JPH05106086A - 湯洗装置とその装置を用いた湯洗方法 - Google Patents

湯洗装置とその装置を用いた湯洗方法

Info

Publication number
JPH05106086A
JPH05106086A JP26629291A JP26629291A JPH05106086A JP H05106086 A JPH05106086 A JP H05106086A JP 26629291 A JP26629291 A JP 26629291A JP 26629291 A JP26629291 A JP 26629291A JP H05106086 A JPH05106086 A JP H05106086A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water washing
hot water
lifter
carrier bar
tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26629291A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Mamiya
和男 間宮
Kikuo Soma
菊男 相馬
Kazuo Shinpo
一夫 新保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KATSUKAWA KOGYO KK
Original Assignee
KATSUKAWA KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KATSUKAWA KOGYO KK filed Critical KATSUKAWA KOGYO KK
Priority to JP26629291A priority Critical patent/JPH05106086A/ja
Publication of JPH05106086A publication Critical patent/JPH05106086A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャリアバーに吊架した複数の被処理物を搬
送クレーンで搬送して、処理液槽内にて浸漬する工程に
おいて、搬送クレーン間の干渉の恐れがなく、従って運
転ソフトウエア開発の容易な湯洗装置を提供する。 【構成】 被処理物を吊架してなるキャリアバーを搬送
クレーンより受領し、かつ該キャリアバーを下降・上昇
可能なリフタを湯洗槽の上部に設け、搬送クレーンを使
わずに被処理物を、湯洗槽に装入・装出できるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は被処理物を湯に浸漬し
て表面処理を行う湯洗装置、特に、陽極酸化処理を施し
たアルミニウム皮膜に水和封孔処理を行う湯洗装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、アルミサッシの皮膜形成処理シ
ステムは、 脱脂→水洗→陽極酸化→水洗→色付け→湯洗→電着塗装
→水洗 といった一連の工程を直列に配設したライン構成からな
っている。この皮膜形成処理システムにおける湯洗装置
では、陽極酸化されたアルミサッシ(被処理物)をキャ
リアバーで吊架しながら搬送クレーンにより湯洗槽の上
方まで搬送し、しかるのち該搬送クレーンによってアル
ミサッシを下降させて湯洗槽内に浸漬し、湯洗処理を行
うようになっていた。即ち、各工程間を移送する搬送ク
レーンが、被処理物の湯洗槽への装入/装出手段を兼ね
ていた。
【0003】ここで、湯洗処理とは、陽極酸化工程で生
じたAl2 3 を水和処理してベーマイトに変化させる
ものである。この処理の目的は、 Al2 3 +H2 O → 2AlO(OH) → Al2 3 ・H2 O という反応によって、陽極酸化で生じた微細孔の表面付
近が結晶水を含んで膨張し、最終的に微細孔が塞がれる
水和封孔現象を誘起することにある。この封孔処理によ
って、色付け工程にて微細孔の内部に析出した金属(ニ
ッケルなど)を封止して色抜けを防止するとともに、皮
膜の耐蝕性を向上することができる。
【0004】この湯洗処理においては、水質、温度、処
理時間、の3要素が非常に重要な役割を果たす。即ち、 ・水はイオン交換した脱塩水(中性)で、比抵抗は50
万Ωcm以上。 ・温度は少なくとも80℃以上とし、95℃が望まし
い。 ・処理時間を長くするほど、封孔効果は高まる。 なる条件を満たしながら湯洗することにより、良好な水
和封孔処理を実現することができる。
