JP2001182879A - コルゲート管継手 - Google Patents

コルゲート管継手

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JP2001182879A
JP2001182879A JP37259499A JP37259499A JP2001182879A JP 2001182879 A JP2001182879 A JP 2001182879A JP 37259499 A JP37259499 A JP 37259499A JP 37259499 A JP37259499 A JP 37259499A JP 2001182879 A JP2001182879 A JP 2001182879A
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淳 大久保
Tomoyuki Minami
智之 南
Minoru Fujiyoshi
稔 藤吉
Toshiyuki Ueno
敏幸 上野
Yasushi Fujinawa
靖志 藤縄
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Tokyo Gas Co Ltd
Sanko Gas Seiki Ltd
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Hitachi Metals Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
Sanko Gas Seiki Ltd
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  • Joints That Cut Off Fluids, And Hose Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で接続作業を容易に素早く行うこ
とができるコルゲート管継手を提供する。 【解決手段】 継手ボディ10の内孔A部11aに、第
1溝13aと第2溝13bを形成する。ストップリング
26内周部は、リテーナ押さえ20のリング溝25に嵌
め込まれており、ストップリング26外周部を第1溝部
13aに嵌め込まれている。接続作業時には、コルゲー
ト管Tをリテーナ押さえ20内に挿入する。次に、カラ
ー19を取り外しリテーナ押さえ20を継手ボディ10
内に可能な限り挿入して、ストップリング26外周部を
第2溝部13bに嵌め込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば鋼製配管等
に蛇腹状のコルゲート管を接続する際に用いるコルゲー
ト管継手に関する。特には、簡単な構造で接続作業を容
易に素早く行うことができるコルゲート管継手に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図15は建物のガス配管の例を模式的に
示す図である。この配管例においては、ガスメータ81
は建物の外側に設置されている。ガスメータ81には、
都市ガスの供給配管80、及び、屋内へのガス配管(メ
ッキ鋼管)82が接続されている。鋼管82には、各部
屋のガスコンセント86行きのコルゲート管Tが接続さ
れている。ガスコンセント86の先には、ゴム管87等
を介してガスストーブ等のガス機器89が接続される。
鋼管82とコルゲート管Tとの接続部(チー)82aに
は、めねじが切られている。鋼管82やコルゲート管T
は、建物の壁内や床下等に配管される。
【0003】コルゲート管Tは、蛇腹状の環状凹凸が外
面に形成されたフレキシブル管である。このコルゲート
管Tは、チー82aに接続される。コルゲート管Tをチ
ー82aに繋ぐのにコルゲート管継手88を用いる。
【0004】この種のコルゲート管継手88の一従来例
に、例えば特許第2686237号に開示されたものが
ある。図12は同継手のコルゲート管仮挿入状態を示す
断面図である。図13は同継手の締結後(コルゲート管
接続状態)を示す断面図である。図14はリテーナの斜
視図及びコルゲート管の先端がリテーナの爪を乗り越え
る動作を説明するための図である。なお、以下の説明に
おいて、上下左右は図12及び図13における上下左右
を指すものとする。
【0005】このコルゲート管継手88を構成する主要
部品は、継手本体51と、継手本体51内に配置された
リテーナ54と、継手本体51上部に螺合したナット6
2である。継手本体51は、ステンレス製の筒状体であ
る。同本体51の下側外周面にはおねじ51aが形成さ
れている。このおねじ51aは、図15のチー82aの
めねじに螺合する。
【0006】継手本体51は、軸方向に延びる貫通孔を
有する。この貫通孔の上部内面にはめねじ52aが形成
されている。このめねじ52aはナット62のおねじ6
2aに螺合する。めねじ52aの下には凹溝52bが形
成されている。凹溝52bはめねじ52aより大径であ
る。凹溝52bの下にはテーパ部52cが形成されてい
る。テーパ部52cには下つぼまりのテーパが付いてい
る。テーパ部52cの下にはパッキン溝52dが形成さ
れており、第1パッキン68が嵌め込まれている。パッ
キン溝52dの下には段部52eが形成されており、第
2パッキン53が嵌め込まれている。段部52eの内径
は、コルゲート管Tの凹部の径より小さい。
【0007】リテーナ54は、継手本体51の内孔内に
配置されたスリーブ状のものである。リテーナ54の外
径は、継手本体51の凹溝52bより小さく、テーパ部
52cより若干小さい。
【0008】図14(A)に示すように、リテーナ54
