JPH1060964A - 水栓金具の取付け構造及び筒状プラグ - Google Patents

水栓金具の取付け構造及び筒状プラグ

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JPH1060964A
JPH1060964A JP23930596A JP23930596A JPH1060964A JP H1060964 A JPH1060964 A JP H1060964A JP 23930596 A JP23930596 A JP 23930596A JP 23930596 A JP23930596 A JP 23930596A JP H1060964 A JPH1060964 A JP H1060964A
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憲男 水口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水栓金具の取付け作業を簡単に行え、非熟練
者でも信頼性の高い防水施工を行えるようにする。 【解決手段】 水栓金具Aの筒状プラグ40を給水用配
管に接続される配管ソケット10に嵌入すると、可動筒
20が後退してロックボール22が外周側へ退避した
後、ロックボール22が圧縮コイルバネ23の付勢によ
り傾斜面17で内周側へ押されてロック溝41に嵌合
し、ロック状態となる。即ちワンタッチ操作で水栓金具
Aを給水用配管に取り付けることができる。筒状プラグ
40と配管ソケット10の隙間は全周に亘って切れ目の
ないOリング27と保護パッキン29によってシールさ
れるから、非熟練者でも確実に防水施工ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水栓金具を給水用
配管に接続するための水栓金具の取付け構造及び筒状プ
ラグに関するものである。
【0002】
【従来の技術】水栓金具を給水用配管に接続する場合、
従来は、給水用配管が接続される配管ソケットを壁に貫
通させて固定し、水栓金具には筒状プラグを一体に形成
し、配管ソケットの内周のテーパ状の雌ねじ部に筒状プ
ラグの外周のテーパ状の雄ネジ部を螺合する方法が採ら
れていた。雌ねじ部の外周にはシールテープが巻き付け
られ、双方のネジ山の間の隙間を埋めることによって防
水を図るようにしてある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の方法では、
取り付けに際して水栓金具を難度も回転させる必要があ
るため、作業に手間と時間がかかっていた。しかも、配
管ソケットと筒状プラグの間の防水は、シールテープを
巻いてはいるものの、基本的に螺旋同士の接触によって
行うために全周に亘って切れ目なく密着することはでき
ず、確実な防水性を確保するためにはシールテープの巻
き付けに高度の熟練度が必要とされていた。
【0004】本願発明は上記事情に鑑みて創案されたも
のであって、水栓金具の取付け作業を簡単に行うことが
できると共に、非熟練者でも信頼性の高い防水施工を行
うことができる水栓金具の取付け構造を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、給水
用配管または給湯用配管が接続可能な配管ソケットと、
水栓金具に設けられる筒状プラグとを備え、配管ソケッ
トに筒状プラグを嵌合することにより水栓金具を給水用
配管または給湯用配管に取り付けるものであって、筒状
プラグの配管ソケットへの嵌合に伴ってその筒状プラグ
を嵌合状態に保持するためのロック手段と、嵌合された
筒状プラグと配管ソケットとの間で全周に亘って挟圧さ
れることによりその筒状プラグと配管ソケットとの隙間
を防水状態にするリング状のシール手段とを備えたとこ
ろに特徴を有する。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、ロック手段が、配管ソケットを構成する筒本体と、
その筒本体の内周に沿ってロック位置と解除位置との間
で軸方向に移動可能な可動筒と、この可動筒をロック位
置側へ付勢する付勢部材と、可動筒に径方向への変位可
能に設けたロック部材と、ロック部材の外周側への変位
を許容する退避凹部と、可動筒のロック位置側への移動
に伴ってロック部材を内周側へ突出させる傾斜面とを備
えて構成され、可動筒内に嵌入された筒状プラグの外周
にロック部材が係合することにより配管ソケットと筒状
プラグとが嵌合状態にロックされるようにしたところに
特徴を有する。
【0007】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、筒状プラグの外周に、内周側へ突出したロック部材
が軸方向に係合されるロック溝が形成されているところ
に特徴を有する。請求項4の発明は、請求項1乃至請求
項3のいずれかの発明において、配管ソケットと筒状プ
ラグの互いに対応する周面に、互いに係合することによ
りその配管ソケットと筒状プラグとの相対回転を規制す
る回転規制手段が設けられているしたところに特徴を有
する。
【0008】請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4
のいずれかの発明において、シール手段が、合成ゴム製
のOリングとこのOリングよりも耐食性及び耐熱性に優
れた合成樹脂材料からなるリング状の保護パッキンとか
らなり、配管ソケットと筒状プラグとの間の隙間におい
て保護パッキンをOリングよりも流体流入側の位置に配
した構成になるところに特徴を有する。請求項6の発明
は、請求項5の発明において、保護パッキンが配管ソケ
ットの内周に嵌装され、筒状プラグの外周と保護パッキ
ンには互いに密着可能なテーパ状のシール面が形成され
ているところに特徴を有する。
【0009】請求項7の発明は、請求項2乃至請求項6
のいずれかの発明において、給水用配管に接続される給
水用の配管ソケットと給湯用配管に接続される給湯用の
配管ソケットの可動筒同士を解除操作部材によって連結
し、その解除操作部材の操作により給水側と給湯側の双
方の可動筒を解除位置へ移動させて給水用と給湯用の双
方の配管ソケットにおける筒状プラグとの嵌合を解除す
る構成としたところに特徴を有する。
【0010】請求項8の発明は、水栓金具に設けられ、
給水用配管または給湯用配管が接続可能な配管ソケット
に嵌合することにより水栓金具を給水用配管または給湯
用配管に取り付ける筒状プラグであって、配管ソケット
には、筒状プラグの嵌合に伴ってその筒状プラグを嵌合
状態に保持するためのロック手段と、嵌合された筒状プ
ラグとの間で全周に亘って挟圧されることによりその配
管ソケットと筒状プラグの隙間を防水状態にするリング
状のシール手段とが設けられているものにおいて、筒状
プラグには、ロック手段が係合可能な係合部と、シール
部材が密着可能なシール面とが設けられているところに
特徴を有する。
【0011】
【発明の作用及び効果】請求項1の発明においては、配
管用ソケットと給水用配管または給湯用配管とを接続
し、配管ソケットに筒状プラグを嵌合すると、筒状プラ
グがロック手段によって嵌合状態にロックされるととも
に、シール手段により筒状プラグと配管ソケットとの隙
間が防水状態となる。これにより、水栓金具が筒状プラ
グと配管ソケットを介して給水用配管または給湯用配管
に接続されるようになる。水栓金具の取付け作業は単に
差し込み操作だけで済むから、ねじ込み操作を行う場合
に比べて作業性に優れている。しかも、全周に亘って挟
圧されるリング状のシール手段によって防水を図るよう
にしたから、螺旋同士の接触によって防水する場合に比
べると、非熟練者でも高い信頼性の防水施工を行うこと
ができる。
【0012】請求項2の発明においては、筒状プラグを
配管ソケット内に嵌入すると、可動筒が付勢部材の付勢
によりロック位置側へ移動してロック部材が傾斜面によ
り内周側へ変位させられ、そのロック部材が筒状プラグ
の外周に係合して筒状プラグと配管ソケットが嵌合状態
にロックされる。筒状プラグが抜取り方向に引っ張られ
ると、傾斜面からの反力によってロック部材の筒状プラ
グへの係合力が強くなるため、確実なロック効果が得ら
れる。
【0013】請求項3の発明においては、筒状プラグが
未嵌合の状態では配管ソケットの可動筒はロック位置に
あり、ロック部材が傾斜面によって内周側へ突出してい
る。この状態から筒状プラグを配管ソケット内に嵌入す
