JPH10506497A - 液体金属イオンソース - Google Patents

液体金属イオンソース

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JPH10506497A
JPH10506497A JP8504154A JP50415496A JPH10506497A JP H10506497 A JPH10506497 A JP H10506497A JP 8504154 A JP8504154 A JP 8504154A JP 50415496 A JP50415496 A JP 50415496A JP H10506497 A JPH10506497 A JP H10506497A
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ジエラク,ジャック
アセイヤグ,ジェラルド ジャック ベン
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センター ナショナル デ ラ リシェルシェ サイエンティフィック
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Abstract

(57)【要約】 耐火性材料製のポイント(12、13;37、39)に連接されるとともに導電性かつ耐火性材料から形成された円柱状ロッド(10、35)を備えて、液体供給金属により被覆されることを意図された液体金属イオンソースであって、円柱状ロッドおよびポイントにより構成されたアセンブリが、導電性材料製のリザーバ(14、15)を挿通し、ロッドがリザーバ内に挿入されている領域(19、33)においては、ロッドとリザーバとの間の電気的コンタクトが保証されており、リザーバは、導電性フィラメント(16)と接触しており、これにより、円柱状ロッド、リザーバ、および、導電性フィラメントは、電気的な観点からは、直列に接続されていることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】 液体金属イオンソース 技術分野 本発明は、液体金属イオンソースに関するものである。この場合、イオンは、 耐火金属製のポイントを被覆する供給金属から生成される。 真空中において上記ポイントと抽出電極間に強い電界を印加すると、電界抽出 機構によりイオンが放出される。この放出は、ポイントの頂点に局在している。 放出領域のサイズは、約2μAの放出電流に対して、数nm2の程度である。 これらソースは、マイクロエレクトロニクスにおける製造技術において重要さ を増している部分をなしている収束型イオンビーム装置(focused ion beam ma- chines)において使用される。 現在のところ、これら装置は、ほとんどすべて、液体ガリウム金属からなるイ オンソースを使用している。より軽量のイオンを使用することは、イオン性プロ ーブのサイズを小さくできることから興味深い。これにより、対象をなす実在の 装置の解像度を、単にソースを変更するだけで向上させることができる。さらに 、打込の応用に対しては、軽量元素は、重い元素と比較して、同じエネルギーで あっても、材料内のより深くまで貫通し得ることから興味深い。従来の技術 Bell氏他による"Journal of Applied Physics",Vol.53,No.7,July 1 982,PP.4602 to 4605における文献には、タングステン加熱フィラメント上に 固定されたグラファイト製ポイントからなるアルミニウムイオンソースが記載さ れている。グラファイト製ポイントは、チタンフィルムにより被覆処理されてい る。実際、グラファイトは、比較的、液体アルミニウムによる攻撃に耐性がある 。しかしながら、そのような液体に対するぬれ性が悪い。チタンフイルムを被覆 することにより、この問題が解決されている。ソースは、図1に示すような形状 を有している。図において、参照符号2は、グラファイト製ポイントを示してい る。グラファイト製ポイント2は、基部に円柱状部を有している。タングステン 製の加熱フィラメント4は、この円柱状部を貫通している。ポイント2の加熱は 、フィラメントのジュール効果によりもたらされる熱によって得られる。 このタイプのソースは、グラファイト製ポイントが2mmの長さに対して直径 約0.8nmであることにより、一方においては単純であるという利点を、他方 においてはコンパクトであるという利点を有している。 それでもなお、このタイプのソースに関しては、いくつかの欠点が観測されて いる。まず第1に、直径が0.2mmよりも小さいフィラメント上へのグラファ イト製ポイントの取付および配置が、非常に繊細であり、実際不正確であること である。アセンブリは、機械的安定性を欠いている。これにより、マイクロエレ クトロニクスの分野への応用には不適切な熱ドリフトが引き起こされる。他方に おいては、放出領域の加熱の制御性に乏しいことである。ソースにより使用され る熱パワーが大きくなればなるほど、周囲環境への放射による熱ドリフトが増大 する。これにより、結局、ターゲットに対するあるいは抽出電極に対する放出点 の機械的センタリングがずれてしまう。このセンタリングは、イオンの放出の方 向に影響を与え、操作時にはアクセスできないものである。センタリングの変化 は、したがって、精度に損失をもたらす。マイクロエレクトロニクスの分野にお ける使用においては、このようなソースを使用して得られたエッチング構造の解 像度は重大な程度に影響を及ぼされる。他の問題点は、ソースの使用時間が制限 されていることである。実際、液体供給金属の貯留量が少なく、そっくりそのま ま使用することはできない。発明の概要 本発明は、上記課題の解決を追求するものである。 