JPH1081999A - 浸漬処理方法と装置 - Google Patents

浸漬処理方法と装置

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JPH1081999A
JPH1081999A JP8253779A JP25377996A JPH1081999A JP H1081999 A JPH1081999 A JP H1081999A JP 8253779 A JP8253779 A JP 8253779A JP 25377996 A JP25377996 A JP 25377996A JP H1081999 A JPH1081999 A JP H1081999A
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JP
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processing
tank
treatment
immersion
objects
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JP8253779A
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Shinichi Kojima
真一 小島
Norio Kikukawa
範夫 菊川
Hideaki Hayashi
秀明 林
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YKK Corp
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C2/00Hot-dipping or immersion processes for applying the coating material in the molten state without affecting the shape; Apparatus therefor
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C2/00Hot-dipping or immersion processes for applying the coating material in the molten state without affecting the shape; Apparatus therefor
    • C23C2/50Controlling or regulating the coating processes
    • C23C2/51Computer-controlled implementation

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で多種類の浸漬処理を効率よく行
なうことができる浸漬処理方法と装置を提供すること。 【解決手段】 複数種類の被処理物10のメッキ処理に
必要なメッキ処理槽12を有し、この複数種類の被処理
物10に使用される処理槽12に被処理物10を搬送し
浸漬する自走式の無軌道搬送車14を設ける。処理槽1
2の処理時間と搬送車14の搬送に要する時間とを演算
し、複数種類の被処理物10のメッキ処理に際して、無
軌道搬送車14により一方の被処理物10の処理中に他
の被処理物10の搬送を行なわせる制御装置20を備
え、複数種類の被処理物10の処理を順次行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、金属系製品等の
表面にメッキや表面処理を施す浸漬処理方法と装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば、亜鉛合金で形成されるスライド
ファスナーの構成部品は、その表面に各種態様に応じて
様々なメッキが施されている。このメッキは、銅メッ
キ、ニッケルメッキ、亜鉛メッキ、真鍮メッキ等であ
る。従来、各メッキ処理は、例えば特開昭55−141
595号公報に開示されているように、メッキを施す部
品(以下被処理物と称す)がハンガーによって掛け吊さ
れ、連設された固定の処理槽の上を移動可能に設けら