ると、その筒状プラグが、ロック部材を軸方向に押して
可動筒を解除位置側へ移動させた後、ロック部材を内側
から押して外周側へ変位させる。筒状プラグが所定の嵌
合位置に達すると、可動筒が付勢部材の付勢によりロッ
ク位置側へ移動し、ロック部材が傾斜面により内周側へ
変位させられ、ロック部材がロック溝に嵌合して筒状プ
ラグと配管ソケットが嵌合状態にロックされる。ロック
部材がロック溝に対して軸方向に係合するようになるた
め、ロック部材と筒状プラグの外周面との間の摩擦だけ
でロックする場合に比べると、ロック機能の信頼性が高
い。
【0014】請求項4の発明においては、配管ソケット
に筒状プラグを嵌合すると、筒状プラグは配管ソケット
に対して相対回転が規制される。配管ソケットは建物の
躯体に固定されているため、取り付けられた水栓金具は
回転することなく正しい姿勢に保持される。請求項5の
発明においては、配管ソケットと筒状プラグとの間の隙
間において耐食性及び耐熱性に優れた保護パッキンがO
リングよりも流体流入側に位置しているため、高温の湯
や水道水中に含まれる薬品などが直接Oリングに接触す
る虞がない。これにより、熱や薬品によるOリングの劣
化が抑えられ、長期間に亘って高い防水機能が発揮し続
けられる。
【0015】請求項6の発明においては、筒状プラグと
保護パッキンのテーパ状のシール面同士の密着部分で
は、筒状プラグの軸方向への押圧力が大きくなるほど密
着度が高まるため、周面同士を接触させる場合に比べて
高い防水効果を得ることが可能となる。請求項7の発明
においては、解除操作部材をワンアクション操作すれば
給水用と給湯用の双方の配管ソケットにおいて筒状プラ
グとの嵌合が解除される。したがって、双方の配管ソケ
ットにおける筒状プラグとの嵌合解除操作を別々に行う
場合に比べて、操作性が優れている。
【0016】請求項8の発明においては、配管用ソケッ
トと給水用配管または給湯用配管とを接続し、配管ソケ
ットに筒状プラグを嵌合すると、筒状プラグがその係合
部とロック手段との係合によって嵌合状態にロックされ
るとともに、シール面とシール手段との密着により筒状
プラグと配管ソケットとの隙間が防水状態となる。これ
により、水栓金具が筒状プラグと配管ソケットを介して
給水用配管または給湯用配管に接続されるようになる。
水栓金具の取付け作業は単に差し込み操作だけで済むか
ら、ねじ込み操作を行う場合に比べて作業性に優れてい
る。しかも、全周に亘って挟圧されるリング状のシール
手段によって防水を図るようにしたから、螺旋同士の接
触によって防水する場合に比べると、非熟練者でも高い
信頼性の防水施工を行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
<実施形態1>以下、本発明を具体化した実施形態1を
図1乃至図7を参照して説明する。本実施形態は、図2
2に示すように給水用の1つの蛇口Bを備えた水栓金具
Aを給水用配管Cに接続する場合に適用される。建物の
壁Wには配管ソケットが固定され、その配管ソケット1
0の後端部の雄ネジ部12に給水用配管Cが取り付けら
れている。一方、水栓金具Aの後端部には筒状プラグ4
0が一体に形成されており、この筒状プラグ40を配管
ソケット10の前端部に嵌合することにより、水栓金具
Aが給水用配管Cに接続されるようになっている。
【0018】<配管ソケット10>まず、配管ソケット
10について説明する。配管ソケット10を構成する筒
本体11は、前側筒状部材11Fと後側筒状部材11R
とからなり、前側筒状部材11Fの後端部(図1におけ
る右側の端部)の内周の雌ねじ部と後側筒状部材11R
の前端部外周の雄ネジ部とを螺合させることによって両
筒状部材11F、11Rが一体に結合されて筒本体11
を構成する。尚、給水用配管Cが接続される雄ネジ部1
2は、後側筒状部材11Rの後端部外周に形成されてい
る。
【0019】前側筒状部材11Fの外周には雄ネジ部1
3が形成されていると共にその前端部にはフランジ14
が一体に形成されている。筒本体11を壁Wの取付孔H
に嵌め込んでフランジ14を壁Wの室内側の面に当接さ
せると共に、雄ネジ部13に螺合した別部品のフランジ
Fを壁Wの反対側の面に当接させ、さらに双方のフラン
ジ14、Fのビス孔15に貫通させたビス(図示せず)
を壁Wにねじ込むことにより、筒本体11が壁Wに固定
して取り付けられる。
【0020】前側筒状部材11Fの内周においては、そ
の後端部の雌ねじ部から同じ内径寸法で前方へ連続する
領域が退避凹部16となっている。この退避凹部16
は、後述するようにロックボール22の外周側への変位
を許容するために確保されている。同じく前側筒状部材
11Fの内周における前端部は退避凹部16よりも小径
となっており、この前端部と退避凹部16との間は、退
避凹部16と連続し、且つ前方へ向かって縮径したテー
パ状をなす傾斜面17となっている。尚、この傾斜面1
7の軸線に対する傾斜角度は本実施形態では30°とな
っているが、この傾斜角度は30°に限定されるもので
はなく、他の傾斜角度としてもよい。
【0021】一方、後側筒状部材11Rの前端面は退避
凹部16の奥端面を構成しており、その後側筒状部材1
1Rの前端部の内径は、前側筒状部材11Fの前端部の
内径と同じ寸法に設定されている。後側筒状部材11R
の軸方向中央部分の内径は前端部よりも小径となってお
り、その段差状の境界部は前方に面する係止面18とな
っている。かかる筒本体11内には、可動筒20が前後
方向(軸方向)への相対移動可能に嵌装されている。可
動筒20の外周面は、前側筒状部材11Fの前端部内周
及び後側筒状部材11Rの前端部内周に摺接することに
より径方向へのガタ付きが防止されている。可動筒20
の周方向に等角度間隔を空けた複数位置には、円形の支
持孔21が形成されている。支持孔21は、その可動筒
20の内周側への開口径が外周側への開口径よりも小さ
く設定されている。
【0022】かかる支持孔21には、外周側から嵌め込
むことによってロックボール(本発明の構成要件である
ロック部材)22が収容されている。このロックボール
22の直径寸法は、支持孔21の内周側の開口径よりも
大きくなっており、したがって、ロックボール22が可
動筒20の内周側へ抜けることはない。また、ロックボ
ール22の直径は、可動筒20の厚さのほぼ3倍の寸法
に設定されており、ロックボール22が支持孔21内で
最も内周寄りに位置する状態では、ロックボール22が
可動筒20の内周側と外周側の双方へ突出している。か
かるロックボール22は、可動筒20と一体となって前
後方向へ移動するようになっていると共に、可動筒20
に対して径方向へ相対変位することが可能となってい
る。
【0023】可動筒20は、その後端面と後側筒状部材
11Rの係止面18との間に装着した圧縮コイルバネ
(本発明の構成要件である付勢部材)23により常に前
方へ付勢されている。この付勢力により、可動筒20
は、その前端部を前側筒状部材11Fの前端面から突出
させると共に、ロックボール22を傾斜面17に係止さ
せる位置(以下、この位置をロック位置という)に保持
されている。この状態では、圧縮コイルバネ23の軸方
向の弾力に対する傾斜面17の反力がロックボール22
に対して径方向内側へ作用するため、ロックボール22
は可動筒20の内周側に突出した状態を保つ。
【0024】また、可動筒20が圧縮コイルバネ23の
付勢に抗して後方へ変位してロックボール22を退避凹
部16と対応させる位置(以下、解除位置という)に移
動すると、ロックボール22が退避凹部16内に収容さ
れることにより外周側へ変位することが可能となる。こ
の状態では、ロックボール22が支持孔21内に完全に
収容されてしまい、ロックボール22の可動筒20の内
周側への突出量はゼロとなる。
【0025】上記の筒本体11、退避凹部16、傾斜面
17、可動筒20、ロックボール22及び圧縮コイルバ
ネ23により、本発明の構成要件であるロック手段が構
成されている。後側筒状部材11R内における可動筒2
0よりも後方には、ローレットリング24が圧入によっ
て相対回転不能状態に装着されている。ローレットリン
グ24は、その後端外周のフランジ25を係止面18に
係合させることによって軸方向への位置決めがなされて
おり、このフランジ25に上記圧縮コイルバネ23の後
端部が当接されている。ローレットリング24の内周に
は、軸方向に延びる多数条のローレット(本発明の構成
