JPH10505872A - 生物分解性ポリマー組成物およびその製品 - Google Patents

生物分解性ポリマー組成物およびその製品

Info

Publication number
JPH10505872A
JPH10505872A JP8510366A JP51036696A JPH10505872A JP H10505872 A JPH10505872 A JP H10505872A JP 8510366 A JP8510366 A JP 8510366A JP 51036696 A JP51036696 A JP 51036696A JP H10505872 A JPH10505872 A JP H10505872A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
composition
polymer
polyhydroxyalkanoate
polylactide
polycaprolactone
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8510366A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3447299B2 (ja
Inventor
ジュリアン ウヌク,アンドリュー
ハリー メリック,デビッド
アラン ヤン,テリル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Procter and Gamble Co
Original Assignee
Procter and Gamble Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Procter and Gamble Co filed Critical Procter and Gamble Co
Publication of JPH10505872A publication Critical patent/JPH10505872A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3447299B2 publication Critical patent/JP3447299B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L67/00Compositions of polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L67/04Polyesters derived from hydroxycarboxylic acids, e.g. lactones
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L15/00Chemical aspects of, or use of materials for, bandages, dressings or absorbent pads
    • A61L15/16Bandages, dressings or absorbent pads for physiological fluids such as urine or blood, e.g. sanitary towels, tampons
    • A61L15/42Use of materials characterised by their function or physical properties
    • A61L15/62Compostable, hydrosoluble or hydrodegradable materials
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L75/00Compositions of polyureas or polyurethanes; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L75/04Polyurethanes
    • C08L75/06Polyurethanes from polyesters
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L2201/00Properties
    • C08L2201/06Biodegradable
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S524/00Synthetic resins or natural rubbers -- part of the class 520 series
    • Y10S524/903Aerosol compositions

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Biological Depolymerization Polymers (AREA)
  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、生物分解性であり、種々の形態、例えば、フィルム、繊維、および不織布に溶融加工できるポリマー組成物に関する。組成物は生物分解性ポリマーの相溶性または半相溶性のブレンドを包含し、そして物理的および熱機械的完全性を有する。好ましいポリマー組成物から形成されたフィルムは、使い捨て吸収製品においてバックシートとして使用するために適当である。好ましい態様において、ポリマー組成物はポリヒドロキシアルカノエートと、脂肪族ポリエステルに基づくポリウレタン、ポリラクチド、ポリカプロラクトン、またはこれらのポリマーの2種またはそれ以上の混合物から選択される少なくとも1種の他の生物分解性ポリマーとを含む。第2ポリマーがポリカプロラクトンである場合、組成物は好ましくは組成物の溶融加工を増強するための第3ポリマーをさらに含む。

Description

【発明の詳細な説明】 生物分解性ポリマー組成物およびその製品 技術分野 本発明は、生物分解性であり、種々の形態、例えば、フィルム、繊維、およ び不織布に溶融加工できるポリマー組成物に関する。このような製品は実質的に 均一な物理的性質、および物理的および熱機械的完全性を有する。好ましいポリ マー組成物から形成されたフィルムは、種々の体液の吸収に適合するおむつ、生 理用ナプキン、パンティーライナーなどのような製品においてバックシートとし て使用するために適当である。 背景技術 いくつかのポリマーは、分解性、生物分解性、堆肥化可能性などを有するとし てこの分野において記載されてきている。しかしながら、ポリマーは典型的には いくつかの物理的性質の制限に悩まされ、これは多くの応用におけるポリマーの 実用性を低下させる。例えば、経済的理由から、典型的には溶融加工、例えば、 溶融紡糸、キャストフィルム押出、またはインフレーションによりポリマーを加 工することが望ましい。しかしながら、ポリマーの溶融強度および/または硬化 時間はすぐれた溶融加工に適当でないことがある。したがって、製品は加工の間 に引裂き、破断、または粘着する傾向があるか、または製品は物理的性質が許容 され得ない程度に不均一であることがある。いったん加工されたとき、なお他の 性質はポリマー製品の二次加工(改造)貯蔵(輸送および倉庫における貯蔵を包 含する)、または最終用途の要件を満足することが要求されるであろう。さらに 詳しくは、製品は引き続く加工および貯蔵に耐え、かつ最終用途の要件を満足す る、ある種の機械的および熱機械的性質を必要とすることがある。 さらに、いくつかのポリマー材料は生物分解性として記載されたが、すべての 生物分解性物質が容易に堆肥化可能であるわけではない。一般に、材料が堆肥化 可能であるためには、ポリマー製品または大きいその断片は、典型的な商業的構 成プロセスの初期の段階の間に、非常に小さい断片への初期の破壊を行わなくて はならない。そうでなければ、製品または大きい断片は堆肥の流れから篩分けさ れ、決して最終堆肥の一部分となることはできないであろう。 商業的堆肥化法において、製品は典型的には機械的作用、高温、および/また は湿気に暴露されて、製品またはその大きい断片の非常に小さい断片への初期の 破壊を促進する。堆肥化のための初期の要件を個々に満足するように、機械的作 用、高温、および/または湿気に対して感受性である、多数の生物分解性ポリマ ーが存在する。しかしながら、多数の用途における実際の使用のために要求され る機械的、熱機械的、および他の性質をまた有するポリマーは、存在したとして も、わずかである。 生物分解性ポリマー材料の1つの実際の用途は、使い捨て吸収製品(物品)で ある。使い捨て吸収製品は大部分最終的に分解することが期待される材料を含ん でなり、そしてこのタイプの製品は毎年消費者が発生させる全体の固体状廃棄物 の非常に小さい比率を構成するだけであるが、それにもかかわらず、いっそう容 易に生物分解性でありかつ、好ましくは、いっそう容易に堆肥化される材料から 、このような使い捨て製品を案出することが現在要求されている。特に吸収製品 におけるポリエチレンのバックシートを生物分解性材料の液体不透過性フィルム で置換することが要求されている。なぜなら、バックシートは典型的には慣用の 使い捨て吸収製品の最大の非生物分解性成分の1つであるからである。 吸収製品のバックシートとして使用されるフィルムは、生物分解性であること に加えて、多数の他の性能の要件を満足しなくてはならない。例えば、経済的な 、慣用の、フィルム溶融加工法、例えば、キャストフィルム押出、インフレーシ ョ ンおよび押出被覆を使用する場合、ポリマーは熱可塑性でなくてはならない。好 ましい材料は、実質的に均一な物理的性質および物理的完全性を有するフィルム に溶融加工することができる。さらに、フィルムは十分な熱機械的完全性を有す るべきである。したがって、高温に露出したとき、フィルムは高温において要求 されるように機能することができるために十分な、例えば、二次加工プロセスに 生き残ることができるために十分な、物理的完全性を維持すべきである。さらに 、高温に露出した後でさえ、フィルムは実質的な物理的完全性を有するべきであ る。フィルムは、また、最終用途の要件を満足するある種の性質を有するべきで ある。さらに詳しくは、引張強さ、引張弾性率、引裂強さ、衝撃強さ、および湿 分輸送速度のような性質は着用している間の吸収製品の耐久性および封じ込めに 影響を及ぼすので、重要である。 本発明の目的は、生物分解性であり、実質的に均一な物理的性質および物理的 完全性を有する製品に溶融加工することができる、ポリマー組成物を提供するこ とである。他の目的は、また、熱機械的完全性を有する、このようなポリマー組 成物を提供することである。したがって、高温に露出したとき、その製品は高温 において要求されるように機能することができるために十分な、例えば、二次加 工プロセスに生き残ることができるために十分な、物理的完全性を維持すべきで ある。さらに、高温に露出した後でさえ、製品は多数の実際の用途において使用 するために適当である機械的および他の性質を有するべきである。本発明の他の 目的は、いっそう容易に堆肥化可能な製品を形成するために使用できる、このよ うなポリマー組成物を提供することである。本発明の他の目的は、繊維、不織布 、またはフィルムの形態のこのような製品を提供することである。本発明のなお 他の目的は、このような製品から形成された成分部分を有する、使い捨て吸収製 品、例えば、使い捨ておむつ、月経用品などを提供することである。 本発明の特定の目的は、吸収製品において使用するために適当な生物分解性、 液体不透過性フィルムを提供することであり、ここでフィルムは室温において下 記の性質の各々を有する: (a) 約10,000〜約100,000lbs/in2(6.895×1 08ダイン/cm2〜6.895×109ダイン/cm2;68.95MPa〜68 9.5MPaの縦方向(MD)引張弾性率; (b) 少なくとも約25g/25.4ミクロン(25.4マイクロメートル 、1ミル)厚さの縦方向引裂強さ; (c) 少なくとも約25g/25.4ミクロン(25.4マイクロメートル 、1ミル)厚さの横方向(CD)引裂強さ; (d) 落球試験(falling ball drop)により測定して、 少なくとも12cmの衝撃強さ; (e) 約0.0012g/cm2/16時間より小さい湿分輸送速度、およ び (f) 約12ミクロン(12マイクロメートル、0.5ミル)〜約75ミク ロン(75マイクロメートル、3ミル)の厚さ。 好ましいフィルムは、また、室温においてかつ製造の縦方向において、少なく とも約140%の破断点伸びおよび少なくとも20MPaの引張強さを有する。 さらに、好ましいフィルムは、少なくとも約60℃の破損温度(failure temper ature)(本明細書において定義する)を有する。 発明の開示 本発明は、生物分解性であり、種々の形態、例えば、フィルム、繊維、および 不織布に溶融加工できる、ポリマー組成物に関する。組成物は、慣用の溶融加工 技術により製品を直接形成することができる、溶融強度および硬化時間を有する 。さらに、組成物は、多数の実際の用途における使用を可能とする、物理的完全 性および実質的に均一な物理的性質、例えば、機械的性質を有する製品を提供す る。 好ましい組成物は、それぞれ、使い捨て吸収製品におけるバックシートとして、 またはトップシートにおいて使用するために適当なフィルムまたは繊維を形成す るために有用である。好ましいポリマー組成物の製品は、また、本明細書に記載 する熱機械的完全性を有する。 ポリマー組成物は2種またはそれ以上の生物分解性ポリマーを含有し、ポリマ ーの少なくとも2種類は、物理的完全性、適当な物理的性質、および/または熱 機械的完全性を有する、生物分解性の溶融加工可能な製品を形成するときの実用 性について、異なる主要な制限を有する。主要な制限は、湿気に対する感受性、 熱的感受性、機械的制限、溶融加工における困難(一般に溶融強度および/また は硬化時間により影響を受ける)、または、例えば、商業的堆肥製造装置におけ る、大きさの減少の可能性であろう。本発明の組成物は、個々の成分の主要な制 限を克服すると同時に、最終製品にある種の性能の性質を提供する。この組成物 は、ポリマーの相溶性または半相溶性のブレンドを包含する。 好ましい態様において、ポリマー組成物は、第1の生物分解性ポリマー、これ はポリヒドロキシアルカノエートである;および少なくとも1種の第2の生物分 解性ポリマー、これは脂肪族ポリエステルに基づくポリウレタン、ポリラクチド 、ポリカプロラクトン、およびこれらのポリマーの2種またはそれ以上の混合物 から選択される;を含む。第2ポリマーがポリラクチドである場合、組成物は好 ましくは可塑剤をさらに含む。第2ポリマーがポリカプロラクトンである場合、 組成物は好ましくは組成物の溶融加工を増強する追加のポリマーをさらに含む。 追加のポリマーは、また、ポリラクチド、脂肪族ポリエステル基のポリウレタン 、熱可塑性ポリ(ビニルアルコール)組成物、澱粉基の相互浸透網状構造物、ヒ ドロキシプロピルセルロース、セルロースエステル、またはそれらの混合物であ ることができる。 本発明の組成物は、生物分解性、液体不透過性フィルムを形成するために有用 である。好ましいブレンドは、例えば、バックシートの用途において使用するた めに好ましい、機械的および熱機械的性質を有する生物分解性フィルムを形成す るために溶融押出することができる。この組成物は、また、例えば、溶融紡糸法 により、繊維を形成し、そしてこのような繊維を含有する不織材料を形成するた めに有用である。不織布は、例えば、使い捨て吸収製品における生物分解性トッ プシートとして有用である。 本発明は、また、液体透過性トップシート、液体不透過性バックシート、およ びトップシートとバックシートとの間に位置する吸収コアを有する使い捨て吸収 製品を包含し、この製品は生物分解性ポリマー組成物を含むことによって特徴づ けられる。好ましい態様において、トップシートはポリマー組成物から形成され た不織ウェブを含み、および/またはバックシートはポリマー組成物から形成さ れたフィルムを含む。 発明を実施するための最良の形態 本発明は、生物分解性であり、種々の形態、例えば、フィルム、繊維、および 不織布に溶融加工できるポリマー組成物に関する。本発明の組成物は、慣用の溶 融加工技術により製品の直接形成を可能とする、溶融強度および硬化時間を有す る。さらに、組成物は、物理的完全性および実質的に均一な物理的性質、例えば 、機械的性質を有する製品を提供する。 本明細書において使用するとき、製品がその意図する用途のための製品の実用 性を有意に減少する物理的欠陥または傷を実質的に含まない場合、物理的完全性 を有し、そしてさらにその意図する形態において実質的に無傷である(すなわち 、完全である)。傷または欠陥は、例えば、孔、引裂き、破断、割れ、折り畳み 、厚さの不均一性、形状の歪みなどを包含し、これらは製品の意図する用途のた めの製品の実用性を有意に減少する。 この組成物は、多数の実際の用途における使用を可能とする物理的性質、例え ば、機械的性質を有する製品を提供する。好ましい組成物は、使い捨て吸収製品 における、それぞれ、バックシートとして、またはトップシートにおいて使用す るために、本明細書に記載するように、好ましい物理的性質を有するフィルムま たは繊維を形成するために有用である。本発明の組成物から形成された製品の物 理的性質は、実質的に均一である。したがって、本発明におけるポリマーの製品 は、製造の縦方向および、フィルムの場合において、製造の横方向において、性 質の実質的均一性を有する。溶融加工により形成された製品について、縦方向に おける物理的性質は典型的には横方向における物理的性質と異なることを当業者 は認識するであろう。 好ましいポリマー組成物の製品は、また、室温以上である所定の温度まで熱機 械的完全性を有する。本明細書において使用するとき、室温は20℃〜25℃の 範囲の温度を意味する。本明細書において使用するとき、ポリマーまたは組成物 の製品は、所定の温度に暴露されたとき十分な物理的完全性を維持するならば、 このような温度まで熱機械的完全性を有するので製品はその温度への暴露後にお いてその意図する用途において使用するために適当である。意図する用途は室温 、または室温より高いか、または低い温度におけることができることを理解すべ きである。一般に、室温以上である温度への暴露後において製品がその意図する 用途に使用するために適当であるように、その温度に暴露したときおよび暴露し た後、製品は十分な強さを維持しなくてはならない。室温以上の温度への暴露後 においても製品は、その意図する使用に適当であるように、物理的性質、例えば 、機械的性質を有する。 当業者は理解するように、熱機械的完全性は暴露の条件、例えば、時間および 温度の関数であり、所定の用途について実現されることが期待されるであろう。 したがって、強度の保持は室温以上である温度への暴露時間の長さに依存する傾 向がある。一般に、所定の暴露時間について、暴露温度が増加するにつれて、強 度はより大きい程度におよび/またはより急速に減少する。他方において、非平 衡の条件下に、所定の暴露時間について、暴露時間が増加するにつれて、強度は より大きい程度に減少する。平衡条件下に、強度は所定の温度について経時的に 変化しない。 例えば、バックシートフィルムまたは他の製品の成分は、吸収製品の貯蔵また は製作の間に、室温以上である温度に暴露されることがある。使い捨て吸収製品 は、例えば、その貯蔵の間に、60℃程度に高い温度に暴露されることがある。 そのうえ、使い捨て吸収製品の製作の間に(すなわち、使い捨て吸収製品の二次 加工プロセスまたは二次加工の間に)、製品のバックシートのフィルムまたは他 の成分の一部分またはすべては約65℃を越える温度に暴露されることがある。 特に、二次加工プロセスは約65℃〜約90℃の温度範囲への暴露を含むことが ある。成分は、例えば、ホットメルト接着作業の間に、さらに高い温度に暴露さ れることがある。ホットメルト接着作業は、約120℃〜約240℃の温度範囲 に、直接または間接的に、製品の成分を暴露させることがある。当業者は理解す るように、成分が実現する有効温度が示した温度より実際に低いことがあるよう に、このような温度への暴露への近接および時間量は変化することがある。 バックシートまたは他の製品の成分は、室温以上でありかつ貯蔵または製作の 間に直面することがある所定の温度までの熱機械的完全性を有し、その所定の温 度にあるならば、成分は典型的には当業者が考える時間の間においてその温度に 暴露されるとき十分な物理的完全性を維持し、こうして成分はこのような暴露後 に製品において意図する機能においての使用に適当である。製品の成分は、室温 以上である所定の温度への暴露後に製品において意図する機能において使用に適 当であるように、その暴露のときおよび暴露後に十分に強くとどまらなくてはな らない。室温以上である所定の温度への暴露後、製品において意図する機能に適 当であるように、製品は物理的性質、例えば、機械的性質を有する。 