JPH1073612A - 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット - Google Patents

回転速度検出装置付転がり軸受ユニット

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JPH1073612A
JPH1073612A JP8228630A JP22863096A JPH1073612A JP H1073612 A JPH1073612 A JP H1073612A JP 8228630 A JP8228630 A JP 8228630A JP 22863096 A JP22863096 A JP 22863096A JP H1073612 A JPH1073612 A JP H1073612A
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JP
Japan
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cover
sensor
tone wheel
sensor case
peripheral surface
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JP8228630A
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English (en)
Inventor
Koichi Morita
耕一 森田
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1073612A publication Critical patent/JPH1073612A/ja
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C41/00Other accessories, e.g. devices integrated in the bearing not relating to the bearing function as such
    • F16C41/007Encoders, e.g. parts with a plurality of alternating magnetic poles
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/02Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
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    • F16C19/18Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls
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    • F16C19/184Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement
    • F16C19/186Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement with three raceways provided integrally on parts other than race rings, e.g. third generation hubs
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストを要さず、しかもシール性を損なう事
なく、センサ20を構成するコイル34の交換作業を容
易に行なえる様にする。 【解決手段】 カバー18aの一部に形成した収納筒部
29内の永久磁石30及びポールピース31と、この収
納筒部29外のコイル34とにより、センサ20を構成
する。上記コイル34を包埋したセンサケース33は、
上記カバー18aの一部に形成した保持凹孔28内に着
脱自在である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係る回転速度検出
