JPH1056953A - ブロック肉の薄切り装置 - Google Patents

ブロック肉の薄切り装置

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JPH1056953A
JPH1056953A JP23850896A JP23850896A JPH1056953A JP H1056953 A JPH1056953 A JP H1056953A JP 23850896 A JP23850896 A JP 23850896A JP 23850896 A JP23850896 A JP 23850896A JP H1056953 A JPH1056953 A JP H1056953A
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JP
Japan
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meat
blade body
block meat
blade
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JP23850896A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Nakano
整 仲野
Noriaki Hashimoto
憲章 橋本
Hideaki Onishi
秀明 大西
Hajime Matsumoto
始 松本
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NIPPON KIYARIA KOGYO KK
Original Assignee
NIPPON KIYARIA KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生肉状態のブロック肉でも均一かつ能率的に
スライスすることができ、しかも肉の繊維等もうまく切
り離すことのできるスライス装置を提供する。 【解決手段】 ブロック肉を保持するホルダと、該ホル
ダの端部に臨ませて設けられた刃体とを備え、前記ホル
ダと刃体とを相対移動させて前記ホルダの端部から突出
したブロック肉端部を薄く切断するブロック肉の薄切り
装置において、前記刃体とホルダとを互いに接触する方
向に付勢する付勢装置を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、牛肉、豚肉等のブ
ロック肉をスライスするブロック肉の薄切り装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】豚肉等のブロック肉をスライスする装置
としては、種々のものが開発されている(例えば、実開
昭56−160793号、実開昭56−160794
号、特開昭50−69271号、特開平4−42152
号、特開平6−246682号公報参照)。これらの他
にも種々のスライス装置が実用されているが、従来この
種のスライス装置を用いてブロック肉をスライスする場
合は、該ブロック肉を冷凍した固い状態で回転丸刃を用
いてスライスするのが一般的であった。これは、ブロッ
ク肉が冷凍されていない、いわゆる生肉(マイナス1度
C以上)の状態では、肉自体が柔らか過ぎて切断中に変
形して逃げが生じ、均一な切断が行なわれず、しかも肉
に含まれる繊維がうまく切り離されないという問題があ
るからである。また、切断されたとしても切り離された
薄肉が刃体に付着したり、飛散したりするという問題が
ある。
【0003】しゃぶしゃぶ用の肉片を切り出す装置で、
生肉塊の外面を左右から挟圧し、上からローラで押えて
スライスするものもある。このような装置を用いると、
柔らかい生肉状態の肉を一応スライスすることができる
が、肉片の飛散が多く、屑肉の発生量が多いため、歩留
が低いという問題があった。
【0004】したがって、ブロック肉をスライスする場
合は、上記の如く冷凍した固い状態でスライスしていた
が、冷凍した肉をスライスすると、常温近くになった時
に血の色をしたドリップが沁み出してトレイを汚すた
め、見栄えが悪く、商品価値が低下すると共に、味覚も
変化するという問題があった。また、ブロック肉をスラ
イスするためにわざわざ冷凍固化しなければならないの
は、余計な手間と設備と時間がかかることになるので、
不経済であるという問題もある。
【0005】このような問題点を解決するものとして、
ブロック肉を筒状ホルダ内に収容し、該ホルダの周壁の
一部を移動させて該ブロック肉の外周部を他の壁面との
間で押圧固定した状態で刃体に対し相対移動させて切断
することにより、うまくスライスすることができるよう
にしたブロック肉の切断装置が開発されている(特願平