れ、ハンガーの昇降動作により被処理物を処理槽内に浸
漬させるものである。そしてハンガーによる被処理物の
搬送は、天井側に固定されたレール上を移動する専用の
搬送装置により行なわれ、この搬送装置の駆動がコンピ
ュータにより制御されている。さらに、被処理物の処理
時間や電流値などの処理条件についてのデータを、コン
ピュータが読み取って記憶し、そのデータに基づいてハ
ンガーが処理槽上を移動し、複数の処理物のメッキ処理
を同時に進行させている。
【0003】また、各メッキ処理工程に被処理物を運ぶ
搬送装置として特開昭63−30399号公報に開示さ
れているように、床面に敷設されたレール上を移動可能
な走行台車により被処理物が搬送され、走行台車が2列
に連設された処理槽の間を移動可能に設けられている。
そして、被処理物を吊り下げるハンガーアームが走行台
車に設けられ、このハンガーアームは、各列の処理槽上
へハンガーを位置させることができ、且つ被処理物を処
理槽内に浸漬可能に、水平回転及び昇降動作可能に設け
られている。
【0004】このメッキ処理ラインとしては上述したよ
うに、ニッケルの他、真鍮、亜鉛等の各種メッキ処理ラ
インが存在し、これらは、被処理物のメッキ態様の管理
が煩雑にならないよう、共通するメッキ処理態様の各種
被処理物毎に、個別専用のメッキ処理ラインでメッキを
施しているものである。そして、これらのメッキ処理ラ
インは、大量生産における生産効率を上げるために同種
のメッキ液を満たした処理槽が多数設けられており、こ
れにともない各種前処理槽(電解脱脂槽、弱酸中和槽)
も複数設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術の場
合、各工程の処理槽や各種装置が工場内に専用のライン
として設けられ、同一品種を大量に生産する場合は良い
が、多品種少量の生産には工程や設備の無駄が多く、稼
働率が低下してしまうものであった。さらに、近年、メ
ッキ処理ラインにおいては顧客から要望される各種のメ
ッキ態様に対して、迅速な対応が求められており、しか
も設備を増設して生産コスト増大させることなく、少な
い設備で効率良く多品種の生産に対処することが必要で
ある。
【0006】また、上記メッキ処理ラインは、被処理物
数や種類数の増減により稼働率が変動し、各メッキ処理
ラインごとに稼働率のバラツキが生じるものであった。
このことは、稼働率の低いメッキ処理ラインにおいて余
分なメッキ処理槽が存在することとなり、稼働率の高い
メッキ処理ラインにおいてはメッキ処理槽が不足すると
いう問題が生じるものであった。さらに、ハンガー、ま
たは走行台車の数を増やして対処しようとすると、設備
の大幅な増加改善を必要とし、設備の増加に対して迅速
な対応をとることができないものであった。
【0007】さらに、これらのメッキ処理ラインは被処
理物にどのようなメッキ処理を施すか、メッキ処理をこ
れで終了するものとするか、被処理物のメッキ処理態様
によって異なるので、各種メッキ処理槽を別に設置して
次のメッキ処理を行なう場合があり、一連のメッキ処理
工程としてメッキ処理が行なわれていないものであっ
た。そしてそのメッキ処理槽間の移動は人手により行な
っていた。
【0008】また、上述したメッキ処理工程において
は、メッキを施した被処理物を長時間濡れたままにして
おくとメッキに変色などの不良が生じるので、乾燥工程
を設けている。そして、蓄積される被処理物にはメッキ
処理工場内での雰囲気による油脂や埃の付着、あるいは
金属表面の自然酸化皮膜等が生じるので、メッキ処理ラ
インには再び電解脱脂、水洗、弱酸中和などを行なうた
めの設備を設けている。従ってこれらの設備は、各メッ
キ処理ラインの共通設備であるにもかかわらず、各ライ
ンの稼働率の影響を受け、効率よく稼働させられていな
いため、コストアップや占有スペースの増大につなが
り、メッキ処理の生産性を悪くしているものであった。
また、一連のメッキ処理が連続して行なうことができる
ものであれば、途中の乾燥工程及び前処理工程は不要と
なるものであった。
【0009】そして、上記と同様の問題は、アルマイト
処理等の表面処理や、その他液中に被処理物を浸漬して
所定の処理を行なう工程にも存在している。
【0010】この発明は上記従来の技術に鑑みてなされ
