JPH1056952A - スライス肉片の折畳み装置 - Google Patents

スライス肉片の折畳み装置

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JPH1056952A
JPH1056952A JP23850796A JP23850796A JPH1056952A JP H1056952 A JPH1056952 A JP H1056952A JP 23850796 A JP23850796 A JP 23850796A JP 23850796 A JP23850796 A JP 23850796A JP H1056952 A JPH1056952 A JP H1056952A
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conveyor
folding
sliced meat
tool
meat
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JP23850796A
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English (en)
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Hitoshi Nakano
整 仲野
Noriaki Hashimoto
憲章 橋本
Hideaki Onishi
秀明 大西
Hajime Matsumoto
始 松本
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NIPPON KIYARIA KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スライスされた薄くて柔らかい肉片を二つに
美麗に折り畳むことのできる折畳み装置を提供する。 【解決手段】 スライス肉片を載せて搬送するコンベア
と、該搬送コンベアの上方に設けられたスライス肉片の
折曲げ具とを備え、前記搬送コンベアと折曲げ具の上に
跨がるように供給されたスライス肉片を折曲げ具が移動
して折り曲げるスライス肉片の折畳み装置において、前
記スライス肉片の折曲げ具として、前記搬送コンベアと
は独立に走行可能なベルトを備えたベルトコンベア式折
曲げ具を、前記搬送コンベアに沿って前後に移動可能に
設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、牛肉、豚肉等を薄
切りしたスライス肉片を二つに折畳むための折畳み装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】食肉をスライスしたスライス肉片を所定
方向に搬送しつつ折畳む装置が種々開発されている(例
えば、実公昭57−48382号、特公平3−6621
2号、特公平6−31124号公報参照)。このうち、
実公昭57−48382号公報に記載されているもの
は、スライス肉片を搬送するコンベアの下側(裏側)か
ら折畳み用バーがコンベアに設けられた走行方向の隙間
を通って起ち上り、コンベア上の肉片を持ち上げて走行
方向へ折畳んだのち、再度コンベアの下側に隠れるよう
になっている。しかしながら、この装置は、折畳み用バ
ーがコンベアの隙間を通って出没する構造であるから、
構造的に複雑となり、メインテナンスや清掃等の面で問
題があった。
【0003】一方、特公平3−66212号に記載され
ているものは、コンベアの上側に該コンベアの搬送方向
と直行する回転軸を設け、該回転軸の外周面一側に設け
た折り返し片をほぼ180度回動させることにより、該
折り返し片上に掛けられた肉片を折り返すものである。
さらに、特公平6−31124号公報に記載されている
ものは、前記特公平3−66212号に記載されている
折り返し片の肉片載置面に多数の凹凸を設けたもので、
折畳み動作は前記のものと同様である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】2〜3mmの厚さに薄
く切断された摂氏−2度乃至5度のスライス肉片は、柔
らかくて粘着力が強いうえ、破れ易い。そのため、従来
