JPH1082547A - 操作器と操作制御装置および空調機 - Google Patents

操作器と操作制御装置および空調機

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JPH1082547A
JPH1082547A JP8236636A JP23663696A JPH1082547A JP H1082547 A JPH1082547 A JP H1082547A JP 8236636 A JP8236636 A JP 8236636A JP 23663696 A JP23663696 A JP 23663696A JP H1082547 A JPH1082547 A JP H1082547A
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JP
Japan
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sound
vibration
control means
air conditioner
button
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JP8236636A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Furuya
哲夫 古谷
Gichu Ota
義注 太田
Kotaro Inoue
孝太郎 井上
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多彩な音色の報知音を発生し、特に視覚障害
者にとって使い勝手の良い操作器、特に空調機を提供す
ることにある。 【解決課題】 操作ボタン1が操作されると、操作ボタ
ン1の操作に応じた信号が操作器制御部2に入力され、
ここで操作ボタン1の操作に応じた操作情報が生成さ
れ、この操作情報に従った指示信号が変調回路4、送信
部5を介して室内機18に送信される。室内機18の室
内機制御部10に受信部11、復調回路12を介して指
示信号が入力されると、室内機制御部10により空調機
が制御されるとともに、音発生部15から発生する音信
号の発生状態が制御される。すなわち、音発生部15か
ら操作ボタン1の種類、操作内容に応じて異なる音信号
が発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、操作器と操作制御
装置および空調機に係り、特に、操作に基づいて音を発
生させたり、振動を発生させたりするに好適な操作器と
操作制御装置および空調機に関する。
【0002】
【従来の技術】音発生手段を具えた空調機の従来例とし
て、特開平3-1037号に記載の空気調和機、および特開平
5-149600号に記載の空気調和機があげられる。前者は空
調機の室内機に音声合成発声装置を設け、また空調機の
操作ボタン中に音声応答を求める操作ボタンを設け、該
ボタンの押下げにより、空調機の運転状態等を表現する
音声を発声して利用者に報知する。後者は空調機本体に
音声合成発声装置を設け、空調機の異常発生時に異常の
種類及び対処法を音声で利用者に報知し、また利用者の
事前の設定により空調機の運転状態を逐次、音声で報知
する。そして音声の発声中に音響機器の音量を減少させ
る信号を発生する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例はいずれ
も、空調機の運転状態、異常の発生を音声で利用者に報
知するので、利用者、特に視覚障害者が空調機の運転状
態、異常発生を容易に認識できる。しかも通常の運転状
態の報知については、前者は利用者の要求時点において
行ない、後者は利用者の事前の設定により行なうように
なっているので、両者とも不要な発声により利用者をわ
ずらわせることがない。
【0004】しかし両従来例とも、操作ボタンの押下げ
時に各ボタン、あるいはボタンにより設定する設定値に
応じた音を発生して、空調動作の設定を音で表現する点
については考慮されていなかった。このため利用者はボ
タン操作が正しく受付けられた安心感が得られず、特に
表示装置の視認が困難な視覚障害者にとっては、空調動
作の正しい設定が困難となる。また両者とも音声で各種
の情報を報知しているので、音声合成発声装置、増幅
器、スピーカを必要とし、コスト高となる。
【0005】また上記従来例はいずれも、利用者の好み
に応じて報知音の音量を増減する点については考慮され
ていなかった。音量増減のために、従来用いられている
音量ダイヤル等の音量増減手段を設けると、コスト高と
なる。
【0006】本発明の目的は、操作に応答して操作対象
の状態を多彩な音色の音信号で報知することができる操
作器と操作制御装置および空調機を提供することにあ
る。
【0007】本発明の他の目的は、操作に応答して操作
対象の状態を多彩な振動で報知することができる操作器
と操作制御装置および空調機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、操作に応答して操作対象の運転操作に関
する操作情報を出力する操作手段と、操作手段の操作に
伴う操作情報を操作対象の運転を制御する制御手段に送
信する送信手段と、操作手段の操作に伴う操作情報に基
づいた音信号を発生する音発生手段と、操作手段の操作
に伴う操作情報に従って音発生手段から発生する音信号
の状態を制御する音信号制御手段とを備え、音信号制御
手段は、音信号の要素に属する音量、音色、周波数およ
び継続時間のうち少なくとも一要素が操作手段に応じて
異なる音信号を発生させてなる操作器を構成したもので
ある。
【0009】上記操作器を構成するに際しては、音発生
制御手段を、音信号の要素に属する音量、音色、周波数
および継続時間のうち少なくとも一要素が操作手段の操
作に伴う操作情報に応じて異なる音信号を発生させてな
るものとしたり、操作手段を複数のものとしたりするこ
とができる。
【0010】また、本発明は、操作に応答して操作対象
の運転操作に関する操作情報を出力する操作手段と、操
作手段の操作に伴う操作情報を操作対象の運転を制御す
る制御手段に送信する送信手段と、操作手段の操作に伴
う操作情報に基づいて少なくとも操作手段を振動させる
振動手段と、操作手段の操作に伴う操作情報に従って振
動手段の振動状態を制御する振動制御手段とを備え、振
動制御手段は、振動の要素に属する振幅、周波数および
継続時間のうち少なくとも一要素が操作手段に応じて異
なる振動を発生させてなる操作器を構成したものであ
る。
【0011】上記操作器を構成するに際しては、振動制
御手段を、振動の要素に属する振幅、周波数および継続
時間のうち少なくとも一要素が操作手段の操作に伴う操
作情報に応じて異なる振動を発生させてなるものとした
り、操作手段を複数のものとしたりすることができる。
【0012】また、本発明は、前記いずれかの操作器
と、操作器の送信手段から送信された操作情報を受信す
る受信手段と、受信手段の受信による操作情報に従って
操作対象の運転を制御する運転制御手段とを備えてなる
操作制御装置を構成したものである。
【0013】上記操作制御装置を構成するに際しては、
以下の要素を付加することができる。
【0014】(1)運転制御手段は、操作対象の運転動
作の開始時と運転動作の終了時に音信号の発生または振
動の発生を指示するための指示信号を音発生制御手段ま
たは振動制御手段に出力してなり、音発生制御手段また
は振動制御手段は、操作対象の運転動作の開始時と運転
動作の終了時に運転動作の開始時と終了時で異なる音信
号または振動を発生させてなる。
【0015】(2)運転制御手段は、操作対象に関する
運転動作の種類の変更時と異常の発生時に音信号の発生
または振動の発生を指示するための指示信号を音発生制
御手段または振動制御手段に出力してなり、音発生制御
手段または振動制御手段は、操作対象に関する運転動作
の種類の変更時と異常の発生時に運転動作の種類と異常
の種類で異なる音信号または振動を発生させてなる。
【0016】また、本発明は、前記いずれかの操作器
と、操作器の送信手段から送信された操作情報を受信す
る受信手段と、受信手段の受信による操作情報に従って
操作対象のうち空調を制御する機器の運転を制御する空
調制御手段とを備えてなる空調機を構成したものであ
る。
【0017】上記空調機を構成するに際しては、以下の
要素を付加することができる。
【0018】(1)空調機の運転種類の切り換え時に音
信号の発生または振動の発生を指示するための指示信号
を音発生制御手段または振動制御手段に出力する指示信
号出力手段を備えてなり、音発生制御手段または振動制
御手段は、空調機の運転種類の切り換え時に運転種類に
応じて異なる音信号または振動を発生させてなる。
【0019】(2)空調機の運転支障時に音信号の発生
または振動の発生を指示するための指示信号を音発生制
御手段または振動制御手段に出力する指示信号出力手段
を備えてなり、音発生制御手段または振動制御手段は、
空調機の運転支障時に支障の種類に応じて異なる音信号
または振動を発生させてなる。
【0020】(3)受信手段の受信による操作情報に従
って操作対象のうち風向板の回転角度を制御する風向板
制御手段を備えてなり、音発生制御手段または振動制御
手段は、風向板の角度に応じて異なる音信号または振動
を発生させてなる。
【0021】(4)指示信号出力手段は、音発生手段に
対して高低二値の指示信号を出力するとともに、指示信
号のうち二値の時間比率を制御することにより音発生手
段から発生する音信号の音量を制御してなる。
【0022】(5)操作手段の操作が無効であることを
検出し検出結果を音発生制御手段または振動制御手段に
出力する操作無効検出手段を備えてなり、音発生制御手
段または振動制御手段は、操作無効検出手段の検出出力
に応答して操作手段の操作の無効を示す音信号または振
動を発生させてなる。
【0023】(6)操作手段は複数の操作ボタンで構成
されてなり、音発生制御手段は、各操作ボタンの配列の
順序に応じて音信号の周波数を上昇または下降させてな
る。 (7)音発生制御手段は、操作手段の操作に伴う操作情
報に応じて音信号の周波数を上昇または下降させてな
る。
【0024】(8)音発生制御手段は、風向板の角度の
大きさに応じて音信号の周波数を上昇または下降させて
なる。
【0025】(9)音発生制御手段は、周波数の1回の
上昇または下降の変化幅を、音階の半音、1音、または
所定の度数にしてなる。
【0026】(10)音発生制御手段は、周波数の上昇
または下降の範囲を、音発生手段の公称周波数の0.5
倍から2倍の周波数範囲にしてなる。
【0027】(11)音発生制御手段は、操作手段の操
作により設定温度、時刻等が増加する場合に、操作手段
の操作時に音量、周波数の少なくとも一要素が上昇する
音を発生させ、操作手段の操作により設定温度、時刻等
が減少する場合に、音量、周波数の少なくとも一要素が
下降する音を発生させてなる。
【0028】(12)音発生制御手段は、操作手段の操
作により、設定温度、時刻等が複数段階上昇または下降
する場合に、音量または周波数の、上昇または下降の幅
を拡大させてなる。
【0029】(13)音発生制御手段は、設定温度等が
上限または下限に達している場合には、音量の上昇また
は下降の制御または周波数の上昇または下降の制御を停
止してなる。
【0030】(14)音発生制御手段または振動制御手
段は、操作手段の操作により設定される設定温度が達成
困難または非推奨の場合には、操作手段の操作時に、達
成困難または非推奨を示す音または振動を発生させてな
る。
【0031】(15)音発生制御手段または振動制御手
段は、空調機の運転開始時、および運転中における運転
種類の切換え時に、空調動作の設定値が達成困難または
非推奨の場合には、達成困難または非推奨を示す報知音
または振動を発生させてなる。
【0032】(16)音発生制御手段または振動制御手
段は、空調機の運転開始時、および運転中における運転
種類の切換え時に、空調動作の開始前に準備時間が必要
な場合には、準備時間を示す報知音または振動を発生さ
せるか、または準備時間を示す報知音または振動を前記
報知音に付加して発生させてなる。
【0033】(17)音発生制御手段または振動制御手
段は、風向板が所定回数回転の後には、音または振動の
発生を中止してなる。
【0034】(18)音発生制御手段または振動制御手
段は、操作手段の特定の操作により、操作手段の操作時
に発生する音または振動の一部または全部の発生を中止
または再開させてなる。
【0035】(19)音発生制御手段または振動制御手
段は、操作手段の特定操作により、風向板の回転時に発
生する音または振動の一部または全部の発生を中止また
は再開させてなる。
【0036】(20)音発生制御手段または振動制御手
段は、操作手段の特定の操作により音の発生を中止する
際には、音量が連続下降して消失する報知音を発生さ
せ、音の発生を再開する際には、無音状態から音量が連
続上昇する報知音を発生させてなる。
【0037】(21)音発生制御手段は、操作手段の特
定の操作により、操作手段の操作時に発生する音の一部
または全部の音量の増減を制御してなる。
