JPH10508013A - 抗不整脈剤として有用なニトロ−ベンズアミド類 - Google Patents
抗不整脈剤として有用なニトロ−ベンズアミド類Info
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- JPH10508013A JPH10508013A JP8514308A JP51430895A JPH10508013A JP H10508013 A JPH10508013 A JP H10508013A JP 8514308 A JP8514308 A JP 8514308A JP 51430895 A JP51430895 A JP 51430895A JP H10508013 A JPH10508013 A JP H10508013A
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Abstract
(57)【要約】
式(I)[式中、Arは置換または未置換アリールを表し、ここに、所望により存在していてもよい置換基は、アルキル、ヒドロキシまたはアルコキシから選択されるか、あるいは隣り合った炭素原子に結合する場合には2個の置換基はそれらが結合している炭素原子と一緒になって5個ないし6個の原子の縮合複素環を形成してもよく、該原子のうち2個または3個は酸素または窒素であり;AはC1 〜4n−アルキレン基を表し、ここに、各炭素は所望により1個または2個のC1 〜6アルキル基により置換されていてもよく;R1は水素、アルキル、アルケニルまたはシクロアルキルを表し;R2、R3およびR4のうち1個または2個の基はニトロを表し、R2、R3およびR4の残りのものは水素を表し;Xは−CO−NH−部分を表し;ZはC2 〜4n−アルキレン基を表し、ここに、各炭素は所望により1個または2個のC1 〜6アルキル基により置換されていてもよい]で示される化合物またはその塩、またはその溶媒和物;かかる化合物の製造方法;かかる化合物を含む医薬組成物;および医薬におけるかかる化合物の使用。
Description
【発明の詳細な説明】
抗不整脈剤として有用なニトロ−ベンズアミド類
本発明はある種の新規化合物、かかる化合物を含有する医薬組成物、かかる化
合物の製造方法および治療薬としてのかかる化合物の使用に関する。
抗−不整脈剤は心臓細胞に対する電気生理学的効果によって分類されている(
Vaugham-Williams,1970,1989)。クラスIの剤は早いナトリウムの流れをブロッ
クし、クラスIIの剤はベータ−アドレナリン作動性ブロッカーであり、クラスII
Iの剤はカリウムの流れをブロックし、クラスIVの剤はカルシウムの流れをブロ
ックし、クラスVは特異的洞結節阻害剤である。
心室性および心房性不整脈の大部分はリエントリー回路に関連している。かか
るリエントリー回路中またはその周辺の心筋不応答性の延長は、心臓不整脈の管
理のための可能な機構である。
クラスIII抗不整脈剤は心臓のカリウムの流れをブロックするので、それらは
再分極過程を延長させ、不応答性を増大させる。結果的に、クラスIIIの剤は、
リエントリー不整脈を治療する最も特異的なクラスである。
しかしながら、それらの作用機構のため、すなわち心臓活動電位持続時間の濃
度依存的増加のため、より高用量のクラスIIIの抗不整脈剤は不整脈の引き金を
引く。トルサード・ド・ポワントと呼ばれるかかる不整脈は、現在開発中のすべ
ての純粋なクラスIIIの化合物に関する主たる副作用である。
欧州特許出願公開第0245997号には、ある種のアミノエチルスルホアニ
リドが開示されており、純粋なクラスIIIの抗不整脈特性を有すると述べられて
いる。
ある種の新規置換4−ニトロベンズアミド誘導体が心臓のカリウムチャンネル
およびカルシウムチャンネルの二重ブロックに関連して心臓活動電位持続時間の
自己制限的増加を誘導するということが今回見いだされた。結果的に、それらは
有用な抗−不整脈剤であると考えられ、詳細には、それらは低い前不整脈電位を
示し、虚血性心筋層の収縮機能を容易に回復させると考えられる。それらは心房
性または心室性の心臓不整脈の治療に特に有用であると考えられる。
したがって、本発明は式(I):
[式中、Arは置換または未置換アリールを表し、ここに、所望により存在して
いてもよい置換基は、アルキル、ヒドロキシまたはアルコキシから選択されるか
、あるいは隣り合った炭素原子に結合する場合には2個の置換基はそれらが結合
