JPH108018A - 接着剤組成物、硬化物、物品及び接着方法 - Google Patents

接着剤組成物、硬化物、物品及び接着方法

Info

Publication number
JPH108018A
JPH108018A JP8184301A JP18430196A JPH108018A JP H108018 A JPH108018 A JP H108018A JP 8184301 A JP8184301 A JP 8184301A JP 18430196 A JP18430196 A JP 18430196A JP H108018 A JPH108018 A JP H108018A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
meth
acrylate
adhesive composition
substrate
photopolymerization initiator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8184301A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyohisa Tokuda
清久 徳田
Kenji Yoshida
謙司 吉田
Kazuhiko Ishii
一彦 石井
Minoru Yokoshima
実 横島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Kayaku Co Ltd filed Critical Nippon Kayaku Co Ltd
Priority to JP8184301A priority Critical patent/JPH108018A/ja
Publication of JPH108018A publication Critical patent/JPH108018A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】保存安定性、硬化性に優れ、硬化物が接着性、
記録膜の保護等に優れた物性を有する光ディスク用、特
にDVD用に適した接着剤組成物を提供する。 【解決手段】波長360nm以下で最大モル吸光係数が
5000以上の光重合開始剤(a)と波長360nm以
上で最大モル吸光係数が500以上の光重合開始剤
(b)を組合せてなる光重合開始剤(A)と紫外線硬化
性樹脂を含有する接着剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接着剤組成物に関
し、特に波長が280nm以上、380nm以下のエネ
ルギー線の最大透過率が45%以下である基材どうしを
接着することができる、紫外線硬化性接着剤組成物、硬
化物、物品及び接着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、不透明な基材どうしの接着方法
は、熱による接着方法が採用されている。熱による接着
法には、エポキシ系、メラミン系、アルキッド系、ウレ
タン系及びアクリル系の樹脂と熱硬化剤によるものが多
く、ホットメルト系樹脂等も知られている。
【0003】しかしながら、熱による接着方法では、基
材が熱により反る、あるいは変形するなどの問題があっ
たため、基材の適用範囲に制限があった。また、ホット
メルト系樹脂では、熱安定性や耐候性が悪く高温の環境
下で使用することは困難であった。さらに、熱による接
着方法では通常数十分の硬化時間が必要なため生産性が
劣るという問題もあった。そのため不透明な基材におけ
る接着剤には、生産性において満足するものがいまだ提
供されていない状況にある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の熱による接
着法では、基材の反り、変形を生じ、生産性に問題があ
り、その解決が望まれている。特に今後、更に高記録密
度化が要求される光ディスク分野における接着において
は接着性、ディスクの反り、記録膜の保護、及び変形に
対して、より特性的に優れた接着剤を使用しなければな
らないという課題が残っている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の課
題を解決すべく鋭意検討した結果、不透明な基材でも硬
化ができ、かつ保存安定性に優れ、接着性、ディスクの
反り、記録膜の腐食の防止性及び変形等に優れた光ディ
スク用接着剤組成物、硬化物、物品及び接着方法を提供
することに成功した。すなわち、本発明は、(1)波長
360nm以下で最大モル吸光係数が5000以上の光
重合開始剤(a)と波長360nm以上で最大モル吸光
係数が500以上の光重合開始剤(b)を組合せてなる
光重合開始剤(A)と紫外線硬化性樹脂を含有する接着
剤組成物、(2)紫外線硬化性樹脂が、ポリウレタン
(メタ)アクリレート又はビスフェノール型エポキシ
(メタ)アクリレート(B)と(B)成分以外の不飽和
基含有化合物(C)からなる混合物であることを特徴と
する(1)の接着剤組成物、(3)(1)又は(2)の
接着剤組成物の硬化物、(4)(1)又は(2)の接着
剤組成物の硬化物を接着層として有する物品。(5)物
品が光ディスクである(4)の物品、(6)光ディスク
がDVDである(5)の物品、(7)(1)又は(2)