装置付転がり軸受ユニットは、自動車の車輪を懸架装置
に回転自在に支持すると共に、この車輪の回転速度を検
出する為に利用する。
【0002】
【従来の技術】自動車の車輪を懸架装置に対して回転自
在に支持すると共に、アンチロックブレーキシステム
(ABS)、或はトラクションコントロールシステム
(TCS)を制御する為に、この車輪の回転速度を検出
する為の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットとし
て、例えば特開平8−26084号公報に記載された構
造が知られている。
【0003】図6は、この公報に記載された回転速度検
出装置付転がり軸受ユニットを示している。ハブ1の外
端部(車両への組み付け状態で幅方向外側となる端部を
言い、図6の左端部)外周面には、車輪を固定する為の
フランジ部2を形成し、中間部外周面には、内輪軌道3
aと段部4とを形成している。又、このハブ1の外周面
には、その外周面に内輪軌道3bを形成した内輪5を、
その外端面(図6の左端面)を上記段部4に突き当てた
状態で外嵌支持し、上記ハブ1と共に内輪相当部材を構
成している。尚、上記内輪軌道3aは、ハブ1の外周面
に直接形成する代りに、ハブ1とは別体の内輪(図示せ
ず)に形成し、この内輪と上記内輪5とを、ハブ1に外
嵌固定する事もできる。
【0004】又、ハブ1の内端寄り部分には雄ねじ部6
を形成している。この雄ねじ部6にはナット7を螺合
し、更に緊締する事により、上記内輪5をハブ1の外周
面の所定部分に固定している。ハブ1の周囲には外輪8
を配置しており、この外輪8の中間部外周面に、この外
輪8を懸架装置に固定する為の取付部9を設けている。
又、この外輪8の内周面には、それぞれが上記各内輪軌
道3a、3bに対向する、外輪軌道10a、10bを形
成している。そして、これら各内輪軌道3a、3bと外
輪軌道10a、10bとの間に、それぞれ複数の転動体
11、11を設けて、外輪8の内側でのハブ1及び内輪
5の回転を自在としている。
【0005】又、上記外輪8の外端部内周面と、ハブ1
の外周面との間には、シールリング12を装着して、外
輪8の内周面と上記ハブ1の外周面との間に存在し、上
記複数の転動体11、11を設けた空間の外端開口部を
塞いでいる。又、上記内輪5の内端部(車両への組み付
け状態で幅方向中央寄りとなる端部を言い、図6で右端
部)で内輪軌道3bから外れた部分に、トーンホイール
13の基端部(図6の左端部)を外嵌固定している。こ
のトーンホイール13は、鋼板等の磁性金属板により全
体を円筒状に形成している。又、このトーンホイール1
3は、互いに同心に形成された小径部14と大径部15
とを段部16により連続させて成る。
【0006】この様なトーンホイール13は、上記大径
部15を内輪5の内端部外周面に外嵌し、上記段部16
をこの内輪5の内端縁部に当接させた状態で、この内輪
5に支持固定している。従って上記小径部14は、上記
内輪5と同心に支持している。そして、この小径部14
に、透孔17或は切り欠き等の除肉部を、円周方向に亙
り等間隔に形成している。各透孔17は同形状で、例え
ば軸方向(図6の左右方向)に長い矩形としている。
【0007】一方、外輪8の内端開口部はカバー18で
塞ぐ事により、この内端開口部から外輪8内への塵芥や
雨水の進入防止を図っている。このカバー18は、ステ
ンレス鋼板等の金属板を絞り加工する等により造ってい
る。このカバー18は、外端部が開口しており、外周面
の開口寄り部分には、フランジ状の係止突条19を有す
る。カバー18の開口部の自由状態での外径は、外輪8
の内端開口部の内径よりも僅かに大きくしている。この
結果、上記カバー18の開口寄り部分は、上記係止突条
19が外輪8の内端面に突き当たる迄、上記外輪8の内
端開口部に内嵌自在である。
【0008】そして、このカバー18内にはセンサ20
を、位置規制した状態で保持固定している。このセンサ
20の出力信号は、上記カバー18の外面に設けたコネ
クタ21に接続したハーネス(図示せず)を通じて取り
出される。又、このセンサ20の検出部22は、上記カ
バー18の直径方向内方に向いている。この検出部22
は、上記カバー18を上記外輪8の内端部に嵌合固定し
た状態で、上記小径部14の外周面に、0.5〜1.0