の装置では、厚く切断したスライス肉片や、加工したス
ライス肉片は二つに折畳むことができたが、薄くて柔ら
かいスライス肉片の二つ折りは至難であった。そこで、
生肉状態の薄いスライス肉片の折畳みを可能とする装置
として、搬送コンベアの上方に折曲げ具であるロータを
設け、これらコンベアとロータの上に跨がるようにスラ
イス肉片を供給して、ロータを転動させながらコンベア
の肉片上にロータ側の肉片を重ね合わせ、該重ね合わさ
れた肉片をロータの下側を通して送り出す装置が開発さ
れている(特願平8−134253号、特願平8−13
4254号)。
【0005】スライス肉片は、その前後幅のほぼ中心あ
たりを折曲げ中心として折り畳むことが多いが、豚肉の
ロースなどでは、脂身の分布位置によって折曲げ位置を
偏らせる場合が多い。すなわち、スライス肉片の中央付
近に脂身が分布している場合は、これを避けて赤身のと
ころに折曲げ線をずらしている。これは、脂身は赤身に
比べて固くて割れ易いので、脂身のところで折り曲げる
と、折曲げ部分が見苦しくなり、トレイに盛り付けた時
に商品価値が下がるからである。
【0006】この場合、上記コンベアの上方に折曲げ具
であるロータを設けた折畳み装置では、前後幅の長い方
が折曲げ具側となると、スライス肉片の端部が該折曲げ
具から垂れ下がり、うまく折曲げができないという問題
があった。また、折り曲げ線をずらさない場合でも、ス
ライス肉片の前後幅が長い場合や、スライス肉片の受取
り時に折曲げ具側に偏ってしまうと同様な現象が起こっ
ていた。
【0007】これを避けるため、折曲げ具からはみ出し
たスライス肉片を受ける補助受け具を折曲げ具に隣接し
て設けたものが開発されたが、この装置にも次に述べる
ような問題点があった。すなわち、上記補助受け具に打
ち掛けられたスライス肉片が大きい場合、折曲げ具が転
がる方向に回転しながら移動する際に、スライス肉片と
補助受け具との間の付着面積が大きくなり、その分スラ
イス肉片が剥れて移動する際抵抗が大きくなる結果、ス
ライス肉片が柔らかく、また薄いものでは、伸びたり変
形したり、極端な時には破れてしまうことがある。
【0008】また、ブロック肉をスライスする薄切り装
置から供給されてくるスライス肉片には、切断の際発生
するくず肉(コマ切れ状等)が付着して同時に補助受け
具上に載せられ、これが次第に堆積して正常な作業が損
なわれるという問題もある。その上、稀にはスライス肉
片の一端が紐状になったものが供給されてくる場合があ
り、これがロータ式折曲げ具に巻き付いてしまうという
問題もあった。本発明は、上記ロータ式折曲げ具を備え
た折畳み装置の問題点を解決することを課題としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次のような構成を採用した。すなわち、本
発明にかかるスライス肉片の折畳み装置は、スライス肉
片を載せて搬送するコンベアと、該コンベアの上方に設
けられたスライス肉片の折曲げ具とを備え、前記コンベ
アと折曲げ具の上に跨がるように供給されたスライス肉
片を折曲げ具が移動して折り曲げるスライス肉片の折畳
み装置において、前記スライス肉片の折曲げ具として、
前記搬送コンベアとは独立に走行可能なベルトを備えた
ベルトコンベア式折曲げ具を、前記搬送コンベアに沿っ
て前後に移動可能に設けたことを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ具体的に説明する。このスライス肉
片の折畳み装置Mは、−2〜5℃のブロック肉を2〜3
mmにスライスする薄切り装置Sに組み合わせて使用さ
れる。この薄切り装置Sは、機枠1を備え、筒状のホル
ダ2を保持する揺動枠3が該機枠の上部に設けた軸3a
によって前後(図1における左右方向)に揺動自在に支
持されている。4は前記揺動枠3を揺動させるクランク
装置であって、これが軸4a回りに回転することによ
り、前記揺動枠3とホルダ2とが一体となって所定範囲
で揺動する。
【0011】ホルダ2は、奥側の壁面2aが平面視凹状
に形成された上下に長い筒状体として形成されている。
奥側の壁面2aは、幅調節装置5によって図1の左右方
向に移動させることが可能となっている。そして、前記
奥側の壁面2aに対向する面が平面視凹面6aとして形
