JPH10275443A - カセット収納ケース - Google Patents

カセット収納ケース

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Publication number
JPH10275443A
JPH10275443A JP7803897A JP7803897A JPH10275443A JP H10275443 A JPH10275443 A JP H10275443A JP 7803897 A JP7803897 A JP 7803897A JP 7803897 A JP7803897 A JP 7803897A JP H10275443 A JPH10275443 A JP H10275443A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cassette
storage case
lower half
tape cassette
tape
Prior art date
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Pending
Application number
JP7803897A
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English (en)
Inventor
Hirokazu Chiba
洋和 千葉
Yoshio Saito
芳男 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Publication of JPH10275443A publication Critical patent/JPH10275443A/ja
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  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 テープカセットをスライド式に挿入収納する
カセット収納ケースにおいて、ケースを形成する下ハー
フの成形工程での反りを抑制する。 【解決手段】 カセット収納ケースの下面側を形成する
下ハーフ3のカセット挿入口4の縁部に沿って形成され
るリブ7bの側辺部7b2 に、内方へ拡張する所要幅の
拡張部7b4 を一体に形成し、この拡張部7b4 に所要
勾配角度で内方へ低く傾斜する勾配を付ける。これによ
り、下ハーフ3はカセット挿入口4側が補強されると共
に偏肉が小さくなり、成形工程での反りが抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、オーディ
オ用コンパクトテープカセット等のテープカセットを不
使用時等に収納保管するカセット収納ケースに関し、特
にテープカセットを一側面側に形成したカセット挿入口
からスライド式に出し入れするスライド方式のカセット
収納ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】オーディオ用コンパクトテープカセット
等のテープカセットを収納保管するカセット収納ケース
として、テープカセットの前部を挿入保持する保持部を
形成した本体とこの本体部の開放部を開閉し、リールハ
ブ回り止部を突設した蓋とからなる開閉方式のカセット
収納ケースが用いられているが、近年、カセット収納ケ
ースとして、テープカセットを一側面側に形成したカセ
ット挿入口からスライド式に出し入れするスライド方式
のカセット収納ケースが提案され、用いるようになって
きた。
【0003】前者の開閉方式のカセット収納ケースは、
テープカセットを確実に収納保持することができるが、
テープカセットの出し入れに手数を要し、迅速性が欠け
ることになるが、これに対し後者のスライド方式のカセ
ット収納ケースは、テープカセットの出し入れが容易
で、迅速に行え、使い勝手が良好である。しかし、この
カセット収納ケースは、テープカセットの収納状態での
不要な抜脱を防止し、また、リールハブの回転及びがた
つきを防止する必要がある。
【0004】このスライド方式のカセット収納ケースと
しては実開平1−118388号公報に開示されるもの
がある。
【0005】このカセット収納ケースは、プラスチック
成形品からなり一側面にカセット挿入口を有し、その他
は底面板、上面板、左右側面板及び背面板からなる偏平
箱型形状から構成され、カセット挿入口からコンパクト
カセットが長手方向にスライド式に出し入れされる。カ
