JPH10508263A - 低可視光透過率および低可視光反射率を有する光学素子 - Google Patents

低可視光透過率および低可視光反射率を有する光学素子

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Abstract

(57)【要約】 低可視光透過率および低可視光反射率を有する太陽光制御用フィルムは、それぞれが低可視光反射率およびある程度の可視光遮断能を持つ金属の透明不連続の薄い非干渉性フィルム(18)を載せた2つまたはそれ以上の基材(14)を有してなり、基材は、金属フィルムの可視光遮断能が効果的に組み合わせられて低可視光透過率と低可視光反射率を持つ複合体を与えるように、複合体(10)に組み立てられ積層されている。1つまたはそれ以上の基材に、金属フィルムの下になる高屈折率の透明被覆(16)を供給することにより、性能特性が向上する。高屈折率の物質は、好ましくは、高酸素含有量の合成ビスマス酸化物であり、これは、太陽光制御用フィルムの効率的で経済的な製造を促進する。

Description

【発明の詳細な説明】 低可視光透過率および低可視光反射率を有する光学素子 発明の分野 本発明は、低可視光透過率および低可視光反射率を有する、太陽エネルギー制 御用窓フィルムのような光学素子、並びにその製造方法に関する。 背景技術 ガラス着色産業においては、可視光透過率(VLT:Visua1 light transmis sion)が50%未満、好ましくは30%未満である太陽エネルギー制御用被覆ま たはフィルムが望まれている。同時に、このような被覆またはフィルムは15% 未満、好ましくは10%またはそれ以下の可視光反射率(VLR:Visual ligh t reflecttion)を有することが望まれている。 窓ガラス産業において太陽エネルギー制御のために従来用いられている金属蒸 着プラスチックフィルムについては、可視光透過率(VLT)は、フィルム上の 金属層の厚さを増すことにより低下させることができるが、可視光反射率(VL R)の増加を伴う。例えば、25%のVLTを有する典型的な金属被覆ソーラー フィルムは、30〜35%またはそれ以上のVLRを有する。即ち、VLTとV LRとは、相反する性質であり、産業界で受け入れられるような中庸の妥協点が ない。現在のところ、VLTを許容できる水準に設定し、VLRは望ましい値よ りも高いままにしておくのが一般的である。 産業界の要求に答える別の方法は、染色プラスチックフィルムまたはシートを 、単独で、または金属蒸着フィルムまたはシートの基材として用いることである 。しかしながら、染色フィルムは、非常に低い太陽エネルギー制御性能しか持た ず、色は経時的に退色する。その結果、染色フィルムは、産業界の要求に対して 満足できる解決策となっていない。 低VLT金属蒸着フィルムのVLRを減少させるさらに別の試みは、狭いスペ クトル帯で反射を制御するために、酸化チタンまたはインジウム錫酸化物(IT O)の被覆を、金属のフィルムまたは層に接して設けることである。古典的な光 学材料によれば、高い反射率の物質の層の間に金属フィルムを挟むことにより、 可視光透過、すなわち所謂誘起透過を増し、反射を少なくすることができる。一 般的な場合、これには、厚さ70〜100nmの酸化チタンまたはインジウム錫 酸化物の層が必要であるが、その製造には時間がかかり、制御が困難である。そ の結果、この方法は、実際に採用するには費用がかかり過ぎ、費用をかけたとし ても、VLT/VLRの背反性をせいぜい部分的にしか解決できない。 米国特許第4,799,745号(再審査証明書B1 4799745)は、イ ンジウム、錫、チタン、珪素、クロムおよビスマスの酸化物であることが好まし い、直接接触している中間誘電性スペーサ層により分離された金属(例えば、銀 、金、白金、パラジウム、アルミニウム、銅、ニッケルおよびこれらの合金)の 2またはそれ以上の透明層を含んでなるファブリー−ペローの干渉フィルタを用 いた赤外反射フィルムを開示している。関連した米国特許第5,071,206号 (米国特許第4,799,745号の一部継続出願に対して発行された)は、接触 して交互に重ねられている7層の誘電層および銀層を有する基材を含んでなる色 補正赤外反射フィルムを開示している。これらのフィルムは、低可視光反射率を 有するが、相互にスパッタ蒸着された物質の5〜7層を必要とするので、高価で あり、製造は簡単ではない。可視光透過率を低下させようとすると、作業はより 困難になる。 国際特許出願公開WO94/04356は、炭素系ポリマーシートの反射率は 、ポリマーの屈折率よりも大きい屈折率を有す無機物質の不連続な模樹石様(de ndritic)層をスパッタ蒸着することにより低くすることができることを教示し ている。無機物質は、タンタル、ニオブ、チタン、ハフニウム、タングステンお よびジルコニウムから選択される主金属の酸化物、窒化物または酸窒化物であっ てよい。主被覆に加えて、インジウム、錫および亜鉛から選択される副金属の酸 化物、窒化物または酸窒化物を含んでなる上層を形成してよい。多区画窓ユニッ トにおいて内部プラスチック表面として用いる場合、被覆は、着色および曇りを 最小にしてポリマーフィルムの光透過率を増す。すなわち、反射率は減少するが 、透過率は減少しない。 従って、低VLTおよび低VLRの両方を有する安価な被覆または被覆フィル ムの開発が、産業界ではなお強く望まれている。 発明の開示 本発明の目的は、改良された光学素子、特に、低可視光透過率と低可視光反射 率とを有する、太陽エネルギー制御用フィルム、およびそれを経済的に製造する 方法を提供することである。 本発明の別の目的は、低VLTおよび低VLRと共に良好な太陽エネルギー排 除特性を有する、改良された太陽エネルギー制御用フィルムおよび/または被覆 を提供することである。 本発明によれば、このような改良されたフィルムおよび/または被覆は、薄膜 光学技術、現代の物質科学、およびVLT/VLR背反性に対する新しいアプロ ーチにより得られる。特に、従来の技術とは対照的に、本発明は、まず反射率に 着目し、次いで透過率に着目する。 