8−114269号)。この装置では、ホルダの開口部
から突出するブロック肉の端部を該ホルダに対し相対移
動する刃体で切断するが、このとき、柔らかい生肉や筋
の部分を確実に切断できるように、少なくとも切り上が
り位置ではホルダ端部と刃体とを接触させるのが好まし
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記ホルダの端部と刃
体とを接触させて切断を行う装置では、ホルダや刃体の
加工精度、組立て誤差等によって、両者が十分接触しな
いことがあった。また、調整を誤って、両者を過大に押
圧した状態で組み付けると、面圧が過大となって接触摩
耗が激しくなったり、刃体とホルダとの摺動面に食いつ
き現象が生じるという問題がある。そこで、本発明は、
上記刃体とホルダ端部とを常に適切な圧接状態に保持す
ることにより、生肉状態のブロック肉でも均一かつ能率
的にスライスすることができ、しかも肉の繊維等もうま
く切り離すことのできるスライス装置を提供することを
課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次のような構成を採用した。すなわち、本
発明にかかるブロック肉の薄切り装置は、ブロック肉を
保持するホルダと、該ホルダの端部に臨ませて設けられ
た刃体とを備え、前記ホルダと刃体とを相対移動させて
前記ホルダの端部から突出したブロック肉端部を薄く切
断するブロック肉の薄切り装置において、前記刃体とホ
ルダとを互いに接触する方向に付勢する付勢装置を設け
たことを特徴としている。
【0008】この付勢装置は、ホルダの一部又は全体を
刃体側へ移動させて該刃体に接触させるものであっても
よく、逆に、刃体をホルダ側に移動させて接触させるも
のでもよい。場合によっては、両者を互いに接触する方
向に移動させてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の態様につい
て図面を参照しつつ具体的に説明する。このブロック肉
の薄切り装置Sは、機枠1を備え、筒状のホルダ2を保
持する揺動枠3が該機枠の上部に設けた軸5によって前
後(図1における左右方向)に揺動自在に支持されてい
る。
【0010】4は前記揺動枠3を揺動させるクランク装
置であって、これが図示しないモータの動力で軸4a回
りに回転することにより、前記揺動枠3とホルダ2とが
一体となって所定範囲で揺動する。
【0011】ホルダ2は、奥側の壁面2aが平面視凹状
に形成された上下に長い筒状体として形成されている。
そして、手前側の面2bは若干厚肉の平面として形成さ
れ、その外面部にエアシリンダ10が取り付けられてい
る。また、該平面2bの内側には、ホルダ2の中心部に
向かう面が平面視凹面6aとして形成された押圧具6が
設けられている。この押圧具6の中央部には前記エアシ
リンダ10のロッドが取り付けられており、左右両側に
はスライド軸受け2c,2cによって支承されたガイド
棒24,24が取り付けられている。
【0012】上記エアシリンダ10は、押圧具6の加圧
駆動装置であり、これを伸縮させることにより押圧具6
が前後に移動する。なお、押圧具の凹面6aは、平面視
円弧状として形成されているが、この凹面の形状は、ホ
ルダの大きさやブロック肉の種類等に応じて最適なも
の、すなわち、切断中にブロック肉が逃げないように、
外周部からうまく締め付けることができるようなものを
選べばよい。また、1台の揺動枠3に取り付けるホルダ
2の数は、図示例では2台であり、同時に2枚ずつスラ
イスすることができるようになっているが、ホルダを1
台だけ取り付けてもよく、3台以上取り付けてもよい。
このスライス装置は、後述の如く帯状刃体8を用いるの
で、複数のホルダを並設して同時に切断することができ
る。
【0013】ホルダ2の側壁2d,2dの下端部は、側
面視において下に凸な円弧状に形成されている(図1参
照)。この円弧状曲線の曲率半径は、ホルダ2の揺動半
径と近似している。そして、このホルダ下端部の曲線に
沿うように上に凹な曲面の受け板11が該ホルダの下端
部との間に所定の間隔tをおいて設けられている。この
受け板11の高さ(ホルダ下端部との間隔)を調節する
ことにより、切断されるスライス片の肉厚を調節するこ
とができる。
【0014】受け板11は、厚み調節用フレーム17に
取り付けられている。このフレーム17は、機枠1のレ
ール1a上にローラ27a,…を介して載置した支持フ
レーム27に揺動リンク18,18を介して取り付けら
れている。支持フレーム27は、機枠1の所定の位置に
着脱可能なロック装置(例えば固定ピン)によって固定
されるが、このロック装置を外して、支持フレームを機
枠1の外側(図1の矢印Y方向)にレール上を引き出す
ことができるので、洗浄やメインテナンス等に便利であ
