JPH1086184A - 成形用金型 - Google Patents
成形用金型Info
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- JPH1086184A JPH1086184A JP24834196A JP24834196A JPH1086184A JP H1086184 A JPH1086184 A JP H1086184A JP 24834196 A JP24834196 A JP 24834196A JP 24834196 A JP24834196 A JP 24834196A JP H1086184 A JPH1086184 A JP H1086184A
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- Japan
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- core
- molding
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】中空品を形成する金型において、簡単な構造で
中芯と固定型及び可動型との間にバリが発生するのを確
実に防止する。 【解決手段】中芯3を上型1と下型2の間に軸方向に僅
かに移動可能に保持するとともに、キャビティ5に隣接
する中芯3と上型1及び下型2との当接面にテーパ接面
30を形成し、成形材料の充填圧力によりテーパ接面3
0で中芯3が上型1及び下型3に圧接される構成とし
た。
中芯と固定型及び可動型との間にバリが発生するのを確
実に防止する。 【解決手段】中芯3を上型1と下型2の間に軸方向に僅
かに移動可能に保持するとともに、キャビティ5に隣接
する中芯3と上型1及び下型2との当接面にテーパ接面
30を形成し、成形材料の充填圧力によりテーパ接面3
0で中芯3が上型1及び下型3に圧接される構成とし
た。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はCVJブーツなどの
中空品を成形するための成形用金型に関し、詳しくはバ
リの発生を抑制できる金型構造に関する。
中空品を成形するための成形用金型に関し、詳しくはバ
リの発生を抑制できる金型構造に関する。
【0002】
【従来の技術】金型で成形を行う場合には、成形品の形
状によっては金型の寸法精度を十分に高めることが困難
な場合があり、型合わせ面に隙間が生じる場合がある。
また成形材料の充填圧力により金型の型合わせ面が押し
開かれて隙間が生じる場合もある。このような場合に
は、射出成形やトランスファー成形など成形材料の圧力
が高い場合に特に、型合わせ面の隙間に成形材料が浸入
してバリが発生する。
状によっては金型の寸法精度を十分に高めることが困難
な場合があり、型合わせ面に隙間が生じる場合がある。
また成形材料の充填圧力により金型の型合わせ面が押し
開かれて隙間が生じる場合もある。このような場合に
は、射出成形やトランスファー成形など成形材料の圧力
が高い場合に特に、型合わせ面の隙間に成形材料が浸入
してバリが発生する。
【0003】このバリは成形後に物理的に除去する必要
があり、その工数が多大となる。また成形材料がゴムの
場合には、除去されたバリを再び成形材料として利用す
ることが困難であり、廃棄物としての処理が必要となる
とともに歩留まりが低いという問題もある。そこでバリ
の発生を防止するために、例えば実公平7−258号公
報や実公平7−42681号公報など、従来より様々な
手段が提案されている。しかしながら、これらの手段は
互いに型締めされる一対の型の型合わせ面の間に成形材
料が浸入するのを防止するものであり、CVJブーツな
どの中空品を射出成形やトランスファー成形で製造する
場合には、適用することが困難であった。
があり、その工数が多大となる。また成形材料がゴムの
場合には、除去されたバリを再び成形材料として利用す
ることが困難であり、廃棄物としての処理が必要となる
とともに歩留まりが低いという問題もある。そこでバリ
の発生を防止するために、例えば実公平7−258号公
報や実公平7−42681号公報など、従来より様々な
手段が提案されている。しかしながら、これらの手段は
互いに型締めされる一対の型の型合わせ面の間に成形材
料が浸入するのを防止するものであり、CVJブーツな