本発明の特別な目的は、第1に、ある程度の可視光透過制御性を有し、格別に 低い可視光反射率を有する光学素子または要素を開発し、第2に、所望の水準の 透過制御性を達成するように2またはそれ以上の素子または要素を組み合わせる ことである。 本発明の第1の要旨は、光透過率を制御するのに適した金属の、厚いというよ りむしろ非常に薄い層またはフィルムを用いることにある。この目的に適した金 属には、金、銀、ニッケル、クロム、ニッケル−クロム合金およびステンレス鋼 が含まれる。このような金属の非常に薄い層またはフィルムは、マグネトロンカ ソードスパッタにより、基材に蒸着され、生成したフィルムは、不連続で、模樹 石様であり、非干渉性である。金属は、表面平滑な干渉性連続層を形成しない。 フィルムにおける表面不整の故に、金属は、光輝または鏡様反射性表面を有しな い。代わりに、光は散乱および/または吸収され、金属フィルム自体は低VLR を持つ。 金属フィルムまたは被覆は薄いので、被覆された基材に、所望程度の可視光遮 断効果を与えない。すなわち、被覆された基材のVLTは、所望水準よりはるか に大きい。本発明により提供されるアプローチによれば、2またはそれ以上の被 覆基材を組み合わせて複合フィルムにすることにより、可視光遮断効果を増し、 VLTを低下させることができる。複合フィルムの中では、金属被覆表面は、複 合構造の内部表面であり、個々の金属被覆表面の低VLRを保ちながら所望の低 VLTを達成するように、被覆の光遮断効果が組み合わせられる、すなわち足し 合わせられるように、光学的にデカップリングされている。好ましくは、金属表 面は、複数の被覆基材を積層して単一の複合フィルムにするために用いられる接 着剤の介在層により光学的にデカップリングされている。 そこで、本発明は、低VLTおよび低VLRを有し、それぞれが金属の非干渉 性薄フィルムを担持した基材からなる2またはそれ以上の要素またはサブユニッ トの積層アッセンブリからなる、非常に安価な太陽光制御用フィルムを提供する 。 フィルムの反射率、透過率および/または暗さをさらに制御するには、サブユ ニットの1つまたはそれ以上に、複合フィルムの透過率および/または反射率を 低下し、あるいは可視光吸収率を増加する付加成分を配合する。 上記のように、古典的な光学材料は、高い屈折率を有する物質の層の間に金属 層を挟むことにより金属の反射率をさらに低下できることを示唆している。従っ て、本発明が提示する新しいアプローチを採用する場合、1またはそれ以上の高 屈折率被覆を、上記の低VLR金属フィルムと組み合わせて使用するのが好まし い。この目的に従来使用されていた物質、例えば酸化チタンを反射率低下のため に引き続き使用してよいが、本発明は、非常に重要な第2の新規な要旨の発明を 提供する。 本発明の第2の要旨は、優れた品質と卓越した性能を持ち、経済的に製造でき る、低反射率素子または要素を製造するために、好ましい高屈折率物質として、 高酸素含有量の新規な合成ビスマス酸化物(BiOx)を用いることにある。 この第2の要旨において、本発明は、金属の薄い光学的フィルムの上にまたは 隣接して蒸着されたBiOxフィルム中の酸素対ビスマスの原子比が約1.7〜2 .5、すなわちBiOx(x=1.7〜2.5)となるように、制御された酸素分 圧雰囲気中で、酸素と反応させながらビスマスをマグネトロンカソードスパッタ リ ングにより蒸着すると、多層フィルムの可視光反射率は非常に減少するという発 見に基づいている。 反応スパッタにより合成されたBiOx(x=1.7〜2.5)フィルムは、可 視領域において2.5〜2.7の高い屈折率を有している。この屈折率は、酸化 チタン(TiO2)の屈折率に匹敵し、可視光透明な材料の屈折率よりも実質的に 高い。加えて、合成BiOxの動的蒸着速度は、酸化チタンのそれよりもはるかに 大きく、より容易に制御でき、従って、容易に、迅速にかつ経済的に製造できる 著しく高い性能の高屈折率被覆を提供することができる。 基材、高屈折率物質の層、および金属の非常に薄い不連続または非干渉性フィ ルムの組み合わせは、非常に経済的に製造でき、著しく低いVLRおよびVLT 制御範囲を有する光学素子、要素またはサブユニットを提供する。 本発明の第3の要旨は、このようなサブユニットまたは要素の2つまたはそれ 以上を、所望の水準のVLTを得る為に個々の要素のVLT制御因子を加え合わ せあるいは組み合わせるように、相互に組み合わせることにある。要素の組み合 わせは、好ましくは、介在接着層により分離され、従って光学的にデカップリン グされた独立干渉フィルタを規定するように、介在接着層によって要素を積層お よび結合することにより達成される。2ユニットアッセンプリにおいて、各金属 フィルムは約50%の可視光透過制御を与え、3ユニットアッセンプリにおいて 、各金属フィルムは約1/3の可視光透過制御を与える。 すなわち、それぞれが低反射率の金属薄フィルムを含むサブユニットの2つま たはそれ以上と、高屈折物質、特にBiOx(x=1.7〜2.5)のフィルムま たは層を組み合わせることにより、本発明は、良好な太陽エネルギー排除特性、 低可視光反射率および低可視光透過率を有する、太陽エネルギー制御用フィルム および/または被覆を提供する。 また、本発明の1つの目的は、改良された太陽エネルギー制御用(ソーラー) フィルムまたは被覆を、効率よく経済的に大量生産する方法を提供することであ る。 本発明の製法の好ましい形態によれば、最初に、基材物質の通常の透明フィル ムまたはシートを、マグネトロンカソードスパッタリングステーションに通し、 そこで、高屈折率物質の層をスパッタリングにより基材上に蒸着する。高屈折率 物質は、好ましくは、酸素対ビスマスの原子比が約1.7〜2.5の範囲である 高酸素含有量の合成ビスマス酸化物が基材上に蒸着されるように制御された酸素 分圧雰囲気中で酸素と反応させながらビスマスをスパッタリングにより蒸着した ビスマスを含んでなる。合成BiOxの動的蒸着速度は、非常に高く、従って、被 覆またはフィルムは、容易に、速くかつ経済的に、基材上に形成される。次ぎに 、被覆基材は、マグネトロンカソードスパッタリングステーションに送られ、そ こで、高屈折率被覆の上に、非常に薄い金属フィルムがスパッタリングにより速 くかつ経済的に蒸着される。 