JP3981752B2 - スライス肉片の折り畳み装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、牛肉、豚肉等を薄切りしたスライス肉片を二つに折畳むための折り畳み装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
スライス肉片を二つに折り畳む装置としては、特願平5−287352号などに示されているように、コンベア上にスライサーなどから供給されたスライス肉片20を折り曲げ具Kで一辺を上向いて折り返して他辺側に重ねるものが知られている(図21参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しゃぶしゃぶや水炊きなどに供される豚ロースのスライス肉片20は、図9に示すように背側の端面に脂身Rを有しており、通常、折り曲げに際しては見栄えを良くするために図10のように脂身部分Rが下側に隠れる最小限の寸法で、しかも折り畳み直角方向に一番長い所を折り曲げ線A−Aとし、表側は赤みをできるだけ広く見せるようにしている。従って従来の折り畳み装置を使ってそのままトレーに移し変える方法では、図11に示すように折り曲げられる側の肉片部分の面積が大きく、それだけ肉片の異動量を大きくなり、肉の変形、傷みや姿勢の乱れも生じ易いという問題点があった。本発明は、上記従来の折り畳み装置の問題点を解決することを課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかるスライス肉片の折り畳み装置は、スライサーから広げられた状態で供給されるスライス肉片を受け止める出退自在の受け具と、該受け具の一側から溢出させたスライス肉片部を該受け具のスライス肉片が溢出する側の縁を折り曲げ線として受け具の下側に向けて巻き掛けるように折り曲げてから退去する折り畳み具と、受け具に対し上下方向に相対移動自在の搬送コンベアとを具備することを特徴としている。
【0005】
受け具を、スライス肉片の折り畳み線位置近傍にあって折り畳み線方向に出退する細杆材と、先端部がこの細杆材の後部付近にあって前向きに解放された横長い櫛杆とで構成し、かつこの櫛杆がコンベア移動方向に出退可能としておくのが好ましい。また、折り畳み具としては、コンベア横方向から突出し受け具の縁部回りで回動して後退却する細杆材で構成しておくのが好ましい。さらに、受け具と搬送コンベアとの上下方向の相対距離を、コンベア上に積み重ねられるスライス肉片の枚数に応じて、段階的に変更可能としておけば効果的である。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の態様について図面を参照しつつ具体的に説明する。このスライス肉片の折畳み装置Mは、−2〜5℃のブロック肉を2〜3mmにスライスする薄切り装置Sに組み合わせて使用される。この薄切り装置Sは、機枠1を備え、筒状のホルダ2を保持する揺動枠3が該機枠の上部に設けた軸5によって前後(図1における左右方向)に揺動自在に支持されている。
【0007】
4は前記揺動枠3を揺動させるクランク装置であって、これが軸4a回りに回転することにより、前記揺動枠3とホルダ2とが一体となって所定範囲で揺動する。
【0008】
ホルダ2は、奥側の壁面2aが平面視凹状に形成された上下に長い筒状体として形成されている。そして、手前側の面の外面部にエアシリンダ10が取り付けられている。そして、前記奥側の壁面2aに対向する面が平面視凹面6aとして形成された押圧具6が前記エアシリンダ10のロッドに取り付けられている。
【0009】
上記エアシリンダ10は、押圧具6の加圧駆動装置であり、これを伸縮させることにより押圧具6が前後に移動する。なお、1台の揺動枠3に取り付けるホルダ2の数は、図示例では2台であり(図2参照)、同時に2枚ずつスライスすることができるようになっているが、ホルダを1台だけ取り付けてもよく、3台以上取り付けてもよい。このスライス装置は、後述の如く帯状刃体を用いるので、複数のホルダを並設して同時に切断することができる。なお、ホルダ2の上部左半分を分割して樋状に構成し、2cを回動支点として仮想線に示す位置2bまで開いて、材料を供給し易くする。
【0010】