どの中空品を射出成形やトランスファー成形で製造する
場合には、適用することが困難であった。
【0004】すなわち、例えばCVJブーツを形成する
ための従来の成形用金型は、図4に示すように、中空品
の外周表面形状を形成する固定型100及び可動型10
1と、固定型100及び可動型101の間に配置され内
周表面形状を形成する中芯200とからなる金型が用い
られている。中芯200はライナー201に固定されて
いる。そして、固定型100にはゲート102が設けら
れ、ゲート102はCVJブーツの開口端部に相当する
キャビティ300の端部に開口している。
ための従来の成形用金型は、図4に示すように、中空品
の外周表面形状を形成する固定型100及び可動型10
1と、固定型100及び可動型101の間に配置され内
周表面形状を形成する中芯200とからなる金型が用い
られている。中芯200はライナー201に固定されて
いる。そして、固定型100にはゲート102が設けら
れ、ゲート102はCVJブーツの開口端部に相当する
キャビティ300の端部に開口している。
【0005】このような金型においては、成形圧力によ
り中芯200に対し大きな力が加わるので、成形品の寸
法精度を確保するために、中芯200の配置の位置決め
精度を高くする必要がある。そこで中芯200には図4
の左右両側面がテーパ表面となったリング状の凸部20
2が形成され、凸部202が固定型100及び可動型1
01に設けられた凹部103,104と係合することで
位置決め固定されている。また固定型100と可動型1
01とは、径方向のストレート合わせとされている。こ
のような構造とすることにより、固定型100と可動型
101との型締め時に中芯200を強固に保持すること
ができ、位置決め精度が向上する。
り中芯200に対し大きな力が加わるので、成形品の寸
法精度を確保するために、中芯200の配置の位置決め
精度を高くする必要がある。そこで中芯200には図4
の左右両側面がテーパ表面となったリング状の凸部20
2が形成され、凸部202が固定型100及び可動型1
01に設けられた凹部103,104と係合することで
位置決め固定されている。また固定型100と可動型1
01とは、径方向のストレート合わせとされている。こ
のような構造とすることにより、固定型100と可動型
101との型締め時に中芯200を強固に保持すること
ができ、位置決め精度が向上する。
【0006】ところが上記構造においても、ゴム用金型
など加熱されて使用される場合には、加熱による膨張の
ため高精度であるほど干渉し易くなる。また干渉を防止
するために精度を低くすると、固定型100と中芯20
0、可動型101と中芯200、及び固定型100と可
動型101の3カ所の型合わせ部を均一に圧接させるこ
とが困難であり、成形時に成形材料の圧力で型合わせ面
に隙間が生じる場合もある。これらの理由により、バリ
の発生を皆無とすることは困難であった。
など加熱されて使用される場合には、加熱による膨張の
ため高精度であるほど干渉し易くなる。また干渉を防止
するために精度を低くすると、固定型100と中芯20
0、可動型101と中芯200、及び固定型100と可
動型101の3カ所の型合わせ部を均一に圧接させるこ
とが困難であり、成形時に成形材料の圧力で型合わせ面
に隙間が生じる場合もある。これらの理由により、バリ
の発生を皆無とすることは困難であった。
【0007】つまり、このような中芯をもつ複雑な金型
では、上記公報に開示されたような手段を採用すること
が困難であり、バリが発生することを前提として、図4
に示すような手むしり溝105を型合わせ面に設けてバ
リを部分的に厚くし、成形品との間の薄肉バリ部を手む
しりで切断することでバリを物理的に除去している。
では、上記公報に開示されたような手段を採用すること
が困難であり、バリが発生することを前提として、図4
に示すような手むしり溝105を型合わせ面に設けてバ
リを部分的に厚くし、成形品との間の薄肉バリ部を手む
しりで切断することでバリを物理的に除去している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが手むしりでバ
リを除去するものでは、バリ取り工数が多少低減される
といえども根本的な解決とはならない。本発明は上記し
た事情に鑑みてなされたものであり、中空品を形成する
金型において、簡単な構造で中芯と固定型及び可動型と
