JPH1056951A - スライス肉片の折畳み装置 - Google Patents

スライス肉片の折畳み装置

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JPH1056951A
JPH1056951A JP23250996A JP23250996A JPH1056951A JP H1056951 A JPH1056951 A JP H1056951A JP 23250996 A JP23250996 A JP 23250996A JP 23250996 A JP23250996 A JP 23250996A JP H1056951 A JPH1056951 A JP H1056951A
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JP
Japan
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sliced meat
conveyor
folding
tool
meat piece
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Application number
JP23250996A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Nakano
整 仲野
Noriaki Hashimoto
憲章 橋本
Hideaki Onishi
秀明 大西
Hajime Matsumoto
始 松本
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NIPPON KIYARIA KOGYO KK
Original Assignee
NIPPON KIYARIA KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スライス肉片を載せて搬送するコンベアと、
該コンベアの上方に設けられたスライス肉片の折曲げ具
とで、前後幅の長いスライス肉片でも美麗に折畳んで並
べることができるようにする。 【解決手段】 スライス肉片を載せて搬送するコンベア
と、該コンベアの上方に設けられたスライス肉片の折曲
げ具とを備え、前記コンベアと折曲げ具の上に跨がるよ
うに供給されたスライス肉片を折曲げ具が移動して折り
曲げるスライス肉片の折畳み装置において、前記スライ
ス肉片の折曲げ具側に載せられた端部のうち該折曲げ具
から突出する部分を支持する補助受け具を前記折曲げ具
に隣接してコンベアの上方に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、牛肉、豚肉等を薄
切りしたスライス肉片を二つに折畳むための折畳み装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】食肉をスライスしたスライス肉片を所定
方向に搬送しつつ折畳む装置が種々開発されている(例
えば、実公昭57−48382号、特公平3−6621
2号、特公平6−31124号公報参照)。このうち、
実公昭57−48382号公報に記載されているもの
は、スライス肉片を搬送するコンベアの下側(裏側)か
ら折畳み用バーがコンベアに設けられた走行方向の隙間
を通って起ち上り、コンベア上の肉片を持ち上げて走行
方向へ折畳んだのち、再度コンベアの下側に隠れるよう
になっている。しかしながら、この装置は、折畳み用バ
ーがコンベアの隙間を通って出没する構造であるから、
構造的に複雑となり、メインテナンスや清掃等の面で問
題があった。
【0003】一方、特公平3−66212号に記載され
ているものは、コンベアの上側に該コンベアの搬送方向
と直行する回転軸を設け、該回転軸の外周面一側に設け
た折り返し片をほぼ180度回動させることにより、該
折り返し片上に掛けられた肉片を折り返すものである。
さらに、特公平6−31124号公報に記載されている
ものは、前記特公平3−66212号に記載されている
折り返し片の肉片載置面に多数の凹凸を設けたもので、
折畳み動作は前記のものと同様である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】2〜3mmの厚さに薄
