JP4265450B2 - 燃料タンクの取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料タンクの取付構造に関する。
自動車の燃料タンクの取付構造は、燃料タンクの外周フランジ部に形成される接合部(鍔部)に、燃料タンクを車体フレームに接合する接合孔が穿設されており、接合部を補強する介装部材(補強部材)を有している。(例えば、特許文献1参照。)。
介装部材は、板状体を同一方向に折り曲げた断面コ字形である。介装部材は、開口部を接合部に嵌合して、閉口部が接合部の外周縁に当たるまで押し込まれて溶接されて固着される。
特開平11−147423号公報
しかし、介装部品を形成するためには、板状体を同一方向に折り曲げて断面コ字状にする工程が必要になる。それゆえ、板状体を折り曲げるための設備が必要になるなど介装部材のコストが高くなる。
したがって、本発明の目的は、コストを低減することができる燃料タンクの取付構造を提供することにある。
本発明の燃料タンクの取付構造は、タンク取付座と、鍔部と、補強部材とを備える。タンク取付座は、車両に設けられて燃料タンクを支持する。鍔部は、燃料タンクを形成するタンクアッパ部材とタンクロア部材とを互いにシール接合するフランジ部を拡張して設けられタンク取付座と重なる。補強部材は、鍔部にタンクアッパ部材側およびタンクロア部材側からそれぞれ重ね合わされてスポット溶接で取り付けられる。タンクアッパ部材側とタンクロア部材側とから重ねられる補強部材は、同一形状である。補強部材は、鍔部にスポット溶接される溶接部と、鍔部にスポット溶接されることを回避する切欠部とを備える。タンクアッパ部材側から取り付ける補強部材の溶接部は、鍔部を挟んで、タンクロア部材側から取り付ける補強部材の切欠部と重なる。タンクロア部材側から取り付ける補強部材の溶接部は、鍔部を挟んで、タンクアッパ部材側から取り付ける補強部材の切欠部と重なる。
補強部材は、この形状により、外形が鍔部のタンクアッパ部材側とタンクロア部材側とに共通して用いられる。よって、タンクアッパ部材側とタンクロア部材側とを補強する補強部材を形成するのに、1つの板状体を折り曲げるなどの加工を施す必要がない。
燃料タンクの取付構造のコストをより一層低減するために、同じ補強部材における溶接部と切欠部とを対称となる位置に設ける。対称となる位置とは、補強部材を鍔部に重ねる方向に沿って180度回転させると、回転前状態の補強部材の切欠部の全てが回転後状態の補強部材の溶接部とが重なる位置である。補強部材は、この形状により、鍔部のタンクアッパ部材側とタンクロア部材側とに共通して用いられる。
鍔部を効果的に補強するとともに、タンクアッパ部材とタンクロア部材との変形を効果的に抑えるために、補強部材は、鍔部に面するタンクアッパ部材のアッパ縦壁と、鍔部に面するタンクロア部材のロア縦壁とに沿ってなだらかに立ち上がるリブを備える。補強部材は、リブを有することにより剛性が向上する。また、リブは、アッパ縦壁とロア縦壁の変形を壁面で受ける。
アッパ湾曲部とロア湾曲部との形状が異なる場合であっても、補強部材を共通して用いて鍔部のタンクアッパ部材側とタンクロア部材側とを補強できるようにするために、リブの基部を、アッパ湾曲部とロア湾曲部とよりも小さい円弧状に形成する。アッパ湾曲部は、鍔部からアッパ縦壁になだらかに連なり、円弧状に形成される。ロア湾曲部は、鍔部からロア縦壁になだらかに連なり、円弧状に形成される。
鍔部をより効果的に補強するために、補強部材の両端部は、アッパ縦壁を通る仮想平面およびロア縦壁を通る仮想平面を鍔部側から越えて燃料タンクのコーナー部の外形に沿って回り込む範囲まで延びる。補強部材は、この形状により、剛性が向上する。
鍔部の両端に位置する燃料タンクのそれぞれコーナー部の形状が異なる場合であっても、補強部材を共通して用いて鍔部のタンクアッパ部材側とタンクロア部材側とを補強できるようにするために、補強部材の両端部を、鍔部両端に位置する燃料タンクのコーナー部のうち大きい方のコーナー部に対応させて形成する。