る。
【0015】19は、厚み調節手段としてのモータであ
り、その回転軸に調節ねじが取り付けられている。この
モータ19で調節ねじを回転させることにより、これに
螺合するナット部材を介して、受け板11と調節用フレ
ーム17が斜め上下に移動するので、受け板11とホル
ダ2との隙間を調節できるのである。
【0016】ホルダ2の前側には切断用の刃体8が設け
られている。この刃体8は環状に繋ぎ合わされた帯状の
刃体で、機枠1の一方の側部に設けられた駆動用モータ
9の回転軸に取り付けられている駆動ドラム22と、機
枠の反対側の側部に設けられた従動ドラム23との間に
張架され、駆動用モータ9の回転によって所定の速度で
一定方向に循環走行するようになっている。帯状の刃体
8の一方の側縁部には、全周にわたって断面楔状の尖っ
た刃先が形成されている。前記ホルダ2がその前向きの
揺動行程でこの刃体8の位置を通過する時に、該ホルダ
の下側に突出したブロック肉が該刃体によってスライス
されるのである。
【0017】前記刃体8は、ホルダ2下端部付近の切断
位置では、刃物保持板12の溝12aに摺動自在に嵌合
した状態で案内される。このため、薄肉の帯状刃体を用
いても該刃体8が振れることなく、正確な切断を行うこ
とができる。この刃物保持板12の上面は、前記受け板
の場合と同様に、ホルダ2の揺動半径と近似した曲率半
径の凹状曲面として形成されており、ホルダ2は、該刃
物保持板の直上部をその上面に沿って揺動する。
【0018】次に、この薄切り装置Sには、ホルダ2と
刃体8が互いに接触するように一方を付勢する付勢装置
Fが設けられている。図1乃至図3はホルダ2側を可動
として、刃体8側に移動させるようにした例を表すもの
で、このホルダ2は、上側の本体部201と刃体側の可
動部202とに分割され、該可動部202は本体部20
1に部分的に嵌合した状態で上下に移動可能に支持され
ている。可動部202の左右両側には突出片203,2
03が設けられ、これにガイドピン204,204が固
着されている。一方、ホルダ本体部201の左右両側に
は穴付きのガイド部材205,205が突設され、その
穴に前記ガイドピン204,204がそれぞれ摺動自在
に嵌合している。
【0019】また、上記突出片203とガイド部材20
5との間には、可動部202を下向き、すなわち切断方
向とほぼ直角に刃体8の方向に押圧するスプリング20
7が介装されている。このため、ホルダ2の下部の可動
部が常時刃体8側に押され、切断ストローク中に刃体8
と接触する。ホルダ2と刃体8の接触圧は、スプリング
207の強さを適当に調節することにより調節すること
ができる。このようなスプリングを設ける代わりに、可
動部202をワイヤ等で吊り下げて保持し、その重量で
刃体側に付勢するようにしてもよい。この場合は、その
重量をバランスウエイトで調節することにより、両者の
接触圧を調節することができる。なお、図示例のよう
に、ホルダの一部(下端部)のみを移動させる代わり
に、ホルダ全体を刃体側に移動可能に支持し、該刃体側
にスプリング等で付勢しておいてもよい。
【0020】図4以下は上記と異なる例を表すもので、
この例では、ホルダ2を移動させる代わりに、刃体8を
ホルダ2側に移動させるようになっている。すなわち、
刃体8を案内する刃物保持板12の基部が軸12bによ
って機枠1に支承され、該軸を中心に上下に回動自在に
支持されている。また、前記刃物保持板12がその下側
に設けたスプリング12cによって上向きに付勢されて
いる。このため、刃体8が常時ホルダ2側に押され、切
断ストローク中に該ホルダ端部と接触する。
【0021】なお、刃体8をホルダ側に移動させる場合
は、帯状の刃体8が弛まないように張力を付与するテン
ション調節装置を設けておくのが好ましい。図示例で
は、そのテンション調節装置として、循環走行する帯状
刃体を適当な弾力で押圧するテンションプーリ8bが設
けられている。このテンションプーリ8bは、スプリン
グ8cによって適当な圧力で常時刃体8に押し付けら
れ、該刃体に張力を付与する。
【0022】なお、図示例では、刃体8の切断ストロー
クにおける切り上がり部(図1におけるZ部)でホルダ
2の下端部と実質的に接触し、該ホルダ下端部との間の
剪断効果により、繊維等を切り離すようになっている。
刃体8を全ストロークにわたってホルダ2の下端部に接
触させて付勢力を受け止めるようにしてもよいが、その
場合は、刃体が摩耗しやすいという問題があるので、付
勢力を適宜調節して切断ストローク中の一部で両者を接
触させるようにするのが好ましい。
【0023】前記刃体8の下側には、表面に多数の針状
突起26,…を備えた複数の突起付き搬送帯13a,…
を有する受取装置13が設けられている。この受取装置
13の搬送帯13a,…は、互いに等しい間隔をおいて
