JP3755681B2 - ディスクカートリッジ用の収納ケース - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスクや磁気ディスクに代表されるディスク状の信号記録媒体をケース内に収めてカートリッジ化してあるディスクカートリッジにおいて、これを収納する収納ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の収納ケースには各種の形態がある。例えば、磁気テープカートリッジや、磁気ディスクカートリッジ用として、各種の収納ケースが実用化されている。ディスクカートリッジ用の収納ケースとしては、図6に示す形態が実用に供されており、この場合のディスクカートリッジは、直径値が6.4cmの光磁気ディスク40を薄い角箱状のカートリッジケース41に収めた、いわゆるミニディスク(以下単に、MDという)42であって、音や映像の信号あるいはコンピュータ情報等の記録媒体として広く使用されている。
【0003】
MD用の収納ケースは、互いに圧嵌連結される上ケース43と下ケース44とで薄い角箱状に形成してあり、前側面に出入口45が開口している。収納ケースの取り扱い時にMD42が出入口45から滑り落ちるのを防ぐために、下ケース44の左右側壁の内奥寄りに一対のロック体46を配置している。そこでのロック体46は、カートリッジケース41の下面両側に設けてある位置決め用の凹部47と係合して、MD42の滑落を防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の収納ケースは、MD42を出入口45からケース内に差し込み装填し、あるいはMD42をロック体46の弾性力に抗してケース外へ抜き出すだけで、MD42の出し入れを容易に行える。問題は、販売時にインデックスカードが収納ケースの外面を覆う状態で添付してあるため、包装フィルムを開封して廃棄すると、インデックスカードの保存場所がなく、タイトルラベル等を使用するまでの間はインデックスカードを別途保存しなければならず、紛失しやすい点にある。インデックスカードの周縁を切り落とすことによって、カード全体を収納ケース内に収容して保存することは不可能ではないが、出入口45の上下間隔が5〜6mm程度と小さいため、インデックスカードの出し入れが容易ではない。インデックスカードを出し入れする際に、カードの一部がケース内奥のロック体46に引っ掛かる不利も避けられない。
【0005】
上記のような不便を解消するために、本発明者は、ケース本体と、ケース本体に対して上開き揺動できる蓋体とで収納ケースを構成し、ケース本体の上面全体を開放して、そこからインデックスカーートを出し入れできるようにした収納ケースを検討した。つまり、テープカートリッジ用の収納ケースと同等のケース構造を採り入れることを考えた。しかし、蓋体を単に揺動開閉自在に支持しただけでは、ディスクカートリッジの出し入れ時に蓋体が開き操作されるおそれがあり、ケース前面に専用の出入口を開口する意味がない。落下衝撃を受けるような場合に、ディスクカートリッジが収納ケースから飛び出すおそれもある。
【0006】
本発明の目的は、従来のMD用の収納ケースと同様に、ディスクカートリッジを出入口から出し入れする収納ケースでありながら、インデックスカードをディスクカートリッジと共にケース内に収納できるようにすることにある。
本発明の目的は、ケース本体とケース本体に対して上開き揺動できる蓋体を備えており、蓋体をケース後方へスライド操作した後でないと、蓋体を開放揺動できず、しかも蓋体を閉じ位置に係合保持する蓋ロックを備えていて、使用者の明確な意図がない限りは、蓋蓋を開き操作できないディスクカートリッジ用の収納ケースを提供することにある。