セット挿入口の底面板及び上面板部分にはそれぞれ切欠
部が形成され、カセット収納ケース内に収納されたコン
パクトカセットを取り出す際に、切欠部から露出してい
るカセット端部を摘んで引き出せるようになっている。
【0006】底面板にはカセット挿入口のほぼ中央部で
奥行き方向に間隔を隔てて弾性作用により起伏可能の2
つの舌片状のリール回り止め片が一体成形されている。
このリール回り止め片は奥行き方向に対して直交する向
きにされ、リール回り止め片の間隔はコンパクトカセッ
トのリールハブ孔の間隔に対応している。
【0007】また、底面板にはリール回り止め片を左右
から挟む位置で奥行き方向に受けガイドが肉厚状に突出
形成されている。この受けガイドと対向するように上面
板部分にも受けガイドが肉厚に突出形成されている。
【0008】さらに、底面板及び上面板のカセット挿入
口近くで、受けガイド及びその外側部分にストッパ片が
上下に対向し合って配置されている。
【0009】このように構成されたカセット収納ケース
はカセット挿入口からコンパクトカセットをガイド突起
側から挿入すると、リール回り止め片がカセットによっ
て弾性変形して押し倒されるが、カセットが最も奥まで
挿入されたときリール回り止め片がリールハブ孔と対応
することになり、これによって、リール回り止め片が弾
性復帰して立ち上がりリールハブ孔内に係合することで
リールの回り止めが行える。
【0010】そして、コンパクトカセットの収納状態に
おいては、膨出部の側端部がストッパ片に係合されるこ
とで、収納ケースからコンパクトカセットの抜け出しが
防止されるようになっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したカ
セット収納ケースは、プラスチック成形品である上ハー
フと下ハーフを超音波溶着により接合して形成されるも
ので、この上ハーフと下ハーフはプラスチック射出成形
によって形成されるが、このような射出成形の特徴とし
て成形品は金型内、又は取り出した後の冷却過程におい
て、薄肉部分から冷えて固まるため厚肉部分は引っ張ら
れる状態になり反りが発生する。故に成形品は肉厚が均
一であることが望ましく、偏肉である場合は反りが発生
し易くなり、成形工程での成形条件等による不良対策が
困難になる。
【0012】このため、前述したカセット収納ケースに
おいては、上ハーフ側となる上面板及び下ハーフ側とな
る底面板の中央面部にはそれぞれ、カセット挿入口から
カセット挿入方向である奥行方向にその奥端部まで受け
ガイドが他の部面に比較して肉厚状に形成されているの
で、この上下ハーフのプラスチック射出成形において、
金型内での冷却が均一にならず金型から取り出された
後、奥行方向である長手方向に凹反りが発生し、上下ハ
ーフの接合の際位置規正ができなくなり、上下ハーフが
互にずれた状態で溶着されてしまうことになって、組立
不良となり歩留りが悪くなる等の問題がある。
【0013】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、ケース本体の変形反りの発生を抑制して組立性の向
上を図り、信頼性の高いカセット収納ケースを提供する
ことを目的とする。
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、内面側に、テープカセットのリールハ
ブのハブ穴に挿入係合されるリールハブ回り止め部材が
弾性変形により起伏可能に配設され、テープカセットを
カセット挿入口からスライド挿入して収納するカセット
収納ケースであって、カセット挿入口の内縁に沿って形
成されるリブを、幅を内方へ拡張して形成して構成した
ものである。
【0014】このように構成することにより、カセット
収納ケースのカセット挿入口側の反り変形が抑制され
て、カセット挿入口は所定の形状に維持されてテープカ
セットの挿入、取出しが常に円滑に行えると共に挿入時
の削れ粉発生を防止し、テープカセットに内蔵される磁
気テープの汚損等が防止される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるカセット収納
ケースの実施の形態例を、オーディオ用のコンパクトテ
ープカセットの収納ケースを例にとって説明するに、本
発明の形態例の説明に先立って出願人が先に提案したカ
セット収納ケースの先行例について説明する。
【0016】まず、本例及び先行例のカセット収納ケー
スに収納するコンパクトテープカセットについて、図8
及び図9を参照して説明する。
【0017】このコンパクトテープカセットは、公知の