本発明の目的は、耐火性材料製のポイントに連接されるとともに導電性かつ耐 火性材料から形成された円柱状ロッドを備えて、液体供給金属により被覆される ことを意図された液体金属イオンソースであって、円柱状ロッドおよびポイント により構成されたアセンブリが、導電性材料製のリザーバを挿通し、ロッドがリ ザーバ内に挿入されている領域においては、ロッドとリザーバとの間の電気的コ ンタクトが保証されており、リザーバは、導電性フィラメントと接触しており、 これにより、円柱状ロッド、リザーバ、および、導電性フィラメントは、電気的 な観点からは、直列に接続されていることを特徴とする液体金属イオンソースで ある。 このような液体金属イオンソースの構造であると、ソースの最適動作に必要な 入力エネルギーを制限することができる。実際、熱生成は、ポイント、リザーバ 、タングステンフィラメントへと連接する円柱状ロッドの一部に制限されており 、非常に局所的な領域でしか起こっていない。回路内において最も抵抗の大きな 素子は、したがって、ロッドの円柱状部である。5アンペアの電流が流れたとき には、ジュール効果によって、端部に連接する円柱状部は、700℃の温度に達 する。さらに、消費電力は、10ワット以下に制限される。 取付および配置全体は、従来より公知である液体金属イオンソースよりも、繊 細ではない。最後に、機械的安定性が、明らかに改善されている。加えて、リザ ーバを使用することにより、液体金属を貯留することができ、よって、ソースの 使用時間を延長することができる。 本発明の特別の実施形態においては、ロッドおよびポイントを、1つのかつ同 一のピースとして、形成することができる。 例えば、ロッドおよびポイントを、グラファイト製とすることができる。 他の特別の実施形態においては、グラファイト製ポイントは、チタンフィルム により被覆されている。 ある変形例においては、ポイントは、ソースにおいて使用することが意図され ている液体金属と同一の種類の金属による初期コーティングにより被覆されてい る。 初期コーティングは、ポイントだけでなく、リザーバの一部までも被覆してい る。 グラファイト製ポイントを被覆するために使用することが意図されている液体 金属がアルミニウムである場合には、ポイントの表面処理は、液体アルミニウム によるポイントのぬれ性を向上させることができる。2つの表面処理方法が、以 下に記載されている。2番目の方法は、ポイント全体にわたって、非常に均一な アルミニウム膜を得ることができるという利点を有している。実際、チタンフィ ルムの成膜によるグラファイト製ポイントの表面処理では、アルミニウムフィル ムによるポイントの均一なぬれ性を得ることはできない。現実に、グラファイト 製ポイントの表面上には、アルミニウムの微小アイランドが形成されてしまい、 結果として、ポイントに対して供給されるアルミニウムの機能が著しく損なわれ る。その場合、放出される電流は、不安定であり、長期にわたって一定に維持す ることは非常に困難である。 これに対して、第2の表面処理方法であると、一方においては、イオン化され るべき金属のポイント頂点への供給機能が改善され、他方においては、供給金属 の貯留量を増大することができる。この場合、アルミニウムイオンの生成により 得られるイオン電流は、よって、時間的により一層安定である。 本発明のさらに他の特別な実施形態においては、円柱状ロッドおよびポイント は、リザーバ内において、これらロッドおよびポイントのための通路として設け られた領域の内部に対して緊密なクリアランスであるよう機械的に調整されてい る。 この調整により、次のような利点が得られる。ソースの使用時においては、円 柱状ロッド上において、ポイントに関してリザーバの反対側に、ポイントに隣接 するものではなく、ホットスポットが出現することがある。円柱状ロッドとリザ ーバとの間に、あるクリアランスが存在している場合には、液体金属は、リザー バ内に侵入し、ホットスポットに向けて移動しようとする。これにより、液体金 属が散逸し、ソースの使用時間が短くなる。リザーバ内部においてロッドとの間 に一切クリアランスを持たないようにする上記調整により、上記欠点が解決され た。 本発明の他の補助的な形態は、従属クレーム中に開示されている。図面の説明 本発明の特徴点および利点は、以下の説明により、一層明瞭となることであろ う。以下の説明は、例示の目的のためだけのものであって本発明を何ら限定する ものではない例について、添付図面を参照して行われる。 図1は、説明済みのものであって、従来技術による液体金属イオンソースを示 している。 図2は、本発明による液体金属イオンソースを示している。 図3aおよび図3bは、本発明による液体金属イオンソースにおいて使用され ているリザーバの2つの例を示している。 図4は、本発明によるソースにおけるロッドの実施形態を示している。 図5は、本発明による液体金属イオンソースを製造するために使用される処理 デバイスを示している。 図6および図7は、本発明によるイオンソースを使用して得られた結果の例を 示している。発明の実施形態の詳細な説明 図2は、本発明による液体金属イオンソースの1つの特別な実施形態を示して いる。 このソースは、円柱状部10およびポイントを備えた導電ロッドから構成され ている。ポイント自身は、円錐部または端部12と、円柱状部13と、から構成 されている。円柱状部10は、導電性かつ耐火性の材料から形成されている。一 般に、グラファイトが、アルミニウムのような軽量金属イオンソースへの応用の 範疇においては適している。しかしながら、このことは、例えばタングステンの のような他の材料の使用を排除するものではない。