【0038】(22)音発生制御手段は、操作手段の特
定の操作により、風向板の回転時に発生する音の一部ま
たは全部の音量の増減を制御してなる。
【0039】(23)音発生制御手段は、操作手段の特
定の操作により音量の増減を行う際に、変更前の音量か
ら変更後の音量まで音量が連続的に変化する報知音を発
生させてなる。
【0040】前記した手段によれば、操作手段が操作さ
れると、操作手段の操作に応じた操作情報が生成され、
この操作情報に従って、音量、音色、周波数、継続時間
の少なくとも一要素が異なる音信号が発生し、または、
振動の要素に属する振幅、周波数および継続時間のうち
少なくとも一要素が異なる振動が発生する。すなわち、
操作手段に応じて異なる音または振動、あるいは操作手
段の操作に伴う操作情報(設定値)に応じて異なる音ま
たは振動が発生する。このため、操作者は、多彩な音色
の音を聴いたり、あるいは振動を感じることで操作対象
の状態や操作による設定値を確認することができる。
【0041】操作対象となる機器の運転開始時、運転種
類の切換え時や異常の発生時に、即座に音信号を演算し
て出力しているので、運転開始や異常の発生を音で利用
者に報知できる。このとき、音信号を運転や異常の種類
に応じて異ならせることで、運転や異常の種類に応じて
異なる報知音を発生できる。
【0042】さらに、音信号を振幅一定の方形波とし、
1周期内での波形値高、低の時間比率を制御すれば、可
変電圧の発生回路を必要とせずに、音量の増減を行うこ
とができる。そして操作手段の特定の操作が行われたと
きには、この操作に応答して、発生音の一部または全部
の発生中止や、音量の変更を行えば、操作ボタン(操作
手段)を追加することなく、不要な音の発生を中止した
り、好みの音量に設定できる。これにより発生音で利用
者がわずらわされたり、周囲に迷惑がかかることがな
い。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明による機器の一実施
形態として、空調機の構成を図面に基づいて説明する。
図1は本発明による空調機の一実施形態の構成を示すブ
ロック図である。図1において、操作器6は利用者が空
調機の運転操作を行うためのリモコン(リモートコント
ローラ)として、操作ボタン1、操作器制御部2、表示
部3、変調回路4、送信部5を備えて構成されている。
操作ボタン1は利用者が空調機の運転、停止や冷房、暖
房等の運転種類の切換え、温度の設定等の空調動作の設
定を行う各種ボタンスイッチの集合である。操作器制御
部2は操作ボタン1からの信号を読込み、これをもとに
空調動作の指示信号(操作情報)を出力する演算制御器
として、例えば、マイクロプロセッサ等で構成されてい
る。すなわち、操作器制御部2は操作ボタン1ととも
に、操作ボタン1の操作に伴う操作情報を出力する操作
手段を構成している。表示部3は操作ボタン1の操作に
よる空調動作の設定値(操作情報)を表示する表示装置
として、例えば、液晶表示板等で構成されている。この
表示内容の信号は操作器制御部2より出力される。送信
部5は電圧の印加により赤外線パルス等の無線信号を発
信する素子、例えば、赤外線発光素子等で構成されてい
る。変調回路4は上記指示信号をもとに送信部5への印
加電圧を発生する回路である。変調回路4および送信部
5は、送信手段として、上記指示信号を空調機の室内機
18に向けて遠隔送信する。
【0044】室内機18は、受信部11、復調回路1
2、室内機制御部10、音発生部15、室内機機構部1
3、室内機駆動回路14、室内センサ16、表示灯17
を備えて構成されており、空調機本体の、空調空間内に
設置される部分であり、冷気、暖気等の空調空気を空調
空間に放出する。受信部11は、受信手段として、送信
部5からの赤外線パルス等の無線信号を受信して電気信
号を発生する素子、例えば、赤外線受光素子等で構成さ
れている。復調回路12は受信部11からの電気信号を
指示信号に復元する回路である。室内機制御部10は、
音発生制御手段、指示信号出力手段および風向板制御手
段として、復調回路12からの指示信号を読込み、これ
に基づいて空調機の制御を行う部分であり、例えば、マ
イクロプロセッサ等で構成されている。音発生部15は
電気信号により音を発生する音発生手段として、例え
ば、発音体としての圧電ブザ等で構成されている。この
音発生部15には室内機制御部10からの電気信号が入
力される。室内機機構部13は貫流ファン、風向板およ
び風向板回転用のモータ等の、空調空気の放出を行う駆
動部分である。室内機駆動回路14は室内機制御部10
が出力する制御信号にもとづいて、室内機機構部15の
駆動電力を発生する。室内センサ16は温度(室温)、
湿度等の、空調機の制御に必要な空調空間の情報を計測
する一連のセンサであり、室内センサ16の検出による
情報が室内機制御部10に入力される。表示灯17は空
調機が運転中であること、運転の予約がされていること
等を点灯表示する発光ダイオード等の発光素子で構成さ
れている。表示灯17の表示内容は室内機制御部10に
よって制御される。また、室内機制御部10は室外機2
4との間で制御信号の授受を行なうようになっている。
【0045】室外機24は、室外機制御部20、室外セ
ンサ21、室外機駆動回路23、室外機機構部22を備
え、空調機本体のうち屋外に設置される部分として構成
されている。この室外機24は室内機18と冷媒配管、
制御信号線で結合されており、冷房時に熱を放出し、暖
房時に熱を吸収することができる。室外機制御部20
は、室内機制御部10とともに空調機の運転を制御する
運転制御手段および空調制御手段を構成し、室内機制御
部10が出力する制御信号を読込み、これに基づいて室
外機24を制御する部分であり、例えば、マイクロプロ
セッサ等で構成されている。室外機機構部22は圧縮機
およびファン等の、冷媒を圧縮して上記熱の放出、吸収
を行う駆動部分である。室外機駆動回路23は室外機制
御部20が出力する制御信号にもとづいて、室外機機構
部22に必要な駆動電力を発生する。室外センサ21は
外気温、湿度等、空調機の制御に必要な屋外の情報を計
測する一連のセンサであり、室外センサ21の検出によ
る情報は室外機制御部20を介して室内機制御部10に
入力される。
【0046】図2は室内機18および操作器6に音発生
手段を具備する構成を示すブロック図である。操作器6
における音発生手段としての音発生部7は、図1の音発
生部15と同様の発音体であり、音を発生させる電気信
号は、操作器制御部2より出力される。この場合、操作
器制御部2は、音発生部7から発生する音信号の発生状
態を制御する音発生制御手段を構成することになる。
【0047】図3は操作器6のみに音発生部7を具備
し、操作器6と室内機18との間で、信号の送受信を双
方向で行う構成を示すブロック図である。操作器6は、
室内機18の受信部11、復調回路12と同様の機能を
有する受信部8、復調回路9を備えている。室内機18
は音発生部15を具えず、操作器6の変調回路4、送信
部5と同様の機能を有する変調回路19、送信部29を
備えている。室内機制御部10は音発生の指示信号を出
力するようになっており、この指示信号は変調回路19
で変調され、送信部29より操作器6に向けて送信され
る。操作器6の受信部8は送信部29からの送信信号を
受信し、受信信号を復調回路9に出力する。復調回路9
は受信部8からの信号を指示信号として復調して操作器
制御部2に出力する。操作器制御部2は指示信号を読込
み、これにもとづいて音発生部7より音を発生させる。
この場合、操作器制御部2は、音発生部7から発生する
音信号の発生状態を制御する音発生制御手段を構成する
ことになる。
【0048】図4は本発明による空調機の外観の一例で
ある。操作器6は四角形のリモコンであり、左部に表示
部3として液晶パネルを配置し、その上方に送信部5を
配置している。操作ボタン1は複数の操作ボタンの集合
であり、通常使用する運転・停止ボタン1a、設定温度
上下ボタン1bのみを操作器6の表面に配置している。
操作器6の右部は開放可能な上蓋43であり、上記以外
の操作ボタン1は上蓋43を開けた中に配置される。
【0049】室内機18は内部に貫流ファン(図示せ
ず)を具備し、正面から室内空気を吸入し、下方の吹出
口53より空調空気を放出する。空調機の停止時には吹
出口53は、上下風向板51と吹出口カバー52により
閉じられる。空調機運転中は、吹出口カバー52が後退
して吹出口53が開き、上下風向板51が、利用者が設
定した角度に向けられる。音発生部15は室内機18の
右下部に内蔵される。表示灯17は室内機18の右下部
に配置される。
【0050】図2および図3に示す、操作器6に音発生
部7を具備する例では、音発生器7は操作器6に内蔵さ
れる。
【0051】図5は操作器6の一具体例である。表示部
3には設定温度、運転の種類、風速等、空調動作の設定
値が表示される。表示部3の上方には送信部5を配置
し、下方には設定温度上下ボタン1bを配置してある。
設定温度上下ボタン1bは設定温度下降ボタン32、設
定温度上昇ボタン33の2個のボタンから構成されてい
る。操作器6の右部は開放可能な上蓋43であり、この
表面には運転・停止ボタン31a(図4の運転・停止ボ
タン1aに相当)を配置してある。上蓋43を開けた中
には、上記運転・停止ボタン31aと同機能の運転・停
止ボタン31b、自動風向ボタン34、運転切換ボタン
35、風速切換ボタン36、切タイマーボタン37、入
タイマーボタン38、時刻戻しボタン39、時刻進めボ
タン40、予約ボタン41、取消ボタン42を配置して
ある。以上の各ボタンは操作ボタン1の実体である。
【0052】図2および図3に示す操作器6に音発生部
7を具備するときには、音発生部7は上記一連の操作ボ
タンの上方に内蔵される。
【0053】次に、図5に示す各操作ボタンの機能につ
いて、図6を参照しながら説明する。図6は各操作ボタ
ンによる空調動作の設定値の一例を示す図である。運転
・停止ボタン31は利用者の操作に応答して空調機の運
転開始と停止を交互に設定するようになっており、運転
・停止ボタン31が押下げされる毎に、空調機の運転開
始と停止が交互に繰り返される。設定温度下降ボタン3
2は、利用者の操作に応答して設定温度の下降を指令す
るようになっており、このボタン32が1回押下げられ
るごとに、設定温度が1℃下降する。ただし設定可能な
温度の下限に達すれば下降しない。また、ボタン32を
押し続けている間は、1℃ずつ連続的に下降する。設定
温度上昇ボタン33は、利用者の操作に応答して設定温
度の上昇を指令するようになっており、このボタン33
が1回押下げられるごとに設定温度が1℃上昇する。た
だし設定可能な温度の上限に達すれば上昇しない。ま
た、ボタン33を押し続けている間は1℃ずつ連続的に
上昇する。
【0054】自動風向ボタン34は、利用者が空調空気
を好みの方向に向けるために、上下風向板51の角度を
設定する際に用いる操作ボタンである。このボタン34
が1回押下げられる毎に、上下風向板51の回転開始と
回転停止が交互に繰り返される。利用者は、ボタン34
の操作により、上下風向板51を回転させて、上下風向
板51が好みの角度に向いた時点で上下風向板51の回
転を停止させることができる。上下風向板51を停止せ
ずに往復回転を継続させて、空調空間内にまんべんなく
空調空気を送ることもできる。
【0055】運転切換ボタン35は冷房、暖房等の、空
調機の運転種類の切換設定を行う操作ボタンである。運
転切換ボタン35が1回押下げられる毎に「自動」、
「暖房」、「ドライ」(除湿)、「冷房」、「送風」の順
に運転種類の設定値が変化し、再び「自動」に戻る。風
速切換ボタン36は空調空気を送風する風速の切換設定
を行う操作ボタンである。風速切換ボタン36が1回押
下げられる毎に「自動」、「強」、「弱」、「微」、
「静か」の順で風速の設定値が変化し、再び「自動」に
戻る。ただし、ドライ運転時には「微」と「静か」の2
設定値のみ、送風運転時には「強」、「弱」、「微」の
3設定値のみとなる。切タイマーボタン37は、指定時
刻に空調機を自動停止する動作の予約設定を開始する操
作ボタンである。この切タイマーボタン37が押下げら
れると、表示部3に前回の指定時刻が表示される。この
とき、前回の指定時刻が保持されていなければ0時0分
が表示される。
【0056】時刻戻しボタン39、時刻進めボタン40
は時刻を変更するために使用されるボタンである。時刻
戻しボタン39は、1回の押下げで指定時刻を10分戻
すことができる。ただし0時0分の次は23時50分と
する。時刻戻しボタン39を押し続けている間は10分
ずつ連続的に時刻を戻すことができる。同様に時刻進め
ボタン40は、1回の押下げで指定時刻を10分進める
ことができる。ただし23時50分の次は0時0分とす
る。時刻進めボタン40を押し続けている間は10分ず
つ連続的に時刻を進めることができる。切タイマーボタ
ン37は、指定時刻に空調機の運転を自動的に停止する
動作の予約設定を行なう操作ボタンである。この切タイ
マーボタン37の押下げの後、上記のように時刻の指定
を行ない、予約ボタン41を押すことより、指定時刻に
おける空調機の自動停止が予約設定される。入タイマー
ボタン38は、指定時刻に空調機を自動的に運転開始す
