JP4021802B2 - 電着塗装システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電着塗装システムに関し、特に、自動車ボデーをワークとして用いる場合の電着塗装システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車ボデーなどの被塗装物(以下、「ワーク」と称する。)の下塗り塗装として、電着塗装が広く用いられている。一般的に、ワークに対する電着塗装は、コンベアに吊り下げられたハンガにワークを保持させた上で、当該ハンガを前処理ユニット(脱脂用アルカリ溶液を用いた脱脂手段や化成処理手段、水洗手段などを含む)および電着塗装ユニット(電着塗料を用いた電着塗装手段などを含む)に順次搬送することにより行われる。
【0003】
上述のようにして電着塗装が施されたワークは、上記ハンガから取り外して別の搬送手段(例えば、台車など)に移載され、当該別の搬送手段によって焼付乾燥炉ヘ搬送される。焼付乾燥炉に搬送されたワークは、当該焼付乾燥炉で電着塗料が焼付乾燥された後、さらに次の工程(例えば、中塗り工程など)へと搬送される。一方、電着塗装が施されたワークを別の搬送手段に移載した後のハンガは、未塗装の新たなワークを保持した上で、再度前処理ユニットおよび電着塗装ユニットに順次搬送される。
【0004】
しかしながら、上述のように、焼付乾燥炉を通過させずにハンガを循環使用する電着塗装システムにおいては、電着塗装ユニットの電着塗装手段においてハンガの表面に付着し、残留した電着塗料が、前処理ユニットの脱脂手段における脱脂用アルカリ溶液と反応して固形化する。これにより、ハンガの表面には、固形物の形成に起因する凹凸が生じるため、脱脂用アルカリ溶液や電着塗料がより残留し易くなる。したがって、上記電着塗装システムで循環使用されるハンガの表面においては、固形物の形成が加速度的に進行する。このようにしてハンガの表面に形成される固形物は、ある程度の量に達すると不用意にハンガから剥離し、ワークに付着したり脱脂用アルカリ溶液や電着塗料などに混入したりすることによって、ワークの塗装不良を引き起こす要因となる。
【0005】
そこで、上述のような要因による塗装不良の発生を抑制することが可能な電着塗装システムとして、前処理ユニットおよび電着塗装ユニットに加えて、さらにハンガ洗浄装置を備える電着塗装システムが公知となっている。以下に、このような電着塗装システムの一例について、図3〜図4を参照しつつ具体的に説明する。図3は、上記一例としての電着塗装システムX’の構成図であり、図4は、図3に示す電着塗装システムX’の要部拡大図である。電着塗装システムX’は、図3に示すように、ハンガ1’と、図示しないワークを保持したハンガ1’を搬送するための搬送手段2’と、電着塗装システムX’外から搬入されるワークをハンガ1’に搭載するための搭載ユニット3’と、ワークに対して前処理を施すための前処理ユニット4’と、ワークに対して電着塗装を施すための電着塗装ユニット5’と、ワークを図示しない別の搬送手段(例えば、台車など)に移載するための移載ユニット6’と、ハンガ1’の洗浄を行うためのハンガ洗浄装置7’とを備える。ハンガ洗浄装置7’は、図4に示すように、電着塗装ユニット5’を経て搬送手段2’により当該ハンガ洗浄装置7’に搬送されたハンガ1’に対して水W1’を噴きつけるためのスプレ装置710’と、スプレ装置710’からハンガ1’に噴きつけられた水を回収して貯めるための貯水部70’と、貯水部70’からスプレ装置710’に水W1’を循環供給するためのポンプ711’とを有する。
【0006】
しかし、ハンガ洗浄装置7’では、ハンガ1’の水洗に使用した後の水を貯水部70’に貯めて循環使用するため、スプレ装置710’を介してハンガ1’に噴きつけられる水W1’に電着塗料が混在する。そのため、ハンガ洗浄装置7’を経たハンガ1’には、電着塗料を含有する水W1’が付着し、残留した状態となる。したがって、ハンガ洗浄装置7’では、ハンガ1’の洗浄を充分に行うことが困難である。
【0007】