平行に設けられ、それぞれが上下のローラ30,31に
巻き掛けられている。33は、これらローラ30,31
が取り付けられた受取フレームであり、前記厚み調節用
フレーム17に固着されている。このため、該受取フレ
ーム33は、厚み調節用フレーム17と一体となって上
下に移動する。前記支持フレーム27には駆動装置取り
付け部材15aが固着されており、これに受取装置用駆
動装置(図示例ではモータ)15が取り付けられてい
る。このモータ15のプーリ(またはスプロケット)と
前記ローラ31を固着したローラ軸の軸端に取り付けた
(プーリまたはスプロケット)14eとの間にベルト
(またはチェーン)がかけられている。このモータ15
の回転により、複数の突起付き搬送帯13a,…が同時
に矢印方向に循環移動する。なお、搬送帯13a,…
は、スライス片を下向きに搬送する搬送体であるが、こ
のような搬送帯の代わりに、外周部に突起を植付けた回
転ドラム等の搬送体を用いることもできる。
【0024】前記受取装置13の突起付き搬送帯13
a,…の内側には、取り外し装置(はたき装置)14が
設けられている。はたき装置14は、前記突起付き搬送
帯13a,…の間隔部を通って内外に揺動する複数のは
たき棒14a,…を備え、該はたき棒の基部は、ローラ
軸14cに遊嵌された取付具14bに固着され、櫛歯状
に構成されている。前記取付具14bには半径方向に突
出するアーム14dが一体に設けられ、これにエアシリ
ンダ16のロッド先端部に取り付けた連結具15eがピ
ンで取り付けられている。エアシリンダ16は、はたき
装置駆動用手段であり、その伸縮によって取付具14b
が正逆回動し、これに取り付けられている前記はたき棒
14a…が突起付き搬送帯13a,…の間隔部を通って
内外に揺動する。
【0025】前記受取装置13の下側には、取り出し用
搬送装置21が設けられている。この搬送装置21とし
ては、通常のベルトコンベア等の循環移動式搬送装置を
利用することができる。
【0026】このブロック肉の薄切り装置Sの使用に際
しては、受け板11の高さを所望のスライス肉片の厚み
となるよう調節し、筒状のホルダ2内にブロック肉25
を入れる。この状態で各シリンダ、モータ等の駆動手段
を作動させると、ブロック肉25がその下端部から順に
薄く切断され、スライス肉片20が得られる。上記シリ
ンダ、モータ等の動作は、図示を省略した制御装置によ
って制御される。
【0027】上記切断は、具体的にはつぎのような手順
で行われる。まず、ホルダ2が刃体8から後退した状態
でエアシリンダ10が収縮し、押圧具6によるブロック
肉外周部への押圧が緩められる。すると、ブロック肉2
5が自重で受け板11上に落下し、該受け板によって位
置決めされる。しかるのち、シリンダ10が再度伸長し
て、押圧具6がブロック肉25の外周面を押圧する。こ
れによりブロック肉25がホルダの他の壁面と押圧具6
との間で殆ど隙間なく締め付けられるとともに、肉塊が
幾分固化し肉自体の剛性が向上する。ブロック肉25
は、柔らかい生肉状態であるから変形し易く、ホルダ2
と押圧具6との間で殆ど隙間なく締め付けることができ
るのである。
【0028】この状態でホルダが前進すると、モータ9
によって循環走行している帯状の刃体8によって切断が
行われる。この時、切断によって垂れ下がった肉片は、
突起付き搬送帯13a,…の突起26,…に突き刺され
て該搬送体13a,…の移動とともに下方へ引き離され
る。このため、刃体8等への肉片の付着が防止される。
切断中は、刃体8がホルダ2の側壁下端面と殆ど接触す
る状態で該下端面に沿って相対移動するため、切断部に
おける肉の変形や逃げ等が生じない。また、切り上がり
部(Z)では、刃体8がホルダ下端部(特に内部側エッ
ジ部)と実質的に接触し、鋏効果により切り離しが行な
われるので、肉に繊維や脂身等があってもうまく切り離
される。なお、ホルダ2の下端面に対し、刃体8が角α
だけ逃げているため、ブロック肉の新たな切断面に接触
せず、摩擦による肉の変色等が生じない。
【0029】ホルダ2が十分に前進して、切断が完了す
ると、ホルダ2は再度後退し、押圧具6が緩められてブ
ロック肉25が同寸法だけ受け板11上に繰り出され
る。切り離されたスライス肉片20は受取装置13の搬
送帯13a,…によって取り出し装置21の直上部まで
運ばれる。すると、はたき装置14が作動し、搬送帯1
3a,…の間隔部から突出したはたき棒14a,…が肉
片20を取り出し用搬送帯21a上にはたき落とす。は
たき落とされたスライス肉片20は、順次搬送装置21
によって所定位置まで運び出される。
【0030】このブロック肉の薄切り装置Sは、ブロッ
ク肉を筒状ホルダ内に収容し、該ホルダの周壁の一部を
移動させて該ブロック肉の外周部を他の壁面との間で押
