JPH1060279A - 硬化性ポリメチルシルセスキオキサン組成物 - Google Patents

硬化性ポリメチルシルセスキオキサン組成物

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JPH1060279A
JPH1060279A JP8217436A JP21743696A JPH1060279A JP H1060279 A JPH1060279 A JP H1060279A JP 8217436 A JP8217436 A JP 8217436A JP 21743696 A JP21743696 A JP 21743696A JP H1060279 A JPH1060279 A JP H1060279A
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哲行 道野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価な原料から得られるポリメチルシルセス
キサンを用い、撥水性で且つ表面硬度や加工性等の塗膜
としての物理的性質を保持し、耐食性に優れ、透明な硬
化皮膜を与える硬化性ポリメチルシルセスキオキサン組
成物を提供する。 【解決手段】 ポリスチレン換算数平均分子量(Mn)
が380〜2000で、 式〔CH3 SiO3/2 n 〔CH3 Si(OH)
2/2 m 〔m,nは上記分子量を与える正の数でm/(m+n)
は図1のグラフのA領域にある。A領域の上辺(式1)
及び下辺(式4)は次式で与えられる。 (式1):m/(m+n)=0.152/(Mn×10
-3)+0.10 (式4):m/(m+n)=0.034/(Mn×10
-3)〕で示される硬化性ポリメチルシルセスキオキサン
100重量部とコロイダルシリカ10〜250重量部を
含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撥水性、耐食性、
物理的性質に優れた硬化皮膜を与えるポリメチルシルセ
スキオキサン組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリシルセスキオキサンは、ケイ素原子
数に対する酸素原子数の比が1.5であるようなシリコ
ーンレジンの総称である。これは耐熱性、電気絶縁性、
耐炎性等にすぐれ、半導体製造時のレジスト材料、層間
絶縁膜等として使用されている〔伊藤邦雄編「シリコー
ンハンドブック」日刊工業新聞社(1990)等参
照〕。
【0003】ポリメチルシルセスキオキサンの合成法と
しては、メチルトリクロロシランをアミンの存在下でケ
トンとエーテルの混合もしくは単独溶媒中に溶解し、こ
れに水を滴下して加水分解後、加熱縮合させて合成する
方法(特公昭60−17214号公報、特公平1−43
773号公報、米国特許No. 4399266参照)、三
官能性のメチルシランを有機溶剤中に溶解し、これに−
20℃から−50℃の温度で1000〜3000Paの不
活性ガス加圧下、水を滴下して加水分解後、加熱縮合さ
せて合成する方法(EP第0406911A1参照)、
有機溶剤中でメチルトリアセトキシシラン及びこれと等
量の、アルコール及び/又は水とを反応させアルコキシ
アセトキシシランを合成し、これを有機溶剤中で炭酸水
素ナトリウム存在下に重縮合させてプレポリマーを得、
さらに該プレポリマーをアルカリ金属水酸化物、アルカ
リ土類金属水酸化物、アルカリ金属フッ化物、アルカリ
土類金属フッ化物及びトリエチルアミンの中から選択さ
れる少なくとも一種の触媒の存在下に加熱縮合させて合
成する方法(特開平3−20331号公報参照)、及び
水と炭化水素溶媒の二層を形成する混合液にアルカリ金
属カルボン酸塩と低級アルコールを溶存させ、これにメ
チルトリハロシランを滴下して加水分解し、加熱縮合さ
せて合成する方法〔特開平3−227321号公報参
照〕などが知られている。
【0004】これらの方法によって得られるポリメチル
シルセスキオキサンの特徴は、共通して、硬いが脆いこ
とである。これらの中にはこの欠点を解決すべく工夫を
こらしたものがあり、特公平1−43773号公報で
は、ポリメチルシルセスキオキサンの15〜30%(重
量)が、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(G
PC)による標準ポリスチレン換算分子量20000以
下の部分で占められるよう調整しているが、それでも
1.8〜2.0μm程度の膜厚の塗膜が製造できるに過
ぎず、EP第0406911A1でも最大3〜3.5μ
mの塗膜がクラックなしで得られているに過ぎない。こ
れ以上の厚膜ではクラックが生じ、ましてや独立フィル
ムを得られるほどの柔軟性はない。
【0005】発明者らは特願平7−208087号およ
び208143号に開示したように、特定の分子量範囲
および水酸基含量範囲にあり、好ましくは特定の方法に
より製造されたポリメチルシルセスキオキサンを硬化さ
せることにより柔軟性と高い耐熱性を合わせ持つ皮膜が
得られることを見いだした。