る動作の予約設定を開始する操作ボタンである。この入
タイマーボタン38の押下げの後、上記自動停止の予約
設定の場合と全く同様に時刻の指定を行い、予約ボタン
41の押下げを行うと、指定時刻における空調機の自動
運転開始が予約設定される。一方、取消ボタン42の押
下げにより、上記操作による自動運転開始、自動運転停
止の予約設定が解除される。
【0057】利用者が操作ボタン1を押すと同時に、音
発生部7または15より、各操作ボタン、または該操作
ボタンによる設定値に対応する短い音を発生する。図7
は操作ボタン1の押下げ時に発生する音の一例を示す図
である。これは操作ボタン毎に異なる音を発生する例で
あり、原則として操作ボタンの配列順に上昇する音階と
する。音階の各音の周波数を図の下部に示す。1個のボ
タンの押下げにより設定値が順次更新される場合は、最
初の設定値のみ2音を発生して基準設定値であることを
示し、他の設定値では1音を発生する。1音は100mSと
し、2音の場合は間に10mSの無音をはさむ。運転・停止
ボタン31では「ド」の音を発生する。運転開始は2
音、停止は1音とする。設定温度下降ボタン32では、
「レ」の音を発生する。設定温度下降ボタン32を1回
押下げる場合は2音、押し続ける場合は最初は2音、後
は設定温度が1℃下降する毎に1音を発生する。設定温
度上昇ボタン33では「ミ」の音を発生し、上記と同様
に1回の押下げでは2音、押し続けでは最初2音、後は
1℃上昇毎に1音発生する。自動風向ボタン34では
「ファ」の音を発生し、上下風向板51の回転開始時は
2音、回転停止時は1音を発生する。運転切換ボタン3
5では「ソ」の音を発生し、「自動」のみ2音、他は1
音を発生する。風速切換ボタン36では「ラ」の音を発
生し、「自動」のみ2音、他は1音を発生する。ただし
運転切換の設定値が「ドライ」の場合は「微」で2音、
「送風」の場合は「強」で2音を発生する。
【0058】自動運転開始、自動停止の予約設定関係の
操作ボタンについては、上記より1オクターブ下の音を
用いる。切タイマーボタン37、入タイマーボタン3
8、予約ボタン41、取消ボタン42では、押下げ時に
それぞれ「ど」、「れ」、「そ」、「ら」の2音を発生
する。時刻戻しボタン39、時刻進めボタン40ではそ
れぞれ「み」、「ふぁ」の音を発生し、1回押下げの場
合は2音、押し続けの場合は最初は2音、後は時刻が1
0分戻るか進む毎に1音を発生する。
【0059】図8は操作ボタン1の押下げ時に発生する
音の他の一例を示す図である。これは1個の操作ボタン
による各設定値毎に異なる音を発生する例であり、設定
値の順に上昇する音階とする。音階の各音の周波数は図
7と同じである。各操作ボタンとも、最初の設定値のみ
2音を発生して基準設定値であることを示し、他の設定
値では1音を発生する。1音は100mSとし、2音の場合
は間に10mSの無音をはさんでいる。運転・停止ボタン3
1では運転開始は「ド」の2音を発生し、停止は「レ」
の1音を発生する。設定温度下降ボタン32では1回押
下げの場合は「ド」の2音、押し続けでは最初は「ド」
の2音、後は設定温度が1℃下降する毎に「レ」の1音
を発生する。設定温度上昇ボタン33も同様に、1回押
下げは「ド」の2音、押し続けでは最初「ド」の2音、
後は1℃上昇毎に「レ」の1音を発生する。自動風向ボ
タン34では上下風向板51の回転開始は「ド」の2
音、回転停止は「レ」の1音を発生する。運転切換ボタ
ン35では「自動」は「ド」の2音、「暖房」、「ドラ
イ」、「冷房」、「送風」の順にそれぞれ、「レ」、
「ミ」、「ファ」、「ソ」の1音を発生する。風速切換
ボタン36では「自動」は「ド」の2音、「強」、
「弱」、「微」、「静か」の順にそれぞれ、「レ」、
「ミ」、「ファ」、「ソ」の1音を発生する。ただし運
転切換の設定値が「ドライ」の場合は「微」で「ファ」
の2音、「静か」で「ソ」の1音、「送風」の場合は
「強」で「レ」の2音、「弱」、「微」でそれぞれ
「ミ」、「ファ」の1音を発生する。
【0060】図9は操作ボタンの押下げ時に発生する音
信号の波形の一例である。この音信号は、図8の運転切
換ボタン35において設定値が「自動」の場合に発生す
る。この音信号は、短い無音をはさむ「ド」の2音で構
成されており、「ド」各100mS、無音10mSの合計210mSで
ある。音信号は振幅一定の方形波とし、振幅5V、周期
T=0.48mS(周波数2093Hz)である。1周期内での電圧高
(5V)、低(0V)の時間比率は1:1となっている。室内機
制御部10は一定のサンプリング周期、例えばTs=10
μS(サンプリング周波数fs=100kHz)で音信号のデータ
を演算作成して出力する。そして、この音信号は電圧高
(5V)を1、低(0V)を0で表現されている。室内機制御部
10は音信号に応答して、1音目の100mS間は24個の1
と同数の0とを交互に出力し、無音10mS間は0を連続出
力し、2音目の100mS間は1音目と同様のデータを出力
する。
【0061】図10は音発生部7および15の回路構成
の一具体例である。室内機制御部10および操作器制御
部2は、例えば、1チップマイコンで構成されており、
ディジタル信号の入出力端子61を複数個備えている。
入出力端子61より出力されるディジタル信号は図9に
示す方形波信号であり、電圧高(5V)で1、低(0V)で0を
表現している。このディジタル信号はトランジスタ71
で増幅され、圧電ブザ72に印加される。圧電ブザ72
は交流電圧が印加されたときに、圧電効果により振動し
て音を発生する素子で構成されている。
【0062】以下、操作ボタン1の押下げ時に音発生部
7または15より音を発生する動作について、図11、
図12を参照しながら説明する。
【0063】図11は図1の構成における、操作器制御
部2の動作を示すフローチャートである。操作器制御部
2は運転種類、設定温度等、現在設定されている空調動
作の設定値を表示部3に表示して、利用者がボタン操作
を行なうまで待機する。利用者が操作ボタン1のいずれ
かのボタンを押すと、操作器制御部2は、操作されたボ
タンの押下げによる信号を読込み(a−1)、どのボタ
ンであるかを判別する(a−2)。その時点での当該ボ
タンの押下げが有効であれば(a−3)、当該ボタンに
よる設定値を更新する。例えば、運転切換ボタン35の
場合、現在の設定値が「暖房」であれば「ドライ」に更
新し、設定温度上昇ボタン33の場合、現在の設定値が
25℃であれば26℃に更新する(a−4)。同時に表
示部3に更新された設定値を表示する(a−5)。そし
て操作器制御部2は更新された設定値にもとづき、空調
機の操作情報を示す操作コードを生成し、これを変調回
路4で変調して送信部5より送信する。この操作コード
は例えば、「ドライ運転開始」、「設定温度26℃」と
いう情報を符号化したものである(a−6)。当該ボタ
ンの押下げが無効であれば(a−3)、無効を示すコー
ドを変調し、送信する。例えば、空調機が停止中の場
合、上下風向板51の回転は不可なので、自動風向ボタ
ン34の押下げは無効である(a−7)。そして操作器
制御部2は再び操作ボタン1が押下げられるまで待機す
る。
【0064】なお、図2および図3の構成の場合には、
操作ボタン1の押下げ時に、操作器6の音発生部7より
音を発生する。従って操作器制御部2は、図11(a−
5)と(a−6)の間で、押下げられた操作ボタン、ま
たは該操作ボタンによる設定値に対応する音信号の演算
作成、出力を行う。また図11(a−7)の代りに、無
効を示す音信号の演算作成、出力を行う。
【0065】図12は図1の構成における室内機制御部
10の動作を示すフローチャートである。受信部11が
操作器6より送信された信号をを受信すると、復調回路
12は受信信号から操作コードを復調し、室内機制御部
10が操作コードを読込む(b−1)。操作コードが無
効を示すコード以外であれば(b−2)、室内機制御部
10はさらに操作コードが示す動作の有効性をチェック
する。これは操作器6からの信号が何らかの原因で受信
部11に到達しなかった場合、以後のボタン操作は操作
器制御部2では有効と判断されても、実際には無効の場
合があるためである。例えば、利用者が運転・停止ボタ
ン31を押して空調機の運転を開始したつもりでも、操
作器6からの信号が受信部11に到達しなかった場合、
操作器制御部2は空調機は運転中と判断するが、実際に
は停止中である。この場合に利用者が自動風向ボタン3
4を押すと、操作器制御部2は、このボタン操作は有効
と判断して風向板回転の操作コードを送信する。しか
し、空調機は停止中のため、風向板回転の動作は無効で
ある。一方、操作コードが示す動作が有効であれば(b
−3)、室内機制御部10は、操作コードを生成した操
作ボタン、設定値に対応する音信号を演算して作成し、
作成した音信号を出力する。音発生部15は入力した音
信号により音を発生する(b−5)。そして室内機制御
部10は操作コードにもとづき、空調機の運転制御を行
う(b−6)。操作コードが無効を示すコードであるか
(b−2)、または操作コードが示す動作が無効であれ
ば(b−3)、室内機制御部10は無効を示す音信号を
演算作成して出力する(b−4)。室内機制御部10は
音信号を出力した後は、操作器6から信号が送信されて
くるまで待機する。
【0066】なお、図2および図3の構成においては、
操作ボタン1の押下げ時に、操作器6の音発生部7より
音を発生する。従って室内機制御部10は、図12(b
−5)の音信号の演算作成、出力を行わない。また操作
ボタン1の押下げが無効の場合は、操作器制御部2は無
効コードを送信しないため、室内機制御部10は図12
(b−2)の無効コードの判別を行わないことになる。
【0067】以上説明した、ボタン操作時に音を発生す
る実施形態においては、図3の構成におけるボタン操作
時の音の発生は、操作器制御部2が操作ボタン1の押下
げ信号を読込み、これをもとに音信号を演算作成して出
力する方式について説明したが他の方式を採用すること
もできる。例えば、操作器制御部2は、押下げ信号にも
とづいて操作コードを生成して室内機18に送信し、室
内機制御部10はこれを受信、復調して、操作コードが
示す制御を行うとともに、音発生の指示信号を操作器6
に返送し、操作器制御部2はこれを受信して指示信号と
して復調し、この指示信号にもとづいて音信号を演算作
成して出力する方式でもよい。本方式によれば、操作器
6の送信信号が室内機18に到達して、室内機制御部1
0が操作コードを受付けた場合のみ音が発生するので、
利用者はボタン操作が受付けられたことを操作器6で確
認できる。
【0068】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、操作ボタン1の押下げ時に各ボタン、設定値に対応
する音を発生するようにしたので、ボタン操作による空
調動作の設定が正しく受付けられたという安心感を利用
者に与えることができる。特に表示の視認が困難な視覚
障害者にとっては、空調動作の設定を音で確認しながら
間違いなく行うことができる。そして各発生音について
は、音の周波数、継続時間等の基本データのみ記録し、
操作ボタン1の押下げ時には、室内機制御部10は基本
データをもとに、即座に音信号を演算作成して出力する
ので、少ない記録データ量で各ボタン、設定値に対応す
る多種の音を発生できる。なお操作ボタン1の押下げ時
に、室内機制御部10が即座に音信号を演算作成する代
りに、音信号の波形データそのものを記録しておき、操
作ボタン1の押下げ時に、室内機制御部10が波形デー
タを逐次読出して出力する方法でもよい。また、図2お
よび図3の構成では音発生部7が操作ボタン1に近接し
ているので、利用者はボタン操作を行った反応を手近に
感じられる。さらに、発生音は小音量で済むので、利用
者のみに音を聞かせ、周囲の人をわずらわせることがな
い。
【0069】以下、空調機の運転中に運転不可条件が生
じた場合や、異常が発生した場合、または運転開始時に
運転不可条件であったり異常が発生している場合に、こ
れを示す報知音を発生する動作について説明する。運転
不可条件とは室温、外気温、湿度が、冷房、暖房、ドラ
イの各運転が可能な範囲を外れることである。例えば外
気温が22℃以上の場合、空調機保護のため室内機制御
部10は暖房運転を行わない。異常とは過電流、過熱
等、空調機が正常に動作しないことである。
【0070】図13は図1および図2の構成における室
内機制御部10の動作を示すフローチャートである。空
調機の運転中に異常が発生するか、または運転開始の時
点で異常であれば(c−1)、室内機制御部10は異常
を示す報知音の音信号を演算作成して出力する(c−
2)。異常は室内機制御部10、または室外機制御部2
0の自己診断プログラムにより検出する。同様に空調機
の運転中に運転不可条件となるか、または運転開始の時
点で運転不可条件であれば(c−1)、室内機制御部1
0は運転不可を示す報知音の音信号を演算作成して出力
し(c−3)、空調機を停止する(c−4)。
【0071】図3の構成においては、室内機制御部10
は報知音発生の指示信号を操作器6に送信し、操作器制
御部2はこれを受信して読込み、音発生部7から報知音
を発生させる。従って室内機制御部10は、図13の