ホルダ2の側壁2d,2dの下端部は、側面視において下に凸な円弧状に形成されている。この円弧状曲線の曲率半径は、ホルダ2の揺動半径と近似している。そして、このホルダ下端部の曲線に沿うように上に凹な曲面の受け板11が該ホルダの下端部との間に所定の間隔tをおいて設けられている。この受け板11の高さ(ホルダ下端部との間隔)を調節することにより、切断されるスライス片の肉厚を調節することができる。
【0011】
ホルダ2の前側には切断用の刃体8が設けられている。この刃体8は環状に繋ぎ合わされた帯状の刃体で、図2に示すように、機枠1の一方の側部に設けられた駆動用モータ9の回転軸に取り付けられている駆動ドラム22と、機枠の反対側の側部に設けられた従動ドラム23との間に張架され、駆動用モータ9の回転によって所定の速度で一定方向に循環走行するようになっている。帯状の刃体8の一方の側縁部には、全周にわたって断面楔状の尖った刃先が形成されている。
【0012】
前記ホルダ2がその前向きの揺動行程でこの刃体8の位置を通過する時に、該ホルダの下側に突出したブロック肉が該刃体によってスライスされるのである。なお、刃体8は、少なくとも切り上がり部(図3におけるZ部)では、ホルダ2の下端部と実質的に接触し、該ホルダ下端部との間の剪断効果により、繊維等を切り離すようになっている。
【0013】
前記刃体8は、ホルダ2下端部付近の切断位置では、刃物保持板12の端縁部に設けた溝に摺動自在に嵌合した状態で案内される。このため、薄肉の帯状刃体を用いても該刃体8が振れることなく、正確な切断を行うことができる。この刃物保持板12の上面は、前記受け板の場合と同様に、ホルダ2の揺動半径と近似した曲率半径の凹状曲面として形成されており、ホルダ2は、該刃物保持板の直上部をその上面に沿って揺動する。
【0014】
前記刃体8の下側には、表面に多数の針状突起26,…を備えた多数の横桟26a,…の両端部を支持するリンクチェンからなる無端帯状の受取装置13が設けられている。この受取装置の突起付き搬送帯13aは、上下の軸26e,14cの両端部にそれぞれ嵌装されたスプロケット26d,26dに巻き掛けられている。
【0015】
この受取装置13を支持する両側板27,27に支承された両軸のうちの駆動軸26eの軸端にはギヤ26fが固着され、機枠に装備された駆動装置(図示を省略)に係合して、突起付搬送帯を矢印方向に循環移動させる。なお、この搬送帯は、スライス片を下向きに搬送する搬送体であるが、このような搬送帯の代わりに、外周部に突起を植付けた回転ドラム等の搬送体を用いることもできる。
【0016】
前記受取装置13の突起付き搬送帯13aを構成する多数の横桟26a,…は、突起26部分の間隔部が大きく抉られており、はたき装置(投擲用具)14を構成している内外に揺動する複数のはたき棒14a,…を埋没待機させる空間Cをつくっている。これらはたき棒の基部は、下軸14cの左右端部に遊嵌されたアーム部14dに固着された取付具14eに櫛歯状に取り付けられている。アーム部14dにはエアシリンダ16のロッド先端部に取り付けた連結具がピンで取り付けられている。エアシリンダ16は、はたき装置駆動手段であり、その伸縮によって前記取付具が正逆回動し、これに取り付けられた前記はたき棒14aが突起付き搬送帯の突起26部分の間隔部に設けられた前記待機空間部Cから仮想線で示す放出位置までの間を揺動する。
【0017】
前記受取装置13の下側には、折り畳み装置Mが設置されている。この折り畳み装置Mは、搬送装置であるベルトコンベア21と該コンベアの上側に設けた受け具201と折曲げ案内棒71及び折曲げ棒211と押さえ棒401とを備えている。本例では、ホルダ2が2個設けられて、同時に2枚のスライス肉が切り出されるので、コンベア21上に備えられる受け具201と折曲げ案内棒71及び折曲げ棒211、押さえ棒401等の折り畳み用部材は左右対称的に2組設けられている。
【0018】
コンベア21のフレーム75には支持フレーム250がスライドレール81,81によってスライド可能に取り付けられている。コンベアフレーム75に設けた前後のブラケット76,76にネジ棒79が前記コンベア21と平行に差し渡されており、支持フレーム250に固着されたナット部79aと螺合している。ネジ棒79の端部には自在継手82を介して前後位置調節ハンドル85が取り付けられている。このハンドル85を回せば、その回転方向に応じて支持フレーム250が前後に揺動する。
