JP3373424B2 - 中空構造物における中空室遮断具とその製造方法 - Google Patents

中空構造物における中空室遮断具とその製造方法

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JP3373424B2 JP06333398A JP6333398A JP3373424B2 JP 3373424 B2 JP3373424 B2 JP 3373424B2 JP 06333398 A JP06333398 A JP 06333398A JP 6333398 A JP6333398 A JP 6333398A JP 3373424 B2 JP3373424 B2 JP 3373424B2
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    • B29C44/02Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles for articles of definite length, i.e. discrete articles
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  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、中空構造物にお
ける中空室遮断具とその製造方法に関し、主として複数
枚のパネルによって中空の箱形閉じ断面に構成された車
両の中空パネル(ボディのピラー、ロッカーパネル、ル
ーフサイドパネル等)の制振、防音等を高めるために、
その中空室を遮断する中空構造物における中空室遮断具
とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】少量の発泡性基材によって中空構造物の
中空室を効率よく遮断するために、例えば、特開平8−
27448号に開示されている中空構造物における中空
室遮断具がある。このような中空構造物における中空室
遮断具110においては、図13と図14に示すよう
に、中空構造物としての車両の中空パネル101の中空
室107に取り付けられる一対の支持プレート121
と、これら一対の支持プレート121の間に差し込まれ
る発泡性基材111と、を備えている。前記一対の支持
プレート121は、中空パネル101の中空室107の
長手方向に直交する平板状をなしかつナイロン等の合成
樹脂材より一体成形されている。さらに、一対の支持プ
レート121の間には、これら一対の支持プレート12
1を所定の間隔を隔てて一体に連結する所要数の連結片
123と、中空パネル101の取付孔106に差し込ま
れて弾性的に係合する係止クリップ130とがそれぞれ
一体成形されている。そして、一対の支持プレート12
1の間に発泡性基材111が差し込まれた後、前記一対
の支持プレート121は、その係止クリップ130にお
いて中空パネル101の中空室107に装着される。そ
の後、外部加熱によって発泡性基材111が発泡して発
泡体115となることで、図14に示すように、中空室
107が効率よく遮断されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記したように構成さ
れた中空構造物における中空室遮断具110において、
合成樹脂製の一対の支持プレート121は、その表面が
平坦面に形成されているため、中空パネル101の中空
室107内の音波が一対の支持プレート121の表面に
衝突すると、その音波は殆ど減衰されることなく反射さ
れ、残音として残る不具合があった。
【0004】この発明の目的は、前記問題点に鑑み、構
造を複雑化することなく中空パネルの中空室内の音波を
減衰させ、音波の反射による残音を軽減することができ
る中空構造物における中空室遮断具を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明に係る中空構造物における中空室遮
断具は、中空構造物の中空室に取り付けられる支持プレ
ートと、その支持プレートに支持されかつ外部加熱によ
って発泡し発泡体となることで前記中空室を遮断する発
泡性基材と、を備えた中空構造物における中空室遮断具
であって、前記支持プレートは前記中空室の長手方向に
直交する平板状に形成されるとともに、その板面には所
要数の連結孔が貫設される一方、前記発泡性基材は、前
記支持プレートの両面を覆うようにして設けられた両壁
部を備えるとともに、その両壁部は前記支持プレートの
所要数の連結孔によって連結されている。
