JPH1069093A - 水なし平版印刷版原版 - Google Patents

水なし平版印刷版原版

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JPH1069093A
JPH1069093A JP22902596A JP22902596A JPH1069093A JP H1069093 A JPH1069093 A JP H1069093A JP 22902596 A JP22902596 A JP 22902596A JP 22902596 A JP22902596 A JP 22902596A JP H1069093 A JPH1069093 A JP H1069093A
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JP
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JP22902596A
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English (en)
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Yuzuru Baba
譲 馬場
Norimasa Ikeda
憲正 池田
Kazuoki Goto
一起 後藤
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】プライマ層と基板との接着性、耐刷性、保存安
定性および生産効率に優れ、経済的に有利となる水なし
平版印刷版原版を得る。 【解決手段】基板上に少なくともプライマ層、感光層、
インキ反発層をこの順に有する水なし平版印刷版原版に
おいて、該プライマ層が少なくとも、チオール基を有す
る化合物と炭素−炭素不飽和基を有する化合物を含有し
ていることを特徴とする水なし平版印刷版原版。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水なし平版印刷版原
版に関するものであり、さらに詳しくは製造時の高い生
産性、基板との接着性に優れたプライマ層を有する水な
し平版印刷版原版に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、シリコーンゴム層をインキ反
発層として使用し、湿し水を用いずに平版印刷を行うた
めの印刷版が種々提案されている。
【0003】例えば、ポジ型感光性平版印刷版として
は、特公昭54ー26923号あるいは特公昭56ー2
3150号などの基板上に光重合性接着層とシリコーン
ゴム層とが積層された水なし平版印刷版、また特公平3
−56622号および特開昭61−153655号など
の基板上に光二量化型感光層とシリコーンゴム層とが積
層された水なし平版印刷版などが提案されている。
【0004】また、ネガ型感光性平版印刷版としては特
公昭61ー616号や特公昭61−54218号などの
支持体上にオルトキノンジアジド化合物を含む感光層と
その上に接着層を介してシリコーンゴム層を設けた水な
し平版印刷版が、特公昭61−54222号などの光剥
離性感光層上にシリコーンゴム層を設けた水なし平版印
刷版などが提案されており、実用上優れた性能を有する
ものとして知られている。これらの中でも特に特公昭6
1−54222号には、支持体上に、ナフトキノンー
1,2ージアジド−5−スルホン酸クロリドとフェノー
ルノボラック樹脂の部分エステル化物を多官能イソシア
ネートで架橋した光剥離性感光層、およびその上にイン
キ反発層としてのシリコーンゴム層を設けたネガ型水な
し平版印刷版が開示されている。
【0005】これらの水なし平版印刷版原版においての
プライマ層に関しては、従来より種々のものが提案され
ている。
【0006】特開昭63−133153、特開昭63−
305360、特開平1−172834、特開平3−1
80848、特開平2ー242255、特開平2−34
857、特開平3ー122644等にはゼラチン、カゼ
インや天然タンパクを含有するプライマ層が開示されて
いる。
【0007】しかしながら、これらのプライマは硬膜に
時間がかかる、プライマ層塗布後のポットライフが極端
に短いなどの問題を有していた。
【0008】これらの問題を解決すべく様々な検討がな
されている。特開平1−172834は、プライマ層を
塗設後、プライマ層に硬膜剤を浸透させるという発明で
あるが、生産効率が悪いだけでなく、硬膜剤を塗布する
ための新たな設備が必要となるため、投資コストなどを
考えると実用的でない。
【0009】特開平3ー271742は、プライマ層組
成物を基板に塗布する直前にインラインミキシングする
ことによって、この問題を解決しようとしたものである
が、問題点の本質的な解決策にはなっていない。すなわ
ち、インラインミキシングの際にライン内で、もしくは
塗布直前に口金内で硬化反応が進行することによって、
生産トラブルを引き起こす要因となった。
【0010】特開平3−271743では、光硬膜剤を
使用することによって、塗液の保存安定性、生産効率を
向上させることが出来た。しかしながら、得られた水な
し平版の該プライマ層と基板としてのアルミニウム板と
の接着性は未だ充分ではなく、耐スクラッチ性について
も満足のいくものではなかった。
【0011】水なし平版の耐スクラッチ性に関しては、
感光層の柔軟性と共にプライマ層の柔軟性にも大きく影
響を受ける。この点において、特公平4ー2941、特
開平5−127368にあるように、柔軟なポリウレタ
ンを用いたプライマも多く検討されている。しかしなが
ら、これらの版においては該プライマと基板としてのア
ルミニウム板の接着性が充分でなく、それに由来する接
着性不良が発生し、結果的に耐刷性の不足という問題を
引き起こしていた。この傾向は、特に印刷版を折り曲げ
た時などに顕著である。
【0012】上記のような接着性の問題を解決するた
め、シランカップリング剤、あるいは活性シリル基を有
する化合物を用いる試みもなされている。
【0013】例えば、特開平3ー200965、特開平
3ー27043、特開平3−296752、特開平3−
182754、特開平3ー286899等が挙げられ
る。
【0014】しかしながら、このようなシランカップリ
ング剤を用いた水なし平版印刷版、あるいは活性シリル
基を有する化合物をプライマ層中に有する水なし平版印
刷版は、特に高温高湿下で保存することにより画像再現
性が劣化するという欠点を有していた。
【0015】また、支持体との接着性を向上させる試み
としては、エポキシ樹脂を成分として含むプライマ層が
知られている。
【0016】例えば、特公昭61ー54219、特開昭
62−50760、特開昭62ー194255、特公平
3−36208、特開昭63−163857等が挙げら
れるが、なかでも、特公平3−36208ではブロック
型イソシアネ−トとエポキシ樹脂とを熱架橋することに
よって、該プライマ層の溶剤耐性が向上し、その結果、
画像再現性の良好な印刷版が得られることが示されてい
る。
【0017】しかしながら、これらのプライマは支持体
との接着性は良好であるが、感光層との接着性はその感
光層の成分に大きく左右されるという欠点がある。例え
ば、耐刷性、耐スクラッチ性、感度、細線再現性などを
向上させようとして感光層の成分を変えると、プライマ
層と感光層の接着性が低下するという問題があった。
【0018】さらに、これらのプライマ層は基本的に熱
架橋性であり、支持体上に塗布した後、加熱硬化するも
のである。そのため、キュアに高温加熱が要求され、か
つ長い時間がかかり、その結果、基板に熱による歪みが
生じるといった問題や、生産効率が劣り経済的にも不利
であるという欠点を有していた。
【0019】また、単にキュア温度を低くしたり時間を
短くすると、プライマ層のキュア不足に起因するシリコ
ーン層剥がれや感光層剥がれ、さらにひどい場合にはプ
ライマ層自体が基板から剥がれるといった問題があっ
た。
【0020】光硬化タイプのプライマ層としては光二量
化型のものやジアゾ樹脂を含有する光架橋型のものと、
エチレン性不飽和化合物を含有する光重合型のものが主
として挙げられる。
【0021】特開昭60−229031は、光二量化型
光硬化性樹脂からなるプライマ層についての発明であ
る。この発明により耐スクラッチ性、耐摩擦性、耐刷性
に優れた水なし平版が得られたが、感光層とプライマ層
の接着性が悪く、さらに厚膜にした場合、プライマ硬化
のための感度が著しく低いなどの問題を有していた。
【0022】ジアゾ樹脂を用いたプライマ層としては、
特開平2−282258、特開平4−3163、特開平
3−273248、特開平3ー274554、特開平4
−113895、特開平4ー90549などが挙げられ
る。
【0023】特開平2−282258においては、ジア
ゾ樹脂および水酸基含有ポリマを含有し、感光層の塗布
前に光硬化されたプライマ層が開示されている。この発
明により、生産効率に優れ、染色性、感光層または支持
体との接着性に優れた印刷版が得られた。
【0024】しかしながら、これに代表される光架橋型
のプライマ層においては、ジアゾ化合物の安定性や対イ
オンの感光層への移動による感光層中の色素の変色、そ
れに伴う露光可視画性の低下、あるいは画像再現性の経
時劣化という問題が存在していた。さらに、光硬化に伴
う収縮によりプライマ層表面の平滑さが悪くなり、感光
層はじきの原因や耐刷力低下の原因となるという問題も
あった。
【0025】エチレン性不飽和化合物を含有する光重合
型の光硬化プライマとしては、特願昭56−1502
9、特開平3−280051、特開平4−56859、
特開平4−56860、特開平4−147261、特開
平4−190358、特開平4−190359、特開平
4−212157、特開平4−235555等が挙げら
れる。
【0026】特開平3−280051は、主として光可
溶化型の感光層を有する版におけるプライマ層の染色
性、現像可視画性向上を目的とした発明であり、基板と
の接着性、耐刷性などの 問題は解決されていない。
【0027】特開平4−56859、特開平4−568
60ではエチレン性不飽和モノマまたはオリゴマと共
に、水酸基含有ポリマ、光重合開始剤を含有する事によ
って、光硬化性に優れ、耐傷性に優れたプライマが得ら
れている。依然として残る基板との接着性の問題は、シ
ランカップリング剤を含有することで解決をはかってい
るが、前述のように、この方法では保存安定性が悪いと
いう問題が残っていた。
【0028】特開平4−147261では、重合可能な
不飽和基を有するエチレン性不飽和化合物および光重合
開始剤を有するプライマ層において、引っ張り強度を1
0kg/cm2 以上、かつビッカース硬度を70以下と
規定することによって、インキ反発層の耐すり傷性(耐
スクラッチ性)、耐刷性の向上した水なし平版印刷版を
得ている。しかしながら、プライマ層とアルミニウム基
板との接着力が十分でなく、前述のように、それに由来
する接着性不良、およびその結果としての耐刷性不足と
いう問題を引き起こしていた。
【0029】特開平4−190358は、エチレン性不
飽和モノマまたはオリゴマ、光重合開始剤に加えてガラ
ス転移温度(Tg)が少なくとも5℃以上異なる2種以
上のポリマを含有させることで、接着性、保存安定性、
耐スクラッチ性の改良を試みているが、用いるポリマの
相溶性の良し悪しにより、版性能が大きく左右されると
いう問題を有していた。
【0030】特開平4−190359は、アクリル系含
リンモノマを含むことで光重合性およびアルミ基板との
接着性が改良された版が得られたが、画像露光時のハレ
ーションによる画線の乱れを防止するためにプライマに
添加している酸化チタン等の白色顔料が溶液中で凝集し
均一な塗膜を得ることができず実用的ではなかった。
【0031】特開平4−212157では、分子中に重
合可能なエチレン性不飽和基を有する分子量2000以
上のポリウレタンを含む組成物をエネルギー線により硬
化させることで得られるプライマ層が提案されている。
これにより耐スクラッチ性、耐刷性に優れ、かつプライ
マ層と感光層の接着性に優れた版が得られている。しか
しながら、プライマ層とアルミニウム基板との接着性は
依然として改良されていない。シラン化合物、ジアゾ化
合物も添加も提案されているが、前述のように保存安定
性に悪影響を及ぼす。また、分子量2000以上の化合
物を含むため、特にその分子量が大きい場合には、塗布
液の粘度が高くなり、塗工性が悪くなるという問題も有
していた。
【0032】特開平4−235555は、テトラヒドロ
フルフリル基含有ポリマをエチレン性不飽和モノマまた
はオリゴマ、光重合開始剤と共に用いることで、活性処
理を施していないアルミニウム基板を用いても、プライ
マ層との接着性に優れた版を得る方法が開示されてい
る。しかしながら、この手法においても得られた接着力
は十分でなく、結果として耐刷力も十分ではなかった。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来技
術の諸欠点に鑑み創案されたもので、その目的は、上記
の問題点の解決を図るものである。特に本発明の目的
は、新規なプライマ層を有することで、支持体との接着
性、耐刷性の改良された、さらには生産効率に優れ、経
済的に有利となる水なし平版印刷版原版を提供すること
にある。
【0034】
【課題を解決するための手段】本発明者などは前記課題
に鑑みて鋭意検討の結果、本発明の上記目的は、基板上
に少なくともプライマ層、感光層、インキ反発層をこの
順に有する水なし平版印刷版原版において、該プライマ
層が少なくともチオール基を有する化合物と炭素−炭素
不飽和基を有する化合物を含有していることを特徴とす
る水なし平版印刷版原版を提供することにより達成され
ることを見出した。
【0035】特に、該プライマ層が感光層の塗布前に硬
化されていることを特徴とする水なし平版印刷版原版、
さらには、該プライマ層が感光層の塗布前に光硬化され
ていることを特徴とする水なし平版印刷版原版、さらに
詳しく説明すると、該プライマ層が少なくともチオール
基を有する化合物と炭素−炭素不飽和基を有する化合物
と光開始剤を含有し、さらにはエポキシアクリレート化
合物を含有することを特徴とする水なし平版印刷版原
版、さらには、該プライマ層が少なくともチオール基を
有する化合物と炭素−炭素不飽和基を有する化合物と光
開始剤を含有し、さらにはエポキシアクリレート化合物
およびバインダーポリマを含有することを特徴とする水
なし平版印刷版原版、さらに該感光層が、エチレン性不
飽和化合物、ジアゾ化合物、キノンジアジド化合物の群
から選ばれる少なくとも1つの化合物を含有することを
特徴とする水なし平版印刷版原版を提供することにより
上記目的が達成されることを見出した。
【0036】
【発明の実施の形態】以下に、本発明をさらに詳細に説
明する。
【0037】なお、本文中で(メタ)アクリレートとあ
るのは、アクリレートまたはメタアクリレートの略称で
ある。同様に、以下、(メタ)□□□□とあるのは□□
□□またはメタ□□□□を略したものとする。
【0038】本発明で用いられる支持体としては、通常
の水なし平版印刷版で用いられるもの、あるいは提案さ
れているものであればいずれでもよい。すなわち通常の
平版印刷機にセット出来るたわみ性と印刷時に加わる荷
重に耐えるものであれば十分である。
【0039】例えば、アルミニウム、銅、亜鉛、鋼など
の金属板、およびクロム、亜鉛、銅、ニッケル、アルミ
ニウム、及び鉄等がメッキあるいは蒸着された金属板、
ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリプロ
ピレン等のようなプラスチックフィルムないしはシー
ト、クロロプレンゴム、NBRのようなゴム弾性を有す
る支持体、あるいはかかるゴム弾性を有する支持体、も
しくは紙、樹脂コート紙、アルミニウム等の金属箔が張
られた紙等が挙げられる。これらの支持体上にはハレー
ション防止その他の目的でさらに他の物質をコーティン
グして支持体として用いることも可能である。これらの
うち、好ましいのはアルミニウム板である。
【0040】本発明において使用されるアルミニウム板
は、純アルミニウムや、アルミニウムを主成分とし微量
の異原子を含むアルミニウム合金等の板状体である。こ
の異原子としては、珪素、鉄、マンガン、銅、マグネシ
ウム、クロム、亜鉛、ビスマス、ニッケル、チタン等が
ある。これらの異原子の含有量は高々10重量%以下で
ある。本発明に好適なアルミニウムは純アルミニウムで
あるが、完全に純粋なアルミニウムは精錬技術上製造が
困難であるので、出来るだけ異原子の含有量の低いもの
がよい。また、上述した程度の含有率のアルミニウム合
金であれば、本発明に使用しうる素材ということができ
る。このような本発明に適用されるアルミニウム板は、
その組成が特定されるものではなく、、従来公知、公用
の素材のものを適宜利用することが出来る。本発明に用
いられるアルミニウム板の厚さは、およそ0.1〜0.