【0019】
前記支持フレーム250の左右両端部には、スライドレール250aを介して可動フレーム80R,80Lがそれぞれスライド可能に取り付けられている。支持フレーム250に設けた前後のブラケット250b,250bにネジ棒250cが前記コンベア21と平行に差し渡されており、可動フレーム80R,Lに固着されたナット部80aと螺合している。ネジ棒250cの端部には前後位置調節ハンドル80bが取り付けられている。このハンドル80bを回せば、その回転方向に応じて可動フレーム80R,Lがそれぞれ単独で前後に移動する。
【0020】
可動フレーム80R,Lには、エア駆動のロータリアクチュエータ219を挟持するブラケット80eを設けている。このブラケット80eの上部には、折曲げ案内棒71及び折曲げ棒211を収納する円筒204aを一体としたものを折曲げ案内棒71を回動中心として回動可能に支架したメタル222が取り付けられている。
【0021】
折曲げ案内棒71及び折曲げ棒211は、適当な距離を保ってはたき装置14の揺動停止位置(図2の仮想線位置)の対面位置に来るよう配置される。案内棒71及び折曲げ棒211はいずれも針状のもので、それぞれエアシリンダ204,209のロッド先端部に取付具71a,211aで螺着される。案内棒71及び折曲げ棒211を収納する円筒204aの端部には、案内棒71及び折曲げ棒211のガイド204bを設けている。この円筒204aの他端部には回動用リングギヤ218を創成し、下方に配置されているロータリアクチュエータ219の駆動軸に固着された扇形ギヤ223に係合させている。
【0022】
また、前記可動フレーム80R,Lには、コンベア21の両側に位置して、該コンベア21とは平行にエアシリンダ203を取り付けたブラケット203aを固着している。受け具201は、はたき装置14の揺動停止位置(図2の仮想線位置)の対面位置でホルダ2の横幅と同じ程度の長さの横桟に多数の細杆を櫛状に植設して構成し、櫛杆の解放側端部を前方にして折曲げ案内棒71の近くでコンベア21の上面に沿うようやや前上り傾斜に配置している。ここでスライス肉片20を受け取るが、この受け具201は、スライス肉片20の受取位置から肉片から抜けきる退却位置まで、エアシリンダ203でコンベア21の進行方向に沿って移動する。この受け具201の形状は、必ずしも櫛状でなくてもよく、単なる平板状でもよい。
【0023】
201aは、はたき装置の取付具14eから垂下させて受け具201の幅方向一杯に設けた可撓性の薄板からなるスクレバで、受け具201が出退することで櫛歯上の堆積物を払い落とす作用をする。
【0024】
さらに、可動フレーム80R,Lには、折曲げ案内棒71及び折曲げ棒211を収納する円筒204aの近くでコンベア21の始端部側に位置して前記円筒204aに略平行して押さえ棒装置400を設けている。この押さえ棒装置400は、針状の押さえ棒401をコンベアベルト21の上面において側端部の待機位置からその先端がコンベアベルト21の中央部付近まで出入するとともにエアシリンダ403によってブラケット80aの枢着点0を揺動支点としてコンベア上面に対し押さえ棒401を近づけたり遠ざけたりできるようにしている。
【0025】
シリンダ402は、図5に示すように、ロッド側の端部が可動フレーム80Rから延設されたブラケット80aに枢着される。また、シリンダ402の中間部を可動フレーム80Rに設けたブラケット80bに一端を枢着されたエアシリンダ403のロッド端の連結具で枢支している。押さえ棒401の動きは、シリンダ402によってコンベアベルト21の上面を側端部の待機位置からコンベアベルト21の中央部付近まで出入りすると共に、エアシリンダ403によってブラケット80aの枢着点Oを揺動支点としてコンベア上面に対し押さえ棒401を近づけたり遠ざけたりできるようにしている。
【0026】