グラファイトの場合には、ロ ッドは、円柱状部10において、十分の一ミリメートルの数倍の程度の直径、例 えば、0.5mmの直径、および、5〜20mmの間の長さ、例えば、15mm の長さとすることができる。実際、様々な異なる実施形態の例においては、単な るHB鉛筆の芯が使用され、満足のいく結果が得られている。 ポイントの先端12は、円錐形状とされている。頂点における半分の角度は、 2段階にわたる機械研磨により、48〜50°の間の角度、例えば、49°とさ れている。ポイントは、約49.5°傾斜した状態で回転状態にセットされる。 そして、円錐部の機械研削を行うこととなる平面に対して接触される。第1段階 においては、円錐は、約30μmの平均粗さの表面に形成される。第2段階にお いて、細かな粗さの表面、例えば、数ミクロンの表面へと最終研磨が行われる。 このようにして、ポイントの頂点においては、再現性のある方法で、約10ミ クロンの程度の曲率半径が得られる。 ポイント、すなわち、円柱状部13および円錐端部12から構成される全体形 状は、5〜10mmの全体長さを有している。このうち、円柱状部13は、数m m(例えば、3mm)の長さを有している。 ソースの使用時において、円柱状部の起点をなす円錐の基部におけるエッジで の液体金属フイルムの破裂を防止するために、円柱状部13が円錐端部12に連 接する領域11においては、面取り処理が施されていることが重要である。 ポイントがロッドの円柱状部10と同じ材料から形成されている場合には、全 体を、同一ピースにより一体に形成することができる。 ロッドは、2つの例が図3aおよび図3bにおいてより詳細に示されているリ ザーバ14内に導入されている。これら各図においては、参照符号14−1、1 4−2により示されたリザーバは、実質的に、円柱状部10を挿通する軸回りに 回転対称な形状を有している。2つの例においては、リザーバの内部に形成され た円筒状開口19により、ロッドの挿通、および、固定位置における保持が可能 とされており、アセンブリの機械的安定性に寄与している。図3bに示す例にお いては、リザーバ14−2は、面取りの形態をなす切削部分を有している。この 切削部分は、液体金属に対する貯留容量を増大させるという目的のために設けら れている。内部ボイド17により、リザーバとして使用される材料の容積を低減 することができる。 すべての場合において、リザーバは、導電性かつ耐火性の金属から形成されて いる。ロッド10がグラファイトである場合には、リザーバのための材料として 、例えば、グラファイトを選択することが十分考えられる。 グラファイトの1つの特別に有利な形態は、ガラス質カーボンである。微小ポ アおよび微小亀裂を有する多結晶グラファイトと比較して、ガラス質カーボンは 、閉塞されたポアからなる不浸透性を有している。 長期にわたって、ソースのエージング(ageing)が観測されてきた。特にアル ミニウムの場合には、液体供給金属の表面上に、グラファイト粉末が現れること が示されている。 出現したこの粉末粒は、溶融アルミニウムの化学作用により持ち去られる。溶 融アルミニウムは、耐火性の応用のために特に開発された場合であってさえも、 多結晶グラファイトの微小ポアおよび微小亀裂の中に侵入する。 ガラス質カーボンから形成されたポイントおよびリザーバを使用した試験によ り、次のことが観測された。すなわち、 −液体金属フィルム(とりわけ、アルミニウムの場合)上に、カーボン粒子が存 在しない。このことから、ソースの寿命が延びることが予想される。 −ポイント−リザーバアセンブリの抵抗が明らかに増大する。これにより、加熱 電流の大きさを半分に低減することができる。この電流は、したがって、約2ア ンペアに低減される。 さらに、イオン性放出のしきい値を特定の装置に適合させる目的で、ガラス質 カーボン製ポイントの端部を電気化学的に成形し得る可能性があることに言及し なければならない。 ポイントおよびリザーバの一方のみがガラス質カーボンから形成されている状 況で、動作させることは、可能である。 リザーバのみがガラス質カーボンである場合には、もはや、リザーバの腐食が 起こることは一切ない。抵抗が上記ケースほど良好ではないにしても、”通常の ”グラファイトから形成されているケースよりは良好である。 同様に、ポイントのみがガラス質カーボンである場合には、寿命が延長され、 かつ、抵抗が改善されることになる。さらに、ポイントだけは、なお、電気化学 的に成形することができる。 ロッド10は、電気導体として使用されており、原理的に、円錐部12、円柱 状部13、およびリザーバ14に限定された非常に局所的な領域において熱形成 が存在する。しかしながら、場合によっては、円柱状部10における、リザーバ 14近傍での、例えば、図2において示すAで示すような場所での、”ホットス ポット”の形成を避けることはできない。そのようなホットスポットにおいては 、場所12近傍におけるロッド端部の温度よりも、高温になることができる。そ れは、場所12近傍においては、液体金属が存在することによって熱の消失がも たらされるからである。液体金属は、ロッドに沿って、ホットスポットの方向に 熱的に拡散する傾向を有することができる。これにより、リザーバがしだいに枯 渇することとなり、したがって、ソースの持続力が低減される。このような理由 のために、このような作用をもたらさないように、ロッドの円柱状部10を、リ ザーバ14の内部に対して緊密なクリアランスをなすよう、機械的に調節するこ とが重要である。よって、液体金属は、ロッドに沿って散逸することはできない 。さらに、これにより、アセンブリの機械的強度が補強される。一例として、リ ザーバは、約5mmの直径、かつ、約2mmの高さでもって形成された。円筒1 9は、ロッド10の公称直径に機械加工された。その後、ロッド10が、手動で 、無理矢理に導入された。