【0006】特開昭51−2736号公報に、RSi
(OH)3 の部分的縮合物の低級脂肪族アルコール−水
の溶液に、水性コロイダルシリカを分散させたものが開
示されているが、pH3〜6の酸性のため鋼板等には塗装
できない。また、後に実施例(比較例)で示すように硬
化皮膜の撥水性はあまり高くない。
【0007】RSi(OH)3 の部分的縮合物の脂肪族
アルコール−水の溶液に、水性コロイダルシリカを分散
させた分散液で、pHが7.1〜7.8の水性被覆組成物
が特公昭62−55554号公報に開示されているが、
撥水性については触れていない。
【0008】オルガノトリアルコキシシランと酸性コロ
イダルシリカ(水性)を含む組成物からの塗膜が特開平
5−163463号公報に開示されているが、他にオル
ガノトリアルコキシシラン、アルコール、顔料を必須成
分とし、硬度、耐水性、耐汚染性、耐候性等には優れる
が、撥水性(水の接触角)や加工性(柔軟性)について
は不明で、顔料を含むため透明でもない。
【0009】撥水性塗膜としては、たとえば特開平3−
244679号公報に示されているように、粒径が1μ
mを超えるような比較的大きな粒子により表面に微細な
凹凸を付与することにより、高い撥水性を発現させるも
のがある。しかし、塗膜の膜厚を超える大きな粒子を含
むために、硬度や加工性といった塗膜の物理的性質が劣
り、当然透明でもない。
【0010】フッ化炭素樹脂を用いれば、透明な撥水性
皮膜が得られるが、一般に表面硬度が低いため必ずしも
耐汚染性などがよくなく、また高価である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、安価
な原料から得られるポリメチルシルセスキオキサンを用
い、高はっ水性でかつ表面硬度や加工性といった塗膜と
しての物理的性質を保持しつつ、耐食性に優れ、透明な
硬化皮膜を与えるポリメチルシルセスキオキサン組成物
を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、撥水性皮
膜について鋭意研究した結果、特定の分子量範囲および
水酸基含量範囲にあり、好ましくは特定の方法により製
造されたポリメチルシルセスキオキサンと、一次粒子径
が10nm程度のコロイダルシリカの組み合わせにより、
高撥水性でかつ表面硬度や加工性といった塗膜としての
物理的性質を保持しつつ、耐食性に優れ、透明な硬化皮
膜が得られることを見いだし本発明に達した。
【0013】本発明におけるポリメチルシルセスキオキ
サンは、ポリスチレン換算数平均分子量(Mn)が38
0から2000の範囲にあり、式
【0014】〔CH3 SiO3/2 n 〔CH3 Si(O
H)O2/2 m
【0015】〔m,nは上記分子量を与える正の数で、
m/(m+n)の値は図1のA領域にある。このA領域
は、横軸が1/(Mn×10-3)、縦軸がm/(m+
n)で表される図1のグラフにおいて、次の式1〜4で
表される各直線によって囲まれる領域であり、各直線上
も含み、また各直線の交点も含むものである。
【0016】(式1):m/(m+n)=0.034/
(Mn×10-3)+0.25 (式2):1/(Mn×10-3)=1000/2000 (式3):1/(Mn×10-3)=1000/380 (式4):m/(m+n)=0.034/(Mn×10
-3)〕
【0017】で示される。分子量が上記の範囲外、また
はシラノール含量が上記の上限を超える場合、その硬化
物は少なくとも独立フィルムとして得ようとするとひび
割れが生じやすくなる。シラノール含量が上記の下限を
下回るときは、硬化性が不十分となる。
【0018】本発明に使用される硬化性ポリメチルシル
セスキオキサンは、好適には(イ)含酸素有機溶媒又は
(ロ)含酸素有機溶媒とこの溶媒に対して50容量%以
下の炭化水素溶媒とを含む混合溶媒のいずれかと水との
2相系中にて、式:MeSiX3 (Meはメチル基であ
り、XはF,Cl,Br及びIから選ばれるハロゲン原
子である)で表されるメチルトリハロシランの加水分解
及びその加水分解生成物の縮合反応を行うことにより製
造され、前記分子量範囲及びシラノール基含量範囲にあ
るものが使用されるものであり、これにより本発明の硬
化性ポリメチルシルセスキオキサン組成物は、硬化して
より優れた柔軟性、耐熱性、撥水性、耐食性等を発揮す
るものである。
【0019】本発明に使用されるコロイダルシリカは本
発明の硬化性ポリメチルシルセスキオキサン組成物に使
用されて所定の効果を示すものであれば、格別限定され
るものではないが、通常は粒径が10〜50ナノメータ
ーでありイソプロピルアルコール、エチレングリコール
モノn−プロピルエーテル、メチルエチルケトン(ME
K)、キシレン/n−ブタノール、メチルイソブチルケ
トン(MIBK)などを分散溶媒とする有機溶媒系コロ
イダルシリカが使用される。
【0020】コロイダルシリカは、ポリメチルシルセス
キオキサン100重量部に対して5から250重量部で
あることが好ましい。これより少ないと添加効果が明確
でなく、多いと硬化皮膜が脆くなるなどの欠点が生じ