要件である回転規制手段)26が全周に亘って均一ピッ
チで形成されている。このローレット26は後述する筒
状プラグ40の外周のローレット44と係合することに
よって配管ソケット10と筒状プラグ40との相対回転
を規制するようになっている。
【0026】また、ローレットリング24よりも後方の
位置には、合成ゴム製のOリング(本発明の構成要件で
あるシール手段)27が嵌装されている。このOリング
27は、後側筒状部材11Rの内周面と筒状プラグ40
の外周面との間で弾性的に押し潰されることにより双方
の周面の間の防水を図るようになっている。さらに、後
側筒状部材11Rの内周におけるOリング27よりも後
方位置には、段差状に小径となったパッキン取付部28
が形成されている。このパッキン取付部28には、テフ
ロンなどのOリング27よりも耐食性及び耐熱性に優れ
た合成樹脂材料からなる保護パッキン(本発明の構成要
件であるシール手段)29が嵌装されている。この保護
パッキン29の外周面と内周面は、夫々、後側筒状部材
11Rの内周面と筒状プラグ40の外周面とに密着する
ようになっている。さらに、保護パッキン29の内周面
と前端面との境界部分にはテーパ状のシール面30が形
成されており、このシール面30は筒状プラグ40の外
周のシール面45に密着されるようになっている。
【0027】かかる保護パッキン29とOリング27は
いずれも配管ソケット10と筒状プラグ40との隙間に
設けられているが、保護パッキン29は、配管ソケット
10と筒状プラグ40を嵌合したときの水道水の流通経
路に対して配管ソケット10と筒状プラグ40の隙間が
臨む浸入部31に近い位置に配され、Oリング27は、
保護パッキン29を挟んで浸入部31とは反対側の位置
に配されている。したがって、保護パッキン29が水道
水に対する接液部として機能するようになり、水道水が
Oリング27に対して直接接触し難くなっている。
【0028】かかる配管ソケット10の組付けは、次の
ようにして行われる。まず、筒本体11を構成する前側
筒状部材11Fと後側筒状部材11Rとを分離してお
き、後側筒状部材11R内に、保護パッキン29、Oリ
ング27、ローレットリング24、圧縮コイルバネ23
を順に嵌装する。一方の前側筒状部材11F内にはロッ
クボール22を支持している状態の可動筒20を嵌装す
る。そして、前側筒状部材11Fと後側筒状部材11R
とを軸方向に接近させて螺合することにより一体化さ
せ、もって筒本体11内に上記各部品が収容されるよう
になる。組付け状態では、ロックボール22が傾斜面1
7に係合していることによって、可動筒20及び圧縮コ
イルバネ23が筒本体11から前方へ脱抜することが規
制され、可動筒20と圧縮コイルバネ23の後方への脱
抜は後側筒状部材11Rによって規制されている。ま
た、ローレットリング24は圧入されているため、その
ローレットリング24の脱抜及びOリング27と保護パ
ッキン29の脱抜も規制されている。
【0029】<筒状プラグ40>次に、筒状プラグ40
について説明する。筒状プラグ40は、水栓金具Aの水
道水の流通経路と連続している。筒状プラグ40の外径
寸法は可動筒20の内径と同じ寸法に設定されており、
筒状プラグ40が可動筒20内に径方向のガタつきなく
嵌入されるようになっている。筒状プラグ40の内径寸
法は、配管ソケット10の後側筒状部材11Rの後端部
の内径と同じ寸法に設定されている。
【0030】筒状プラグ40の外周にはロック溝41が
形成されている。ロック溝41は配管ソケット10との
嵌合状態において傾斜面17と対応する位置に形成さ
れ、嵌合した配管ソケット10と筒状プラグ40がロッ
クされた状態においてロックボール22がロック溝41
に嵌合されるようになっている。ロック溝41の先端側
(図における右側)の縁部にはテーパ状をなす受け面4
2が形成されている。この受け面42の軸方向に対する
傾斜角度は傾斜面17と同じく30°に設定され、した
がって傾斜面17と受け面42とは互いに平行をなして
いる。この傾斜面17と受け面42にロックボール22
が係合することにより、配管ソケット10と筒状プラグ
40が抜け規制状態にロックされるようになる。
【0031】筒状プラグ40の外周におけるロック溝4
1よりも先端側の領域は可動筒20の内径よりも小径と
なっており、その径の異なる境界部はテーパ状の押圧面
43となっている。この押圧面43よりも先端側の外周
には、軸方向に延びる多数条のローレット(本発明の構
成要件である回転規制手段)44が全周に亘って均一ピ
ッチが形成されている。このローレット44のピッチは
配管ソケット10のローレット26と同じピッチに設定
され、双方のローレット26、44が嵌合することによ
り配管ソケット10と筒状プラグ40の相対回転が規制
されるようになている。また、ローレット26、44の
ピッチは全周に亘って均一であるため、配管ソケット1
0と筒状プラグ40の回転方向における相対姿勢がどの
ような関係にあっても、配管ソケット10と筒状プラグ
40を軸方向に接近移動させることによってローレット
26、44同士が係合されるようになっている。
【0032】筒状プラグ40の外周におけるローレット
44よりも先端側はローレット44の谷と同じ径の平滑
な面となっており、この面に対して配管ソケット10の
Oリング27が密着するようになっている。さらに、こ
のOリング27との密着面よりも先端側は小径となって
おり、この小径部には配管ソケット10の保護パッキン
29の内周面が密着されるようになっている。そして、
このOリング27との密着面と保護パッキン29との密
着面との境界部には、保護パッキン29のシール面30
と密着するテーパ状のシール面45が形成されている。
【0033】次に、本実施形態の作用について説明す
る。水栓金具Aを給水用配管Cに取りつける際には、予
め配管ソケット10を壁Wに固定しておく。固定の方法
は、壁Wの取付孔Hに筒本体11を貫通し、そのフラン
ジ14と別部品のフランジFとで壁Wを挟み、それらの
フランジ14、Fをビスで止めるという手順で行われ
る。壁Wに固定した配管ソケット10には給水用配管C
の端部がねじ込みによって接続される。
【0034】かかる配管ソケット10に対して水栓金具
Aの筒状プラグ40を差し込むと、筒状プラグ40の押
圧面43がロックボール22の可動筒20の内周側に突
出している部分に係合してそのロックボール22と可動
筒20とを後方へ押動する。すると、ロックボール22
は退避凹部16と対応する位置に移動するため、押圧面
43の傾斜にしたがって外周側へ押し出される。これに
より、ロックボール22と押圧面43との係合が解除さ
れてロックボール22と可動筒20に対する後方への押
動が解除されるのに対し、筒状プラグ40の差し込みは
さらに進む。この間、ロックボール22は圧縮コイルバ
ネ23の付勢により傾斜面17に押圧されてその傾斜面
17からの反力により筒状プラグ40の外周面上に押圧
されている。
【0035】そして、筒状プラグ40が所定の嵌合位置
に達すると、ロック溝41がロックボール22と対応す
るようになるから、ロックボール22は圧縮コイルバネ
23の付勢により内周側へ押動されてロック溝41内に
嵌合する。すると、ロックボール22が傾斜面17と筒
状プラグ40の受け面42との間で軸方向に挟まれた状
態となるため、筒状プラグ40が配管ソケット10に対
して脱抜規制状態にロックされる。
【0036】このロック状態では、ローレットリング2
4のローレット26と筒状プラグ40のローレット44
とが周方向に係合することにより、筒状プラグ40の配
管ソケット10に対する回転が規制されている。したが
って、水栓金具Aは、ノブDを上に向けて蛇口Bを下に
向けた正しい姿勢に保たれる。また、配管ソケット10
の内周面と筒状プラグ40の外周面との間には、全周に
亘って切れ目のないOリング27と保護パッキン29が
介装されるようになり、このOリング27と保護パッキ
ン29によって浸水部31からの配管ソケット10と筒
状プラグ40の隙間への浸水が防止されるようになる。
【0037】上記ロック状態から筒状プラグ40を取り
外す際には、筒本体11の前端面から突出している可動
筒20の前端部を押し込むようにする。すると、図4に
示すようにロックボール22が筒状プラグ40の受け面
42に乗り上がって受け面42に対してその傾斜角度と
平行に外周側後方へ斜めに移動する。そして、ロックボ