搬送コンベア21のコンベアベルト21aの下部には、折り畳まれたスライス肉片を受け取るときにコンベアと受け具201とを接近させる接近装置として、コンベアベルト21aを受け具201に向かって局部的に押し上げる押上装置300が設けられている。支持フレーム250に設けた回動メタル301,301に支承された回動軸302にアーム303,303が固着され、その先端部に円筒状の押上具208が取り付けられている。なお、押上げによるベルト21aの伸縮分は、図示を省略したスプリングのテンションで吸収させる構成となっている。
【0027】
一方、前記回動軸302の中間部に突出させた揺動アーム307には、前記回動軸の正逆回転により押上具208を図6の仮想線の状態から実線の状態になるよう揺動させるシリンダ308が設けられている。このシリンダ308は、伸長量が変更可能なブレーキ付きの位置決めができる仕様となっており、コントローラにより伸長量が制御できるように構成されている。シリンダ308が伸長し、押上具208が上動してコンベアベルト21aを押し上げ、受け具201と該コンベアベルト21aとの間隔を折り畳まれたスライス肉片の重なり量に合わせて段階的に変更するよう制御する。
【0028】
つぎに、ブロック肉の薄切り装置Sとスライス肉片の折り畳み装置Mの動作について説明する。まず、薄切り装置Sの受け板11の高さを所望のスライス肉片の厚みとなるよう調節し、筒状のホルダ2内にブロック肉25を入れる。この状態で各シリンダ、モータ等の駆動手段を作動させると、ブロック肉25がその下端部から順に薄く切断され、スライス肉片20が得られる。上記シリンダ、モータ等の動作は、図示を省略した制御装置によって制御される。
【0029】
上記切断は、具体的にはつぎのような手順で行われる。まず、ホルダ2が刃体8から後退した状態でエアシリンダ10が収縮し、押圧具6によるブロック肉25外周部への押圧が緩められる。すると、ブロック肉25が自重で受け板11上に落下し、該受け板によって位置決めされる。しかるのち、シリンダ10が再度伸長して、押圧具6がブロック肉の外周面を押圧する。これによりブロック肉25がホルダの他の壁面と押圧具6との間で殆ど隙間なく締め付けられるとともに、肉塊が幾分固化し肉自体の剛性が向上する。ブロック肉25は、柔らかい生肉状態であるから変形し易く、ホルダ2と押圧具6との間で殆ど隙間なく締め付けることができるのである。
【0030】
この状態でホルダが前進すると、モータ9によって循環走行している帯状の刃体8によって切断が行われる。この時、切断によって垂れ下がった肉片は、受取装置13の突起付き搬送帯13aの突起26,…に突き刺されて該搬送帯の移動とともに下方へ引き離される。このため、刃体8等への肉片の付着が防止される。また、刃体8は、ホルダ2の側壁下端面と殆ど接触する状態で該下端面に沿って相対移動するため、切断部における肉の変形や逃げ等が生じない。さらに、切り上がり部(Z)では、刃体8がホルダ下端部(特に内部側エッジ部)と実質的に接触し、鋏効果により切り離しが行なわれるので、肉に繊維や脂身等があってもうまく切り離される。
【0031】
ホルダ2が十分に前進して、切断が完了すると、ホルダ2は再度後退し、押圧具6が緩められてブロック肉25が同寸法だけ受け板11上に繰り出される。切り離されたスライス肉片20は受取装置13の搬送帯13aによって取り出され、はたき装置14の直上部まで運ばれ停止すると、はたき装置14が作動してはたき棒14aが突起付き搬送帯の突起26部分の間隔部に設けられた前記空間部Cから抜け出し、スライス肉片20を搬送コンベア21上の受け具201と折曲げ案内棒71上に放出する(図13、図17参照)。この時、希望する折曲げ位置が折曲げ案内棒71上に合致するように調節ハンドル85と80bとを操作して受け取るようにする。
【0032】
この場合、温度の低い(−2〜3度)ブロック肉や、脂身の多い肉などは折れ曲がることなく、殆ど真っ直ぐな状態のままで受け具201と折曲げ案内具71上に載置される。折曲げ棒211および押さえ棒401は、スライス肉片20が受け具201と折曲げ案内棒71上に受け取られると、直ちにシリンダー209と402とで載置されたスライス肉片20上に押し出される(図18)。
【0033】
ついで、ロータリアクチュエータ219を作動させ、駆動軸に固着された扇形ギヤ223に係合されているリングギヤ218で円筒204aをエアシリンダ209ごと矢印の方向に回動させ、折曲げ棒211でスライス肉片20の案内棒71より溢出した部分を案内棒71に巻き掛けるように折り曲げる。このとき、押さえ棒401は、スライス肉片の反折り曲げ側部分を押さえて浮き上がりを防止する(図14、19)。