く切断された摂氏−2度乃至5度のスライス肉片は、柔
らかくて粘着力が強いうえ、破れ易い。そのため、従来
の装置では、厚く切断したスライス肉片や、加工したス
ライス肉片は二つに折畳むことができたが、薄くて柔ら
かいスライス肉片の二つ折りは至難であった。そこで、
生肉状態の薄いスライス肉片の折畳みを可能とする装置
として、搬送コンベアの上方に折曲げ具であるロータを
設け、これらコンベアとロータの上に跨がるようにスラ
イス肉片を供給して、ロータを転動させながらコンベア
の肉片上にロータ側の肉片を重ね合わせ、該重ね合わさ
れた肉片をロータの下側を通して送り出す装置が開発さ
れている(特願平8−134253号、特願平8−13
4254号)。
【0005】スライス肉片を折り畳む場合、通常はスラ
イス肉片の前後幅のほぼ中心あたりを折曲げ中心として
折り畳むことが多いが、豚肉のロースなどでは、脂身の
分布位置によって折曲げ位置を変えることが多く、偏っ
た位置を折曲げ線とする場合がある。すなわち、図1
1、図12に示すように、スライス肉片の中央付近に脂
身Fが分布している場合は、これを避けて赤身のところ
(A−A線)に折曲げ線をずらしている。これは、脂身
は赤身に比べて固くて割れ易いので、脂身のところで折
り曲げると、折曲げ部分が見苦しくなり、トレイに盛り
付けた時に商品価値が下がるからである。
【0006】ところで、上記コンベアの上方に折曲げ具
であるロータを設けた折畳み装置で、折曲げ線を中心か
らずらせて折り曲げる場合、前後幅の長い方が折曲げ具
側となると、スライス肉片の端部が該折曲げ具から突出
して垂れ下がり、うまく折曲げができないという問題が
あった。また、折り曲げ線をずらさない場合でも、スラ
イス肉片の前後幅が長い場合や、スライス肉片の受取り
時に折曲げ具側に偏ってしまうと同様な現象が起こって
いた。そこで、本発明は、上記コンベアと折曲げ具とで
スライス肉片を折り曲げる折畳み装置における上記問題
点を解決することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次のような構成を採用した。すなわち、本
発明にかかるスライス肉片の折畳み装置は、スライス肉
片を載せて搬送するコンベアと、該コンベアの上方に設
けられたスライス肉片の折曲げ具とを備え、前記コンベ
アと折曲げ具の上に跨がるように供給されたスライス肉
片を折曲げ具が移動して折り曲げるスライス肉片の折畳
み装置において、前記スライス肉片の折曲げ具側に載せ
られた端部のうち該折曲げ具から突出する部分を支持す
る補助受け具を前記折曲げ具に隣接してコンベアの上方
に設けたことを特徴としている。
【0008】コンベアと折曲げ具とに跨がるように供給
されたスライス肉片のうち、折曲げ具側の端部が該折曲
げ具から大きく突出する場合でも、折曲げ具に隣接する
補助受け具がこの突出部分を支持するので、うまく折り
畳むことができる。この補助受け具のスライス肉片載置
部を櫛歯状に形成しておけば、スライス肉片が付着する
ことがなく、またロータ表面を清掃するスクレーパの作
用が得られるので好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ具体的に説明する。このスライス肉
片の折畳み装置Mは、−2〜5℃のブロック肉を2〜3
mmにスライスする薄切り装置Sに組み合わせて使用さ
れる。この薄切り装置Sは、機枠1を備え、筒状のホル
ダ2を保持する揺動枠3が該機枠の上部に設けた軸3a
によって前後(図1における左右方向)に揺動自在に支
持されている。
【0010】4は前記揺動枠3を揺動させるクランク装
置であって、これが軸4a回りに回転することにより、
前記揺動枠3とホルダ2とが一体となって所定範囲で揺
動する。
【0011】ホルダ2は、奥側の壁面2aが平面視凹状
に形成された上下に長い筒状体として形成されている。
奥側の壁面2aは、幅調節装置5によって図1の左右方
向に移動させることが可能となっている。そして、前記
奥側の壁面2aに対向する面が平面視凹面6aとして形
成された押圧具6が、ホルダ2に取り付けられたエアシ
リンダ10のロッドに取り付けられている。
【0012】上記エアシリンダ10は、押圧具6の加圧
駆動装置であり、これを伸縮させることにより押圧具6