本発明の目的は、ディスクカートリッジを収納ケースから取り出した状態においてのみ、蓋ロックをロック解除して、蓋体をケース後方へスライド操作でき、例えば他物との衝突や落下衝撃を受けるような場合であっても、ディスクカートリッジが収納ケースから飛び出るのを確実に防止する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前側面にディスクカートリッジ1用の出入口12が開口しているブックケース型の収納ケースを対象とする。その収納ケースは、上面にインデックスカード13用の装填口17が開口してあるケース本体10と、ケース本体10で前後スライド自在に支持されて、スライド端において上開き揺動して装填口17を開放できる蓋体11とを備えている。収納ケースに収容したディスクカートリッジ1の凹部6と係合して、ディスクカートリッジ1の抜け出しを阻止するロック体30が、蓋体11の蓋側壁19に設けられている。ロック体30で係合保持したディスクカートリッジ1の装填側端壁を受け止めて、蓋体11が出入口12から遠ざかる向きへスライド操作されるのを阻止する受壁16を有し、この受壁16はケース本体10の後端に立設されている。以て、ディスクカートリッジ1を収納ケース外へ抜き出した状態においてのみ、蓋体11を閉止位置から開放待機位置へスライド開放できる。
【0008】
蓋体11は、ケース本体10の両側壁15と蓋体11の蓋側壁19との間に設けた軸21およびガイド溝22を介してケース本体10に連結されていて、装填口17を閉止する閉じ位置と、ガイド溝22に沿って出入口12から遠ざかる側へスライド移動する開放待機位置と、ガイド溝22の端部において上開き揺動し、装填口17を開放する開放位置とに変位できるようケース本体10に支持する。受壁16の両側端に、蓋側壁19およびロック体30の前後スライドを許す開口23を設ける。蓋体11とケース本体10との間に、蓋体11を閉じ位置において係合保持する蓋ロック25を設けてある。
【0009】
蓋体11の後端両側には、前記開口23を塞ぐ蓋後壁20を設ける。蓋側壁19のそれぞれにケース本体10との接当干渉を防ぐ切欠24を形成する。以て、蓋体11を水平の閉止位置からほぼ垂直の開放位置まで上開き揺動できるようにしてある。
【0010】
【作用】
収納ケースは、上面に装填口17が開口されたケース本体10と、装填口17を揺動開閉する蓋体11とからなるので、ディスクカートリッジ1を収納ケースから抜き取った後、蓋体11を開き操作して装填口17を開放することにより、インデックスカード13を収納ケース内へ容易に収納でき、必要時には容易にケース外へ取り出せる。ディスクカートリッジ1を収納ケース内に収納した状態では、ディスクカートリッジ1と蓋体11とがロック体30を介して同行可能に係合連結された状態になっている。この状態のままで蓋体11を開放待機位置へ向かってスライド操作すると、ディスクカートリッジ1とインデックスカード13とは、使用者の意に反して同行スライドしてしまう。こうした事態を避けるために、ケース本体10の後端に受壁16を立設して、ディスクカートリッジ1を介して蓋体11のスライド移動を阻止している。従って、蓋体11はディスクカートリッジ1を収納ケース外へ取り出した状態でないとスライド操作できない。
【0011】
蓋体11が自重で開いたり、落下衝撃を受けて容易に開くのを防止し、収納ケースを従来ケースと同様に取り扱えるようにするために、蓋体11を開放待機位置までスライドした後でないと上開き揺動できないようにし、さらにケース本体10と蓋体11との間に蓋ロック25を設けて、使用者の明確な意図がない限りは、蓋体11を開放できないようにしている。蓋体11を開放待機位置までスライド操作して始めて、開放位置へ上開き揺動できるようにすることも、蓋体11が落下衝撃等で簡単に開いてしまうのを防ぐのに役立っている。出入口12と対向する面壁はケース本体10と蓋体11とのいずれの側にも設けることができる。しかし、出入口12と対向する面壁の殆どを受壁16で形成し、その両側端に、蓋側壁19およびロック体30用の開口23を設けるケース構造を採ると、ディスクカートリッジ1の装填側端壁の殆どを受壁16で受け止めて、蓋体11が開放待機位置側へスライド移動するのを確実に阻止できる。
【0012】
上記の開口23から収納ケース内へ塵埃等が入り込むのを防ぐために、蓋体11に設けた蓋後壁20で開口23を塞いでいる。蓋側壁19に接当干渉を防ぐ切欠24を設けてあるので、蓋体11を垂直状に起立揺動して、装填口17の上面全体を開放でき、従ってインデックスカード13の出し入れを容易に行える。
【0013】
【実施例】
(実施例1)
図1ないし図5は本発明の実施例1を示しており、これはMD(ディスクカートリッジ)用の収納ケースに供するものである。図2においてMD1は、光磁気ディスク2が薄角箱状のカートリッジケース3に収まっており、カートリッジケース3の上下両面の一側に開口した信号読み取り窓4がシャッター5でスライド開閉できる。カートリッジケース3の下ハーフの両側後部には、位置決め用の凹部6が半長円状に凹設されている。