には、端部から軸方向に延びるスリット54aが形成さ
れている。同スリット54aは、リテーナ周方向に等間
隔ずつ離れて複数形成されている。隣り合う2本のスリ
ット54のa間はセグメント55となっている。各セグ
メント55の端部には、半径方向内側に張り出した爪5
5aが形成されている。各爪55aの先のなす円は、コ
ルゲート管Tの凸部の径より小さく、凹部の径にほぼ等
しい。リテーナ54の他端(セグメント55の逆側)の
外周面には、複数の突部56が形成されている。これら
突部56は、図12及び図13に示すように、ナット6
2内面に係合する。リテーナ54は、母体がプラスチッ
ク製で、爪55a等は真ちゅう製であり、両者は一体に
モールド成形されている。
【0009】再び図12及び図13を参照しつつ説明す
る。ナット62は、ステンレス製の筒状体である。ナッ
ト62には、コルゲート管Tを通す貫通孔が開いてい
る。ナット62の下部外周面には、継手本体51のめね
じ51aに螺合するおねじ62aが形成されている。ナ
ット62の下端内面には、半径方向内側に張り出した突
部63が形成されている。同突部63はリテーナ54の
突部56に引っ掛かる。リテーナ54をナット62内に
下から押し込んで、双方の突部56、63が引っ掛かる
と、リテーナ54とナット62が連結される。ナット6
2の上部内面には、パッキン57が嵌め込まれている。
図12に示すナット62の仮締め状態(ナット62と継
手本体51間にカラー65が介装された状態)では、リ
テーナ54下端の爪55aは凹溝52bの内周部に位置
する。
【0010】次に、上記のコルゲート管継手88の使用
方法について説明する。まず、図12に示すように、継
手本体51内にリテーナ54を配置し、継手本体51の
めねじ52aにナット62のおねじ62aを仮締めして
おく。なお、図12はコルゲート管Tをナット62内に
既に差し込んだ状態を示すが、次の説明は、コルゲート
管Tを差し込む時の動作についてのものである。
【0011】次に、ナット62及び継手本体51の貫通
孔内にコルゲート管Tの下端を上から差し込むと、コル
ゲート管Tの先端がリテーナ54の爪55aに当たる。
さらに、コルゲート管Tを押し込むと、コルゲート管T
の先端がリテーナ54の爪55aを外側下方に押す。そ
のため、図14(B)に示すように、リテーナ54のス
リット54aの切り込み端部を支点として、セグメント
55がそれぞれ半径方向に変形して拡がる。このセグメ
ント55の拡がり変形は、継手本体51の凹溝52b
(図12参照)内で行われる。さらに、リテーナ54の
爪55aがコルゲート管Tの凸部を乗り越えたとき、図
14(C)に示すように、爪55aがコルゲート管Tの
凹部に係合する。
【0012】この後、スパナ、レンチ等の工具を用いて
ナット62を回し、継手本体51に締め込む。ナット6
2の締め込みに伴い、リテーナ54が下に向かって押さ
れて進む。このとき、リテーナ54の爪55aはコルゲ
ート管Tの凹部に係合しているので、リテーナ54が進
むとコルゲート管Tも同時に下に引き込まれる。また、
リテーナ54が進むと、リテーナ54の外周は、継手本
体51のテーパ部52cのテーパ面に押されて内側に圧
迫されていく。これにより、リテーナ54の爪55aが
コルゲート管Tの凹部を半径方向に締め付ける。最後に
は、図13に示すように、コルゲート管T先端が第2パ
ッキン53に押し付けられる。これで、コルゲート管T
と継手本体51とがシールされる。なお、ナット62を
締め込む際に、コルゲート管Tの先端部は潰される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のコルゲート
管継手88には、以下の問題がある。 (1)接続作業において、ナット62を回すときにスパ
ナやレンチ等の工具が必要である。ところが、上述した
ように、鋼管82は床下や壁の中に設置されていること
が多く、狭い場所等ではスパナやレンチを回す作業がや
りにくい。 (2)コルゲート管Tをリテーナ54に係合させるとき
の、セグメント55の拡がり変形寸法を確保するため、
リテーナ54の長さ(高さ)が長くなる。そのため、継
手全体が大型となる。 本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、簡単
な構造で接続作業を容易に素早く行うことができるコル
ゲート管継手を提供することを目的とする。また、リテ
ーナの長さを抑えて継手全体をできるだけ小型化できる
コルゲート管継手を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のコルゲート管継手は、蛇腹状の環状凹凸が
外面に形成されたコルゲート管用の継手であって; コ
ルゲート管端部の挿入される内孔を有し、他の配管との
接続部を有する継手ボディと、 該内孔に配置された、
コルゲート管外面の環状凹部に差し込まれる爪を有する
リテーナと、 リテーナ爪をコルゲート管外面の環状凹
部に差し込まれた状態で固定するリテーナ押さえと、
コルゲート管と継手ボディとの間をシールするシール手
段と、 を具備し、 上記リテーナ押さえが、上記継手
ボディの内孔内で軸方向にスライドし、上記リテーナ爪
を固定する位置と、リテーナ爪を固定しない位置との間
で変位可能であり、 さらに、上記リテーナ押さえをリ
テーナ爪の固定位置でロックするロック手段が設けられ
ていることを特徴とする。
【0015】本発明では、コルゲート管を継手ボディ内
に挿入した後に、リテーナ押さえを非固定位置から固定
位置にスライド変位させリテーナ爪を固定する。そし
て、ロック手段でリテーナ押さえを固定位置にロックす
