JPH1059464A - 包装構造 - Google Patents

包装構造

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JPH1059464A
JPH1059464A JP24110896A JP24110896A JPH1059464A JP H1059464 A JPH1059464 A JP H1059464A JP 24110896 A JP24110896 A JP 24110896A JP 24110896 A JP24110896 A JP 24110896A JP H1059464 A JPH1059464 A JP H1059464A
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Toshihiro Wakabayashi
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KURIEITEIBU KAIHATSUSHITSU NISHIZUKA KK
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KURIEITEIBU KAIHATSUSHITSU NIS
KURIEITEIBU KAIHATSUSHITSU NISHIZUKA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保持部材の製造コストを低減できるととも
に、使用後の廃棄を容易に行える包装構造を提供する。 【解決手段】 包装構造10は、CD−ROM11のケ
ース12および取扱説明書13を箱内14の内部におい
て動かないように固定するための保持部材20を備え
る。保持部材20は、箱体14の内側面に対応した平面
形状を有する板部21と、板部21から厚み方向に向か
って延びる角筒部22とを有する。板部21には取扱説
明書13を保持する開口23が設けられ、角筒部22の
各壁面24にはそれぞれ係合溝31が設けられている。
各係合溝31は、ケース12の平面角部に係合可能であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は包装構造に係り、さ
らに詳しく言えば、ソフトウェアを販売あるいは搬送す
るにあたって、CD−ROM等の記録媒体および取扱説
明書を箱体に梱包するための包装構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータ用のソフ
トウェアを販売・配布・搬送するにあたっては、プログ
ラムを記録したCD−ROM等の記録媒体を薄板状のケ
ースに収納し、このケースを取扱説明書とともに所定の
箱体に同梱する包装構造が広く用いられている。この包
装構造においては、CD−ROMのケースが取扱説明書
に比較して小さい場合、搬送時に箱体内部においてケー
スが暴れ、取り扱い上好ましくないばかりか、場合によ
ってはCD−ROMが損傷する虞れがある。このため、
従来より、搬送時に箱体内においてケースが暴れないよ
うに保持するための保持部材を有する包装構造が用いら
れている。
【0003】例えば、図5に示す包装構造50は、発砲
スチロールや発砲ウレタン等により箱体51に収容可能
に形成された略直方体形状の保持部材52を有してい
る。保持部材52には、CD−ROMのケース53が嵌
合可能な第1凹部52Aと、取扱説明書54が嵌合可能
な第2凹部52Bとが設けられている。この包装構造5
0によれば、第1凹部52Aおよび第2凹部52Bにそ
れぞれケース53および取扱説明書54を嵌合させた
後、保持部材52を箱体51に収容することにより箱体
51内部においてケース53および取扱説明書54を暴
れないように保持できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た包装構造50は、保持部材52が発砲スチロールある
いは発砲ウレタンにより箱体51に収容可能な略直方体
形状に形成されているため、製造コストが高いという問
題がある。また、この包装構造50は、その構造上、箱
体51の形状と略同一の比較的大型であるため、使用後
の廃棄に手間が掛かるという問題もある上に、公害上の
問題も指摘されている。
【0005】以上のような問題は、互いに異なる外形寸
法を有する略直方体形状の第1包装品および第2包装品
を箱内に同梱するにあたって、第1包装品および第2包
装品が箱体の内部において暴れないように保持するため
の保持部材を備えた包装構造全般に生じている。本発明
は、このような従来の問題を解決するためになされたも
ので、その目的は、保持部材の製造コストを低減できる
とともに、使用後の廃棄を容易に行える包装構造を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に記載した発明は、箱体に収容さ