コンパクトテープカセット(以下テープカセットとい
う)であって、図8及び図9に示すように、上ハーフ2
0Aと下ハーフ20Bを上下に合体して形成されるカセ
ット本体20に、一対のリールハブ21,22に巻装さ
れた磁気テープTを収納して構成されている。このカセ
ット本体20の上下面部、すなわち、上下ハーフ20A
及び20Bの平面部のほぼ中央部には、リールハブ2
1,22のハブ穴21a,22aが臨むハブ駆動軸の挿
入穴23A,24A及び23B,24Bが形成されてお
り、前部には、台形状の膨出部25が形成されている。
【0018】この膨出部25の前面側にテープ走行面が
形成されて、この前面25Cには、中央に録再ヘッド挿
入窓26Hが形成され、この録再ヘッド挿入窓26Hを
挟む両側に消去ヘッド挿入窓26Eとピンチローラ挿入
窓26P等が形成されており、また、この膨出部25の
上下面25A,25Bには、消去ヘッド挿入窓26Eの
上下に対応して位置決め基準孔27が穿設され、ピンチ
ローラ挿入窓26Pの上下に対応してキャプスタン挿通
孔28が穿設されている。
【0019】また、カセット本体20の後面の両側端部
には、上下ハーフ20A,20Bに跨ってA面及びB面
の誤消去防止爪29が凹陥状に形成されている。また、
カセット本体20の膨出部25の上面25Aの後部中央
には、上下ハーフ20A,20Bを合体結合するための
ねじ止め孔30が設けられている。
【0020】次に、先行例のカセット収納ケースを図3
〜図7を参照して説明する。図3及び図5〜図7におい
て付記号1はスライド方式のカセット収納ケース(以
下、カセットスライドケースという)の本体を示し、こ
のカセットスライドケース本体1は上ハーフ2と下ハー
フ3を合体して構成されている。
【0021】この上ハーフ2は、例えばGPPS(一般
用ポリスチレン)により成形されるプラスチック成形品
であり、また、下ハーフ3は例えばHIPS(耐衝撃性
ポリスチレン)により成形されるプラスチック成形品で
ある。この上ハーフ2は、上平面部2aの一側縁部(図
示において右側縁部)を除く周縁部に前面部2b1 、側
面部2b2 及び後面部2b3 から成る周面部2bが立下
げ形成され、また、下ハーフ3は、下平面部(底面部)
3aの一側縁部(図示においては右側縁部)を除く周縁
部に前面部3a1 、側面部3b2 及び後面部3b3 から
成る周面部3bが立上げ形成されている。この上ハーフ
2と下ハーフ3を、その周面部2bと3bを互に突合せ
ることにより一側面が開放された偏平箱状に形成され、
この開放側面がカセット挿入口4として形成されてい
る。
【0022】この上下ハーフ2,3間に形成されるカセ
ット挿入口4からコンパクトテープカセット20が横方
向にスライド式に出し入れされる。このため、上下ハー
フ2,3の内面側、すなわち、上平面部2aの内面側と
下平面部3aの内面側には、それぞれの前側部面に横方
向、すなわち、、カセット挿入口4から奥行き方向にテ
ープカセット20の前側部の膨出部25が案内されるガ
イド溝5a,5bが形成されている。
【0023】また、上ハーフ2の上平面部2aと下ハー
フ3の下平面部3aの内面側には、ガイド溝5aとガイ
ド溝5bを除く部面を囲繞する前辺部7a1 と7b1
側辺部7a2 と7b2 及び後辺部7a3 と7b3 から成
るリブ7aと7bが形成されており、このリブ7aと7
bのカセット挿入口4側の側辺部7a2 と7b2 の外側
面は外側に傾斜する傾斜面に形成され、後辺部7a3
7b3 は他の辺部より幅広で肉厚に形成されて、カセッ
ト押え面として形成されている。
【0024】この下ハーフ3の後辺部である押え面7b
3 の上面側には、カセット挿入口4の内縁部から周面部
3bの後面部3b3 に平行に側面部3b2 の近傍にかけ
てカセット後面が摺接するカセットガイド面部8が立上
げ形成されており、このカセットガイド面部8の延長方
向に位置して側面部3b2 にカセット抜け止片9が片持
状に弾性を保有して形成され、このカセット抜け止め片
9の自由端の内側には係合突縁9aが形成されている。
【0025】そして、下ハーフ3の下平面部3aのほぼ
中央部には、リールハブ回り止部材10が固定されてい
る。このリールハブ回り止め部材10は、例えばPP
(ポリプロピレン)の プラスチック成形品であって、
ベース板部10aにテープカセット20の一対のリール
ハブ21,22の間隔、すなわち、ハブ穴21a,22
aの中心間隔とほぼ等しい間隔で回り止め片10b,1
0cを弾性的に起伏可能に立上げ形成して構成されてい
