JP2005172131A - 配管接続部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 容易にパイプを接続することができ、それぞれの接続口の着脱許容回数を多くすることができると共に、容易な構造で構成することができる配管接続部構造を提供する。
【解決手段】 カプラー10の第1の係止爪13と第2の係止爪14をカプラー10の軸線方向の内側に向かってそれぞれ逆側に斜めに突出させ、一方または他方のパイプ1,2の接続口3,4をカプラー10に挿入するときに、第1または第2の係止爪13,14がそれぞれの係止部5,8によってカプラー10の外周方向に押圧されて変形しながら、さらに挿入が完了したときに、第1または第2の係止爪13,14がそれぞれの係止部5,8の押圧から開放されてもとの状態に復帰し、第1または第2の係止爪13,14とそれぞれの係止部5,8が係合し、雄側接続口3と雌側接続口4の抜けを防止する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、圧送される水、油、ガス等が流通する機器等の接続口とこれに接続される配管等との接続部若しくは配管同士の接続部の抜けを防止する配管接続部構造に関する。
従来、配管の接続口を接続する構造としては、ネジやナットを使用せずそれらの接続口を差し込むだけで、ワンタッチで結合させ、かつ接続部にシール性を維持させるワンタッチ継手が知られている。この構造は、種々の分野に使用されているが、自動車の空調装置であるエアコンデショナの冷媒を循環させる配管等の接続口にも使用されている。
車両用エアコンの配管には、主としてゴムホース(接続口は金属製)やアルミニウムまたは銅製のものが用いられている。上述のワンタッチ継手は、これらのうちのアルミニウム管に使用されており、具体的な用途としては、エアコンの蒸発器やリキッドタンク等の構造体とそれらの間を結ぶ配管等の接続口や、配管同士の接続口などがある。
このワンタッチ継手の構造としては、例えば、特許文献1に記載されたものがある。図9は、そのワンタッチ継手の接続部の構造を示した分解図であり、図10はその接続部の拡大図である。
一方のパイプ50には、雄側接続口51が設けられ、この雄側接続口51には、基端側にケージ52が取付けられている。このケージ52の内部には環状スプリング53が配設されている。また、他方のパイプ54には、雌側接続口55が設けられており、この雌側接続口55の先端部には、フレアー部58が形成されている。
雄側接続口51と雌側接続口55が嵌合する部分には、O−リング溝56a,56bが形成され、この溝にO−リング57a,57bが装着されるようになっている。なお、ケージ52にはインディケータリング59が係合し、このインディケータリング59は、それぞれの接続口51,55が接続されたか否かの確認をする役割を果たしている。
次に、雄側接続口51の外周部に雌側接続口55を挿入するときの各部品の動きについて 図10を用いて説明する。図10では、環状スプリング53、およびフレアー部58の移動にあわせて、ロック前の位置を符号53a,58a、ロックの途中の位置を符号53b,58b、ロック後の位置を符号53c,58cで示している。
雌側接続口55の先端部に形成したフレアー部58をケージ52内に挿入すると、想像線で示すフレアー部58aは、スプリング53aと当接するようになる。そして、フレアー部58aをケージ52に当接するまで押し込むと、同じく想像線で示すフレアー部58bは、スプリング53bの全体をパイプ50の外側方向に押し広げることになる。そして、スプリング53bはフレアー部58bの先端を乗り越え、実線で示すスプリング53cがフレアー部58cとケージ52の先端部52aとの間に位置するようになる。これらの動きにより、フレアー部58がスプリング53に係止され、それぞれの接続口51,55はロック状態となる。また、O−リング57a,57bにより、接続部は気密にされている。
特開2002−115790号公報
