JPH05106072A - キヤリアバー洗浄装置 - Google Patents
キヤリアバー洗浄装置Info
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- JPH05106072A JPH05106072A JP26629191A JP26629191A JPH05106072A JP H05106072 A JPH05106072 A JP H05106072A JP 26629191 A JP26629191 A JP 26629191A JP 26629191 A JP26629191 A JP 26629191A JP H05106072 A JPH05106072 A JP H05106072A
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- carrier bar
- tank
- aluminum sash
- washing tank
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- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 キャリアバーに吊架した複数の被処理物を処
理液槽内にて浸漬する工程、特に、アルミサッシの皮膜
形成システムにおいて、キャリアバー間の汚染も洗浄可
能なキャリアバー洗浄装置を提供する。 【構成】 水洗槽の上部に、先端に洗浄ノズルを有する
回動アームを設け、かつ該洗浄ノズルを、該水洗槽の上
方に横架された複数のキャリアバー間に装入・退避でき
るように構成し、キャリアバーや治具に付着した汚染液
を洗浄できるようにした。
理液槽内にて浸漬する工程、特に、アルミサッシの皮膜
形成システムにおいて、キャリアバー間の汚染も洗浄可
能なキャリアバー洗浄装置を提供する。 【構成】 水洗槽の上部に、先端に洗浄ノズルを有する
回動アームを設け、かつ該洗浄ノズルを、該水洗槽の上
方に横架された複数のキャリアバー間に装入・退避でき
るように構成し、キャリアバーや治具に付着した汚染液
を洗浄できるようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、被処理物を吊架した
複数本のキャリアバーを洗浄する工程に用いて好適なキ
ャリアバー洗浄装置に関するものである。
複数本のキャリアバーを洗浄する工程に用いて好適なキ
ャリアバー洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、被処理物を液槽内の処理液に浸
漬して表面処理を行う場合、被処理物を複数本のキャリ
アバーに吊架して、様々な工程を移送することが多い。
例えば、アルミサッシの皮膜形成システムでは、被処理
物(アルミサッシ)をキャリアバーの下側に吊架し、該
キャリアバーを 脱脂→水洗→エッチング→水洗→ディスマット→水洗→
陽極酸化→水洗→着色→水洗→湯洗→水洗→電着塗装→
水洗 といった一連の工程に、搬送クレーンで移送することを
行っている。
漬して表面処理を行う場合、被処理物を複数本のキャリ
アバーに吊架して、様々な工程を移送することが多い。
例えば、アルミサッシの皮膜形成システムでは、被処理
物(アルミサッシ)をキャリアバーの下側に吊架し、該
キャリアバーを 脱脂→水洗→エッチング→水洗→ディスマット→水洗→
陽極酸化→水洗→着色→水洗→湯洗→水洗→電着塗装→
水洗 といった一連の工程に、搬送クレーンで移送することを
行っている。
【0003】こうした形態のシステムでは、被処理物を
吊架したキャリアバーは、各種処理液槽の上部にて、様
々な処理液の飛沫や蒸気に曝される。この結果、脱脂槽
における酸性液、エッチング槽における苛性液、ディス
マット槽、陽極酸化槽などにおける硫酸液、着色電解に
よる硫酸ニッケル溶液、電着塗装槽における有機塗料な
どが、キャリアバーの各所に付着することとなる。
