JP3074304B2 - ブロック肉の薄切り方法及びその装置 - Google Patents

ブロック肉の薄切り方法及びその装置

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JP3074304B2 JP08114269A JP11426996A JP3074304B2 JP 3074304 B2 JP3074304 B2 JP 3074304B2 JP 08114269 A JP08114269 A JP 08114269A JP 11426996 A JP11426996 A JP 11426996A JP 3074304 B2 JP3074304 B2 JP 3074304B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、牛肉、豚肉等のブ
ロック肉を冷凍しない生の状態でスライスすることので
きるブロック肉の薄切り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】豚肉等のブロック肉をスライスする装置
としては、種々のものが開発されている(例えば、実開
昭56−160793号、実開昭56−160794
号、特開昭50−69271号、特開平4−42152
号、特開平6−246682号公報参照)。これらの他
にも種々のスライス装置が実用されているが、従来この
種のスライス装置を用いてブロック肉をスライスする場
合は、該ブロック肉を冷凍した固い状態で回転丸刃を用
いてスライスするのが一般的であった。これは、ブロッ
ク肉が冷凍されていない、いわゆる生肉(マイナス1度
C以上)の状態では、肉自体が柔らか過ぎて切断中に変
形して逃げが生じ、均一な切断が行なわれず、しかも肉
に含まれる繊維がうまく切り離されないという問題があ
るからである。また、切断されたとしても切り離された
薄肉が刃体に付着したり、飛散したりするという問題が
ある。
【0003】しゃぶしゃぶ用の肉片を切り出す装置で、
生肉塊の外面を左右から挟圧し、上からローラで押えて
スライスするものもある。このような装置を用いると、
柔らかい生肉状態の肉を一応スライスすることができる
が、肉片の飛散が多く、屑肉の発生量が多いため、歩留
が低いという問題があった。
【0004】したがって、ブロック肉をスライスする場
合は、上記の如く冷凍した固い状態でスライスしていた
が、冷凍した肉をスライスすると、常温近くになった時
に血の色をしたドリップが沁み出してトレイを汚すた
め、見栄えが悪く、商品価値が低下すると共に、味覚も
変化するという問題があった。また、ブロック肉をスラ
イスするためにわざわざ冷凍固化しなければならないの
は、余計な手間と設備と時間がかかることになるので、
不経済であるという問題もある。このため、冷凍しない
柔らかい生肉の状態でブロック肉を能率的にスライスす
ることのできる装置に対する要望が強かった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、生
肉状態のブロック肉を均一かつ能率的にスライスするこ
とができ、しかも肉の繊維等もうまく切り離すことので
きるスライス方法とその装置を提供することを課題とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次のような構成を採用した。すなわち、本
発明にかかるブロック肉の薄切り方法は、縦向き筒状の
ブロック肉ホルダの内部に、下端部が該ホルダから突出
するようにブロック肉を入れ、該ホルダ内で移動する押
圧具でブロック肉をホルダの曲面状内壁面に押圧密着さ
せた状態に保持して、該ホルダの下端部に設けた帯状刃
体を、少なくとも切り上がり部で該ホルダの下端部に接
触するようにホルダに対し相対移動させてブロック肉の
突出部を切断することを特徴としている。
【0007】また、本発明にかかるブロック肉の薄切り
装置は、ブロック肉を収容保持し所定の範囲を前後に往
復移動する筒状のホルダと、該ホルダの開口端部に臨ま
せて設けられ前記ホルダの移動により該ホルダの開口端
部から突出したブロック肉端部を薄く切断する刃体とを
備え、前記刃体は少なくとも切り上がり部で前記ホルダ
の開口端部に接触するように設けられるとともに、前記
ホルダの周壁の一部は、内外方向に移動可能で、切断時
に内側に向かって移動してブロック肉の外周面を他の壁
面との間で押圧固定する押圧具として構成されているこ
とを特徴としている。この場合、上記ホルダは、上部に
