JPH1077086A - カセット収納ケース - Google Patents
カセット収納ケースInfo
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- JPH1077086A JPH1077086A JP9033898A JP3389897A JPH1077086A JP H1077086 A JPH1077086 A JP H1077086A JP 9033898 A JP9033898 A JP 9033898A JP 3389897 A JP3389897 A JP 3389897A JP H1077086 A JPH1077086 A JP H1077086A
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Abstract
て変形や寸法のくるいを回避し、かつ外力に対する撓み
を防止することのできるカセット収納ケースを得る。 【解決手段】 下ハーフ1と上ハーフ2とで合体式に構
成されるケースの一側面にカセット挿入口3を有し、カ
セット挿入口3から奥行き方向にテープカセットの膨出
部が案内されるガイド溝8a,8bが形成され、下ハー
フ1底面にカセットのリール回り止め部材9が固定され
るカセット収納ケースにおいて、下ハーフ1及び上ハー
フ2がそのハーフ面にガイド溝8a,8b以外の奥行き
方向からカセット挿入口3及び側壁面の奥行き方向に亘
ってコ字形状の肉厚部1a,2aを形成し、この肉厚部
1a,2aで囲まれた部分を肉薄部1b,2bに形成し
た。
Description
用のコンパクトカセット等のテープカセットを収納する
のに好適なカセット収納ケースに関し、特に収納ケース
の一側部に形成したカセット挿入口からカセットを長手
方向にスライド式に出し入れすることのできるカセット
収納ケースに係わるものである。
成したカセット挿入口からコンパクトカセットを長手方
向に出し入れすることのできるカセット収納ケースとし
ては、例えば実開昭57−201675号公報、実開昭
58−148774号公報、実開平1−118388号
公報及び特開平−311483号公報に記載されたもの
がある。
例を実開平1−118388号公報に記載されたものを
図13〜図16を参照して説明する。
断して内部が見えるようにした斜視図、図14はコンパ
クトカセットの斜視図、図15は収納状態のカセットを
仮想線で示したカセット収納ケースの平面図、図16は
カセット収納状態の収納ケースをカセット挿入口から見
た側面図である。
の構成について説明する。コンパクトカセット30はカ
セット筐体内に図示しない一対のテープリールが回転可
能に収容され、カセット筐体の上下面にそれぞれ形成し
た一対の開口部31a,31bにリールハブ孔32a,
32bが一致している。また、コンパクトカセット30
の一側部にはテープのマウスを構成する台形状の膨出部
33を有すると共に、この膨出部33側のカセット筐体
の両側面にガイド突起(通称、耳部ともいう)34を設
けている。
成形品からなり一側面にカセット挿入口35を有し、そ
の他は底面板36a、上面板36b、左右側面板36
c,36d及び背面板36eからなる偏平箱型形状から
構成され、カセット挿入口35からコンパクトカセット
30が長手方向にスライド式に出し入れされる。カセッ
ト挿入口35の底面板36a及び上面板36b部分には
それぞれ切欠部35a,35bが形成され、カセット収
納ケース内に収納されたコンパクトカセット30を取り
出す際に、図11に示すように切欠部35a,35bか
ら露出しているカセット端部を摘んで引き出せるように
なっている。
ぼ中央部で奥行き方向に間隔を隔てて弾性作用により起
伏可能の2つのリブ状のリール回り止め片37a,37
bが一体成形されている。このリール回り止め片37
a,37bは奥行き方向に対して直交する向きにされ、
リール回り止め片37a,37bの間隔はコンパクトカ
セット30のリールハブ孔32a,32bの間隔に対応
している。
37a,37bを左右から挟む位置で奥行き方向に受け
ガイド38a,38bが肉厚状に突出形成されている。
この受けガイド38a,38bと対向するように上面板
36b部分にも受けガイド39a,39bが肉厚状に突
出形成されている(図16参照)。
カセット挿入口35近くで、受けガイド38a,38b