【0005】従来装置では、被処理物であるアルミサッ
シを搬送クレーンを使って湯洗槽内に浸漬していたた
め、湯洗処理中のアルミサッシは、湯中に静置された状
態で水和反応していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の湯洗装置の
第1の問題点は、搬送クレーンを有効利用できるという
利点はあるものの、ライン内における他の搬送クレーン
との干渉が起きやすいということにあった。即ち、皮膜
形成処理ライン内には複数の搬送クレーンが配設され、
適宜の時間間隔によりプログラム運転することにより、
互いの干渉を避けながら各工程間の移送を行うように構
成されている。ところが、湯洗処理工程では、被処理物
の仕様(色付けや膜厚の程度など)に応じた処理は、湯
洗時間の調整によって行うため、湯洗装置用の搬送クレ
ーンが、前工程または後工程においてプログラム運転さ
れる搬送クレーンとの干渉領域に侵入する時間は一定に
ならない。
【0007】この結果、各搬送クレーン同士の干渉を避
けるための運転プログラムが複雑になり、その内容も変
更が困難となる。特に、近年の多品種少量化に伴い、こ
うしたソフトウエア開発の煩雑さは重大なものになって
きている。また、搬送クレーンによる浸漬処理では、複
数個の被処理物を一括処理するため、多品種少量生産に
おける多数の仕様に対応できないという欠点があった。
【0008】また、第2の問題点として、被処理物を液
槽内に静置して湯洗を行う従来装置では、湯洗処理中の
被処理物の表面において、水和反応に寄与する湯の温度
に不均一が生じたり、微細孔内の析出物から滲出するイ
オン溶液などにより、封孔がか完全に行われない部分が
生じたり、被処理物の皮膜強度が低下する恐れがあっ
た。
【0009】上記の点に鑑み、この発明の第1の目的
は、搬送クレーン間の干渉の恐れがなく、従ってソフト
ウエア開発の容易な湯洗装置を提供することにある。ま
た、この発明の第2の目的は、多品種少量生産における
多数の仕様に柔軟に対応できる湯洗装置を提供すること
にある。また、この発明の第3の目的は、湯洗中の被処
理物表面の水和反応が均一かつ安定に進行する湯洗装置
を提供することにある。
【0010】また、この発明の第4の目的は、湯洗中の
被処理物表面の水和反応を均一かつ安定に進行させるこ
とができる湯洗方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、第1の発明の湯洗装置は、被処理物を吊架してなる
キャリアバーを搬送クレーンより受領し、かつ該キャリ
アバーを下降・上昇可能なリフタを湯洗槽の上部に設
け、搬送クレーンを使わずに被処理物を、湯洗槽に装入
・装出できるようにしたものである。
【0012】また、第2の発明の湯洗装置は、前記キャ
リアバー群を分割受領できるように、前記リフタを並設
し、被処理物の湯洗時間に応じて、分割処理できるよう
にしたものである。また、第3の発明の湯洗装置は、前
記リフタにより、前記湯洗槽に浸漬中の前記被処理物を
上下動できるように構成し、被処理物の表面近傍を適宜
攪拌して、処理液濃度を均一化できるようにしたもので
ある。
【0013】また、第4の発明の湯洗装置の運転方法
は、湯洗槽の上部に設けられたリフタで、被処理物を吊
架してなるキャリアバーを搬送クレーンより受領した
後、該リフタでキャリアバーを下降させて被処理物を湯
洗槽内に装入し、さらに浸漬中の被処理物を該リフタで
上下動しながら湯洗し、所定時間経過後に、該リフタで
湯洗済み被処理物を上昇させて装出し、被処理物の表面
近傍の処理液濃度を均一化しながら、湯洗処理を行える
ようにしたものである。
【0014】
【作用】複数本のアルミサッシをキャリアバーに吊架
し、該キャリアバーを搬送クレーンで湯洗装置の上方へ
と搬送した後、湯洗槽の上部に設けられたリフタで受領
する。次に、該リフタでキャリアバーを下降させて、被
処理物を湯洗槽内に装入した後、被処理物を上下動しな
がら湯洗処理を行う。ここで、被処理物の表面近傍で
は、処理液の攪拌が行われるため、均質かつ高速に皮膜
形成が進行する。湯洗処理の終わった被処理物は、リフ
タにより上昇されて装出される。
【0015】この間、前後の工程の搬送クレーンは、湯
洗装置と無関係に稼働できるから、その運転プログラム
におけるクレーン同士の干渉は考慮しなくてよい。
【0016】
【実施例】以下、この発明を添付の図面に示す一実施例
に基づいて説明する。図1は本願湯洗装置のリフタと湯
洗槽の関係を示す原理図、図2は本願装置を備えたアル
ミサッシの皮膜処理システムのライン構成を示す原理
図、図3は搬送クレーンの構造を示す正面図、図4は陽