る。このリールハブ回り止め部材10は下ハーフ3の下
平面部3aの面上に突出形成したかしめ突起11により
ベース板部10aにおいてかしめ固定してあり、回り止
片10b,10cは常時起立偏倚されて、横方向、すな
わち、テープカセット20の出し入れ方向に弾性的に倒
伏されるようになっている。
【0026】一方、上ハーフ2の上平面部2aのほぼ中
央部には、下ハーフ3側のリールハブ回り止部材10に
対応して、カセット挿入口4と直交する方向に長い指挿
入用開口部12が形成されている。
【0027】また、上ハーフ2の側面部2b2 の内面側
中央部及び下ハーフ3の側面部3b2 の内面側前後端部
には、上下ハーフ2,3を合体係合する際に位置決めと
なる位置決め片13a及び13b,13cが先端部を端
面から突出させて一体成形されており、この位置決め片
13a及び13b,13cの先端部外側にテーパー面が
形成されている。そして、この位置決め片13a及び1
3b,13cはテープカセット20の収納状態での側面
突当て保持面も兼ねており、また、この位置決め片13
a及び13b,13cにより上ハーフ2の側面部2b2
及び下ハーフ3の側面部3b2 は補強されることにな
る。
【0028】このように構成されるカセットスライドケ
ース1にテープカセット20をスライド収納する状態を
図6及び図7を参照して説明する。
【0029】カセットスライドケース1にテープカセッ
ト20を、その台形状の膨出部25をガイド溝5a,5
b側に対応させてカセット挿入口4から挿入すると、図
7に示すようにリールハブ回り止め部材10の回り止片
10b,10cがカセットの挿入によって弾性変形して
押し倒される。この状態でテープカセット20をカセッ
トスライドケースに対してさらに押込むように挿入し、
最も奥まで挿入すると、図6に示すように、上下ハーフ
2,3の側面部2b2 ,3b2 の内面側、詳しくは、位
置決め片13a,13b,13cに突当る状態で、リー
ルハブ回り止め部材10の回り止め片10b,10cが
テープカセット20の挿入穴23A,24A又は23
B,24Bと対応することになり、これによって、回り
止め片10b,10cが弾性復帰して起立し、挿入穴2
3A,24A又は23B,24Bを通してリールハブ2
1,22のハブ穴21a,22a内に挿入してハブ穴2
1a,22aの内周面に突設されている係合突子に係合
しリールハブ21,22は回り止めされる。
【0030】また、この状態では、テープカセット20
の後面の一方の誤消去防止爪、すなわち、挿入、奥端側
に位置する誤消去防止爪29にカセットスライドケース
1側のカセット抜け止片9の係合突縁9aが対応し、誤
消去防止爪29は凹陥状に形成されていることにより、
この縁部に係合突縁9aが係合されて、テープカセット
20はカセットスライドケース1に対して収納状態で強
く保持され、不要な抜脱が防止される。また、こテープ
カセット20は、この収納状態では、後部がカセットス
ライドケース1の上下ハーフ2,3のリブ7a,7bの
押え面となる後辺部7a3 ,7b3 により挟まれる状態
になると共に後面がガイド面部8に摺接されることによ
り、カセットスライドケース1内での不要ながたつきも
防止される。
【0031】このようにして、カセットスライドケース
1に収納されたテープカセット20を取り出すには、上
ハーフ2aの指挿入用開口部12を通してカセット面に
指を押し当てカセット挿入口4の方向へ押圧することに
より、テープカセット20はカセット挿入口4から押し
出されるように摺動されてリールハブ21,22がリー
ルハブ回り止め部材10の回り止片10b,10cをカ
セット挿入口4方向に押し倒しながら、この回り止片1
0b,10cから抜脱する。
【0032】一方、カセット抜け止片9の係合突縁9a
は誤消去防止爪29の凹陥縁部において押圧されてカセ
ット抜け止片9の弾性変形により、誤消去防止爪29側
との係合が解除されて、テープカセット20はカセット
スライドケース1に対して摺動自在になり、カセット挿
入口4から突き出る部分を摘んで引き出すことにより取
り出すことができる。
【0033】このように構成されるカセットスライドケ
ース1の上下ハーフ2,3は内面側にリブ7a,7bが
形成されて補強されているが、前述のようにリブ7a,
7bの上下ハーフ2,3の後面部2b3 ,3b3 に沿う
後辺部7a3 ,7b3 は幅広で肉厚に形成され、これに
対して前辺部7a1 ,7b1 及びカセット挿入口4の内
縁に沿う側辺部7a2 ,7b2 は肉薄で、側辺部7
2 ,7b2 は幅狭に形成されているので、上下ハーフ
