JPH10130601A - 保護コート組成物、接着剤組成物、硬化物、光ディスク及び接着方法 - Google Patents

保護コート組成物、接着剤組成物、硬化物、光ディスク及び接着方法

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JPH10130601A
JPH10130601A JP8299298A JP29929896A JPH10130601A JP H10130601 A JPH10130601 A JP H10130601A JP 8299298 A JP8299298 A JP 8299298A JP 29929896 A JP29929896 A JP 29929896A JP H10130601 A JPH10130601 A JP H10130601A
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optical disk
meth
acrylate
adhesive composition
protective layer
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JP8299298A
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Kiyohisa Tokuda
清久 徳田
Kenji Yoshida
謙司 吉田
Kazuhiko Ishii
一彦 石井
Minoru Yokoshima
実 横島
Ichiji Asami
一司 浅見
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Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】硬化性に優れ、接着性、耐久性に優れた硬化物
を与える光ディスク用、特にDVD用に適した接着方法
を提供する。 【解決手段】特定の光ディスク用接着剤組成物を280
〜380μmの波長におけるエネルギー線が透過しない
特定の光ディスク用保護コート組成物の硬化物を保護層
として有する光ディスクの保護層の上に塗布後、別の保
護層を有する光ディスクの保護層の面を、この塗布面に
密着させることを特徴とする光ディスクの接着方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク用保護
コート組成物及び接着剤組成物に関し、特に280〜3
80nmの波長の紫外線が透過しない光ディスクの記録
層の上に本発明の保護コート組成物の硬化物を保護層と
して有する光ディスクどうしを接着することができる。
エネルギー線(例えば、紫外線)が透過する部分は紫外
線による硬化が可能な光ディスク用保護コート組成物、
光ディスク用嫌気性接着剤組成物、硬化物、光ディスク
及び接着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、不透明な基材どうしの接着方法
は、熱による接着方法が採用されている。熱による接着
法には、エポキシ系、メラミン系、ウレタン系及びアク
リル系の樹脂と熱硬化剤によるものが多く、ホットメル
ト系樹脂等も知られている。
【0003】しかしながら、熱による接着方法では基材
が熱により反る、あるいは変形するなどの問題があっ
た。またホットメルト系樹脂では、熱安定性や耐候性が
悪く高温の環境下で使用することは困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記、従来の熱による
接着法では、基材の反り、変形を生じ、生産性に問題が
あり、その解決が望まれている。更に高記録密度化が要
求される光ディスク分野における接着においては接着
性、ディスクの反り、記録膜の保護及び変形に対して、
より特性的に優れた保護膜や接着剤を使用しなければな
らないという課題が残っている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の課
題を解決すべく鋭意検討した結果、不透明な基材でも常
温で硬化ができ、かつ接着性、ディスクの反り、記録膜
の腐食の防止性及び変形等に優れた光ディスク用保護コ
ート組成物、光ディスク用接着剤組成物、硬化物、光デ
ィスク及び接着方法を提供することに成功した。本発明
は、金属のスパック膜等からなる記録層を有する不透明
な光ディスクの記録層の上に本発明の保護コート組成物
の硬化物を保護層として有する光ディスクを本発明の接
着剤組成物を用いて前記の光ディスクどうしを接着させ
るものである。このさいに前記、保護層の上に接着剤組
成物を塗布すると、保護層中に含有する有機過酸化物の
ための硬化促進剤(C)が接着剤組成物中に含有する有
機過酸化物(E)の硬化促進剤として働き、接着剤組成
物の硬化を促進し硬化物を得ることができる。
【0006】すなわち、本発明は、(1)不飽和基含有
化合物(A)、光重合開始剤(B)及び有機過酸化物の
ための硬化促進剤(C)を含有することを特徴とする光
ディスク用保護コート組成物、(2)エチレン性不飽和
