JP4224605B2 - ブロック肉の前後幅検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、加工原料である牛肉、豚肉等のブロック肉をスライス加工する装置に好適に使用されるブロック肉の前後幅検出装置に関するものである。
豚肉等のブロック肉をスライスする装置としては、特許文献1乃至5に示すように、種々のものが開発されており、これらの他にも種々のスライス装置が実用されている。また、この種のスライス装置によってスライスされた肉片を折り畳んで運び出す装置も、種々開発されている。
実開昭56−160793号公報 実開昭56−160794号公報 特開昭50−69271号公報 特開平4−42152号公報 特開平6−246682号公報 実公昭57−48382号公報 特公平3−66212号公報 特公平6−31124号公報
上記折畳み装置は、ブロック肉をスライスするスライス装置と結合されているのが一般的であり、該結合された処理装置で、原料であるブロック肉から折り畳まれたスライス肉片を連続的に生産している。
上記の従来の折畳み装置には、二つに折り曲げる位置をスライス肉片の前後幅(L)に応じて自動的に調節する装置が施されていない。したがて、前後幅(L)が大きなブロック肉を薄く切断し、出来たスライス肉片を例えば前後幅(L)の中央で二つに折り曲げるように設定して作業を開始し、作業が進むにしたがってブロック肉の前後幅(L)が小さくなると、折り曲げ線がスライス肉の中央からずれる。このずれにより、順次折り畳まれながら重なるスライス肉片に乱れが生じ、商品価値が低下するおそれがあった。
したがって、ブロック肉又はこれから切り出されたスライス肉片の前後幅(L)の大きさに応じてスライス肉片の折曲げ中心の位置を常に中央に位置させたり、常に前端から1/3の位置に位置させたり、或は前後幅(L)が大きくなるにしたがって中央寄りに移動させたり、要は所望の設定にしたがって自動的に調節し、折り畳まれたスライス肉片の乱れを防止してその商品価値の向上を図るのが望ましい。
しかしながら、ブロック肉は、その性質上、形状・寸法が一定していないので、スライスした肉片の寸法も一定ではなく、所望の折り曲げ状態を得ようとすれば、そのつど折曲げ装置を調節し直す必要があった。そこで本発明は、柔らかくて形状の一定しにくいブロック肉等でも、その寸法を確実に検出することのできる検出装置を提供することを課題としている。
上記課題を解決するため、本発明は次のような構成を採用した。すなわち、本発明に係るブロック肉の前後幅検出装置は、揺動自在な機枠中に支持されたホルダと、該ホルダ内に収納したブロック肉を、シリンダにより一方から対向するホルダ内面に向けて所定圧力で押圧して保持する押圧具と、該ホルダの揺動により、該ホルダの開口端部から突出するブロック肉の端部を薄切りする刃体と、薄切りされたスライス肉片を受け取り、該スライス肉片の前後幅の中間部で二つに折り曲げる折畳み装置とを備えたブロック肉の薄切り装置におけるブロック肉の前後幅検出装置であって、前記押圧具を加圧するシリンダのピストンロッドの移動量を検出するストロークセンサを該シリンダに沿わせて設け、該ストロークセンサによって検出される前記ピストンロッドの移動量から当該ブロック肉の切断時における前後幅を求めるように構成したことを特徴としている。
本発明の前後幅検出装置は、ホルダ内のブロック肉を一方から押圧して保持する押圧具の移動量をセンサで検出して、該移動量からブロック肉の前後幅を求めるものであるから、比較的柔らかく形状不安定なブロック肉でも簡単かつ確実にその前後幅を求め、折畳み等、後続の工程をうまく処理することができる。
以下、本発明の実施の態様について図面を参照しつつ具体的に説明する。以下は、本発明をブロック肉の薄切り装置に適用する例であり、このブロック肉の薄切り装置Sは、機枠1を備え、筒状のホルダ2を保持する揺動枠3が該機枠の上部に設けた軸5によって前後(図1における左右方向)に揺動自在に支持されている。
4は前記揺動枠3を揺動させるクランク装置であって、これが軸4a回りに回転することにより、前記揺動枠3とホルダ2とが一体となって所定範囲で揺動する。