【0034】
同時にコンベアベルト21を、折り曲げられたスライス肉片20の下面に接触する位まで押上装置300によって押し上げる(A方向)が、同時にベルト21を後退側(B方向)に移動するように逆転駆動させて、スライス肉20の折曲げ部分の折れ曲がりを助長するようにしてもよい(図14参照)。
【0035】
この場合、図16に示すように、ベルト21上に重ねられている折り畳まれたスライス肉片群Qの厚み分を予め差し引いてコンベアベルト21との接近量(s1〜s4)を段階的に変更するよう押上装置のエアシリンダ308の伸長量を制御する。なお、コンベア21側を固定して、受け具201、折曲げ案内棒71等の折り畳み用機材側をスライス肉の受取位置からコンベア側に近付けるように構成してもよい。
【0036】
次に、シリンダ209を作動させて折曲げ棒211を引っ込めると共に、受け具201もエアシリンダ203を作動させてスライス肉片20から抜けきる退却位置までコンベア21の進行方向に沿って退却させる(図15、図19)。
【0037】
ついで、エアーシリンダ403のロッドを適当量だけ伸長させて、押さえ棒401で折り畳まれたスライス肉片20を上面からコンベア21にさらに押し付ける(図15、図20)。
【0038】
つぎに、エアシリンダ204を作動させて折曲げ案内棒71を折り畳まれたスライス肉から引き抜き、円筒204a内に収納するとともに、ロータリアクチュエータ219を逆転作動させて、駆動軸に固着された扇形ギヤ223に係合されているリングギヤ218で円筒204aをエアシリンダ209ごと矢印の方向に回動させ、折曲げ棒211を元の待機位置に戻す(図20)。
【0039】
つぎに、エアシリンダ403のロッドを引き込み、押さえ棒401を折り畳まれたスライス肉片20の上面から引き離してから、エアシリンダ402で押さえ棒401を待機位置に引っ込める。
【0040】
このようにして、スライス肉片の折り畳みを行ってから、コンベアベルト21が所定量だけ移動し、折り畳まれた肉片20が1ピッチ分だけ前向きに送られる。そして、押上装置300のエアシリンダ308を短縮してコンベアベルト21を元位置に復帰させる(図15、図20)。
【0041】
以上で一連の折り畳み動作が完了するが、受け具201と折曲げ案内棒71は次の動作に備えてコンベア21上に突出させ、待機状態とする。
【0042】
以下同様な動作が繰り返され、図16に示すように、折曲げ部(豚背ロース等は脂身側が多い)が前側に位置した状態で順次重ね合わされたいわゆる鱗列状でスライス肉片20がコンベア上を運ばれて行く。
【0043】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の装置によれば、スライサーから広げられた状態で供給されるスライス肉片を受け止めて折り畳む際、図10、12に例示するように、折り畳んで下側に隠したい部分だけを最小限移動させれば良いので、図11、21に示す従来の折り畳み装置と違って、肉片を変形させたり、傷めることも少なく、また乱れのない整然とした折り畳み姿勢が得られる。
【0044】
上記実施形態におけるように、受け具を細杆材とし、これを折り曲げ中心としてスライス肉片を折り畳んだ後、受け具である櫛杆を退去させるようにすると、折曲げ線にある細杆材に抗して、櫛杆がスライス肉片との適度な付着力でもって、スライス肉片を引っ張るので、折り目がはっきりするとともに、スライス肉全体が適度に引き伸ばされ、きれいな折り畳み姿勢が得られる。また櫛間からくず肉などが落下するので都合がよい。
【0045】
また、上記実施形態におけるように、折曲げ棒211がコンベア横方向から突出し、折曲げ案内棒71回りで回動して肉片20の一部を該案内棒を折り曲げ線として受け具201の下側に向けて巻き掛けるように移動し、折り畳んだ肉片を下側から保持した状態で、近付いてくる搬送コンベア21上に載置してから受け具が退去するように構成すると、剛性の強いスライス肉片でも確実に折り畳んでコンベアに引き渡すことができる。
【0046】