5mm程度が適当である。
【0041】このようなアルミニウム板は、所望によ
り、表面の圧延油を除去するために、例えば界面活性剤
またはアルカリ性水溶液で処理して脱脂する。このよう
に脱脂されたアルミニウム板は、さらに所望により陽極
酸化処理および/または親水化処理してもよい。親水化
処理としては、アルカリ金属ケイ酸塩水溶液処理、また
はコロイドシリカゾルの塗布が好ましい。アルカリ金属
ケイ酸塩水溶液処理した後に、引き続いて、コロイドシ
リカゾルの塗布を行ってもよい。
【0042】次に本発明のプライマ層について説明す
る。本発明のプライマ層は少なくともチオール基を有す
る化合物、炭素−炭素不飽和基を有する化合物、光開始
剤、禁止剤から構成される。
【0043】本発明のプライマ層に使用されるチオール
基を有する化合物としては、公知のチオール基を有する
化合物すべてを使用することができるが、該プライマ層
上に感光層を塗設するのに耐えうる程度の耐溶剤性を得
るためにチオール基は1分子中に2個以上有することが
好ましい。このようなチオール基を1分子中に2個以上
有する化合物の具体例としては以下のものが挙げられる
が本発明はこれらに限定されない。
【0044】(1)脂肪族炭化水素を主鎖とするジチオ
ール類。
【0045】メタンジチオール、エタンジチオール、プ
ロパンジチオール、ブタンジチオール、ヘプタンジチオ
ール、ヘキサンジチオール、オクタンジチオール、ノナ
ンジチオール、デカンジチオール、ウンデカンジチオー
ル、ドデカンジチオール、トリデカンジチオール、テト
ラデカンジチオール、ヘプタデカンジチオール、ヘキサ
デカンジチオール、オクタデカンジチオール、4,8−
ジチアウンデカン−1,11−ジチオール、ビス(2−
メルカプトエチル)スルフィド、1,3−ジヒドロキシ
−2−プロピル−2´,3´−ジメルカプトプロピルエ
ーテル、2,3−ジヒドロキシプロピル−2´,3´−
ジメルカプトプロピルエーテル、2,6−ジメチルオク
タン−2,6−ジチオール、2,6−ジメチルオクタン
−3,7−ジチオール、3,3,−ジメチルブタン−
2,2−ジチオール、2,2−ジメチルプロパン−1,
3−ジチオール、3,4−ジメトキシブタン−1,2−
ジチオール、3,4−ジメルカプトブタノール、2,3
−ジメルカプト−1−プロパノール、1,3−ジメルカ
プト−2−プロパノール、1,2−ジメルカプト−1,
3−ブタンジオール、1,2−ジメルカプトプロピルメ
チルエーテル、2,3−ジメルカプトプロピルメチルエ
ーテル、2,3−ジメルカプトプロピル−2´,3´−
ジメトキシプロピルエーテル、3,5,5−トリメチル
ヘキサン−1,1−ジチオール、3,4,5−トリメト
キシペンタン−1,2−ジチオール、ネオペンタンテト
ラチオール、ビス(11−メルカプトウンデシル)スル
フィド、ビス(2−メルカプトエチル)スルフィド、ビ
ス(18−メルカプトオクタデシル)スルフィド、ビス
(8−メルカプトオクチル)スルフィド、ビス(10−
メルカプトデシル)スルフィド、ビス(12−メルカプ
トデシル)スルフィド、ビス(9−メルカプトノニル)
スルフィド、ビス(4−メルカプトブチル)スルフィ
ド、ビス(3−メルカプトプロピル)スルフィド、ビス
(6−メルカプトヘキシル)スルフィド、ビス(7−メ
ルカプトヘプチル)スルフィド、ビス(5−メルカプト
ペンチル)スルフィド、2,2−ビス(メルカプトメチ
ル)−1,3−プロパンジチオール、上記の脂肪族炭化
水素を主鎖とするジチオール類の中でも主鎖の両末端に
チオール基を有する化合物が好ましく、特に4,8−ジ
チアウンデカン−1,11−ジチオール、2,2−ジメ
チルプロパン−1,3−ジチオール、ネオペンタンテト
ラチオール、ビス(2−メルカプトエチル)スルフィド
が好ましい。
【0046】(2)芳香族、複素環を主鎖とするチオー
ル類。
【0047】9,10−アントラセンジメタンチオー
ル、1,3−ジフェニルプロパン−2,2−ジチオー
ル、2,4−ジメチルベンゼン−1,3−ジチオール、
4,5−ジメチルベンゼン−1,3−ジチオール、4,
4´−ジメルカプトビフェニル、4,4´−ジメルカプ
トビベンジル、2,4−ジ(p−メルカプトフェニル)
ペンタン、2,5−トルエンジチオール、3,4−トル
エンジチオール、1,4−ナフタレンジチール、1,5
−ナフタレンジチオール、2,6−ナフタレンジチオー
ル、2,7−ナフタレンジチオール、1,1,−ビス
(メルカプトメチル)シクロヘキサン、フェニルメタン
−1,1−ジチオール、4−tert−ブチルシクロヘ
キサン−1,1−ジチオール、1,2−ベンゼンジチオ
ール、1,3−ベンゼンジチオール、1,4−ベンゼン
ジチオール、1,3,5−ベンゼントリチオールこれら
芳香族、複素環を主鎖とするチオール類の中でも4,
4’−ジメルカプトビフェニル、2,4−ジ(p−メル
カプトフェニル)ペンタン、1,4−ベンゼンジチオー
ルが好ましい。
【0048】(3)ポリオールとカルボキシル基を有す
るチオール化合物のエステル化物。
【0049】カルボキシル基を有するチオールとして
は、メルカプト酢酸、チオグリコール酸、α−メルカプ
トプロピオン酸、β−メルカプトプロピオン酸、4−メ
ルカプト酪酸、メルカプトウンデシル酸、o−メルカプ
ト安息香酸、p−メルカプト安息香酸が挙げられる。
【0050】ポリオールとしては、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、1,3−ブチレングリコ
ール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジ
オール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、トリエチレングリコー
ル、p−キシリレングリコール、水素化ビスフェノール
A、ビスフェノールジヒドロキシプロピルエーテル、グ
リセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロ
パン、トリスヒドロキシメチルアミノメタン、ペンタエ
リトリット、ジペンタエリトリット、ソルビトール等を
挙げることが出来る。
【0051】さらに、ポリプロピレングリコール、ポリ
エチレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、
エチレンオキサイドープロピレンオキサイド共重合体、
テトラヒドロフランーエチレンオキサイド共重合体、テ
トラヒドロフランープロピレンオキサイド共重合体等
を、また、ポリエステルジオールとしてはポリエチレン
アジペート、ポリプロピレンアジペート、ポリヘキサメ
チレンアジペート、ポリネオペンチルアジペート、ポリ
ヘキサメチレンネオペンチルアジペート、ポリエチレン
ヘキサメチレンアジペート等を、また、ポリーεーカプ
ロラクトンジオール、ポリヘキサメチレンカーボネート
ジオール、ポリテトラメチレンアジペート、ソルビトー
ル、メチルグルコジット、シュクローズ等も挙げること
が出来る。
【0052】また、種々の含燐ポリオール、ハロゲン含
有ポリオールなどもポリオールとして使用できる。
【0053】これらのポリオールとカルボキシル基を有
するチオール化合物は全ての組み合わせで使用すること
ができ、公知の方法によりエステル化反応させて目的と
する化合物を得ることができる。
【0054】また、上記の一分子中にチオール基を2個
以上有する化合物のなかでも本発明のプライマ層に柔軟
性を付与させ水なし平版の耐刷性を向上させると共に印
刷版として実用に耐えうる耐溶剤性を付与させる目的か
ら、脂肪族炭化水素を主鎖とするジチオールおよびポリ
オールとカルボキシル基を有するチオール化合物のエス
テル化物が好ましく、更にトリメチロールプロパンまた
はペンタエリスリトールとチオグリコール酸またはβ−
メルカプトプロピオン酸の組み合わせによるエステル化
物あるいはこれらの混合物が好ましい。
【0055】これらチオール基を有する化合物はプライ
マ層組成中に10〜80重量%、さらに好ましくは20
〜70重量%含有される。
【0056】本発明に使用される炭素−炭素不飽和基を
有する化合物としては公知のすべての炭素−炭素不飽和
基を有する化合物を使用することができるが、チオール
基を有する化合物と同様に該プライマ層上に感光層を塗
設するのに耐えうる程度の耐溶剤性を得るために炭素−
炭素不飽和基は1分子中に2個以上有することが好まし
い。このような炭素−炭素不飽和基を1分子中に2個以
上有する化合物の具体例としては以下のものが挙げられ
るが本発明はこれらに限定されない。
【0057】(1)アリルウレタン類 多価イソシアネートとアリルアルコールをアリル基が1
分子中に2個以上存在するように付加反応させた生成物
が挙げられる。
【0058】多価イソシネートとしては以下のものを挙
げることができるが本発明はこれらに限定されない。パ
ラフェニレンジイソシアネート、2,4−または2,6
−トルイレンジイソシアネート(TDI)、4,4−ジ
フェニルメタンジイソシアネート(MDI)、トリジン
ジイソシアネート(TODI)、キシリレンジイソシア
ネート(XDI)、水素化キシリレンジイソシアネー
ト、シクロヘキサンジイソシアネート、メタキシリレン
ジイソシアネート(MXDI)、ヘキサメチレンジイソ
シアネート(HDIあるいはHMDI)、リジンジイソ
シアネート(LDI)(別名2,6−ジイソシアネート
メチルカプロエート)、水素化MDI(H12MDI)
(別名4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシ
アネート))、水素化TDI(HTDI)(別名メチル
シクロヘキサン2,4(2,6)ジイソシアネート)、
水素化XDI(H6 XDI)(別名1,3−(イソシア
ナートメチル)シクロヘキサン)、イソホロンジイソシ
アネート(IPDI)、ジフェニルエーテルイソシアネ
ート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート(T
MDI)、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、
ポリメチレンポリフェニルイソシアネート、ダイマー酸
ジイソシアネート(DDI)、トリフェニルメタントリ
イソシアネート、トリス(イソシアネートフェニル)チ
オフォスフェート、テトラメチルキシリレンジイソシア
ネート、リジンエステルトリイソシアネート、1,6,
11−ウンデカントリイソシアネート、1,8−ジイソ
シアネートー4ーイソシアネートメチルオクタン、1,
3,6−ヘキサメチレントリイソシアネート、ビシクロ
ヘプタントリイソシアネート等やポリイソシアネート類
の重合体等が挙げられる。
【0059】あるいは、これらイソシアネート化合物と
ポリオールとをイソシアネート基が残存するような比率
で反応させた化合物もイソシアネート化合物として使用
できる。この際使用するこのできるポリオールとしては
前項で記載したポリオールを挙げることができる。
【0060】上記のアリルウレタン類の中でもヘキサメ
チレンジイソシアネートとエチレングリコール及びアリ
ルアルコールを分子鎖の両末端がアリル基になるように
反応させたもの、トルエンジイソシアネートとエチレン
グリコール及びアリルアルコールを分子鎖の両末端がア
リル基になるように反応させたものが好ましい。
【0061】(2)アリルエステル類 多価カルボン酸またはその酸無水物とアリルアルコール
とをアリル基が1分子中に2個以上存在するようにエス
テル化反応させた生成物が挙げられる。多価カルボン酸
とアリルアルコールは公知の方法によりエステル化さ
せ、目的とするアリルエステル類を得ることができる。
【0062】この際使用される多価カルボン酸の具体例
としては、マロン酸、コハク酸、リンゴ酸、ラセミ酸、
クエン酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スペ
リン酸、アゼライン酸、セバシン酸、マレイン酸、フマ
ール酸、イタコン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフ
タル酸、ダイマー酸等の2価のカルボン酸、トリメリッ
ト酸等の3価のカルボン酸、3,9−ビス(2カルボキ
シアルキル)2,4,8,10−テトラオキサスピロウ
ンデカン等が挙げられる。
【0063】また、未加硫ゴムのカルボキシ変性物も用
いることができる。具体的には天然ゴム、ブタジエン、
イソプレン、スチレン、アクリロニトリル、アクリル酸
エステルより選ばれた単独重合体または共重合体のカル
ボキシ変性物であり、例えばカルボキシ変性ポリブタジ
エン、カルボキシ変性スチレン−ブタジエン共重合体、
カルボキシ変性アクリロニトリル−ブタジエン共重合
体、カルボキシ変性メチルメタクリレート−ブタジエン
共重合体等が挙げられる。
【0064】酸無水物の具体例としては、無水酢酸、無
水プロピオン酸、無水酪酸、無水マレイン酸、無水シト
ラコン酸、無水クロトン酸、無水フタル酸等が挙げられ
る。
【0065】上記のアリルエステル類のなかでもアジピ
ン酸、ピメリン酸、スペリン酸、アゼライン酸、セバシ
ン酸、マレイン酸、フマール酸、イタコン酸、フタル
酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ダイマー酸を使用し
て得られたアリルエステルが好ましい。
【0066】(3)アクリロイル類 A(メタ)アクリル酸とポリオールのエステル化物。
【0067】ポリオールとしては前項に記載したポリオ
ールを使用することがで。これらのポリオールと(メ
タ)アクリル酸は公知の方法によりエステル化反応さ
せ、目的とする化合物を得ることができる。この際、1
分子中に(メタ)アクリレート基を2個以上存在させる
比率で反応させることが必要である。
【0068】このような(メタ)アクリル酸とポリオー
ルのエステル化物の具体例としてはトリメチロールプロ
パントリ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ
(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アク
リレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリ
レート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレ
ート、トリメチロールプロパントリエトキシトリ(メ
タ)アクリレート、ヒドロキノンジ(メタ)アクリレー
ト、ピロガロールトリ(メタ)アクリレート、等が挙げ
られるが本発明はこれらに限定されない。
【0069】B多価エポキシ化合物と(メタ)アクリル
酸あるいはグリシジル(メタ)アクリレートを反応させ
たエポキシアクリレート類。
【0070】多価エポキシ化合物としては、エチレング
リコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコー
ルジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリ
シジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジ
ルエーテル、ビスフェノールAジグリシジルエーテル、
ビスフェノールSジグリシジルエーテル、トリメチロー
ルプロパンジグリシジルエーテル、トリメチロールプロ
パントリグリシジルエーテル、ソルビトールジグリシジ
ルエーテル、ソルビトールトリグリシジルエーテル、ソ
ルビトールテトラグリシジルエーテル、ソルビトールペ
ンタグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシジル
エーテル、グリセロールジグリシジルエーテル、グリセ
ロールトリグリシジルエーテル、ジグリセロールジグリ
シジルエーテル、ジグリセロールトリグリシジルエーテ
ル、ジグリセロールテトラグリシジルエーテル、トリグ
リセロールジグリシジルエーテル、トリグリセロールト
リグリシジルエーテル、トリグリセロールテトラグリシ
ジルエーテル、トリグリセロールペンタグリシジルエー
テル、ポリグリセロールポリグリシジルエーテル、ペン
タエリスリトールジグリシジルエーテル、ペンタエリス
リトールトリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトー
ルテトラグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールポ
リグリシジルエーテル、トリグリシジルトリス(2ーヒ
ドロキシエチル)イソシアヌレート、レゾルシンジグリ
シジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジル
エーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエー
テルなどが挙げられるが、これらに限定されるものでは
ない。
【0071】これらの多価エポキシ化合物と(メタ)ア
クリル酸、あるはグリシジル(メタ)アクリレートを公
知の方法により付加させることによって目的とする化合
物を得ることができる。
【0072】以下に、エポキシアクリレートの具体例を
示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。例
えば、エチレングリコールジグリシジルエーテルジ(メ
タ)アクリレート、ジエチレングリコールジグリシジル
エーテルジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコー
ルジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、グリ
セロールポリグリシジルエーテルポリ(メタ)アクリレ
ート、フタル酸ジグリシジルエステルジ(メタ)アクリ
レート等。
【0073】C多価イソシアネート化合物と水酸基を有
する(メタ)アクリル酸エステル類を反応させたウレタ
ンアクリレート類。
【0074】多価イソシアネート化合物としては、前項
に記載した多価イソシアネートを使用することができ
る。また、これらイソシアネート化合物とポリオールと
をイソシアネート基が残存するような比率で反応させた
化合物もイソシアネート化合物として使用できる。この
際使用するこのできるポリオールとしては前項で記載し
たポリオールを挙げることができる。これらの多価イソ
シネート化合物と水酸基を有する(メタ)アクリル酸エ
ステル類は公知の方法により反応させて目的とするウレ
タンアクリレート類を得ることができる。この際1分子
中に(メタ)アクリレート基を2個以上有する比率で反
応させる必要がある。
【0075】水酸基を有する(メタ)アクリル酸エステ
ル類の具体例としては、2ーヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート、2ーヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レート、2ーヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、
ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポ
リプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポ
リエステルグリコールモノ(メタ)アクリレート、ペン
タエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタ
エリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、グリセリ
ンジ(メタ)アクリレート、キシリレンジアミン1モル
のグリシジル(メタ)アクリレート4モル付加物、2ー
アクリロイルオキシエチルー2ーヒドロキシプロピルフ
タレート、2ーヒドロキシー3ーフェノキシプロピル
(メタ)アクリレート等が挙げられるが、これらに限定
されない。
【0076】以下にウレタンアクリレートの具体例を示
すが、本発明はこれらに限定されるものではない。フェ
ニルグリシジルエーテル(メタ)アクリレートヘキサメ
チレンジイソシアネートウレタンプレポリマ、フェニル
グリシジルエーテル(メタ)アクリレートイソホロンジ
イソシアネートウレタンプレポリマ、フェニルグリシジ
ルエーテル(メタ)アクリレートトリレンジイソシアネ
ートウレタンプレポリマ、グリセリンジ(メタ)アクリ
レートヘキサメチレンジイシシアネートウレタンプレポ
リマ、グリセリンジ(メタ)アクリレートイソホロンジ
イシシアネートウレタンプレポリマ、グリセリンジ(メ
タ)アクリレートトリレンジイシシアネートウレタンプ
レポリマ、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレ
ートヘキサメチレンジイソシアネートウレタンプレポリ
マ、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートイ
ソホロンジジイソシアネートウレタンプレポリマ、ペン
タエリスリトールトリ(メタ)アクリレートトリレンジ
イソシアネートウレタンプレポリマ等。
【0077】Dその他のアクリロイル類として、ポリア
ミン化合物とグリシジル(メタ)アクリレートおよびモ
ノグリシジルエーテル化合物を付加反応させたもの。ま
たはポリアミン化合物に(メタ)アクリル酸クロライド
を反応させたもの。あるいはカルボキシル基を有する化
合物とグリシジル(メタ)アクリレートを反応させたも
の。等も使用することができる。
【0078】ここで言うポリアミン化合物としては、下
記一般式(I)で示される化合物が挙げられる。
【0079】 R1 HN−A−NHR2 (I) 式中、R1 、R2 は水素原子、炭素数1〜20の置換ま
たは無置換のアルキル基、置換または無置換のフェニル
基、置換または無置換のアラルキル基であり、それぞれ
同一であっても異なっていても良い。置換基としては、
炭素数1〜6のアルキル基、ハロゲン原子、水酸基、ア
リール基などが挙げられる。好ましくは、水素原子、メ
チル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、
N−ブチル基、sec−ブチル基、ヒドロキシメチル
基、ヒドロキシプロピル基、クロロメチル基、ブロモメ
チル基、フェニル基、p−ヒドロキシフェニル基、p−
ブロモフェニル基、p−トリル基、o−トリル基、ベン
ジル基などが挙げられる。
【0080】Aは2価の連結基を示し、具体的には一般
式−(A1 )p−(A2 )q−で示される。式中A1
は、炭素数1〜20の置換または無置換の環式または非
環式のアルキレン、置換または無置換のフェニレンで置
換基としては、炭素数1〜6のアルキル基、ハロゲン原
子、水酸基、アリール基などが挙げられる。A2は、−
O−B1 −、−S−B2 −、−NH−B3 −、−CO−
O−B4 −、−SO2 −NH−B5 −、−COHN−B
6 −で、B1 、B2 、B3 、B4 、B5 、B6 は、上記
のA1と同一のものを示す。pは1以上の整数、qは0
または1以上の整数を示す。
【0081】一般式(I)で示されるポリアミンの具体
例としては、モノオキシエチレンジアミン、ジオキシエ
チレンジアミン、トリオキシエチレンジアミン、デカオ
キシエチレンジアミン、トリトリアコンタオキシエチレ
ンジアミン、モノオキシプロピレンジアミン、ジオキシ
プロピレンジアミン、トリオキシプロピレンジアミン、
デカオキシプロピレンジアミン、トリトリアコンタオキ
シプロピレンジアミン、N−ヒドロキシエチルヘキサプ
ロピレンジアミン、N−ヒドロキシイソプロピルヘキサ
プロピレンジアミン、N,N´−ジヒドロキシエチルヘ
キサプロピレンジアミン、トリメチレンビス(4−アミ
ノベンゾエート)、(テトラメチレングリコールビス
(4−アミノベンゾエート)、ジブチレングリコールビ
ス(4−アミノベンゾエート)などが挙げられる。
【0082】上記のアクリロイル類のなかでも基板との
接着性の観点からエポキシアクリレートが好ましく、更
にプライマー層に柔軟性を付与する目的でウレタンアク
リレート類を併用することが好ましい。
【0083】(4)ビニルエーテル類 ポリオールとアセチレンとの付加反応あるいはポリオー
ルとビニルエーテルとのエーテル交換反応によりビニル
基を1分子中に2個以上存在するように反応させた生成
物が挙げられる。この際ポリオールとしては前項で記載
したポリオールを使用することができる。これらポリオ
ールは公知の方法によりアセチレンと付加反応させて目
的とするビニルエーテル類を得ることができる。
【0084】また、上記のポリオールとメチルビニルエ
ーテル、エチルビニルエーテルを公知の方法によりエー
テル交換反応させることによっても目的とするビニルエ
ーテル類を得ることができる。
【0085】ビニルエーテル類の具体例としては、ジプ
ロピレングリコールジビニルエーテル、トリエチレング
リコールジビニルエーテル、m−フェニレンビス(エチ
レングリコール)ジビニルエーテル等が挙げられるが本
発明はこれらに限定されない。
【0086】これらの炭素−炭素不飽和基を有する化合
物はそれぞれ単独で使用しても良いし2種類以上を混合
して使用することもできる。上記の炭素−炭素不飽和基
を有する化合物のなかでもプライマ層に柔軟性を付与し
て水なし平版に耐刷性を持たせ、更に基板との接着性を
付与する目的から好ましくはアリルウレタン類あるい
は、ウレタンアクリレート類とエポキシアクリレート類
を併用することが好ましく、プライマ溶液の保存安定性
の点からアリルウレタン類とエポキシアクリレート類を
併用することがより好ましい。
【0087】これら炭素−炭素不飽和基を有する化合物
はプライマ層組成中に10〜80重量%、さらに好まし
くは20〜70重量%含有される。
【0088】上記のチオール基を有する化合物と炭素−
炭素不飽和基を有する化合物は全ての組み合わせで使用
することができる。これらの化合物はチオール基と炭素
−炭素不飽和基が同一個数含有する組成比で使用するこ
とが光キュア後のプライマ層の硬化性および耐溶剤性の
面で好ましい。しかし、炭素−炭素不飽和基として(メ
タ)アクリレート基を有する化合物を使用する場合は、