ール22が受け面42を通過して図5に示すように筒状
プラグ40の外周面に完全に乗り上がると、ロックボー
ル22がロック溝41から外れて筒状プラグ40の外周
よりも外側へ退避するから、ロックが解除される。この
状態で筒状プラグ40を引っ張れば、配管ソケット10
から抜き取ることができる。筒状プラグ40を抜き取っ
た後は可動筒20から手を離せば、可動筒20は圧縮コ
イルバネ23の付勢によりロック位置へ復帰する。
【0038】上述した本実施形態によれば、次のような
効果が発揮される。水栓金具Aの取付けに際してねじ込
み操作を行う必要がないから、取付け作業に手間と時間
が掛からずに済み、作業性に優れている。しかも、配管
ソケット10側において可動筒20を移動させるといっ
た操作は全く不要であるから、この点においても操作性
に優れている。また、水栓金具Aは回転させるのではな
くて真っ直ぐ軸方向に差し込むだけでよいから、取付け
のために周囲に大きなスペースは必要とされず、狭い場
所でも簡単に取りつけることができると共に、取り付け
場所の制約が少なくなる。
【0039】また、本実施形態では、筒状プラグ40の
外周にロック溝41を形成してその受け面42とロック
ボール22とを軸方向に係合させてロックするようにし
たから、軸方向への強い引張り力を受けてもロック状態
が解除される虞はなく、ロック動作の信頼性に優れてい
る。筒状プラグ40の取付けに際しては、筒状プラグ4
0のローレット44と配管ソケット10のローレット2
6が全周に亘って均一ピッチで形成されているから、配
管ソケット10が壁Wに対してどのような姿勢に固定さ
れていても、水栓金具Aを一定の正しい姿勢で取り付け
ることができる。したがって、配管ソケット10の固定
作業に際してその配管ソケット10の回転姿勢を配慮す
る必要がなく、作業性に優れている。
【0040】本実施形態では、ロック状態において、配
管ソケット10の内周面と筒状プラグ40の外周面との
間に全周に亘った切れ目なく連続するOリング27及び
保護パッキン29を設けて防水を図っているから、高い
防水効果を得ることができると共に、熟練した施工技術
を持たない作業者でも確実な防水施工を行うことができ
る。さらに、シール部材としてOリング27と保護パッ
キン29の二重シール構造を採用にしているから、より
高い防水効果が発揮される。しかも、保護パッキン29
と筒状プラグ40とはテーパ状のシール面30、45同
士を密着させているため、筒状プラグ40の差し込み方
向への押圧力が高まるほど密着度が増大することにな
り、密着度が一定となる周面同士の接触構造に比べると
高い防水性能が得られる。
【0041】また、保護パッキン29は、水道水がOリ
ング27に直接接触しないようにするための接液部とし
ての機能を有しているから、水道水中に含まれる塩素酸
ソーダやトリハロメタンなどの有機化合物によってOリ
ング27が腐食されて劣化することが防止されている。
これにより、Oリング27の防水機能が長期間維持され
る。本実施形態では、傾斜面17と受け面42とを互い
に平行に形成したから、この傾斜面17と受け面42と
間には、ロック状態におけるロックボール22の保持位
置からロック解除方向へ向かってロックボール22の移
動空間が確保されている。これにより、筒状プラグ40
の取外しに際して可動筒20とロックボール22を後方
へ移動させたときに、筒状プラグ40が配管ソケット1
0の奥方向へ移動することなく、ロックボール22は直
ちに受け面42に乗り上がって外周側後方へ斜めに変位
するようになる。このように、筒状プラグ40の取外し
に際して筒状プラグ40を差し込み方向へ移動させずに
済むから、保護パッキン29と筒状プラグ40のテーパ
状のシール面30、45同士の密着によるシール構造が
可能となっている。
【0042】本実施形態では、ロックボール22が常に
可動筒20の外周側へ突出しているという構造上の特徴
に鑑み、筒本体11をツーピースにすることにより可動
筒20を後方から収容してロックボール22を傾斜面1
7に係合させ、このロックボール22と傾斜面17との
係合によって可動筒20の前方への抜止め機能が発揮さ
れるようにしている。したがって、可動筒20の厚さを
本実施形態よりも大きくし、筒本体の内周面でロックボ
ールを押圧してそのロックボールが可動筒の外周側へ突
出しないようにする構造のものと比べると、可動筒20
の厚さ寸法の差の分だけ本実施形態の方が配管ソケット
10の外径を小さくすることができる。また、本実施形
態においては、上記のように筒状プラグ40の取付け操
作性の向上、高い防水機能、小型化等の効果を発揮する
にも拘わらず、部品点数は少なくて済んでいる。
【0043】<実施形態2>次に、本発明を具体化した
実施形態2を図8を参照して説明する。本実施形態2
は、上記実施形態1において筒状プラグの構造を部分的
に異ならせたものである。筒状プラグのその他の構成及
び配管ソケットの構成については上記実施形態1と同じ
であるため、同じ構成については、同一符号を付し、構
造、作用及び効果の説明は省略する。また、本実施形態
2は実施形態1と同じく図22に示す水栓金具Aと給水
用配管Cとの接続構造に適用される。本実施形態2の筒
状プラグ46の外周には、上記実施形態1のロック溝4
1、受け面42及び押圧面43に相当するものが設けら
れておらず、ロック状態においてロックボール22が係
合する部分は、平滑な円形断面の外周面となっている。
筒状プラグ46を配管ソケット10に差し込むと、可動
筒20とロックボール22は殆ど後方へ押動されること
なく、筒状プラグ46は所定の嵌合位置に達する。この
状態では、ロックボール22は圧縮コイルバネ23の付
勢に起因する傾斜面17からの反力により筒状プラグ4
6の外周面に押圧されているため、そのロックボール2
2との間の摩擦力により筒状プラグ46が脱抜規制状態
にロックされる。このロック状態で筒状プラグ46に抜
き方向の力が作用すると、ロックボール22の傾斜面1
7に対する押圧力が増大するため、その傾斜面17から
ロックボール22に対した作用する筒状プラグ46の外
周面への押圧力、即ちロックボール22と筒状プラグ4
6との間の摩擦力も増大することになる。したがって、
筒状プラグ46に対する抜き方向の力が増すほどロック
性能が増大することになるため、高いロック機能が発揮
される。
【0044】<実施形態3>次に、本発明を具体化した
実施形態3を図9及び図10を参照して説明する。本実
施形態3は、上記実施形態1において配管ソケットの構
造を部分的に異ならせたものである。配管ソケットのそ
の他の構成及び筒状プラグの構成については上記実施形
態1と同じであるため、同じ構成については、同一符号
を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。また、
本実施形態2は実施形態1と同じく図22に示す水栓金
具Aと給水用配管Cとの接続構造に適用される。上記実
施形態1の配管ソケット10の筒本体11が2つの部品
から構成されていたのに対して、本実施形態3の配管ソ
ケット50を構成する筒本体51は単一部品からなる。
給水用配管Cが接続される雄ネジ部12はこの筒本体5
1の後端部外周に形成されている。
【0045】筒本体51の前端外周にはフランジ14が
一体に形成され、このフランジ14よりも後方領域には
雄ネジ部13が形成されている。筒本体51の壁Wへの
固定手段は上記実施形態1と同じなので説明は省略す
る。筒本体51の内周には拡径するように切欠された退
避凹部16が形成されている。退避凹部16には前方へ
連続するようにしてテーパ状の傾斜面17が形成されて
いる。この傾斜面17の傾斜角度も上記実施形態1と同
じく30°となっている。傾斜面17よりも前方には、
リング溝52が形成されている。このリング溝52には
C字形をなすストッパリング53が嵌装されている。
【0046】退避凹部16よりも後方の領域は段差状の
小径部51Aとなっており、さらにこの小径部51Aよ
りも後側の領域も段差状の小径部51Bとなっている。
この両小径部51A、51Bの境界部には係止面18が
形成されていて、この係止面18にローレットリング2
4のフランジ25が係止して位置決めされている。かか
る筒本体51内には、支持孔55にロックボール22を
支持した可動筒54が前後方向(軸方向)への相対移動
可能に嵌装されている。支持孔55の可動筒54の内周
側への開口径はロックボール22の直径寸法よりも小さ