る。本発明に使用するポリメチルシルセスキオキサン
は、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素
溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエー
テル系溶媒、イソプロピルアルコール、ブタノール、ヘ
キサノール等のアルコール系溶媒、アセトン、メチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶
媒、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒、クロ
ロホルム、トリクロロエチレン、四塩化炭素等のハロゲ
ン化炭化水素溶媒等に溶解するので、上記有機溶媒系コ
ロイダルシリカを用いて本発明組成物の溶液を得ること
ができる。また、水性コロイダルシリカを用いても、イ
ソプロピルアルコール等の有機溶媒を併用することによ
り本発明組成物を得ることができる。ポリメチルシルセ
スキオキサンとシリカのよりよい相溶性の点から、有機
溶媒系コロイダルシリカの方が好ましい。この組成物溶
液の固形分濃度は特に限定されず、乾燥膜厚、塗工方法
によって最適値は異なるが、実際上0.5から60容量
%が適当である。
【0021】本発明組成物の硬化は、触媒または架橋剤
を用いることにより、もしくは加熱により行うことがで
きる。触媒または架橋剤を用いる場合には、上記組成物
溶液に触媒または架橋剤を加えた後、加熱硬化させる。
加熱のみによる硬化は、50℃〜350℃、好ましくは
80℃〜250℃で行う。50℃以下であると反応が進
行せず、350℃以上であるとシロキサンの分解が起こ
るおそれがある。
【0022】硬化触媒としては、二酢酸錫、ジオクチル
酸錫、ジラウリル酸錫、四酢酸錫、二酢酸ジブチル錫、
ジオクチル酸ジブチル錫、ジラウリル酸ジブチル錫、ジ
オレイン酸ジブチル錫、ジメトキシジブチル錫、ジブチ
ル錫オキサイド、ベンジルマレイン酸ジブチル錫、ビス
(トリエトキシシロキシ)ジブチル錫、二酢酸ジフェニ
ル錫などの錫化合物や、テトラメトキシチタン、テトラ
エトキシチタン、テトラ−n−プロポキシチタン、テト
ラ−i−プロポキシチタン、テトラ−n−ブトキシチタ
ン、テトラ−i−ブトキシチタン、テトラキス(2−エ
チルヘキソキシ)チタン、ジ−i−プロポキシビス(エ
チルアセトアセテート)チタン、チタンジプロポキシビ
ス(アセチルアセトナート)チタン、ジ−i−プロポキ
シビス(アセチルアセトナート)チタン、ジブトキシビ
ス(アセチルアセトナート)チタン、トリ−i−プロポ
キシアリルアセテートチタン、チタニウムイソプロポキ
シオクチレングリコール、ビス(アセチルアセトナー
ト)チタンオキサイド等のチタン化合物、二酢酸鉛、ビ
ス(2−エチルヘキサン酸)鉛、ジネオデカン酸鉛、四
酢酸鉛、テトラキス(n−プロピオン酸)鉛、二酢酸亜
鉛、ビス(2−エチルヘキサン酸)亜鉛、ジネオデカン
酸亜鉛、ジウンデセン酸亜鉛、ジメタクリル酸亜鉛、二
酢酸鉄、テトラキス(2−エチルヘキサン酸)ジルコニ
ウム、テトラキス(メタクリル酸)ジルコニウム、二酢
酸コバルトなどの金属脂肪酸類、アミノプロピルトリメ
トキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノ
プロピルトリメトキシシラン、テトラメチルグアニジ
ン、テトラメチルグアニジルプロピルトリメトキシシラ
ン、テトラメチルグアニジルプロピルジメトキシシラ
ン、テトラメチルグアニジルプロピルトリス(トリメチ
ルシロキサン)シラン、1,8−ジアザビシクロ〔5.
4.0.〕−7−ウンデセン等のアミノ基含有化合物等
が用いられる。前記硬化触媒は、通常、ポリメチルシル
セスキオキサン100重量部に対して0.01〜10重
量部、好ましくは0.1〜5重量部の範囲で用いられ
る。
【0023】架橋剤としては以下に示す化合物が例示さ
れる。
【0024】
【化1】
【0025】
【化2】
【0026】架橋剤は通常、ポリメチルシルセスキオキ
サン100重量部に対して0.1〜80重量部、好まし
くは1〜70重量部の範囲で用いられる。硬化温度は、
触媒、架橋剤のいずれを用いた場合にも20〜350
℃、好ましくは20〜250℃である。350℃を超え
るとシロキサンの分解が起こるおそれがある。
【0027】上記の分子量範囲および水酸基含量のポリ
メチルシルセスキオキサンの好適な合成法として次の例
が挙げられる。 (1)(イ)含酸素有機溶媒又は(ロ)含酸素有機溶媒
とこの溶媒に対して50容量%以下の炭化水素溶媒とを
含む混合溶媒のいずれかから選ばれるものと水との2相
系を形成させ、これに下記(A)又は(B)を滴下させ
て該メチルトリハロシランの加水分解及びその加水分解
生成物の縮合反応を行なう方法。 (A)MeSiX3 (Meはメチル基であり、XはF,
Cl,Br及びIから選ばれるハロゲン原子である)で
表されるメチルトリハロシラン (B)該メチルトリハロシランを(イ)含酸素有機溶媒
又は(ロ)含酸素有機溶媒とこの溶媒に対し50容量%
以下の炭化水素溶媒とを含む混合溶媒のいずれかから選