【0006】したがって、支持プレートとともに発泡性
基材が中空構造物の中空室に取り付けられ、外部加熱に
よって発泡性基材が発泡する際、発泡性基材の両壁部は
支持プレートに接して保持されることで、前記中空室の
長手方向に対しては発泡性基材の発泡が制限され、中空
室の長手方向に直交する方向に対しては発泡性基材の発
泡が効果的に促進される。また、発泡性基材の両壁部
は、支持プレートの所要数の連結孔によって連結されて
いるため、発泡性基材が発泡する際に、その発泡性基材
の両壁部が支持プレートの表面から剥離して垂れ落ちる
という不具合が防止される。このため、発泡性基材は、
支持プレートの全表面を覆った状態で発泡し発泡体とな
り、その発泡体の周縁部が中空室の内周壁面に確実に密
着する。これによって、少量の発泡性基材の発泡に基づ
く発泡体によって、中空室が確実に遮断される。前記し
たように、支持プレートの全表面を覆った状態で発泡性
基材が発泡し発泡体となり、中空室が遮断されるため、
中空室内の音波は、支持プレートに直接衝突することな
く発泡体において受け止められて遮断される。前記発泡
体の表面は、発泡によって凹凸面をなすため、発泡体の
表面の凹凸面に当たった音波は、その発泡体の凹凸面に
おいて良好に減衰される。
【0007】また、請求項2に記載の中空構造物におけ
る中空室遮断具は、請求項1に記載の中空構造物におけ
る中空室遮断具において、支持プレートの上部には発泡
性基材が発泡する際の垂れ落ちを防止するための垂落防
止用受縁が張り出されている。したがって、支持プレー
トの上部の垂落防止用受縁においても発泡性基材の上部
における発泡体の一部が受け止められて垂れ落ちが防止
される。
【0008】請求項3の発明に係る中空構造物における
中空室遮断具の製造方法は、請求項1に記載の中空構造
物における中空室遮断具を製造する方法であって、中空
構造物の中空室の長手方向に直交する平板状をなしその
板面に所要数の連結孔が貫設された支持プレートを形成
する工程と、発泡性基材に対応するキャビティを有する
成形型内に前記支持プレートをセットした後、前記キャ
ビティに発泡性材料を射出することで前記支持プレート
の両面を覆う両壁部を備えた発泡性基材を成形すると同
時に、前記支持プレートの所要数の連結孔にも前記発泡
性材料を充填して連結部を成形する成形工程と、を備え
ている。したがって、支持プレートと発泡性基材を備え
た中空室遮断具が容易に製造され、安価に提供すること
ができる。
【0009】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)この発明の実施
の形態1を図1〜図8にしたがって説明する。図1と図
2において、中空構造物としての車両のピラー、ロッカ
パネル、ルーフパネル等の中空パネル1は、インナパネ
ル2とアウタパネル4とが、これらインナパネル2とア
ウタパネル4との相互のフランジ3、5においてスポッ
ト溶接されることで、中空の箱形閉じ断面に形成されて
いる。前記インナパネル2の所定位置には、支持プレー
ト21を回り止めして取り付けるための長円形、楕円
形、四角形等の非円形の取付孔6が貫設されている。
【0010】前記中空パネル1の中空室7を遮断する中
空室遮断具10は、支持プレート21と発泡性基材11
とを備えている。図2と図4に示すように、前記支持プ
レート21は、耐熱性合成樹脂材によって成形されると
ともに、中空室7の長手方向に直交する平板状をなして
いる。前記支持プレート21の板面には所要数の連結孔
22が貫設されている。この実施の形態1において、支
持プレート21の板面には多数の小孔状の連結孔22が
適宜間隔で配列されている。さらに、支持プレート21
の上部には発泡性基材11が発泡する際の垂れ落ちを防
止するための垂落防止用受縁23が略水平状に張り出さ
れている。
【0011】また、支持プレート21の下部中央部に
は、インナパネル2の取付孔6に差し込まれて弾性的に
係合する係止クリップ30が一体に形成されている。前
記係止クリップ30は、支持プレート21の下面中央部
に張り出された台座部31と、その台座部31から突出
されて取付孔6に差し込まれる脚部32と、その脚部3
2の先端から延出され取付孔6に弾性的に係合する弾性
係止片33とを備えている。
【0012】発泡性基材11は、前記支持プレート21
の両面及び周縁部の略全表面を覆うようにして設けられ
ている。前記発泡性基材11は、110℃〜190℃前
後の温度で発泡、硬化され、独立気泡の発泡体15とな
って金属面や塗装面に密着する発泡剤混合の合成樹脂材
を主成分とする発泡性材料よりなる。さらに、支持プレ