たもので、簡単な構成で多種類の浸漬処理を効率よく行
なうことができる浸漬処理方法と装置を提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、複数種類の
被処理物のメッキや表面処理等の浸漬処理に必要な浸漬
処理槽を有し、この複数の種類の被処理物に使用される
処理槽に被処理物を搬送し浸漬する自走式無軌道搬送車
等の搬送装置を設け、上記処理槽の処理時間と上記搬送
装置の搬送に要する時間とを演算し、複数種類の被処理
物の浸漬処理に際して、上記搬送装置により一方の被処
理物の処理中に他の被処理物の搬送を行ない、上記被処
理物の処理を順次行なう浸漬処理方法である。さらに上
記無軌道搬送車は、一方の被処理物が一定の時間以上上
記処理槽に浸漬される際に、他の上記処理槽の他の被処
理物の搬送を行なうものである。
【0012】またこの発明は、複数種類の被処理物の浸
漬処理に必要な処理槽を有し、この複数の種類の被処理
物に使用される処理槽に被処理物を搬送し浸漬する自走
式無軌道搬送車等の搬送装置と、上記処理槽の処理時間
と上記搬送装置の搬送に要する時間とを演算し上記搬送
装置を任意の上記処理槽に移動させるコンピュータであ
る制御装置とを設けた浸漬処理装置である。
【0013】また、複数種類の被処理物の浸漬処理に必
要な処理槽を有し、この複数の種類の被処理物に使用さ
れる処理槽のうち各被処理物の前処理として共通に用い
られる共通前処理槽が設けられた共通前処理ブロック
と、上記複数の被処理物の各種類毎に異なる浸漬処理を
行なう専用の処理槽からなる専用処理ブロックと、上記
複数種類の被処理物の後処理を共通の処理槽で行なう共
通後処理ブロックと、各処理槽に被処理物を搬送し浸漬
する搬送装置と、上記処理槽の処理時間と上記搬送装置
の搬送に要する時間とを演算し上記搬送装置を任意の上
記処理槽に移動させる制御装置とを設けた浸漬処理装置
である。さらに、上記各ブロックには、複数の処理槽が
設けられ、各ブロックの処理工程の終端部分には、被処
理物の浸漬時間を任意に設定可能なバッファ槽を設けた
ものである。
【0014】そして、上記無軌道搬送車は、上記処理槽
は複数種類の被処理物の処理に兼用されるものであり、
上記搬送車は上記コンピュータと無線で接続され、この
コンピュータは工場内のネットワークに接続している。
【0015】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態につい
て図面に基づいて説明する。この実施形態の浸漬処理装
置は、メッキ処理についてのもので、図1に示すように
複数種類の被処理物10に対応してメッキ処理用の複数
の処理槽12が設けられ、この処理槽12に沿って、自
走式の無軌道搬送車14が走行ライン16に沿って走行
可能に設けられている。処理槽12には、所定の前処理
液やメッキ液、水洗用の水が満たされている。メッキが
施される被処理物10は、所定のハンガー18に吊され
て処理槽12内に浸漬される。
【0016】無軌道搬送車14は、走行ライン16に沿
って、電磁的誘導、光学的誘導、または磁気的誘導によ
り所定の位置へ移動可能に設けられている。その移動制
御は、コンピュータ等の所定の制御装置20からの信号
により、無線装置22を介して、無軌道搬送車14の受
信装置により制御信号が送信され、所定の位置へ走行す
る。無人走行台車14には、ハンガー18を保持して移
動させる図示しないマニピュレータ等のアームが設けら
れ、処理槽12の移動時に作動する。
【0017】また、コンピュータである制御装置20
は、社内LANのネットワーク24に接続され、他の生
産管理用のコンピュータ26等にも接続されている。さ
らに、各処理槽12には、シーケンサ28が接続され、
シーケンサ28もネットワーク24に接続している。
【0018】この実施形態の処理槽12は例えば図2に
示すように、処理待ちの被処理物10を整列させるスト
ックヤード11を有し、各種のメッキ処理に共通する前
処理工程である、脱脂処理槽ライン30と、各種のメッ
キ処理を行なうための下地メッキライン32と、下地形
成後の所定の各種メッキを行なう専用メッキライン34
を有している。脱脂処理ライン30と下地メッキライン
