JPH107851A - プロピレン系樹脂組成物及び自動車用内装部材 - Google Patents
プロピレン系樹脂組成物及び自動車用内装部材Info
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- JPH107851A JPH107851A JP8163075A JP16307596A JPH107851A JP H107851 A JPH107851 A JP H107851A JP 8163075 A JP8163075 A JP 8163075A JP 16307596 A JP16307596 A JP 16307596A JP H107851 A JPH107851 A JP H107851A
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- C08L23/00—Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers
- C08L23/02—Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment
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- C08K3/00—Use of inorganic substances as compounding ingredients
- C08K3/34—Silicon-containing compounds
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L23/00—Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers
- C08L23/02—Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment
- C08L23/04—Homopolymers or copolymers of ethene
- C08L23/06—Polyethene
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 耐衝撃性及び耐傷付白化性に優れる上、外観
が良好で、低光沢性を有するプロピレン系樹脂組成物、
及びこれを用いた自動車用内装部材。 【解決手段】 (A)アイソタクチックペンタッド分率
が95%以上であるプロピレン系樹脂、又は23℃パラ
キシレン不溶分70〜98重量%エチレン単位含有量が
1〜17重量%であるプロピレン系樹脂42〜95重量
%と、(B)密度0.850〜0.875g/cm3 及びメ
ルトインデックス0.01〜25g/10分を有するエチ
レン−炭素数3〜18のα−オレフィン共重合体1〜1
0重量%と、(C)密度0.93〜0.97g/cm3 及び
メルトインデックスが0.5 〜10g/10分である高
密度ポリエチレン2〜18重量%と、(D)タルク2〜
35重量%とからなり、(B)成分と(C)成分の和が
3〜23重量%であるプロピレン系樹脂組成物、並び
に、この樹脂組成物を射出成形してなる自動車用内装部
材。
が良好で、低光沢性を有するプロピレン系樹脂組成物、
及びこれを用いた自動車用内装部材。 【解決手段】 (A)アイソタクチックペンタッド分率
が95%以上であるプロピレン系樹脂、又は23℃パラ
キシレン不溶分70〜98重量%エチレン単位含有量が
1〜17重量%であるプロピレン系樹脂42〜95重量
%と、(B)密度0.850〜0.875g/cm3 及びメ
ルトインデックス0.01〜25g/10分を有するエチ
レン−炭素数3〜18のα−オレフィン共重合体1〜1
0重量%と、(C)密度0.93〜0.97g/cm3 及び
メルトインデックスが0.5 〜10g/10分である高
密度ポリエチレン2〜18重量%と、(D)タルク2〜
35重量%とからなり、(B)成分と(C)成分の和が
3〜23重量%であるプロピレン系樹脂組成物、並び
に、この樹脂組成物を射出成形してなる自動車用内装部
材。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプロピレン系樹脂組
成物及び自動車用内装部材に関し、さらに詳しくは、耐
衝撃性,耐傷付白化性に優れ、その上さらにウエルド外
観が良好で、かつ低光沢性を有するプロピレン系樹脂組
成物及びこれを射出成形してなる自動車用内装部材に関
する。
成物及び自動車用内装部材に関し、さらに詳しくは、耐
衝撃性,耐傷付白化性に優れ、その上さらにウエルド外
観が良好で、かつ低光沢性を有するプロピレン系樹脂組
成物及びこれを射出成形してなる自動車用内装部材に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の内装部品においては、製
品のコストダウンを目的とした無塗装化の進展に伴い、
良好な外観性能を有するとともに、光の反射を抑制し、
かつ落着き感を付与できる材料への要求が急速に高まっ
ている。また、同時に安全対策、材料の低コスト化の要
求レベルも厳しくなり、耐衝撃性に優れた安価な材料が
求められている。
品のコストダウンを目的とした無塗装化の進展に伴い、
良好な外観性能を有するとともに、光の反射を抑制し、
かつ落着き感を付与できる材料への要求が急速に高まっ
ている。また、同時に安全対策、材料の低コスト化の要
求レベルも厳しくなり、耐衝撃性に優れた安価な材料が
求められている。
【0003】自動車の内装部品の材料としては、安価な
汎用樹脂であるプロピレン系樹脂が多用されているが、
プロピレン系樹脂の耐衝撃性(常温アイゾット衝撃強
度)を向上させるためには、スチレン系エラストマーを
配合することが効果的であることが知られている。しか
しながら、スチレン系エラストマーは高価である上、得
られた成形材料は光沢度が高いなどの問題がある。ま
た、耐衝撃性向上を目的として添加した多量のゴム成分
のために、耐傷付白化性が不十分になってしまうという
問題もあった。
汎用樹脂であるプロピレン系樹脂が多用されているが、
プロピレン系樹脂の耐衝撃性(常温アイゾット衝撃強
度)を向上させるためには、スチレン系エラストマーを
配合することが効果的であることが知られている。しか
しながら、スチレン系エラストマーは高価である上、得
られた成形材料は光沢度が高いなどの問題がある。ま
た、耐衝撃性向上を目的として添加した多量のゴム成分
のために、耐傷付白化性が不十分になってしまうという
問題もあった。
【0004】一方、耐低温衝撃性に優れた成形材料とし
て、例えば結晶性プロピレン−エチレンブロック共重合
体に、メタロセン系触媒を用いて得られたエチレン−α
−オレフィン共重合体を配合した樹脂組成物(特開平7
−145272号公報,特開平7−145298号公
報)、プロピレン系樹脂に、ブテン−1単位含有量の比
較的多いエチレン−ブテン−1共重合体(実質上メタロ
セン系触媒により得られたもの)を配合した樹脂組成物
(特開平6−192506号公報,特開平7−1815
1号公報)、プロピレン系樹脂に、オクテン−1含有量
の比較的多いエチレン−オクテン−1共重合体(実質上
メタロセン系触媒により得られたもの)を配合した樹脂
組成物(国際特許公開94−6859号)などが開示さ
れている。
て、例えば結晶性プロピレン−エチレンブロック共重合
体に、メタロセン系触媒を用いて得られたエチレン−α
−オレフィン共重合体を配合した樹脂組成物(特開平7
−145272号公報,特開平7−145298号公
報)、プロピレン系樹脂に、ブテン−1単位含有量の比
較的多いエチレン−ブテン−1共重合体(実質上メタロ
セン系触媒により得られたもの)を配合した樹脂組成物
(特開平6−192506号公報,特開平7−1815
1号公報)、プロピレン系樹脂に、オクテン−1含有量
の比較的多いエチレン−オクテン−1共重合体(実質上
メタロセン系触媒により得られたもの)を配合した樹脂
組成物(国際特許公開94−6859号)などが開示さ
れている。
【0005】しかしながら、これらの樹脂組成物では、
耐低温衝撃性は良好であるものの、低光沢性かつ耐傷付
白化性にすぐれた成形品を製造するのが困難であるとい
う欠点がある。
耐低温衝撃性は良好であるものの、低光沢性かつ耐傷付
白化性にすぐれた成形品を製造するのが困難であるとい
う欠点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況下で、耐衝撃性及び耐傷付白化性に優れ、さらにウ
エルド外観が良好で、かつ低光沢性を有しているプロピ
レン系樹脂組成物を提供し、さらに、該プロピレン系樹
脂組成物を射出成形することにより、塗装の必要がな
く、そのためコストダウンを図ることができる自動車用
内装部材を提供することを目的とする。
状況下で、耐衝撃性及び耐傷付白化性に優れ、さらにウ
エルド外観が良好で、かつ低光沢性を有しているプロピ
レン系樹脂組成物を提供し、さらに、該プロピレン系樹
脂組成物を射出成形することにより、塗装の必要がな
く、そのためコストダウンを図ることができる自動車用
内装部材を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を重ねた結果、特定の性状を有するプロピレン系樹脂
に、特定の耐衝撃性付与剤、高密度ポリエチレン及びタ
ルクを所定の割合で配合した樹脂組成物により、前記目
的を達成しうることを見出した。本発明は、かかる知見
に基づいて完成したものである。
を重ねた結果、特定の性状を有するプロピレン系樹脂
に、特定の耐衝撃性付与剤、高密度ポリエチレン及びタ
ルクを所定の割合で配合した樹脂組成物により、前記目
的を達成しうることを見出した。本発明は、かかる知見
に基づいて完成したものである。
【0008】すなわち、本発明は、(I)第一発明とし
て、(A)アイソタクチックペンタッド分率が95%以
上であるプロピレン系樹脂42〜95重量%と、(B)
密度0.850〜0.875g/cm3 及びメルトインデッ