る。この構造により、コルゲート管接続時に工具が不要
となり、狭い場所等におけるコルゲート管接続の作業性
が向上する。
【0016】本発明のコルゲート管継手においては、上
記ロック手段として、 円周上1ヶ所に切れ目を有する
ストップリングと、 上記リテーナ押さえの外周に形成
された、上記ストップリング内周部の係合するリング溝
と、 上記継手ボディ内孔に形成された、上記ストップ
リング外周部の係合するリング溝と、を有する構成を採
用することができる。
【0017】この場合には、ストップリング内周部をリ
テーナ押さえのリング溝に係合し、ストップリング外周
部を継手ボディのリング溝に係合することにより、リテ
ーナ押さえを継手ボディに対して固定できる。このと
き、リテーナ爪は、コルゲート管の環状凹部に差し込ま
れて同管を継手ボディに固定する。なお、使用者は、ス
トップリング外周部が継手ボディのリング溝に嵌め込ま
れる際に発せられる音を聞き取ることにより、また、外
観上でリテーナ押さえと継手ボディの隙間をなくすこと
等により、コルゲート管が継手ボディに接続されたこと
を知ることができる。
【0018】また、本発明のコルゲート管継手において
は、上記継手ボディに、ストップリング外周部が係合す
る第1溝と第2溝が形成されており、 上記リテーナ押
さえのリング溝にストップリング内周部が係合したま
ま、リテーナ押さえのスライドに応じてストップリング
外周部が上記第1溝と第2溝間を変位可能であり、 ス
トップリング外周部が第1溝に係合しているときは、リ
テーナ押さえはリテーナ爪の非固定位置に位置して、リ
テーナ押さえは継手ボディに仮止めされており、ストッ
プリング外周部が第2溝に係合するときは、リテーナ押
さえはリテーナ爪の固定位置に位置してロックされるこ
とを特徴とする構成を採用することができる。
【0019】このような構成により、簡単な構造で、リ
テーナ押さえと継手ボディのスライド位置決め機構を実
現できる。
【0020】さらに、本発明のコルゲート管継手におい
ては、上記リテーナがコルゲート管端部の貫通する内孔
を有しており、 該内孔には、複数のリテーナ爪が周方
向に配置されており、 上記内孔内にコルゲート管を挿
入すると、各リテーナ爪が同管の挿入方向に傾いてコル
ゲート管の環状凸部を乗り越えて、同管の環状凹部に差
し込まれる構成を採用することができる。この場合に
は、コルゲート管の挿入に伴いリテーナの爪がコルゲー
ト管の挿入方向に傾く構造であるので、従来のリテーナ
のようにセグメントが半径方向に拡がるものに比べて、
リテーナの長さが短くなり、従来のようなリテーナの爪
が外側に開くための空間や曲げアーム長さを確保する必
要がなく、継手の大型化を抑えることができる。
【0021】なお、本発明のコルゲート管継手は、ロッ
ク手段のロックを解除可能であることが好ましい。この
場合には、リテーナ押さえをロック状態から解除するこ
とにより、コルゲート管やリテーナ、リテーナ押さえ等
を継手ボディから取り外すことができ、再施工性を実現
できる。ロック手段としてストップリングを利用する場
合には、継手ボディをリング溝で分割可能な構造とし、
同ボディを分割してストップリングを取り外すことによ
り、リテーナ等を継手ボディから取り外すことができ
る。
【0022】また、本発明のコルゲート管継手は、上記
シール手段として、 コルゲート管先端部外周面に押し
当てられる円環状のパッキンと、 このパッキンの内周
部を内側に寄せるように付勢するバネ部材と、を有する
構成であることが好ましい。この場合には、コルゲート
管端部に多少バリ等があっても、その影響を受けずにコ
ルゲート管と継手ボディ間の気密性を確保できる。ここ
で、バネ部材とは、持続的な弾力性を有する(へたらな
い)付勢のための部材のことをいう。バネ部材は、金属
製のものに限定されるものではなく、硬質のプラスチッ
クや炭素材等であってもよい。特に、断面U字状の金属
板をバネ部材として利用し、パッキン内に同金属板を埋
め込む場合には、金属板がパッキンの弾力を補強して、
コルゲート管とパッキン間に十分な緊縛力を維持するこ
とができ、気密性を長期に亘り確保できる。
【0023】
【発明の実施の形態】まず、図1〜図6を参照しつつ本
発明の第1実施例を説明する。なお、同実施例の説明に
おいて、上下左右は各図(図5(A)を除く)における
上下左右を指すものとする。図1は、本発明の第1実施
例のコルゲート管継手の全体構成を示す断面図である。
図2は、第1実施例の継手にコルゲート管を仮接続した
状態を示す断面図である。図3は、第1実施例の継手の
接続完了状態を示す断面図である。図4は、図1の矢印
Aで囲まれた範囲の拡大断面図である。図5(A)は、
図1のリテーナの平面図であり、図5(B)は、同リテ
ーナの側面図である。図6は、コルゲート管接続動作中
における図1のリテーナの作動状態を示す一部断面図で
ある。このコルゲート管継手は、図1に示すように、継
手ボディ10を中心に構成されている。同ボディ10
は、この例では真ちゅう製の筒状体である。この継手ボ
ディ10の下側外周面にはおねじ10aが形成されてい
る。このおねじ10aはチー82a(図15参照)に螺
合する。
【0024】継手ボディ10は軸方向に延びる貫通孔1
1を有する。この貫通孔11は、段付きの円筒孔であっ
て、軸方向上側から順に内孔A部〜E部11a〜11e
に大別される。内孔A部11aは、継手ボディ10の上
端側に開口した円筒面である。内孔B部11bは、内孔
A部11aよりも小径に形成された円筒面である。内孔
C部11cは、内孔B部11bよりも小径に形成された
円筒面である。内孔D部11dは、内孔C部11cより
