のフ
ューエルタンク構造を特徴としている。
では、前記バルブ配設部のバルブ配設位置を迂回して折
曲する折曲線上に肉抜き開口が設けられているので、バ
ルブ配設部まで伝えられた衝撃力によって、該折曲線に
沿う折曲変形が行なわれて衝撃力が吸収される。
前記折曲線は、前記バルブ配設部の対角線上に設けられ
て、衝撃印加方向と一定角度を有して形成される請求項
9記載のフューエルタンク構造を特徴としている。
のでは、前記折曲線が、前記バルブ配設部の対角線上に
設けられて、衝撃印加方向と一定角度を有して形成され
ているので、前記バルブ類配設位置を該対角線を挟んで
対称位置にスペース効率よく配設出来、折曲時に、直接
バルブ同士が干渉しないように構成できる。
は、前記折曲線は、前記衝撃吸収部の最終変形部分より
も更に、後に変形するように、所定の剛性を有して形成
される各請求項9又は10記載のフューエルタンク構造
を特徴としている。
のでは、前記折曲線が、前記衝撃吸収部の最終変形部分
よりも更に、後に変形するように、所定の剛性を有して
形成されているので、前記衝撃吸収部の最終変形部分ま
での変形により、大部分の衝撃が吸収された後に、前記
バルブ配設部まで作用する衝撃力を、該折曲線が、折曲
変形する事により吸収する。
に直接作用させずに、バルブ配設部分の変形を抑制し
て、錆等から保護することができる。
ついて説明する。
を示すものである。なお、前記従来例と同一乃至均等な
部分については、同一符号を付して説明する。
は、車両のフューエルタンクで、車両後部のフレームF
下方に配設されるタンク本体15に、前記フィラーチュ
ーブ及び、エボパガス等を流通させる各種配管が接続さ
れて構成されている。
配管端部を接続すると共に、各種配管内のガス等の流通
を制御するバルブとしての前記ベント側フロート弁5及
びベント側チェックバルブ10が設けられている。
1に示す様に、前記ベント側フロート弁5及びベント側
チェックバルブ10を、このタンク本体15内側の後端
上側隅部15aに固定するブラケット16が設けられて
いる。
主に構成され、図2〜図6に示す様に前記ベント側フロ
ート弁5及びベント側チェックバルブ10が配設される
バルブ配設部17と、このバルブ配設部17前後に設け
られて変形により、衝撃を吸収する衝撃吸収部18,1
8とを有して、前記バルブ配設部17に対して、前側の
衝撃吸収部18を略直交位置に設けることにより、側面
略L字形状を呈するように構成されている。
すように、車幅方向を長手方向とする略長方形の略平板
形状を呈して形成されている。そして、このバルブ配設
部17には、車両前後方向前側位置に前記ベント側フロ
ート弁2が挿通されて配設されるバルブ配設孔19が、
また、このバルブ配設孔19と略対角線位置である車両
前後方向後側には、前記ベント側チェックバルブ10が
挿通されて配設されるバルブ配設孔20が形成されてい
る。
設する円形状のバルブ配設孔19の周縁には、車両配設
状態で、下方へ向けて膨出するフランジ部19aが形成
されて、配設位置の剛性を向上させる様にしている。
略平板形状のバルブ配設部17一側端縁には、このバル
ブ配設孔19形状に沿うように略円弧形状を呈すると共
に、車両配設状態で下方へ向けて、バルブ配設部17主
面部に対して略直交するように折曲される補強用フラン
ジ部17aが延設されている。そして、前記ベント側チ
ェックバルブ10を配設する円形状のバルブ配設孔20
の周縁には、車両配設状態で、上方へ向けて膨出するフ
ランジ部20aが形成されて、配設位置の剛性を向上さ
せる様にしている。
略平板形状のバルブ配設部17他側端縁には、このバル
ブ配設孔20形状に沿うように略円弧形状を呈すると共
に、車両配設状態で下方へ向けて、バルブ配設部17主
面部に対して略直交するように折曲される補強用フラン
ジ部17bが延設されている。
置である前記バルブ配設孔19,20を迂回して折曲す
るように、図2中一点鎖線で示すような折曲線21が設
けられている。そして、このバルブ配設部17には、こ
の折曲線21上に位置するように、肉抜き開口22,2