2つの被覆またはフィルムのスパッタリング蒸着は、基材を、単一のスパッタ リングステーションを持つスパッタリング装置に2回通すか、または基材の移動 方向に沿って連続的に配置された2またはそれ以上のスパッタリングステーショ ンを持つ装置に通すことにより、行うことができる。基材は、ガラスまたはプラ スチックのシートまたは連続ウエブからなっていてよい。いずれの場合にも、基 材は、高屈折率の薄層および金属の非干渉性フィルムにより、非常に効率よくか つ迅速に被覆され、これにより、経済的で、非常に高い性能特性を有する太陽エ ネルギー制御用素子または要素が得られる。 得られた素子または要素は、非常に低い可視光反射率、並びに金属フィルムの 性質および厚さに主として依存する可視光透過率を有する。2またはそれ以上の 素子または要素を相互に積層することにより、可視光透過率を実質的にいかなる 水準にでも容易に制御することができる。 複合体製品中の複数の被覆に異なる物質を使用することにより、光学的性能を さらに変化させることができる。 従って、本発明は、非常に改良された低VLTおよび低VLR光学素子、およ びそのような素子を効率的かつ経済的に大量生産する方法を提供する。 これらおよび他の目的ならびに本発明の利点は、添付図面を参照して行う以下 の詳細な説明から明らかとなるであろう。 図面の簡単な説明 図1は、本発明の低反射率素子または要素2つを有する、本発明に従って提供 される太陽エネルギー制御用フィルムの好ましい態様の、拡大した断面模式図で ある。 図2は、図1の複合構造の別の態様の同様の模式図である。 図3は、本発明の低反射率素子または要素3つを有し、窓ガラスまたは窓に接 着されている、本発明に従って提供される太陽エネルギー制御用フィルムの好ま しい態様の同様の模式図である。 図4は、図3の複合構造の別の態様の同様の模式図である。 図5は、本発明のフィルムおよび従来の市販太陽エネルギー制御用フィルムに ついての特性透過および反射スペクトルを比較するグラフである。 図6は、本発明のフィルムおよび従来の市販フィルムの透過および吸収特性を 比較するグラフである。 図7は、本発明の低反射率素子または要素を製造するための装置の模式図であ る。 図8は、ビスマスの反応スパッタリングのために酸素分圧を順次増加させた場 合の、動的蒸着速度と、高酸素含有量ビスマス酸化物の原子比との相関を示すグ ラフである。 発明を実施するための最良の形態 以下、発明者が本発明を実施する最良の形態であると現在考えている好ましい 形態について説明する。 本明細書および請求の範囲において使用する場合、以下の用語は、次ぎのよう な意味を持つ。 「可視放射線または光」は、380nm〜750nmの波長を有する電磁放射 線を意味する(CIEスタンダード)。 「透明」は、可視放射線を透過する性質を有することを意味する。 「可視光透過率」、「可視光透過」および略号「VLT」は、透明光学素子、 例えば窓を通過する可視放射線または光の割合(%)を意味する。 「可視光反射率」、「可視光反射」および略号「VLR」は、光学素子により 反射される可視放射線または光の割合(%)を意味する。 「可視光吸収率」、「可視光吸収」および略号「VLA」は、光学素子により 吸収される可視放射線または光の割合(%)を意味する。 一般に、VLT、VLRおよびVLAの和は、100%に等しい。 「SC」または「遮光(shading)係数」は、窓システムの太陽エネルギー制 御能の効率の建築学的尺度である。これは、ある窓システムを通しての太陽熱ゲ インの、窓が透明な遮光性のない2重強化窓ガラスにより作られていた場合の同 じ条件での太陽熱ゲインに対する比として表される。遮光係数が低いほど、太陽 エネルギーを制御する窓の能力が高い。(ASHRAE Standard Calculatio n Method)。透明ガラスの係数を1.00とする。1.00未満のSC値は、 単一の透明窓ガラスよりも熱遮蔽が優れていることを示す。 金属層またはフィルムについて用いる「非干渉」は、干渉がなく、規則正しい 連続性または配列がなく、独立した要素からなり、相互に矛盾し、均質でないこ とを意味する。 「スパッタリング蒸着」または「スパッタリング蒸着した」は、物質の層をマ グネトロンカソードスパッタリング装置を用いて基材上に蒸着する方法またはそ のような方法の生成物を言う。 図1は、本発明に従って提供された太陽エネルギー制御用複合フィルムの好ま しい態様の、拡大したスケールでの模式的部分断面図を示す。図1において、1 0で示す複合フィルムは、それぞれが基材14、高屈折率物質の層16および金 属の不連続非干渉性模樹石様薄層18を含んでなる2つの光学的サブユニット、 要素または素子12を有している。 基材14は、ソーラー(太陽エネルギー制御用)フィルムに従来用いられてい る透明支持物質のいずれから成っていてもよく、特にウエブ状で供給される可撓 性ポリマーフィルムから成る。好ましいポリマーは、通常約1〜2ミルから約5 0ミルの厚さを有するポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムである。 このようなフィルムの屈折率は、通常、1.4〜1.7の範囲にある。 層16は、基材14よりも高い屈折率、好ましくは、2.0またはそれ以上の 屈折率を有する物質から形成される。また、物質は、基材上にスパッタリングに より比較的簡単に蒸着できるものであることが好ましい。適当な物質には、クロ ム酸化物(酸化クロム、二酸化クロム、三酸化クロム;CrO、CrO2、CrO3 )、酸化ニオブ(Nb25)、酸化チタン(TiO2)および窒化珪素(Si34) が包含され、これらは全て、基材14上に直接または反応的にスパッタリングに より蒸着され得る。しかしながら、後に詳述するように、高屈折率の層16に好 ましい物質は、酸素対ビスマスの原子比(AR)が約1.7〜2.5である高酸 素含有量の合成ビスマス酸化物である。通常のビスマス酸化物Bi23は、光学 物質として考慮するには可視スペクトルにおいて大きすぎる吸収性(VLA)を 有しており、層16の材料とは見なされない。制御された酸素分圧雰囲気中でビ スマスをスパッタリングすることにより、高吸収性ではなく2.4〜2.7の屈 折率を有する高酸素含有量の合成ビスマス酸化物を形成することができる。 