mm程度の微小隙間23を介して対向する。
【0009】上述の様に構成される回転速度検出装置付
転がり軸受ユニットは、懸架装置に対して車輪を回転自
在に支持すると共に、ハブ1のフランジ部2に固定され
た車輪の回転速度を検出できる。即ち、ハブ1の外端部
に設けたフランジ部2に固定した車輪を、外輪8を支持
した懸架装置に対して回転自在に支持する。又、車輪の
回転に伴って、内輪5に外嵌固定したトーンホイール1
3が回転すると、このトーンホイール13の小径部14
で複数の透孔17を形成した部分に対向したセンサ20
の出力が変化する。このセンサ20の出力が変化する周
波数は車輪の回転速度に比例する為、センサ14の出力
信号を図示しない制御器に入力すれば、上記車輪の回転
速度を求め、ABSやTCSを適切に制御できる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述の様に構成され作
用する従来の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットの
場合、センサ20が故障した場合に、このセンサ20の
みを交換する作業が難しい。この理由は、次の通りであ
る。先ず、センサ20を保持したカバー18は外輪8の
内端部に十分な締め代で内嵌固定し、走行時の振動等に
より上記カバー18が上記外輪8から、不用意に脱落し
ない様にしている。従って、センサ20を修理すべく、
上記カバー18を外輪8から取り外す作業は面倒であ
る。又、仮に取り外せたとしても、このカバー18を傷
めて、再使用できなくなる可能性が高い。
【0011】更に、仮にカバー18を傷めずに外輪8か
ら取り外せたとしても、このカバー18からセンサ20
を取り外す事が難しい。即ち、上記センサ20は合成樹
脂により包埋した状態で上記カバー18に保持してお
り、この合成樹脂とコネクタ21を構成する合成樹脂と
は、上記カバー18の一部に形成した通孔を通じて一体
に結合している。従って、上記センサ20を上記カバー
18から取り外す為には、上記合成樹脂の一部を裂断す
る必要がある。この様に合成樹脂の一部を裂断した場
合、修理工場等で上記センサ20及びコネクタ21をカ
バー18に再組み付けする事は殆ど不可能である。
【0012】従って、図6に示す様な構造でセンサ20
が故障した場合には、センサ20だけでなく、カバー1
8も交換する必要がある。この結果、修理費が嵩むだけ
でなく、資源の有効利用が図れなくなる為、改良が望ま
れている。米国特許第5296805号明細書には、セ
ンサを保持したホルダとカバーとを着脱自在とする構造
が記載されている。但し、この明細書に記載された構造
の場合には、ホルダの直径が大きく、センサの修理・交
換時に取り外す部分が大きい為、装置全体のコストが嵩
む。又、修理費を低廉化できる程度も小さい。更に、カ
バーの一部にこのカバーの内外を連通する通孔が存在す
る為、カバーとホルダとの嵌合部のシール性を十分に確
保しない限り、カバー内に雨水や塵芥等の異物が入り込
む可能性がある。従って、上記嵌合部のシール性確保の
為、やはり装置全体のコストが嵩む。本発明の回転速度
検出装置付転がり軸受ユニットは、この様な事情に鑑み
て発明したものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の回転速度検出装
置付転がり軸受ユニットは、前述した従来の回転速度検
出装置付転がり軸受ユニットと同様に、内周面に外輪軌
道を有する、回転しない外輪相当部材と、外周面に内輪
軌道を有する、使用時に回転する内輪相当部材と、上記
外輪軌道と内輪軌道との間に設けられた複数の転動体
と、上記内輪相当部材に支持されて使用時に回転する、
円周方向に亙る磁気特性を交互に且つ等間隔で変化させ
た円環状のトーンホイールと、上記外輪相当部材の開口
端部に支持固定されたカバーと、このカバーの一部に支
持されて上記トーンホイールの一部に対向するセンサと
を備える。特に、本発明の回転速度検出装置付転がり軸
受ユニットに於いては、上記カバーの一部で上記トーン
ホイールの一部と対向する部分に、上記トーンホイール
側が非磁性材製の底板部により塞がれ、上記カバーの内
外を完全に遮断した保持凹孔を設けている。そして、こ
の保持凹孔内に、非磁性材製のセンサケースをがたつき