これは、要求されている緊密な取付を保証するに十分 である。 図2に示すように、リザーバ14は、加熱回路に対して電気的に接続されてい る。加熱回路は、例えば、リザーバ14のうちのポイント12とは反対側の基部 の回りに巻回されたタングステンフィラメント16から構成することができる。 このフィラメントの端部自身は、例えばタンタル製プレートのような導電部材2 4、26に接続される。変形例としては、図示しないものの、フィラメント16 をリザーバ14の外表面に接触させずに、リザーバの表面に形成されたスロート (throat)内に導入することが挙げられる。これにより、加熱用フィラメント1 6と、リザーバ14の外表面に沿って拡散した液体金属粒と、の間の接触を制限 することができる。実際、ある種の液体金属、とりわけアルミニウムは、金属に 対して、極度に腐食性がある。 ロッドは、2つのジョー28、30によって構成されたクランプにより、基部 が保持される。ジョー28、30は、一方においては、脆くすることなく最大の 堅固さでもって機械的にロッドを保持することを保証するという目的を、他方に おいては、このロッドの材質とともに信頼性のあるコンタクトを、約6Aの電流 の循環を可能とするような電気的コンタクトを保証するという目的を有している 。 このように構成のもとに、加熱回路は、円柱状部10およびポイントを有する ロッド、リザーバ14、および、フィラメント16を備えている。電気的な観点 からは、これら部材のすべては、直列に接続されており、アセンブリは、数ボル トの程度の浮遊電力供給電圧(floating power supply voltage)で動作する。 回路のうちで最も抵抗の大きな素子は、ロッドの円柱状部10である。5Aの電 流が導通したときには、円柱状部10の温度は、ジュール効果により700℃の 温度に到達する。さらに、ロッドが加熱素子として使用されているということに より、消費電力を約10ワット以下に制限することができる。 アセンブリは、ベースプレート32を貫通する3本のネジ付きロッド27−1 、27−2、27−3により、ベースプレート32に取り付けられている。中央 のネジ付きロッド27−2は、ジョー28、30に連接している。側方のネジ付 きロッド27−1、27−3は、プレート26、24に対する固定ジョー29− 1、29−3に連接している。これらすべての部材(ジョー、ネジ付きロッド) は、電気回路の一部である。 上記に記載した構造は、アセンブリに対して、とりわけポイント12に対して 、非常に良好な機械的安定性を与えている。これにより、ポイントの頂点におけ る放出領域を安定化させることができ、ソースを、要求される精度が極度に大き な技術分野における使用、例えば、静電光学における使用に適したものとするこ とができる。さらに、占有するスペースの観点からは、上記のソースは、液体金 属イオンソースが搭載されている実在の装置またはシステムに対して、全体的に 適合している。 ロッドの他の実施形態が、図4に示されている。図においては、ロッドは、リ ザーバ15を挿通している。リザーバ15は、図3bに関連して説明したものと 同様のものであるが、下側部よりも上側部の方が大径に形成され、よって段部3 4を画成している円筒状開口33を有する点のみが相違している。 ロッドは、なお、円柱状部35を有して構成されている。円柱状部35は、円 錐部37、円柱状部39、および、エッジ41を有して構成されているポイント に連接している。ロッド35は、第1実施形態におけるロッドよりも実質的に大 きな外径とされている。ポイントの円柱状部39および先端37は、上記のもの とほぼ同じ寸法を有している。 この実施形態においては、円柱状部およびポイントは、2つの異なる材料から 形成されている。 ロッドは、導電性かつ耐火性の材料、例えば、グラファイトから形成されてい る。第1実施形態と同様に、ロッドは、鉛筆の芯から形成することができる。ロ ッドは、ポイントに接触するようにして、一部が円筒状開口33の深さ内に導入 される。 ポイントは、ボロンナイトライドあるいはアルミナのような耐火性材料から形 成されている。ポイントは、エッジ41が段部34に引っかかるようにして導入 される。そして、円柱状部35の端部と接触される。 ポイント37は、例えばダイヤモンド研磨ホイールのような研磨材を使用した 機械研磨により、頂点における半分の角度が48〜50°の間の角度(例えば、 49°)であるように成形されている。 この第2実施形態は、また、図3aに関連して説明したリザーバと同様のリザ ーバと組み合わせて使用することもできる。この場合、リザーバに、対応する形 状が適用されている円筒状開口(下側部よりも上側部の方が大径とされている開 口)を有している。緊密なクリアランスのための機械的調節に関しては、第1実 施形態について説明した内容を、また、第2実施形態に対しても適用することが できる。 ソースの動作は同じである。すなわち、ロッド35とリザーバ15との間には 、なお電気的コンタクトがあり、電流は、ロッドから、リザーバへと、さらに、 加熱フィラメントへと流れる。この電流は、ジュール効果によってポイントの加 熱を引き起こす。 ロッドの形状にかかわらず、液体供給金属に対する、ポイント12およびリザ ーバのぬれ性を向上させるために、ポイントおよびリザーバの表面処理を行うこ とが重要である。まず最初に、被処理表面が、沸騰しているトリクロロエチレン 浴中でクリーニングされる。その後、真空中における約1000℃の加熱により 、脱ガスされる。 表面処理に関しては、Bell氏他による前記文献に開示されている。この処 理においては、ポイントに対してのチタン粉末の水性溶液の被膜形成を行う。乾 燥後、チタンを溶解させるために、ポイントは、真空中において約1700℃に まで加熱される。