クス0.01〜25g/10分を有し、かつメタロセン系
触媒を用いて得られたエチレン−炭素数3〜18のα−
オレフィン共重合体1〜10重量%と、(C)密度0.9
3〜0.97g/cm3及びメルトインデックス0.5〜1
0g/10分である高密度ポリエチレン2〜18重量%
と、(D)タルク2〜35重量%とからなり、(B)成
分と(C)成分の和が3〜23重量%であるプロピレン
系樹脂組成物を提供するものである。また、(II)第二
発明として、第一発明における(A)成分について、さ
らに(1)(イ)23℃パラキシレン不溶分70〜98
重量%と(ロ)23℃パラキシレン可溶分30〜2重量
%とからなり、かつ(2)(イ)成分が、溶融粘弾性測
定から得られる角周波数ωが100 /secでの緩和時
間τが0.01〜0.35秒であって、溶融粘弾性測定から
得られる貯蔵弾性率(G')が2×102 Paとなるよう
な角周波数をω1 、2×104 Paとなるような角周波
数をω2 としたとき、ω2 /10ω1 で表される分子量
分布指数(PDI)が1〜18であり、(3)(ロ)成
分の極限粘度〔η〕(135℃,デカリン中)が2.0〜
10デシリットル/gであり、(4)エチレン単位含有
量が1〜17重量%であるという、(1)〜(4)の条
件を満足するプロピレン系樹脂であるプロピレン系樹脂
組成物を提供するものである。また、本発明は、上記プ
ロピレン系樹脂組成物を射出成形してなる自動車用内装
部材をも提供するものである。
て、(A)アイソタクチックペンタッド分率が95%以
上であるプロピレン系樹脂42〜95重量%と、(B)
密度0.850〜0.875g/cm3 及びメルトインデッ
クス0.01〜25g/10分を有し、かつメタロセン系
触媒を用いて得られたエチレン−炭素数3〜18のα−
オレフィン共重合体1〜10重量%と、(C)密度0.9
3〜0.97g/cm3及びメルトインデックス0.5〜1
0g/10分である高密度ポリエチレン2〜18重量%
と、(D)タルク2〜35重量%とからなり、(B)成
分と(C)成分の和が3〜23重量%であるプロピレン
系樹脂組成物を提供するものである。また、(II)第二
発明として、第一発明における(A)成分について、さ
らに(1)(イ)23℃パラキシレン不溶分70〜98
重量%と(ロ)23℃パラキシレン可溶分30〜2重量
%とからなり、かつ(2)(イ)成分が、溶融粘弾性測
定から得られる角周波数ωが100 /secでの緩和時
間τが0.01〜0.35秒であって、溶融粘弾性測定から
得られる貯蔵弾性率(G')が2×102 Paとなるよう
な角周波数をω1 、2×104 Paとなるような角周波
数をω2 としたとき、ω2 /10ω1 で表される分子量
分布指数(PDI)が1〜18であり、(3)(ロ)成
分の極限粘度〔η〕(135℃,デカリン中)が2.0〜
10デシリットル/gであり、(4)エチレン単位含有
量が1〜17重量%であるという、(1)〜(4)の条
件を満足するプロピレン系樹脂であるプロピレン系樹脂
組成物を提供するものである。また、本発明は、上記プ
ロピレン系樹脂組成物を射出成形してなる自動車用内装
部材をも提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の樹脂組成物において、
(A)成分として用いられるプロピレン系樹脂は、以下
に示す性状を有する。まず、第一発明及び第二発明にお
いては、(A)成分のプロピレン系樹脂は、アイソタク
チックペンタッド分率が95%以上であることが必要で
ある。ここで、アイソタクチックペンタッド分率は、13
C−NMRスペクトルにおいてメチル炭素領域のシグナ
ルから求めることができる。ここで、アイソタクチック
ペンタッド分率が95%未満の場合、剛性と耐衝撃性の
バランスが崩れたものになり、また、耐傷付白化性も不
十分になる。かかる観点から、好ましくは、96%以
上、さらには97%以上が好ましい。
(A)成分として用いられるプロピレン系樹脂は、以下
に示す性状を有する。まず、第一発明及び第二発明にお
いては、(A)成分のプロピレン系樹脂は、アイソタク
チックペンタッド分率が95%以上であることが必要で
ある。ここで、アイソタクチックペンタッド分率は、13
C−NMRスペクトルにおいてメチル炭素領域のシグナ
ルから求めることができる。ここで、アイソタクチック
ペンタッド分率が95%未満の場合、剛性と耐衝撃性の
バランスが崩れたものになり、また、耐傷付白化性も不
十分になる。かかる観点から、好ましくは、96%以
上、さらには97%以上が好ましい。
【0010】さらに、第二発明においては、23℃パラ
キシレンにより分別した場合、(イ)不溶分量が70〜
98重量%で、(ロ)可溶分量が30〜2重量%であ
る。不溶分量が70重量%未満では成形品の剛性,シボ
面での低光沢性,ウエルド外観が不充分で、フローマー
クや色ムラが発生しやすく、98重量%を超えると耐衝
撃性が低下し、またウエルド外観,シボ面での低光沢性
が不充分となる傾向がみられる。外観,剛性,耐衝撃性
及びシボ面での低光沢性などのバランスの面から、この
不溶分の好ましい含有量は75〜93重量%の範囲であ
り、特に80〜88重量%の範囲が好適である。
キシレンにより分別した場合、(イ)不溶分量が70〜
98重量%で、(ロ)可溶分量が30〜2重量%であ
る。不溶分量が70重量%未満では成形品の剛性,シボ
面での低光沢性,ウエルド外観が不充分で、フローマー
クや色ムラが発生しやすく、98重量%を超えると耐衝
撃性が低下し、またウエルド外観,シボ面での低光沢性
が不充分となる傾向がみられる。外観,剛性,耐衝撃性
及びシボ面での低光沢性などのバランスの面から、この
不溶分の好ましい含有量は75〜93重量%の範囲であ
り、特に80〜88重量%の範囲が好適である。
【0011】なお、この23℃パラキシレンによる分別
は、以下に示す方法により実施される。すなわち、試料
を130℃のパラキシレンに完全溶解後、23℃に冷却
したすることにより溶解部分と非溶解部分に分別され
る。第二発明においては、上記(イ)成分は、溶融粘弾
性測定から得られる角周波数ωが100 /secでの緩
和時間τが0.01〜0.35秒であることが必要である。
この緩和時間τが0.35秒を超えると、得られる成形品
はウエルド外観が不良となり、かつシボ面での低光沢性
が不充分である上、フローマークや色ムラが発生しやす
くなる。外観及びシボ面での低光沢性などの面から、好
ましい緩和時間τは0.02〜0.30秒であり、特に0.0
2〜0.25秒が好適である。なお、この緩和時間τはレ
オメトリックス社製システム4〔回転型レオメーター,
コーンプレート(25mmφ),コーンアングル:0.1
ラジアン〕を用い、温度175℃において角周波数ω=
100 /secで正弦的な剪断歪みを加え、貯蔵弾性率
G’と損失弾性率G''とから、関係式=G’/ωG''を
用いて算出した値である。
は、以下に示す方法により実施される。すなわち、試料
を130℃のパラキシレンに完全溶解後、23℃に冷却
したすることにより溶解部分と非溶解部分に分別され
る。第二発明においては、上記(イ)成分は、溶融粘弾
性測定から得られる角周波数ωが100 /secでの緩
和時間τが0.01〜0.35秒であることが必要である。
この緩和時間τが0.35秒を超えると、得られる成形品
はウエルド外観が不良となり、かつシボ面での低光沢性
が不充分である上、フローマークや色ムラが発生しやす
くなる。外観及びシボ面での低光沢性などの面から、好
ましい緩和時間τは0.02〜0.30秒であり、特に0.0
2〜0.25秒が好適である。なお、この緩和時間τはレ
オメトリックス社製システム4〔回転型レオメーター,
コーンプレート(25mmφ),コーンアングル:0.1
ラジアン〕を用い、温度175℃において角周波数ω=
100 /secで正弦的な剪断歪みを加え、貯蔵弾性率
G’と損失弾性率G''とから、関係式=G’/ωG''を
用いて算出した値である。
【0012】また、この(イ)成分は、溶融粘弾性測定
から得られる貯蔵弾性率(G’)が2×102 Paとな
るような角周波数をω1 、2×104 Paとなるような
角周波数をω2 としたとき、ω2 /10ω1 で表される
分子量分布指数(PDI)が1〜18である。このPD
Iが18を超えると得られる成形品はウエルド外観が不
良となり、かつシボ面での低光沢性が不充分である上、
色ムラが発生しやすくなる、外観及び低光沢性などの面
から、好ましい分子量分布指数(PDI)は2〜16で
あり、特に2〜14が好適である。なお、このPDI
は、測定機器としてレオメトリックス社製システム4
〔回転型レオメーター,コーンプレート(25mm
φ),コーンアングル:0.1ラジアン〕を用い、測定条
件:175℃,歪30%で測定を行い求めた。
から得られる貯蔵弾性率(G’)が2×102 Paとな
るような角周波数をω1 、2×104 Paとなるような
角周波数をω2 としたとき、ω2 /10ω1 で表される
分子量分布指数(PDI)が1〜18である。このPD
Iが18を超えると得られる成形品はウエルド外観が不
良となり、かつシボ面での低光沢性が不充分である上、
色ムラが発生しやすくなる、外観及び低光沢性などの面
から、好ましい分子量分布指数(PDI)は2〜16で
あり、特に2〜14が好適である。なお、このPDI
は、測定機器としてレオメトリックス社製システム4
〔回転型レオメーター,コーンプレート(25mm
φ),コーンアングル:0.1ラジアン〕を用い、測定条
件:175℃,歪30%で測定を行い求めた。
【0013】次に、上記(ロ)成分の極限粘度〔η〕
(135℃、デカリン中)が2.0〜10デシリットル/
gであることが必要である。この〔η〕が2.0デシリッ
トル/g未満では得られる成形品はウエルド外観が悪
く、かつシボ面での低光沢性が不充分である。また、
〔η〕が10デシリットル/gを超えるとフローマーク
が発生するなど成形性が低下するとともに、耐衝撃性が
悪くなる。ウエルド外観,シボ面での低光沢性,成形性
及び耐衝撃性などの面から、好ましい〔η〕は2.2〜9.
