JPH1050818A - 半導体素子の隔離膜形成方法 - Google Patents

半導体素子の隔離膜形成方法

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JPH1050818A
JPH1050818A JP9134519A JP13451997A JPH1050818A JP H1050818 A JPH1050818 A JP H1050818A JP 9134519 A JP9134519 A JP 9134519A JP 13451997 A JP13451997 A JP 13451997A JP H1050818 A JPH1050818 A JP H1050818A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 素子隔離領域の幅に係わらず優れた平坦性を
有する隔離膜を形成することができる半導体素子の隔離
膜形成方法を提供する。 【解決手段】 基板上に第1絶縁層を形成し、第1絶縁
層上に第2絶縁層を形成し、第1、第2絶縁層を選択的
にパターニングして第1隔離領域とその第1隔離領域よ
り相対的に広い幅を有する第2隔離領域を定め、第1隔
離領域に第3絶縁層を埋め、第2隔離領域に熱処理を介
したフィールド酸化膜を形成し、第1隔離領域に埋めら
れた第3絶縁層を除去した後に、基板の第1隔離領域を
所定の深さにエッチングしてトレンチを形成して、その
トレンチ内に第4絶縁層を埋め、第1絶縁層を除去す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、半導体素子に関す
るもので、特に高集積化素子の隔離特性を向上させるこ
とができる半導体素子の隔離膜形成方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】以下、従来の半導体素子の隔離膜形成方
法を添付図面に基づき説明する。図1(a)ないし図1
(d)は、従来の半導体素子の隔離膜形成方法に従う工
程断面図である。まず、図1(a)に示すように、半導
体基板1上にCVD法を用いて第1絶縁層2を形成す
る。この第1絶縁層2は1μmの厚さに形成する。次い
で、反応性イオンエッチング(RIE)法を用いて基板
1の表面の所定の部分が露出されるように第1絶縁層2
をパターニングして接続ホールを形成する。そして、前
記基板1を含んだ全面にCVD法を用いて0.1μmの
厚さに第2絶縁層3を形成する。
【0003】次いで、図1(b)に示すように、第2絶
縁層3をエッチバックして接続ホールの両側に側壁3a
を形成した後、第1絶縁層2及び側壁3aをマスクに用
いて基板1を所定の深さエッチングする。このエッチン
グされる基板1の幅は、0.1μmであり、エッチング
の深さは、0.5μmである。次に、第1絶縁層2と側
壁3aを除去して基板1の表面を露出させる。そして、
図1(c)に示すように、基板1のエッチング、及び第
1絶縁層2と側壁3aの除去による基板1の損傷を修復
するために、基板1を表面処理し、基板1の全面に20
0Åの厚さを有する酸化膜4を熱成長させる。次いで、
その熱成長された酸化膜4上にCVD法を用いて300
0Åの厚さを有する第3絶縁層5を形成し、第3絶縁層
5上にフォトレジストを塗布する。そして、露光及び現
像工程でフォトレジストをパターニングしてフォトレジ
ストパターン6を形成する。
【0004】次いで、図1(d)に示すように、前記フ
ォトレジストパターン6をマスクに用いて基板1の表面
を露出するように第3絶縁層5を選択的に除去する。こ
の第3絶縁層5をエッチングするときには反応性イオン
エッチング法を用いる。そして、基板1内にそれぞれイ
オン注入エネルギーを異にした三重のボロンイオン注入
を実施して素子隔離領域を形成する。このボロンイオン
の注入量は312/cm2であり、イオン注入エネルギー
は、それぞれ130、180、そして260KeVであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来の半導体素子の隔離膜形成方法は、次のような問題
点がある。 第1、基板のエッチングにより基板のエッジが急傾斜に
なって電界集中による漏洩電流が発生する。 第2、隔離領域が大きなパターンを形成する場合、エッ
チングされる基板の幅が大きくなるため、隔離領域の表
面の平坦性が不良となる。 本発明は、上記の問題点を解決するためのもので、その
目的は、素子隔離領域の幅に係わらず優れた平坦性を有
する隔離膜を形成するに適する半導体素子の隔離膜形成