そこで、ハンガの洗浄をより充分に行うことが可能なハンガ洗浄装置が開発されている。具体的には、洗浄液を貯留した洗浄液槽有する洗浄ディップ工程部と、塗膜膨潤工程部と、濾過された洗浄液が供給されるスプレ装置を有する洗浄スプレー工程部と、純水が供給されるスプレ装置を有する水洗スプレー工程部とを有するハンガ洗浄装置が公知となっている(例えば、特許文献1参照。)。
【0008】
【特許文献1】
特開2003−34896号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に開示されている技術において、水洗スプレー工程におけるハンガの洗浄には、純水が使用される。したがって、ハンガ洗浄装置、ひいては電着塗装システム全体における純水の使用量を抑制するためには、未だ改善の余地がある。
【0010】
本発明は、このような事情のもとで考え出されたものであって、純水の使用量を低減しつつ、充分にハンガの洗浄を行うことが可能な電着塗装システムを提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明により提供される電着塗装システムは、ワークを保持するためのハンガと、ワークに対して化成処理液を接液させることにより当該ワークに化成処理を施すための化成処理手段および上記化成処理を施したワークを水洗するための第1水洗手段を有する前処理ユニットと、上記前処理ユニットを用いて前処理が施されたワークに対して電着塗料を接液させることにより当該ワークに電着塗装を施すための電着塗装手段および上記電着塗装を施したワークを水洗するための第2水洗手段を有する電着塗装ユニットと、上記ハンガに付着した上記電着塗料を水洗除去するためのハンガ洗浄装置と、上記ハンガを上記前処理ユニット、上記電着塗装ユニットおよび上記ハンガ洗浄装置に順次搬送するための搬送手段と、を備えるものであって、上記ハンガ洗浄装置は、当該ハンガ洗浄装置でハンガの水洗に使用した後の水をためる貯水部と、上記貯水部の水を用いて水洗を行う第3水洗手段と、上記第1水洗手段でワークの水洗に使用した後の水を用いて水洗を行う第4水洗手段とを有することを特徴としている。
【0012】
このような構成によると、電着塗装ユニットの電着塗装手段においてハンガに付着し、第2水洗手段を経てもハンガに残留した電着塗料は、第3および第4水洗手段による二段階で水洗除去される。特に、第4水洗手段において使用される水は、化成処理液の水洗に使用されただけであり、電着塗料が含まれていない。加えて、化成処理液が酸性であるため、第4水洗手段において使用される水は、アルカリ性ではない。したがって、ハンガに残留した電着塗料と反応を起こすことなく、当該電着塗料を充分に除去することが可能となる。また、第3水洗手段において水洗に使用される水は、ハンガ洗浄装置内でハンガの水洗に使用した水を循環使用したものであり、第4水洗手段において水洗に使用される水は、電着塗装システム内の第1水洗手段において化成処理液の水洗に使用した排水を使用したものである。つまり、ハンガ洗浄装置には、電着塗装システムの外部から直接、純水を新たに供給する必要がない。したがって、ハンガ洗浄装置、ひいては電着塗装システム全体における純水の使用量が低減される。
【0013】
好ましくは、第3水洗手段および/または第4水洗手段は、スプレ装置を有する。このような構成によると、スプレ装置によりハンガに対して水を広範囲で均一に噴きつけることが可能となる。そのため、ハンガに付着している電着塗料の除去をより効果的に行うことが可能となる。
【0014】
好ましくは、第1水洗手段は、複数段の水洗ブースを有しており、当該複数段の水洗ブースの各段でワークの水洗に使用した後の水を、それぞれその前段の水洗ブースでワークを水洗するための水として使用するとともに、最前段の水洗ブースでワークの水洗に使用した後の水を、上記第4水洗手段でハンガを水洗するための水として用いる。ここで、「最前段」とは、化成処理手段を経たワークに対して最初の水洗が行われる段である。このような構成によると、第1水洗手段における水洗が複数段の水洗ブースで行われ、かつ、水洗ブース内の化成処理液の濃度が、最前段の水洗ブースから最後段の水洗ブース(一般的には純水あるいは浄水を用いて水洗を行う)にかけて順に低下する。これにより、ワークに付着した化成処理液の水洗除去をより効果的に行うことが可能になるとともに、水洗に使用される水もより有効に使用されることになる。したがって、化成処理液が電着塗装ユニットへ持ち越されるのをより効果的に防ぐことが可能になるとともに、水の使用量の低減にも繋がる。