(c−2)または(c−3)の、音信号の演算作成、出
力の代りに、異常報知音発生または運転不可条件報知音
発生の指示信号の送信を行う。具体的には室内機制御部
10が指示信号を生成することになり、指示信号は変調
回路19で変調された後、送信部29より送信される。
【0072】次に、図3の構成における操作器制御部2
の動作を図14のフローチャートに従って説明する。操
作器制御部2は送信信号を受信したときに、この送信信
号を指示信号として復調する(i−1)。そして指示信
号に対応する音信号を演算作成して出力する。例えば、
異常報知音発生の指示信号の場合は、図15に示す異常
報知音の音信号を出力する(i−2)。そして指示信号
に表示更新の指示が付随する場合は、表示部3の表示を
更新する。例えば、異常発生の場合は、室内機制御部1
0は空調機を停止するので、異常報知音発生の指示信号
に、停止中表示の指示を付随させて送信し、操作器制御
部2はこれにもとづき、表示部3に停止中の表示をす
る。
【0073】異常、および運転不可を示す報知音の一例
を図15に示す。異常報知音は緊迫感を表わすため、
「ミド」の2音を速いテンポで繰り返す。運転不可報知
音は「ソ」から「ド」までの半音を含めた下降音階とす
る。
【0074】上記報知音についても操作ボタン押下げ時
の発生音と同様に、音の周波数、継続時間等の基本デー
タのみ記録しておき、報知音の発生時には、室内機制御
部10は基本データより音信号を即座に演算作成して出
力する。基本データより音信号を演算作成する代りに、
報知音の波形データを記録しておき、報知音の発生時に
は室内機制御部10が波形データを逐次読出して、出力
する方法でもよい。
【0075】以下、操作ボタン1の押下げ時に発生する
音の他の一例を図16に示す。これは、設定温度下降ボ
タン32、時刻戻しボタン39等の値を操作に応じて増
減させるために、ボタンの押下げ時の発生音を音程が上
昇または下降する音として、増加または減少する感覚を
表現する例である。図16における各音程の周波数は、
図7と同様である。
【0076】設定温度下降ボタン32では、下降感を表
わすため音程が下降する音とする。1回の押下げで設定
温度が1℃下降する場合、「ミ・ド」の2音とする。こ
れは各音100mSとし、間に10mSの無音をはさむ。設定温
度下降ボタン32の押し続けにより設定温度が連続的に
下降する場合は、1℃下降する毎に「ミ・ド」の2音を
発生するが、2回目以降の音は各音の継続時間を半分に
短縮する。設定温度が一度に2℃以上下降する場合は、
下降幅が大きいことを表わすため音程下降の幅を増して
「ソ・ミ・ド」の3音とする。例えば、利用者がボタン
32を1回押して設定温度を27℃から26℃に下降さ
せる操作を行ったが、操作器6からの送信信号が受信部
11に到達せず、次に26℃から25℃に下降させる操
作を行い、この操作による送信信号が受信部11に到達
した場合、室内機制御部10は設定温度を27℃からい
きなり25℃に下降させる動作を行うことなる。このよ
うな場合には、設定温度の下降幅が大きいので、「ソ・
ミ・ド」の3音を発生する。一方、設定温度が下限に達
している場合は、下降不可であることを示すため、音程
が下降しない音「ミ・ミ」を発生する。
【0077】設定温度上昇ボタン33では、上昇感を表
わすため音程が上昇する音とする。そして、1回の押下
げで設定温度が1℃上昇する場合、「ド・ミ」の2音と
する。ボタン33の押し続けにより設定温度が連続的に
上昇する場合は、1℃上昇する毎に「ド・ミ」の2音を
発生し、2回目以降の音は各音の継続時間を半分に短縮
する。設定温度が2℃以上上昇する場合は、上昇幅が大
きいことを表わすため音程上昇の幅を増して「ド・ミ・
ソ」の3音とする。設定温度が上限に達している場合
は、上昇不可であることを示すため、音程が上昇しない
音「ド・ド」とする。
【0078】設定温度が達成困難か、達成可能でも非推
奨値の場合、これを示すため小刻みのリズムとする。例
えば、冷房運転において外気温が35℃で設定温度を2
1℃としても、通常の容積の空調空間では達成困難であ
る。また冷房運転で外気温が22℃で設定温度を17℃
とすれば、達成は可能であるが冷やしすぎとなり、利用
者の健康上、非推奨の温度である。
【0079】設定温度下降ボタン32では、1回の押下
げで設定温度が1℃下降する場合、「ミ・ミ・ド・ド」
の4音とし、各音50mS、間の無音は5mSとする。ボタン
32の押し続けにより設定温度が連続的に下降する場合
は、1℃下降する毎に「ミ・ミ・ド・ド」の4音を発生
し、2回目以降の音は各音の継続時間を半分に短縮す
る。設定温度が2℃以上下降する場合は「ソ・ソ・ミ・
ミ・ド・ド」の6音とする。設定温度が下限に達してい
る場合は、音程が下降しない音「ミ・ミ・ミ・ミ」とす
る。
【0080】設定温度上昇ボタン33では、1回の押下
げで設定温度が1℃上昇する場合、「ド・ド・ミ・ミ」
の4音とし、各音50mS、間の無音は5mSとする。ボタン
33の押し続けにより設定温度が連続的に上昇する場合
は、1℃上昇する毎に「ド・ド・ミ・ミ」の4音を発生
し、2回目以降の音は各音の継続時間を半分に短縮す
る。設定温度が2℃以上上昇する場合は「ド・ド・ミ・
ミ・ソ・ソ」の6音とする。設定温度が上限に達してい
る場合は、音程が上昇しない音「ド・ド・ド・ド」とす
る。
【0081】時刻戻しボタン39では、戻る感覚を表わ
すため音程が下降する音とする。1回の押下げで時刻が
10分戻る場合、「み・ど」の2音とする。ボタン39
の押し続けにより時刻が連続的に戻る場合は、10分戻
る毎に「み・ど」の2音を発生し、2回目以降の音は各
音の継続時間を半分に短縮する。時刻が20分以上戻る
場合は、戻り幅が大きいことを表わすため音程下降の幅
を増して「そ・み・ど」の3音とする。
【0082】時刻進めボタン40では、進む感覚を表わ
すため音程が上昇する音とする。1回の押下げで時刻が
10分進む場合、「ど・み」の2音とする。ボタン40
の押し続けにより時刻が連続的に進む場合は、10分進
む毎に「ど・み」の2音を発生し、2回目以降の音は各
音の継続時間を半分に短縮する。時刻が20分以上進む
場合は、進み幅が大きいことを表わすため音程上昇の幅
を増して「ど・み・そ」の3音とする。
【0083】以下、設定温度下降ボタン32、設定温度
上昇ボタン33の押下げ時に、図16に示す音を発生す
る動作について説明する。
【0084】図17は図1の構成における室内機制御部
10の動作を示すフローチャートである。利用者が設定
温度下降ボタン32または設定温度上昇ボタン33を押
すと、操作器制御部2は設定温度を示す操作コードを送
信する(図11のa−6)。室内機制御部10は操作コ
ードを受信するとともに操作コードを復調する。このと
き、復調した操作コードが設定温度関係のものであれば
(d−1)、設定温度が前値±1℃であり(d−2)、
かつ達成困難か非推奨でなければ(d−3)、設定温度
が下降か上昇か、ボタンの1回押下げか押し続けかによ
り、図16の音番号(1)、(2)、(5)、(6)のいずれかに属
する音信号を演算作成し、出力する(d−4)。達成困
難か非推奨であれば(d−3)、図16の音番号(9)、
(10)、(13)、(14)のいずれかに属する音信号を演算作成
し、出力する(d−5)。設定温度が前値±2℃以上で
あり(d−2)、かつ達成困難か非推奨でなければ(d
−6)、設定温度が下降か上昇かにより、図16の音番
号(3)または(7)の音信号を演算作成し、出力する(d−
7)。達成困難か非推奨であれば(d−6)、図16の
音番号(11)または(15)の音信号を演算作成し、出力する
(d−8)。上記いずれの場合も音信号を出力した後、
設定温度の増減を行う(d−9)。設定温度が上限また
は下限に達していて、さらに上昇または下降の操作が行
われた場合は(d−2)、上限または下限の温度が達成
困難か非推奨でなければ(d−10)、操作が下降か上
昇かにより、図16の音番号(4)または(8)の音信号を演
算作成し、出力する(d−11)。達成困難か非推奨で
あれば(d−10)、図16の音番号(12)または(16)の
音信号を演算作成し、出力する(d−11)。上記音発
生、設定温度増減の動作の後に、室内機制御部10は、
操作器制御部6からの送信信号の待機に戻る(図12の
b−1)。
【0085】また、図2および図3の構成においては、
上記ボタンの押下げ時に操作器制御部2が操作器6の音
発生部7より音を発生するので、室内機制御部10は音
の発生を行なわない。ただし設定温度の達成困難、非推
奨の判断は室内機制御部10が行うので、設定温度が達
成困難、非推奨の場合には、室内機制御部10はこれを
示す音の発生を行う。この音は音発生部7の発生音と重
ならぬよう、例えば、200mS位の遅れ時間をおいて発生
する。具体的には両構成において、室内機制御部10は
図17の(d−4)、(d−7)、(d−11)の動作
を省略する。そして設定温度が達成困難か非推奨の場
合、図2の構成においては、室内機制御部10は図17
の(d−3)、(d−6)、(d−10)の動作を、上
記遅れ時間をおいて行う。図3の構成においては、室内
機制御部10は図17の(d−3)、(d−6)、(d
−10)の動作の代りに、音を発生する指示信号の送信
を、上記遅れ時間をおいて行う。操作器制御部2は図1
4の動作により、音を発生する。
【0086】以下、時刻戻しボタン39、時刻進めボタ
ン40の押下げ時に、図16に示す音を発生する動作に
ついて説明する。
【0087】図18は図1の構成における室内機制御部
10の動作を示すフローチャートである。利用者が時刻
戻しボタン39または時刻進めボタン40を押すと、操
作器制御部2は時刻を示す操作コードを送信する(図1
1のa−6)。室内機制御部10は操作コードを受信し
て復調し、復調した操作コードに従った演算を実行す
る。すなわち、復調した操作コードが時刻関係のもので
あれば(図17のd−1)、時刻が前値±10分であれ
ば(e−1)、時刻の戻しか進めか、ボタンの1回押下
げか押し続けかにより、図16の音番号(17)、(18)、(2
0)、(21)のいずれかに属する音信号を演算作成し、出力
する(e−2)。時刻が前値±20分以上であれば(e
−1)、図16の音番号(19)または(22)の音信号を演算
作成し、出力する(e−3)。上記いずれの場合も音信
号を出力した後、設定時刻の増減を行う(e−4)。そ
して室内機制御部10は、操作器制御部6からの送信信
号の待機に戻る(図12のb−1)。
【0088】また、図2および図3の構成においては、
上記ボタン押下げ時に、操作器制御部2が操作器6の音
発生部7より音を発生する。従って室内機制御部10は
図18の(e−2)、(e−3)の動作を省略する。
【0089】本実施形態によれば、設定温度の下降、上
昇や時刻の戻し、進めの操作時に、下降または戻しなら
音程が下降する音を発生し、上昇または進めなら音程が
上昇する音を発生するようにしているので、設定温度や
時刻が増減する感覚を音で表現できる。そして設定温
度、時刻が一度に2段階以上増減する場合は、音程の下
降、上昇の幅を広げて、増減の幅が大きいことを表現で
きる。さらに設定温度が上限または下限に達している場
合は、音程の上昇または下降をなくして、設定温度の上
昇または下降が不可であることを表現できる。そして設
定温度が達成困難か非推奨の場合は、音のリズム、テン
ポ等を異ならせて、達成困難、非推奨を表現できる。以
上により利用者、特に視覚障害者は設定温度や運転種類
を誤りなく、適切に設定できる。
【0090】以下、空調機の運転開始時、および運転中
の運転種類の切換え時に報知音を発生する例について、
図19、図20、図21を参照しながら説明する。
【0091】図19および図20は、運転開始時、およ
び運転中の運転種類の切換え時に発生する報知音の一例
である。新たに開始する運転の種類を示すため、運転種
類により異なるメロディとする。各報知音の1音目は図
8に示すように、運転切換ボタン35の押下げ時に発生
する音と同じ音程となっている。自動運転の開始時には
「ド」から始まるメロディとし、フランス民謡「アビニ
オンの橋の上で」の最初2小節とする。暖房運転の開始
時には「レ」から始まるメロディとし、ベートーベン第
9交響曲中の「歓喜の歌」中の2小節とする。ドライ運
転の開始時には「ミ」から始まるメロディとし、フラン
ス民謡「鐘の音」中の2小節とする。冷房運転の開始時
には「ファ」から始まるメロディとし、コセックの「ガ
ボット」中の2小節とする。送風運転の開始時には
「ソ」から始まるメロディとし、フランス民謡「きらき
ら星」中の2小節とする。
【0092】例えば、ドライ運転から暖房運転に切換え
た場合には、予熱等の準備が必要であり、直ちに暖房の
動作を開始できない。このように運転開始、運転種類の
切換え時に、新たな空調動作を開始するまでに待ち時間
がある場合には、上記各メロディの最初の音を4拍、ス
タカートにして各メロディの冒頭に付加する。例えば暖
房運転に切換えた際に待ち時間がある場合は、「レ」の
音を4拍付加する。
【0093】冷暖房、ドライ運転の場合、運転開始時、
運転種類の切換え時における室内外の気温、湿度次第で
は、当該運転そのものや設定温度が非推奨か、達成困難
