JPH1073192A - フレキシブル管用継手装置 - Google Patents

フレキシブル管用継手装置

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JPH1073192A
JPH1073192A JP8227912A JP22791296A JPH1073192A JP H1073192 A JPH1073192 A JP H1073192A JP 8227912 A JP8227912 A JP 8227912A JP 22791296 A JP22791296 A JP 22791296A JP H1073192 A JPH1073192 A JP H1073192A
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大 猶原
Shinsuke Takahashi
慎介 高橋
Toshio Shibabuchi
利夫 柴渕
Nobuhiko Hayashi
延彦 林
Kazuya Samura
一也 佐村
Hideo Hirabayashi
秀雄 平林
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Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 継手装置では、円形断面のシールリング61
が変形してシールしている状態であるので、ガスがシー
ル用溝62から外部に漏れるのが阻止されている状態と
なっており、ガス管体52とフレキブル管56とを継い
だ際にガス漏れが検出できない。 【解決手段】 筒状本体11と押し輪19の大径部19
Aとの突き合わせ端面間で、外部からの水の浸入を防止
するとともに、フレキシブル管38から漏れ出たガスを
端面間から外部へ逃がすための環状体25を圧着し、こ
の環状体25を、押し輪19の小径部19Bの大径部1
9A側に外嵌する連続気泡質の合成樹脂から形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス配管に使用さ
れるフレキシブル管用継手装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ガス配管に使用されるフレキシ
ブル管用継手装置には、図15に示すような構成のもの
が知られている。
【0003】すなわち、筒状本体51はガス管体52に
螺着され、筒状本体51の内部には、当接面53が形成
されている。筒状本体51内に押し輪54が螺合され、
その内周にはリテーナ55が嵌着されている。
【0004】押し輪54内に、フレキブル管56が、外
被体57を所定山数(通常は4山分)だけ剥離した状態
で挿通され、その先端部がリテーナ55内の内端から筒
状本体51内に所定量(1山分)だけ突出されている。
【0005】リテーナ55はリング状に形成され、その
内端には複数の弾性突片58が分割形成されている。各
弾性突片58内には、金属製のインサート59がそれぞ
れ埋設形成され、これらのインサート59には、フレキ
シブル管56の外周の谷部に係合する爪部60が形成さ
れている。
【0006】このように構成されたフレキシブル管用継
手装置には、従来、ガスが継手外部に漏れるのを防止す
るための断面円形のシールリング61が設けられ、この
シールリング61は、押し輪54の雄ねじ部54aの基
部に嵌合され、筒状本体51の雌ねじ部51a側端部に
は、押し輪54の螺進時にシールリング61を密着する
ためのシール用溝62が形成されている。
【0007】このように構成されたフレキシブル管用継
手装置において、フレキブル管56の先端部が1山分だ
け突出した状態で押し輪54を螺進させることにより、
フレキブル管56の突出端部が、リテーナ55の爪部6
0と筒状本体51の当接面53との間で圧潰されて当接
面53に密着する。またシールリング61はシール用溝
62内で断面が変形してガス漏れを防止する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のフレキシブ
ル管用継手装置において、押し輪54を螺進させてガス
