JPH1053156A - 中空構造物の遮断・補強構造 と遮断・補強方法 - Google Patents

中空構造物の遮断・補強構造 と遮断・補強方法

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JPH1053156A
JPH1053156A JP8210920A JP21092096A JPH1053156A JP H1053156 A JPH1053156 A JP H1053156A JP 8210920 A JP8210920 A JP 8210920A JP 21092096 A JP21092096 A JP 21092096A JP H1053156 A JPH1053156 A JP H1053156A
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hollow structure
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少量の発泡性基材によって中空構造物の中空
室を効率よく遮断するとともに、補強部材によって中空
構造物を良好に補強する。 【解決手段】 中空構造物1の中空室6に設けられてそ
の中空室6を遮断するとともに、中空構造物1を補強す
るための中空構造物の遮断・補強構造であって、中空室
6には、その長手方向に所要とする長さ寸法を有する補
強部材10が取付手段15によって取り付けられる。補
強部材10は、中空室6の長手方向に直交する多数枚の
補強プレート11と、これら補強プレート11を中空室
6の長手方向に所定間隔を保って一体状に連結して中空
室6の長手方向に配列する連結片12、13と、を備え
る。多数枚の補強プレート11のうち、少なくとも一つ
の補強プレート11と、その補強プレート11に隣接す
る補強プレート11との間には、外部加熱によって発泡
して発泡体22となることで中空室6を遮断する発泡性
基材21が保持されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、中空構造物の遮
断・補強構造と遮断・補強方法に関し、主として複数枚
のパネルによって中空の箱形閉じ断面に構成された車両
ボディのセンタピラー、フロントピラー等の中空構造物
において、その中空室を遮断して制振・防音を高めると
ともに、前記中空構造物を補強して剛性を高めるための
中空構造物の遮断・補強構造と遮断・補強方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、図8と図9に示すよう
に、車両ボディの一部を構成するピラー101の中空室
106a、106bの遮断と、そのピラー101の補強
を行うために、ピラー101の内周壁面には未発泡で板
状の発泡性基材121が接着剤によって接着される。さ
らに、発泡性基材121が外部からの加熱によって発泡
するときに、その発泡性基材121が流れ落ちしないよ
うにするために、ピラー101の内周壁面には、その発
泡性基材121の下方において、受け部材131が取り
付けられる。その後、ピラー101の外部からの加熱に
よって発泡性基材121が発泡膨張して発泡体122と
なることで、中空室160a、106bを遮断するとと
もに、前記発泡体122によってピラー101を補強す
る中空構造物の遮断・補強方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
中空構造物の遮断・補強方法において、ピラー101を
発泡体122によって補強するためには、高剛性の発泡
性基材121が多量に必要となる。また、ピラー101
の中空室106a、106bの内周面に対し、発泡性基
材121を接着剤によって接着するとともに、その発泡
性基材121の下方に受け部材131を取り付けるため
に多くの手間が必要となる。さらに、発泡性基材121
の接着によってピラー101の内周面に非塗装部分が生
じ、錆が発生する場合がある。また、ピラー101のイ
ンナパネル102に内装部材(図示しない)を取り付け
るための取付孔132が形成されている場合には、図9
の(B)に示すように、その取付孔132が発泡体12
2の一部122aによって塞がれ内装部材の取り付けが
困難となることがある。この発明の目的は、前記従来の
問題点に鑑み、少量の発泡性基材によって中空構造物の