の接着剤組成物を280nm〜380nmの波長におけ
るエネルギー線の最大透過率が45%以下である基材に
塗布した後、他の基材をこの塗布面に密着させ、次いで
紫外線を照射することを特徴とする基材の接着方法、に
関する。
【0006】本発明の接着剤組成物は、光重合開始剤
(A)と紫外線硬化性樹脂を含有する。光重合開始剤
(A)は、波長360nm以下で最大モル吸光係数が5
000以上好ましくは5000〜30000更に好まし
くは5000〜20000の光重合開始剤(a)と波長
360nm以上で最大モル吸光係数が500以上好まし
くは500〜5000更に好ましくは500〜4000
の光重合開始剤(b)とを組合せてなる。光重合開始剤
(a)としては、例えば、2−ヒドロキシ−2−メチル
−1−フェニルプロパン−1−オン、ヒドロキシシクロ
ヘキシルフェニルケトン、メチルフェニルグリオキシレ
ート、ベンジルジメチルケタール等を挙げることができ
る。重合開始剤(b)としては、例えば、ミヒラーズケ
トン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−
モルホリノフェニル)−ブタノン−1、2−クロロチオ
キサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2−イ
ソプロピルチオキサントン、2,4,6−トリメチルベ
ンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,
6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチル
ペンチルホスフィンオキサイド等を挙げることができ
る。(a)成分:(b)成分の使用割合は、(a)成分
と(b)成分の総量を100とした場合、好ましくは4
0〜99:1〜60、より好ましくは50〜95:5〜
50、更に好ましくは70〜95:5〜30である。
【0007】本発明では、紫外線硬化性樹脂として、ポ
リウレタン(メタ)アクリレート又はビスフェノール型
エポキシ(メタ)アクリレート(B)と(B)成分以外
の不飽和基含有化合物(C)を使用する。ポリウレタン
(メタ)アクリレートとビスフェノール型エポキシ(メ
タ)アクリレートは併用してもよい。ポリウレタン(メ
タ)アクリレートはポリオール化合物(イ)と有機ポリ
イソシアネート(ロ)を反応させ、次いで水酸基含有
(メタ)アクリレート(ハ)を反応させることにより得
ることができる。ポリオール化合物(イ)と有機ポリイ
ソシアネート(ロ)との反応は、ポリオール化合物
(イ)の水酸基1当量に対して有機ポリイソシアネート
(ロ)のイソシアネート基1.1〜2.5当量を反応さ
せるのが好ましく、特に好ましくは1.3〜2.0当量
である。反応温度は、70〜100℃が好ましく、反応
時間は、5〜20時間が好ましい。次にポリオール化合
物(イ)と有機ポリイソシアネート(ロ)との反応物
(I)と水酸基含有(メタ)アクリレート(ハ)を反応
させる。前記反応物(I)のイソシアネート基1当量に
対して、水酸基含有(メタ)アクリレート(ハ)の水酸
基0.95〜1.5当量を反応させるのが好ましく、特
に好ましくは1.0〜1.1当量である。反応温度は、
60〜100℃が好ましく、反応時間は5〜20時間程
度である。反応中、重合を防止するために重合禁止剤
(例えば、p−メトキシフェノール、メチルハイドロキ
ノン等)や反応を促進するための反応触媒(例えば、ジ
−n−ブチルスズ等)を使用することができる。
【0008】ポリオール化合物(イ)としては、例え
ば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ネル
ペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、3−
メチル−1,5−ペンタンジオール、1,9−ノナンジ
オール、1,4−ブタンジオール、トリメチロールプロ
パン、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、1,4−ジメチロール
シクロヘキサン、ビスフェノールAポリエトキシジオー
ル、ポリトテラメチレングリコール等のポリオール類、
前記ポリオール類とコハク酸、マレイン酸、イタコン
酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、アジピン
酸、ダイマー酸等の多塩基酸又はこれらの酸無水物類と
の反応物であるポリエステルポリオール類、前記ポリオ
ール類とε−カプロラクトン付加物との反応物であるポ
リカプロラクトンポリーオル類、前記ポリオール類と前
記多塩基酸又はこれらの酸無水物類とε−カプロラクト
ンとの反応物、ポリカーボネートポリオール、ポリマー
ポリオール等をあげることができる。
【0009】有機ポリイソシアネート(ロ)としては、
例えばトリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシ
アネート、キシリレンジイソシアネート、ジフェニルメ
タン−4,4′−ジイソシアネート、ジシクロペンタニ
ルジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、2,4,4′−トリメチルヘキサメチレンジイソシ
アネート、2,2′,4−トリメチルヘキサメチレンジ