しかしながら、上述の構成を備えたワンタッチ継手は、雄側接続口51にケージ52をかしめて設ける必要があるため、その構造が複雑となっていた。そして、一端かしめて取付けたケージ52は、取外すことができなかった。さらに、本構造のワンタッチ継手は、部品点数が多く、部品の材質の違いにより管理面も煩雑となっていた。
特に、ケージ52には、スプリング53を用いてロックをするための寸法精度が要求されるが、アルミ材を曲げ加工等して製造するためには、高い製造技術が必要であり、ワンタッチ継手が高価なものとなっていた。
また、上述の構造では、接続口51,55を着脱する際に、スプリング53はケージ52やフレアー部58に対して一定の力を受けながら摺動することになる。そのため、この摺動部に摩耗が生じてしまうことがあり、着脱許容回数を多くすることが困難であった。
さらに、スプリング53はステンレス製であり、このスプリング53と接続時に接触するケージ52、フレアー部58はアルミニウム製であるため、これらの金属には、異種金属による電位差が生じることになる。そのため、上述の構成では、孔食が生じるという耐食性の問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、上記したワンタッチ継手と同等な作業方法で容易にパイプを接続することができ、それぞれの接続口の着脱許容回数を多くすることができると共に、容易な構造で構成することができる配管接続部構造を提供することを目的とする。
一方のパイプに雄側接続口を設けると共に他方のパイプに前記雄側接続口と接続可能な雌側接続口を設け、これらの接続口の抜けを防止する配管接続部構造において、前記一方および他方のパイプのそれぞれにその外周面から突出する係止部を周方向に形成し、該係止部外径よりも大きな内径のカプラーを設けると共に、該カプラーの内周面に第1の係止爪と第2の係止爪を形成し、該第1の係止爪と該第2の係止爪が前記カプラーの軸線方向の内側に向かってそれぞれ逆側に斜めに突出し、前記一方または他方のパイプの接続口を前記カプラーに挿入するときに、前記第1または第2の係止爪が前記それぞれの係止部によって前記カプラーの外周方向に押圧されて変形しながら、さらに挿入が完了したときに、前記第1または第2の係止爪が前記それぞれの係止部の押圧から開放されてもとの状態に復帰し、前記第1または第2の係止爪と前記それぞれの係止部が係合し、前記雄側接続口と前記雌側接続口の抜けを防止している。
また、前記他方のパイプの係止部を該パイプの端面に形成し、前記他方のパイプの係止部を前記一方のパイプに形成した係止部に当接させて配置している。
さらに、前記カプラーの外周面から該カプラーの内周面まで貫通する確認孔を設け、該確認孔から前記係止部の係合状態が認識できるようになっている。
さらにまた、前記第1の係止爪と前記第2の係止爪を前記カプラーの軸線方向に間隔をおいて配置すると共に、前記第1の係止爪と前記第2の係止爪を前記カプラーの周方向に重ならないようにずらして配設し、前記カプラーを樹脂材料で一体に成形している。
前記パイプの係止部の外径よりも大きく、かつ、前記カプラーの内径よりも小さな外側形状を有する筒状部材を設け、該筒状部材を軸線に沿って分割可能に形成し、前記筒状部材を前記パイプの外周を覆うように取付けた状態で、前記筒状部材を前記パイプの軸線に沿ってスライドさせて前記カプラーと前記パイプの間に挿入し、前記筒状部材が前記係止爪を前記カプラーの外周方向に変形させて前記係止部と前記係止爪の係合を解除させ、前記パイプを前記カプラーから抜取るようになっている。
本発明によれば、カプラーによって両パイプを接続したときに、第1の係止爪が一方のパイプをカプラーから抜けないように係止することができると共に、第2の係止爪が同様に他方のパイプをカプラーから抜けないように係止することができる。そして、一方または他方のパイプをカプラーにワンタッチで容易に挿入することができる。これにより、作業者は、カプラーの周囲でねじ止め等の作業をせずに、迅速にパイプの接続作業を行なうことができる。さらに、一方または他方のパイプをカプラーから抜く方向に力が作用するときには、それぞれの係止爪が係止部に係止された状態となるので、確実にパイプの抜けを防止することができる。