なく挿入自在としている。又、このセンサケース内に
は、上記センサの少なくとも一部分を構成し、上記トー
ンホイールの回転に伴って変化する信号を出す信号出力
部材を保持している。更に、上記センサケースと上記カ
バーとの間には、このセンサケースを上記保持凹孔内に
挿入した状態で互いに係合し、このセンサケースが上記
保持凹孔から抜け出るのを阻止する係合手段を設けてい
る。更に好ましくは、上記信号出力部材に通じ、上記セ
ンサの出力信号をABSやTCSの制御器に送る為のハ
ーネスの端部を、上記センサケースの一部に一体的に結
合する。
【0014】
【作用】上述の様に構成される本発明の回転速度検出装
置付転がり軸受ユニットが、内輪相当部材に固定された
車輪等を回転自在に支持する際の作用、並びにこの内輪
相当部材の回転速度を検出する際の作用自体は、前述し
た従来の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットの場合
と同様である。特に、本発明の回転速度検出装置付転が
り軸受ユニットの場合には、センサが故障した場合に、
このセンサのみを交換する作業を容易に行なえる。即
ち、係合手段の係合状態を外し、センサケースを保持凹
孔から抜き出すだけで、センサをカバーから取り外せ
る。そして、修理を完了した、或は新しいセンサを保持
したセンサケースを上記保持凹孔内に挿入し、上記係合
手段を係合させれば、正常に機能するセンサとトーンホ
イールとを、非磁性材製の底板部を介して対向させ、内
輪相当部材の回転速度検出を行なえる様になる。上記保
持凹孔のトーンホイール側は底板部により塞がれている
為、上記カバー外に存在する雨水や塵芥等の異物が、こ
の保持凹孔を通じてカバー内に入り込む事はない。従っ
て、センサの着脱作業を容易に行なえる構造で、しか
も、特にコストを高くする事なく、上記カバーによる高
度のシール性を確保できる。更に、ハーネスの端部を上
記センサケースの一部に一体的に結合すれば、これらセ
ンサケースとハーネスとの結合を別途行なう必要がなく
なり、組み付け性の向上にも寄与できる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1〜2は、本発明の実施の形態
の第1例を示している。尚、本発明の特徴は、ハブ1と
内輪5とにより構成される内輪相当部材の回転速度を検
出する為の回転速度検出装置のうち、センサ取り付け部
分の構造にある。その他の部分、特に転がり軸受ユニッ
ト部分の構造及び作用に就いては、前述した従来構造と
同様であるから、同等部分には同一符号を付して、重複
する説明を省略若しくは簡略にし、以下、本発明の特徴
部分を中心に説明する。
【0016】外輪8の内端開口部を塞ぐ為のカバー18
aは、合成樹脂或はアルミニウム合金等の非磁性材を、
射出成形或はダイキャスト成形する事により、有底円筒
状に形成している。このカバー18aは、塞ぎ板部24
と、この塞ぎ板部24の外側面外周縁部から連続した円
筒部25とを備える。又、この円筒部25の先端部内周
面には嵌合段部26を形成し、この嵌合段部26の内周
面に嵌合スリーブ27を装着している。この嵌合スリー
ブ27は、鋼板等、十分な嵌合強度を確保できる金属板
により造り、上記カバー18aを射出成形或はダイキャ
スト成形する際に、上記嵌合段部26の内周面部分にイ
ンサートしている。尚、必要に応じて上記嵌合スリーブ
27の円周方向複数個所に透孔を形成し、この透孔に上
記合成樹脂或はアルミニウム合金を進入させて、上記カ
バー18aと嵌合スリーブ27との分離防止を図る。
【0017】一方、内輪5の内端部にはトーンホイール
13aの小径部14aを外嵌し、このトーンホイール1
3aを上記内輪5に、この内輪5と同心に固定してい
る。又、上記トーンホイール13aの大径部15aの先
半部(図1〜2の右半部)に複数の透孔17、17を、
円周方向に亙って等間隔に形成している。そして、上記
円筒部25の一部で上記大径部15aの先半部外周面と
対向する部分に、保持凹孔28を設けている。この保持
凹孔28のトーンホイール13a側は、非磁性材であ
る、上記カバー18aを構成する合成樹脂製の底板部4
2により塞ぎ、上記カバー18aの内外を完全に遮断し
ている。本例の場合、この保持凹孔28の断面形状を円