イソシアネート等をあげることができる。水酸基含有
(メタ)アクリレート(ハ)としては、例えば2−ヒド
ロキシエチル(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジ
オールモノ(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレートとε−カプロラクトンとの反応
物、2−ヒドロキシ−3−フェニルオキシプロピル(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトール(メタ)アク
リレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート等をあげ
ることができる。
【0010】ビスフェノール型エポキシ(メタ)アクリ
レートとしては、例えばビスフェノールA型エポキシ樹
脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂等のビスフェノー
ル型エポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸を反応させるこ
とにより得ることができる。ビスフェノール型エポキシ
樹脂のエポキシ基1当量に対して、(メタ)アクリル酸
0.9〜1.5モル反応させるのが好ましく、より好ま
しくは0.95〜1.1モルである。反応温度は80〜
120℃が好ましく、反応時間は10〜35時間程度で
ある。反応を促進させるために、例えばトリフェニルホ
スフィン、トリエタノールアミン、テトラエチルアンモ
ニウムクロライド等の触媒を使用するのが好ましい。
又、反応中、重合を防止するために重合禁止剤(例え
ば、p−メトキシフェノール、メチルハイドロキノン
等)を使用することもできる。
【0011】本発明で使用する(B)成分以外の不飽和
基含有化合物(C)としては、例えば、2−ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールモノ
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシルポリエトキ
シ(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレー
ト、フェニルオキシエチル(メタ)アクリレート、フェ
ニルオキシエチルオキシエチル(メタ)アクリレート、
トリシクロデカンモノ(メタ)アクリレート、イソボル
ニル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル
(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチ
ル(メタ)アクリレート、アクリロイルモルホリン、N
−ビニルカプロラクタム、2−ヒドロキシ−3−フェニ
ルオキシプロピル(メタ)アクリレート、o−フェニル
フェノールポリエトキシ(メタ)アクリレート、ネオペ
ンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチ
ルグリコールジプロポキシジ(メタ)アクリレート、
1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ト
リシクロデカンジメチロールジ(メタ)アクリレート、
トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ト
リス〔(メタ)アクリロキシエチル〕イソシアヌレー
ト、カプロラクトン変性トリス〔(メタ)アクリロキシ
エチル〕イソシアヌレート等の(メタ)アクリレートモ
ノマー類、2−ヒドロキシエチルビニルエーテル、トリ
エチレングリコールジビニルエーテル、シクロヘキサン
−1,4−ジメチロールジビニルエーテル、ポリエチレ
ングリコールジビニルエーテル等のビニルエーテル化合
物類等を挙げることができる。
【0012】本発明で使用する光重合開始剤(A)の使
用量は、本発明で使用する(A)成分と(B)成分と
(C)成分の総量に対し、好ましくは0.5〜20重量
%、より好ましくは1〜15重量%、更に好ましくは3
〜10重量%であり、ポリウレタン(メタ)アクリレー
ト又はビスフェノール型エポキシ(メタ)アクリレート
(B)の使用量は好ましくは10〜70重量%、より好
ましくは20〜60重量%、更に好ましくは30〜60
重量%であり、(B)成分以外の不飽和基含有化合物
(C)成分の使用量は好ましくは29〜89重量%、よ
り好ましくは40〜80重量%、更に好ましくは40〜
70重量%である。(A)成分と紫外線硬化性樹脂の使
用割合は、両者の総量に対し、(A)成分が好ましくは
0.5〜20重量%、より好ましくは1〜15重量%、
更に好ましくは3〜10重量%であり、紫外線硬化性樹
脂が好ましくは80〜99.5重量%、より好ましくは
85〜99重量%、更に好ましくは90〜97重量%で
ある。尚、(B)成分として、ポリウレタン(メタ)ア
クリレートとビスフェノール型エポキシ(メタ)アクリ
レートを併用する場合、両者は任意の割合で使用され、
両者の総量が上記(B)成分の使用量に相当する。
【0013】本発明ではアミン類等の光重合開始助剤を
併用することができる。アミン類等の光重合開始助剤と
しては例えば、2−ジメチルアミノエチルベンゾエー
