JP2005054868A - 管体の連結構造 - Google Patents

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光浩 速水
Masayuki Tsunashima
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Abstract

【課題】一対の管体を連結するに際し、強い耐抜力が得られてそれら管体の樹脂化が可能で、連結後においてもその連結を外すことのできる管体の連結構造を提供することを目的とする。
【解決手段】管体18Aと管体18Bとを、ソケット部24にプラグ部22を嵌入させた状態で抜止状態に連結する。そのためにプラグ部22の外周面には周方向に延びる係入溝28を設けておく一方、ソケット部24には管体18A,18Bの軸線を中心とした放射方向において係入溝28と重なる位置にソケット部24を放射方向に貫通する係合孔30を周方向に沿って複数設けておき、そして各係合孔30に内周面が円弧形状をなす複数の爪片32のそれぞれを求心方向に挿入し、その内周部を係入溝28に、外周側の部分を係合孔30に係合させる。
【選択図】 図3

Description

この発明は共通の大元の配管からトイレや浴室,キッチン等への配管を分岐して延び出させるためのヘッダーに適用して好適な管体の連結構造に関する。
従来よりトイレや浴室,キッチン等の水回り設備に水,湯を導く配管を、それらに共通の大元の配管から分岐して延び出させるためのものとして、複数の分岐口を備えたヘッダーが用いられている。
このようなヘッダーを大元の配管に接続しておけば、そのヘッダーの各分岐口に各配管(分岐配管)を接続するだけで、トイレ等の水回り設備に水や湯を配管を通じて導くことができる。
従来、この分岐配管用のヘッダーとして分岐口を有するT字状の管体を複数互いに連結したものが用いられている。
ここでT字状の管体はソケット部とプラグ部とを有しており、一対の管体の一方のソケット部に対して他方の管体のプラグ部を嵌入させた状態で互いが抜止状態に連結される。
その連結構造として図13に示すようなものが従来用いられている。この連結構造は例えば下記特許文献1にも開示されている。
図13において、200Aは分岐口(図示省略)を有する一方の管体で円筒状のソケット部202を有している。
200Bは同じく分岐口を有する他方の管体で円筒状のプラグ部204を有しており、そのプラグ部204がソケット部202内に嵌入されている。
プラグ部204の外周面にはOリング206が装着されており、そのOリング206によって、プラグ部204とソケット部202との間、即ち一対の管体200A,200Bの間が水密にシールされている。
プラグ部204の円形の外周面には、周方向に連続した環状の係入溝208が形成されている。
一方ソケット部202には、軸方向の対応する位置において(B)に示すように軸線Oと直角方向に直線状に延びる一対の係合孔210が設けられており、そこに係合ピン212が軸線Oと直角方向から挿入されている。
そしてそれら係合ピン212が係合孔210と環状の係入溝208とに係合することによって、一対の管体200A,200Bが軸方向に抜け止めされている。
しかしながらこの連結構造では、係合ピン212と環状の係入溝208、即ちプラグ部204とが周方向において部分的にしか係合していないため係合力が弱い問題がある。
従来、これら管体200A,200Bは金属の鋳物で構成されており、この場合には係合ピン212と係入溝208とが周方向において部分的に係合するだけでも管体200A,200Bを抜け防止できるものの、この金属の鋳物製の管体200A,200B、即ちヘッダーはコスト的に高いものとなる。
そこで近年これを樹脂化する試みがなされているが、この場合には係合ピン212と係入溝208とが周方向に部分的に係合するだけであると、ヘッダーに対し強い一次圧力が作用して管体200A,200Bに大きな抜力が作用すると、そのような大きな抜力に対し樹脂から成る管体200A,200Bの耐抜力即ち耐圧強度が不十分となる恐れがある。
強い一次圧力に基づいて大きな抜力が作用したとき、周方向のごく一部(係合部分)に対して大きな荷重が集中的に作用することとなって連結強度の点で問題が生ずる。