の間にバリが発生するのを確実に防止することを目的と
する。
リを除去するものでは、バリ取り工数が多少低減される
といえども根本的な解決とはならない。本発明は上記し
た事情に鑑みてなされたものであり、中空品を形成する
金型において、簡単な構造で中芯と固定型及び可動型と
の間にバリが発生するのを確実に防止することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の成形用金型の特徴は、互いに型締めされ中空品の外
周表面形状を形成する固定型及び可動型と、固定型と可
動型の間に配置され中空品の内周表面形状を形成する中
芯と、よりなる成形用金型において、中芯を固定型と可
動型の間に中芯の軸方向に僅かに移動可能に保持すると
ともに、成形キャビティに隣接する中芯と固定型及び可
動型との当接面に成形時の成形材料の圧力により中芯が
移動する方向及び固定型と可動型の型締め方向に対して
傾斜したテーパ接面を形成し、成形時の成形材料の圧力
によりテーパ接面で中芯が固定型及び可動型に圧接され
るように構成されたことにある。
明の成形用金型の特徴は、互いに型締めされ中空品の外
周表面形状を形成する固定型及び可動型と、固定型と可
動型の間に配置され中空品の内周表面形状を形成する中
芯と、よりなる成形用金型において、中芯を固定型と可
動型の間に中芯の軸方向に僅かに移動可能に保持すると
ともに、成形キャビティに隣接する中芯と固定型及び可
動型との当接面に成形時の成形材料の圧力により中芯が
移動する方向及び固定型と可動型の型締め方向に対して
傾斜したテーパ接面を形成し、成形時の成形材料の圧力
によりテーパ接面で中芯が固定型及び可動型に圧接され
るように構成されたことにある。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の成形用金型では、成形時
に成形材料がキャビティに注入されると、成形材料の充
填圧力により中芯が僅かに移動してテーパ接面で固定型
及び可動型に圧接される。このテーパ接面の面積を小さ
くしておけば、テーパ接面に作用する圧力は成形材料の
充填圧力に比べて格段に大きくなるので、中芯は固定型
及び可動型に強固に圧接され、成形材料がテーパ接面に
浸入するのが規制されてバリの発生が防止される。
に成形材料がキャビティに注入されると、成形材料の充
填圧力により中芯が僅かに移動してテーパ接面で固定型
及び可動型に圧接される。このテーパ接面の面積を小さ
くしておけば、テーパ接面に作用する圧力は成形材料の
充填圧力に比べて格段に大きくなるので、中芯は固定型
及び可動型に強固に圧接され、成形材料がテーパ接面に
浸入するのが規制されてバリの発生が防止される。
【0011】ゲートの位置は特に限定されないが、テー
パ接面から遠い位置で、テーパ接面に最後に成形材料が
到達する位置に設けることが好ましい。これにより中芯
がテーパ接面で固定型及び可動型に圧接される前に成形
材料がテーパ接面に浸入するのが防止でき、バリの発生
を一層確実に防止することができる。
パ接面から遠い位置で、テーパ接面に最後に成形材料が
到達する位置に設けることが好ましい。これにより中芯
がテーパ接面で固定型及び可動型に圧接される前に成形
材料がテーパ接面に浸入するのが防止でき、バリの発生
を一層確実に防止することができる。
【0012】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。 (実施例1)図1に本実施例の成形用金型の断面図を示
す。この金型は蛇腹筒状のCVJブーツを形成するもの
であり、固定型である上型1と、可動型である下型2
と、上型1と下型2の間に配置された中芯3と、中芯3
を保持するライナー4とからなり、上型1と下型2及び
中芯3の間に蛇腹筒状のキャビティ5が形成されてい
る。
る。 (実施例1)図1に本実施例の成形用金型の断面図を示
す。この金型は蛇腹筒状のCVJブーツを形成するもの
であり、固定型である上型1と、可動型である下型2
と、上型1と下型2の間に配置された中芯3と、中芯3
を保持するライナー4とからなり、上型1と下型2及び
中芯3の間に蛇腹筒状のキャビティ5が形成されてい
る。
【0013】上型1には図示しないコールドランナ部に
連通するスプルー11が形成され、スプルー11先端に
は、上型1と下型2の型割部に中芯3の先端に対向する
ゲート12が形成されている。また上型1と下型2との