ト、ジメチルアミノアセトフェノン、p−ジメチルアミ
ノ安息香酸エチル、p−ジメチルアミノ安息香酸イソア
ミル等が挙げられる。光重合開始助剤の使用量は通常、
組成物中に好ましくは0〜15重量%、さらに好ましく
は0〜10重量%程度である。
【0014】本発明の接着剤組成物は、上記の(A)成
分と紫外線硬化性樹脂からなるものでもよく、又必要に
応じて高分子ポリマーとして例えば、ポリエステルエラ
ストマー、ポリアクリル系、ポリウレタン系、ポリカー
ボネート系樹脂等を使用することができ、さらに必要に
応じ、シランカップリング剤、重合禁止剤、レベリング
剤、表面潤滑剤、消泡剤、光安定剤、酸化防止剤、可ソ
剤、帯電防止剤、充填剤等の添加剤も併用することがで
きる。
【0015】本発明の接着剤組成物は、上記の各成分を
加熱溶解もしくは混合や分散等を行なうことにより調製
することができる。
【0016】本発明の接着剤組成物の硬化物は、屈折率
(25℃)が約1.50〜1.60であることが好まし
い。本発明の接着剤組成物の硬化物は、常法により紫外
線、可視光レーザー等の光線を照射することにより得る
ことができる。本発明の接着剤組成物の紫外線等のエネ
ルギー線照射による硬化は、具体的には低圧または高圧
水銀灯、メタルハライドランプ、キセノン灯等を用いて
紫外線を照射して行う。特に、光源としては350〜4
50nmにエネルギー強度が強いランプが好ましい。
【0017】本発明の接着剤組成物は、波長が280n
m以上、380nm以下における最大透過率が45%以
下、特に30%以下、さらには20%以下である不透明
基材どうしの接着剤として有用である(ここで、「以
下」とは0を含まない意味である。)。一方が透明基材
で他方が不透明基材である場合も適用可能であることは
もちろんである。このような不透明基材としては、例え
ば光ディスク基板(例えば、ポリカーボネート樹脂、ア
モルファスポリオレフィン系樹脂等)であって、これに
無機スパッタ膜、特に金属スパッタ膜を形成した基材、
さらに、その無機スパッタ膜、特に金属スパッタ膜上に
紫外線硬化型保護膜が形成された基材等が挙げられる。
【0018】本発明の接着剤組成物は、不透明基板上
に、ロールコーター、スピンコーター、スクリーン印刷
機等の塗工装置を用いて乾燥塗布膜厚が好ましくは1〜
100μm、より好ましくは5〜50μmとなるように
塗布し、紫外線を不透明基材の上から、または透明基材
の上から照射して硬化することにより基材どうしを接着
させることができる。尚、これらの方法において、本接
着剤組成物の硬化は紫外線の代わりに可視光レーザーに
よることもできる。
【0019】本発明の物品は、上記の本発明の接着剤組
成物の接着硬化層を有するもので、例えば光ディスク、
光カード、ICカード、IDカード等があげられる。光
ディスクとしては、例えばCD(コンパクトディス
ク)、LD(レーザーディスク)、MO(光磁気ディス
ク)、DVD(デジタル バーサタイル又はビデオディ
スク)等があげられる。これらのうち、両面式又は片面
二層式のDVDは不透明基板どうしを接着する必要があ
り、本発明の接着剤組成物の性能を十分に利用する点で
好ましい。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に具体的に説
明する。尚、実施例中の部は重量部である。 実施例1〜3および比較例1,2 表1の配合組成にしたがって本発明の、又は比較例の接
着剤組成物を調製し(表1において、数値は重量部であ
る。)、得られた各組成物を用いて光ディスク基材(ア
ルミ蒸着されたポリカーボネート基板で、280nm以
上、380nm以下における最大透過率が0.05%の
もの)に塗布し、次いでチッ化シリコンのスパッタ膜の
作製された光ディスク基板(チッ化シリコンスパッタさ
れたポリカーボネート基板で280nm以上、380n
m以下における最大透過率が13%のもの)をチッ化シ
リコンのスパッタ膜側を塗布面に膜厚が約10μmにな
るように接着し、チッ化シリコンのスパッタ膜の光ディ
スク基板側から紫外線を照射し硬化させ試験片を得た。
その後、接着した基材を剥離し、その表面の状態を観察
した。観察した結果を硬化性とし、表1に示した。 ○・・・・タックが認められない △・・・・少しタックが認められる ×・・・・全く硬化していない
【0021】前記で得た試験片を用いてピール試験を行
ないピール値(g/cm)を測定し、結果を表1に示し
た。
【0022】表1の組成で調製した接着剤組成物を蛍光
灯(60W)下2mの位置に1時間放置しゲル化するか
どうか評価した。 ○・・・・ゲル化しない ×・・・・ゲル化
【0023】
【表1】 表1 実施例 比較例 1 2 3 1 2 KAYARAD UX−4101*1 20 10 40 20 20 KAYARAD UX−6101*2 20 KAYARAD R−114 *3 40 30 40 40 KAYARAD TC−101 *4 40 20 30 40 40 FA−513A *5 20 20 イルガキュアー1800 *6 2 2 2 7 イルガキュアー184 *7 5 5 5 7 メチルハイドロキノン(重合禁止剤) 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 ──────────────────────────────────── 硬化性 ○ ○ ○ ○ × ピール値 11 10 11 10 − 保存安定性(ゲル化の有無) ○ ○ ○ × ○