本発明に係る燃料タンクの取付構造によれば、補強部材の外形を共通して用いて鍔部のタンクアッパ部材側とタンクロア部材側とを補強することができる。つまり、鍔部のタンクアッパ部材側とタンクロア部材側とをそれぞれ補強する補強部材を形成するコストを低減することができる。それゆえ、燃料タンクの取付構造のコストが低減される。
また、同じ補強部材における溶接部と切欠部とを対称となる位置に設けることによって、補強部材は、鍔部のタンクアッパ部材側とタンクロア部材側とで共通して用いられる。つまり、鍔部のタンクアッパ部材側とタンクロア部材側とを補強する補強部材を形成するコストをより一層低減することができる。それゆえ、燃料タンクの取付構造のコストをより一層低減することができる。
また、補強部材は、リブを有する形状により、剛性が向上するとともに、タンクアッパ部材とタンクロア部材の変形を壁面で受ける。このため、補強部材は、鍔部をより一層効果的に補強するとともに、アッパ縦壁およびロア縦壁の変形を効果的に抑えることができる。
リブの基部は、アッパ湾曲部とロア湾曲部とよりも小さい円弧状に形成される。補強部材は、この形状により、アッパ湾曲部とロア湾曲部との円弧形状が異なる場合であっても、鍔部のタンクアッパ部材側とタンクロア部材側とに共通して用いられ、鍔部を補強することができる。
また、補強部材の両端部は、アッパ縦壁を通る仮想平面およびロア縦壁を通る仮想平面を鍔部側から越えて燃料タンクのコーナー部の外形に沿って回り込む範囲まで延びる。補強部材は、この形状により、剛性が向上するので、鍔部をより一層効果的に補強することができる。
また、補強部材の両端部は、鍔部両端に位置する燃料タンクのコーナー部のうち大きい方のコーナー部に対応させて形成される。補強部材は、この形状により、両コーナー部の形状が異なる場合であっても、鍔部のタンクアッパ部材側とタンクロア部材側とに共通して用いられて鍔部を補強することができる。
本発明の一実施形態に係る燃料タンクの取付構造について図1から図8を参照して説明する。燃料タンク10の取付構造は、図1に示すように、燃料タンク10と、補強部材50と、補強部材60と、車体フレーム20とを有している。燃料タンク10は、自動車の燃料タンクに採用されている。
燃料タンク10は、図1に示すように、タンクアッパ部材11と、タンクロア部材12とを有している。タンクアッパ部材11は、燃料タンク10の上部を形成する部材である。タンクアッパ部材11は、アッパ本体部13と、アッパフランジ部14とを有している。アッパ本体部13は、上方に向かって凹んで下方に向かって開口する形状であって周囲にアッパ縦壁13aを有している。
アッパフランジ部14は、アッパ本体部13の開口縁13bの全域から外側へ向かって延びている。アッパ縦壁13aとアッパフランジ部14とは、図6と図7とに示すように、円弧状のアッパ湾曲部15によってなだらかに連なっている。
タンクロア部材12は、燃料タンク10の下部を形成する部材である。タンクロア部材12は、ロア本体部16とロアフランジ部17とを有している。ロア本体部16は、下方に向かって凹んで上方に向かって開口する形状であって周囲にロア縦壁16aを有している。ロア本体部16の開口の形状は、アッパ本体部13の開口の形状と略同形状である。
ロアフランジ部17は、図6と図7とに示すように、ロア本体部16の開口縁16bの全域から外側へ向かって延びている。ロア本体部16のロア縦壁16aとロアフランジ部17とは、円弧状のロア湾曲部18によってなだらかに連なっている。ロアフランジ部17は、アッパフランジ部14と重なる形状に形成されている。
アッパフランジ部14とロアフランジ部17とは、開口縁13bと開口縁16bが対向するように重ねられて、開口縁13b,16b近傍のシール溶接部Wがシール溶接されている。シール溶接部Wは、アッパフランジ部14とロアフランジ部17との全周に設けられている。
