JPH10283746A - カセット収納ケース - Google Patents

カセット収納ケース

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JPH10283746A
JPH10283746A JP8400997A JP8400997A JPH10283746A JP H10283746 A JPH10283746 A JP H10283746A JP 8400997 A JP8400997 A JP 8400997A JP 8400997 A JP8400997 A JP 8400997A JP H10283746 A JPH10283746 A JP H10283746A
Authority
JP
Japan
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cassette
tape cassette
storage case
tape
case
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8400997A
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English (en)
Inventor
Yukinori Oikawa
幸憲 及川
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Publication of JPH10283746A publication Critical patent/JPH10283746A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 テープカセットをスライド式に挿入収納する
カセット収納ケースにおいて、テープカセットがケース
内で振動するのを抑制すると共に不要な飛び出しを防止
する。 【解決手段】 上ハーフ2と下ハーフ3を合体結合して
構成されるカセット収納ケース1の内面側である下ハー
フ3の底面に、このカセット収納ケース1に収納される
テープカセット20のリールハブに挿入係合される回り
止め片10b,10cを弾性変形により起伏可能に設け
たリールハブ回り止め部材10を固定すると共に、テー
プカセット20に穿設されている孔部の一つであるキャ
プスタン挿通孔28が係合される突部15を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、オーディ
オ用コンパクトテープカセット等のテープカセットを不
使用時等に収納保管するカセット収納ケースに関し、特
にテープカセットを一側面側に形成したカセット挿入口
からスライド式に出し入れするスライド方式のカセット
収納ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】オーディオ用コンパクトテープカセット
等のテープカセットを収納保管するカセット収納ケース
として、テープカセットの前部を挿入保持する保持部を
形成した本体とこの本体部の開放部を開閉し、リールハ
ブ回り止部を突設した蓋とからなる開閉方式のカセット
収納ケースが用いられているが、近年、カセット収納ケ
ースとして、テープカセットを一側面側に形成したカセ
ット挿入口からスライド式に出し入れするスライド方式
のカセット収納ケースが提案され、用いるようになって
きた。
【0003】前者の開閉方式のカセット収納ケースは、
テープカセットを確実に収納保持することができるが、
テープカセットの出し入れに手数を要し、迅速性が欠け
ることになるが、これに対し後者のスライド方式のカセ
ット収納ケースは、テープカセットの出し入れが容易
で、迅速に行え、使い勝手が良好である。しかし、この
カセット収納ケースは、テープカセットの収納状態での
不要な抜脱を防止し、また、リールハブの回転及びがた
つきを防止する必要がある。
【0004】このスライド方式のカセット収納ケースと
しては実開平1−118388号公報に開示されるもの
がある。
【0005】このカセット収納ケースは、プラスチック
成形品からなり一側面にカセット挿入口を有し、その他
は底面板、上面板、左右側面板及び背面板からなる偏平
箱型形状から構成され、カセット挿入口からコンパクト
カセットが長手方向にスライド式に出し入れされる。カ
セット挿入口の底面板及び上面板部分にはそれぞれ切欠
部が形成され、カセット収納ケース内に収納されたコン
パクトカセットを取り出す際に、切欠部から露出してい