【0015】
好ましくは、化成処理液は、リン酸塩を含む。これによると、化成処理手段においてリン酸塩皮膜化成処理が行われ、耐食性に優れたリン酸塩皮膜が良好に形成される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図1〜図2を参照しつつ具体的に説明する。本実施形態では、自動車用ボデー(以下、「ボデー」と略称する)に対して電着塗装を施す電着塗装システムついて説明するが、ワークはボデーに限られない。
【0017】
図1は、本発明の実施形態に係る電着塗装システムXの構成を示す構成図であり、図2は、図1に示す電着塗装システムXの要部拡大図である。電着塗装システムXは、図1に示すように、ハンガ1と、搬送手段2と、搭載ユニット3と、前処理ユニット4と、電着塗装ユニット5と、移載ユニット6と、ハンガ洗浄装置7とを備える。
【0018】
ハンガ1は、図2に示すように、底部支持部10と、吊り下げ支持部11とを有する。底部支持部10は、ボデーの底部を支持することにより、ボデーをハンガ1に載置することが可能な構造を有する。吊り下げ支持部11は、ハンガ1全体を搬送手段2に吊り下げることが可能な構造を有する。ハンガ1は、上述のような構造に限られず、例えば、ボデーをより安定的に保持するために、当該ボデーの側部を支持する側方支持部をさらに有してもよい。図1では、計4つのハンガ1が表れているが、ハンガ1の設置数および設置間隔などは必要に応じて任意に設定すればよい。
【0019】
搬送手段2は、図1に示すように、ループ状の搬送ライン20を備え、吊り下げ支持部11を介して吊り下げられたハンガ1が循環移動することが可能な構造を有する。このような搬送手段2としては、オーバーヘッドコンベアなどが挙げられる。搬送ライン20上には、搭載ユニット3、前処理ユニット4、電着塗装ユニット5、移載ユニット6およびハンガ洗浄装置7が順に配置されている。
【0020】
搭載ユニット3は、別のシステム(例えば、ボデーの溶接を行う溶接システム)を経て、電着塗装システムXに搬入されるボデーを、ハンガ1の底部支持部10上に載置するためのものである。このような搭載ユニット3としては、リフタなどが挙げられる。
【0021】
前処理ユニット4は、搬送ライン20上を循環移動するハンガ1の底部支持部10に載置されたボデーに対して前処理を施すためのものであり、予備洗浄手段40と、脱脂手段41と、脱脂後水洗手段42と、表面調整手段43と、化成処理手段44と、化成後水洗手段45とを有する。
【0022】
予備洗浄手段40は、前処理ユニット4に搬入されるまでにボデーに付着した鉄粉など不要物を水洗除去することが可能な構成を有する。このような構成としては、スプレ装置によりボデーに対して水を噴出して水洗を行うスプレ式水洗や、水洗槽にボデーを浸漬して水洗を行うフルディップ式水洗などが挙げられる。また、予備水洗手段40においては、より水洗効果を高めるために、複数段で水洗を行うようにしてもよいし、スプレ式水洗とフルディップ式水洗を組み合わせて水洗を行うようにしてもよい。
【0023】
脱脂手段41は、予備洗浄手段40を経たボデーに対して脱脂処理を施すことが可能な構成を有する。このような構成としては、スプレ装置によりボデーに対して脱脂洗浄液を噴出して脱脂処理を行うスプレ式脱脂処理や、脱脂処理槽の脱脂洗浄液にボデーを浸漬して脱脂処理を行うフルディップ式脱脂処理などが挙げられる。この脱脂洗浄液としては、界面活性剤を含むアルカリ脱脂洗浄液などが挙げられる。また、脱脂手段41においては、より脱脂効果を高めるために、複数段で脱脂を行うようにしてもよい。
【0024】
脱脂後水洗手段42は、脱脂手段41を経たボデーに付着している脱脂洗浄液を水洗除去することが可能な構成を有する。このような構成としては、スプレ式水洗や、フルディップ式水洗などが挙げられる。また、脱脂後水洗手段42においては、より水洗効果を高めるために、複数段で水洗を行うようにしてもよいし、スプレ式水洗とフルディップ式水洗を組み合わせて水洗を行うようにしてもよい。
【0025】