及び39a,39bの外側部分にストッパ片40a,4
0b及び41a,41bが上下に対向し合って配置され
ている。
はカセット挿入口35からコンパクトカセット30をガ
イド突起33側から挿入すると、リール回り止め片37
a,37bがカセットによって弾性変形して押し倒され
るが、カセットが最も奥まで挿入されたときリール回り
止め片37a,37bがリールハブ孔32a,32bと
対応することになり、これによって、リール回り止め片
37a,37bが弾性復帰して立ち上がりリールハブ孔
32a,32b内に係合することでリールの回り止めが
行える。
トカセット30の収納状態においては、底面板36a及
び上面板36bから突出形成された受けガイド38a,
38b及び39a,39bでカセット30の膨出部33
以外の上下面が保持されることで、図16に示すように
収納ケース内でコインパクトカセット30がガタ付くこ
となく安定して収納できる。
態においては、図15に示すように膨出部33の側端部
がストッパ片40a,41aに係合されることで、収納
ケースからコンパクトカセット30の抜け出しが防止さ
れている。
カセット30を左右反転させた状態でも上述の場合と同
様に挿入させ収納することができるが、この場合はコン
パクトカセット30の膨出部33の側端部が他方のスト
ッパ片40b,41bに係合されされ抜け出しが防止さ
れることになる。
トカセット30を取り出すときにもリール回り止め片3
7a,37bが弾性変形して押し倒されてリールハブ孔
32a,32bから抜け出し、カセットの取り出し後は
リール回り止め片37a,37bは弾性復帰して再び立
ち上がる。
スチック材による射出成形品は、肉厚が厚い成形部分や
肉厚が急激に変化するような成形品の場合にいわゆる
「肉ヒケ」現象が生じると、これに伴って成形品自体に
反りによる外観上の変形が生じたり寸法的に不都合が生
じる。例えば、図13においてカセット収納ケースの底
面板36a及び上面板36bには肉厚状の受けガイド3
8a,38b及び39a,39bとなっているため、こ
の肉厚部における「肉ヒケ」現象が発生し底面板36a
及び上面板36bに反りによる外観上の変形や寸法的に
くるいが生じる原因となる。
ック原材料の使用量が増加し成形品のコストアップの要
因となる。
品を肉薄状に成形すると、成形品自体が外圧に対して撓
みやすく、最悪の場合に成形品にクラックが発生したり
割れてしまうことがある。
ためになされたもので、成形品に肉ヒケの発生を少なく
して変形や寸法のくるいを回避し、かつ成形品の外力に
対する撓みを防止し商品価値を高めることのできるカセ
ット収納ケースを得ることを目的とする。
め、本発明によるカセット収納ケースは、下ハーフと上
ハーフとで合体式に構成されるケースの一側面にカセッ
ト挿入口からカセットがスライド式に出し入れされるカ
セット収納ケースにおいて、下ハーフ及び上ハーフがそ
のハーフ面を奥行き方向から上記カセット挿入口に亘っ
てフレーム状の肉厚部とし、この肉厚部以外のハーフ面
部分を肉薄部に形成したものである。
肉厚部の奥行き長さを短い肉厚部に形成したものであ
る。
ケースの実施例をオーディオ用のコンパクトカセットの
収納ケースについて図面を参照して説明する。
た斜視図、図2は上ハーフを裏面より見た斜視図、図3
はカセット収納ケースの組み立て状態の拡大縦断面図、
図4は同じく拡大横断面図である。
と上ハーフ2から構成され、下ケース1は例えばHIP
S(高衝撃性ポリスチレン)のプラスチック成形品から
なり、上ハーフ2は例えばGPPS(一般用ポリスチレ
ン)のプラスチック成形品からなる。
のカセット挿入口3a,3bが形成され、図3に示した
合体された両ハーフ1,2により形成されるカセット挿
入口3から図14に示したコンパクトカセット30が長
手方向にスライド式に出し入れされる。このため、上,
下ハーフ1,2にはカセット挿入口3a,3bから奥行
き方向にコンパクトカセット30の膨出部33が案内さ
れるガイド溝8a,8bを有している。
を図1及び図2についてさらに詳しく説明する。
ハーフ1はガイド溝8a以外の底面では、当該ガイド溝
8a側の奥行き方向からカセット挿入口3a側及び側壁
面1dの奥行き方向に亘って全体がコ字形状の肉厚部1
aに形成され、この肉厚部1aで囲まれた底面部分は肉
薄部1bに形成していわゆる肉盗みされている。一例と
して肉厚部1aは厚み2.5mm、肉薄部1bは厚み