吊架したキャリアバーは、各種処理液槽の上部にて、様
々な処理液の飛沫や蒸気に曝される。この結果、脱脂槽
における酸性液、エッチング槽における苛性液、ディス
マット槽、陽極酸化槽などにおける硫酸液、着色電解に
よる硫酸ニッケル溶液、電着塗装槽における有機塗料な
どが、キャリアバーの各所に付着することとなる。
【0004】このように、キャリアバーに付着する処理
液は、化学反応性に富むものが多く、付着液が搬送中に
滴下すると、下方に吊架された被処理物の表面を汚染し
て不良品を発生させる恐れがある。特に、着色電解工程
は、製品の色付けの程度によってその浸漬処理時間が異
なるため、後から搬送された被処理物が、浸漬処理中の
被処理物の上方を追い越し搬送されることがあり、この
種のトラブルが発生しやすい。
液は、化学反応性に富むものが多く、付着液が搬送中に
滴下すると、下方に吊架された被処理物の表面を汚染し
て不良品を発生させる恐れがある。特に、着色電解工程
は、製品の色付けの程度によってその浸漬処理時間が異
なるため、後から搬送された被処理物が、浸漬処理中の
被処理物の上方を追い越し搬送されることがあり、この
種のトラブルが発生しやすい。
【0005】こうした汚染による不良品発生は、6m程
度の長尺物を製品単位とするアルミサッシの皮膜処理工
程では、大きな経済損失につながる重要問題であった。
また、付着液によるキャリアバー自体の汚染や腐食は、
作業環境を悪化させるだけでなく、安全性に対する不安
要因にもなっていた。そこで、従来は、水洗槽の上部に
洗浄ノズルを複数配置し、該洗浄ノズルによってキャリ
アバーの周囲から放水するように構成したキャリアバー
洗浄装置により、キャリアバーを洗浄するようになって
いた。
度の長尺物を製品単位とするアルミサッシの皮膜処理工
程では、大きな経済損失につながる重要問題であった。
また、付着液によるキャリアバー自体の汚染や腐食は、
作業環境を悪化させるだけでなく、安全性に対する不安
要因にもなっていた。そこで、従来は、水洗槽の上部に
洗浄ノズルを複数配置し、該洗浄ノズルによってキャリ
アバーの周囲から放水するように構成したキャリアバー
洗浄装置により、キャリアバーを洗浄するようになって
いた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のキャリアバー洗浄装置は、キャリアバーの周囲から
放水する構成であったため、複数本のキャリアバーを備
えたキャリアを対象にする時、各キャリアバー間に付着
した処理液を洗い流すことが困難であった。この発明は
上記の点に鑑み、キャリアバー間の汚染も洗浄可能なキ
ャリアバー洗浄装置を提供するとを目的としている。
来のキャリアバー洗浄装置は、キャリアバーの周囲から
放水する構成であったため、複数本のキャリアバーを備
えたキャリアを対象にする時、各キャリアバー間に付着
した処理液を洗い流すことが困難であった。この発明は
上記の点に鑑み、キャリアバー間の汚染も洗浄可能なキ
ャリアバー洗浄装置を提供するとを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めこの発明のキャリアバー洗浄装置は、水洗槽の上部
に、先端に洗浄ノズルを有する回動アームを設け、かつ
該洗浄ノズルを、該水洗槽の上方に横架された複数のキ
ャリアバー間に装入・退避できるように構成し、キャリ
アバー間に付着した汚染液を洗浄できるようにしたもの
である。
めこの発明のキャリアバー洗浄装置は、水洗槽の上部
に、先端に洗浄ノズルを有する回動アームを設け、かつ
該洗浄ノズルを、該水洗槽の上方に横架された複数のキ
ャリアバー間に装入・退避できるように構成し、キャリ
アバー間に付着した汚染液を洗浄できるようにしたもの
である。
【0008】
【作用】搬送クレーンで搬送されたキャリアが水洗槽の
上部で停止すると、水洗槽の上部に設けられた回動アー
ムが回動して、先端の洗浄ノズルが複数のキャリアバー
間に装入される。そして、回動アーム先端の洗浄ノズ