の場合がある。例えば、冷房運転の開始時に外気温が3
5℃であり、設定温度が21℃であれば、設定温度は達
成困難であり、外気温が21℃で設定温度が17℃であ
れば達成は可能でも非推奨である。
【0094】運転開始時に当該運転や設定温度が、非推
奨か達成困難の場合に発生する報知音の一例を図20に
示す。これらは図19の暖房、ドライ、冷房運転開始の
報知音と同様の音程から成るメロディであり、元のメロ
ディの各音を2分割して、小刻みのリズムとなってい
る。また待ち時間がある場合には、各メロディの最初の
音を4拍、スタカートにして各メロディの冒頭に付加し
てある。
【0095】以下、運転開始時および運転中の運転種類
の切換え時に、図19、図20に示す報知音を発生する
動作について説明する。
【0096】図21は図1の構成における室内機制御部
10の動作を示すフローチャートである。利用者が空調
機の停止中に運転・停止ボタン31を押すと、操作器制
御部6は運転開始の操作コードを送信する。また運転切
換ボタン35を押すと、運転種類を示す操作コードを送
信する(図11のa−6)。室内機制御部10は操作コ
ードを受信して復調し、復調した操作コードに従った演
算を実行する。すなわち、復調した操作コードが運転種
類を示す場合は(f−1)、空調機が停止中であれば
(f−2)、図7または図8に示す運転切換ボタン押下
げ時の音を発生し(f−3)、運転種類の設定を変更し
(f−4)、四方弁の切換え等、事前に可能な当該運転
の準備を行い(f−5)、操作器制御部2からの送信信
号の待機に戻る(図12のb−1)。空調機が運転中で
あれば(f−2)、上記待ち時間がなく(f−6)、当
該運転や設定温度が非推奨か達成困難でなければ(f−
7)、運転種類により図19のメロディ(1)から(5)のい
ずれかのメロディの音信号を演算作成して出力する(f
−8)。上記待ち時間がなく(f−6)、当該運転や設
定温度が非推奨か達成困難であれば(f−7)、運転種
類により図19のメロディ(7)から(9)のいずれかのメロ
ディの音信号を演算作成して出力する(f−9)。上記
待ち時間があり(f−6)、当該運転や設定温度が非推
奨か達成困難でなければ(f−10)、運転種類によ
り、図19、図20のメロディ(11)+(1)から(15)+(5)
のいずれかのメロディの音信号を演算作成して出力する
(f−11)。上記待ち時間があり(f−6)、当該運
転や設定温度が非推奨か達成困難であれば(f−1
0)、運転種類により、図19、図20のメロディ(12)
+(7)から(14)+(9)のいずれかのメロディの音信号を演
算作成して出力する(f−12)。上記(f−8)、
(f−9)、(f−11)、(f−12)のいずれかの
動作の後、室内機制御部10は運転種類の設定値を変更
し(f−13)、当該運転を開始する(f−14)。そ
して操作器制御部6からの送信信号の待機に戻る(図1
2のb−1)。
【0097】操作コードが運転開始の場合は(f−
1)、空調機が既に運転中であれば(f−15)、室内
機制御部10は操作器制御部6からの送信信号の待機に
戻る(図12のb−1)。停止中であれば(f−1
5)、(f−6)から(f−8)、(f−9)、(f−
11)、(f−12)のいずれかまでの動作により、設
定されている運転種類の運転開始の報知音を発生する。
そして当該運転を開始し(f−14)、操作器制御部6
からの送信信号の待機に戻る(図12のb−1)。
【0098】操作コードが「停止」の場合は(f−
1)、空調機が運転中であれば(f−17)、空調機を
停止する(f−18)。そして操作器制御部6からの送
信信号の待機に戻る(図12のb−1)。
【0099】また、図2および図3の構成においては、
運転開始時および運転種類の切換え時に、操作器制御部
2が操作器6の音発生部7より音を発生するので、室内
機制御部10は音の発生を行なわない。ただし上記待ち
時間の有無、および運転種類や設定温度の達成困難、非
推奨の判断は室内機制御部10が行うので、待ち時間が
ある場合、および運転種類や設定温度が達成困難、非推
奨の場合には、室内機制御部10はこれを示す音の発生
を行う。この音は上記音発生部7の発生音と重ならぬよ
う、例えば、4秒位の遅れ時間をおいて発生する。具体
的には両構成において、室内機制御部10は図21の
(f−3)および(f−8)の動作を省略する。図21
の(f−6)において待ち時間ありの場合、および(f
−7)、(f−10)において非推奨の場合には、図2
の構成においては、室内機制御部10は図21の(f−
9)、(f−11)、(f−12)の動作を、上記遅れ
時間をおいて行う。図3の構成においては、室内機制御
部10は図21の(f−9)、(f−11)、(f−1
2)の動作の代りに、当該音を発生する指示信号の送信
を、上記遅れ時間をおいて行う。操作器制御部2は図1
4の動作により、当該音を発生する。
【0100】本実施形態では、空調機の運転開始時およ
び運転中の運転種類の切換え時に、空調動作の開始まで
待ち時間がある場合に、運転種類を示す報知音に待ち時
間を示す報知音を付加して発生する例について説明した
が、運転開始または運転種類の切換え時には該待ち時間
を示す報知音のみを発生し、空調動作の開始時に運転種
類を示す報知音を発生してもよい。
【0101】本実施形態によれば、空調機の運転開始時
および運転中の運転種類の切換時に、運転の種類に応じ
た報知音を発生するので、利用者はこれから行う運転の
種類を音で識別できる。そして空調動作開始までに待ち
時間がある場合は、これを示す音を付加するので、利用
者は待ち時間の存在を認識し、空調動作開始までの間、
不安を感じることがない。そして運転種類や設定温度が
非推奨か達成困難の場合は、報知音のリズム、テンポ等
を異ならせて、達成困難、非推奨を示すので、運転種類
や設定温度が不適切であっても、利用者にこれを認識さ
せ、修正を促すことができる。
【0102】以下、上下風向板51の回転中に、上下風
向板51の角度に応じた音を発生する例について、図2
2および図23を参照しながら説明する。
【0103】図22は上下風向板51の角度と発生音と
の関係を示す図である。図22(a)におて、角度は鉛
直方向を0°、水平方向を90°としてある。そして、
上下風向板51は室内機機構部13の一部である風向板
モータ54により、20°から90°までの間を往復回
転することができる。この回転中に10°単位の角度と
なった時に、図22(b)に示す音を発生する。各音の
継続時間は100mSとし、周波数は図の下部に示す。上下
風向板51が下向きに回転する間は「doシラソファミレ
ド」の下降音階の音を発生し、上向きに回転する間は
「ドレミファソラシdo」の上昇音階の音を発生する。
【0104】以下、上下風向板51の回転中に、風向板
51の角度に応じた音を発生する動作について説明す
る。
【0105】図23は図1および図2の構成における室
内機制御部10の動作を示すフローチャートである。利
用者が空調機の運転中に自動風向ボタン34を押すと、
操作器制御部2は風向板51が停止中であれば「風向板
回転」、回転中であれば「風向板停止」の操作コードを
送信する(図11のa−6)。室内機制御部10は操作
コードを受信して復調し、復調した操作コードに従った
演算を実行する。すなわち、復調した操作コードが「風
向板回転」の場合は(g−1)、上下風向板51の回転
を開始し、図22(b)に示す、上下風向板51の角度
に応じた音信号を演算作成し、出力する(g−2)。利
用者が意図的に上下風向板51を回転させ続ける場合が
あり、この場合、回転中に音を発生し続けると利用者を
わずらわせるので、上下風向板51が2往復位の所定回
数往復回転した後は(g−3)、音の発生を中止する
(g−4)。上記操作コードが「風向板停止」の場合は
(g−1)、室内機制御部10は上下風向板51の回転
を停止し、音の発生を中止する(g−5)。そして操作
器制御部2からの送信信号の待機に戻る(図12のb−
1)。
【0106】また、図3の構成においては、室内機制御
部10は図23の(g−2)で、音信号演算作成の代り
に、当該音発生の指示信号の送信を行う。また(g−
4)、(g−5)で音発生中止の代りに、音発生中止の
指示信号の送信を行う。操作器制御部2は図14の動作
により、当該音を発生する。
【0107】本実施形態によれば、利用者は上下風向板
51の回転方向および角度を音程で確認できる。従って
上下風向板51が好みの角度になる直前の音程を覚えて
おき、この音程の音を聞いた直後に自動風向ボタン34
を押して上下風向板51を停止すれば、室内機18に近
づいて上下風向板51の角度を目視で確認しなくても、
上下風向板51を好みの角度に向けることができる。特
に目視での確認が困難な視覚障害者でも、風向板の角度
の設定が容易になる。
【0108】以下、振幅一定の方形波の音量を制御する
方法について説明する。図24は方形波の1周期内での
波形値の高、低の時間比率と音量との関係を示す図であ
る。振幅1、周期Tの方形波において1周期内での波形
値高の時間をτとする(0≦τ/T≦1)。この方形波
をフーリエ級数展開すれば、第n次高調波の振幅an
は、 an=(2/nπ)・sin(nπ・τ/T) となる。n=0は直流分、n=1は基本波成分である。
音となる交流分の振幅anは高調波次数nの増加ととも
に減少し、基本波成分の振幅a1が最大である。そして
音発生手段として広く用いられる圧電ブザ72は再生周
波数帯域が狭いので、基本波成分の周波数が再生周波数
帯域内にあれば、n=2以上の高調波成分の周波数は周
波数帯域外となり、発生音に寄与するのはほとんど基本
波成分のみである。このため、方形波の1周期内での波
形値の高の時間比率τ/T(dutyと称する)と、圧
電ブザ72の発生音圧レベルvとの関係はほぼ、v=b
・sin(π・τ/T)となる(bは定係数)。従って振
幅一定の方形波において、1周期内での波形値の高、低
の時間比率を制御することにより音量の制御が可能であ
る。
【0109】上記音信号は波形値が高、低2値の方形波
であり、1周期内での波形値の高、低の時間比率を制御
して音量の制御を行うので、上記音信号はディジタル出
力端子1個から出力することができ、可変電圧の発生手
段を用いずに音量の増減ができる。
【0110】次に、操作ボタン1の特定の操作により、
ボタン操作音や報知音の発生を中止、再開したり、音量
の変更を行う場合について、図25、図26を参照しな
がら説明する。本実施形態では、事前に切タイマーボタ
ン37または入タイマーボタン38を押さずに、時刻戻
しボタン39か時刻進めボタン40を2秒位の一定時間
以上押し続けた場合に、音の発生中止、再開、音量変更
を行うものとする。時刻戻しボタン39では音量の減少
および発生の中止、時刻進めボタン40では発生の再開
および音量の増加を行うものとする。発生音の音量は
大、小、および発生中止の3段階とし、大、小はぞれぞ
れ方形波の1周期内での波形値が高の時間比率τ/Tを
0.5、0.25とする。よって音量変更のパターンは図26
に示す4通りとする。
【0111】図25は図1の構成において、音の発生を
中止、再開したり、音量の変更を行う場合における室内
機制御部10の動作を示すフローチャートである。利用
者が事前に切タイマーボタン37または入タイマーボタ
ン38を押さずに、時刻戻しボタン39または時刻進め
ボタン40を上記一定時間以上押し続けると、操作器制
御部2は、時刻戻しボタン39の場合は「音量減」の操
作コード、時刻進めボタン40の場合は「音量増」の操
作コードを送信する(図11のa−6)。ただし上記一
定時間以上押し続けなかった場合は、無効を示すコード
を送信して(図11のa−7)、操作ボタン1の押下げ
の待機に戻る(図11のa−1)。室内機制御部10は
操作コードを受信して復調し、復調した操作コードに従
った演算を実行する。すなわち、復調した操作コードが
「音量減」の場合は(h−1)、現在、音の発生中止で
あれば(h−2)、発生中止のままとする。現在の音量
が「小」であれば(h−2)、図26(b)に示すよう
に、音量「小」から発生中止への変更を示す報知音を発
生し、音の発生を中止する(h−3)。現在の音量が
「大」であれば(h−2)、図26(a)に示すように、
音量「大」から「小」への変更を示す報知音を発生し、
音量を「小」に変更する(h−4)。上記操作コードが
「音量増」の場合は(h−1)、現在の音量が「大」で
あれば(h−5)、「大」のままとする。現在の音量が
「小」であれば、図26(d)に示すように、音量「小」
から「大」への変更を示す報知音を発生し、音量を
「大」に変更する(h−6)。現在、音の発生中止であ
れば(h−5)、図26(c)に示すように、「発生中
止」から音量「小」への変更を示す報知音を発生し、音
の発生を再開し、音量を「小」とする(h−7)。上記
いずれの場合も、室内機制御部10は音量変更の動作の
後、操作器制御部2からの送信信号の待機に戻る(図1
2のb−1)。
【0112】図26は音量変更を示す報知音の一例であ
る。周波数は2kHz、継続時間は1秒とし、音量変更の
パターンに合せて音量が増加または減少する。例えば音
量変更のパターンが大→小の場合、1秒間のうち最初の
0.2秒間は音量大、最後の0.2秒間は音量小とし、間の0.