している炭素原子と一緒になって5個ないし6個の原子の縮合複素環を形成して
もよく、該原子のうち2個または3個は酸素または窒素であり;
AはC1 〜4n−アルキレン基を表し、ここに、各炭素は所望により1個または
2個のC1 〜6アルキル基により置換されていてもよく;
R1は水素、アルキル、アルケニルまたはシクロアルキルを表し;
R2、R3およびR4のうち1個または2個の基はニトロを表し、R2、R3およ
びR4の残りのものは水素を表し;
Xは−CO−NH−部分を表し;
ZはC2 〜4n−アルキレン基を表し、ここに、各炭素は所望により1個または
2個のC1 〜6アルキル基により置換されていてもよい]
で示される化合物またはその塩、またはその溶媒和物に関する。
Arに適する置換基は1個または好ましくは2個のアルコキシ基、特にメトキ
シ基であり、好ましくは、該置換基は変数Aに対するArの結合位置に対して3
−および4−位に結合する。
好ましくは、Arは3,4−ジメトキシフェニルを表す。
適当には、Aは未置換C1 〜4n−アルキレン基を表す。
好ましくは、Aは−CH2−CH2を表す。
R1がアルキルである場合には、好ましくは、それはC2アルキル、C3アルキ
ル、C4アルキル、C5アルキルまたはC6アルキルのごときC2 〜6アルキルであ
る。
1の態様において、R1はアルキレンまたはシクロアルキルである。
好ましくは、R1は水素である。
適当には、R2、R3およびR4のうちのいずれか1個はニトロを表し、R2、R3
およびR4の残りのものは水素を表す。
好ましくは、R2は4−ニトロを表す。
好ましくは、R3およびR4はそれぞれ水素を表す。
適当には、Zは未置換C2 〜4n−アルキレン基を表す。
適当には、ZはCH2CH2CH2を表す。
特に好ましい式(I)の化合物はN−[3−[[2−(3,4−ジメトキシフェ
ニル)エチル]アミノ]プロピル]−4−ニトロベンズアミドまたはその塩、例
えば塩酸塩、またはその溶媒和物である。
特に断らないかぎり、本明細書の用語「アルキル」は1ないし12個、好まし
くは1ないし6個の炭素原子を有する直鎖または分枝アルキル基を包含し、さら
にアルコキシまたはアラルキル基のごとき他の基の一部を形成する場合のかかる
アルキル基を包含する。
本明細書の用語「アルキレン」は2ないし12個、好ましくは2ないし6個の
炭素原子を有する直鎖または分枝アルキレン基を包含する。
本明細書の用語「シクロアルキル」はC3 〜8シクロアルキル基、好ましくはC5 〜6
シクロアルキル基を包含する。
特に断らないかぎり、本明細書の用語「アリール」はフェニルおよびナフチル
を包含し、好ましくはフェニルである。
特に断らないかぎり、本明細書の用語「ハロゲン」はフッ素、塩素または臭素
を包含する。
本明細書の用語「心臓不整脈」は、正常な心臓の調律の変化に関する語であり
、洞性不整脈、期外収縮、心臓ブロック、細動、粗動、頻脈、発作性頻脈および
期外心室収縮を包含するが、これらに限らない。
式(I)の化合物はキラル炭素原子を有していてもよい(例えば、Zが分枝ア
ルキレン基である場合)、それゆえ、式(I)の化合物は1種よりも多い立体異
性体として存在してもよい。本発明は、式(I)の化合物のエナンチオマーを包
含する立体異性体を含み、さらにラセミ体を包含するそれらの混合物を含む。慣
用的方法により異なる立体異性体を互いに分離または分割することができ、慣用
的な立体特異的合成または不斉合成によりいずれかの異性体を得ることができる
。
式(I)の化合物の医薬上許容される塩は、塩酸、臭化水素酸、ホウ酸、リン
酸、硫酸のごとき医薬上許容される無機酸ならびに酢酸、酒石酸、マレイン酸、
クエン酸、コハク酸、安息香酸、アスコルビン酸、メタンスルホン酸、α−ケト
−グルタル酸、α−グリセロリン酸およびグルコース−1−リン酸のごとき医薬
上許容される有機酸との酸付加塩を包含する。好ましくは、酸付加塩は塩酸塩で
ある。
医薬上許容される塩は医薬上許容されるN−オキシド類を包含し、本発明はこ
れらを包含する。
式(I)の化合物およびそれらの塩は溶媒物、特に水和物のごとき医薬上許容
される溶媒和物を形成してもよく、本発明はこれらを包含し、特に医薬上許容さ
れる溶媒和物を包含する。
医薬上許容されない式(I)の化合物の塩および/または溶媒和物は、式(I)
の化合物の医薬上許容される塩または式(I)の化合物自体の製造における中間
体として有用でありうるし、そのようなものとして本発明の1態様を形成する。
式(II):