ホルダ2は、図3または図4に示すように、奥側の壁面2aが平面視凹状に形成された上下に長い筒状体として形成されている。そして、手前側の面2bは若干厚肉の平面として形成され、その外面部にエアシリンダ10が取り付けられている。また、該平面2bの内側には、ホルダ2の中心部に向かう面が平面視凹面6aとして形成された押圧具6が設けられている。この押圧具6の中央部には前記エアシリンダ10のロッドが取り付けられており、左右両側にはスライド軸受け2c,2cによって支承されたガイド棒24,24が取り付けられている。
上記エアシリンダ10は、押圧具6の加圧装置であり、これを伸縮させることにより押圧具6が前後に移動する。この伸縮量は、該シリンダ10に沿わせて設けたストロークセンサSによって検出される。押圧具の凹面6aは、図3の例では平面視三角状であり、図4の実施例では円弧状として形成されているが、この凹面の形状は、ホルダの大きさやブロック肉の種類等に応じて最適なもの、すなわち、切断中にブロック肉が逃げないように、外周部からうまく締め付けることができるようなものを選べばよい。また、1台の揺動枠3に取り付けるホルダ2の数は、図示例では2台であり(図2参照)、同時に2枚ずつスライスすることができるようになっているが、ホルダを1台だけ取り付けてもよく、3台以上取り付けてもよい。このスライス装置は帯状刃体を用いるので、複数のホルダを並設して同時に切断することができる。
ホルダ2の側壁2d,2dの下端部は、側面視において下に凸な円弧状に形成されている(図7参照)。この円弧状曲線の曲率半径は、ホルダ2の揺動半径と近似している。そして、このホルダ下端部の曲線に沿うように上に凹な曲面の受け板11が該ホルダの下端部との間に所定の間隔をおいて設けられている。この受け板11の高さ(ホルダ下端部との間隔)を調節することにより、切断されるスライス片の肉厚を調節することができる。
受け板11は、厚み調節用フレーム17に取り付けられている。このフレーム17は、図8に示すように、機枠1のレール1a上にローラ27a,…を介して載置した支持フレーム27に揺動リンク18,18を介して取り付けられている。支持フレーム27は、機枠1の所定の位置に着脱可能なロック装置(図示例では固定ピンP)によって固定されるが、このロック装置を外せば、該支持フレーム27を上記フレーム17、リンク18及び後述のモータ19等とともに機枠1の外側(図1の矢印Y方向)に向かってレール1a上を移動させることができる。そして、機枠1の端部に設けられているストッパをはずして、一体として機枠から取り出すことができる。このため、これらの部材やホルダ下端部付近の洗浄やメインテナンス等の清掃を容易に行うことができる。なお、必ずしも上記のように全体を機枠から取り出すことができなくても、受け板11がホルダ2の下側から完全に離れるまで引き出すことができれば清掃がある程度容易になるので便利である。
上記モータ19は、厚み調節手段としてのモータ(正逆回転可能で回転量のコントロールが容易なパルスモータを使用するのがよい)であり、図8に示すように、その回転軸に調節ねじ29が取り付けられている。この調節ねじ29には、支持フレーム27に回動ピン28で回動自在に支持されたモータ枠19aに摺動自在に係合したメネジ部材19bが螺着されている。このメネジ部材19bはフレーム17に軸17a、横棒17bを介して連結されているため、前記モータ19を作動させると、その調節ねじ29に螺合するメネジ部材が該調節ねじの軸心方向に移動し、図7の実線と鎖線で示すように、受け板11と調節用フレーム17が斜め上下に移動する。したがって、受け板11とホルダ2との隙間を調節できる。
ホルダ2の前側には切断用の刃体8が設けられている。この刃体8は環状に繋ぎ合わされた帯状の刃体で、図2に示すように、機枠1の一方の側部に設けられた駆動用モータ9の回転軸に取り付けられている駆動ドラム22と、機枠の反対側の側部に設けられた従動ドラム23との間に張架され、駆動用モータ9の回転によって所定の速度で一定方向に循環走行するようになっている。帯状の刃体8の一方の側縁部には、全周にわたって断面楔状の尖った刃先が形成されている。前記ホルダ2がその前向きの揺動行程でこの刃体8の位置を通過する時に、該ホルダの下側に突出したブロック肉が該刃体によってスライスされるのである。なお、刃体8は、少なくとも切り上がり部(図1におけるZ部)では、ホルダ2の下端部と実質的に接触し、該ホルダ下端部との間の剪断効果により、繊維等を切り離すようになっている。刃体8を切り始めから切り上がりまでホルダ2の下端部に接触させるようにしてもよい(図6のa,b又はc)が、bの場合は、刃先が摩耗しやすいという問題がある。