即ちこのような連結構造では管体200A,200B、つまり分岐配管用のヘッダーを樹脂化することが難しい。
更にこの連結構造の場合、軸線Oと直交する線P、即ち係合ピン212と212とを結ぶ方向の線Pを中心として、一対の管体200A,200Bが各管体の軸線を傾ける方向に相対変位し易く、これによって一対の管体200A,200Bがガタツキを生じるのに加えて、その際にOリング206の変形が周方向に不均等となってシール機能が低下するといった問題がある。
そこで上記の特許文献1においては、ソケット部202とプラグ部204とに跨って弾性Cリングを係合させ、全周に亘ってかかるCリングを介しソケット部202とプラグ部204とを軸方向に係合させるようにした連結構造が提案されている。
しかしながらこの連結構造の場合、係合力は十分高くできるものの、一旦ソケット部202に対しプラグ部204を嵌入して連結した後は、その連結を外すことができないといった問題がある。
複数の管体を連結し構成して成る分岐配管用のヘッダーの場合、分岐数の増減に応じて管体の連結数を少なくしたり多くしたりする必要が生ずるが、そうしたことが困難となる問題が生ずるのである。
以上分岐配管用のヘッダーを構成する管体の連結に例をとって説明したが、こうした問題はヘッダー以外の通常の管体と管体とを連結するに際しても生ずる問題である。
特開2003−83492号公報
本発明はこのような事情を背景とし、一対の管体を連結するに際し、強い耐抜力即ち耐圧強度が得られ、それら管体の樹脂化も可能で、連結後においてもその連結を外すことのできる管体の連結構造を提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1の管体の連結構造は、配管の一部を成す管体であって、円筒状のソケット部を有する管体と円筒状のプラグ部を有する管体とを、該ソケット部に該プラグ部を嵌入させた状態で抜止状態に連結する管体の連結構造において、前記プラグ部の外周面に周方向に延びる係入溝を設ける一方、前記ソケット部に且つ管体の軸線を中心とした放射方向において該係入溝と重なる位置に、該ソケット部を該放射方向に貫通する係合孔を周方向に沿って複数且つそれぞれが該周方向に所定長さで延びる形態で設け、各係合孔に対し、該係合孔に対応する形状で内周面が円弧形状をなす複数の爪片のそれぞれを前記放射方向外方から前記軸線に向う求心方向に挿入して各爪片の内周部を前記係入溝に、外周側の部分を該係合孔に係合させ、以って一対の管体を抜け止めするようになしたことを特徴とする。
請求項2のものは、請求項1において、前記係入溝が周方向に連続した環状溝であることを特徴とする。
請求項3のものは、請求項1,2の何れかにおいて、前記係合孔及び爪片がそれぞれ複数対設けられていて、各対の係合孔及び爪片が、前記軸線を中心として軸直角方向の対称位置に配置されていることを特徴とする。
請求項4のものは、請求項1〜3の何れかにおいて、少なくとも2個以上の前記爪片が外周側において弾性を有する繋ぎ部で互いに繋がれていることを特徴とする。
請求項5のものは、請求項1〜4の何れかにおいて、前記爪片は前記係合孔への挿入状態で外周面が前記ソケット部の該係合孔周りの外周面と実質的に面一面をなしていることを特徴とする。
請求項6のものは、請求項1〜5の何れかにおいて、前記ソケット部における前記係合孔周りには、前記放射方向外方に環状に突出するリブが設けてあり、該リブの内側面に対し前記爪片が接触状態で係合するようになしてあることを特徴とする。
請求項7のものは、請求項1〜6の何れかにおいて、前記爪片又は前記ソケット部の係合孔周りの部分には、ドライバ等工具の先端部を係合させて該爪片に抜出し力を加えるための工具係合溝が設けてあることを特徴とする。
請求項8のものは、請求項1〜7の何れかにおいて、前記爪片には弾性を有する抜け防止爪が設けられる一方、前記係合孔の側には爪掛止孔が設けられ、それら抜け防止爪と爪掛止孔とが該爪片の挿入状態で互いに掛止するようになしてあることを特徴とする。
請求項9のものは、請求項1〜8の何れかにおいて、前記管体が分岐配管を延び出させるヘッダーを構成する管体であることを特徴とする。
発明の作用・効果