が前後に移動する。なお、1台の揺動枠3に取り付ける
ホルダ2の数は、図示例では2台であり(図2参照)、
同時に2枚ずつスライスすることができるようになって
いるが、ホルダを1台だけ取り付けてもよく、3台以上
取り付けてもよい。このスライス装置は、後述の如く帯
状刃体を用いるので、複数のホルダを並設して同時に切
断することができる。
【0013】ホルダ2の側壁2d,2dの下端部は、側
面視において下に凸な円弧状に形成されている。この円
弧状曲線の曲率半径は、ホルダ2の揺動半径と近似して
いる。そして、このホルダ下端部の曲線に沿うように上
に凹な曲面の受け板11が該ホルダの下端部との間に所
定の間隔tをおいて設けられている。この受け板11の
高さ(ホルダ下端部との間隔)を調節することにより、
切断されるスライス片の肉厚を調節することができる。
【0014】ホルダ2の前側には切断用の刃体8が設け
られている。この刃体8は環状に繋ぎ合わされた帯状の
刃体で、図2に示すように、機枠1の一方の側部に設け
られた駆動用モータ9の回転軸に取り付けられている駆
動ドラム22と、機枠の反対側の側部に設けられた従動
ドラム23との間に張架され、駆動用モータ9の回転に
よって所定の速度で一定方向に循環走行するようになっ
ている。帯状の刃体8の一方の側縁部には、全周にわた
って断面楔状の尖った刃先が形成されている。
【0015】前記ホルダ2がその前向きの揺動行程でこ
の刃体8の位置を通過する時に、該ホルダの下側に突出
したブロック肉が該刃体によってスライスされるのであ
る。なお、刃体8は、少なくとも切り上がり部(図1に
おけるZ部)では、ホルダ2の下端部と実質的に接触
し、該ホルダ下端部との間の剪断効果により、繊維等を
切り離すようになっている。
【0016】前記刃体8は、ホルダ2下端部付近の切断
位置では、刃物保持板12の端縁部に設けた溝に摺動自
在に嵌合した状態で案内される。このため、薄肉の帯状
刃体を用いても該刃体8が振れることなく、正確な切断
を行うことができる。この刃物保持板12の上面は、前
記受け板の場合と同様に、ホルダ2の揺動半径と近似し
た曲率半径の凹状曲面として形成されており、ホルダ2
は、該刃物保持板の直上部をその上面に沿って揺動す
る。
【0017】前記刃体8の下側には、表面に多数の針状
突起26,…を備えた複数の突起付き搬送帯(搬送体)
13a,…を有する受取装置13が設けられている。こ
の受取装置13の搬送帯13a,…は、互いに等しい間
隔をおいて平行に設けられ、それぞれが、上下のローラ
30,31に巻き掛けられている。
【0018】支持フレーム27には駆動装置取り付け部
材15aが固着されており、これに受取装置用駆動装置
(図示例ではモータ)15が取り付けられている。この
モータ15のプーリ(またはスプロケット)と前記ロー
ラ31を固着したローラ軸14cの軸端に取り付けたプ
ーリ(またはスプロケット)との間にベルト(またはチ
ェーン)がかけられている。このモータ15の回転によ
り、複数の突起付き搬送帯13a,…が同時に矢印方向
に循環移動する。なお、搬送帯13a,…は、スライス
片を下向きに搬送する搬送体であるが、このような搬送
帯の代わりに、外周部に突起を植付けた回転ドラム等の
搬送体を用いることもできる。
【0019】前記受取装置13の突起付き搬送帯13
a,…の内側には、取り外し装置(はたき装置)14が
設けられている。はたき装置14は、図2に示すよう
に、前記突起付き搬送帯13a,…の間隔部を通って内
外に揺動する複数のはたき棒14a,…を備え、該はた
き棒の基部は、ローラ軸14cに遊嵌された取付具に固
着され、櫛歯状に構成されている。前記取付具には半径
方向に突出するアーム14dが一体に設けられ、これに
エアシリンダ16のロッド先端部に取り付けた連結具が
ピンで取り付けられている。エアシリンダ16は、はた
き装置駆動用手段であり、その伸縮によって前記取付具
が正逆回動し、これに取り付けられている前記はたき棒
14a…が突起付き搬送帯13a,…の間隔部を通って
内外に揺動する。
【0020】前記受取装置13の下側には、折畳み装置
Mが設置されている。この折畳み装置Mは、搬送装置で
あるベルトコンベア21と、該コンベアの上側に設けた
折曲げ具である回転ロータ70、折曲げ案内棒71、押
圧具72および補助受け具73を備えている。
