JP4644375B2 - ワンタッチ継手 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧送される水、油、ガス等が流通する機器等の接続口とこれに接続される配管等の接続部若しくは配管同士の接続部が、スプリング等でシールロックされる機構を有するワンタッチ継手を用いた配管の接続時における接続作業を円滑にするワンタッチ継手の接続部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来では、配管の接続口を接合する際に、ネジやナットを使用せずそれらの接続口を差し込むだけで、ワンタッチで結合させ、かつ接続部にシール性を維持させるワンタッチ継手が知られている。この機構は、種々の分野に使用されているが、自動車の空調装置であるエアコンデショナの冷媒を循環させる配管等の接続口にも使用されている。図3は、そのワンタッチ継手の接続部の構造を示した分解図であり、図4はその接続部の拡大図である。パイプ1の雄側接続口3には、基端側にケージ5が設けられ、その内部には環状スプリング21が配設され、接続口3に形成されたO−リング溝7,8には、O−リング22,23が装着される。パイプ2の雌側接続口4の外周部にはインディケータリング24が設けられている。
【0003】
このような構成により、雄側接続口3の外周部に雌側接続口4を挿通させ、図4に示すように、雌側接続口4の先端部に形成したフレアー部14をケージ5内に挿入させることにより、想像線で示すフレアー部14aがスプリング21aと当接する。そして、同じく想像線で示すフレアー部14bをさらに奥に押し込むと、スプリング21bの全体が外側に広げられる。そして、スプリング21bがフレアー部14bの先端を乗り越えて、実線で示すようにスプリング21がフレアー部14とケージ5の先端部5aとの間に配設されることにより、フレアー部14がスプリング21に係止されて、接続口3,4はロック状態となり、かつO−リング22,23により気密にされる。なお、インディケータリング24は、接続口が3,4が接続されたか否かの確認をする役割を果たす。車両用エアコンの配管は、主としてゴムホース(接続口は金属製)やアルミニウムまたは銅製の配管が用いられており、ワンタッチ継手は、これらのうちのアルミニウム管に使用されており、エアコンの蒸発器やリキッドタンク等の構造体とそれらの間を結ぶ配管等の接続口や、配管同士の接続口にワンタッチ継手が使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記ワンタッチ継手を備えたパイプを用いて雄雌接続口を接続する場合であっても、雄雌パイプ間の挿入には、ある程度の力を必要としていた。本発明はこのような雄雌パイプ間の挿入力を小さくすることを目的としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、流体の管路を接続する接続部に設けられるワンタッチ継手であって、前記接続部の一方に形成された雄側接続口と、前記接続部の他方に形成された雌側接続口とを備え、前記雌側接続口の先端にフレアー部が形成される一方、前記雄側接続口の基端側には、前記フレアー部を収容可能な環状ケージが設けられ、該環状ケージの内部には環状スプリングが収容されており、前記雄側接続口を前記雌側接続口に挿入嵌合する動作で、前記環状スプリングが、前記環状ケージの内壁面と前記フレアー部との間に挟まれ、前記内壁面に沿って拡張されて前記フレアー部を乗り越え、前記フレアー部と前記環状ケージの先端側開口縁部との間に保持され、前記フレアー部が前記環状スプリングを介して前記環状ケージの前記先端側開口縁部の内面に係止されるものにおいて、前記環状ケージの前記内壁面と前記環状スプリングとの間に、摩擦低減材として樹脂シートが配設されている。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態によるワンタッチ継手の接続部構造について、図面を参照しながら説明する。なお、従来技術の図3及び図4に示したワンタッチ継手と同じ部分については同一の符号を付して説明する。図1は、ワンタッチ継手の接続部の構造を示した分解斜視図であり、図2はその接続部の拡大図である。アルミニウム製のパイプ1の雄側接続口3には、その外周部に環状のケージ5が設けられている。パイプ1のケージ5は、パイプ2の雌側接続部の先端部を収容するものであり、それが取付けられる基端側がパイプ1に形成された外周溝6に嵌合され、その先端側がパイプ1の先端側に湾曲している。そして、ケージ5の内部は袋状空間の収容室5bが設けられ、パイプ1の先端側には、雌側パイプ2の挿入口である開口5cが形成されている。雄側接続口3の中間部には、パイプ1の外周面12に環状のO−リング溝7,8が、パイプ1の軸方向に2個並設されている。このO−リング溝7,8には、各々ゴム製のO−リング22,23が装着されている。
【0007】
図2に示すように、収容室5bには、還状の樹脂シート17をパイプ1の外周部に嵌合させている。樹脂シート17は軟質性のものを用い、本実施の形態では、厚さが0.1mm位のPET(ポリエチレンテレフタレート)シートを使用している。樹脂シート17を収容室5bに配設するときは、環状スプリング21を配設する前に、収容室5bに配設する。また、収容室5bの内部には環状スプリング21が配設され、パイプ2の雌側接続口4の外周部にはインディケータリング24が設けられている。他方、雌側接続口4の先端部には、なだらかに外側へ曲線状に拡径されたフレアー部14が形成されている。