設けた支点を中心として前後に揺動するように構成し、
その下端開口部に臨ませて刃体を配置しておくのが好ま
しい。
【0008】筒状ホルダ内に収容されたブロック肉が、
切断時に外周部から押圧され、切断中に逃げないように
保持されるので、冷凍固化しない生肉の状態でも変形に
よる逃げ等が生じず、良好にスライスすることができ
る。前記押圧具のブロック肉外周面に当接する押圧面
は、異形断面を持つブロック肉の外周部を中央部に向け
て押し固める力が作用するように、ブロック肉外周面に
向かって凹状面として形成しておくのが好ましい。
【0009】また、前記ホルダを上部に設けた支点を中
心として前後に揺動するように設けるとともに、その下
端外形線を下に凸な円弧状に形成し、前記刃体がこの曲
線に沿って相対移動するようにしておくと、ブロック肉
が切断線に沿って該切断線の近傍までしっかりと保持さ
れることになるので、均一な厚さの切断を行うことがで
きる。
【0010】1回の切断が完了すると、次回の切断のた
めにブロック肉を開口部側へ送り、ホルダ開口部から所
定量(スライス片の肉厚相当分)だけ突出させる必要が
あるが、このためには、ホルダの開口部付近に所定間隔
をおいて受け板を設けておき、切断が終了した時に前記
押圧具を緩めてブロック肉を移動させ、前記受け板に当
接させて位置決めしたのち、再度押圧具で固定するよう
にすればよい。ホルダの下端部で切断を行う場合は、受
け板を刃体から離れた位置でホルダの直下部に間隔をお
いて配置しておき、ブロック肉を自重で当該受け板上に
降下させればよい。
【0011】また、刃体の直下部に、ブロック肉から切
り離されたスライス片を突起で突き刺して保持し下向き
に移動する突起付き搬送体を有する受取装置を設けてお
くのが好ましい。このような受取装置を設けておけば、
切り離されるスライス片を、その切り目が開く方向に該
搬送体が引っ張ることになるので、切り離しが良好に行
われるとともに、切り上がり部でスライス片の端が刃体
その他に付着することがなく、その位置が乱れない。こ
のため、薄いスライス片を拡げた状態で、乱れなく取り
出すことができる
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の態様につい
て図面を参照しつつ具体的に説明する。このブロック肉
の薄切り装置Sは、機枠1を備え、筒状のホルダ2を保
持する揺動枠3が該機枠の上部に設けた軸5によって前
後(図1における左右方向)に揺動自在に支持されてい
る。
【0013】4は前記揺動枠3を揺動させるクランク装
置であって、これが軸4a回りに回転することにより、
前記揺動枠3とホルダ2とが一体となって所定範囲で揺
動する。
【0014】ホルダ2は、図3または図4に示すよう
に、奥側の壁面2aが平面視凹状に形成された上下に長
い筒状体として形成されている。そして、手前側の面2
bは若干厚肉の平面として形成され、その外面部にエア
シリンダ10が取り付けられている。また、該平面2b
の内側には、ホルダ2の中心部に向かう面が平面視凹面
6aとして形成された押圧具6が設けられている。この
押圧具6の中央部には前記エアシリンダ10のロッドが
取り付けられており、左右両側にはスライド軸受け2
c,2cによって支承されたガイド棒24,24が取り
付けられている。
【0015】上記エアシリンダ10は、押圧具6の加圧
駆動装置であり、これを伸縮させることにより押圧具6
が前後に移動する。なお、押圧具の凹面6aは、図3の
例では平面視三角状であり、図4の実施例では円弧状と
して形成されているが、この凹面の形状は、ホルダの大
きさやブロック肉の種類等に応じて最適なもの、すなわ
ち、切断中にブロック肉が逃げないように、外周部から
うまく締め付けることができるようなものを選べばよ
い。また、1台の揺動枠3に取り付けるホルダ2の数
は、図示例では2台であり(図2参照)、同時に2枚ず
つスライスすることができるようになっているが、ホル
ダを1台だけ取り付けてもよく、3台以上取り付けても
よい。このスライス装置は、後述の如く帯状刃体を用い
るので、複数のホルダを並設して同時に切断することが
できる。
【0016】ホルダ2の側壁2d,2dの下端部は、側
面視において下に凸な円弧状に形成されている(図7参
照)。この円弧状曲線の曲率半径は、ホルダ2の揺動半
径と近似している。そして、このホルダ下端部の曲線に
沿うように上に凹な曲面の受け板11が該ホルダの下端
部との間に所定の間隔tをおいて設けられている。この
受け板11の高さ(ホルダ下端部との間隔)を調節する