も小径に形成された段状部である。内孔E部11eは、
継手ボディ10の下端側に開口するとともに、内孔C部
11cや内孔D部11dよりも小径に形成された円筒面
である。
【0025】継手ボディ10の内孔A部11aの下側内
周面には、図4に最も分かり易く示すように、半径方向
内側に張り出した第1突部12aと第2突部12bが形
成されている。第2突部12bは第1突部12aの下方
に位置している。第2突部12bの下方には、内孔A部
11aと内孔B部11b間の段部11fが位置してい
る。第1突部12aと第2突部12b間には第1溝13
aが形成され、第2突部12bと段部11f間には第2
溝13bが形成されている。第1溝13aには、継手ボ
ディ10とリテーナ押さえ30の仮止め状態において、
後述のストップリング26の外周部が嵌め込まれる。第
1溝13aの下の突部12bの面には下つぼまりのテー
パが付けられている。コルゲート管挿入後にリテーナ押
さえ20を下に押し込むと(図2→図3)、ストップリ
ング26は下に進んで第2溝13bに外周部が嵌め込ま
れる。なお、図4は、コルゲート管Tの仮接続状態を示
している。
【0026】再び図1を参照しつつ説明する。継手ボデ
ィ10の内孔C部11cの下側内周面には、シール溝1
4が半径方向外側に向けて掘り込まれている。同溝14
には、コルゲート管Tと継手ボディ10間を気密(シー
ル)するシール部材15が嵌め込まれている。このシー
ル部材15は、断面U字状のステンレス鋼リング15a
(バネ部材)と、このステンレス鋼リング15aが差し
込まれたパッキン15b(例えば樹脂製)とからなる。
【0027】シール部材15のパッキン15bは、ステ
ンレス鋼リング15aを覆っている。パッキン15bの
外周部は継手ボディ10の内孔に押し当てられる。同パ
ッキン15bの内周部は、図2、3に示すように、コル
ゲート管T挿入後には、同管Tの外周面に押し当てられ
る。ステンレス鋼リング15aは、パッキン15bの内
周部を内側に寄せるよう付勢する。なお、その際、同時
にパッキン14bの外周部は外側に寄せられる。このス
テンレス鋼リング15aによりパッキン15bの弾力が
補強されて、コルゲート管Tと継手ボディ10間のシー
ル性を長期に亘り確保する。また、コルゲート管T先端
部に多少バリ等があっても、シール性が損なわれるよう
なことはない。
【0028】継手ボディ10の内孔D部11dには、パ
ッキン溝16が半径方向外側に向けて滑らかに掘り込ま
れている。同溝16には、リング状の炭素パッキン17
が嵌め込まれている。この炭素パッキン17は、温度が
上昇すると膨張する炭素材からなり、火災時には何倍に
も膨張してガスが継手外部に漏れるのを防ぐガスシール
となる。
【0029】次に、図5を参照しつつコルゲート管Tを
固定するためのリテーナ18について説明する。このリ
テーナ18は、複数の爪18a(図5では、6個)と、
各爪18a間を繋ぐゴム材18bとからなる。各爪18
aは、真ちゅう製の同じ形状のものであり、周方向に等
間隔に配置されている。これらの爪18aの内周部は、
先端に向けて下側に傾いた形状に成形されている。各爪
18aの先端のなす中央円18cは、コルゲート管Tの
環状凸部T1の径より小さく、同管Tの環状凹部T2の
径とほぼ等しい。この円18cにコルゲート管Tが挿入
される。
【0030】次に、図6を参照しつつコルゲート管Tの
接続作業中におけるリテーナ18の動作を説明する。コ
ルゲート管T先端がリテーナ18の各爪18aの先端部
に突き当たると、図6(A)に示すように、各爪18a
が下側に傾くとともに外に押される。そして各爪18a
の先端が同管Tの凸部T1を乗り越え、図6(B)に示
すように、下側に傾いた各爪18aがゴム材18bの弾
力で元に戻りコルゲート管Tの凹部T2に差し込まれ
る。
【0031】従来のコルゲート管継手では、図14に示
すように、コルゲート管Tをリテーナ54に係合する
際、リテーナ54のセグメント55が外に広がる必要が
あり、リテーナ54のような長いリテーナを用いてい
た。このため、継手全体が大型となる虞れがあった。し
かしながら、本実施例では、図5に示すように、リテー
ナ18の各爪18aは、ゴム材18bにより弾性的に連
結されており、コルゲート管Tの挿入方向に傾くことが
できる構造である。したがって、従来のようなリテーナ
の爪が外側に開くための空間や曲げアーム長さを確保す
る必要がなく、継手の大型化を抑えることができる。
【0032】再び図1を参照しつつリテーナ18を押さ
えるリテーナ押さえ20について説明する。リテーナ押
さえ20は真ちゅう製等の筒状体である。リテーナ押さ
え20の外周面は、軸方向上側から順に上外周面20a
と中外周面20b、下外周面20cに大別される。これ
らの外周面20a〜20cは全て円筒面であり、この順
に外径が小さく形成されている。リテーナ押さえ20の
上外周面20aには、半径方向に貫通する孔21が形成
されている。同孔21はガス漏れ検知口の役割を果た
す。この孔21には、通気性と水密性を有する多孔質樹
脂22が嵌め込まれている。
【0033】リテーナ押さえ20の中外周面20bに
は、半径方向内側に向けてリング溝23が掘り込まれて
いる。同溝23には、Oリング24が嵌め込まれてい
る。このOリング24により、継手ボディ10とリテー
ナ押さえ20間がシールされる。
【0034】リテーナ押さえ20の中外周面20bに
は、コルゲート管接続前には、カラー19が外嵌されて
いる(図1、図2)。このカラー19の上面は、リテー
ナ押さえ20の上外周面20aと中外周面20b間の段
部20dに当接する。このカラー19は、円周上1ヶ所
に切れ目(図示せず)が形成されており、この切れ目を