6秒間で音量が大から小まで連続的に減少する。この場
合の音信号の波形を(e)に示す。サンプリング周期を
10μSとすると、2kHzでは1周期は50個のデータから成
る。最初の0.2秒間は1周期内の1(5V)データと0(0V)
データの割合は25:25、最後の0.2秒間は12:38とし、
中間の0.6秒間では1周期内の1データの個数を25から1
2まで連続的に減少させる。0.5秒の時点では、1データ
と0データの割合は19:31となる。
【0113】また、図3の構成においては、上記ボタン
の押下げにより操作器6の音発生部7で音量変更を行
う。図2の構成においては、上記ボタンの押下げにより
操作器6の音発生部7、および室内機18の音発生部1
5で音量変更を行う。従って両構成において、操作器制
御部2は操作ボタン1の押下げ信号の読込み(図11の
a−1)、押下げボタンの判別(図11のa−2)を行
った後、図23の(h−1)から(h−3)、(h−
4)、(h−6)、(h−7)のいずれかまでの動作を
行う。図2の構成においては、室内機制御部10も同時
に図23の動作を行う。なお同実施形態において、操作
器6の音発生部7による音量変更と、室内機18の音発
生部15による音量変更に別の操作ボタンを割当て、両
者を独立に行うようにしてもよい。
【0114】本実施形態では、操作ボタン1の特定の操
作によりボタン操作音、報知音の発生の中止、再開や音
量の変更を行うようにしているので、これを行うための
新たな操作手段の追加を必要としない。また音量変更の
際に、変更前の音量から変更後の音量まで連続的に音量
が増減する音を、音量変更の報知音として発生するの
で、利用者はどのような音量変更が行われたかを、実感
として得られる。
【0115】次に、図2ないし図3の構成において、操
作器6の音発生部7の代りに、振動手段を用いる実施形
態について説明する。本実施形態では、ボタン操作時、
および風向板51の回転時に操作器6が振動し、操作器
6を手に持つ利用者がこの振動を手で感知できるように
したものである。
【0116】振動手段の一具体例を図27に示す。操作
器制御部2はディジタル出力端子61より、ステッピン
グモータ82を回転させるための方形波信号を出力す
る。ステッピングモータ82の極数を4としたとき、4
個のディジタル入出力端子61より4相の方形波信号が
出力されるように構成されている。この方形波信号は増
幅回路81により増幅されてステッピングモータ82の
各極に印加され、これによりステッピングモータ82が
回転する。錘体84はステッピングモータ82の回転軸
85と、ロッド83を介して結合されている。ステッピ
ングモータ82の回転により錘体84が回転すると振動
が生じ、この振動が操作器6に伝達されるようになって
いる。振動制御手段としての操作器制御部2が4相の方
形波信号の周波数を制御することにより、ステッピング
モータ82の回転数を制御することができる。すなわ
ち、振動の周波数を制御できる。振動発生時における操
作器制御部2および室内機制御部10の動作は、音発生
部7の場合と全く同様である。
【0117】操作ボタン1の押下げ時、空調機の運転開
始時、風向板51の回転時に上記振動手段が発生する振
動の一例を図28に示す。操作ボタン1の押下げ時に発
生する振動は、図8に示す操作ボタン押下げ時の発生音
と同様に、1個のボタンにより設定される設定値の順に
周波数を上昇させる。例えば、風速切換ボタン36の場
合は、「自動」、「強」、「弱」、「微」、「静か」の
設定値順に、10Hzから5Hzずつ上昇させる。振動の継
続時間は、最初の設定値である「自動」のみ200mSの振
動を2回とし、他の設定値は1回とする。他の操作ボタ
ンについても同様に、1個のボタンにより設定される設
定値の順に周波数を上昇させる。
【0118】運転開始時、および運転中の運転種類の切
換時には2秒間の振動を発生する。振動の周波数は、
「自動」は10Hzとし、他は10Hzから所定周波数まで
連続的に上昇するものとする。この所定周波数はそれぞ
れ、「暖房」、「ドライ」、「冷房」、「送風」の順に
それぞれ、15、20、25、30Hzとする。「暖
房」、「ドライ」、「冷房」で設定温度が達成困難か非
推奨、あるいは運転そのものが非推奨の場合は、上記2
秒間の振動を、間に100mSの無振動をはさむ2回に分割
する。また運転開始時に異常ないしは運転不可条件のた
め運転不可の場合は、20Hz、200mSの振動と100mSの無
振動とを交互に5回繰り返す。
【0119】風向板51の回転中には、風向板51の角
度10°毎に、角度に応じた周波数の振動を発生する。
20°から90°まで10°毎に、周波数を10Hzから
5Hzずつ上昇させる。振動の継続時間は、下限角20
°、上限角90°ではそれぞれ200mSを2回、3回とし
て下限、上限を示し、他の角度では1回とする。
【0120】本実施形態においても、操作ボタン1の特
定の操作により、上記振動の発生中止、再開を行うこと
ができる。
【0121】本実施形態によれば、ボタン操作、空調機
の運転開始、運転種類の切換え、風向板の角度を音の代
りに、振動で表現するようにしているので、聴覚障害者
が空調動作の設定を振動で確認しながら、正しく行うこ
とができる。
【0122】以下、本発明による機器の他の実施形態と
して、操作制御装置の一代表例であるビデオテープレコ
ーダ(以下VTRと称することがある。)の構成につい
て説明する。
【0123】VTRの操作器(リモコン)の一例を図2
9および図30に示して説明する。図29はVTRの操
作器106の外観図である。操作器106の主な構成要
素は、操作ボタン101、表示部103、送信部10
5、および操作器制御部(図示せず)であり、図1の空
調機の操作器6と同様である。VTR本体の主な構成要
素は図1の室内機18と同様に、受信部、本体の制御
部、VTRとしての動作を行う機構部とその駆動回路で
あり、これに加えて映像、音声の信号処理回路から成
る。音発生部は通常VTR本体に内蔵されるが、図2な
いし図3と同様に、操作器106に音発生部107を設
けることもできる。また図3と同様に操作器106に受
信部を設けて、VTR本体からの指示信号を受信して、
これにもとづいて音を発生する構成とすることもでき
る。上記音発生部は、VTR本体ないし操作器106の
制御部が出力する音信号により、音を発生する。操作ボ
タン1の主な実体は、電源ボタン101a、テレビ操作
用のボタン群101b、再生、巻き戻し、停止等の、V
TRの基本操作用のボタン群101cから成る。さらに
操作器106には図5の操作器6の上蓋43と同様の上
蓋143があり、上蓋143の下には操作ボタン101
の一部が配置される。
【0124】図30は操作器106の上蓋143を開放
した状態を示す図である。上蓋143の下には、録画予
約用のボタン群101e、その他の使用頻度の低いボタ
ン群101fが配置される。
【0125】ボタン群101aによるVTRの基本操作
においては、利用者のボタン操作に応じて、VTRに接
続したテレビに映像、音声が、再生、早送り、早戻し等
される。従ってボタン操作時に音発生部107より音を
発生させなくても、利用者は操作が正しく行われたこと
を知覚できる。これに対しボタン群101eによる録画
予約の操作においては、ボタン操作が映像、音声に反映
されないので、ボタン操作時の音の発生が有効である。
以下、録画予約の操作手順、および録画予約時の発生音
について、図30、図31、図32を参照しながら説明
する。
【0126】図31は録画予約の操作手順を示す図であ
る。録画予約とは、事前に番組のチャンネル、開始日
時、終了日時を指定して、VTRに該番組の録画を自動
的に行わせるための操作である。利用者は最初に、予約
開始ボタン151を押す。2番目に利用者は、数字ボタ
ン130から139までを用いて、番組のチャンネルを
指定する。チャンネルは2桁の数字とし、1桁の場合は
10位を0とする。なおテレビ番組を録画する代りに、
VTR本体に接続した映像、音響機器から録画、録音す
る場合には、入力切換ボタン152により、信号入力の
設定値を「チューナ」から「外部入力」に変更する。入
力切換ボタン152の1回の押下げ毎に、上記設定値は
「チューナ」と「外部入力」との間で交互に切り換わ
る。3番目に利用者は、番組の開始時刻を指定する。ま
ず、午前、午後をそれぞれ、数字ボタン138ないし1
39で指定する。そして時、分の順にそれぞれ2桁の数
字で、上記数字ボタンにより指定する。4番目に利用者
は、番組の終了時刻を上記と同様に、時、分の順に2桁
で指定する。終了時刻は開始時刻から12時間以内とす
るので、終了時刻においては午前、午後の指定はしな
い。5番目に利用者は番組の月日を、月、日の順にそれ
ぞれ2桁で指定する。6番目に利用者は標準/3倍ボタ
ン153により、「標準」か「3倍」(長時間)のいず
れかの録画モードを選択する。標準/3倍ボタン153
の1回の押下げ毎に、録画モードは「標準」と「3倍」
との間で交互に切換わる。7番目に利用者は、送信部1
05をVTR本体に向けて、転送ボタン154を押す。
これにより上記で指定した録画予約の内容が、VTR本
体に送信される。8番目に利用者はVTR本体にビデオ
テープを挿入した状態で、VTR本体の電源を切る。以
上8段階の操作手順により、利用者が指定した番組が自
動的に録画される。なお上記7番目の転送ボタン154
の押下げ以前の段階で、利用者が2番目から6番目まで
に指定した内容を修正したい場合には、修正ボタン15
5を押して修正したい段階まで戻り、再度内容の指定を
行う。例えば5番目の月日の指定を終了後に3番目の開
始時刻を修正したい場合には、修正ボタン155を3回
押して、3番目の開始時刻の指定の直前まで戻る。
【0127】上記の録画予約の操作において、操作ボタ
ン101の押下げ時に発生する音の一例を図32に示
す。これは上記録画予約の操作の各段階に異なる音程を
割当て、該音程は段階順に上昇音階をなすものである。
図32に示す音程の周波数は、図22と同様である。1
番目の予約開始ボタン151の押下げ時はドの音とし、
100mSの音を2回、間に10mSの無音をはさんで発生す
る。2番目のチャンネルの指定ではレの音とし、数字ボ
タン130から139までの押下げ時に、チャンネルの
数字の10位では100mSの2音、1位では1音発生す
る。ただし入力切換ボタン152の押下げ時には、信号
入力の設定値が「チューナ」では各音50mSのド・ド・レ
の3音、「外部入力」ではド・レの2音とする。3番目
の開始時刻の指定ではミの音とする。午前、午後を指定
するための数字ボタン138ないし139の押下げ時に
は、それぞれ50mSの3音、2音を発生する。時、分の指
定時には、10位では100mSの2音、1位では1音を発
生する。4番目の終了時刻の指定ではファの音とし、1
0位、1位に対応する音の継続時間は、開始時刻の場合
と全く同様とする。5番目の月日の指定時ではソの音と
し、月、日とも10位では100mSの2音、1位では1音
とする。6番目の録画モードの指定ではラの音とし、録
画モードの設定値が「標準」の際には100mSの2音、
「3倍」の際には1音とする。7番目の転送ボタン15
4の押下げ時はシの音を発生し、設定されている録画モ
ードを示すため、録画モードが標準、3倍の場合にそれ
ぞれ、200mSの1音、60mSの3音を発生する。6番目の
録画モードの指定においては、録画モードがもともと希
望の設定値になっていれば、標準/3倍ボタン153の
操作は不要である。このため標準/3倍ボタン153の
操作を省略して転送ボタン154を押した際に、確認の
ため録画モードを音で表現する。8番目のVTR本体の
電源切断時には、録画予約の受付けを示す報知音とし
て、doからドまでの、計400mSの下降音階を発生する。
修正ボタン155の押下げ時には、戻った段階を示すた
め、該段階に対応する音程の音を、100mSの2音として
発生する。例えば前記のように5番目の月日の指定を終
了後に3番目の開始時刻を修正するため修正ボタンを3
回押す際には、該3回の押下げ時にそれぞれ、ソ、フ
ァ、ミの音を発生する。
【0128】また、図2と同様に音発生部107を操作
器106およびVTR本体の両方に設ける場合には、上
記録画予約の操作時の発生音は、8番目のVTR本体の
電源切断時の発生音のみVTR本体の音発生部より発生
し、他の段階では操作器106の音発生部107より発
生する。図1と同様に音発生部をVTR本体のみに設け