環状としている。即ち、上記底板部42の中央部に、上
記カバー18aの直径方向内方が開口し、直径方向外方
が完全に塞がれた収納筒部29を設けている。そして、
この収納筒部29内に、奥側(カバー18aの直径方向
外側)から順に、永久磁石30と、軟鋼等の磁性材製の
ポールピース31とを、上記永久磁石30の着磁方向
(カバー18aの直径方向で図1〜2の上下方向)に関
して直列に収納している。上記ポールピース31の一端
面(カバー18aの直径方向外端面で、図1〜2の上端
面)は上記永久磁石30の着磁方向端面に突き当て、他
端面は上記大径部15aの先半部外周面の一部に、微小
隙間32を介して対向させている。尚、上記ポールピー
ス31の少なくとも他端面は、上記トーンホイール13
aの円周方向に亙る幅寸法を小さくしている。そして、
この他端面が、上記大径部15aの先半部に形成した複
数の透孔17、17のうちの何れか1個の透孔17、或
は隣り合う透孔17、17の間部分にのみ対向自在とし
ている。
【0018】上記保持凹孔28内には、非磁性材製のセ
ンサケース33をがたつきなく挿入自在としている。本
例の場合、このセンサケース33は、合成樹脂を射出成
形する事により形成し、先半部(図1〜2の下半部)を
円筒状に形成している。そして、この先半部に、円環状
のコイル34を包埋している。上記センサケース33を
上記保持凹孔28内に挿入し切った状態で、上記コイル
34は上記ポールピース31の周囲に位置する。そし
て、これらポールピース31及びコイル34と上記永久
磁石30とが、パッシブ型のセンサ20を構成する。即
ち、上記ポールピース31の他端面が上記トーンホイー
ル13aの透孔17に対向する瞬間と、隣り合う透孔1
7、17の間部分に対向する瞬間とで、上記ポールピー
ス31内を流れる磁束の量が変化する事に基づき、上記
コイル34に起電力を惹起させる様にしている。この起
電力は、上記トーンホイール13aの回転速度に比例す
る周波数で変化する。本例の場合、上記コイル34が、
上記センサ20の一部分を構成し、上記トーンホイール
13aの回転に伴って変化する信号を出す信号出力部材
である。
【0019】又、上記センサケース33と前記カバー1
8aとの間には、このセンサケース33を上記保持凹孔
28内に挿入した状態で互いに係合し、このセンサケー
ス33が上記保持凹孔28から抜け出るのを阻止する係
合手段を設けている。本例の場合にこの係合手段は、そ
れぞれ1対ずつの鉤片35、35と受片36、36とか
ら成る。このうち、1対の鉤片35、35は、上記セン
サケース33の基半部外周面の直径方向反対側2個所位
置に、上記センサケース33と一体に設けられている。
即ち、上記1対の鉤片35、35は、それぞれの先端部
(図1〜2の下端部)に、上記センサケース33の外周
面に向け突出する鉤部37、37を有する揺動片38、
38の中間部を上記センサケース33の基半部外周面
に、それぞれ連結部39、39により揺動自在に支持し
ている。又、上記1対の受片36、36は、上記カバー
18aの円筒部25の外周面で、上記保持凹孔28の開
口周縁部の直径方向反対側2個所位置に、上記カバー1
8aと一体に設けている。これら各受片36、36は、
それぞれ門形(図1〜2で下方が開口したコ字形)に形
成して、上記各鉤片35、35の先端部に形成した鉤部
37、37を係脱自在な係止孔40、40を形成してい
る。
【0020】更に、図示の例では、ハーネス41の端部
を、上記センサケース33の基端面(図1〜2の上端
面)の中央部に、一体的に結合している。上記ハーネス
41は、前記コイル34を構成する導線に導通させて、
このコイル34に惹起される電圧を、前記センサ20の
出力信号として、ABSやTCSの制御器に送る役目を
果たす。
【0021】上述の様に構成される本発明の回転速度検
出装置付転がり軸受ユニットの場合には、センサ20が
故障した場合に、このセンサ20のみを交換する作業を
容易に行なえる。尚、本例の場合、このセンサ20は、
センサケース33に包埋したコイル20と、カバー18
a側に支持した永久磁石30及びポールピース31とか
ら構成している。本発明の構造により容易に交換できる
のは、このうちのコイル20のみで、永久磁石30及び
ポールピース31を交換する為に要する手間は、前述の