管体52とフレキブル管56とを継いだ際に、フレキブ
ル管56の突出端部が、リテーナ55の爪部60と筒状
本体51の当接面53との間でうまく圧潰されない場合
がある。
【0009】この場合、ガスが雄ねじ部54a、雌ねじ
部51aの螺合部やインサート59間を通ってシール用
溝62から外部に漏れようとする状態となるが、上記の
フレキシブル管用継手装置では、円形断面のシールリン
グ61が変形してシールしている状態であるので、ガス
がシール用溝62から外部に漏れるのが阻止されている
状態となっており、ガス管体52とフレキブル管56と
を継いだ際にガス漏れが検出できない。しかし、長期の
使用によりシールリング61が次第に劣化してクラック
などが生じると、その部分からガスが漏れ出し、危険で
あるといった課題がある。
【0010】そこで本発明は、管体とフレキブル管とを
継いだ際であってもガス漏れを検出し得るフレキシブル
管用継手装置の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明における課題解決
手段は、ガス管体に一側が取付けられる筒状本体と、こ
の筒状本体に他側から取付けられる押し輪と、この押し
輪の内端に取付けられ、押し輪内に挿通されたフレキシ
ブル管の外周の谷部に係合可能な爪部を有するリテーナ
とを備え、フレキシブル管をリテーナの内端から筒状本
体内に所定量だけ突出させた状態で押し輪を推進させる
ことにより、押し輪内に挿通されたフレキシブル管の突
出端部を、爪部と筒状本体の内部に形成した当接面に密
着させるようにし、押し輪は、筒状本体に他側から挿入
される小径部とこの小径部に連設された大径部とから構
成され、筒状本体と押し輪の大径部の突き合わせ端面間
に、外部からの水の浸入を防止するとともに、フレキシ
ブル管から漏れ出たガスを端面間から外部へ逃がすため
の環状体が圧着されたもので、環状体は、不織布から構
成されている。
【0012】また環状体は押し輪の小径部に外嵌するワ
ッシャと、このワッシャの一側または両側に重ねられる
不織布とから構成されている。また環状体は、筒状本体
と押し輪の小径部との嵌合部に連通するとともに小径部
の半径方向に沿ったガス漏れ検知用凹部を表面に形成し
たゴム製の環状部材と、この環状部材の一側または両側
に重ねられる不織布とから構成されている。
【0013】さらに、環状体は連続気泡質の合成樹脂か
ら形成され、あるいは環状体は、押し輪の小径部に外嵌
するワッシャと、このワッシャの一側または両側に重ね
られる連続気泡質の合成樹脂とから構成されている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。本発明の実施の形態に係るフレ
キシブル管用継手装置は、図1〜図6に示すように、管
体(ガス管)13と、フレキシブル管38とに介装され
る筒状本体11が設けられ、この筒状本体11は、一端
外周の雄ねじ部12において管体13に螺着され、その
他端内周には雌ねじ部14が形成されている。
【0015】筒状本体11内の中央部には、円環状の当
接面15が形成され、その外周に形成した溝部16内に
はシールリング17が嵌着されている。筒状本体11の
内周面には、雌ねじ部14と溝部16との間においてテ
ーパ面18が形成されており、その内径は溝部16に向
かって次第に小さく形成されている。
【0016】後述の管本体39の先端部を当接面15に
圧接するための筒状の押し輪19が設けられ、この押し
輪19の小径部19B外周に、前記筒状本体11の雌ね
じ部14に螺合する雄ねじ部20が形成され、その内端
部には、管本体39の先端部を当接面15側に押圧する
ためのリテーナ26が配置され、押し輪19の小径部1
9B内端部に環状の係止突起29が係止する係止溝21
が形成され、押し輪19の大径部19A内周に内周溝部
22が形成され、この内周溝部22内にはパッキン23
が嵌着されている。
【0017】図3および図4に示すように、前記リテー
ナ26は、合成樹脂によりリング状に形成された嵌着部
27と、その嵌着部27の内端に分割して突出形成され
た複数(4個)の弾性突片28とからなり、嵌着部27