ポリマー製品の熱機械的完全性は、製品の破損温度によって記載することがで きる。一般に、破損温度は、本明細書において使用するとき、ポリマー製品の動 的貯蔵引張弾性率(E’)が製品の意図する用途(二次的プロセス、例えば、二 次加工プロセス、および最終用途を包含する)において製品が機能するために要 求される最小値より低下する温度である。ポリマー製品の動的貯蔵引張弾性率は 、温度の関数として、本明細書に記載するような動的機械的分析技術を使用して 決定することができる(動的貯蔵引張弾性率は、また、本発明においてDSMと 呼ぶ)。次いで、破損温度は、製品がその意図する用途において機能するために 要求される値より下にDSMが低下する温度を記録することによって、決定する ことができる。 典型的には、ポリマー製品のDSMは温度の増加とともに単調に減少し、そし てポリマー製品は破損温度またはその付近において有意な、最大の減少を示すで あろう。(DSMの有意な減少は、また、破損温度より低い他の温度、例えば、 ポリマー製品のガラス転移温度において開始することがある。しかしながら、破 損温度またはその付近において開始するDSMの減少はこれらの他の温度におけ るより大きい。典型的には、破損温度またはその付近において開始して起こるD SMの変化は、約10℃の正の温度変化より少なくとも2桁程度大きい。) 使い捨て吸収製品において、例えば、それぞれ、バックシートとしてまたはト ップシートにおいて、使用すべきポリマーのフィルムまたは繊維の破損温度は、 フィルムまたは繊維のDSMが20MPaより下に低下する温度である。本発明 の好ましい組成物は、少なくとも約60℃、より好ましくは少なくとも約90℃ 、なおより好ましくは少なくとも約110℃、最も好ましくは少なくとも約12 0℃の破損温度を有するポリマーのフィルムまたは繊維を提供する。 換言すると、使い捨て吸収製品においてバックシートとしてまたはトップシー トにおいて使用すべきフィルムまたは繊維は、好ましくは、二次加工、貯蔵、ま たは使用の間にフィルムまたは繊維が暴露されることがある温度範囲にわたって 少なくとも20MPaのDSMを有する。本発明の好ましい組成物は、少なくと も約60℃、より好ましくは少なくとも約90℃、なおより好ましくは少なくと も約110℃、最も好ましくは少なくとも約120℃の温度において少なくとも 20MPaを有するフィルムおよび繊維を提供する組成物である。 本発明における生物分解性ポリマーの製造に使用される組成物は、2種または それ以上の生物分解性ポリマーの特定の組成物から誘導される。ポリマーの成分 および組成物の言及において本明細書において使用するとき、「生物分解可能」 、生物分解性」、「生物分解」などは、材料が生きている生物、主として菌類お よび細菌の代謝プロセスにより破壊される、自然のプロセスを行うことができる ことを意味する。酸素の存在下において(好気性生物分解)、これらの代謝プロ セスは二酸化炭素、水、バイオマス、およびミネラルを生ずる。嫌気性条件下に (嫌気性生物分解)、メタンがさらに生成されることがある。 本発明の組成物は、また、使い捨て吸収製品に関してさらに詳しく後述するよ うに、慣用の材料、例えば、ポリエチレンよりも容易に堆肥化される。 一般に、個々の生物分解性ポリマーは、それら自体、ある種の製品、例えば、 使い捨て吸収製品における実際の用途に要求される性能の標準規格のすべては満 足しない。さらに詳しくは、個々のポリマーは、本明細書において記載するタイ プのポリマー製品を形成する経済的に好ましい方法である、すぐれた溶融加工に 適当な溶融強度および/または硬化時間をもたないことがある。さらに、個々の ポリマーの製品は、引き続く加工に耐えるか、またはある種の用途、例えば、使 い捨て吸収製品において使用するために、十分な物理的性質、例えば、機械的性 質をもたないことがある。さらに、所定のポリマーは、吸収製品における最終用 途のために好ましい、物理的性質、例えば、引張り性質、引裂強さ、衝撃強さ、 および/または湿分輸送速度をもたないことがある。そのうえ、個々のポリマー の製品は熱機械的完全性をもたないことがあり、こうして製品は、例えば、二次 加工または貯蔵の間に、高温に暴露されるとき物理的完全性または物理的性質の 許容されえない喪失を示す。 本発明の製品のために選択される個々のポリマーは、多数の源、天然および合 成の源から得られる生物分解性ポリマーである。ポリマーの各々は、それを生物 分解性とする1種または2種以上の属性を有する。しかしながら、これらの属性 の多数は、ある種の生物分解性の、好ましくはいっそう容易に堆肥化される製品 における材料として、単一でポリマーを使用することを妨害する。さらに詳しく は、これらの属性の多数は使い捨て吸収製品における材料として、例えば、この ような製品における単層バックシートとして、単一でポリマーを使用することを 妨害する。 例えば、いくつかの生物分解性ポリマーは湿気感受性である。本明細書におい て使用するとき、「湿気感受性ポリマー」は、水性媒質に暴露したとき、有意な 量の水(例えば、約10重量%より多い)を吸収し、膨潤し、強度または剛性を 喪失するか、または溶解することがある。吸収製品において使用すべき材料の湿 気感受性は、例えば、製品の使用の間にその完全性を維持するか、または湿気バ リヤー層として働く材料の能力に関係するかぎりにおいて、重要である。例えば 、湿気バリヤー層、例えば、バックシートとして使用するためのフィルムは、好 ましくは、約0.0012g/cm2/16時間より小さい湿分輸送速度を有す る。湿気感受性ポリマーの例は、破壊された澱粉の相互浸透網状構造物、ポリビ ニルアルコールおよび関係する誘導体、例えば、熱可塑性ポリビニルアルコール 組成物、およびヒドロキシプロピルセルロースおよびその誘導体である。 他の生物分解性ポリマーは、比較的低いプロセス温度および/または貯蔵温度 における温度感受性に悩まされる。本明細書において使用するとき、「温度感受 性ポリマー」は、約65℃以下の融点を有するポリマー、約65℃より低いガラ ス転移温度を有するポリマー、または約45℃より低いビカー軟化点を有するポ リマーを意味する。このようなポリマーは,これらの比較的低い融点またはガラ ス転移温度のために温度感受性である。このようなポリマーは融点またはガラス 転移温度以上の温度において熱可塑性流れを示す傾向があり、その結果、熱機械 的に制限される(用語「温度感受性」および「熱機械的に制限される」は本発明 において互換的に使用される)。さらに、これらのポリマーから形成される製品 は高温において貯蔵する間に形状を失うことがある。温度感受性ポリマーの例は 、脂肪族ポリエステル、例えば、ポリカプロラクトン、ポリエチレン、ポリエチ レンアジペート、ポリブチレングルタレート、およびポリプロピレンスクシネー トである。ある脂肪族ポリエステルに基づくポリウレタンは、本明細書において 定義するように温度感受性である。さらに、ポリラクチドは構造に依存して温度 感受性である。例えば、非結晶質ポリラクチド、例えば、アタクチックポリラク チドまたは非アニールアイソタクチックポリラクチドは温度感受性である傾向が ある。用語「アタクチック」および「アイソタクチック」は、Polymer Science Dictionary 、Mark S.M.Alger(El sevier Applied Science 1990)(引用することに よって本明細書の一部とされる)において定義されている。 なお他のポリマーは機械的欠陥を有する。「機械的に制限されるポリマー」と は、ポリマーから形成される製品の剛性が高過ぎ(引張弾性率が高過ぎ)、柔軟 であり過ぎ(引張弾性率が低過ぎ)、低い引張強さおよび/または引裂強さに悩 まされ、および/または所定の用途におけるその使用を可能とするためには不十 分な伸びの性質を有することを意味する。他方において、機械的に制限されない ポリマーまたは組成物はこれらの制限に悩まされない製品を提供する。例えば、 使い捨て吸収製品において使用するための、約12ミクロン〜約75ミクロンの 厚さを有するフィルムは、室温において、約10,000〜 約100,000lbs/in2の縦方向(MD)引張弾性率;少なくとも約2 5g/25.4ミクロンのMD方向引裂強さ;少なくとも約25g/25.4ミ クロン(25.4マイクロメートル、1ミル)厚さの横方向(CD)引裂強さ; および落球試験により測定して、少なくとも12cmの衝撃強さを有すること; そしてより好ましくは、また、室温において、少なくとも約140%の破断点引 張伸びおよび少なくとも約20MPaの引張強さを有することが好ましい。フィ ルムに関して、機械的に制限されるポリマーは、前述の範囲外のこれらの性質の 少なくとも1つを有する前述の厚さのフィルムを形成する。機械的に制限される ポリマーは、セルロース材料、例えば、セロファン、セルロースエステル、セル ロースエステルと脂肪族ポリエステルとのいくつかのブレンド、ポリラクチド、 ある種のポリヒドロキシアルカノエート(例えば、PHBVコポリマー)、およ びいくつかの熱可塑性ポリウレタンである。 他のポリマーは、慣用の溶融加工、例えば、キャストフィルム押出、インフレ ーション、および溶融紡糸法により、物理的完全性を有するフィルム、繊維また は他の形態に加工することは困難である。「溶融加工が困難であるポリマー」と は、ポリマーが慣用の溶融押出法により物理的完全性を有する製品を形成する能 力を欠く、有効溶融強度および/または硬化時間を示すことを意味する。 有効溶融強度は、所望の寸法、例えば、厚さ(フィルムの場合において)、ま たは直径またはデニール(繊維の場合において)への引落しに対する溶融ポリマ ーの抵抗を意味する。低い有効溶融強度を有するポリマーは、ポリマー溶融物を 所望の寸法に延伸するために要求される最小歪みに耐えることができない。例え ば、ポリマー材料は不安定性、例えば、破断、垂れ下がり、または引取共振現象 を示すことがある。得られる製品は物理的完全性が高度に不均一である傾向があ る、例えば、製品は厚さまたは形状における有意な不均一性を有する。 硬化時間は、所定の組の加工条件下に、溶融ポリマー材料が実質的に非粘着性 の物理的状態を達成するために要求される時間を意味する。ポリマーが一次加工 の間に適当な時間内に硬化しない場合、ブロッキングが起こることがあるので、 硬化時間は重要である。したがって、残留粘着性を有するポリマー材料は、室温 またはそれ以下に冷却した後でさえ、それ自体におよび/または加工装置に粘着 することがある。このような残留粘着性は製品を加工できる速度を制限するか、 または製品を適当な品質を有する形態で収集するのを妨害する。ブロッキングは 慣用の粘着防止剤の使用により最小とすることができるが、時にはこのような粘 着防止剤の使用を回避して、ポリマーの硬化時間をことに重要とすることが望ま しいことがある。例えば、鉱物の粘着防止剤、例えば、タルク、シリカなどは、 十分な粘着防止効果を得るために、比較的高いレベルにおいて要求されることが ある。しかしながら、このような高いレベルにおいて、粘着防止剤は所定の用途 のための製品の機械的性質に悪影響を与えることがある、例えば、弾性率は高過 ぎるか、または引裂強さおよび引張強さは低過ぎる。このような粘着防止剤を組 成物の5〜10重量%を超えるレベルで使用するとき、この性質の変化は通常許 容されえないようになる。さらに、粘着防止剤が環境的に不活性でないか、また は生物分解性でない場合、粘着防止剤が人間に対して潜在的に毒性である場合、 または粘着防止剤がポリマー製品のシール性質または他の性質を有意に妨害する 場合、粘着防止剤の使用を回避することが望ましいことがある。 硬化時間はポリマー材料および一次加工の装置および条件により影響を受ける 。一般に、硬化時間は慣用の加工条件下において数秒程度であるべきである。こ のような条件は、典型的には、チルロール、例えば、この分野において知られて いるものの温度から、加工されている材料の溶融温度(これは約600℃までで あることがある)まで範囲の温度を含む。一般に、より長いプロセスサイクル時 間(例えば、溶融押出点から巻取りまたは収集点まで)はより長い硬化時間を受 け入れる傾向がある。例えば、キャストフィルム法は、インフレーションフィル ム 法に比較して、比較的長い硬化時間を有する組成物を受け入れる傾向がある。 半結晶質ポリマーについて、硬化時間はポリマーの結晶化速度またはポリマー のガラス転移温度(すなわち、Tg)に依存する。非晶質ポリマーについて、硬 化時間はポリマーのガラス転移温度に依存する。一般に、造形の後の間における Tgがポリマーの温度より高い場合、ガラス化の結果、硬化時間は事実上直ちで ある。造形時における温度より低いTgを有する半結晶質ポリマーについて、ラ ジアル生長速度が少なくとも約1ミクロン/秒である場合、適当な硬化時間は一 般に達成される。ラジアル生長速度は、生長する球晶の半径が経時的に増加する 速度である。球晶は、超顕微鏡的直径から数ミリ程度の直径までの大きさの範囲 の結晶のラメラから構成された球形凝集物である。 溶融加工が困難である傾向があるポリマーは、溶融造形において典型的に使用 される温度より低いTgを有するポリカプロラクトン、および熱可塑性ポリウレ タンにより例示される。このようなポリマーは、典型的な溶融加工条件において 比較的長い硬化時間を有することによって、主として制限される。溶融加工が困 難である傾向がある他のポリマーは、ポリヒドロキシアルカノエート、例えば、 ポリヒドロキシブチレートおよびポリヒドロキシブチレート/バレレートコポリ マーである。このようなポリマーは、比較的低い溶融強度を有することによって 、主として制限される。 なお他の生物分解性ポリマーは、ある種の用途、例えば、使い捨て吸収製品に おいて所望の物理的性質の多数またはすべてを有するが、堆肥化すべき製品にお いて使用するためにそれほど適当ではない。なぜなら、ポリマーは堆肥化の初期 の段階において小さい断片に破壊するために十分に速く分解しないからである。 それゆえ、このようなポリマーは堆肥の流れから篩分けにより除去し、最終堆肥 の一部分とならないようにすることが行われている。このようなポリマーのいく つかは、商業的堆肥化ユニットにおいて典型的には直面する温度より高い、例え ば、約65℃より高い融点またはTgを有する。このようなポリマーの例は、加 水分解的に切り離し可能なポリエステルである。本発明において使用するために 適当な加水分解的に切り離し可能なポリエステルは、特に65℃より高い温度に おいて、水または酸性または塩基性のpHにおける水との反応により、低分子量 の生物分解性断片に切り離されるポリエステルである。このタイプのポリマーは 、本明細書において記載する芳香族/脂肪族ポリエステルコポリマー、酸化され たエチレン/一酸化炭素コポリマー、および約65℃より高い融点またはガラス 転移温度を有する脂肪族ポリエステルを包含する。 本発明の組成物を形成するとき有用なポリマーは、下記のように分類すること ができる。ある種のポリマーは2以上のグループに分類できることを当業者は理 解するであろう。A.湿気感受性ポリマー 本発明において使用するために適当な湿気感受性ポリマーの1つのタイプは、 破壊された澱粉の相互浸透網状構造物(あるいは、本明細書において「澱粉IP Ns」呼ぶ)に基づく組成物である。合成成分、例えば、エチレン/ビニルアル コール(EVOH)コポリマーを有する澱粉の相互浸透網状構造物に基づく熱可 塑性、生物分解性組成物は、国際特許出願WO90/10671号、WO90/ 110069.3号、WO91/02025号、WO91/02024号、WO 91/02023号、欧州特許出願第90810533.1号、および米国特許 第5,095,054号明細書(すべては引用することによって本明細書の一部 とされる)に記載されている。このような材料は、ノバモント(Novamon t)から商品名Mater−Bi、例えば、商業的に入手可能なコードAF05 HおよびAF010Hで、そしてワーナー・ラムバート(Warner Lamb ert)から商品名Novonで商業的に入手可能である。これらの材料は50 重量%より多い澱粉を含有し、したがって、周囲雰囲気中の水蒸気レベルならび に液状の水との直接接触に対して非常に感受性がある。 非常にすぐれた機械的性質を最初に有する、澱粉の相互浸透網状構造物および 合成成分のみから形成されたフィルムを押出すことができる。しかしながら、こ れらの性質は湿度とともに非常にかなり変化する。例えば、Mater−Biフ ィルム(AF05H型)の弾性率は、相対湿度が約20%から90%に変化する とき、約50%だけ減少する。このような湿度に対する感受性は可逆的プロセス であるが、二次加工作業および最終用途の性能が悪影響を受ける程度に、日によ ってフィルムを変化させる。 Mater−Biフィルムは、また、水を高度に、典型的にはそれらの初期重 量の約30%を吸収する。高い水の吸収は、フィルムの強度を有意に低下させる ことに加えて、また、フィルムを通る非常に高い湿気透過、例えば、30ミクロ ンの配合を通して約0.0024g/cm2/16時間に導く。しかしながら、 おむつのバックシートの場合におけるように、フィルムが大量の流体を含有する ことが期待される場合、高い湿気透過は望ましいないことがある。高い水の透過 はバックシートの外側における過度の凝縮を導き、接触した際に冷くかつ湿った 感じを残す。 Novonフィルムは、また、すぐれた初期性質をもって押出すことができる 。しかしながら、あるもの、例えば、Novon等級M0014は水に対して非 常に感受性であるので、それらは急速に落下して離れ、より小さい粒子に分散し 、そして液状の水と接触するか、またはその中に浸漬されたとき、事実上溶解す る。 本明細書おいて有用である湿気感受性ポリマーの他のタイプは、ポリビニルア ルコール(以後、また、PVA(s)と呼ぶ)およびその誘導体である。化学的 には、PVAは交互する炭素原子から延びるヒドロキシル基を有する多価アルコ ールとして記載することができる。それは下記の反復単位を有するとして構造的 に表すことができる: PVAはポリ酢酸ビニルの加水分解により製造される。加水分解度に依存して 、PVAは冷水および熱水の双方の中に溶解するか、または熱水のみの中に溶解 する等級で得ることができる。PVOHはヘキスト・セラニーズ・コーポレーシ ョン(Hoechst Celanese Corp.)から商品名MOWIO Lで商業的に入手可能である。 PVAの生物分解性は文献によく記載されている。その生物分解性についての 簡単な概観は、Handbook of Water−Soluble Gum s and Resins 、R.L.Davidson編、Chapter 2 0、p.20−17(McGraw Hill 1980)(引用することによ って本明細書の一部とされる)の中に見出すことができる。 未変性PVAは熱可塑性ではない。しかしながら、PVAを適当な添加剤で可 塑化すると、熱可塑性材料を得ることができる。PVAはそれを適当な可塑剤と ブレンドすることによって外部的に可塑化することができるか、または、例えば 、PVAを適当な可塑化コポリマーと共重合することによって、内部的に可塑化 することができる。 外部の可塑剤は、グリセロール、エチレングリコール、および低分子量のポリ エチレングリコール、例えば、約200〜約1500g/モルの数平均分子量を 有するポリエチレングリコールを包含する。MOWIOLポリビニルアルコール のある等級は外部的に可塑化することができる。ヘキスト・セラニーズ・コーポ レーションの「MOWIOL Polyvinyl Alchol」と題する技 術パンフレットG−CS1103E/1092(引用することによって本明細書 の一部とされる)には、−般にMOWIOL樹脂とともに使用される外部の可塑 剤、および使用すべき混合法が詳細に説明されている。いったん可塑化されると 、MOWIOL等級の任意のものを本発明の組成物において使用することができ る。前述のパンフレットに記載されている18−88、26−88および30− 92等級は、フィルムおよび繊維の用途に適当な、比較的高分子量の材料である ので、好ましい。 本発明において使用するために適当であり、特に本発明のフィルムのための成 分として、内部的(本質的)に可塑化された熱可塑性PVA組成物は、エアー・ プロダクツ・アンド・ケミカルス・インコーポレーテッド(Air Produ cts and Chemicals,Inc.)(ペンシルバニア州アレンタ ウン)により商品名Vinexで販売されている。Vinex樹脂は、PVAと ポリ(アルキレンオキシ)アクリレートとの共重合により得られる、内部的に可 塑化された組成物である。これらの材料は米国特許第4,618,648号およ び同第4,675,360号明細書(それらの双方は引用することによって本明 細書の一部とされる)にさらに詳細に記載されている。ポリウレタンの組み込み により、内部的に可塑化された熱可塑性ポリビニルアルコールを製造するなお他 の方法は、米国特許第5,028,648号明細書(引用することによって本明 細書の一部とされる)に開示されている。