JP3774748B2 - スライス肉片の折畳み装置 - Google Patents

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整 仲野
憲章 橋本
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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、−2〜5℃の牛肉、豚肉等を2〜3mmに薄切りしたスライス肉片を二つに折畳むために使用するに適した折畳み装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
牛肉、豚肉等の食肉をスライスしたスライス肉片を所定方向に搬送しつつ折畳む装置が種々開発されている。この種の装置には、スライス肉片を二つに折り畳むとき、折曲げ中心を定めるスラットを用いるものもある(例えば実公昭57−48382号公報参照)。このスラットは、スライス肉片上に進出したとき、その上面から浮き上がった位置で折曲げ中心を定め、折曲げられたスライス肉片の一端をその上面に接触させて退出するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
近年、従来の凍結した肉に代えて、−2〜5℃の肉を2〜3mmの厚みにスライスしたスライス肉片が好まれるようになった。このスライス肉片は、軟弱なうえ、接着性にとむ。そのため、従来の装置では、凍結した固いスライス肉片や、ハムその他に加工したスライス肉片を二つに折り曲げて揃えることができたが、現在好まれている上記の柔らかくて薄い肉片を折畳んで揃えることができなかった。これは、コンベア上に拡げた状態で供給されたスライス肉片には、中央部にシワがあったり、端部がまくれ状態となっていたりするほか、スラットを退出させる時、その上面に接触している肉片を引いて折曲げ中心部の肉片を引き寄せるためである。
【0004】
これを解決するものとして、前又は後に移動するコンベアと、該コンベア上にスライス肉片を拡げた状態で供給する供給装置と、該コンベア上に供給されたスライス肉片を一方の端部が他方の端部上に重なるように折曲げる折曲げ手段とを具備し、前記コンベアの横方向からスライス肉片上の折曲げ中心部に進出下降してそのスライス肉片の上面に接触し、該スライス肉片の折曲げ中心を定める細棒状の案内棒を有する折畳み装置が開発されている(特願平8−134254号)。この装置では、前記案内棒は、スライス肉片が折曲げられた後、スライス肉片上を滑るように移動して横方向に退出するようになっている。
【0005】
ところで、スライス肉片を折り畳む場合、折り曲げられるスライス肉片の組成の違いによって折れ曲がりの程度が異なるのが一般的である。例えば、豚肉の場合、図11に示すように、脂身部分Fは赤身部分Rに比べて堅いので、曲りにくく、脂身のところだけが跳ね上がった状態となり、姿勢が整わないという問題点がある。
【0006】
また、肉の温度が低い時や、脂身が多い時などには、前記案内棒を用いてスライス肉片をコンベア面に押し付けながら引き抜くようにしても、スライス肉片のコンベア面への付着が十分ではなく、折角折り曲げて整列させたスライス肉片を退出方向に引き寄せて乱してしまうという問題点があった。本願発明は、これら従来の装置の問題点を解決し、美麗な折曲げ状態を得ることのできるスライス肉片の折畳み装置を提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は次のような構成を採用した。すなわち、本発明にかかるスライス肉片の折畳み装置は、前又は後に移動するコンベアと、スライス肉片を一方の端部が他方の端部上に重なるように折曲げる折曲げ手段とを具備するスライス肉片の折畳み装置において、前記コンベア上の折り曲げられたスライス肉片の折曲げ線付近を上方から押圧する押圧具をスライス肉片に対し接離自在に設けるとともに、前記コンベアを折曲げ手段に向けて押し上げる押上げ装置を設け、該押上げ装置によって押し上げられた状態にあるスライス肉片を前記押圧具が押圧するように構成したことを特徴としている。
【0008】