の内周面に前記係止突起29が形成され、この係止突起
29が係止溝21に係合することにより、リテーナ26
が押し輪19の内端外周に係止保持されている。
【0018】前記リテーナ26の各弾性突片28内に、
図4に示すような金属板よりなるインサート30が埋設
され、これらインサート30の内端には、爪部31が中
心に向かって突出形成され、各インサート30は、すり
割り部32を介してほぼ円筒状に配置されるように、薄
板状の連結片33により拡開可能に一体的に形成され、
各インサート30の内周面に溝部34が形成されてい
る。
【0019】そしてリテーナ26を形成する際には、合
成樹脂がインサート30のすり割り部32を通して、各
インサート30の外周側から内周側に注入され、さらに
そこから各溝部34内に挿入硬化されて、インサート3
0が弾性突片28内に抜け止め保持される。従って各す
り割り部32の両側縁には、樹脂層35が形成される。
【0020】このようなリテーナ26の弾性突片28の
内端面が押し輪19の内端面との接合面36とされ、リ
テーナ26が押し輪19の内端部の外周に嵌着されたと
き、この接合面36が押し輪19の内端面に接合され
る。
【0021】そして、リテーナ26の各弾性突片28の
外周面に所定間隔置きで軸線方向へ延びるように、スリ
ット37が形成され、このスリット37の形成によって
各弾性突片28の拡開方向への弾性変形を容易にしてい
る。
【0022】また筒状本体11と押し輪19の大径部1
9Aとの突き合わせ端面間に、外部からの水の浸入を防
止するとともに、フレキシブル管38から漏れ出たガス
を端面間から外部へ逃がすための環状体25が圧着さ
れ、この環状体25は、押し輪19の小径部19Bの大
径部19A側に外嵌するワッシャ45と、このワッシャ
45の筒状本体11側に重ねられた不織布46とから構
成されている。
【0023】図5および図6に示すように、ワッシャ4
5の途中にはガス漏れ検知用スリット47が形成され、
このガス漏れ検知用スリット47は不織布46を介して
筒状本体11の雌ねじ部14と押し輪19の雄ねじ部2
0との螺合部分と連通されている。
【0024】前記フレキシブル管38は、金属よりなる
蛇腹状の前記管本体39と、この管本体39の外周に被
覆された合成樹脂製の外被体40とから構成され、管本
体39の端部から所定山数(4山分)だけ外被体40を
剥離した状態でフレキシブル管38が押し輪19内に挿
通される。
【0025】このとき、管本体39の外周の所定の谷部
にリテーナ26の爪部31が係合されるとともに、管本
体39の端部がリテーナ26の内端から筒状本体11内
に所定量(2山分)だけ突出されている。
【0026】図2の仮想線41に示すものは、押し輪1
9の大径部19Aと筒状本体11の端面との間に介装さ
れて筒状本体11に押し輪19を螺合する際に用いられ
るスペーサで、このスペーサ41は、合成樹脂により所
定の厚さに形成されていて、その下部には図示しないが
嵌着凹部および一対の弾性挟持片が形成されている。
【0027】そしてこのスペーサ41の嵌着により、筒
状本体11に対する押し輪19の螺合位置が所定位置に
規制され、この状態で押し輪19内にフレキシブル管3
8を挿通したとき、その管本体39の端部をリテーナ2
6の内端から2山分だけ確実に突出させることができ
る。
【0028】上記のように構成されたフレキシブル管用
継手装置について作用を説明すると、まず筒状本体11
にフレキシブル管38を接続する場合には、押し輪19
内端部に内端部にリテーナ26を取付ける。このとき、
リテーナ26の各弾性突片28をその弾性力に抗して拡
開させながら、リテーナ26を押し輪19の内端部の外
周に嵌着することにより、リテーナ26の取付け作業を
容易に行うことができる。
【0029】その後、押し輪19の外周にスペーサ41
を、一対の弾性挟持片の弾性力に抗して嵌着する。この
状態で、押し輪19の雄ねじ部20を筒状本体11の雌
ねじ部14に螺合すると、押し輪19は、筒状本体11
に対してスペーサ41により規制される所定位置まで螺
入される。
【0030】一方、フレキシブル管38については、予
め管本体39の端部から所定山数(4山分)だけ外被体