高屈折率物質の層16の厚さは、複合フィルム10の所望のVLTおよび層1 8に選択する金属およびその厚さに依存する。これらのパラメータは相関してい る。一般に、20〜25%に等しいかまたはそれより大きいVLTを有する複合 フィルムの場合、層16の厚さは約0.1〜10nm(ナノメータ)の範囲であ り、20〜25%に等しいかまたはそれより小さいVLTを有する複合フィルム の場合、約10〜50nmの範囲である。 複合フィルム10の各光学サブユニットまたは要素12中の金属層18の形成 は、本発明を成功裏に実施する為に、非常に重要である。各層18の反射率また はVLRは、複合フィルム10の所望のVLRとほぼ同じであるか、かなり近似 している必要があり、同時に、かなり少ない数のサブユニットが共同して複合フ ィルムのVLTを所望のVLTパーセントまで減少させるように合理的な水準の 可視光遮蔽効果を達成しなければならない。このような相矛盾する目的を達成す る為に、各金属層18は、可視光を散乱、拡散および/または吸収できるが、サ ブユニット12を通して可視光の透過を部分的に遮断するかまたは減少するのに 十分な厚さを有する非干渉性フィルムでなければならない。本発明によれば、こ れ は、選択された金属の薄層のスパッタリング蒸着により達成される。 金属の非常に薄い層または被覆のスパッタリング蒸着により、金属は、間隔を あけたクラスター状(孤立した岩または森の中の木に類似)に蒸着される。フィ ルムまたは被覆は非干渉性であり、模樹石状または魚卵岩状(oolitic)と言わ れることもある。金属は、ある厚さを越えて蒸着を続けた場合に生じるような干 渉性で平滑な表面の高屈折率層にはならない。金属層の厚さは、所望のまたは特 定のVLTに依存するが、一般に約20nmを越えず、好ましくは約1〜20n mの範囲、より好ましくは2〜5nmの範囲にある。本発明により意図されてい る低反射率フィルムの場合、被覆は、各金属層18のVLRが約12%の水準を 越えないように十分に薄く、不規則でなくてはならない。 使用される金属は、好ましくは、金、銀、クロムおよびそれらの合金ならびに ステンレス鋼から選択される。層16および18の材料の選択は、複合フィルム の色調を決定する。例えば、適当な下塗りの上の銀は、青色のフィルムを与え、 ステンレス鋼はグレーのフィルムを与える傾向がある。他の変化は、サブユニッ トまたは要素12の1つを、他のサブユニットまたは要素12に用いた材料とは 異なる材料から形成することにより得られるが、これは、複合フィルム10の中 でサブユニットが相互に、物理的に分離されており、光学的にデカップリングさ れているかぎり、許容される。 図1に示されているように、2つのサブユニットまたは光学要素12は、金属 を被覆した表面が互いに向き合うように積層され、通常の積層用接着剤からなる 介在透明層20により離されている。従って、複合構造中では、2つのサブユニ ットの可視光遮断能は累積的であり、一緒になって複合フィルムのVLTを所望 の水準まで低下させることができる。さらに、高屈折率物質の層16は、透過率 および/または反射率をさらに低下させ、並びに/若しくは吸収率を増加させる 為に、非干渉性金属フィルム18を補うように使用することができる。従って、 屈折層16および金属層18は、互いに可変的に、所望の結果、すなわち複合フ ィルム10の特定のVLT、VLR、色調および暗さに相互依存している。 窓用フィルム産業において使用できるように製品を仕上げる為に、基材14の 一方の露出表面を、耐スクラッチおよび摩耗性硬質被覆層22により被覆し、他 方の基材14の露出表面は、感圧接着剤24により被覆し、窓、窓ユニットなど への複合フィルムの積層を容易にする。フィルムの用途によっては、感圧接着剤 24を、通常の剥離紙26によって保護する。この技術分野において常套である が、好ましくは紫外線吸収添加剤などを感圧接着剤24に配合する。 図1の複合フィルムを簡単にした別のフィルムを図2に示す。図2の例は、図 1の構造と同じVLTおよびVLR制御能を有してはいないが、図1の構造の設 計を必要とするよりも低い要求の用途において、合理的に低いVLTおよびVL R制御特性を有する実用的で経済的なフィルムである。2つの構造は類似してい るので、図1の対応する要素と同じまたは相応する図2の要素は、添字「a」を 付した同じ数字で示してある。図から理解されるように、2つの構造の相違は、 図2では高屈折率物質の層16が存在しないことである。 比較的高い可視光透過率(例えば、25〜50%)、かなり低いが過度には低 くない可視光反射率(例えば、13%)を規定し、暗色フィルムは必要としない ソーラーフィルム用途の場合、図2の簡略化された複合構造は、相当に有用であ る。 所望の可視光遮断効果を有する金属フィルムは、9〜10%の低いVLRを提 供する様に、十分薄く不規定な層として容易にスパッタリングにより蒸着するこ とができる。1つの例として、それぞれ厚さ2.5nmで各基材14a上にスパ ッタリングにより蒸着された2枚のクロム層18aを有する図2に示すように構 成された太陽エネルギー制御用フィルムにより、45%のVLTおよび9%のV LRを有する複合フィルムを製造できた。他の例では、各クロム層の厚さを3. 5nmに増したところ、25%のVLTおよび13%のVLRを有する複合フィ ルムが製造できた。比較として、単一金属層を有し25%のVLTを与える通常 のソーラーフィルムのVLRは、30%またはそれ以上である。 すなわち、図1のより複雑な構造であるか、図2の簡略化された構造であるか によらず、本発明は、低可視光反射および低製造コストという点で、従来技術よ りも著しく有利である。さらに、規格が上記よりもいくらか厳しい場合、構造を 、 図1および図2の構造の混成構造とする、すなわち、2つの制御要素12/12 aを、図1のより複雑なフィルタ12の1つと図2の簡略化された要素12aの 1つから作った構造とすることができる。 規格がさらに厳しくなった場合、構造を、図3および図4の構造とすべきであ る。これらの図では、ソーラーフィルムは窓ガラス28に接着されて図示されて いる。