広げてカラー19を上記中外周面20bに外嵌する。カ
ラー19の内径は、リテーナ押さえ20の上外周面20
aよりも小径に形成されている。したがって、カラー1
9を取り外さない限り、リテーナ押さえ20を図1、図
2の位置から下に下げることはできない。リテーナ押さ
え20を下げるときには、カラー19を外す。
【0035】リテーナ押さえ20の下外周面20cに
は、半径方向内側に向けてリング溝25が掘り込まれて
いる。同溝25には、ストップリング26の内周部が嵌
め込まれている。このストップリング26の円周上1ヶ
所には、切れ目(図示せず)が形成されており、この切
れ目を広げてストップリング26をリング溝25に組み
込む。
【0036】ストップリング26の外周部は、コルゲー
ト管Tの接続完了前(ロック前)には(図1、図2)、
継手ボディ10の第1溝13aに嵌め込まれている。こ
のとき、リテーナ18上面とリテーナ押さえ20下端面
間に隙間Lが空く。コルゲート管Tの接続完了時(ロッ
ク時)には、図3に示すように、リテーナ押さえ20は
下に下がって、ストップリング26の外周部は継手ボデ
ィ10の第2溝13bに嵌め込まれる。このとき、上記
隙間Lは無くなり、リテーナ押さえ20がリテーナ18
を直接押さえて、各爪18aが上下両方に傾くことを強
固に妨げる。
【0037】リテーナ押さえ20の中央には、コルゲー
ト管Tが挿入される貫通孔27が軸方向に延びるように
形成されている。この貫通孔27の上側内周面には、半
径方向外側に向けてパッキン溝28が掘り込まれてい
る。同溝28には、リング状のパッキン29が嵌め込ま
れている。このパッキン29の内面には、上下端部を除
き半径方向外側に向けて溝29aが掘り込まれている。
この溝29a中央には、半径方向内側に向けて張り出し
た突部29bが形成されている。このパッキン29及び
Oリング24により、コルゲート管Tと継手ボディ10
間が水密シールされる。
【0038】次に、図2と図3を参照しつつ本実施例の
コルゲート管継手の組み立て手順及び同継手を用いた接
続作業を説明する。まず、炭素パッキン17を継手ボデ
ィ10内に上端側から挿入してパッキン溝16に嵌め込
む。次に、シール部材15を継手ボディ10内に上端側
から挿入してシール溝14に嵌め込む。さらに、継手ボ
ディ10の内孔B部11bと内孔C部11c間の段部1
1g上にリテーナ18を設置する。リテーナ押さえ20
のリング溝25には、ストップリング26の内周部を嵌
め込む。また、リテーナ押さえ20の中外周面20bに
カラー19を外嵌する。このとき、リテーナ押さえ20
の段部20dにカラー19上面を当接させる。
【0039】次に、リテーナ押さえ20を継手ボディ1
0内に挿入して(カラー19の下面が継手ボディ10の
上端に当たるまで)、同ボディ10の第1溝13aにス
トップリング26の外周部を嵌め込む。このとき、カラ
ー19が継手ボディ10とリテーナ押さえ20間に挟持
されるので、リテーナ18上面とリテーナ押さえ20下
端面間に隙間Lが空く。このため、リテーナ18の各爪
18cが上下方向に傾くことができる。したがって、コ
ルゲート管Tをリテーナ押さえ20内からリテーナ18
内に挿入すると、各爪18aがコルゲート管Tの先端に
突き当たり下側に傾いて同管Tの凸部T1を乗り越えて
いく(図6(A)、(B)参照)。
【0040】コルゲート管T先端部が継手ボディ10内
に挿入されると、同管T先端部はシール部材15のパッ
キン15bの内周部を変形させながら、同ボディ10内
奥に進む。このとき、シール部材15のステンレス鋼リ
ング15aがパッキン15bの内周部をコルゲート管T
の外周面に追従させるように押圧する。これにより、コ
ルゲート管Tと継手ボディ10間がシールされる。
【0041】図2に示すように、コルゲート管T先端が
継手ボディ10の内孔D部11dと内孔E部11e間の
段部11hに突き当たってコルゲート管Tは止まる。こ
のとき、リテーナ18の各爪18aが元に戻ってコルゲ
ート管Tの凹部T2に差し込まれた状態である(図6
(B)も参照)。これにより、コルゲート管Tが継手ボ
ディ10に仮接続される。なお、コルゲート管Tの仮接
続中は、上記隙間Lが空いたままであるため、コルゲー
ト管Tの抜け耐力はあまり強くなく、強く抜けば同管T
を上方に抜き取ることもできる。
【0042】次に、カラー19の切れ目(図示せず)を
広げてリテーナ押さえ20の中外周面20bからカラー
19を取り外す。これにより、上記隙間L分だけリテー
ナ押さえ20を継手ボディ10内にさらに挿入すること
ができる。リテーナ押さえ20を継手ボディ10内に可
能な限り挿入すると、図3に示すように、ストップリン
グ26の外周部が、継手ボディ10の内孔面(突部12
bの上のテーパ面)を滑りながら下方にスライドして、
継手ボディ10の第2溝13bに嵌め込まれる。これに
より、継手ボディ10とリテーナ押さえ20が分解不能
に連結される。なお、第2溝13bの上下壁にはテーパ
が付いていない。リテーナ押さえ20が下まで降りきっ
た状態では、図3に示すように、リテーナ押さえ20が
リテーナ18を継手ボディ10の段部11g上で押さえ
るため、リテーナ18の各爪18aが上下両方に傾くこ
とができない。したがって、コルゲート管Tの抜き耐力
が向上して、同管Tが継手ボディ10に強固に接続され
る。
【0043】上述したように、本実施例では、上述した
作業を手動で行うことにより、コルゲート管Tを継手ボ
ディ10に接続することができる。このため、スパナや
レンチ等の工具を用いる必要がなく、狭い場所等での接
続作業を容易に素早く行うことができる。なお、同実施
例では、ストップリング26の外周部が継手ボディ10