(メタ)アクリレート基どうしの光重合反応が起こるた
めチオール基よりも過剰に含有しても良い。
【0089】また、チオール基を有する化合物と炭素−
炭素不飽和基を有する化合物として市販のエン−チオー
ル系1液型UV硬化塗料を使用することもできる。この
ようなエン−チオール系1液型UV硬化塗料は単独で使
用することもできるし、上述のチオール基を有する化合
物と炭素−炭素不飽和基を有する化合物を添加して使用
することもできる。この際、プライマ組成物中のチオー
ル基と炭素−炭素不飽和基が同数になるような組成比に
することが好ましい。しかし、炭素−炭素不飽和基を有
する化合物の中でもアクリロイル類を使用する場合に
は、上述のとおり(メタ)アクリレート基がチオール基
と比べ過剰に存在していても良い。この際に使用するア
クロイル類としては、プライマ層に柔軟性を付与して水
なし平版に耐刷性を持たせ、更に基板との接着性を付与
する目的からエポキシアクリレート類が好ましい。
【0090】光開始剤(光増感剤)としては、次のよう
なものを挙げることができるが、これらに限定されるも
のではない。
【0091】(1)ベンゾフェノン誘導体、例えばベン
ゾフェノン、ミヒラ氏ケトン、4,4´−ビスジエチル
アミノベンゾフェノン、キサントン、アンスロン、3,
3ージメチルー4ーメトキシベンゾフェノン、アクリド
ン、2ークロロアクリドン、2ークロローN−n−ブチ
ルアクリドなど。
【0092】(2)ベンゾイン誘導体、例えばベンゾイ
ン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエー
テル、ベンゾインプロピルエーテル、ベンゾインイソブ
チルエーテル、αーメチロールベンゾイン、αーメチロ
ールベンゾインイソメチルエーテル、αーメトキシベン
ゾインエーテル、ベンゾインフェニルエーテル、α−t
ーブチルベンゾインなど。
【0093】(3)キノン類、例えばp−ベンゾキノ
ン、β−ナフトキノン、β−メチルアントラキノン、ア
ントラキノン、ベンズアントラキノン、2ーエチルアン
トラキノン、2ークロルアントラキノンなど。
【0094】(4)チオキサントン類、例えばチオキサ
ントン、2−クロルチオキサントン、イソプロピルチオ
キサントン、2,4−ジエチルチオキサントンなど。
【0095】(5)アセトフェノン類、例えば2,2−
ジメトキシフェニルアセトフェノン、2,2−ジエトキ
シアセトフェノンなど。
【0096】(6)イオウ化合物、例えばジベンジルジ
サルファイド、ジーn−ブチルジサルファイドなど。
【0097】(7)アゾあるいはジアゾ化合物、例えば
2ーアゾービスーイソブチロニトリル、1ーアゾービス
ー1ーシクロヘキサンカルボニトリル、p−ジアゾベン
ジルエチルアニリン、コンゴーレッドなど。
【0098】(8)ハロゲン化合物、例えば四臭化炭
素、臭化銀、αークロロメチルナフタリン、トリハロメ
チルーS−トリアジン系化合物など。
【0099】(9)過酸化物、例えば過酸化ベンゾイル
など。
【0100】(10)ウラニル塩、例えば硝酸ウラニル
など。
【0101】これらの光開始剤の選択にあたっては、プ
ライマ層の他の成分との相溶性、露光に用いる光源のス
ペクトルなどを考慮して、最も適当なものを選び、単独
もしくは混合して使用することが好ましい。
【0102】これら光開始剤は、プライマ層中に0.0
1〜20重量%含有されることが好ましく、より好まし
くは0.1〜10重量%である。
【0103】また、光硬化に際しては、重合開始剤の他
にジメチルアミノエタノール、p−ジメチルアミノ安息
香酸イソアミルエステル、p−ジメチルアミノ安息香酸
エチルエステル等の光重合促進剤を併用することもでき
る。これら光重合促進剤の添加量は0.01〜0.5重
量%が好ましい。
【0104】本発明のプライマ層においては、バインダ
ポリマとして種々の樹脂を添加することも出来る。ポリ
ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、フェノ−ル樹
脂、ベンゾグアナミン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリア
ミド樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、アクリレ
ート系共重合体、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、フェ
ノキシ樹脂、ポリビニルブチラ−ル樹脂、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、ポリアクリロニトリルーブタジエン
共重合体などのジエン系ゴム、ポリ酢酸ビニルーポリカ
ーボネート樹脂、セルロースおよびその誘導体、キチ
ン、キトサン、ミルクカゼイン、ゼラチン、大豆タンパ
ク質、アルブミンなどを挙げることができるが、これら
に限定されるものではない。これらの樹脂は単独で、あ
るいは二種以上混合して用いることが出来る。
【0105】これらの中では、ポリウレタン樹脂、ポリ
エステル樹脂、エポキシ樹脂等を単独、または他の樹脂
と混合して用いるのが好ましい。
【0106】また、水なし平版に画像露光する際に基板
からのハレーションにより画像再現性が低下することを
防止するためや検版性の向上を目的に、酸化チタンや炭
酸カルシウム、酸化亜鉛のような白色顔料や黄色顔料、
染料、焼き出し付与剤としての退色性染料や発色性染
料、pH指示薬、接着助剤(例えば、ジアゾ樹脂、シラ
ンカップリング剤、チタネートカップリング剤やアルミ
ニウムカップリング剤)、含リンモノマ、各種触媒など
を添加することもできる。
【0107】上記プライマ層に含むことの出来る染料と
しては、例えばビクトリアピュアブルーBOH、オイル
ブルー#603、オイルピンク#312、パテントピュ
アブルー、クリスタルバイオレット、ロイコクリスタル
バイオレット、ブリリアントグリーン、エチルバイオレ
ット、メチルグリーン、エリスロシンB、ベイシックフ
クシン、マラカイトグリーン、ロイコマラカイトグリー
ン、m−クレゾールパープル、クレゾールレッド、キシ
レノールブルー、ローダミンB、オーラミン、4−p−
ジエチルアミノフェニルイミノナフトキノン、シアノ−
p−ジエチルアミノフェニルアセトアニリド等に代表さ
れるトリフェニルメタン系、ジフェニルメタン系、オキ
サジン系、キサンテン系、イミノナフトキノン系、アゾ
メチン系またはアントラキノン系の色素等が挙げられ
る。
【0108】塗液安定性のため 熱重合抑制剤としての
ハイドロキノンやフェノチアジン等を加えることも任意
である。
【0109】塗工性を改良する目的で、アルキルエーテ
ル類(例えばエチルセルロース、メチルセルロース)、
フッ素系界面活性剤やシリコーン系界面活性剤、ノニオ
ン系界面活性剤等を添加することも任意である。
【0110】また、塗膜の柔軟性、耐磨耗性を付与する
ため、可塑剤を添加してもよい。可塑剤の具体例として
は、ブチルフタリル、ポリエチレングリコール、クエン
酸トリブチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、
フタル酸ジヘキシル、フタル酸ジオクチル、リン酸トリ
クレジル、リン酸トリブチル、リン酸トリオクチル、オ
レイン酸テトラヒドロフルフリル、アクリル酸またはメ
タクリル酸のオリゴマ、ポリビニルブチルエーテル、エ
ポキシトリグルセリド、ポリビニルホルマール等を挙げ
ることが出来る。
【0111】上記のプライマ層を形成するための組成物
は、DMF、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケ
トン、ジオキサン、乳酸メチル、乳酸エチル、エチルセ
ロソルブ等の適当な有機溶媒に溶解させることによって
組成物溶液として調整される。顔料が含有されているよ
うな場合には、必要に応じて公知の分散方法(SGI、
ホモジナイザ等)で分散することが好ましい。
【0112】このようにして得られたプライマ溶液を基
板上に均一に塗布し、乾燥の後、光硬化させることによ
り本発明のプライマ層が形成される。
【0113】光硬化には、水銀灯、カーボンアーク灯、
キセノンランプ、メタルハライドランプ、タングステン
ランプ、蛍光灯、自然光等の公知の光源を用い、プライ
マ層が硬化するに十分な露光量で露光する事によって行
うことが出来る。
【0114】また、塗液の塗布、乾燥後、電子線を照射
する事により硬化させてもよい。電子線硬化させるため
の照射機は特に限定されないが、走査型、非走査型(カ
ーテン法)等が使用される。
【0115】本発明においては、前記プライマ層上に感
光層が設けられるが、本発明に使用される感光層として
は、露光の前後で現像液に対する溶解性に変化を生じる
ものであればいかなるものでも可能である。
【0116】具体的には、エチレン性不飽和化合物、ジ
アゾ化合物、キノンジアジド化合物、アジド化合物、o
−ニトロベンジルカルビノールエステル化合物などの化
合物を挙げることが出来る。
【0117】これら化合物の光硬化反応を利用すること
によりポジ型水なし平版が得られ、光分解反応を利用す
ることによりネガ型の水なし平版が得られる。
【0118】光硬化性感光層としては光重合性感光層と
光架橋性感光層等が挙げられ、光分解性感光層としては
光剥離性感光層あるいは光溶解性感光層等が挙げられ
る。
【0119】光重合性感光層には、エチレン性不飽和化
合物が好ましく用いられ、例えば以下に示すような組成
が挙げられる。
【0120】 (1)エチレン性不飽和モノマあるいはオリゴマ 3.0 〜100 重量部 (2)光重合開始剤 0.1 〜 20 重量部 (3)必要に応じて添加される熱重合禁止剤 0.01 〜 10 重量部 (4)必要に応じて添加される光重合性層の形態保持用充填剤 (ポリマあるいは無機粉末) 0.01 〜100 重量部 エチレン性不飽和モノマまたはオリゴマとしては1価あ
るいは多価アルコールから誘導された(メタ)アクリル
酸のエステル、グリシジルエーテル化合物と(メタ)ア
クリル酸あるいはグリシジル(メタ)アクリレートとを
反応させたエポキシアクリレート類、ポリアミン化合物
とグリシジル(メタ)アクリレート、モノグリシジルエ
ーテルを反応させた化合物、ウレタンアクリレート類等
が挙げられる。これらの中でもポリアミン化合物とグリ
シジル(メタ)アクリレート、モノグリシジルエーテル
を反応させた化合物が好ましい。
【0121】ここで言うポリアミン化合物としては、プ
ライマ層の項で挙げた一般式(I)で示されるポリアミ
ンを挙げることができる。
【0122】また、シリコーンゴム層との接着性を向上
させる目的で上記のエチレン性不飽和モノマまたはオリ
ゴマの一部に有機シリル基を導入させることもできる。
【0123】ここで言うシリル基とはアルコキシシリル
基、アセトキシシリル基、オキシムシリル基、トリメチ
ルシロキシ基、トリエチルシロキシ基、トリフェニルシ
ロキシ基等を意味する。
【0124】これらのシリル基を有するクロロアルキル
シリル化合物、エポキシアルキルシリル化合物、アミノ
アルキルシリル化合物、メルカプトアルキルシリル化合
物、イソシアナートプロピルシリル化合物等を使用し、
これらのクロロシリル基、エポキシ基、アミノ基、メル
カプト基、イソシアナート基などを利用して反応させる
ことによりエチレン性不飽和モノマまたはオリゴマに導
入させることができる。
【0125】光重合開始剤としてはプライマ層の項で記
載した化合物を使用することができる。代表例として
は、ベンゾフェノン、チオキサントン、ミヒラー氏ケト
ン、ベンゾインメチルエーテル、ジベンジルジスルフィ
ドおよび硝酸ウラニルなどがある。
【0126】熱重合禁止剤の代表例としては、ハイドロ
キノンやフェノチアジンなどがある。
【0127】感光層の形体保持材としてのバインダポリ
マとしては、先のプライマ層で述べたポリマや以下に示
すポリマを使用することが出来る。
【0128】形態保持の機能を果たす感光層のバインダ
ポリマとしては、有機溶媒可能でかつフィルム形成能の
あるものであればいずれも使用可能であるが、好ましく
はそのガラス転移温度(Tg )が0℃以下のポリマ、コ
ポリマを挙げることが出来る。
【0129】バインダポリマとなり得る代表的なポリマ
類の具体例としては、ビニルポリマ類、未加硫ゴム、ポ
リオキシド類(ポリエーテル類)、ポリエステル類、ポ
リウレタン類、ポリアミド類が挙げられる。これらバイ
ンダポリマと成りうるポリマは単独で用いても良いし、
また数種のポリマを混合して用いても良い。
【0130】これらバインダポリマの中ではポリウレタ
ン、ポリエステル、ビニル系ポリマ、未加硫ゴムが好ま
しい。
【0131】上記の諸成分に加え、必要に応じて染料、
顔料、光発色剤、酸、触媒、光吸収剤などの添加剤を加
えることは任意である。
【0132】次に、本発明に用いられる光架橋性感光層
について述べる。
【0133】光架橋性感光層に用いられる物質としては
以下に示すような化合物を挙げることが出来る。
【0134】光二量化型の感光性樹脂、例えばポリ桂皮
酸ビニルなどを含む感光層や重合体の主鎖や側鎖に、下
記の構造を含むポリエステル類、ポリカーボネート類、
ポリアミド類、ポリ(メタ)アクリル酸エステル類、ポ