また、前記他方のパイプの係止部を該パイプの端面に形成し、前記他方のパイプの係止部を前記一方のパイプに形成した係止部に当接させて配置しているので、それぞれのパイプの雄側接続口と雌側接続口を接続する際に、各パイプをその軸線方向に対して位置決めすることができる。これにより、作業者は、他方のパイプの係止部を一方のパイプの係止部に突き当たるまで嵌め込めばよいようになる。
さらに、前記カプラーの外周面から該カプラーの内周面まで貫通する確認孔を設け、該確認孔から前記係止部の係合状態が認識できるようになっているので、それぞれの係止爪と係止部の係合が不十分か否かを目視で確認することができる。これにより、接続部の信頼性を向上させることができる。
前記第1の係止爪と前記第2の係止爪を前記カプラーの軸線方向に間隔をおいて配置すると共に、前記第1の係止爪と前記第2の係止爪を前記カプラーの周方向に重ならないようにずらして配設し、前記カプラーを樹脂材料で一体に成形しているので、樹脂カプラーを金型で一体成形する際に、金型の抜き方向をカプラーの中空部の軸線方向にして、金型を2分割で成形することができる。詳細には、一方のパイプを係止する第1の係止爪は、他方のパイプが挿入される側に設けた金型で成形し、他方のパイプを係止する第2の係止爪は、一方のパイプが挿入される側に設けた金型で成形することができる。また、カプラーを樹脂で成形しているので、係止爪などの各部の寸法精度をより高くすることができる。さらに、それぞれのパイプを接続するときに金属同士の摺動よりも摩耗を抑えることができるので、着脱回数の限度をより多くすることができる。
また、樹脂であれば錆による劣化等が生じないために、接続部の信頼性を向上させることができる。そして、係止爪の斜め方向に突出する角度を自由に決定することで、カプラーの形状をさらにコンパクトにすることができる。さらにまた、従来のワンタッチ継手と比べて、部品点数を削減しているので、管理工数を削減することができる。また、樹脂で成形しているので、軽量化を達成することができる。
また、前記パイプの係止部の外径よりも大きく、かつ、前記カプラーの内径よりも小さな外側形状を有する筒状部材を設け、該筒状部材を軸線に沿って分割可能に形成し、前記筒状部材を前記パイプの外周を覆うように取付けた状態で、前記筒状部材を前記パイプの軸線に沿ってスライドさせて前記カプラーと前記パイプの間に挿入し、前記筒状部材が前記係止爪を前記カプラーの外周方向に変形させて前記係止部と前記係止爪の係合を解除させ、前記パイプを前記カプラーから抜取るようになっているので、それぞれのパイプの接続口を外す作業が容易に行なえるようになる。
以下、本発明の配管接続部構造を実施するための形態について、図1〜図7を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態を示す配管接続構造の断面を示している。一方のパイプ1(以下、パイプ1という)と他方のパイプ2(以下、パイプ2という)が接続される接続端部には、それぞれ雄側接続口3と雌側接続口4とが設けられている。これらのパイプ1,2には、断面が丸形形状であって同じ内径のアルミニウム管が使用されている。
パイプ1の一端側には、該パイプ1の周方向に沿って連続して形成した係止部5が設けられており、この係止部5は、アルミニウム管の一部をその軸線方向に押し潰してパイプ1の外周面から半径外側方向に突出するように形成されている。この係止部5には、パイプ1の軸線方向と直交する面であって、係止部5の先端側に内側面5bが形成され、この内側面5bと逆側に外側面5aが形成されている。この係止部5からパイプ1の先端までの部分が、パイプ2の内周面と嵌合する雄側接続口3となっている。
なお、雄側接続口3の外周面には、2つのO−リング溝6が設けられており、この溝6にはO−リング7がそれぞれ取付けられている。