型合わせ面は水平方向に形成され、研磨により表面の平
滑性の精度がきわめて高くされている。中芯3は後端部
がライナー4に嵌合保持されている。ライナー4と固定
型1及び可動型2との間には僅かな間隙40が形成さ
れ、ライナー4は中芯3とともに中芯3の軸方向に僅か
に移動可能となっている。そして中芯3と上型1及び下
型2との当接面は、中芯3の軸方向に対して傾斜するテ
ーパ接面30と軸方向に平行な水平接面31からなり、
テーパ接面30は中芯3の外周表面を周方向に一周する
リング状となっている。
連通するスプルー11が形成され、スプルー11先端に
は、上型1と下型2の型割部に中芯3の先端に対向する
ゲート12が形成されている。また上型1と下型2との
型合わせ面は水平方向に形成され、研磨により表面の平
滑性の精度がきわめて高くされている。中芯3は後端部
がライナー4に嵌合保持されている。ライナー4と固定
型1及び可動型2との間には僅かな間隙40が形成さ
れ、ライナー4は中芯3とともに中芯3の軸方向に僅か
に移動可能となっている。そして中芯3と上型1及び下
型2との当接面は、中芯3の軸方向に対して傾斜するテ
ーパ接面30と軸方向に平行な水平接面31からなり、
テーパ接面30は中芯3の外周表面を周方向に一周する
リング状となっている。
【0014】このテーパ接面30は、図2に拡大して示
すように、上型1又は下型2のテーパ角度と中芯3のテ
ーパ角度が異なり、キャビティ5に近接する部分で互い
に近接し、キャビティ5から遠ざかるにつれて間隙が大
きくなるように構成されている。さて上記のように構成
された本実施例の成形用金型では、下型2に中芯3及び
ライナー4を配置した後上型1が閉じられ、上型1と下
型2の型合わせ面にゴム材料が浸入しない程度の大きな
圧力で強固に型締めされる。このとき、間隙40の存在
により中芯3がその軸方向に移動しても、中芯3が上型
1及び下型2と干渉しないように間隙40の幅が規制さ
れている。
すように、上型1又は下型2のテーパ角度と中芯3のテ
ーパ角度が異なり、キャビティ5に近接する部分で互い
に近接し、キャビティ5から遠ざかるにつれて間隙が大
きくなるように構成されている。さて上記のように構成
された本実施例の成形用金型では、下型2に中芯3及び
ライナー4を配置した後上型1が閉じられ、上型1と下
型2の型合わせ面にゴム材料が浸入しない程度の大きな
圧力で強固に型締めされる。このとき、間隙40の存在
により中芯3がその軸方向に移動しても、中芯3が上型
1及び下型2と干渉しないように間隙40の幅が規制さ
れている。
【0015】次に上型1、下型2及び中芯3はそれぞれ
180℃前後に加熱され、射出成形機から射出された未
加硫ゴム材料は、スプルー11を通りゲート12で絞ら
れてキャビティ5に注入される。ゲート12で絞られて
キャビティ5に注入されたゴム材料の充填圧力は、先ず
中芯3の先端に作用し、次いでゴム材料がキャビティ5
内を先端から後端側へ流動するにつれて流動圧力が中芯
3に作用する。したがって中芯3はライナー4に向かう
方向に軸方向に押圧されることとなる。
180℃前後に加熱され、射出成形機から射出された未
加硫ゴム材料は、スプルー11を通りゲート12で絞ら
れてキャビティ5に注入される。ゲート12で絞られて
キャビティ5に注入されたゴム材料の充填圧力は、先ず
中芯3の先端に作用し、次いでゴム材料がキャビティ5
内を先端から後端側へ流動するにつれて流動圧力が中芯
3に作用する。したがって中芯3はライナー4に向かう
方向に軸方向に押圧されることとなる。
【0016】この圧力の作用により中芯3は軸方向後方
へ移動しようとするが、その力は先ずテーパ接面30に
作用し、中芯3はテーパ接面30で上型1及び下型2に
押圧される。このテーパ接面30の接触面積は小さいた
め、接触圧力はゴム材料の充填圧力や流動圧力に比べて
きわめて大きくなり、中芯3は大きな力で上型1及び下
型2に圧接されることとなる。したがって上型1及び下
型2の位置ずれが防止されるとともに、キャビティ5内
のゴム材料がテーパ接面30に浸入するのが阻止され
る。
へ移動しようとするが、その力は先ずテーパ接面30に
作用し、中芯3はテーパ接面30で上型1及び下型2に
押圧される。このテーパ接面30の接触面積は小さいた
め、接触圧力はゴム材料の充填圧力や流動圧力に比べて
きわめて大きくなり、中芯3は大きな力で上型1及び下