図3および図4の構造では、可視光透過率および可視光反射率は、図1に 関連して説明した制御要素を3枚用いることにより、非常に低い水準まで低下さ れている。要素の類似性および実質的同一性の故に、図1で使用したのと同じ数 字を、図3では添字bを付して、図4では添字cを付して使用している。 図3では、本発明のソーラーフィルムは、10bで示されており、3つのサブ ユニット12bを含み、サブユニットそれぞれは、ポリマー基材14b、高屈折 率被覆16bおよび薄い非干渉性金属フィルム18bからなる。3つのサブユニ ットは、3つの金属表面18bが複合アッセンブリ10bの内部にあり、介在接 着剤層20bにより相互に積層されるような関係で組み合わせられる。各接着剤 層の厚さは、典型的には約0.5〜5.0μmである。本質的に、このアッセン ブリは、最初の2つのサブユニットの間に第3のサブユニットが挟まれている以 外は、図1の構造と同じである。 3つまたはそれ以上の金属薄フィルム18bを用いることにより、複合フィル ムのVLTを、非常に低い水準、例えば20%またはそれ以下に低下させること ができ、かつ、非常に低い水準、例えば10%またはそれ以下のVLRを提供す るように、各フィルム18bを、十分に薄く不規則に、すなわち模樹石状に十分 維持することができる。高屈折率の層16bも、非常に低いVLRの達成を助け 、暗さが所望の特性である場合にはフィルムに暗さを与えるのを助ける。 感圧接着剤層24bは、複合フィルムを窓28に接着するために、複合フィル ムの外表面14bの1つの上に供給され、耐スクラッチおよび摩耗性硬質被覆2 2bは、例えば窓を洗う場合に複合フィルムを損傷から守るために、複合フィル ムの他の外表面14b上に供給される。 複合フィルム10bは、通常窓28の内側表面または室内側に接着される。図 3および図4に示されているように、窓の右側表面がフィルムを接着する内側ま たは室内側であり、左側表面は外に向いている。図3において、内部または中央 のサブユニット12bの金属層18bは、窓ガラスまたは窓28に向いており、 これにより、窓の室内側および外側の両方で同じ水準の反射率が得られる。すな わち、VLR(ガラス側)=VLR(室内側)である。 図4に示す複合フィルム10cは、内部または中央サブユニット12cの向き が逆である、すなわち金属表面18cが室内側を向いていることを除き、図3の 複合フィルム10bと同じである。これにより、アッセンブリのガラス側でのV LRが低下し、室内側でのVLRがわずかに増加する。すなわち、VLR(ガラ ス側)<VLR(室内側)となる。従って、図4に示すようにサブユニットを配 置すると、外側反射率VLR(ガラス側)を、図3のアッセンブリの外側反射率 に比べて数%低くすることができる。 図1のソーラーフィルムの変形例である図2に関連して説明したように、最終 製品についての規格が許すなら、図3および図4の高屈折率層16bおよび16 cの1つ、2つまたは全てを除いてもよい。 本発明の太陽エネルギー制御用フィルムと既存の市販太陽エネルギー制御用フ ィルムとを比較評価する為に、市販フィルムに使用されているのと同じPET基 材を用い、クロムの薄い不連続層でスパッタリング被覆し、酸化物または高屈折 率プレコートは省いて、サンプルを製造した。次いで、複数枚のクロム被覆フィ ルムを接着剤により積層して、図2に示すような2つの基材および2つのクロム 層を有する複合フィルム(以下、DCr2という)、および図3に示すような3 つの基材および3つのクロム層を有する複合フィルム(以下、TCrという)を 作成した。また、図1に示すような試験試料(以下、DCr1という)も作成し た。これらのフィルムについて、VLRおよびVLT特性を試験し、市販のソー ラーフィルムと比較した。 出願人であるDeposition Technologies,Inc.(アメリカ合衆国カリフォル ニア州サンジエゴ在)は、金属、すなわちチタン(Ti)、ステンレス鋼(SS) 、もしくはインコネルまたはニクロム(NiCr)の単一層により被覆されたポリ マー基材からなる種々の太陽エネルギー制御用フィルムを製造し、またSolar Bronze(商標)(SB)として市販されている多層フィルム(ポリマー基材、 ステンレス鋼の薄層、銅の薄層およびステンレス鋼の薄層からなる)も製造して いる。これらのフィルムはそれぞれ、異なる可視光透過性または遮断性を有する 多数のグレードで市販されている。典型的には、グレードは、光遮断効率によっ て区別され、例えば、25%の可視光透過能および75%の可視光遮断能を持つ Solar Bronzeフィルムは、「75SB」と表示される。同様に、「75Ti」 および「75SS」は、それぞれ75%の可視光遮断能および25%の可視光透 過能を有するチタン被覆フィルムおよびステンレス鋼被覆フィルムを表示する。 研究、開発および実験の期間中に識別する目的で、本発明のソーラーフィルム は、逆に表示する。すなわち、2桁の数字は、遮断能ではなく透過能を表す。従 って、「DCr2−45」フィルムは、図2に従って構成され、45%のVLT を有するフィルムである。同様に、「TCr−30」は、3つの薄いクロムの不 連続層(酸化物予備被覆無し)および30%のVLTを有するフィルムである。 試験結果は、以下の比較に示されるように、VLR低下における本発明のフィ ルムの有効性を立証している。 本発明の有効性は、図5および図6のグラフによっても明らかである。図5お よび図6は、それぞれ異なる水準の可視光透過率(VLT)における数種のソー ラーフィルムの可視光反射率(VLR)を比較している。グラフは、3つのクロ ム層またはフィルムを含む本発明のソーラーフィルム「TCr」、図2に示した 2つのクロム層またはフィルムを含む本発明のソーラーフィルム「DCr2」、 および図1に示した2つのクロム層を含む本発明の単一フィルム「DCr1」に ついての結果を示し、かつ、これらの結果を、相互に、並びに上記のチタンフィ ルム「Ti」およびSolar Bronzeフィルム「SB」のVLRおよびVLTと比 較している。市販のステンレス鋼フィルムおよびニッケル/クロムフィルムにつ いての曲線は、「Ti」の曲線に非常に類似しているので、グラフの明瞭化のた めに示さなかった。 