るカセット端部を摘んで引き出せるようになっている。
【0006】底面板にはカセット挿入口のほぼ中央部で
奥行き方向に間隔を隔てて弾性作用により起伏可能の2
つの舌片状のリール回り止め片が一体成形されている。
このリール回り止め片は奥行き方向に対して直交する向
きにされ、リール回り止め片の間隔はコンパクトカセッ
トのリールハブ孔の間隔に対応している。
【0007】また、底面板にはリール回り止め片を左右
から挟む位置で奥行き方向に受けガイドが肉厚状に突出
形成されている。この受けガイドと対向するように上面
板部分にも受けガイドが肉厚に突出形成されている。
【0008】さらに、底面板及び上面板のカセット挿入
口近くで、受けガイド及びその外側部分にストッパ片が
上下に対向し合って配置されている。
【0009】このように構成されたカセット収納ケース
はカセット挿入口からコンパクトカセットをガイド突起
側から挿入すると、リール回り止め片がカセットによっ
て弾性変形して押し倒されるが、カセットが最も奥まで
挿入されたときリール回り止め片がリールハブ孔と対応
することになり、これによって、リール回り止め片が弾
性復帰して立ち上がりリールハブ孔内に係合することで
リールの回り止めが行える。
【0010】そして、コンパクトカセットの収納状態に
おいては、膨出部の側端部がストッパ片に係合されるこ
とで、収納ケースからコンパクトカセットの抜け出しが
防止されるようになっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したカ
セット収納ケースにおいては、コンパクトカセットの収
納状態において、膨出部の側端部がストッパ片に係合さ
れることにより、コンパクトカセットの抜き出しを防止
するようになっているが、この係合は、膨出部の側端部
とストッパ片の面接触のみにより行われているので、コ
ンパクトカセットはストッパ片の接触面と平行方向には
摺動可能で、このためコンパクトカセットはケース内で
振動し、カセット面に擦過傷やテープに弛みが生じ、コ
ンパクトカセットの外観を損なうばかりでなく、テープ
にダメージを与えるおそれがある。
【0012】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、テープカセットの出し入れが常に円滑に行えると共
に、テープカセットを長期間にわたって確実に、かつ安
全に収納保持できるカセット収納ケースを提供すること
を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、上ハーフと下ハーフを合体して構成さ
れ、一側面にカセット挿入口を有するケース本体の上下
ハーフの何れか一方の内面側に、テープカセットのリー
ルハブのハブ穴に挿入係合されるリールハブ回り止め部
材を弾性変形により起伏可能に配設すると共にテープカ
セットを奥行方向に案内する案内部が設けられ、テープ
カセットをカセット挿入口からスライド挿入して収納す
るカセット収納ケースであって、このカセット収納ケー
スの内面側にテープカセットに突設されている所要の孔
部の少なくとも1個に係合する突部を設けて構成したも
のである。
【0014】このように構成することにより、カセット
収納ケースにスライド収納されるテープカセットは、案
内部に当接されると共に孔部が突部に係合されて、ケー
ス内での振動が抑制されると共にケースからの不要な飛
び出しも防止される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるカセット収納
ケースの実施の形態例を、オーディオ用のコンパクトテ
ープカセットの収納ケースを例にとって説明するに、本
発明の形態例の説明に先立って出願人が先に提案したカ
セット収納ケースの先行例について説明する。
【0016】まず、本例及び先行例のカセット収納ケー
スに収納するコンパクトテープカセットについて、図1
1及び図12を参照して説明する。
【0017】このコンパクトテープカセットは、公知の
コンパクトテープカセット(以下テープカセットとい
う)であって、図11及び図12に示すように、上ハー
フ20Aと下ハーフ20Bを上下に合体して形成される
カセット本体20に、一対のリールハブ21,22に巻
装された磁気テープTを収納して構成されている。この
カセット本体20の上下面部、すなわち、上下ハーフ2
0A及び20Bの平面部のほぼ中央部には、リールハブ
21,22のハブ穴21a,22aが臨むハブ駆動軸の
挿入穴23A,24A及び23B,24Bが形成されて
おり、前部には、台形状の膨出部25が形成されてい