【0021】コンベア21のフレーム75には、支持フ
レーム250がガイドレール251,251に沿ってス
ライド可能に取り付けられている。支持フレーム250
には、可動フレーム80がガイドレール81,81によ
ってスライド可能に支持されている。一方、支持フレー
ム250に設けた前後のブラケット76,76にねじ棒
79が前記コンベア21と平行に差し渡されており、こ
のねじ棒79に前記可動フレーム80のナット部材79
aが螺合している。ねじ棒79の端部には自在継手82
を介して前後位置調節ハンドル85が取り付けられてい
る。このハンドル85を回せば、その回転方向に応じて
可動フレーム80が前後に移動する。
【0022】前記可動フレーム80には、コンベア21
の搬送面よりも上方へ突出する前後一対のブラケット8
7,87が設けられている。そして、これら前後のブラ
ケット87,87に左右一対のガイド棒89,89が支
持されており、さらに、該一対のガイド棒の左右中間部
やや下側には、下面側に歯列の切られたラック部材90
が支持されている。
【0023】前記ガイド棒89,89には、ロータ支持
部材93がスライドベアリングを介して取り付けられて
いる。また、このロータ支持部材93には、前記前側の
ブラケット87に取り付けられたエアシリンダ95のロ
ッド95aが連結されており、該シリンダ95の伸縮に
より、ロータ支持部材93がガイド棒89に沿って前後
に移動するようになっている。
【0024】ロータ支持部材93には、コンベア21の
搬送方向と直交する上下2本の回転軸96,97がそれ
ぞれの軸受によって回転自在に取り付けられている。上
側の回転軸96の中間部には、前記ラック部材90の歯
列90aに噛み合うピニオン98が取り付けられてい
る。また、上下の回転軸96,97の端部にはギヤ(プ
ーリ)96b,97bがそれぞれ取り付けられ、これら
にタイミングベルト99が掛けられている。このため、
ロータ支持部材93がロッド95aで押引きされると、
回転軸97と一体のロータ70が転がる方向に回転しな
がら前後に移動する。
【0025】前記下側の回転軸97には、前記回転ロー
タ70が、コンベア21の搬送面の上方に延びるように
一体に設けられている。このロータ70は、その軸方向
に沿って複数の溝70a,…を有する断面星形に形成さ
れている。実験によると、溝70aが深くて傾斜が急に
なると、スライス肉片の付着が少なくなってその折畳み
に好結果が得られた。なお、軸方向の溝を設ける代わり
に、円周方向の溝を設けておいてもよい。
【0026】前記可動フレーム80には、支持フレーム
100が設けられている。この支持フレーム100には
L字状の屈曲部が設けられており、この部分にモータ1
05が取り付けられている。モータ105は、折曲げ案
内棒71を回動させる回動手段であり、その回転軸に直
角方向に延びるアーム106が取り付けられている。こ
のアーム106には、折曲げ案内棒71をその軸方向に
前進、後退させるエアシリンダ107が取り付けられて
いる。
【0027】また、可動フレーム80には支持フレーム
200が設けられ、これにモータ201が取り付けられ
ている。このモータ201の回転軸にはアーム202が
取り付けられ、該アーム202には押圧具72が取り付
けられている。押圧具72は、ステンレス鋼等の弾性体
で作るのが好ましく、その形状は、退避時にスライス肉
片が付着して持ち上げられるようなことがないよう、ス
ライス肉片との接触部の面積ができるだけ小さい棒状ま
たは先端部が刃物状に尖った板状体とするのが好まし
い。また、その長さは、スライス肉片の幅一杯にわたる
長さで、スライス肉片の幅方向全体を一様に押圧するよ
うにしてもよく、必要な箇所(例えば脂身部分等)だけ
を部分的に押圧するようにしてもよい。
【0028】さらに、前記コンベア21の上方には、前
記補助受け具73が設けられている。この補助受け具7
3は、棒状の枠材400に複数のアーム401,…を櫛
状に取り付けたもので、前記可動フレーム80に螺子4
02によって着脱可能に取り付けられている。この補助
受け具73を前記ロータ支持部材93に取り付けて、回
転ロータ70と一緒に移動するようにしてもよい。
【0029】また、前記コンベア21のコンベアベルト
21aの下側には、スライス肉片の受取り時にコンベア