グラフに示されているように、本発明のソーラーフィルムは、市販フィルムに 比べて、非常に小さい反射率および非常に大きい吸収率を持つ。また、グラフは 、 2つの金属層を有するフィルムよりも3つの金属層を有するフィルムを用いた方 がVLRを低下でき、高屈折率層を組み合わせるとさらに低下できることを示し ている。 上記表のデータから分かることは、本発明のソーラーフィルムの遮蔽または遮 光係数「SC」は、実験用サンプルからのみ決定されたものではあるが、市販フ ィルムに比べて、非常に良い水準に保持されている。高屈折率物質の層をさらに 改良すれば、遮光係数はさらに改善されるであろう。 非常に改良された性能特性を提供することに加え、本発明のソーラーフィルム は、通常のマグネトロンスパッタ装置および通常のフィルム積層装置を用いて、 非常に効率よく、経済的に製造できる。スパッタ装置は、太陽エネルギー制御用 サブユニット12、12a、12bおよび12cを生成するのに用いられ、次い で、サブユニットは、先に記載した配列のいずれかで、組み立て、積層される。 サブユニットのスパッタリングによる形成に適した装置の1つを、図7に模式 的に示す。この装置は、真空チャンバを有し、この真空チャンバは、チャンバ内 を真空にする装置(図示せず)、並びに不活性ガス(例えば、アルゴン)および /またはウエブに反応物被覆(例えば、ターゲット物質の酸化物)を蒸着させる ためにターゲット物質と反応させる酸素のようなガスをチャンバ内またはチャン バの選択された部分に導入するための手段42および43を備えている。チャン バには、被覆すべき連続ウエブ基材物質のロールを受容する巻出リール46、お よび被覆された後の基材物質のウエブを巻き取る巻取リール48が設置されてい る。基材ウエブは、スパッタリング操作に一般に使用されているあらゆる材料、 例えばPETのようなポリエステルから作られていてよい。二点鎖線により示さ れているように、ウエブ50は、複数のガイドローラ52により案内され、少な くとも1つ、好ましくは2つのウエブ被覆ステーションに送られ、通過する。図 示された装置では、被覆ステーションは、ウエブ搬送方向に並べられた、第1ス パッタ蒸着ステーション56および第2スパッタ蒸着ステーション58を有して いる。 可変速ウエブ駆動システム(図示せず)が、ウエブを所望の被覆特性に応じて 設定された速度で被覆ステーションを通過させるために、設置される。典型的に は、ウエブ材料のロール全体が被覆され、チャンバから取り出される。 2つの蒸着ステーション56および58は、好ましくは同じ構造であり、それ ぞれ、ウエブを支持し冷却する為の比較的大きい直径の内部冷却された回転ドラ ム56a、58a、およびウエブ上に被覆をスパッタ蒸着させる為の1つまたは それ以上のマグネトロンカソード56b、58bを有している。各カソードには 、ウエブ50上への蒸着の為にイオンボンバーされる物質のターゲット56c、 58cが載せられている。 本発明を実施するには、2つの蒸着ステーションは、2つのステーションにお いてそれぞれ異なるスパッタリング操作が行えるが、全てを同じチャンバ内でウ エブの一回のパスで行えるように、適当な隔壁および/またはバッフル59によ り、包囲され、隔離されている。本発明の好ましい実施形態では、第1ステーシ ョン56は、基材上に高屈折率物質の層16、16bまたは16cを蒸着する為 に使用され、第2ステーション58は、金属の薄い不連続フィルム18、18a 、18bまたは18cを蒸着する為に使用され、これにより、巻出リール46か ら巻取リール48への基材の一回パスで、サブユニット12、12a、12bま たは12cが形成される。 各被覆操作をモニタし、基材上での被覆の厚さおよび組成が適当であるように する為に、ステーション56、58それぞれの下流側に光学モニタ62a、62 bが設けられている。 先の説明から理解されるように、第2ステーションにおいて蒸着される材料は 、金属または合金、好ましくは金、銀、ニッケル、クロムおよびこれらの合金並 びにステンレス鋼の非常に薄い不連続フィルムである。このような金属のスパッ タリングは、特にフィルムの薄さ、例えば1〜20nmから見て、非常に直接的 に、容易にかつ迅速に行われる。金属のスパッタリングは、好ましくは、実質的 に包囲されたステーション58に導入管43から供給される不活性ガス分圧雰囲 気中で行われる。 光学フィルムで通常使用される高屈折率物質、特に最も高い屈折率を持つ物質 である酸化チタンの蒸着は、遅く、困難である。金属フィルムの蒸着速度と合わ せる為に酸化物の蒸着速度を高めるには、ステーション56により多くのマグネ トロンカソードを設けるか、および/またはステーション56と58との間に別 の酸化物蒸着用ステーションを加えることが必要であろう。知られているように 、高屈折率化合物は、それ自体をターゲット56cとしてよく、あるいは金属の ターゲットを、導入管42からステーション56に供給された反応性ガス、例え ば酸素および/または窒素の分圧雰囲気の存在下に反応スパッタリングしてもよ い。たとえそのようにしても、基材へのTiO2の蒸着は非常に遅く、時間がかか り、得られた製品も高価であるので、経済的に製造するには、たとえ屈折率が所 望の値よりもかなり小さくても、別の酸化物また窒化物を用いることがある。 酸化ビスマスBi23は、遠赤外領域での使用が文献に記載されているが、可 視領域での光学材料とは考えられていない。これは、酸化ビスマスは可視領域で 吸収性が高く、従ってソーラーフィルム市場では用途が見つかっていないからで ある。 本発明は、酸化レベルが高い合成されたBiOx(x≧1.7)の形成により、 吸収性が高くない薄膜が製造でき、TiO2に匹敵するような非常に高い屈折率が 得られるという発見に、一部基づいている。特に、本発明の製法では、合成Bi Oxは、TiO2よりも25倍またはそれ以上速い蒸着速度を有しており、従って 、TiO2の経済上の問題を取り除き、より優れた性能でより受け入れやすい製品 を製造することができる。 BiOxフィルムの蒸着は、反応スパッタリング蒸着、作動(actuated)反応蒸 発蒸着および真空アーク蒸着により行うことができるが、図7に示したような反 応スパッタリング蒸着が好ましい。