[式中、A、Ar、R1およびZは式(I)に関する定義に同じ]
で示される化合物を式(III):
[R2、R3およびR4は式(I)に関する定義に同じであり、L1は脱離基を表す
]
で示される化合物と反応させ、次いで、必要ならば下記工程の1つまたはそれ以
上を行うことにより式(I)の化合物、またはその塩、またはその溶媒和物を製
造することができる:
(i) 式(I)の化合物をさらなる式(I)の化合物に変換する
(ii) 式(I)の化合物の塩および/またはその医薬上許容される溶媒和物を
製造する。
式(III)の化合物は知られている市販化合物である。
化合物(II)と(III)との間の反応を、ジクロロメタンのごとき適当な不活
性溶媒中、通常には有機塩基、例えばトリエチルアミンの存在下、所望生成物の
適当な生成速度が得られる温度、一般的には低温ないし周囲温度、好ましくは周
囲温度において行うことができる。
好ましい脱離基L1は塩素原子のごときハロゲン原子である。
式(II)の化合物は知られた化合物であり、Offenlegungsschrift 2345423に
記載された方法により製造することができる。
式(IV):
[式中、A、ArおよびR1は式(I)の化合物に関する定義に同じであり、Z1
はC1 〜3アルキレン基を表し、ここに、各炭素は所望によりC1 〜6アルキル基に
より置換されていてもよい]
で示される化合物を還元することにより式(II)の化合物を製造することができ
る。
慣用的な還元剤および条件を用いて、例えば、またはジエチルエーテルまたは
それらの混合物のごとき非プロトン性溶媒中、所望生成物の適当な生成速度が得
られる温度、一般的には昇温して、便利には溶媒の還流温度で、水素化アルミニ
ウムリチウムのごとき水素化金属還元剤を用いることにより、式(IV)の化合物
の還元を行うことができる。
式(V):
[式中、A、ArおよびR1は式(I)の化合物に関する定義に同じ]
で示される化合物を式(VI):
[式中、Z1は式(IV)の化合物に関する定義に同じであり、L2は脱離基を表す
]で示される化合物と反応させることにより式(IV)の化合物を製造することが
できる。
アセトニトリルのごとき非プロトン性溶媒中、所望の生成物の適当な生成速度
が得られる温度、一般的には昇温して、便利には溶媒の還流温度で、好ましくは
、塩基存在下、通常には、例えばトリエチルアミンのようなトリアルキルアミン
のごとき有機塩基の存在下またはセライト上のフッ化カリウム(Takashi Ando,J
unko Yamawaki,Chemistry Letters,1979,p.45)のごとき複合体の存在下で、式
(V)の化合物と式(VI)の化合物との間の反応を行う。
好ましい脱離基L2は塩素原子のごときハロゲン原子である。
式(V)の化合物は知られている市販化合物である。
式(VI)の化合物は知られている化合物であるかまたはそれらは知られている
市販化合物の製造に用いる方法と同様の方法を用いて製造される。
さらなる態様において、本発明は式(I)の化合物の製造方法であって、
式(VII):
[式中、A、Ar、R2、R3、R4、XおよびZは式(I)の化合物に関する定義
に同じ]
で示される化合物の脱メチル化を行い、次いで、必要ならば、そのようにして生
成された−NH−部分を基NR5(式中、R5はC2 〜6アルキル、アルケニルまた
はシクロアルキル基を表す)に変換することを含む方法を提供する。
慣用的な脱メチル化法、例えば、J.Org.Chem.,1975,40,1850、同雑誌1984,49,
2081に開示された方法またはSynthesis 1991,318に開示された方法を用いること
により、式(VII)の化合物の脱メチル化を行うことができる。
慣用的なアルキル化、アルケニル化またはシクロアルキル化法を用いて、適当
なハロゲン化アルキル、ハロゲン化アルケニルまたはハロゲン化シクロアルキル
、適当にはヨウ化物を用いることにより、テトラヒドロフランのごとき非プロト
ン性溶媒中重炭酸カリウムのごとき塩基の存在下で、−NH−部分の基NR5(
式中R5はC2 〜6アルキル、アルケニルまたはシクロアルキル基を表す)への変
換を行うことができる。
さらなる態様において、本発明は、式(VII)の化合物またはその塩またはそ
の溶媒和物を中間体として提供する。
式(VIII):
[式中、R2、R3、R4、XおよびZは式(I)に関する定義に同じであり、L3
はハロゲンのごとき脱離基である]
で示される化合物を式(IX):