ばれるものに溶解させた溶液 (2)水のみに、上記(1)の(B)に示した溶液を滴
下することにより結果として2相系で反応させる以外
は、上記(1)と同様である方法。 (3)空の反応容器に水と上記(1)の(B)に示した
溶液とを同時に滴下させて、結果として2相系で反応さ
せる以外は、上記(1)と同様である方法。 ここにXは、好ましくは臭素、塩素、さらに好ましくは
塩素である。ここに、水と有機溶媒が2相を形成すると
いうのは、水と有機溶媒が混和せず、均一溶液とならな
い状態のことをいい、攪拌を低速にすることにより有機
層と水層が層状態を保つようにしてもよいし、激しく攪
拌して懸濁状態にしてもよい。以下、前者のことを、
「2層を形成する」と表現する。
【0028】この製造方法において使用される有機溶媒
は、メチルトリハロシランを溶解し、水に多少溶解して
もよいが、水と2相を形成できる含酸素有機溶媒が用い
られ、さらに50容量%以下の炭化水素溶媒を含んでも
よい。炭化水素溶媒の含量がこれより多いとゲルの生成
量が増え、目的生成物の収率が減少し、実用的でなくな
る。この有機溶媒は、水に無制限に溶解する溶媒であっ
ても、水溶性無機塩基、または緩衝能を有する弱酸の塩
の水溶液とは2相を形成するものであれば使用できる。
【0029】含酸素有機溶媒としては、メチルエチルケ
トン、ジエチルケトン、メチルイソブチルケトン、アセ
チルアセトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶媒、ジ
エチルエーテル、ジノルマルプロピルエーテル、ジオキ
サン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、テトラ
ヒドロフラン等のエーテル系溶媒、酢酸エチル、酢酸ブ
チル、プロピオン酸ブチル等のエステル系溶媒、n−ブ
タノール、ヘキサノール等のアルコール系溶媒などが挙
げられるがこれらに限定されるものではなく、中でもケ
トン、エーテル、およびアルコール系溶媒がより好まし
い。これら溶媒は二種以上混合して用いてもよい。炭化
水素溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素溶媒、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭
化水素溶媒、クロロホルム、トリクロロエチレン、四塩
化炭素等のハロゲン化炭化水素溶媒などが挙げられる
が、これらに限定されるものではない。また、有機溶剤
の使用量は特に制限されないが、好ましくはメチルトリ
ハロシラン100重量部に対して50〜2000重量部
の範囲である。これは有機溶剤がメチルトリハロシラン
100重量部に対して50重量部未満であると生成した
ポリメチルシルセスキオキサンを溶解させるには不十分
であり、場合によっては高分子量化のため目的とする分
子量範囲のポリメチルシルセスキオキサンが得られず、
また2000重量部を超えるとメチルトリハロシランの
加水分解、縮合が速やかに進行せず目的とする分子量範
囲のポリメチルシルセスキオキサンが得られないことが
あるからである。水の使用量も特に制限されないが、好
ましくはメチルトリハロシラン100重量部に対して1
0〜3000重量部の範囲である。
【0030】水相には何も加えない水を用いても反応は
可能であるが、生成するポリメチルシルセスキオキサン
の分子量は高めになる。これはクロロシランから生成す
る塩化水素により反応が促進されるためで、このため酸
性度を抑制する水溶性無機塩基または緩衝能を有する弱
酸の塩を加えることにより、より分子量の低いポリメチ
ルシルセスキオキサンを合成できる。
【0031】水溶性無機塩基としては、水酸化リチウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシ
ウム、水酸化マグネシウム等の水溶性アルカリ等が挙げ
られ、緩衝能を有する弱酸の塩としては炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム
等の炭酸塩、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等
の炭酸水素塩、ビス(シュウ酸)三水素カリウム等のシ
ュウ酸塩、フタル酸水素カリウム、酢酸ナトリウム等の
カルボン酸塩、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素
カリウム等のリン酸塩、四ホウ酸ナトリウム等のホウ酸
塩などが挙げられるが、これらに限定されるものではな
い。また、これらの使用量は、トリハロシラン1分子中
のハロゲン原子1モルに対して、1.8グラム当量以下
が望ましい。即ち、ハロシランが完全に加水分解された
場合に生じるハロゲン化水素をちょうど中和する量の
1.8倍以下が望ましい。これより多いと不溶性のゲル
が生じやすくなる。これら水溶性無機塩基または緩衝能
を有する弱酸の塩は、上記の量的範囲内であれば二種以
上混合して用いてもよい。
【0032】メチルトリハロシランの加水分解におい