基含有化合物(D)、有機過酸化物(E)及び任意成分
として光重合開始剤(F)を含有することを特徴とする
光ディスク用接着剤組成物、(3)(1)記載の光ディ
スク用保護コート組成物の硬化物を記録膜の保護層とし
て有する光ディスク、(4)(2)記載の光ディスク用
接着剤組成物の硬化物を接着層として有する光ディス
ク、(5)光ディスクがDVDである(3)及び(4)
の光ディスク、(6)(2)記載の光ディスク用接着剤
組成物を280nm〜380nmの波長におけるエネル
ギー線が透過しない(3)の光ディスクの保護層の上に
塗布後、別の(3)の光ディスクの保護層の面を、この
塗布面に密着させることを特徴とする光ディスクの接着
方法に関する。 (本発明の光ディスク用保護コート組成物について)
【0007】本発明では不飽和基含有化合物(A)を使
用する。(A)成分の具体例としては、例えば、2−ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ
プロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシルポリエトキ
シ(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレー
ト、イソボルニル(メタ)アクリレート、フェニルオキ
シエチル(メタ)アクリレート、トリシクロデカンモノ
(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチ
ル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メ
タ)アクリレート、アクリロイルモルホリン、N−ビニ
ルカプロラクタム、2−ヒドロキシ−3−フェニルオキ
シプロピル(メタ)アクリレート、o−フェニルフェニ
ルオキシエチル(メタ)アクリレート、ネオペンチルグ
リコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコ
ールジプロポキシジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシ
ピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレ
ート、トリシクロデカンジメチロールジ(メタ)アクリ
レート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレ
ート、ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメ
チロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエ
リスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリス
リトールテトラ(メタ)アクリレート、トリス〔(メ
タ)アクリロキシエチル〕イソシアヌレート、ジトリメ
チロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート等の(メ
タ)アクリレートモノマー類、ポリオール化合物(例え
ば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ネオ
ペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、3−
メチル−1,5−ペンタンジオール、1,9−ノナンジ
オール、2−エチル−2−ブチル−1,3−プロパンジ
オール、トリメチロールプロパン、ジエチレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、1,4−ジメチロールシクロヘキサン、ビスフェノ
ールAポリエトキシジオール、ポリテトラメチレングリ
コール等のポリオール類、前記ポリオール類とコハク
酸、マレイン酸、イタコン酸、アジピン酸、水添ダイマ
ー酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等の多塩
基酸又はこれらの酸無水物類との反応物であるポリエス
テルポリオール類、前記ポリオール類とε−カプロラク
トンとの反応物であるポリカプロラクトンポリオール
類、前記ポリオール類と前記、多塩基酸又はこれらの酸
無水物類のε−カプロラクトンとの反応物、ポリカーボ
ネートポリオール、ポリマーポリオール等)と有機ポリ
イソシアネート(例えば、トリレンジイソシアネート、
イソホロンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネ
ート、ジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアネー
ト、ジシクロペンタニルジイソシアネート、ヘキサメチ
レンジイソシアネート、2,4,4′−トリメチルヘキ
サメチレンジイソシアネート、2,2′−4−トリメチ
ルヘキサメチレンジイソシアネート等)と水酸基含有
(メタ)アクリレート(例えば、2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アク