極酸化皮膜と電着塗装膜を示す断面図、図5は電着塗装
装置の分割手段を示す原理図である。
【0017】図において、1はローダで、該ローダ1
は、複数のアルミサッシAをキャリアバーCに吊架させ
て、搬送クレーンで搬送できるようにするためのもので
ある。即ち、該ローダ1により、アルミサッシAの端部
に形成された切り欠きKに治具Jを係止させて、キャリ
アバーCに吊架できるようになっている。該ローダ1か
ら、ライン100の最終工程であるアンローダ2の間に
は、ライン100の長手方向に沿ってキャリア受け5
0、50が架設され、キャリアバーCの両端部を支持で
きるようになっている。ここで、ローダ1からアンロー
ダ2に至るライン長は、100m程度に及ぶことがあ
る。
【0018】H1 〜H5 は、図3に示すようなガントリ
ー型の搬送クレーンで、該搬送クレーンH1 〜H5 は、
ローダ1からアンローダ2間の適所に配設されて、前記
キャリアバーCを皮膜処理の各工程に移送できるように
構成されている。即ち、該搬送クレーンH1 〜H5 が互
いに連係してキャリアバーCを移送することにより、ア
ルミサッシAの表面処理が順次行われるようになってい
る。60は該搬送クレーンH1 〜H5 を走行させるため
のクレーン支持部材で、該クレーン支持部材60はライ
ン100の上方に、長手方向に沿って設けられている。
【0019】3は脱脂装置で、該脱脂装置3はアルミサ
ッシ表面に付着した油分を除去するためのもので、燐酸
塩を主成分とする処理液が脱脂槽3a内に貯蔵されてい
る。そして、該脱脂槽3aにアルミサッシAを浸漬処理
した後、水洗槽4aにて洗浄し、表面クリーニングを行
えるようになっている。5はエッチング装置で、該エッ
チング装置5のエッチング槽5a内には苛性ソーダが貯
蔵され、脱脂済みアルミサッシAの表面を浸食して、押
し出し成形時に生じたダイスマークや、搬送工程で生じ
たキズなどを除去し、つや消し処理を行えるようになっ
ている。6aは、該エッチング装置5でエッチング処理
したアルミサッシAを洗浄する水洗槽である。
【0020】7はディスマット装置で、該ディスマット
装置7のディスマット槽7aには硫酸を主成分とする溶
液が貯蔵され、エッチング処理に伴いアルミサッシAの
表面に析出した合金成分(シリコン、マンガン、鉄な
ど)を除去できるようになっている。8は該ディスマッ
ト装置7で処理されたアルミサッシAを洗浄する水洗装
置で、8aはその水洗槽である。
【0021】9は陽極酸化装置で、該陽極酸化装置9の
陽極酸化槽9aには硫酸を主成分とする溶液が貯蔵さ
れ、該陽極酸化槽9a内に浸漬したアルミサッシAを陽
極として電解処理を行うことにより、その表面にいわゆ
るDuplex皮膜を形成できるようになっている。即
ち、アルミサッシAを陽極として所定時間通電すること
により、図4に示すような多孔質のアルマイト(酸化ア
ルミニウム)皮膜を、成長できるようになっている。
【0022】10は、該陽極酸化装置9から取り出した
アルミサッシAを洗浄する水洗装置である。該水洗装置
10の水洗槽10aの上部には、先端に洗浄ノズルを有
する回動アームが設けられ、かつ該洗浄ノズルが、該水
洗槽10aの上方に横架された複数のキャリアバーC間
に装入できるように構成され、キャリアバーCとその下
部に設けられた治具Jに向けて放水できるように構成さ
れている。このため、キャリアバーCとその治具Jは、
あらゆる方向から放水され、完全に洗浄できるようにな
っている。また、退避時は、主アームは垂直状態にな
り、枝アームが、キャリアバーC間から退避するととも
に、搬送クレーンの通過空間内にも侵入しないようにな
っている。
【0023】13は着色電解装置で、該着色電解装置1
3の電解槽13aには硫酸ニッケルと硼酸を主成分とす
る処理液が貯蔵されており、該電解槽13a内に浸漬し
たアルミサッシAの酸化皮膜(Al2 3 )の微細孔内
に、めっき作用によってニッケルを析出できるように構
成されている(図4)。この工程では、被処理物(アル
ミサッシ)の仕様に応じて電解時間を調整することによ
り析出量を制御し、着色の程度をコントロールできるよ
うになっている。このため、着色電解中のアルミサッシ
Aの上方を、後から搬送されたアルミサッシA(例え
ば、無着色仕様のもの)が通過することが起き得るが、
直前の工程である前記水洗装置10において、キャリア
バーC、治具J、及びアルミサッシAがそれぞれ完全に
洗浄されているので、各種処理液の滴下による汚染の恐
れはない。
【0024】14aは着色処理済みのアルミサッシAを
洗浄する水洗槽である。15は湯洗装置で、該湯洗装置
15の湯洗槽15aには高温水(温度=80〜95℃以