方法を提供することにある。本発明の他の目的は、狭い
幅を有する隔離領域と相対的に広い幅を有する隔離領域
とを1度の感光膜工程で形成して工程を簡略化すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の半導体素子の隔離膜形成方法は、基板上に
第1絶縁層を形成し、その第1絶縁層上に第2絶縁層を
順次に形成した後、これらを選択的に除去してパターニ
ングし、第1隔離領域とその第1隔離領域より相対的に
広い幅を有する第2隔離領域を定め、第1隔離領域の第
1絶縁層と第2絶縁層を除去部分を第3絶縁層で埋め、
第2隔離領域に熱処理でフィールド酸化膜を形成し、第
3絶縁層を除去した後に基板上の第2絶縁層を除去し
て、第1絶縁層の除去された部分をマスクとして基板の
第1隔離領域を所定の深さにエッチングしてトレンチを
形成し、そのトレンチ内に第4絶縁層を埋める用にした
ことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき本発明の
半導体素子の隔離膜形成方法を説明する。図2は、本発
明の半導体素子のレイアウト図であり、図3は、図2の
A−A’線上とBーB’線上での本発明の半導体素子の
隔離膜形成方法を示す工程断面図である。まず、図2
は、素子間の隔離のための隔離領域の幅が互いに異なる
場合の素子の隔離膜を示す図である。そして、図3は、
素子間の隔離のための隔離領域の幅に応じた隔離膜形成
方法を示す工程断面図であり、図2のA−A’とBー
B’による工程を同時に説明する。まず、図3(a)に
示すように、半導体基板31上にパッド酸化膜32を形
成し、パッド酸化膜32上にシリコン窒化膜33を順次
に形成して酸化防止マスク層を形成する。この酸化防止
マスク層は、前記パッド酸化膜32とシリコン窒化膜3
3と積層させた積層膜の代わりにシリコン窒化膜とシリ
コン酸化膜の積層膜とすることができる。次いで、シリ
コン窒化膜33上に感光膜(図示せず)を塗布した後、
前記基板31の表面の所定の部分が露出されるようにパ
ッド酸化膜32及びシリコン窒化膜33を除去してパタ
ーニングし、複数の隔離領域34、35を定める。これ
らの隔離領域は、相対的に狭い幅を有する隔離領域34
と相対的に広い幅を有する隔離領域35とを同時にパタ
ーニングする。隔離領域の幅の大小は、素子の特性及び
設計に基づいて差をつける。
【0008】次いで、図3(b)に示すように、シリコ
ン窒化膜33上にCVD法を利用して絶縁材からなる保
護膜36を形成する。この保護膜36の物質はシリコン
窒化物とシリコン酸化物のうちのいずれか1つであり、
保護膜36の厚さは、隔離領域34のパッド酸化膜32
とシリコン窒化膜33とが選択的に除去された相対的に
狭い幅を有する部分が、保護膜36によって十分に埋め
込まれる厚さとする。次いで、前記保護膜36をエッチ
ングする。相対的に広い幅を有する隔離領域35の両
側、すなわちパターン化されたパッド酸化膜32とシリ
コン窒化膜33の側面には保護膜側壁36aが形成され
る。保護膜のエッチングは、等方性エッチング又は異方
性エッチングを利用することができる。等方性エッチン
グを利用する場合は、エッチングの程度に基づいて側壁
が形成されない可能性もある。側壁が形成された場合で
も、パッド酸化膜32及びシリコン窒化膜33の側面の
全体ではなく側面の下部にのみ保護膜側壁36aを形成
する。この保護膜側壁36aは形成されなくてもよい。
これに対して、相対的に狭い幅を有する隔離領域34は
保護膜により埋められるようにする。
【0009】次いで、図3(c)に示すように、800
℃以上の酸化性雰囲気で熱酸化を実施して、相対的に広
い幅を有する隔離領域35に3000〜5000Åの厚
さを有するフィールド酸化膜37を形成する。このと
き、相対的に狭い幅を有する隔離領域34は保護膜36
で埋められているため、熱酸化時に酸化膜が形成されな
い。次いで、図3(d)に示すように、保護膜36を除
去し、ついでシリコン窒化膜33を除去する。そして、
パッド酸化膜32をマスクに用いて基板31を一定の深
さにエッチングしてトレンチ38を形成する。このと
き、相対的に広い幅を有する隔離領域35にはフィール
ド酸化膜37によって基板31が露出されないので、基
板31はエッチングされない。
【0010】次いで、図3(e)に示すように、パッド
酸化膜32を除去し、基板31の全面に第3絶縁層39
を形成する。ここで、前記第3絶縁層39は、シリコン
酸化膜又はシリコン窒化膜のうちのいずれか1つを使用