Vinex組成物の生物分解性は、「 Measurement of the Biodegradability of Vinex Resins by Controlled Respir ometry」と題するエアー・プロダクツの技術会報、J.Framer著( 引用することによって本明細書の一部とされる)に開示されている。Vinex 2000シリーズは存在し、ことにフィルム形成組成物において使用するために 好ましい。このような材料、例えば、Vinex2034およびVinex21 44は、強靭な耐引裂き性フィルムを形成し、これらのフィルムは、水溶性を除 外して、吸収製品の生物分解性バックシートについての機 械的強度の要件を満足するであろう。Vinex2019は、本発明において使 用するために適当な他のポリマーの等級である。2019はVinex2144 および2034より小さい分子量および低い一次加工温度を有する(2019等 級について160℃/2034および2144等級について190℃)。Vin ex2019はポリマー組成物の他の成分、特にポリヒドロキシアルカノエート (これらを使用する場合)の熱分解を最小するために使用できる。内部的に可塑 化されたポリビニルアルコール組成物は、また、ヘキスト・セラニーズ・コーポ レーションから、例えば、商品名MOWIOLで入手可能である。 本明細書おいて使用できる他の湿気感受性ポリマーは、ヒドロキシプロピルセ ルロース(あるいは、本明細書においてHPC(s)と呼ぶ)。HPCはセルロ ース誘導体の中で性質の異常な組み合わせを有する、非イオン性セルロースエー テルである。これらは水および極性有機溶媒の双方の中の溶解性、ならびに成形 品および押出品、例えば、フィルムのための使用を可能とする塑性流れ性質を包 含する。前述のHandbook of Water Soluble Gum s and Resin 、Chapter 13(引用することによって本明細 書の一部とされる)に記載されているように、HPCの塑性流れ性質は押出成形 、ブロー成形、または射出成形、およびフィルム製造作業において基材としてH PCを使用することを可能とする。これらの方法により形成された熱的に加工さ れた製品は水溶性を保持し、生物分解性であり、そして食用であるように作るこ とさえできる。 HPCの製造に使用する化学的セルロースは、木材パルプまたはコットンリン ターから誘導される。セルロースを水性水酸化ナトリウムで処理してアルカリセ ルロースを形成し、次いでこれをプロピレンオキシドを反応させて下記の実験構 造式の物質を生成する: −[−C610-n5(CH2CHOCH3n−]x− 式中nは3〜4.5の範囲であり、そしてxは150〜3000の範囲である。 商業的に、HPCはハーキュレス・インコーポレーテッド(Hercules Inc.)から商品名KLUCELで入手可能である。B.温度感受性ポリマー 本発明において使用するために適当な温度感受性ポリマーは、ある種の直鎖状 、飽和(すなわち、脂肪族)ポリエステルを包含する。多数の温度感受性脂肪族 ポリエステルは、生物分解性でありかつ堆肥化可能であることが知られている。 温度感受性脂肪族ポリエステルのいくつかの種類は種々の製品に直接溶融加工す ることができるが、それらの融点または軟化点は低過ぎて多数の用途において単 独で使用することができない。例えば、温度感受性脂肪族ポリエステルは、使い 捨て吸収製品のための単層バックシートの形成において、単独では不適当である 。 ポリカプロラクトン(また、本発明においてPCL(s)と呼ぶ)は、本発明 において使用するために好ましい生物分解性、脂肪族ポリエステルである。それ はエプシロン−カプロラクトン、すなわち、7員環化合物の開環重合により製造 することができる。「Tone Polymers」と題するユニオン・カーバ イド(Union Carbide)のパンフレットF−60456(引用する ことによって本明細書の一部とされる)に記載されているように、重合はジオー ル(HO−R−OH、ここでRは脂肪族セグメントである)で開始して、下記の 構造式を有するポリマーを生成する: 式中nは重合度である。 ポリカプロラクトンポリマーは、ユニオン・カーバイド・コーポレーションか ら商品名TONEで種々の分子量等級において入手可能である。例えば、 TONEポリマーP−300およびP−700等級は、それぞれ、約10,00 0〜40,000g/モルの数平均分子量に相当する約95および400の重合 度を有する。TONE P−767はカプロラクトンの特別に高い純度の等級か ら製造され、そして約43,000g/モルの数平均分子量を有する。TONE P−787は約700の重合度および約80,000g/モルのさらに高い数 平均分子量を有する。 本発明のフィルムにおいて使用するために、40,000またはそれ以上の数 平均分子量を有するポリカプロラクトンポリマーは好ましい。約80,000g /モルの数平均分子量を有するポリカプロラクトンポリマー(例えば、TONE P−787)はことに好ましい。 約40,000g/モルおよびそれより大きい数平均分子量を有するポリカプ ロラクトンポリマーは、強い耐水性フィルムに溶融加工することができる。 約60℃(140°F)を有することを除外して、これらのフィルムは吸収製品 のためのバックシートとして機能することができるであろう。低い融点を有する ために、100%のポリカプロラクトンから成るバックシートは約60℃の温度 に近づく環境において安定化することが困難であり、そして使い捨て吸収製品の 製作の間に直面することがある高温に耐えることが困難であろう。 本発明の組成物において使用するために適当な温度感受性脂肪族ポリエステル の他のタイプは、脂肪族ジカルボン酸とジオールとの反応から誘導されるもので ある。¨An Overview of Plastics Degradab ility,¨、Klemchuk、Modrn Plastics(Augu st 1989)(引用することによって本明細書の一部とされる)に記載され ているように、これらのポリエステルの多数は酵素による加水分解に対して感受 性であるので、生物分解性を示す。そのうえ、加水分解の酸およびアルコールの 断片は、また、微生物により容易に同化される。 このようなポリエステルは、下記において示す一般化された反応により製造さ れる: 式中R1は直鎖状メチレン鎖−(CH2−)x−であり、2<x<10であり、R2 はまた直鎖状メチレン鎖−(CH2−)y−であり、2<y<10であり、そして nは重合度である。脂肪族ポリエステルのこれらのタイプの例は、下記のものを 包含する: ポリエチレンアジペート、ここでx=2かつy=4;Tm(すなわち、融点) =50℃ ポリ(1,3プロパンジオールアジペート)、ここでx=3かつy=4;Tm =38℃ ポリ(1,4ブタンジオールアジペート)、ここでx=4かつy=4;Tm= 48℃ ポリ(1,4ブタンジオールセバケート)、ここでx=4かつy=8;Tm= 64℃ ポリ(1,3プロパンジオールスクシネート)、ここでx=3かつy=2;T m=47℃ ポリ(1,4ブタンジオールグルタレート)、ここでx=4かつy=3;Tm =47℃ 温度感受性脂肪族ポリエステルの他の例は、Polymer Handboo 、第3版、J.Brandrupおよび E.H.Immergut、John Wiley & Sons(1989) 、Section VI、p.56−67(引用することによって本明細書の一 部とされる)の中に見出すことができる。C.溶融加工が困難であるポリマー ポリ(ヒドロキシアルカノエート)(あるいは、本明細書においてPHA(s )と呼ぶ)は、溶融法により加工が困難であるポリマーの1つのクラスである。 ポリ(ヒドロキシアルカノエート)はヒドロキシカルボン酸から合成的に誘導す ることができる。ポリマーのこのクラスは、また、天然に誘導されたポリマー、 例えば、ポリヒドロキシブチレート(PHB)、例えば、3−ヒドロキシブチレ ートおよび4−ヒドロキシブチレートのホモポリマーを包含する。他のPHAs は、PHBとヒドロキシ酸とのコポリマー、例えば、PHBと3−ヒドロキシプ ロピオネート、3−ヒドロキシバレレート、3−ヒドロキシヘキサノエート、3 −ヒドロキシオクタノエート、またはより長い鎖のヒドロキシ酸(例えば、C9 −C12ヒドロキシ酸)およびそのコポリマーを包含する。PHAは主としてR( −)立体配置、主としてS(+)立体配置、またはランダム、ブロック、または R(−)およびS(+)立体配置の他の組み合わせを有することができる。当業 者は理解するように、R(−)およびS(+)異性体は、それぞれ、反時計回り または時計回りに平面偏光を回転するポリマーの能力を意味する。ラセミ体のポ リマーはポリマー内のR(−)およびS(+)の双方の反復単位から成り、これ らの単位は任意の組み合わせで配置することができ、ランダムまたはブロックの 立体配置を包含する。 ポリヒドロキシブチレートのホモポリマーおよびポリヒドロキシブチレート/ バレレートのコポリマーの好ましい例は、米国特許第4,393,167号(H olmes et al.、1983年7月12日発行)、および米国特許第4 ,880,592号(Martini et al.、1989年11月 14日発行)(双方の参考文献は引用することによって本明細書の一部とされる )に記載されている。PHBVコポリマーは下記において示す一般化された構造 式を有する: このようなコポリマーは、ゼネカ・バイオプロダクツ(Zeneca Bio products)(デラウェア州ニューキャスル)から商品名Biopolで 商業的に入手可能である。Biopolポリマーは、細菌のアルカリゲネス・エ ウトロフス(Alcaligenes eutrophus)による糖の発酵か ら生産される。PHBVポリマーは約5〜約95モル%の範囲のバレレート含量 を有するものが製造されてきており、そして現在約5〜約12モル%の範囲のバ レレート含量を有するものが商業的に入手可能である。バレレート含量が増加す ると、ポリマーの融点、結晶化度、および剛性が減少する。Biopol技術の 概観は、Business 2000+(Winter 1990)(引用する ことによって本明細書の一部とされる)に記載されている。 PHBと他のヒドロキシ酸、例えば、C6−C12ヒドロキシ酸とのコポリマー の他の例は、同時継続米国出願第08/189,015号、1994年1月28 日提出;同時継続米国出願第08/189,029号、1994年1月28日提 出;同時継続米国出願第08/188,271号、1994年1月28日提出; および同時継続米国出願第08/274,539号、1994年5月23日提出 に記載されている。これらの特許出願の各々の開示は、引用することによって本 明細書の一部とされる。本発明において使用するために適当な他のポリマーは、 Shimamura et al.、Macromolecules27、4 429(1994)(引用することによって本明細書の一部とされる)に記載さ れている。Shimamura et al.は、4〜14個の炭素原子を有し 、飽和、不飽和、ハロゲン化、分枝鎖状、および芳香族の側鎖を3−ヒドロキシ アルカン酸モノマー単位の中に有する(R)−3−ヒドロキシアルカン酸のアイ ソタクチックホモポリマーおよびコポリマーを記載している。この参考文献には 、また、側鎖をもたないヒドロキシアルカノエートモノマー単位、例えば、3− ヒドロキシプロピオネート、4−ヒドロキシブチレート、および5−ヒドロキシ バレレートを含有するコポリマーが記載されている。本発明において使用するた めに適当なポリヒドロキシアルカノエートは、また、国際公開第WO94/00 506号(引用することによって本明細書の一部とされる)に記載されている。 ポリヒドロキシアルカノエートは、バックシートのフィルムを参照して前述し たように、使い捨て吸収製品の二次加工の間に典型的には直面することがある温 度にわたって、熱機械的完全性を示す傾向がある。不都合なことには、ポリヒド ロキシアルカノエートは低い溶融強度を有する傾向がありそして、また、溶融加 工が困難である傾向があるように、長い硬化時間に悩まされる。PHAは、また 、溶融加工の間に直面することがあるような、非常に高い温度において熱的分解 を受ける傾向がある。さらに、未変性PHA、およびことにPHBおよびPHB Vは剛性でありかつ脆いことがある、すなわち、それらは比較的高い引張弾性率 (典型的には約1000MPaより大きい)および比較的低い破断点伸び(典型 的には約10%より低い)を有する。少なくとも6C原子を含有するヒドロキシ 酸から形成されたPHAsは、一般に、機械的性質について好ましい。しかしな がら、硬化時間はC数の増加とともに増加である傾向がある。したがって、特に PHAは所定の用途および加工法のために要求されるものとして選択されるであ ろう。 ポリカプロラクトンおよびいくつかのポリウレタンは、さらに、溶融加工が困 難であると考えられることがある。しかしながら、これらのポリマーに関連する 主要な制限は、それぞれ、温度感受性および機械的制限である。D.機械的に制限されたポリマー 本発明において使用するために適当な機械的に制限されたポリマーの1つのタ イプは、セルロースエステルおよびそれらの可塑化された誘導体である。セルロ ースエステルはセルロースの化学的変性により製造され、そしてセルロースアセ テート、セルロースアセテートプロピオネート、およびセルロースアセテートブ チレート(以後、また、それぞれ、CA(s)、CAP(s)、およびCAB( s)と呼ぶ)のファミリーを包含する。Modern Plastics En cyclpedia 、pp.23−24(McGraw Hill 1990) (引用することによって本明細書の一部とされる)に記載されているように、セ ルロースエステルはセルロースを特定の酸および酸無水物と、一般に硫酸触媒の 存在下に、反応させることによって製造される。CAの場合において、まず酢酸 および酢酸無水物を使用して反応を実施してセルローストリアセテートを生成し 、このトリアセテートはほぼ100%のアセチル置換基または、換言すると、約 3.0の置換度を含有する。次いで、CA生成物が約38〜50%のアセチル置 換基を含有するように、トリアセテートを部分的に加水分解してアセチル置換基 の一部分を除去する。 CAPおよびCABは、酢酸および酢酸無水物の一部分をプロピオン酸および プロピオン酸無水物または酪酸または酪酸無水物で置換することによって製造さ れる。CAPの可塑性等級は、一般に、39〜47%のプロピニルおよび2〜9 %のアセチル含量を含有する。プラスチックCAB等級は、一般に、26〜39 %のブチリルおよび12〜15%のアセチル含量を含有する。商業的には、CA 、CAB、およびCAPは、イーストマン・ケミカル・カンパニー・インコーポ レーテッド(Eastman Chemical Co.,Inc.)(テネシ ー州キングスポート)から商品名Teniteで入手される。 セルロースエステルの完全に配合された等級は、また、可塑剤、熱安定剤、お よび紫外線抑制剤を含有することがある。これらの安定剤および抑制剤の高いレ ベルは、セルロースエステルの生物分解性をさらに遅くすることがある。このよ うな安定剤のゼロまたは非常に低いレベルは、一般に、生物分解性であることを 望むフィルムにおいて好ましい。 原料のセルロースおよびその再生されたフィルム(セロファン)および繊維( レーヨン)の形態は容易に生物分解可能であるが、セルロースのエステル化は微 生物の攻撃に対して非常に安定性とすることがある。Polymer Degr adation 、W.Schnabel(Macmillan 1981)(引 用することによって本明細書の一部とされる)に記載されているように、この生 物分解性に対する抵抗の増大は多糖の置換部分をセルロース特異的酵素が攻撃で きないから生ずる。しかしながら、Buchanan、GardnerおよびK omarekの論文、¨The Fate of Cellulose Est ers in the Environmnt:Aerobic Biodeg radation of Cellulose Acetate¨、J.App leid Polymer Sci.47、1709(1993)に記載され ているように、セルロースエステルの分解速度は、また、置換度に依存する。一 般に、本発明における生物分解性セルロースエステルは2.5より小さい、好ま しくは2.0より小さい置換度を有する。例えば、1.7の置換度を有するCA は2.5の置換度を有するCAより非常に速く 生物分解することが見出された。1.7〜2.5の置換度を有する可塑化された CAは、溶融加工性と生物分解性との間の適当な釣り合いを有し、したがって、 本発明において使用するために好ましいセルロースエステルである。J.D.G u、et al.、J.Environ.Polym.Degradation、143(1993)に報告されているように、2.5より大きい置換度を 有するCAは生物分解性ではない。1.7より小さい置換度を有するCAは、一 般に、可塑剤を添加してさえ、溶融加工性ではない。 可塑化されたセルロースエステル、例えば、CA、CAP、およびCABは熱 可塑性であり、そして薄いフィルムおよび他の製品に溶融加工することができる 。実質的なレベルの可塑剤を使用しないかぎり、このようなフィルムの剛性は柔 軟性を要求する用途、例えば、吸収製品のためのバックシートにおいて有用であ るためには高過ぎる。可塑剤の存在においてさえ、セルロースエステルのフィル ムの引裂き伝播抵抗は、このような用途のためには低過ぎ、典型的には縦方向に おいて10〜15g/25.4ミクロン厚さより低い。 セルロースエステル、およびそれらの可塑化された誘導体と、脂肪族ポリエス テルとのいくつかのブレンドは、本発明において有用な機械的に制限されたポリ マーの他のタイプを形成することができる。セルロースエステルは多数の脂肪族 ポリエステルと混和性ブレンドを形成することはよく知られている。米国特許第 3,642,507号明細書(引用することによって本明細書の一部とされる) には、セルロースエステルをポリカプロラクトンとブレンドすることによって改 良された柔軟性を有する印刷インキを配合することが開示されている。また、米 国特許第3,922,239号明細書(引用することによって本明細書の一部と される)には、セルロースエステルおよびポリカプロラクトンおよび他の環状エ ステルポリマーの熱可塑性ブレンドの製造が開示されている。ポリエステルの添 加は、ブレンドの弾性率をセルロースエステルのそれより有意に低く低下させ、 そして改良された加工性、強靭性、および対衝撃性を付与することが見出された 。 より最近において、CAPおよびCABとポリヒドロキシブチレート(PHB )とのブレンドはいくつかの論文に記載された:¨Miscibility o f Bacterial Poly(3−hydroxybutyrate w ith Cellulose Esters,¨Scandola et al .、Macromolecules25、6441(1992);¨Cell ulose Acetate Butyrate and Poly(hydr oxybutyrate−co−valerate)Copolymer Bl ends,¨Buchanan et al.、Macromolecules25、7373(1992);および¨Miscibility of Ba cterial Poly(3−hydroxybutyrate−co−hy droxyvalerate)with Ester Substituted Celluloses,¨Lotti et al.、Polymer Bu lletin29、407(1992);各々は引用することによって本明細 書の一部とされる。混和性の実験の証拠は50%のPHBまでであることが見出 された。PHBの結晶化度はセルロースエステルの存在により強く抑制されるこ とが見出され、ブレンド成分の均質な混合が確証された。PHBVコポリマーを PHBの代わりに使用する場合、同様な結果が得られる。 前述のブレンドは熱可塑性でありそして、特定のブレンドに依存して、バック シートのフィルムに適当な剛性レベルを有する、薄い柔軟なフィルムに加工する ことができる。しかしながら、このようなフィルム単独の引裂き伝播抵抗、引張 伸び、または熱機械的完全性は、使い捨ておむつのような吸収製品を包含する多 数の製品を構成するために通常使用されるものに比較して、なお不十分である。 後述するように、ある種の生物分解性エラストマーを含めることによって、この ようなブレンドの引裂強さを有意に改良することができる。さらに、これらの材 料は、溶融加工を困難とすることがある、比較的長い硬化時間に悩まされること がある。 機械的に制限されるとして分類できる他のポリマーは、ポリラクチド(また、 本発明においてPLA(s)と呼ぶ)である。PLAは、結晶化度に依存して約 100℃〜約130℃の範囲の比較的高い融点を有する半結晶質ポリマーであり 、ここで結晶化度はポリマー中のR(+)およびS(−)対掌体の相対量に依存 する。