上)が貯蔵され、該湯洗槽15内への浸漬処理時間を制
御することにより、アルミサッシAの表面に水和物(A
2 3 ・H2O)を形成して、微細孔を封止できるよ
うに構成されている。
【0025】ここで、該湯洗装置15は、図1のよう
に、湯洗槽15aの上部にはリフタLが設けられ、被処
理物を吊架したキャリアバーCを搬送クレーンから受領
した後、該リフタLにより、被処理物(アルミサッシ)
を下降、上昇できるように構成されている。即ち、湯洗
槽15aへの被処理物の装入・装出は、搬送クレーンを
用いずに行うことができ、従って搬送クレーン間の干渉
問題に影響を及ぼすことはないようになっている。
【0026】また、該リフタLは、複数台を設置して、
キャリアバーC群を分割受領できるように構成してもよ
い。これは、被処理物の湯洗処理の温度と時間の選択肢
を多くし、多品種少量生産に適応できるようにするため
である。本実施例では、リフタLを2台並置した例を示
している。また、該リフタLは本来、被処理物を湯洗槽
に対して、装入・装出するためのものであるが、湯洗槽
15aに浸漬中の前記被処理物を振動できるように構成
し、湯洗時の水和反応をより精密に制御できるように構
成されている。即ち、被処理物の表面近傍に生じる温度
むらや、水和反応の不均一性を振動によって平準化する
ことにより、水和物形成によるアルマイト微細孔の封止
現象を精密調整できるようになっている。
【0027】このように構成された湯洗槽15a上部の
リフタLにより、被処理物Aを吊架してなるキャリアバ
ーCを搬送クレーンから受領した後、該リフタLでキャ
リアバーCを下降させて被処理物を湯洗槽15a内に浸
漬し、さらに浸漬中の被処理物を該リフタLで振動させ
ながら湯洗し、所定時間経過後に、該リフタLで湯洗済
み被処理物を上昇させるように湯洗処理すれば、高速か
つ均一な湯洗処理が実現できることとなる。
【0028】16は湯洗処理されたアルミサッシAを洗
浄する水洗装置、16aはその水洗槽である。17はE
D(電着塗装)装置で、該ED装置17は、着色済みア
ルミサッシAの表面にアクリル樹脂皮膜を形成するため
のもので、ED槽17a内には、水溶性熱硬化塗料(ア
クリル樹脂、メラミン、イソプロピルアルコールなどの
水溶液)が貯蔵されている。ここで、該ED装置17
は、複数本のアルミサッシAを、コロ付きコンベアBに
備えたストッパSによって所定の分割数に分割して搬送
することができ、かつ処理液を貯蔵したED槽17a
は、該分割数に応じた縮小容積に構成されている(図
5)。これは、ED槽17a内の処理液の”新陳代謝”
を円滑に進行させすることにより劣化を防ぎ、処理液の
交換サイクルを充分長くするか、全く不要にするためで
ある。
【0029】18はED処理済みのアルミサッシAを洗
浄する水洗装置、18aはその水洗槽である。19はア
ルミサッシAの塗装膜を焼付け乾燥するための焼付け乾
燥装置19である。該焼付け乾燥装置19より取り出さ
れた被処理物(アルミサッシA)は、前記アンローダ2
によってライン100外へ、処理済み製品として搬出さ
れるように構成されている。
【0030】上記実施例において、ローダ1にて搬送ク
レーンH1 に吊架された被処理物(アルミサッシA)
は、脱脂装置3により油分除去、水洗装置4で水洗、エ
ッチング装置で表面の傷等を除去、水洗装置8で水洗、
ディスマット装置7で雑金属を除去、水洗装置8で水洗
処理をそれぞれ行う。そして、陽極酸化装置9で、アル
ミサッシAの表面に微細孔を有するアルマイト皮膜を形
成した後、水洗装置10で水洗、着色電解装置13で、
アルミサッシAの表面の微細孔内に適宜量のニッケルを
析出させて着色し、水洗装置14で水洗処理する。
【0031】次に、搬送クレーンH3 により、キャリア
バーCを湯洗装置15のリフタLに移送し、該リフタL
によりキャリアバーCを下降させ、アルミサッシAを湯
洗槽15a内に浸漬し、湯洗処理を行う。この時、湯洗
中のアルミサッシAをリフタLで振動させながら湯洗す
るので、水和反応領域の温度やイオン濃度などが均一に
保たれ、良質の封孔処理が進行する。湯洗処理が終わっ
たアルミサッシAは、リフタLによりキャリアバーCを
介して上昇され、搬送クレーンH4 に移送され、水洗装
置16により水洗される。
【0032】そして、ED(電着塗装)装置17によ
り、アルミサッシAの表面に所定厚の塗装膜を形成した
のち、水洗装置18で水洗、焼き付け乾燥装置19によ
って焼付処理を行って、アンローダ2を介してライン1
00より搬出する。
【0033】
【発明の効果】上記のように、第1の発明の湯洗装置
は、被処理物を吊架してなるキャリアバーを搬送クレー