上記押圧具は、スライス肉片の付着を防止するため、棒状または先端部が尖った平板状のような接触面積が小さいものが好ましく、例えばステンレス鋼の弾性体で棒状に形成したものが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ具体的に説明する。このスライス肉片の折畳み装置Mは、−2〜5℃のブロック肉を2〜3mmにスライスする薄切り装置Sに組み合わせて使用される。この薄切り装置Sは、機枠1を備え、筒状のホルダ2を保持する揺動枠3が該機枠の上部に設けた軸3aによって前後(図1における左右方向)に揺動自在に支持されている。
【0010】
4は前記揺動枠3を揺動させるクランク装置であって、これが軸4a回りに回転することにより、前記揺動枠3とホルダ2とが一体となって所定範囲で揺動する。
【0011】
ホルダ2は、奥側の壁面2aが平面視凹状に形成された上下に長い筒状体として形成されている。奥側の壁面2aは、幅調節装置5によって図1の左右方向に移動させることが可能となっている。そして、前記奥側の壁面2aに対向する面が平面視凹面6aとして形成された押圧具6が、ホルダ2に取り付けられたエアシリンダ10のロッドに取り付けられている。
【0012】
上記エアシリンダ10は、押圧具6の加圧駆動装置であり、これを伸縮させることにより押圧具6が前後に移動する。なお、1台の揺動枠3に取り付けるホルダ2の数は、図示例では2台であり(図2参照)、同時に2枚ずつスライスすることができるようになっているが、ホルダを1台だけ取り付けてもよく、3台以上取り付けてもよい。このスライス装置は、後述の如く帯状刃体を用いるので、複数のホルダを並設して同時に切断することができる。
【0013】
ホルダ2の側壁2d,2dの下端部は、側面視において下に凸な円弧状に形成されている。この円弧状曲線の曲率半径は、ホルダ2の揺動半径と近似している。そして、このホルダ下端部の曲線に沿うように上に凹な曲面の受け板11が該ホルダの下端部との間に所定の間隔tをおいて設けられている。この受け板11の高さ(ホルダ下端部との間隔)を調節することにより、切断されるスライス片の肉厚を調節することができる。
【0014】
ホルダ2の前側には切断用の刃体8が設けられている。この刃体8は環状に繋ぎ合わされた帯状の刃体で、図2に示すように、機枠1の一方の側部に設けられた駆動用モータ9の回転軸に取り付けられている駆動ドラム22と、機枠の反対側の側部に設けられた従動ドラム23との間に張架され、駆動用モータ9の回転によって所定の速度で一定方向に循環走行するようになっている。帯状の刃体8の一方の側縁部には、全周にわたって断面楔状の尖った刃先が形成されている。
【0015】
前記ホルダ2がその前向きの揺動行程でこの刃体8の位置を通過する時に、該ホルダの下側に突出したブロック肉が該刃体によってスライスされるのである。なお、刃体8は、少なくとも切り上がり部(図1におけるZ部)では、ホルダ2の下端部と実質的に接触し、該ホルダ下端部との間の剪断効果により、繊維等を切り離すようになっている。
【0016】
前記刃体8は、ホルダ2下端部付近の切断位置では、刃物保持板12の端縁部に設けた溝に摺動自在に嵌合した状態で案内される。このため、薄肉の帯状刃体を用いても該刃体8が振れることなく、正確な切断を行うことができる。この刃物保持板12の上面は、前記受け板の場合と同様に、ホルダ2の揺動半径と近似した曲率半径の凹状曲面として形成されており、ホルダ2は、該刃物保持板の直上部をその上面に沿って揺動する。
【0017】
前記刃体8の下側には、表面に多数の針状突起26,…を備えた複数の突起付き搬送帯(搬送体)13a,…を有する受取装置13が設けられている。この受取装置13の搬送帯13a,…は、互いに等しい間隔をおいて平行に設けられ、それぞれが、上下のローラ30,31に巻き掛けられている。
【0018】
支持フレーム27には駆動装置取り付け部材15aが固着されており、これに受取装置用駆動装置(図示例ではモータ)15が取り付けられている。このモータ15のプーリ(またはスプロケット)と前記ローラ31を固着したローラ軸14cの軸端に取り付けたプーリ(またはスプロケット)との間にベルト(またはチェーン)がかけられている。このモータ15の回転により、複数の突起付き搬送帯13a,…が同時に矢印方向に循環移動する。なお、搬送帯13a,…は、スライス片を下向きに搬送する搬送体であるが、このような搬送帯の代わりに、外周部に突起を植付けた回転ドラム等の搬送体を用いることもできる。
【0019】