【0014】
図1および図2において、収納ケースはケース本体10と蓋体11とで薄形角箱状に構成してあり、ケース前側面にMD1用の出入口12が開口している。収納ケースの内部には、MD1と共にインデックスカード13を収容できる。
【0015】
ケース本体10は、底壁14と、左右一対の側壁15・15と、底壁14の後縁に立設した受壁16とを一体に形成した、ケース上面および前面が開口するプラスチック成形品からなり、ケース上面の開口をインデックスカード13用の装填口17として利用し、ケース前面の開口を出入口12とする。受壁16の高さ寸法は、収納ケースの内法高さ寸法に一致して、側壁15と同じ高さに設定してある。蓋体11は、装填口17の全体を上面側から閉止する主面壁18と、主面壁18の左右両側の下面側に突設した左右一対の蓋側壁19と、主面壁18の後縁の左右両端から下方に突設した蓋後壁20とを一体に形成したプラスチック成形品からなり、透明ないし半透明のプラスチック材で形成する。
【0016】
インデックスカード13はケース本体10の内面に沿って配置される。このインデックスカード13を容易に出し入れするために、ケース本体10に対して蓋体11を次のように連結し、先の装填口17を蓋体11で開閉する。図5に示すように、蓋体11の左右の蓋側壁19の中途部の下端外面に軸21をそれぞれ外向きに突設し、ケース本体10の左右側壁15の後端下部に設けたガイド溝22で軸21を受け入れ支持する。ケース本体10の両側壁15の内面にはリブ22aを突設してあり、該リブ22aで各ガイド溝22を前後方向に長い長穴に形成する。
【0017】
これにより蓋体11は、主面壁18がケース本体10の左右側壁15の上端面で受け止められて、装填口17を完全に閉止する閉じ位置(図1aの状態)と、図1(a)の想像線で示すように全体が軸受穴22に沿って出入口12から遠ざかる後ろ向きへスライド移動した開放待機位置と、図1(b)に示すように全体が軸21を中心にして上開き揺動して装填口17を全面開放する開放位置とに変位できる。蓋体11の後方ライドを許すために、受壁16の左右両端のそれぞれに開口23を設けてある。さらに、蓋体11が揺動開閉するとき、蓋側壁19がケース本体10の底壁14と接当干渉するのを防ぐために、蓋側壁19には軸21の形成個所の後ろ側の隣接位置に逆V字形の切欠24を設けてある。
【0018】
蓋体11は閉じ位置においてケース後方へのスライド遊動を阻止し、かつ上開き揺動不能に保持する必要がある。そのために、ケース本体10と蓋体11との間に蓋ロック25を有する。図1および図3において蓋ロック25は、蓋体11の蓋側壁19の外側面の中途部および前端に突設した前後一対のロック片26と、ケース本体10の左右側壁15の内面上端寄りに突設されて、両ロック片26の上方揺動を規制する前後一対のロック爪27とからなる。前端のロック爪27は断面が逆台形状の突起からなり、後ろ側のロック爪27は蓋体11のガイドを兼ねて前後方向に長いリブ状に形成する。前端のロック爪27を利用して、蓋体11の後方スライドを制限するために、前方のロック片26の上面前端にロック爪27と弾性係合する突部28を形成する(図1参照)。
【0019】
閉じ位置において、前記突部28は前方のロック爪27の前面側に下方から接当係合しており、軸21は軸受穴22の前端に位置している。蓋体11の蓋後壁20はケース本体10の開口23を閉止して塵埃等の侵入を防ぐ。この閉止状態から、蓋体11をケース後方へ押し込み操作すると、ロック片26が弾性変形しながら、突部28がロック爪27の下面をくぐり抜け、ロック爪27より後方に位置して開放待機位置に切り換わる。このとき、軸21は軸受穴22の後端に位置している。
【0020】
上記の開放待機位置においては、蓋体11が軸21を中心にして自由に上開き操作でき、主面壁18は水平姿勢から90度ないし90度を越えて揺動した位置まで起立揺動できる。このように蓋体11を起立開放した図1(b)の状態では、装填口17の全体が開放されるので、ケース本体10にインデックスカード13を容易に出し入れできる。蓋体11は、上記の手順を逆にたどることによって閉じ位置に戻せる。
【0021】