る。
【0018】この膨出部25の前面側にテープ走行面が
形成されて、この前面25Cには、中央に録再ヘッド挿
入窓26Hが形成され、この録再ヘッド挿入窓26Hを
挟む両側に消去ヘッド挿入窓26Eとピンチローラ挿入
窓26P等が形成されており、また、この膨出部25の
上下面25A,25Bには、消去ヘッド挿入窓26Eの
上下に対応して位置決め基準孔27が穿設され、ピンチ
ローラ挿入窓26Pの上下に対応してキャプスタン挿通
孔28が穿設されている。
【0019】また、カセット本体20の後面の両側端部
には、上下ハーフ20A,20Bに跨ってA面及びB面
の誤消去防止爪29が凹陥状に形成されている。また、
カセット本体20の膨出部25の上面25Aの後部中央
には、上下ハーフ20A,20Bを合体結合するための
ねじ止め孔30が設けられている。
【0020】次に、先行例のカセット収納ケースを図6
〜図10を参照して説明する。図6及び図8〜図10に
おいて付記号1はスライド方式のカセット収納ケース
(以下、カセットスライドケースという)の本体を示
し、このカセットスライドケース本体1は上ハーフ2と
下ハーフ3を合体して構成されている。
【0021】この上ハーフ2は、例えばGPPS(一般
用ポリスチレン)により成形されるプラスチック成形品
であり、また、下ハーフ3は例えばHIPS(耐衝撃性
ポリスチレン)により成形されるプラスチック成形品で
ある。この上ハーフ2は、上平面部2aの一側縁部(図
示において右側縁部)を除く周縁部に前面部2b1 、側
面部2b2 及び後面部2b3 から成る周面部2bが立下
げ形成され、また、下ハーフ3は、下平面部(底面部)
3aの一側縁部(図示においては右側縁部)を除く周縁
部に前面部3a1 、側面部3b2 及び後面部3b3 から
成る周面部3bが立上げ形成されている。この上ハーフ
2と下ハーフ3を、その周面部2bと3bを互に突合せ
ることにより一側面が開放された偏平箱状に形成され、
この開放側面がカセット挿入口4として形成されてい
る。
【0022】この上下ハーフ2,3間に形成されるカセ
ット挿入口4からコンパクトテープカセット20が横方
向にスライド式に出し入れされる。このため、上下ハー
フ2,3の内面側、すなわち、上平面部2aの内面側と
下平面部3aの内面側には、それぞれの前側部面に横方
向、すなわち、、カセット挿入口4から奥行き方向にテ
ープカセット20の前側部の膨出部25が案内されるガ
イド溝5a,5bが形成されている。
【0023】また、上ハーフ2の上平面部2aと下ハー
フ3の下平面部3aの内面側には、ガイド溝5aとガイ
ド溝5bを除く部面を囲繞する前辺部7a1 と7b1
側辺部7a2 と7b2 及び後辺部7a3 と7b3 から成
るリブ7aと7bが形成されており、このリブ7aと7
bのカセット挿入口4側の側辺部7a2 と7b2 の外側
面は外側に傾斜する傾斜面に形成され、後辺部7a3
7b3 は他の辺部より幅広で肉厚に形成されて、カセッ
ト押え面として形成されている。
【0024】この下ハーフ3の後辺部である押え面7b
3 の上面側には、カセット挿入口4の内縁部から周面部
3bの後面部3b3 に平行に側面部3b2 の近傍にかけ
てカセット後面が摺接するカセットガイド面部8が立上
げ形成されており、このカセットガイド面部8の延長方
向に位置して側面部3b2 にカセット抜け止片9が片持
状に弾性を保有して形成され、このカセット抜け止め片
9の自由端の内側には係合突縁9aが形成されている。
【0025】そして、下ハーフ3の下平面部3aのほぼ
中央部には、リールハブ回り止部材10が固定されてい
る。このリールハブ回り止め部材10は、例えばPP
(ポリプロピレン)の プラスチック成形品であって、
ベース板部10aにテープカセット20の一対のリール
ハブ21,22の間隔、すなわち、ハブ穴21a,22
aの中心間隔とほぼ等しい間隔で回り止め片10b,1
0cを弾性的に起伏可能に立上げ形成して構成されてい
る。このリールハブ回り止め部材10は下ハーフ3の下
平面部3aの面上に突出形成したかしめ突起11により
ベース板部10aにおいてかしめ固定してあり、回り止
片10b,10cは常時起立偏倚されて、横方向、すな
わち、テープカセット20の出し入れ方向に弾性的に倒
伏されるようになっている。
【0026】一方、上ハーフ2の上平面部2aのほぼ中
央部には、下ハーフ3側のリールハブ回り止部材10に
対応して、カセット挿入口4と直交する方向に長い指挿
入用開口部12が形成されている。
【0027】また、上ハーフ2の側面部2b2 の内面側