40を剥離しておく。この状態で、フレキシブル管38
を押し輪19内に挿通すると、リテーナ26の各弾性突
片28が弾性力に抗して拡開変形されながら、各インサ
ート30の爪部31が管本体39の外周の山部を乗り越
えて、所定の谷部に係合する。そして管本体39の端部
がリテーナ26の内端から筒状本体11内に、所定量
(2山分)だけ突出する。
【0031】このときリテーナ26が押し輪19の内端
部の外周に嵌着されているため、リテーナ26の各弾性
突片28は拡開方向へ容易に弾性変形する。また各弾性
突片28の外周には、一対のスリット37がそれぞれ形
成されているため、弾性突片28の拡開変形は一層容易
になる。このため、弾性突片28の分割数が少なくて
も、フレキシブル管38を押し輪19内へ簡単に挿通さ
せることができる。従って、リテーナ26の構造を簡素
化して、その製作コストを低減することができる。
【0032】またリテーナ26の各弾性突片28の拡開
方向に弾性変形しやすいため、その弾性突片28の長さ
を短くしても、押し輪19内へのフレキシブル管38の
挿通操作が困難になることはない。従って、継手装置全
体の軸線方向の長さを短くすることができて、継手装置
全体を小型に形成することができる。
【0033】その後、押し輪19の外周からスペーサ4
1を取外し、ワッシャ45と不織布46とを重ねた環状
体25を押し輪19の小径部19Bの大径部19A側に
外嵌し、押し輪19を筒状本体11に対して螺進させ
る。そうすると、リテーナ26の各弾性突片28が筒状
本体11内のテーパ面18に係合し、自体の弾性力に抗
して縮径方向に変形する。
【0034】また押し輪19の螺進に伴い、管本体39
の突出端部がインサート30の爪部31と筒状本体11
の当接面15との間で圧潰され、この圧潰部分の端面が
筒状本体11の当接面15に密接されるとともに、圧潰
部分の外周縁が筒状本体11内のシールリング17に密
接される。
【0035】一方で筒状本体11と押し輪19の大径部
19Aとの突き合わせ端面間に環状体25が圧着(不織
布46が圧縮)され、環状体25の不織布46の一部が
ワッシャ45のガス漏れ検知用スリット47に入り込
む。
【0036】ところで、場合によっては、圧潰部分の外
周縁が筒状本体11内のシールリング17にうまく密接
されない場合も考えられ、このとき、ガスがリテーナ2
6のスリット37から、筒状本体11の雌ねじ部14と
押し輪19の雄ねじ部20との螺合部分を通過して、筒
状本体11の外部へ漏れ出ようとする。
【0037】そしてこのような場合、従来のシールリン
グではその断面が円形であったために、ガスがシール用
溝から外部に漏れるのが阻止されている状態となってお
り、ガス管体とフレキブル管とを継いだ際にガス漏れが
検出できなかったが、本発明の実施の形態によれば、圧
潰部分の外周縁が筒状本体11内のシールリング17に
うまく密接されないことにより漏れ出たガスがその圧力
(内圧)により、不織布46内を浸透して筒状本体11
の外部へ漏れ出る。
【0038】しかし仮に締結力が大きく、不織布46が
圧縮されすぎてしまった状態では、ガスが漏れ出ないよ
うな場合が考えられるが、このような場合でも、ワッシ
ャ45にはガス漏れ検知用スリット47が形成され、こ
のガス漏れ検知用スリット47で、不織布46が圧縮さ
れすぎるのを弛緩しているので、ガスは、このガス漏れ
検知用スリット47を通って外部へ漏れる。
【0039】従って、管体13とフレキシブル管38と
を接続した際に、即座にガス漏れを検知することがで
き、安全な継手を提供することができる。また本装置を
家屋の壁に沿って鉛直方向で使用するような場合、水滴
は押し輪19の大径部19Aの縁部から筒状本体11側
へ落下するので、押し輪19の大径部19Aの端面と筒
状本体11の端面との突き合わせ部分からは水は浸入し
にくいが、仮に浸入してこようとした場合でも、筒状本
体11と押し輪19の大径部19Aとの突き合わせ端面
間で環状体25を圧着しており、ガス漏れ検知用スリッ
ト47には不織布46が入り込んでいるし、浸入しよう
とする水の水圧は大きいものではないので、筒状本体1
1内にその水が浸入するのを防止できる。