て、反応液の攪拌速度は水相と有機溶剤の2層を保持す
ることができる程度に低速にしてもよいし、また強く攪
拌して懸濁状態にしてもさしつかえない。反応温度は室
温(20℃)〜120℃の範囲内が適当であるが、40
〜100℃程度が望ましい。
【0033】尚、本願発明の硬化性ポリメチルシルセス
キオキサンは、原料物質に含まれる不純物に起因して、
前記第1の態様で規定する構造に含まれない単位を若干
含むことが有り得る。この様な例の中には、例えばメチ
ル基以外の低級アルキル基を有する単位、R3 SiO
1/2 (Rは前記低級アルキル基)で表される様な1官能
性単位、R2 SiO2/2 (Rは前記低級アルキル基)で
表される様な2官能性単位、SiO4/2 で表される様な
4官能性単位等が含まれる。また該硬化性ポリメチルシ
ルセスキオキサンはOH基を含むものであり、その構造
は前記構造式で示されている通りであるが、極微量のレ
ベルでこれ以外の構造にてOH基を有する単位が存在す
ることも有り得る。本発明の硬化性ポリメチルシルセス
キオキサンは前記化学式で示した構造を有するものであ
るが、そのような原因等で発生する構造単位について
は、本発明の効果を阻害しない範囲であれば、その存在
を否定するものでない。
【0034】
【実施例】次に実施例、比較例により本発明をさらに詳
しく説明するが、この発明はこれらの例によってなんら
限定されるものではない。
【0035】(基材) 鋼板:JIS G−3141(SPCC−SB)0.3
mm×50mm×150mm、アルミニウム板:JIS H−
4000(A1050P)0.3mm×50mm×150m
m、ガラス板:JIS R−3202(フロート板硝
子)2.0mm×50mm×50mm。
【0036】(塗膜試験方法)膜厚は万能型膜厚計(ケ
ット科学研究所製LZ−200)を用い、鋼板が基材の
場合は電磁式で、アルミニウム板またはガラス板が基材
の場合は高周波式で測定した。鉛筆硬度は、日本塗料検
査協会検査済の鉛筆引かき値試験用鉛筆を用い、JIS
K−5400の手かき法により、すなわち芯が折れな
い程度にできるだけ強く押しつけてひっかき、塗膜にま
ったくすり傷のつかない鉛筆の濃度記号を示した。ただ
し、アルミニウム板の場合には基材が柔らかいため、こ
の方法では基材のへこみ等により、見掛け上低い値とな
った。付着性は、JIS K−5400の基盤目テープ
法により、10点満点で評価した。耐屈曲性は、JIS
K−5400の屈曲試験器で、心棒の直径が2mmのと
きの割れ・はがれを10点満点で評価した。水の接触角
は、接触角計(協和界面科学製CA−D型)を用いて測
定した。塩水噴霧試験は、JIS K−5400記載の
装置を用い、5重量%の塩水を35℃で噴霧した。鋼板
が基材の場合は錆面積が50%に達するまでの試験時
間、アルミニウム板基材の場合は錆発生までの時間で評
価した。
【0037】(参考例1)還流冷却管、滴下ロート、及
び攪拌器を備えた反応容器に、炭酸ナトリウム63.5
g(0.60mol )と水400mlを入れて攪拌し、これ
にメチルイソブチルケトン400mlを加えた。攪拌速度
は有機層と水層が保持できる程度に低速にした。次い
で、メチルトリクロロシラン74.7g(0.5mol )
を滴下ロートからゆっくり滴下した。この際反応混合物
の温度は50℃まで上昇した。さらに60℃の油浴上
で、反応混合物を24時間加熱攪拌した。反応終了後、
有機層を洗浄水が中性になるまで洗浄し、次いで有機層
を乾燥剤を用いて乾燥した。乾燥剤を除去した後、溶媒
を減圧で留去し、一夜真空乾燥を行ないポリメチルシル
セスキオキサンを白色の固体として得た。このポリメチ
ルシルセスキオキサンの分子量分布をGPC〔東ソー
(株)製HLC−8020、カラムは東ソー製TSKg
elGMHHR−L(商標)を2本使用し、溶媒としてク
ロロホルムを用いた〕により測定したところ、標準ポリ
スチレン換算での重量平均分子量は3270であり、数
平均分子量は920であった。また29Si NMRスペ
クトル〔ブルカー製ACP−300により測定〕から求
めた水酸基の量は、ケイ素1原子当たり0.22個であ
った(この0.22がm/(m+n)の値に相当す
る)。
【0038】(参考例2)参考例1と同様の反応装置
で、水2Lとメチルイソブチルケトン1.5Lを二層を
形成しないよう激しく攪拌しておき、メチルイソブチル
ケトン0.5Lに溶解したメチルトリクロロシラン74
5g(5.0mol )を、反応混合物の温度が50℃を超
えないようにゆっくり滴下した。さらに50℃の油浴上
で、反応混合物を2時間加熱攪拌し、参考例1と同様の
処理を行ってポリメチルシルセスキオキサンを白色固体
として得た。このようにして得たポリメチルシルセスキ
オキサンの分子量分布を参考例1と同様の方法で分析し
たところ、重量平均分子量は9180であり、数平均分
子量は1060であった。また水酸基の量は、ケイ素1
原子当たり0.22個であった。
【0039】(参考例3)還流冷却管、滴下ロート二
個、及び攪拌器を備えた反応容器をセットし、一方の滴
下ロートにメチルイソブチルケトン40mlとメチルトリ