ことにより、切断されるスライス片の肉厚を調節するこ
とができる。
【0017】受け板11は、厚み調節用フレーム17に
取り付けられている。このフレーム17は、機枠1のレ
ール1a上にローラ27a,…を介して載置した支持フ
レーム27に揺動リンク18,18を介して取り付けら
れている。支持フレーム27は、機枠1の所定の位置に
着脱可能なロック装置(図示例では固定ピンP)によっ
て固定されるが、このロック装置を外して、支持フレー
ムを機枠1の外側(図1の矢印Y方向)にレール上を引
き出すことができるので、洗浄やメインテナンス等に便
利である。
【0018】19は、厚み調節手段としてのモータであ
り、図8に示すように、その回転軸に調節ねじ29が取
り付けられている。この調節ねじ29には、支持フレー
ム27に回動ピン28で回動自在に支持されたモータ枠
19aに摺動自在に係合したメネジ部材19bが螺着さ
れている。このメネジ部材19bはフレーム17に軸1
7a、横棒17bを介して連結されているため、前記モ
ータ19を作動させると、その調節ねじ29に螺合する
メネジ部材が該調節ねじの軸心方向に移動し、図7の実
線と鎖線で示すように、受け板11と調節用フレーム1
7が斜め上下に移動する。したがって、受け板11とホ
ルダ2との隙間を調節できる。
【0019】ホルダ2の前側には切断用の刃体8が設け
られている。この刃体8は環状に繋ぎ合わされた帯状の
刃体で、図2に示すように、機枠1の一方の側部に設け
られた駆動用モータ9の回転軸に取り付けられている駆
動ドラム22と、機枠の反対側の側部に設けられた従動
ドラム23との間に張架され、駆動用モータ9の回転に
よって所定の速度で一定方向に循環走行するようになっ
ている。帯状の刃体8の一方の側縁部には、全周にわた
って断面楔状の尖った刃先が形成されている。前記ホル
ダ2がその前向きの揺動行程でこの刃体8の位置を通過
する時に、該ホルダの下側に突出したブロック肉が該刃
体によってスライスされるのである。なお、刃体8は、
少なくとも切り上がり部(図1におけるZ部)では、ホ
ルダ2の下端部と実質的に接触し、該ホルダ下端部との
間の剪断効果により、繊維等を切り離すようになってい
る。刃体8を切り始めから切り上がりまでホルダ2の下
端部に接触させるようにしてもよいが、その場合は、刃
体が摩耗しやすいという問題がある。
【0020】前記刃体8は、ホルダ2下端部付近の切断
位置では、刃物保持板12の溝12aに摺動自在に嵌合
した状態で案内される。このため、薄肉の帯状刃体を用
いても該刃体8が振れることなく、正確な切断を行うこ
とができる。この刃物保持板12の上面は、前記受け板
の場合と同様に、ホルダ2の揺動半径と近似した曲率半
径の凹状曲面として形成されており、ホルダ2は、該刃
物保持板の直上部をその上面に沿って揺動する。
【0021】前記刃体8の下側には、表面に多数の針状
突起26,…を備えた複数の突起付き搬送帯13a,…
を有する受取装置13が設けられている。この受取装置
13の搬送帯13a,…は、互いに等しい間隔をおいて
平行に設けられ、それぞれが、図7に示すように、上下
のローラ30,31に巻き掛けられている。33は、こ
れらローラ30,31が取り付けられた受取フレームで
あり、前記厚み調節用フレーム17に固着されている。
このため、該受取フレーム33は、厚み調節用フレーム
17と一体となって上下に移動する。前記支持フレーム
27には駆動装置取り付け部材15aが固着されてお
り、これに受取装置用駆動装置(図示例ではモータ)1
5が取り付けられている。このモータ15のプーリ(ま
たはスプロケット)15bと前記ローラ31を固着した
ローラ軸14cの軸端に取り付けた(プーリまたはスプ
ロケット)14eとの間にベルト(またはチェーン)が
かけられている。このモータ15の回転により、複数の
突起付き搬送帯13a,…が同時に矢印方向に循環移動
する。なお、搬送帯13a,…は、スライス片を下向き
に搬送する搬送体であるが、このような搬送帯の代わり
に、外周部に突起を植付けた回転ドラム等の搬送体を用
いることもできる。
【0022】前記受取装置13の突起付き搬送帯13
a,…の内側には、取り外し装置(はたき装置)14が
設けられている。はたき装置14は、図2及び図7に示
すように、前記突起付き搬送帯13a,…の間隔部を通
って内外に揺動する複数のはたき棒14a,…を備え、
該はたき棒の基部は、ローラ軸14cに遊嵌された取付
具14bに固着され、櫛歯状に構成されている。前記取
付具14bには半径方向に突出するアーム14dが一体