リレート、2−ヒドロキシ−3−フェニルオキシプロピ
ル(メタ)アクリレート、シクロヘキサン−1,4−ジ
メチロールモノ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリ
トールトリ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メ
タ)アクリレート等)の反応物であるポリウレタン(メ
タ)アクリレート、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、
ビスフェノールF型エポキシ樹脂等のビスフェノール型
エポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸の反応物であるビス
フェノール型エポキシ(メタ)アクリレート等の(メ
タ)アクリレートオリゴマー類等を挙げることができ
る。これら不飽和基含有化合物(A)は1種又は2種以
上、混合して使用することができる。
【0008】光重合開始剤(B)の具体例としては、例
えば、2−ヒドロキシ−2−メチル−フェニルプロパン
−1−オン、ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケト
ン、メチルフェニルグリオキシレート、ベンジルシメチ
ルケタール、ミヒラーズケトン、ベンゾフェノン、2−
メチル−1−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モ
ルフォリノ−プロパン−1−オン、2−エチルアントラ
キノン、2,4−ジエチルチオキサントン、2−クロロ
チオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン、4
−ベンゾイル−4′−メチルジフェニルサルファイド、
2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィ
ンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)
−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキサイ
ド等ををげることができる。
【0009】本発明では、光重合開始助剤を併用するこ
ともできる。光重合開始助剤の具体例としては、例え
ば、2−ジメチルアミノエチルベンゾエート、ジメチル
アミノアセトフェノン、p−ジメチルアミノ安息香酸エ
チル、p−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル等が挙げ
られる。
【0010】有機過酸化物のための硬化促進剤(C)の
具体例としては、例えば、1,2,3,4−テトラヒド
ロキノリン、ピロリジン、N,N−ジメチル−m−トル
イジン、ピペリジン、N,N−ジメチルアリニン、N,
N−ジエチル−2,4−ジメチルアニリノ、N,N−ジ
メチルアミノ安息香酸等の第3級アミン類、o−ベンゾ
イックスルフィミド(サッカリン)、コハク酸イミド等
のイミド類、メチルヒドラジン、フェニルヒドラジン、
1,1−ジメチルヒドラジン、ヒドロキシエチルヒドサ
ジン、1,1−ジフェニルヒドラジン、1−メチル−1
−フェニルヒドラジン、カルボジヒドラジン、アジピン
酸ヒドラジン、セバシン酸ジヒドラジン、イソフタル酸
ジヒドラジド、ベンゾフェノンヒドラジド、1−(2−
カルボキシアクリロイル)−2−フェニルヒドラジン等
の有機ヒドラジン類、(メタ)アクリル酸、アスコルビ
ン酸、無水コハク酸、無水マレイン酸、無水フタル酸、
テトラヒドロ無水フタル酸、無水トリメリット酸、ヘキ
サヒドロ無水フタル酸、スチレン無水マレイン酸の共重
合物等の有機カルボン酸あるいは無水物類、ナフテン酸
銅、ナフテン酸コバルト等の金属石ケン類、金属タンパ
ク質類、ジシクロペンタジエニル鉄、ジシクロペンタジ
エニルニッケル等の金属錯体類、n−ドデシルメルカプ
タン等のメルカプタン類、フェニルイソシアネート、メ
チルイソシアネート、トリレンジイソシアネート、ジフ
ェニルメタンジイソシアネート、2−イソシアネートエ
チルメタクリレート等の有機イソシアネート類等を挙げ
ることができる。これら硬化促進剤は、1種又は2種以
上を混合して使用することができる。
【0011】特に好ましい硬化促進剤としては、ナフテ
ン酸銅、ナフテン酸コバルト等の金属石ケン類やジシク
ロペンタジェニル鉄等の金属錯体類等を挙げることがで
きる。
【0012】本発明の光ディスク用保護コート組成物を
構成する(A)〜(C)成分の使用割合としては、
(A)成分の使用量は好ましくは70〜99重量%、よ
り好ましくは、80〜95重量%である。(B)成分の
使用量は、好ましくは、0.1〜29重量%、より好ま
しくは1〜15重量%である。(C)成分の使用量は、
好ましくは0.5〜10重量%、より好ましくは3〜7
重量%である。
【0013】本発明の光ディスク用保護コート組成物
は、更に必要に応じて、シランカップリング剤、消泡
剤、レベリング剤、重合禁止剤等を併用することもでき