クロロシラン14.9g(0.1mol )の混合液を、も
う一方の滴下ロートに水40mlを入れ氷浴上で冷却した
空の反応容器に両方の滴下ロートから同時に滴下した。
攪拌は二層を形成しないよう激しく行った。滴下終了
後、50℃の油浴上で、反応混合物を2時間加熱攪拌し
た。反応終了後、参考例1と同様の処理を行ない、ポリ
メチルシルセスキオキサンを白色の固体として得た。こ
のようにして得たポリメチルシルセスキオキサンの分子
量分布を参考例1と同様の方法で分析したところ、重量
平均分子量は1320であり、数平均分子量は600で
あった。また水酸基の量は、ケイ素1原子当たり0.2
4個であった。
【0040】(実施例1)参考例1のポリメチルシルセ
スキオキサン100重量部に、日産化学工業製メチルエ
チルケトン分散コロイダルシリカ(MEK−ST、固形
分30重量%)333重量部、メチルエチルケトン12
4重量部を加え(ポリメチルシルセスキオキサンの比重
を1と仮定すると固形分25容量%、シリカはポリメチ
ルシルセスキオキサン100重量部に対して100重量
部)、さらに触媒としてジオクチル酸錫を0.25重量
部加えて塗料組成物を得た。これをバーコーターを用い
て鋼板に塗布し、200℃のオーブンで1.5時間硬化
させ、6μmの膜厚の塗膜を得た。塗膜の試験結果を表
1に示す。
【0041】(実施例2)参考例2のポリメチルシルセ
スキオキサンを用いて、実施例1と同様の塗料組成物を
作り、アルミニウム板に塗布し、実施例1と同様に硬化
させ、6μmの膜厚の塗膜を得た。塗膜の試験結果を表
1に示す。
【0042】(実施例3)実施例1と同様の塗料組成物
をガラス板に塗布し、同様に硬化させ、6μmの膜厚の
塗膜を得た。塗膜の試験結果を表1に示す。
【0043】(実施例4)実施例1と同様の塗料組成物
で、ただしポリメチルシルセスキオキサン100重量部
に対してシリカを150重量部とした塗料組成物を、実
施例1と同様に鋼板に塗布・硬化させ、6μmの膜厚の
塗膜を得た。塗膜の試験結果を表1に示す。
【0044】(実施例5)実施例1と同様の塗料組成物
をアルミニウム板に塗布し、同様に硬化させ、6μmの
膜厚の塗膜を得た。塗膜の試験結果を表1に示す。
【0045】(実施例6)実施例1と同様の塗料組成物
をアルミニウム板に塗布し、同様に硬化させ、1μmの
膜厚の塗膜を得た。塗膜の試験結果を表1に示す。
【0046】(実施例7)参考例3のポリメチルシルセ
スキオキサンを用いて、実施例1と同様の塗料組成物を
作り、鋼板に塗布し、実施例1と同様に硬化させ、6μ
mの膜厚の塗膜を得た。塗膜の試験結果を表1に示す。
【0047】(比較例1)参考例1のポリメチルシルセ
スキオキサン100重量部にメチルエチルケトン186
重量部を加え(ポリメチルシルセスキオキサンの比重を
1と仮定すると固形分30容積%)、さらに触媒として
ジオクチル酸錫を0.25重量部加えて塗料組成物を得
た。これを実施例1と同様に鋼板に塗布・硬化させ、6
μmの膜厚の塗膜を得た。塗膜の試験結果を表1に示
す。実施例の塗膜に比べて水の接触角および耐食性が低
かった。
【0048】(比較例2)前述の特開昭51−2736
の実施例1に対応するコーティング剤をバーコーターを
用いて鋼板に塗布し、150℃のオーブンで30分硬化
させたが、鋼板は錆び、塗膜は割れて剥離し、試験に供
することのできるサンプルは得られなかった。
【0049】(比較例3)比較例2と同じコーティング
剤をアルミニウム板に塗布し、150℃のオーブンで3
0分硬化させ、6μmの膜厚の塗膜を得た。塗膜の試験
結果を表1に示す。付着性が悪く、水の接触角および耐
食性も低かった。
【0050】(参考例4)文献(S. Nakahama ら、Cont
emp. Top. Polym. Sci.,1984年、4巻、105ペー
ジ;Y. Abeら、J. Polym. Sci. Part A Polym. Chem.,
1995年、33巻、751ページ等)記載の方法で、
メチルトリメトキシシランを塩酸を用いて加水分解・縮
合させることにより、ポリメチルシルセスキオキサンを
得た。このポリメチルシルセスキオキサンの分子量分布
を参考例1と同様の方法で分析したところ、重量平均分
子量は2150であり、数平均分子量は660であっ
た。このポリメチルシルセスキオキサンは水酸基とメト
キシ基をもっており、29SiNMRスペクトルと 1
NMRスペクトルから求めた水酸基およびメトキシ基の
量は、それぞれケイ素1原子当たり0.216個および
0.057個であった。
【0051】(比較例4)参考例4のポリメチルシルセ
スキオキサンを用いて比較例1と同様のシリカを含まな
い塗料組成物を調製し、実施例1と同様に鋼板に塗布・
硬化させ、6μmの膜厚の塗膜を得た。塗膜の試験結果
を表1に示す。実施例の塗膜に比べて水の接触角および
耐食性が低かった。
【0052】(比較例5)参考例4のポリメチルシルセ
スキオキサンと、このレジンとは上記MEK−STより
相溶性のよい日産化学工業(株)製メチルイソブチルケ
トン分散コロイダルシリカ(MIBK−ST、固形分3