に設けられ、これにエアシリンダ16のロッド先端部に
取り付けた連結具15eがピンで取り付けられている。
エアシリンダ16は、はたき装置駆動用手段であり、そ
の伸縮によって取付具14bが正逆回動し、これに取り
付けられている前記はたき棒14a…が突起付き搬送帯
13a,…の間隔部を通って内外に揺動する。
【0023】前記受取装置13の下側には、取り出し用
搬送装置21が設けられている。この搬送装置21とし
ては、通常のベルトコンベア等の循環移動式搬送装置を
利用することができる。
【0024】このブロック肉の薄切り装置Sの使用に際
しては、受け板11の高さを所望のスライス肉片の厚み
となるよう調節し、筒状のホルダ2内にブロック肉25
を入れる。この状態で各シリンダ、モータ等の駆動手段
を作動させると、ブロック肉25がその下端部から順に
薄く切断され、スライス肉片20が得られる。上記シリ
ンダ、モータ等の動作は、図示を省略した制御装置によ
って制御される。
【0025】上記切断は、具体的にはつぎのような手順
で行われる。まず、ホルダ2が刃体8から後退した状態
でエアシリンダ10が収縮し、押圧具6によるブロック
肉外周部への押圧が緩められる。すると、ブロック肉2
5が自重で受け板11上に落下し、該受け板によって位
置決めされる。しかるのち、シリンダ10が再度伸長し
て、押圧具6がブロック肉25の外周面を押圧する。こ
れによりブロック肉25がホルダの他の壁面と押圧具6
との間で殆ど隙間なく締め付けられるとともに、肉塊が
幾分固化し肉自体の剛性が向上する。ブロック肉25
は、柔らかい生肉状態であるから変形し易く、ホルダ2
と押圧具6との間で殆ど隙間なく締め付けることができ
るのである。
【0026】この状態でホルダが前進すると、図5に示
すように、モータ9によって循環走行している帯状の刃
体8によって切断が行われる。この時、切断によって垂
れ下がった肉片は、突起付き搬送帯13a,…の突起2
6,…に突き刺されて該搬送体13a,…の移動ととも
に下方へ引き離される。このため、刃体8等への肉片の
付着が防止されるとともに、刃体8は、図6に示すよう
に、ホルダ2の側壁下端面と殆ど接触する状態で該下端
面に沿って相対移動するため、切断部における肉の変形
や逃げ等が生じない。また、切り上がり部(Z)では、
刃体8がホルダ下端部(特に内部側エッジ部)と実質的
に接触し、鋏効果により切り離しが行なわれるので、肉
に繊維や脂身等があってもうまく切り離される。なお、
同図に示されているように、ホルダ2の下端面に対し、
刃体8が角αだけ逃げているため、ブロック肉の新たな
切断面に接触せず、摩擦による肉の変色等が生じない。
【0027】ホルダ2が十分に前進して、切断が完了す
ると、ホルダ2は再度後退し、押圧具6が緩められてブ
ロック肉25が同寸法だけ受け板11上に繰り出され
る。切り離されたスライス肉片20は受取装置13の搬
送帯13a,…によって取り出し装置21の直上部まで
運ばれる。すると、はたき装置14が作動し、搬送帯1
3a,…の間隔部から突出したはたき棒14a,…が肉
片20を取り出し用搬送帯21a上にはたき落とす。は
たき落とされたスライス肉片20は、順次搬送装置21
によって所定位置まで運び出される。
【0028】このブロック肉の薄切り装置Sは、ブロッ
ク肉を筒状ホルダ内に収容し、該ホルダの周壁の一部を
移動させて該ブロック肉の外周部を他の壁面との間で押
圧した状態でスライスするので、柔らかい生肉でも切断
時に逃げが生じず、うまくスライスすることができる。
上記図示例では、刃体として帯状のものを使用している
が、設計変更により、ディスク状の回転刃体を使用する
こともできる。
【0029】また、図示例では、一回の切断完了後にブ
ロック肉を自重による落下で送るようになっているが、
ホルダの内壁に沿って上下方向の突起付きベルト等を設
け、強制的に下方へ送るようにしてもよい。さらに、図
示例のように直線状の刃先を持つ刃体で切断を行う場合
は、切り上がりの部分の外形線が刃先の稜線と平行な直
線状であるとバリ等が生じる恐れがあるので、図9に示
すように、刃先稜線Lが切り上がり部分の外形線Cに対
し傾斜する(平行とならない)ような方向に切断するの
が好ましい。切り上がり部分の外形線が直線状ではな
く、例えば平面視凸状の曲線となるようにブロック肉を
保持して、直線状の刃体で切断するようにしてもよい。
図示のホルダは、切り上がり部の内壁面が平面視凹状曲
面となっているので、ブロック肉はこの部分で平面視凸
