JP6571987B2 - 継手部の構造および管の敷設方法 - Google Patents
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受口の内面に形成されたロックリング収容溝にロックリングが収容され、
挿口の外表面に形成された突部が挿口の離脱方向において受口奥側からロックリングに当接することにより、挿口が受口から離脱することを防止可能な継手部の構造であって、
ロックリング収容溝は、受口開口側の面と、この受口開口側の面の径方向外周端部につながる溝底面とを有し、
ロックリングと挿口の外表面とが当接する第1当接箇所において、ロックリングの外表面が横断面視において円弧形状を有しており、
ロックリングがロックリング収容溝の受口開口側の面と挿口の突部との間に挟まれた状態で、ロックリングの外周とロックリング収容溝の溝底面との間に空間が形成され、
継手部において受口と挿口とのいずれか一方が他方に対して屈曲可能であり、
受口と挿口とのいずれか一方が他方に対して屈曲した際、ロックリングがロックリング収容溝内の空間を径方向に変位可能であるものである。
これによると、丸棒状の鋼材等を用いてロックリングを容易に製作することができるため、ロックリングの生産性が良い。
これによると、挿口が受口に対して離脱方向へ移動し、ロックリングがロックリング収容溝のテーパー面と挿口の突部との間に挟まれたとき、挿口の離脱方向の力に応じて、ロックリングに径方向内向きの力が作用するため、ロックリングが挿口の外表面に押し付けられ、ロックリングが挿口の外表面から径方向外向きに離間するのを防止することができる。これにより、ロックリングが挿口から離脱し難くなり、ロックリングが挿口から外れるのを防止できる。
これによると、突部を挿口に容易に形成することができ、突部の生産性が良い。
管の敷設場所に敷設用溝を形成し、
挿口を受口に挿入して管同士を接続し、
接続した管同士を、継手部において屈曲させながら、敷設用溝内に設置するものである。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態では、図1に示すように、1は一方の管2と他方の管3とを接続するプッシュオンタイプの継手部であり、以下のような構成を有している。尚、各管2,3には例えばダクタイル鋳鉄管を用いているが、ダクタイル鋳鉄以外の材質の管を用いてもよい。
また、図3に示すように、ロックリング10がロックリング収容溝7のテーパー面9と挿口5の突部11との間に挟まれた状態で、ロックリング10の外周とロックリング収容溝7の溝底面30との間に空間31が形成される。
図1に示すように、挿口5は、受口4に挿入された状態で、ロックリング10を貫通している。この際、ロックリング10は挿口5に外嵌され、第1当接箇所P1において、ロックリング10の外表面が横断面視において円弧形状を有しているため、挿口5がロックリング10に対して管軸心方向Cへ摺動するときの両者の摩擦抵抗が低減され、挿口5はロックリング10に対して管軸心方向Cへスムーズに滑りながら移動することができる。
第2の実施の形態では、図6に示すように、挿口5の突部11は、横断面視において略半円形状を有しており、溶接ビードにて形成されている。これにより、ロックリング10がロックリング収容溝7のテーパー面9と挿口5の突部11との間に挟まれたとき、第2当接箇所P2において、突部11の外表面が横断面視において円弧形状を有している。
一方の管2に対して他方の管3が屈曲した場合、第2当接箇所P2において、突部11とロックリング10とが円弧形状の外表面同士で当接するため、突部11の外表面がロックリング10の外表面を滑りながらスムーズに屈曲方向Dへ変位することができ、管2,3同士の屈曲が容易になる。
(第3の実施の形態)
上記第1および第2の実施の形態では、図1,図6に示すように、ロックリング10を横断面視において円形状に形成しているが、第3の実施の形態では、図7に示すように、ロックリング10を横断面視において長円形状又は楕円形状に形成してもよい。
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態では、以下のような方法で管を敷設する。すなわち、図8(a)に示すように、管の敷設場所の地面23を掘削して、敷設用溝24を形成する。その後、敷設用溝24の外部である地上において、内部にシール部材8およびロックリング10を装着した受口4に、挿口5を挿入して、一方の管2と他方の管3とを接続する。このようにして接続した管2,3同士を、図8(b)に示すように、継手部1において屈曲させながら、下に降ろし、敷設用溝24内に設置する。
2,3 管
4 受口
5 挿口
5a 外表面
7 ロックリング収容溝
9 テーパー面(受口開口側の面)
10 ロックリング
11 突部
14 管軸心
24 敷設用溝
A 離脱方向
B テーパー面の角度
P1〜P3 第1〜第3当接箇所
Claims (8)
- 受口に挿口が挿入され、
受口の内面に形成されたロックリング収容溝にロックリングが収容され、
挿口の外表面に形成された突部が挿口の離脱方向において受口奥側からロックリングに当接することにより、挿口が受口から離脱することを防止可能な継手部の構造であって、
ロックリング収容溝は、受口開口側の面と、この受口開口側の面の径方向外周端部につながる溝底面とを有し、
ロックリングと挿口の外表面とが当接する第1当接箇所において、ロックリングの外表面が横断面視において円弧形状を有しており、
ロックリングがロックリング収容溝の受口開口側の面と挿口の突部との間に挟まれた状態で、ロックリングの外周とロックリング収容溝の溝底面との間に空間が形成され、
継手部において受口と挿口とのいずれか一方が他方に対して屈曲可能であり、
受口と挿口とのいずれか一方が他方に対して屈曲した際、ロックリングがロックリング収容溝内の空間を径方向に変位可能であることを特徴とする継手部の構造。 - ロックリングがロックリング収容溝の受口開口側の面と挿口の突部との間に挟まれたとき、ロックリングと挿口の突部とが当接する第2当接箇所において、ロックリングの外表面が横断面視において円弧形状を有していることを特徴とする請求項1記載の継手部の構造。
- ロックリングがロックリング収容溝の受口開口側の面と挿口の突部との間に挟まれたとき、ロックリングとロックリング収容溝の受口開口側の面とが当接する第3当接箇所において、ロックリングの外表面が横断面視において円弧形状を有していることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の継手部の構造。
- ロックリングは横断面視において略円形状であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の継手部の構造。
- ロックリング収容溝の受口開口側の面は挿口の離脱方向において縮径するテーパー面として形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の継手部の構造。
- ロックリングがロックリング収容溝の受口開口側の面と挿口の突部との間に挟まれたとき、ロックリングと挿口の突部とが当接する第2当接箇所において、突部の外表面が横断面視において円弧形状を有していることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の継手部の構造。
- 挿口の突部は溶接ビードにて形成されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の継手部の構造。
- 上記請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の継手部の構造を用いた管の敷設方法であって、
管の敷設場所に敷設用溝を形成し、
挿口を受口に挿入して管同士を接続し、
接続した管同士を、継手部において屈曲させながら、敷設用溝内に設置することを特徴とする管の敷設方法。
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JP2015106900A JP6571987B2 (ja) | 2015-05-27 | 2015-05-27 | 継手部の構造および管の敷設方法 |
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JP2015106900A JP6571987B2 (ja) | 2015-05-27 | 2015-05-27 | 継手部の構造および管の敷設方法 |
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Family Applications (1)
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JP2015106900A Active JP6571987B2 (ja) | 2015-05-27 | 2015-05-27 | 継手部の構造および管の敷設方法 |
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