0デシリットル/gであり、特に2.4〜8.0デシリット
ル/gが好適である。
(135℃、デカリン中)が2.0〜10デシリットル/
gであることが必要である。この〔η〕が2.0デシリッ
トル/g未満では得られる成形品はウエルド外観が悪
く、かつシボ面での低光沢性が不充分である。また、
〔η〕が10デシリットル/gを超えるとフローマーク
が発生するなど成形性が低下するとともに、耐衝撃性が
悪くなる。ウエルド外観,シボ面での低光沢性,成形性
及び耐衝撃性などの面から、好ましい〔η〕は2.2〜9.
0デシリットル/gであり、特に2.4〜8.0デシリット
ル/gが好適である。
【0014】さらに、第二発明における(A)成分のプ
ロピレン系樹脂は、エチレン単位を1〜17重量%の割
合で含有することを要する。この含有量が1重量%未満
では得られる成形品はウエルド外観が不良で、かつシボ
面での低光沢性及び耐衝撃性が不充分である。耐衝撃性
を向上させるために、別途ゴム成分を添加した場合、十
分な耐傷付白化性が得られない。また、17重量%を超
えるとウエルド外観,シボ面での低光沢性及び剛性が不
充分となり、かつフローマークが発生するなど成形性が
低下する。ウエルド外観,シボ面での低光沢性,成形
性,耐衝撃性及び剛性などのバランスの面から、このエ
チレン単位の好ましい含有量は4〜17重量%の範囲で
あり、特に8〜17重量%の範囲が好適である。
ロピレン系樹脂は、エチレン単位を1〜17重量%の割
合で含有することを要する。この含有量が1重量%未満
では得られる成形品はウエルド外観が不良で、かつシボ
面での低光沢性及び耐衝撃性が不充分である。耐衝撃性
を向上させるために、別途ゴム成分を添加した場合、十
分な耐傷付白化性が得られない。また、17重量%を超
えるとウエルド外観,シボ面での低光沢性及び剛性が不
充分となり、かつフローマークが発生するなど成形性が
低下する。ウエルド外観,シボ面での低光沢性,成形
性,耐衝撃性及び剛性などのバランスの面から、このエ
チレン単位の好ましい含有量は4〜17重量%の範囲で
あり、特に8〜17重量%の範囲が好適である。
【0015】また、第一発明及び第二発明(以下、本発
明という)において、(A)成分のプロピレン系樹脂
は、温度230℃,荷重2.16kgfの条件で測定した
メルトインデックス(MI)が1〜100g/10分の
範囲にあるものが好ましい。このMIが1g/10分未
満では流動性が低くて成形性が悪く、また100g/1
0分を超えると成形品の機械物性が低下する。成形性及
び機械物性のバランスの面から、より好ましいMIは5
〜70g/10分、特に好ましくは10〜40g/10
分の範囲である。なお、このMIはJIS K−721
0に準拠して求めた値である。特に、MIが8g/10
分より大きなプロピレン系樹脂とMIが5g/10分未
満のプロピレン系樹脂との混合物であって、MIが5g
/10分未満のプロピレン系樹脂を5〜30重量%の割
合で含有するものが、耐衝撃性の良好なものが得られる
点から好ましい。MIが5g/10分未満のプロピレン
系樹脂の含有量が30重量%を超えるとフローマークが
発生するなど、成形性が低下する傾向がみられる。
明という)において、(A)成分のプロピレン系樹脂
は、温度230℃,荷重2.16kgfの条件で測定した
メルトインデックス(MI)が1〜100g/10分の
範囲にあるものが好ましい。このMIが1g/10分未
満では流動性が低くて成形性が悪く、また100g/1
0分を超えると成形品の機械物性が低下する。成形性及
び機械物性のバランスの面から、より好ましいMIは5
〜70g/10分、特に好ましくは10〜40g/10
分の範囲である。なお、このMIはJIS K−721
0に準拠して求めた値である。特に、MIが8g/10
分より大きなプロピレン系樹脂とMIが5g/10分未
満のプロピレン系樹脂との混合物であって、MIが5g
/10分未満のプロピレン系樹脂を5〜30重量%の割
合で含有するものが、耐衝撃性の良好なものが得られる
点から好ましい。MIが5g/10分未満のプロピレン
系樹脂の含有量が30重量%を超えるとフローマークが
発生するなど、成形性が低下する傾向がみられる。
【0016】上記(A)成分のプロピレン系樹脂の製造
方法については、前記要件を満たすプロピレン系樹脂が
得られる方法であればよく、特に制限されず、様々な方
法が挙げられる。例えば、別々に重合して得られた各成
分をブレンドする方法、あるいは、次に示すように、
(a)(i)マグネシウム,チタン,ハロゲン原子及び
電子供与体からなる固体触媒成分、及び必要に応じて用
いられる(ii)結晶性ポリオレフィンから構成される固
体成分と、(b)有機アルミニウム化合物と、通常用い
られる(c)電子供与性化合物とからなる触媒系の存在
下、多段重合を行い、プロピレン−エチレンブロック共
重合体を製造する方法などがある。
方法については、前記要件を満たすプロピレン系樹脂が
得られる方法であればよく、特に制限されず、様々な方
法が挙げられる。例えば、別々に重合して得られた各成
分をブレンドする方法、あるいは、次に示すように、
(a)(i)マグネシウム,チタン,ハロゲン原子及び
電子供与体からなる固体触媒成分、及び必要に応じて用
いられる(ii)結晶性ポリオレフィンから構成される固
体成分と、(b)有機アルミニウム化合物と、通常用い
られる(c)電子供与性化合物とからなる触媒系の存在
下、多段重合を行い、プロピレン−エチレンブロック共
重合体を製造する方法などがある。
【0017】例えば、多段重合法によりプロピレン−エ
チレンブロック共重合体を製造する方法として、以下の
ような方法が挙げられる。この多段重合に用いられる触
媒系において、前記(a)固体成分は、(i)成分のマ
グネシウム,チタン,ハロゲン原子及び電子供与体から
なる固体触媒成分と、必要に応じて用いられる(ii)成
分の結晶性ポリオレフィンとから構成されている。該
(i)成分の固体触媒成分は、マグネシウム化合物とチ
タン化合物と電子供与体とを接触させることによって調
製することができる。なおこの場合、ハロゲン原子は、
ハロゲン化物としてマグネシウム化合物及び/又はチタ
ン化合物などに含まれる。
チレンブロック共重合体を製造する方法として、以下の
ような方法が挙げられる。この多段重合に用いられる触
媒系において、前記(a)固体成分は、(i)成分のマ
グネシウム,チタン,ハロゲン原子及び電子供与体から
なる固体触媒成分と、必要に応じて用いられる(ii)成
分の結晶性ポリオレフィンとから構成されている。該
(i)成分の固体触媒成分は、マグネシウム化合物とチ
タン化合物と電子供与体とを接触させることによって調
製することができる。なおこの場合、ハロゲン原子は、
ハロゲン化物としてマグネシウム化合物及び/又はチタ
ン化合物などに含まれる。
【0018】マグネシウム化合物として、金属マグネシ
ウムとハロゲン及び/又はハロゲン含有化合物とアルコ
ールとの反応生成物を用いることもできる。また、該チ
タン化合物としては、公知のチタン化合物を用いること
ができるが、高ハロゲン含有チタン化合物、特に四塩化
チタンが好適である。チタン化合物は一種だけで用いて
もよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
ウムとハロゲン及び/又はハロゲン含有化合物とアルコ
ールとの反応生成物を用いることもできる。また、該チ
タン化合物としては、公知のチタン化合物を用いること
ができるが、高ハロゲン含有チタン化合物、特に四塩化
チタンが好適である。チタン化合物は一種だけで用いて
もよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0019】電子供与体としては、後で(c)成分の電
子供与性化合物として例示するものを用いることができ
る。該(i)固体触媒成分の調製は、公知の方法(特開
昭53−43094号公報,特開昭55−135102
号公報,特開昭55−135103号公報,特開昭56
−18606号公報,特開昭56−166205号公
報,特開昭57−63309号公報,特開昭57−19
0004号公報,特開昭57−300407号公報,特
開昭58−47003号公報)で行うことができる。
子供与性化合物として例示するものを用いることができ
る。該(i)固体触媒成分の調製は、公知の方法(特開
昭53−43094号公報,特開昭55−135102
号公報,特開昭55−135103号公報,特開昭56
−18606号公報,特開昭56−166205号公
報,特開昭57−63309号公報,特開昭57−19
0004号公報,特開昭57−300407号公報,特
開昭58−47003号公報)で行うことができる。
【0020】また、(a)固体成分の調製において必要
