JP2982033B2 - 合成樹脂中空成形品の成形方法および成形用金型 - Google Patents

合成樹脂中空成形品の成形方法および成形用金型

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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/0053Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor combined with a final operation, e.g. shaping
    • B29C45/006Joining parts moulded in separate cavities
    • B29C45/0062Joined by injection moulding

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二つ割の一対の分割体
あるいは半中空成形品がそれぞれの金型で成形され、そ
して成形された半中空成形品の接合部の周縁を溶融樹脂
で溶着して中空成形品を得る合成樹脂中空成形品の成形
方法および成形用金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂性の中空成形品の製造方法とし
ては、中空成形機による製造法と、射出成形機による製
造法とが知られている。射出成形機により中空成形品を
製造する場合は、1次成形において中空成形品を二つ割
の半中空成形品あるいは分割体として成形し、2次成形
においてその分割面を突き合わせ、そして加熱あるいは
溶着して1個の中空成形品を製造している。この射出成
形機の製造法によると、完全に密封された中空成形品を
作ることができると共に、均一な肉厚の中空成形品を作
ることもできる。また複雑な形状にも対処できる等の利
点もある。しかしながら自動化が困難で、量産する方法
には適さないと言われていた。そこで、本出願人には特
開昭62ー87315号により量産に適した中空成形品
の製造方法を提供した。この方法の実施には、一組の金
型が使用される。その一方の金型には分割体の一方を成
形するための雄型と雌型とが設けられ、そして他方の金
型には分割体の他方を成形するための雌型と雄型とが設
けられている。この一組の金型を使用して一対の分割体
を成形し、そしてこれらの分割体の接合面を突き合わせ
た後、突き合わせ面の周縁に溶融樹脂を射出して一体化
して中空成形品を得るようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記方法によると、一
方の金型を他方の金型に対してスライドあるいは回転さ
せて、一次成形で成形された一対の分割体を突き合わ
せ、そして溶融樹脂を射出することにより、中空成形品
を得ることができるので、各工程が自動化でき中空成形
品を量産できるという利点がある。また一対の分割体が
射出成形により成形されるので、複雑な形状の中空成形
品も製造できる等の特徴も有する。このように、数々の
利点を有し格別に問題点はないが、改良すべき点が見い
だされた。すなわち一対の分割体を接合する二次成形時
に溶融樹脂を射出して接合部を溶着しても接合部分の強
度が弱く、接合部分で分離することがある。また一次成
形で成形された分割体の接合部を二次成形で溶着すると
きは、接合部の温度は低くなっているので、二次成形で
溶融樹脂を接合部の外周部に射出しても、分割体の接合
部は溶着しないこともある。さらには二次成形時に、一
次成形に使用された樹脂と異なる異種合成樹脂を射出す
ると、接合端部が溶着しないこともある。本発明は、上
記したような問題点を改良すべく提案されたものであっ
て、具体的には一対の分割体あるいは半中空成形品の周
縁部の接合強度の高い合成樹脂成形品の成形方法および
その成形用金型を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、請求項1記載の発明は、一方の第1半中
空成形品を成形するための第1の金型と、他方の第2半
中空成形品を成形するための第2の金型と、前記第1、
2の金型内にそれぞれ軸方向に移動自在に設けられてい
るキャビテイ部材とを使用し一次成形で、前記第1、
2の金型により一対の半中空成形品を、それぞれの接合
端部の外周部にフランジ部を有するように成形し、そし