この処理は、上記のような本発明のソースの構造に適している 。 この表面処理の変形例としては、チタンフィルムをスプレー法により成膜する ことが挙げられる。この場合、成膜後において、チタンを溶かすために真空中に おいて約1700℃までの加熱が行われる。液体アルミニウムを備えたソースを 使用する場合には、この表面処理の方が、上記のような方法により処理された表 面と比較して、アルミニウムフィルムの均一性が、明らかに向上することが観測 された。これにより、ポイントの頂点を良好に供給することができる。よって、 時間的にみてより安定的にイオン電流を供給することができる。 本発明の範疇において使用可能な第3の表面処理方法は、液体供給金属を受容 するよう構成されたポイントおよびリザーバに、イオンビームを照射することで ある。ソースが液体アルミニウムとともに使用することを意図したものである場 合には、適用されるイオンビームは、アルミニウムイオンのビームである。照射 は、真空容器内で行われる。図5には、照射プロセスの構成を概略的に示してい る。先端を照射されるべきソースは、図示右側において鉛直方向に示されており 、支持体40に保持されている。ここで、支持体40は、鉛直軸回りに回転可能 であり、また、空間の3つの直交方向に並進移動可能である。ソース38の先端 に所望の照射を行うためには、他のイオンソース42を使用しなければならない 。このソースは、製造を目指しているものでありかつ同様の処理が既に施された ものと同じソースとすることもできるし、また、例えば上記のBell氏他によ る文献におけるもののような従来技術において開示されているようなソースとす ることもできる。抽出電極44は、ビーム48の形態でソース42により形成さ れたイオンを、電極44に形成された窓を挿通して、加速し得るものである。こ の窓は、抽出ダイヤフラム47を備えている。ソース42の抽出電流を制限する ために、放出ポイントは、約10〜12kVの可変高電圧に保持されている。抽 出電極44およびソース42により形成されたアセンブリは、3つの直交方向に より画成される空間内において、向きを調節することができる。一般に、イオン ビーム48は、図に示すような円錐形状を有している。そして、イオンビームの 中心軸に沿って、最大電流が割り当てられる。したがって、ソース42を、ソー ス38の被照射部分がイオンビーム48のほぼ中心軸上にくるように、配置する ことが重要である。 処理時にソース38が受領するイオンの量は、大まかには1018個/cm2の 表面照射量に対応している。すなわち、1時間あたり2μAの電流を有する照射 に対応している。ソース42により形成されるアルミニウムイオンに対して印加 される加速電圧は、数kV〜20kVの間にわたって変化させることができる。 加速電圧は、例えば、約12kVとすることができる。 表面処理は、主に2段階で行われる。すなわち、 1.まず、エッチング段階である。この時には、ソース42は、数μA、5〜1 0μAといった電流を放出する。電流は、ソース42の放出ポイントが保持され ている高電圧を調整することにより、制御される。実際、この電流の上限値は、 第1段階においては、本質的に単にAl+イオンが放出され、実際にAl+ n凝集 物が一切放出されないようにように、選択することができる。放出ポイントと抽 出電極44との間の加速電圧が約10kVである場合には、アルミニウムイオン Al+は、以下の作用をする。 −行程に曝されたソース38の表面(ポイント52およびリザーバ54の端部) のエッチング。 −エッチングされた表面上への層の形成。これは、第2段階において成膜される こととなる凝集物のための初期コーティングとして使用される。 2.第2段階においては、より多くの電流の放出が行われる。この時の電流は、 アルミニウムの場合にはAl+ nのタイプの金属凝集物のビームが放出されるに十 分な電流である。一般に、50μAよりも大きな電流であれば、これら凝集物を 形成するのに十分である。これら凝集物は、第1段階において被処理表面上に形 成されかつ初期コーティングとして機能する金属イオン層の上に、成膜されるこ ととなる。この金属凝集物層自身は、ソースの端部においてその後成膜されるこ ととなる液体金属のための初期コーティングをなす。 上記において説明した2つの段階の各々の所要時間は、各段階において使用さ れている電流に依存する。数マイクロアンペアの電流であれば、第1段階の所要 時間は約20分である。約50μAの電流に対しては、第2段階は、約40分の 時間を必要とする。 これら2つの段階には、最初の2段階において処理された表面上に、既に成膜 されたイオンおよび金属凝集物を打ち込む段階を付加することができる。この打 込段階においては、ソース42に、基本的には単なるイオンからなるビームであ ってかつ少々の凝集物を含むようなビームを放出させるように、数マイクロアン ペアの電流を放出させる。これらイオンは、第2段階において成膜された凝集物 が第1段階において先に処理された領域の表面に”移動する”ように、(20k Vの程度の)最大電圧によって加速される。 処理表面をポイント52およびリザーバ54の前部(図2および図4において 参照符号20および31で示す部分であって、破線により境界が図示されている 部分)に制限するために、ビーム48と、ソース38のうちの照射したくない部 分と、の間に、例えばアルミニウムホイルのような保護ホイル50を介在させる ことができる。このことは、ソースにおいて使用することを意図された液体金属 がソースの金属部分に対して腐食性を有している場合には、重要である。これは 、とりわけアルミニウムの場合である。アルミニウムの場合には、液体状態にお いて、外部に位置するリザーバおよびポイントに関して、特にタングステンフィ ラメントに関して、加熱システムの一部を、容易に腐食することができる。