前記受取装置13の突起付き搬送帯13a,…の内側には、折畳み装置Mへスライス肉片を広げた状態で供給する供給装置として、取り外し装置(はたき装置)14が設けられている。はたき装置14は、図2に示すように、前記突起付き搬送帯13a,…の間隔部を通って内外に揺動する複数のはたき棒14a,…を備え、該はたき棒の基部は、ローラ軸14cに遊嵌された取付具に固着され、櫛歯状に構成されている。前記取付具には半径方向に突出するアーム14dが一体に設けられ、これにエアシリンダ16のロッド先端部に取り付けた連結具がピンで取り付けられている。エアシリンダ16は、はたき装置駆動用手段であり、その伸縮によって前記取付具が正逆回動し、これに取り付けられている前記はたき棒14a…が突起付き搬送帯13a,…の間隔部を通って内外に揺動する。
【0020】
前記受取装置13と供給装置であるはたき装置14の下側には、折畳み装置Mが設置されている。この折畳み装置Mは、搬送装置であるベルトコンベア21と、該コンベアの上側に設けた折曲げ具である回転ロータ70、折曲げ案内棒71、押圧具72および補助受け具73を備えている。
【0021】
コンベア21のフレーム75には、支持フレーム250がガイドレール251,251に沿ってスライド可能に取り付けられている。支持フレーム250には、可動フレーム80がガイドレール81,81によってスライド可能に支持されている。一方、支持フレーム250に設けた前後のブラケット76,76にねじ棒79が前記コンベア21と平行に差し渡されており、このねじ棒79に前記可動フレーム80のナット部材79aが螺合している。ねじ棒79の端部には自在継手82を介して前後位置調節ハンドル85が取り付けられている。このハンドル85を回せば、その回転方向に応じて可動フレーム80が前後に移動する。
【0022】
前記可動フレーム80には、コンベア21の搬送面よりも上方へ突出する前後一対のブラケット87,87が設けられている。そして、これら前後のブラケット87,87に左右一対のガイド棒89,89が支持されており、さらに、該一対のガイド棒の左右中間部やや下側には、下面側に歯列の切られたラック部材90が支持されている。
【0023】
前記ガイド棒89,89には、ロータ支持部材93がスライドベアリングを介して取り付けられている。また、このロータ支持部材93には、前記前側のブラケット87に取り付けられたエアシリンダ95のロッド95aが連結されており、該シリンダ95の伸縮により、ロータ支持部材93がガイド棒89に沿って前後に移動するようになっている。
【0024】
ロータ支持部材93には、コンベア21の搬送方向と直交する上下2本の回転軸96,97がそれぞれの軸受によって回転自在に取り付けられている。上側の回転軸96の中間部には、前記ラック部材90の歯列90aに噛み合うピニオン98が取り付けられている。また、上下の回転軸96,97の端部にはギヤ(プーリ)96b,97bがそれぞれ取り付けられ、これらにタイミングベルト99が掛けられている。このため、ロータ支持部材93がロッド95aで押引きされると、回転軸97と一体のロータ70が転がる方向に回転しながら前後に移動する。
【0025】
前記下側の回転軸97には、前記回転ロータ70が、コンベア21の搬送面の上方に延びるように一体に設けられている。このロータ70は、その軸方向に沿って複数の溝70a,…を有する断面星形に形成されている。実験によると、溝70aが深くて傾斜が急になると、スライス肉片の付着が少なくなってその折畳みに好結果が得られた。なお、軸方向の溝を設ける代わりに、円周方向の溝を設けておいてもよい。
【0026】
前記可動フレーム80には、支持フレーム100が設けられている。この支持フレーム100にはL字状の屈曲部が設けられており、この部分にモータ105が取り付けられている。モータ105は、折曲げ案内棒71を回動させる回動手段であり、その回転軸に直角方向に延びるアーム106が取り付けられている。このアーム106には、折曲げ案内棒71をその軸方向に前進、後退させるエアシリンダ107が取り付けられている。
【0027】