前記刃体8は、ホルダ下端部付近の切断位置では、刃物保持板12の溝12aに摺動自在に嵌合した状態で案内される。このため、薄肉の帯状刃体を用いても該刃体が振れることなく、正確な切断を行うことができる。この刃物保持板12の上面は、前記受け板の場合と同様に、ホルダ2の揺動半径と近似した曲率半径の凹状曲面として形成されており、ホルダ2は、該刃物保持板の直上部をその上面に沿って揺動する。さらに、ホルダ2が最も後退した状態でも、刃体8は平面視においてホルダ2から離れず、該ホルダ2の下側に重なっている。このため、ホルダ2が再度前進する時に刃先がホルダと衝突しない。
前記刃体8の下側には、供給装置Nが設けられている。供給装置Nには、表面に多数の針状突起26,…を備えた複数の突起付きコンベア帯13a,…からなる取出しコンベア13が設けられている。この取出しコンベア13のコンベア帯13a,…は、互いに等しい間隔をおいて平行に設けられ、それぞれが、図7に示すように、上下のローラ30,31に巻き掛けられている。33は、これらローラ30,31が取り付けられた受取フレームであり、前記厚み調節用フレーム17に固着されている。このため、該受取フレーム33は、厚み調節用フレームと一体となって上下に移動する。前記支持フレーム27には駆動装置取り付け部材15aが固着されており、これに取出しコンベア駆動装置(図示例ではモータ)15が取り付けられている。このモータ15のプーリ(またはスプロケット)15bと前記ローラ31を固着したローラ軸14cの端部に取り付けたプーリ(またはスプロケット)14eとの間にベルト(またはチェーン)がかけられている。このモータ15の回転により、複数の突起付きコンベア帯13a,…が同時に矢印方向に循環移動する。なお、取出しコンベア13は、スライス片を下向きに搬送する搬送体であるが、このような帯状コンベアの代わりに、外周部に突起を植付けた回転ドラム等の搬送体を用いることもできる。
前記取出しコンベア13の突起付きコンベア帯13a,…の内側には、供給装置Nの取り外し装置(はたき装置)14が設けられている。はたき装置14は、図2及び図7に示すように、前記突起付きコンベア13a,…の間隔部を通って内外に揺動する複数のはたき棒14a,…を備え、該はたき棒の基部は、ローラ軸14cに遊嵌された取付具14bに固着され、櫛歯状に構成されている。前記取付具14bには半径方向に突出するアーム14dが一体に設けられ、これにエアシリンダ16のロッド先端部に取り付けた連結具15eがピンで取り付けられている。エアシリンダ16は、はたき装置駆動用手段であり、その伸縮によって取付具14bが正逆回動し、これに取り付けられている前記はたき棒14a…が突起付きコンベア帯13a,…の間隔部を通って内外に揺動する。
前記取出しコンベア13の下側には、折畳み装置Mを兼ねた搬送コンベア21が設けられている。この搬送コンベア21としては、通常のベルトコンベア等の搬送装置を利用することができる。
このコンベア21の上側には、図10乃至図12に示すように、折畳み装置Mの回転ロータ70と、案内棒71とが設けられている。具体的には、コンベア21のフレームにロータ70を支持するメインフレーム75が固着されており、このメインフレームに設けた前後のブラケット76,76にガイドロッド77とねじ棒79とが前記コンベアと平行に差し渡されている。そして、これらガイドロッド77とねじ棒79によって可動フレーム80が支持されている。ガイドロッド77は可動フレーム80のスライドベアリング77aに嵌合しており、ねじ棒79は可動フレームに設けたナット部材79aに螺合している。なお、ねじ棒79の端部には、図11に示すように、前後位置調節手段であるモータ78が設けられ、制御装置からの指令によって前記ねじ棒79を所定量だけ正逆回転させるようになっている。このようなモータを設ける代わりに、図1に示すように、自在継手82を介して前後位置調節ハンドル85を設けておいてもよい。このハンドル85を回すことにより、前記ロータ70、案内棒71を可動フレーム80ごと一体として前後に移動させ、折畳み位置を調節することができる。