照射 時にこれらの部分に金属凝集物からなる初期コーティングが成膜されている場合 には、結果として、液体金属は、このようにして製造されたソースの使用時に、 これら部分に対しても同等に溶着する傾向を有することとなる。これにより、こ れら部分に近接する金属製素子の急速な腐食がもたらされてしまうことになる。 この理由により、特にアルミニウムの場合には、ソースの照射は、ポイントおよ びリザーバの前部に、さらには、リザーバにおける開放区画18(図3b)の壁 に、制限される。この処理を受けた後に、ソースは、使用準備状態となる。ソー スは、水性アルミニウムの浴(a bath of liquid aluminium)中に浸漬される。 これにより、照射部材が湿潤され、毛管現象により、完全に均一なかつ一様な薄 膜により被覆される。この良好な均一性に基づいて、一方においては、イオン化 された金属のポイント頂点への供給が促進され、他方においては、貯留供給金属 の量を最大化することができる。 本発明による構造を有するソースに対して応用可能なこの第3の処理は、また 、Bell氏他の文献に記載され図1に図示された構造を有するソースに対して も、応用可能である。この場合、グラファイト製ポイント2は、例えば、アルミ ニウムイオン(Al+、その後にAl+ n)のビームの照射を受けるだけで十分で ある。グラファイトのぬれ性は、Bell氏他による上記文献において提案され た処理と比較して、向上する。その理由は、Bell氏他により提案された処理 では、グラファイト製ポイントの表面上にアルミニウムの徴小アイランドが形成 されてしまうからである。 本発明について、アルミニウムイオンソースの製造という観点から説明してき た。この元素の選択は、限定的なものではなく、同一の構造および同一の表面処 理を、他の任意の種類のイオンソースに対して、例えば、ボロンソースに対して 適用することができる。その場合、表面処理時には、ボロンイオンのビームによ るソースの照射、すなわち、最初にB+イオンによる照射、その後B+ n凝集物に よる照射、を行うこととなる。ボロンは、アルミニウムと同様に、液体状態にお いては腐食性元素である。したがって、表面処理を、グラファイト製ポイント1 2およびリザーバ14の”前部”に制限することが好ましい。 本発明によるソースの構造は、同等に、他の元素のイオンの生成、特に液体状 態において非腐食性である元素のイオンの生成に対しても、好適に適用すること ができる。 製造後において、ソースが一旦液体金属により湿潤されると、ソースからのイ オンの生成は、抽出電極を使用して行われる。ここで、抽出電極は、図5におい て、抽出電極44がアセンブリにおけるソース42の前方に設置されているのと 同じようにして、ポイントの前方に設置される。 得られたビームは、様々なサイズの金属凝集物を、多量にあるいは少量含有す ることができる。実際、この選択は、ポイントに印加される電圧に依存する。こ の理由により、ソースアセンブリは、約11kVの高電圧に保持されている。こ のための高電圧源が、(図2におけるジョー28、30を利用して)ロッド10 の基部に接続されている。高電圧の変化させると、ポイントにより放出される電 流が変化し、この電流の変化が、今度は、放出される凝集物のサイズの分布を変 化させる。ポイントと抽出電極との間の電位差に関しては、この電位差は、放出 されるイオンまたは凝集物の運動エネルギーを変化させる。 本発明によるソースの主な応用は、次のようなものである。すなわち、 −一方においては、収束型イオンビーム装置の製造。 −他方においては、そのような装置の、マイクロエレクトロニクスの分野におけ る使用、および、透過型顕微鏡(transmission microscopy、TEM)による観 測のためのサンプル作製に対する使用。 原理的には、0.1ミクロンよりも小さなスポットに収斂される非常に高エネ ルギーのイオンビームと、サンプルと、の間の相互作用を使用している。 入射イオンは、衝撃領域に対応したスポット上において、サンプルの表面を局 所的に粉砕しようとする。 腐食過程は、サンプル表面に平行なX、Y軸に沿って、ビームによってこの表 面を掃引することにより、制御される。このエッチングの深さは、表面に垂直な Z軸に沿って装置を変位させることにより制御される。70〜80nmの程度の サイズを有する構造は、本発明によるソースを組み込んだ装置により破壊するこ とができる。 本発明により構成されたアルミニウムイオンソースを使用して得られた結果の 例が、図6、7に示されている。使用されたソースに対しては、上記のようなア ルミニウムの初期コーティングを伴う表面処理が施された。 図6は、顕微鏡の電子銃がアルミニウムイオンソースに置き換えられた電子顕 微鏡を使用して得られた銅格子の写真である。イオンの加速電圧は12.5kV であり、放出電流は16μAであった。格子のワイヤ60、62、64は、約2 5μmの厚さを有している。この写真を撮影するために、格子は、非常に安定な Al+イオンにより、約1分30秒間、照射された。よって、この写真は、本発 明によるソースからの電流およびビームの、時間的に非常に良好な安定性を示し ている。図7は、GaAs上に対しての20keVのエネルギーのAl+イオン ビーム(電流は、約11μA)によるエッチングの写真である。この写真におけ る1cmは、100nmに対応している。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1996年7月8日 【補正内容】 (国際出願時明細書第3頁(翻訳文明細書第2頁第23行目〜第3頁第17行目 )が変更された) 明細書 ける使用においては、このようなソースを使用して得られたエッチング構造の解 像度は重大な程度に影響を及ぼされる。