ル、及び水洗槽上部に固定された洗浄ノズルが、キャリ
アバーの周囲と各キャリアバー間に放水を開始する。こ
こで、キャリアバーは全方向から放水されるため、洗い
残しとなる部位がない。洗浄後、回動アーム先端の洗浄
ノズルは退避するので、キャリアバーの搬送の妨げとな
ることはない。
上部で停止すると、水洗槽の上部に設けられた回動アー
ムが回動して、先端の洗浄ノズルが複数のキャリアバー
間に装入される。そして、回動アーム先端の洗浄ノズ
ル、及び水洗槽上部に固定された洗浄ノズルが、キャリ
アバーの周囲と各キャリアバー間に放水を開始する。こ
こで、キャリアバーは全方向から放水されるため、洗い
残しとなる部位がない。洗浄後、回動アーム先端の洗浄
ノズルは退避するので、キャリアバーの搬送の妨げとな
ることはない。
【0009】
【実施例】以下、この発明を添付図面に示す一実施例に
基づいて説明する。図1は本願キャリア洗浄装置の全体
構成を示す原理図、図2は本願装置を備えたアルミサッ
シの皮膜処理システムのライン構成を示す原理図、図3
は搬送クレーンの構造を示す正面図、図4は陽極酸化皮
膜と電着塗装膜を示す断面図である。
基づいて説明する。図1は本願キャリア洗浄装置の全体
構成を示す原理図、図2は本願装置を備えたアルミサッ
シの皮膜処理システムのライン構成を示す原理図、図3
は搬送クレーンの構造を示す正面図、図4は陽極酸化皮
膜と電着塗装膜を示す断面図である。
【0010】図において、1はローダで、該ローダ1
は、複数のアルミサッシAをキャリアバーCに吊架させ
て、搬送クレーンで搬送できるようにするためのもので
ある。即ち、該ローダ1により、アルミサッシAの端部
に形成された切り欠きKに治具Jを係止させて、キャリ
アバーCに吊架できるようになっている。該ローダ1か
ら、ライン100の最終工程であるアンローダ2の間に
は、ライン100の長手方向に沿ってキャリア受け5
0、50が架設され、キャリアバーCの両端部を支持で
きるようになっている。ここで、ローダ1からアンロー
ダ2に至るライン長は、100m程度に及ぶことがあ
る。
は、複数のアルミサッシAをキャリアバーCに吊架させ
て、搬送クレーンで搬送できるようにするためのもので
ある。即ち、該ローダ1により、アルミサッシAの端部
に形成された切り欠きKに治具Jを係止させて、キャリ
アバーCに吊架できるようになっている。該ローダ1か
ら、ライン100の最終工程であるアンローダ2の間に
は、ライン100の長手方向に沿ってキャリア受け5
0、50が架設され、キャリアバーCの両端部を支持で
きるようになっている。ここで、ローダ1からアンロー
ダ2に至るライン長は、100m程度に及ぶことがあ
る。
【0011】H1 〜H5 は、図3に示すようなガントリ
ー型の搬送クレーンで、該搬送クレーンH1 〜H5 は、
ローダ1からアンローダ2間の適所に配設されて、前記
キャリアバーCを皮膜処理の各工程に移送できるように
構成されている。即ち、該搬送クレーンH1 〜H5 が互
いに連係してキャリアバーCを移送することにより、ア
ルミサッシAの表面処理が順次行われるようになってい
る。60は該搬送クレーンH1 〜H5 を走行させるため
のクレーン支持部材で、該クレーン支持部材60はライ
ン100の上方に、長手方向に沿って設けられている。
ー型の搬送クレーンで、該搬送クレーンH1 〜H5 は、
ローダ1からアンローダ2間の適所に配設されて、前記
キャリアバーCを皮膜処理の各工程に移送できるように
構成されている。即ち、該搬送クレーンH1 〜H5 が互
いに連係してキャリアバーCを移送することにより、ア
ルミサッシAの表面処理が順次行われるようになってい
る。60は該搬送クレーンH1 〜H5 を走行させるため
のクレーン支持部材で、該クレーン支持部材60はライ
ン100の上方に、長手方向に沿って設けられている。
【0012】3は脱脂装置で、該脱脂装置3はアルミサ
ッシ表面に付着した油分を除去するためのもので、燐酸