前記可動フレーム80には、コンベア21の搬送面よりも上方へ突出する前後一対のブラケット87,87が設けられている。そして、これら前後のブラケット87,87に左右一対のガイド棒89,89が支持されており、さらに、該一対のガイド棒の左右中間部やや下側には、下面側に歯列の切られたラック部材90が支持されている。
前記ガイド棒89,89には、ロータ支持部材93がスライドベアリング93aを介して取り付けられている。また、このロータ支持部材93には、前記前側のブラケット87に取り付けられたエアシリンダ95のロッド95aが連結されており、該シリンダ95の伸縮により、ロータ支持部材93がガイド棒89に沿って前後に移動するようになっている。
ロータ支持部材93には、コンベア21の搬送方向と直交する上下2本の回転軸96,97がそれぞれの軸受96a,97aによって回転自在に取り付けられている。上側の回転軸96の中間部には、前記ラック部材90の歯列90aに噛み合うピニオン98が取り付けられ、下側の回転軸97には、該ピニオン98と噛み合う歯車99が取り付けられている。
前記下側の回転軸97には、前記回転ロータ70が、コンベア21の搬送面の上方に延びるように一体に設けられている。したがって、ロータ支持部材93が前記シリンダ95によって前後に移動させられると、該移動方向に対応して、前記ロータ70が強制的に正逆回転させられる。このロータ70は、その軸方向に沿って複数(図示例では8本)の溝70a,…を有する断面星形に形成されている。この溝70aは必ずしも必要なものではないが、これを設けておく方が、スライス肉片の付着が起こりにくく、しかも肉片に係合して該肉片を折り曲げる力をうまく伝達することができるので好ましい。なお、軸方向の溝を設ける代わりに、円周方向の溝を設けておいてもよい。
前記可動フレーム80には、前記ロータ支持部材93のほかに側方へ張出する支持フレーム100が設けられている。この支持フレーム100の端部にはL字状の屈曲部が設けられており、この部分にモータ105が取り付けられている。モータ105は、折曲げ案内棒71を回動させる回動手段であり、その回転軸に直角方向に延びるアーム106が取り付けられている。このアーム106には、折り曲げ案内棒71をその軸方向に前進、後退させるエアシリンダ107が取り付けられている。案内棒71は、図からわかるように、先端部が滑らかに尖った針状の細い棒体であり、材質的にはステンレス鋼等の金属棒を用いるのが好ましい。また、この案内棒71は、スライス肉片に押し当てられた時に、該肉片を傷つけない程度に柔軟な弾性体を採用するのが好ましい。
次に、この装置の動作について説明する。まず、ブロック肉の薄切り装置Sの受け板11の高さを所望のスライス肉片の厚みとなるよう調節(厚み調節用モータ19を所望の量だけ正逆回転させることにより行なう)し、筒状のホルダ2内にブロック肉25を入れる。この状態で各シリンダ、モータ等の駆動手段を作動させると、ブロック肉25がその下端部から順に薄く切断され、スライス肉片20が得られる。上記シリンダ、モータ等の動作は、図示を省略した制御装置によって制御される。
上記切断は、具体的にはつぎのような手順で行われる。まず、ホルダ2が刃体8から後退した状態でエアシリンダ10のピストンロッドが引き戻され、押圧具6によるブロック肉外周部への押圧が緩められる。すると、ブロック肉25が自重で受け板11上に落下し、該受け板によって位置決めされる。しかるのち、シリンダ10のピストンロッドが突出して、押圧具6がブロック肉25の外周面を押圧する。これによりブロック肉25がホルダの他の壁面と押圧具6との間で殆ど隙間なく締め付けられるとともに、肉塊が幾分固化し肉自体の剛性が向上する。ブロック肉25が柔らかい生肉状態であるばあいは、それ自体が変形し易く、ホルダ2と押圧具6との間で殆ど隙間なく締め付けることができるのである。