て、前記第2の金型を、1次成形で成形された他方の第
2半中空成形品が残った状態で、前記第1の金型の方へ
移動させて、他方の第2半中空成形品を前記第1の金型
内に残っている一方の第1半中空成形品に整合させて、
型締めし、二次成形で、型締めすることにより、一対の
第1、2半中空成形品の、突き合わされたフランジ部の
外側部と、前記キャビテイ部材とにより形成される射出
空間に溶融樹脂を射出して、一対の第1、2半中空成形
品のフランジ部を互いに溶着あるいは締め付けて中空成
形品を得るように構成される。請求項2に記載の発明
は、一次成形で、一方の第1半中空成形品が、その接合
端部の外周部にフランジ部を有するように成形される
1の金型と、同様に一次成形で、他方の第2半中空成形
品が、その接合端部の外周部にフランジ部を有するよう
に成形される第2の金型と、前記第1、2の金型内にそ
れぞれ軸方向に移動自在に設けられているキャビテイ部
材とからなり、前記第2の金型は、前記第1の金型に対
して一次成形する第1の位置と二次成形する第2の位置
とに移動可能に設けられていると共に、前記キャビテイ
部材は、第2の位置で前記第1の金型と第2の金型とを
型締めすると、互いに離間する方向に後退して、一対の
第1、2半中空成形品の、突き合わされたフランジ部の
部に射出空間成形るように構成され、そして請
求項3に記載の発明は、 一次成形する第1の位置で二
つ割の一対の半中空成形品を、その接合端部の外周部
フランジ部を有するように成形し、二次成形する第2の
位置で前記一対の半中空成形品のフランジ部を突き合わ
せてフランジ部を溶着あるいは締付けて合成樹脂中空成
形品を成形するための金型であって、該金型は、第1半
中空成形品の外周面を成形するための雌型と、第2半中
空成形品の内周面を成形するための雄型とがその型合わ
せ面に設けられている固定型と、第1半中空成形品の内
周面を成形するための雄型と、第2半中空成形品の外周
面を成形するための雌型とがその型合わせ面に設けられ
ている可動型と、前記それぞれの雌型を取り囲むように
して、前記固定型と可動型内に軸方向に移動自在に設け
られているキャビテイ部材とからなり、前記可動型が第
1位置に在るとき型締めすると、それぞれの雌型と雄型
とにより、第1、2半中空成形品を、その接合端部の外
周部にフランジ部を成形するためのキャビテイ空間が構
成され、第2位置へ移動させて型締めすると、前記キャ
ビテイ部材が後退して、一対の第1、2半中空成形品
の、突き合わされたフランジ部の外側部に射出空間が構
成される。
【0005】
【作用】請求項2記載の発明は、上記のように構成され
ているので、一次成形する位置で、第1の金型によりそ
の接合端部の外周部にフランジ部を有する一方の第1半
中空成形品を、第2の金型によりその接合端部の外周部
にフランジ部を有する他方の第2半中空成形品を成形す
る。そうして、第1の金型には一方の第1半中空成形品
が、第2の金型には他方の第2半中空成形品が残った状
態で、一方の第2の金型を第2の位置へ移動させる。そ
うして、第2の金型を第1の金型に対して型締めする
そうすると、第1、2半中空成形品のフランジ部が第
1、2の金型内で互いに当接する。それと共にキャビテ
イ部材が互いに離間する方向に後退して、フランジ部の
部に射出空間が形成される。そこで、2次成形によ
、この射出空間に溶融樹脂を射出する。そうすると、
フランジ部が互いに溶着あるいは締め付けられ一対の第
1、2半中空成形品は一体化され、中空成形品が得られ
る。請求項3記載の発明は、次のように作用する。すな
わち、固定型と可動型とを第1の位置に相対移動させて
型締めをする。そうすると、固定型と可動型とにそれぞ
れ設けられている雌型と、雄型とで第1、2半中空成形
品が成形できるキャビテイ空間が形成される。そこで、
一次成形によりこれらのキャビテイ空間に溶融樹脂を射
出して第1、2半中空成形品を得る。次に可動型を、第
1、2半中空成形品が保持された状態で第2の位置に移
動させて同様に型締めをする。そうすると、第1、2半
中空成形品のフランジ部が突き合わされると共に、キャ
ビテイ部材が後退して第1、2半中空成形品のフランジ
の外側部に射出空間が構成される。そこで、二次成形
により、この射出空間に溶融樹脂を射出する。そうする
と、フランジ部が互いに溶着あるいは締め付けられ一対
の第1、2半中空成形品は一体化され、中空成形品が得
られる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。本実施例