リビニルアルコール誘導体、エポキシ樹脂誘導体、ジア
ゾ化合物、アジド化合物など。
【0135】例えば、P-フェニレンジアクリル酸と1,4-
ジヒドロキシエチルオキシシクロヘキサンの1:1重縮
合不飽和ポリエステルやシンナミリデンマロン酸と2官
能性グリコール類とから誘導される感光性ポリエステ
ル、ポリビニルアルコール、デンプン、セルロースなど
のような水酸基含有ポリマのケイ皮酸エステルなど。
【0136】光架橋性感光層も、前述の光重合性感光層
と同様、光架橋性化合物の他に、分子内に1個以上の有
機シリル基を有する光架橋性化合物、光増感剤、必要に
応じて添加される熱重合禁止剤、形態保持用充填剤等か
ら主として構成される。
【0137】これらの光架橋性化合物への有機シリル基
の導入方法は光重合性のものに準ずる。具体例としては
ポリビニルアルコール、デンプン、セルロースなどの
ような水酸基含有ポリマのケイ皮酸エステルなどにおい
て、水酸基の一部をトリメトキシクロロシランなどで有
機シリル化したものなどがある。
【0138】上記の諸成分に加え、必要に応じて染料、
顔料、光発色剤、触媒、光吸収剤などの添加剤を加える
ことも光重合性感光層の場合と同様任意である。
【0139】光溶解性感光層・光剥離性感光層には、キ
ノンジアジド化合物が好ましく用いられる。
【0140】光溶解性感光層とは露光・現像により光が
照射された部分の感光層が溶解し、プライマ層が露出す
るタイプの感光層であり、また、光剥離性感光層とは、
現像により、露光部感光層が実質的に除去されることな
く、その上のシリコーンゴム層が除去されるものを言
う。公知のキノンジアジド化合物を多官能化合物で架橋
せしめるか、あるいはキノンジアジド化合物中の活性基
を単官能化合物と結合させるなどして変性し、現像液に
難溶もしくは不溶とすること等により得られるものであ
る。本発明においては、感光液の塗布の問題やインキマ
イレージの問題などから光剥離性感光層が好ましく用い
られる。
【0141】ここで言うキノンジアジド化合物として
は、ポジ型PS版、ワイポン版、フォトレジストなどに
用いられているキノンジアジド類等を言う。具体的には
例えば、1,2−ベンゾキノンジアジドー4ースルホン
酸クロライド、1,2−ナフトキノンジアジドー4ース
ルホン酸クロライド、1,2−ナフトキノンジアジドー
5ースルホン酸クロライド、1,2−ナフトキノンジア
ジドー6ースルホン酸クロライドと水酸基および/又は
アミノ基含有化合物の縮合物が好適に用いられる。
【0142】水酸基含有化合物としては、例えばジヒド
ロキシベンゾフェノン、トリヒドロキシベンゾフェノ
ン、テトラヒドロキシベンゾフェノン、ジヒドロキシア
ントラキノン、ビスフェノールA、フェノールホルムア
ルデヒドノボラック樹脂(フェノール、p−ターシャリ
−ブチルフェノール、p−オクチルフェノール、p−ノ
ニルフェノール、カルダノール、クレゾール、キシレノ
ール、カテコールおよびピロガロールなどのフェノール
類とホルムアルデヒド類とを酸性触媒存在化に縮合させ
て得られる可溶可融性樹脂)、レゾール樹脂(例えば、
上記フェノール類とホルムアルデヒド類とをアルカリ触
媒存在化に縮合させて得られる樹脂)、レゾルシンベン
ズアルデヒド縮合樹脂、ピロガロールアセトン樹脂、p
ーヒドロキシスチレン共重合体樹脂、ポリー4ービニル
フェノール、ポリー4ーオキシメタクリルアニリド、ポ
リビニルアルコール、セルロースおよびその誘導体、キ
チン、キトサン、水酸基を有するポリウレタン等があ
る。
【0143】また、アミノ基含有化合物としては、例え
ばアニリン、p−アミノジフェニルアミン、p−アミノ
ベンゾフェノン、4,4’−ジアミノジフェニルアミ
ン、4,4’−ジアミノベンゾフェノン、ポリー4ーア
ミノスチレン等がある。
【0144】さらに、特願平6ー183757、特願平
6ー183758、特願平6−143276、特願平6
ー143277に記載された化合物等もキノンジアジド
化合物として使用できる。
【0145】ここに記載したことを含めてキノンジアジ
ド化合物に関しては永松、乾共著「感光性高分子」(講
談社、1977年発刊)、角田著「新・感光性樹脂」
(印刷学会出版部、1981年発刊)、山田、森田共
著、高分子学会編「感光性樹脂」(共立出版、1988
年発刊)および津田著、日本表面科学会編「超LSIレ
ジストの分子設計」(共立出版、1990年発刊)に記
載されたところに従うことが出来る。
【0146】これらのキノンジアジド化合物の中では、
1,2−ナフトキノンー2ージアジドー5ースルホン酸
クロライドとフェノールホルムアルデヒドノボラック樹
脂の組み合わせが好ましく、さらに好ましいのはフェノ
ールホルムアルデヒド樹脂の水酸基の15%〜60%が
エステル化されたフェノールホルムアルデヒドノボラッ
ク樹脂の1,2−ナフトキノンー2ージアジドー5ース
ルホン酸エステルである。
【0147】架橋構造を導入せしめるために用いられる
多官能化合物としては、プライマ層の項で述べた多官能
性イソシアネート類あるいは以下に示す多官能エポキシ
化合物等を挙げることが出来る。
【0148】多官能エポキシ化合物としては、ポリエチ
レングリコールジグリシジルエーテル類、ポリプロピレ
ングリコールジグリシジルエーテル類、ビスフェノール
Aジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリ
グリシジルエーテルなどが挙げられる。
【0149】これらの中で好ましいものは、多官能イソ
シアネート化合物である。
【0150】また、これら多官能化合物の使用量は、感
光性化合物100重量部に対して1〜150重量部が好
ましく、より好ましくは10〜80重量部である。
【0151】これらの熱硬化は感光性物質の感光性を失
わせない範囲、通常150℃以下で行う必要があり、こ
のために触媒を併用することが好ましい。
【0152】またキノンジアジド化合物に単官能化合物
を反応させて変性して現像液に難溶もしくは不溶にする
方法としては、同様に該感光性化合物の活性な基を例え
ばエステル化、アミド化、ウレタン化することなどが挙
げられる。感光性化合物の活性な基と反応させる化合物
としては、低分子であっても比較的高分子であってもよ
いし、感光性化合物にモノマをグラフト重合させてもよ
い。
【0153】光可溶化型感光層のバインダポリマもプラ
イマ層および光硬化型感光層で述べた種々のポリマ、コ
ポリマを使用することが出来る。
【0154】バインダポリマと成りうるポリマは単独で
用いても良いし、また数種のポリマを混合して用いても
良い。
【0155】バインダポリマの中ではポリウレタン、ポ
リエステル、ビニル系ポリマ、未加硫ゴムが好ましい。
【0156】バインダポリマの好ましい使用量は、感光
層成分に対して15〜80wt%であり、さらに好ましい
使用量は15〜65wt%、最も好ましいのは20〜55
wt%である。
【0157】また、感光層成分に対し15〜80wt%の
バインダポリマと、キノンジアジド化合物としてフェノ
ールホルムアルデヒドノボラック樹脂の1,2ーナフト
キノンー2ージアジドー5ースルホン酸エステルの組み
合わせは最も好ましい組成となる。
【0158】バインダポリマが15wt%未満である場合
には、満足な感光層物性を発現させることが困難であ
り、一方、80wt%より多い場合は結果的にキノンジア
ジド化合物の減量を意味するため、画像再現性、現像
性、SK接着力などに問題を生じさせる。
【0159】上記の諸成分に加え、必要に応じて酸、染
料、顔料、光発色剤、触媒、光吸収剤などの添加剤を加
えることは任意である。
【0160】以上述べたような種々の感光層の厚さは
0.1〜100μm、好ましくは0.5〜10μmが適
当でる。薄すぎると塗工時にピンホール等の欠陥が生じ
易くなり、一方、厚すぎると経済的見地から不利であ
る。
【0161】本発明に用いられるシリコーンゴム層は、
下記一般式(II)のような繰り返し単位を有する分子
量数千〜数十万の線状有機ポリシロキサンを主成分とす
るものである。
【0162】
【化1】 ここで、nは2以上の整数、R3 、R4 は炭素数1〜1
0のアルキル基、アルケニル基、フェニル基、あるいは
シアノアルキル基である。全体のR3 、R4 の40%以
下がビニル、フェニル、ハロゲン化ビニル、ハロゲン化
フェニルであり、R3 、R4 の60%以上がメチル基で
あるものが好ましい。このような線状有機ポリシロキサ
ンは有機過酸化物を添加して熱処理を施すことにより、
疎らに架橋したシリコーンゴムとすることもできる。
【0163】この線状有機ポリシロキサンには、また次
に示すような架橋剤が添加される。
【0164】 R5 n SiX4-n (III) (式中、nは1〜3の整数であり、R5 はアルキル基、
アリール基、アルケニル基またはこれらの組み合わされ
た一価の基を表し、それらはハロゲン原子、アミン基、
ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリーロキシ基、(メ
タ)アクリロキシ基、チオール基等の官能基を有してい
てもよい。Xは−OH、−OR2 、−OAc、−O−N
=C(R2 )R3 )、−Cl、−Br、−I等の置換基
を表す。ここで、R2 、R3 は先に説明したR5 と同じ
意味でありR2 とR3 はそれぞれ同じであっても異なっ
ていてもよい。またAcはアセチル基を表す。) 架橋剤としては、上記のようないわゆる室温(低温)硬
化型のシリコーンゴムに使われている多官能シラン化合
物をあげることが出来る。例えば、トリメトキシシリル
基、アミノ基、グリシジル基、メタクリル基、アリル
基、ビニル基等を有するアセトキシシラン、ケトオキシ
ムシラン、アルコキシシラン、アミノシラン、アミドシ
ランなどである。
【0165】これらは通常線状有機ポリシロキサンとし
て末端が水酸基であるものと組み合わせて、各々脱酢酸
型、脱オキシム型、脱アルコール型、脱アミン型、脱ア
ミド型のシリコーンゴムとなる。
【0166】このような縮合型の架橋を行うシリコーン
ゴムには、錫、亜鉛、鉛、カルシウム、マンガンなどの
金属カルボン酸塩、例えばラウリン酸ジブチルスズ、ス
ズ(II)オクトエート、ナフテン酸塩など、あるいは塩
化白金酸のような触媒を添加してもよい。
【0167】また、SiH基と−CH=CH−基との付
加反応によって架橋させた付加型シリコーンゴム層も有
用である。ここで用いる付加型シリコーンゴム層は多価
ハイドロジェンオルガノポリシロキサンと、1分子に2
個以上の−CH=CH−結合を有するポリシロキサン化
合物との反応によって得られるもので、望ましくは以下
の成分: (1)1分子中にケイ素原子に直接結合したアルケニル基(望ましくはビニル基 ) を少なくとも2個有するオルガノポリシロキサン 100重量 部 (2)1分子中に少なくともSiH結合2個有するオルガノポリシロキサン 0.1〜1000重量部 (3)付加触媒 0.00001〜10重量部 からなる組成物を架橋硬化したものである。成分(1)
のアルケニル基は分子鎖末端、中間のいずれにあっても
よい。アルケニル基以外の有機基としては、置換もしく
は非置換のアルキル基、アリール基である。成分(1)
には水酸基を微量含有させてもよい。成分(2)は成分
(1)と反応してシリコーンゴム層を形成するが、感光
層に対する接着性の付与の役割を果たす。成分(2)の
水酸基は分子鎖末端、中間のいずれにあっても良い。水
素以外の有機基としては成分(1)と同様のものから選
ばれる。成分(1)と成分(2)の有機基はインキ反発
性向上の点で、総じて基数の60%以上がメチル基であ
ることが好ましい。成分(1)および成分(2)の分子
構造は直鎖状、環状、分岐状いずれでもよく、どちらか
少なくとも一方の分子量が1,000を越えることがゴ
ム物性の面で好ましく、更に成分(1)の分子量が1,
000を越えることが好ましい。
【0168】成分(1)としては、α,ω−ジビニルポ
リジメチルシロキサン、両末端メチル基の(メチルシロ
キサン)(ジメチルシロキサン)共重合体などが例示さ
れ、成分(2)としては、両末端水酸基のポリジメチル
シロキサン、α,ω−ジメチルポリメチルハイドロジェ
ンシロキサン、両末端メチル基の(メチルポリメチルハ
イドロジェンシロキサン)(ジメチルシロキサン)共重
合体、環状ポリメチルハイドロジェンシロキサンなどが
例示される。
【0169】成分(3)の付加触媒は公知のものの中か
ら任意に選ばれるが、特に白金系の化合物が望ましく、
白金単体、塩化白金、オレフィン配位白金等が例示され
る。これらの組成物の硬化速度を制御する目的で、テト
ラシクロ(メチルビニル)シロキサンなどのビニル基含
有オルガノポリシロキサン、炭素ー炭素三重結合のアル
コール、アセトン、メチルエチルケトン、メタノール、
エタノール、プロピレングリコールモノメチルエーテル
などの架橋抑制剤を添加することも可能である。
【0170】これらの組成物の他に、アルケニルトリア
ルコキシシランなどの公知の接着付与剤を添加すること
や、縮合型シリコーンゴム層の組成物である水酸基含有
オルガノポリシロキサン、末端がトリメチルシリル基で
あるジメチルポリシロキサンよりなるシリコーンオイ
ル、末端がトリメチルシリル基であるジメチルポリシロ