2,3は、偏肉状でプラスチック成形されている。
【0034】特に、下ハーフ3は、各部面、すてわち、
カセット挿入口4側部面と前後部面においての肉厚差が
大きい偏肉で、このため成形工程において、カセット挿
入口4側部面に内反りが発生し易くなる。この下ハーフ
3に反りが大きく発生した場合は、上ハーフ2との組み
合せにおいて位置規正が不可能になり、上下ハーフ2,
3は互にずれた状態で溶着されてしまうため組立不良に
なるおそれがある。
【0035】また、下ハーフ3の反りが大きい状態で上
下ハーフ2,3が組立てられた場合、カセットスライド
ケース1は、カセット挿入口4が下ハーフ3の内反りの
ために狭くなり、テープカセット20の挿入が円滑に行
えず、包装工程でのテープカセットの挿入時に包装設備
にトラブルを起こすおそれもある。
【0036】そして、この反りが大きくカセット挿入口
4の狭いカセットスライドケース1は、使用において、
テープカセット20の繰り返しの出し入れにより、削れ
粉等が発生することになって、テープカセット20に内
蔵される磁気テープに支障を与えるおそれがある。
【0037】そこで、本発明においては、カセット収納
ケースの組立不良を低減して歩留りの向上を可能とする
ために、カセット収納ケースを構成する上下ハーフ、特
に下ハーフを反り変形が低減されるように構成したもの
である。
【0038】以下、本発明の実施の形態例を図1及び図
2を参照して説明するに、前述した図3〜図8に示す構
成と同一部分及び部材には同一符号を付して詳細な説明
を省略する。
【0039】本発明は、特に、カセット収納ケースの下
ハーフ側の偏肉を小さくすることにより、下ハーフの成
形工程における反り変形を低減させて下ハーフとの組立
不良を解消するものである。
【0040】本発明の一例として、図1及び図2に示す
ように、カセットスライドケース1の下ハーフ3には、
その下面部3aの内面側にガイド溝5bを除く部面を囲
繞するリブ7bが形成されて、このリブ7bのうち、後
面部3b3 に沿って形成され、前述した先行例における
テープカセットの後部上面側の押え面となる後辺部7b
3 より幅狭で肉薄にカセット挿入口4の縁部に沿って形
成される側辺部7b2の内側に内方に低く傾斜する拡張
部7b4 が一体に形成されている。
【0041】本例においては、図2に示すように、幅a
の側辺部7b2 に対し幅bの拡張部7b4 を勾配角度θ
で傾斜して形成してあり、側辺部7b2 の幅aは約2m
m、拡張部7b4 の幅bは約1.2mm、そして勾配角
度θは約30°に設定してある。
【0042】このように、下ハーフ3のリブ7bのカセ
ット挿入口4の縁部に沿う側辺部7b2 に拡張部7b4
を一体に形成することによりカセット挿入口4の縁部は
補強されて安定化し、また、拡張部7b4 に勾配を付け
ることにより偏肉が小さくなり、この下ハーフ3は、プ
ラスチック射出成形工程においては、反りがほとんど発
生することなく成形される。なお、本例において、上ハ
ーフは、前述した先行列の上ハーフ2と同様に形成され
る。
【0043】そして、このように反りのほとんどない下
ハーフ3は、上ハーフとの組立て合体においてずれが生
じることなく、正確に、かつ確実に溶着合体される。ま
た、この下ハーフ2と上ハーフを合体して形成されるカ
セットスライドケース1のカセット挿入口4は内反りが
抑制されることにより、テープカセットの出し入れが円
滑に行えると共にこの出し入れにより削れ粉等の発生が
防止される。このように、下ハーフ3はカセット挿入口
4の縁部に沿うリブ7bの側辺部7b2 に拡張部7b4
を形成することにより、反りの発生が低減されるが、こ
の反りに対しては、拡張部7b4 の幅bを1mm以上、
また、勾配角度θは拡張部7b4 の幅bに伴い35°以
下に設定することにより効果が有った。
【0044】以上、本発明の実施の形態等について説明
したが、本発明は、この形態例に限定されるものではな
く、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能
である。実施の形態例では本発明をオーディオ用のコン
パクトテープカセットのカセット収納ケースに適用した
場合について説明したが、本発明は、例えばマイクロテ
ープカセット、ビデオテープカセット、8ミリ用ビデオ
テープカセット等のカセット収納ケースにも広く適用で
きるものである。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、テープカ