塩を主成分とする処理液が脱脂槽3a内に貯蔵されてい
る。そして、該脱脂槽3aにアルミサッシAを浸漬処理
した後、水洗槽4aにて洗浄し、表面クリーニングを行
えるようになっている。5はエッチング装置で、該エッ
チング装置5のエッチング槽5a内には苛性ソーダが貯
蔵され、脱脂済みアルミサッシAの表面を浸食して、押
し出し成形時に生じたダイスマークや、搬送工程で生じ
たキズなどを除去し、つや消し処理を行えるようになっ
ている。6aは、該エッチング装置5でエッチング処理
したアルミサッシAを洗浄する水洗槽である。
ッシ表面に付着した油分を除去するためのもので、燐酸
塩を主成分とする処理液が脱脂槽3a内に貯蔵されてい
る。そして、該脱脂槽3aにアルミサッシAを浸漬処理
した後、水洗槽4aにて洗浄し、表面クリーニングを行
えるようになっている。5はエッチング装置で、該エッ
チング装置5のエッチング槽5a内には苛性ソーダが貯
蔵され、脱脂済みアルミサッシAの表面を浸食して、押
し出し成形時に生じたダイスマークや、搬送工程で生じ
たキズなどを除去し、つや消し処理を行えるようになっ
ている。6aは、該エッチング装置5でエッチング処理
したアルミサッシAを洗浄する水洗槽である。
【0013】7はディスマット装置で、該ディスマット
装置7のディスマット槽7aには硫酸を主成分とする溶
液が貯蔵され、エッチング処理に伴いアルミサッシAの
表面に析出した合金成分(シリコン、マンガン、鉄な
ど)を除去できるようになっている。8は該ディスマッ
ト装置7で処理されたアルミサッシAを洗浄する水洗装
置で、8aはその水洗槽である。
装置7のディスマット槽7aには硫酸を主成分とする溶
液が貯蔵され、エッチング処理に伴いアルミサッシAの
表面に析出した合金成分(シリコン、マンガン、鉄な
ど)を除去できるようになっている。8は該ディスマッ
ト装置7で処理されたアルミサッシAを洗浄する水洗装
置で、8aはその水洗槽である。
【0014】9は陽極酸化装置で、該陽極酸化装置9の
陽極酸化槽9aには硫酸を主成分とする溶液が貯蔵さ
れ、該槽9a内に浸漬したアルミサッシAを陽極として
電解処理を行うことにより、その表面にいわゆるDup
lex皮膜を形成できるようになっている。即ち、アル
ミサッシAを陽極として所定時間通電することにより、
図4に示すような多孔質のアルマイト(酸化アルミニウ
ム)皮膜を、成長できるようになっている。
陽極酸化槽9aには硫酸を主成分とする溶液が貯蔵さ
れ、該槽9a内に浸漬したアルミサッシAを陽極として
電解処理を行うことにより、その表面にいわゆるDup
lex皮膜を形成できるようになっている。即ち、アル
ミサッシAを陽極として所定時間通電することにより、
図4に示すような多孔質のアルマイト(酸化アルミニウ
ム)皮膜を、成長できるようになっている。
【0015】10は、該陽極酸化装置9から取り出した
アルミサッシAを洗浄する水洗装置である。該水洗装置
10の水洗槽10aの上部には、先端に洗浄ノズル11
を有する回動アーム12が設けられ、かつ該洗浄ノズル
11が、該水洗槽10aの上方に横架された複数のキャ
リアバーC間に、装入・退避できるように構成されてい
る。
アルミサッシAを洗浄する水洗装置である。該水洗装置
10の水洗槽10aの上部には、先端に洗浄ノズル11
を有する回動アーム12が設けられ、かつ該洗浄ノズル
11が、該水洗槽10aの上方に横架された複数のキャ
リアバーC間に、装入・退避できるように構成されてい
る。
【0016】即ち、図1に示すように、主アーム12a
と該主アーム12aに直角な枝アーム12b、12bか
らなる回動アーム12は、0〜90度の範囲で回動可能
に構成され、装入時は主アーム12aが水平状態まで回
動するとともに、枝アーム12b、12bがキャリアバ
ーC間に垂直に入り込み、その先端の洗浄ノズル11、
11が、キャリアバーCとその下部に設けられた治具J
に向けて放水できるように構成されている。このため、
キャリアバーCとその治具Jは、あらゆる方向から放水