パイプ2の接続側の端縁には、周方向に沿って連続して形成したフレアー部8(係止部)が設けられており、このフレアー部8によって、パイプ2の接続される先端部分がフランジ状になっている。このフレアー部8は、係止部5と同様に、パイプ2の外周面から半径外側方向に突出しており、このフレアー部8には、パイプ2の軸線と略直交する面であって、フレアー部8の先端側に内側面8bが形成され、この内側面8bと逆側に外側面8aが形成されている。また、パイプ2の先端部の内径は、雄側接続口3がパイプ2の内側に挿入できるように、雄側接続口3の外径寸法まで拡開されており、この拡開された部分が雄側接続口3の外周面と嵌合する雌側接続口4となっている。
パイプ2にパイプ1を挿入したときに、係止部5の内側面5bとフレアー部8の内側面8bは互いに当接するようになっている。また、O−リング7は、雌側接続口4の内周面と接触し、それぞれの内側面5b、8bが当接しているすき間から、パイプ1,2内の流体が漏れないように密閉している。
係止部5およびフレアー部8の外周部分には、円筒形状のカプラー10が設けられており、このカプラー10の内径は、係止部5およびフレアー部8の外径よりも大きな寸法を有している。このカプラー10の材料には、熱可塑性樹脂、例えば、ポリスチレン系、ポリエチレン系、アクリル系、ナイロン系、セルロースなど、または、PP、PA、PC、PU、PPSなどが使用されている。なお、この材料には、割れ等を防止するとともに耐熱性を向上させるためにガラス材等を含有させている。
図2は、カプラー10を雌側接続口4側から見た図を示している。カプラー10の内周面11には、保持用突起12、第1の係止爪13および第2の係止爪14がそれぞれ3個ずつ形成されている。これらの保持用突起12および係止爪13,14は、内周面11の円周方向に沿ってそれぞれが重ならないように約120°ずつづらして配設されている。カプラー10を成形するための金型は、このカプラー10の軸線方向に両方向へ抜くようになっており、これにより、保持用突起12および係止爪13,14は、カプラー10に一体に成形されるようになっている。
保持用突起12は、図3に示すように、カプラー10にパイプ1が挿入されると(または、パイプ1にカプラー10が嵌入されると)、パイプ1の係止部5がこの保持用突起12に当接するように形成されている。この保持用突起12には、係止部5が当接する部分に、係止部5の形状に合わせた切欠き12aが形成されており、この切欠き12aによって、カプラー10の半径方向の位置が決まるようになっている。
第1の係止爪13は、図1および図4に示すように、カプラー10の内周面11の軸線方向の一端部15aからカプラー10の軸線方向の内側に向かって斜めに突出するように形成されている。第1の係止爪13には弾性を持たせており、カプラー10の一端部15a側からパイプ1が挿入されるときに、この第1の係止爪13は係止部5によって半径外側方向に押圧されると共に、この押圧方向に撓むようになっている。カプラー10にパイプ1が完全に挿入されると、この第1の係止爪13の先端部は、撓んだ状態からもとの状態にもどり、係止部5の外側面5aを係止してパイプ1がカプラー10から抜けないようにしている。
第2の係止爪14は、図1および図5に示すように、カプラー10の内周面11の軸線方向の他端部15bからカプラー10の軸線方向の内側に向かって斜めに突出するように形成されている。第2の係止爪14には、第1の係止爪13と同様に弾性を持たせており、カプラー10の一端部15b側からパイプ2が挿入されるときに、この第2の係止爪14はフレアー部8によって半径外側方向に押圧されると共に、この押圧方向に撓むようになっている。カプラー10にパイプ2が完全に挿入されると、この第2の係止爪14の先端部は、撓んだ状態からもとの状態にもどり、フレアー部8の外側面8bを係止してパイプ2がカプラー10から抜けないようにしている。