他の問題点は、ソースの使用時間が制限 されていることである。実際、液体供給金属の貯留量が少なく、そっくりそのま ま使用することはできない。 文献WO 86/06210には、他のタイプのイオンソースが開示されてい る。このイオンソースは、ポイント、および、テープの形態とされた加熱素子を 備えている。加熱テープには、孔が設けられ、この孔により、溶融液体がポイン トに向けて流通することができる。発明の概要 本発明は、上述した課題の解決を追求するものである。 本発明の目的は、耐火性材料製のポイントに連接されるとともに導電性かつ耐 火性材料から形成された円柱状ロッドを備えて、液体供給金属により被覆される ことを意図された液体金属イオンソースであって、円柱状ロッドおよびポイント により構成されたアセンブリが、導電性材料製のリザーバを挿通し、ロッドがリ ザーバ内に挿入されている領域においては、ロッドとリザーバとの間の電気的コ ンタクトが保証されており、リザーバは、導電性フィラメントと接触しており、 これにより、円柱状ロッド、リザーバ、および、導電性フィラメントは、電気的 な観点からは、直列に接続されていることを特徴とする液体金属イオンソースで ある。 このような液体金属イオンソースの構造であると、ソースの最適動作に必要な 入力エネルギーを制限することができる。実際、熱生成は、ポイント、リザーバ 、タングステンフィラメントへと連接する円柱状ロッドの一部に制限されており 、非常に局所的な領域でしか起こっていない。回路内において最も抵抗の大きな 素子は、したがって、ロッドの円柱状部である。5アンペアの電流が流れたとき には、ジュール効果によって、端部に連接する円柱状部は、700℃の温度に達 する。 【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1996年8月23日 【補正内容】 請求の範囲 1.耐火性材料製のポイント(12、13;37、39)に連接されるとともに 導電性かつ耐火性材料から形成された円柱状ロッド(10、35)を備えて、液 体供給金属により被覆されることを意図された液体金属イオンソースであって、 前記円柱状ロッドおよび前記ポイントにより構成されたアセンブリが、導電性 材料製でありかつ固体状態のリザーバ(14、15)を挿通し、 前記ロッドが前記リザーバ内に挿入されている領域(19、33)においては 、前記ロッドと前記リザーバとの間の電気的コンタクトが保証されており、 前記リザーバは、導電性フィラメント(16)と接触しており、 これにより、前記円柱状ロッド、前記リザーバ、および、前記導電性フィラメ ントは、電気的な観点からは、直列に接続されていることを特徴とする液体金属 イオンソース。 2.前記リザーバ(14、15)を形成している導電性材料は、耐火性材料であ ることを特徴とする請求項1記載の液体金属イオンソース。 3.前記ロッド(10)および前記ポイント(12、13)は、1つのかつ同一 のピースを形成していることを特徴とする請求項1または2記載の液体金属イオ ンソース。 4.前記ロッド(10)および前記ポイント(12、13)は、グラファイト製 であることを特徴とする請求項3記載の液体金属イオンソース。 5.前記ポイント(12、13)は、チタンフィルムにより被覆されていること を特徴とする請求項4記載の液体金属イオンソース。 6.前記ロッド(35)は、前記ポイント(37、39)が形成されている材料 とは異なる材料から形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の液 体金属イオンソース。 7.前記ロッド(35)は、グラファイト製であることを特徴とする請求項6記 載の液体金属イオンソース。 8.前記ポイント(37、39)は、アルミナ製またはボロンナイトライド製で あることを特徴とする請求項6または7記載の液体金属イオンソース。 9.前記ポイント(12、13、37、39)は、前記ソースにおいて使用する ことが意図されている前記液体金属と同一の種類の金属による初期コーティング により被覆されることを特徴とする請求項1または2記載の液体金属イオンソー ス。 10.前記初期コーティングは、前記ポイント、および、前記リザーバ(14、 15)の一部(20、31)を被覆することを特徴とする請求項9記載の液体金 属イオンソース。 11.前記初期コーティングば、イオン衝撃法により作製されることを特徴とす る請求項9または10記載の液体金属イオンソース。 12.前記イオン衝撃法は、 −照射されるべき前記イオンソースの一部に、実質的には凝集物が一切含有され ていない単なるイオンビームが導入されるエッチング段階と、 −照射されるべき前記ソースの前記一部に、不可欠的に金属凝集物を含有するイ オンのビームが導入される第2段階と、 の2段階を具備していることを特徴とする請求項11記載の液体金属イオンソー ス。 13.照射されるべき前記ソースの前記一部が、少量の凝集物を含有するだけで あり高電圧で加速された主には単なるイオンのビームにより衝撃されるという、 打込段階が付加的に設けられることを特徴とする請求項12記載の液体金属イオ ンソース。 14.前記ポイント(12、13、37、39)は、ガラス質カーボン製である ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、9、10、11、12、 13のいずれかに記載の液体金属イオンソース。 15.前記リザーバ(14、15)は、ガラス質カーボン製であることを特徴と する請求項1ないし14のいずれかに記載の液体金属イオンソース。 16.