32は、各種のメッキに共通に用いられるもので、共通
前処理ブロックとして設けられている。また、専用メッ
キライン34はメッキの種類毎に異なるラインに形成さ
れ、専用処理ブロックとして設けられている。そして、
その後の水洗、中和等の処理は仕上げ用の処理として各
種メッキに共通した共通後処理ライン37である共通後
処理ブロックとして設けられ、さらに、乾燥機39も共
通後処理ブロックとして設けられている。その先には、
処理済品を整列させるストックヤード13が備えられて
いる。そして、各々ブロック化された各ライン30,3
2,34,37は、適宜処理槽12を組み合わせて形成
されるものであり、無軌道搬送車14の走行ライン16
が処理槽12に沿って設けられている。
【0019】メッキ処理は、まずメッキ処理工程にはい
る前に、前処理としてメッキを施す被処理物10の素地
表面を平滑に整えるための研磨を施す。その後メッキ処
理工程に入る。被処理物10の前処理は、前処理ブロッ
クとして設けられたアルカリ液の中へ浸漬して水洗し、
さらにアルカリ液中へ浸漬して電流を流し、被処理物の
表面より油脂やその他汚れを取り除く脱脂を行なう。次
に、被処理物10を水洗し、表面に付着したアルカリ液
滴を除去する。そして、下地メッキライン32で、被処
理物10の表面のアルカリ分を中和し、酸化皮膜を取り
除くための酸活性処理を行ない、水洗する。
【0020】次に、被処理物10に下地として銅メッキ
を施す。銅メッキは被処理物素地と専用のニッケルメッ
キ(亜鉛メッキ、真鍮メッキ)との密着性をよくするた
めに施されるものである。そして、水洗し、銅メッキ液
滴を除去する。
【0021】そして、被処理物10に専用メッキライン
34でニッケルメッキが施され、水洗する。この後、被
処理物の後処理が行なわれ、乾燥を行ない、一連の工程
を終了する。なお、製品によっては、被処理物にさらな
るメッキを施す場合がある。例えば、ブラックニッケル
メッキ、またはスズ−ニッケル合金メッキ、金メッキな
ど、各専用メッキライン34がその被処理物のメッキ処
理の種類毎に設定される。
【0022】次に、この実施形態のメッキ処理装置の動
作について以下に説明する。この実施形態のメッキ処理
装置は、図1に示すように、無軌道搬送車14により被
処理物10を吊り下げたハンガー18を所定の処理槽1
2へ搬送するものであり、その搬送動作は、制御装置2
0により制御されている。
【0023】ここで、処理槽12には、一定の比較的短
時間を経過した後次の処理に移動しなければならない短
時間中継槽36、例えば酸活性処理槽と、処理時間が長
く処理中に他のハンガー18を移動可能な長時間中継槽
38、例えば各種メッキ処理槽がある。さらに、一定時
間以上ハンガー18を槽内に置いておくことができるバ
ッファー槽40、例えば水洗槽がある。
【0024】そして、バッファー槽40の次の処理槽1
2から次のバッファー槽40までの一または複数の処理
槽12を一つの処理ブロックとして設けられている。ま
た、バッファー槽40の次の処理槽12から長時間中継
槽38まで、または長時間中継槽38から次の長時間中
継槽38、または長時間中継槽38からバッファー槽ま
でを一つの移動ブロックとして扱う。これにより、一連
のメッキ工程は、複数の処理ブロックの集合として扱う
ことができ、制御プログラムは、一つの処理ブロック内
での被処理物の安全性を確認した後、一つの移動ブロッ
クでの作業を作業データとして無軌道搬送車14へ送信
することにより、どのような処理工程にもフレキシブル
に対応することができる。
【0025】被処理物10のメッキ条件(処理槽12の
処理順序、各処理槽での処理時間等)は、制御装置26
により各ロット毎に設定され、各制御装置20へと送信
され、各制御装置20内で管理される。制御装置20
は、無軌道搬送車14により現在位置と稼働状態、各処
理槽12の浸漬中の被処理物の処理経過時間をシーケン
サ28により受け取り、処理が完了する被処理物10に
ついて、次工程の処理ルートと無軌道搬送車14の制御
データを作成し無軌道搬送車14へ送信する。無軌道車
14は、受信した制御に従い、移動及びハンガー18の
運搬を行なう。制御装置20の制御プログラムは、被処
理物同士の処理槽内での衝突、長時間中継槽38での処
理中の被処理物が指定の処理時間経過後に確実に次の工