の第2溝13b内に嵌まる際に発せられる音や、継手ボ
ディ10の上端面がリテーナ押さえ20の段部20dに
突き当たることにより、一連の接続作業の完了を知るこ
とができる。
【0044】次に、図7〜図9を参照しつつ本発明の第
2実施例を説明する。なお、同実施例の説明において、
上下左右は各図における上下左右を指すものとする。図
7は、本発明の第2実施例のコルゲート管継手の構成を
示す断面図である。図8は、第2実施例の継手からコル
ゲート管等を引き抜いた状態を示す断面図である。図9
は、図7の矢印Bで囲まれた範囲の拡大断面図である。
各図において、第1実施例と共通の箇所に同じ符号を付
す。
【0045】このコルゲート管継手は、継手ボディが分
解可能な再施工タイプである。図7及び図9を参照しつ
つ、第2実施例のコルゲート管継手の継手ボディ30の
構造の特徴を説明する。継手ボディ30は、第2溝13
bの上部で本体31とネジブッシュ32に分解されてい
る。ネジブッシュ32は、継手ボディ30の上端部とな
るフランジ部32aとおねじ32bを含み、フランジ部
32aの下側が円筒部32cとなっている。この円筒部
32cの外面上部には、Oリング33が外嵌されてい
る。また、同円筒部32cの中段部には、おねじ32b
が形成されている。このOリング33により本体31と
ネジブッシュ32間がシールされる。また、ネジブッシ
ュ32の内周面には、図9に最も分かり易く示すよう
に、第1突部12aと第2突部12bが形成されてお
り、第1突部12aと第2突部12b間が第1溝13a
となっている。
【0046】継手ボディ30の本体31の上端部内面に
は、ネジブッシュ32のおねじ32bと螺合するめねじ
31aが形成されている。このめねじ31aの下方に
は、段部11gが位置している。両ねじ31a、32b
を螺合して本体31とネジブッシュ32を組み立てる
と、図9に最も分かり易く示すように、ネジブッシュ3
2の第2突部12bの下面12cと、本体31の内面1
3b、段部11gとが、第1実施例における第2溝と同
様の部位(以下本実施例において、この部位を第2溝1
3bと称する)が形成される。
【0047】上述のように、本体31とネジブッシュ3
2の組み立て後には、第2突部12bの直下に第2溝1
3bが確保される。したがって、第1実施例と同様の接
続操作を行うことにより、コルゲート管Tの接続完了時
には、ストップリング26の外周部が第2溝13bに嵌
め込まれて、リテーナ押さえ20と継手ボディ30が分
離不能に連結されている。
【0048】以下、図8を参照しつつ本実施例のコルゲ
ート管継手からコルゲート管を抜き取る作業を説明す
る。まず最初に、継手ボディ30の本体31とネジブッ
シュ32をネジの弛み方向に回転させて分離する。この
分離後においては、ストップリング26がネジブッシュ
32の下端面に当たっており、ネジブッシュ32がリテ
ーナ押さえ20から外れるのを妨げる。しかし、本体3
1は、ネジブッシュ32と分離された後は、ストップリ
ング26と係合する部分はないので拘束は受けず、コル
ゲート管Tとリテーナ押さえ20、ネジブッシュ32
が、一体となって継手ボディ30から引き出される。こ
のとき、リテーナ18は、各爪18aがコルゲート管T
の凹部T2に差し込まれた状態で継手ボディ30内から
取り出される。
【0049】次に、リテーナ18の各爪18aをコルゲ
ート管Tの凹部T2から取り外すと、同管Tをリテーナ
押さえ20から抜き取ることができる。さらに、露出し
たストップリング26の切れ目(図示せず)を広げて同
リング26をリテーナ押さえ20のリング溝25から取
り外した後、リテーナ押さえ20からネジブッシュ32
をスライドさせて取り外すことができる。この後、本体
31とネジブッシュ32を組み立てれば、次の接続作業
に用いることができる。本実施例では、上述の構成と作
業手順により、第1実施例と同様の効果(簡単に接続
可)を得ることができるとともに、再施工性も得ること
ができる。
【0050】次に、図10を参照しつつ本発明の第3実
施例を説明する。なお、同実施例の説明において、上下
左右は図10における上下左右を指すものとする。図1
0は、本発明の第3実施例のコルゲート管継手の中心部
品である継手ボディの構成を示す断面図である。図10
において、第1実施例と共通の箇所に同じ符号を付す。
この継手ボディ40の内孔C部11cには、半径方向内
側に張り出した突部44が形成されている。同突部44
の直下には、シール溝14が半径方向外側に向けて掘り
込まれている。
【0051】継手ボディ40は、シール溝14の下部で
上継手ボディ41と下継手ボディ42に分割されてい
る。上継手ボディ41の下端部内面には、めねじ41a
が形成されている。一方、下継手ボディ42の上端部外
面には、上継手ボディ41のめねじ41aと螺合するお
ねじ42aが形成されている。また、下継手ボディ42
の上端部外面の下段(おねじ42aの下の面)には、O
リング43が外嵌されている。このOリング43によ
り、上継手ボディ41と下継手ボディ42間がシールさ
れる。両ねじ41a、42aを螺合して上継手ボディ4
1と下継手ボディ42を組み立てると、上継手ボディ4
1の突部44の下面44aと下継手ボディ42の上端面
42bとの間に、シール溝14が形成される。
【0052】本実施例の継手ボディ40にシール部材1
5を取り付ける際には、上継手ボディ41と下継手ボデ
ィ42をネジの弛み方向に回転させて分離する。次に、
シール部材15を上継手ボディ41下側から挿入して突
部44直下に配置する。このとき、シール部材15の上
部が突部44の下面44aに当接し、また、シール部材