ホモポリマーは、フィルムの用途よりも、繊維および不織布の用途にいっ そう有用である傾向がある。なぜなら、ポリマーは約65℃のガラス転移温度を 有し、剛性でありかつ脆いポリマーのフィルムを形成である傾向があるからであ る。これらの制限は可塑剤の添加により減少することができるが、有意な効果を 得るために要求される可塑剤のレベル(少なくとも約20重量%)はポリマーの 溶融強度を過度に減少し、こうして押出加工を困難である傾向がある。さらに、 このような可塑化されたフィルムはグリース様の触感を有する傾向がある。 PHBおよびPHBVのコポリマーのフィルムは脆くなる傾向があるので、こ のようなコポリマーは機械的に制限されると考えることができる。しかしながら 、これらのコポリマーに関連する主要な制限は溶融加工によりコポリマーの製品 を成形における困難性である。いくつかの脂肪族ポリエステルに基づくポリウレ タンは、また、引張弾性率が比較的低く、例えば、約70MPaより低いので、 機械的に制限されると考えることができる。E.加水分解的に切り離し可能なポリエステル 芳香族/脂肪族ポリエステルコポリマーは、本発明において使用するために適 当な加水分解的に切り離し可能なポリエステルの1つのタイプを形成する。これ らのポリマーは、一般に、芳香族ポリエステル、例えば、ポリエチレンテレフタ レート(PET)およびポリブチレンテレフタレート(PBT)から誘導される 。 PETまたはPBTのいずれも生物分解性ポリマーと考えられないが、このよう な芳香族ポリエステルをいっそう容易に加水分解的に切り離し可能とする、それ ゆえいっそう生物分解可能とする、いくつかの手段が最近記載された。米国特許 第5,053,482号(Tietz、1991年10月1日発行)明細書には 、ジエチレングリコールおよび5−スルホイソフタル酸と共重合したポリエチレ ンテレフタレート(PET)に基づくポリエステルが記載されており、ここで組 成物のガラス転移温度は、通常の堆肥化作業の範囲内の、好ましくは65℃より 下に低下される。このコポリマーのフィルムおよび繊維の加水分解は沸騰水(1 00℃)中で起こることが示されているが、真の生物分解性が起こる程度または 速度は提示されていない。 芳香族ポリエステルのハイドロ分解性を増加する、さらに他のアプローチは、 国際特許出願WO91/02015号(1991年2月21日発行)(引用する ことによって本明細書の一部とされる)に記載されている。この刊行物には、芳 香族および脂肪族のポリエステルのランダム共重合に基づくハイドロ分解性ポリ エステルが開示されている。さらに詳しくは、ランダムコポリマーは、脂肪族ハ イドロ分解性結合のポリマー、例えば、ポリグリコール酸、ポリ乳酸、ポリカプ ロラクトン、ポリヒドロキシブチレート、ポリヒドロキシブチレート/バレレー ト、ポリブチレンオキサレート、ポリエチレンアジペート、ポリエチレンカーボ ネート、ポリブチレンカーボネート、および他のシリルエーテル、アセタール、 またはケタールを含有するポリエステルでランダムに中断された、芳香族ポリエ ステル、例えば、PETまたはPBTから誘導される。適当なモノマー種のエス テル交換反応によるか、または適当な触媒の存在下の2つのホモポリマーの間の エステル交換反応により、コポリマーの製造は実施される。 前述の脂肪族結合ポリマーに加えて、他の脂肪族ポリエステルは、また、芳香 族/脂肪族ポリエステルコポリマーの製造に適当である。これらは、オキサレー ト、マロネート、スクシネート、グルタレート、アジペート、ピメレート、スベ レート、アゼレート、セバケート、ノナネジオエート、またはそれらの混合物の 群から選択される脂肪族ポリエステルを包含する。 TietzおよびWO91/02015号明細書に記載されているポリマーに ついて、いったんコポリマーが非常に低分子量のオリゴマーまたはモノマー種に 加水分解すると、真の生物分解性が起こると仮定される。しかしながら、生物分 解速度は、典型的な堆肥化環境においてさえ、本明細書において記載する他の生 物分解性ポリマーより有意に遅いと考えられる。さらに、典型的な商業的堆肥化 プロセスを通過できる小さい断片に破壊する、これらのポリマーの能力は、この ような他のポリマーよりも有意に低いと考えられる。本明細書において記載する 他の、いっそう急速に生物分解するポリマーの組み込みは、このようなポリエス テルコポリマーの初期の破壊および最終的な分解を増強する傾向がある。 本発明において使用できる加水分解的に切り離し可能なポリエステルの他のタ イプは、酸化されたエチレン−一酸化炭素コポリマーを包含する。エチレンと一 酸化炭素とのコポリマーは、米国特許第2,495,286号明細書(Brub aker)(引用することによって本明細書の一部とされる)に開示されている 。このようなエチレン/一酸化炭素ポリマーを酸化して、加水分解的に分解可能 な脂肪族ポリエステルを生ずることが見出された。このタイプのポリマーは米国 特許第4,929,711号(引用することによって本明細書の一部とされる) に記載されている。この特許明細書には、ポリケトン、例えば、エチレン/一酸 化炭素(本明細書においてECOとも呼ぶことがある)コポリマーをポリエステ ルに変換する方法が記載されている。この方法は、不活性媒質中で−20℃〜1 50℃の温度において、ECOコポリマーを有機ペルオキシ酸酸化剤と反応させ ることを包含する。反応条件に依存して、ケトン官能性の実質的にすべてまたは 一部分のみをエステル基に変換することができる。 米国特許第4,957,997号明細書において、この方法は一酸化炭素をビ ニルまたはビニリデンモノマーと共重合させることによって得られた、ペンダン ト官能基を含有するポリケトンに拡張されている。ビニルまたはビニリデンモノ マーは、1または2以上の酸素、窒素、硫黄、またはハロゲン原子を含有する少 なくとも1つの官能基を有することができる。 これらの特許に記載されているポリエステルは、0.5〜20重量%の二酸化 炭素を含有しかつ約10,000〜約1,000,000g/モルの数平均分子 量を有するポリケトンから誘導することができる。対応するポリエステルに酸化 した後、これらの材料は低分子量の断片に加水分解することができる。加水分解 的分解および微生物的分解の双方が起こる速度および程度は、存在するエステル 基の数およびエステル基の間のポリマーの数平均分子量に依存する。加水分解か ら生ずる断片の分子量が低くなるほど、断片は微生物の攻撃および生物分解に対 していっそう感受性となる。生物分解性および堆肥化可能性の目的で、エステル の間のポリマー鎖の数平均分子量は好ましくは1000g/モルより低く、最も 好ましくは約500g/モルより低い。 加水分解的に切り離し可能でありかつ生物分解可能であるポリエステルのなお 他のファミリーは、本発明において、65℃より高いガラス転移温度または融点 を有するものとして定義した、高融点の脂肪族ポリエステルを包含する。このよ うな材料は、典型的な商業的堆肥化プロセスの早い段階の間に、初期の分解およ び破壊を行わないことがある。なぜなら、これらの材料の結晶質部分、非晶質部 分、または結晶質および非晶質の双方の部分は、通常の堆肥化温度において、そ れらの融点またはガラス転移温度より低いことがあるからである。本発明によれ ば、高融点の脂肪族ポリエステルは他の、いっそう急速に分解する材料、例えば 、湿気感受性または温度感受性のポリマーとブレンドして組み合わせて、初期の 分解および破壊の速度を増大することができる。 高融点の脂肪族ポリエステルの例は、ポリエチレンセバケート(溶融温度、す なわち、Tm=76℃)、ポリエチレンスクシネート(Tm=108℃)、およ びポリヘキサメチレンセバケート(Tm=78℃)である。他の例は前述のPo lymer Handbook、Third Edition 、Section VI、pp.56−67(前に引用することによって本明細書の一部とされた )の中に見出すことができる。F.エラストマー 本明細書において定義するように、熱可塑性エラストマー(あるいは、本明細 書においてTPE(s)と呼ぶ)は、下記の参考文献において論じられているよ うに、熱可塑性材料の加工性と普通の熱硬化性エラストマーの機能的性能および 性質とを兼備する材料である:Modern Plastics Encyclp edia 、pp.122−131(McGraw Hill 1990)(引用 することによって本明細書の一部とされる)。商業的には、TPEの6つの一般 的クラスが存在する:スチレンのブロックコポリマー、ポリオレフィンのブレン ド、エラストマーのアロイ、熱可塑性ポリウレタン、熱可塑性コポリエステル、 および熱可塑性ポリアミド。本発明の製品において使用するために、熱可塑性エ ラストマーは生物分解性でなくてはならない。TPEクラスの前述のリストから 、熱可塑性ポリウレタン、特に脂肪族ポリエステルに基づくポリウレタンの選択 したグループは一般に生物分解性であるとして認識される。 生物分解性ポリウレタンは、エプシロン−カプロラクトンまたはジオール−ジ カルボン酸縮合の反応生成物から誘導される低分子量の脂肪族ポリエステルから 製造することができる。一般に、これらの低分子量のポリエステルは10,00 0g/モルより小さく、しばしば1,000〜2,000g/モル程度に低い数 平均分子量を有する。ポリエチレングリコールアジペート、ポリ(1,3−プロ パンジオールアジペート)およびポリ(1,4−ブタンジオールアジペート)か ら誘導される生物分解性ポリエステルウレタンの例は、¨The Prospe cts for Biodegradable Plastics,¨F.Ro driguez、Chem Tech(July 1971)(引用することに よって本明細書の一部とされる)。本発明において使用するために適当な脂肪族 ポリエステルウレタンは、モートン・インターナショナル・インコーポレーテッ ド(Morton International,Inc.)から商品名Mor thaneで入手可能である。例えば、Morthane PN03−204お よびMorthane PN3429−100は、本発明において使用するため に適当であることが見出された。Morthane PN03−204およびM orthane PN3429−100は、それぞれ、96,000g/モルお よび120,000g/モルの数平均分子量を有する。本発明の組成物において 、PN03−204はいっそう相溶性である傾向があるが、PN03−204は よりすぐれた加工助剤である傾向があることが見出された。 一般に、ポリウレタンの数平均分子量および硬質/軟質セグメント比が減少す るとき、ポリウレタンを含有するブレンドのポリマーはいっそう相溶性である傾 向がある。ポリウレタンの数平均分子量および硬質/軟質セグメント比が増加す るとき、ポリウレタンを含有するブレンドはよりすぐれた加工性を示し、これは 溶融強度の増強のためであると考えられる。当業者はポリウレタンをこれらのガ イドライン内で選択して、特定のウレタンの属性を必要に応じて調節することが できる。 本発明の組成物において使用するために適当であるTPEの他のタイプは、ポ リカプロラクトンとポリジエンとのブロックコポリマーである。このタイプのコ ポリマーは、米国特許第3,585,257号明細書(Mueller et al.)(引用することによって本明細書の一部とされる)に開示されている。 この特許明細書には、ポリカプロラクトンとポリジエン、例えば、ポリイソプレ ンおよびポリブタジエンとのブロックコポリマーが開示されており、ここでポリ カプロラクトン含量は約20〜約80重量%の間で変化することができ、そして ジエン含量は約80〜約20重量%の間で変化することができる。245〜2, 000lbs/in2の範囲の引張強さおよび400〜560%の範囲の破断時 の伸びを有するコポリマーが得られる。 種々の構造を有するポリカプロラクトン/ポリジエンのブロックコポリマーを 製造することができる。例えば、A−Bジブロックコポリマーは、Bポリマーの セグメントのブロックにカップリングしたポリマーAのセグメントのブロックを 有する。A−B−Aトリブロックコポリマーは、その末端の各々におけるAセグ メントのブロックにカップリングしたBセグメントのブロックを有する。−(A −B)n−マルチブロックコポリマーはAおよびBセグメントの交互する配列を 有し、ここでnは1より大きい正の整数である。 本発明のフィルムを強化しかつフィルムの引裂強さを増加するために、A−B −Aトリブロックコポリマーまたは−(A−B)n−マルチブロックコポリマー (ここでAブロックはポリカプロラクトンを含み、そしてnは1より大きい正の 整数である)は一般に好ましい。簡単なジブロックA−Bコポリマーは、本発明 のフィルムに有意な引裂強さの改良を付与しない。ポリカプロラクトンのセグメ ントがコポリマーの約10〜約60重量%を構成し、そしてポリジエンのセグメ ントがコポリマーの約90〜約40重量%を構成するトリブロックコポリマーは 特に好ましい。本発明の組成物 本発明の組成物は、前述した個々のポリマーの成分の欠陥が克服されるように 選択されかつ配合された、種々の生物分解性ポリマーのブレンドから誘導される 。したがって、組成物は前述したような異なる主要な制限に悩まされる少なくと も2種のポリマーを含む。 組成物はポリマーの相溶性または半相溶性のブレンドを含有する。当業者は理 解するように、相溶性ブレンドは、典型的には、ブレンド中の個々の成分に比較 して、少なくとも1つの機械的性質において相乗的挙動を示す。他の機械的性質 は典型的には個々のポリマーの機械的性質の中間にある。半相溶性ポリマーは、 典型的には、ブレンドを構成する個々のポリマーの機械的性質の間にある機械的 性質を示す。対照的に、不相溶性ブレンドは、典型的には、巨視的規模で(すな わち、ミクロンオーダーで)相分離を示し、そしてブレンドを構成する個々のポ リマーの各々に対して低下した、少なくとも1つの機械的性質、一般に実質的に すべての機械的性質を示す。不相溶性ブレンドは、しばしば、比較的低い強度お よび低い破断時の伸びを有する。 本発明の組成物は熱可塑性であり、そして物理的完全性を有する生物分解性製 品、例えば、繊維およびフィルムに溶融加工することができる。好ましい組成物 から形成される製品は熱機械的完全性を示し、そして多数の実際的用途における 製品の使用を可能とする機械的性質を示す。例えば、ある種の好ましい組成物は 、使い捨て吸収製品における用途に、例えば、トップシートまたはバックシート の材料として適当である。 組成物は、湿気感受性ポリマー、温度感受性ポリマー、機械的に制限されたポ リマー、溶融加工が困難であるポリマー、加水分解的に切り離し可能な芳香族/ 脂肪族ポリエステルコポリマー、酸化されたエチレン/一酸化炭素コポリマー、 高溶融の脂肪族ポリエステル、および生物分解性エラストマーのカテゴリーから 選択される1種または2種以上のブレンドであるとして記載することができる。 下記の一般的条件が本発明の組成物に適用される。 湿気感受性ポリマーは、使用するとき、典型的には組成物の約1〜約50重量 %の量で使用される。当業者は理解するように、湿気感受性ポリマーの量が増加 するとき、組成物の湿気感受性は増加する傾向がある。したがって、湿気感受性 ポリマーの量は、一般に、所定の用途について許容できる湿気抵抗、例えば、許 容できる湿分輸送速度を提供するように選択されるであろう。液体不透過性フィ ルムおよび他の用途のために、湿気感受性ポリマーは、組成物中の生物分解性ポ リマーの合計重量に基づいて、一般に約1〜約40%、より好ましくは約1〜約 30%の量で使用されるであろう。 本発明において使用するために好ましい湿気感受性ポリマーは、熱可塑性ポリ ビニルアルコール組成物および澱粉IPNsである。これらの材料は、すぐれた 溶融加工性を付与し(溶融強度を増加しかつ硬化時間を減少することによって) そして一般にフィルムおよび繊維の用途に適当である引張強さを付与するために 特に有用である。 熱可塑性ポリビニルアルコール組成物および澱粉IPNsとして分類される湿 気感受性ポリマーは、本明細書おいて使用する脂肪族ポリエステルに基づくポリ ウレタンおよびポリカプロラクトンと相溶性である傾向があるが、ポリラクチド 、セルロースエステル、ヒドロキシプロピルセルロース、およびポリヒドロキシ アルカノエートと不相溶性である傾向がある。 ポリカプロラクトンおよび脂肪族ポリエステルに基づくポリウレタンは、熱可 塑性ポリビニルアルコール組成物および/または澱粉IPNと、ポリラクチド、 セルロースエステル、ヒドロキシプロピルセルロース、またはポリヒドロキシア ルカノエートの1種または2種以上とを含む混合物を相溶性化することができる ことが見出された。ポリカプロラクトンおよび/またはポリウレタンの組み合わ せた量がポリラクチド、セルロースエステル、ヒドロキシプロピルセルロース、 またはポリヒドロキシアルカノエートの組み合わせた量を超えるとき、この相溶 性化は起こり得る。したがって、PCLおよびポリウレタン/これらの後者のポ リマーの重量比が少なくとも約1:1であるとき、相溶性化は起こることができ る。このような場合において、湿気感受性ポリマーのレベルは一般に考慮される 最終用途により調節される。 前述の重量比が約1:1より小さい場合、湿気感受性ポリマーは起こることが ある相分離のマイナスの影響を最小にする傾向があり、しかも組成物に利益、例 えば、すぐれた溶融加工性、を提供するレベルにおいて使用される。このような 場合において、組成物中の生物分解性ポリマーの合計重量に基づいて、約10重 量%までの湿気感受性ポリマーが使用されるであろう。 温度感受性ポリマーは、本発明の組成物において使用するとき、生物分解速度 を増加するか、または典型的には商業的堆肥化装置において起こるような、約6 0℃より高い温度に製品が暴露されるとき、製品の断片化を増強する傾向がある 。温度感受性ポリマーは、典型的には、ブレンド中の生物分解性ポリマーの合計 重量に基づいて、約5〜約80重量%、好ましくは約20〜約80重量%を構成 する。 温度感受性である傾向がある好ましいポリマーは、ポリカプロラクトンおよび 脂肪族ポリエステルに基づくポリウレタンである。これらの材料はポリマー製品 に柔軟性および強度を付与し、そして他のポリマーと相溶性であることが見出さ れた。一般に、引張強さおよび引裂強さの改良が最も重要であるとき、ポリカプ ロラクトンは好ましいが、柔軟性の増加(弾性率の減少により証明される)を望 むとき、ポリウレタンは好ましい。当業者は本発明における教示に照らしてこれ らのポリマーの適当なレベルを選択して、強度および柔軟性の適当な釣り合いを 達成することができるであろう。典型的には、製品の機械的性質に測定可能な影 響を与えるために、ポリカプロラクトンおよび/またはポリウレタンの少なくと も20重量%の合計量が要求され、そして約60℃の有効上限温度の使用を制限 しないように、通常合計約60重量%以下を使用する。しかしながら、ポリヒド ロキシアルカノエートのブレンドを含む組成物において、本明細書においてさら に記載するように、80重量%程度に多いポリカプロラクトンおよび/またはポ リウレタンを使用することができる。 ポリヒドロキシアルカノエートは、溶融加工が困難である典型的なポリマーで ある。ポリヒドロキシアルカノエートは、他のポリマー、例えば、本明細書にお いて記載する温度感受性ポリマー、機械的に制限されたポリマー、高融点のポリ エステル、および加水分解的に切り離し可能なコポリエステルと相溶性である傾 向があり、ただし湿気感受性ポリマー、例えば、本明細書において記載するもの を除外する。しかしながら、本明細書において記載するように、ポリヒドロキシ アルカノエートおよび湿気感受性ポリマーを相溶性化するために、温度感受性ポ リマー、ポリカプロラクトンおよび脂肪族ポリエステルに基づくポリウレタンを 使用できることが見出された。 ポリヒドロキシアルカノエートを含む組成物はポリヒドロキシアルカノエート の有益な熱機械的性質を有すると同時に、そのポリマーの典型的に関連する加工 の困難を回避する傾向がある。比較的高い融点またはガラス転移温度を有する他 のポリマーは、また、組成物に熱機械的完全性を付与するために使用することが できる。バックシートのフィルムにおいて使用すべぎ組成物について、このよう な他のポリマーは好ましくは少なくとも約60℃、より好ましくは少なくとも約 90℃、なおより好ましくは少なくとも約110℃、最も好ましくは少なくとも 約120℃の融点またはガラス転移温度を有する。これらの他のポリマーは、例 えば、前述の加水分解的に切り離し可能なポリエステル、熱可塑性ポリ(ビニル アルコール)組成物、セルロースエステル、ヒドロキシプロピルセルロース、お よび澱粉IPNを包含する。 好ましい態様において、特にPHA(または前述したように熱機械的完全性を 付与するために使用できる他のポリマー)は主としてその融点に従い選択される 。好ましくは、PHAおよび他のポリマーは、製品が二次加工、貯蔵、または最 終用途の間に暴露される最高温度より高い融点を有する。例えば、約20モル% の3−ヒドロキシバレレートを有するPHBVコポリマーは、120℃より低い 最高暴露温度に直面する組成物または製品において特に有用である。