る。
【0014】本発明の光ディスク用保護コート組成物
は、上記の各成分を溶解、,混合し、又は分散等を行な
うことにより調製することができる。好ましい粘度(2
5℃、cps)としては5〜1000cps(25
℃)、特に好ましい粘度としては、5〜300ps(2
5℃)である。
【0015】本発明の光ディスク用保護コート組成物の
硬化物は、アルミ等の金属スパック膜を記録層として有
する光ディスクの記録層の上に本発明の保護コート組成
物をスピンコーター等の塗布法により厚さ約2〜20μ
mに塗布し、次いで紫外線等のエネルギー線(例えば、
高圧水銀灯、メタルハライドランプ、キセノン灯等を用
いる。)を照射すふることにより得ることができる。
【0016】(光ディスク用接着剤組成物について)本
発明ではエチレン性不飽和基含有化合物(D)を使用す
る。具体例としては、例えば前記不飽和基含有化合物
(A)の具体例として挙げられている(メタ)アクリレ
ートモノマー類、ポリウレタン(メタ)アクリレートや
ビスフェノール型エポキシ(メタ)アクリレート等の
(メタ)アクリレートオリゴマー類等を挙げることがで
きる。これらエチレン性不飽和基含有化合物(D)は1
種又は2種以上、混合して使用することができる。
【0017】有機過酸化物(B)の具体例としては、例
えばシアシルパーオキシド類、ジアルキルパーオキタシ
ド類、ケトンパーオキシ類、パーオキシエステル類等が
ある。特に有用な有機過酸化物としては、例えばクメン
ハイドロパーオキシド、t−ブチルハイドロパーオキシ
ドのような有機パーオシキド類がある。
【0018】光重合開始剤(E)としては、前記、光デ
ィスク用保護コート組成物中の光重合開始剤(B)と同
様な化合物を好ましく用いることができる。
【0019】本発明の光ディスク用接着剤組成物には、
更に硬化を速くするために、前記、光ディスク用保護コ
ート組成物中の硬化促進剤(B)の具体例として挙げら
れた化合物の中から組成物の安定性を保たれる範囲で選
択して使用することができる。例えば、好ましいものと
しては、o−ベンゾイックスルフィミド等のイミド類、
アジピン酸ジヒドラジド等の有機ヒドラジン類、2−イ
ソシアネートエチルメタクリレート等の有機イソシアネ
ート類、(メタ)アクリル酸等の有機カルボン酸類等を
1種又は2種以上、を併用することができる。
【0020】本発明の組成物を構成する(D)〜(F)
成分の使用割合としては、(D)成分の使用量は、好ま
しくは80〜99.99重量%、より好ましくは、85
〜99.9重量%である。(E)成分の使用量は、好ま
しくは0.01〜10重量%、より好ましくは0.1〜
5重量%である。(F)成分の使用量は、好ましくは0
〜15重量%、より好ましくは0〜10重量%である。
【0021】本発明の組成物は、更に必要に応じて、シ
ランカップリング剤、消泡剤、レベリング剤、重合禁止
剤(例えば、2,5−ジフェニル−p−ベンゾキノン等
のベンゾキノン類等)、無機充填剤等を併用することも
できる。
【0022】本発明の接着剤組成物は、上記の各成分を
溶解、混合し、又は分散等を行うことにより調製するこ
とができる。
【0023】本発明の光ディスク用接着剤組成物の硬化
物は、アルミ等の金属のスパッタ膜等からなる記録層を
有する不透明な光ディスクの記録層の上に前記、本発明
の光ディスクの保護コート組成物の硬化物を保護層とし
て有する光ディスクの保護層の上に接着剤組成物をスピ
ンコーター、スクリーン印刷等の塗布法により厚さ5〜
100μmになるように塗布し、別の保護層を有する光
ディスクの保護層面と塗布面を接着させることにより、
常温(約25℃)で放置することにより0.5〜24時
間の間で硬化し得ることができる。又、紫外線等のエネ
ルギー線が透過する部分がある場合には、その部分に紫
外線を照射することにより硬化物を得ることもできる。
【0024】本発明の光ディスクとしては、例えばCD
(コンパクトディスク)、LD(レーザーディスク)、
MO(光磁気ディスク)、DVD(デジタルバーサイタ
ル又はビデオディスク)等が挙げられる。これらのう
ち、両面式又は片面二層式のDVDは不透明基材どうし
を接着する必要があり,本発明の保護コート組成物及び
接着剤組成物の性能を十分に利用する点で好ましい。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に具体的に説
明する。 実施例1〜3、比較例1 表1の配合組成にしたがって、本発明の保護コート組成
物及び接着組成物を調製した(表1において、数値は重
量部である。)得られた各組成物を用いて、まず調製さ
れた保護コート組成物をアルミ蒸着膜が記録層として有
する光ディスク基板の記録層の上にスピンコターを用い
て、厚さ5μmになるように塗布し、次いで紫外線を照
射し硬化し、記録層の上に保護層を有する光ディスクを
作製した。次いで調製された接着剤組成物を用いて、前
記の保護層を有する光ディスクの保護層の上にスピンコ
ート法により、厚さ10μmになるように塗布し、この
塗布面に、別の保護層を有する光ディスクの保護層の面
を接着させ、常温(約25℃)で24時間放置し、硬化