く設定されている。ロックボール22が最も内周側へ変
位した状態では、ロックボール22は可動筒54の内周
側へは部分的に突出しているが、可動筒54の外周側へ
は全く突出せずに支持孔55内に収容されるようになっ
ている。即ち、本実施形態3の可動筒54の厚さ寸法
は、上記実施形態1の可動筒20の厚さ寸法よりも大き
くなっている。
【0047】可動筒54の外周前端部は段差状に小径と
なっていて、その段差状部分には係合部56が形成され
ている。可動筒54は圧縮コイルバネ23によって前方
へ付勢されていて、常には図9に示すように係合部56
を上記ストッパリング53に係合させたロック位置に保
持されている。この状態では、係合部56とストッパリ
ング53との係合により可動筒54の先方への脱抜が規
制されている。また、この状態では、ロックボール22
が完全に支持孔55内に収容されていて可動筒54の外
周側へは突出しておらず、このロックボール22に対し
て、筒本体51の内周面における傾斜面17よりも前端
側の領域が対応している。
【0048】かかる配管ソケット50の組付けは、次の
ようにして行われる。まず、リング溝52からストッパ
リング53を外しておき、筒本体51内に、前方の開口
から保護パッキン29、Oリング27、ローレットリン
グ24、圧縮コイルバネ23、ロックボール22を支持
している可動筒54を順に嵌装する。そして、可動筒5
4を大きく押し込んでその前端がリング溝52よりも後
方に位置するようにし、この状態でリング溝52にスト
ッパリング53を装着する。装着後は可動筒54から手
を離すと、可動筒54が圧縮コイルバネ23の付勢によ
り前方へ移動してストッパリング53と係合するロック
位置に保持される。組付け状態では、係合部56とスト
ッパリング53との係合により可動筒54と圧縮コイル
バネ23の前方への脱抜が規制される。
【0049】次に、本実施形態の作用について説明す
る。水栓金具Aを給水用配管Cに取りつける際には、予
め壁Wに固定した配管ソケット50に対して水栓金具A
の筒状プラグ40を差し込むと、筒状プラグ40の押圧
面43がロックボール22の可動筒54の内周側に突出
している部分に係合してそのロックボール22と可動筒
54とを後方へ押動する。すると、ロックボール22は
退避凹部16と対応する位置に移動するため、押圧面4
3の傾斜にしたがって外周側へ押し出される。これによ
り、ロックボール22と押圧面43との係合が解除され
てロックボール22と可動筒54に対する後方への押動
が解除されるのに対し、筒状プラグ40の差し込みはさ
らに進む。外周側へ押し出されたロックボール22は、
圧縮コイルバネ23の付勢により傾斜面17に押圧され
てその反力により筒状プラグ40の外周面上に押圧され
る。
【0050】筒状プラグ40が所定の嵌合位置に達して
ロック溝41がロックボール22と対応すると、ロック
ボール22がロック溝41内に嵌合して傾斜面17と受
け面42との間で軸方向に挟まれることにより、筒状プ
ラグ40が配管ソケット50に対して脱抜規制状態にロ
ックされる。ロック状態では、実施形態1と同じく、ロ
ーレット26、44同士の係合により筒状プラグ40の
回転が規制されると共に、Oリング27と保護パッキン
29により防水機能が発揮される。また、筒状プラグ4
0の取り外しに際しても、実施形態1と同様に、筒本体
51の前端面から突出している可動筒54の前端部を押
し込んでロックを解除した状態で筒状プラグ40を抜き
取ればよい。
【0051】本実施形態によれば、上記実施形態1と同
じ効果の他に、以下に述べるような効果が発揮される。
即ち、上記実施形態1の筒本体11が2つの部品から構
成されているのに対して、本実施形態3の筒本体51は
単一の部品からなっている。本実施形態3では、この単
一部品化を実現するために、配管ソケット50を構成す
る筒本体51以外の部品を筒本体51の前端面の開口か
ら収容して組み付け、C字形のストッパリング53によ
って部品の抜け規制を行う構造を採用している。これに
より、部品点数の削減が図られており、ひいてはコスト
の低減が実現されている。
【0052】<実施形態4>次に、本発明を具体化した
実施形態4を図11及び図12を参照して説明する。本
実施形態4は、上記実施形態1乃至実施形態3とは異な
り、図23に示すように給水用の配管Mcと給湯用の配
管Mhに対し、2つのノブLc、Lhと1つの蛇口Kを
備えた混合水栓金具Jを接続する場合に適用されるもの
である。この混合水栓金具Jは、従来使用されているも
のをそのまま使用することができる。また、混合水栓金
具Jの2つの接続部Pc、Phには、2本のクランク形
の接続金具Nc、NhがそのハブナットQc、Qhを螺
合することによって従来と同様の手段により接続され
る。そして、この接続金具Nc、Nhの端部に、夫々、
筒状プラグ61が一体に設けられている。一方、壁には
2つの配管ソケット60が上記実施形態1と同じ手段に
よって固定して取り付けられ、各配管ソケット60に、
夫々、配管Mc、Mhの筒状プラグ61が接続されてい
る。
【0053】混合水栓金具Jに対して2本の接続金具N
c、Nhを所定の姿勢で取り付けると、この2本の接続
金具Nc、Nhと配管ソケット60との嵌合部分では回
転規制を行わなくても全体の姿勢が保持される。したが
って、本実施形態4において用いられる配管ソケット6
0と筒状プラグ61には、以下に示すように相互の回転
規制を行うための手段は設けられていない。本実施形態
4の配管ソケット60は、上記実施形態1の配管ソケッ
ト10においてローレットリング24の替わりにスペー
サリング62を圧入により装着したものである。スペー
サリング62は、ローレットリング24におけるローレ
ット26の溝の部分を埋めて平滑な内周面としたもので
ある。一方、本実施形態4の筒状プラグ61は、実施形
態1の筒状プラグ40の外周におけるローレット44に
対応する領域をローレット44の溝底と同じ径となるよ
うに小径としたものである。かかる筒状プラグ61を配
管ソケット60に嵌合すると、筒状プラグ61の外周面
がスペーサリング62の内周面にほぼ緊密に嵌合される
ようになる。したがって、嵌合状態では筒状プラグ61
と配管ソケット60は相対回転が許容されている。
【0054】本実施形態4では、ローレット26、44
の構成と作用効果を除いた他の構成と作用効果について
は上記実施形態1と同じであるため、同じ構成について
は、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略
する。尚、本実施形態4では水だけでなく湯を供給する
ようになっているが、耐熱性に優れた保護パッキン29
が設けられていることにより、高温によるOリング27
の劣化が防止されるという効果が発揮されるようにな
る。
【0055】<実施形態5>次に、本発明を具体化した
実施形態5を図13及び図14を参照して説明する。本
実施形態5は、上記実施形態4と同様に混合水栓金具J
を2本の配管Mc、Mhに接続する場合に適用される。
本実施形態5の筒状プラグは上記実施形態4と同じ筒状
プラグ61であるため、説明は省略する。一方、壁Wに
固定される配管ソケット65は、上記実施形態3の配管
ソケット50において、ローレットリング24の替わり
に実施形態4のスペーサリング62を装着するととも
に、保護パッキン29を装着しない構成としたものであ
る。保護パッキン29を装着するためのパッキン取付部
28に相当する部分は筒本体51の内周の肉で埋められ
た状態となっている。本実施形態5では、ローレット2
6、44の構成と作用効果及び保護パッキン29の構成
と作用効果を除いた他の構成と作用効果については上記
実施形態3と同じであるため、同じ構成については、同
一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
【0056】<実施形態6>次に、本発明を具体化した
実施形態6を図15及び図16を参照して説明する。本
実施形態6は、上記実施形態5と同様に混合水栓金具J
を2本の配管Mc、Mhに接続する場合に適用される。
本実施形態6の筒状プラグ71は、上記実施形態5の筒
状プラグ61においてその先端部外周にシール溝72を
形成するとともにそのシール溝72にOリング73を装
着したものである。また、本実施形態6の配管ソケット
70は、上記実施形態5の配管ソケット65においてO
リング27を装着しない構成としたものである。Oリン