また、可動フレーム80には支持フレーム200が設けられ、これにモータ201が取り付けられている。このモータ201の回転軸にはアーム202が取り付けられ、該アーム202には押圧具72が取り付けられている。押圧具72は、ステンレス鋼等の弾性体で作るのが好ましく、その形状は、退避時にスライス肉片が付着して持ち上げられるようなことがないよう、スライス肉片との接触部の面積ができるだけ小さい棒状、または図12に例示するように、先端部Eが刃物状に尖った板状体とするのが好ましい。また、その長さは、スライス肉片の幅一杯にわたる長さで、スライス肉片の幅方向全体を一様に押圧するようにしてもよく、必要な箇所(例えば脂身部分等)だけを部分的に押圧するようにしてもよい。
【0028】
さらに、前記コンベア21の上方には、前記補助受け具73が設けられている。この補助受け具73は、棒状の枠材400に複数のアーム401,…を櫛状に取り付けたもので、前記可動フレーム80に螺子402によって着脱可能に取り付けられている。この補助受け具73を前記ロータ支持部材93に取り付けて、回転ロータ70と一緒に移動するようにしてもよい。
【0029】
また、前記コンベア21のコンベアベルト21aの下側には、スライス肉片の受取り時にコンベアと折曲げ具とを接近させる接近装置として、コンベアベルト21aを前記折曲げ具(回転ロータ)70に向かって局部的に押し上げる押上げ装置300が設けられている。すなわち、前記支持フレーム250に設けた回動メタル301,301に支承された回動軸302にアーム303,303が固着され、その先端部に円筒状の押上具305が取り付けられている。
【0030】
一方、前記回動軸302の中間部に突出させた揺動アーム307には、前記回動軸の正逆回転により押上具305を矢印P方向に揺動させるシリンダ304が設けられている。このシリンダ304が伸長すると、押上具305が上動してコンベアベルト21aを押し上げ(図7の鎖線で示す)、前記回転ロータ70と該コンベアベルトとの間隔が狭くなる。逆に、シリンダ304が収縮すると、押上具305が下動してコンベアベルト21aが通常の搬送レベルとなり、回転ロータとの間に折り畳まれたスライス肉片が通過するに十分な間隔が生じる。なお、このシリンダ304は、前記はたき装置14の作動信号によって伸長する。308は、この押上げ装置(接近装置)300とコンベアフレームとの相対位置関係を調節するための調節螺子である。
【0031】
つぎに、上記ブロック肉の薄切り装置Sとスライス肉片の折畳み装置Mの動作について説明する。まず、薄切り装置Sの受け板11の高さを所望のスライス肉片の厚みとなるよう調節し、筒状のホルダ2内にブロック肉25を入れる。この状態で各シリンダ、モータ等の駆動手段を作動させると、ブロック肉25がその下端部から順に薄く切断され、スライス肉片20が得られる。上記薄切り装置Sとスライス肉片の折畳み装置Mのシリンダ、モータ等の動作は、図示を省略した制御装置によって制御される。
【0032】
上記切断は、具体的にはつぎのような手順で行われる。まず、ホルダ2が刃体8から後退した状態でエアシリンダ10が収縮し、押圧具6によるブロック肉25外周部への押圧が緩められる。すると、ブロック肉25が自重で受け板11上に落下し、該受け板によって位置決めされる。しかるのち、シリンダ10が再度伸長して、押圧具6がブロック肉の外周面を押圧する。これによりブロック肉25がホルダの他の壁面と押圧具6との間で殆ど隙間なく締め付けられるとともに、肉塊が幾分固化し肉自体の剛性が向上する。ブロック肉25は、柔らかい生肉状態であるから変形し易く、ホルダ2と押圧具6との間で殆ど隙間なく締め付けることができるのである。
【0033】
この状態でホルダが前進すると、モータ9によって循環走行している帯状の刃体8によって切断が行われる。この時、切断によって垂れ下がった肉片は、受取装置13の突起付き搬送帯13a,…の突起26,…に突き刺されて該搬送帯13a,…の移動とともに下方へ引き離される。このため、刃体8等への肉片の付着が防止される。また、刃体8は、ホルダ2の側壁下端面と殆ど接触する状態で該下端面に沿って相対移動するため、切断部における肉の変形や逃げ等が生じない。さらに、切り上がり部(Z)では、刃体8がホルダ下端部(特に内部側エッジ部)と実質的に接触し、鋏効果により切り離しが行なわれるので、肉に繊維や脂身等があってもうまく切り離される。
【0034】
ホルダ2が十分に前進して、切断が完了すると、ホルダ2は再度後退し、押圧具6が緩められてブロック肉25が同寸法だけ受け板11上に繰り出される。切り離されたスライス肉片20は受取装置13の搬送帯13a,…によって取り出し装置のコンベア21の直上部まで運ばれる。すると、はたき装置14が作動し、搬送帯13a,…の間隔部から突出したはたき棒14a,…がスライス肉片20を広げた状態で取り出し用搬送帯(コンベアベルト)21aと折り曲げ具(回転ロータ)70上にはたき落とすのである。