する。次いで、前記第3絶縁層39をエッチバックして
基板31に形成されたトレンチ38を埋めることにより
隔離膜を形成し、トレンチ38以外の第3絶縁層39を
除去すると、本発明の半導体素子の隔離膜形成工程が完
了される。
【0011】この基板31に形成されたトレンチ38を
埋める第3絶縁層39のエッチバック方法としては、等
方性乾式エッチングや湿式エッチングを利用し、CF4
又はSF6 等のガスを用いたプラズマエッチングを利用
する。又、化学機械的鏡面研磨(CMP)法が利用可能
である。その際、CMP法はアルミナ、シリカ等の研磨
粒子と水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等のアルカリ
の含まれた研磨液を使用する。
【0012】
【発明の効果】上述したように、本発明の半導体素子の
隔離膜形成方法は、次のような効果がある。第1に、相
対的に狭い幅を有する隔離領域には基板に対して垂直に
隔離膜を形成するので、素子の絶縁特性をよくして信頼
性を向上させることができる。第2に、狭い幅を有する
隔離領域と相対的に広い幅を有する隔離領域とを一度の
感光膜工程で形成するので、工程を簡略化することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の半導体素子の隔離膜形成方法を示す工
程断面図。
【図2】 本発明の半導体素子のレイアウト図。
【図3】 、図2のA−A’とBーB’線上の本発明の
半導体素子の隔離膜形成方法を示す工程断面図。
【符号の説明】
31 基板、 32 第1絶縁層、 33 第2
絶縁層、 34 第1隔離領域、 35 第2隔離
領域、 36 保護膜、 36a 側壁 37 フィールド酸化膜、 38 トレンチ、 3
9 第3絶縁層。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に第1絶縁物と第2絶縁物を順次
    に形成した後にこれらを選択的に除去してパターニング
    して第1隔離領域と第1隔離領域より相対的に広い幅を
    有する第2隔離領域を定める工程と、 第1絶縁物と第2絶縁物を選択的に除去して定めた前記
    第1隔離領域の第1絶縁物と第2絶縁物が除去された部
    分に第3絶縁層を埋める工程と、 フィールド酸化を施して、基板の前記第2隔離領域に隔
    離膜を形成する工程と、 前記第2、第3絶縁物を除去した後、基板の第1隔離領
    域を一定の深さにエッチングしてトレンチを形成する工
    程と、 前記トレンチ内に第4絶縁層を埋めて隔離膜を形成する
    工程と、を備えることを特徴とする半導体素子の隔離膜
    形成方法。
  2. 【請求項2】 前記第1絶縁物と第2絶縁物は、酸化膜
    ・窒化膜又は窒化膜・酸化膜を積層して形成することを
    特徴とする請求項1に記載の半導体素子の隔離膜形成方
    法。
  3. 【請求項3】 前記トレンチ内へ第4絶縁物を埋める工
    程は、 前記基板の全面に第4絶縁物を形成する工程と、 等方性乾式エッチング又は湿式エッチング又はプラズマ
    エッチングを利用してトレンチ内以外の第4絶縁物を除
    去する工程と、を備えることを特徴とする請求項1に記
    載の半導体素子の隔離膜形成方法。
  4. 【請求項4】 第4絶縁層の除去は、化学機械的鏡面研
    磨法を用いることを特徴とする請求項3に記載の半導体
    素子の隔離膜形成方法。
  5. 【請求項5】 半導体基板上に酸化防止膜を形成する工
    程と、 前記酸化防止膜をパターニングして選択的に除去して第
    1隔離領域と第2隔離領域を定める工程と、 前記第1隔離領域の酸化防止膜が除去された部分を第1
    絶縁材で埋める工程と、 フィールド酸化を施して前記第2隔離領域に隔離膜を形
    成する工程と、 前記絶縁膜を除去した後、第1隔離領域にトレンチを形
    成する工程と、 前記トレンチを第2絶縁材で埋める工程と、を備えるこ
    とを特徴とする半導体素子の隔離膜形成方法。
JP9134519A 1996-06-26 1997-05-09 半導体素子の隔離膜形成方法 Pending JPH1050818A (ja)

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DE19700854A1 (de) 1998-01-02
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