ート21を境とする発泡性基材11の両壁部は、支持プ
レート21の多数の連結孔22にそれぞれ充填された連
結部12によって結合されている。これら連結部12に
おいても発泡性材料によって構成されている。
【0013】この実施の形態1の中空室遮断具10は上
述したように構成される。したがって、図1と図2に示
すように、中空室遮断具10は、その係止クリップ30
と取付孔6によって、車両の中空パネル1の中空室7に
取り付けられた後、外部加熱によって発泡性基材11が
発泡して発泡体15となることで中空室7が遮断され
る。すなわち、前記中空パネル1を構成するインナパネ
ル2とアウタパネル4とが、その相互のフランジ3、5
においてスポット溶接される前に、インナパネル2の取
付孔6に中空室遮断具10が、その係止クリップ30に
よって回り止めされて取り付けられる。その後、インナ
パネル2とアウタパネル4とが、その相互のフランジ
3、5においてスポット溶接され、中空の箱形閉じ断面
をなす中空パネル1が構成される。ここで、外部からの
加熱、例えば、前記中空パネル1を有する車両ボディ全
体が焼き付け塗装される際の外部加熱によって、図5と
図6に示すように、発泡性基材11が発泡して発泡体1
5となる。
【0014】前記発泡性基材11が発泡する際、その発
泡性基材11の両壁部は支持プレート21に接して保持
されることで、前記中空室7の長手方向に対しては発泡
性基材11の発泡が制限され、中空室7の長手方向に直
交する方向に対しては発泡性基材11の発泡が効果的に
促進される。また、発泡性基材11の両壁部は、支持プ
レート21の多数の連結孔22に充填されている連結部
12によって結合されているため、発泡性基材11が発
泡する際に、その発泡性基材11の両壁部が支持プレー
ト21の表面から剥離して垂れ落ちるという不具合が防
止される。
【0015】さらに、支持プレート21の上部の垂落防
止用受縁23においても発泡性基材11の上部における
発泡体15の一部が受け止められて垂れ落ちが防止され
る。このため、前記発泡性基材11は、支持プレート2
1の全表面を覆った状態で発泡し発泡体15となり、そ
の発泡体15の周縁部が中空パネル1の中空室7の内周
壁面に確実に密着する。これによって、少量の発泡性基
材11の発泡に基づく発泡体15によって、中空パネル
1の中空室7が確実に遮断される。
【0016】前記したように、支持プレート21の全表
面を覆った状態で発泡性基材11が発泡し発泡体15と
なり、中空パネル1の中空室7が遮断される。このた
め、中空パネル1の中空室7内の音波は、中空室遮断具
10の支持プレート21に直接衝突することなく発泡体
15において受け止められて遮断される。前記発泡体1
5の表面は、発泡によって凹凸面をなす。このため、発
泡体の表面の凹凸面に当たった音波は、その発泡体15
の凹凸面において良好に減衰され、反射音による残音が
軽減される。特に、この実施の形態1において、前記発
泡体15の表面は連結孔22に充填された連結部12が
発泡することによって、当該部分が他の部分よりも大き
く突出して凹凸面をなす。このため、発泡体15の表面
の凹凸面に当たった音波は、その発泡体15の凹凸面に
おいてより一層良好に減衰され、反射音による残音がよ
り一層軽減される。
【0017】次に、前記実施の形態1の中空室遮断具1
0を製造する方法を工程順に説明する。まず、支持プレ
ート21を成形する工程において、図4に示すように、
耐熱性合成樹脂材の射出成形によって支持プレート21
が成形される。前記支持プレート21の成形と同時に、
その支持プレート21の板面には所要数の連結孔22が
貫設されるとともに、支持プレート21の板面には多数
の小孔状の連結孔22が適宜間隔で配列されて成形され
る。さらに、支持プレート21の上部には垂落防止用受
縁23が略水平状に張り出され、支持プレート21の下
部中央部には、係止クリップ30が一体成形される。
【0018】次に、発泡性基材11を成形する工程にお
いて、図7に示すように、発泡性基材11に対応するキ
ャビティ53を備えた対の成形型50、51内に前記支
持プレート21がセットされる。その後、成形型50、
51のキャビティ53に発泡性材料が射出されること
で、発泡性基材11が成形される。この発泡性基材11
の成形と同時に、支持プレート21の多数の連結孔22
にも発泡性材料が充填され連結部12が成形され、これ
によって、中空室遮断具10が容易に製造される。
【0019】(実施の形態2)次に、この発明の実施の
形態2の中空室遮断具10を図9と図10にしたがって