では、合成樹脂中空成形品は、一次成形と二次成形とに
より製造される。すなわち本実施例は、二つ割の一対の
半中空成形品あるいは分割体をそれぞれの金型で成形
し、そして成形された半中空成形品の開放端である接合
部が突き合わさるように、少なくとも一方の金型を他方
の金型へ移動あるいはスライドさせる一次成形方法と、
この一次成形法で得られた半中空成形品の接合部のフラ
ンジ部の周縁を溶融樹脂で溶着あるいは締め付けて中空
成形品を得る二次成形方法とから構成されている。一対
の半中空成形品を成形する一次成形方法およびその方法
の実施に使用される金型の移動法には、従来公知あるい
は周知の方法が適用できる。例えば本出願人が提案した
前述の特開昭62ー87315号に記載されているよう
な、固定型と、この固定型に対して移動するスライド型
と、このスライド型に型合わせされる可動型とを使用し
て、一対の半中空成形品を成形し、そして半中空成形品
の開放端である接合部が突き合わせされるように、スラ
イド金型を可動型の方へ移動させる方法も適用できる。
また一対の金型で一対の半中空成形品をそれぞれ成形
し、分割体の接合部が突き合わせされるように、一対の
金型を共に移動あるいは回転させることもできる。しか
しながら、図には可動型を回転させる実施例のみが示さ
れている。また一方の金型に、一次成形でフランジ部を
有するように成形された一方の第1半中空成形品を保持
させ、また他方の金型に一次成形で同様にフランジ部を
有するように成形された他方の第2半中空成形品を保持
させ、そしてこれらの金型を型合わせして、第1、2半
中空成形品のフランジ部の周縁を溶融樹脂で溶着あるい
は締め付けて中空成形品を得ることもできる。しかしな
がら、この実施例は示されていない。
【0007】本発明の実施に際しては、補助シリンダ付
きの射出機を使用することもできる。この射出機は、射
出シリンダと、射出ノズルとの間に設けられている比較
的容量の小さい補助シリンダとから構成されている。し
たがって、射出量が大きく、また射出圧が高い例えば一
次成形時には射出シリンダから射出し、射出圧が低く射
出量も少なくてすむ二次成形時には補助シリンダから射
出することができる。
【0008】以下、可動型を回転させる実施例について
説明する。本実施例に係わる成形金型は、図1に示され
ているように固定型1と、この固定型1に当接する方向
および離間する方向に駆動されると共に、水平軸Cを中
心として回転される可動型20と、固定型1と可動型2
0内にそれぞれ軸方向に移動自在に設けられ、拘束が解
かれると、例えばスプリングの復元力により突出する方
向に駆動されるキャビテイ部材30、30’とから概略
構成されている。
【0009】固定型1の略中央部にはロケートリング2
が嵌められている。そしてこのロケートリング2の孔
は、固定型1に形成されているスプルー3に連通し、こ
のスプルー3は、後述する一対の第1、2半中空成形品
A、Bを成形するために対称的に配置されるキャビテイ
、K にゲート4、4を介して連通している。固定
型1の型合わせ面の上方部分には、一方の第1半中空成
形品Aを成形するための凹部あるいは雌型5が、また下
方部には他方の第2半中空成形品Bを成形するための突
出部あるいは雄型12がそれぞれ設けられている。
【0010】雌型5は、底部6と、この底部6から立ち
上がっている筒状の立上り部7とから略椀状に形成され
ている。そして、その内周面と立上り部7の先端面8が
第1半中空成形品Aの外周面の一部を成形する型となっ
ている。この雌型5は、固定型1と一体的に形成あるい
は組立られているが、この雌型5の立上り部7の外周面
と固定型1の内周面9との間には隙間があり、また雌型
5の底部6と固定枠11との間には、比較的大きな隙間
10がある。そしてこの隙間10と、雌型5の立上り部
7の外周面と固定型1の内周面9との間の隙間にキャビ
テイ部材30が軸方向に移動自在に設けられている。
【0011】キャビテイ部材30は、底部31と、この
底部31から立ち上がっている筒状のキャビテイ型32
とから構成されている。そして底部31は、隙間10に
位置し、筒状のキャビテイ型32は、雌型5の立上り部
7の外周面と固定型1の内周面9との間の隙間に位置す
るように配置されている。キャビテイ部材30の底部3
1と固定枠11との間には、複数個のスプリング33、
33、…が介在され、キャビテイ部材30は常時可動型