[式中、A、Ar、R1は式(I)に関する定義に同じ]
で示される化合物と反応させ、次いで、必要ならば下記工程:
(i) 式(I)の化合物をさらなる式(I)の化合物に変換する
(ii) 式(I)の化合物の塩および/またはその医薬上許容される溶媒和物を
製造する
のうち1つまたはそれ以上を行うことによっても、式(I)の化合物、またはそ
の塩、またはその溶媒和物を製造することができる。
ジクロロメタンのごとき適当な不活性溶媒中、塩基の存在下、通常には例えば
トリエチルアミンのごとき有機塩基の存在下で、所望生成物の適当な生成速度が
得られる温度で、一般的には溶媒の還流温度のごとき昇温して、式(VIII)の化
合物と式(IX)の化合物との間の反応を行うことができる。
L3に適するものは塩素である。
上記定義の式(III)の化合物と式(X):
[式中、Zは式(I)に関する定義に同じであり、L3は式(VII)に関する定義
に同じ]
で示される化合物との間の反応により、式(VIII)の化合物を製造することがで
きる。
慣用的なアシル化条件下、例えば、ジクロロメタンのごとき不活性溶媒中、塩
基の存在下、通常には、例えばトリエチルアミンのごとき有機塩基の存在下で、
所望生成物の適当な生成速度が得られる温度、一般的には低温ないし周囲温度で
、好ましくは周囲温度で式(III)および(X)の化合物間の反応を行うことがで
きる。
式(X)の化合物は知られている市販化合物である。
1の式(I)の化合物のさらなる式(I)の化合物への適当な変換は、例えば、
R1がHである化合物のR1がアルキル、適当にはC2 〜6アルキル、アルケニルま
たはシクロアルキルである式(I)の化合物への変換、あるいはR1がメチルであ
る化合物のR1が水素、C2 〜6アルキルまたはシクロアルキルである化合物への
上記変換を包含する。
上記反応および変換において、慣用的な化学的慣習に従って基質分子中の反応
性基を保護してもよい。かかる保護基の生成および除去方法は、保護される分子
に適した慣用的方法である。
上記のごとく、本発明化合物は有用な治療特性を有することが示されている。
したがって、本発明は、活性治療物質として用いる式(I)の化合物、またはそ
の医薬上許容される塩および/またはその医薬上許容される溶媒和物を提供する
。
より詳細には、本発明は、不整脈、特に心室性不整脈のごとき心臓不整脈、さ
らに虚血性調律障害の治療および/または予防に用いる式(I)の化合物、また
はその医薬上許容される塩および/または医薬上許容される溶媒和物を提供する
。
式(I)の化合物、またはその医薬上許容される塩および/または医薬上許容
される溶媒和物をそれ自体、あるいは好ましくは、医薬上許容される担体を含む
医薬組成物として投与することができる。
したがって、さらに本発明は、式(I)の化合物、またはその医薬上許容され
る塩、またはその医薬上許容される溶媒和物、およびそのための医薬上許容され
る担体を含む医薬組成物を提供する。
通常には、式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩および/または医
薬上許容される溶媒和物を1回分の剤型として投与する。
上記疾患を治療するのに有効な量は、化合物(I)の有効性、選択される医薬
上許容される塩または医薬上許容される溶媒和物の個々の性質、治療される疾患
の性質および重篤性ならびに哺乳動物の体重のごとき因子による。しかしながら
、通常には、1回分の用量は0.1ないし500mg、例えば2ないし50mg
の本発明化合物を含有する。通常には、1回分の用量を1日1回またはそれより
も多く、例えば1日2、3、4、5または6回、より通常には1日2ないし4回
投与して、通常には1日の全用量が体重70kgの成人について0.1ないし2
500mg、より通常には1ないし1000mg、例えば1ないし200mg、
すなわち、約0.02ないし3mg/kg/日、より通常には0.1ないし3mg
/kg/日、例えば0.15ないし2mg/kg/日となるようにする。
上記用量範囲において、本発明化合物について毒物学的影響は示されない。
かかる治療において、化合物を適当な経路、例えば経口、非経口または局所経
路により投与することができる。かかる使用のために、通常には、ヒトまたは獣
医学上の医薬担体、希釈剤および/または賦形剤と混合された医薬組成物の形態
で化合物を使用するが、もちろん、組成物の正確な形態は投与経路による。
組成物を混合により製造し、適当には、経口、非経口また局所投与用とし、そ