れ、かつ、互いに異なる外形寸法を有する略直方体形状
の第1包装品および第2包装品を前記箱内の内部におい
て動かないように固定するための保持部材を備えた包装
構造であって、前記保持部材が前記箱体の内側面に対応
した平面形状を有する板部と、前記板部に接続されて前
記板部の厚み方向に向かって延びる角筒部とを有し、前
記板部に前記第1包装品を保持可能な開口が設けられて
いるとともに、前記角筒部の各壁面にそれぞれ係合溝が
設けられ、前記各係合溝が前記第2包装品の平面角部に
係合可能であることを特徴としている。
【0007】この場合、板部としては、平面中央部に開
口を設けておけばよく、あるいは平面略コ字状に形成す
ることにより第1包装品を保持する構造等を採用しても
よい。一方、角筒部としては、各壁面の立ち上がり寸法
を箱体の内寸法に対応させておけばよい。そして、係合
溝としては、第2包装品の平面角部に係合可能であれば
よく、例えば壁面の所定位置を長方形に切り抜いておく
構造や、コ字状,H字状の切り込みを形成しておく構造
等が採用できる。なお、係合溝を壁面における角筒部の
軸端に設ける場合には、L字状,T字状の切り込みを形
成しておいてもよい。以上のような板部および角筒部を
有する保持部材は、板部および角筒部を段ボール,厚
紙,合成樹脂,金属等により一体成形しておけばよく、
あるいは板部および角筒部を所望の材料により個別に形
成しておき、接着等の適宜な手段により相互に接続して
もよい。
【0008】このような本発明の請求項1に記載した発
明においては、板部が箱体の内側面に対応した平面形状
を有するため、この板部に設けられた開口に第1包装品
を保持させれば、第1包装品が箱体の内部において暴れ
ないように保持されることになる。また、この請求項1
に記載した発明においては、板部に接続された角筒部の
各壁面に第2包装品の平面角部が係合可能な係合溝が設
けられているため、これらの係合溝に平面角部を係合す
るように第2包装品を配置すれば、板部を介して第2包
装品が箱体の内部において暴れないように保持されるこ
とになる。この際、角筒部の立ち上がり寸法が箱体の内
寸法に対応していれば、箱体の内部において第1包装品
および第2包装品を確実に保持できることになる。
【0009】そして、この請求項1に記載した発明にお
いては、保持部材を構成する板部および角筒部が段ボー
ル等の板材により形成されているため、従来の包装構造
に比較して製造コストが低く、かつ、使用後の廃棄を容
易に行えることになり、これらにより前記目的が達成さ
れる。
【0010】また、請求項2に記載した発明は、前記開
口が前記板部の平面中央部に設けられていることを特徴
としている。この請求項2に記載した発明においては、
板部がロ字状に形成されているため所定の強度を確保で
き、第1包装品を確実に保持できることになる。
【0011】さらに、請求項3に記載した発明は、前記
第1包装品の側面および前記第2包装品の側面を平行に
配置するために、前記角筒部がその軸線に沿った方向を
中心として前記板部に対して所定の角度で配置されてい
ることを特徴としている。この場合、角筒部は、軸線に
沿った稜線が板部の辺部に接続するように配置しておけ
ばよい。この請求項3に記載した発明においては、板部
に対して角筒部がその軸線に沿った方向を中心として所
定の角度で配置することにより、第1包装品の側面およ
び第2包装品の側面を平行に配置するため、箱体を必要
に大きく形成する必要がないことになる。
【0012】そして、請求項4に記載した発明は、前記
各壁面に前記板部の厚み寸法および前記第1包装品の外
形寸法に対応した切り欠きが設けられていることを特徴
としている。この場合、切り欠きとしては、第1包装品
が板部における角筒部から離れる側面から突出しないよ
うに適宜設けておけばよい。この請求項4に記載した発
明においては、第1包装品が板部に設けられた開口に保
持されるとともに、角筒部の各壁面に設けられた切り欠
きにも係合するため、箱体の内部において確実に保持さ
れることになる。
【0013】また、請求項5に記載した発明は、前記板
部および前記角筒部が一体成形されていることを特徴と
している。この場合、板部および角筒部は、例えば段ボ
ールを所定形状に切り抜き、適宜折り曲げることにより
形成すればよい。この請求項5に記載した発明において
は、板部および角筒部が一体成形されているため、個別
に成形された板部および角筒部を相互に接続する場合に
比較して製造コストを低減できることになる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。図1には、本発明に係る一実施例が示
されている。本実施例における包装構造10は、パーソ
ナルコンピュータ用のソフトウェアを販売・配布・搬送
するにあたって、プログラムを記録したCD−ROM1
1を収納した薄板状のケース12と、ソフトウェアの取