中空室を効率よく遮断するとともに、補強部材によって
中空構造物を良好に補強することができる中空構造物の
遮断・補強構造と遮断・補強方法を提供することであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明に係る中空構造物の遮断・補強構造
は、中空構造物の中空室に設けられてその中空室を遮断
するとともに、前記中空構造物を補強するための中空構
造物の遮断・補強構造であって、前記中空室には、その
長手方向に所要とする長さ寸法を有する補強部材が取付
手段によって取り付けられ、前記補強部材は、前記中空
室の長手方向に直交する多数枚の補強プレートと、これ
ら補強プレートを前記中空室の長手方向に所定間隔を保
って一体状に連結して前記中空室の長手方向に配列する
連結片と、を備え、前記多数枚の補強プレートのうち、
少なくとも一つの補強プレートと、その補強プレートに
隣接する補強プレートとの間には、外部加熱によって発
泡して発泡体となることで前記中空室を遮断する発泡性
基材が保持されていることを特徴とする。
【0005】したがって、補強部材の多数枚の補強プレ
ートのうち、少なくとも一つの補強プレートと、その補
強プレートに隣接する補強プレートとの間に発泡性基材
が保持された後、前記補強部材が取付手段によって中空
構造物の中空室に容易に取り付けられる。その後、前記
隣接する補強プレートの間の少量の発泡性基材が外部加
熱によって発泡して発泡体となることで、中空室が効率
よく遮断される。また、前記補強部材の多数枚の補強プ
レートによって中空構造物が良好に補強され、中空構造
物の剛性が効率よく高められる。
【0006】また、請求項2の発明に係る中空構造物の
遮断・補強構造は、中空構造物の中空室に設けられてそ
の中空室を遮断するとともに、前記中空構造物を補強す
るための中空構造物の遮断・補強構造であって、前記中
空構造物にはリインホースメントパネルが設けられてそ
の中空室が第1分室と第2分室とに区画され、これら第
1分室と第2分室のうち、少なくとも一方の分室には、
その長手方向に所要とする長さ寸法を有する補強部材が
取付手段によって取り付けられ、前記補強部材は、前記
中空室の長手方向に直交する多数枚の補強プレートと、
これら補強プレートを前記中空室の長手方向に所定間隔
を保って一体状に連結して前記中空室の長手方向に配列
する連結片と、を備え、前記多数枚の補強プレートのう
ち、少なくとも一つの補強プレートと、その補強プレー
トに隣接する補強プレートとの間には、外部加熱によっ
て発泡して発泡体となることで前記中空室を遮断する発
泡性基材が保持されていることを特徴とする。
【0007】したがって、リインホースメントパネルに
よって中空室が第1分室と第2分室とに区画されている
中空構造物において、その少なくとも一方の分室に対
し、取付手段によって補強部材が容易に取り付けられ
る。そして、前記補強部材の多数枚の補強プレートのう
ち、隣接する補強プレートの間に保持された少量の発泡
性基材が外部加熱によって発泡して発泡体となること
で、前記分室が効率よく遮断される。さらに、前記補強
部材の多数枚の補強プレートによって中空構造物が良好
に補強され、中空構造物の剛性が効率よく高められる。
また、前記第1分室と第2分室とにそれぞれ取付手段に
よって補強部材が取り付けられることで、これら補強部
材の隣接する補強プレートの間にそえぞれ保持された少
量の発泡性基材が外部加熱によって発泡して発泡体とな
ることで、前記第1分室と第2分室とがそれぞれ効率よ
く遮断されるため、制振・防音がより一層高められる。
さらに、第1分室と第2分室とにそれぞれ取り付けられ
た各補強部材の多数枚の補強プレートとリインホースメ
ントパネルによって中空構造物がより一層良好に補強さ
れ、中空構造物の剛性が効率よくかつ可及的に高められ
る。
【0008】請求項3の発明に係る中空構造物の遮断・
補強構造は、請求項1又は2に記載の中空構造物の遮断
・補強構造において、補強部材は耐熱性硬質合成樹脂よ
りなり、取付手段としての係止クリップが前記補強部材
と一体成形されていることを特徴とする。
【0009】したがって、補強部材が軽量に形成される
とともに、取付手段としての係止クリップが補強部材と
一体成形されることで、部品点数や組み付け工数が軽減
される。
【0010】請求項4の発明に係る中空構造物の遮断・