図6に示した従来構造とほぼ同様である。但し、これら
永久磁石30及びポールピース31部分に故障が発生す
る事は殆どなく、実際に故障が発生する可能性があるの
は上記コイル34部分である。従って、このコイル34
部分を交換する為に要する手間を軽減できれば、実際
上、上記センサ20のみを修理・交換する作業を容易に
行なえる事になる。
【0022】上記、コイル34を交換する為、上記セン
サケース33をカバー18aから取り外す場合には、前
記1対の鉤片35、35の基端部(図1〜2の上端部)
を上記センサケース33の外周面に押し付ける。この結
果、上記各鉤片35、35の先端部に形成した鉤部3
7、37を、前記各受片36、36の係止孔40、40
から抜き出せる。そして、抜き出した状態のまま、上記
センサケース33を、上記カバー18aの直径方向外方
に変位させて、このカバー18aに形成した保持凹孔2
8から抜き出す。この様に上記センサケース33をカバ
ー18aから取り外す作業は、作業員が片手で、或は適
宜の工具を使用する事により、容易に行なえる。又、取
り外し作業に伴って、構成各部を傷める事もない。
【0023】上述の様にして、故障したコイル34を包
埋したセンサケース33を、カバー18aから取り外し
たならば、新しいコイル34を包埋した別のセンサケー
ス33を上記保持凹孔28内に挿入する。挿入作業に伴
って上記各鉤片35、35が、上記鉤部37、37と上
記各受片36、36の先端縁との係合により弾性的に変
位し、上記各鉤片35、35と係止孔40、40とを係
合させる。この作業により、正常に機能するコイル34
を組み込んだセンサ20を構成するポールピース31
と、前記トーンホイール13aとを、非磁性材製の底板
部42を介して対向させ、内輪相当部材に固定した車輪
の回転速度検出を行なえる様になる。
【0024】上記保持凹孔28のトーンホイール13a
側は底板部42により完全に塞がれており、隙間等は存
在しない。この為、上記カバー18a外に存在する雨水
や塵芥等の異物が、この保持凹孔28を通じて上記カバ
ー18a内に入り込む事はない。従って、センサ20を
構成するコイル34の着脱作業を容易に行なえる構造
で、しかも、保持凹孔28とセンサケース33との嵌合
部のシール性に関係なく、上記カバー18aによる高度
のシール性を確保できる。従って、シール性確保の為に
コストが嵩む事がない。更に、ハーネス41の端部を上
記センサケース33の一部に一体的に結合しているの
で、センサケース33とハーネス41との結合を別途行
なう必要がなくなり、組み付け性の向上にも寄与でき
る。
【0025】次に、図3は、本発明の実施の形態の第2
例を示している。本例の場合には、センサケース33a
が保持凹孔28から抜け出るのを阻止する係合手段を構
成する1対の鉤部37a、37aを、上記センサケース
33aの外周面に直接形成している。そして、これら1
対の鉤部37a、37aと、カバー18aの円筒部25
の外周面に形成した1対の受片36、36とにより、上
記係合手段を構成している。本例の場合、上記センサケ
ース33aを上記カバー18aから取り外す際には、上
記1対の受片36、36の先端部を、マイナスドライバ
等の適宜の工具により上記保持凹孔28の直径方向外方
に変位させつつ、保持凹孔28から抜き取る。その他の
構成及び作用は、上述した第1例の場合と同様である。
【0026】次に、図4は、本発明の実施の形態の第3
例を示している。本例の場合、内輪5の内端部に外嵌固
定するトーンホイール13bを、円環状の芯金43と、
この芯金43の外周面に支持固定した第二の永久磁石4
4とにより構成している。この第二の永久磁石44の少
なくとも外周面には、S極とN極とを交互に、且つ等間
隔で形成している。又、上記トーンホイール13bの外
周面と対向して回転速度検出装置を構成するセンサ20
aは、ホール素子、磁気抵抗素子等の磁気センサにより
構成している。従ってこのセンサ20aは、上記トーン
ホイール13bの外周面に存在するS極に対向する状態
とN極に対向する状態とで出力を変化させる。この出力
が変化する周波数は、上記トーンホイール13bを固定
した内輪5及びハブ1の回転速度に比例する。従って、
上記センサ20aの出力信号を、ハーネス41により制
御器に送れば、ABSやTCSを制御できる。