程へと運搬可能な安全性の確保、無軌道搬送車14同士
の衝突が発生しないように構成されている。
【0026】無軌道搬送車14及びハンガー18の制御
は、図3に示すように、先ず、無軌道搬送車14の現在
位置を、ある処理物10の搬送作業が終了した時点で無
線により確認する。次に、全ての処理槽12について、
処理槽12に浸漬されている被処理物の有無、被処理物
10のロットNo、被処理物10の処理経過時間をシー
ケンサ28から通信により取得し、個々の被処理物の処
理残り時間を演算する。
【0027】次に、ハンガー18の存在する処理槽12
について、処理槽12に浸漬されている被処理物10の
残り処理時間を算出し、ハンガー18が処理中か処理済
かを調べる。
【0028】そして、被処理物10の処理が終了してい
れば、次の工程へハンガー18を移動させる。移動は、
無軌道搬送車14の図示しないハンガーアームを用いて
引き上げて搬送台車を移動し、所定の処理槽12上でハ
ンガーアームを降下させて行なう。また、ハンガー18
の存在するハンガーの処理槽についての残り処理時間を
算出する。
【0029】そして、長時間中継槽38の被処理物10
の処理が完了していない場合、被処理物10の処理終了
までの時間が所定時間例えば、他の処理槽で被処理物を
搬送して戻って来るまでの期間以下であるときであっ
て、無軌道搬送車14がその処理槽12の位置で待機し
ている場合、その待機状態で次の処理を待つ。また、無
軌道搬送車14がその処理槽12で待機していない場
合、その処理槽12の被処理物10の処理時間終了まで
の時間が一定時間以下であるときであって、無軌道搬送
車14がその槽位置へ移動前であるとき、その無軌道搬
送車15を移動させる。
【0030】また、移動済である場合、長時間中継槽3
8での被処理物10の処理終了後の次工程への搬送時間
を算出する。また次工程が次のメッキ処理の長時間中継
槽38である場合、その槽における処理時間と処理後の
次工程への搬送時間を合わせて算出する。そして、現在
の処理終了後の無軌道搬送車の使用時間を予約してお
く。
【0031】次にバッファー槽40で待機中のハンガー
18の搬送は、次の移動条件を満たしているか否かを調
べて、満たしていれば、次の処理槽へ移動させる。先
ず、移動先の処理槽が開いていること。各バッファー槽
間の処理槽において、最初の処理槽からバッファ槽まで
の間に、そのバッファー槽と予備バッファー槽の数より
多い被処理物が存在しない。次の工程へバッファー槽中
の被処理物を搬送中に、他の長時間処理槽で処理中の被
処理物の処理時間が終了しないこと。移動先に長時間中
継槽38がある場合、その処理槽の処理時間終了時のバ
ッファ槽までの搬送時間と、他の長時間中継槽からのバ
ッファー槽への被処理物の搬送が重ならない。さらに、
移動させる被処理物10は、長時間中継槽38の被処理
物を優先し、長時間中継槽38に処理済の被処理物10
がない場合は、工程の終端に近い方を優先する。
【0032】この実施形態のメッキ処理装置によれば、
被処理物10の処理完了時にその都度制御装置20によ
り搬送ルートを求め、無軌道搬送車14が被処理物10
の搬送を行なうので、被処理物10の処理順序及び無軌
道搬送車14の移動順序は、その状況に応じて決定可能
であり、多品種の被処理物10を同時平行に処理するこ
とができ、被処理物10の投入順序の組み替えも自由に
行なうことができ、処理効率を大幅に上げることができ
る。
【0033】しかも、メッキの前処理槽や後処理槽を兼
用し、複数種類のメッキ処理を効率よく行なうことがで
き、所定のメッキを行なう長時間中継槽38の配置も比
較的自由に行なうことができる。さらに、全体として装
置を削減することができ、メッキ処理の変更に対して対
応が自由に可能である。しかも、工程管理も確実にで
き、処理ラインでの停滞もなく、金属表面の酸化防止や
メッキ面への埃の付着も防止することができる。
【0034】なお、この発明の浸漬処理方法と装置は、
上記実施形態に限定されず、他の浸漬処理、例えばアル
マイト処理等の金属製品の処理や、樹脂製品等の表面処
理、塗装や染色、その他の表面処理にも利用可能なもの
である。
【0035】
【発明の効果】この発明の浸漬処理装置と浸漬処理方法