ンより受領し、かつ該キャリアバーを下降・上昇可能な
リフタを湯洗槽の上部に設けたことを特徴としているの
で、搬送クレーンを使わずに被処理物を、湯洗槽に装入
・装出することができる。このため、搬送クレーン同士
の干渉の恐れがなく、その運転プログラムのソフトウエ
ア開発を簡素化することができる。
【0034】また、第2の発明の湯洗装置は、前記キャ
リアバー群を分割受領できるように、複数のリフタを設
置しているので、被処理物の仕様に応じて湯洗時間を選
択でき、多品種少量生産への対応が可能となる。また、
第3の発明の湯洗装置は、前記リフタにより、前記湯洗
槽に浸漬中の前記被処理物を振動できるように構成して
いるので、被処理物の表面近傍を適宜攪拌して、温度と
反応性を均一化させ、湯洗処理の高速化と製品仕上がり
の高品質化を実現することができる。
【0035】また、第4の発明の本願湯洗装置による湯
洗方法は、湯洗槽の上部に設けられたリフタで、被処理
物を吊架してなるキャリアバーを搬送クレーンより受領
した後、該リフタでキャリアバーを下降させて被処理物
を湯洗槽内に装入し、さらに浸漬中の被処理物を該リフ
タで振動しながら湯洗し、所定時間経過後に、該リフタ
で湯洗済み被処理物を上昇させて装出することを特徴と
しているので、被処理物の表面近傍の温度や反応溶液の
濃度を均一化しながら湯洗することができ、湯洗による
封孔の均質化と皮膜の高耐蝕性を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願湯洗装置のリフタと湯洗槽の関係を示す原
理図である。
【図2】本願装置を備えたアルミサッシの皮膜処理シス
テムのライン構成を示す原理図である。
【図3】搬送クレーンの構造を示す正面図である。
【図4】陽極酸化皮膜と電着塗装膜を示す断面図であ
る。
【図5】電着塗装装置の分割手段を示す原理図である。
【符号の説明】
1 ローダ 2 アンローダ 3 脱脂装置 3a 脱脂槽 4 水洗装置 4a 水洗槽 5 エッチング装置 5a エッチング槽 6 水洗装置 6a 水洗槽 7 ディスマット装置 7a ディスマット槽 8 水洗装置 8a 水洗槽 9 陽極酸化装置 9a 陽極酸化槽 10 水洗装置 10a 水洗槽 13 着色電解装置 13a 着色電解槽 14 水洗装置 14a 水洗槽 15 湯洗装置 15 湯洗槽 16 水洗装置 16a 水洗槽 17 ED(電着塗装)装置 17a ED(電着塗装)槽 18 水洗装置 18a 水洗槽 19 焼付け乾燥装置 50 キャリアバー受け 60 クレーン支持部材 100 アルミサッシ皮膜形成ライン A アルミサッシ C キャリアバー L リフタ J 治具 K 切り欠き H1 〜H5 搬送クレーン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理物を吊架してなるキャリアバーを
    搬送クレーンより受領し、かつ該キャリアバーを下降・
    上昇可能なリフタを、湯洗槽の上部に設けたことを特徴
    とする湯洗装置。
  2. 【請求項2】 前記キャリアバー群を分割受領できるよ
    うに、前記リフタを複数設置したことを特徴とする湯洗
    装置。
  3. 【請求項3】 前記リフタにより、前記湯洗槽に浸漬中
    の前記被処理物を振動できるように構成した請求項1ま
    たは2に記載の湯洗装置。
  4. 【請求項4】 湯洗槽の上部に設けられたリフタによ
    り、被処理物を吊架してなるキャリアバーを搬送クレー
    ンから受領した後、該リフタでキャリアバーを下降させ
    て被処理物を湯洗槽内に浸漬し、さらに浸漬中の被処理
    物を該リフタで振動させながら湯洗し、所定時間経過後
    に、該リフタで湯洗済み被処理物を上昇させることを特
    徴とする湯洗方法。
JP26629291A 1991-10-15 1991-10-15 湯洗装置とその装置を用いた湯洗方法 Pending JPH05106086A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26629291A JPH05106086A (ja) 1991-10-15 1991-10-15 湯洗装置とその装置を用いた湯洗方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26629291A JPH05106086A (ja) 1991-10-15 1991-10-15 湯洗装置とその装置を用いた湯洗方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05106086A true JPH05106086A (ja) 1993-04-27