グ27が装着されていた小径部51Bに相当する部分は
筒本体51の内周の肉で埋められた状態となっている。
そして、この筒本体51の内周の肉で埋められた部分に
は筒状プラグ71のOリング73が密着されるようにな
っている。その他の構成及び作用効果については、上記
実施形態5と同じであるため、同じ構成については、同
一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
【0057】<実施形態7>次に、本発明を具体化した
実施形態7を図17乃至図21を参照して説明する。本
実施形態7の配管ソケット75は、上記実施形態1の配
管ソケット10においてロックボール22の替わりにラ
チェット(本発明の構成要件であるロック部材)787
を用いたものである。配管ソケット75におけるラチェ
ット78とこれを支持する可動筒76以外の構成は上記
実施形態1の配管ソケット10と同じであり、筒状プラ
グ40は上記実施形態1のものと同じである。したがっ
て、上記実施形態1と同じ構成については、同一符号を
付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
【0058】可動筒76には、周方向に細長く開口する
3条の支持溝77が周方向において120°の等角度ピ
ッチで形成されている。支持溝77の内周面側における
開口部両端には抜止部77Aが形成されている。この支
持溝77には円弧形状に細長いラチェット78が、外周
側から嵌め込まれることにより径方向の相対変位可能に
支持されている。ラチェット78は抜止部77Aに係止
することにより内周側への抜けが規制されている。
【0059】ラチェット78は全体として方形断面をな
しており、外周面と前端面との境界縁部には傾斜面17
に対して同じ角度で当接するテーパ状の前部ロック面7
8Aが形成され、内周面と後端面との境界縁部には筒状
プラグ40の受け面42に対して同じ角度で当接するテ
ーパ状の後部ロック面78Bが形成され、内周面と前端
面との境界縁部には筒状プラグ40の押圧面43と同じ
角度で当接可能なテーパ状の被押圧面78Cが形成され
ている。
【0060】配管ソケット75に筒状プラグ40が嵌合
されると、押圧面43が被押圧面78Cに係合してラチ
ェット78と可動筒76を後方へ押動し、筒状プラグ4
0が所定の嵌合位置に達すると、ラチェット78の前部
ロック面78Aと後部ロック面78Bが夫々傾斜面17
と受け面42に係止されることにより筒状プラグ40が
嵌合状態にロックされる。また、ロック状態から可動筒
76を押し込むと、ラチェット78がその後部ロック面
78Bを受け面42上でスライドさせることによって外
周側後方へ斜めに変位し、もってロックが解除される。
【0061】<実施形態8>次に、本発明を具体化した
実施形態8を図28乃至図32を参照して説明する。本
実施形態8は、図28に示すように2つのノブ90Aと
1つの蛇口90Bを備える混合水栓金具90に適用され
るものである。混合水栓金具90には、給水用の筒状プ
ラグ91と給湯用の筒状プラグ91とが一体的に平行に
突出させて設けられている。混合水栓金具90は、ユニ
ットバス(図示せず)の壁92に取り付けられるように
なっている。この混合水栓金具90の2つの筒状プラグ
91は2つの配管ソケット100と嵌合されるようにな
っている。
【0062】この2つの配管ソケット100は1枚の取
付板120によって一体的に固定され、また、2つの配
管ソケット100の可動筒102は1枚の解除操作板
(本発明の構成要件である解除操作部材)125によっ
て一体的に移動するように連結されている。かかる2つ
の配管ソケット100は、ユニットバスの壁92の内側
に設けた取付け凹部92A内に収容されてその壁92を
貫通し、取付板120をボルト(図示せず)で壁92に
固定することにより取り付けられている。取付け状態で
は、解除操作板125が壁92の内面とほぼ面一状態と
なる。
【0063】また、取付け凹部92Aの開口部分には上
下一対の化粧板128が取り付けられている。各化粧板
128は、筒状プラグ91との干渉を回避するための半
円形の2つの逃がし部128Aを有し、化粧ビス(図示
せず)によって壁92に固定される。この化粧板128
は、発光表示部の壁92への取付部分を覆って美観の向
上を図るためだけでなく、後述するように解除操作板1
25が誤って解除操作されることを防止する機能も備え
ている。
【0064】各配管ソケット100は、上記実施形態1
と同様に、前側筒状部材101Fと後側筒状部材101
Rとを螺合させて組み付けた筒本体101と、この筒本
体101内に前後移動可能に嵌装した可動筒102とか
らなる。前側筒状部材101Fの拡径部103とナット
104との間には上記取付板120が挟み付けられ、こ
れによって配管ソケット100が取付板120に固定さ
れている。また、筒本体101は、壁92に設けた貫通
孔92Bを貫通して壁92の外側(図29の右側)へ突
出され、その突出端の雄ネジ部105には給水用配管
(図示せず)または給湯用配管(図示せず)が接続され
るようになっている。
【0065】筒本体101の後側筒状部材101Rの内
周には、後方に向かって縮径するテーパ状のシール面1
06が形成されており、このシール面106には、後述
する筒状プラグ91のOリング95が軸方向に押圧され
てシール機能を発揮するようになっている。また、筒本
体101の内周には、実施形態1と同様に、退避凹部1
07とテーパ状の傾斜面108が形成されているととも
に、可動筒102が前後方向の移動可能に且つ圧縮コイ
ルバネ109により前方へ付勢された状態に嵌装されて
いる。可動筒102は、内周と外周の双方に突出可能な
ロックボール110を備え、常には圧縮コイルバネ10
9の付勢によりロックボール110を傾斜面108に押
圧して内周側へ突出させるロック位置(図29を参照)
に保持されている。
【0066】かかる可動筒102の前端部は筒本体10
1から突出しており、この可動筒102の先端外周には
段差部111とC形止め輪112とによって上記解除操
作板125が固定されている。この解除操作板125を
後方(筒本体101へ近づける方向)へ押し操作する
と、可動筒102が一体的に移動し、配管ソケット10
0と筒状プラグ91とのロックが解除されるようになっ
ている。筒状プラグ91は、混合水栓金具90の内部で
蛇口90Bと連通している。筒状プラグ91の外周には
実施形態1と同様にロック溝93と受け面94とが形成
され、さらに外周先端部分には2つのOリング95が軸
方向に僅かに間隔を空けて装着されている。この2つの
Oリング95のうち、先端側のOリング95は、筒本体
101の上記シール面106に対して軸方向に押圧され
るようになっている。
【0067】次に、本実施形態8の作用について説明す
る。2つの配管ソケット100は予めユニットバスの壁
92に取り付けられ、両配管ソケット100を固定・連
結している取付板120と解除操作板125は上下一対
の化粧板128によって覆い隠されている。この一対の
化粧板128は、夫々の半円形の逃がし部128A同士
を整合させることによって配管ソケット100と同心円
形の開口を形成する。混合水栓金具90を取り付ける際
には、その2つの筒状プラグ91を夫々逃がし部128
Aの開口を通して2つの配管ソケット100内に差し込
む。このとき、両筒状プラグ91は同時に両配管ソケッ
ト100へ嵌合され、双方が共に嵌合状態にロックされ
る。尚、筒状プラグ91の配管ソケット100への嵌合
に伴う各部材の作用、及び嵌合状態にロックされるとき
の作用については、上記実施形態1と同じであるため説
明は省略する。
【0068】混合水栓金具90を取り付けた状態では、
図32に拡大して鎖線で示すように、筒状プラグ91の
2つのOリング95のうちの先端側のOリング95は、
筒本体101の内周面に対して径方向に弾性的に密着す
るのと同時に、ロックボール110と傾斜面108及び
受け面94との係合作用によりテーパ状のシール面10
6に対して軸方向に押圧しつつ弾性的に密着するように
なる。このOリング95とシール面106との密着部分
では、シール面106の傾斜によって軸方向の押圧力が
強いほど密着力が増大するようになっているため、信頼
性の高いシール機能が発揮される。
【0069】また、混合水栓金具90を取り外す際に
は、化粧板128を上下に抜き取るように取り外して解