状に押圧保持される結果、切り上がり部がきれいであ
る。
【0030】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、ブロック肉を筒状ホルダ内に収容し、該ホル
ダの周壁の一部を移動させて該ブロック肉の外周部を他
の壁面との間で押圧固定した状態で刃体に対し相対移動
させて切断するので、柔らかい生肉でもホルダの内面か
ら逃げないで、うまくスライスすることができるように
なった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1例の側面図である。
【図2】要部の正面図である。
【図3】ホルダの断面図である。
【図4】上記と異なる例を表すホルダの断面図である。
【図5】切断中における要部の説明図である。
【図6】刃体とホルダとの位置関係を表す側面図であ
る。
【図7】肉厚調節方法の説明図である。
【図8】その要部の一部断面図である。
【図9】切断方法の説明図である。
【符号の説明】
1 機枠 2 ホルダ 3 揺動枠 6 押圧具 8 刃体 9 刃物駆動用モータ 10 加圧駆動装置 11 受け板 12 刃物保持板 13 受取装置 14 はたき装置 16 はたき棒駆動用エアシリンダ 17 厚み調節用フレーム 20 スライス肉片 21 取り出し用搬送装置 22 刃物駆動用ドラム 25 ブロック肉 27 支持フレーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 始 愛媛県松山市東垣生町980番地5 株式 会社日本キャリア工業内 (56)参考文献 実開 昭49−2891(JP,U) 登録実用新案3024511(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B26D 3/28 610 B26D 3/28 620 B26D 1/02 502

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦向き筒状のブロック肉ホルダの内部
    に、下端部が該ホルダから突出するようにブロック肉を
    入れ、該ホルダ内で移動する押圧具でブロック肉をホル
    ダの曲面状内壁面に押圧密着させた状態に保持して、該
    ホルダの下端部に設けた帯状刃体を、少なくとも切り上
    がり部で該ホルダの下端部に接触するようにホルダに対
    し相対移動させてブロック肉の突出部を切断することを
    特徴とするブロック肉の薄切り方法。
  2. 【請求項2】 ブロック肉を収容保持し所定の範囲を前
    後に往復移動する筒状のホルダと、該ホルダの開口端部
    に臨ませて設けられ前記ホルダの移動により該ホルダの
    開口端部から突出したブロック肉端部を薄く切断する刃
    体とを備え、前記刃体は少なくとも切り上がり部で前記
    ホルダの開口端部に接触するように設けられるととも
    に、前記ホルダの周壁の一部は内外方向に移動可能で、
    切断時に内側に向かって移動してブロック肉の外周面を
    他の壁面との間で押圧固定する押圧具として構成されて
    いることを特徴とするブロック肉の薄切り装置。
  3. 【請求項3】 ホルダが、上部に設けられた支点を中心
    として前後に揺動するように設けられ、該ホルダの下端
    外形線が下に凸な円弧状に形成され、帯状刃体がこの円
    弧状曲線に沿って相対移動するとともに、前記揺動によ
    り刃体から遠ざかったホルダの開口端部に臨む位置に
    は、ホルダ内に保持されているブロック肉の突出端部を
    位置決めする受け板が設けられている請求項2に記載の
    ブロック肉の薄切り装置。
  4. 【請求項4】 前記押圧具のブロック肉外周面に当接す
    る押圧面が凹状面として形成されている請求項2または
    3に記載のブロック肉の薄切り装置。
  5. 【請求項5】 刃体の下側に、ブロック肉から切り離さ
    れたスライス片を突起で突き刺して保持し下向きに移動
    する突起付き搬送体を有する受取装置が設けられている
    請求項2乃至4のいずれかに記載のブロック肉の薄切り
    装置。
  6. 【請求項6】 受け板上面がホルダの開口端部の移動軌
    跡とほぼ平行状態を維持しながら上下方向に調節可能で
    ある請求項2乃至のいずれかに記載のブロック肉の薄
    切り装置。
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