され、完全に洗浄できるようになっている。また、退避
時は、主アーム12aは垂直状態になり、枝アーム12
b、12bが、キャリアバーC間から対比すとともに、
搬送クレーンの通過空間内にも侵入しないようになって
いる。
と該主アーム12aに直角な枝アーム12b、12bか
らなる回動アーム12は、0〜90度の範囲で回動可能
に構成され、装入時は主アーム12aが水平状態まで回
動するとともに、枝アーム12b、12bがキャリアバ
ーC間に垂直に入り込み、その先端の洗浄ノズル11、
11が、キャリアバーCとその下部に設けられた治具J
に向けて放水できるように構成されている。このため、
キャリアバーCとその治具Jは、あらゆる方向から放水
され、完全に洗浄できるようになっている。また、退避
時は、主アーム12aは垂直状態になり、枝アーム12
b、12bが、キャリアバーC間から対比すとともに、
搬送クレーンの通過空間内にも侵入しないようになって
いる。
【0017】13は着色電解装置で、該着色電解装置1
3の電解槽13aには硫酸ニッケルと硼酸を主成分とす
る処理液が貯蔵されており、該電解槽13a内に浸漬し
たアルミサッシAの酸化皮膜の微細孔内に、めっき作用
によってニッケルを析出できるように構成されている
(図4)。この工程では、被処理物(アルミサッシ)の
仕様に応じて電解時間を調整することにより析出量を制
御し、着色の程度をコントロールできるようになってい
る。このため、着色電解中のアルミサッシAの上方を、
後から搬送されたアルミサッシA(例えば、無着色仕様
のもの)が通過することが起きうるが、直前の工程であ
る前記水洗装置10において、キャリアバーC、治具
J、及びアルミサッシAがそれぞれ完全に洗浄されてい
るので、各種処理液の滴下による汚染の恐れはない。
3の電解槽13aには硫酸ニッケルと硼酸を主成分とす
る処理液が貯蔵されており、該電解槽13a内に浸漬し
たアルミサッシAの酸化皮膜の微細孔内に、めっき作用
によってニッケルを析出できるように構成されている
(図4)。この工程では、被処理物(アルミサッシ)の
仕様に応じて電解時間を調整することにより析出量を制
御し、着色の程度をコントロールできるようになってい
る。このため、着色電解中のアルミサッシAの上方を、
後から搬送されたアルミサッシA(例えば、無着色仕様
のもの)が通過することが起きうるが、直前の工程であ
る前記水洗装置10において、キャリアバーC、治具
J、及びアルミサッシAがそれぞれ完全に洗浄されてい
るので、各種処理液の滴下による汚染の恐れはない。
【0018】14aは着色処理済みのアルミサッシAを
洗浄する水洗槽である。15は湯洗装置で、該湯洗装置
15の湯洗槽15aには高温水(温度=80〜95℃以
上)が貯蔵され、該湯洗槽15内への浸漬処理時間を制
御することにより、アルミサッシAの表面に水和物(A
l2 O3 ・nH2 O)を形成して封孔処理を行えるよう
になっている。即ち、 Al2 O3 +H2 O → 2AlO(OH) → Al2 O3 ・H2 O なる反応によって微細孔の側壁を膨張させ、微細孔を塞
ぐことができるようになっている。
洗浄する水洗槽である。15は湯洗装置で、該湯洗装置
15の湯洗槽15aには高温水(温度=80〜95℃以
上)が貯蔵され、該湯洗槽15内への浸漬処理時間を制
御することにより、アルミサッシAの表面に水和物(A
l2 O3 ・nH2 O)を形成して封孔処理を行えるよう
になっている。即ち、 Al2 O3 +H2 O → 2AlO(OH) → Al2 O3 ・H2 O なる反応によって微細孔の側壁を膨張させ、微細孔を塞
ぐことができるようになっている。
【0019】ここで、湯洗槽15aの上部にはリフタ
(図示せず)が設けられ、被処理物を吊架したキャリア
バーCを搬送クレーンから受領した後、該リフタでキャ
リアバーを下降させて被処理物を湯洗槽15a内に浸漬
し、さらに浸漬中の被処理物を該リフタLで振動しなが
ら湯洗し、所定時間経過後に、該リフタで湯洗済み被処