成された押圧具6が、ホルダ2に取り付けられたエアシ
リンダ10のロッドに取り付けられている。
【0012】上記エアシリンダ10は、押圧具6の加圧
駆動装置であり、これを伸縮させることにより押圧具6
が前後に移動する。なお、1台の揺動枠3に取り付ける
ホルダ2の数は、図示例では2台であり(図2参照)、
同時に2枚ずつスライスすることができるようになって
いるが、ホルダを1台だけ取り付けてもよく、3台以上
取り付けてもよい。このスライス装置は、後述の如く帯
状刃体を用いるので、複数のホルダを並設して同時に切
断することができる。
【0013】ホルダ2の側壁2d,2dの下端部は、側
面視において下に凸な円弧状に形成されている。この円
弧状曲線の曲率半径は、ホルダ2の揺動半径と近似して
いる。そして、このホルダ下端部の曲線に沿うように上
に凹な曲面の受け板11が該ホルダの下端部との間に所
定の間隔tをおいて設けられている。この受け板11の
高さ(ホルダ下端部との間隔)を調節することにより、
切断されるスライス片の肉厚を調節することができる。
【0014】ホルダ2の前側には切断用の刃体8が設け
られている。この刃体8は環状に繋ぎ合わされた帯状の
刃体で、図2に示すように、機枠1の一方の側部に設け
られた駆動用モータ9の回転軸に取り付けられている駆
動ドラム22と、機枠の反対側の側部に設けられた従動
ドラム23との間に張架され、駆動用モータ9の回転に
よって所定の速度で一定方向に循環走行するようになっ
ている。帯状の刃体8の一方の側縁部には、全周にわた
って断面楔状の尖った刃先が形成されている。
【0015】前記ホルダ2がその前向きの揺動行程でこ
の刃体8の位置を通過する時に、該ホルダの下側に突出
したブロック肉が該刃体によってスライスされるのであ
る。なお、刃体8は、少なくとも切り上がり部(図1に
おけるZ部)では、ホルダ2の下端部と実質的に接触
し、該ホルダ下端部との間の剪断効果により、繊維等を
切り離すようになっている。
【0016】前記刃体8は、ホルダ2下端部付近の切断
位置では、刃物保持板12の端縁部に設けた溝に摺動自
在に嵌合した状態で案内される。このため、薄肉の帯状
刃体を用いても該刃体8が振れることなく、正確な切断
を行うことができる。この刃物保持板12の上面は、前
記受け板の場合と同様に、ホルダ2の揺動半径と近似し
た曲率半径の凹状曲面として形成されており、ホルダ2
は、該刃物保持板の直上部をその上面に沿って揺動す
る。
【0017】前記刃体8の下側には、表面に多数の針状
突起26,…を備えた複数の突起付き搬送帯(搬送体)
13a,…を有する受取装置13が設けられている。こ
の受取装置13の搬送帯13a,…は、互いに等しい間
隔をおいて平行に設けられ、それぞれが、上下のローラ
30,31に巻き掛けられている。
【0018】支持フレーム27には駆動装置取り付け部
材15aが固着されており、これに受取装置用駆動装置
(図示例ではモータ)15が取り付けられている。この
モータ15のプーリ(またはスプロケット)と前記ロー
ラ31を固着したローラ軸14cの軸端に取り付けたプ
ーリ(またはスプロケット)との間にベルト(またはチ
ェーン)がかけられている。このモータ15の回転によ
り、複数の突起付き搬送帯13a,…が同時に矢印方向
に循環移動する。なお、搬送帯13a,…は、スライス
片を下向きに搬送する搬送体であるが、このような搬送
帯の代わりに、外周部に突起を植付けた回転ドラム等の
搬送体を用いることもできる。
【0019】前記受取装置13の突起付き搬送帯13
a,…の内側には、取り外し装置(はたき装置)14が
設けられている。はたき装置14は、前記突起付き搬送
帯13a,…の間隔部を通って内外に揺動する複数のは
たき棒14a,…を備え、該はたき棒の基部は、ローラ
軸14cに遊嵌された取付具に固着され、櫛歯状に構成
されている。前記取付具には半径方向に突出するアーム
14dが一体に設けられ、これにエアシリンダ16のロ
ッド先端部に取り付けた連結具がピンで取り付けられて
いる。エアシリンダ16は、はたき装置駆動用手段であ
り、その伸縮によって前記取付具が正逆回動し、これに
取り付けられている前記はたき棒14a…が突起付き搬
送帯13a,…の間隔部を通って内外に揺動する。