のようなものとして錠剤、カプセル、経口液体調合物、粉末、顆粒、甘味入り錠
剤、香錠、復元可能粉末、注射可能および輸液可能溶液または懸濁液、坐薬なら
びに経皮デバイスの形態であってよい。経口投与可能組成物が好ましく、詳細に
は、一般的使用により便利であるために成型経口組成物が特に好ましい。
通常には、経口投与用錠剤およびカプセルは1回分の用量として提供され、そ
れらは結合剤、充填剤、希釈剤、錠剤化剤、滑沢剤、崩壊剤、着色料、香料、お
よび湿潤剤のごとき慣用的賦形剤を含有する。当該分野においてよく知られた方
法により錠剤をコーティングしてもよい。
使用する適当な充填剤は、セルロース、マンニトール、ラクトースおよび他の
同様の剤を包含する。適当な崩壊剤は、澱粉、ポリビニルピロリドンおよび澱粉
グリコール酸ナトリウムのごとき澱粉誘導体を包含する。適当な滑沢剤は、例え
ば、ステアリン酸マグネシウムを包含する。適当な医薬上許容される湿潤剤はラ
ウリル硫酸ナトリウムを包含する。
混合、充填、錠剤化等の慣用的方法により固体経口組成物を製造することがで
きる。大量の充填剤を用いる繰り返し混合操作を用いて活性剤を組成物中に分散
させてもよい。もちろん、かかる操作は当該分野において慣用的である。
経口液体調合物は、例えば、水性または油性懸濁液、溶液、エマルジョン、シ
ロップ、またはエリキシルの形態であってもよく、あるいは使用前に水または他
の適当な担体で復元される乾燥製品として提供されてもよい。かかる液体調製物
は、懸濁化剤、例えばソルビトール、糖蜜、メチルセルロース、ゼラチン、ヒド
ロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、アルミニウムステアレ
ートゲルまたは水素添加された食用油;乳化剤、例えばレシチン、ソルビタンモ
ノオレエートまたはアラビアゴム;非水性担体(食用油を包含しうる)、例えば
アーモンド油、分別ヤシ油、グリセリン、プロピレングリコールまたはエチルア
ルコールのエステルのごとき油性エステル;保存料、例えばp−ヒドロキシ安息
香酸メチルもしくはプロピルまたはソルビン酸、さらに所望ならば慣用的な香料
または着色料のごとき慣用的添加物を含有していてもよい。
非経口投与には、本発明化合物および滅菌担体を含有する液体の1回分の剤型
を製造する。担体および濃度にもよるが、化合物を懸濁または溶解することがで
きる。通常には、活性化合物を担体に溶解し、適当なバイアルまたはアンプルに
充填する前にフィルター滅菌して密封することにより非経口溶液を製造する。有
利には、局所麻酔剤、保存料および緩衝化剤のごときアジュバントを担体に溶解
してもよい。安定性を向上させるために、組成物をバイアル中に充填後凍結して
減圧下で水分を除去することができる。
活性化合物を担体に溶解せずに懸濁し、滅菌担体に懸濁する前にエチレンオキ
サイドに曝露すること以外は実質的に同じ方法で非経口懸濁液を製造する。有利
には、界面活性剤または湿潤剤を組成物に含有させて活性化合物の均一な分散を
容易にする。
局所投与には、組成物は、化合物の全身的デリバリーのための経皮軟膏または
パッチの形態であってもよく、慣用的方法、例えば、Dermatological Formulati
ons-B.W.Barry(Drugs and the Pharmaceutical Sciences-Dekker)またはHarrys
Cosmeticology(Leonard Hill Books)のごとき標準的教科書に記載されたように
して製造することができる。
さらに、かかる組成物は抗−高血圧剤および利尿剤のごときさらなる活性薬剤
を含有していてもよい。
通常の慣習であるが、普通は手書きまたは印刷された医学的処置における使用
説明書を組成物に添付する。
本明細書の用語「医薬上許容される」は、ヒト用および獣医学用の両方に使用
される化合物、組成物および成分を包含する。例えば、用語「医薬上許容される
塩」は獣医学的に許容される塩を包含する。
さらに本発明は、ヒトまたは非−ヒト哺乳動物における不整脈、特に心室性不
整脈のごとき心臓不整脈、ならびに虚血性調律障害の治療および/または予防方
法であって、有効かつ無毒の量の一般式(I)の化合物、またはその医薬上許容
される塩および/またはその医薬上許容される溶媒和物を、治療および/または
予防を必要とするヒトまたは非−ヒトに投与することを含む方法を提供する。
便利には、活性成分を上記医薬組成物として投与してもよく、このことは本発