型2に圧接されることとなる。したがって上型1及び下
型2の位置ずれが防止されるとともに、キャビティ5内
のゴム材料がテーパ接面30に浸入するのが阻止され
る。
【0017】また上型1と下型2の型合わせ面の平滑精
度が高く、かつ型締め圧力が十分高くされているので、
上型1と下型2の型合わせ面へのゴム材料の浸入も阻止
されている。そしてキャビティ5を充填したゴム材料が
加硫された後、上型1、下型2を開き、中芯3から成形
品内部に空気を供給して成形品を膨張させることによ
り、成形品を離型する。得られた成形品にはバリの発生
がなく、外観品質に優れていた。
度が高く、かつ型締め圧力が十分高くされているので、
上型1と下型2の型合わせ面へのゴム材料の浸入も阻止
されている。そしてキャビティ5を充填したゴム材料が
加硫された後、上型1、下型2を開き、中芯3から成形
品内部に空気を供給して成形品を膨張させることによ
り、成形品を離型する。得られた成形品にはバリの発生
がなく、外観品質に優れていた。
【0018】(実施例2)上記した実施例では、成形品
の1個取り又は2個取りの場合を説明したが、例えば4
個取りなど、ライナー4の左右両側に中芯3がそれぞれ
配置されている場合には、充填圧力により中芯3が左右
両方向から中央に向かって押圧されるため、上記した実
施例1の構造ではテーパ接面30に十分な接触圧力が作
用しないことが想定される。
の1個取り又は2個取りの場合を説明したが、例えば4
個取りなど、ライナー4の左右両側に中芯3がそれぞれ
配置されている場合には、充填圧力により中芯3が左右
両方向から中央に向かって押圧されるため、上記した実
施例1の構造ではテーパ接面30に十分な接触圧力が作
用しないことが想定される。
【0019】そこで本実施例では、ライナー4の左右両
側に中芯3が配置されている場合にもバリの発生を阻止
できる金型構造を提案する。本実施例の成形用金型は、
図3に示すように中芯3とライナー4の構造が異なるこ
と以外は実施例1と同様の構成である。中芯3は、後端
部にフランジ部32をもち、左右両側のフランジ部32
どうしが互いに対向するように左右に延びて2個配置さ
れている。そしてフランジ部32を把持するようにライ
ナー4が配置されている。また左右両側に延びる一対の
中芯3のフランジ部32どうしは、ライナー4内で間隔
を隔てて互いに対向し、それぞれの中芯3はライナー4
内を左右に移動可能に構成されている。また一対の中芯
3の間にはスプリング33が配置され、一対の中芯3ど
うしを互いに左右両側に離れる方向へ付勢している。
側に中芯3が配置されている場合にもバリの発生を阻止
できる金型構造を提案する。本実施例の成形用金型は、
図3に示すように中芯3とライナー4の構造が異なるこ
と以外は実施例1と同様の構成である。中芯3は、後端
部にフランジ部32をもち、左右両側のフランジ部32
どうしが互いに対向するように左右に延びて2個配置さ
れている。そしてフランジ部32を把持するようにライ
ナー4が配置されている。また左右両側に延びる一対の
中芯3のフランジ部32どうしは、ライナー4内で間隔
を隔てて互いに対向し、それぞれの中芯3はライナー4
内を左右に移動可能に構成されている。また一対の中芯
3の間にはスプリング33が配置され、一対の中芯3ど
うしを互いに左右両側に離れる方向へ付勢している。
【0020】本実施例の成形用金型では、先ず型締め時
には、スプリング33の付勢力により一対の中芯3がそ
れぞれフランジ部32がライナー4に当接した前進端で
ある所定位置に存在しているので、確実に中芯3を位置
決めすることができ、上型1及び下型2との干渉がなく
破損及び傷付きが防止されている。そしてゴム材料がキ
ャビティ5内へ注入されると、その圧力により一対の中
芯3が左右両側からそれぞれ中心へ向かって押圧され
る。フランジ部32どうしの間には間隙34が存在して
いるため、中芯3はスプリング33の付勢力に抗して押
圧されて移動して間隙40が生じ、テーパ接面30にお
いて大きな圧力で上型1及び下型2と接触するため、バ
リの発生を確実に防止することができる。
には、スプリング33の付勢力により一対の中芯3がそ
れぞれフランジ部32がライナー4に当接した前進端で
ある所定位置に存在しているので、確実に中芯3を位置
決めすることができ、上型1及び下型2との干渉がなく
破損及び傷付きが防止されている。そしてゴム材料がキ