【0040】ところで、フレキシブル管38の取付けの
ために、外被体40に釘やビスなどの取付け具(図示せ
ず)を挿通場合があり、このとき仮に取付け具が管本体
39に到達してしまった場合、外被体40は合成樹脂製
であるためにガスが漏れないが、管本体39は金属製で
あるため、この破損箇所からガスが漏れる。
【0041】そして管本体39から漏れたガスの一部
は、押し輪19と外被体40との隙間を通って、内周溝
部22に到るが、パッキン23によって外部へ漏れ出る
のは阻止される。
【0042】しかしこの漏れたガスの一部は、インサー
ト30のすり割り部32、リテーナ26のスリット3
7、筒状本体11と押し輪19との螺合部分を通過して
上記と同様にして筒状本体11の外部へ漏れ出る。従っ
て、このようにフレキシブル管38を取付ける際に管本
体39に破損箇所が生じた場合であっても、ガス漏れを
検知することができる。
【0043】以上のように本発明の実施の形態によれ
ば、筒状本体11と押し輪19の大径部19Aとの突き
合わせ端面間で、外部からの水の浸入を防止するととも
に、フレキシブル管38から漏れ出たガスを端面間から
外部へ逃がすための環状体25を圧着し、この環状体2
5を、押し輪19の小径部19Bの大径部19A側に外
嵌するワッシャ45と、このワッシャ45の筒状本体1
1側に重ねられた不織布46とから構成し、ワッシャ4
5の途中にはガス漏れ検知用スリット47を形成し、こ
のガス漏れ検知用スリット47は、筒状本体11の雌ね
じ部14と押し輪19の雄ねじ部20との螺合部分に連
通しており、このガス漏れ検知用スリット47で、圧縮
した不織布46を弛緩しているので、ガス漏れ検知用ス
リット47を通ってガスが外部へ漏れ、長期、短期の使
用にかかわることなく、かつ管体13とフレキシブル管
38とを接続した際であっても、即座にガス漏れを検知
することができ、従って、安全な継手を提供することが
できる。
【0044】なお、この実施の形態においては、ワッシ
ャ45と不織布46を重ねて環状体25としたが、これ
に限定されるものではなく、ワッシャ45を用いずに、
連続気泡質(「連続多孔質」ともいう)の合成樹脂(例
えば連続気泡質のポリエチレンや連続気泡質のポリプロ
ピレンなどが用いられる)を環状に形成し、これを筒状
本体11と押し輪19の大径部19Aとの突き合わせ端
面間に圧着するように用い、連続気泡質の合成樹脂で、
筒状本体11内に水が浸入するのを防止するとともに、
フレキブル管38から漏れ出たガスを筒状本体11の外
部へ漏れさせるようにしてガス漏れを検知するようにし
てもよい。
【0045】さらに、上記実施の形態では、ワッシャ4
5と不織布46を重ねて環状体25としたが、これに限
定されるものではなく、不織布46の代わりに、連続気
泡質の合成樹脂を環状に形成したものをワッシャ45に
重ねるようにして環状体25を構成し、この環状体25
を筒状本体11と押し輪19の大径部19Aとの突き合
わせ端面間に圧着するように用いてもよく、この場合
も、上記実施の形態と同様の作用効果を奏し得る。
【0046】図7〜図12は、環状体25の別の実施の
形態を示すもので、図7および図8に示すものは、環状
体25を、筒状本体11と押し輪19の小径部19Bと
の螺合部分に連通するとともに小径部19Bの半径方向
に沿ったガス漏れ検知用凹部42aを表面に形成した環
状部材42と、この環状部材42のガス漏れ検知用凹部
形成側に重ねた不織布46とから構成したものである。
【0047】このガス漏れ検知用凹部42aは、環状部
材42の中央の挿通孔42bに等しい幅で、かつ表面を
円弧状に形成しており、このガス漏れ検知用凹部42a
が筒状本体11の突き合わせ端面側に位置するよう押し
輪19の小径部19Bに外嵌している。他の構成は上記
実施の形態と同様である。
【0048】図9および図10に示す例は、ガス漏れ検
知用凹部42aを45°置きの段状に形成したもので、
図7および図8に示したものと同様に、ガス漏れ検知用
凹部形成側に不織布46を重ねてあり、ガス漏れ検知用
凹部42aが筒状本体11の突き合わせ端面側に位置す
るよう押し輪19の小径部19Bに外嵌している。