20の方へあるいは突出する方向へバネ付勢されてい
る。キャビテイ部材30は、ガイド部材34も一体的に
備えている。このガイド部材34は、キャビテイ部材3
0の底部31の端部から筒状のキャビテイ型32と同じ
方向に延び、そのガイド端面35は、スプリング33、
33、…が伸張した状態では固定型1の型合わせ面より
も外方に突出している。
【0012】前述の雌型5と協働して、第1の半中空成
形品Aを成形する可動型20の凸部すなわち雄型21
は、可動型20の型合わせ面22側に形成されている。
この型合わせ面22には、図3にも示されているよう
に、上方から順にガイド部材34のガイド端面35が入
る遊び凹部23、第1の半中空成形品Aのフランジ部f
を成形するための凸部24、第1の半中空成形品Aの先
端部sを成形するための凹部25、第1の半中空成形品
Aの内周面を成形するための突出部26等が形成されて
いる。可動型1の型合わせ面22側が上記のような形状
をしているので、その型で一次成形により成形される第
1の半中空成形品Aは、全体としては椀状をしている
が、その開放端部あるいは接合部の先端部sは、他の部
分より約半分の肉厚に成形されることになる。また先端
部近傍の外周面には半径外方に突出したフランジfが一
体的に成形される。
【0013】他方の第2の半中空成形品Bを成形するた
めに、固定型1の下方には突出部あるいは雄型12が設
けられている。この突出部12は、第2の半中空成形品
Bの内周面を成形する型であり、全体として可動型20
の雌型5’の方へ型合わせ面から突出しているが、その
途中にリング状の段部13が形成されている。したがっ
て、雌型5’と協働して成形される第2の半中空成形品
Bは、半径外方に延びたフランジ部F、軸方向の薄くな
った立上り部T、肉厚の根元部N等を有するように成形
される。可動型20に設けられている雌型5’、キャビ
テイ部材30’等は、前述した固定型1に設けられてい
る雌型5、キャビテイ部材30等と対称的に配置されて
いるだけで、略同じ形状をしているので、同じ参照数字
にダッシュ「’」を付けて重複説明はしない。なお、図
1中の符号28は、可動型20を貫通してスプルー3に
達しているエジェクトロッドを、また2は可動型2
0、キャビテイ部材30’の底部31’雌型5’とを
貫通しているエジェクトロッドをそれぞれ示している。
【0014】次に上記成形用金型を使用して、第1、2
半中空成形品A、Bを成形し、そしてその接合部すなわ
ちフランジ部f、接合先端部s、フランジ部F、立上り
部T等の周縁を溶融樹脂で溶着する二次成形法について
説明する。図1に示されているように、可動型20を固
定型1の方へ移動して型合わせをする。型合わせをする
と、キャビテイ部材30、30’は、スプリング33、
33、…の復元力によりそれぞれ前方に押され、そのキ
ャビテイ型32、32’の先端面36、36’は、可動
型20の凸部24および固定型1の凸部にそれぞれ当接
する。その結果キャビテイ型32、32’の先端面3
6、36’は、雌型5、5’の先端面8、8’と同一面
になる。このようにして、雌型5、5’の内周面と、雄
型21、12の外周面との間に、第1、2半中空成形品
A、Bを成形するためのキャビテイ空間K、Kがで
き上がる。次に図に示されていない型締め機を使用し
て、可動型20を固定型1に対して型締めをする。
【0015】次に射出機から溶融樹脂Jを射出するが、
このときは初めに射出シリンダからロケートリング2、
スプルー3、ゲート4、4等を通して、キャビテイ空間
、Kに所定量の溶融樹脂を所定圧で射出する。そ
して第1、2半中空成形品A、Bを成形する。射出が終
わった状態は、図2に示されている。
【0016】冷却固化を待って、図3において矢印で示
されている方向に可動型20を駆動して型を開く。所定
量開くと、エジェクトロッド28がスプルー3を落と
す。第1半中空成形品Aは、固定型1の雌型5に、そし
て第2半中空成形品Bは可動型20の雌型5’にそれぞ
れ保持されている。この状態で可動型20を中心線Cを
中心にして180度回転する。回転が終わり、第1、2
半中空成形品A、Bが向き合った状態は図4に示されて
いる。次に、型締め機により可動型20を固定型1の方
へ駆動して型締めをする。型締めをすると、図5に示さ
れているように、キャビテイ型32、32’のガイド端
面35、35’が互いに当接し、キャビテイ部材30、
30’はスプリング33、33’に抗して後退する。そ