この状態でホルダが前進すると、モータ9によって循環走行している帯状の刃体8の位置にブロック肉が移動し、該刃体8によって切断が行われる(図5参照)。この時、切断によって垂れ下がった肉片は、突起付きコンベア帯13a,…の突起26,…に突き刺されて該コンベア帯13a,…の移動とともに下方へ引き離される。このため、刃体8等への肉片の付着が防止されるとともに、刃体8は、図6に示すように、ホルダ2の側壁下端面と殆ど接触する状態で該下端面に沿って相対移動するため、切断部における肉の変形や逃げ等が生じない。また、切り上がり部(Z)では、刃体8がホルダ下端部(特に内部側エッジ部)と実質的に接触し、鋏作用により切り離しが行なわれるので、肉に繊維や脂身等があってもうまく切り離される。なお、同図に示されているように、ホルダ2の下端面に対し、刃体8が角αだけ逃げているため、ブロック肉の新たな切断面に接触せず、摩擦による肉の変色等が生じない。
ホルダ2が十分に前進して、切断が完了すると、ホルダ2は再度後退し、押圧具6が緩められてブロック肉25が同寸法だけ受け板11上に繰り出される。切り離されたスライス肉片20は取出しコンベア13のコンベア帯13a,…によって搬送コンベア21の直上部まで運ばれる。すると、はたき装置14が作動し、コンベア帯13a,…の間隔部から突出したはたき棒14a,…が肉片20を搬送コンベア21上にはたき落とす。はたき落とされたスライス肉片20は、折畳み装置Mによって折り畳まれた状態で、順次間欠運動する搬送コンベア21によって所定位置まで運び出される。
図示例では、帯状の刃体を使用しているが、回転丸刃状のものでもよい。また、一回の切断完了後にブロック肉を自重による落下で送るようになっているが、ホルダを水平方向か傾斜状に構成してホルダの内壁に沿って突起付きベルト等の強制送り装置を設け、所定量づつ強制的に切断装置側へ送るようにしてもよい。さらに、図示例のように直線状の刃先を持つ刃体で切断を行う場合は、切り上がりの部分の外形線が刃先の稜線と平行な直線状であるとバリ等が生じる恐れがあるので、図9に示すように、刃先稜線Lが切り上がり部分の外形線Cに対し傾斜する(平行とならない)ような方向に切断するのが好ましい。切り上がり部分の外形線が直線状ではなく、例えば平面視凸状の曲線となるようにブロック肉を保持して、直線状の刃体で切断するようにしてもよい。図示のホルダは、切り上がり部の内壁面が平面視凹状曲面となっているので、ブロック肉はこの部分で平面視凸状に押圧保持される結果、切り上がり部がきれいである。
つぎに、折畳み装置Mによる折畳み動作について説明する。まず、上記スライス肉片が搬送コンベア21上に供給される時点では、折畳み装置Mの折畳み案内棒71は、図13に示すように、コンベア21の搬送面の側端部へ退避して上方に支持されており、ロータ70がその前後移動範囲の前端部付近に位置した待機状態となっている。ロータ70は、コンベア21の搬送面よりも若干高い位置に保持されており、上記はたき装置14によってはたき落とされた肉片20は、搬送方向前端部がロータ70上に打ち掛けられ、後端部はコンベア21上に載った状態となるようにロータの位置等が設定されている。コンベア21は間欠的に移動するもので、この状態では停止している。
つぎに、シリンダ107のピストンロッドが突出し、図14に示すように、案内棒71が上方位置のままコンベア上に横から進出する。そして、図15に示すように、モータ105の所定量の回転により、案内棒71が後方下側に回動し、肉片20の中央部付近をコンベア上に押さえ付ける。
次いで、図16に示すように、ロータ70が搬送方向後向きに転動し、その上に打ち掛けられていたスライス肉片20の前端部を案内棒71で押さえ付けられている部分を越えて後端部上に重ね合わせる。
然る後、図17に示すように、案内棒71が肉片から引き抜かれてコンベア搬送面の側部へ引っ込み、ロータ70が肉片20の上方を前方へ移動する。そして、コンベアが所定量移動(矢印K方向)し、折り畳まれた肉片20が1ピッチ分だけ前向きに送られる。さらに、案内棒71が上向きに回動し、図18に示すように、再度待機状態となる。