除操作板125を露出させ、その解除操作板125を押
し操作する。このときに、解除操作板125の周囲に大
きなスペースがなくて手で押し操作できない場合には、
適当な治具(図示せず)を用いればよい。解除操作板1
25を押し操作すると、可動筒102が一体的に移動し
て筒状プラグ91と配管ソケット100のロックが解除
され、図32に示すように筒状プラグ91を抜き取るこ
とができる。尚、可動筒102の移動に伴うロック解除
の作用については、上記実施形態1と同じであるので、
説明は省略する。
【0070】上述のように、本実施形態8では、給水用
と給湯用の双方の筒状プラグ91を同時に配管ソケット
100に嵌合することができるとともに、嵌合状態にロ
ックすることができる。また、1枚の解除操作板125
をワンアクション操作すれば双方の配管ソケット100
において筒状プラグ91との嵌合を解除することができ
るようになっている。したがって、配管ソケットと筒状
プラグとの嵌合操作及び嵌合解除操作を給水用の側と給
湯用の側とで別々に行う場合に比べると、操作性に優れ
ている。
【0071】また、通常は、解除操作板125は剛性の
高い化粧板128で覆い隠されているため、解除操作板
125を押し操作することができないようになってい
る。これにより、解除操作板125が誤って解除操作さ
れて混合水栓金具90がユニットバスの壁92から外れ
ることが防止されている。尚、ユニットバスの壁92と
取付板120との取付部分、取付板120と配管ソケッ
ト100との取付部分にはパッキンなどのシール部材を
介装し、これらの取付部分における漏水を防水すること
が望ましい。
【0072】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)本発明によれば、実施形態1、2、4、7のよう
に筒本体が2部品からなるツーピースタイプの場合にお
いて、保護パッキンを設けずにOリングのみとしたシン
グルシール構造をとる構成としてもよい。この場合、回
転規制手段を設ける構成と回転規制手段を設けない構成
のいずれを採用してもよい。
【0073】(2)本発明によれば、実施形態3、5、
6のように筒本体が1部品からなるワンピースタイプの
場合において、回転規制手段を設け、且つ保護パッキン
を設けずにOリングのみとしたシングルシール構造をと
ることができる。 (3)本発明によれば、実施形態3、5、6のように筒
本体がワンピースタイプの場合において、回転機規制手
段を設けず、且つOリングと保護パッキンを設けたダブ
ルシール構造をとる構成とすることができる。
【0074】(4)本発明によれば、実施形態6の筒状
プラグ側にOリングを設けた構成は、実施形態1〜実施
形態5、実施形態7のいずれにも適用することができ
る。 (5)実施形態1〜実施形態4、実施形態7において保
護パッキンの外周後端の角部にテーパ状のシール面を形
成すると共にこのシール面と密着するシール面を筒本体
の内周に形成する構成とすることもできる。 (6)実施形態1〜実施形態4、実施形態7では保護パ
ッキンを配管ソケットの内周に装着したが、本発明によ
れば保護パッキンを筒状プラグの外周に装着する構成と
することもできる。
【0075】(7)上記実施形態では、配管ソケットと
筒状プラグのいずれか一方のみにシール手段を設けた
が、本発明によれば、配管ソケットと筒状プラグの双方
にシール手段を設ける構成とすることができる。 (8)上記実施形態1、2、3、7において回転規制手
段を構成するローレットリングが筒本体の内周に圧入に
よって取り付けられているが、本発明によれば、ローレ
ットリングの外周と筒本体の内周に凹凸を形成してそれ
を互いに嵌合させることによりローレットリングの筒本
体に対する回転規制を行う構成とすることもできる。
【0076】(9)実施形態7におけるロックボールに
替えてラチェットを用いる構造は、実施形態1〜6、8
のいずれにも適用することができる。 (10)ロック部材であるロックボールとラチェットの
数及び周方向における配置は、任意に設定することがで
きる。 (11)上記実施形態ではロック部材であるロックボー
ルやラチェットを可動筒とは別部品としたが、本発明に
よれば、ロック部材を可動筒に一体に設ける構成とする
ことができる。この場合には、可動筒に軸方向に延びる
片持ち状のアームを形成してそのアームの先端にロック
部材を形成すればよい。
【0077】(12)上記実施形態では、配管ソケット
の傾斜面と筒状プラグの受け面とを互いに平行となるよ
うに軸方向に対する同じ傾斜角度をなす構成としたが、
本発明によれば、双方が互いに異なる傾斜角度としても
よい。 (13)実施形態1、3〜実施形態8のいずれの配管ソ
ケットにも、実施形態2の外周にロック溝を設けない直
管タイプの筒状プラグを取り付けることが可能である。 (14)上記実施形態では水栓金具または接続金具に筒
状プラグを一体に設けた場合について説明したが、本発
明によれば、筒状プラグと水栓金具または接続金具とを
別部品として製造して組み付けるようにすることもでき
る。
【0078】(15)上記実施形態では配管ソケットを
壁に取り付けるためのフランジを一体に形成した場合に
ついて説明したが、本発明によれば、フランジを配管ソ
ケットとは別部品とすることもできる。 (16)実施形態1、2、3、7の回転規制手段を設け
た配管ソケットは、混合水栓金具にも適用することがで
きる。 (17)上記実施形態における配管ソケットは、ロック
動作とロック解除を行うための可動筒を筒本体の内周に
沿って設けると共にその可動筒にロック部材を嵌装する
構成となっているが、本発明によれば、配管ソケット
を、ロック部材を筒本体に嵌装すると共に可動筒を筒本
体の外周に沿って設ける構成としてもよい。かかる構成
の配管ソケットにおいても、回転規制手段や保護パッキ
ンを設ける構成を適用することが可能である。
【0079】(18)上記実施形態では建物の躯体に固
定される配管ソケットにロック手段を設けたが、本発明
によれば、水栓金具側の筒状プラグにロック手段を設け
る構成とすることもできる。 (19)上記実施形態では水栓金具を建物の壁に取り付
ける場合について説明したが、本発明は、例えば図23
に示すようにキッチンのシンク80の縁のカウンター上
面81に水洗金具82を取り付ける場合や、図24に示
すように洗面化粧台83の水平なデッキ84に水栓金具
85を取り付ける場合や、図25に示すように浴室の洗
い場の水平なデッキ86に水栓金具87を取り付ける場
合や、図26に示すように屋外の庭先や公園等に設けた
給水ポスト88の先端に水栓金具89を取り付ける場合
にも適用することができる。
【0080】(20)本発明は、全体の形状や吐水部の
形状等が上記実施形態の水栓金具とは異なる各種の水栓
金具や、ノブに替えてレバーの操作により吐水・止水や
温度調節を行うようにした水栓金具にも適用することが
できる。また、機能的には、洗面化粧台用の格納式シャ
ワーホースを備えた水栓金具や、浴室等に設けられるサ
ーモスタット付きの水栓金具にも適用することができ
る。 (21)上記実施形態8においては解除操作板が誤って
解除操作されることを防止するための手段として解除操
作板を化粧板で覆い隠すようにしたが、解除操作板の誤
操作防止の手段としては、取付板と解除操作板の間に筒
状のスペーサを介装するとともにその筒状スペーサを貫
通するようにボルトで取付板と解除操作板とを固定する
構成としたり、解除操作板に螺合したボルトの先端を取
付板の外面に突き当てて解除操作板が取付板に接近移動
するのを規制する構成としてもよい。
【0081】(22)実施形態8のように混合水栓金具
において双方の可動筒を1枚の解除操作板で連結するこ
とにより給水用と給湯用の双方をワンアクションで同時
に嵌合解除できるようにした構造は、上記実施形態4〜
6にも適用することが可能である。 (23)実施形態8の筒状プラグに2つのOリングを設
ける構成は、実施形態1〜7にも適用することができ
る。 (24)実施形態8の筒状プラグに設けたOリングを配
管ソケットのテーパ状のシール面に対して軸方向に押圧
する構成は、実施形態1〜7にも適用することができ
る。また、Oリングをテーパ状シール面に軸方向へ押圧
する構成は、Oリングが1個の場合にも適用することが
できる。
【0082】(25)実施形態1〜4、7の保護パッキ
ンを設ける構成は、実施形態8にも適用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1において配管ソケットと