に応じて用いられる(ii)成分の結晶性ポリオレフィン
としては、例えば、ポリエチレン,ポリプロピレン,ポ
リブテン,ポリ4−メチル−1−ペンテンなどの炭素数
2〜10のα−オレフィンから得られる結晶性ポリオレ
フィンが挙げられる。この結晶性ポリオレフィンは、
(1)前記(i)固体触媒成分と有機アルミニウム化合
物と必要に応じて用いられる電子供与性化合物とを組み
合わせたものの存在下に、プロピレンを予備重合させる
方法(予備重合法)等、公知の方法により得ることがで
きる。
に応じて用いられる(ii)成分の結晶性ポリオレフィン
としては、例えば、ポリエチレン,ポリプロピレン,ポ
リブテン,ポリ4−メチル−1−ペンテンなどの炭素数
2〜10のα−オレフィンから得られる結晶性ポリオレ
フィンが挙げられる。この結晶性ポリオレフィンは、
(1)前記(i)固体触媒成分と有機アルミニウム化合
物と必要に応じて用いられる電子供与性化合物とを組み
合わせたものの存在下に、プロピレンを予備重合させる
方法(予備重合法)等、公知の方法により得ることがで
きる。
【0021】次に、(b)成分として用いられ有機アル
ミニウム化合物としては、一般式(I) AlR1 p X3-p ・・・(I) 〔式中、R1 は炭素数3〜20のアルキル基又は炭素数
6〜20のアリール基、Xはハロゲン原子、pは1〜3
の数を示す。〕で表される化合物を挙げることができ
る。
ミニウム化合物としては、一般式(I) AlR1 p X3-p ・・・(I) 〔式中、R1 は炭素数3〜20のアルキル基又は炭素数
6〜20のアリール基、Xはハロゲン原子、pは1〜3
の数を示す。〕で表される化合物を挙げることができ
る。
【0022】さらに、該触媒には、通常(c)成分とし
て電子供与性化合物が用いられる。この電子供与性化合
物は、酸素,窒素,リン,イオウ,ケイ素などを含有す
る化合物であり、基本的にはプロピレンの重合におい
て、規則性の向上性能を有するものが考えられる。この
ような電子供与性化合物としては、例えば、有機ケイ素
化合物、エステル類,ケトン類,エーテル類,チオエー
テル類,酸無水物,酸ハライド類が好ましく用いられ
る。
て電子供与性化合物が用いられる。この電子供与性化合
物は、酸素,窒素,リン,イオウ,ケイ素などを含有す
る化合物であり、基本的にはプロピレンの重合におい
て、規則性の向上性能を有するものが考えられる。この
ような電子供与性化合物としては、例えば、有機ケイ素
化合物、エステル類,ケトン類,エーテル類,チオエー
テル類,酸無水物,酸ハライド類が好ましく用いられ
る。
【0023】以上、チーグラー系の固体触媒を用いる場
合について、詳しく述べたが、触媒としては近年注目さ
れているメタロセン系の触媒を用いることもできる。本
発明において、(A)成分として用いるプロピレン系樹
脂は、各種の方法で得ることができるが、例えば前記し
た触媒系の存在下、多段重合によって製造することがで
きる。多段重合における重合順序、及び重合段数は任意
に選ぶことができる。例えば、最初の重合(第一段重
合)は結晶性プロピレン系重合体が得られるようにプロ
ピレンの単独重合又は共重合(2重量%以下のエチレン
や他のオレフィンを含有する)を行い、第二段以降でエ
チレンとプロピレンとのランダム共重合やエチレンとプ
ロピレンと他のα−オレフィンやポリエンとのランダム
共重合を行うことができる。
合について、詳しく述べたが、触媒としては近年注目さ
れているメタロセン系の触媒を用いることもできる。本
発明において、(A)成分として用いるプロピレン系樹
脂は、各種の方法で得ることができるが、例えば前記し
た触媒系の存在下、多段重合によって製造することがで
きる。多段重合における重合順序、及び重合段数は任意
に選ぶことができる。例えば、最初の重合(第一段重
合)は結晶性プロピレン系重合体が得られるようにプロ
ピレンの単独重合又は共重合(2重量%以下のエチレン
や他のオレフィンを含有する)を行い、第二段以降でエ
チレンとプロピレンとのランダム共重合やエチレンとプ
ロピレンと他のα−オレフィンやポリエンとのランダム
共重合を行うことができる。
【0024】重合に際しては、触媒系を構成する各成
分、すなわち、(a)〜(c)成分を所定の割合で混合
し、接触させたのち、ただちにモノマーを導入し、重合
を開始してもよいし、接触後0.2〜3時間程度熟成させ
たのち、モノマーを導入してもよい。重合後の後処理は
常法により行うことができる。本発明の樹脂組成物にお
いては、この(A)成分のプロピレン系樹脂は一種用い
てもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
分、すなわち、(a)〜(c)成分を所定の割合で混合
し、接触させたのち、ただちにモノマーを導入し、重合
を開始してもよいし、接触後0.2〜3時間程度熟成させ
たのち、モノマーを導入してもよい。重合後の後処理は
常法により行うことができる。本発明の樹脂組成物にお
いては、この(A)成分のプロピレン系樹脂は一種用い
てもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0025】本発明の樹脂組成物においては、(B)成
分として、エチレン−炭素数3〜18のα−オレフィン
共重合体が用いられる。このエチレン−α−オレフィン
共重合体の密度は、0.850〜0.875g/cm3 の範
囲である。この密度が0.850g/cm3 未満では成形
品の剛性が不充分となり、0.875g/cm3 を超える
と耐衝撃性の改良効果が充分に発揮されない。剛性及び
耐衝撃性などの面から、特に好ましい密度は0.855〜
0.870g/cm3 の範囲である。また、メルトインデ
ックス(MI)は0.01〜25g/10分の範囲であ
る。このMIが0.01g/10分未満では耐衝撃性の改
良効果が充分に発揮されず、またフローマークが発生す
るおそれがあり、25g/10分を超えるとシボ面での
低光沢性及び耐衝撃性が不充分となるおそれがある。耐
衝撃性,低光沢性及び成形性などの面から、好ましいM
Iは0.01〜6g/10分の範囲であり、特に0.01〜
1g/10分の範囲が好適である。なお、このMIは、
温度190℃,荷重2.16kgfの条件で測定した値で
ある。
分として、エチレン−炭素数3〜18のα−オレフィン
共重合体が用いられる。このエチレン−α−オレフィン
共重合体の密度は、0.850〜0.875g/cm3 の範
囲である。この密度が0.850g/cm3 未満では成形
品の剛性が不充分となり、0.875g/cm3 を超える
と耐衝撃性の改良効果が充分に発揮されない。剛性及び
耐衝撃性などの面から、特に好ましい密度は0.855〜
0.870g/cm3 の範囲である。また、メルトインデ
ックス(MI)は0.01〜25g/10分の範囲であ
る。このMIが0.01g/10分未満では耐衝撃性の改
良効果が充分に発揮されず、またフローマークが発生す
るおそれがあり、25g/10分を超えるとシボ面での
低光沢性及び耐衝撃性が不充分となるおそれがある。耐
衝撃性,低光沢性及び成形性などの面から、好ましいM
Iは0.01〜6g/10分の範囲であり、特に0.01〜
1g/10分の範囲が好適である。なお、このMIは、
温度190℃,荷重2.16kgfの条件で測定した値で
ある。
【0026】この共重合体のコモノマーとして用いられ
る炭素数3〜18のα−オレフィンとしては、例えばブ
テン−1;ペンテン−1;ヘキセン−1;オクテン−
1;ノネン−1;デセン−1;ドデセン−1などの直鎖
状α−オレフィン、3−メチルブテン−1;4−メチル
ペンテン−1などの分岐状α−オレフィンが挙げられる
が、これらの中で、特に炭素数4〜10の直鎖状α−オ
レフィンが好ましい。これらのα−オレフィンは単独で
用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、ジエン成分、例えばジシクロペンタジエン;エチ
リデンノルボルネン;1,4−ヘキサジエン;1,9−
デカジエン;ビニルノルボルネンなどを併用してもよ
い。
る炭素数3〜18のα−オレフィンとしては、例えばブ
テン−1;ペンテン−1;ヘキセン−1;オクテン−
1;ノネン−1;デセン−1;ドデセン−1などの直鎖
状α−オレフィン、3−メチルブテン−1;4−メチル
ペンテン−1などの分岐状α−オレフィンが挙げられる
が、これらの中で、特に炭素数4〜10の直鎖状α−オ
レフィンが好ましい。これらのα−オレフィンは単独で
用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、ジエン成分、例えばジシクロペンタジエン;エチ
リデンノルボルネン;1,4−ヘキサジエン;1,9−
デカジエン;ビニルノルボルネンなどを併用してもよ