インデックスカード13は、剥離台紙の片面に、タイトルや、記録内容の詳細を書き込むためのラベル等を配置してあり、剥離台紙の他面に使用上の注意書き等が印刷してある。図示例では、ケース本体10の底壁14と受壁20とに沿うL字形の紙面で形成したインデックスカード13を示したが、両紙面に連続して蓋体11の主面壁18に沿う紙面を備えていてもよい。インデックスカード13の左右幅寸法は、MD1の左右幅寸法と同じかこれより幅狭に形成する。
【0022】
収納ケースの取り扱い時にMD1が収納ケースから滑落するのを防ぐために、蓋体11の左右の蓋側壁19にそれぞれロック体30を設ける。図5においてロック体30は、前後一対の係合爪31を有するコ字枠状の基部32と、基部32の下部に連続する台形状の弾性腕33とを一体に形成したプラスチック成形品からなる。このロック体30を圧嵌固定するために、蓋側壁19の後部に装着部34を設ける。その装着部34は、脚壁19の上部に通設した係合爪31用の一対の係合孔34aと、蓋側壁19の下縁に切り欠き形成した弾性腕33用の装填溝34bとからなる。ロック体30を蓋側壁19に圧嵌固定した装着状態において、弾性腕33は蓋側壁19の内側方に突出していて、図4に示すようにMD1の凹部6に外側方から係合できる。
【0023】
以上のように構成した収納ケースは、インデックスカード13をMD1と共に収納ケースに収容した状態で販売でき、包装用のフィルムを開封して廃棄した場合にも、インデックスカード13を紛失することがない。MD1はインデックスカード13を収容した状態のままで、出入口12から支障なく抜き差しできる。このとき、蓋側壁19はMD用のガイド壁として機能し、ケース内に収容したMD1が左右にがた付くのを抑止することにも役立つ。インデックスカード13を使用する場合には、MD1を抜き出した後、先に説明した要領で蓋体11を開き操作して装填口17の上面全体を開放し、装填口17からインデックスカード13を出し入れする。
【0024】
上記のように蓋体11を開放する場合には、予めMD1を収納ケースから抜き出し操作する。感違いや理解不足によって、MD1を収納した状態のままで蓋体11を開いて、MD1の出し入れを行ってしまう可能性がある。こうした誤操作を防ぐために、ケース本体10に設けた受壁16が役立つ。詳しくは、蓋体11を蓋ロック25の係合力に逆らって、ケース後方へスライド操作しようとすると、MD1の装填側端壁を受壁16で受け止めて、それ以上に蓋体11が後方スライドするのを阻止する。従って、蓋体11が誤操作や落下衝撃等によって、開放待機位置までスライド開放されるのを確実に防止できる。受壁16は、蓋体11を片方の手で閉止位置から開放待機位置へと押し込み操作する際に、押し込み操作力に抗してケース本体10を他方の手で受け止めるための指掛部としても役立ち、より容易に蓋体11をスライド操作できる。
【0025】
収納ケースの組み付けは、蓋体11の蓋側壁19にロック体30を圧嵌固定したのち、蓋側壁19に設けた軸21をケース本体10の軸受穴22に差し込み係合することで終了できる。このように、小形部品であるロック体30を蓋側壁19に圧嵌固定して先組みする組み付け形態によれば、蓋体11をケース本体10と組む際に、ロック体30が装着部34から脱落したり、外部衝撃等を受けて組み付け姿勢が変わるのを防止でき、従来の収納ケースに比べて組み立て作業を簡単に行える。
【0026】
受壁16は側壁15より低く形成でき、その場合には受壁16の上方開口を主面壁18と一体に形成した蓋後壁20で塞ぐ。必要があれば、受壁16を底壁14の後縁に沿う複数個所に分散状に立設して、受壁14の間の開口を蓋後壁20で塞ぐことができる。
【0027】
上記以外に、軸21を本体ケース10の側壁15に形成し、ガイド溝22を蓋体11の蓋側壁19に形成することができる。実施例におけるガイド溝22は側壁15を厚み方向へ貫通する状態に形成してもよい。突部28は後側のロック片26にも形成できる。突部28に代わる凹部をロック爪27側に設けておき、この凹部にロック片26が落ち込み係合して、蓋体11を閉止位置に係合保持するようにしてもよい。蓋体11の蓋側壁19は主面壁18の後半部に限って形成できる。蓋体11の形成素材によっては、ロック体30を蓋側壁19と一体に成形してもよい。
【0028】
【発明の効果】
本発明の収納ケースは、前側面に設けた出入口12から、ディスクカートリッジ1を出し入れする基本形態を維持しながら、蓋体11を後方スライドしたのち上方へ開放揺動して、ケース上面の装填口17を開放し、この装填口17からインデックスカード13を出し入れできるようにした。従って、インデックスカード13を収納ケースに収容した、紛失しにくい状態で販売できるうえ、インデックスカード13の収納ケースに対する出し入れを容易に行える。とくにMD等の小形のディスクカートリッジでも、簡単にインデックスカード13を出し入れできる。