3が形成されている。
の前記各バルブ配設孔19,20が設けられた対角線と
略直交する対角線に沿って設けられて、図2中矢印で示
す衝撃力印加方向と一定角度αが与えられている。
9,20が形成される事により、前記バルブ配設孔1
9,20の周縁フランジ部19a,20aよりも、低剛
性で先に折曲変形すると共に、前記衝撃吸収部18,1
8の最終変形部分よりも更に、後に折曲変形するよう
に、所定の剛性が、この折曲線21に沿う方向を折曲げ
線として折曲される場合に与えられている。
配設部17の前,後端縁に配設される前,後側支持片2
4,25を、第1〜第4折曲部26〜29によって連結
することにより主に構成されている。これらの第1〜第
4折曲部26〜29は、前記バルブ配設部17よりも遠
距離位置から変形を開始するよう剛性が異なり、衝撃吸
収方向である車両前後方向に沿わせて配列されている。
〜29では、略同一厚さの金属製板材のうち、横幅方向
の寸法を異ならせ、衝撃印加方向と略直交する断面積に
差異を持たせて、曲げ剛性を異同させるように構成され
ている。
には、前記タンク本体15の後端上壁隅部15aに、こ
のバルブ配設部17を取り付ける一対の前側支持片2
4,24が、前記第4折曲部29,29を介して一体に
延設されている。
方向の合計断面積が、各折曲部26〜29中、第4番目
の変形容易性を有するように、比較的大面積を呈して構
成されている。この前側支持片24,24の先端側に
は、溶着片30が、図2に示すように、第3折曲部2
8,28を介して、予め所定角度下側に向けて折曲され
て一体に延設されている。
壁部内側面15bに、先端側一部である溶着部(図2中
斜線部分)30aを溶着固定して、前記バルブ配設部1
7を前記タンク本体15内下方へ向けて回動させること
により、このバルブ配設部17に配設される前記各バル
ブ5及び10を空き空間内に位置させるように幇助する
バルブ回動折曲部としての剥離線30bが、この溶着部
30aと、衝撃力の印加により剥離する他の溶着片30
部分との間に設けられている。
力印加方向の合計断面積が、各折曲部26〜29中、第
3番目の変形容易性を有するように、比較的大面積を呈
して構成されている。更に、このバルブ配設部17の後
端縁には、前記タンク本体15の後端上壁隅部15a
に、このバルブ配設部17を取り付ける一対の後側支持
片25,25が、前記第2折曲部27,27を介して一
体に延設されている。
方向の合計断面積が、各折曲部26〜29中、第2番目
の変形容易性を有するように、比較的小面積を呈して構
成されている。
前記タンク本体15の後壁部内側15cに溶着固定され
る溶着片31が、予めこの後側支持片25,25に対し
て、下側に向けて折曲されることにより、所定角度を与
えられて、前記第1折曲部26,26を介して一体に延
設されている。
方向の合計断面積が、各折曲部26〜29中、第1番目
の変形容易性を有するように、比較的小面積を呈して構
成されている。
は、主面部25aに対して、略直交するように下方向へ
折曲されたフランジ部25b,25bが、一体に各々形
成されている。
4のうち、前記ベント側フロート弁5側の前側支持片2
4外側端縁には、変形防止フランジ部32が形成されて
いる。 この変形防止フランジ部32は、前記バルブ配
設部17のバルブ配設側面に対して反対側面である下面
側へ折曲されている。
防止フランジ部32は、隣接する前記補強用フランジ部
17aと一体となるように連結されて設けられている。
形成されたバルブ配設孔19,20へ、前記ベント側フ
ロート弁5及びベント側チェックバルブ10を各々挿通
して、各フランジ部19a,20aに、これらの各バル
ブ5,10を係止することにより、このブラケット16
に対する各バルブ5,10の装着が完了する。
前記流入側チューブ8aで連結される。
前記タンク本体15の後端上壁隅部15aの上壁部内側
15bに、また、前記溶着片31が、このタンク本体1
5の後端上壁隅部15aの後壁部内側15cに各々スポ
ット溶接等を施されて溶着固定される。