中央部及び下ハーフ3の側面部3b2 の内面側前後端部
には、上下ハーフ2,3を合体係合する際に位置決めと
なる位置決め片13a及び13b,13cが先端部を端
面から突出させて一体成形されており、この位置決め片
13a及び13b,13cの先端部外側にテーパー面が
形成されている。そして、この位置決め片13a及び1
3b,13cはテープカセット20の収納状態での側面
突当て保持面も兼ねており、また、この位置決め片13
a及び13b,13cにより上ハーフ2の側面部2b2
及び下ハーフ3の側面部3b2 は補強されることにな
る。
【0028】このように構成されるカセットスライドケ
ース1にテープカセット20をスライド収納する状態を
図9及び図10を参照して説明する。
【0029】カセットスライドケース1にテープカセッ
ト20を、その台形状の膨出部25をガイド溝5a,5
b側に対応させてカセット挿入口4から挿入すると、図
8に示すようにリールハブ回り止め部材10の回り止片
10b,10cがカセットの挿入によって弾性変形して
押し倒される。この状態でテープカセット20をカセッ
トスライドケースに対してさらに押込むように挿入し、
最も奥まで挿入すると、図7に示すように、上下ハーフ
2,3の側面部2b2 ,3b2 の内面側、詳しくは、位
置決め片13a,13b,13cに突当る状態で、リー
ルハブ回り止め部材10の回り止め片10b,10cが
テープカセット20の挿入穴23A,24A又は23
B,24Bと対応することになり、これによって、回り
止め片10b,10cが弾性復帰して起立し、挿入穴2
3A,24A又は23B,24Bを通してリールハブ2
1,22のハブ穴21a,22a内に挿入してハブ穴2
1a,22aの内周面に突設されている係合突子に係合
しリールハブ21,22は回り止めされる。
【0030】また、この状態では、テープカセット20
の後面の一方の誤消去防止爪、すなわち、挿入、奥端側
に位置する誤消去防止爪29にカセットスライドケース
1側のカセット抜け止片9の係合突縁9aが対応し、誤
消去防止爪29は凹陥状に形成されていることにより、
この縁部に係合突縁9aが係合されて、テープカセット
20はカセットスライドケース1に対して収納状態で強
く保持され、不要な抜脱が防止される。また、こテープ
カセット20は、この収納状態では、後部がカセットス
ライドケース1の上下ハーフ2,3のリブ7a,7bの
押え面となる後辺部7a3 ,7b3 により挟まれる状態
になると共に後面がガイド面部8に摺接されることによ
り、カセットスライドケース1内での不要ながたつきも
防止される。
【0031】このようにして、カセットスライドケース
1に収納されたテープカセット20を取り出すには、上
ハーフ2aの指挿入用開口部12を通してカセット面に
指を押し当てカセット挿入口4の方向へ押圧することに
より、テープカセット20はカセット挿入口4から押し
出されるように摺動されてリールハブ21,22がリー
ルハブ回り止め部材10の回り止片10b,10cをカ
セット挿入口4方向に押し倒しながら、この回り止片1
0b,10cから抜脱する。
【0032】一方、カセット抜け止片9の係合突縁9a
は誤消去防止爪29の凹陥縁部において押圧されてカセ
ット抜け止片9の弾性変形により、誤消去防止爪29側
との係合が解除されて、テープカセット20はカセット
スライドケース1に対して摺動自在になり、カセット挿
入口4から突き出る部分を摘んで引き出すことにより取
り出すことができる。
【0033】以上のように構成されるカセットスライド
ケース1は、テープカセット20を収納した状態では、
弾性変形するカセット抜け止片9の係合突縁9aとテー
プカセット20の誤消去防止爪29側の係合によりテー
プカセット20の不要な振動、摺動が防止されてカセッ
トの損傷が防止されると共に、リールハブ回り止め部材
10の弾性変形する回り止片10b,10cがリールハ
ブ21,22に挿入係合されることによりリールハブ2
1,22の不要な回転が阻止されてテープの弛みが防止
される等テープカセット20を安全かつ確実に収納保持
することができる。
【0034】しかし、このようにカセットスライドケー
ス1内においてテープカセット20側に係合される部材
であるカセット抜け止片9及び回り止め片10b,10
cは弾性変形によるヒンジ動作を利用しているため、使
用状態により、例えば、カセットスライドケース1に対
しテープカセット20を所定の位置まで完全には挿入せ
ず、挿入途中の状態で長時間放置されたり、高温環境に
置かれた場合に設計通りの変形復帰に支障を来すおそれ