補強方法は、中空構造物の中空室に設けられてその中空
室を遮断するとともに、前記中空構造物を補強するため
の中空構造物の遮断・補強方法であって、前記中空室の
長手方向に直交する多数枚の補強プレートと、これら補
強プレートを前記中空室の長手方向に所定間隔を保って
一体状に連結して前記中空室の長手方向に配列する連結
片と、を備えた補強部材を形成し、前記多数枚の補強プ
レートのうち、少なくとも一つの補強プレートと、その
補強プレートに隣接する補強プレートとの間に外部加熱
によって発泡する発泡性基材を配設する発泡性基材配設
工程と、前記発泡性基材を有する補強部材を取付手段に
よって前記中空室に取り付ける補強部材取付工程と、前
記中空構造物の外部からの加熱によって前記発泡性基材
を発泡させ、その発泡に基づく発泡体の周縁部を前記中
空室の内周面に密着させることで、前記中空室を遮断す
る発泡工程と、を備えていることを特徴とする。
【0011】したがって、発泡性基材配設工程、補強部
材取付工程、及び発泡工程によって中空構造物の中空室
が容易に遮断されるとともに、中空構造物が良好に補強
される。
【0012】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)この発明の実施の形態1を図1〜図5
にしたがって説明する。図4と図5において、中空構造
物としての車両ボディのセンターピラー1a、フロント
ピラー1b等のピラー1は、インナパネル2とアウタパ
ネル4とにより中空の箱形閉じ断面に形成されるととも
に、これらインナパネル2とアウタパネル4との間には
リインホースメントパネル8が介在さている。そして、
ピラー1の中空室6がリインホースメントパネル8によ
って第1分室6aと第2分室6bとに区画されている。
【0013】すなわち、ピラー1は、インナパネル2、
アウタパネル4及びリインホースメントパネル8の各フ
ランジ3、5、9が重ね合わされてスポット溶接される
ことで構成されている。また、図1と図2に示すよう
に、前記リインホースメントパネル8には、ピラー1の
略中間高さ位置の上下部において、各二つの角孔状の取
付孔7がそれぞれ貫設されている。
【0014】前記ピラー1の略中間高さ位置において、
その中空室6の第1分室6aと第2分室6bには、その
長手方向に所要とする長さ寸法を有する補強部材10が
それぞれ取付手段によって取り付けられている。図1と
図2に示すように、前記各補強部材10は、第1分室6
aと第2分室6bとの長手方向にそれぞれ直交する各多
数枚の補強プレート11と、これら各多数枚の補強プレ
ート11を前記長手方向に所定間隔を保って一体状に連
結して配列する連結片12、13と、を備えている。さ
らに、前記各補強部材10の補強プレート11は、第1
分室6aと第2分室6bとの各内周壁面との間に適宜の
隙間が生じる程度の大きさ及び形状に形成されている。
【0015】前記各補強部材10において、各多数枚の
補強プレート11のうち、少なくとも一つの補強プレー
ト11と、その補強プレート11に隣接する補強プレー
ト11との間には、外部加熱によって発泡して発泡体2
2となることで、第1分室6aと第2分室6bとをそれ
ぞれ遮断する発泡性基材21が未発泡の状態で差し込ま
れて保持されている。この実施の形態1において、各多
数枚の補強プレート11のうち、上下両端部の補強プレ
ート11と、これら補強プレート11にそれぞれ隣接す
る補強プレート11との間に発泡性基材21が保持され
ている。
【0016】前記各補強部材10は耐熱性合成樹脂の射
出成形に成形され、これら補強部材10には、リインホ
ースメントパネル8の各上下の取付孔7に対応する位置
において、取付手段としての係止クリップ15がそれぞ
れ一体成形されている。図2〜図4に示すように、前記
各係止クリップ15は、前記上下両端部で隣接する補強
プレート11を連結している連結片13に一体に形成さ
れた台座部16と、その台座部16の座面から突出され
た脚部17と、その脚部17の先端から延出されて取付
孔7に弾性的に係合する一対の係止片18とを備えてい
る。
【0017】前記発泡性基材21は、110℃〜190
℃前後の温度で発泡、硬化され、独立気泡の発泡体22
となって金属面や塗装面に密着する発泡剤混入の合成樹
脂、ゴム等よりなり、補強プレート11と略同じ大きさ
でかつ隣接する補強プレート11の間に差し込み可能な