バックシー トの用途において使用すべき組成物について、PHA(または前述したように熱 機械的完全性を付与するために使用できる他のポリマー)は好ましくは少なくと も約60℃、より好ましくは少なくとも約90℃、なおより好ましくは少なくと も約110℃、最も好ましくは少なくとも約120℃の融点を有する。 驚くべきことには、ポリヒドロキシアルカノエートは、熱機械的完全性を付与 する傾向がある他のポリマーに比較して、熱機械的完全性を付与するために比較 的低いレベルにおいて使用できることが見出された。例えば、組成物に熱機械的 完全性を付与するために10重量%程度に少ないポリヒドロキシアルカノエート を必要とするであろう。これは重要である。なぜなら、このような低いレベルの 使用は、ポリヒドロキシアルカノエートの存在のために起こることがある機械的 性質および/または溶融加工性へのマイナスの影響を、最小とする傾向があるか らである。比較すると、前述したように、熱機械的完全性を付与する傾向がある 他のポリマーは、典型的には、同一レベルの熱機械的完全性を達成するために、 約30重量%を超えるレベルにおいて使用しなくてはならない。これらのより高 いレベルにおいて、このような他のポリマーに関連する制限は組成物の加工性お よび/または他の性質を有意に低下することがある。 ポリヒドロキシアルカノエートの熱機械的利益は、組成物を溶融押出法により 加工するとき、達成される。驚くべきことには、同一組成物を溶液流延または圧 縮成形の方法により加工する場合に、これらの利益は同一程度には実現されない ことが見出された。理論により制限されることを意図しないが、押出加工法はポ リマー製品内にポリヒドロキシアルカノエートの実質的に連続の網状構造物を形 成すると考えられる。換言すると、ポリヒドロキシアルカノエートは実質的に連 続の網状構造物を形成せず、むしろ簡単な充填物として機能するPHAの離散し た領域を形成すると考えられる。追加的にまたは別に、溶融押出法から生ずるポ リマー分子の配向は熱機械的完全性を付与することができる。 PHAを選択するための第2の基準はPHAの分子量である。PHAが少量成 分である場合、例えば、合計のポリマー組成物の約15%より少ない量で存在す る場合、分子量は所定の用途のために要求されるように十分な熱機械的完全性を 組成物に付与するために十分に高くなくてはならない。使い捨て吸収製品におい て使用すべきフィルムおよび繊維を包含する、ほとんどの用途について、すぐれ た熱機械的完全性は、典型的には、約104〜106g/モルの範囲のPHAの数 平均分子量を使用して達成される。約100,000〜約900,000g/モ ルの範囲の数平均分子量は好ましい。 特定のPHAの構造は、また、組成物の機械的性質および溶融加工性に影響を 及ぼす。例えば、ラセミ体のPHBおよび3−ヒドロキシブチレートおよび3− ヒドロキシヘキサノエート、3−ヒドロキシオクタノエートまたは3−ドデカノ エートとのランダムコポリエステルは、PHBまたはPHBVよりも有意により すぐれた機械的性質を有するフィルムを生ずることができる。一般に、前者のP HAポリマーは後者のポリマーよりも強い、いっそう柔軟なフィルムを提供する 傾向がある。ある種の効果は、例えば、米国特許第5,191,037号明細書 (Doi et al.、1993年3月2日)(引用することによって本明細 書の一部とされる)に記載されている。しかしながら、前者のポリマーは、また 、比較的長い硬化時間を有する傾向があり、この硬化時間は溶融加工をいっそう 困 難とする傾向がある。例えば、ラセミ体のPHBポリマーの比較的長い結晶化速 度は、¨Miscibility and Morphology of Bl ends of Isotactic and Atactic Pol(3− hydroxybutyrate),¨H、AbeおよびY.Doi、Macr omolecules27、pp.50−54(1994)(引用することに よって本明細書の一部とされる)に記載されている。当業者は本明細書における 教示に照らして特定のPHAを選択して、機械的性質と溶融加工性との適当な組 み合わせを得ることができる。 ポリヒドロキシアルカノエートは、一般に、ブレンド中の生物分解性ポリマー の合計重量に基づいて、少なくとも約10重量%の量で使用される。本発明にお ける組成物の熱機械的完全性は、PHA含量の増加とともに増加する傾向があり 、最大の熱機械的完全性の効果は典型的には約20〜約25重量%のPHAの範 囲において得られる。約25重量%より大きいPHAレベルを有するポリマー組 成物は、経済的に好ましくない。さらに、これらのより高いレベルにおいてPH Aを有するポリマー組成物は、一次加工の困難性(硬化時間の増加および溶融強 度の減少)を示す傾向がある。そのうえ、PHAのより高いレベルは、ことにP HAがPHBまたはPHBVである場合、組成物の最終製品の機械的性質を低下 することがある。これらのすべての理由のために、約20〜約25重量%より多 いPHAを含有する組成物は好ましくない。フィルムの用途のために、PHAの 実際の上限は約40〜約45重量%である。これにより、PHAは分散相であり 、これによりフィルムの用途におけるPHAに関連するマイナスの影響を最小に することが保証される。繊維の用途のために、PHAの実際の上限は約70〜約 80重量%である。繊維について、残部は典型的には十分な溶融強度を付与する 材料、例えば、機械的に制限されたポリマーである。 好ましい機械的に制限されたポリマーは、ポリラクチドおよびセルロースエス テルである。これらのポリマーは一般にすぐれた溶融加工性を組成物に付与し、 そして十分なレベルにおいて高い熱機械的完全性を付与することができる。さら に、これらの材料は、前述したようにある種の湿気感受性材料を除外して、多数 のポリマーと相溶性である。ある種の湿気感受性材料の場合において、温度感受 性ポリカプロラクトンおよびポリウレタンポリマーを使用して、本明細書におい て記載するように、湿気感受性ポリマーおよび機械的に制限されたポリマーを相 溶性化できることが見出された。 組成物の溶融加工性を改良するために、一般に少なくとも約10重量%の機械 的に制限されたポリマーを使用する。これらの材料が組成物に付与することがで きる熱機械的完全性を利用するために、一般に約30〜約40重量%より多くを 使用する。しかしながら、レベルが約30重量%を超えるとき、製品の剛性の増 加を相殺するために、追加のポリマー、例えば、生物分解性エラストマーまたは ポリカプロラクトン、または可塑剤を必要とすることがある。これは特にフィル ムの用途について真実である。一般に、可塑剤はエラストマーまたはポリカプロ ラクトンよりも剛性の減少に関して効率がよい。しかしながら、可塑剤はさらに 通常引張強さを減少させるが、前述のポリマーは典型的には強度を増加する。当 業者は、本明細書における教示に照らして、このようなポリマーおよび可塑剤の 適当なレベルを選択して、柔軟性と強度との間の所望の釣り合いを達成すること ができるであろう。例えば、組成物は、組成物の中に存在する生物分解性ポリマ ーの合計重量に基づいて、約20〜約80重量%の機械的に制限されたポリマー および約80〜約20重量%のエラストマーを含むことができる。 加水分解的に切り離し可能なポリエステルは、典型的には、いっそう急速な生 物分解性のポリマーを含有する組成物において使用され、ここで生物分解性のポ リマーは湿気感受性ポリマー、温度感受性ポリマー、溶融加工が困難であるポリ マー、およびそれらの混合物から選択される。このような他のポリマーとのブレ ンドは、ポリエステルポリマーの初期の破壊および究極の分解を増強する傾向が ある。芳香族/脂肪族ポリエステルコポリマーは、使用するとき、組成物の中に 存在する生物分解性ポリマーの合計重量に基づいて、ブレンドの約60重量%〜 約95重量%を構成する。酸化されたECOコポリマーは本発明の組成物におい て耐熱性および耐湿性を付与するために有用であり、そして組成物中のポリマー の合計重量の1〜99重量%の範囲の量で使用することができる。高融点の脂肪 族ポリエステルは他の生物分解性ポリマーとのブレンドにおいて使用することが でき、ここで高融点の脂肪族ポリエステルは組成物中のポリマーの合計重量の1 〜99重量%の範囲の量で使用することができる。 本発明の組成物において使用するとき、生物分解性エラストマーは、組成物に 関して引張弾性率を低下し、かつ究極伸び、引裂強さ、衝撃強さ、および耐湿性 を増加する傾向がある。エラストマーは、典型的には、組成物中のポリマーの合 計重量の約10%〜約80%、好ましくは約20%〜約80%の量で使用される 。驚くべきことには、脂肪族ポリエステルに基づくポリウレタンを含むある種の 組成物(この組成物は後述される)は相乗的強化を示すことが見出された。これ らの組成物の押出製品の引張強さは、組成物の個々のそれを超える傾向がある。 本発明の好ましい組成物はポリヒドロキシアルカノエートと、ポリラクチド、 脂肪族ポリエステルに基づくポリウレタン、およびポリカプロラクトンから選択 される1種または2種以上のポリマーとを含む。このような組成物は溶融加工性 、機械的性質、および熱機械的完全性の特に適当な組み合わせを提供する傾向が あることが見出された。したがって、組成物は、物理的完全性を有する製品を形 成するための溶融加工に適当な、溶融強度および硬化時間を示す。得られる製品 は、使い捨て吸収製品のバックシートおよびトップシートを包含する、いくつか の用途における製品の使用を可能とする機械的性質を有することができる。この 製品は前述したように熱機械的完全性を有する。 したがって、本発明の組成物は、ポリヒドロキシアルカノエートと、ポリラク チドと、脂肪族ポリエステルに基づくポリウレタン、およびそれらの混合物から 選択される少なくとも1種の第2ポリマーとを含むことができる。他の好ましい 態様において、組成物はポリヒドロキシアルカノエートおよびポリカプロラクト ンを含む。これらの後者の態様によれば、組成物はその溶融加工性を増強する傾 向がある、少なくとも1種の追加のポリマーをさらに含む。任意の組成物は、そ の機械的性質を改良する傾向がある可塑剤、例えば、本明細書において記載する 可塑剤を含有することができる。 ポリヒドロキシアルカノエートポリマーを含む好ましい態様において、ある種 の好ましい条件が同定された。例えば、使い捨て吸収製品の製作および貯蔵にお いて直面することがある温度の範囲にわたって、十分なレベルの熱機械的完全性 を付与するために、少なくとも約10重量%のPHAが要求されることが見出さ れた。さらに、特定の構造は、本明細書において前述したように、組成物の機械 的性質および溶融加工性に影響を及ぼす。 脂肪族ポリエステルに基づくポリウレタンを含む好ましい組成物において、一 般に、組成物中のポリウレタンのレベルを、組成物中のポリマーの合計重量に基 づいて約80重量%より低く制限することが好ましい。ポリウレタンのより高い レベルにおいて、組成物から形成されたフィルムは柔軟である過ぎる傾向がある 、例えば、引張弾性率は約10,000psiより低下する傾向がある。さらに 、組成物は使い捨て吸収製品において使用するために十分な熱機械的完全性を欠 く傾向がある。 可塑剤を好ましい組成物の中に含める場合、機械的性質の意味ある改良を達成 するために、合計の組成物に基づいて少なくとも約5〜約10重量%が典型的に は要求されることが見出された。可塑剤のレベルが増加するとき、機械的性質の それ以上の改良が起こる傾向がある。しかしながら、約20〜約25重量%より 大きい可塑剤レベルにおいて、加工はいっそう困難となる(溶融強度は減少し、 硬化時間は増加する)傾向があり、そして製品は接触がグリース様である傾向が ある。可塑剤は、組成物の合計重量に基づいて、好ましくは約5〜約25%、よ り好ましくは約5〜約20%、最も好ましくは約10〜約20%の範囲の量で使 用する。 ポリヒドロキシアルカノエートを含む、本発明の好ましい組成物の特定の態様 を記載する。 (a)ポリヒドロキシアルカノエートおよびポリラクチドを含む組成物 本発明の1つの好ましい態様によれば、組成物は少なくとも1種のポリヒドロ キシアルカノエートおよび少なくとも1種のポリラクチドを含む。フィルム用途 について、典型的には組成物の中に可塑剤を含めることが好ましい。 PLAはそれを含む本発明による好ましい組成物の溶融強度を増強しかつブロ ッキングを減少する傾向があることが見出された。PLAを含有する組成物の機 械的性質は、必要に応じて、組成物の溶融加工性を減少しないで、比較的低い可 塑剤レベルにおいて、可塑剤で変更することができる。したがって、得られる組 成物は許容できる溶融強度を有する傾向があり、許容されえない程度にブロック する傾向がなく、そして所望の機械的性質を得るために必要であることがあるよ うに、可塑剤で変性することができる。理論により制限されることを意図しない が、溶融加工の効果は一部分PLAおよびPHAの混和性の非常に低いレベルの ためであると考えられる。他のポリマー、例えば、可塑化されたCAP、例えば 、イーストマン・ケミカル・プロダクツ(Eastman Chemical Products)のCAP−H4シリーズは、溶融および固体の双方の状態に おいてPHAと高度に混和性である。溶融加工が妨害されるように、このような 混和性はポリマーの硬化時間を増加し、これによりブロッキングの程度を増加す ることを本発明者らは見出した。そのうえ、PHAおよびセルロースエステルか ら主として形成された組成物は、PHAおよびPLAから主として形成された組 成物に比較して、所定の組の機械的性質を達成するために、より高いレベルの可 塑剤を必要とする傾向がある。したがって、前者の組成物はグリース様触感を有 する傾向がある。 本発明のこの態様によれば、組成物は、これらのポリマーの合計重量に基づい て、約10%〜約80%のポリヒドロキシアルカノエートおよび、それぞれ、約 90%〜約20%のポリラクチドを含有することができる。これらのレベルのP HAおよびPLAは、熱機械的完全性および溶融加工性の所望の組み合わせを有 する相溶性ブレンドを提供する傾向がある。好ましくは、組成物は、これらのポ リマーの合計重量に基づいて、約20%〜約60%のポリヒドロキシアルカノエ ートおよび、それぞれ、約80%〜約40%のポリラクチドを含有する。この組 成物は、予想外にも、相乗的機械的性質を示す(例えば、これらのポリマーの究 極伸びおよび引裂強さは個々のポリマーのそれを超える)。 ポリヒドロキシアルカノエートおよびポリラクチドから形成される組成物は、 繊維の形成のために、そしてトップシートへの適用において使用するために、特 に適当である。フィルムの用途のために、組成物は好ましくはさらに前述の可塑 剤を、組成物の合計重量に基づいて、典型的には約10〜約20%含有する。 (b)ポリヒドロキシアルカノエートおよび脂肪族ポリエステルに基づくポリウ レタンを含有する組成物 本発明の別の好ましい態様において、組成物は少なくとも1種のポリヒドロキ シアルカノエートおよび少なくとも1種の脂肪族ポリエステルに基づくポリウレ タンを含む。フィルムを形成するために、組成物は、好ましくは、これらのポリ マーの合計重量に基づいて、約20%〜約80%のポリヒドロキシアルカノエー トおよび、それぞれ、約80%〜約20%のポリウレタンを含む。この組成物は 、熱機械的完全性、溶融加工性、および機械的性質の適当な組み合わせを有する 相 溶性ブレンドを提供する傾向がある。より好ましくは、組成物は、これらのポリ マーの合計重量に基づいて、約20%〜約55%のポリヒドロキシアルカノエー トおよび、それぞれ、約80%〜約45%のポリウレタンを含む。驚くべきこと には、これらの組成物は、例えば、バックシートにおいて、好ましい相乗的機械 的性質を示す。 繊維および不織布を形成するために、典型的には、組成物中の生物分解性ポリ マーの合計重量に基づいて、約60〜約90重量%のPHAのレベルを使用する ことが好ましい。 (c)ポリヒドロキシアルカノエート、脂肪族ポリエステルに基づくポリウレタ ン、およびポリラクチドを含む組成物 本発明の他の好ましい態様において、少なくとも1種の脂肪族ポリエステルに 基づくポリウレタンおよび少なくとも1種のポリラクチドを、ポリヒドロキシア ルカノエートを含む組成物において一緒に使用する。この組成物は、好ましくは 、組成物中のこれらのポリマーの合計重量に基づいて、約10%〜約70%のポ リヒドロキシアルカノエート、約10%〜約70%のポリラクチド、および約2 0%〜約80%のポリウレタンを含有する。これらの組成物は、熱機械的完全性 、溶融加工性、および機械的性質の適当な組み合わせを有する相溶性または半相 溶性のブレンドを提供する傾向がある。一般に、ポリウレタン含量が高くなるほ ど、組成物から形成された製品の全体の機械的性質はよりすぐれるようになる。 より好ましくは、組成物は、組成物中のこれらのポリマーの合計重量に基づいて 、約10%〜約45%のポリヒドロキシアルカノエート、約10%〜約45%の ポリラクチド、および約45%〜約80%のポリウレタンを含有する。これらの 組成物は、バックシートにおいて使用するために適当な物理的性質を提供する傾 向がある。さらに、これらの組成物は、使い捨て吸収製品に関連する貯蔵および 製作プロセスに耐えるために十分な熱機械的完全性を提供する。フィルムを形成 する ために、フィルムの弾性率を低下するために組成物の中に可塑剤を含めることが 望ましいことがある。典型的には、フィルムを使い捨て吸収製品のためのバック シートとして使用すべき場合において、これは好ましいであろう。典型的には、 組成物の合計重量に基づいて、少なくとも約5%の可塑剤を使用する。 (d)ポリヒドロキシアルカノエート、ポリカプロラクトン、および溶融加工性 を増強する追加の生物分解性ポリマーを含む組成物 本発明の好ましい別の態様において、組成物は少なくとも1種のポリヒドロキ シアルカノエート、ポリカプロラクトン、およびPHAおよびPCLのブレンド に関してブレンドの溶融加工を増強する少なくとも1種の追加の生物分解性ポリ マーを含む。理論により制限されることを意図しないが、追加のポリマーはPH AとPCLのブレンドの溶融物のレオロジーを変化させると考えられる。追加の ポリマーはPHAおよびPCLの2成分ブレンドを溶融加工するとき、起こるこ とが見出された延伸共振を減少すると考えられる。さらに、組成物の有効溶融強 度は個々の成分に関して増加されると考えられる。 驚くべきことには、追加のポリマーはPHAおよびPCLを含む種々の異なる 組成物の溶融加工性を増強することが見出された。対照的に、典型的な加工増強 剤、例えば、粘着防止剤、核化剤などはこれらの組成物において汎用的に感知可 能ではない。事実、これらのタイプの増強剤は、製品に押出加工できる異なる組 成物の数を制限することが見出された。 溶融加工性を増強する適当な追加のポリマーは、ポリラクチド;脂肪族ポリエ ステルに基づくポリウレタン;熱可塑性ポリ(ビニルアルコール)組成物;澱粉 に基づく相互浸透網状構造物;ヒドロキシプロピルセルロース;セルロースエス テル;およびそれらの混合物を包含する。 (d)(1)追加のポリマーが脂肪族ポリエステルに基づくポリウレタンであ る態様 本発明の1つの態様によれば、組成物はポリヒドロキシアルカノエート、ポリ カプロラクトン、および少なくとも1種の脂肪族ポリエステルに基づくポリウレ タンを含有する。好ましくは、組成物は、組成物中のこれらのポリマーの合計重 量に基づいて、約10%〜約70%のPHA、約20%〜約80%のポリカプロ ラクトン、および約10%〜約70%のポリウレタンを含有する。これらの組成 物は、熱機械的完全性、溶融加工性、および機械的性質の適当な釣り合いを有す る相溶性または半相溶性のブレンドを提供する傾向がある。一般に、ポリヒドロ キシアルカノエートおよびポリウレタンのレベルが高くなるほど、組成物から形 成された製品の全体の機械的性質はよりすぐれるようになる。特に好ましい組成 物は、組成物中のこれらのポリマーの合計重量に基づいて、約15%〜約55% のポリヒドロキシアルカノエート、約35%〜約75%のポリカプロラクトン、 および約10%〜約50%のポリウレタンを含有する。これらの組成物は、使い 捨て吸収製品においてバックシートとして使用するために特に適当であるフィル ムを提供する傾向がある。特に、これらの組成物は、バックシートに適当な物理 的性質、および使い捨て吸収製品に典型的には関連する貯蔵および製作プロセス の双方に耐えるために十分な熱機械的完全性を提供する。 (d)(2)追加のポリマーがポリラクチドである態様 本発明の他の好ましい態様によれば、組成物はポリヒドロキシアルカノエート 、ポリカプロラクトン、および少なくとも1種のポリラクチドを含有する。これ らの組成物は、驚くべきことには、慣用の加工助剤、例えば、粘着防止剤を必要 としないで、インフレートフィルム法により例外的な物理的均一性を有するフィ ルムに加工されることが見出された。好ましくは、組成物は、組成物中のこれら のポリマーの合計重量に基づいて、約10%〜約70%のPHA、約20%〜 約80%のポリカプロラクトン、および約10%〜約70%のポリラクチドを含 有する。