した試験片を得た。その後、接着した基材を剥離し、そ
の表面の状態を観察した。観察した結果を硬化性として
表1に示した。 ○・・・・タックが認められない △・・・・少しタックが認められる ×・・・・全く硬化していない 前記で得た試験片を用いてピール試験を行ないピール値
(g/cm)を測定し、結果を表1に示した。(数値が
大きいほど接着性に優れている。)
【0026】前記で得た試験片を用いて、80℃、85
%RHの条件下に100Hr、放置後、試験片を観察し
た結果を耐久性として表1に示した。 ○・・・・ピンホール、反り等の異常はみられない △・・・・ピンホール、反り等がややみられる ×・・・・ピンホール、反り等が、全面にみられる
【0027】
【表1】 表1 実施例 比較例 1 2 3 1 (保護コート配合組成) KAYARAD R−114 *1 30 30 30 30 KAYARAD TMPTA *2 20 20 20 20 KAYARAD MANDA *3 40 40 40 40 テトラヒドロフルフリルアクリレート 10 10 10 10 ベンゾフェノン 5 5 5 5 KAYACURE EPA *4 4 4 4 4 ジシクロペンタジエニル鉄 5 5 5 (接着剤配合組成) KAYARAD R−114 *1 40 25 40 KAYARAD UX−4101*5 10 10 30 10 KAYARAD UX−6101*6 10 20 テトラヒドロフルフリルメタクリレート 50 40 30 50 フェニルオキシエチルメタクリレート 15 20 o−ベンゾイックスルフィミド 3 3 3 クメンハイドロパーオキシド 1 5 1 1 アジピン酸ジヒドラジド 0.5 0.5 0.5 (重合禁止剤) 0.02 0.02 0.02 0.02 硬化性 ○ ○ ○ × ピール値(g/cm) 40 30 45 8 耐久性 ○ ○ ○ △
【0028】注) *1 KAYARAD R−11
4:日本化薬(株)製、ビスフェノールA型エポキシア
クリレート(ビスフェノールAジグリシジルエーテルと
アクリル酸の反応物)。 *2 KAYARAD TMPTA:日本化薬(株)
製、トリメチロールプロパントリアクリレート。 *3 KAYARAD MANDA:日本化薬(株)
製、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジア
クリレート。 *4 KAYACURE EPA:日本化薬(株)
製、N,N−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル。 *5 KAYARAD UX−4101:日本化薬
(株)製、ポリカプロラクトンポリウレタンアクリレー
ト。 *6 KAYARAD UX−6101:日本化薬株
(株)製、ポリエーテルポリウレタンアクリレート。
【0029】表1から明らかなように、本発明の保護コ
ート組成物及び接着剤組成物を組合せて使用することに
より接着剤組成物は常温での硬化性に優れ、その硬化物
は接着性、耐久性に優れている。
【0030】
【発明の効果】本発明の光ディスク用保護コート組成物
及び光ディスク用接着剤組成物を組合せて用いることに
より、本発明の光ディスク用接着剤組成物は常温での硬
化性に優れ、接着性、耐久性に優れた硬化物を与える。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】不飽和基含有化合物(A)、光重合開始剤
    (B)及び有機過酸化物のための硬化促進剤(C)を含
    有することを特徴とする光ディスク用保護コート組成
    物。
  2. 【請求項2】エチレン性不飽和基含有化合物(D)、有
    機過酸化物(E)及び任意成分として光重合開始剤
    (F)を含有することを特徴とする光ディスク用接着剤
    組成物
  3. 【請求項3】請求項1記載の光ディスク用保護コート組
    成物の硬化物を記録膜の保護層として有する光ディス
    ク。
  4. 【請求項4】請求項2記載の光ディスク用接着剤組成物
    の硬化物を接着層として有する光ディスク。
  5. 【請求項5】光ディスクがDVDである請求項3及び4
    の光ディスク。
  6. 【請求項6】請求項2記載の光ディスク用接着剤組成物
    を280nm〜380nmの波長におけるエネルギー線
    が透過しない請求項3の光ディスクの保護層の上に塗布
    後、別の請求項3の光ディスクの保護層の面を、この塗
    布面に密着させることを特徴とする光ディスクの接着方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6503960B1 (en) 2000-11-21 2003-01-07 Loctite Corporation Dispersion stable curable compositions and method for making hollow shells using same
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