る場合には、操作器106の制御部は上記ボタン操作の
情報を、上記のように転送ボタン154の押下げ時にま
とめてVTR本体に送信するのではなく、各操作ボタン
の押下げ時に逐次、送信する必要がある。図3と同様に
操作器106のみに音発生部107を設ける場合には、
8番目の電源切断時には、VTR本体の制御部は報知音
発生の指示信号を操作器106に送信し、操作器106
の制御部は指示信号にもとづき、録画予約受付の報知音
を発生する。また操作器106の音発生部107の代り
に振動手段を用いることもできる。
【0129】上記では録画予約操作の段階順に上昇音階
となるように音程を割当てる例について説明したが、図
7と同様にボタンに応じて音程を割当てたり、図8と同
様に、チャンネル等の設定値に応じて音程を割当てたり
してもよい。また操作器106において、チャンネルや
月日、時刻の指定をを行う操作ボタンが、図5の設定温
度下降ボタン32、上昇ボタン33と同様に、設定値を
下降、上昇させる操作ボタンである場合には、図16に
示すように設定値を下降、上昇させる操作ボタンにそれ
ぞれ、音程が下降、上昇する音を割当ててもよい。
【0130】利用者が上記録画予約の操作において、無
効なボタン操作を行ったり、操作を誤った際に発生する
音の一例を図33に示す。VTRの購入直後や停電回復
直後でVTRの内蔵時計の時刻合せが行なわれていない
場合には、録画予約はできない。この場合に予約開始ボ
タン151の押下げられると、VTR本体の制御部は操
作無効を示す音を発生する。チャンネルの指定時に、存
在しないチャンネルの数字ボタンが押下げられると、操
作器106の制御部は操作無効を示す音を発生する。開
始時刻、終了時刻、月日の指定時に、存在しない時刻、
月日の数字ボタンが押下げられたり、午前、午後の指定
で8、9以外の数字ボタンが押下げられると、操作器1
06の制御部は操作無効を示す音を発生する。図31の
6番目の段階までの操作を行わずに転送ボタン154が
押下げられたり、転送ボタン154の押下げ時に、録画
予約可能な番組数(本例では8番組)が既に予約済みの
場合には、VTR本体の制御部は操作無効を示す音を発
生する。終了時刻の指定時に、開始時刻との時間差が市
販のビデオテープの最長録画時間を上回る場合には、V
TR本体の制御部は警告音を発生する。この最長時間
は、例えば標準モードで3時間、3倍モードで9時間で
ある。転送ボタン154の押下げ時に、送信された録画
時間帯が、既に予約されている録画時間帯と重なる場合
には、VTR本体の制御部は警告音を発生する。録画予
約の操作後、VTR本体の電源切断時にビデオテープが
挿入されていなければ、VTR本体の制御部は警告音を
発生する。予約録画の開始時刻5分前において、利用者
がVTRを使用中でVTRの電源が入っている場合に、
VTR本体の制御部は警報音を発生する。上記操作無効
を示す音、警告音、警報音の一例を図33の下部に示
す。操作無効を示す音は各音50mSの「ミドミド」の音、
警告音は各音100mSの「ミドソド」の音、警報音は各音1
00mSの「ミド」の音を4回繰り返す。
【0131】本実施形態においても、操作器106の音
発生部107の代りに、振動手段を用いることができ
る。
【0132】本実施形態によれば、録画予約のボタン操
作時に、操作の段階に応じた音を発生するので、利用者
は操作の段階を音で確認できる。また利用者が無効なボ
タン操作や誤った操作を行った場合には、無効を示す音
や警告音を発生するので、利用者は直ちに誤操作に気付
いて、訂正することができる。従って利用者、特に視覚
障害者は、VTRの録画予約の操作を正しく行うことが
できる。
【0133】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
操作に応答して、操作手段または操作手段の操作に伴う
操作情報(設定値)に応じた音または振動を発生するよ
うにしているので、利用者は操作が正しく受付けられた
ことを確認することができ、安心感が得られる。そして
操作対象となる機器の運転開始時、運転種類の切換時
に、運転の種類に応じた報知音を発生し、動作開始まで
に待ち時間がある場合には、これを示す報知音を付加す
るので、利用者は運転の種類を音で認識でき、待ち時間
中に不安を感じることがない。
【0134】空調機においては、操作手段の操作時、運
転開始時、運転切換時に、設定温度等の空調動作の設定
値が達成困難か非推奨の場合に、発生音を異ならせて達
成困難、非推奨を報知し、利用者に設定値の見直しを促
すことができる。また機器の運転開始時や運転中に、異
常、運転不可条件のような支障が生じた場合に、支障の
種類に応じた報知音を発生するので、利用者は支障の原
因を容易に認識でき、運転種類の切換え等の処置を迅速
に行える。以上により、利用者、特に表示の視認が困難
な視覚障害者は、機器の操作を適切に行うことができ
る。また音の代りに振動を発生させれば、聴覚障害者も
機器の操作を適切に行うことができる。
【0135】さらに、空調機において、風向板の回転時
に風向板の角度に応じた音程の音を発生するようにして
いるので、利用者は風向板の回転方向および角度を音で
確認できる。このため利用者は目視で確認しなくても、
風向板を好みの角度に向けることができ、目視が困難な
視覚障害者でも、風向板の操作が容易になる。
【0136】また、音を発生するに際しては、音の周波
数、継続時間等の基本的なデータを符号化して記録し、
音の発生時にデータから即座に音信号を演算作成するこ
とで、少ない記録データ量で多彩な音を発生できる。
【0137】また、音信号は振幅一定の方形波とし、波
形値の高、低の時間比率を制御して音量の制御を行うよ
うにしているので、音信号はディジタル出力端子1個か
ら出力でき、電圧可変手段を用いずに音量の増減が可能
である。さらに音発生の中止、再開、音量の増減は、既
設の操作ボタンにより行うので、音量増減のための新た
な操作手段を設ける必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による空調機の一実施形態を示すブロッ
ク図である。
【図2】本発明による空調機の他の実施形態を示すブロ
ック図である。
【図3】本発明による空調機の他の実施形態を示すブロ
ック図である。
【図4】本発明による空調機の外観の一例を示す図であ
る。
【図5】本発明による空調機の操作器の一例を示す図で
ある。
【図6】操作ボタン1による設定値の一例を示す図であ
る。
【図7】操作ボタン1の押下げ時に発生する音の一例を
示す図である。
【図8】操作ボタン1の押下げ時に発生する音の他の一
例を示す図である。
【図9】操作ボタン1の押下げ時に発生する音信号の波
形の一例を示す図である。
【図10】音発生手段の回路構成の一具体例を示す図で
ある。
【図11】操作ボタン1の押下げ時における操作器制御
部2の動作を示すフローチャートである。
【図12】操作ボタン1の押下げ時における室内機制御
部10の動作を示すフローチャートである。
【図13】異常や運転不可条件の発生時における室内機
制御部10の動作を示すフローチャートである。
【図14】図2および図3の実施形態において、報知音
発生時における操作器制御部2の動作を示すフローチャ
ートである。
【図15】異常および運転不可条件を示す報知音の一例
を示す図である。
【図16】設定温度、時刻関係の操作ボタンの押下げ時
に発生する音の一例を示す図である。
【図17】設定温度関係のボタン操作時における室内機
制御部10の動作を示すフローチャートである。
【図18】時刻関係のボタン操作時における室内機制御
部10の動作を示すフローチャートである。
【図19】運転開始時の報知音の一例を示す図である。
【図20】空調動作の設定値が達成困難か非推奨の場合
における運転開始時の報知音の一例を示す図である。
【図21】運転開始、運転切換、停止時における室内機
制御部10の動作を示すフローチャートである。
【図22】上下風向板の角度と発生音との関係の一例を
示す図である。
【図23】上下風向板51の回転、停止時における室内
機制御部10の動作を示すフローチャートである。
【図24】方形波信号の波形値の高、低の時間比率と、
音発生部の音量との関係を示す図である。
【図25】音量変更時における室内機制御部10の動作
を示すフローチャートである。
【図26】音量変更を示す報知音の一例を示す図であ
る。
【図27】振動手段の一具体例を示す図である。
【図28】ボタン押下げ時、運転開始時、風向板回転時
に発生する振動の一例を示す図である。
【図29】ビデオテープレコーダの操作器(リモコン)
の一例を示す図である。
【図30】図29の操作器の上蓋143を開放した状態
を示す図である。
【図31】ビデオテープレコーダの録画予約操作の手順
の一例を示す図である。
【図32】操作ボタン101の押下げ時に発生する音の
一例を示す図である。
【図33】無効操作、誤操作時に発生する報知音の一例
を示す図である。
【符号の説明】
1 操作ボタン 2 操作器制御部 3 表示部 4、19 変調回路 5、29 送信部 6 操作器 10 室内機制御部 8、11 受信部 9、12 復調回路 13 室内機機構部 14 室内機駆動回路 7、15 音発生部 16 室内センサ 17 表示灯 18 室内機 20 室外機制御部 21 室外センサ 22 室外機機構部 23 室外機駆動回路 24 室外機 31 運転・停止ボタン 32 設定温度下降ボタン 33 設定温度上昇ボタン 34 自動風向ボタン 35 運転切換ボタン 36 風速切換ボタン 37 切タイマーボタン 38 入タイマーボタン 39 時刻戻しボタン 40 時刻進めボタン 41 予約ボタン 42 取消ボタン 43 上蓋 51 上下風向板 52 吹出口カバー 53 吹出口 54 風向板モータ 61 ディジタル入出力端子 71 トランジスタ 72 圧電ブザ 81 増幅回路 82 ステッピングモータ 83 ロッド 84 錘体 85 回転軸 101 操作ボタン 103 表示部 105 送信部 106 操作器 107 音発生部 143 上蓋 151 予約開始ボタン 152 入力切換ボタン 153 標準/3倍ボタン 154 転送ボタン 155 修正ボタン

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作に応答して操作対象の運転操作に関
    する操作情報を出力する操作手段と、操作手段の操作に
    伴う操作情報を操作対象の運転を制御する制御手段に送
    信する送信手段と、操作手段の操作に伴う操作情報に基
    づいた音信号を発生する音発生手段と、操作手段の操作
    に伴う操作情報に従って音発生手段から発生する音信号
    の状態を制御する音発生制御手段とを備え、音発生制御
    手段は、音信号の要素に属する音量、音色、周波数およ
    び継続時間のうち少なくとも一要素が操作手段に応じて
    異なる音信号を発生させてなる操作器。
  2. 【請求項2】 操作に応答して操作対象の運転操作に関
    する操作情報を出力する操作手段と、操作手段の操作に
    伴う操作情報を操作対象の運転を制御する制御手段に送
    信する送信手段と、操作手段の操作に伴う操作情報に基
    づいた音信号を発生する音発生手段と、操作手段の操作
    に伴う操作情報に従って音発生手段から発生する音信号
    の状態を制御する音発生制御手段とを備え、音発生制御
    手段は、音信号の要素に属する音量、音色、周波数およ
    び継続時間のうち少なくとも一要素が操作手段の操作に
    伴う操作情報に応じて異なる音信号を発生させてなる操
    作器。
  3. 【請求項3】 操作に応答して操作対象の運転操作に関
    する操作情報を出力する複数の操作手段と、各操作手段
    の操作に伴う操作情報を操作対象の運転を制御する制御
    手段に送信する送信手段と、各操作手段の操作に伴う操
    作情報に基づいた音信号を発生する音発生手段と、操作
    手段の操作に伴う操作情報に従って音発生手段から発生
    する音信号の状態を制御する音発生制御手段とを備え、
    音発生制御手段は、音信号の要素に属する音量、音色、
    周波数および継続時間のうち少なくとも一要素が各操作
    手段に応じて異なる音信号を発生させてなる操作器。
  4. 【請求項4】 操作に応答して操作対象の運転操作に関