明の特別な態様を形成する。
不整脈および/または虚血性不整脈疾患の治療および/または予防において、
一般式(I)の化合物、またはその医薬上許容される塩および/または医薬上許
容される溶媒和物を上記のごとき用量で投与する。
同様の投与規則は非−ヒト哺乳動物の治療および/または予防に適する。
さらなる態様において、本発明は、不整脈、特に心室性不整脈のごとき心臓不
整脈、ならびに虚血性調律障害の治療のための医薬の製造のための、式(I)の
化合物、またはその医薬上許容される塩および/または医薬上許容される溶媒和
物の使用を提供する。
式(I)の化合物、またはその医薬上許容される塩および/または医薬上許容
される溶媒和物を上記用量範囲で投与する場合、毒物学的効果は示されない。
下記記載例および実施例は本発明を説明するが、何ら本発明を限定しない。
記載例1
3−[[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチル]メチルアミノ]プロパン
アミド
100mlのアセトニトリル中の6.42g(60mmol)の3−クロロプ
ロパンアミド、5.85g(30mmol)のN−メチル−3,4−ジメトキシベ
ンゼンエタンアミンおよび7.7g(75mmol)のトリエチルアミンを還流
下で18時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、塩化メチレン/メタノール(
92/8)を用いるシリカゲルクロマトグラフィーにより残渣を精製して5.1
2g(64.1%)の所望化合物をオレンジ色油状物質として得た。1
H NMR(CDCl3)δ=2.40(s,3H,NCH3);2.46(t,2H
,J=5.9Hz,CH2);2.74〜2.79(m,6H,3CH2);3.85およ
び3.87(2s,6H,2CH3O);6.70〜6.78(m,3H,3Ar);7
.71(広いバンド,2H,D2O交換,NH2)ppm
記載例2
N−[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチル]−N−メチル−1,3−プロ
パンジアミン
乾テトラヒドロフラン中の1.5g(5.6mmol)の1.5g(5.6mmo
l)の3−[[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチル]メチルアミノ]プ
ロパンアミド(D1)を、撹拌されている20mlの乾ジエチルエーテル
中の0.64g(1.7mmol)の水素化アルミニウムリチウムの懸濁液に滴下
した。混合物を還流下で2時間加熱し、次いで、氷水浴で冷却してから0.65
mlの水、0.65mlの15% NaOH水溶液、次いで、1.95mlの水を
注意深く添加した。混合物をMgSO4で乾燥し、減圧濃縮し、塩化メチレン/
メタノール(95/5)、次いで、塩化メチレン/メタノール/30%アンモニ
ア水(90/10/0.1)を用いる塩基性アルミナ上のクロマトグラフィーに
より残渣を2回精製して0.86g(60.8%)の所望化合物を得た。1
H NMR(CDCl3)δ=1.65(m,2H,CH2);2.15(広いバン
ド、2H,D2O交換,NH2);2.30(s,3H,NCH3);2.47(t,2H
,J'=7.4Hz,CH2);2.53〜2.79(m,6H,3CH2);3.85お
よび3.87(2s,6H,2CH3O);6.71〜6.82(m,3H,3Ar)p
pm
記載例3
N−(3−クロロフェニル)−4−ニトロベンズアミド
220mlの塩化メチレン中の6.43g(49mmol)の3−クロロプロ
ピルアミンおよび13.6ml(98mmol)のトリエチルアミンの溶液をア
イスバスで冷却し、9g(48.5mmol)の塩化4−ニトロベンゾイルを少
しずつ添加した。室温で1時間撹拌後、有機相を2回水洗し、MgSO4で乾燥
し、減圧濃縮して10.68g(91%)のベージュ色結晶を得た。1H NMR
は所望構造と矛盾しなかった。
実施例1
N−[3−[[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチル]メチルアミノ]プ
ロピル]−4−ニトロベンズアミド塩酸
30mlの塩化メチレン中の800mg(3.17mmol)のN−[2−(3,
4−ジメトキシフェニル)エチル]−N−メチル−1,3−プロパンジアミン(
D2)、630mg(3.33mmol)の塩化4−ニトロベンゾイルおよび0.