次に、カプラー10に設けられた配管接続状態の確認構造について説明する。図6(a)は、パイプ1にカプラー10が取付けられ、パイプ2をパイプ1に接続する直前の状態を示しており、図6(b)は、パイプ1,2が完全に接続された状態を示している。
カプラー10には、インディケータ17が設けられており、このインディケータ17は、カプラー10の円周方向に沿って、保持用突起12、および係止爪13,14とそれぞれ重ならないように配設されている。このインディケータ17は、第2の係止爪14と同様に、カプラー10の内周面11の他端部15b側からカプラー10の軸線方向の内側に向かって斜めに突出し、弾性を持たせている。そして、カプラー10にパイプ2が挿入されるときに、このインディケータ17の先端部はフレアー部8の頂部8cに半径外側方向に押圧されると共に、この押圧方向に撓むようになっている。
また、このインディケータ17の先端部には、カプラー10の半径外側方向に突出する確認用突起17aが設けられている。また、カプラー10には、その外周面から内周面まで貫通する確認孔16が設けられており、この確認孔16から確認突起17aの位置が目視できるようになっている。
確認用突起17aは、インディケータ17が頂部8cにより押圧されていない状態(図6(a)参照)のときには、カプラー10の外周面から外側に突出しないようになっている。そして、インディケータ17が頂部8cに押圧されている状態(図6(b)参照)では、確認用突起17aが確認孔16を通過してカプラー10の外周面よりも外側に突出するようになっている。ゆえに、パイプ1,2の接続状態は、確認用突起17aの突出の有無を目視で確認することにより認識できることになる。
次に、カプラー10からパイプ1,2を外すためのパイプ取外し治具18(筒状部材)および取外し方法について説明する。
図7(a)は、パイプ取外し治具18の全体斜視図を示している。取外し治具18は、パイプ1,2の係止部5,8の外径よりも大きく、かつ、カプラー10の内径よりも小さな外側形状を有する円筒形状を、軸線に沿って2分割した2つの半円筒状部材で形成されている。この2つの半円筒状部材には、それぞれを円筒状に合わせたときの対向する一対の端部18a,18bに前記円筒状部材の軸線方向に延びる回転軸19が設けられている。このパイプ取外し治具18は、回転軸19を中心に半円筒状部材を回転させることにより、円筒形状と、もう一対の端部を開いた分割形状(図7(a)の状態)に変形することができるようになっている。なお、パイプ取外し治具18の内側形状は、パイプ1,2の外側形状よりも大きく形成されている。
図7(b)はパイプ取外し治具18をカプラー10の内部に挿入して、第1の係止部13と係止部5の係合を解除させた状態を示している。
パイプ取外し治具18は、前記分割形状に変形させてパイプ1(またはパイプ2)の外周を覆うように取り付けられる。パイプ1の軸線とパイプ取外し治具18の円筒形状の軸線がほぼ一致するようにした後に、パイプ取り外し治具18が、カプラー10とパイプ1の間に挿入される(図7(b)の状態)。このとき、パイプ取外し治具18は、第1の係止爪13をカプラー10の半径外側方向に撓ませて係止部5との係合を解除させるようになっている。これにより、パイプ1をパイプ2から抜いて、さらにカプラー10からも取外すことができる。
本発明の実施の形態に係る配管接続構造では、カプラーによって両パイプを接続したときに、第1の係止爪13がパイプ1をカプラー10から抜けないように係止することができると共に、第2の係止爪14が同様にパイプ2をカプラー10から抜けないように係止することができる。そして、一方または他方のパイプ1,2をカプラー10にワンタッチで容易に挿入することができる。これにより、作業者は、カプラー10の周囲でねじ止め等の作業をせずに、迅速にパイプ1,2の接続作業を行なうことができる。
さらに、それぞれのパイプ1,2の雄側接続口3と雌側接続口4を接続する際に位置決めをすることができるので、作業者は、パイプ2のフレアー部8をパイプ1の係止部5に突き当たるまで嵌め込めばよいようになる。