ナルチューブ11の各端部が、前記ベント側チェックバ
ルブ10に接続される。
ク本体15内側に固定されると、衝突等により、衝撃力
が印加されても、まず、タンク本体15が、図1に示す
様に、変形して衝撃力を吸収し、次いで、このブラケッ
ト16の衝撃吸収部18が、変形して衝撃を吸収する。
ブ5,10に直接作用するのを抑えて、変形が抑制され
て、機能低下が防止される。また、各バルブ5,10
は、タンク本体15内に挿入されて係止されることによ
り配設されて、従来のようにボルト,ナットを用いて締
め付け固定する箇所が無い。従って、外気に晒される事
が無いと共に、変形が抑制されているので、錆の発生量
も減少する。
29が、衝撃吸収方向に沿わせて配列されているので、
前記バルブ配設部17より、最も遠距離位置である第1
折曲部26から、第2折曲部27,第3折曲部28…と
順次衝撃力を吸収しながら変形する。
は、前記第4折曲部29が、第1〜3折曲部26〜28
の変形により、衝撃力が殆ど吸収された後、変形するこ
とになり変形量が少なく、干渉等による損傷が極力抑え
られる。
横方向の幅寸法を変えて、断面積に差異を持たせること
により、曲げ剛性に異同を与えるようにしているので、
一枚の板状部材から容易に、前記ブラケット16を形成
することが出来る。
を連結する前,後側支持片24,25は、前記フランジ
部25a…等によって高剛性を与えられているので、容
易に変形しない。このため、ブラケット16の変形後の
形状が、前記バルブ配設部17を底部とする側面略凹字
形状となり、前記バルブ配設部17上面側に配設された
各バルブ5,10への干渉を避けるように、前記後端上
側隅部15aにスペースを形成させる構成とすることが
出来る。
部25aに対して略直交方向へ折曲されたフランジ部2
5bを有して構成されているので、一枚の板材からプレ
ス成形等で容易に、高剛性を有する後側支持片25を形
成することができる。
24先端に設けられた剥離線30bに沿って、前記溶着
片30は、衝撃力の印加により、略半分剥離して、前記
バルブ配設部17を前記タンク本体15内下方へ向け
て、図1中白抜き矢印に示す方向に回動する。
1,2折曲部26,27が折曲されることにより、形成
されるバルブ配設部17が底部となるような側面略凹字
形状となり、バルブ配設部17に配設される前記各バル
ブ5,10が空き空間内に位置されるように、前記後端
上側隅部15aを含む上部空間が保持されるコントロー
ルが行われる。
配設側面を上面側としておけば、各バルブ5,10が、
後側支持片25等、他の部分と干渉する虞が減少する。
する車両の主変形方向が、前記フレームFの変形方向に
よって、上方となっている場合には、各バルブ5,10
の移動によって、車両の変形によるフューエルタンク1
4の移動が相殺されて、各バルブ5,10の位置を略一
定位置に保持させる事が出来る。したがって、更に、衝
突前の各バルブ5,10のタンク本体15内における各
機能を保持させることが可能となる。
記バルブ配設部17のバルブ配設側面に対して反対側面
である下方へ向けて、第4折曲部29部分で折曲されて
いるので、この変形防止フランジ部32によって、バル
ブ配設側に向けての折曲は、曲げモーメント量が反対側
への折曲に比して増大されているので、折曲しにくい。
は少なく、バルブ配設部位への前記前側支持片24,2
4等の他の部位の近接は阻止されて、各バルブ5,10
が、これらの他の部位に対して干渉しない。従って、各
バルブ5,10の各機能を更に、保持させることが可能
となる。
隣接する前記補強用フランジ部17aと連結されるよう
に設けられているので、この補強用フランジ部17aと
同時にプレス形成することが出来、形成が容易である。
ルブ配設部17のうち、前記バルブ配設孔19,20の
周縁には、フランジ部19a,20a及び補強用フラン
ジ部17a,17bが形成されているので、更に、前記
バルブ配設位置の周縁は、剛性が向上して、変形しにく
い。
設位置を迂回して折曲する折曲線21上に肉抜き開口2