【0020】前記受取装置13の下側には、折畳み装置
Mが設置されている。この折畳み装置Mは、ベルト式の
搬送コンベア21と、該コンベアの上側に設けたベルト
コンベア式折曲げ具70および折曲げ案内棒71を備え
ている。
【0021】搬送コンベア21のフレーム75には、支
持フレーム250がガイドレール251,251に沿っ
てスライド可能に取り付けられている。支持フレーム2
50には、可動フレーム80がガイドレール81,81
によってスライド可能に支持されている。一方、メイン
フレーム75に設けた前後のブラケット76,76にね
じ棒79が前記コンベア21と平行に差し渡されてお
り、このねじ棒79に前記可動フレーム80のナット部
材79aが螺合している。ねじ棒79の端部には自在継
手82を介して前後位置調節ハンドル85が取り付けら
れている。このハンドル85を回せば、その回転方向に
応じて可動フレーム80が前後に移動する。
【0022】前記可動フレーム80には、コンベア21
の搬送面よりも上方へ突出するブラケット87が設けら
れている。そして、このブラケット87に、歯列90a
の切られたラック部材90が支持されている。
【0023】前記可動フレーム80の上部には、支持部
材93がガイドレール87aによって前後に移動可能に
取り付けられている。また、この支持部材93には、前
記ブラケット87に取り付けられたエアシリンダ95の
ロッド95aが連結されており、該シリンダ95の伸縮
により、支持部材93がガイドレール87aに沿って前
後に移動するようになっている。
【0024】支持部材93には回転軸70aが支承され
ている。この回転軸70aの外側の端部には、前記ラッ
ク部材90の歯列90aに噛み合うピニオン98が取り
付けられている。このため、支持部材93がシリンダの
ロッド95aで押引きされると、回転軸70aが転がる
方向に回転しながら前後に移動する。
【0025】前記回転軸70aには、フランジ70b,
70bが取り付けられ、これにドラム70gが固着され
ている。このドラムの前進側には、回転軸70aと平行
な軸70dが設けられている。この軸(ローラ)70d
の両端部は、前記回転軸70aに空転可能に取り付けら
れた長さ調節可能なターンバックル式支持棒78と、前
記支持部材93に長さ調節可能に取り付けられた支持リ
ンク79によって回転自在に支持されている。79aは
支持リンク79の長さ調節用のボルト、79b,79b
は長穴に挿通されたリンク固定用のボルトである。
【0026】上記ドラム70gと軸70dには、コンベ
アベルト72が巻き掛けられている。このコンベアベル
ト72の表面には、微細な突起72a,…が多数設けら
れており、その上に載せられたスライス肉片が付着しに
くくなっているが、場合によってはこのような突起を設
けなくてもよい。このコンベアベルト72は、回転軸7
0aの回転により往復移動する。また、コンベアベルト
72とドラム70gとの間でスリップが生じないよう
に、該コンベアベルトをドラム70gの外周に押し付け
る押圧具73が設けられている。すなわち、ドラム70
gの外周部に凹部70hが設けられており、支持アーム
70k,70kに支持された押圧具73が、コンベアベ
ルト72を挟んでこの凹部70hに嵌合している。この
ため、コンベアベルト72とドラム70gとが固定さ
れ、ドラムの回転とともにコンベアベルト72が確実に
移動する。
【0027】前記可動フレーム80には、支持フレーム
100が設けられている。この支持フレーム100には
L字状の屈曲部が設けられており、この部分にモータ1
05が取り付けられている。モータ105は、折曲げ案
内棒71を回動させる回動手段であり、その回転軸に直
角方向に延びるアーム106が取り付けられている。こ
のアーム106には、折曲げ案内棒71をその軸方向に
前進、後退させるエアシリンダ107が取り付けられて
いる。
【0028】また、前記搬送コンベア21のコンベアベ
ルト21aの下側には、スライス肉片の受取り時にコン
ベアと折曲げ具とを接近させる接近装置として、コンベ
アベルト21aを前記折曲げ具70に向かって局部的に
押し上げる押上げ装置300が設けられている。すなわ
ち、前記支持フレーム250に設けた回動メタル30
1,301に支承された回動軸302にアーム303,