燃料タンク10の長手方向一端部のアッパフランジ部14とロアフランジ部17とは、拡張され、第1鍔部40が設けられている。燃料タンク10の長手方向他端部のアッパフランジ部14とロアフランジ部17とは、拡張され、第2鍔部41が設けられている。
第1鍔部40には、ボルト30が挿通する一対の貫通孔42が形成されている。第1鍔部40に面するアッパ縦壁13aとロア縦壁16aとの燃料タンク10の幅方向一端部には、図2と図3とに示すように、コーナー部10aが形成されている。他端部には、コーナー部10bが形成されている。コーナー部10a,10bは、なだらかな円弧状に形成されている。コーナー部10aとコーナー部10bとは、互いに対称な形状である。
第2鍔部41には、図1に示すように、ボルト30が挿通する一対の貫通孔43が形成されている。第2鍔部41に面するアッパ縦壁13aとロア縦壁16aとは、コーナー部10a側一端部に、図4と図5とに示すように、コーナー部10cが形成されている。他端部には、コーナー部10dが形成されている。コーナー部10c,10dは、なだらかな円弧状に形成されている。コーナー部10cとコーナー部10dとは、互いに非対称な形状である。コーナー部10cは、コーナー部10dよりも大きい形状である。
補強部材50は、第1鍔部40を補強する。補強部材50は、一対用いられる。一方の補強部材50は、図1に示すように、第1鍔部40のアッパフランジ部14の上面に重ねられてスポット溶接によって固定されている。他方の補強部材50は、第1鍔部40のロアフランジ部17の下面に重ねられてスポット溶接によって固定されている。補強部材50は、図2と図3とに示すように、本体部51と、リブ55と、溶接部57と、切欠部58と、貫通孔59とを有している。
本体部51は、第1鍔部40を覆う形状である。本体部51は、図6と図7とに示すように、第1鍔部40の外縁からシール溶接部Wを覆う位置まで延びている。
本体部51の幅方向両端部53は、図2と図3とに示すように、第1鍔部40に面するアッパ縦壁13aを通る仮想平面Aおよび第1鍔部40に面するロア縦壁16aを通る仮想平面Bを越えてコーナー部10a,10bを回り込む範囲まで延びている。なお、補強部材50の幅方向とは、燃料タンク10の幅方向と同じ長さ方向とする。
本体部51は、幅方向に対称な形状である。具体定に説明すると、本体部51を幅方向に180度回転させても、回転前状態の本体部51の外形と回転後状態の本体部51の外形とを重なるように合わせることができる。
リブ55は、図6と図7とに示すように、本体部51のタンク側縁から立ち上がっており、第1鍔部40から離れる方向に延びて形成されている。リブ55の基部54は、なだらかな円弧状に形成されている。なお、第1鍔部40に面するアッパ湾曲部15の円弧は、第1鍔部40に面するロア湾曲部18の円弧よりも大きい。基部54は、第1鍔部40に面するアッパ湾曲部15とロア湾曲部18とのうち、円弧が小さいロア湾曲部18の円弧よりも小さい円弧状に形成されている。このため、リブ55は、アッパ縦壁13aとロア縦壁16aとに接触しない。
溶接部57は、図2と図3とに示すように、本体部51に形成されている。溶接部57は、第1鍔部40にスポット溶接される部位である。切欠部58は、本体部51に形成されている。切欠部58は、第1鍔部40にスポット溶接されることを回避するために、本体部51を貫通する部位である。
溶接部57と切欠部58とは、補強部材50の幅方向に交互に、かつ対称な位置に形成されている。具体的に説明すると、溶接部57と切欠部58とは、補強部材50が第1鍔部40に重なる方向に沿って補強部材50を180度回転させ、回転前状態の補強部材50の外形と回転後状態の補強部材50の外形とを重なるように合わせると、図8に示すように、回転前状態の補強部材50の溶接部57と回転後状態の補強部材50の切欠部58とが重なり、回転前状態の補強部材50の切欠部58と回転後状態の補強部材50の溶接部57とが重なる。