0重量%)を用いて実施例1と同様のシリカを含む塗料
組成物を調製し、実施例1と同様に鋼板に塗布・硬化さ
せ、6μmの膜厚の塗膜を得た。塗膜の試験結果を表1
に示す。コロイダルシリカ添加による水の接触角の増大
は見られなかった。
【0053】(比較例6)東レダウコーニングシリコー
ン(株)製メチルシリコーンレジンSR2400を用い
て比較例1と同様のシリカを含まない塗料組成物を調製
し、実施例1と同様に鋼板に塗布・硬化させ、6μmの
膜厚の塗膜を得た。塗膜の試験結果を表1に示す。実施
例の塗膜に比べて鉛筆硬度、水の接触角および耐食性が
低かった。
【0054】(比較例7)比較例6と同じSR2400
と、このレジンとは上記MEK−STより相溶性のよい
MIBK−STを用いて実施例1と同様のシリカを含む
塗料組成物を調製し、実施例1と同様に鋼板に塗布・硬
化させ、6μmの膜厚の塗膜を得た。塗膜の試験結果を
表1に示す。塗膜は白色で、脆いため鉛筆硬度は極めて
低く、付着性も悪かった。
【0055】(比較例8)参考例1のポリメチルシルセ
スキオキサン100重量部、日本アエロジル(株)製フ
ュームドシリカR972を100重量部、メチルイソブ
チルケトン760重量部の混合物(ポリメチルシルセス
キオキサンの比重を1と仮定すると固形分13.3容量
%、シリカはポリメチルシルセスキオキサン100重量
部に対して100重量部)にガラスビーズを800重量
部加えて攪拌し、シリカを分散させた。これに実施例1
と同様に触媒を加えて塗料組成物を得、実施例1と同様
に鋼板に塗布・硬化させ、6μmの膜厚の塗膜を得た。
塗膜の試験結果を表1に示す。塗膜は白色で、脆いため
鉛筆硬度は極めて低く、付着性・耐食性も悪かった。
【0056】
【表1】
【0057】本願発明の実施態様としては、例えば次の
様な例が推奨される。 (推奨例1)請求項1、請求項2、又は請求項3記載の
硬化性ポリメチルシルセスキオキサン組成物からなる撥
水性被膜形成用処理剤。 (推奨例2)請求項1、請求項2、又は請求項3記載の
硬化性ポリメチルシルセスキオキサン組成物からなる耐
食性被膜形成用処理剤。 (推奨例3)請求項1、請求項2、又は請求項3記載の
硬化性ポリメチルシルセスキオキサン組成物からなる耐
擦傷被膜形成用処理剤。 (推奨例4)請求項3に記載の硬化性ポリメチルシルセ
スキオキサンが、(イ)含酸素有機溶媒又は(ロ)含酸
素有機溶媒とこの溶媒に対し50容量%以下の炭化水素
溶媒とを含む混合溶媒のいずれかかから選ばれるものと
水との2相系に、次に示す(A)又は(B)のいずれか
を滴下して前記メチルトリハロシランの加水分解及びそ
の加水分解生成物の縮合反応を行なって製造されたもの
である請求項3に記載の硬化性ポリメチルシルセスキオ
キサン組成物。 (A)前記メチルトリハロシラン (B)前記メチルトリハロシランを(イ)含酸素有機溶
媒又は(ロ)含酸素有機溶媒とこの溶媒に対し50容量
%以下の炭化水素溶媒とを含む混合溶媒のいずれかから
選ばれるものに溶解させた溶液。 (推奨例5)請求項3に記載の硬化性ポリメチルシルセ
スキオキサンが、水のみに前記メチルトリハロシランを
(イ)含酸素有機溶媒又は(ロ)含酸素有機溶媒とこの
同溶媒に対し50容量%以下の炭化水素溶媒とを含む混
合溶媒のいずれかから選ばれるものに溶解させた溶液を
滴下させて前記メチルトリハロシランの加水分解及びそ
の加水分解生成物の縮合反応を行なって製造されたもの
である請求項3に記載の硬化性ポリメチルシルセスキオ
キサン組成物。 (推奨例6)請求項3に記載の硬化性ポリメチルシルセ
スキオキサンが、空の反応容器に水と前記メチルトリハ
ロシランを(イ)含酸素有機溶媒又は(ロ)含酸素有機
溶媒とこの溶媒に対し50容量%以下の炭化水素溶媒と
を含む混合溶媒のいずれかから選ばれるものに溶解させ
た溶液とを同時に滴下させて前記メチルトリハロシラン
の加水分解及びその加水分解生成物の縮合反応を行なっ
て製造されたものである請求項3に記載の硬化性ポリメ
チルシルセスキオキサン組成物。 (推奨例7)請求項3に記載の硬化性ポリメチルシルセ
スキオキサンが、前記メチルトリハロシランの加水分解
及びその加水分解生成物の縮合反応を、(イ)含酸素有
機溶媒又は(ロ)含酸素有機溶媒とこの溶媒に対し50
容量%以下の炭化水素溶媒とを含む混合溶媒のいずれか
から選ばれるものと水との2相系を懸濁状態にさせて行
なって製造されたものである請求項3に記載の硬化性ポ
リメチルシルセスキオキサン組成物。 (推奨例8)請求項3に記載の硬化性ポリメチルシルセ
スキオキサンが、(イ)ケトン系溶媒、エーテル系溶媒
及びエステル系溶媒から選ばれる1種以上の含酸素有機
溶媒又は(ロ)該含酸素有機溶媒とこの溶媒に対して5
0容量%以下の炭化水素溶媒とを含む混合溶媒のいずれ
かから選ばれるものと水(但し、下記(A)又は(B)
に規定されるメチルトリハロシラン1分子中のハロゲン
原子1モルに対して、1.8グラム当量以下の水溶性無
機塩基又は緩衝能を有する弱酸の塩が溶解しているも
の)との2相系を形成させ、これに下記(A)又は
(B)を滴下させて該メチルトリハロシランの加水分解