1.6mmであり、この場合、上述したガイド溝8aの
厚みは0.8mmである。また、肉薄部1bは下ハーフ
1の壁面を構成する厚みとほぼ同一の厚みを有してい
る。従って、下ハーフ1は全体としてやや薄肉状である
がコ字形状の肉厚部1aによって補強されている。
パクトカセット30のリール回り止め部材9を位置決め
するための奥行き方向に長い長円状の案内リブ16が一
体形成されている。この案内リブ16は肉厚部1aと同
一平面以下の高さに形成され、案内リブ16で囲まれる
肉薄部1b上に複数のカシメピン17が形成されてい
る。
プロピレン)のプラスチック成形品からなり、図1に示
すように複数のカシメ固定孔10aを有するベース板1
0と、このベース板10から一体に立設した弾性作用に
より起伏可能の一対のリール回り止め片11,11から
構成されている。このリール回り止め片11,11の間
隔はコンパクトカセット30のリールハブ孔32a,3
2bの間隔に対応している。
とは反対側で、下ハーフ1の奥壁面1cの両コーナー部
分に上ハーフ2が合体される際の位置決め片15a,1
5bが当該下ハーフ1の上縁より上方へ突出するように
一体成形され、かつ位置決め片15a,15bの先端部
外側にテーパー面が形成されている。そして、この位置
決め片15a,15bは収納状態のコンパクトカセット
30の側端面の突き当て面も兼ねており、このため、コ
ンパクトカセット30の突き当て状態では図5に示すよ
うにガイド突起34が奥壁面1cに突き当たらないよう
に位置決め片15a,15bの厚みを厚くしガイド突起
34を保護している。従って、ガイド突起34が奥壁面
1cに突き当らないように当該奥壁面1cの肉厚を薄く
するような構成に比べて奥壁面1cの強度を向上するこ
とができる。
した他方の位置決め片15bに片持ち状に固定された状
態で側壁面1dとは平行にカセット抜け止め片18が一
体成形されている。そして、このカセット抜け止め片1
8の先端部内面側に抜け止め凸部19が形成されてい
る。この抜け止め凸部19の位置はケース内に収納され
たときのコンパクトカセット30の背面に設けられてい
る誤消去防止爪20(図7参照)と対応している。尚、
符号21は抜け止め片18とほぼ平行な面で側壁面1d
に沿って設けられているカセットガイド片である。
が形成されている。この指挿入用開口部22は上述した
下ハーフ1の底面に形成した案内リブ16の上部に対応
し、図6に示すように案内リブ16の形状より大きく開
口している。このため、指挿入用開口部22からリール
回り止め部材9を挿入することができる。
ド溝8b以外のハーフ面では、当該ガイド溝8b側の奥
行き方向からカセット挿入口3b及び側壁面の奥行き方
向に亘って全体がコ字形状の肉厚部2aに形成され、こ
の肉厚部2aで囲まれたハーフ面部分は肉薄部2bに形
成していわゆる肉盗みされている。肉厚部2aは一例と
して厚み2.5mm、肉薄部2bは厚み1.6mmであ
り、この場合、上述したガイド溝8bの厚みは0.8m
mである。また、肉薄部2bは上ハーフ2の壁面を構成
する厚みとほぼ同一の厚みを有している。このため、上
ハーフ2は全体としてやや薄肉状であるがコ字形状の肉
厚部2aによって補強されている。さらに、上ハーフ2
の指挿入用開口部22の裏面周囲に補強リブ23が形成
されている。
ーフ1と合体される際の位置決め片15cが当該上ハー
フ2の下縁より下方へ突出するように一体成形され、か
つ位置決め片15cの先端部外側にテーパー面が形成さ
れている。
でガイド溝8a以外の肉厚部1a部分に傾斜面24が形
成され、同様に上ハーフ2のカセット挿入口3b側でガ
イド溝8b以外の肉厚部2aに傾斜面25が形成されて
いる。従って、上下ハーフ1,2を合体し一体化した収
納ケースは図3に示すようにカセット挿入口3の上下開
口部が傾斜面24,25によって広く開口された状態と
なる。
ケースの組み立ては、下ハーフ1の2つの位置決め片1
5a,15bと上ハーフ2の1つの位置決め片15cと
を利用して両ハーフ1,2を奥壁面側から合体すること
で、両ハーフ1,2の縁部が位置決め片15a,15b
及び15cの先端部のテーパー面で呼び込まれ正確な位
置に合体することができる。この両ハーフ1,2の合体
状態では、下ハーフ1の位置決め片15a,15bと上
ハーフ2の位置決め片15cとにより両ハーフ1,2が