圧した状態でスライスするので、柔らかい生肉でも切断
時に逃げが生じず、うまくスライスすることができる。
上記図示例では、刃体として循環走行する帯状のものを
使用しているが、設計変更により、ディスク状の回転刃
体や単に往復移動して切断する板状刃体を使用すること
もできる。さらに、刃体とホルダのいずれが移動しても
よく、また切断時の往復運動は円弧状軌跡のものでもよ
く、直線運動でもよい。
【0031】また、図示例では、一回の切断完了後にブ
ロック肉を自重による落下で送るようになっているが、
ホルダの内壁に沿って上下方向の突起付きベルト等を設
け、強制的に下方へ送るようにしてもよい。さらに、図
示例のように直線状の刃先を持つ刃体で切断を行う場合
は、切り上がりの部分の外形線が刃先の稜線と平行な直
線状であるとバリ等が生じる恐れがあるので、刃先稜線
が切り上がり部分の外形線に対し傾斜する(平行となら
ない)ような方向に切断するのが好ましい。切り上がり
部分の外形線が直線状ではなく、例えば平面視凸状の曲
線となるようにブロック肉を保持して、直線状の刃体で
切断するようにしてもよい。図示のホルダは、切り上が
り部の内壁面が平面視凹状曲面となっているので、ブロ
ック肉はこの部分で平面視凸状に押圧保持される結果、
切り上がり部がきれいである。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、ブロック肉を保持するホルダと刃体が互いに
接触するように付勢されているので、柔らかい生肉や繊
維の多い肉でもうまくスライスすることができるように
なった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1例の側面図である。
【図2】ホルダの断面図である。
【図3】切断中における要部の説明図である。
【図4】上記と異なる例を表す側面図である。
【図5】その要部の正面図である。
【図6】その切断中における要部の説明図である。
【符号の説明】
1 機枠 2 ホルダ 3 揺動枠 6 押圧具 8 刃体 9 刃物駆動用モータ 10 加圧装置 11 受け板 12 刃物保持板 13 受取装置 14 はたき装置 16 はたき棒駆動用エアシリンダ 17 厚み調節用フレーム 20 スライス肉片 21 取り出し用搬送装置 22 刃物駆動用ドラム 25 ブロック肉 27 支持フレーム F 付勢装置 S 薄切り装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 始 愛媛県松山市東垣生町980番地5 株式会 社日本キャリア工業内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブロック肉を保持するホルダと、該ホル
    ダの端部に臨ませて設けられた刃体とを備え、前記ホル
    ダと刃体とを相対移動させて前記ホルダの端部から突出
    したブロック肉端部を薄く切断するブロック肉の薄切り
    装置において、前記刃体とホルダとを互いに接触する方
    向に付勢する付勢装置を設けたことを特徴とするブロッ
    ク肉の薄切り装置。
  2. 【請求項2】 付勢装置が、ブロック肉を保持するホル
    ダの一部又はホルダ全体を刃体側に移動させて該刃体に
    接触させるように構成されている請求項1に記載のブロ
    ック肉の薄切り装置。
  3. 【請求項3】 付勢装置が、刃体をホルダ側に押圧して
    両者を接触させるように構成されている請求項1に記載
    のブロック肉の薄切り装置。
JP23850896A 1996-08-20 1996-08-20 ブロック肉の薄切り装置 Pending JPH1056953A (ja)

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JP23850896A JPH1056953A (ja) 1996-08-20 1996-08-20 ブロック肉の薄切り装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003534931A (ja) * 2000-05-30 2003-11-25 ビフォルセ アンシュタルト 食品スライス装置
CN100335245C (zh) * 2002-11-18 2007-09-05 全仙礼 食用肉切片机
DE102010035656B4 (de) * 2010-08-27 2020-03-05 Tvi Entwicklung Und Produktion Gmbh Portioniermaschine für strangförmiges Schneidgut

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