板厚寸法に形成されている。なお、前記した特性を持つ
発泡性基材21の材料には、例えば、特開平2−276
836号公報に開示されている。
【0018】この実施の形態1は上述したように構成さ
れる。したっがて、中空構造物としてのピラー1を構成
するインナパネル2、アウタパネル4及びリインホース
メントパネル8がその相互のフランジ3、5、9におい
てスポット溶接される前に、リインホースメントパネル
8の各取付孔7に対し、各補強部材10の係止クリップ
15が差し込まれて弾性的に係合することで、リインホ
ースメントパネル8の所要位置に各補強部材10が位置
決めされて取り付けられる。また、前記各補強部材10
の補強プレート11の間には、あらかじめ未発泡の発泡
性基材21が差し込まれて保持される。
【0019】次に、インナパネル2、アウタパネル4及
びリインホースメントパネル8がその相互のフランジ
3、5、9においてスポット溶接されることで、ピラー
1が構成され、その中空室6がリインホースメントパネ
ル8によって第1分室6aと第2分室6bとに区画され
る。前記ピラー1を備えた車両ボディは塗料槽に浸漬さ
れ引き上げられる。この際、ピラー1の第1分室6a及
び第2分室6bに流入した塗料は、前記補強部材10に
妨げられることなく、第1分室6a及び第2分室6bの
各内周壁面に沿って流れて付着する。このため、補強部
材10が原因となって、ピラー1の内周壁面に非塗装部
分が生じる不具合を解消することができる。
【0020】その後、前記ピラー1を備えた車両ボディ
が焼き付け塗装される。この焼き付け塗装の際の外部加
熱によって、前記各補強部材10の各発泡性基材21が
図3の(B)及び図4の(B)に示すように、それぞれ
発泡膨張し発泡体22となる。前記各発泡性基材21が
発泡膨張する際、これら各発泡性基材21の両側面が補
強プレート11に挟まれ、第1分室6a及び第2分室6
bの長手方向に対しては、前記各発泡性基材21の発泡
が補強プレート11によって制限され、長手方向に直交
する方向に対してその発泡が促進される。そして、前記
各発泡性基材21の発泡膨張による発泡体22の周縁部
が第1分室6aと第2分室6bとの内周壁面に確実に密
着する。この結果、極めて少量の発泡性基材21の発泡
膨張による発泡体22によって第1分室6aと第2分室
6bとを効率よく遮断することができる。
【0021】また、この実施の形態1において、ピラー
1の第1分室6aと第2分室6bとにそれぞれ取り付け
られた各補強部材10の多数枚の補強プレート11とリ
インホースメントパネル8によってピラー1が強固に補
強されるため、ピラー1の剛性が効率よくかつ可及的に
高められる。さらに、図3の(A)及び(B)に示すよ
うに、ピラー1のインナパネル2に対し、補強部材10
が設けられている高さ位置に内装部材(図示しない)の
取付孔32が形成されている場合、その取付孔32が補
強部材10によって塞がれる不具合が防止される。
【0022】なお、前記 実施の形態1において、ピラ
ー1の第1分室6aと第2分室6bとにそれぞれ補強部
材10を取り付け、その各補強部材10の発泡性基材2
1を発泡させて第1分室6aと第2分室6bとをそれぞ
れ遮断するようにしたが、これに限定するものではな
い。例えば、第1分室6aにのみ補強部材10を取り付
け、その補強部材10の発泡性基材21を発泡させて第
1分室6aを遮断することで、ピラー1の制振・防音及
び剛性を高めることができる。
【0023】(実施の形態2)次に、この発明の実施の
形態2を図6と図7にしたがって説明すると、この実施
の形態2において、ピラー1は、インナパネル2とアウ
タパネル4とがその相互のフランジ3、5によってスッ
ポト溶接されることで、中空の箱形閉じ断面に構成され
ており、リインホースメントパネル8は設けられていな
い。また、インナパネル2には、ピラー1の略中間高さ
位置の上下部において、取付孔7が形成されている。前
記ピラー1の略中間高さ位置において、その中空室6の
長手方向に所要とする長さ寸法を有する補強部材10が
それぞれ取付手段によって取り付けられている。
【0024】図6に示すように、前記補強部材10は、
中空室6の長手方向にそれぞれ直交する多数枚の補強プ
レート11と、これら多数枚の補強プレート11を前記
長手方向に所定間隔を保って一体状に連結して配列する