い。
【0027】この(B)成分のエチレン−α−オレフィ
ン共重合体におけるα−オレフィン単位の含有量は、密
度が上記範囲になるように選べばよく特に制限はない
が、通常は20〜70重量%の範囲が好適である。ま
た、このエチレン−α−オレフィン共重合体は、メタロ
セン系触媒を用いる方法で得たものであることが必要で
あるが、、上記の性状を有しているものであれば、その
製造方法は特に制限はない。メタロセン系触媒として
は、例えばシングルサイト触媒(SSC)や幾何拘束型
触媒(CGC)などがある。これらのメタロセン系触媒
の具体例としては、特開平6−192506号公報,同
7−145298号公報,同7−18151号公報,同
7−145272号公報,国際公開WO94/0685
9号公報に記載されている触媒があり、さらには特開平
5−43618号公報,同5−51414号公報,国際
公開WO96/04317号公報,同93/13140
号公報,同91/04255号公報,同91/0425
7号公報に記載されている触媒を挙げることができる。
より具体的には、シクロペンタジエニル基,モノ(ジ,
トリ,テトラ,ペンタ)メチルシクロペンタジエニル基
やインデニル基を有する遷移金属錯体からなる触媒など
がある。これらのメタロセン系触媒は、通常アルキルア
ルミノキサン、あるいは硼素化合物のようなイオン性化
合物などが併用される。
ン共重合体におけるα−オレフィン単位の含有量は、密
度が上記範囲になるように選べばよく特に制限はない
が、通常は20〜70重量%の範囲が好適である。ま
た、このエチレン−α−オレフィン共重合体は、メタロ
セン系触媒を用いる方法で得たものであることが必要で
あるが、、上記の性状を有しているものであれば、その
製造方法は特に制限はない。メタロセン系触媒として
は、例えばシングルサイト触媒(SSC)や幾何拘束型
触媒(CGC)などがある。これらのメタロセン系触媒
の具体例としては、特開平6−192506号公報,同
7−145298号公報,同7−18151号公報,同
7−145272号公報,国際公開WO94/0685
9号公報に記載されている触媒があり、さらには特開平
5−43618号公報,同5−51414号公報,国際
公開WO96/04317号公報,同93/13140
号公報,同91/04255号公報,同91/0425
7号公報に記載されている触媒を挙げることができる。
より具体的には、シクロペンタジエニル基,モノ(ジ,
トリ,テトラ,ペンタ)メチルシクロペンタジエニル基
やインデニル基を有する遷移金属錯体からなる触媒など
がある。これらのメタロセン系触媒は、通常アルキルア
ルミノキサン、あるいは硼素化合物のようなイオン性化
合物などが併用される。
【0028】この(B)成分のエチレン−α−オレフィ
ン共重合体は一種用いてもよく、二種以上を組み合わせ
て用いてもよい。本発明に用いられる(B)成分のエチ
レン−α−オレフィン共重合としては、たとえば、ダウ
・ケミカル日本(株)から販売されているENGAGE
〔ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー商標〕POEsがあ
り、これらの中から選択して用いることができる。
ン共重合体は一種用いてもよく、二種以上を組み合わせ
て用いてもよい。本発明に用いられる(B)成分のエチ
レン−α−オレフィン共重合としては、たとえば、ダウ
・ケミカル日本(株)から販売されているENGAGE
〔ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー商標〕POEsがあ
り、これらの中から選択して用いることができる。
【0029】本発明の樹脂組成物においては、(C)成
分として、高密度ポリエチレンが用いられる。この高密
度ポリエチレンは特に制限はないが、密度が0.93〜
0.97g/cm3 及びメルトインデックスが0.5〜10
g/10分のものが通常用いられる。さらに、(D)成
分としてタルクが用いられる。このタルクの大きさとし
ては、得られる成形品の剛性、耐衝撃性、耐傷付き白化
性、ウエルド外観、光沢ムラなどの物性等の点から、平
均粒径1〜8μmで、平均アスペクト比が4以上のもの
が好適である。特に加工粉砕法によって得られたもの
が、物性、剛性などの点でとりわけ好ましい。
分として、高密度ポリエチレンが用いられる。この高密
度ポリエチレンは特に制限はないが、密度が0.93〜
0.97g/cm3 及びメルトインデックスが0.5〜10
g/10分のものが通常用いられる。さらに、(D)成
分としてタルクが用いられる。このタルクの大きさとし
ては、得られる成形品の剛性、耐衝撃性、耐傷付き白化
性、ウエルド外観、光沢ムラなどの物性等の点から、平
均粒径1〜8μmで、平均アスペクト比が4以上のもの
が好適である。特に加工粉砕法によって得られたもの
が、物性、剛性などの点でとりわけ好ましい。
【0030】本発明の樹脂組成物における各成分の含有
割合は、(A)成分のプロピレン系樹脂が42〜95重
量%、(B)成分のエチレン−α−オレフィン共重合体
が1〜10重量%、(C)成分の高密度ポリエチレンが
2〜18重量%、及び(D)成分のタルクが2〜35重
量%の範囲である。さらに、(B)成分と(C)成分の
和が3〜23重量%にあることが必要である。(A)成
分の含有量が42重量%未満ではウエルド外観やシボ面
での低光沢性が不充分であり、またフローマークが発生
するなど、成形性が悪く、95重量%を超えると耐衝撃
性が低下する。また、(B)成分の含有量が1重量%未
満では耐衝撃性の改良効果が充分に発揮されず、10重
量%を超えると耐傷付白化性が不十分になる。(C)成
分の含有量が2重量%未満では耐傷付白化性の効果が充
分に発揮されず、18重量%を超えるとウエルド外観や
シボ面での低光沢性が不充分であり、高温における剛性
が不十分な結果になる。(D)成分の含有量が35重量
%を超えるとウエルド外観,耐衝撃性,耐傷付白化性が
低下し、かつフローマークが発生するなど、成形性が不
充分となる。さらに、(B)成分と(C)成分の和が3
重量%未満では耐衝撃性及び耐傷付白化性が得られず、
23重量%を超えるとウエルド外観やシボ面での低光沢
性が不充分であり、十分な剛性が得られない。ウエルド
外観,シボ面での低光沢性,成形性,耐衝撃性,耐傷付
白化性及び剛性などのバランスの面から、各成分の好ま
しい含有量は、(A)成分が60〜85重量%,(B)
成分が2〜8重量%,(C)成分が3〜14重量%、
(D)成分が7〜30重量%、(B)成分と(C)成分
の和が6〜19重量%の範囲であり、特に、(A)成分
が70〜80重量%,(B)成分が3〜6重量%,
(C)成分が4〜10重量%、(D)成分が10〜25
重量%、(B)成分と(C)成分の和が8〜15重量%
の範囲が好適である。
割合は、(A)成分のプロピレン系樹脂が42〜95重
量%、(B)成分のエチレン−α−オレフィン共重合体
が1〜10重量%、(C)成分の高密度ポリエチレンが
2〜18重量%、及び(D)成分のタルクが2〜35重
量%の範囲である。さらに、(B)成分と(C)成分の
和が3〜23重量%にあることが必要である。(A)成
分の含有量が42重量%未満ではウエルド外観やシボ面
での低光沢性が不充分であり、またフローマークが発生
するなど、成形性が悪く、95重量%を超えると耐衝撃
性が低下する。また、(B)成分の含有量が1重量%未
満では耐衝撃性の改良効果が充分に発揮されず、10重
量%を超えると耐傷付白化性が不十分になる。(C)成
分の含有量が2重量%未満では耐傷付白化性の効果が充
分に発揮されず、18重量%を超えるとウエルド外観や
シボ面での低光沢性が不充分であり、高温における剛性
が不十分な結果になる。(D)成分の含有量が35重量
%を超えるとウエルド外観,耐衝撃性,耐傷付白化性が
低下し、かつフローマークが発生するなど、成形性が不
充分となる。さらに、(B)成分と(C)成分の和が3
重量%未満では耐衝撃性及び耐傷付白化性が得られず、
23重量%を超えるとウエルド外観やシボ面での低光沢
性が不充分であり、十分な剛性が得られない。ウエルド
外観,シボ面での低光沢性,成形性,耐衝撃性,耐傷付
白化性及び剛性などのバランスの面から、各成分の好ま
しい含有量は、(A)成分が60〜85重量%,(B)
成分が2〜8重量%,(C)成分が3〜14重量%、
(D)成分が7〜30重量%、(B)成分と(C)成分
の和が6〜19重量%の範囲であり、特に、(A)成分
が70〜80重量%,(B)成分が3〜6重量%,
(C)成分が4〜10重量%、(D)成分が10〜25
重量%、(B)成分と(C)成分の和が8〜15重量%
の範囲が好適である。
【0031】本発明の樹脂組成物においては、所望によ
り、顔料,核剤,耐候剤,酸化防止剤,帯電防止剤,難