説明する。この実施の形態2の中空室遮断具10におい
て、支持プレート21の上部には垂落防止用受縁が設け
られることなく所要形状の平板状に形成され、その下部
には係止クリップ30が一体に形成されている。また、
支持プレート21の板面には、実施の形態1と略同様に
して多数の連結孔22が貫設されている。発泡性基材1
1は、支持プレート21の両面を覆うようにして設けら
れ、支持プレート21の周縁部には設けられていない。
さらに、発泡性基材11の両壁部は、支持プレート21
の多数の連結孔22にそれぞれ充填された連結部12に
よって結合されている。これら連結部12においても発
泡性材料によって構成されている。
【0020】したがって、この実施の形態2の中空室遮
断具10においても、実施の形態1と略同様の作用効果
を奏する。すなわち、発泡性基材11が発泡する際に、
その発泡性基材11の両壁部が支持プレート21の表面
から剥離して垂れ落ちるという不具合が防止される。こ
のため、発泡性基材11は、図10に示すように、支持
プレート21の全表面を覆った状態で発泡し発泡体15
となり、その発泡体15の周縁部が中空パネル1の中空
室7の内周壁面に確実に密着し、これによって中空パネ
ル1の中空室7が遮断される。
【0021】また、前記発泡体15の表面は、実施の形
態1と同様にして連結孔22に充填された連結部12が
発泡することによって、当該部分が他の部分よりも大き
く突出して凹凸面をなす。このため、中空パネル1の中
空室7内の音波は、中空室遮断具10の支持プレート2
1に直接衝突することなく発泡体15表面の凹凸面にお
いて受け止められて減衰され、反射音による残音が軽減
される。また、この実施の形態2の中空室遮断具10に
おいても、前記実施の形態1の中空室遮断具10と同様
にして、支持プレート21を成形する工程と、発泡性基
材11を成形する工程の順によって容易に製造される。
【0022】(実施の形態3)次に、この発明の実施の
形態3の中空室遮断具10を図11と図12にしたがっ
て説明する。この実施の形態3の中空室遮断具10にお
いて、支持プレート21の上部には垂落防止用受縁が設
けられることなく所要形状の平板状に形成され、その下
部には係止クリップ30が一体に形成されている。ま
た、支持プレート21の板面には、所要数の連結孔22
が貫設されている。発泡性基材11は、支持プレート2
1の両面を覆うようにして設けられた両壁部11a、1
1bによって構成されている。
【0023】発泡性基材11の両壁部11a、11bの
うち、一方の壁部11aには支持プレート21の所要数
の連結孔22に対応する係止孔14が貫設されている。
また、他方の壁部11bには連結孔22から係止孔14
にわたって挿通される連結突起13が突設され、その連
結突起13の先端部には割溝によって弾性的に縮開され
て係止孔14に係合する弾性係止部13aが形成されて
いる。すなわち、この実施の形態3においては、発泡性
基材11の両壁部11a、11bはそれぞれ個別に成形
される。この際、一方の壁部11aには所要数の係止孔
14が貫設され、他方の他方の壁部11bには、発泡性
材料よりなる連結突起13が一体に突設される。そし
て、発泡性基材11の両壁部11a、11bがそれぞれ
個別に成形された後、支持プレート21の両面に組み付
けられる。
【0024】したがって、この実施の形態3の中空室遮
断具10においても、実施の形態1及び2と略同様の作
用効果を奏する。すなわち、発泡性基材11の両壁部1
1a、11bが発泡する際に、その発泡性基材11の両
壁部11a、11bが支持プレート21の表面から剥離
して垂れ落ちるという不具合が防止される。このため、
発泡性基材11の両壁部11a、11bは、図12に示
すように、支持プレート21の全表面を覆った状態で発
泡し発泡体15となり、その発泡体15の周縁部が中空
パネル1の中空室7の内周壁面に確実に密着し、これに
よって中空パネル1の中空室7が遮断される。
【0025】また、前記発泡体15の表面は、連結孔2
2に差し込まれた連結突起13が発泡することによっ
て、当該部分が他の部分よりも大きく突出して凹凸面を
なす。このため、中空パネル1の中空室7内の音波は、
中空室遮断具10の支持プレート21に直接衝突するこ
となく発泡体15表面の凹凸面において受け止められて
減衰され、反射音による残音が軽減される。
【0026】なお、前記実施の形態1〜3においては、
支持プレート21が耐熱性合成樹脂材によって成形され
た場合を例示したが、これに限定するものではなく、鉄
板等の金属板によって形成してもよい。また、前記実施
の形態1〜3においては、中空構造物が車両のピラー、