これらの組成物は、熱機械的完全性、溶融加工性、および機械的性質の 適当な釣り合いを有する相溶性または半相溶性のブレンドを提供する傾向がある 。一般に、ポリヒドロキシアルカノエートのレベルが高くなるほど、組成物から 形成された製品の全体の機械的性質はよりすぐれるようになる。予想外には、ポ リヒドロキシアルカノエートおよびポリカプロラクトンのほぼ等しいレベルにお いて、機械的性質の鋭いピークが発生し、好ましい機械的性質は約1:1より大 きいPCL:PHA重量比で得られることが見出された。特に好ましい組成物は 、組成物中のこれらのポリマーの合計重量に基づいて、約10%〜約45%のポ リヒドロキシアルカノエート、約45%〜約80%のポリカプロラクトン、およ び約10%〜約45%のポリラクチドを含有する。これらの組成物は、使い捨て 吸収製品においてバックシートとして使用するために特に適当であるフィルムを 提供する。特に、これらの組成物は、バックシートに適当な物理的性質、および 使い捨て吸収製品に典型的には関連する貯蔵および製作プロセスの双方に耐える ために十分な熱機械的完全性を提供する。 フィルムを形成するために、フィルムの弾性率を低下するために組成物の中に 可塑剤を含めることが望ましいことがある。典型的には、フィルムを使い捨て吸 収製品のためのバックシートとして使用すべき場合において、これは好ましいで あろう。典型的には、組成物の合計重量に基づいて、少なくとも約5%の可塑剤 を使用する。可塑剤は高いレベルのPHAおよび/またはPLA、例えば、組成 物中のポリマーの約25重量%より多いPHAおよび/またはPLAを含有する 組成物において特に好ましいことがある。例えば、PHAがPHBまたはPHB VでありかつPHAおよびPLAの合計量が組成物中のポリマーの約25重量% より多い場合、可塑剤は好ましいことが見出された。PHBまたはPHBVより 低い引張弾性率を有する他のPHAsを含有する組成物は、適当な柔軟性を与え るために可塑剤を必要としないであろう。 (d)(3)追加のポリマーがポリラクチドと脂肪族ポリエステルに基づくポ リウレタンとの混合物である態様 本発明の他の好ましい態様において、少なくとも1種の脂肪族ポリエステルに 基づくポリウレタンおよび少なくとも1種のポリラクチドを、ポリヒドロキシア ルカノエートおよびポリカプロラクトンを含む組成物において一緒に使用する。 このような組成物は、好ましくは、組成物中のこれらのポリマーの合計重量に基 づいて、約10%〜約70%のPHA、約10%〜約70%のポリカプロラクト ン、約10%〜約70%のPLA、および約10%〜約70%のポリウレタンを 含む。これらの組成物は、熱機械的完全性、溶融加工性、および機械的性質の適 当な組み合わせを有する相溶性または半相溶性ブレンドを提供する傾向がある。 一般に、ポリカプロラクトンおよびポリウレタンの組み合わせたレベルが高くな るほど、全体の機械的性質はよりすぐれるようになる。より好ましくは、組成物 は、組成物中のこれらのポリマーの合計重量に基づいて、約10%〜約45%の ポリヒドロキシアルカノエート、約25%〜約60%のポリカプロラクトン、約 10%〜約45%のPLA、および約20%〜約55%のポリウレタンを含む。 これらの組成物は、バックシートに適当な物理的性質、および使い捨て吸収製品 に典型的には関連する貯蔵および製作プロセスの双方に耐えるために十分な熱機 械的完全性を提供する。 フィルムを形成するために、フィルムの弾性率を低下するために組成物の中に 可塑剤を含めることが望ましいことがある。ポリヒドロキシアルカノエート、ポ リカプロラクトン、およびポリラクチドを含有する組成物について前述したよう に、可塑剤を使用することができる。 (d)(4)追加のポリマーが熱可塑性ポリビニルアルコール組成物、澱粉I PNs、ヒドロキシプロピルセルロース、セルロースエステル、およびそれらの 混合物から選択される態様 本発明のなお他の好ましい態様によれば、組成物はポリヒドロキシアルカノエ ート、ポリカプロラクトン、および少なくとも1種の熱可塑性ポリビニルアルコ ール組成物、澱粉IPNs、ヒドロキシプロピルセルロース、およびセルロース エステルから選択される追加のポリマーを含む。 本発明による組成物は、好ましくは、組成物中の生物分解性ポリマーの合計重 量に基づいて、約10%〜約60%のPHA、約30%〜約80%のPCL、お よび、組み合わせにおいて、約10%〜約60%の1種または2種以上の前述の 追加のポリマーを含む。これらの組成物は、熱機械的完全性、溶融加工性、およ び機械的性質の適当な組み合わせを有する相溶性または半相溶性のブレンドを提 供する傾向がある。一般に、ポリカプロラクトンのレベルが高くなるほど、全体 の機械的性質はよりすぐれるようになる。予想外には、ポリヒドロキシアルカノ エートおよびポリカプロラクトンのほぼ等しいレベルにおいて、機械的性質の鋭 いピークが発生し、好ましい機械的性質は約1:1より大きいPCL:PHA比 で得られることが見出された。より好ましくは、組成物は、組成物中の生物分解 性ポリマーの合計重量に基づいて、約10%〜約45%のポリヒドロキシアルカ ノエート、約45%〜約80%のポリカプロラクトン、および、組み合わせにお いて、約10%〜約45%の1種または2種以上の前述の追加のポリマーを含有 する。これらの組成物は、使い捨て吸収製品においてバックシートとして使用す るために特に適当であるフィルムを提供する。特に、これらの組成物は、バック シートに適当な物理的性質、および使い捨て吸収製品に典型的には関連する貯蔵 および製作プロセスの双方に耐えるために十分な熱機械的完全性を提供する。 フィルムを形成するために、フィルムの弾性率を低下するために組成物の中に 可塑剤を含めることが望ましいことがある。典型的には、フィルムを使い捨て吸 収製品のためのバックシートとして使用すべき場合において、これは好ましいで あろう。典型的には、組成物の合計重量に基づいて、約5%〜約15%の可塑剤 を使用する。可塑剤は高いレベルの、例えば、組成物中の合計のポリマーの約3 0重量%より多い、PHA、ヒドロキシプロピルセルロース、および/またはセ ルロースエステルを含有する組成物において特に好ましい。 ある種の追加のポリマーの好ましい量はポリマーの同一性および相対重量比に 依存して変化することがあることが見出された。さらに詳しくは、追加のポリマ ーが熱可塑性ポリビニルアルコール組成物、澱粉IPN、またはそれらの混合物 である場合、これらの湿気感受性ポリマーの好ましい合計量は一般に組成物の中 に存在することがあるポリヒドロキシアルカノエート、ポリカプロラクトン、お よびポリラクチドの相対量に依存する。PCL対PHAおよび/またはPLAの 組み合わせた量の相対重量比の関数として湿気感受性ポリマーの好ましい百分率 は、PHAおよび熱可塑性ポリビニルアルコール組成物および/または澱粉IP Nを含有する組成物をいっそう一般的に参照して前に記載した。 (e)溶融加工性を増強するポリマーを含有する他の組成物 本発明の実施において要求されるものではないが、他の組成物は、また、組成 物の溶融加工性を増強するためのポリマーを含むことができる。例えば、ポリヒ ドロキシアルカノエートおよびポリラクチドおよび/または脂肪族ポリエステル に基づくポリウレタンのブレンドの溶融加工性は、前述のポリマーと異なる追加 のポリマーを混入させることによって増強することができる。しかしながら、こ のようなブレンドにおいて、追加のポリマーの実用性は制限されることがあるこ とが見出された。特に、追加のポリマーが熱可塑性ポリビニルアルコール組成物 、澱粉IPN、またはそれらの混合物である場合、前述したようなポリマーの不 相溶性が発生することがある。ポリウレタン/PHAおよび/またはPLAの組 み 合わせた量の相対重量比の関数として湿気感受性ポリマーの好ましい百分率は、 PHAおよび熱可塑性ポリビニルアルコール組成物および/または澱粉IPNを 含有する組成物をいっそう一般的に参照して前に記載した。 (f)本発明の他の組成物 本発明は、また、ポリマーの他のブレンドから誘導される組成物を包含する。 これらの組成物は、すぐれた熱機械的完全性、機械的性質、および/または溶融 加工性を有する相溶性または半相溶性のブレンドを提供する傾向がある。組成物 は、2成分ブレンド、3成分ブレンドなどを形成するために2種またはそれ以上 の生物分解性ポリマーを含む。このようなブレンドは、種々の用途において有用 である、フィルム、繊維および不織布のような製品を形成するために使用できる 。 本発明の1つの別の態様において、組成物は少なくとも1種の湿気感受性ポリ マーと、少なくとも1種の加水分解的に切り離し可能な芳香族/脂肪族ポリエス テルコポリマー、酸化されたエチレン/一酸化炭素コポリマー、および高融点の 脂肪族ポリエステルから選択される第2ポリマーとを含む。組成物は、典型的に は、組成物中の1種または2種以上の湿気感受性ポリマーおよび1種または2種 以上の第2ポリマーの合計重量に基づいて、約1〜40重量%、好ましくは約1 〜30重量%の1種または2種以上の湿気感受性ポリマーおよび、それぞれ、約 99〜60重量%、好ましくは約99〜70重量%の1種または2種以上の第2 ポリマーを含む。特に好ましい態様において、湿気感受性ポリマーは熱可塑性ポ リビニルアルコール組成物、澱粉IPNおよびそれらの混合物から選択される。 本発明の他の別の態様において、組成物は、組成物中の1種または2種以上の 温度感受性ポリマーおよび1種または2種以上の第2ポリマーの合計重量に基づ いて、約1〜60重量%の少なくとも1種の温度感受性ポリマー、ならびにそれ ぞれ、約99〜40重量%の少なくとも1種の加水分解的に切り離し可能な芳香 族/脂肪族ポリエステルコポリマー、酸化されたエチレン/一酸化炭素コポリマ ー、高溶融の脂肪族ポリエステル、およびエラストマーから選択される第2ポリ マーを含む。好ましい態様において、温度感受性ポリマーはポリカプロラクトン 、脂肪族ポリエステルに基づくポリウレタン、およびそれらの混合物から選択さ れる。本発明の他の態様は、約30〜70重量%の少なくとも1種の機械的に制 限されたポリマーおよび約70〜30重量%の少なくとも1種のエラストマーを 含有する組成物であり、重量%は組成物中の1種または2種以上の機械的に制限 されたポリマーおよび1種または2種以上のエラストマーの合計重量に基づく。 好ましい態様において、機械的に制限されたポリマーはセルロースエステル、ポ リラクチド、およびそれらの混合物から選択される;そしてエラストマーは脂肪 族ポリエステルに基づくポリウレタンから選択される。 本発明による追加の3成分またはそれ以上の成分のブレンドは、好ましくは、 少なくとも1種の温度感受性ポリマー、より好ましくはポリカプロラクトンを含 む。別の態様において、1種または2種以上の温度感受性ポリマーを1種または 2種以上の湿気感受性ポリマー、エラストマー、機械的に制限されたポリマー、 加水分解的に切り離し可能な芳香族/脂肪族ポリエステルコポリマー、および酸 化されたエチレン/一酸化炭素コポリマーから選択されるポリマーとブレンドす る。 したがって、本発明による別の組成物は、少なくとも1種の湿気感受性ポリマ ー、少なくとも1種の温度感受性ポリマー、および少なくとも1種のエラストマ ーを含む。好ましい態様において、湿気感受性ポリマーは熱可塑性ポリビニルア ルコール組成物、澱粉IPNs、およびそれらの混合物から選択される;温度感 受性ポリマーはポリカプロラクトンである;そしてエラストマーは脂肪族ポリエ ステルに基づくポリウレタンから選択される。 本発明の他の態様において、組成物は少なくとも1種の湿気感受性ポリマー、 少なくとも1種の温度感受性ポリマー、および少なくとも1種の機械的に制限さ れたポリマーを含む。好ましい態様において、湿気感受性ポリマーは熱可塑性ポ リビニルアルコール組成物、澱粉IPNs、およびそれらの混合物から選択され る;温度感受性ポリマーはポリカプロラクトン、脂肪族ポリエステルに基づくポ リウレタン、およびそれらの混合物から選択される;そして機械的に制限された ポリマーはセルロースエステル、ポリラクチド、およびそれらの混合物から選択 される。 さらに他の好ましい態様において、組成物は少なくとも1種の温度感受性ポリ マー、少なくとも1種の機械的に制限されたポリマー、および少なくとも1種の エラストマーを含有する。好ましい態様において、温度感受性ポリマーはポリカ プロラクトンである;機械的に制限されたポリマーはセルロースエステル、ポリ ラクチド、およびそれらの混合物から選択される;そしてエラストマーは脂肪族 ポリエステルに基づくポリウレタンから選択される。 本発明の他の態様は、少なくとも1種の加水分解的に切り離し可能な芳香族/ 脂肪族ポリエステルコポリマー、少なくとも1種の温度感受性ポリマー、および 少なくとも1種の湿気感受性ポリマーを含む組成物である。好ましい態様におい て、温度感受性ポリマーはポリカプロラクトン、脂肪族ポリエステルに基づくポ リウレタン、およびそれらの混合物から選択される;そして湿気感受性ポリマー は熱可塑性ポリビニルアルコール組成物、澱粉IPNs、およびそれらの混合物 から選択される。 本発明の組成物は、また、少なくとも1種の酸化されたエチレン/一酸化炭素 コポリマー、少なくとも1種の温度感受性ポリマー、および少なくとも1種の湿 気感受性ポリマーのブレンドから形成することができる。好ましい態様において 、温度感受性ポリマーはポリカプロラクトン、脂肪族ポリエステルに基づくポリ ウレタン、およびそれらの混合物から選択される;そして湿気感受性ポリマーは 熱可塑性ポリビニルアルコール組成物、澱粉IPNs、およびそれらの混合物か ら 選択される。任意の成分 前述の成分に加えて、本発明の組成物は、この分野において知られている、ま たは後に知られるようになる、他の成分を含有することができ、このような成分 は下記のもの、可塑剤、粘着防止剤、静電防止剤、スリップ剤、プロ−ヒート( pro−heat)安定剤、酸化防止剤、プロ−オキシダント(pro−oxi dant)添加剤、顔料などを包含するが、これらに限定されない。フィルムを 形成するために使用すべき組成物において、典型的には、粘着防止剤、静電防止 剤およびスリップ剤が使用される。溶融加工すべき組成物において、典型的には 、プロ−ヒート安定剤、酸化防止剤およびプロ−オキシダント添加剤が使用され る。 組成物から形成された製品の機械的性質を変更するために、可塑剤を組成物に おいて使用することができる。一般に、可塑剤は弾性率および引張強さを低下さ せ、そしてポリマー製品の究極伸び、衝撃強度、引裂強さを高める傾向がある。 可塑剤は、また、組成物の融点を低下し、これによりより低い温度における溶融 加工を可能としかつエネルギーの要件および熱的分解を最小するために使用する ことができる。したがって、可塑剤の使用は、高溶融ポリマー、例えば、ある種 のポリヒドロキシアルカノエートを含有する組成物において特に有用であろう。 例えば、可塑剤は、この目的のために、PHBおよびPHBV/約12モル%よ り少ないヒドロキシバレレートを含有する組成物において有用であろう。 いくつかの可塑化成分はこの分野において知られており、そして本発明におい て使用するために適当である。適当な可塑剤の例は、グリセロールトリアセテー ト、メチルリシノレート、ジヘキシルフタレート、低分子量のポリカプロラクト ンジオールまたはポリカプロラクトントリオール(典型的には約1000g/モ ルより小さい数平均分子量を有する)、アセチルトリ−n−ブチルシトレート、 および他のもの、例えば、前述の米国特許第3,182,036号および米国特 許第5,231,148号明細書に記載されているものである。 粘着防止剤は、ロールに巻くときか、または使い捨て製品を互いに接触させて 包装するとき、フィルム層が互いに粘着するのを防止する作用をする。典型的な 粘着防止物質は、ポリマー材料、例えば、ポリエチレンまたはポリカプロラクト ンとブレンドしたシリカまたはタルクのコンセントレートを包含する。本発明の フィルムのブロッキングの減少は、また、フィルム表面に小さい粒子または粉末 、例えば、チョーク、粘土、シリカ、澱粉、および同様な材料を添加することに よって達成することができる。粉末状ポリマー材料(例えば、ポリテトラフルオ ロエチレン)は、また、本発明のフィルムの表面に適用するとき、ブロッキング を減少するために使用できる。このようなフィルムの表面処理を、単独でまたは 他の粘着防止法と組み合わせて使用して、ブロッキングを減少することができる 。フィルムの表面に普通に添加される粉末状粘着防止剤の量は、使用するとき、 約0.5g/cm2〜5g/cm2である。 静電防止剤を本発明のフィルムの中に含めることができる。このような静電防 止剤の例は、約12〜18個の炭素原子の長さの有機構成成分を有するエトキシ ル化アミンおよび第四アミン塩である。このタイプの静電防止剤はフィルムの表 面をゆっくり和らげそして、イオン特性を有するために、フィルムの表面上に導 電性層を形成する。静電防止剤は、使用するとき、フィルムの重量の約1%〜約 5%を通常構成する。 スリップ剤を本発明のフィルムの中に混入して、ローラーおよび他の成形装置 の上の抗力を減少させることができる。このようなスリップ剤は、約12〜22 個の炭素原子を有する脂肪酸のアミドから普通に誘導されるものである。このよ うなスリップ剤は、本発明のフィルムの粘着防止性を増強することがある。この ようなスリップ剤は、使用するとき、通常フィルムの重量の約0.05%〜約3 %のレベルにおいてフィルムの中に混合される。用途 本発明の組成物は、いくつかの形態、例えば、フィルム、繊維、不織布、ボト ルおよび他の容器、および他の造形製品に溶融加工することができる。 本発明におけるポリマー組成物は、この分野において知られているのような方 法、例えば、溶融紡糸および溶融吹込成形により繊維に加工することができる。 また、繊維材料から不織布を形成する方法はよく知られている。例えば、不織布 は紡糸結合、溶融吹込成形、空気堆積、カーディング、流体絡み合い、前述の方 法の組み合わせおよびその他ににより製造することができる。不織布はこの分野 においてよく知られている手段により熱的に結合することができる。 本発明の組成物は、また、この分野において知られているようなフィルム、例 えば、連続フィルム、開口フィルム、例えば、ヒドロ成形フィルムおよび真空成 形フィルム、およびその他のものを成形するために適当である。ブレンドされた ポリマーのフィルムを慣用のフィルム製造装置により製造する慣用の方法を使用 して、フィルムを加工することができる。本発明における組成物は、溶融押出法 により加工するために特によく適する。バックシート材料として使用するための 液体不透過性フィルムは、典型的にはキャストフィルムまたはインフレートフィ ルムである。 一般に、溶融押出法は、前述のポリマー成分のブレンドおよび引き続くブレン ドの押出を含む。ポリマー成分のペレットをまず乾式ブレンドし、次いでフィル ム押出機それ自体の中で溶融混合することができる。また、フィルム押出機にお いて不十分な混合が起こる場合、ペレットをまず乾式ブレンドし、次いで予備配 合押出機において溶融混合し、次いでフィルム押出前に再ペレット化することが できる。 本発明のフィルムを成形するために適当な溶融押出法は、キャストフィルムま たはインフレートフィルムの押出法を包含し、それらの双方はPlastics Extrusion Technology 、第2版、Allan A.Gr iff(Van Nostrand Reinhold−1976)(引用する ことによって本明細書の一部とされる)に記載されている。キャストフィルム法 において、溶融したブレンドを線状スロットダイを通して押出す。一般に、得ら れるフラットなウェブを大きい動く磨かれた金属ロール上で冷却する。ウェブは 急速に冷却し、この第1ロールから剥離し、1または2以上の補助冷却ロール上 を通過し、次いで1組のゴム被覆引張ロールまたは「引取」ロールを通過し、最 後にワインダーに行く。本発明の吸収製品のためのキャストバックシートフィル ムを製造する方法を実施例において後述する。 インフレーション(また、インフレート法)において、溶融したブレンドを薄 い環状ダイ開口を通して上方に押出してチューブを形成する。空気をダイの中央 を通して導入して、チューブをインフレートし、膨張させる。動くバブルがこの ようにして形成され、これを内部の空気圧のコントロールにより一定大きさに保 持する。フィルムのチューブを取り囲む1または2以上の冷却リングを通して吹 込まれた空気により、チューブを冷却する。次に、1対の引張ロールを通して平 坦化フレームの中に、そしてワインダーの中にチューブを延伸することによって 、チューブをつぶす。バックシートの用途のために、平坦化されたチューブラー フィルムを引き続いてスリットして開口し、広げ、そしてさらに吸収製品におい て使用するために適当な幅にスリットする。 キャストフィルムおよびインフレートフィルムの双方の方法を使用して、単層 または複数層のフィルム構造物を製造することができる。