セットのカセット挿入口からスライド挿入して収納する
カセット収納ケースは、カセット挿入口の縁部に沿って
形成されるリブを内方へ拡張し、また、この拡張部に勾
配面を形成したことにより、カセット挿入口の縁部側が
補強されると共に偏肉が小さくなり、成形工程における
反り不良が減少して品質が安定し、歩留りが向上する。
また、組立工程、包装工程での設備効率も向上される。
【0046】そして、カセット収納ケースは、カセット
挿入口が反りにより狭くなることなく、テープカセット
の出し入れを常に円滑に行えて、使い勝手が向上すると
共に、ケース側及びテープカセット側の損傷、削れ粉発
生のおそれもなく、テープカセットを安全に収納保持で
きる等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカセット収納ケースの一例の下ハ
ーフの内面側斜視図である。
【図2】図1に示す下ハーフの要部の拡大断面図であ
る。
【図3】先行例のカセット収納ケースの分解斜視図でな
る。
【図4】図3に示すカセット収納ケースの上ハーフの内
面側斜視図である。
【図5】図3に示すカセット収納ケースのカセット挿入
口側の側面図である。
【図6】図3に示すカセット収納ケースにテープカセッ
トを収納した状態の一部截断した平面図である。
【図7】図3に示すカセット収納ケースにテープカセッ
トを収納する途中の状態の一部省略した拡大横断面図で
ある。
【図8】コンパクトテープカセットの前面側斜視図であ
る。
【図9】コンパクトテープカセットの後面側斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 カセット収納ケース、2 上ハーフ、3 下ハー
フ、4 カセット挿入口、7b リブ、7b2 側辺
部、7b3 後辺部、7b4 拡張部、8 カセットガ
イド面部、10 リールハブ回り止め部材、10b,1
0c 回り止片、20 カセット本体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内面側に、テープカセットのリールハブ
    のハブ穴に挿入係合されるリールハブ回り止め部材が弾
    性変形により起伏可能に配設され、上記テープカセット
    をカセット挿入口からスライド挿入して収納するカセッ
    ト収納ケースにおいて、 上記カセット挿入口の縁部に沿って形成されるリブは幅
    を内方へ拡張して形成されていることを特徴とするカセ
    ット収納ケース。
  2. 【請求項2】 上記リブの拡張部分を内側に内方へ低く
    傾斜する勾配面に形成したことを特徴とする請求項1に
    記載のカセット収納ケース。
  3. 【請求項3】 上記リブの拡張部分は内方へ勾配角度3
    5°以下で傾斜する勾配面に形成したことを特徴とする
    請求項1に記載のカセット収納ケース。
  4. 【請求項4】 上記カセット収納ケースを構成する上下
    ハーフのうち、下ハーフ側のカセット挿入口の縁部に沿
    って形成されるリブを内方へ拡張して形成し、この拡張
    部を内方へ低く傾斜する勾配面に形成したことを特徴と
    する請求項1に記載のカセット収納ケース。
JP7803897A 1997-03-28 1997-03-28 カセット収納ケース Pending JPH10275443A (ja)

Priority Applications (1)

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JP7803897A JPH10275443A (ja) 1997-03-28 1997-03-28 カセット収納ケース

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JP7803897A JPH10275443A (ja) 1997-03-28 1997-03-28 カセット収納ケース

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JPH10275443A true JPH10275443A (ja) 1998-10-13

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JP7803897A Pending JPH10275443A (ja) 1997-03-28 1997-03-28 カセット収納ケース

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