貫通孔59は、本体部51に形成され、第1鍔部40の貫通孔42に連通してボルト30が挿通される孔である。貫通孔59は、本体部51の幅方向中心近傍であって、幅方向に対称な位置に一対形成されている。具体的に説明すると、貫通孔59は、補強部材50が第1鍔部40に重なる方向に沿って補強部材50を180度回転させ、回転前状態の補強部材50の外形と回転後状態の補強部材50の外形とを合わせると、回転前状態の補強部材50の貫通孔59と回転後状態の補強部材50の貫通孔59とが重なる。なお、第1鍔部40の貫通孔42は、貫通孔59に連通する位置に形成されている。
補強部材60は、第2鍔部41を補強する。補強部材60は、一対用いられる。一方の補強部材60は、図1に示すように、第2鍔部41のアッパフランジ部14の上面に重ねられてスポット溶接によって固定されている。他方の補強部材60は、第2鍔部41のロアフランジ部17の下面に重ねられてスポット溶接によって固定されている。
補強部材60において、補強部材50と同様な機能を有する構成には、同一の符号を付して説明を省略する。補強部材60の本体部51は、第2鍔部41を覆う形状であって、第2鍔部41の外縁からシール溶接部Wを覆う位置まで延びている。
補強部材60の本体部51のそれぞれ端部53は、図4と図5とに示すように、第2鍔部41に面するアッパ縦壁13aを通る仮想平面Cおよび第2鍔部41に面するロア縦壁16aを通る仮想平面Dを越えてコーナー部10c,10dを回り込む範囲まで延びている。このとき、補強部材60のそれぞれ端部53の形状は、コーナー部10cに対応させて形成されている。補強部材60は、この形状によって、コーナー部10c,10dに接触しない。
また、補強部材60の本体部51は、対称な形状である。具体定に説明すると、補強部材60の本体部51を幅方向に180度回転させても、回転前状態の補強部材60本体部51の外形と回転後状態の補強部材60の本体部51の外形とを重なるように合わせることができる。
第2鍔部41に面するアッパ湾曲部15の円弧は、第2鍔部41に面するロア湾曲部18の円弧よりも大きい。補強部材60のリブ55の基部54は、第2鍔部41に面するアッパ湾曲部15とロア湾曲部18とのうち、円弧が小さいロア湾曲部18の円弧よりも小さい円弧状に形成されている。このため、補強部材60のリブ55は、アッパ縦壁13aとロア縦壁16aとに接触しない。
補強部材60の溶接部57と切欠部58とは、図4と図5とに示すように、1つずつの溶接部57と切欠部58とが1組となり、補強部材60の幅方向中心に1組形成されている。また、それぞれ端部53に1組ずつ形成されている。また、補強部材60のそれぞれ端部53の直前に1組ずつ形成されている。このとき、それぞれ溶接部57と切欠部58とは、補強部材60の幅方向に対称な位置に形成されている。
具体的に説明すると、補強部材60の溶接部57と切欠部58とは、補強部材60が第2鍔部41に重なる方向に沿って補強部材60を180度回転させ、回転前状態の補強部材60の外形を回転後状態の補強部材60の外形に重なるように合わせると、回転前状態の補強部材60の溶接部57と回転後状態の補強部材60の切欠部58とが重なり、回転前状態の補強部材60切欠部58と回転後状態の補強部材60の溶接部57とが重なる。
補強部材60の貫通孔59は、本体部51に形成され、第2鍔部41の貫通孔43に連通してボルト30が挿通される孔である。補強部材60の貫通孔59は、本体部51のそれぞれ端部53の近傍であって、補強部材の60の幅方向に対称な位置に一つずつ形成されている。
具体的に説明すると、貫通孔59は、補強部材60が第2鍔部41に重なる方向に沿って補強部材60を180度回転させ、回転前状態の補強部材60の外形と回転後状態の補強部材60の外形とを重なるように合わせると、回転前状態の補強部材60の貫通孔59と回転後状態の補強部材60の貫通孔59とが重なる。第2鍔部41の貫通孔43は、補強部材60の貫通孔59に連通するように形成されている。