35g(3.49mmol)のトリエチルアミンを室温で2時間撹拌した。混合
物を水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。塩化メチレン/メタノ
ール(97/3、次いで、94/6)を用いるシリカゲルクロマトグラフィーに
より残渣を2回精製して700mg(55%)の所望化合物を塩基として得た。
ジエチルエーテル中塩酸溶液を添加することにより、化合物を塩化メチレン中で
塩にして、594mg(43%)の所望化合物を黄色固体として得た。融点=8
0〜90℃。1
H NMR(DMSO−d6)δ=2.00(m,2H,CH2);2.79(s,3
H,NCH3);2.90(m,2H,CH2);2.95(m,2H,CH2);3.2
0(m,2H,CH2);3.35(m,2H,CH2);3.72および3.74(2
s,6H,2CH3O);6.80〜6.96(m,3H,Ar);8.12(d,2H,
J=7.9Hz,Ar);8.33(d,2H,J=7.9Hz,Ar);9.05(広
いバンド,1H,D2O交換,NH);10.45(広いバンド,1H,D2O交換,N
H)ppm
実施例2
N−[3−[[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチル]アミノ]プロピル
]−4−ニトロベンズアミド塩酸
200mlの塩化メチレン中の10.62g(44mmol)のN−(3−クロ
ロフェニル)−4−ニトロベンズアミド(D3)、8.1g(45mmol)の
ホモベラトリルアミンおよび6.26mlのトリエチルアミンの溶液を48時間
還流した。次いで、溶媒を減圧濃縮し、残渣を水に溶解した。まず、水相を塩化
メチレンで洗浄し、次いで、NaOH水溶液で塩基性にし、最後に塩化メチレン
で2回抽出した。この第2の有機相をMgSO4で乾燥し、減圧濃縮して12g
の粗残渣を得た。CH2Cl2/MeOH/NH4OH(85/10/5)を用い
るシリカゲルクロマトグラフィーによりこの残渣を精製して4.4gの標記化合
物(遊離塩基)を黄色油状物質として得た。
この化合物をメタノールに溶解し、ジエチルエーテル中の無水塩化水素溶液で
酸性にし、乾燥後4.4gの標記化合物をうすベージュ色結晶として得た。融点
141〜142℃。1
H NMR(DMSO−d6)δ=1.93(m,2H,CH2);2.89〜3.1
6(m,6H,3xCH2);3.40(m,2H,CH2);3.72および3.75
(2s,6H,2xOCH3);6.74〜6.91(m,3H,Ar);8.12(d
,2H,J=8.6Hz,Ar);8.32(d,2H,J=8.6Hz,Ar);9.1
2(広いバンド,2H,D2O交換,NH2+);9.15(t,1H,D2O交換,NH
)ppm
薬理学的データ
方法論
ペントバルビタールナトリウム(60mg/kg)を静脈注射することにより
モルモット(体重300〜350g)を麻酔した。開胸術後、心臓を迅速に切除
し、酸素添加Tyrode溶液中に入れた。乳頭筋を右心室から取った。次いで、標品
を5mlのオーガンバスのシラスティックベースに固定し、37±1℃に維持さ
れた酸素添加Tyrode溶液でを流した。改変Tyrode溶液(pH7.35)は以下の
ものを含有していた(mM):NaCl 125、KCl 4.0、MgCl2 0.
5、CaCl2 1.8、NaHCO3 24、NaH2PO4 0.9およびグルコー
ス 5.5。該溶液を95% O2−5% CO2ガス混合物で平衡化した。安定化期
間(少なくとも1時間)後、高入力インピーダンス増幅器(BIOLOGIC VF 180)
に接続された慣用的な微小電極(10メガオーム)を用いてトランスメンブラン
活動電位を記録した。筋肉の一端に設置した2極白金電極を用いて外部刺激を標
品に伝達した。パルス幅は1msであり、振幅はしきい値の2倍であった。基本
的なサイクル長は1000msであった(PULSAR 6iスティミュレーター)シグ
ナルをストレージオシロスコープ(GOULD 1602)上でモニターし、さらなる分析
のためにデジタルテープレコーダー(BIOLOGIC DTR 1200)に同時記録した。測
定値は、活動電位振幅(APA)ならびに30%および90%再分極における活
動電位持続時間(それぞれAPD30およびAPD90)からなっていた。各濃
度について30分平衡化した後記録を行った。実験全体を通して同じ一貫性が維
持された記録のみを分析に用いた。
モルモット・乳頭筋において記録された活動電位持続時間(APD)に対する実
施例1の化合物の効果。30%再分極(APD30)および90%再分極(AP
D90)における活動電位持続時間を測定した。
モルモットから単離した乳頭筋において、30%再分極(APD30)および9
0%再分極(APD90)において測定された活動電位持続時間に対する実施例
2の化合物の影響。値は、化合物不存在下(0)で測定された対照値からの変化
%の平均値である。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