【0035】
この時、折畳み装置Mの折曲げ案内棒71は、図13に示すように、コンベア21の搬送面の側端部へ退避して上方に支持されており、ロータ70がコンベアベルト21aよりも上方でその前後移動範囲の前端部付近に位置した待機状態となっている。さらに、前記補助受け具73はロータ70の直前部にあって端部が該ロータとほぼ接する状態で若干傾斜して保持され、前記押圧具72はロータ70よりも後方に位置している。また、前記はたき装置14の作動信号を受けてシリンダ304が伸長し、押上具305がコンベアベルト21aを押し上げた状態となっている。
【0036】
前記ロータ70は、コンベア21の搬送面よりも若干高い位置に保持されているが、前記の通り押上具305がコンベアベルト21aを押し上げているので、該コンベアベルト上面(搬送面)はロータ70に接近しており、上記はたき装置14によってはたき落とされた肉片20は、搬送方向前端部がロータ70と補助受け具73上に打ち掛けられ、後端部はコンベア21上に載った状態、すなわち、ロータ70とコンベア21上に跨がった状態となる。コンベア21は間欠的に移動するもので、この状態では停止している。
【0037】
つぎに、図14に示すように、シリンダ107が伸長し、折曲げ案内棒71が上方位置のままコンベア上に進出する。そして、図15に示すように、モータ105の所定量の回転により、折曲げ案内棒71が後方下側に回動し、スライス肉片20の後端部付近をコンベア上に押さえ付ける。
【0038】
次いで、図16に示すように、ロータ70が転がる方向に回転しながら搬送方向後向きに移動し(ロッド95aで押されて後方に移動すると、ラック90aとピニオン98の咬合でロータ70が回転する)、その上に打ち掛けられていた肉片の前端部を折曲げ案内棒71で押さえ付けられている肉片の後端部上に重ね合わせて、さらに後方へ移動する。
【0039】
すると、図17に示すように、押圧具72が前向きに回動して、折り畳まれたスライス肉片の所定位置(折曲げ線付近)を上から押えつける。然る後、図18に示すように、折曲げ案内棒71が肉片から引き抜かれてコンベア搬送面の側部へ引っ込み、図19に示すように、押圧具72も後方へ回動してスライス肉片20上から退出する。その後、図20に示すように、ロータ70が前向きに移動して待機位置に復帰すると共に、押上具305が下動してコンベアベルト21aを通常の搬送レベルに復帰させ、コンベア21が所定量移動(矢印K方向)する。この移動により、折畳まれた肉片20がこれらロータと補助受け具の下を通って1ピッチ分だけ前向きに送られる。さらに、案内棒71が上向きに回動し、図20に示すように、再度待機状態となる。
【0040】
以下、同様な動作が繰り返され、図12に示すように、折曲げ部20aが前側に位置し、端部20b,20cが後側に位置した状態で、順次重ね合わされた状態で、スライス肉片20,…がコンベア21上を運ばれて行く。折曲げ部が上になり、凹凸のある端部が下側になるので、見栄え良く並べられる。なお、コンベア21の進行方向を逆向きにすれば、折り曲げ部を下側に、端部を上側にして並べることもできる。
【0041】
図8〜図10は、コンベアベルトと折曲げ具との間隔を拡縮する装置として上記と異なる例を表すもので、前記と同様な部材には同一記号を付している。この装置では、回転ロータ70、案内棒71、押圧具72、補助受け具73等で構成される折曲げ装置が上下可動フレーム500に取り付けられている。この上下可動フレーム500は、ガイドロッド501,501によって案内され、エアシリンダ503によって上下動する。この例ではコンベアベルト21aは上下に移動しないが、スライス肉片の受け取り時には、はたき装置14の作動信号を受けてシリンダ503が収縮し、上記折曲げ装置を支架する上下可動フレーム500が下降するので、折曲げ具であるロータ70等とコンベアベルト21aとの間隔が小さくなる。受け取ったスライス肉片の折畳みが終了すると、上下可動フレーム500が上昇し、折曲げ具とコンベアベルトとの間隔が広くなるので、スライス肉片の搬送の邪魔にならない。
【0042】