303が固着され、その先端部に円筒状の押上具305
が取り付けられている。
【0029】一方、前記回動軸302の中間部に突出さ
せた揺動アーム307には、前記回動軸の正逆回転によ
り押上具305を矢印P方向に揺動させるシリンダ30
4が設けられている。このシリンダ304が伸長する
と、押上具305が上動してコンベアベルト21aを押
し上げ(図7の鎖線で示す)、前記回転ロータ70と該
コンベアベルトとの間隔が狭くなる。逆に、シリンダ3
04が収縮すると、押上具305が下動してコンベアベ
ルト21aが通常の搬送レベルとなり、回転ロータとの
間に折り畳まれたスライス肉片が通過するに十分な間隔
が生じる。なお、このシリンダ304は、前記はたき装
置14の作動信号によって伸長する。308は、この押
上げ装置(接近装置)300とコンベアフレームとの相
対位置関係を調節するための調節螺子である。
【0030】つぎに、上記ブロック肉の薄切り装置Sと
スライス肉片の折り畳み装置Mの動作について説明す
る。まず、薄切り装置Sの受け板11の高さを所望のス
ライス肉片の厚みとなるよう調節し、筒状のホルダ2内
にブロック肉25を入れる。この状態で各シリンダ、モ
ータ等の駆動手段を作動させると、ブロック肉25がそ
の下端部から順に薄く切断され、スライス肉片20が得
られる。上記シリンダ、モータ等の動作は、図示を省略
した制御装置によって制御される。
【0031】上記切断は、具体的にはつぎのような手順
で行われる。まず、ホルダ2が刃体8から後退した状態
でエアシリンダ10が収縮し、押圧具6によるブロック
肉25外周部への押圧が緩められる。すると、ブロック
肉25が自重で受け板11上に落下し、該受け板によっ
て位置決めされる。しかるのち、シリンダ10が再度伸
長して、押圧具6がブロック肉の外周面を押圧する。こ
れによりブロック肉25がホルダの他の壁面と押圧具6
との間で殆ど隙間なく締め付けられるとともに、肉塊が
幾分固化し肉自体の剛性が向上する。ブロック肉25
は、柔らかい生肉状態であるから変形し易く、ホルダ2
と押圧具6との間で殆ど隙間なく締め付けることができ
るのである。
【0032】この状態でホルダが前進すると、モータ9
によって循環走行している帯状の刃体8によって切断が
行われる。この時、切断によって垂れ下がった肉片は、
受取装置13の突起付き搬送帯13a,…の突起26,
…に突き刺されて該搬送帯13a,…の移動とともに下
方へ引き離される。このため、刃体8等への肉片の付着
が防止される。また、刃体8は、ホルダ2の側壁下端面
と殆ど接触する状態で該下端面に沿って相対移動するた
め、切断部における肉の変形や逃げ等が生じない。さら
に、切り上がり部(Z)では、刃体8がホルダ下端部
(特に内部側エッジ部)と実質的に接触し、鋏効果によ
り切り離しが行なわれるので、肉に繊維や脂身等があっ
てもうまく切り離される。
【0033】ホルダ2が十分に前進して、切断が完了す
ると、ホルダ2は再度後退し、押圧具6が緩められてブ
ロック肉25が同寸法だけ受け板11上に繰り出され
る。切り離されたスライス肉片20は受取装置13の搬
送帯13a,…によって取り出し装置のコンベア21の
直上部まで運ばれる。すると、はたき装置14が作動
し、搬送帯13a,…の間隔部から突出したはたき棒1
4a,…がスライス肉片20を取り出し用搬送帯(搬送
コンベアベルト)21aと折り曲げ具70上にはたき落
とすのである。
【0034】この時、折畳み装置Mの折曲げ案内棒71
は、図9に示すように、コンベア21の搬送面の側端部
へ退避して上方に支持されており、ロータ70がコンベ
アベルト21aよりも上方でその前後移動範囲の前端部
付近に位置した待機状態となっている。また、前記はた
き装置14の作動信号を受けてシリンダ304が伸長
し、押上具305がコンベアベルト21aを押し上げた
状態となっている。
【0035】前記コンベア式折曲げ具70は、搬送コン
ベア21の搬送面よりも若干高い位置に保持されている
が、前記の通り押上具305がコンベアベルト21aを
押し上げているので、該コンベアベルト上面(搬送面)
は折曲げ具70に接近しており、上記はたき装置14に
よってはたき落とされた肉片20は、搬送方向前端部が