また、それぞれの係止爪14とフレアー部8の係合が不十分か否かを目視で確認することができる。特に、確認突起17aをカプラー10の外周面から突出させることにより、確認孔16の上からだけでなく、少し離れた横方向からその突出の有無を確認することで、パイプ1,2の接続状態を認識することができる。
樹脂カプラー10を金型で一体成形する際に、金型の抜き方向をカプラー10の中空部の軸線方向に設けて金型を2分割で成形することができる。詳細には、パイプ1を係止する第1の係止爪13は、パイプ2が挿入される側に設けた金型で成形し、パイプ2を係止する第2の係止爪14は、パイプ1が挿入される側に設けた金型で成形することができる。また、カプラー10を樹脂で成形しているので、係止爪13,14などの各部の寸法精度を高くすることができる。さらに、それぞれのパイプ1,2を接続するときに金属同士の摺動よりも摩耗を抑えることにより、着脱回数の限度をより多くすることができる。さらにまた、樹脂であれば錆による劣化がないために、信頼性を向上させることができる。
以上、本発明の実施の形態について述べたが、本発明は既述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想に基づいて各種の変形および変更が可能である。
例えば、本実施の形態では、カプラー10を樹脂製としたが、カプラー10を鋼製で製作し、ばね材等を使用した係止爪13,14を別途にカプラー10に組立てることもできる。この場合には、係止爪13,14および保持用突起12は、カプラー10の内周方向に沿ってずらして配設される必要はなく、さらに周方向に重なって配設されていてもよい。
また、本実施の形態では、係止部5とフレアー部8は、それぞれの面で当接するように設けられているが、係止爪13,14と係止され、パイプ1,2が抜けないようになっていれば、それぞれ当接している必要はなく、さらに自由な位置に配設することができる。
さらに、本実施の形態では、パイプ1,2およびカプラー10の断面形状を丸形にしているが、それぞれ角形またはその他の形状であっても実施することができる。
さらに、本実施の形態では、接続確認用にインディケータ17を設けているが、図8(a)〜図8(c)に一例として示すように、第2の係止爪14を用いて確認することもできる。この第2の係止爪14の先端部には、確認用突起14aがカプラー10の半径外側方向に突出するように設けられている。接続状態が完全な場合には、図8(b)に示すように確認用突起14aはカプラー10の外周面から外側に突出しないようになっており、接続状態が不完全な場合には、第2の係止爪14はフレアー部8の頭部8cにより半径外側方向に押圧され、確認用突起14aはカプラー10の外周面から外側に突出するようになっている。
さらにまた、本実施の形態では、インディケータ17の状態を確認することでパイプ2とカプラー10の接続状態を確認することができるようにしているが、同様の技術によって、パイプ1とカプラー10の接続状態を確認することができるようにインディケータ17を設けることもできる。
本発明の最良の実施の形態に係る配管接続構造であって、一方のパイプと他方のパイプを接続した状態の断面図である。 本発明の最良の実施の形態に係る配管接続構造であって、カプラー単体を雌側接続口側から見た側面図である。 本発明の最良の実施の形態に係る配管接続構造であって、図2のX−X線で切断した断面図である。 本発明の最良の実施の形態に係る配管接続構造であって、図2のY−Y線で切断した断面図である。 本発明の最良の実施の形態に係る配管接続構造であって、図2のZ−Z線で切断した断面図である。 本発明の最良の実施の形態に係る配管接続構造であって、係止部と係合爪の係合状態を認識することができるインディケータ部の断面図である。(a)は係止部と係合爪の係合前の状態、(b)は係合した状態を示している。 本発明の最良の実施の形態に係る配管接続構造であって、(a)はパイプ取外し治具の斜視図、(b)はパイプ取外し治具を用いてパイプを取外している状態を示す側面図である。 本発明の他の実施の形態に係る配管接続構造であって、係止部と係合爪の係合状態を認識することができるインディケータ部の断面図である。(a)は係止部と係合爪の係合前の状態、(b)は係合した状態、(c)は係合が不完全な状態を示している。 従来の車両用エアコンデショナのパイプに用いられているワンタッチ継手の分解斜視図である。 従来のワンタッチ継手の接続構造であって、図8のワンタッチ継手を接続した状態の接続部を示す拡大断面図である。