表面調整手段43は、脱脂後水洗手段42を経たボデーの表面に対して、化成処理手段44による化成処理を良好に行うための表面調整を行うことが可能な構成を有する。このような構成としては、表面調整処理槽の表面調整液に浸漬して表面調整を行うフルディップ式表面調整処理などが挙げられる。この表面調整液としては、チタンコロイドを分散させた分散液などが挙げられる。
【0026】
化成処理手段44は、表面調整手段43を経たボデーに対して、化成処理を施すことが可能な構成を有する。このような構成としては、スプレ装置によりボデーに対して化成処理液を噴出して化成処理を行うスプレ式化成処理や、化成処理槽の化成処理液にボデーを浸漬して化成処理を行うフルディップ式化成処理などが挙げられる。この化成処理液としては、リン酸塩化成処理液、クロメート処理液、有機酸系処理液などの塗装下地処理薬剤として従来公知の処理剤が挙げられる。なかでも、リン酸塩化成処理液としてのリン酸亜鉛系化成処理液は、当該処理液により形成される化成皮膜の耐食性や、対塗膜密着性が良好であることから好ましく用いられる。
【0027】
化成後水洗手段45は、化成処理手段44を経たボデーに付着している化成処理液を水洗除去することが可能な構成を有する。このような構成としては、スプレ式水洗や、フルディップ式水洗などが挙げられる。また、化成後水洗手段45においては、より水洗効果を高めるために、複数段で水洗を行うようにしてもよいし、スプレ式水洗とフルディップ式水洗を組み合わせて水洗を行うようにしてもよい。複数段で水洗を行う場合、化成後水洗手段45は、各段でボデーの水洗に使用した後の水をそれぞれその前段でボデーを水洗するための水として使用する、いわゆる前段送りの構成にするのが好ましい。
【0028】
電着塗装ユニット5は、前処理ユニット4を経ることにより、所定の前処理が施されたボデーに対して電着塗装を施すためのものであり、電着塗装手段50と、電着後水洗手段51とを有する。
【0029】
電着塗装手段50は、前処理ユニット4を経たボデーに対して、電着塗装を施すことが可能な構成を有する。このような構成としては、電着槽の電着塗料にボデーを浸漬するとともに、給電手段を用いて当該ボデーに給電することにより電着塗装を行うフルディップ式電着塗装などが挙げられる。
【0030】
電着後水洗手段51は、電着塗装手段50を経たボデーに付着している電着塗料を水洗除去することが可能な構成を有する。このような構成としては、スプレ式水洗や、フルディップ式水洗などが挙げられる。また、電着後水洗手段51においては、より水洗効果を高めるために、複数段で水洗を行うようにしてもよいし、スプレ式水洗とフルディップ式水洗を組み合わせて水洗を行うようにしてもよい。
【0031】
移載ユニット6は、ハンガ1の底部支持部10上に載置されているボデーを、電着塗装ユニット5を経た後、ハンガ1から台車(図示せず)に移載するためのものである。このような移載ユニット6としては、リフタなどが挙げられる。なお、台車に搭載されたボデーは、図示しない焼付乾燥ユニットによって電着塗料が焼付乾燥された後、電着塗装システム外の別のシステム(例えば、中塗り塗装システムなど)へ搬送される。
【0032】
ハンガ洗浄装置7は、移載ユニット6でボデーが取り外されたハンガ1に残留する電着塗料を水洗除去することが可能な構成を有する。具体的には、図2に示すように、ハンガ洗浄装置7でハンガ1の水洗に使用した後の水W1を貯めるための貯水部70と、水洗手段71,72とを有する。また、ハンガ洗浄装置7は、貯水部70における水W1の量、および水W1における電着塗料濃度を所定範囲内に維持するための維持手段(図示せず)を有する。維持手段としては、公知のものが適用される。
【0033】
水洗手段71は、スプレ装置710と、ポンプ711とを有しており、ポンプ711により貯水部70から汲み上げられる水W1を、スプレ装置710を介してハンガ1に噴きつけることが可能な構成を有する。
【0034】
水洗手段72は、スプレ装置720と、ポンプ721と、化成後水洗手段45でボデーの水洗に使用した後の水W2を貯めるための貯水部722と、化成後水洗手段45から貯水部722へ水W2を送るための給水手段723とを有しており、給水手段723により給水される水W2を、スプレ装置720を介してハンガ1に噴きつけることが可能な構成を有する。化成後水洗手段45においてボデーの水洗を複数段で行う場合、水W2としては、最前段でボデーの水洗に使用した後の水を用いることが好ましい。