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N
(72)発明者 マルタン,ミシェル・ジャン・ロジェ
フランス、エフ−35760サン−グレゴワー
ル、リュ・デュ・シェスナイ−ボールガー
ル4番 ユニテ・ドゥ・ルシェルシュ58、
スミスクライン・ビーチャム・ラボラトワ
ール・ファルマソーティク
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.Arは置換または未置換アリールを表し、ここに、所望により存在してい てもよい置換基は、アルキル、ヒドロキシまたはアルコキシから選択されるか、 あるいは隣り合った炭素原子に結合する場合には2個の置換基はそれらが結合し ている炭素原子と一緒になって5個ないし6個の原子の縮合複素環を形成しても よく、該原子のうち2個または3個は酸素または窒素であり; AはC1 〜4n−アルキレン基を表し、ここに、各炭素は所望により1個または 2個のC1 〜6アルキル基により置換されていてもよく; R1は水素、アルキル、アルケニルまたはシクロアルキルを表し; R2、R3およびR4のうち1個または2個の基はニトロを表し、R2、R3およ びR4の残りのものは水素を表し; Xは−CO−NH−部分を表し; ZはC2 〜4n−アルキレン基を表し、ここに、各炭素は所望により1個または 2個のC1 〜6アルキル基により置換されていてもよい ということを特徴とする式(I) の化合物、またはその塩、またはその溶媒和物。 2.Arが置換または未置換フェニル基を表す請求項1記載の化合物。 3.Arが1個または2個のアルコキシ基で置換されたフェニル基を表す請求 項1または2記載の化合物。 4.R1が水素、C2 〜6アルキル、アルケニルまたはシクロアルキルを表す請 求項1ないし3のいずれか1つに記載の化合物。 5.R1が水素である請求項1ないし4のいずれか1つに記載の化合物。 6.R2、R3およびR4のうち1つがニトロを表し、R2、R3およびR4の残り のものが水素を表す請求項1ないし5のいずれか1つに記載の化合物。 7.R2が4−ニトロを表し、R3およびR4がそれぞれ水素を表す請求項6記 載の化合物。 8.ZがCH2CH2CH2を表す請求項1ないし7のいずれか1つに記載の化 合物。 9.N−[3−[[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチル]アミノ]プ ロピル]−4−ニトロベンズアミドである請求項1の化合物;またはその塩、ま たはその溶媒和物。 10.請求項1において定義される式(I)の化合物、またはその塩、または その溶媒和物の製造方法であって、 (i) 式(II): [式中、A、Ar、R1およびZは式(I)に関する定義に同じ] で示される化合物を式(III): [式中、R2、R3およびR4は式(I)に関する定義に同じでありL1は脱離基を 表す] で示される化合物と反応させ;あるいは (ii) 式(VII): [式中、A、Ar、R2、R3、R4、XおよびZは式(I)の化合物に関する定義 と同じ] で示される化合物を脱メチル化し、次いで、必要ならば、そのようにして生成さ れた−NH−部分を基NR5(式中、R5はC2 〜6アルキル、アルケニルまたはシ クロアルキル基を表す)に変換し;あるいは (iii) 式(VIII): [式中、R2、R3、R4、XおよびZは式(I)に関する定義と同じでありL3は ハロゲンのごとき脱離基である] で示される化合物を式(IX): [式中、A、Ar、R1は式(I)に関する定義と同じ] で示される化合物と反応させ; 次いで、所望により下記工程: (i) 式(I)の化合物をさらなる式(I)の化合物に変換する; (ii) 式(I)の化合物の塩および/またはその医薬上許容される溶媒和物 を製造する のうち1つまたはそれ以上を行うことを含む方法。 11.請求項1において定義される式(I)の化合物、またはその医薬上許容 される塩および/またはその医薬上許容される溶媒和物、および医薬上許容され る担体を含む医薬組成物。 12.活性治療物質として用いる請求項1において定義される式(I)の化合 物、またはその医薬上許容される塩および/またはその医薬上許容される溶媒和 物。 13.不整脈の治療および/または予防に用いる請求項1において定義される 式(I)の化合物、またはその医薬上許容される塩および/またはその医薬上許 容される溶媒和物。 14.不整脈および虚血性調律障害の治療のための医薬の製造のための式(I )の化合物、またはその医薬上許容される塩および/またはその医薬上許容され る溶媒和物の使用。 15.ヒトまたは非−ヒト哺乳動物における不整脈および虚血性調律障害の治 療および/または予防方法であって、有効かつ無毒の量の一般式(I)の化合物 、またはその医薬上許容される塩および/またはその医薬上許容される溶媒和物 を治療および/または予防を必要とするヒトまたは非−ヒト哺乳動物に投与する ことを含む方法。
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