【0024】注)*1:KAYARAD UX−410
1:日本化薬(株)製、ポリカプロラクトンウレタンア
クリレート。 *2:KAYARAD UX−6101:日本化薬
(株)製、ポリエーテルウレタンアクリレート。 *3:KAYARAD R−114:日本化薬(株)
製、ビスフェノールA型エポキシアクリレート。 *4:KAYARAD TC−101:日本化薬(株)
製、テトラヒドロフルフリルアクリレート。 *5:FA−513A:日立化成(株)製、トリシクロ
デカンモノアクリレート。 *6:イルガキュアー1800:チバ・ガイギー社製、
光重合開始剤、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニル
ケトンとビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,
4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキサイドとの
混合物。 *7:イルガキュアー184:チバ・ガイギー社製、1
−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、光重合開
始剤。
【0025】表1から明らかなように、本発明の接着剤
組成物は、硬化性に優れ、保存安定性、接着性も良好で
ある。
【0026】
【発明の効果】本発明の接着剤組成物は、硬化性に優
れ、保存安定性が良好で接着性、記録膜の保護等が良好
な硬化物を与える。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】波長360nm以下で最大モル吸光係数が
    5000以上の光重合開始剤(a)と波長360nm以
    上で最大モル吸光係数が500以上の光重合開始剤
    (b)を組合せてなる光重合開始剤(A)と紫外線硬化
    性樹脂を含有する接着剤組成物。
  2. 【請求項2】紫外線硬化性樹脂が、ポリウレタン(メ
    タ)アクリレート又はビスフェノール型エポキシ(メ
    タ)アクリレート(B)と(B)成分以外の不飽和基含
    有化合物(C)からなる混合物であることを特徴とする
    請求項1記載の接着剤組成物。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の接着剤組成物の硬化
    物。
  4. 【請求項4】請求項1又は2記載の接着剤組成物の硬化
    物を接着層として有する物品。
  5. 【請求項5】物品が光ディスクである請求項4の物品。
  6. 【請求項6】光ディスクがDVDである請求項5の物
    品。
  7. 【請求項7】請求項1又は2記載の接着剤組成物を、2
    80nm〜380nmの波長におけるエネルギー線の最
    大透過率が45%以下である基材に塗布した後、他の基
    材をこの塗布面に密着させ、次いで紫外線を照射するこ
    とを特徴とする基材の接着方法。
JP8184301A 1996-06-26 1996-06-26 接着剤組成物、硬化物、物品及び接着方法 Pending JPH108018A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8184301A JPH108018A (ja) 1996-06-26 1996-06-26 接着剤組成物、硬化物、物品及び接着方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8184301A JPH108018A (ja) 1996-06-26 1996-06-26 接着剤組成物、硬化物、物品及び接着方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH108018A true JPH108018A (ja) 1998-01-13

Family

ID=16150944

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8184301A Pending JPH108018A (ja) 1996-06-26 1996-06-26 接着剤組成物、硬化物、物品及び接着方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH108018A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11269433A (ja) * 1998-03-20 1999-10-05 Dainippon Ink & Chem Inc 紫外線硬化型組成物
JP2000063766A (ja) * 1998-08-20 2000-02-29 Jsr Corp 光ディスク用接着剤
JP2000063767A (ja) * 1998-08-17 2000-02-29 Toagosei Co Ltd 光硬化型接着剤組成物
JP2001200214A (ja) * 2000-01-19 2001-07-24 Sony Chem Corp 接着剤
JP2002338900A (ja) * 2001-05-11 2002-11-27 Shin Etsu Polymer Co Ltd 紫外線硬化型接着剤、接着方法及びそれから製造される成形品