Family

ID=17428922

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26629291A Pending JPH05106086A (ja) 1991-10-15 1991-10-15 湯洗装置とその装置を用いた湯洗方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05106086A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05247691A (ja) * 1992-03-06 1993-09-24 Toyama Keikinzoku Kogyo Kk アルミサッシ形材の湯洗処理方法及び装置
KR101040101B1 (ko) * 2010-11-22 2011-06-09 주식회사 삼원알텍 금속의 아노다이징 자동화 처리시스템 및 그 처리방법

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05247691A (ja) * 1992-03-06 1993-09-24 Toyama Keikinzoku Kogyo Kk アルミサッシ形材の湯洗処理方法及び装置
KR101040101B1 (ko) * 2010-11-22 2011-06-09 주식회사 삼원알텍 금속의 아노다이징 자동화 처리시스템 및 그 처리방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6214193B1 (en) Electroplating process including pre-wetting and rinsing
US10119198B2 (en) Method of cleaning substrate holder
JPH03207900A (ja) 金属部品のクリーニング方法
US20140014523A1 (en) Method of anodizing hollow metallic bodies
CN109706510A (zh) 一种电镀挂具的自动搬运方法
JPH05106086A (ja) 湯洗装置とその装置を用いた湯洗方法
KR101608862B1 (ko) 금속의 아노다이징 처리장치
CN106065489A (zh) 一种铝型材电解着色方法
JPH05106072A (ja) キヤリアバー洗浄装置
CN113235154B (zh) 一种半导体前驱体不锈钢容器电抛装置及工艺
US3276983A (en) Method and apparatus for movement of workpieces in a plating machine
KR102035233B1 (ko) 도금 시스템
JPH05106092A (ja) 浸漬処理装置
JPS5842795A (ja) アルミニウム又はアルミニウム合金の縦吊り式表面処理方法
US4244792A (en) Method for stripping anodized aluminum and aluminum alloys
US5989401A (en) Expandable vertical dip pretreatment and electro-deposition system
JPH05125595A (ja) キヤリアバーローダ
US5824119A (en) Process for immersing a substrate in a plurality of processing baths
JPH05125592A (ja) 浸漬処理装置
EP0950730B1 (en) A system for galvanic treatment or finishing of pieces, and corresponding method
US9752250B2 (en) Equipment for the surface treatment of parts by immersion in a processing liquid
KR102057507B1 (ko) 도금 시스템
JPH09195092A (ja) 連続電解装置
US3276984A (en) Plating machine
IT201800006014A1 (it) Disco porta-pezzi a sgancio rapido per ossidazione anodica e telaio che lo comprende