係合し合い、このため、合体状態のまま次の工程へ搬送
する場合であっても両ハーフ1,2が位置ずれすること
もない。
波溶着することで収納ケースが構成されるが、下ハーフ
1の底面へのリール回り止め部材9の固定は、両ハーフ
を合体する前に下ハーフ1のカシメピン17にリール回
り止め部材9のベース板10のカシメ固定孔10aを位
置決めしカシメ固定する方法と、両ハーフ1,2を合体
したあと上ハーフ2の指挿入用開口部22からリール回
り止め部材9を挿入しベース板10のカシメ固定孔10
aをカシメピン17にカシメ固定する方法とのいずれの
場合であってもよい。
ト収納ケースは、コンパクトカセット30をその台形状
の膨出部33をガイド溝8a,8b側に対応してカセッ
ト挿入口3から挿入すると、リール回り止め部材9のリ
ール回り止め片11,11がカセットの挿入によって弾
性変形して押し倒されるが、カセットが最も奥まで挿入
されたときリール回り止め片11,11がカセットのリ
ールハブ孔32a,32bと対応することになり、これ
によって、リール回り止め片11,11が弾性復帰して
立ち上がりリールハブ孔32a,32b内に係合するこ
とでリールの回り止めが図れる。
が弾性変形で撓むようにされているが、図8に示すよう
にリール回り止め片11が立設されている部分のベース
板10にコ字状のスリット26を形成することで、リー
ル回り止め片11の弾性変形作用と共にベース板10の
一部も撓ませることができるようになり、これによっ
て、リール回り止め片11に加わる過度の変形を回避
し、繰り返しの変形に対してもリール回り止め片11の
破損を防止することきができる。
カセットの背面30aがカセットガイド片21にガイド
されて挿入されるが、カセットの収納直前においてカセ
ット背面30aが抜け止め凸部19と接触することでカ
セット抜け止め片18が弾性変形して後退し、その後、
カセットの収納状態において図7に示すように抜け止め
凸部19にカセットの誤消去防止爪20の前面の一段低
くなっている凹み部20aを係止させることができ、こ
れによって、コンパクトカセット30は収納状態におい
て強く保持され、ケースに振動や衝撃が生じてもカセッ
トの抜け出しを防止することができる。
カセット30を挿入する際、カセット挿入口3に対して
上下方向に多少傾いた姿勢で挿入されたとしても、カセ
ット挿入側端部が傾斜面24,25によって挿入口3内
に呼び込まれカセットは自然に水平な姿勢状態となって
スムーズに挿入することができる。これによって、カセ
ット挿入時に収納ケースに無理な外力が生じることもな
く収納ケースの破損を防止することができ、また、カセ
ット側の損傷を防止することができる。
ースの最も特徴とする部分について説明する。
の特徴部分が示され、上ハーフ2については図2にその
特徴部分が示されているように、下ハーフ1及び上ハー
フ2は前述したように全体として肉薄状に成形されてい
ることである。
を構成する面積の広い部分が肉薄状のガイド溝8aとこ
れよりやや肉があるが肉盗みされた肉薄部1bからなる
ため、肉厚の変化がなくなってほぼ均一されるようにな
り、よって下ハーフ1の射出成形時に金型キャビティー
内への樹脂の流れがよくなり肉ヒケの発生を殆どなくす
ことができる。また、下ハーフ1のガイド溝8a以外の
底部にはその奥行き方向からカセット挿入口3aに亘っ
てコ字形状の肉厚部1aを設けたことで、下ハーフ1全
体の強度を補強することができる。特にカセット挿入口
3aの部分を肉厚部1aで補強したことで、カセット挿
入口部分の強度を高め挿入口の形状を保形することがで
きる。尚、肉厚部1aは幅の狭いフレーム状であるた
め、肉厚部1aの部分に肉ヒケが殆ど生じることはな
い。
部中央部にはリール回り止め部材9の案内リブ16が成
形されていることで、この案内リブ16が肉薄部1bの
補強を兼ねることができ、下ハーフ底面が外力によって
撓むようなことが解消できる。
成する面積の広い部分が肉薄状のガイド溝8bとこれよ
りやや肉があるが肉盗みされた肉薄部2bからなるた
め、肉厚の変化がなくなってほぼ均一されるようにな
り、上ハーフ2の射出成形時に金型キャビティー内への
樹脂の流れがよくなり肉ヒケの発生を殆どなくすことが
できる。また、上ハーフ2のガイド溝8b以外の底部に
はその奥行き方向からカセット挿入口3bに亘ってコ字
形状の肉厚部2aを設けたことで、上ハーフ2全体の強