以上のように本発明は,プラグ部の外周面に周方向に延びる係入溝を設ける一方、ソケット部にその周方向に沿って複数の係合孔を設け、そして各係合孔に対して、内周面が円弧形状をなす複数の爪片のそれぞれを放射方向外方から求心方向に挿入し、各爪片の内周部を係入溝に、外周側の部分を係合孔にそれぞれ係合させ、以って一対の管体を抜止め状態に連結するようになしたもので、本発明においては、各爪片の内周面が円弧形状をなしていることから、また係合孔及び爪片が周方向に沿って複数設けられていることから、複数の爪片を介して一対の管体を周方向の広い面積、広い範囲に亘って軸方向に係合させることができ、一対の管体の耐抜力,耐圧強度を大きくすることができる。
従って本発明によれば、それら管体が強い一次圧力の作用する個所に用いられるものであっても、それら管体を支障なく樹脂化することが可能となる。
また係合孔及び爪片は周方向の複数箇所に設けられ、且つ爪片の内周面は円弧形状とされていて、各爪片それぞれが所定周長に亘って係入溝及び係合孔に係合するため、一対の管体がそれぞれの軸線を傾ける方向に相対変位したりガタツキを生じたりする問題も解決でき、併せてOリング等のシール部材がその相対変位に基づいて周方向に不均等に変形し、シール機能が低下するといった問題も解決することができる。
更に本発明では、各爪片が対応する係合孔に対し放射方向外方から求心方向に挿入されて一対の管体が連結されることから、連結後においてそれら爪片を放射方向外方に抜き出すことが可能であり、そしてこのことによって一対の管体を軸方向に分離すること、即ち連結を外すことも可能である利点を併せ有する。
本発明において、上記係入溝は周方向に連続した環状溝をなしておくことができる(請求項2)。
また上記係合孔及び爪片は、それぞれ複数対設けておいて各対の係合孔及び爪片を、管体の軸線を中心として軸直角方向の対称位置に配置しておくことができる(請求項3)。
このようにしておけば、内圧の作用で一対の管体に対し軸方向の抜力が作用したとき、バランス良く荷重分散することができる。
本発明では、2個以上の爪片を外周側において弾性を有する繋ぎ部で互いに繋いでおくことができる(請求項4)。
このようにしておくことで、係合孔に挿入した各爪片が輸送時等においてバラバラに落下するといったことを防止でき、また施工時において作業者が係合孔に爪片を挿入し忘れるといったことを防止できる。
次に請求項5は爪片を係合孔に挿入した状態でその外周面がソケット部の係合孔周りの外周面と実質的に面一面をなすようにしたもので、このようにすることで、一対の管体を連結施工した後においてその移動作業或いは取扱い作業中に爪片が他の部材に引っ掛かって外れてしまう恐れを無くすことができる。
請求項6は、ソケット部における係合孔周りに放射方向外方に環状に突出するリブを設け、そのリブの内側面に対して爪片を接触状態で係合させるようになしたもので、このようにしておけば、内圧の作用で管体の連結部分に対して抜力が作用して爪片に荷重がかかったときにもその荷重を広い面積に亘って分散させることができ、耐抜力,耐圧強度を効果的に大きくすることができる。
請求項7は爪片又はソケット部の係合孔周りの部分に、ドライバ等工具の先端部を係合させる工具係合溝を設けたもので、このようにしておけば、爪片を係合孔から抜き出す必要が生じたとき、工具の先端部をその工具係合溝に係合させて抜出方向に力を加えることで、容易に爪片を係合孔から取り外すことができる。
請求項8は爪片に弾性を有する抜け防止爪を設けて、これを係合孔の側に設けた爪掛止孔に掛止させるようになしたもので、このようにしておけば係合孔に挿入した爪片がその係合孔から抜けるのを確実に防止することができる。
本発明は、ヘッダーを構成する管体の連結構造に適用して特に好適なものである(請求項9)。
次に本発明を分岐配管用のヘッダーに適用した場合の実施形態を図面に基づいて以下に詳しく説明する。
図1において10はトイレや浴室,キッチンその他の水回り設備共通の大元の配管で、この配管10に複数の分岐口14を有するヘッダー12が接続されている。
このヘッダー12の各分岐口14には配管(分岐配管)16が接続され、これら配管16を通じてトイレや浴室,キッチン等の各水回り設備に給水(又は給湯)が行われる。
図2は分岐配管用のヘッダー12を拡大して示したもので、図に示しているようにこのヘッダー12は、分岐口14を有する複数の管体18A,18B,18Cを互いに連結して構成してある。ここでヘッダー12は全体が樹脂製とされている。