があり、これが繰り返し行われた場合には、テープカセ
ット20の収納保持が不安定になるおそれがある。
【0035】そこで、本発明においては、カセットスラ
イドケースに対するテープカセットの長期間にわたる繰
返しの収納使用においても確実に収納保持できるように
したものである。
【0036】以下、本発明の実施の形態例を図1〜図3
を参照して説明するに、前述した図6〜図10に示す構
成と同一部分及び部材には同一符号を付して詳細な説明
は省略する。
【0037】本発明は、カセットスライドケースの内面
側に、テープカセットに穿設されている孔部に係合する
突部を設け、テープカセットをカセットスライドケース
に挿入収納した状態で突部がテープカセットの孔部に係
合してテープカセットのケース内での振動を抑制すると
共にケースからの飛び出しを防止することができるよう
にしたものである。
【0038】そこで本発明の一例として、図1及び図3
に示すように、カセットスライドケース1の下ハーフ3
に形成されたテープカセット20の膨出部25が案内さ
れるガイド溝5bの底面に、テープカセット20の膨出
部25の平面部に穿設されているキャプスタン挿通孔2
8に係合する突部15を突設してある。
【0039】この突部15は、下ハーフ3のガイド溝5
bの底面のカセット挿入口4に対して奥部側、すなわ
ち、テープカセット20の挿入方向の前側に位置するキ
ャプスタン挿通孔28が係合する位置にほぼ半球形状に
突設されており、この寸法は直径がキャプスタン挿通孔
28の直径とほぼ等しいか、やや小さい4.5mm〜
3.5mmで、高さがテープカセット20の膨出部25
の平面部25A,25Bの肉厚とほぼ等しいか、やや小
の1.5mm〜1mmに設定してある。
【0040】このように、カセットスライドケース1の
下ハーフ3のガイド溝5bにテープカセット20のキャ
プスタン挿通孔28に係合する突部15を突設したこと
により、テープカセット20をカセットスライドケース
1にカセット挿入口4から、前述した先行例のように膨
出部25を上下ハーフ2,3のガイド溝5a,5bに対
応させて挿入し、全体の挿入が完了した状態でキャプス
タン挿通孔28が突部15に係合されて、テープカセッ
ト20はカセットスライドケース1内に係合保持され
る。
【0041】また、本例においても、テープカセット2
0はカセットスライドケース1に挿入収納した状態で
は、前述した先行例と同様に図9に示すように、誤消去
防止爪の凹陥縁部にカセット抜け止片9の係合突縁9a
が係合されると共に、リールハブにはリールハブ回り止
め部材10の回り止片10b,10cが挿入係合され、
また、後部は上下から上ハーフ2のリブ7aの後辺部7
3 と下ハーフ3のリブ7bの後辺部7b3 により挟持
されると共に後面がカセットガイド面部8に当接され
る。
【0042】このようにしてテープカセット20はカセ
ットスライドケース1に収納保持されることにより、ケ
ース1内での振動が抑制されて損傷及び磁気テープTの
弛みを防止することが可能になる。そして、テープカセ
ット20をカセットスライドケース1に対する出し入れ
を前述した不完全な状態で長期間にわたり繰り返して行
うことにより、誤消去防止爪側へのカセット抜け止片9
の係合に緩みが生じることになっても、突部15にキャ
プスタン挿通孔28が係合することにより、テープカセ
ット20はケース1内で振動したり、不要に飛び出すお
それがなく、カセットスライドケース1内に確実に、か
つ安定して収納保持される。
【0043】また、カセットスライドケース1側に突設
した突部15は、高さが抑えられたほぼ半球形状である
ため、テープカセット20は、出し入れの際に不要に引
掛ることなく、また、テープカセット20の表面に擦過
傷等が付くことなく円滑に出し入れできる。
【0044】以上説明した形態例においては、カセット
スライドケース1の下ハーフ3のガイド溝5bの底面に
テープカセット20のキャプスタン挿通孔28が係合す
る突部15を突設してあるが、この突部15を上ハーフ
2のガイド溝5aの内面に突設してもよく、この場合
も、下ハーフ3側に突設したものと同様の作用効果を奏
する。
【0045】また、この突部15を上下ハーフ2,3の
両方に突設し、テープカセット20のキャプスタン挿通
孔28の両孔端、すなわち、上ハーフ20A側及び下ハ
ーフ20B側において係合させるように構成してもよ
く、この場合は、カセットスライドケース1に対するテ
ープカセット20の収納保持が一層確実に行えることに
なる。
【0046】また、テープカセット20の上下ハーフ2