燃剤,分散剤などの公知の添加剤を配合することができ
る。本発明のプロピレン系樹脂組成物の調製方法につい
ては特に制限はなく、例えば前記(A)成分,(B)成
分,(C)成分及び必要に応じて用いられる(D)成分
や他の添加成分を、一軸押出機,二軸押出機,バンバリ
ーミキサー,ニーダ,ロールなどを用いて溶融混練する
方法等を採用できる。
り、顔料,核剤,耐候剤,酸化防止剤,帯電防止剤,難
燃剤,分散剤などの公知の添加剤を配合することができ
る。本発明のプロピレン系樹脂組成物の調製方法につい
ては特に制限はなく、例えば前記(A)成分,(B)成
分,(C)成分及び必要に応じて用いられる(D)成分
や他の添加成分を、一軸押出機,二軸押出機,バンバリ
ーミキサー,ニーダ,ロールなどを用いて溶融混練する
方法等を採用できる。
【0032】本発明の自動車用内装部材は、このように
して得られたプロピレン系樹脂組成物を、公知の射出成
形法(射出圧縮成形法,ガス注入射出成形法を含む)で
成形することにより、得ることができる。ここで自動車
用内装部材としては、インストルメントパネル,ドアト
リム,コンソールボックスなどである。
して得られたプロピレン系樹脂組成物を、公知の射出成
形法(射出圧縮成形法,ガス注入射出成形法を含む)で
成形することにより、得ることができる。ここで自動車
用内装部材としては、インストルメントパネル,ドアト
リム,コンソールボックスなどである。
【0033】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定さ
れるものではない。なお、成形品の物性は以下に示す方
法により求めた。 (1)アイゾット衝撃強度 テストピース成形品について、JIS K7110に準
拠して求めた。 (2)曲げ弾性率 テストピース成形品について、JIS K7203に準
拠して求めた。 (3)耐傷付白化性 テストピース成形品について、シボ面に100円玉の外
周にある凹凸部で擦りつけた際、傷付白化が顕著に目立
つ場合を×,幾分目立つ場合を○,殆ど目立たない場合
を◎とした。 (4)光沢ムラ シボ付き面の光沢ムラを目視評価した。光沢ムラが顕著
に目立つ場合を×,幾分目立つ場合を○,殆ど目立たな
い場合を◎とした。 (5)アイソタクチックペンタッド分率 試料220gを10φのNMR試料管に投入し、1,
2,4−トリクロロベンゼン/重ベンゼン(90/10
容量%)3mlを加えて、140℃で均一に溶解させた
後、次の条件で13C−NMRを測定した。
明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定さ
れるものではない。なお、成形品の物性は以下に示す方
法により求めた。 (1)アイゾット衝撃強度 テストピース成形品について、JIS K7110に準
拠して求めた。 (2)曲げ弾性率 テストピース成形品について、JIS K7203に準
拠して求めた。 (3)耐傷付白化性 テストピース成形品について、シボ面に100円玉の外
周にある凹凸部で擦りつけた際、傷付白化が顕著に目立
つ場合を×,幾分目立つ場合を○,殆ど目立たない場合
を◎とした。 (4)光沢ムラ シボ付き面の光沢ムラを目視評価した。光沢ムラが顕著
に目立つ場合を×,幾分目立つ場合を○,殆ど目立たな
い場合を◎とした。 (5)アイソタクチックペンタッド分率 試料220gを10φのNMR試料管に投入し、1,
2,4−トリクロロベンゼン/重ベンゼン(90/10
容量%)3mlを加えて、140℃で均一に溶解させた
後、次の条件で13C−NMRを測定した。
【0034】 周波数 : 45MHz, スペクトル幅: 25000Hz 測定温度: 130℃, パルス幅 : 8μ秒 パルス繰り返し時間: 4秒, 積算回数 : 10000回 また、プロピレン系樹脂の性状は、明細書本文に記載し
た方法に従って測定した。 1.プロピレンブロック共重合体(PP−2)の製造 (1)マグネシウム化合物の調製 内容積500リットルの撹拌機付きのガラス製反応器を
窒素ガスで充分に置換したのち、エタノール97.2 k
g,ヨウ素640g及び金属マグネシウム6.4 kgを投
入し、撹拌しながら還流条件下で反応させ、固体状反応
生成物を得た。この固体状反応生成物を含む反応液を減
圧下で乾燥させることにより、マグネシウム化合物(固
体生成物)を得た。 (2)固体触媒成分の調製 窒素ガスで充分に置換した内容積500リットルのガラ
ス製三つ口フラスコに、上記(1)で得られたマグネシ
ウム化合物(粉砕していないもの)30kg,精製ヘプ
タン150リットル,四塩化珪素4.5リットル及びフタ
ル酸ジ−n−ブチル4.3リットルを加えた。系内を90
℃に保ち、撹拌しながら四塩化チタン144リットルを
投入して110℃で2時間反応させたのち、固体成分を
分離して80℃の精製ヘプタンで洗浄した。さらに、四
塩化チタン228リットルを加え、110℃で2時間反
応させたのち、精製ヘプタンで充分に洗浄し、固体触媒
成分を得た。 (3)重合前処理 内容積500リットルの撹拌翼付き反応槽に、精製n−
ヘプタン230リットルを投入し、さらに、前記(2)
で得られた固体触媒成分25kgを加え、次いで、この
固体触媒成分中のTi1モルに対し、トリエチルアルミ
ニウムを1.0モル及びジシクロペンチルジメトキシシラ
ンを1.8モルの割合で加えたのち、プロピレンをプロピ
レン分圧で0.3kg/cm2 Gになるまで導入し、40
℃で4時間反応させた。反応終了後、固体触媒成分をn
−ヘプタンで数回洗浄し、二酸化炭素を供給し24時間
撹拌した。 (4)重合によるプロピレンブロック共重合体(PP−
2)の製造 まず、前段として内容積200リットルの撹拌翼付き重
合槽(第一重合槽)に、上記(3)の処理済の固体触媒
成分をTi原子に換算して3ミリモル/hrで、トリエ
チルアルミニウムを4.0ミリモル/kg-PP で、ジシクロ
ペンチルジメトキシシランを0.4ミリモル/kg-PP でそ
れぞれ供給し、重合温度85℃、重合圧力(全圧)28
kg/cm2 Gでプロピレンを反応させた。この時、所
望のエチレン含有量及び分子量になるようにエチレン供
給量及び水素供給量を調整した。
た方法に従って測定した。 1.プロピレンブロック共重合体(PP−2)の製造 (1)マグネシウム化合物の調製 内容積500リットルの撹拌機付きのガラス製反応器を
窒素ガスで充分に置換したのち、エタノール97.2 k
g,ヨウ素640g及び金属マグネシウム6.4 kgを投
入し、撹拌しながら還流条件下で反応させ、固体状反応
生成物を得た。この固体状反応生成物を含む反応液を減
圧下で乾燥させることにより、マグネシウム化合物(固
体生成物)を得た。 (2)固体触媒成分の調製 窒素ガスで充分に置換した内容積500リットルのガラ
ス製三つ口フラスコに、上記(1)で得られたマグネシ
ウム化合物(粉砕していないもの)30kg,精製ヘプ
タン150リットル,四塩化珪素4.5リットル及びフタ
ル酸ジ−n−ブチル4.3リットルを加えた。系内を90
℃に保ち、撹拌しながら四塩化チタン144リットルを
投入して110℃で2時間反応させたのち、固体成分を
分離して80℃の精製ヘプタンで洗浄した。さらに、四
塩化チタン228リットルを加え、110℃で2時間反
応させたのち、精製ヘプタンで充分に洗浄し、固体触媒
成分を得た。 (3)重合前処理 内容積500リットルの撹拌翼付き反応槽に、精製n−
ヘプタン230リットルを投入し、さらに、前記(2)
で得られた固体触媒成分25kgを加え、次いで、この
固体触媒成分中のTi1モルに対し、トリエチルアルミ
ニウムを1.0モル及びジシクロペンチルジメトキシシラ
ンを1.8モルの割合で加えたのち、プロピレンをプロピ
レン分圧で0.3kg/cm2 Gになるまで導入し、40
℃で4時間反応させた。反応終了後、固体触媒成分をn
−ヘプタンで数回洗浄し、二酸化炭素を供給し24時間
撹拌した。 (4)重合によるプロピレンブロック共重合体(PP−
2)の製造 まず、前段として内容積200リットルの撹拌翼付き重
合槽(第一重合槽)に、上記(3)の処理済の固体触媒
成分をTi原子に換算して3ミリモル/hrで、トリエ
チルアルミニウムを4.0ミリモル/kg-PP で、ジシクロ
ペンチルジメトキシシランを0.4ミリモル/kg-PP でそ
れぞれ供給し、重合温度85℃、重合圧力(全圧)28
kg/cm2 Gでプロピレンを反応させた。この時、所
望のエチレン含有量及び分子量になるようにエチレン供
給量及び水素供給量を調整した。
【0035】次に、第一重合槽から連続的にパウダーを
抜き出し、内容積200リットルの撹拌翼付き重合槽
(第二重合槽)へ移送した。第二重合槽では、重合温度
70℃、重合圧力(全圧)15kg/cm2 Gにて運転