尚、20は軸方向一端を閉鎖する盲キャップである。
管体18Bは図3,図5及び図6に示すように円筒状をなす小径のプラグ部22を有しており、このプラグ部22が管体18Aの円筒状のソケット部24内部に嵌入されている。
プラグ部22の外周面にはOリング26が装着されており、このOリング26によって、プラグ部22とソケット部24との間、即ち管体18Bと18Aとの間が水密にシールされている。
プラグ部22にはまた、外周面に沿って周方向に連続した環状の係入溝28が形成されている。
一方ソケット部24には、軸線Oを中心とした放射方向において係入溝28と重なる位置に、ソケット部24をその放射方向に貫通する係合孔30が、周方向において180°隔たる2箇所に設けられている。
ここで係合孔30は周方向に沿って所定周長で延びる、平面形状が長穴状をなす形態をなしており、そこに同じ平面形状をなし且つ軸線Oと直角方向の断面が矩形状をなす爪片32が、放射方向外方から軸線Oに向う求心方向にそれぞれ挿入されている。
ここで爪片32のそれぞれは、図4,図5及び図7に示しているように内周面が係入溝28と同じ曲率の円弧形状をなしており、内周面全面を係入溝28の溝底面に接触させる状態で、内周側の部分が全体的にその係入溝28内に係入し、またこれより外周側の部分が係合孔30に接触状態に係合し、嵌合状態にあるプラグ部22とソケット部24とを軸方向に固定状態にロックしている。
即ちこの一対の爪片32によって、管体18Aと18Bとが軸方向に抜止め状態に固定されている。
上記ソケット部24における係合孔30周りには、放射方向に環状に突出するリブ34が設けてあり、そのリブ34の内側面に対し爪片32が接触状態で係合させられている。
このリブ34における外周面はソケット部24の周方向に円弧状をなしている。
また爪片32における外周面も同方向に円弧状をなしており、且つその爪片32の外周面がリブ34の外周面と面一面をなしている。即ち爪片32は、リブ34から放射方向外方に突出しない状態で係合孔30に挿入されている。
一対の爪片32のそれぞれには、ドライバ等の工具の先端部を係合させるための工具係合溝36が軸方向両面に形成されている。この工具係合溝36は、図8に示しているように係合孔30に挿入した爪片32に対してドライバ等の工具の先端部を係合させ、放射方向外方即ち抜出し方向に力を加えるための部分であって、このような工具係合溝36を各爪片32に設けておくことで、係合孔30に挿入した爪片32を容易に係合孔30から抜き出すことができる。即ち爪片32の抜き出しによって、一対の管体18A,18Bの連結を解除することができる。
この例において、管体18Aと18Bとの連結は次のようにして行うことができる。
即ち、図6に示しているように管体18Bのプラグ部22を管体18Aのソケット部24内部に軸方向に嵌入し、その後一対の爪片32を放射方向外方から軸線Oに向う求心方向に係合孔30内に挿入し、その内周面をプラグ部22の係入溝28の該溝底面に、また軸方向の両面を係入溝28の溝側面にそれぞれ接触状態に係合させる。またその外周側の部分を係合孔30内側面に接触状態に係合させる。
ここにおいてプラグ部22とソケット部24とが軸方向に固定された状態となって、管体18Aと18Bとが軸方向に抜止め状態に連結される。
このとき、図3,図4及び図8に示しているように爪片32はリブ34の内側に完全に埋り込んだ状態となるが、管体18A,18Bの連結を解除する必要が生じたときには、図8に示しているように爪片32の工具係合溝36にドライバ等の工具の先端部を係合させ、放射方向外方に抜出し力を加える。これにより爪片32を係合孔30から抜き出すことができ、容易に管体18Aと18Bとを連結解除することができる。
尚、図3に示しているように管体18Bと管体18Cとの連結構造も基本的に同じ構造であり、ここでは符号のみを示して管体18Bと18Cとの連結構造の詳細な説明は省略する。
以上のような本実施形態によれば、各爪片32の内周面が円弧形状をなしていることから、また各係合孔30及び爪片32が周方向に沿って複数(ここでは2個)設けられていることから、爪片32を介して一対の管体18Aと18B及び18Bと18Cを周方向の広い面積,広い範囲に亘って軸方向に係合させることができ、一対の管体18Aと18B及び18Bと18Cの耐抜力、耐圧強度を大きくすることができる。