0A,20Bの合体用のねじ止め孔30に対応してカセ
ットスライドケース1側に突部を突設し、テープカセッ
ト20をねじ止め孔30を利用してカセットスライドケ
ース1に対して係合保持させるように構成でき、この場
合、ねじ止め孔30は上ハーフ2側にのみ形成されてい
るので、カセットスライドケース1に対するテープカセ
ット20の挿入においては対面方向が限定されることに
なるが、カセットスライドケース1に対するテープカセ
ット20の収納保持は前述の各例の場合と同様に行われ
る。
【0047】なお、テープカセット20の位置決め基準
孔27に対応してカセットスライドケース1に突部を突
設して、この突部に位置決め基準孔27を係合すること
により、テープカセット20をカセットスライドケース
1に収納状態で係合保持させることができるが、テープ
カセット20の位置決め基準孔27はキャプスタン挿通
孔28とは横方向、すなわち、カセットスライドケース
1に対する挿入方向にほぼ並んだ状態で形成されている
のでテープカセット20の挿入においては、ケース側の
突部に対してキャプスタン挿通孔28が先に係合するこ
とになり、この状態からテープカセット20をさらに押
込むことにより位置決め基準孔27を係合させる二動作
が必要となる。
【0048】また、テープカセット20のキャプスタン
挿通孔28が係合するカセットスライドケース1側の突
部15は、ガイド溝5b又は5a及び5b,5aのカセ
ット挿入口4側に突設して、テープカセット20の挿入
方向の後側に位置するキャプスタン挿通孔28を係合さ
せるようにしてもよいが、この場合も、テープカセット
20の挿入においては挿入方向の前側に位置するキャプ
スタン挿通孔28から位置決め基準孔27へ順次係合す
ることになって挿入動作がクリック的に行われることに
なる。
【0049】また、カセットスライドケース1に設けら
れ、テープカセット20に係合する突部としては、前述
したほぼ半球形状の突部15に限ることなく各形状に形
成できるものである。
【0050】例えば、図4に示す他例の突部16は、先
端に丸みを付けたほぼ円錐状に形成したもので、この突
部16は基部の直径を係合する孔部、例えばキャプスタ
ン挿通孔の直径とほぼ同等か、やや小径に形成してあ
る。
【0051】このように形成される突部16は周面が傾
斜面であるため、テープカセット20のキャプスタン挿
通孔28との係合が円滑に行えることになる。
【0052】また、図5に示される他例の突部17は、
平面視十字状で先端部を円弧状に形成したもので、この
突部17においても、基部の幅を係合する孔部としての
キャプスタン挿通孔の直径とほぼ同等か、やや小幅に形
成してある。
【0053】このように形成される突部17はテープカ
セット20のキャプスタン挿通孔28との接触面積が小
さく、従って接触抵抗が小さくなってキャプスタン挿通
孔28に対して係合、脱離が円滑に行えることになる。
【0054】また、突部はこの他にも平面視、三角形
状、四角形状等に形成して、係合孔部との接触抵抗を小
さくする形状に形成することができる。
【0055】以上本発明の実施の形態等について説明し
たが、本発明はこの形態例等に限定されるものではな
く、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能
である。前述した実施の形態例では本発明をオーディオ
用のコンパクトテープカセットのカセット収納ケースに
適用した場合について説明したが、本発明は、例えばマ
イクロテープカセット、ビデオテープカセット、8ミリ
用ビデオテープカセット等のカセット本体にリールハブ
駆動軸の挿入穴以外に孔部を有するテープカセットを収
納するカセット収納ケースにも広く適用できるものであ
る。この場合、各テープカセットはコンパクトテープカ
セットの如き台形状の膨出部は形成されていないためカ
セット収納ケースの内面側にはカセット膨出部が案内さ
れるガイド溝は不要となる。
【0056】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、テープカ
セットをスライド収納するカセット収納ケースにおい
て、ケース内面側に、テープカセットに穿設されている
所要の孔部の少なくとも1個に係合する突部を設けたの
で、カセット収納ケースにスライド収納されるテープカ
セットは、案内部に当接されると共に、孔部が突部に係
合されることにより、ケース内での振動が抑制されてカ
セット本体の擦過傷及び内蔵される磁気テープの弛みが
防止されると共に、テープカセットを長期間繰り返し出