し、所望の組成及び分子量になるようにプロピレン、エ
チレン及び水素供給量比を調整した。連続的に抜き出し
たパウダーを造粒し、プロピレンブロック共重合体(P
P−2)を得た。アイソタクチックペンタッド分率は9
7.0%であった。 2.プロピレンブロック共重合体(PP−3)466H
Pの製造 (1)マグネシウム化合物の調製 内容積12リットルの撹拌機付きのガラス製反応器を窒
素ガスで充分に置換したのち、エタノール約4,860
g,ヨウ素32g及び金属マグネシウム320gを投入
し、撹拌しながら還流条件下で反応させ、固体状反応生
成物を得た。この固体状反応生成物を含む反応液を減圧
下で乾燥させることにより、マグネシウム化合物(固体
生成物)を得た。 (2)固体触媒成分の調製 窒素ガスで充分に置換した内容積5リットルのガラス製
三つ口フラスコに、上記(1)で得られたマグネシウム
化合物(粉砕していないもの)160g,精製ヘプタン
800ミリリットル,四塩化珪素24ミリリットル及び
フタル酸ジエチル23ミリリットルを加えた。系内を9
0℃に保ち、撹拌しながら四塩化チタン770ミリリッ
トルを投入して110℃で2時間反応させたのち、固体
成分を分離して80℃の精製ヘプタンで洗浄した。さら
に、四塩化チタン1,220ミリリットルを加え、110
℃で2時間反応させたのち、精製ヘプタンで充分に洗浄
し、固体触媒成分を得た。 (3)重合前処理 内容積500リットルの撹拌翼付き反応槽に、n−ヘプ
タン230リットルを投入し、さらに、前記(2)で得
られた固体触媒成分25kgを加え、次いで、この固体
触媒成分中のTi1モルに対し、トリエチルアルミニウ
ムを0.6モル及びシクロヘキシルメチルジメトキシシラ
ンを0.4モルの割合で加えたのち、プロピレンをプロピ
レン分圧で0.3kg/cm2 Gになるまで導入し、20
℃で4間反応させた。反応終了後、固体触媒成分をn−
ヘプタンで数回洗浄し、二酸化炭素を供給し24時間撹
拌した。 (4)プロピレンブロック共重合体(PP−3)の製造 まず、前段として内容積200リットルの撹拌翼付き重
合槽(ホモ重合槽)に、上記(3)の処理済の固体触媒
成分をTi原子に換算して3ミリモル/hrで、トリエ
チルアルミニウムを0.50モル/hrで、シクロヘキシ
ルメチルジメトキシシランを50ミリモル/hrでそれ
ぞれ供給し、重合温度85℃、プロピレン圧力28kg
/cm2 Gで反応させた。この際、所定の分子量になる
ように水素ガスを供給した。
抜き出し、内容積200リットルの撹拌翼付き重合槽
(第二重合槽)へ移送した。第二重合槽では、重合温度
70℃、重合圧力(全圧)15kg/cm2 Gにて運転
し、所望の組成及び分子量になるようにプロピレン、エ
チレン及び水素供給量比を調整した。連続的に抜き出し
たパウダーを造粒し、プロピレンブロック共重合体(P
P−2)を得た。アイソタクチックペンタッド分率は9
7.0%であった。 2.プロピレンブロック共重合体(PP−3)466H
Pの製造 (1)マグネシウム化合物の調製 内容積12リットルの撹拌機付きのガラス製反応器を窒
素ガスで充分に置換したのち、エタノール約4,860
g,ヨウ素32g及び金属マグネシウム320gを投入
し、撹拌しながら還流条件下で反応させ、固体状反応生
成物を得た。この固体状反応生成物を含む反応液を減圧
下で乾燥させることにより、マグネシウム化合物(固体
生成物)を得た。 (2)固体触媒成分の調製 窒素ガスで充分に置換した内容積5リットルのガラス製
三つ口フラスコに、上記(1)で得られたマグネシウム
化合物(粉砕していないもの)160g,精製ヘプタン
800ミリリットル,四塩化珪素24ミリリットル及び
フタル酸ジエチル23ミリリットルを加えた。系内を9
0℃に保ち、撹拌しながら四塩化チタン770ミリリッ
トルを投入して110℃で2時間反応させたのち、固体
成分を分離して80℃の精製ヘプタンで洗浄した。さら
に、四塩化チタン1,220ミリリットルを加え、110
℃で2時間反応させたのち、精製ヘプタンで充分に洗浄
し、固体触媒成分を得た。 (3)重合前処理 内容積500リットルの撹拌翼付き反応槽に、n−ヘプ
タン230リットルを投入し、さらに、前記(2)で得
られた固体触媒成分25kgを加え、次いで、この固体
触媒成分中のTi1モルに対し、トリエチルアルミニウ
ムを0.6モル及びシクロヘキシルメチルジメトキシシラ
ンを0.4モルの割合で加えたのち、プロピレンをプロピ
レン分圧で0.3kg/cm2 Gになるまで導入し、20
℃で4間反応させた。反応終了後、固体触媒成分をn−
ヘプタンで数回洗浄し、二酸化炭素を供給し24時間撹
拌した。 (4)プロピレンブロック共重合体(PP−3)の製造 まず、前段として内容積200リットルの撹拌翼付き重
合槽(ホモ重合槽)に、上記(3)の処理済の固体触媒
成分をTi原子に換算して3ミリモル/hrで、トリエ
チルアルミニウムを0.50モル/hrで、シクロヘキシ
ルメチルジメトキシシランを50ミリモル/hrでそれ
ぞれ供給し、重合温度85℃、プロピレン圧力28kg
/cm2 Gで反応させた。この際、所定の分子量になる
ように水素ガスを供給した。
【0036】次に、ホモ重合槽から連続的にパウダーを
抜き出し、類似のランダム共重合槽へ移送した。このラ
ンダム共重合槽では後段として、重合温度70℃におい
てプロピレン及びエチレンを供給し、圧力15kg/c
m2 Gでランダム共重合を実施した。この時、所定のエ
チレン含量になるように、プロピレンとエチレンの供給
比を調整した。ランダム共重合槽から連続的に抜き出し
たパウダーを造粒し、プロピレンブロック共重合体(P
P−3)を得た。アイソタクチックペンタッド分率は9
4.0%であった。 実施例1〜6及び比較例1〜6 第1表に示す性状と量((A)〜(D)成分は、(A)
〜(D)成分の合計量を100重量%としたときの各々
の重量%を示す))の(A)プロピレン系樹脂(単品又
はブレンド物),(B)エチレン−α−オレフィン共重
合体又はエチレン−プロピレンゴム,(C)高密度ポリ
エチレン及び(D)タルク、さらに(A)〜(D)成分
の合計量100重量部に対し、分散剤としてのステアリ
ン酸マグネシウム0.2重量部及びダークグレー顔料(大
日精化社製,商品名:PP−DHH7343)1.3重量
部を配合し、二軸混練機で混練して成形材料を調製した
のち、射出成形機により樹脂温度220℃で成形して、
テストピース(140×140×3mmの内装用シボ付
板)を作成し、物性を評価した。結果を第1表に示す。
抜き出し、類似のランダム共重合槽へ移送した。このラ
ンダム共重合槽では後段として、重合温度70℃におい
てプロピレン及びエチレンを供給し、圧力15kg/c
m2 Gでランダム共重合を実施した。この時、所定のエ
チレン含量になるように、プロピレンとエチレンの供給
比を調整した。ランダム共重合槽から連続的に抜き出し
たパウダーを造粒し、プロピレンブロック共重合体(P
P−3)を得た。アイソタクチックペンタッド分率は9
4.0%であった。 実施例1〜6及び比較例1〜6 第1表に示す性状と量((A)〜(D)成分は、(A)
〜(D)成分の合計量を100重量%としたときの各々
の重量%を示す))の(A)プロピレン系樹脂(単品又
はブレンド物),(B)エチレン−α−オレフィン共重
合体又はエチレン−プロピレンゴム,(C)高密度ポリ
エチレン及び(D)タルク、さらに(A)〜(D)成分
の合計量100重量部に対し、分散剤としてのステアリ
ン酸マグネシウム0.2重量部及びダークグレー顔料(大
日精化社製,商品名:PP−DHH7343)1.3重量
部を配合し、二軸混練機で混練して成形材料を調製した
のち、射出成形機により樹脂温度220℃で成形して、
テストピース(140×140×3mmの内装用シボ付
板)を作成し、物性を評価した。結果を第1表に示す。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】(注) PP−1 :出光石油化学(株)製,商品名:出光ポ
リプロJ785H アイソタクチックペンタッド分率: 96.0% PP−4 :出光石油化学(株)製,商品名:出光ポ
リプロJ762HP アイソタクチックペンタッド分率: 94.0% LL−1 :エチレン−オクテン−1共重合体 ダウ・ケミカル日本(株)製,商品名:ENGAGE EG8
180 オクテン−1単位26重量%,MI:0.6g/10分 密度0.863g/cm3 EPR :エチレン−プロピレンゴム 日本合成ゴム(株)製,商品名:EP−02P プロピレン単位26重量%,MI:1.6g/10分,密
度0.860g/cm3 高密度ポリエチレン:出光石油化学(株)製,商品名:
出光ポリエチ210J 密度0.968g/cm3 ,MI:6.0g/10分, タルク :浅田製粉社製,商品名:JM156,平