単一の熱可塑性材料ま たは熱可塑性成分のブレンドから単層フィルムを製造するためには、単一の押出 機および単一のマニホールドダイのみが必要である。性能の基準および試験法 前述したように、本発明の組成物から形成されたフィルムは、使い捨て吸収製 品(物品)、例えば、おむつおよび女性用の製品における生物分解性、液体不透 過性バックシートとして使用するために特によく適する。使い捨て製品のバック シートは、使い捨て製品高速二次加工装置で加工するために、かつ、使用時に「 防水」バリヤーを提供するために十分な強度を有するべきである。着用者および /または世話をする人の衣類または寝具類が湿るか、または汚れないように、バ ックシートは十分に防水でなくてはならない。バックシートは、好ましくは、同 時に、製品の外側カバーとして使用すべき柔軟な、快い材料であるために十分に 低く、しかもしわ、折り目、または折りじわを形成しないで、使い捨て製品高速 二次加工装置で容易に取扱うために十分に高い、弾性率または柔軟性を有する。 バックシートは十分に耐熱性であって、典型的な熱い貯蔵条件下に変形、溶融、 または強度の永久的喪失を引き起こしてはならならず、また、適用可能であると き、典型的には加熱トンネルまたはホットメルト接着剤を使用して使い捨て製品 の成分を一緒に結合する、高速使い捨て製品二次加工装置においてその保全性を 失わなくてはならない。 フィルムが生物分解性バックシートとして満足に機能するためには、フィルム を生物分解性である樹脂または構造物から作らなくてはならず、そして、室温に おいて、高い引裂強さおよび衝撃強さ、湿分輸送速度により測定して、適切な流 体バリヤー、および適当な引張弾性率の下記の性質を示さなくてはならない。適 当なバックシートは、また、好ましくは適当な破断点伸びおよび引張強さを有す る。バックシートの材料は二次加工、貯蔵、または使用の間に室温より高い温度 に暴露される場合、また、その物理的完全性または機械的性質に有意なマイナス の衝撃を与えないで、このような暴露に耐えるために十分な熱機械的完全性をも たなくてはならない。吸収製品は倉庫における貯蔵またはトラックまたは列車に よる輸送の間に140°F(60℃)程度に高い温度、または吸収製品の製作に フィルムが使用される二次加工作業の間における195°F(90℃)またはそ れ以上程度にさらに高い温度を経験することがあるので、バックシートのフィル ムはこれらの温度において保全性を保持することが重要である。温度が室温から このような高温に増加するとき、フィルムの弾性率は多少減少することが期待さ れるが、フィルムが二次加工の間に裂けるか、または最終ユーザーに到達する前 にパッケージの中で変形するほど、弾性率は減少してはならない。 使い捨て製品のための生物分解性バックシートとして適当であるために十分に 強いフィルムは、2つの性質を示すことが見出された:(a)製造の縦方向およ び横方向の双方における耐引裂き性(引裂き伝播抵抗または引裂強さ)、および (b)落錘から破断に対する抵抗(衝撃強さ)。 一般に、引裂強さはバックシートのために好ましい他の性質の実現と一致して できるだけ高くあるべきである。好ましくは、バックシートは、室温において、 縦方向および横方向の双方において材料の25.4ミクロンの厚さ当たり、少な くとも約25g、より好ましくは少なくとも50g、なおより好ましくは少なく とも約70gの平均引裂強さを示す。室温において、横方向において少なくとも 100g/25.4ミクロン厚またはそれ以上の引裂強さを示すバックシートは 最も好ましい。なぜなら、これらは使用において引裂破損の傾向を回避するとき 特にすぐれるからである。引裂強さは、ASTM D 1938−85に従い試 験機、例えば、インストロン1122型を使用して測定することができる。本明 細書おいて使用するとき、引裂強さは5回の別々の測定から計算された平均引裂 強さである。当業者は理解するように、試料を選択し、製造の所望の方向におい て引裂強さを測定するように、試験機に取付ける。 衝撃強さは、この分野において知られているような落球試験法により測定する ことができる。本発明の好ましい生物分解性バックシートは、試験の少なくとも 50%がいずれの大きさの破断を生じないように(変形は許容できる)、直径約 19mmおよび質量27.6〜28.6gの球形鋼球の高さ12cmからの落下 に耐えることができる。好ましい材料は、20cmより大きい高さからからの5 0%またはそれより低い破損を示す(すなわち、破断しない)材料である。 吸収ペーパータオルおよび典型的な吸収ゲル化材料を含有するおむつコアと、 赤ん坊のそれをシミュレートする圧力との間に被験フィルムを配置するとき、ペ ーパータオルの中に入る尿の量が16時間あたり0.001g/cm2面積/2 5.4ミクロン厚さより少ないフィルムは、おむつにおいて使用するために十分 な湿気遮断性を有するフィルムである。試験の特定の条件は、コアの面積が被験 材料のそれより大きく、コアに合成尿をその理論的容量に添加し、そしてコアが 約35g/cm2(0.5psi)下にあるような条件である。 バックシートとして使用するために十分な弾性率を有する材料は、室温におい て少なくとも約6.895×108ダイン/cm2かつ約6.895×109ダイ ン/cm2より低い製造の縦方向の引張弾性率(ヤング率)を示すことが見出さ れた。さらに、バックシートとして使用するために好ましいフィルムは、室温に おいて、少なくとも約20MPaの製造の縦方向の引張強さおよび約140%よ り大きい製造の縦方向の破断点伸び(すなわち、究極伸び)を有する。引張弾性 率、引張強さ、および究極伸びは、ASTM D 882−3に従い試験機、例 えば、インストロン1122型を使用して測定することができる。本発明におい て記載する値は、5回の別々の測定の平均である。当業者は理解するように、試 料を選択し、引張試験機で延伸して製造の縦方向の引張性質を測定する。 熱機械的完全性はビカー軟化温度、融点、および/またはポリマー製品の温度 の関数として動的貯蔵引張弾性率により定量することができる。 バックシートは、貯蔵、二次加工、および使用下に、バックシートを意図する 用途に不適当する程度に、溶融してはならないか、または熱可塑性流れを示して はならない。さらに、好ましいバックシートは少なくとも45℃のビカー軟化点 を示す。加熱撓み装置(Heat Distortion Apparatus )No.CS−107タイプまたは同等の装置およびASTM D−1525の 変更法を使用して、ビカー軟化を試験する。変更は試料の調製にある。本発明に よれば、少なくとも2分の加温期間後において120℃および7.031×105 g/cm2(10,000psi)の圧力(Carverまたは同様なプレスを 使用する)を使用して試験すべき材料を溶融して型の中に入れることによって、 ビカー針入試験のために、厚さ4.5〜6.5ミクロンの19mm2の大きさの フィルムを調製する。ビカー軟化点は、50℃/時の均一な温度上昇速度におい て1000gの荷重下に、1mm2の円形横断面の平らな末端の針が試料の中に 0.1cmの深さに侵入する温度である。 好ましいバックシートの材料は、約60℃より高い、より好ましくは約90℃ より高い、なおより好ましくは約110℃より高い、最も好ましくは約120℃ より高い温度において少なくとも20MPaの製造の縦方向の動的貯蔵引張弾性 率(E’)を有する。換言すると、好ましいバックシートは、弾性率が前述した ように20MPaより下に低下する温度である、特定した破損温度を有すること によって定義される。好ましいバックシートは、少なくとも約60℃、より好ま しくは少なくとも約90℃、なおより好ましくは少なくとも約110℃、最も好 ましくは少なくとも約120℃の破損温度を有する。 本発明におけるフィルムの動的貯蔵弾性率およびその温度依存性(また、弾性 率/温度スペクトルと呼ばれる)は、動的機械的分析装置(DMA)、例えば、 イマス・インコーポレーテッド(Imass,Inc.)(マサチュセッツ州ノ ーウェル)入手可能なオートビブロン(Autovibron)計器で測定でき る。多数の他の型のDMA装置が存在し、そしてポリマーの弾性率/温度スペク トルを研究するための動的機械的分析の使用はポリマーの特性決定の分野におい てよく知られている。この情報は2冊の本においてよく要約されている:Dyn amic Mechanical Analysis of Plymeric Material,Materials Science Monograp hs Volume 1 、T.Murayama(Elsevier Publ ishing Co.1978);およびMecanical Propert ies of Plymers and Composites,Volume 、L.E.Nielsen(Marcel Dekker 1974)(双 方共に引用することによって本明細書の一部とされる)。 オートビブロンを使用する操作のメカニズムおよび手順は、アイマスのユーザ ー使用説明書、「Automation System for Rheovi bron Viscoelastometer,、revised July、 1982(引用することによって本明細書の一部とされる)の中に見出される。 オートビブロンまたは同等の計器の使用における当業者にとって、下記において 提示される試料の破損温度のデータを反復試験するためには、下記の実験条件は 十分であろう。 フィルムの試験片の弾性率/温度スペクトルを測定するために、オートビブロ ンを温度走査モードで運転し、そして押出測定システム(EMS)を装備する。 ほぼ3mmの幅、0.0254mmの厚さ、および試験片グリップの間において 4〜5cmの長さを許すために十分な長さのフィルムの試験片をグリップに取付 ける。試料を選択し、そしてDSMを製造の縦方向において決定する。次いで、 装置を窒素ガスでスウィープした環境のチャンバーの中に取り囲む。応力を縦方 向に加えて、もとの長さの約0.1%の変形または歪を発生させる。動的正弦歪 を試験片に110サイクル/秒の周波数で加える。温度を室温から1℃/分の速 度で試験片が溶融または破壊する点まで増加する。応力と歪との間の歪の変化お よび位相の時間差を監視することによって、温度依存性挙動を特徴づける。他の データと一緒に貯蔵弾性率値(メガ−パスカル)(1MPa;1.0×106ダ イン/cm2)をコンピューターにより計算し、ビデオディスプレイ上に温度の 関数として表示する。データをコンピューターのディスクに保存し、貯蔵弾性率 /温度スペクトルのハード・コピーをさらに概観するためにプリントする。破損 温度、すなわち、貯蔵弾性率が20MPaより下に低下する温度をスペクトルか ら直接決定する。 繊維の用途およびトップシートを包含する不織布の用途において使用するため に好ましい組成物は、12〜75ミクロンの厚さのフィルムについて決定して、 下記の性質を有するものである:(a)少なくとも1000MPaの製造の縦方 向における引張弾性率;および(b)少なくとも20MPaの製造の縦方向にお ける引張強さ。これらの引張性質は前述したように決定することができる。これ らの引張性質を有するフィルムを提供する組成物は、許容できる繊維および不織 布の製品を提供する傾向がある。さらに、使い捨て吸収製品において使用すべき 繊維の用途において使用するために好ましい組成物は、約60℃より高い、より 好ましくは約90℃より高い、なおより好ましくは約110℃より高い、最も好 ましくは約120℃より高い温度において、少なくとも20MPaの製造の縦方 向における動的貯蔵弾性率を有するフィルムを提供する。換言すると、このよう な繊維の用途において使用するために好ましい組成物は、特定した破損温度によ り定められるフィルムを提供し、この破損温度は製造の縦方向における弾性率が 前述したように20MPaより下に低下する温度である。このような繊維の用途 において使用するために好ましい組成物は、少なくとも約60℃、より好ましく は少なくとも約90℃、なおより好ましくは少なくとも約110℃、最も好まし くは少なくとも約120℃の破損温度を有するフィルムを提供する。DSMおよ び破損温度は前述したように決定することができる。このDSMまたは破損温度 を有するフィルムを提供する組成物は、使い捨て吸収製品の用途に好ましい熱機 械的完全性を有する繊維および不織布の製品を提供する傾向がある。使い捨て吸収製品 前述したように、本発明の組成物は使い捨て吸収製品として使用するときに有 用である。本明細書おいて使用するとき、用語「吸収製品」は身体の滲出物を吸 収および包含し、さらに詳しくは、身体から排出される種々の滲出物を吸収およ び包含するために、着用者の皮膚に対して配置される手段を意味する。用語「使 い捨て」は、本発明において、一回の使用後に、吸収製品として洗濯または他の 方法で回復または再使用することを意図しない、吸収製品を記載するために使用 される。本発明を適応することができる使い捨て製品の例は、女性特有の衛生衣 料品、例えば、生理用ナプキンおよびパンティライナー、おむつ、失禁用ブリー フ、おむつホルダー、トレーニングパンツおよびその他である。 使い捨て吸収製品は、典型的には、液体透過性トップシート、トップシートに 接合した液体不透過性バックシート、およびトップシートとバックシートとの間 に位置する吸収コアを有する。使い捨て吸収製品およびそれらの成分、例えば、 トップシート、バックシート、吸収コア、およびこれらの成分の個々の層は、身 体表面および被服表面を有する。本明細書において使用するとき、「身体表面」 は着用者の身体に向かってまたは隣接して着用することを意図する製品または成 分の表面を意味するが、「被服表面」は反対側に存在し、そして、使い捨て吸収 製品が着用されたとき、着用者の下着類に向かって、または下着類に隣接して、 または着用者の身体から離れて、配置されることを意図する。着用されている間 に吸収製品の中に位置するとき、トップシートは典型的には身体に隣接し存在す るが、バックシートは典型的には着用者の身体から離れて位置する。 好ましい態様において、使い捨て吸収製品のトップシートおよび/またはバッ クシートは本発明のポリマー組成物を含む。ポリマー組成物は任意の適当な形態 で組み込むことができるが、それはバックシートとしてフィルムの形態でおよび /またはトップシートとして不織ウェブまたは開口フィルムの形態で組み込むこ とが好ましい。また、バックシートおよびトップシートは独立してトップシート またはバックシートの材料、例えば、現在知られているか、またはこの分野にお いて知られるようになる材料を含むことができる。例えば、バックシートおよび トップシートは、おむつおよび生理用ナプキンに関して下記において言及する特 許または特許出願の明細書に記載されている材料から形成することができる。 本発明の組成物から形成されたフィルムは、バックシートとして特によく適す る。吸収製品において液体不透過性バックシートとして使用するフィルム材料は 、典型的には、0.01mm〜約0.2mm、好ましくは0.012mm〜約0 .051mmの厚さを有する。 トップシートはしなやかな、柔らかい触感を有し、着用者の皮膚に対して非刺 激性であるべきである。さらに、トップシートは液体透過性であり、その厚さを 通して液体を容易に透過させる。本発明のポリマー組成物に対する代替物として 、適当なトップシートは広い範囲の材料、例えば、多孔質フォーム、網状フォー ム、開口フィルム、天然繊維(例えば、木材または綿の繊維)、他の合成繊維( 例えば、ポリエステルまたはポリプロピレンの繊維)から、または天然繊維と合 成繊維との組み合わせから製作することができる。好ましくは、トップシートは 着用者の皮膚を吸収コア中の液体から隔離する疎水性材料から作られる。慣用の トップシート材料を使用する場合、おむつにおいて使用するために特に好ましい トップシートは約1.5デニールを有するステープル長さのポリプロピレン繊維 、例えば、ハーキュレス・インコーポレーテッド(Hercules,Inc. )(デラウェア州ウィウミントン)から市販されているハーキュレス(Herc ules)151型ポリプロピレンを含んでなる。本明細書において使用すると き、用語「ステープル長さの繊維」は、少なくとも16mmの長さを 有する繊維を意味する。 不織布のトップシートの製造に使用できる多数の製造技術が存在する。例えば 、トップシートは織製、不織、紡糸結合、カーディイングなどに付すことができ る。おむつにおいて使用するために、好ましいトップシートをカーディイングし 、布帛の分野においてよく知られている手段により熱的に結合する。好ましくは 、おむつのトップシートは約18〜約25g/cm2の基本重量、縦方向におい て少なくとも400g/cmの最小乾式引張強さ、および横方向において少なく とも約55g/cmの湿式引張強さを有する。 トップシートおよびバックシートは、適当な適当な方法において一緒に接合す る。本明細書において使用するとき、用語「接合」は、トップシートをバックシ ートに直接添付することによってトップシートをバックシートに直接接合する立 体配置、およびトップシートを中間部材に添付し、次いで中間部材をバックシー トに添付することによってトップシートをバックシートに間接的に接合する立体 配置を包含する。好ましい態様において、トップシートおよびバックシートは、 取り付け手段、例えば、接着剤またはこの分野において知られている任意の他の 取り付け手段により、使い捨て吸収製品の周囲において互いに直接添付される。 例えば、接着剤の均一な連続層、接着剤のパターン化された層、または接着剤の 別々のラインまたはスポットの配列を使用して、トップシートをバックシートに 添付することができる。 おむつの吸収コアはトップシートとバックシートとの間に位置する。吸収コア は広範な種類の大きさおよび形状(例えば、長方形、砂時計、非対称など)で広 範な種類の材料から製造することができる。しかしながら、吸収コアの合計の吸 収容量は、吸収製品の意図する使用のために設計された負荷と適合性であるべき である。さらに、吸収コアの大きさおよび吸収容量は、乳児から大人までの着用 者の範囲を受け入れるように変化させることができる。本発明のおむつの好まし い態様は、砂時計の形状の吸収コアを有する。吸収コアは、好ましくは、エアフ ェルト(airfelt)(木材パルプの繊維)のウェブまたはバットを含有す る吸収部材、およびその中に配置された粒状吸収ポリマー組成物である。 トップシート、バックシート、および吸収コアに加えて、本発明の使い捨て吸 収製品はこの分野において知られているように他の成分をさらに含むことができ る。例えば、おむつは締結システムおよび弾性部材、例えば、弾性脚部材を含む ことができる。おむつおよび生理用ナプキンの締結システム、弾性部材、および 他の適当な成分は、おむつおよび生理用ナプキンの立体配置に関して下記におい て言及する特許または特許出願の明細書に記載されている。 おむつは本発明の吸収製品の1つのタイプである。トップシート、バックシー ト、吸収コアおよび他の部材は種々のよく知られた立体配置にアセンブリングす ることができるが、好ましいおむつの立体配置は米国特許第3,860,003 号明細書、発明の名称「使い捨ておむつの収縮可能な側面部分」(Kennet h B.Buell、1975年1月14日発行)に記載されており、そしてこ の特許は引用することによって本明細書の一部とされる。本発明において使用す るために好ましい追加のおむつの立体配置は、米国特許第5,151,092号 (Buell et al.、1992年9月29日発行);米国特許第5,2 21,274号(Buell et al.、1993年6月22日発行);お よび同時継続米国出願第08/203,456号(1994年2月28日提出) 明細書に開示されている。これらの特許の各々および特許出願は、引用すること によって本明細書の一部とされる。 本発明による吸収製品の他の例は、膣の排出物、例えば、月経を受け取りかつ 含有するように設計された生理用ナプキンである。使い捨て生理用ナプキンは、 被服、例えば、下着類またはパンティの媒介を通して、または特別に設計された ベルトにより、人間の身体に隣接して保持されるように設計される。本発明が容 易に適応される種類の生理用ナプキンの例は、米国特許第4,687,478号 、発明の名称「フラップをもつ造形生理用ナプキン」(Kees J.Van Tilburg、1987年8月18日発行);米国特許第4,589,876 号、「生理用ナプキン」(Kees J.Van Tilburg、1986年 5月20日発行);米国特許第4,950,264号、「薄い柔軟な生理用ナプ キン」(Osborn、1990年8月21日発行);米国特許第4,425, 130号、「コンパウンド生理用ナプキン」(DesMarais、1984年 1月10日発行);米国特許第4,321,924号、「縁取られた使い捨て吸 収製品」(Arh、1982年3月30日発行);米国特許第5,009,65 3号、「薄い柔軟な生理用ナプキン」(Osborn、1991年4月23日発 行)、および米国特許第5,308,346号、「弾性生理用ナプキン」(Sn eller、et al.