符号の説明
1 一方のパイプ
2 他方のパイプ
3 雄側接続口
4 雌側接続口
5 係止部
5a 係止部の外側面
5b 係止部の内側面
6 O−リング溝
7 O−リング
8 フレアー部
8a フレアー部の外側面
8b フレアー部の内側面
10 カプラー
1 11 内周面
1 12 保持用突起
12a 切欠き
13 第1の係止爪
14 第2の係止爪
14a 確認用突起
15a カプラーの内周面の一端部
15b カプラーの内周面の他端部
16 確認孔
17 インディケータ
17a 確認用突起
18 パイプ取外し治具(筒状部材)
18a,18b 端部
19 回転軸
50 一方のパイプ
51 雄側接続口
52 ケージ
53,53a,53b,53c 環状スプリング
54 他方のパイプ
55 雌側接続口
56a,56b O−リング溝
57a,57b O−リング
58,58a,58b,58c フレアー部
59 インディケータリング

Claims (5)

  1. 一方のパイプに雄側接続口を設けると共に他方のパイプに前記雄側接続口と接続可能な雌側接続口を設け、これらの接続口の抜けを防止する配管接続部構造において、
    前記一方および他方のパイプのそれぞれにその外周面から突出する係止部を周方向に形成し、該係止部外径よりも大きな内径のカプラーを設けると共に、該カプラーの内周面に第1の係止爪と第2の係止爪を形成し、該第1の係止爪と該第2の係止爪が前記カプラーの軸線方向の内側に向かってそれぞれ逆側に斜めに突出し、前記一方または他方のパイプの接続口を前記カプラーに挿入するときに、前記第1または第2の係止爪が前記それぞれの係止部によって前記カプラーの外周方向に押圧されて変形しながら、さらに挿入が完了したときに、前記第1または第2の係止爪が前記それぞれの係止部の押圧から開放されてもとの状態に復帰し、前記第1または第2の係止爪と前記それぞれの係止部が係合し、前記雄側接続口と前記雌側接続口の抜けを防止したことを特徴とする配管接続部構造。
  2. 前記他方のパイプの係止部を該パイプの端面に形成し、前記他方のパイプの係止部を前記一方のパイプに形成した係止部に当接させて配置している請求項1に記載の配管接続部構造。
  3. 前記カプラーの外周面から該カプラーの内周面まで貫通する確認孔を設け、該確認孔から前記係止部の係合状態が認識できるようになっている請求項1または2に記載の配管接続部構造。
  4. 前記第1の係止爪と前記第2の係止爪を前記カプラーの軸線方向に間隔をおいて配置すると共に、前記第1の係止爪と前記第2の係止爪を前記カプラーの周方向に重ならないようにずらして配設し、前記カプラーを樹脂材料で一体に成形している請求項1から3のいずれかに記載の配管接続部構造。
  5. 前記パイプの係止部の外径よりも大きく、かつ、前記カプラーの内径よりも小さな外側形状を有する筒状部材を設け、該筒状部材を軸線に沿って分割可能に形成し、前記筒状部材を前記パイプの外周を覆うように取付けた状態で、前記筒状部材を前記パイプの軸線に沿ってスライドさせて前記カプラーと前記パイプの間に挿入し、前記筒状部材が前記係止爪を前記カプラーの外周方向に変形させて前記係止部と前記係止爪の係合を解除させ、前記パイプを前記カプラーから抜取るようになっている請求項1から4のいずれかに記載の配管接続部構造。
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