上記各図に示すスライス肉片の折畳み装置では、案内棒71を中心としてロータ70が移動してスライス肉片20を折り曲げた後、押圧具72が待機位置からモータにより回動させられてスライス肉片の折曲げ部付近に進出してきて、スライス肉片を上方から押圧し、折れ曲がり具合を一定に揃える。ついで、案内棒71が引き抜かれる間押圧具72が押圧状態を維持しておけば、スライス肉片が案内棒71によってコンベアの側方へ引き寄せられることが防止される。一連の折畳み動作が完了すれば、押圧具72はスライス肉片の受取りの邪魔にならない待機場所に戻される。
【0043】
この折畳み装置では、押圧具72を折り曲げられたスライス肉片20の上方から押し付けるので、堅い肉でも確実に折り曲げられ、折曲げ程度が一定となって美麗な仕上がり状態が得られる。また、コンベア面との付着性の弱いスライス肉片であっても、押圧具72で押し付けたまま案内棒71を引き抜くことにより、折り畳まれたスライス肉片が引き寄せられることを確実に防止できる。
【0044】
なお、上記図示例の装置では、細い針状の折曲げ案内棒71、補助受け具73等を併用して折り畳んだが、場合によっては、このような部材を用いなくてもうまく折り畳むことができる。らに、折曲げ具としては、図示例のような前後進する回転ロータを使用するものに限らず、揺動して折り曲げる方式のもの等であってもよい。
【0045】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明にかかるスライス肉片の折畳み装置は、前又は後に移動するコンベアと、該コンベア上にスライス肉片を拡げた状態で供給する供給装置と、該コンベア上に供給されたスライス肉片を一方の端部が他方の端部上に重なるように折曲げる折曲げ手段とを具備するスライス肉片の折畳み装置において、折り曲げられたスライス肉片の折曲げ線付近を上方から押圧する押圧具をスライス肉片に対し接離自在に設けるとともに、該押圧具による押圧時に前記コンベアを折曲げ手段に向かって押し上げる押上げ装置を設けたので、堅い肉でも確実かつ均一に折り畳むことが可能となった。しかも、図示例のような案内棒を使用しても、その退出時に押圧具でスライス肉片を押し付けておくことができるので、該案内棒によってスライス肉片が引き寄せられることがなく、整然と並べることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1例の全体を表す側面図である。
【図2】要部の拡大正面図である。
【図3】要部の拡大側面図である。
【図4】要部の正面図である。
【図5】要部の平面図である。
【図6】要部の拡大説明図である。
【図7】要部の動作を表す側面図である。
【図8】異なる実施例の動作を表す側面図である。
【図9】その正面図である。
【図10】その平面図である。
【図11】スライス肉片の折曲げ状態の外観図である。
【図12】押圧具の説明図である。
【図13】動作の説明図である。
【図14】動作の説明図である。
【図15】動作の説明図である。
【図16】動作の説明図である。
【図17】動作の説明図である。
【図18】動作の説明図である。
【図19】動作の説明図である。
【図20】動作の説明図である。
【符号の説明】
1 機枠
2 ホルダ
3 揺動枠
6 押圧具
8 刃体
9 刃物駆動用モータ
10 加圧装置
11 受け板
12 刃物保持板
13 受取装置
14 はたき装置
20 スライス肉片
21 コンベア
22 刃物駆動用ドラム
25 ブロック肉
70 回転ロータ
71 折曲げ案内棒
72 押圧具
73 補助受け具
300 接近装置

Claims (2)

  1. 前又は後に移動するコンベアと、スライス肉片を一方の端部が他方の端部上に重なるように折曲げる折曲げ手段とを具備するスライス肉片の折畳み装置において、前記コンベア上の折り曲げられたスライス肉片の折曲げ線付近を上方から押圧する押圧具をスライス肉片に対し接離自在に設けるとともに、前記コンベアを折曲げ手段に向けて押し上げる押上げ装置を設け、該押上げ装置によって押し上げられた状態にあるスライス肉片を前記押圧具が押圧するように構成したことを特徴とするスライス肉片の折畳み装置。
  2. 押圧具が棒状弾性体で作られている請求項1に記載のスライス肉片の折畳み装置。
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