【0035】
以上、本発明の具体的な実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の思想から逸脱しない範囲内で種々な変更が可能である。例えば、本実施形態における電着塗装システムXは、給水手段723に水W2に含まれるゴミやスラッジを分離することが可能な濾過装置を有していてもよい。
【0036】
【発明の効果】
本実施形態における電着塗装システムXによると、電着塗装ユニット5の電着塗装手段50においてハンガ1に付着し、電着後水洗手段51を経てもハンガ1に残留した電着塗料は、水洗手段71,72により二段階で水洗除去される。特に、水洗手段72において使用される水W2は、化成処理液の水洗に使用されただけであり、電着塗料が含まれていない。加えて、水W2は、化成処理液が酸性であるため、アルカリ性ではない。したがって、ハンガ1に残留した電着塗料(酸性)と反応を起こすことなく、当該電着塗料を充分に除去することが可能となる。また、水洗手段71において水洗に使用される水W1は、ハンガ洗浄装置7でハンガ1の水洗に使用した後の水を循環使用したものであり、水洗手段72において水洗に使用される水W2は、電着塗装システムX内の化成後水洗手段45において化成処理液の水洗に使用した水を使用したものである。つまり、ハンガ洗浄装置7には、電着塗装システムXの外部から直接、純水を新たに供給する必要がない。したがって、ハンガ洗浄装置7、ひいては電着塗装システムX全体における純水の使用量が低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る電着塗装システムXの構成を示す概念図である。
【図2】図1に示す電着塗装システムXの要部拡大図である。
【図3】従来の電着塗装システムの一例としての電着塗装システムX’の構成を示す概念図である。
【図4】図3に示す電着塗装システムX’の要部拡大図である。
【符号の説明】
X,X’ 電着塗装システム
1,1’ ハンガ
2,2’ 搬送手段
3,3’ 搭載ユニット
4,4’ 前処理ユニット
5,5’ 電着塗装ユニット
6,6’ 移載ユニット
7,7’ ハンガ洗浄装置
71,71’ 水洗手段(第3水洗手段)
72,72’ 水洗手段(第4水洗手段)

Claims (4)

  1. ワークを保持するためのハンガと、ワークに対して化成処理液を接液させることにより当該ワークに化成処理を施すための化成処理手段および上記化成処理を施したワークを水洗するための第1水洗手段を有する前処理ユニットと、上記前処理ユニットを用いて前処理が施されたワークに対して電着塗料を接液させることにより当該ワークに電着塗装を施すための電着塗装手段および上記電着塗装を施したワークを水洗するための第2水洗手段を有する電着塗装ユニットと、上記ハンガに付着した上記電着塗料を水洗除去するためのハンガ洗浄装置と、上記ハンガを上記前処理ユニット、上記電着塗装ユニットおよび上記ハンガ洗浄装置に順次搬送するための搬送手段と、を備える電着塗装システムであって、
    上記ハンガ洗浄装置は、当該ハンガ洗浄装置でハンガの水洗に使用した後の水をためる貯水部と、上記貯水部の水を用いて水洗を行う第3水洗手段と、上記第1水洗手段でワークの水洗に使用した後の水を用いて水洗を行う第4水洗手段とを有することを特徴とする、電着塗装システム。
  2. 上記第3水洗手段および/または上記第4水洗手段は、スプレ装置を有する、請求項1に記載の電着塗装システム。
  3. 上記第1水洗手段は、複数段の水洗ブースを有しており、当該複数段の水洗ブースの各段でワークの水洗に使用した後の水を、それぞれその前段の水洗ブースでワークを水洗するための水として使用するとともに、最前段の水洗ブースでワークの水洗に使用した後の水を、上記第4水洗手段でハンガを水洗するための水として用いる、請求項1または2に記載の電着塗装システム。
  4. 上記化成処理液は、リン酸塩を含む、請求項1から3のいずれか1つに記載の電着塗装システム。
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