キサン、加水分解性官能基含有シラン(もしくはシロキ
サン)を添加してもよい。また、ゴム強度を向上させる
ために、シリカなどの公知の充填剤を添加してもよい。
【0171】シリコーンゴム層の厚さは約0.5〜10
0μm、好ましくは約0.5〜10μmが適当であり、
薄すぎる場合は耐刷力およびインキ反発性の点で問題を
生じることがあり、一方厚すぎる場合は経済的に不利で
あるばかりでなく、現像時シリコーンゴム層を除去しに
くくなり、画像再現性の低下をもたらす。
【0172】以上説明したようにして構成された水なし
平版印刷版原版においては、表面のシリコーンゴム層保
護の目的および露光工程でのネガフイルムの真空密着性
を改善するために、シリコーンゴム層の表面にプレーン
または凹凸処理した薄い保護フィルムをラミネートまた
は薄いプラスチックシート状物を塗布または転写して保
護層とすることもできる。保護フイルム、保護層は露光
工程において有用であるが、現像工程においては、剥離
または溶解によって除去され、印刷工程においては不必
要なものである。
【0173】有用な保護フィルムは紫外線透過性を有
し、100ミクロン以下、好ましくは10ミクロン以下
の厚みを有するもので、その代表例として、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテ
レフタレート、セロファンなどをあげることが出来る。
これら保護フィルムの表面はフィルムとの密着性を改良
するために凹凸加工を施すことが出来る。また、保護フ
ィルムの代わりにコーテイング等の手法で保護層を形成
させておいてもよい。
【0174】本発明で用いられる水なし平版印刷版原版
は、例えば次ぎのようにして製造される。まず支持体の
上に、リバースロールコータ、エアナイフコータ、メー
ヤバーコータなどの通常のコータ、あるいはホエラのよ
うな回転塗布装置を用い、プライマ組成物溶液を塗布、
乾燥、光キュアあるいは熱キュア後、この上に感光層組
成物溶液を塗布、乾燥及び必要に応じて熱キュアする。
必要ならば該感光層上に同様な方法で接着層を塗布、乾
燥後、シリコーンゴム組成物溶液を感光層上または接着
層上に同様の方法で塗布し、乾燥、必要に応じて熱キュ
アし、最後に必要ならば保護フィルムを設ける。
【0175】このようにして製造された水なし平版印刷
版原版は、例えば、光透過性保護フィルムの場合はその
まま、あるいは剥いで、光透過性の劣るフィルムの場合
は剥いでから真空密着されたネガフィルムを通して活性
光線で露光される。この露光工程で用いられる光源は、
紫外線を豊富に発生するものであり、水銀灯、カーボン
アーク灯、キセノンランプ、メタルハライドランプ、タ
ングステンランプ、蛍光灯等を使うことができる。
【0176】次いで、保護フィルムがある時は剥いでか
ら版面を現像液を含んだ現像用パッドでこすると露光部
のシリコーンゴム層のみが除去され、感光層表面が露出
しインキ受容部となる。
【0177】本発明において用いられる現像液として
は、水なし平版印刷版において通常提案されているもの
が使用できる。例えば、水、水に下記の極性溶剤を添加
したもの、脂肪族炭化水素類(ヘキサン、ヘプタン、
“アイソパー”E,G,H(エッソ化学(株)製)ある
いはガソリン、灯油など)、芳香族炭化水素類(トルエ
ン、キシレンなど)あるいはハロゲン化炭化水素類(ト
リクレンなど)に下記の極性溶剤または極性溶剤と水を
添加したもの、あるいは極性溶剤単独が好適である。
【0178】アルコール類(メタノール、エタノール、
プロパノール、ベンジルアルコール、エチレングリコー
ルモノフェニルエーテル、2ーメトキシエタノール、カ
ルビトールモノエチルエーテル、カルビトールモノメチ
ルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピ
レングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリ
コールモノメチルエーテル、ポリエチレングリコールモ
ノメチルエーテル、プロピレングリコール、ポリプロピ
レングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチ
レングリコール等) エーテル類(メチルセロソルブ、
エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、メチルカルビト
ール、エチルカルビトール、ブチルカルビトール、ジオ
キサン等) ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、4ーメチル
ー1,3ージオキソランー2ーオン等) エステル類(酢酸メチル、酢酸エチル、乳酸メチル、乳
酸エチル、乳酸ブチル、セロソルブアセテート、メチル
セロソルブアセテート、カルビトールアセテート、プロ
ピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジメ
チルフタレート、ジエチルフタレート等) その他(トリエチルフォスフェート等) 上記現像液にアニオン界面活性剤、ノニオン界面活性
剤、カチオン界面活性剤や両性イオン界面活性剤等種々
の界面活性剤、およびアルカリ剤等を添加したものも使
用する事が出来る。アルカリ剤としては、例えば炭酸ナ
トリウム、ケイ酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、ホウ酸ナトリウム等の無機アルカリ剤、あ
るいはモノ、ジ、またはトリエタノールアミン、モノ、
ジ、またはトリメチルアミン、モノ、ジ、またはトリエ
チルアミン、モノ、またはジイソプロピルアミン、n−
ブチルアミン、モノ、ジ、またはトリイソプロパノール
アミン、エチレンイミン、エチレンジイミン等の有機ア
ミン化合物等が挙げられる。
【0179】また、クリスタルバイオレット、アストラ
ゾンレッド等の染料を現像液に加えて現像と同時に画線
部の染色を行うことも出来る。あるいは現像後の版を染
色液に浸漬することにより後処理として染色する事もで
きる。
【0180】現像方法としては、手による現像でも公知
の現像装置による現像でもよいが好ましくは前処理部と
現像部、及び後処理部がこの順に設けられている現像装
置を用いるのが良い。
【0181】
【実施例】以下実施例によって本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0182】実施例1 厚さ0.3mmのアルミ板(住友金属(株)製)に下記
のプライマ組成物をバーコーターを用いて塗布し、10
0℃で30秒間乾燥した後、2.8kW超高圧水銀灯を
用いて200mJ/cm2 の全面露光を行った。プライ
マ層の乾燥膜厚は5μmとした。
【0183】 (a)ヘキサメチレンジイソシアネート/エチレングリコール/アリルアルコー ルをモル比3/2/2で反応させて得られたアリルウレタン類。
【0184】 75重量部 (b)ペンタエリスリトールテトラチオグリコール 25重量部 (c)ベンゾフェノン 3重量部 (d)HQME 0.01重量部 (e)メチルエチルケトン 100重量部 (f)1,4−ジオキサン 400重量部 続いてこのプライマ層上に下記の感光層組成物をバーコ
ータを用いて塗布し、110℃の熱風中で1分間乾燥し
て厚さ1.5μmの感光層を設けた。
【0185】 (a)1,2−ナフトキノンー2ージアジド−5−スルホン酸 クロライドとフェノ−ルホルムアルデヒドノボラック樹脂 (住友デュレズ製:“スミライトレジン”PR50622) の部分エステル化物 (元素分析法によるエステル化度36%) 70重量部 (b)4,4´−ジフェニルメタンジイソシアネート 21重量部 (c)ポリウレタン樹脂“ミラクトラン”P22S (日本ミラクトラン(株)製) 30重量部 (d)ジブチル錫ジアセテート 0.2重量部 (e)P−トルエンスルホン酸 0.8重量部 (f)テトラヒドロフラン 800重量部 次いでこの感光層の上に下記の組成を有するシリコーン
ゴム組成物を回転塗布後、115℃、露点30℃、3.
5分間湿熱硬化させて2μmのシリコーンゴム層を設け
た。
【0186】 (a)ポリジメチルシロキサン (分子量約25,000、末端水酸基) 100重量部 (b)ビニルトリ(メチルエチルケトオキシム)シラン 10重量部 (c)“アイソパーE”(エクソン化学(株)製) 1400重量部 上記のようにして得られた積層板に、厚さ10μmのポ
リプロピレンフィルム“トレファン”(東レ(株)製)
をカレンダーローラーを用いてラミネートし、水なし平
版印刷版原版を得た。
【0187】かかる印刷原版にメタルハライドランプ
(岩崎電気(株)製アイドルフィン2000)を用い、
UVメーター(オーク製作所製、ライトメジャータイプ
UV−402A)で11mW/cm2 の照度で6秒間全
面露光を施した。
【0188】上記のようにして得られた印刷用原版に1
50線/インチの網点画像を持つネガフィルムを真空密
着し、上記のメタルハライドランプを用い、1mの距離
から60秒間露光した。
【0189】次いで上記の露光済版の“トレファン”を
剥離し、室温32℃、湿度80%の条件で、TWL−1
160K(東レ(株)製水なし平版の自動現像機)を使
用し前処理液として“NP−1”(東レ(株)製水なし
平版ネガ用前処理液)および後処理液として“NA−
1”(東レ(株)製水なし平版ネガ用後処理液)を使用
して現像処理を行った。現像処理により画像露光された
部分のシリコーンゴム層のみが除去され、感光層表面が
露出した。一方、全面露光のみがなされた非画像部分は
シリコーンゴム層が強固に残存しており、ネガフィルム
を忠実に再現した画像が得られた。
【0190】得られた印刷版を、オフセット印刷機(小
森スプリント4色機)に取り付け、大日本インキ化学工
業(株)製“ドライオカラー”墨、藍、紅、黄インキを
用いて、上質紙(62.5g/菊)にて印刷をおこない
耐刷テストを行った。印刷物の汚れおよび印刷終了後の
版面のシリコーンゴム層の損傷状態を目視観察すること
によって評価した。このサンプルにおいては、16万枚
印刷を行ったところ、良好な印刷物が刷れ、印刷終了後
の印刷版を検査したが印刷版の損傷は軽微であった。
【0191】接着性の評価に関しては、露光、現像後の
版を90゜折り曲げ、プライマ層と基板およびプライマ
層と感光層との接着性を目視観察することで判断した。
【0192】このサンプルにおいては、なんら問題は生
じなかった。
【0193】また、印刷版原版を作製した後、60℃、
相対湿度80%の雰囲気下で2週間保存したものを、経
時後の平版印刷版原版とし、同様の評価を行った。
【0194】実施例2 実施例1で用いたのと同じアルミ板に下記のプライマ組
成物をバーコーターを用いて塗布し、100℃で30秒
間乾燥した後、2.8kW超高圧水銀灯を用いて200
mJ/cm2 の全面露光を行った。プライマ層の乾燥膜
厚は5μmとした。
【0195】 (a)ヘキサメチレンジイソシアネート/エチレングリコール/アリルアルコー ルをモル比3/2/2で反応させて得られたアリルウレタン類。
【0196】 73重量部 (b)ペンタエリスリトールテトラチオグリコール 27重量部 (c)“サンプレンLQ−T1331” (三洋化成工業(株)製 ポリウレタン樹脂) 10重量部 (d)4,4’−ジエチルアミノベンゾフェノン 3重量部 (e)ベンゾフェノン 3重量部 (f)酸化チタン 8重量部 (g)HQME 0.01重量部 (h)メチルエチルケトン 100重量部 (i)1,4−ジオキサン 400重量部 さらに実施例1と同様にして感光層、シリコーンゴム層
を塗設した後カバーフィルムをラミネートして水なし平
版印刷原版を得た。また、実施例1と同様の評価を行っ
たところ耐刷性、接着性ともに良好な結果となった。
【0197】実施例3 実施例1で用いたのと同じアルミ板に下記のプライマ組
成物をバーコーターを用いて塗布し、100℃で30秒
間乾燥した後、2.8kW超高圧水銀灯を用いて200
mJ/cm2 の全面露光を行った。プライマ層の乾燥膜
厚は5μmとした。
【0198】 (a)ヘキサメチレンジイソシアネート/エチレングリコール/アリルアルコー ルをモル比3/2/2で反応させて得られたアリルウレタン類。
【0199】 53重量部 (b)“アクチレーン330” 20重量部 (日本シーベルヘグナー(株)製 エポキシアクリレート) (c)ペンタエリスリトールテトラチオグリコール 27重量部 (d)“サンプレンLQ−T1331” (三洋化成工業(株)製 ポリウレタン樹脂) 10重量部 (e)4,4’−ジエチルアミノベンゾフェノン 3重量部 (f)ベンゾフェノン 3重量部 (g)酸化チタン 8重量部 (h)HQME 0.01重量部 (i)1,4−ジオキサン 400重量部 (j)メチルエチルケトン 100重量部 さらに実施例1と同様にして感光層、シリコーンゴム層
を塗設した後カバーフィルムをラミネートして水なし平
版印刷原版を得た。また、実施例1と同様の評価を行っ
たところ耐刷性、接着性ともに良好な結果となった。
【0200】実施例4 実施例1で用いたのと同じアルミ板に下記のプライマ組
成物をバーコーターを用いて塗布し、100℃で30秒
間乾燥した後、2.8kW超高圧水銀灯を用いて200