詳細には、ターゲット56cはビスマスから なり、酸素の分圧雰囲気中でスパッタされる。酸素の分圧は、酸素対ビスマスの 原子比が少なくとも1.7から約2.5までの合成ビスマス酸化物、すなわちB iOx(x=1.7〜2.5)の層が形成されるように、変えることができる。 基材50上に蒸着された合成BiOx(x=1.7〜2.5)のフィルムの厚さ は、所望の性能特性に応じて、約0.1〜約50nm(10〜500Å)の範囲 で変えることができる。推奨される厚さ範囲は、VLT≧35%のソーラーフィ ルムでは0.1〜10nm、VLT≦35%のソーラーフィルムでは10〜50 nmである。製造速度は、一般に、厚いフィルムでの約20フィート/分(fpm )から薄いフィルムでの約50fmpまで変化させることができる。本発明が意図 する多くの用途にとって、約50fmpの基材速度において適用された約40nm のフィルム厚さは、非常に受け入れやすい製品を提供する。 しかしながら、ビスマスの所望の酸化程度も、製造因子になるであろう。図8 は、合成されたビスマス酸化物BiOxの反応スパッタリング蒸着速度、酸化物中 の酸素対ビスマス原子比、およびスパッタ蒸着真空チャンバ内の酸素分圧の相関 を示すグラフである。図8において、酸素分圧(OPP)は横軸に示され、動的 蒸着速度(DDR)は左の縦軸に、原子比(AR)は右の縦軸に示されている。 右下がりの曲線はDDRであり、右上がりの曲線はARである。DDRは、2つ の試験ランから計算された。ARは、ヘリウムイオンビーム・ラザフォード後方 散乱測定およびオージェ電子分光分析プロフィールにより測定し、市販のバルク Bi23に対して較正した。理由は明らかになっていないが、オージェプロフィ ールは常に、特により高いAR値において、ラザフォード後方散乱測定よりも高 いAR値を与えた。それにもかかわらず、一般的には、OPPが増加すると、A Rは上昇し、ARが1.7に等しいかまたはそれ以上になった時、フィルムは透 明になる。 図8のグラフに描かれているように、ARが1.8であるBiOxは、約7.5 ×10-5Torrの酸素分圧および約3.5nm×cm2/J(厚さ(nm)×面積(cm2 )/エネルギー(ジュール))のDDRにおいて蒸着でき、ARが2.5であるBi Oxは、約12×10-5Torrの酸素分圧および約2.5nm×cm2/JのDDR において蒸着できる。対照的に、TiO2の反応スパッタリングについてのDD Rは、一般的に約0.1nm×cm2/Jである。すなわち、本発明により提供 される合成BiOx(x≧1.7)は、TiO2よりも25〜35倍速く蒸着するこ とができ、このことは、屈折率が本質的に同等であることを考えると、経済的に 非常に有利である。さらに、BiOxの高い蒸着速度により、金属の蒸着と同じ ウエブ速度で酸化物の蒸着を行うことができ、従って、本発明の太陽エネルギー 制御用フィルムを非常に経済的に製造することができる。 製造速度および所望の被覆品質を考慮すると、好ましいARは、1.8〜2. 2の範囲にある。 オージェプロフィール測定により、基材上のBiOx被覆は非常に均一であるこ とが示される。さらに、倍率50000倍の走査電子顕微鏡(SEM)写真によ り、1.7またはそれ以上のARを持つBiOxフィルムを製造する為にOPPを 増加させるにつれ、被覆の表面は顕著に滑らかで均一になり、これにより吸収が 著しく減少し、本発明にとって理想的な高い屈折率のフィルムが得られる。 従って、本発明は、低可視光透過率および低可視光反射率を有する非常に耐久 性のある太陽エネルギー制御用フィルムの経済的な量産方法を提供する。 本発明の目的および利点は、便利で、経済的で実際的な方法により達成される ことを示した。 本発明の好ましい形態を説明したが、種々の変化、再配置および変更を、請求 の範囲に規定された本発明の範囲を離れることなく、行うことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F21V 9/04 F21V 9/04 9/06 9/06 G02B 1/10 G02B 5/20 5/20 5/22 5/22 5/28 5/28 1/10 Z (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U G),AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,C A,CH,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI ,GB,GE,HU,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LK,LR,LT,LU,LV,MD,M G,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO ,RU,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM, TT,UA,UG,US,UZ,VN

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  1. 【特許請求の範囲】 1.低可視光透過率および低可視光反射率を有する太陽光制御用フィルムであ って、 可視光透過を部分的に遮断するのに有効であり、予め選択された低可視光反射 率を持つ金属の薄い非干渉性透明フィルムをその上に有している、透明基材物質 の第1のシート、 可視光透過を部分的に遮断するのに有効であり、予め選択された低可視光反射 率を持つ金属の薄い非干渉性透明フィルムをその上に有している、透明基材物質 の第2のシート、および 第1および第2シートを、金属フィルムが向き合うようにして、相互に分離さ れて光学的にデカップリングされるように、結合する接着剤層 を含んで成り、 結合されたシートは、非干渉性フィルムの遮断効果の和にほぼ等しい組み合わ せ可視光透過遮断効果と、非干渉性フィルムのたった1つの可視光反射率と実質 的に等しい可視光反射率とを有する複合フィルムを形成し、各非干渉性フィルム の可視光反射率は、可視光透過率が約50%またはそれ以下の場合には複合フィ ルムの可視光反射率が約12%を越えず、可視光透過率が約35%またはそれ以 下の場合には約15%を越えず、可視光透過率が約25%またはそれ以下の場合 には約20%を越えない 太陽光制御用フィルム。 