【0027】又、カバー18bを構成する円筒部25の
一部で、上記第二の永久磁石44の外周面に対向する部
分には、保持凹孔28を形成している。そして、この保
持凹孔28の上記トーンホイール13b側を、底板部4
2により完全に塞いでいる。又、上記保持凹孔28の内
周面2個所位置で、上記円筒部25の外周面寄り部分の
直径方向反対位置には、それぞれ係止凹部45、45を
形成している。一方、上記センサ20aを包埋した、合
成樹脂等の非磁性材製のセンサケース33bの一部で、
直径方向反対側2個所位置には、それぞれ鉤片35a、
35aを設けている。そして、これら各鉤片35a、3
5aのうち、上記保持凹孔28の内周面に対向する面
に、それぞれ鉤部37b、37bを形成している。
【0028】構成各部を上述の様にした本例の場合、セ
ンサ20aを修理・交換する際には、上記各鉤片35
a、35aの先端部(図4の上端部)を上記センサケー
ス33bの直径方向内側に弾性変形させ、上記各鉤部3
7b、37bを上記各係止凹部45、45から抜き出
す。そして、この状態のまま、上記センサケース33b
を、上記カバー18bの直径方向外方に変位させて、こ
のカバー18bに形成した保持凹孔28から抜き出す。
この様に上記センサケース33bをカバー18bから取
り外す作業は、作業員が片手で、或は適宜の工具を使用
する事により、容易に行なえる。又、取り外し作業に伴
って、構成各部を傷める事もない。
【0029】上述の様にして、故障したセンサ20aを
包埋したセンサケース33bを、カバー18bから取り
外したならば、新しいコイルセンサ20aを包埋した別
のセンサケース33bを上記保持凹孔28内に挿入す
る。挿入作業に伴って上記各鉤片35a、35aが、上
記鉤部37b、37bと上記保持凹孔28の開口周縁部
との係合により弾性的に変位し、上記各鉤片35a、3
5aと各係止凹部45、45とを係合させる。この作業
により、正常に機能するセンサ20aとトーンホイール
13bとを、非磁性材製の底板部42を介して対向さ
せ、内輪相当部材に固定した車輪の回転速度検出を行な
える様になる。
【0030】次に、図5は、本発明の実施の形態の第4
例を示している。本例の場合には、カバー18cの一部
に保持凹孔28aを、このカバー18cの軸方向に形成
している。又、内輪5の内端部に外嵌固定するトーンホ
イール13cを、磁性金属板により、断面L字形で全体
を円環状に形成している。そして、このトーンホイール
13cの円輪部46に複数の切り欠き47、47を、円
周方向に亙って等間隔に形成し、上記円輪部46を櫛歯
状に形成し、この円輪部46の円周方向に亙る磁気特性
を交互に且つ等間隔で変化させている。上記保持凹孔2
8aの奥端部(図5の左端部)は、この円輪部46に対
向させている。そして、この保持凹孔28aの奥端部
を、上記カバー18cと別体に造られた底板部42aに
より、完全に塞いでいる。この底板部42aは、ステン
レス鋼、アルミニウム合金等、非磁性金属の薄板(例え
ば厚さが0.3mm程度)とする。この様な薄板は、上記
カバー18cを合成樹脂により射出成形する際、或はア
ルミニウム合金によりダイキャスト成形する際に、上記
保持凹孔28aの奥端部にインサートする。
【0031】更に、上記トーンホイール13cの円輪部
46の内側面(図5の右側面)と対向して回転速度検出
装置を構成するセンサ20bは、ホール素子、磁気抵抗
素子等の磁気検出素子48と永久磁石30aとを、この
永久磁石30aの着磁方向(図5の左右方向)に亙って
直列に配置する事により構成している。このセンサ20
bは、上記磁気検出素子48がトーンホイール13cの
切り欠き47、47に対向し、内部を通過する磁束の量
が少なくなる状態と、隣り合う切り欠き47、47同士
の間の舌片に対向し、内部を通過する磁束の量が多くな
る状態とで出力を変化させる。この出力が変化する周波
数は、上記トーンホイール13cを固定した内輪5及び
ハブ1(図1)の回転速度に比例する。従って、上記セ
ンサ20bの出力信号を、ハーネス41により制御器に
送れば、ABSやTCSを制御できる。
【0032】上述の様なセンサ20bは、前述した第1
例の場合と同様の形状を有するセンサケース33内に包
埋している。又、このセンサケース33を前記カバー1
8cに着脱自在とする構造も、着脱方向が異なる(第1