mJ/cm2 の全面露光を行った。プライマ層の乾燥膜
厚は5μmとした。
【0201】 (a)ヘキサメチレンジイソシアネート/エチレングリコール/アリルアルコー ルをモル比3/2/2で反応させて得られたアリルウレタン類。
【0202】 37重量部 (b)“アクチレーン330” 50重量部 (日本シーベルヘグナー(株)製 エポキシアクリレート) (c)ペンタエリスリトールテトラチオグリコール 13重量部 (d)“サンプレンLQ−T1331” (三洋化成工業(株)製 ポリウレタン樹脂) 10重量部 (e)4,4’−ジエチルアミノベンゾフェノン 3重量部 (f)ベンゾフェノン 3重量部 (g)酸化チタン 8重量部 (h)HQME 0.01重量部 (i)1,4−ジオキサン 400重量部 (j)メチルエチルケトン 100重量部 さらに実施例1と同様にして感光層、シリコーンゴム層
を塗設した後カバーフィルムをラミネートして水なし平
版印刷原版を得た。また、実施例1と同様の評価を行っ
たところ耐刷性、接着性ともに良好な結果となった。
【0203】実施例5 実施例1で用いたのと同じアルミ板に下記のプライマ組
成物をバーコーターを用いて塗布し、100℃で30秒
間乾燥した後、2.8kW超高圧水銀灯を用いて200
mJ/cm2 の全面露光を行った。プライマ層の乾燥膜
厚は5μmとした。
【0204】 (a)トルエンジイソシアネート/エチレングリコール/アリルアルコールをモ ル比3/2/2で反応させて得られたアリルウレタン類。
【0205】 72重量部 (b)ペンタエリスリトールテトラチオグリコール 28重量部 (c)“サンプレンLQ−T1331” (三洋化成工業(株)製 ポリウレタン樹脂) 10重量部 (d)4,4’−ジエチルアミノベンゾフェノン 3重量部 (e)ベンゾフェノン 3重量部 (f)酸化チタン 8重量部 (g)HQME 0.01重量部 (h)メチルエチルケトン 100重量部 (i)1,4−ジオキサン 400重量部 さらに実施例1と同様にして感光層、シリコーンゴム層
を塗設した後カバーフィルムをラミネートして水なし平
版印刷原版を得た。また、実施例1と同様の評価を行っ
たところ耐刷性、接着性ともに良好な結果となった。
【0206】実施例6 実施例1で用いたのと同じアルミ板に下記のプライマ組
成物をバーコーターを用いて塗布し、100℃で30秒
間乾燥した後、2.8kW超高圧水銀灯を用いて200
mJ/cm2 の全面露光を行った。プライマ層の乾燥膜
厚は5μmとした。
【0207】 (a)トルエンジイソシアネート/エチレングリコール/アリルアルコールをモ ル比3/2/2で反応させて得られたアリルウレタン類。
【0208】 52重量部 (b)“アクチレーン330” 20重量部 (日本シーベルヘグナー(株)製 エポキシアクリレート) (c)ペンタエリスリトールテトラチオグリコール 28重量部 (d)“サンプレンLQ−T1331” (三洋化成工業(株)製 ポリウレタン樹脂) 10重量部 (e)4,4’−ジエチルアミノベンゾフェノン 3重量部 (f)ベンゾフェノン 3重量部 (g)酸化チタン 8重量部 (h)HQME 0.01重量部 (i)1,4−ジオキサン 400重量部 (j)メチルエチルケトン 100重量部 さらに実施例1と同様にして感光層、シリコーンゴム層
を塗設した後カバーフィルムをラミネートして水なし平
版印刷原版を得た。また、実施例1と同様の評価を行っ
たところ耐刷性、接着性ともに良好な結果となった。
【0209】実施例7 実施例1で用いたのと同じアルミ板に下記のプライマ組
成物をバーコーターを用いて塗布し、100℃で30秒
間乾燥した後、2.8kW超高圧水銀灯を用いて200
mJ/cm2 の全面露光を行った。プライマ層の乾燥膜
厚は5μmとした。
【0210】 (a)トルエンジイソシアネート/エチレングリコール/アリルアルコールをモ ル比3/2/2で反応させて得られたアリルウレタン類。
【0211】 37重量部 (b)“アクチレーン330” 50重量部 (日本シーベルヘグナー(株)製 エポキシアクリレート) (c)ペンタエリスリトールテトラチオグリコール 13重量部 (d)“サンプレンLQ−T1331” (三洋化成工業(株)製 ポリウレタン樹脂) 10重量部 (e)4,4’−ジエチルアミノベンゾフェノン 3重量部 (f)ベンゾフェノン 3重量部 (g)酸化チタン 8重量部 (h)HQME 0.01重量部 (i)1,4−ジオキサン 400重量部 (j)メチルエチルケトン 100重量部 さらに実施例1と同様にして感光層、シリコーンゴム層
を塗設した後カバーフィルムをラミネートして水なし平
版印刷原版を得た。また、実施例1と同様の評価を行っ
たところ耐刷性、接着性ともに良好な結果となった。
【0212】実施例8 実施例1で用いたのと同じアルミ板に下記のプライマ組
成物をバーコーターを用いて塗布し、100℃で30秒
間乾燥した後、2.8kW超高圧水銀灯を用いて200
mJ/cm2 の全面露光を行った。プライマ層の乾燥膜
厚は5μmとした。
【0213】 (a)“オプトマーBY−310B” 100重量部 (旭電化工業(株)製 エン−チオール系一液型UV硬化塗料) (b)“サンプレンLQ−T1331” 10重量部 (三洋化成工業(株)製 ポリウレタン樹脂) (c)酸化チタン 8重量部 (d)メチルエチルケトン 100重量部 (e)1,4−ジオキサン 400重量部 さらに実施例1と同様にして感光層、シリコーンゴム層
を塗設した後カバーフィルムをラミネートして水なし平
版印刷原版を得た。また、実施例1と同様の評価を行っ
たところ耐刷性、接着性ともに良好な結果となった。
【0214】実施例9 実施例1で用いたのと同じアルミ板に下記のプライマ組
成物をバーコーターを用いて塗布し、100℃で30秒
間乾燥した後、2.8kW超高圧水銀灯を用いて200
mJ/cm2 の全面露光を行った。プライマ層の乾燥膜
厚は5μmとした。
【0215】 (a)“オプトマーBYX−304−17” 100重量部 (旭電化工業(株)製 エン−チオール系一液型UV硬化塗料) (b)“サンプレンLQ−T1331” 10重量部 (三洋化成工業(株)製 ポリウレタン樹脂) (c)酸化チタン 8重量部 (d)メチルエチルケトン 100重量部 (e)1,4−ジオキサン 400重量部 さらに実施例1と同様にして感光層、シリコーンゴム層
を塗設した後カバーフィルムをラミネートして水なし平
版印刷原版を得た。また、実施例1と同様の評価を行っ
たところ耐刷性、接着性ともに良好な結果となった。
【0216】実施例10 実施例1で用いたのと同じアルミ板に下記のプライマ組
成物をバーコーターを用いて塗布し、100℃で30秒
間乾燥した後、2.8kW超高圧水銀灯を用いて200
mJ/cm2 の全面露光を行った。プライマ層の乾燥膜
厚は5μmとした。
【0217】 (a)“オプトマーBY−310B” 50重量部 ( 旭電化工業(株)製 エン−チオール系一液型UV硬化塗料) (b)“アクチレーン330” 50重量部 (日本シーベルヘグナー(株)製 エポキシアクリレート) (c)“サンプレンLQ−T1331” 10重量部 (三洋化成工業(株)製 ポリウレタン樹脂) (d)4,4’−ジエチルアミノベンゾフェノン 1重量部 (e)ベンゾフェノン 2重量部 (f)酸化チタン 8重量部 (g)HQME 0.01重量部 (h)メチルエチルケトン 100重量部 (i)1,4−ジオキサン 400重量部 さらに実施例1と同様にして感光層、シリコーンゴム層
を塗設した後カバーフィルムをラミネートして水なし平
版印刷原版を得た。また、実施例1と同様の評価を行っ
たところ耐刷性、接着性ともに良好な結果となった。
【0218】実施例11 実施例1で用いたのと同じアルミ板に下記のプライマ組
成物をバーコーターを用いて塗布し、100℃で30秒
間乾燥した後、2.8kW超高圧水銀灯を用いて200
mJ/cm2 の全面露光を行った。プライマ層の乾燥膜
厚は5μmとした。
【0219】 (a)“オプトマーBYX−304−17” 50重量部 (旭電化工業(株)製 エン−チオール系一液型UV硬化塗料) (b)“アクチレーン330” 50重量部 (日本シーベルヘグナー(株)製 エポキシアクリレート) (c)“サンプレンLQ−T1331” 10重量部 (三洋化成工業(株)製 ポリウレタン樹脂) (d)4,4’−ジエチルアミノベンゾフェノン 1重量部 (e)ベンゾフェノン 2重量部 (f)酸化チタン 8重量部 (g)HQME 0.01重量部 (h)メチルエチルケトン 100重量部 (i)1,4−ジオキサン 400重量部 さらに実施例1と同様にして感光層、シリコーンゴム層
を塗設した後カバーフィルムをラミネートして水なし平
版印刷原版を得た。また、実施例1と同様の評価を行っ
たところ耐刷性、接着性ともに良好な結果となった。
【0220】実施例12 実施例1で用いたのと同じアルミ板上に実施例1と同じ
組成、同じ膜厚のプライマ層を同じ方法で形成した。そ
の後、下記の組成を有する光重合性感光液をバーコータ
ーで塗布し、100℃で1分間加熱乾燥し、厚さ4g/
2 の感光層を設けた。
【0221】 (a)アジピン酸とヘキサン−1,6−ジオ−ル、2,2− 50重量部 ジメチルプロパン−1,3−ジオールとのポリエステ ルポリオールとイソホロンジイソシアネートとの反応 によって得られたポリウレタン (b)ペンタオキシプロピレンジアミン/グリシジルメタク 15重量部 リレート/メチルグリシジルエーテル=1/3/1 mol比付加反応物 (c)m−キシリレンジアミン/グリシジルメタクリレート 15重量部 /メチルグリシジルエーテル=1/2/2mol比付 加反応物 (d)CH2 =CHCOO−(C2 4 O)14−COCH=CH2 10重量部 (e)m−キシリレンジアミン/グリシジルメタクリレート 2重量部 /3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン =1/3/1mol比付加反応物 (f)ミヒラー氏ケトン 2重量部 (g)2,4−ジエチルチオキサントン 4重量部 (h)ビクトリアピュアブルーBOHナフタレンスルフォン酸塩0.5重量部 (i)マレイン酸 0.5重量部 (j)プロピレングリコールモノメチルエーテル 800重量部 次いでこの感光層の上に下記の組成を有するシリコーン
ゴム組成物をバーコーターで塗布した後、115℃で2
分間湿熱硬化させて2.0μmのシリコーンゴム層を設
けた。
【0222】 (a)ポリジメチルシロキサン (分子量約35,000、末端水酸基) 100重量部 (b)エチルトリアセトキシシラン 12重量部 (c)ジブチル錫ジアセテート 0.1重量部 (d)“アイソパーG”(エクソン化学(株)製) 1200重量部 上記のようにして得られた積層板に、厚さ12μmの片
面マット化2軸延伸ポリプロピレンフィルムをマット化
されていない面がシリコーンゴム層と接するようにして
カレンダーローラーを用いてラミネートし、ポジ型の水
なし平版印刷版原版を得た。
【0223】その後、印刷用原版に150線/インチの
網点画像を持つポジフィルムを真空密着し、メタルハラ
イドランプを用い、1mの距離から60秒間露光した。
【0224】次いで上記の露光済版のカバーフィルムを
剥離し、室温25℃、湿度80%の条件で、TWL11
60K(東レ(株)製水なし平版印刷版の自動現像機)
を用いて搬送速度60cm/minで現像を行った。こ
こで前処理液として“PP−F”(東レ(株)製 ポジ
型水なし平版用前処理液)、後処理液として“PA−
F”(東レ(株)製 ポジ型水なし平版用後処理液)を
用いた。
【0225】得られた印刷版については実施例1と同様
の評価を行った。
【0226】実施例13〜17 実施例4、実施例5、実施例7、実施例10および実施
例11で得られたプライマ層の上に、実施例12と同じ
組成、同じ膜厚の感光層およびシリコーンゴム層を塗設
し、実施例12と同様にカバーフィルムをラミネートし
てポジ型水なし平版印刷版原版を作製しそれぞれ実施例
13、実施例14、実施例15、実施例16および実施
例17とした。それぞれの版についての露光、現像、評
価は実施例12と同様に行った。
【0227】実施例18 実施例1で用いたのと同じアルミ板上に実施例7と同じ
組成、同じ膜厚のプライマ層を同じ方法で形成した。そ
の後、下記の組成を有する光架橋性感光液を塗布し、1
00℃で1分間加熱乾燥し、厚さ0.5g/m2 の感光
層を設けた。
【0228】 (a)p−フェニレンジアクリル酸エステルと1,4−ジヒドロ 10重量部 キシエチルオキシシクロヘキサンとの1:1重縮合による 感光性不飽和ポリエステル (b)1−メチル−2−ベンゾイルメチレン−β−ナフトチアゾリン4重量部 (c)“スミトーンシアニンブルーVH514” 2重量部 (住友化学(株)製 フタロシアニンブルー顔料) (d)メチルセロソルブアセテート 600重量部 (e)トルエン 300重量部 次いでこの感光層の上に実施例1と同じ組成のシリコー
ンゴム層を同じ方法で塗設し、同じ方法で処理した後、
評価を行った。
【0229】実施例19、20 実施例10および実施例11で得られたプライマ層の上
に、実施例18と同じ組成、同じ膜厚の感光層およびシ