扱説明書13とを略直方体形状の箱体14に同梱し、か
つ、ケース12および取扱説明書13が箱体14の内部
において暴れないように保持するための保持部材20を
有している。なお、本実施例においては、箱体14にケ
ース12が3つ積層した状態で梱包される。
【0015】保持部材20は、箱体14の内側面に対応
した平面形状を有する板部21と、板部21に接続され
て板部21の厚み方向に向かって延びる角筒部22とを
有している。板部21は、平面中央に取扱説明書13を
保持可能な平面長方形の開口23が設けられていて、略
ロ字状に形成されている。
【0016】角筒部22は、4つの壁面24が平面菱形
に連結されていて、その軸方向長さが箱体14の内寸法
に対応するように形成されている。この角筒部22は、
その軸線に沿った方向を中心として板部21に対して所
定の角度で配置されている。具体的には、角筒部22
は、各壁面24間の稜線25が板部21の辺部21Aに
対応する位置に配置されている。この角筒部22は、各
壁面24における板部21側の端部に切り欠き30が設
けられているとともに、これらの切り欠き30に連続し
て係合溝31が設けられている。
【0017】切り欠き30は、開口23の平面角部に連
続する長方形に形成されていて、取扱説明書13の厚み
寸法と板部21の厚み寸法との差に対応する幅寸法を有
している。したがって、本実施例の保持部材20は、板
部21の開口23に取扱説明書13を保持させると、取
扱説明書13の平面角部がそれぞれ切り欠き30に保持
され、これにより取扱説明書13が板部21における角
筒部22から離れる方向を向く側面(図中下方)から突
出しないようになっている。
【0018】係合溝31は、切り欠き30に凸字状に連
続する長方形とされ、ケース12の厚み寸法の3倍に対
応する幅寸法を有している。これらの係合溝31は、ケ
ース12の平面角部が係合可能とされている。このよう
な保持部材20は、角筒部22が板部21に対して所定
の角度で配置されているため、図2に示すように、互い
に積層状態で平面角部を各係合溝31に係合させること
により保持された3つのケース12の側面と、平面角部
を各切り欠き30に係合させることにより板部21の開
口23に保持された取扱説明書13の側面とを平行に配
置する。
【0019】図3に示すように、以上のような保持部材
20は、あらかじめ段ボールにより板部21および角筒
部22が一体成形された組立材40の所定個所を折り曲
げることにより組み立てられる。図3(A)に示すよう
に、組立材40は、保持部材20の角筒部22となる帯
部41と、保持部材20の板部21となる突起部42と
を含んで構成されている。
【0020】帯部41は、角筒部22の壁面24が同一
線上に配置されているとともに、一方の長辺に切り欠き
30および係合溝31が所定間隔で設けられている。こ
の帯部41は、長手方向両端部にそれぞれ相互係合可能
な一対の係合部43,43が一体的に設けられている。
突起部42は、板部21および開口23を構成する平面
略L字状とされ、角部が帯部41から離れる方向を向く
ように配置されている。この組立材40は、各壁面24
間にミシン目44が形成されているとともに、壁面24
および係合部43間にミシン目45が形成され、かつ、
各壁面24および突起部42間にミシン目46が形成さ
れている。
【0021】そして、保持部材20は、図3(B)に示
すように、組立材40のミシン目46を折り曲げること
により帯部41および突起部42を互いに直角配置し、
次いで図3(C)に示すように、ミシン目44,45を
順次折り曲げるとともに、係合部43,43を相互係合
させることにより組み立てられる。
【0022】以上のような本実施例の包装構造10によ
れば、板部21が取扱説明書13を保持するとともに角
筒部22がケース12を保持するため、従来の包装構造
と同様に、箱体14の内部においてケース12および取
扱説明書13を暴れないように保持できる。そして、本
実施例の包装構造10によれば、保持部材20を構成す
る板部21および角筒部22が段ボールにより形成され
ているため、従来の包装構造に比較して製造コストが低
く、かつ、使用後の廃棄を容易に行える。
【0023】また、本実施例の保持部材20は、開口2
3が板部21の平面中央部に設けられているため、板部
21が所定の強度を確保できるロ字状となり、これによ
り取扱説明書13を確実に保持できる。さらに、保持部
材20は、ケース12および取扱説明書13をそれぞれ
の側面を平行に配置できるため、箱体14を必要に大き
く形成する必要がなく、ソフトウェアの販売・配布・搬
送を容易に行える。
【0024】そして、保持部材20は、角筒部22の各
壁面24に切り欠き30が設けられているため、取扱説
明書13が板部21における角筒部22から離れる方向
を向く側面から突出せず、取扱説明書13を箱体14の