【0049】また図11および図12に示したものは、
上記実施の形態で示したワッシャ45の両側に不織布4
6を重ねたものである。そして上記図7〜図12のよう
に構成した環状体25では、いずれも上記実施の形態と
同様に、フレキシブル管38から漏れたガスは、ガス漏
れ検知用凹部42aあるいはガス漏れ検知用スリット4
7を通過して外部へ漏れるのでガス漏れを検知でき、ま
たガス漏れ検知用凹部42aには不織布46が入り込ん
でいるので、水の浸入を防止することができる。
【0050】なお図7〜図10に示した環状部材42の
両側に不織布46を重ねるようにして用いてもよいし、
ガス漏れ検知用スリット47やガス漏れ検知用凹部42
aは押し輪19の半径方向に沿うもので、筒状本体11
と押し輪19との螺合部分に連通する形状であれば、例
えば湾曲した形状に形成してもよいことは勿論である。
【0051】さらに、上記実施の形態では、環状体25
を、不織布46または、不織布46およびこれに重ねた
ワッシャ45から構成したがこれに限定されるものでは
なく、図13および図14に示すように、小径部19B
の半径方向に沿うとともに中央の挿通孔48bに等しい
幅のガス漏れ検知用凹部48aを表面に形成した合成ゴ
ム製の環状部材48(例えば0.3mm の厚みに形成され
る)と、この環状部材48のガス漏れ検知用凹部形成側
または両側に重ねた不織布46(例えば0.3mm の厚みに
形成される)とから構成してもよい。なお取付けの際に
は環状部材48が押し輪19の大径部19A側に配置さ
れる。
【0052】このように、環状体25を構成する環状部
材48を合成ゴム製とすることによれば、押し輪19の
螺進に伴い、筒状本体11と押し輪19の大径部19A
との突き合わせ端面間で環状体25全体が押圧されされ
た際、端面間の隙間の幅に応じて環状部材48の弾性に
よる押圧力が働き、不織布46を良好な状態に圧密して
水の浸入を防止するとともにガス漏れ検知用凹部48a
から、あるいは不織布46自体からガスを漏出させるこ
とができる。
【0053】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明
は、筒状本体に他側から取付けられる押し輪を、筒状本
体に挿入される小径部とこの小径部に連設した大径部と
から構成し、筒状本体と押し輪の大径部の突き合わせ端
面間に、外部からの水の浸入を防止するとともに、フレ
キシブル管から漏れ出たガスを端面間から外部へ逃がす
ための環状体を圧着したので、フレキシブル管からガス
漏れが生じた場合に、即座にガス漏れを検知することが
でき、従って、安全な継手を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す継手装置のフレキシ
ブル管の先端部が圧潰された状態の全体断面図である。
【図2】同じく要部拡大断面図である。
【図3】同じくリテーナの単体斜視図である。
【図4】同じくインサートの単体斜視図である。
【図5】同じく環状体の正面図である。
【図6】同じく底面図である。
【図7】他の実施の形態を示す環状体の正面図である。
【図8】同じく底面図である。
【図9】別の実施の形態を示す環状体の正面図である。
【図10】同じく底面図である。
【図11】ワッシャの両側に不織布を重ねた例を示す環
状体の正面図である。
【図12】同じく底面図である。
【図13】さらに別の実施の形態を示す環状体の底面図
で環状部材の一側に不織布を配置した状態の底面図であ
る。
【図14】同じく環状部材の両側に不織布を配置した状
態の底面図である。
【図15】従来の継手装置の全体断面図である。
【符号の説明】