リコーンゴム層を塗設し、実施例18と同様にカバーフ
ィルムをラミネートしてポジ型水なし平版印刷版原版を
作製しそれぞれ実施例19および実施例20とした。そ
れぞれの版についての露光、現像、評価は実施例12と
同様に行った。
【0230】実施例21 実施例4で得られたプライマ層の上に、実施例1と同じ
組成、同じ膜厚の感光層を塗設した後、下記組成のシリ
コーンゴム 次いでこの感光層の上に下記の組成を有するシリコーン
ゴム液を、バーコーターを用いて塗布した後、120℃
で4分間加熱硬化させて2.0μmのシリコーンゴム層
を設けた。
【0231】 (a)両末端ビニル基ポリジメチルシロキサン(重合度〜700) 100重量部 (b)(CH 3 ) 3 Si-O-(Si(CH 3 ) 2 -O) 30-(SiH(CH3 )-O)10-Si(CH3 ) 3 10重量部 (c)塩化白金酸/メチルビニルサイクリックス錯体 0.1重量部 (d)アセチルアセトンアルコール 0.1重量部 (e)ポリジメチルシロキサン(重合度〜8000) 10重量部 (f)“アイソパーE”(エクソン化学(株)製) 1000重量部 上記のようにして得られた積層板に、実施例1と同様に
してカバーフィルムをラミネートしてネガ型水なし平版
印刷版原版を得た。次に実施例1と同様にして全面露光
処理を施した後、150線/インチの網点画像を持つネ
ガフィルムを用いて画像露光を行い、実施例1と同様に
現像を行った。得られた刷版を実施例1と同様にして評
価を行った。
【0232】実施例22〜24 実施例7、実施例10および実施例11で得られたプラ
イマ層の上に、実施例1と同じ組成、同じ膜厚の感光層
を塗設し、次に実施例21と同じ組成、同じ膜厚のシリ
コーンゴム層を塗設した後実施例21と同様にカバーフ
ィルムのラミネート、全面露光を施してネガ型水なし平
版印刷版原版を作製した。得られた版をそれぞれ実施例
22、実施例23および実施例24とした。それぞれの
版についての露光、現像、評価は実施例21と同様に行
った。
【0233】実施例25 実施例4で得られたプライマ層の上に、実施例12と同
じ組成、同じ膜厚の感光層を塗設し、次に実施例21と
同じ組成、同じ膜厚のシリコーンゴム層を塗設した後実
施例12と同様にカバーフィルムをラミネートしてポジ
型水なし平版印刷版原版を作製した。露光、現像、評価
は実施例12と同様に行った。
【0234】実施例26〜28 実施例7、実施例10および実施例11で得られたプラ
イマ層の上に、実施例12と同じ組成、同じ膜厚の感光
層を塗設し、次に実施例21と同じ組成、同じ膜厚のシ
リコーンゴム層を塗設した後実施例12と同様にカバー
フィルムのラミネートしてポジ型水なし平版印刷版原版
を作製した。得られた版をそれぞれ実施例26、実施例
27および実施例28とした。それぞれの版についての
露光、現像、評価は実施例12と同様に行った。
【0235】比較例1 実施例1で用いたのと同じアルミ板上に下記の組成を有
するプライマ液をバーコーターで塗布し、100℃で3
0秒間乾燥した後、2.8kW超高圧水銀灯を用いて2
00mJ/cm2 の全面露光を行った。プライマ層の乾
燥膜厚は5μmとした。
【0236】 (a)“アクチレーン330” 100重量部 (日本シーベルヘグナー(株)製 エポキシアクリレート) (b)“サンプレンLQ−T1331” 10重量部 (三洋化成工業(株)製 ポリウレタン樹脂) (c)4,4’−ジエチルアミノベンゾフェノン 3重量部 (d)酸化チタン 8重量部 (e)HQME 0.01重量部 (f)メチルエチルケトン 100重量部 (g)1,4−ジオキサン 400重量部 さらに実施例1と同様にして感光液を塗布したところ、
プライマ層の硬化が不充分であったため感光液によりプ
ライマ層が溶解して感光層を塗設することができなかっ
た。
【0237】シリコーンゴム層を塗設した後カバーフィ
ルムをラミネートし、全面露光処理を施してネガ型水な
し平版印刷原版を得た。次に実施例1と同様の評価を行
ったところ版を折り曲げた部分からプライマ層が破断
し、剥離した。
【0238】比較例2 プライマ層の全面露光の露光量を800mJ/cm2
した以外は比較例1と同様にしてプライマ層を塗設し
た。次に実施例1と同様にして感光層、シリコーンゴム
層を塗設した後カバーフィルムをラミネートし、全面露
光処理を施してネガ型水なし平版印刷原版を得た。次に
実施例1と同様の評価を行ったところ版を折り曲げた部
分からプライマ層が破断し、剥離した。
【0239】比較例3 実施例1で用いたのと同じアルミニウム板上に下記組成
のプライマ層組成物を乾燥重量で4g/m2 となるよう
に塗布し、100℃で2分間乾燥させ、2.8kWの超
高圧水銀灯を用いて800mJ/cm2 の全面露光を行
った。その後、実施例1と同様の感光層、シリコーンゴ
ム層を同様に塗布し、同様に製版して、同様の評価を行
った。
【0240】 (a)“ゴーセラックUV2000B” 10重量部 (日本合成化学工業(株)製、ウレタンアクリレート樹脂 分子量17000) (b)トリメチロールプロパントリエトキシトリアクリレート 8重量部 (c)2,4−ジエチルチオキサントン 0.4重量部 (d)p−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル 0.4重量部 (e)酸化チタン 0.12重量部 (f)メチルエチルケトン 30重量部 (g)プロピレングリコールモノメチルエーテル 20重量部 (h)“FC430” 0.01重量部 (3M社製、フッ素系界面活性剤) このようにして得られた水なし平版を評価した結果、折
り曲げた部分からプライマ層が基板から剥離した。
【0241】比較例4 比較例3のプライマ層とアルミニウム基板との接着性を
向上させるためプライマ層成分に新たにγーアミノプロ
ピルトリエトキシシランを5重量部添加した以外は比較
例3と同様にして版を作製した。実施例1と同様に版性
能を評価したところ、比較例4に比べ若干接着性は改善
されたが、保存安定性が悪いという問題が生じた。
【0242】比較例5 実施例1で用いたのと同じアルミニウム板上に下記組成
のプライマ層組成物を乾燥重量で4g/m2 となるよう
に塗布し、100℃で2分間乾燥させ、2.8kWの超
高圧水銀灯を用いて800mJ/cm2 の全面露光を行
った。その後、実施例1と同様の感光層、シリコーンゴ
ム層を同様に塗布し、同様に製版して、同様の評価を行
った。
【0243】 (a)2ーヒドロキシエチルメタクリレート/ブチル 100重量部 メタクリレートのモル比30/70の共重合樹脂 (Mw=4.0×104 ) (b)“UA−306H” 30重量部 (共栄社油脂社製ウレタンアクリレート) (c)ペンタエリスリトールテトラアクリレート 30重量部 (d)“DETX”(日本化薬社製) 3重量部 (e)“EPA”(日本化薬社製) 3重量部 (f)“ケットイエロー402” 8重量部 (大日本インキ工業(株)製、黄色顔料) (g)酸化亜鉛(平均粒度:0.12μ) 20重量部 (h)乳酸メチル 600重量部 このようにして得られた水なし平版を評価した結果、折
り曲げた部分からプライマ層が基板から剥離した。
【0244】比較例6 比較例5のプライマ層とアルミニウム基板との接着性を
向上させるためプライマ層成分にγーアミノプロピルト
リエトキシシランを10重量部添加した以外は比較例5
と同様にして版を作製した。実施例1と同様に版性能を
評価したところ、比較例5に比べ若干接着性は改善され
たが、保存安定性が悪いという問題が生じた。
【0245】比較例7 実施例1で用いたのと同じアルミニウム板上に下記組成
のプライマ層組成物をバーコーターを用いて塗布し、8
5℃で3分間乾燥させた後、2.8kW超高圧水銀灯を
用いて1000mJ/cm2 の全面露光を行った。さら
に、100℃で4分間乾燥して厚さ3μmのプライマ層
を形成した。その後、実施例1と同様の感光層、シリコ
ーンゴム層を同様に塗布し、同様に製版して、同様の評
価を行った。
【0246】 (a)“アローニクス M−8060 30重量部 オリゴエステルアクリレート” (東亞合成(株)製多官能モノマ) (b)“デナコール DA−314” 70重量部 (ナガセ化成(株)製、エポキシアクリレート) (c)“カヤマー PM−2” 5重量部 (日本化薬(株)製 2官能性モノマ) (d)“レオドール TWO120 5重量部 ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート” (花王(株)製 界面活性剤) (e)“DETX”(日本化薬(株)製 光重合開始剤) 3重量部 (f)“EPA”(日本化薬(株)製 光重合促進剤) 3重量部 このようにして得られた水なし平版を評価した結果、初
期では接着性に問題は無かったが、強制保存後では折り
曲げた部分からプライマ層が基板から剥離した。
【0247】比較例8〜13 比較例2〜比較例7で得られたプライマ層の上に、実施
例12と同じ組成、同じ膜厚の感光層、シリコーンゴム
層を塗設した後実施例12と同様にカバーフィルムのラ
ミネートしてポジ型水なし平版印刷版原版を作製した。
得られた版をそれぞれ比較例8〜比較例13とした。そ
れぞれの版についての露光、現像、評価は実施例12と
同様に行った。
【0248】比較例14〜17 比較例2、比較例4、比較例6および比較例7で得られ
たプライマ層の上に、実施例18と同じ組成、同じ膜厚
の感光層、シリコーンゴム層を塗設した後実施例18と
同様にカバーフィルムのラミネートしてポジ型水なし平
版印刷版原版を作製した。得られた版をそれぞれ比較例
14、比較例15、比較例16および比較例17とし
た。それぞれの版についての露光、現像、評価は実施例
18と同様に行った。
【0249】比較例18〜21 比較例2、比較例4、比較例6および比較例7で得られ
たプライマ層の上に、実施例21と同じ組成、同じ膜厚
の感光層、シリコーンゴム層を塗設した後実施例21と
同様にカバーフィルムのラミネートしてポジ型水なし平
版印刷版原版を作製した。得られた版をそれぞれ比較例
18、比較例19、比較例20および比較例21とし
た。それぞれの版についての露光、現像、評価は実施例
21と同様に行った。
【0250】比較例22〜25 比較例2、比較例4、比較例6および比較例7で得られ
たプライマ層の上に、実施例25と同じ組成、同じ膜厚
の感光層、シリコーンゴム層を塗設した後実施例25と
同様にカバーフィルムのラミネートしてポジ型水なし平
版印刷版原版を作製した。得られた版をそれぞれ比較例
22、比較例23、比較例24および比較例25とし
た。それぞれの版についての露光、現像、評価は実施例
25と同様に行った。
【0251】実施例1〜28および比較例1〜25の評
価結果を表1に示す。
【0252】
【表1】 表1に示すとおり本発明のプライマ層は少ない露光量で
硬化し、基板との接着性、耐刷性、保存安定性に優れる
ことがわかる。
【0253】
【発明の効果】本発明の水なし平版印刷版原版は上述の
ごとく構成したので、プライマ層硬化の為の露光量を低
減させることができ、プライマ層と基板との接着性、耐
刷性、保存安定性に優れ、同時に生産効率に優れ経済的
に有利となる水なし平版印刷版原版を得ることができ
る。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に少なくともプライマ層、感光層、
    インキ反発層をこの順に有する水なし平版印刷版原版に
    おいて、該プライマ層が少なくとも、チオール基を有す
    る化合物と炭素−炭素不飽和基を有する化合物を含有し
    ていることを特徴とする水なし平版印刷版原版。
  2. 【請求項2】プライマ層が、少なくとも光開始剤を含有
    していることを特徴とする請求項1記載の水なし平版印
    刷版原版。
  3. 【請求項3】プライマ層が少なくとも(a)光開始剤、
    (b)エポキシアクリレート化合物を含有していること
    を特徴とする請求項1記載の水なし平版印刷版原版。
  4. 【請求項4】プライマ層が少なくとも(a)光開始剤、
    (b)エポキシアクリレート化合物および(c)バイン
    ダーポリマを含有していることを特徴とする請求項1記
    載の水なし平版印刷版原版。
  5. 【請求項5】プライマ層が、感光層の塗布前に硬化され
    ていることを特徴とする請求項1〜4記載の水なし平版
    印刷版原版。
  6. 【請求項6】プライマ層が、感光層の塗布前に光硬化さ
    れていることを特徴とする請求項1〜4記載の水なし平
    版印刷版原版。
  7. 【請求項7】感光層が、エチレン性不飽和化合物、ジア
    ゾ化合物、キノンジアジド化合物の群から選ばれる少な
    くとも1つの化合物を含有することを特徴とする請求項
    1〜6いずれか記載の水なし平版印刷版原版。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれかに記載の水なし平
    版印刷版原版を選択的に露光現像してなる水なし平版印
    刷版。
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