の結果、雌型5、5’の立上り部7、7’の外周面と、
キャビテイ型32、32’の先端面36、36’と、固
定型1の型部材14および可動型20の型部材14’の
内周面とにより、フランジ部f、Fを包囲した断面が略
凹状をした射出空間k3が形成される。このとき第1、
2半中空成形品A、Bのフランジ部f、Fは互いに接
し、また接合先端部sと立上部Tも互いに接する。この
射出空間k3は、第1、2半中空成形品A、Bの接した
フランジ部f、Fを取り囲んだ空間になっている。
【0017】射出空間k3に、今度は補助シリンダから
ロケートリング2、スプルー3、ゲート4、4等を通し
て、所定量射出する。そして第1、2半中空成形品A、
Bのフランジ部f、Fを包囲するようにして、フランジ
部f、Fを溶着あるいは結合する。所定時間経過して固
化したら、型開きをする。そうすると、樹脂uで結合さ
れた中空成形品Sがエジェクトロッド29により可動型
20から押し出される。製品が取り出されている状態は
図6に示されている。以下同様な操作を繰り返し、中空
成形品Sを成形する。
【0018】本実施例によると、第1、2半中空成形品
A、Bのフランジ部f、Fを囲むようにして、射出され
るので、フランジ部f、Fが互いに例い溶着しなくて
も、あるいはフランジ部f、Fと、二次成形で新たに射
出した樹脂とが溶着しなくても、第1、2半中空成形品
A、Bは、一体化される。また補助シリンダは、比較的
容量が小さいので、射出量の調整も射出圧の調整も簡単
にでき、溶着が容易にできる効果も得られる。なお、第
1、2半中空成形品A、Bの接合端部の形状は、図示の
実施例に限定されることなく、例えば半径外方へ突出し
たフランジ部が成形されていると、どのような形状でも
実施できる。
【0019】
【発明の効果】以上のように、本発明によると、一次成
形で、第1、2の金型により一対の第1、2半中空成形
品を、それぞれの接合端部の外周部にフランジ部を有す
るように成形し、そして、前記第2の金型を、1次成形
で成形された他方の第2半中空成形品が残った状態で、
前記第1の金型の方へ移動させて、他方の第2半中空成
形品を前記第1の金型内に残っている一方の第1半中空
成形品に整合させて、型締めし、二次成形で、型締めす
ることにより、一対の第1、2半中空成形品の、突き合
わされたフランジ部の外側部と、キャビテイ部材とによ
り形成される射出空間に溶融樹脂を射出して、一対の第
1、2半中空成形品のフランジ部を互いに溶着あるいは
締め付けて中空成形品を得るように構成さているので、
すなわちフランジ部を包囲するようにして溶着するの
で、一対の第1、2半中空成形品の溶着部であるフラン
ジ部の溶着強度が落ちるようなことはない。また、例え
フランジ部が互いに溶着していなくても、あるいはフラ
ンジ部と、新たに射出した樹脂とが溶着していなくて
も、第1、2半中空成形品のフランジ部を包囲するよう
にして締め付けているので、フランジ部で分離するよう
なこともない。さらには、一対の半中空成形品は、それ
ぞれの第1、2の金型に残った状態で、すなわち一対の
第1、2半中空成形品を一旦金型から取り出すことな
く、一方の第2の金型を他方の第1の金型の方へ移動さ
せて、他方の第2半中空成形品を一方の第1半中空成形
品に整合させて、型締めして、2次成形するように構成
されているので、成形工程が簡単になり、中空成形品の
コストダウンにもなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の、成形用金型の第1実施例を示す断
面図である。
【図2】 図1に示されている成形用金型を使用して一
対の半中空成形品を成形している状態示す断面図であ
る。
【図3】 図1に示されている成形用金型を使用して一
対の半中空成形品を成形して型開きをしている状態を一
部断面にして示す正面図である。
【図4】 一次成形を終わり、可動型を回転させた状態
を部分的に断面にして示す正面図である。
【図5】 二次成形をするために、可動型を固定型に対
して型締めをした状態を部分的に断面にして示す正面図
である。
【図6】 図1に示されている成形用金型を使用して中
空成形品を得て取り出している状態を部分的に断面にし
て示す正面図である。
【符号の説明】 1 固定型 5、5’ 雌型 12 雄型 20 可動型 21 雄型 30 キャビテイ部材 A、B 半中空成形品 f、F フランジ部 、K キャビテイ空間 射出空間