車体フレーム20は、図1に示すように、サイドメンバ21と、タンク支持部材22と、タンク支持部材23とを有している。サイドメンバ21は、車体前後方向に沿って延びている。タンク支持部材22は、サイドメンバ21から外側に向かって延びている。タンク支持部材22には、第1鍔部40が重ねられ取り付けられる第1タンク取付座24が設けられている。
タンク支持部材23は、サイドメンバ21から外側に向かって延びている。タンク支持部材23には、第2鍔部41が重ねられ取り付けられる第2タンク取付座25が設けられている。タンク支持部材22とタンク支持部材23との間隔は、第1鍔部40と第2鍔部41との間隔に対応させて設けられている。
第1タンク取付座24には、一対の貫通孔26が形成されている。貫通孔26は、第1鍔部40の貫通孔42と補強部材50の貫通孔59と連通してボルト30が挿通される。第2タンク取付座25には、一対の貫通孔27が形成されている。貫通孔27は、第2鍔部41の貫通孔43と補強部材60の貫通孔59と連通してボルト30が挿通される。
次に、燃料タンク10の第1タンク取付座24と第2タンク取付座25とへの取り付けについて説明する。アッパフランジ部14側の補強部材50は、貫通孔59と第1鍔部40の貫通孔42とが連通するように、図2に示すように、アッパフランジ部14の上面に重ねられる。ロアフランジ部17側の補強部材50は、貫通孔59と貫通孔42とが連通するように、図3に示すように、ロアフランジ部17の下面に重ねられる。ロアフランジ部17側の補強部材50は、アッパフランジ部14側の補強部材50に対して、補強部材50が重なる方向に沿って180度回転させ、外形をアッパフランジ部14側の補強部材50の外形に重なるように合わせた状態である。
この状態での、アッパフランジ部14側の補強部材50の溶接部57は、図8に示すように、ロアフランジ部17側の補強部材50の切欠部58と重なる。同様に、アッパフランジ部14側の補強部材50の切欠部58は、ロアフランジ部17側の補強部材50の溶接部57と重なる。なお、アッパフランジ部14側の補強部材50と、ロアフランジ部17側の補強部材50とは、ボルト30とナット31とによって仮に締結されてもよい。
ロアフランジ部17側の補強部材50の溶接部57と第1鍔部40とは、一方のスポット溶接用電極が該溶接部57の表面に当てられ、他方のスポット溶接用電極が該溶接部57と重なるアッパフランジ部14側の補強部材50の切欠部58に挿入されてアッパフランジ部14に当てられてスポット溶接される。このスポット溶接によって、図6に示すように、ロアフランジ部17側の補強部材50の溶接部57と第1鍔部40とが溶接される。
アッパフランジ部14側の補強部材50の溶接部57と第1鍔部40とは、一方のスポット溶接用電極が該溶接部57の表面に当てられ、他方のスポット溶接用電極が該溶接部57と重なるロアフランジ部17側の補強部材50の切欠部58に挿入されてロアフランジ部17に当てられてスポット溶接される。このスポット溶接によって、図7に示すように、アッパフランジ部14側の補強部材50の溶接部57と第1鍔部40とが溶接される。
以上のスポット溶接を全ての溶接部57と切欠部58とに施すことにより、アッパフランジ部14側の補強部材50とロアフランジ部17側の補強部材50とは、第1鍔部40に溶接される。補強部材60は、補強部材50と同様に第2鍔部41に溶接される。
第1鍔部40が補強部材50によって補強され、第2鍔部41が補強部材60によって補強されると、図1に示すように、コーナー部10aがサイドメンバ21に対向するように、第1鍔部40が第1タンク取付座24に重ねられる。コーナー部10cがサイドメンバ21に対向するように、第2鍔部41が第2タンク取付座25に重ねられる。第1鍔部40は、ボルト30とナット31とによって、第1タンク取付座24に締結される。第2鍔部41は、ボルト30とナット31とによって、第2タンク取付座25に締結される。