し入れしても係合部に緩みが生じることなく、また、テ
ープカセットの不要な飛び出しも防止されて、テープカ
セットは確実にかつ、安全に収納保持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカセット収納ケースの一例の断面
図である。
【図2】図1に示すカセット収納ケースの要部の拡大断
面図である。
【図3】図1に示すカセット収納ケースの下ハーフの斜
視図である。
【図4】図1に示すカセット収納ケースに設ける突部の
他例の斜視図である。
【図5】図1に示すカセット収納ケースに設ける突部の
さらに他例の斜視図である。
【図6】先行例のカセット収納ケースの分解斜視図でな
る。
【図7】図6に示すカセット収納ケースの上ハーフの内
面側斜視図である。
【図8】図6に示すカセット収納ケースのカセット挿入
口側の側面図である。
【図9】図6に示すカセット収納ケースにテープカセッ
トを収納した状態の一部截断した平面図である。
【図10】図6に示すカセット収納ケースにテープカセ
ットを収納する途中の状態の一部省略した拡大横断面図
である。
【図11】コンパクトテープカセットの前面側斜視図で
ある。
【図12】コンパクトテープカセットの後面側斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 カセット収納ケース、2 上ハーフ、3 下ハー
フ、4 カセット挿入口、5a,5b ガイド溝、7
a,7b リブ、8 カセットガイド面部、9 カセッ
ト抜け止片、9a 係合突縁、10 リールハブ回り止
め部材、10b,10c 回り止片、12 指挿入開口
部、15,16,17 突部、20 カセット本体、2
0A 上ハーフ、20B 下ハーフ、21,22 リー
ルハブ、25膨出部、25A 上面、25B 下面、2
8 キャプスタン挿通孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上ハーフと下ハーフを合体して構成さ
    れ、一側面にカセット挿入口を有するケース本体の上下
    ハーフの何れか一方の内面側に、テープカセットのリー
    ルハブのハブ穴に挿入係合されるリールハブ回り止め部
    材を弾性変形により起伏可能に配設すると共に上記テー
    プカセットを奥行方向に案内する案内部が設けられ、上
    記テープカセットをカセット挿入口からスライド挿入し
    て収納するカセット収納ケースであって、 上記カセット収納ケースの内面側に、テープカセットに
    穿設されている所要の孔部の少なくとも1個に係合する
    突部を設けたことを特徴とするカセット収納ケース。
  2. 【請求項2】 上記突部は、上記孔部の直径と同等かや
    や小径の直径と上記孔部の形成面部の肉厚寸法とほぼ同
    等かやや小さい寸法の高さを有する突出形状に形成され
    ていることを特徴とする請求項1に記載のカセット収納
    ケース。
  3. 【請求項3】 上記カセット収納ケースは、上記上下ハ
    ーフの内面側の前部に、テープカセットの膨出部が案内
    されるガイド溝を上記カセット挿入口から奥行方向に形
    成し、上記ガイド溝を除く内面部に上記ガイド溝の後縁
    部、上記カセット挿入口の縁部及び後面部の内側縁に沿
    ってリブを形成し、上記上下ハーフの後面部の内面側に
    平行に上記テープカセットの案内面部を形成するととも
    に上記テープカセットの誤消去防止爪部側に弾性係合す
    るカセット抜け止め部を形成し、上記下ハーフの内面部
    の上記リブにより囲繞される部面に上記リールハブ回り
    止め部材が弾性変形により起伏可能に配設して構成さ
    れ、 上記上ハーフと上記下ハーフの少なくとも何れか一方の
    ハーフの上記ガイド溝の内面に、上記テープカセットの
    膨出部に形成されたキャプスタン挿入孔に係合する突部
    を設けたことを特徴とする請求項1に記載のカセット収
    納ケース。
  4. 【請求項4】 上記突部は、上記ガイド溝の奥部に設け
    られて上記テープカセットの挿入方向前側のキャプスタ
    ン挿通孔が係合されるようにしたことを特徴とする請求
    項3に記載のカセット収納ケース。
JP8400997A 1997-04-02 1997-04-02 カセット収納ケース Withdrawn JPH10283746A (ja)

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