【0008】
次に、本実施の形態のワンタッチ継手の接続部構造の作用について説明する。ワンタッチ継手の雄雌接続口3,4の挿入力について調べた結果、その挿入力が大きくなる原因として、雌側接続口4のフレアー部14でスプリング21を押し広げる際に、スプリング21の表面とケージ5の内壁面との摩擦力が大きいことが分かった。よって、スプリング21とケージ5の摩擦力を小さくするため、PETシート17をパイプ1の外周部に装着したところ、その挿入力は軽減された。具体的には、樹脂シート17の装着前の雄雌接続口3,4の挿入力は74.5N〜99.7Nの範囲であり、樹脂シート17の装着後の挿入力は、39.2N〜53Nであり、ほぼ半分に軽減された(パイプ径が16mmのものを使用)。よって、狭い場所にパイプを引き回すときに、パイプの1,2の雄雌接続口3,4を片手による作業で接続することができるようになった。なお、ワンタッチ継手のロック構造とシール部形状は従来と同じであるので、その説明を省略する。
【0009】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、勿論、本発明はこれに限定されることなく本発明の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態では、自動車のエアコンデショナ用配管を例にあげたが、ワンタッチ継手であれば、電車等の車両の油圧系統や、洗濯機の給水ホース等にも使用ができ、その材質に関係なく、アルミニウム以外の材質にも、凹溝9及び凸リブ16を形成すれば、ワンタッチ継手を使用したパイプの周り止めが可能である。これらの凹溝9及び凸リブ16の数は3組以上であってもよい。また、ワンタッチ継手の構造については、種々の構造があるが、雄雌接続口3、4の嵌合部分に凹溝9及び凸リブ16を形成することにより適応することができる。さらには、雄側接続口3に凸リブ16を形成し、雌側接続口4に凹溝9を形成するようにしても、同様の効果がある。
【0010】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明は、流体の管路を接続する接続部に設けられるワンタッチ継手であって、前記接続部の一方に形成された雄側接続口と、前記接続部の他方に形成された雌側接続口とを備え、前記雌側接続口の先端にフレアー部が形成される一方、前記雄側接続口の基端側には、前記フレアー部を収容可能な環状ケージが設けられ、該環状ケージの内部には環状スプリングが収容されており、前記雄側接続口を前記雌側接続口に挿入嵌合する動作で、前記環状スプリングが、前記環状ケージの内壁面と前記フレアー部との間に挟まれ、前記内壁面に沿って拡張されて前記フレアー部を乗り越え、前記フレアー部と前記環状ケージの先端側開口縁部との間に保持され、前記フレアー部が前記環状スプリングを介して前記環状ケージの前記先端側開口縁部の内面に係止されるものにおいて、前記環状ケージの前記内壁面と前記環状スプリングとの間に、摩擦低減材として樹脂シートが配設されたことにより、環状スプリングが、前記環状ケージの内壁面に沿って拡張されて前記フレアー部を乗り越える際の摩擦力が低減され、雄雌接続口を円滑に接続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態における車両用エアコンデショナのパイプに用いられているワンタッチ継手の分解斜視図である。
【図2】 図1のワンタッチ継手を接続した状態の接続部の拡大断面図である。
【図3】 従来の車両用エアコンデショナのパイプに用いられているワンタッチ継手の分解斜視図である。
【図4】 図3のワンタッチ継手を接続した状態の接続部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1,2 パイプ
3,4 接続口
5 ケージ
7,8 O−リング溝
14 フレアー部
Claims (1)
- 流体の管路を接続する接続部に設けられるワンタッチ継手であって、前記接続部の一方に形成された雄側接続口と、前記接続部の他方に形成された雌側接続口とを備え、前記雌側接続口の先端にフレアー部が形成される一方、前記雄側接続口の基端側には、前記フレアー部を収容可能な環状ケージが設けられ、該環状ケージの内部には環状スプリングが収容されており、前記雄側接続口を前記雌側接続口に挿入嵌合する動作で、前記環状スプリングが、前記環状ケージの内壁面と前記フレアー部との間に挟まれ、前記内壁面に沿って拡張されて前記フレアー部を乗り越え、前記フレアー部と前記環状ケージの先端側開口縁部との間に保持され、前記フレアー部が前記環状スプリングを介して前記環状ケージの前記先端側開口縁部の内面に係止されるものにおいて、
前記環状ケージの前記内壁面と前記環状スプリングとの間に、摩擦低減材として樹脂シートが配設されていることを特徴とするワンタッチ継手。
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- 2001-01-26 JP JP2001018303A patent/JP4644375B2/ja not_active Expired - Fee Related
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