このように構成された燃料タンク10の取付構造では、補強部材50の外形が、第1鍔部40のアッパフランジ部14とロアフランジ部17とに共通して用いられる。つまり、第1鍔部40のアッパフランジ部14とロアフランジ部17とを補強する補強部材を形成するコストを低減することができるので、燃料タンク10の取付構造のコストを低減することができる。補強部材60の外形も第2鍔部41のアッパフランジ部14とロアフランジ部17とに共通して用いられるので、同様な効果が得られる。
また、補強部材50は、溶接部57と切欠部58とが対称な位置に形成されているので、第1鍔部40のアッパフランジ部14とロアフランジ部17とに共通して用いられる。つまり、第1鍔部40のアッパフランジ部14とロアフランジ部17を補強する補強部材を形成するコストをより一層低減できるので、燃料タンク10の取付構造のコストをより一層低減することができる。補強部材60も、溶接部57と切欠部58とが対称な位置に形成され、第2鍔部41のアッパフランジ部14とロアフランジ部17とに共通して用いられるので、同様な効果が得られる。
補強部材50,60は、リブ55を有している。このため、補強部材50,60の剛性が一層向上するので、鍔部40,41は、より一層効果的に補強される。さらに、リブ55は、自動車の振動などによって、鍔部40,41近傍のアッパ縦壁13aとロア縦壁16aの形状が変形しても、壁面によってその変形を効果的に抑えることができる。
補強部材50のリブ55の基部54が、第1鍔部40に面するアッパ湾曲部15の円弧とロア湾曲部18の円弧とのうち、小さい方のロア湾曲部18の円弧よりも小さい円弧状に形成されている。このため、補強部材50は、アッパフランジ部14とロアフランジ部17とに共通して用いられ、第1鍔部40を補強することができる。
同様に、補強部材60のリブ55の基部54が、第2鍔部41に面するアッパ湾曲部15の円弧とロア湾曲部18の円弧とのうち、小さい方のロア湾曲部18の円弧よりも小さい円弧状に形成されている。このため、補強部材60は、アッパフランジ部14とロアフランジ部17とに共通して用いられ、第2鍔部41を補強することができる。
補強部材50のそれぞれ端部53は、燃料タンク10のコーナー部10a,10bを回り込む形状なので、補強部材50の剛性が高くなる。それゆえ、補強部材50は、第1鍔部40をより一層効果的に補強することができる。
同様に、補強部材60のそれぞれ端部53は、燃料タンク10のコーナー部10c,10dを回り込む形状なので、第2鍔部41をより一層効果的に補強することができる。さらに、補強部材60のそれぞれ端部53は、コーナー部10cとコーナー部10dのうち、大きい方のコーナー部10cに対応させて形成されることによって、コーナー部10c,10dに対応することができる。それゆえ、補強部材60は、第2鍔部41のアッパフランジ部14とロアフランジ部17とに共通して用いられ、第2鍔部41を補強することができる。
補強部材50,60の本体部51は、アッパフランジ部14とロアフランジ部17とのシール溶接部Wを覆う位置まで延びることにより、シール溶接部Wを補強することができる。
なお、タンク取付座24,25は、タンク支持部材22,23に設けられることに限定されるものではなく、例えば車幅方向に一対配置されて車体前後方向に延びるサイドメンバ21の間に設けられるクロスメンバに設けられてもよい。
本実施形態では、補強部材50は、外形が対称な形状であって、幅方向に180度回転させても、回転前状態の補強部材50の外形と回転後状態の補強部材50の外形とを重なるように合わせることができたが、これに限定されるものではない。例えば、補強部材50の外形が非対称な形状であっても、第1鍔部40に重なる方向に沿って補強部材50を180度回転させ、回転前状態の切欠部58の全てが回転後状態の溶接部57と重なればよい。同様に、回転後状態の補強部材50の切欠部58の全てが、回転前状態の補強部材50の溶接部57と重なればよい。同様に、補強部材60も、非対称な形状であってもよい。