連結片12、13と、を備えている。さらに、前記補強
部材10の補強プレート11は、中空室6の内周壁面と
の間に適宜の隙間が生じる程度の大きさ及び形状に形成
されている。
【0025】前記補強部材10の多数枚の補強プレート
11のうち、上下両端部の補強プレート11と、これら
補強プレート11にそれぞれ隣接する補強プレート11
との間には、前記実施の形態1と略同様にして未発泡の
発泡性基材21が差し込まれて保持されている。さら
に、前記補強部材10は、前記実施の形態1と略同様に
して耐熱性合成樹脂の射出成形に成形され、その補強部
材10には、インナパネル2の取付孔7に対応する位置
において、実施の形態1と同様にして取付手段としての
係止クリップ15がそれぞれ一体成形されている。
【0026】したがって、この実施の形態2においても
ピラー1を構成するインナパネル2とアウタパネル4と
がその相互のフランジ3、5においてスッポト溶接され
る前に、インナパネル2の取付孔7に対し、補強部材1
0の係止クリップ15が差し込まれて弾性的に係合する
ことで、インナパネル2の所要位置に補強部材10が位
置決めされて取り付けられる。また、補強部材10の補
強プレート11の間には、あらかじめ未発泡の発泡性基
材21が差し込まれて保持される。そして、インナパネ
ル2とアウタパネル4とがその相互のフランジ3におい
てスポット溶接されることで、ピラー1が構成される。
【0027】その後は、前記実施の形態1と略同一の手
順に基づいて、ピラー1を備えた車両ボディが塗料槽に
浸漬され、引き上げられた後、焼き付け塗装される。こ
の焼き付け塗装の際の外部加熱によって補強部材10の
発泡性基材21が発泡膨張し発泡体22となる。この発
泡性基材21が発泡膨張する際、発泡性基材21の両側
面が補強プレート11に挟まれ、中空室6の長手方向に
対しては、発泡性基材21の発泡が補強プレート11に
よって制限され、長手方向に直交する方向に対してその
発泡が促進されるため、極めて少量の発泡性基材21の
発泡膨張による発泡体22によって中空室6を効率よく
遮断することができる。
【0028】また、ピラー1の中空室6に取り付けられ
た補強部材10の多数枚の補強プレート11によってピ
ラー1が補強され、ピラー1の剛性が効率よく高められ
る。なお、前記実施の形態1、2においては、中空構造
物が車両ボディのピラー1である場合を例示したが、こ
れに限るものではなく、車両ボディ以外であってもよ
い。
【0029】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に記載の発
明によれば、補強部材の多数枚の補強プレートのうち、
隣接する補強プレートの間に保持された少量の発泡性基
材が発泡して発泡体となることで、中空構造物の中空室
を効率よく遮断することができるとともに、前記補強部
材の多数枚の補強プレートによって中空構造物を良好に
補強してその剛性を高めることができる。また、請求項
2に記載の発明によれば、中空構造物の第1分室と第2
分室とにそれぞれ補強部材が取り付けられ、これら補強
部材の多数枚の補強プレートのうち、隣接する補強プレ
ートの間に保持された発泡性基材が発泡して発泡体とな
ることで、制振・防音をより一層高めることができると
ともに、中空構造物の剛性を効率よくかつ可及的に高め
ることができる。請求項3に記載の発明によれば、補強
部材の軽量化を図ることができるとともに、部品点数や
組み付け工数を軽減してコスト低減を図ることができ
る。請求項4に記載の発明によれば、中空構造物の中空
室を容易にかつ低コストで遮断することができるととも
に、中空構造物の剛性を効率よく高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1の中空構造物の遮断・
補強構造を分解して示す斜視図である。
【図2】同じく補強部材と発泡性基材とを分解して示す
斜視図である。
【図3】同じく中空構造物としてのピラーの中空室に補
強部材を取り付け、発泡性基材を発泡した状態を順に示
す縦断面である。
【図4】同じく中空構造物としてのピラーの中空室に補
強部材を取り付け、発泡性基材を発泡した状態を順に示
す横断図である。
【図5】同じく車両ボディのピラーに補強部材を取り付
けた状態を示す説明図である。
【図6】この発明の実施の形態2補強部材と発泡性基材
とを分解して示す斜視図である。