【0029】
ディスクカートリッジ1の凹部6が蓋体11に設けたロック体30で係合保持されることを利用して、ディスクカートリッジ1の装填側端壁を受け止める受壁16をケース本体10の後部に設け、ディスクカートリッジ1が収納ケースに収容してある状態では、その端壁を受壁16で受け止めて、蓋体11の閉止位置から開放待機位置へのスライド操作を阻止できるようにしたので、感違いや理解不足による蓋体11のスライド開放操作を防止できるうえ、他物との衝突や落下衝撃等を受けて蓋体11がスライド開放し、ディスクカートリッジ1が収納ケースから飛び出るのを確実に防止できる。蓋体11をスライド操作して始めて、開放位置へ上開き揺動できるようにし、さらに蓋ロック25を設けることも、蓋体11が不用意に開くのを阻止するために役立っている。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)・(b)は蓋体の開放状態を示す収納ケースの中央縦断側面図である。
【図2】収納ケースの内部構造を示す横断平面図である。
【図3】図2におけるA−A線断面図である。
【図4】図2におけるB−B線断面図である。
【図5】蓋体とケース本体の連結部構造を示す分解斜視図である。
【図6】従来の収納ケースの一部破断平面図である。
【符号の説明】
1 ディスクカートリッジ
10 ケース本体
11 蓋体
12 出入口
13 インデックスカード
16 受壁
17 装填口
19 蓋側壁
21 軸
22 ガイド溝
25 蓋ロック
30 ロック体
Claims (3)
- 前側面にディスクカートリッジ(1)用の出入口(12)が開口しているブックケース型の収納ケースであって、
収納ケースは、ケース本体(10)と蓋体(11)とで構成されており、
ケース本体(10)は、底壁(14)と、左右一対の側壁(15・15)と、底壁(14)の後縁に立設した受壁(16)とで一体に形成されて、上面にインデックスカード(13)用の装填口(17)が開口しており、
蓋体(11)は、装填口(17)を閉止する主面壁(18)と、主面壁(18)の左右両側に突設した左右一対の蓋側壁(19・19)とを有し、ケース本体(10)の両側壁(15・15)の内面と蓋体(11)の両蓋側壁(19・19)の外面との間に設けた軸(21)およびガイド溝(22)を介してケース本体(10)に連結されて、装填口(17)を閉止する閉じ位置と、ガイド溝(22)に沿って出入口(12)から遠ざかる側へスライド移動する開放待機位置と、ガイド溝(22)の端部において上開き揺動し、装填口(17)を開放する開放位置とに変位できるようケース本体(10)に支持されており、
収納ケースに収容したディスクカートリッジ(1)の凹部(6)に外側方から係合して、ディスクカートリッジ(1)の抜け出しを阻止するロック体(30)が、蓋体(11)の蓋側壁(19)の内側方に設けられており、
ロック体(30)で係合保持したディスクカートリッジ(1)の装填側端壁を受壁(16)で受け止めて、蓋体(11)が出入口(12)から遠ざかる向きへスライド操作されるのを阻止することにより、ディスクカートリッジ(1)を収納ケース外へ抜き出した状態においてのみ、蓋体(11)を閉止位置から開放待機位置へスライド開放できることを特徴とするディスクカートリッジ用の収納ケース。 - 前記出入口(12)の対向面壁として形成された受壁(16)の両側端に、蓋側壁(19)およびロック体(30)の前後スライドを許す開口(23)が設けられており、
蓋体(11)とケース本体(10)との間に、蓋体(11)を閉じ位置において係合保持する蓋ロック(25)が設けてある請求項1記載のディスクカートリッジ用の収納ケース。 - 蓋体(11)の後端両側に、前記開口(23)を塞ぐ蓋後壁(20)が設けられており、
蓋側壁(19)のそれぞれにケース本体(10)との接当干渉を防ぐ切欠(24)が形成されていて、蓋体(11)を水平の閉止位置からほぼ垂直の開放位置まで上開き揺動できる請求項2記載のディスクカートリッジ用の収納ケース。
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