ロッカパネル、ルーフパネル等の中空パネル1である場
合を例示したが、これに限るものではなく、車両の中空
パネル以外であってもよい。
【0027】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
発泡性基材が支持プレートの全表面を覆った状態で発泡
し発泡体となることで、中空室を確実に遮断することが
できる。さらに、中空室内の音波は、支持プレートに直
接衝突することなく発泡体の凹凸面において減衰させる
ことができ、反射による残音を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1において、車両の中空
パネルの中空室に中空室遮断具を取り付けた状態を示す
横断面図である。
【図2】同じく図1のII−II線に基づく縦断面図で
ある。
【図3】同じく中空室遮断具を示す正面図である。
【図4】同じく支持プレートを示す正面図である。
【図5】同じく発泡性基材が発泡して発泡体となった状
態を示す横断面図である。
【図6】同じく図5のVI−VI線に基づく縦断面図で
ある。
【図7】この発明の実施の形態1の中空室遮断具の支持
プレートを成形型内にセットした状態を示す説明図であ
る。
【図8】同じく発泡性基材を射出成形する状態を示す説
明図である。
【図9】この発明の実施の形態2の中空室遮断具が中空
パネルの中空室に取り付けられた状態を示す縦断面図で
ある。
【図10】同じく発泡性基材が発泡して発泡体となった
状態を示す縦断面図である。
【図11】この発明の実施の形態3の中空室遮断具が中
空パネルの中空室に取り付けられた状態を示す縦断面図
である。
【図12】同じく発泡性基材が発泡して発泡体となった
状態を示す縦断面図である。
【図13】従来の中空室遮断具の一対の支持プレートと
発泡性基材とを分離した状態を示す斜示図である。
【図14】同じく車両の中空パネルの中空室に中空室遮
断具を取り付けて発泡性基材を発泡した状態を示す縦断
面図である。
【符号の説明】
1 中空パネル(中空構造物) 2 インナパネル 4 アウタパネル 6 取付孔 7 中空室 10 中空室遮断具 11 発泡性基材 11a 両壁部 12 連結部 21 支持プレート 22 連結孔 23 垂落防止用受縁 30 係止クリップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 B29C 45/14 B60R 13/08 B62D 25/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空構造物の中空室に取り付けられる支
    持プレートと、その支持プレートに支持されかつ外部加
    熱によって発泡し発泡体となることで前記中空室を遮断
    する発泡性基材と、を備えた中空構造物における中空室
    遮断具であって、 前記支持プレートは前記中空室の長手方向に直交する平
    板状に形成されるとともに、その板面には所要数の連結
    孔が貫設される一方、 前記発泡性基材は、前記支持プレートの両面を覆うよう
    にして設けられた両壁部を備えるとともに、その両壁部
    は前記支持プレートの所要数の連結孔によって連結され
    ている中空構造物における中空室遮断具。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の中空構造物における中
    空室遮断具において、支持プレートの上部には発泡性基
    材が発泡する際の垂れ落ちを防止するための垂落防止用
    受縁が張り出されている中空構造物における中空室遮断
    具。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の中空構造物における中
    空室遮断具を製造する方法であって、中空構造物の中空
    室の長手方向に直交する平板状をなしその板面に所要数
    の連結孔が貫設された支持プレートを形成する工程と、 発泡性基材に対応するキャビティを有する成形型内に前
    記支持プレートをセットした後、前記キャビティに発泡
    性材料を射出することで前記支持プレートの両面を覆う
    両壁部を備えた発泡性基材を成形すると同時に、前記支
    持プレートの所要数の連結孔にも前記発泡性材料を充填
    して連結部を成形する成形工程と、を備えている中空構
    造物における中空室遮断具の製造方法。
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