従って本実施形態によれば、強い一次圧力の作用するヘッダー12においても、それら管体18A,18B,18Cを支障なく樹脂化することができる。
また係合孔30及び爪片32は周方向の2箇所に設けられ、且つ爪片32の内周面は円弧形状とされていて、各爪片32のそれぞれが所定周長に亘って係入溝28及び係合孔30に係合するため、管体18Aと18B及び管体18Bと18Cとがそれぞれの軸線を傾ける方向に相対変位したり、ガタツキを生じたりする問題を解決でき、併せてOリング26がその相対変位に基づいて周方向に不均等に変形し、シール機能が低下するといった問題も生じない。
また本実施形態では、係合孔30に挿入した爪片32を管体同士の連結後において容易に抜き出すことができ、これによって管体同士の連結を容易に解除することができる。
また本実施形態では2つの係合孔30及び爪片32が、管体の軸線を中心として軸直角方向の対称位置に配置されているため、内圧の作用で一対の管体18Aと18B及び18Bと18Cに対し軸方向の抜力が作用したとき、バランス良く荷重分散させることができる。
更に本実施形態では、爪片32の外周面がソケット部24の係合孔30周りの外周面と面一面をなしていることから(係合孔30への挿入状態で)、管体18Aと18B及び18Bと18Cとを連結施工した後において、即ちヘッダー12を構成した後において、その移動作業或いは取扱い作業中に爪片32が他の部材に引っ掛かるなどして外れてしまうのを防ぐことができる。
また本実施形態では係合孔30周りに放射方向外方に環状に突出するリブ34が設けてあって、そのリブ34の内側面に爪片32が接触係合しているため、その作用で管体18Aと18B,18Bと18Cとの連結部分に抜力が作用し、爪片32に荷重がかかったときにも、その荷重を広い面積に亘って分散させることができ、耐抜力,耐圧強度を効果的に大きくすることができる。
加えて爪片32が係合孔30への挿入状態で、その外周面がソケット部24の係合孔30周りの外周面と面一面をなしているにも拘わらず、その爪片32には工具係合溝36が設けてあるため、かかる爪片32を係合孔30から容易に抜き出すことができ、これによって簡単に管体18Aと18B及び18Bと18Cとを連結解除することができる。
以上では2つの爪片32がそれぞれ互いに独立した形態をなしているが、図9及び図10に示しているように、それら一対の爪片32を弾性を有する繋ぎ部38で繋いだ形態となしておくこともできる。
この場合、繋ぎ部38を弾性的に押し広げるようにして各爪片32を係合孔30に挿入する。
また爪片32を係合孔30から取り出す際にも、同様に繋ぎ部38を弾性的に押し広げるようにして係合孔30から抜き出す。
このように爪片32を繋ぎ部38で繋いでおくことで、係合孔30に挿入した各爪片32が輸送時や取扱い時等においてバラバラに落下するといったことを防止できる。
また施工時において作業者が係合孔30に爪片32を挿入し忘れるといったことを防止することができる。
以上は係合孔30及び爪片32を周方向に180°隔たる2箇所に設けた場合の例であるが、図11に示しているように周方向に90°ずつ隔たった4箇所に係合孔30と爪片32とを設けて管体同士を連結するようになすこともできる。
特にこの場合にはプラグ部22をほぼ全周に亘って爪片32を介しソケット部24に係合させ、固定状態となすことが可能となる。
次に図12は本発明の他の実施形態を示したもので、この実施形態は、爪片32に弾性を有する抜け防止爪40を設ける一方、リブ34の付け根、即ち係合孔30の側に貫通の爪掛止孔42を設け、爪片32を係合孔30に押し込んだときに抜け防止爪40を爪掛止孔42に掛止させて、爪片32が係合孔30から抜けるのを防止するようになした例である。
尚、抜け防止爪40には爪片32を係合孔30に押し込む際に抜け防止爪40を円滑に弾性変形させるための、傾斜形状のカム面44が設けられている。またリブ34の側には一旦係合孔30に押し込んだ爪片32を取り出す際に工具の先端部を挿入させるための工具係合溝46が設けられている。
この例では、爪掛止孔42を通じて抜け防止爪40を押し込み、これにより抜け防止爪40と爪掛止孔42との掛止を外した上で、工具係合溝46に挿入した工具の先端部に抜き力を加えることによって、係合孔30に押し込んだ爪片32を外部に取り出すことができる。