11 筒状本体 14 筒状本体の雌ねじ部 17 シールリング 19 押し輪 19B 押し輪の小径部 19A 押し輪のの大径部 20 押し輪の雄ねじ部 25 環状体 26 リテーナ 38 フレキシブル管 45 ワッシャ 46 不織布 47 ガス漏れ検知用スリット 48 環状部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F17D 5/02 (71)出願人 000231121 日本鋼管継手株式会社 大阪府岸和田市田治米町153番地の1 (72)発明者 猶原 大 大阪府大阪市中央区平野町4丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 高橋 慎介 大阪府大阪市中央区平野町4丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 柴渕 利夫 大阪府大阪市住之江区南加賀屋2丁目10番 16号 新和産業株式会社内 (72)発明者 林 延彦 岐阜県山県郡美山町富永57番地の2 株式 会社オンダ製作所内 (72)発明者 佐村 一也 岐阜県山県郡美山町富永57番地の2 株式 会社オンダ製作所内 (72)発明者 平林 秀雄 大阪府岸和田市田治米町153番地の1 日 本鋼管継手株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス管体に一側が取付けられる筒状本体
    と、この筒状本体に他側から取付けられる押し輪と、こ
    の押し輪の内端に取付けられ、押し輪内に挿通されたフ
    レキシブル管の外周の谷部に係合可能な爪部を有するリ
    テーナとを備え、フレキシブル管をリテーナの内端から
    筒状本体内に所定量だけ突出させた状態で押し輪を推進
    させることにより、押し輪内に挿通されたフレキシブル
    管の突出端部を、爪部と筒状本体の内部に形成した当接
    面に密着させるようにしたフレキシブル管用継手装置に
    おいて、押し輪は、筒状本体に他側から挿入される小径
    部とこの小径部に連設された大径部とから構成され、筒
    状本体と押し輪の大径部の突き合わせ端面間に、外部か
    らの水の浸入を防止するとともに、フレキシブル管から
    漏れ出たガスを端面間から外部へ逃がすための環状体が
    圧着されたことを特徴とするフレキシブル管用継手装
    置。
  2. 【請求項2】 環状体が不織布とされたことを特徴とす
    る請求項1記載のフレキシブル管用継手装置。
  3. 【請求項3】 環状体が押し輪の小径部に外嵌するワッ
    シャと、このワッシャの一側または両側に重ねられる不
    織布とから構成されたことを特徴とする請求項1記載の
    フレキシブル管用継手装置。
  4. 【請求項4】 環状体が、筒状本体と押し輪の小径部と
    の嵌合部に連通するとともに小径部の半径方向に沿った
    ガス漏れ検知用凹部を表面に形成した環状部材と、この
    環状部材の一側または両側に重ねられる不織布とから構
    成されたことを特徴とする請求項1記載のフレキシブル
    管用継手装置。
  5. 【請求項5】 環状部材がゴム板からなることを特徴と
    する請求項4記載のフレキシブル管用継手装置。
  6. 【請求項6】 環状体が押し輪の小径部に外嵌するゴム
    板と、このゴム板の一側または両側に重ねられる不織布
    とから構成されたことを特徴とする請求項1記載のフレ
    キシブル管用継手装置。
  7. 【請求項7】 環状体が連続気泡質の合成樹脂から形成
    されたことを特徴とする請求項1記載のフレキシブル管
    用継手装置。
  8. 【請求項8】 環状体が押し輪の小径部に外嵌するワッ
    シャと、このワッシャの一側または両側に重ねられる連
    続気泡質の合成樹脂とから構成されたことを特徴とする
    請求項1記載のフレキシブル管用継手装置。
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JP2006194409A (ja) * 2005-01-17 2006-07-27 Hitachi Metals Ltd 配管装置
CN109519621A (zh) * 2017-09-19 2019-03-26 翰昂汽车零部件有限公司 用于流体密封地连接管路的装置
CN113669521A (zh) * 2021-08-30 2021-11-19 江苏全给净化科技有限公司 一种智慧水务用防泄漏装置

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