例の場合にカバーの直径方向であるのに対して、本例の
場合は軸方向)以外、上記第1例の場合と同様である。
本例の場合も、前述した第1例の場合と同様の操作によ
り、故障したセンサ20bの交換作業を行なえる。特
に、本例の場合には、上記保持凹孔28aの奥端を塞ぐ
底板部42aを、上記カバー18cと別体にした薄板に
より構成している為、センサ20bとトーンホイール1
3cとの距離を短くできる。この理由は、底板部42a
を金属製にすれば、合成樹脂製の底板部に比べて、同じ
板厚でもより大きな強度を確保できる為、上記底板部4
2aの板厚が薄くても、上記センサケース33を挿入す
る際に、この底板部42aを破損する可能性がない為で
ある。尚、上記距離が短かくなる事は、上記センサ20
bの出力増大に寄与する。
【0033】
【発明の効果】本発明の回転速度検出装置付転がり軸受
ユニットは、以上に述べた通り構成され作用するので、
特にコストを要する事なく、カバーによるシール性を全
く損なわずに、センサの着脱作業の容易化を図れる。こ
の為、センサの修理・交換の為のコスト低減を、転がり
軸受ユニット部分の信頼性を全く損なう事なく実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す断面図。
【図2】図1の右上部拡大図。
【図3】本発明の実施の形態の第2例を示す、図2と同
様の図。
【図4】同第3例を示す、図1の右部に相当する図。
【図5】同第4例を示す、図4と同様の図。
【図6】従来構造の1例を示す断面図。
【符号の説明】
1 ハブ 2 フランジ部 3a、3b 内輪軌道 4 段部 5 内輪 6 雄ねじ部 7 ナット 8 外輪 9 取付部 10a 、10b 外輪軌道 11 転動体 12 シールリング 13、13a、13b、13c トーンホイール 14、14a 小径部 15、15a 大径部 16 段部 17 透孔 18、18a、18b、18c カバー 19 係止突条 20、20a、20b センサ 21 コネクタ 22 検出部 23 微小隙間 24 塞ぎ板部 25 円筒部 26 嵌合段部 27 嵌合スリーブ 28、28a 保持凹孔 29 収納筒部 30、30a 永久磁石 31 ポールピース 32 微小隙間 33、33a、33b センサケース 34 コイル 35、35a 鉤片 36 受片 37、37a、37b 鉤部 38 揺動片 39 連結部 40 係止孔 41 ハーネス 42、42a 底板部 43 芯金 44 第二の永久磁石 45 係止凹部 46 円輪部 47 切り欠き 48 磁気検出素子

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面に外輪軌道を有する、回転しない
    外輪相当部材と、外周面に内輪軌道を有する、使用時に
    回転する内輪相当部材と、上記外輪軌道と内輪軌道との
    間に設けられた複数の転動体と、上記内輪相当部材に支
    持されて使用時に回転する、円周方向に亙る磁気特性を
    交互に且つ等間隔で変化させた円環状のトーンホイール
    と、上記外輪相当部材の開口端部に支持固定されたカバ
    ーと、このカバーの一部に支持されて上記トーンホイー
    ルの一部に対向するセンサとを備えた回転速度検出装置
    付転がり軸受ユニットに於いて、上記カバーの一部で上
    記トーンホイールの一部と対向する部分に、上記トーン
    ホイール側が非磁性材製の底板部により塞がれ、上記カ
    バーの内外を完全に遮断した保持凹孔が設けられてお
    り、この保持凹孔内には、非磁性材製のセンサケースを
    がたつきなく挿入自在とされており、このセンサケース
    内には、上記センサの少なくとも一部分を構成し、上記
    トーンホイールの回転に伴って変化する信号を出す信号
    出力部材が保持されており、上記センサケースと上記カ
    バーとの間には、このセンサケースを上記保持凹孔内に
    挿入した状態で互いに係合し、このセンサケースが上記
    保持凹孔から抜け出るのを阻止する係合手段が設けられ
    ている事を特徴とする回転速度検出装置付転がり軸受ユ
    ニット。
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