本発明の1実施形態に係る燃料タンクが車体フレームに取り付けられる様子を示す斜視図。 図1に示す燃料タンクの第1鍔部の近傍を上方から見た平面図。 図1に示す燃料タンクの第1鍔部の近傍を下方から見た平面図。 図1に示す燃料タンクの第2鍔部の近傍を上方から見た平面図。 図1に示す燃料タンクの第2鍔部の近傍を下方から見た平面図。 図2のF6−F6線に沿って示す断面図。 図2のF7−F7線に沿って示す断面図。 図2のF8−F8線に沿って切欠部の中心を選択的に通る断面図。
符号の説明
10…燃料タンク、10a〜10d…コーナー部、11…タンクアッパ部材、12…タンクロア部材、13a…アッパ縦壁、14…アッパフランジ部、15…アッパ湾曲部、16a…ロア縦壁、17…ロアフランジ部、18…ロア湾曲部、24…第1タンク取付座、25…第2タンク取付座、40…第1鍔部、41…第2鍔部、50…補強部材、53…端部、54…基部、55…リブ、57…溶接部、58…切欠部、60…補強部材、A〜D…仮想平面。

Claims (6)

  1. 車両に設けられて燃料タンクを支持するタンク取付座と、
    前記燃料タンクを形成するタンクアッパ部材とタンクロア部材とを互いにシール接合するフランジ部を拡張して設けられ前記タンク取付座と重なる鍔部と、
    前記鍔部に前記タンクアッパ部材側および前記タンクロア部材側からそれぞれ重ね合わされてスポット溶接で取り付けられる補強部材とを備え、
    前記タンクアッパ部材側から重ねられる前記補強部材と前記タンクロア部材側から重ねられる前記補強部材とは、同一形状であって、前記鍔部にスポット溶接される溶接部と、前記鍔部にスポット溶接されることを回避する切欠部とを有し、
    前記タンクアッパ部材側から取り付ける前記補強部材の前記溶接部は、前記鍔部を挟んで、前記タンクロア部材側から取り付ける前記補強部材の前記切欠部と重なり、
    前記タンクロア部材側から取り付ける前記補強部材の前記溶接部は、前記鍔部を挟んで、前記タンクアッパ部材側から取り付ける前記補強部材の前記切欠部と重なる
    ことを特徴とする燃料タンクの取付構造。
  2. 同じ前記補強部材における前記溶接部と前記切欠部とは、対称となる位置に設けられることを特徴とする請求項1に記載の燃料タンクの取付構造。
  3. 前記タンクアッパ部材は、前記鍔部に面するアッパ縦壁を有し、前記タンクロア部材は、前記鍔部に面するロア縦壁を有し、
    前記補強部材は、前記アッパ縦壁と前記ロア縦壁とに沿ってなだらかに立ち上がるリブを備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料タンクの取付構造。
  4. 前記リブの基部は、前記鍔部から前記アッパ縦壁になだらかに連なる円弧状のアッパ湾曲部および前記鍔部から前記ロア縦壁になだらかに連なる円弧状のロア湾曲部とよりも小さい円弧状に形成されることを特徴とする請求項3に記載の燃料タンクの取付構造。
  5. 前記補強部材の両端部は、前記アッパ縦壁を通る仮想平面および前記ロア縦壁を通る仮想平面を前記鍔部側から越えて前記燃料タンクのコーナー部の外形に沿って回り込む範囲まで延びていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の燃料タンクの取付構造。
  6. 前記両端部は、前記鍔部の両端に位置する前記コーナー部のうち大きい方のコーナー部に対応させて形成されることを特徴とする請求項5に記載の燃料タンクの取付構造。
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