折曲げ具70のコンベアベルト上に打ち掛けられ、後端
部は搬送コンベア21上に載った状態、すなわち、折曲
げ具70と搬送コンベア21上に跨がった状態となる。
搬送コンベア21は間欠的に移動するもので、この状態
では停止している。
【0036】つぎに、図10に示すように、シリンダ1
07が伸長し、折曲げ案内棒71が上方位置のまま搬送
コンベア21上に進出する。そして、図11に示すよう
に、モータ105の所定量の回転により、折曲げ案内棒
71が後方下側に回動し、スライス肉片20の後端部付
近を搬送コンベア上に押さえ付ける。
【0037】次いで、折曲げ具70のコンベアベルト7
2が走行移動しながら搬送方向後向きに移動し(支持部
材93がロッド95aで押されて後方に移動すると、ラ
ック90aとピニオン98の咬合で回転軸70aが回転
し、コンベアベルト72が移動する)、その上に打ち掛
けられていた肉片の前端部を折曲げ案内棒71で押さえ
付けられている肉片の後端部上に重ね合わせて、さらに
後方へ移動する(図12参照)。
【0038】然る後、図13に示すように、折曲げ案内
棒71が肉片から引き抜かれてコンベア搬送面の側部へ
引っ込み、その後、折曲げ具70が前向きに移動(コン
ベアベルト72も移動する)して待機位置に復帰すると
共に、押上具305が下動してコンベアベルト21aを
通常の搬送レベルに復帰させ、搬送コンベア21が所定
量移動(矢印K方向)する。この移動により、折畳まれ
た肉片20が折曲げ具70の下を通って1ピッチ分だけ
前向きに送られる。さらに、案内棒71が上向きに回動
し、図14に示すように、再度待機状態となる。
【0039】以下、同様な動作が繰り返され、図15に
示すように、折曲げ部20aが前側に位置し、端部20
b,20cが後側に位置した状態で、順次重ね合わされ
た状態で、スライス肉片20,…が搬送コンベア21上
を運ばれて行く。折曲げ部が上になり、凹凸のある端部
が下側になるので、見栄え良く並べられる。なお、コン
ベア21の進行方向を逆向きにすれば、折り曲げ部を下
側に、端部を上側にして並べることもできる。
【0040】このスライス肉片の折畳み装置は、スライ
ス肉片20が搬送コンベア21と折曲げ具70のコンベ
アベルト72上に跨がって供給され、案内棒71によっ
て位置決めされると、折畳み動作に入って、ドラム70
gが転がる方向に移動する。そして、コンベアベルト7
2上に載せられたスライス肉片20は、折曲げ具70全
体の移動とコンベアベルト72の走行移動により、無理
なく折り畳まれるのである。
【0041】図16は、上記と異なるシャトルコンベア
式の折曲げ具の例を表すもので、前記と同様な部材には
同一記号を付している。この折曲げ具70’では、ドラ
ム500とローラ501に掛けられたコンベアベルト7
2の中間部が二つのローラ503,504に巻き掛けら
れている。一方のローラ503はエアシリンダ505に
よって前後に移動可能であり、他方のローラ504はス
プリング507によって前記ローラ503を引き戻す方
向に付勢されている。この折曲げ具70’は、ドラム5
00が回転しコンベアベルト72を走行させるが前後に
は移動せず、先端部のローラ503が前後に移動するも
ので、この移動によってコンベアベルト72が走行しな
がら移動する。この折曲げ具70’の場合は、折曲げ具
全体が移動するわけではないが、折曲げ具の先端部が搬
送コンベア21に沿って移動しつつ、該折曲げ具のコン
ベアベルト72が走行しながら移動するので、前記折曲
げ具70と同様にうまくスライス肉片を折り畳むことが
できるのである。
【0042】なお、上記図示例の装置では、細い針状の
折曲げ案内棒71を併用して折り畳んだが、場合によっ
ては、このような部材を用いなくてもうまく折り畳むこ
とができる。また、図示例の装置では、スライス肉片の
受取り時に折曲げ具とコンベアとを接近させる接近装置
が設けられているが、この種の装置を設けない場合もあ
る。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にかかるスライス肉片の折畳み装置は、搬送コンベアと
協同してスライス肉片を折り畳む折曲げ具がベルトコン
ベア式であり、折畳み動作時にスライス肉片を載せたコ
ンベアベルト自身が移動するので、スライス肉片に無理