2.基材物質のシートの少なくとも1つは、複合フィルムの可視光透過率およ び可視光反射率をさらに制御する為に、基材と金属の非干渉性フィルムとの間に 、高屈折率物質の層を有する請求項1に記載の太陽光制御用フィルム。 3.高屈折率物質は、窒化珪素、クロム、ニオブおよびチタンの酸化物並びに 酸素対ビスマスの原子比が約1.7〜2.5である合成ビスマス酸化物から選択 される請求項2に記載の太陽光制御用フィルム。 4.金属の非干渉性薄フィルムは、金、銀、ニッケル、クロムおよびそれらの 合金並びにステンレス鋼から選択される請求項1に記載の太陽光制御用フィルム 。 5.可視光透過を部分的に遮断するのに有効であり、他の非干渉性フィルムと 実質的に同じ低可視光反射率を持つ金属の薄い非干渉性透明フィルムをその上に 有している、透明基材物質の第3のシートを含み、該第3のシートは、その上の 金属の非干渉性フィルムが第1および第2のシート上の金属の非干渉性フィルム から分離され、光学的にデカップリングされるように、第1および第2のシート の間に挟まれ、それらに物理的に結合されている請求項1に記載の太陽光制御用 フィルム。 6.基材物質のシートの1つ、2つまたは全ては、複合フィルムの可視光透過 率および可視光反射率をさらに制御する為に、基材と金属の非干渉性フィルムと の間に、高屈折率物質の層を有する請求項5に記載の太陽光制御用フィルム。 7.複合フィルムを窓に結合するために複合フィルムの一方の側に感圧接着剤 の層を有し、複合フィルむを損傷から保護する為に複合フィルムの他の側に保護 被覆を有する請求項1に記載の太陽光制御用フィルム。 8.低可視光透過率および低可視光反射率を有する太陽光制御用フィルムであ って、 高屈折率物質の薄い透明層と、高屈折率物質の層の上にある金属の薄い非干渉 性透明フィルムとをその上に有している透明基材物質の第1のシートであり、該 金属フィルムは、被覆基材を透過する可視光を部分的に遮断するのに有効であり 、予め選択された低可視光反射率を持つ、第1のシート、 高屈折率物質の薄い透明層と、高屈折率物質の層の上にある金属の薄い非干渉 性透明フィルムとをその上に有している透明基材物質の第2のシートであり、該 金属フィルムは、被覆基材を透過する可視光を部分的に遮断するのに有効であり 、予め選択された低可視光反射率を持つ、第2のシート、 第1および第2シートを、金属フィルムが向き合うようにして、相互に分離さ れて光学的にデカップリングされるように、結合する接着剤層 を含んで成り、 結合されたシートは、非干渉性フィルムの遮断効果の和にほぼ等しい組み合わ せ可視光透過遮断効果と、非干渉性フィルムのたった1つの可視光反射率と実質 的に等しい低可視光反射率とを有する複合フィルムを形成し、各非干渉性フィル ムの可視光反射率は、可視光透過率が約25%またはそれ以下の場合には複合フ ィルムの可視光反射率が約20%を越えず、可視光透過率が約35%またはそれ 以下の場合には約15%を越えず、可視光透過率が約50%またはそれ以下の場 合には約12%を越えない 太陽光制御用フィルム。 9.被覆基材を透過する可視光透過を部分的に遮断するのに有効であり、他の 非干渉性フィルムと実質的に同じ低可視光反射率を持つ金属の薄い非干渉性透明 フィルムをその上に有している、透明基材物質の第3のシートを含み、該第3の シートは、その上の金属の非干渉性フィルムが第1および第2のシート上の金属 の非干渉性フィルムから分離され、光学的にデカップリングされるように、第1 および第2のシートの間に挟まれ、それらに物理的に結合されている請求項8に 記載の太陽光制御用フィルム。 10.高屈折率物質は、反応スパッタリングにより基材物質上に蒸着され、酸 素対ビスマスの原子比が1.7〜2.5である合成ビスマス酸化物からなる請求 項8に記載の太陽光制御用フィルム。 11.高屈折率物質は、クロム、ニオブおよびチタンの酸化物ならびに窒化珪 素から選択される請求項8に記載の太陽光制御用フィルム。 12.低可視光透過率および低可視光反射率を有する太陽光制御用フィルムの 製造方法であって、 透明基材の上に、被覆基材を透過する可視光透過を部分的に遮断するのに有効 であり、予め選択された低可視光反射率を持つように十分薄くかつ非干渉性であ る金属の透明フィルムを蒸着し、 複合フィルムの内部で非干渉性金属被覆が向き合い、相互に分離され、光学的 にデカップリングされるように、かつ金属被覆が合わせて、複合フィルムを透過 する可視光透過率の予め選択された低い水準を与えるのに十分な組み合わせ可視 光遮断効果を提供するように、複数の被覆基材を組み合わせて複合フィルムとし 、 被覆基材を相互に積層して、非干渉性金属被覆の遮断効果の和にほぼ等しい複 合された可視光透過遮断効果および非干渉性金属被覆のたった1つの可視光反射 率と実質的に等しい低可視光反射率を有する複合フィルムを提供し、各非干渉性 金属被覆の可視光反射率を、複合フィルムの可視光反射率は、可視光透過率が約 25%を越えない場合は約20%より大きくなく、可視光透過率が約35%を越 えない場合は約15%より大きくなく、可視光透過率が約50%を越えない場合 は約12より大きくないようにする、 製造方法。 13.被覆基材を相互に積層し、1つまたはそれ以上の接着剤の介在層により 相互に分離し、光学的にデカップリングする請求項12に記載の製造方法。 14.まず高屈折率物質の薄い透明層を基材上に蒸着し、次いで高屈折率物質 の上に金属被覆を蒸着する工程を含む請求項12に記載の製造方法。 15.高屈折率物質は少なくとも2.0の屈折率を有する請求項14に記載の 製造方法。 16.酸素対ビスマスの原子比が1.7〜2.5である合成ビスマス酸化物を 基材上に反応スパッタリングにより蒸着し、次いで合成ビスマス酸化物の上に金 属の薄層をスパッタリングにより蒸着する工程を含む請求項12に記載の製造方 法。
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