    する操作情報を出力する複数の操作手段と、各操作手段
    の操作に伴う操作情報を操作対象の運転を制御する制御
    手段に送信する送信手段と、各操作手段の操作に伴う操
    作情報に基づいた音信号を発生する音発生手段と、操作
    手段の操作に伴う操作情報に従って音発生手段から発生
    する音信号の状態を制御する音発生制御手段とを備え、
    音発生制御手段は、音信号の要素に属する音量、音色、
    周波数および継続時間のうち少なくとも一要素が各操作
    手段の操作に伴う操作情報に応じて異なる音信号を発生
    させてなる操作器。
  5. 【請求項5】 操作に応答して操作対象の運転操作に関
    する操作情報を出力する操作手段と、操作手段の操作に
    伴う操作情報を操作対象の運転を制御する制御手段に送
    信する送信手段と、操作手段の操作に伴う操作情報に基
    づいて少なくとも操作手段を振動させる振動手段と、操
    作手段の操作に伴う操作情報に従って振動手段の振動状
    態を制御する振動制御手段とを備え、振動制御手段は、
    振動の要素に属する振幅、周波数および継続時間のうち
    少なくとも一要素が操作手段に応じて異なる振動を発生
    させてなる操作器。
  6. 【請求項6】 操作に応答して操作対象の運転操作に関
    する操作情報を出力する操作手段と、操作手段の操作に
    伴う操作情報を操作対象の運転を制御する制御手段に送
    信する送信手段と、操作手段の操作に伴う操作情報に基
    づいて少なくとも操作手段を振動させる振動手段と、操
    作手段の操作に伴う操作情報に従って振動手段の振動状
    態を制御する振動制御手段とを備え、振動制御手段は、
    振動の要素に属する振幅、周波数および継続時間のうち
    少なくとも一要素が操作手段の操作に伴う操作情報に応
    じて異なる振動を発生させてなる操作器。
  7. 【請求項7】 操作に応答して操作対象の運転操作に関
    する操作情報を出力する複数の操作手段と、各操作手段
    の操作に伴う操作情報を操作対象の運転を制御する制御
    手段に送信する送信手段と、各操作手段の操作に伴う操
    作情報に基づいて少なくとも操作手段を振動させる振動
    手段と、操作手段の操作に伴う操作情報に従って振動手
    段の振動状態を制御する振動制御手段とを備え、振動制
    御手段は、振動の要素に属する振幅、周波数および継続
    時間のうち少なくとも一要素が各操作手段に応じて異な
    る振動を発生させてなる操作器。
  8. 【請求項8】 操作に応答して操作対象の運転操作に関
    する操作情報を出力する複数の操作手段と、各操作手段
    の操作に伴う操作情報を操作対象の運転を制御する制御
    手段に送信する送信手段と、各操作手段の操作に伴う操
    作情報に基づいて少なくとも操作手段を振動させる振動
    手段と、操作手段の操作に伴う操作情報に従って振動手
    段の振動状態を制御する振動制御手段とを備え、振動制
    御手段は、振動の要素に属する振幅、周波数および継続
    時間のうち少なくとも一要素が各操作手段の操作に伴う
    操作情報に応じて異なる振動を発生させてなる操作器。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のうちいずれか1項に
    記載の操作器と、操作器の送信手段から送信された操作
    情報を受信する受信手段と、受信手段の受信による操作
    情報に従って操作対象の運転を制御する運転制御手段と
    を備えてなる操作制御装置。
  10. 【請求項10】 運転制御手段は、操作対象の運転動作
    の開始時と運転動作の終了時に音信号の発生または振動
    の発生を指示するための指示信号を音発生制御手段また
    は振動制御手段に出力してなり、音発生制御手段または
    振動制御手段は、操作対象の運転動作の開始時と運転動
    作の終了時に運転動作の開始時と終了時で異なる音信号
    または振動を発生させてなる請求項9記載の操作制御装
    置。
  11. 【請求項11】 運転制御手段は、操作対象に関する運
    転動作の種類の変更時と異常の発生時に音信号の発生ま
    たは振動の発生を指示するための指示信号を音発生制御
    手段または振動制御手段に出力してなり、音発生制御手
    段または振動制御手段は、操作対象に関する運転動作の
    種類の変更時と異常の発生時に運転動作の種類と異常の
    種類で異なる音信号または振動を発生させてなる請求項
    9記載の操作制御装置。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし8のうちいずれか1項
    に記載の操作器と、操作器の送信手段から送信された操
    作情報を受信する受信手段と、受信手段の受信による操
    作情報に従って操作対象のうち空調を制御する機器の運
    転を制御する空調制御手段とを備えてなる空調機。
  13. 【請求項13】 空調機の運転種類の切り換え時に音信
    号の発生または振動の発生を指示するための指示信号を
    音発生制御手段または振動制御手段に出力する指示信号
    出力手段を備えてなり、音発生制御手段または振動制御
    手段は、空調機の運転種類の切り換え時に運転種類に応
    じて異なる音信号または振動を発生させてなる請求項1
    2記載の空調機。
  14. 【請求項14】 空調機の運転支障時に音信号の発生ま
    たは振動の発生を指示するための指示信号を音発生制御
    手段または振動制御手段に出力する指示信号出力手段を
    備えてなり、音発生制御手段または振動制御手段は、空
    調機の運転支障時に支障の種類に応じて異なる音信号ま
    たは振動を発生させてなる請求項12記載の空調機。
  15. 【請求項15】 受信手段の受信による操作情報に従っ
    て操作対象のうち風向板の回転角度を制御する風向板制
    御手段を備えてなり、音発生制御手段または振動制御手
    段は、風向板の角度に応じて異なる音信号または振動を
    発生させてなる請求項12、13または14記載の空調
    機。
  16. 【請求項16】 指示信号出力手段は、音発生手段に対
    して高低二値の指示信号を出力するとともに、指示信号
    のうち二値の時間比率を制御することにより音発生手段
    から発生する音信号の音量を制御してなる請求項13、
    14または15記載の空調機。
  17. 【請求項17】 操作手段の操作が無効であることを検
    出し検出結果を音発生制御手段または振動制御手段に出
    力する操作無効検出手段を備えてなり、音発生制御手段
    または振動制御手段は、操作無効検出手段の検出出力に
    応答して操作手段の操作の無効を示す音信号または振動
    を発生させてなる請求項12、13、14、15、また
    は16記載の空調機。
  18. 【請求項18】 操作手段は複数の操作ボタンで構成さ
    れてなり、音発生制御手段は、各操作ボタンの配列の順
    序に応じて音信号の周波数を上昇または下降させてなる
    請求項12、13、14、15、16または17記載の
    空調機。
  19. 【請求項19】 音発生制御手段は、操作手段の操作に
    伴う操作情報に応じて音信号の周波数を上昇または下降
    させてなる請求項12、13、14、15、16または
    17記載の空調機。
  20. 【請求項20】 音発生制御手段は、風向板の角度の大
    きさに応じて音信号の周波数を上昇または下降させてな
    る請求項15記載の空調機。
  21. 【請求項21】 音発生制御手段は、周波数の1回の上
    昇または下降の変化幅を、音階の半音、1音、または所
    定の度数にしてなる請求項18、19または20記載の
    空調機。
  22. 【請求項22】 音発生制御手段は、周波数の上昇また
    は下降の範囲を、音発生手段の公称周波数の0.5倍か
    ら2倍の周波数範囲にしてなる請求項18、19または
    20記載の空調機。
  23. 【請求項23】 音発生制御手段は、操作手段の操作に
    より設定温度、時刻等が増加する場合に、操作手段の操
    作時に音量、周波数の少なくとも一要素が上昇する音を
    発生させ、操作手段の操作により設定温度、時刻等が減
    少する場合に、音量、周波数の少なくとも一要素が下降
    する音を発生させてなる請求項12、113または14
    記載の空調機。
  24. 【請求項24】 音発生制御手段は、操作手段の操作に
    より、設定温度、時刻等が複数段階上昇または下降する
    場合に、音量または周波数の、上昇または下降の幅を拡
    大させてなる請求項12、13または14記載の空調
    機。
  25. 【請求項25】 音発生制御手段は、設定温度等が上限
    または下限に達している場合には、音量の上昇または下
    降の制御または周波数の上昇または下降の制御を停止し
    てなる請求項24記載の空調機。
  26. 【請求項26】 音発生制御手段または振動制御手段
    は、操作手段の操作により設定される設定温度が達成困
    難または非推奨の場合には、操作手段の操作時に、達成
    困難または非推奨を示す音または振動を発生させてなる
    請求項12、13または14記載の空調機。
  27. 【請求項27】 音発生制御手段または振動制御手段
    は、空調機の運転開始時、および運転中における運転種
    類の切換え時に、空調動作の設定値が達成困難または非
    推奨の場合には、達成困難または非推奨を示す報知音ま
    たは振動を発生させてなる請求項12、13または14
    記載の空調機。
  28. 【請求項28】 音発生制御手段または振動制御手段
    は、空調機の運転開始時、および運転中における運転種
    類の切換え時に、空調動作の開始前に準備時間が必要な
    場合には、準備時間を示す報知音または振動を発生させ
    るか、または準備時間を示す報知音または振動を前記報
    知音に付加して発生させてなる請求項12、13または
    14記載の空調機。
  29. 【請求項29】 音発生制御手段または振動制御手段
    は、風向板が所定回数回転の後には、音または振動の発
    生を中止してなる請求項15記載の空調機。
  30. 【請求項30】 音発生制御手段または振動制御手段
    は、操作手段の特定の操作により、操作手段の操作時に
    発生する音または振動の一部または全部の発生を中止ま
    たは再開させてなる請求項12、13または14記載の
    空調機。
  31. 【請求項31】 音発生制御手段または振動制御手段
    は、操作手段の特定操作により、風向板の回転時に発生
    する音または振動の一部または全部の発生を中止または
    再開させてなる請求項15記載の空調機。
  32. 【請求項32】 音発生制御手段または振動制御手段
    は、操作手段の特定の操作により音の発生を中止する際
    には、音量が連続下降して消失する報知音を発生させ、
    音の発生を再開する際には、無音状態から音量が連続上
    昇する報知音を発生させてなる請求項30記載の空調
    機。
  33. 【請求項33】 音発生制御手段は、操作手段の特定の
    操作により、操作手段の操作時に発生する音の一部また
    は全部の音量の増減を制御してなる請求項12、13ま
    たは14記載の空調機。
  34. 【請求項34】 音発生制御手段は、操作手段の特定の
    操作により、風向板の回転時に発生する音の一部または
    全部の音量の増減を制御してなる請求項15記載の空調
    機。
  35. 【請求項35】 音発生制御手段は、操作手段の特定の
    操作により音量の増減を行う際に、変更前の音量から変
    更後の音量まで音量が連続的に変化する報知音を発生さ
    せてなる請求項33または34記載の空調機。
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