と折曲げ具とを接近させる接近装置として、コンベアベ
ルト21aを前記折曲げ具(回転ロータ)70に向かっ
て局部的に押し上げる押上げ装置300が設けられてい
る。すなわち、前記支持フレーム250に設けた回動メ
タル301,301に支承された回動軸302にアーム
303,303が固着され、その先端部に円筒状の押上
具305が取り付けられている。
【0030】一方、前記回動軸302の中間部に突出さ
せた揺動アーム307には、前記回動軸の正逆回転によ
り押上具305を矢印P方向に揺動させるシリンダ30
4が設けられている。このシリンダ304が伸長する
と、押上具305が上動してコンベアベルト21aを押
し上げ(図7の鎖線で示す)、前記回転ロータ70と該
コンベアベルトとの間隔が狭くなる。逆に、シリンダ3
04が収縮すると、押上具305が下動してコンベアベ
ルト21aが通常の搬送レベルとなり、回転ロータとの
間に折り畳まれたスライス肉片が通過するに十分な間隔
が生じる。なお、このシリンダ304は、前記はたき装
置14の作動信号によって伸長する。308は、この押
上げ装置(接近装置)300とコンベアフレームとの相
対位置関係を調節するための調節螺子である。
【0031】つぎに、上記ブロック肉の薄切り装置Sと
スライス肉片の折り畳み装置Mの動作について説明す
る。まず、薄切り装置Sの受け板11の高さを所望のス
ライス肉片の厚みとなるよう調節し、筒状のホルダ2内
にブロック肉25を入れる。この状態で各シリンダ、モ
ータ等の駆動手段を作動させると、ブロック肉25がそ
の下端部から順に薄く切断され、スライス肉片20が得
られる。上記シリンダ、モータ等の動作は、図示を省略
した制御装置によって制御される。
【0032】上記切断は、具体的にはつぎのような手順
で行われる。まず、ホルダ2が刃体8から後退した状態
でエアシリンダ10が収縮し、押圧具6によるブロック
肉25外周部への押圧が緩められる。すると、ブロック
肉25が自重で受け板11上に落下し、該受け板によっ
て位置決めされる。しかるのち、シリンダ10が再度伸
長して、押圧具6がブロック肉の外周面を押圧する。こ
れによりブロック肉25がホルダの他の壁面と押圧具6
との間で殆ど隙間なく締め付けられるとともに、肉塊が
幾分固化し肉自体の剛性が向上する。ブロック肉25
は、柔らかい生肉状態であるから変形し易く、ホルダ2
と押圧具6との間で殆ど隙間なく締め付けることができ
るのである。
【0033】この状態でホルダが前進すると、モータ9
によって循環走行している帯状の刃体8によって切断が
行われる。この時、切断によって垂れ下がった肉片は、
受取装置13の突起付き搬送帯13a,…の突起26,
…に突き刺されて該搬送帯13a,…の移動とともに下
方へ引き離される。このため、刃体8等への肉片の付着
が防止される。また、刃体8は、ホルダ2の側壁下端面
と殆ど接触する状態で該下端面に沿って相対移動するた
め、切断部における肉の変形や逃げ等が生じない。さら
に、切り上がり部(Z)では、刃体8がホルダ下端部
(特に内部側エッジ部)と実質的に接触し、鋏効果によ
り切り離しが行なわれるので、肉に繊維や脂身等があっ
てもうまく切り離される。
【0034】ホルダ2が十分に前進して、切断が完了す
ると、ホルダ2は再度後退し、押圧具6が緩められてブ
ロック肉25が同寸法だけ受け板11上に繰り出され
る。切り離されたスライス肉片20は受取装置13の搬
送帯13a,…によって取り出し装置のコンベア21の
直上部まで運ばれる。すると、はたき装置14が作動
し、搬送帯13a,…の間隔部から突出したはたき棒1
4a,…がスライス肉片20を取り出し用搬送帯(コン
ベアベルト)21aと折り曲げ具(回転ロータ)70上
にはたき落とすのである。
【0035】この時、折畳み装置Mの折曲げ案内棒71
は、図13に示すように、コンベア21の搬送面の側端
部へ退避して上方に支持されており、ロータ70がコン
ベアベルト21aよりも上方でその前後移動範囲の前端
部付近に位置した待機状態となっている。さらに、前記
補助受け具73はロータ70の直前部にあって端部が該
ロータとほぼ接する状態で若干傾斜して保持され、前記
押圧具72はロータ70よりも後方に位置している。ま
た、前記はたき装置14の作動信号を受けてシリンダ3
04が伸長し、押上具305がコンベアベルト21aを