理物を上昇させられるように構成されている。
(図示せず)が設けられ、被処理物を吊架したキャリア
バーCを搬送クレーンから受領した後、該リフタでキャ
リアバーを下降させて被処理物を湯洗槽15a内に浸漬
し、さらに浸漬中の被処理物を該リフタLで振動しなが
ら湯洗し、所定時間経過後に、該リフタで湯洗済み被処
理物を上昇させられるように構成されている。
【0020】16は湯洗処理されたアルミサッシAを洗
浄する水洗装置、16aはその水洗槽である。17はE
D(電着塗装)装置で、該ED装置17は、着色済みア
ルミサッシAの表面にアクリル樹脂皮膜を形成するため
のもので、ED槽17a内には、水溶性熱硬化塗料(ア
クリル樹脂、メラミン、イソプロピルアルコールなどの
水溶液)が貯蔵されている。ここで、該ED装置17
は、複数本のアルミサッシAを所定の分割数に分割して
搬送することができ、かつ処理液を貯蔵したED槽17
aが、該分割数に応じた縮小容積に構成されている。こ
れは、ED槽17a内の処理液の”新陳代謝”を円滑に
進行させすることにより劣化を防ぎ、処理液の交換サイ
クルを充分長くするか、全く不要にするためである。
浄する水洗装置、16aはその水洗槽である。17はE
D(電着塗装)装置で、該ED装置17は、着色済みア
ルミサッシAの表面にアクリル樹脂皮膜を形成するため
のもので、ED槽17a内には、水溶性熱硬化塗料(ア
クリル樹脂、メラミン、イソプロピルアルコールなどの
水溶液)が貯蔵されている。ここで、該ED装置17
は、複数本のアルミサッシAを所定の分割数に分割して
搬送することができ、かつ処理液を貯蔵したED槽17
aが、該分割数に応じた縮小容積に構成されている。こ
れは、ED槽17a内の処理液の”新陳代謝”を円滑に
進行させすることにより劣化を防ぎ、処理液の交換サイ
クルを充分長くするか、全く不要にするためである。
【0021】18はED処理済みのアルミサッシAを洗
浄する水洗装置、18aはその水洗槽である。19はア
ルミサッシAの塗装膜を焼付け乾燥するための焼付け乾
燥装置19である。該焼付け乾燥装置19より取り出さ
れた被処理物(アルミサッシA)は、前記アンローダ2
によってライン100外へ、処理済み製品として搬出さ
れるように構成されている。
浄する水洗装置、18aはその水洗槽である。19はア
ルミサッシAの塗装膜を焼付け乾燥するための焼付け乾
燥装置19である。該焼付け乾燥装置19より取り出さ
れた被処理物(アルミサッシA)は、前記アンローダ2
によってライン100外へ、処理済み製品として搬出さ
れるように構成されている。
【0022】上記実施例において、ローダ1にて搬送ク
レーンH1 に吊架された被処理物(アルミサッシA)
は、脱脂装置3により油分除去、水洗装置4で水洗、エ
ッチング装置で表面の傷等を除去、水洗装置8で水洗、
ディスマット装置7で雑金属を除去、水洗装置8で水洗
処理をそれぞれ行う。そして、陽極酸化装置9で、アル
ミサッシAの表面に微細孔を有するアルマイト皮膜を形
成した後、水洗装置10でアルミサッシAと治具J、及
びアルミサッシAを水洗する。ここで、回動アーム12
の洗浄ノズル11は、複数本のキャリアバーC間に入り
込んで放水するので、キャリアバーCや治具Jに付着し
た化学反応性の液体を完全に洗い落とすことができる。
次に、着色電解装置13で、アルミサッシAの表面の微
細孔内に適宜量のニッケルを析出させて着色し、水洗装
置14で水洗処理する。この着色電解工程は、製品の色
付けの程度によってその浸漬処理時間が異なるため、後
から搬送されたキャリアバーCが、浸漬処理中のアルミ
サッシAの上方を追い越し搬送することがあるが、水洗
装置10により、キャリアバーCと治具Jの洗浄が完全
に行われているので、付着液の滴下による汚染の恐れは
ない。
レーンH1 に吊架された被処理物(アルミサッシA)
は、脱脂装置3により油分除去、水洗装置4で水洗、エ
ッチング装置で表面の傷等を除去、水洗装置8で水洗、