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方の第1半中空成形品(A)を成形する
    ための第1の金型(1)と、他方の第2半中空成形品
    (B)を成形するための第2の金型(20)と、前記第
    1、2の金型(1、20)内にそれぞれ軸方向に移動自
    在に設けられているキャビテイ部材(30、30’)と
    を使用し一次成形で、前記第1、2の金型(1、20)により一
    対の半中空成形品(A、B)を、それぞれの接合端部の
    外周部にフランジ部(f、F)を有するように成形し、 そして、前記第2の金型(20)を、1次成形で成形さ
    れた他方の第2半中空成形品(B)が残った状態で、前
    記第1の金型(1)の方へ移動させて、他方の第2半中
    空成形品(B)を前記第1の金型(1)内に残っている
    一方の第1半中空成形品(A)に整合させて、型締め
    し、 二次成形で、型締めすることにより、一対の第1、2半
    中空成形品(A、B)の、突き合わされたフランジ部
    (f、F)の外側部と、前記キャビテイ部材(30、3
    0’)とにより形成される射出空間(k に溶融樹脂
    を射出して、一対の第1、2半中空成形品(A、B)の
    フランジ部(f、F)を互いに溶着あるいは締め付けて
    中空成形品を得ることを特徴とする合成樹脂中空成形品
    の成形方法。
  2. 【請求項2】 一次成形で、一方の第1半中空成形品
    (A)が、その接合端部の外周部にフランジ部(f)を
    有するように成形される第1の金型(1)と、同様に一
    次成形で、他方の第2半中空成形品(B)が、その接合
    端部の外周部にフランジ部(F)を有するように成形さ
    れる第2の金型(20)と、前記第1、2の金型(1、
    20)内にそれぞれ軸方向に移動自在に設けられている
    キャビテイ部材(30、30’)とからなり、前記第2の金型(20)は、前記第1の金型(1)に対
    して一次成形する第1の位置と二次成形する第2の位置
    とに移動可能に設けられていると共に、 前記キャビテイ部材(30、30’)は、第2の位置で
    前記第1の金型(1)と第2の金型(20)とを型締め
    すると、互いに離間する方向に後退して、一対の第1、
    2半中空成形品(A、B)の、突き合わされたフランジ
    部(f、F)の外部に射出空間(k成形るこ
    とを特徴とする合成樹脂中空成形品の成形用金型。
  3. 【請求項3】 一次成形する第1の位置で二つ割の一対
    の半中空成形品(A、B)を、その接合端部の外周部
    フランジ部(f、F)を有するように成形し、二次成形
    する第2の位置で前記一対の半中空成形品(A、B)の
    フランジ部(f、F)を突き合わせてフランジ部(f、
    F)を溶着あるいは締付けて合成樹脂中空成形品を成形
    するための金型であって、 該金型は、第1半中空成形品(A)の外周面を成形する
    ための雌型(5)と、第2半中空成形品(B)の内周面
    を成形するための雄型(12)とがその型合わせ面に設
    けられている固定型(1)と、 第1半中空成形品(A)の内周面を成形するための雄型
    (21)と、第2半中空成形品(B)の外周面を成形す
    るための雌型(5’)とがその型合わせ面に設けられて
    いる可動型(20)と、 前記それぞれの雌型(5、5’)を取り囲むようにし
    て、前記固定型(1)と可動型(20)内に軸方向に移
    動自在に設けられているキャビテイ部材(30、3
    0’)とからなり、 前記可動型(20)が第1位置に在るとき型締めする
    、それぞれの雌型(5、5’)と雄型(12、21)
    とにより、第1、2半中空成形品(A、B)を、その接
    合端部の外周部にフランジ部(f、F)を成形するため
    キャビテイ空間(K、K)が構成され、 第2位置へ移動させて型締めすると、前記キャビテイ部
    材(30、30’)が後退して、一対の第1、2半中空
    成形品(A、B)の、突き合わされたフランジ部(f、
    F)の外側部に射出空間(k)が構成されることを特
    徴とする合成樹脂中空成形品の成形用金型。
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