15の外面が上継手ボディ41の内孔面(突部44直下
の面)に当接する。
【0053】さらに、上継手ボディ41と下継手ボディ
42を螺合して継手ボディ40を組み立てる。このと
き、上継手ボディ41の突部44の下面44aと下継手
ボディ42の上端面42bとの間に、シール溝14が形
成されて、シール部材15の下部が同上端面42bと当
接する。これにより、シール部材15が下継手ボディ4
2内に組み込まれ、コルゲート管Tの接続完了後には、
同管Tと継手ボディ40間のシール性が確保される。
【0054】したがって、上記構造の継手ボディ40に
より、第1実施例と同様の効果(簡単な接続可)を得る
ことができるとともに、シール部材15の組み付け時
に、シール部材15を無理に変形させることなく、組み
立てができるので、シール部材15の組み付けが容易に
なる。また、シール部材15の硬さの設定が楽になる。
【0055】次に、図11を参照しつつ本発明の第4実
施例を説明する。なお、同実施例の説明において、上下
左右は図11における上下左右を指すものとする。図1
1は、本発明の第4実施例のコルゲート管継手の中心部
品である継手ボディの構成を示す断面図である。図11
において、第2実施例と共通の箇所に同じ符号を付す。
この継手ボディ100は、第2実施例と同様の再施工性
を有するとともに、第3実施例と同様にシール部材15
の下からの組み込みが可能である。
【0056】この継手の継手ボディ100の本体31
は、図10の第3実施例と同様に、シール溝14の下部
で上本体101と下本体102に分解されている。両者
に設けられているねじ101a、102aを螺合して上
本体101と下本体102を組み立てると、上本体10
1の突部103の下面103aと下本体102の上端面
102bとの間に、シール溝14が形成される。本実施
例の継手ボディ100には、図10の第3実施例と同様
にシール部材15を取り付けることができる。
【0057】また、図7〜図9に示す第2実施例と同様
に、継手ボディ30は、第2溝13bの上部で本体31
とネジブッシュ32に分解されている。この第4実施例
の継手により、第2実施例と同様の効果(簡単な接続可
及び再施工性)を得ることができるとともに、第3実施
例と同様の利点(シール部材15の組み付けの容易性及
びシール部材15の硬さ設定の楽さ)が得られる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
工具が不要となり、狭い場所等における接続作業性が向
上する。ストップリングを利用し、リテーナ押さえを継
手ボディにロックする場合には、リテーナ押さえを継手
ボディに対して分解不能に取り付けることができる。な
お、使用者は、ストップリング外周部が継手ボディのリ
ング溝に嵌め込まれた際に発せられる音を聞き取ること
により、コルゲート管が継手ボディに接続されたことを
知ることができる。
【0059】ストップリング外周部を係合するための第
1溝と第2溝を継手ボディのリング溝に設ける場合に
は、簡単な構造で、リテーナ押さえと継手ボディのスラ
イド位置決め機構を実現できる。
【0060】コルゲート管の挿入に伴いリテーナの爪が
コルゲート管の挿入方向に傾く構造を採用すれば、従来
のようなリテーナの爪が外側に開くための空間や曲げア
ーム長さを確保する必要がなく、継手の大型化を抑える
ことができる。
【0061】ロック手段のロックを解除する機構を有す
る場合には、コルゲート管接続後に、コルゲート管やリ
テーナ、リテーナ押さえ等を継手ボディから取り出すこ
とができ、再施工性を実現できる。シール手段が、コル
ゲート管先端部外周面に押し当てられる円環状のパッキ
ンと、このパッキンの内周部を内側に寄せるように付勢
するバネ部材とからなる場合には、コルゲート管端部に
多少バリ等があっても、その影響を受けずにコルゲート
管と継手ボディ間の気密性を確保できる。特に、断面U
字状の金属板をバネ部材として利用すると、金属板がパ
ッキンの弾力を補強して、気密性を長期に亘り確保する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のコルゲート管継手の全体
構成を示す断面図である。
【図2】本発明の第1実施例の継手にコルゲート管を仮
接続した状態を示す断面図である。
【図3】本発明の第1実施例の継手の接続完了状態を示
す断面図である。
【図4】図1の矢印Aで囲まれた範囲の拡大断面図であ
る。
【図5】(A)は、図1のリテーナの平面図であり、
(B)は、同リテーナの側面図である。
【図6】本発明の第1実施例のコルゲート管接続動作中
における図1のリテーナの作動状態を示す一部断面図で
ある。
【図7】本発明の第2実施例のコルゲート管継手の構成
を示す断面図である。
【図8】本発明の第2実施例のコルゲート管継手からコ
ルゲート管等を引き抜いた状態を示す断面図である。
【図9】図7の矢印Bで囲まれた範囲の拡大断面図であ
る。
【図10】本発明の第3実施例のコルゲート管継手の中
心部品である継手ボディの構成を示す断面図である。
【図11】本発明の第4実施例のコルゲート管継手の中
心部品である継手ボディの構成を示す断面図である。
【図12】従来の継手のコルゲート管仮挿入状態を示す
断面図である。
【図13】従来の継手の締結後(コルゲート管接続状
態)を示す断面図である。
【図14】従来の継手のリテーナを示す図である。
(A)はリテーナの斜視図であり、(B)はコルゲート
管の差し込み時のリテーナの拡がり変形を説明する図で
ある。
【図15】建物のガス配管の例を模式的に示す図であ
る。
【符号の説明】
10、30、40、100 継手ボディ 12a 第1突部 12b 第2突