筒状プラグが分離している状態をあらわす縦断面図
【図2】 実施形態1において筒状プラグを配管ソケッ
トに嵌合した状態をあらわす縦断面図
【図3】 実施形態1におけるロック状態をあらわす部
分拡大縦断面図
【図4】 実施形態1におけるロック解除の途中の状態
をあらわす部分拡大縦断面図
【図5】 実施形態1においてロックが解除された状態
をあらわす部分拡大縦断面図
【図6】 実施形態1における回転規制手段とシール手
段をあらわす部分拡大縦断面図
【図7】 実施形態1における回転規制手段をあらわす
拡大横断面図
【図8】 実施形態2において筒状プラグを配管ソケッ
トに嵌合した状態をあらわす縦断面図
【図9】 実施形態3における配管ソケットの縦断面図
【図10】 実施形態3において筒状プラグを配管ソケ
ットに嵌合した状態をあらわす縦断面図
【図11】 実施形態4において配管ソケットと筒状プ
ラグが分離している状態をあらわす縦断面図す
【図12】 実施形態4において筒状プラグを配管ソケ
ットに嵌合した状態をあらわす縦断面図
【図13】 実施形態5における配管ソケットの縦断面
【図14】 実施形態5において筒状プラグを配管ソケ
ットに嵌合した状態をあらわす縦断面図
【図15】 実施形態6において筒状プラグと配管ソケ
ットが分離している状態をあらわす縦断面図
【図16】 実施形態6において筒状プラグを配管ソケ
ットに嵌合した状態をあらわす縦断面図
【図17】 実施形態7において筒状プラグと配管ソケ
ットが分離している状態をあらわす縦断面図
【図18】 実施形態7において筒状プラグを配管ソケ
ットに嵌合した状態をあらわす縦断面図
【図19】 実施形態7におけるロック状態をあらわす
部分拡大縦断面図
【図20】 実施形態7における可動筒の横断面図
【図21】 実施形態7における可動筒の平面図
【図22】 実施形態1に適用される水栓金具及びその
給水用配管をあらわす斜視図
【図23】 実施形態4に適用される混合水栓金具及び
その給水用と給湯用の配管をあらわす斜視図
【図24】 本発明が適用可能なキッチン用の水栓金具
の斜視図
【図25】 本発明が適用可能な洗面化粧台用の水栓金
具の斜視図
【図26】 本発明が適用可能な浴室用の水栓金具の斜
視図
【図27】 本発明が適用可能な屋外の給水ポスト用の
水栓金具の斜視図
【図28】 実施形態8において混合水栓金具と配管ソ
ケットを分離した状態をあらわす斜視図
【図29】 実施形態8において筒状プラグと配管ソケ
ットを分離した状態をあらわす断面図
【図30】 実施形態8において筒状プラグと配管ソケ
ットを嵌合した状態をあらわす断面図
【図31】 実施形態8において筒状プラグと配管ソケ
ットを嵌合した状態をあらわす平面図
【図32】 実施形態8において筒状プラグと配管ソケ
ットの嵌合を解除した状態をあらわす部分拡大断面図
【符号の説明】
A…水栓金具 C…給水用配管 Mc…給水用の配管 Mh…給湯用の配管 10…配管ソケット 11…筒本体 16…退避凹部 17…傾斜面 20…可動筒 22…ロックボール(ロック部材) 23…圧縮コイルバネ(付勢部材) 26、44…ローレット(回転規制手段) 27…Oリング(シール手段) 29…保護パッキン(シール手段) 30、45…シール面 40…筒状プラグ 41…ロック溝 50、65、70、75、100…配管ソケット 51、101…筒本体 54、76、102…可動筒 61、71、91…筒状プラグ 78…ラチェット(ロック部材) 82、85、87、89…水栓金具 90…混合水栓金具 93…ロック溝 95…Oリング(シール手段) 106…シール面 107…退避凹部 108…傾斜面 109…圧縮コイルバネ(付勢部材) 110…ロックボール(ロック部材) 125…解除操作板(解除操作板)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給水用配管または給湯用配管が接続可能
    な配管ソケットと、水栓金具に設けられる筒状プラグと
    を備え、前記配管ソケットに前記筒状プラグを嵌合する
    ことにより前記水栓金具を前記給水用配管または前記給
    湯用配管に取り付けるものであって、 前記筒状プラグの前記配管ソケットへの嵌合に伴ってそ
    の筒状プラグを嵌合状態に保持するためのロック手段
    と、 嵌合された前記筒状プラグと前記配管ソケットとの間で
    全周に亘って挟圧されることによりその筒状プラグと配
    管ソケットとの隙間を防水状態にするリング状のシール
    手段とを備えてなることを特徴とする水栓金具の取付け
    構造。
  2. 【請求項2】 前記ロック手段が、前記配管ソケットを
    構成する筒本体と、その筒本体の内周に沿ってロック位
    置と解除位置との間で軸方向に移動可能な可動筒と、こ
    の可動筒を前記ロック位置側へ付勢する付勢部材と、前
    記可動筒に径方向への変位可能に設けたロック部材と、
    前記ロック部材の外周側への変位を許容する退避凹部
    と、前記可動筒の前記ロック位置側への移動に伴って前
    記ロック部材を内周側へ突出させる傾斜面とを備えて構
    成され、前記可動筒内に嵌入された前記筒状プラグの外
    周に前記ロック部材が係合することにより前記配管ソケ
    ットと前記筒状プラグとが嵌合状態にロックされるよう
    にしたことを特徴とする請求項1記載の水栓金具の取付
    け構造。
  3. 【請求項3】 前記筒状プラグの外周には、内周側へ突
    出した前記ロック部材が軸方向に係合されるロック溝が
    形成されていることを特徴とする請求項2記載の水栓金
    具の取付け構造。
  4. 【請求項4】 前記配管ソケットと前記筒状プラグの互
    いに対応する周面に、互いに係合することによりその配
    管ソケットと筒状プラグとの相対回転を規制する回転規
    制手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至
    請求項3のいずれかに記載の水栓金具の取付け構造。
  5. 【請求項5】 前記シール手段が、合成ゴム製のOリン
    グとこのOリングよりも耐食性及び耐熱性に優れた合成
    樹脂材料からなるリング状の保護パッキンとからなり、
    前記配管ソケットと前記筒状プラグとの間の隙間におい
    て前記保護パッキンを前記Oリングよりも流体流入側の
    位置に配した構成になることを特徴とする請求項1乃至
    請求項4のいずれかに記載の水栓金具の取付け構造。
  6. 【請求項6】 前記保護パッキンが前記配管ソケットの
    内周に嵌装され、前記筒状プラグの外周と前記保護パッ
    キンには互いに密着可能なテーパ状のシール面が形成さ
    れていることを特徴とする請求項5記載の水栓金具の取
    付け構造。
  7. 【請求項7】 前記給水用配管に接続される給水用の前
    記配管ソケットと前記給湯用配管に接続される給湯用の
    前記配管ソケットの前記可動筒同士を解除操作部材によ
    って連結し、その解除操作部材の操作により前記給水側
    と給湯側の双方の可動筒を解除位置へ移動させて前記給
    水用と給湯用の双方の配管ソケットにおける前記筒状プ
    ラグとの嵌合を解除する構成としたことを特徴とする請
    求項2乃至請求項6のいずれかに記載の水栓金具の取付
    け構造。
  8. 【請求項8】 水栓金具に設けられ、給水用配管または
    給湯用配管が接続可能な配管ソケットに嵌合することに
    より前記水栓金具を前記給水用配管または前記給湯用配
    管に取り付ける筒状プラグであって、 前記配管ソケットには、前記筒状プラグの嵌合に伴って
    その筒状プラグを嵌合状態に保持するためのロック手段
    と、嵌合された前記筒状プラグとの間で全周に亘って挟
    圧されることによりその配管ソケットと前記筒状プラグ
    の隙間を防水状態にするリング状のシール手段とが設け
    られているものにおいて、 前記筒状プラグには、前記ロック手段が係合可能な係合
    部と、前記シール部材が密着可能なシール面とが設けら
    れていることを特徴とする筒状プラグ。
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