によれば、多種類の処理槽を組み合わせて、複数種類の
浸漬処理を同時に並列的に効率よく行なうことができ、
単独に複数の処理ラインを設ける場合と比べて、装置を
削減することができ、処理工程の変更に対して対応が自
由に可能である。しかも、一つの処理槽を複数の種類の
被処理物に利用することにより、処理槽の稼働率を上げ
ることができ、少ないスペースで効率よく浸漬処理を行
なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態の浸漬処理装置を示す概
略図である。
【図2】この発明の一実施形態の浸漬処理槽の配置を示
す図である。
【図3】この発明の一実施形態の浸漬処理方法を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
10 被処理物 12 処理槽 14 無軌道搬送車 16 走行ライン 18 ハンガー 20 制御装置 24 ネットワーク

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類の被処理物(10)の浸漬処理
    に必要な浸漬処理槽(12)を有し、この複数の種類の
    被処理物(10)に使用される処理槽(12)に上記被
    処理物(10)を搬送し浸漬する搬送装置(14)を設
    け、処理槽(12)の処理時間と上記搬送装置(14)
    の搬送に要する時間とを演算し、複数種類の被処理物
    (10)の浸漬処理に際して、上記搬送装置(14)に
    より一方の被処理物(10)の処理中に他の被処理物
    (10)の搬送を行ない、被処理物(10)の処理を順
    次行なう浸漬処理方法。
  2. 【請求項2】 上記搬送装置(14)は、一方の被処理
    物(10)が一定の時間以上上記処理槽(12)に浸漬
    される際に、他の上記処理槽(12)の他の被処理物
    (10)の搬送を行なう自走式の無軌道搬送車(14)
    である請求項1記載の浸漬処理方法。
  3. 【請求項3】 複数種類の被処理物(10)の浸漬処理
    に必要な処理槽(12)を有し、この複数の種類の被処
    理物(10)に使用される処理槽(12)に被処理物
    (10)を搬送し浸漬する搬送装置(14)と、上記処
    理槽(12)の処理時間と上記搬送装置(14)の搬送
    に要する時間とを演算し上記搬送装置(14)を任意の
    上記処理槽(12)に移動させる制御装置(20)とを
    設けた浸漬処理装置。
  4. 【請求項4】 複数種類の被処理物(10)の浸漬処理
    に必要な処理槽(12)を有し、この複数の種類の被処
    理物(10)に使用される処理槽(12)のうち各被処
    理物(10)の前処理として共通に用いられる前処理槽
    が設けられた共通前処理ブロック(30)と、上記複数
    の被処理物(10)の各種類毎に異なる浸漬処理を行な
    う専用の処理槽からなる専用処理ブロック(34)と、
    上記複数種類の被処理物(10)の後処理を共通の処理
    槽で行なう共通後処理ブロック(37)と、各処理槽に
    被処理物を搬送し浸漬する搬送装置(14)と、上記処
    理槽(12)の処理時間と上記搬送装置(14)の搬送
    に要する時間とを演算し上記搬送装置(14)を任意の
    上記処理槽(12)に移動させる制御装置(20)とを
    設けた浸漬処理装置。
  5. 【請求項5】 上記各ブロックには、複数の処理槽(1
    2)が設けられ、各ブロックの処理工程の終端部分に
    は、被処理物(10)の浸漬時間を任意に設定可能なバ
    ッファ槽(40)を設けた請求項3又は4記載の浸漬処
    理装置。
  6. 【請求項6】 上記搬送装置は自走式の無軌道車両(1
    4)であり、上記処理槽(12)は複数種類の被処理物
    (10)の処理に兼用されるものである請求項3又は4
    記載の浸漬処理装置。
JP8253779A 1996-09-04 1996-09-04 浸漬処理方法と装置 Pending JPH1081999A (ja)

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