度を補強することができる。さらにカセット挿入口3b
の部分を肉厚部2aで補強したことで、カセット挿入口
部分の強度を高め挿入口の形状を保形することができ
る。
22は肉薄部2bに形成されるが、この指挿入用開口部
22の裏面周囲に補強リブ23を形成したことで、指挿
入用開口部22の補強と共に、上ハーフ2上面が外力に
よって撓むようなことが解消できる。
は、上下ハーフの成形時の肉ヒケの発生が防止でき、こ
れによって、形状の変形や寸法のくるいを回避すること
ができ、しかも、収納ケースが外力に対して撓みにくく
することができるといった利点がある。
ことで、プラスチック原材料の使用量が少なくてすみ成
形品のコストダウン化を図ることができる。
a,2aは、実施例ではガイド溝8a,8b側の奥行き
方向からカセット挿入口3a,3b及びハーフ側壁面の
奥行き方向に亘ってコ字状に設けた場合について説明し
たが、ガイド溝8a,8b側の奥行き方向からカセット
挿入口3a,3b、あるいはハーフ側壁面の奥行き方向
からカセット挿入口に亘ってL字状に形成するようにし
てもよい。
図9に示すようにコンパクトカセット30がカセット挿
入口3から挿入されたとき、リール回り止め部材9のリ
ール回り止め片11が弾性変形して押し倒されるが、こ
の際、コンパクトカセット30はリール回り止め片11
の弾性復帰力により上ハーフ2側へ押し上げられながら
挿入される。このとき、コンパクトカセット30は膨出
部33とは反対側のカセット上面がカセットのガタ付き
を防止するための作用を兼ねている図10に斜線で示し
たケース側面側の肉厚部2aに摩擦することになる。特
にこの摩擦はコンパクトカセット30の先端部のエッジ
部分が肉厚部2aに擦られて多く発生する。そして、こ
の摩擦作用はコンパクトカセットの出し入れの度に発生
し、これが双方に擦れ傷と共に擦れ粉が発生し機能上及
び製品性を損なうといった問題がある。
0に示したようにガイド溝8b側の肉厚部2aより幅が
あり、しかも、肉薄部2bと厚みの差が存在することか
ら、上ハーフ2の射出成形時に双方の境界部分に肉ヒケ
が発生し、特に上ハーフ成形時に樹脂を供給するゲート
が肉厚部2aのケース外側に位置する場合では、図10
の破線で示したゲートG付近の肉厚部2a及びケース部
分に大きな肉ヒケが発生し、この肉ヒケ部が成形品の表
面から容易に確認できることから製品価値が損なわれる
といった問題もある。
伴う擦れ傷及び擦れ粉の発生を回避し、また肉厚部及び
ケース部分における肉ヒケが生じることのないカセット
収納ケースの上ハーフ2を図11に示す。
のフレーム状の肉厚部2aを、ガイド溝8bとは対向側
の肉厚部2aの奥行き長さをカセット挿入口から奥行き
方向に短い肉厚部2a′に形成し、それ以外は肉薄部2
bと同様の厚さに形成したものである。詳しくは、短い
肉厚部2a′の奥行き側の端部は図3に示したカセット
収納ケースの断面図において下ハーフ1の底面にカシメ
固定したリール回り止め部材のカセット挿入口3側に近
いリール回り止め片11と平行する位置にほぼ達する長
さにされている。
である上ハーフ2の最奥部に傾斜面27aを有する短い
カセット受け部27が形成されている。このカセット受
け部27の肉厚は肉厚部2a′と同じ肉厚にされてい
る。
上ハーフ2では肉厚部2a′から切断した断面図を図1
2に示す。
30が挿入されると、台形状の膨出部33がガイド溝8
a,8bに案内されると共に、膨出部33と反対側のカ
セット上下面が上下ハーフ1,2の肉厚部1a,2aに
案内される。そして、コンパクトカセット30が入口側
のリール回り止め片11を弾性変形して押し倒し乗り上
がると同時に、コンパクトカセット30はリール回り止
め片11の弾性復帰力により上ハーフ2側へ押し上げら
れる。コンパクトカセット30がリール回り止め片11
によって押し上げられた時点では、カセット先端部が短
い肉厚部2aを通過し肉薄部2b側に移動しているの
で、カセット上面と上ハーフ2の内面との間に十分な空
間dが生じ、カセット挿入時におけるカセット上面が上
ハーフ2に摩擦することもなく、これによって、双方に
擦れ傷や擦れ粉の発生を未然に防止することができる。
上述した作用はカセット収納ケースにコンパクトカセッ
ト30が出し入れされる度毎に同様に行われる。
ース内に完全に収納される時点では、カセットの先端部