2が設けられているので、前記衝撃吸収部18によって
吸収しきれずに、バルブ配設部17まで、衝撃力が伝え
られた場合には、この折曲線21に沿う折曲変形が行な
われて、これらの衝撃力が吸収される。
配設部17の対角線上に設けられて、衝撃印加方向と一
定角度αを有して形成されているので、折曲時に、直接
バルブ5,10同士が干渉しない。
んで対称位置にスペース効率よく配設出来る。このた
め、バルブ配設部17の面積を増大させずに、干渉を防
止できる。
部18の最終変形部分である第4折曲部29よりも更
に、後に変形するように、所定の剛性を有して形成され
ているので、前記衝撃吸収部18の第1折曲部26から
第4折曲部29までの変形により、大部分の衝撃が吸収
された後に、前記バルブ配設部17まで作用する衝撃力
を、この折曲線21が、折曲変形する事により吸収す
る。
5,10類に直接作用させずに、バルブ配設部分の変形
を抑制して、防錆性能を向上させることができる。以
上、この発明の実施の形態1を図面により詳述してきた
が、具体的な構成はこの実施の形態1に限らず、この発
明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこ
の発明に含まれる。
ブ配設部17に、前記ベント側フロート弁5及び、ベン
ト側チェックバルブ10を配設したものを示して説明し
てきたが、特にこれに限らず、バルブ配設部17に、前
記エバポ側フロート弁4及び、エバポ側チェックバルブ
9を配設するもの等、バルブの形状,,数量,機能を限定
するものではなく、どのようなバルブをこのバルブ配設
部17にしてもよい。
載された発明によれば、ブラケットによって、バルブが
前記タンク本体内側に固定されると、衝突等により、衝
撃力が印加されても、まず、タンク本体が変形して衝撃
力を吸収し、次いで、該ブラケットの衝撃吸収部が、変
形して衝撃を吸収する。
に直接作用するのを抑えて、変形を抑制し、機能低下が
防止される。また、バルブは、タンク本体内に配設され
て、外気に晒される事が無いと共に、変形が抑制されて
いるので、錆の発生量も減少する。
性の異なる折曲部が、衝撃吸収方向に沿わせて配列され
ているので、前記バルブ配設部よりも遠距離位置から変
形が、開始される。
変形量が少なく、干渉等による損傷は極力抑えられる。
折曲部が、断面積に差異を持たせることにより、曲げ剛
性に異同を与えるようにしているので、一枚の板状部材
から容易に形成することが出来る。
しないので、該ブラケットの変形後の形状を、前記バル
ブ配設部への干渉を避けるようにスペースを形成させる
ように構成出来る。
記支持片が、主面部に対して略直交方向へ折曲されたフ
ランジ部を有して構成されているので、プレス成形等で
容易に形成できる。
撃吸収部に設けられたバルブ回動折曲部が、前記バルブ
配設部を前記タンク本体内下方へ向けて回動させること
により、該バルブ配設部に配設される前記バルブを空き
空間内に位置させる。
側面を上面側としておけば、バルブが他の部分と干渉す
る虞が減少する。
両の主変形方向が、上方となっている場合には、バルブ
の移動によって、車両の変形によるフューエルタンクの
移動が相殺されて、バルブの位置を略一定位置に保持さ
せる事が出来る。
形防止フランジ部が、前記バルブ配設部のバルブ配設側
面に対して反対側面へ折曲されているので、該変形防止
フランジ部によって、バルブ配設側に向けての折曲は、
曲げモーメント量を反対側への折曲に比して増大させ
て、折曲しにくい。
は少なく、バルブ配設部位への前記支持片等の他の部位
の近接は阻止されて、バルブが、該他の部位へ干渉しな
い。
前記変形防止フランジ部が、隣接する前記フランジ部と
連結されるように設けられているので、該フランジ部と
同時に形成することが出来、形成が容易である。
平板状を呈して形成された前記バルブ配設部のうち、前
記バルブ配設位置の周縁には、補強用フランジ部が形成
されているので、更に、前記バルブ配設位置の周縁は、
剛性が向上して、変形しにくい。
前記バルブ配設部のバルブ配設位置を迂回して折曲する