以下、同様な動作が繰り返され、図19に示すように、折曲げ部20aが前側に位置し、端部20b,20cが後側に位置する折曲げ状態で順次重ね合わされて、肉片20,…がコンベア21上を運ばれて行く。折曲げ部が上になり、凹凸のある端部が下側になるので、見栄え良く並べられる。なお、コンベアの進行方向を逆向きにすれば、折曲げ部を下側に、端部を上側にして並べることもできる。また、上記図示例の装置では、肉片を折り曲げる装置としてコンベアの搬送方向に沿って前後に転動する回転ロータを採用しているが、従来公知の他の折曲げ装置を使用してもよい。さらに、場合によっては、上記針状の案内棒71を設けておかなくてもよい。
上記スライス肉片20の折曲げ位置は、取出しコンベア13のコンベア帯13aがスライス肉片をはたき落とすために停止したときの該コンベア帯13a上におけるスライス肉片20の位置、取出しコンベア13と搬送コンベア21の相対位置関係、および搬送コンベア21上における折曲げ手段の位置によって定まる。したがって、ブロック肉の種類等が変わった場合の折曲げ位置の調節は、これらの位置関係を調節することによって行うことができる。
通常、スライス肉片の折曲げ位置は、該肉片の送り方向の長さの前後中央部として、該肉片の両端部が重なり合うように折り畳まれることが多いが、場合によっては、中央よりも若干どちらかへ偏った折曲げ線によって折り畳むこともある。いずれにしても、所望の折曲げ線が所定の折曲げ位置に合致するようにスライス肉片を搬送コンベア21上に載せる必要がある。
そこで、本発明では、まず、図1に示すように、押圧具を加圧するシリンダ10のピストンロッドの突出量を検出するストロークセンサSを設けた。このセンサSで検出されるシリンダのピストンロッドの突出量(押圧具6の移動量)からホルダ内のブロック肉の前後幅(取出しコンベア13上におけるスライス肉片の移動方向長さ)Lを求めることができる。すなわち、ホルダ2の内部の前後幅から押圧具6の移動量を差し引いた値が、切断時におけるブロック肉の前後幅Lに相当する。このブロック肉の前後幅とスライスされた肉片20の前後幅とはほぼ等しいので、この測定値からスライス肉片の前後幅(長さ)が求められる。
また、ホルダ2の揺動と取出しコンベア13の運動は同期しているので、該取出しコンベアに受け取られたスライス肉片の終端部(切上り部)の位置は一定である。したがって、スライス肉片の前後幅(長さ)Lがわかれば、取出しコンベア13上におけるスライス肉片の最適折曲げ線の位置(通常は前後方向の中央部である)が求められる。
一方、取出しコンベア13で切断位置から引き出されたスライス肉片20は、該取出しコンベア13から折畳み装置Mに引き渡されるので、引渡し時(はたき落し時)における該取出しコンベア13の停止位置、もしくは該取出しコンベア13と折畳み装置Mとの相対位置関係を前後調節すれば、該折畳み装置に供給されるスライス肉片20の折曲げ線が前後に移動することになる。したがって、原料であるブロック肉25の寸法(前後幅)が変化して、折曲げ線を前後に調節する必要が生じた場合は、前記センサSによって検出されるブロック肉25の前後幅Lに基づいて、取出しコンベア13の停止位置、もしくは該コンベアに対する折畳み装置Mの位置を調節すればよい。
図21は、スライス肉片20の前後幅Lが異なる場合に、取出しコンベア13の停止位置を調節する方法を示すもので、同図(a)に示すように、肉片20の前後幅(長さ)L1が大きい場合(センサSによって検出される)は、スライス肉片20が比較的上方にある状態でコンベア13を停止させて、はたき落すが、同図(b)に示すように、肉片20の前後幅L2が比較的小さくなった場合は、それに応じてコンベア13の停止位置を下方に移動させる。これにより、折曲げ線Fが常に一定の位置となるように折畳み装置に供給される。なお、この制御は、センサSの検出信号を制御装置CPUに入力し、そこで演算した最適停止位置となるように取出しコンベア13駆動用のモータ15に制御信号を出力することにより行われる。
つぎに、図22は上記と異なる調節法をあらわすもので、本例では、スライス肉片20の前後幅(長さ)Lに基づいて、取出しコンベア13と折畳み装置Mの相対位置(距離D)を調節する。すなわち、図22(a)に示すように、スライス肉片の前後幅L1が大きい場合は折畳み装置Mとコンベア13との距離D1を小さくし、同図(b)に示すように、スライス肉片20の前後幅L2が小さい場合は、折畳み装置Mとコンベア13との距離D2を大きくする。これにより、折曲げ線Fが折畳み装置上の常に一定の位置に位置するようになる。