均粒径4.4μm(レーザー式粒度分析計で測定〔島津製
作所SALD2000A〕)
リプロJ785H アイソタクチックペンタッド分率: 96.0% PP−4 :出光石油化学(株)製,商品名:出光ポ
リプロJ762HP アイソタクチックペンタッド分率: 94.0% LL−1 :エチレン−オクテン−1共重合体 ダウ・ケミカル日本(株)製,商品名:ENGAGE EG8
180 オクテン−1単位26重量%,MI:0.6g/10分 密度0.863g/cm3 EPR :エチレン−プロピレンゴム 日本合成ゴム(株)製,商品名:EP−02P プロピレン単位26重量%,MI:1.6g/10分,密
度0.860g/cm3 高密度ポリエチレン:出光石油化学(株)製,商品名:
出光ポリエチ210J 密度0.968g/cm3 ,MI:6.0g/10分, タルク :浅田製粉社製,商品名:JM156,平
均粒径4.4μm(レーザー式粒度分析計で測定〔島津製
作所SALD2000A〕)
【0040】
【発明の効果】本発明のプロピレン系樹脂組成物は、耐
衝撃性及び耐傷付白化性に優れており、しかもウエルド
外観などの外観性能が良好で、かつ低光沢性を有し、艶
消し塗装の省略化が可能でコストダウンを図ることがで
き、自動車用内装部材の成形材料として好適である。
衝撃性及び耐傷付白化性に優れており、しかもウエルド
外観などの外観性能が良好で、かつ低光沢性を有し、艶
消し塗装の省略化が可能でコストダウンを図ることがで
き、自動車用内装部材の成形材料として好適である。
【0041】本発明の樹脂組成物から得られた自動車用
内装部材は、光沢ムラ,低光沢性,ウエルド外観などの
外観性に優れ、無塗装化が可能であり、かつ剛性,耐衝
撃性,耐傷付き白化性などが良好であって、例えばシボ
付きインストルメントパネルなどの自動車用内装部材と
して好適に用いられる。
内装部材は、光沢ムラ,低光沢性,ウエルド外観などの
外観性に優れ、無塗装化が可能であり、かつ剛性,耐衝
撃性,耐傷付き白化性などが良好であって、例えばシボ
付きインストルメントパネルなどの自動車用内装部材と
して好適に用いられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 23:04) B29K 23:00 B29L 31:58 (72)発明者 奈良 俊英 千葉県市原市姉崎海岸1番地1 出光石油 化学株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】(A)アイソタクチックペンタッド分率が
95%以上であるプロピレン系樹脂42〜95重量%
と、(B)密度0.850〜0.875g/cm3 及びメル
トインデックス0.01〜25g/10分であり、かつメ
タロセン系触媒を用いて得られたエチレン−炭素数3〜
18のα−オレフィン共重合体1〜10重量%と、
(C)密度0.93〜0.97g/cm3 及びメルトインデ
ックス0.5〜10g/10分である高密度ポリエチレン
2〜18重量%と、(D)タルク2〜35重量%とから
なり、(B)成分と(C)成分の和が3〜23重量%で
あるプロピレン系樹脂組成物。 - 【請求項2】 請求項1において、(A)成分がさら
に、以下の条件を満足するものである請求項1記載のプ
ロピレン系樹脂組成物。 (A)(1) (イ) 23℃パラキシレン不溶分70〜98重
量%と、(ロ)23℃パラキシレン可溶分30〜2重量%
とからなり、かつ(2) (イ) 成分について、溶融粘弾性測
定から得られる角周波数ωが100/sec での緩和時間
τが0.01〜0.35秒であって、溶融粘弾性測定から得
られる貯蔵弾性率(G')が2×102 Paとなるような
角周波数をω1 、2×104 Paとなるような角周波数
をω2 としたとき、ω2 /10ω1 で表される分子量分
布指数(PDI)が1〜18であり、(3) (ロ)成分につ
いて、極限粘度〔η〕(135℃,デカリン中)が2.0
〜10デシリットル/gであり、(4) エチレン単位含有
量が1〜17重量%である、プロピレン系樹脂 - 【請求項3】 (B)成分のエチレン−炭素数3〜18
のα−オレフィン共重合体が、α−オレフィン単位20
〜70重量%を含有するものである請求項1又は2記載
のプロピレン系樹脂組成物。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のプロピ
レン系樹脂組成物を射出成形してなる自動車用内装部
材。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8163075A JPH107851A (ja) | 1996-06-24 | 1996-06-24 | プロピレン系樹脂組成物及び自動車用内装部材 |
PCT/JP1997/002108 WO1997049765A1 (fr) | 1996-06-24 | 1997-06-19 | Composition de resine de propylene et element de garnissage pour automobiles |
DE69719029T DE69719029T2 (de) | 1996-06-24 | 1997-06-19 | Propylenharzzusammensetzung und bekleidungselement für kraftfahrzeug |
EP97928446A EP0908492B1 (en) | 1996-06-24 | 1997-06-19 | Propylene resin composition and automobile trim member |
KR10-1998-0706532A KR100446881B1 (ko) | 1996-06-24 | 1997-06-19 | 프로필렌계수지조성물및자동차용내장부재 |
US09/101,798 US6034165A (en) | 1996-06-24 | 1997-06-19 | Propylene resin composition and automobile trim member |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8163075A JPH107851A (ja) | 1996-06-24 | 1996-06-24 | プロピレン系樹脂組成物及び自動車用内装部材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH107851A true JPH107851A (ja) | 1998-01-13 |
Family
ID=15766714
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8163075A Pending JPH107851A (ja) | 1996-06-24 | 1996-06-24 | プロピレン系樹脂組成物及び自動車用内装部材 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6034165A (ja) |
EP (1) | EP0908492B1 (ja) |
JP (1) | JPH107851A (ja) |
KR (1) | KR100446881B1 (ja) |
DE (1) | DE69719029T2 (ja) |
WO (1) | WO1997049765A1 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000004093A1 (fr) * | 1998-07-14 | 2000-01-27 | Japan Polychem Corporation | Composition de resine propylene |
JP2008239971A (ja) * | 2007-02-28 | 2008-10-09 | Sumitomo Chemical Co Ltd | ポリプロピレン系樹脂組成物および成形体 |
JP2010111784A (ja) * | 2008-11-06 | 2010-05-20 | Japan Polypropylene Corp | ポリプロピレン樹脂組成物および該組成物を成形してなる成形体。 |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000256520A (ja) * | 1999-03-10 | 2000-09-19 | Idemitsu Petrochem Co Ltd | プロピレン系樹脂組成物及びそれを用いた自動車用内装部材 |
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