受け具201、折曲げ棒211など、それぞれが役目を果たしてから退去するので、スライス肉片20をコンベア21上に鱗列させて、取出方向に前進させるときに邪魔にならない。また、連続作業時におけるスライス原料のブロック肉のつなぎ目の時などに、くず肉が発生して供給されてきたときや、スライス肉片の姿勢が乱れて送られてきたときなどに、折り畳み作業がうまく出来なかったとしても、1サイクルが終了すれば、すべての部材が退去してしまうので、正常に折り畳みの出来なかった不良スライス肉片はそのままコンベア上に放置されて送り出され、次にスライス肉が正しく送られてくれば、そのまま作業が継続できる。したがって、機械を停止させなくともよく、能率の良い作業を続けることができる。
【0047】
受け具と搬送コンベアとの上下方向の相対距離が、コンベア上に積み重ねられるスライス肉片の枚数に応じて、段階的に変更可能な遠近装置を設けることにより、折り畳まれたスライス肉片を適宜間隔の鱗列状態でコンベア上に並べて取り出すときに、既にコンベア上に重ねられているスライス肉の厚み分に応じて受け具と搬送コンベアとの上下方向の相対距離を変更できるので、スライス肉同士を無理に押し付けたり、押さえが足りなかったりすることもなく、常に最適の状態で、折り畳まれたスライス肉片をコンベアへ引き渡すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例の一部を破断して表した全体側面図である。
【図2】要部を破断し一部を省略した全体の正面図である。
【図3】一部を破断した要部の側面図である。
【図4】一部を破断した要部の平面図である。
【図5】一部を破断した要部の正面図である。
【図6】一部を破断した要部の側面図である。
【図7】一部を破断した要部の側面図である。
【図8】一部を破断した要部の詳細図である。
【図9】スライス肉片の説明図である。
【図10】スライス肉片の折り畳み状態を示す側面図である。
【図11】従来のスライス肉片の折り畳み状態を示す側面図である。
【図12】本発明におけるスライス肉片の折り畳み状態を例示する側面図である。
【図13】折り畳み動作を示す側面図である。
【図14】折り畳み動作を示す側面図である。
【図15】折り畳み動作を示す側面図である。
【図16】折り畳まれたスライス肉片の積み重ね状態を表す側面図である。
【図17】折り畳み動作を示す斜視図である。
【図18】折り畳み動作を示す斜視図である。
【図19】折り畳み動作を示す斜視図である。
【図20】折り畳み動作を示す斜視図である。
【図21】従来の折り畳み装置によるスライス肉片の折り畳み状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 機枠
2 ホルダ
3 揺動枠
6 押圧具
8 刃体
9 刃物駆動用モータ
10 加圧装置
11 受け板
12 刃物保持板
13 受取装置
14 はたき装置
20 スライス肉片
21 コンベア
22 刃物駆動用ドラム
25 ブロック肉
71 折曲げ案内棒
201 受け具
211 折曲げ棒
400 押さえ棒装置
401 押さえ棒

Claims (4)

  1. スライサーから広げられた状態で供給されるスライス肉片を受け止める出退自在の受け具と、該受け具の一側から溢出させたスライス肉片部を該受け具のスライス肉片が溢出する側の縁を折り曲げ線として受け具の下側に向けて巻き掛けるように折り曲げてから退去する折り畳み具と、受け具に対し上下方向に相対移動自在の搬送コンベアとを具備することを特徴とするスライス肉片の折り畳み装置。
  2. 受け具が、スライス肉片の折り畳み線位置近傍にあって折り畳み線方向に出退する細杆材と、先端部がこの細杆材の後部付近にあって前向きに解放された横長い櫛杆とで構成され、かつこの櫛杆がコンベア移動方向に出退可能である請求項1に記載のスライス肉片の折り畳み装置。
  3. 折り畳み具がコンベア横方向から突出し、受け具の縁部回りで回動して後、退却する細杆材からなる請求項1又は2に記載のスライス肉片の折り畳み装置。
  4. 受け具と搬送コンベアとの上下方向の相対距離が、コンベア上に積み重ねられるスライス肉片の枚数に応じて、段階的に変更可能である請求項1乃至3のいずれかに記載のスライス肉片の折り畳み装置。
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