内部において確実に保持できる。また、このような保持
部材20は、板部21および角筒部22が一体成形され
ているため、個別に成形された板部および角筒部を相互
に接続する場合に比較して製造コストを低減できる。
【0025】なお、本発明は前述した実施例に限定され
るものではなく、本発明を達成できる範囲での改良,変
形等は本発明に含まれるものである。例えば、角筒部の
壁面に設ける係合溝は、図4(A)ないし図4(C)に
示すような形態でもよい。
【0026】すなわち、図4(A)に示す包装構造10
Aは、壁面24にL字状の切り込みが形成されていて、
ケース12の平面角部により係合溝31Aが開放される
ようになっている。また、図4(B)に示す包装構造1
0Bは、壁面24にT字状の切り込みが形成されてい
て、ケース12の平面角部により係合溝31Bが開放さ
れるようになっている。そして、図4(C)に示す包装
構造10Cは、角筒部22における板部21から離れる
方向を向く端部に沿って係合溝31Cが設けられてい
る。
【0027】その他、前述した実施例で示した箱体,第
1包装品,第2包装品,保持部材,板部,角筒部,開
口,壁面,係合溝,切り欠きの材質,形状,寸法,形
態,数,配置個所や、板部に対する角筒部の配置角度等
は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定さ
れない。
【0028】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載した発明によれ
ば、保持部材を構成する板部および角筒部が段ボール等
の板材により形成されているため、従来の包装構造に比
較して製造コストが低く、かつ、使用後の廃棄を容易に
行える。また、請求項2に記載した発明によれば、板部
に所定の強度が得られ、これにより第1包装品を確実に
保持できる。さらに、請求項3に記載した発明によれ
ば、第1包装品の側面および第2包装品の側面が平行に
配置されるため、箱体を必要に大きく形成する必要がな
い。
【0029】そして、請求項4に記載した発明によれ
ば、各壁面に切り欠きが設けられているため、第1包装
品を箱体の内部において確実に保持できる。また、請求
項5に記載した発明によれば、板部および角筒部が一体
成形されているため、個別に成形された板部および角筒
部を相互に接続する場合に比較して保持部材の製造コス
トを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す全体斜視図である。
【図2】第1包装品および第2包装品を保持部材に保持
させた状態を示す斜視図および模式平面図である。
【図3】保持部材の組み立て手順を示す模式斜視図であ
る。
【図4】本発明の変形例を示す模式図である。
【図5】従来の包装構造を示す模式図である。
【符号の説明】
10 包装構造 12 第1包装品である取扱説明書 13 第2包装品であるケース 14 箱体 20 保持部材 21 板部 22 角筒部 23 開口 24 壁面 30 切り欠き 31 係合溝

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱体に収容され、かつ、互いに異なる外
    形寸法を有する略直方体形状の第1包装品および第2包
    装品を前記箱内の内部において動かないように固定する
    ための保持部材を備えた包装構造であって、前記保持部
    材が前記箱体の内側面に対応した平面形状を有する板部
    と、前記板部に接続されて前記板部の厚み方向に向かっ
    て延びる角筒部とを有し、前記板部に前記第1包装品を
    保持可能な開口が設けられているとともに、前記角筒部
    の各壁面にそれぞれ係合溝が設けられ、前記各係合溝が
    前記第2包装品の平面角部に係合可能であることを特徴
    とする包装構造。
  2. 【請求項2】 前記開口が前記板部の平面中央部に設け
    られていることを特徴とする請求項1に記載した包装構
    造。
  3. 【請求項3】 前記第1包装品の側面および前記第2包
    装品の側面を平行に配置するために、前記角筒部がその
    軸線に沿った方向を中心として前記板部に対して所定の
    角度で配置されていることを特徴とする請求項1に記載
    した包装構造。
  4. 【請求項4】 前記各壁面に前記板部の厚み寸法および
    前記第1包装品の外形寸法に対応した切り欠きが設けら
    れていることを特徴とする請求項3に記載した包装構
    造。
  5. 【請求項5】 前記板部および前記角筒部が一体成形さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載した包装構
    造。
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