及びその加水分解生成物の縮合反応を行なう請求項3に
記載の硬化性ポリメチルシルセスキオキサン組成物。 (A)MeSiX3 (Meはメチル基であり、XはF,
Cl,Br及びIから選ばれるハロゲン原子である)で
表されるメチルトリハロシラン (B)該メチルトリハロシランを(イ)含酸素有機溶媒
又は(ロ)含酸素有機溶媒とこの溶媒に対して50容量
%以下の炭化水素溶媒とを含む混合溶媒のいずれかから
選ばれるものに溶解させた溶液。 (推奨例9)前記含酸素有機溶媒がケトン系溶媒である
推奨例8に記載の硬化性ポリメチルシルセスキオキサン
組成物。 (推奨例10)前記含酸素有機溶媒がメチルイソブチル
ケトンである推奨例8に記載の硬化性ポリメチルシルセ
スキオキサンの製造方法。 (推奨例11)前記水に溶解されている物質が水溶性無
機塩基である推奨例8に記載の硬化性ポリメチルシルセ
スキオキサン組成物。 (推奨例12)前記水に溶解されている物質が緩衝能を
有する弱酸の塩である推奨例8に記載の硬化性ポリメチ
ルシルセスキオキサン組成物。 (推奨例13)前記水に溶解されている物質が炭酸ナト
リウムである推奨例8に記載の硬化性ポリメチルシルセ
スキオキサン組成物。 (推奨例14)前記含酸素有機溶媒がケトン系溶媒であ
り、前記水に溶解されている物質が緩衝能を有する弱酸
の塩である推奨例8に記載の硬化性ポリメチルシルセス
キオキサン組成物。 (推奨例15)前記含酸素有機溶媒がメチルイソブチル
ケトンであり、前記水に溶解されている物質が炭酸ナト
リウムである推奨例8に記載の硬化性ポリメチルシルセ
スキオキサン組成物。 (推奨例16)前記メチルトリハロシランの加水分解及
びその加水分解生成物の縮合反応を懸濁状態にて行なう
推奨例8に記載の硬化性ポリメチルシルセスキオキサン
組成物。 (推奨例17)前記含酸素有機溶媒がメチルイソブチル
ケトンであり、前記水に溶解されている物質が炭酸ナト
リウムであり、前記メチルトリハロシランの加水分解及
びその加水分解生成物の縮合反応が懸濁状態にて行なわ
れる推奨例8に記載の硬化性ポリメチルシルセスキオキ
サン組成物。
【0058】
【発明の効果】本発明は、十分な柔軟性を有するためこ
れまで得られなかった厚膜の塗膜、独立フィルム等とし
て実用可能なポリメチルシルセスキオキサン硬化物の、
表面硬度や加工性といった塗膜としての物理的性質およ
び透明性を損なうことなく、撥水性、耐食性に優れた硬
化皮膜を与えるポリメチルシルセスキオキサン組成物を
提供するものである。硬化物皮膜は、これらの特性のた
め、広範な用途で応用が可能なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる硬化性ポリメチルシルセスキオ
キサンの数平均分子量の範囲と、m/(m+n)の範囲
とを示すグラフ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリスチレン換算数平均分子量(Mn)
    が380から2000の範囲にあり、式 〔CH3 SiO3/2 n 〔CH3 Si(OH)O2/2 m 〔m,nは上記分子量を与える正の数で、m/(m+
    n)の値は図1のA領域にある。このA領域は、横軸が
    1/(Mn×10-3)、縦軸がm/(m+n)で表され
    る図1のグラフにおいて、次の式1〜4で表される各直
    線によって囲まれる領域であり、各直線上も含み、また
    各直線の交点も含むものである。 (式1):m/(m+n)=0.152/(Mn×10
    -3)+0.10 (式2):1/(Mn×10-3)=1000/2000 (式3):1/(Mn×10-3)=1000/380 (式4):m/(m+n)=0.034/(Mn×10
    -3)〕で示される硬化性ポリメチルシルセスキオキサン
    と、このポリメチルシルセスキオキサン100重量部に
    対して5から250重量部のコロイダルシリカを含むこ
    とを特徴とする硬化性ポリメチルシルセスキオキサン組
    成物。
  2. 【請求項2】 請求項1のコロイダルシリカが有機溶媒
    系コロイダルシリカである請求項1記載の硬化性ポリメ
    チルシルセスキオキサン組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の硬化性ポリメチルシル
    セスキオキサンが、(イ)含酸素有機溶媒又は(ロ)含
    酸素有機溶媒とこの溶媒に対し50容量%以下の炭化水
    素溶媒とを含む混合溶媒のいずれかから選ばれるものと
    水との2相系中にて、式:MeSiX3 (Meはメチル
    基であり、XはF,Cl,Br及びIから選ばれるハロ
    ゲン原子である)で表されるメチルトリハロシランを加
    水分解及びその加水分解生成物の縮合反応を行なって製
    造されたものである請求項1又は請求項2記載の硬化性
    ポリメチルシルセスキオキサン組成物。
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