押し上げた状態となっている。
【0036】前記ロータ70は、コンベア21の搬送面
よりも若干高い位置に保持されているが、前記の通り押
上具305がコンベアベルト21aを押し上げているの
で、該コンベアベルト上面(搬送面)はロータ70に接
近しており、上記はたき装置14によってはたき落とさ
れた肉片20は、搬送方向前端部がロータ70と補助受
け具73上に打ち掛けられ、後端部はコンベア21上に
載った状態、すなわち、ロータ70とコンベア21上に
跨がった状態となる。コンベア21は間欠的に移動する
もので、この状態では停止している。
【0037】つぎに、図14に示すように、シリンダ1
07が伸長し、折曲げ案内棒71が上方位置のままコン
ベア上に進出する。そして、図15に示すように、モー
タ105の所定量の回転により、折曲げ案内棒71が後
方下側に回動し、スライス肉片20の後端部付近をコン
ベア上に押さえ付ける。
【0038】次いで、図16に示すように、ロータ70
が転がる方向に回転しながら搬送方向後向きに移動し
(ロッド95aで押されて後方に移動すると、ラック9
0aとピニオン98の咬合でロータ70が回転する)、
その上に打ち掛けられていた肉片の前端部を折曲げ案内
棒71で押さえ付けられている肉片の後端部上に重ね合
わせて、さらに後方へ移動する。
【0039】すると、図17に示すように、押圧具72
が前向きに回動して、折り畳まれたスライス肉片の所定
位置を上から押えつける。然る後、図18に示すよう
に、折曲げ案内棒71が肉片から引き抜かれてコンベア
搬送面の側部へ引っ込み、図19に示すように、押圧具
72も後方へ回動してスライス肉片20上から離れる。
その後、図20に示すように、ロータ70が前向きに移
動して待機位置に復帰すると共に、押上具305が下動
してコンベアベルト21aを通常の搬送レベルに復帰さ
せ、コンベア21が所定量移動(矢印K方向)する。こ
の移動により、折畳まれた肉片20がこれらロータと補
助受け具の下を通って1ピッチ分だけ前向きに送られ
る。さらに、案内棒71が上向きに回動し、図20に示
すように、再度待機状態となる。
【0040】以下、同様な動作が繰り返され、図23に
示すように、折曲げ部20aが前側に位置し、端部20
b,20cが後側に位置した状態で、順次重ね合わされ
た状態で、スライス肉片20,…がコンベア21上を運
ばれて行く。折曲げ部が上になり、凹凸のある端部が下
側になるので、見栄え良く並べられる。なお、コンベア
21の進行方向を逆向きにすれば、折り曲げ部を下側
に、端部を上側にして並べることもできる。
【0041】図8〜図10は、コンベアベルトと折曲げ
具との間隔を拡縮する装置として上記と異なる例を表す
もので、前記と同様な部材には同一記号を付している。
この装置では、回転ロータ70、案内棒71、押圧具7
2、補助受け具73等で構成される折曲げ装置が上下可
動フレーム500に取り付けられている。この上下可動
フレーム500は、ガイドロッド501,501によっ
て案内され、エアシリンダ503によって上下動する。
この例ではコンベアベルト21aは上下に移動しない
が、スライス肉片の受け取り時には、はたき装置14の
作動信号を受けてシリンダ503が収縮し、上記折曲げ
装置を支架する上下可動フレーム500が下降するの
で、折曲げ具であるロータ70等とコンベアベルト21
aとの間隔が小さくなる。受け取ったスライス肉片の折
畳みが終了すると、上下可動フレーム500が上昇し、
折曲げ具とコンベアベルトとの間隔が広くなるので、ス
ライス肉片の搬送の邪魔にならない。
【0042】上記各図に示すスライス肉片の折畳み装置
は、スライス肉片20の受取り時に折曲げ具とコンベア
の搬送面(コンベアベルト12aの上面)とに跨がるよ
うに載せられるスライス肉片の前後幅が長い場合や、折
曲げ線をスライス肉片の中心線よりもコンベア側へ偏ら
せた状態で折り畳む場合でも、折曲げ具側に載せられる
スライス肉片の端部のうち該折曲げ具からはみ出す部分
が補助受け具によって支持されコンベア上に垂れ下がら
ないので、反対側の端部がコンベア面から浮き上がった
りせず、うまく折り畳むことができる。
【0043】図示例の装置では、補助受け具73が棒状
の枠材400に複数のアーム401,…を櫛歯状に取り