が上ハーフ2の最奥部に設けた傾斜面27aを滑り、図
12の仮想線で示すようにカセット30の上面がカセッ
ト受け部27の面に接触するようになる。すなわち、収
納状態のカセット30は、台形状の膨出部33とは反対
側のカセット部分では、カセット下面では下ハーフ1の
肉厚部1aでガイドされ、カセット上面では上ハーフ2
の短い肉厚部2a′とカセット受け部27とでガイドさ
れているため、収納ケース内でカセットが上下方向にガ
タ付くこともなく安定して収納することができる。
ようにカセット挿入口3側から奥行き方向に短い肉厚部
2a′とし、それ以外の部分を肉薄部2bと同様な厚み
にしたことにより、上ハーフ2の成形時に肉厚部2a′
と肉薄部2bとの境界部分での肉ヒケを防止することが
できる。これは肉厚部2a′が短く樹脂量が少ないこと
と、樹脂が供給されるゲートGから離れていることで肉
厚部2a′の部分が均一に冷えることがあげられる。
尚、図11に示した実施例において肉厚状のカセット受
け部27側のケース外面にゲートGを有する場合では、
カセット受け部27の樹脂量が少ないためゲートG付近
におけるケース部分の肉ヒケの発生を防止することがで
きる。
ば、カセット出し入れ時の摩擦による擦れ傷や擦れ粉の
発生を未然に防止することができると共に、収納状態の
カセットのガタ付きもなく安定して収納することができ
ることになる。また、上ハーフ成形時の肉厚部の肉ヒケ
も発生することもなく、カセット収納ケースの機能及び
品質を向上することができるといった利点がある。
セット受け部27は必ずしも必要とするものでなく、カ
セット挿入口3側から奥行き方向に短い肉厚部2a′の
みを形成しただけであってもカセット収納ケースの機能
及び品質を十分に得ることができる。
に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲内
で種々の変形実施が可能である。
ットがスライド式に出し入れされるカセット収納ケース
に適用した場合について説明したが、その他、8ミリ用
ビデオカセットやデジタル・ビデオ・カセット(DV
C)等がスライド式に出し入れされるカセット収納ケー
スにも広く適用可能である。この場合にはケースの内面
側にはコンパクトカセットの台形状の膨出部が案内され
る案内ガイドは不要となる。
納ケースは、下ハーフ及び上ハーフがそのハーフ面を少
なくとも上記ガイド溝以外の奥行き方向から上記カセッ
ト挿入口に亘ってフレーム状の肉厚部とし、この肉厚部
以外のハーフ面部分を肉薄部に形成したことによって、
上下ハーフの成形時の肉ヒケの発生を防止し、形状の変
形や寸法のくるいを回避することができ、しかも、収納
ケースが外力に対して撓みにくくすることができるとい
った効果がある。また、収納ケースの肉薄化が可能とな
ったことで、プラスチック原材料の使用量が少なくてす
み成形品のコストダウン化を図ることができる。
ガイド溝と対向側の肉厚部の奥行き長さをカセット挿入
口側のリール回り止め片と平行する位置にほぼ達する短
い肉厚部に形成したことによって、カセットの収納及び
取出し時におけるカセットと肉厚部との摩擦による擦れ
傷及び擦れ粉の発生を回避することができると共に、上
ハーフ成形時の肉厚部の肉ヒケを防止することができカ
セット収納ケースの機能の向上及び品質を高めることが
できる効果がある。
斜視図である。
る。
である。
ット収納ケースの平面図である。
点の断面図である。
る。
ある。
収納時の断面図である。
る。
ットの関係の平面図である。
から見た正面図である。
ーフ、2a 肉厚部、2a′ 短い肉厚部、2b 肉薄
部、3 カセット挿入口、9 リール回り止め部材、1
1 リール回り止め片、15a,15b 位置決め片、
16 案内リブ、18 カセット抜け止め片、22 指
挿入用開口部、23 補強リブ、24,25 傾斜面、
27 カセット受け部、30 コンパクトカセット
Claims (6)
- 【請求項1】 収納ケースがカセット筐体の一側部に台
形状の膨出部を有するテープカセット用の収納ケースで
あって、下ハーフと上ハーフとで合体式に構成されるケ
ースの一側面にカセット挿入口を有し、上記カセット挿
入口の一側部で当該カセット挿入口から奥行き方向に上
記テープカセットの膨出部が挿入される凹面状のガイド
溝が上記下ハーフと上ハーフの内面に形成され、上記上
ハーフ上面にカセット取り出しのための指挿入用開口部