ディスマット装置7で雑金属を除去、水洗装置8で水洗
処理をそれぞれ行う。そして、陽極酸化装置9で、アル
ミサッシAの表面に微細孔を有するアルマイト皮膜を形
成した後、水洗装置10でアルミサッシAと治具J、及
びアルミサッシAを水洗する。ここで、回動アーム12
の洗浄ノズル11は、複数本のキャリアバーC間に入り
込んで放水するので、キャリアバーCや治具Jに付着し
た化学反応性の液体を完全に洗い落とすことができる。
次に、着色電解装置13で、アルミサッシAの表面の微
細孔内に適宜量のニッケルを析出させて着色し、水洗装
置14で水洗処理する。この着色電解工程は、製品の色
付けの程度によってその浸漬処理時間が異なるため、後
から搬送されたキャリアバーCが、浸漬処理中のアルミ
サッシAの上方を追い越し搬送することがあるが、水洗
装置10により、キャリアバーCと治具Jの洗浄が完全
に行われているので、付着液の滴下による汚染の恐れは
ない。
【0023】次に、搬送クレーンH3 により、キャリア
バーCを湯洗装置15のリフタLに移送し、該リフタL
によりキャリアバーCを下降させ、アルミサッシAを湯
洗槽15a内に浸漬し、湯洗処理を行う。この時、湯洗
中のアルミサッシAをリフタLで振動させながら湯洗す
るので、水和反応領域の温度やイオン濃度などが均一に
保たれ、良質の封孔処理が進行する。湯洗処理が終わっ
たアルミサッシAは、リフタLによりキャリアバーCを
介して上昇され、搬送クレーンH4 に移送され、水洗装
置16により水洗される。
バーCを湯洗装置15のリフタLに移送し、該リフタL
によりキャリアバーCを下降させ、アルミサッシAを湯
洗槽15a内に浸漬し、湯洗処理を行う。この時、湯洗
中のアルミサッシAをリフタLで振動させながら湯洗す
るので、水和反応領域の温度やイオン濃度などが均一に
保たれ、良質の封孔処理が進行する。湯洗処理が終わっ
たアルミサッシAは、リフタLによりキャリアバーCを
介して上昇され、搬送クレーンH4 に移送され、水洗装
置16により水洗される。
【0024】そして、ED(電着塗装)装置17によ
り、アルミサッシAの表面に所定厚の塗装膜を形成した
のち、水洗装置18で水洗、焼き付け乾燥装置19によ
って焼付処理を行って、アンローダ2を介してライン1
00より搬出する。
り、アルミサッシAの表面に所定厚の塗装膜を形成した
のち、水洗装置18で水洗、焼き付け乾燥装置19によ
って焼付処理を行って、アンローダ2を介してライン1
00より搬出する。
【0025】
【発明の効果】上記ようにこの発明のキャリアバー洗浄
装置は、水洗槽の上部に、先端に洗浄ノズルを有する回
動アームを設け、かつ該洗浄ノズルを、該水洗槽の上方
に横架された複数のキャリアバー間に装入・退避できる
ように構成したことを特徴としているので、キャリアバ
ー間に付着した汚染液をあらゆる方向から洗浄すること
ができる。
装置は、水洗槽の上部に、先端に洗浄ノズルを有する回
動アームを設け、かつ該洗浄ノズルを、該水洗槽の上方
に横架された複数のキャリアバー間に装入・退避できる
ように構成したことを特徴としているので、キャリアバ
ー間に付着した汚染液をあらゆる方向から洗浄すること
ができる。
【0026】この結果、キャリアバーの追越しを伴う工
程、特に、着色電解工程における汚染液の滴下による不
良品発生を防止でき、品質と歩留り向上の双方に多大な
効果を奏するものである。
程、特に、着色電解工程における汚染液の滴下による不
良品発生を防止でき、品質と歩留り向上の双方に多大な
効果を奏するものである。
【図1】本願キャリア洗浄装置の全体構成を示す原理図
である。
である。
【図2】本願装置を備えたアルミサッシの皮膜処理シス
テムのライン構成を示す原理図である。
テムのライン構成を示す原理図である。
【図3】搬送クレーンの構造を示す正面図である。
【図4】陽極酸化皮膜と電着塗装膜を示す断面図であ
る。
る。