【図7】同じく中空構造物としてのピラーの中空室に補
強部材を取り付け、発泡性基材を発泡した状態を順に示
す横断図である。
【図8】従来の中空構造物の中空室に発泡性基材を取り
付けた状態を示す説明図である。
【図9】同じく発泡性基材を発泡させた状態を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 ピラー 2 インナパネル 4 アウタパネル 6 中空室 6a 第1分室 6b 第2分室 8 リインホースメントパネル 10 補強部材 11 補強プレート 12、13 連結片 15 係止クリップ(取付手段) 21 発泡性基材 22 発泡体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空構造物の中空室に設けられてその中
    空室を遮断するとともに、前記中空構造物を補強するた
    めの中空構造物の遮断・補強構造であって、 前記中空室には、その長手方向に所要とする長さ寸法を
    有する補強部材が取付手段によって取り付けられ、 前記補強部材は、前記中空室の長手方向に直交する多数
    枚の補強プレートと、これら補強プレートを前記中空室
    の長手方向に所定間隔を保って一体状に連結して前記中
    空室の長手方向に配列する連結片と、を備え、 前記多数枚の補強プレートのうち、少なくとも一つの補
    強プレートと、その補強プレートに隣接する補強プレー
    トとの間には、外部加熱によって発泡して発泡体となる
    ことで前記中空室を遮断する発泡性基材が保持されてい
    ることを特徴とする中空構造物の遮断・補強構造 。
  2. 【請求項2】 中空構造物の中空室に設けられてその中
    空室を遮断するとともに、前記中空構造物を補強するた
    めの中空構造物の遮断・補強構造であって、 前記中空構造物にはリインホースメントパネルが設けら
    れてその中空室が第1分室と第2分室とに区画され、こ
    れら第1分室と第2分室のうち、少なくとも一方の分室
    には、その長手方向に所要とする長さ寸法を有する補強
    部材が取付手段によって取り付けられ、 前記補強部材は、前記中空室の長手方向に直交する多数
    枚の補強プレートと、これら補強プレートを前記中空室
    の長手方向に所定間隔を保って一体状に連結して前記中
    空室の長手方向に配列する連結片と、を備え、 前記多数枚の補強プレートのうち、少なくとも一つの補
    強プレートと、その補強プレートに隣接する補強プレー
    トとの間には、外部加熱によって発泡して発泡体となる
    ことで前記中空室を遮断する発泡性基材が保持されてい
    ることを特徴とする中空構造物の遮断・補強構造 。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の中空構造物の遮
    断・補強構造において、補強部材は耐熱性硬質合成樹脂
    よりなり、取付手段としての係止クリップが前記補強部
    材と一体成形されていることを特徴とする中空構造物の
    遮断・補強構造。
  4. 【請求項4】 中空構造物の中空室に設けられてその中
    空室を遮断するとともに、前記中空構造物を補強するた
    めの中空構造物の遮断・補強方法であって、 前記中空室の長手方向に直交する多数枚の補強プレート
    と、これら補強プレートを前記中空室の長手方向に所定
    間隔を保って一体状に連結して前記中空室の長手方向に
    配列する連結片と、を備えた補強部材を形成し、前記多
    数枚の補強プレートのうち、少なくとも一つの補強プレ
    ートと、その補強プレートに隣接する補強プレートとの
    間に外部加熱によって発泡する発泡性基材を配設する発
    泡性基材配設工程と、 前記発泡性基材を有する補強部材を取付手段によって前
    記中空室に取り付ける補強部材取付工程と、 前記中空構造物の外部からの加熱によって前記発泡性基
    材を発泡させ、その発泡に基づく発泡体の周縁部を前記
    中空室の内周面に密着させることで、前記中空室を遮断
    する発泡工程と、 を備えていることを特徴とする中空構造物の遮断・補強
    方法。
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