を設け、上記下ハーフ底面にカセットのリールハブ孔と
係合される一対のリール回り止め片を有するリール回り
止め部材が取り付けられるカセット収納ケースにおい
て、 上記下ハーフ及び上ハーフはそのハーフ面を少なくとも
上記ガイド溝以外の奥行き方向から上記カセット挿入口
に亘ってフレーム状の肉厚部とし、この肉厚部以外の上
記ハーフ面部分を肉薄部に形成したことを特徴とするカ
セット収納ケース。 - 【請求項2】 請求項1記載のカセット収納ケースにお
いて、 上記フレーム状の肉厚部は上記下ハーフ及び上ハーフの
補強リブを兼ねていることを特徴とするカセット収納ケ
ース。 - 【請求項3】 請求項1記載のカセット収納ケースにお
いて、 上記下ハーフの肉薄部中央部分に上記リール回り止め部
材の周囲を位置決めする案内リブを形成し、この案内リ
ブで上記肉薄部の補強を兼ねるようにしたことを特徴と
するカセット収納ケース。 - 【請求項4】 請求項1記載のカセット収納ケースにお
いて、 上記上ハーフの上記指挿入用開口部が肉薄部に形成さ
れ、上記指挿入用開口部の裏面側周囲に肉薄部の補強リ
ブを形成したことを特徴とするカセット収納ケース。 - 【請求項5】 請求項1記載のカセット収納ケースにお
いて、 上記上ハーフのフレーム状の肉厚部は、上記ガイド溝と
対向側の肉厚部の奥行き長さを上記カセット挿入口側の
リール回り止め片と平行する位置にほぼ達する短い肉厚
部に形成したことを特徴とするカセット収納ケース。 - 【請求項6】 請求項5記載のカセット収納ケースにお
いて、 上記短い肉厚部の延長上である上記上ハーフの最奥部に
傾斜面を有する短いカセット受け部を設けたことを特徴
とするカセット収納ケース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03389897A JP3867333B2 (ja) | 1996-07-08 | 1997-02-18 | カセット収納ケース |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17813796 | 1996-07-08 | ||
JP8-178137 | 1996-07-08 | ||
JP03389897A JP3867333B2 (ja) | 1996-07-08 | 1997-02-18 | カセット収納ケース |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1077086A true JPH1077086A (ja) | 1998-03-24 |
JP3867333B2 JP3867333B2 (ja) | 2007-01-10 |
Family
ID=26372676
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03389897A Expired - Fee Related JP3867333B2 (ja) | 1996-07-08 | 1997-02-18 | カセット収納ケース |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3867333B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114477323A (zh) * | 2022-01-10 | 2022-05-13 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种扣合结构及净水机 |
-
1997
- 1997-02-18 JP JP03389897A patent/JP3867333B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114477323A (zh) * | 2022-01-10 | 2022-05-13 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种扣合结构及净水机 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3867333B2 (ja) | 2007-01-10 |
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