ャビティ5内へ注入されると、その圧力により一対の中
芯3が左右両側からそれぞれ中心へ向かって押圧され
る。フランジ部32どうしの間には間隙34が存在して
いるため、中芯3はスプリング33の付勢力に抗して押
圧されて移動して間隙40が生じ、テーパ接面30にお
いて大きな圧力で上型1及び下型2と接触するため、バ
リの発生を確実に防止することができる。
【0021】
【発明の効果】すなわち本発明の成形用金型によれば、
バリの発生が確実に防止されている。したがって成形品
の外観品質が向上するとともに、材料歩留まりが向上
し、廃棄物と後加工工数を大きく低減することができ
る。
バリの発生が確実に防止されている。したがって成形品
の外観品質が向上するとともに、材料歩留まりが向上
し、廃棄物と後加工工数を大きく低減することができ
る。
【図1】本発明の一実施例の成形用金型の断面図であ
る。
る。
【図2】本発明の一実施例の成形用金型の要部拡大断面
図である。
図である。
【図3】本発明の第2の実施例の成形用金型の断面図で
ある。
ある。
【図4】従来の成形用金型の断面図である。
1:上型(固定型) 2:下型(可動型) 3:中
芯 4:ライナー 5:キャビティ 12:ゲ
ート 30:テーパ接面
芯 4:ライナー 5:キャビティ 12:ゲ
ート 30:テーパ接面
Claims (1)
- 【請求項1】 互いに型締めされ中空品の外周表面形状
を形成する固定型及び可動型と、該固定型と該可動型の
間に配置され中空品の内周表面形状を形成する中芯と、
よりなる成形用金型において、 該中芯を該固定型と該可動型の間に該中芯の軸方向に僅
かに移動可能に保持するとともに、成形キャビティに隣
接する該中芯と該固定型及び該可動型との当接面に成形
時の成形材料の圧力により該中芯が移動する方向及び該
固定型と該可動型の型締め方向に対して傾斜したテーパ
接面を形成し、成形時の成形材料の圧力により該テーパ
接面で該中芯が該固定型及び該可動型に圧接されるよう
に構成されたことを特徴とする成形用金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24834196A JPH1086184A (ja) | 1996-09-19 | 1996-09-19 | 成形用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24834196A JPH1086184A (ja) | 1996-09-19 | 1996-09-19 | 成形用金型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1086184A true JPH1086184A (ja) | 1998-04-07 |
Family
ID=17176653
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24834196A Pending JPH1086184A (ja) | 1996-09-19 | 1996-09-19 | 成形用金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1086184A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109848315A (zh) * | 2019-03-01 | 2019-06-07 | 西格迈股份有限公司 | 异型贮液筒的分体式成型压模及成型方法 |
CN118514276A (zh) * | 2024-07-23 | 2024-08-20 | 四川省安利康医疗用品有限公司 | 用于导尿管生产的成型装置及其使用方法 |
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1996
- 1996-09-19 JP JP24834196A patent/JPH1086184A/ja active Pending
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CN109848315A (zh) * | 2019-03-01 | 2019-06-07 | 西格迈股份有限公司 | 异型贮液筒的分体式成型压模及成型方法 |
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