上記取出しコンベア13と折畳み装置Mとの相対位置関係(距離D)は、モータ78でねじ棒79を回すことにより行うことができる。ねじ棒79が回転すれば、折曲げ手段を構成するロータ70と案内棒71が一体として前後に移動するので、該ねじ棒の回転方向と回転量をセンサSの検出信号に基づいて制御装置で演算し制御する。これにより、折曲げ線Fが折畳み装置上の常に一定の位置に位置するようになる。
図23は、さらに別な折曲げ位置調節装置をあらわすもので、ホルダ2と刃体8との相対位置関係を調節することにより、取出しコンベア13のコンベア帯13a上にスライス肉片を供給するタイミング(該コンベア上におけるスライス肉片の位置)を調節するものである。同図(a)は、ブロック肉25の前後幅Lが比較的大きい場合(L1)をあらわし、この場合は刃体8とホルダ2の距離W1 が比較的大きく、同図(b)に示すようにブロック肉25の前後幅L2が小さい場合は、ホルダ2と刃体8の距離W2 を小さくする。
図示例では、調節手段(図ではシリンダ)105から突出したピストンロッドにホルダ2を取り付け、空気圧により、フレーム3に対するホルダ2の取り付け位置を前後に調節するようにしたが、調節手段のアクチュエータとして、ホルダ2にリニアモータを取り付け、そのシリンダの伸縮等によってホルダの前後位置を調節するようにしてもよい。この場合、取出しコンベア13の停止位置は一定であるから、該取出しコンベア13上に保持されるスライス肉片20の位置が変われば、折畳み装置Mにおける折曲げ線Fの位置も変化し、所望の折曲げ位置で折り畳むように調節される。
本発明にかかるブロック肉の前後幅検出装置は、スライス用のブロック肉の前後幅を簡単かつ確実に検出することが可能であり、スライス肉の折畳み装置等に好適に使用することができる。
本発明の1例を表す側面図である。 一部の正面図である。 ホルダの断面図である。 上記と異なる例を表すホルダの断面図である。 切断中における要部の説明図である。 刃体とホルダとの位置関係を表す側面図である。 肉厚調節方法の説明図である。 その要部の一部断面図である。 切断方法の説明図である。 折畳み装置の正面図である。 折畳み装置の側面図である。 その要部の拡大正面図である。 動作の説明図である。 動作の説明図である。 動作の説明図である。 動作の説明図である。 動作の説明図である。 動作の説明図である。 折り畳まれたスライス肉片の説明図である。 ロータの断面図である。 折曲げ位置調節装置の側面図である。 上記と異なる折曲げ位置調節装置の側面図である。 さらに異なる折曲げ位置調節装置の側面図である。
符号の説明
1 機枠
1a レール
2 ホルダ
3 揺動枠
6 押圧具
8 刃体
9 刃物駆動用モータ
10 加圧装置
11 受け板
12 刃物保持板
13 取出しコンベア
14 はたき装置
16 はたき棒駆動用エアシリンダ
17 厚み調節用フレーム
19 厚み調節用モータ
20 スライス肉片
21 取り出し用搬送装置
22 刃物駆動用ドラム
25 ブロック肉
27 支持フレーム
27a ローラ

Claims (1)

  1. 揺動自在な機枠中に支持されたホルダと、該ホルダ内に収納したブロック肉を、シリンダにより一方から対向するホルダ内面に向けて所定圧力で押圧して保持する押圧具と、該ホルダの揺動により、該ホルダの開口端部から突出するブロック肉の端部を薄切りする刃体と、薄切りされたスライス肉片を受け取り、該スライス肉片の前後幅の中間部で二つに折り曲げる折畳み装置とを備えたブロック肉の薄切り装置におけるブロック肉の前後幅検出装置であって、前記押圧具を加圧するシリンダのピストンロッドの移動量を検出するストロークセンサを該シリンダに沿わせて設け、該ストロークセンサによって検出される前記ピストンロッドの移動量から当該ブロック肉の切断時における前後幅を求めるように構成したことを特徴とするブロック肉の前後幅検出装置。
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