前記ロッドおよび前記ポイント(10、13;35、39)は、前記リザ ーバ(14;15)内において、これらロッドおよびポイントのための通路とし て設けられた領域(19;33)の内部に対して緊密なクリアランスであるよう 機械的に調整されることを特徴とする請求項1ないし15のいずれかに記載の液 体金属イオンソース。 17.前記リザーバ(14)は、切欠中空部(18)を有していることを特徴と する請求項1ないし16のいずれかに記載の液体金属イオンソース。 18.前記加熱用フィラメント(16)は、前記リザーバ(14;15)の周縁 部におけるスロート内に導入されていることを特徴とする請求項1ないし17の いずれかに記載の液体金属イオンソース。 19.請求項1ないし18のいずれかに記載の液体金属イオンソースを使用して サンプルを作製するための方法であって、 金属イオンのビームが前記ソースを使用して生成され、そして、前記サンプル 上に導入されることを特徴とする方法。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.耐火性材料製のポイント(12、13;37、39)に連接されるとともに 導電性かつ耐火性材料から形成された円柱状ロッド(10、35)を備えて、液 体供給金属により被覆されることを意図された液体金属イオンソースであって、 前記円柱状ロッドおよび前記ポイントにより構成されたアセンブリが、導電性 材料製のリザーバ(14、15)を挿通し、 前記ロッドが前記リザーバ内に挿入されている領域(19、33)においては 、前記ロッドと前記リザーバとの間の電気的コンタクトが保証されており、 前記リザーバは、導電性フィラメント(16)と接触しており、 これにより、前記円柱状ロッド、前記リザーバ、および、前記導電性フィラメ ントは、電気的な観点からは、直列に接続されていることを特徴とする液体金属 イオンソース。 2.前記リザーバ(14、15)を形成している導電性材料は、耐火性材料であ ることを特徴とする請求項1記載の液体金属イオンソース。 3.前記ロッド(10)および前記ポイント(12、13)は、1つのかつ同一 のピースを形成していることを特徴とする請求項1または2記載の液体金属イオ ンソース。 4.前記ロッド(10)および前記ポイント(12、13)は、グラファイト製 であることを特徴とする請求項3記載の液体金属イオンソース。 5.前記ポイント(12、13)は、チタンフィルムにより被覆されていること を特徴とする請求項4記載の液体金属イオンソース。 6.前記ロッド(35)は、前記ポイント(37、39)が形成されている材料 とは異なる材料から形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の液 体金属イオンソース。 7.前記ロッド(35)は、グラファイト製であることを特徴とする請求項6記 載の液体金属イオンソース。 8.前記ポイント(37、39)は、アルミナ製またはボロンナイトライド製で あることを特徴とする請求項6または7記載の液体金属イオンソース。 9.前記ポイント(12、13、37、39)は、前記ソースにおいて使用する ことが意図されている前記液体金属と同一の種類の金属による初期コーティング により被覆されることを特徴とする請求項1または2記載の液体金属イオンソー ス。 10.前記初期コーティングは、前記ポイント、および、前記リザーバ(14、 15)の一部(20、31)を被覆することを特徴とする請求項9記載の液体金 属イオンソース。 11.前記初期コーティングは、イオン衝撃法により作製されることを特徴とす る請求項9または10記載の液体金属イオンソース。 12.前記イオン衝撃法は、 −照射されるべき前記イオンソースの一部に、実質的には凝集物が一切含有され ていない単なるイオンビームが導入されるエッチング段階と、 −照射されるべき前記ソースの前記一部に、不可欠的に金属凝集物を含有するイ オンのビームが導入される第2段階と、 の2段階を具備していることを特徴とする請求項11記載の液体金属イオンソー ス。 13.照射されるべき前記ソースの前記一部が、少量の凝集物を含有するだけで あり高電圧で加速された主には単なるイオンのビームにより衝撃されるという、 打込段階が付加的に設けられることを特徴とする請求項12記載の液体金属イオ ンソース。 14.前記ポイント(12、13、37、39)は、ガラス質カーボン製である ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、9、10、11、12、 13のいずれかに記載の液体金属イオンソース。 15.前記リザーバ(14、15)は、ガラス質カーボン製であることを特徴と する請求項1ないし14のいずれかに記載の液体金属イオンソース。 16.前記ロッドおよび前記ポイント(10、13;35、39)は、前記リザ ーバ(14;15)内において、これらロッドおよびポイントのための通路とし て設けられた領域(19;33)の内部に対して緊密なクリアランスであるよう 機械的に調整されることを特徴とする請求項1ないし15のいずれかに記載の液 体金属イオンソース。 17.前記リザーバ(14)は、切欠中空部(18)を有していることを特徴と する請求項1ないし16のいずれかに記載の液体金属イオンソース。 18.前記加熱用フィラメント(16)は、前記リザーバ(14;15)の周縁 部におけるスロート内に導入されていることを特徴とする請求項1ないし17の いずれかに記載の液体金属イオンソース。 19.請求項1ないし18のいずれかに記載の液体金属イオンソースを使用して サンプルを作製するための方法であって、 金属イオンのビームが前記ソースを使用して生成され、そして、前記サンプル 上に導入されることを特徴とする方法。
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