この実施形態の場合、抜け防止爪40と爪掛止孔42との掛止によって爪片32の押込量、即ちその押込位置を位置決めすることができると同時に、係合孔30からの爪片32の抜けを防止することができる利点が得られる。
以上本発明の実施形態を詳述したが、これはあくまで一例示であり、本発明は例えばヘッダー12における各管体の本体と分岐口14とを分割構造として、それらを連結するに際しても適用可能であるし、或いはまたヘッダー以外の管体同士の連結に適用することも可能であるなど、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
本発明の適用対象である分岐配管用のヘッダーを周辺部とともに示す図である。 図1のヘッダーを本実施形態の連結構造で連結した状態且つ外観状態で示す図である。 図2の管体の本実施形態の連結構造を示す図である。 図3におけるア-ア断面図である。 同実施形態の連結構造を示す斜視図である。 同実施形態の連結構造の連結の手順を示す説明図である。 同実施形態において用いられる爪片の形状を示す図である。 同実施形態における爪片の抜出方法の説明図である。 本発明の他の実施形態の要部を示す図である。 図9の実施形態における爪片の形状を示す図である。 本発明の更に他の実施形態の要部を示す図である。 本発明の更に他の実施形態の要部を示す図である。 従来公知の連結構造を示す図である。
符号の説明
12 ヘッダー
18A,18B,18C 管体
22 プラグ部
24 ソケット部
28 係入溝
30 係合孔
32 爪片
34 リブ
36,46 工具係合溝
38 繋ぎ部

Claims (9)

  1. 配管の一部を成す管体であって、円筒状のソケット部を有する管体と円筒状のプラグ部を有する管体とを、該ソケット部に該プラグ部を嵌入させた状態で抜止状態に連結する管体の連結構造において、
    前記プラグ部の外周面に周方向に延びる係入溝を設ける一方、前記ソケット部に且つ管体の軸線を中心とした放射方向において該係入溝と重なる位置に、該ソケット部を該放射方向に貫通する係合孔を周方向に沿って複数且つそれぞれが該周方向に所定長さで延びる形態で設け、各係合孔に対し、該係合孔に対応する形状で内周面が円弧形状をなす複数の爪片のそれぞれを前記放射方向外方から前記軸線に向う求心方向に挿入して各爪片の内周部を前記係入溝に、外周側の部分を該係合孔に係合させ、以って一対の管体を抜け止めするようになしたことを特徴とする管体の連結構造。
  2. 請求項1において、前記係入溝が周方向に連続した環状溝であることを特徴とする管体の連結構造。
  3. 請求項1,2の何れかにおいて、前記係合孔及び爪片がそれぞれ複数対設けられていて、各対の係合孔及び爪片が、前記軸線を中心として軸直角方向の対称位置に配置されていることを特徴とする管体の連結構造。
  4. 請求項1〜3の何れかにおいて、少なくとも2個以上の前記爪片が外周側において弾性を有する繋ぎ部で互いに繋がれていることを特徴とする管体の連結構造。
  5. 請求項1〜4の何れかにおいて、前記爪片は前記係合孔への挿入状態で外周面が前記ソケット部の該係合孔周りの外周面と実質的に面一面をなしていることを特徴とする管体の連結構造。
  6. 請求項1〜5の何れかにおいて、前記ソケット部における前記係合孔周りには、前記放射方向外方に環状に突出するリブが設けてあり、該リブの内側面に対し前記爪片が接触状態で係合するようになしてあることを特徴とする管体の連結構造。
  7. 請求項1〜6の何れかにおいて、前記爪片又は前記ソケット部の係合孔周りの部分には、ドライバ等工具の先端部を係合させて該爪片に抜出し力を加えるための工具係合溝が設けてあることを特徴とする管体の連結構造。
  8. 請求項1〜7の何れかにおいて、前記爪片には弾性を有する抜け防止爪が設けられる一方、前記係合孔の側には爪掛止孔が設けられ、それら抜け防止爪と爪掛止孔とが該爪片の挿入状態で互いに掛止するようになしてあることを特徴とする管体の連結構造。
  9. 請求項1〜8の何れかにおいて、前記管体が分岐配管を延び出させるヘッダーを構成する管体であることを特徴とする管体の連結構造。
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