JP2003277696A (ja) * 2002-03-27 2003-10-02 Jsr Corp 接着剤用放射線硬化型樹脂組成物
JP2003313489A (ja) * 2002-04-18 2003-11-06 Jujo Chemical Kk アルミニウム材にコーティングする放射線硬化型樹脂組成物
US7976922B2 (en) 2006-12-12 2011-07-12 Ricoh Company, Ltd. Optical recording medium
JP2018039329A (ja) * 2016-09-06 2018-03-15 リンテック株式会社 ホイール保護フィルムおよびその製造方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11269433A (ja) * 1998-03-20 1999-10-05 Dainippon Ink & Chem Inc 紫外線硬化型組成物
JP2000063767A (ja) * 1998-08-17 2000-02-29 Toagosei Co Ltd 光硬化型接着剤組成物
JP2000063766A (ja) * 1998-08-20 2000-02-29 Jsr Corp 光ディスク用接着剤
JP2001200214A (ja) * 2000-01-19 2001-07-24 Sony Chem Corp 接着剤
JP2002338900A (ja) * 2001-05-11 2002-11-27 Shin Etsu Polymer Co Ltd 紫外線硬化型接着剤、接着方法及びそれから製造される成形品
JP2003277696A (ja) * 2002-03-27 2003-10-02 Jsr Corp 接着剤用放射線硬化型樹脂組成物
JP2003313489A (ja) * 2002-04-18 2003-11-06 Jujo Chemical Kk アルミニウム材にコーティングする放射線硬化型樹脂組成物
US7976922B2 (en) 2006-12-12 2011-07-12 Ricoh Company, Ltd. Optical recording medium
JP2018039329A (ja) * 2016-09-06 2018-03-15 リンテック株式会社 ホイール保護フィルムおよびその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100491543B1 (ko) 자외선경화형접착제조성물
JP3775760B2 (ja) 紫外線硬化型接着剤組成物、硬化物、物品及び接着方法
US6284185B1 (en) Ultraviolet-curable adhesive composition for bonding opaque substrates
KR101299025B1 (ko) 감광성 수지 조성물, 그 경화물 및 그를 함유하는 필름
JPH10287718A (ja) 光硬化型樹脂組成物
KR19990028402A (ko) 자외선 경화형 접착제 조성물 및 물품
JPH101659A (ja) 光ディスク用接着剤組成物、硬化物、物品及び接着方法
KR100827431B1 (ko) 광디스크용 접착제 및 광디스크
JPH108018A (ja) 接着剤組成物、硬化物、物品及び接着方法
JP2010043194A (ja) 硬化性組成物及び光情報記録媒体
EP1566422B1 (en) Uv-cure adhesive composition for optical disk, cured material and goods
JP4479907B2 (ja) 光硬化性転写シート、これを用いた光情報記録媒体の製造方法、及び光情報記録媒体
JP2002114949A (ja) 光ディスク用接着剤組成物、硬化物および物品
JPH10130586A (ja) 接着剤組成物、硬化物、物品及び接着方法
JP3888485B2 (ja) 紫外線硬化性組成物
JPH107751A (ja) 樹脂組成物、その硬化物及び物品
JP2002501556A (ja) 光硬化性樹脂組成物
JPWO2005019282A1 (ja) 紫外線硬化型樹脂組成物およびその硬化物
JPH04337307A (ja) 光ディスク用オーバーコート剤及びその硬化物
JP2002265886A (ja) 光ディスク用接着剤組成物、硬化物および物品
JP2005126724A (ja) 光ディスク用接着剤組成物、硬化物、物品及び接着方法
JP4641108B2 (ja) 光ディスク用接着剤組成物、硬化物および物品
JPH10182779A (ja) 紫外線硬化型組成物
JPH10130601A (ja) 保護コート組成物、接着剤組成物、硬化物、光ディスク及び接着方法
JPH10130602A (ja) 接着剤組成物、硬化物、光ディスク及び接着方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040813

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040927

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050202