部 13a 第1溝 13b 第2溝 14 シール溝 15 シール部
材 15a ステンレス鋼リング 15b パッキ
ン 17 炭素パッキン 18 リテーナ 18a 爪 18b ゴム材 18c 中央円 19 カラー 20 リテーナ押さえ 24、33、4
3 Oリング 25 リング溝 26 ストップ
リング 29 パッキン 31 本体 32 ネジブッシュ 41 上継手ボ
ディ 42 下継手ボディ 44、103
突部 101 上本体 102 下本体 T コルゲート管 T1 環状凸部 T2 環状凹部
フロントページの続き (72)発明者 大久保 淳 東京都港区海岸1丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 (72)発明者 南 智之 東京都港区海岸1丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 (72)発明者 藤吉 稔 三重県桑名市大福2番地 日立金属株式会 社桑名工場内 (72)発明者 上野 敏幸 新潟県上越市大字遊光寺浜71−4 (72)発明者 藤縄 靖志 埼玉県川口市新井町13−14−102 Fターム(参考) 3H017 CA03

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蛇腹状の環状凹凸が外面に形成されたコ
    ルゲート管用の継手であって;コルゲート管端部の挿入
    される内孔を有し、他の配管との接続部を有する継手ボ
    ディと、 該内孔に配置された、コルゲート管外面の環状凹部に差
    し込まれる爪を有するリテーナと、 リテーナ爪をコルゲート管外面の環状凹部に差し込まれ
    た状態で固定するリテーナ押さえと、 コルゲート管と継手ボディとの間をシールするシール手
    段と、 を具備し、 上記リテーナ押さえが、上記継手ボディの内孔内で軸方
    向にスライドし、上記リテーナ爪を固定する位置と、リ
    テーナ爪を固定しない位置との間で変位可能であり、 さらに、上記リテーナ押さえをリテーナ爪の固定位置で
    ロックするロック手段が設けられていることを特徴とす
    るコルゲート管継手。
  2. 【請求項2】 上記ロック手段として、 円周上1ヶ所に切れ目を有するストップリングと、 上記リテーナ押さえの外周に形成された、上記ストップ
    リング内周部の係合するリング溝と、 上記継手ボディ内孔に形成された、上記ストップリング
    外周部の係合するリング溝と、を有することを特徴とす
    る請求項1記載のコルゲート管継手。
  3. 【請求項3】 上記継手ボディに、ストップリング外周
    部が係合する第1溝と第2溝が形成されており、 上記リテーナ押さえのリング溝にストップリング内周部
    が係合したまま、リテーナ押さえのスライドに応じてス
    トップリング外周部が上記第1溝と第2溝間を変位可能
    であり、 ストップリング外周部が第1溝に係合しているときは、
    リテーナ押さえはリテーナ爪の非固定位置に位置して、
    リテーナ押さえは継手ボディに仮止めされており、 ストップリング外周部が第2溝に係合するときは、リテ
    ーナ押さえはリテーナ爪の固定位置に位置してロックさ
    れることを特徴とする請求項2記載のコルゲート管継
    手。
  4. 【請求項4】 上記リテーナがコルゲート管端部の貫通
    する内孔を有しており、 該内孔には、複数のリテーナ爪が周方向に配置されてお
    り、 上記内孔内にコルゲート管を挿入すると、各リテーナ爪
    が同管の挿入方向に傾いてコルゲート管の環状凸部を乗
    り越えて、同管の環状凹部に差し込まれることを特徴と
    する請求項1記載のコルゲート管継手。
  5. 【請求項5】 上記リテーナ押さえが上記リテーナ爪を
    固定しない位置においても上記コルゲート管が上記リテ
    ーナに仮止めされることを特徴とする請求項1記載のコ
    ルゲート管継手。
  6. 【請求項6】 上記ロック手段のロックを解除する機構
    を有することを特徴とする請求項1記載のコルゲート管
    継手。
  7. 【請求項7】 上記継手ボディがリング溝の位置で分割
    可能であり、該ボディの分割によりストップリングを取
    り外してリテーナ爪の固定を解除できることを特徴とす
    る請求項2記載のコルゲート管継手。
  8. 【請求項8】 上記シール手段として、 コルゲート管先端部外周面に押し当てられる円環状のパ
    ッキンと、 このパッキンの内周部を内側に寄せるように付勢するバ
    ネ部材と、を有することを特徴とする請求項1記載のコ
    ルゲート管継手。
  9. 【請求項9】 上記バネ部材が、上記パッキン内に埋め
    込まれた、断面U字状の金属板であることを特徴とする
    請求項8記載のコルゲート管継手。
  10. 【請求項10】 上記固定手段の固定完了を音又は継手
    外観の特徴により使用者に知らせることを特徴とする請
    求項1〜9記載のコルゲート管継手。
  11. 【請求項11】 上記リテーナ押さえの内孔に水密シー
    ルが設けられていることを特徴とする請求項1〜9記載
    のコルゲート管継手。
  12. 【請求項12】 上記リテーナ押さえを、リテーナ爪を
    固定する位置に変位しないように規制する、取り外し可
    能なカラーを有することを特徴とする請求項1〜9記載
    のコルゲート管継手。
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