な力がかからず、柔らかく薄い肉片でも伸ばされて変形
したり破れたりすることがない。また、紐状の肉片でも
折畳み時に巻き付くことがない。さらに、折曲げ具上に
放出されてくる屑肉等も、コンベアベルト72が移動し
て搬送コンベア上に落下させるので、折曲げ具上に溜る
ことがなく、正常な作動状態を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1例の全体を表す側面図である。
【図2】要部の拡大正面図である。
【図3】要部の平面図である。
【図4】要部の正面図である。
【図5】要部の拡大正面図である。
【図6】要部の側面図である。
【図7】要部の側面図である。
【図8】動作を表す側面図である。
【図9】動作の説明図である。
【図10】動作の説明図である。
【図11】動作の説明図である。
【図12】動作の説明図である。
【図13】動作の説明図である。
【図14】動作の説明図である。
【図15】異なる実施例の構成説明図である。
【符号の説明】
1 機枠 2 ホルダ 3 揺動枠 6 押圧具 8 刃体 9 刃物駆動用モータ 10 加圧装置 11 受け板 12 刃物保持板 13 受取装置 14 はたき装置 20 スライス肉片 21 コンベア 22 刃物駆動用ドラム 25 ブロック肉 70 折曲げ具 71 折曲げ案内棒 72 コンベアベルト
【手続補正書】
【提出日】平成8年10月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1例の全体を表す側面図である。
【図2】要部の拡大正面図である。
【図3】要部の平面図である。
【図4】要部の正面図である。
【図5】要部の拡大正面図である。
【図6】要部の側面図である。
【図7】要部の側面図である。
【図8】動作を表す側面図である。
【図9】動作の説明図である。
【図10】動作の説明図である。
【図11】動作の説明図である。
【図12】動作の説明図である。
【図13】動作の説明図である。
【図14】動作の説明図である。
【図15】折畳まれたスライス肉片の説明図である。
【図16】異なる実施例の構成説明図である。
【符号の説明】 1 機枠 2 ホルダ 3 揺動枠 6 押圧具 8 刃体 9 刃物駆動用モータ 10 加圧装置 11 受け板 12 刃物保持板 13 受取装置 14 はたき装置 20 スライス肉片 21 コンベア 22 刃物駆動用ドラム 25 ブロック肉 70,70′折曲げ具 71 折曲げ案内棒 72 コンベアベルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 始 愛媛県松山市東垣生町980番地5 株式会 社日本キャリア工業内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スライス肉片を載せて搬送するコンベア
    と、該搬送コンベアの上方に設けられたスライス肉片の
    折曲げ具とを備え、前記搬送コンベアと折曲げ具の上に
    跨がるように供給されたスライス肉片を折曲げ具が移動
    して折り曲げるスライス肉片の折畳み装置において、前
    記スライス肉片の折曲げ具として、前記搬送コンベアと
    は独立に走行可能なベルトを備えたベルトコンベア式折
    曲げ具を、前記搬送コンベアに沿って前後に移動可能に
    設けたことを特徴とするスライス肉片の折畳み装置。
JP23850796A 1996-08-20 1996-08-20 スライス肉片の折畳み装置 Pending JPH1056952A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012193043A (ja) * 2011-03-17 2012-10-11 Nihon Career Ind Co Ltd ミンチの分割装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012193043A (ja) * 2011-03-17 2012-10-11 Nihon Career Ind Co Ltd ミンチの分割装置

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