付けたものとなっており、載せられるスライス肉片との
接触面積が少ないので付着しにくく、また、該櫛歯状の
アーム列の先端部が回転ロータ70の外周面に臨んでい
るので、くず肉等がロータ70に絡みついても、これら
櫛歯状のアームがこれを剥ぎ取るスクレーパの働きをな
し、正常な動作を維持することができる。
【0044】なお、上記図示例の装置では、細い針状の
折曲げ案内棒71、押圧具72等を併用して折り畳んだ
が、場合によっては、このような部材を用いなくてもう
まく折り畳むことができる。また、図示例の装置では、
スライス肉片の受取り時に折曲げ具とコンベアとを接近
させる接近装置が設けられているが、この種の装置を設
けない場合もある。さらに、折曲げ具としては、図示例
のような前後進する回転ロータを使用するものに限ら
ず、揺動して折り曲げる方式のもの等であってもよい。
【0045】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にかかるスライス肉片の折畳み装置は、コンベアと、該
コンベアの上方に設けられたスライス肉片の折曲げ具と
を備え、前記コンベアと折曲げ具の上に跨がるように供
給されたスライス肉片を折曲げ具が移動して折り曲げる
スライス肉片の折畳み装置において、前記スライス肉片
の折曲げ具側に載せられた端部のうち該折曲げ具から突
出する部分を支持する補助受け具を前記折曲げ具に隣接
してコンベアの上方に設けたので、前後幅の長いスライ
ス肉片を折り曲げる場合等、折曲げ具側の端部が該折曲
げ具からはみ出す場合でも、その部分が補助受け具によ
って受け止められる結果、垂れ下がったりしなくなり、
折曲げ具の移動によりスライス肉片を美麗に折畳んで並
べることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1例の全体を表す側面図である。
【図2】要部の拡大正面図である。
【図3】要部の拡大側面図である。
【図4】要部の正面図である。
【図5】要部の平面図である。
【図6】要部の拡大説明図である。
【図7】要部の動作を表す側面図である。
【図8】異なる実施例の動作を表す側面図である。
【図9】その正面図である。
【図10】その平面図である。
【図11】スライス肉片の平面図である。
【図12】その折曲げ状態の側面図である。
【図13】動作の説明図である。
【図14】動作の説明図である。
【図15】動作の説明図である。
【図16】動作の説明図である。
【図17】動作の説明図である。
【図18】動作の説明図である。
【図19】動作の説明図である。
【図20】動作の説明図である。
【符号の説明】
1 機枠 2 ホルダ 3 揺動枠 6 押圧具 8 刃体 9 刃物駆動用モータ 10 加圧装置 11 受け板 12 刃物保持板 13 受取装置 14 はたき装置 20 スライス肉片 21 コンベア 22 刃物駆動用ドラム 25 ブロック肉 70 回転ロータ 71 折曲げ案内棒 72 押圧具 73 補助受け具 300 接近装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 始 愛媛県松山市東垣生町980番地5 株式会 社日本キャリア工業内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スライス肉片を載せて搬送するコンベア
    と、該コンベアの上方に設けられたスライス肉片の折曲
    げ具とを備え、前記コンベアと折曲げ具の上に跨がるよ
    うに供給されたスライス肉片を折曲げ具が移動して折り
    曲げるスライス肉片の折畳み装置において、前記スライ
    ス肉片の折曲げ具側に載せられた端部のうち該折曲げ具
    から突出する部分を支持する補助受け具を前記折曲げ具
    に隣接してコンベアの上方に設けたことを特徴とするス
    ライス肉片の折畳み装置。
  2. 【請求項2】 補助受け具のスライス肉片載置部が櫛歯
    状に形成されている請求項1に記載のスライス肉片の折
    畳み装置。
JP23250996A 1996-08-13 1996-08-13 スライス肉片の折畳み装置 Pending JPH1056951A (ja)

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