1 ローダ 2 アンローダ 3 脱脂装置 3a 脱脂槽 4 水洗装置 4a 水洗槽 5 エッチング装置 5a エッチング槽 6 水洗装置 6a 水洗槽 7 ディスマット装置 7a ディスマット槽 8 水洗装置 8a 水洗槽 9 陽極酸化装置 9a 陽極酸化槽 10 水洗装置 10a 水洗槽 11 洗浄ノズル 12 回動アーム 12a 主アーム 12b 枝アーム 13 着色電解装置 13a 着色電解槽 14 水洗装置 14a 水洗槽 15 湯洗装置 15 湯洗槽 16 水洗装置 16a 水洗槽 17 ED装置 17a ED槽 18 水洗装置 18a 水洗槽 19 焼付け乾燥装置 50 キャリアバー受け 60 クレーン支持部材 100 アルミサッシ皮膜形成ライン A アルミサッシ C キャリアバー J 治具 K 切り欠き H1 〜H5 搬送クレーン
Claims (1)
- 【請求項1】 水洗槽の上部に、先端に洗浄ノズルを有
する回動アームを設け、かつ該洗浄ノズルを、該水洗槽
の上方に横架された複数のキャリアバー間に装入・退避
できるように構成したことを特徴とするキャリアバー洗
浄装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26629191A JPH05106072A (ja) | 1991-10-15 | 1991-10-15 | キヤリアバー洗浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26629191A JPH05106072A (ja) | 1991-10-15 | 1991-10-15 | キヤリアバー洗浄装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05106072A true JPH05106072A (ja) | 1993-04-27 |
Family
ID=17428908
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26629191A Pending JPH05106072A (ja) | 1991-10-15 | 1991-10-15 | キヤリアバー洗浄装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05106072A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05247677A (ja) * | 1992-03-03 | 1993-09-24 | Toyama Keikinzoku Kogyo Kk | アルミニウム押出形材皮膜処理用治具の洗浄装置 |
JP2011236459A (ja) * | 2010-05-07 | 2011-11-24 | Nisshin Steel Co Ltd | 酸洗設備及び酸洗設備の停止時処理方法 |
CN108746004A (zh) * | 2018-04-27 | 2018-11-06 | 无锡华美钼业有限公司 | 具备清洗功能的钼杆放置架 |
-
1991
- 1991-10-15 JP JP26629191A patent/JPH05106072A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05247677A (ja) * | 1992-03-03 | 1993-09-24 | Toyama Keikinzoku Kogyo Kk | アルミニウム押出形材皮膜処理用治具の洗浄装置 |
JP2011236459A (ja) * | 2010-05-07 | 2011-11-24 | Nisshin Steel Co Ltd | 酸洗設備及び酸洗設備の停止時処理方法 |
CN108746004A (zh) * | 2018-04-27 | 2018-11-06 | 无锡华美钼业有限公司 | 具备清洗功能的钼杆放置架 |
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