折曲線上に肉抜き開口が設けられているので、バルブ配
設部まで伝えられた衝撃力によって、該折曲線に沿う折
曲変形が行なわれて衝撃力が吸収される。
前記折曲線が、前記バルブ配設部の対角線上に設けられ
て、衝撃印加方向と一定角度を有して形成されているの
で、前記バルブ類配設位置を該対角線を挟んで対称位置
にスペース効率よく配設出来、折曲時に、直接バルブ同
士が干渉しないように構成できる。
は、前記折曲線が、前記衝撃吸収部の最終変形部分より
も更に、後に変形するように、所定の剛性を有して形成
されているので、前記衝撃吸収部の最終変形部分までの
変形により、大部分の衝撃が吸収された後に、前記バル
ブ配設部まで作用する衝撃力を、該折曲線が、折曲変形
する事により吸収する。
に直接作用させずに、バルブ配設部分の変形を抑制し
て、防錆性能を向上させることができる、という実用上
有益な効果を発揮する。
構造の断面図である。
いられるブラケットの斜視図である。
図2のA−A線に沿った位置の断面図である。
図2のB−B線に沿った位置の断面図である。
図2のC−C線に沿った位置の断面図である。
いられるブラケットに各バルブを配設した様子を示す斜
視図である。
いられるブラケットに各バルブを配設した様子を下面側
から見た斜視図である。
る。
Claims (11)
- 【請求項1】 フューエルタンクが、タンク本体と、該
タンク本体に接続される各種配管内の流通を制御するバ
ルブとを有するフューエルタンク構造において、 前記バルブを前記タンク本体内側に固定するブラケット
を設けて、しかも、該ブラケットは、前記バルブを配設
するバルブ配設部と、変形により、衝撃を吸収する衝撃
吸収部とを有していることを特徴とするフューエルタン
ク構造。 - 【請求項2】 前記衝撃吸収部は、前記バルブ配設部よ
りも遠距離位置から変形を開始するよう剛性の異なる折
曲部を、衝撃吸収方向に沿わせて配列することを特徴と
する請求項1記載のフューエルタンク構造。 - 【請求項3】 前記衝撃吸収部の各折曲部では、衝撃印
加方向と略直交する断面積に差異を持たせて、曲げ剛性
を異同させると共に、該各折曲部間を支持片で連結する
ことを特徴とする請求項2記載のフューエルタンク構
造。 - 【請求項4】 前記支持片は、主面部に対して略直交方
向へ折曲されたフランジ部を有して構成されることを特
徴とする請求項3記載のフューエルタンク構造。 - 【請求項5】 前記衝撃吸収部には、前記バルブ配設部
を前記タンク本体内下方へ向けて回動させることによ
り、該バルブ配設部に配設される前記バルブを空き空間
内に位置させるバルブ回動折曲部が設けられていること
を特徴とする各請求項1〜4記載のフューエルタンク構
造。 - 【請求項6】 前記折曲部には、バルブ配設部のバルブ
配設側面に対して反対側面へ折曲される変形防止フラン
ジ部を有していることを特徴とする各請求項1〜5記載
のフューエルタンク構造。 - 【請求項7】 前記変形防止フランジ部は、隣接するフ
ランジ部に連結するように設けられていることを特徴と
する請求項6記載のフューエルタンク構造。 - 【請求項8】 前記バルブ配設部は、略平板状を呈して
形成されると共に、前記バルブ配設位置の周縁には、補
強用フランジ部を形成していることを特徴とする各請求
項1〜7記載のフューエルタンク構造。 - 【請求項9】 前記バルブ配設部のバルブ配設位置を迂
回して折曲する折曲線上に肉抜き開口を設けることを特
徴とする各請求項1〜8記載のフューエルタンク構造。 - 【請求項10】 前記折曲線は、前記バルブ配設部の対
角線上に設けられて、衝撃印加方向と一定角度を有して
形成されることを特徴とする請求項9記載のフューエル
タンク構造。 - 【請求項11】 前記折曲線は、前記衝撃吸収部の最終
変形部分よりも更に、後に変形するように、所定の剛性
を有して形成されることを特徴とする各請求項9又は1
0記載のフューエルタンク構造。
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