、1994年5月3日発行)明細書の中に示されてい る。これらの特許の各々は、引用することによって本明細書の一部とされる。本 明細書において記載するポリマー組成物から形成されたフィルムは、このような 生理用ナプキンの液体不透過性バックシートとして使用できることは明らかであ ろう。他方において、本発明はいかなる特定の生理用ナプキンの立体配置または 構造にも限定されないことが理解されるであろう。 重要なことには、本発明による吸収製品は、ある種の慣用の材料、例えば、ポ リオレフィンのバックシートを使用する従来の吸収製品よりも大きい程度に堆肥 化可能である。 「堆肥化可能性」、「堆肥化可能」などは、材料が使用可能な仕上げられた堆 肥に分解するか、または他の方法でその一部分となるように、市の固体状廃棄物 (以後、「MSW」)の堆肥化設備において、物理的、化学的、熱的、および/ または生物学的分解をされる可能性を意味する。堆肥化可能であると考えるため には、材料は、また、環境において紙および家畜場の廃棄物に類似する方法にお いて、究極的に完全に生物分解性でなくてはならない。 市の固体状廃棄物(MSW)の堆肥化法は、一般に、3つの順次の段階を含む :廃棄物調製、活性堆肥化、および硬化。廃棄物調製の間に、原料MSWはまず リサイクル可能な材料と、既知の堆肥化不可能な材料を除去するために分類され る。次いで、一般に粉砕機または回転ドラム、例えば、堆肥化分野において知ら れているものにより、分類された材料の物理的大きさを減少させる。この目的は 、一定の物理的大きさ、典型的には直径約2インチの粒子を得ることであり、こ れは微生物の攻撃のための表面積を最大にし、そして引き続く活性堆肥化段階の 間における有効な空気処理を可能とする。大きさを減少した後、材料は通常1. 5インチ〜2インチの篩を通して選別する。この方法により堆肥化可能であるた めには、材料はこの篩を通過するように大きさを減少することができなくてはな らない。不合格(>1.5インチ〜2インチ)の画分は典型的には埋立てられる 。 粉砕機による大きさの減少は材料の相対的化学的または生物学的分解性に対し てほとんど独立であるが、回転ドラムの技術によると、大きさの減少を促進する 、工学的に作り出された材料の特性が得られることがある。回転ドラム法は、数 日間、典型的には3日間、微生物学的に活性である。回転ドラム法の間、遊離湿 分は利用可能であり(少なくとも約35%w/w、典型的には50%w/w)、 酸性環境が発生し(pH4.5〜5.5)、そして温度が増加する(典型的には 約40℃〜約50℃)。加水分解的に使用可能な材料はしばしばこの環境におい て分解し、こうして物理的完全性は弱体化し、材料は1.5インチ〜2インチの バリヤーを通過する。 活性堆肥化段階において、廃棄物調製段階からの大きさを減少された材料は自 己隔離立体配置、例えば、パイルまたは溝に配置される。塊は湿潤状態に保持さ れ(少なくとも約35%w/wの湿分、典型的には50%w/wの湿分)、周期 的混合して栄養を分布させ、そして新しい表面を微生物の攻撃のために暴露し、 そして強制的に通気して酸素を供給し、温度をコントロールする。廃棄物は物理 的支持体として、ならびに常在微生物のための有機および無機の栄養源として働 く。代謝の主要な形は有気呼吸である。代謝副産物の1つである熱はマトリック スの中に保持され、自己加熱を引き起こす傾向がある。温度は普通に65℃また はそれ以上に到達する。活性堆肥化の開始において、pHは典型的には酸性であ るが、プロセスのこの部分の完結により8.5程度に高く増加することがある。 それ以上の化学的分解および生物学的分解の双方はこの段階の間に起こり、典型 的にはそれ以上の大きさの減少を生ずる。数週(典型的には5〜7週)の堆肥化 後、塊を最終大きさのバリヤー、3/8インチ〜1/2インチの篩を通して選別 する。この方法により堆肥化可能であるためには、材料はこの篩を通過できなく てはならない。この分離工程からの不合格の材料(>3/8インチ〜1/2イン チ)は典型的には埋立てられる。 最終段階である熟成は介在の必要性は最も小さい。生物分解性合成ポリマーを 包含する、多数の複雑な有機材料は熟成後に分解し続けるが、この段階は利用前 の管理された堆肥化法の最終工程を特色づける。この段階において、活性的に堆 肥化された材料の静止パイルを数週〜数カ月の間混乱させずに配置する。この段 階の間に、中温性微生物ならびに微小動物相は堆肥に定着する。有機基質の利用 能が減少するにつれて、微生物の活動は減少し、自己加熱はおさまる。この方法 により堆肥化可能であるためには、材料は使用可能な仕上げられた堆肥の不可欠 の部分を形成し、そして紙および家畜場の廃棄物のような材料と一致した方法お よび速度において環境の中で究極的に完全に生物分解しなくてはならない。 ポリマー製品が生物分解する相対速度は、変更されたスターム(Sturm) 試験を使用するか、または有機廃棄物系(Organic Waste Sys tem)(すなわち、OWS)法により評価することができる。変更されたスタ ーム試験は希薄水性通気試験である。OWS法はコントロールされた堆肥 化生物分解試験である。双方の試験は、有機材料の好気性生物分解の間において 、二酸化炭素が発生する主要な炭素含有分解生成物であるという事実に基づく。 試験反応器からの排気流中の発生したCO2を監視し、積分することによって、 累積CO2生成を定量することができる。次いで、生物分解百分率をCO2に変換 される被験材料中の炭素(標準的物理化学的方法により決定される)の百分率と して計算することができる。スターム試験は、廃水処理設備からの沈降した、活 性化スラッジの上清から誘導される接種材料を使用する。OWS試験における接 種材料は、市の固体状廃棄物の成熟、安定化画分から成る。これらの技術の詳細 は下記の文献の中に見出される:¨Ready Biodegradation :Modified Sturm Test,¨OECD Method #3 01B;および¨Standard Test Methods for De termining Aerobic Biodegradation of Plastic Materials under Controlled C omposting Conditions,¨ASTM Methods # D5338−92;各々の試験法は引用することによって本明細書の一部とされ る。 本発明のポリマー組成物から形成された製品は、慣用のバックシート材料、例 えば、ポリエチレンよりもいっそう速い生物分解速度を有する傾向がある。さら に、初期のMSW段階において、本発明の製品はこのような慣用の材料よりもい っそう急速に断片化する傾向がある。したがって、これらのポリマー組成物を含 有するポリマー製品を含有する吸収製品は、このような慣用の材料を含有するこ のような製品よりもいっそう容易に生物分解し、堆肥化される。 実施例 下記の実施例により、本発明を例示する。これらの実施例は本発明を限定しよ うとするものではない。 言及したようなキャストフィルムおよびインフレーションフィルムのブレンド を下記の一般的手順により製造する。各ブレンド組成物について、合計約150 0gをまずケリー・デュプレックス(Kelly Duplex)ミキサー中で 15分間乾式ブレンドする。次いで、乾式ブレンドをハーケ・レオミックス(H aake Rheomix)TW−100二軸スクリュー押出機により溶融配合 し、ここで前記二軸スクリュー押出機は円錐形バレルおよび2つの部分的にかみ 合う、逆転ベントスクリューを有し、そして単一ストランドの水平棒押出ダイお よび直径0.125インチ(0.3175cm)のノズルを装備する。押出機の 温度分布は第1加熱ゾーンにおける275°F(135℃)から、第2ゾーンに おける310°F(154℃)、およびダイ付近の排出端における第3ゾーンに おける340°F(171℃)に変化するが、ダイ温度は250°F(121℃ )に一定に保持される。スクリュー速度は25rpmに維持される。溶融したス トランドを水浴中で冷却し、固化し、次いでバーリン(Berlyn)PEL− 2型ペレット化装置に入れ、ここでそれをほぼ0.125インチ(0.3175 cm)の長さのペレットに細断する。次いで、冷却したペレットを、フィルムに 加工前に、真空炉において122℃(50℃)において4時間乾燥する。 組成物が1種または2種以上の可塑剤を含む場合、ゼニス(Zenith)計 量ポンプBPBシリーズ(Parker Hannifin Corp.から入 手可能である)を使用して、押出機の第1ゾーンの溶融熱電対口の中に可塑剤を 注入する。ポンプのモーターの速度を調節して、可塑剤をほぼ所望レベルにする 。生ずる溶融温度および/またはガラス転移温度を前述したような動的機械的分 析により測定し、これらの温度を溶融温度および/またはガラス転移温度/可塑 剤レベルの検量線と比較することによって、実際の可塑剤レベルを決定する。ポ リマーを既知量の可塑剤とブレンドし、次いで生ずる溶融温度および/またはガ ラス転移温度をDMAにより測定することによって、検量線を構成する。DMA に より成分の百分率組成を決定するこの方法は、この分野においてよく知られてい る。 幅6インチ(15.24cm)の水平シート押出ダイを装備するハーケ・レオ ミックス202型の直径0.75インチ(1.905cm)の一軸スクリュー押 出機を使用し、0.04インチ(0.1016cm)のダイギャップを利用して 、配合したペレットからキャストフィルムを製造する。20:1の長さ/直径比 および3:1の圧縮比を有する一定テーパー型スクリューを使用する。第1加熱 ゾーンの温度を320°F(160℃)に維持し、第2加熱ゾーンの温度を35 5°F(179℃)に維持し、そしてダイを275°F(135℃)に維持する 。スクリュー速度を20rpmに維持する。溶融フィルムはダイからポステック ス(Postex)シート引取システムに行き、ここでフィルムは冷却され、紙 管上に集められる。約4.5インチ(11.4cm)の幅および0.002イン チ(50.8ミクロン)の厚さを有するフィルムを得るように、引取速度を調節 する。 1インチのスパイダーダイおよび6インチの空冷リングを装備する前述のハー ケ・レオミックスTW−100二軸スクリュー押出機を使用して、配合したペレ ットからインフレートフィルムを製造する。押出機の温度分布は第1加熱ゾーン における315°F(157℃)から、第2ゾーンにおける355°F(179 ℃)、およびダイ付近の排出端における第3ゾーンにおける375°F(191 ℃)に変化するが、ダイ温度は310°F(154℃)に一定に保持される。ス クリュー速度は15rpmに維持される。溶融チューブはダイを通過し、ダイの 内側のエアダクトを通してチューブの中に空気を吹込むことによってインフレー トされる。インフレートされたチューブは冷却空気リングからの冷たい空気によ り冷却され、次いでインフレートフィルム引取タワーの上部における1組のニッ プロールによりつぶされる。次いで、つぶされたチューブを紙管上に集める。ブ ローアップ比 (バブルの直径/ダイ出口直径の比)および垂直引取速度を調節して、約2〜4 インチ(5.08〜10.16cm)の直径および0.002インチ(54.8 ミクロン)の厚さのフィルムチューブを形成する。 特記しない限り、下記の実施例のフィルムはキャストフィルムである。 下記の実施例における略号はこれらの材料を表す: CAP−H4 7重量%の可塑剤を有するセルロースアセテートプロピオネート 、イーストマン・コダック社から入手可能である CAP−MH 17重量%の可塑剤を有するセルロースアセテートプロピオネー ト、イーストマン・コダック社から入手可能である CAP−S2 31重量%の可塑剤を有するセルロースアセテートプロピオネー ト、イーストマン・コダック社から入手可能である PCL ポリカプロラクトン、ユニオン・カーバイド TONE P−7 87 PHBV ポリ(3−ヒドロキシブチレート−コ−3−ヒドロキシバレレー ト)、5.5、8.1、12、または22.3モル%の3−ヒドロキシバレレー ト(HV)を有する、ゼネカ・バイオプロダクツから入手可能である PLA ポリ乳酸、カーギル・インコーポレーテッドから入手可能である PUI 脂肪族ポリエステル基のポリウレタン、モートン・インターナシ ョナル PN3429−100 PU2 脂肪族ポリエステル基のポリウレタン、モートン・インターナシ ョナル PN03−204 Vinex 2034、2019 可塑化されたポリビニルアルコール、エア ー・プロダクツ Mater−Bi 澱粉基の相互浸透網状構造物、ノバモント AF05H CA−4 Citroflex A−4、アセチルトリ−n−ブチルシトレ ート可塑剤、モートフレックス・インコーポレーテッドから入手可能である GTA トリアセチン、可塑剤、アルドリッヒ・ケミカル・カンパニーか ら入手可能である さらに、下記表において「CE」で識別される実施例は、本発明の範囲外の比 較例を表す。 (I) PCL/他の分解性ポリマー(2成分ブレンド) ポリカプロラクトン ポリマーおよび他の分解性ポリマーのブレンドから形成されたフィルム、それら のそれぞれの性質を表Iに示す。 上記の実施例において示されるように、ポリカプロラクトンと組み合わせた種 々の分解性ポリマーは、ある種の機械的性質および熱機械的完全性を提供し、こ れらの特性は吸収製品の貯蔵または二次加工法の間に直面することがある高温に 耐えなくてはならないバックシート材料のために好ましい。前述のレベルにおけ るポリウレタンは、バックシートにおいて使用するために好ましい程度の熱機械 的完全性を付与しなかった。 PHBVはバックシートのために最も好ましい程度の熱機械的完全性を付与す ると同時に、バックシート材料のためにいっそう好ましい引張性質および引裂性 質を維持する。これらのブレンドは、吸収製品の貯蔵または二次加工法の間に直 面することがある高温に耐えることができる製品を提供する。しかしながら、P HBV/PCLブレンドは延伸共振を示す。このような延伸共振は、加工増強剤 として作用する第3の分解性ポリマーを約10%またはそれ以上のレベルにおい て添加することによって、十分に減少することができる。このような組成物の適 当な実施例を下記において記載する。 示すように、より高いレベルのCAP−H4(約40重量%より多い)は、吸 収製品の二次加工法において直面することがある高温に耐えるために必要な熱機 械的完全性をフィルムに提供する。しかしながら、これらのレベルにおいて、こ れらのPCL/CAP−H4ブレンドはバックシート材料のために好ましい機械 的性質の各々が提供する傾向がないように、破断点伸びは比較的低い。さらに、 ポリカプロラクトン/セルロースエステルのブレンドの硬化時間は普通のフィル ム(キャストフィルムおよびインフレーションフィルム)、繊維および不織布の サイクル時間について長過ぎる傾向がある。 また、実施例により示されるように、ポリラクチドはバックシート材料のため に好ましいレベルの熱機械的完全性を提供することができるが、吸収製品の二次 加工法において直面することがある典型的な高温に耐えるレベルの熱機械的完全 性を提供しない。この組成物が約20重量%より多いアイソタクチックPLAを 含有する場合、およびポリマー製品が製造後十分にアニールされている場合、P LA成分は完全に結晶化するようになり、次いでこのような二次加工法に耐える ために十分な熱機械的完全性を付与するすることができる。このような後造形工 程は一般に実際的でなく、最終用途の機械的性質のために重要な分子配向を破壊 する傾向があるので、このような工程は好ましくない。 約40重量%より大きいPLAレベルは、フィルムの引張弾性率はバックシー トの用途に対して高過ぎるようになる。可塑剤を本明細書において記載するよう に添加して、バックシートの用途に適当な引張弾性率を得ることができる。 実施例により示されるように、約20重量%より多い湿気感受性ポリマーVi nexおよびMater−Biを含有するブレンドは、バックシートのために好 ましいレベルの熱機械的完全性を提供するすることができる。吸収製品の二次加 工法において直面することがある典型的な高温に耐えるために十分な熱機械的完 全性を提供するために、より高いレベルの湿気感受性ポリマー(約30重量%よ り大きい)が要求される。しかしながら、これらのレベルにおいて、ブレンドは 湿気感受性である。したがって、湿分輸送速度はバックシートの用途のために好 ましい値より大きい傾向がある。 (II) PHA/PCL/PU ポリヒドロキシアルカノエート、ポリカプロ ラクトン、およびポリウレタンを含有するいくつかの組成物から形成されたフィ ルムを、表IIに示すように製造する。 PU成分は、PHA/PCLブレンドに関連する延伸共振(ドローレゾナンス )を排除する。PHA/PCLの所定の比について引張強さにおける相乗的挙動 により証明されるように、これらの材料の間に高いレベルの相溶性が存在する。 これらのブレンドの多数について、二次加工法において直面することがある典型 的な高温に耐えなくてはならないバックシートの材料のために好ましい破損温度 を維持するために、比較的低いレベルのPHA成分が要求される。PHA/PC L比が増加するにつれて、バックシートのために好ましい機械的性質を提供する 組成物を生ずるPU濃度の範囲は減少する。 ブレンド番号1〜5、8、10〜13、16、22および23は、典型的な高 温における二次加工法に耐えなくてはならないバックシートのフィルムのために 最も好ましい組成物を表す。ブレンド番号9の中への約5〜15%の可塑剤の添 加は、バックシートの材料のために好ましい局所的にフィルムの引張弾性率を減 少する。ブレンド番号17〜18は、吸収製品の二次加工法において直面するこ とがある高温に耐えなくてはならない繊維および不織布のトップシートの用途に 好ましい組成物である。 (III) PHA/PCL/PLA ポリヒドロキシアルカノエート、ポリカ プロラクトン、およびポリラクチドを含有するいくつかの組成物から形成された フィルムを、表IIIに示すように製造する。 PLA成分は、PHA/PCLブレンドに関連する延伸共振を排除する。さら に、PLAはインフレートフィルムのためのすぐれた加工増強剤である。これら のブレンドの多数について、吸収製品の二次加工法において典型的である高温に 耐えなくてはならないバックシートの材料のために好ましい破損温度を維持する ために、比較的低いレベルのPHA成分が要求される。可塑剤の添加は、フィル ムの柔軟性および靭性を増加する。 ブレンド番号4および7は、バックシートのフィルムのために好ましい機械的 性質を提供し、かつ吸収製品の二次加工法において直面することがある高温に耐 えるために十分な熱機械的完全性を提供する組成物を表す。約5〜15%の可塑 剤の添加は、ブレンド番号3(これは番号11に等しい)、5、6(13に等し い)、および8(14に等しい)の引張弾性率をバックシートの材料のために好 ましいレベルに減少するであろう。ブレンド6および8(これらは、それぞれ、 13および14に等しい)は、吸収製品の二次加工法において典型的である高温 に耐えなくてはならない繊維および不織布のトップシートの用途に好ましい組成 物を表す。 (IV) PHA/PCL+第3ポリマー(PVOH+澱粉IPN) ポリヒド ロキシアルカノエート、ポリカプロラクトン、および熱可塑性ポリビニルアルコ ール組成物(PVOH、Vinex)または澱粉IPN組成物(Mater−B i)のいくつかのブレンドから形成されたフィルム、表IVに示す。 VinexまたはMater−Bi成分は、PHA/PCLブレンドに関連す る延伸共振を排除する。PHAのレベルがブレンド中のPCLのレベルを超える とき、PHAとVinexまたはMater−Biとの間の不相溶性は機械的性 質の性能を有意に低下させる(ブレンド番号7〜9を参照のこと)。 ブレンド番号1〜6は、吸収製品の二次加工法において直面することがある典 型的な高温に耐えなくてはならないバックシートのフィルムのために好ましい組 成物を表すが、ブレンド番号7は、吸収製品の二次加工法において直面すること がある典型的な高温に耐えなくてはならない繊維および非イオン界面活性剤のト ップシートの用途に適当な組成物を表す。 (V) PHA/PU ポリヒドロキシアルカノエートおよびポリウレタンのい くつかのブレンドから形成されたフィルムを、表Vに示すように、製造する。 これらのブレンドは、引張強さにおける相乗的挙動により証明されるように、 PHA成分とPU成分との間の高いレベルの相溶性を示す。PHA成分は、吸収 製品の二次加工法において典型的には直面する高温に耐えるために十分な熱機械 的完全性を、10%の比較的低いレベルにおいてさえ、付与することができる。 PU1を含有する組成物は、バックシートの材料のために好ましい機械的性質を 提供する。さらに、PUはすぐれた溶融強度を付与することによって全体の溶融 加工性を改良する。 ブレンド番号3〜5はバックシートのフィルムに適当な機械的性質を提供する 組成物を表すが、ブレンド番号9は繊維または不織布トップシートの用途に適当 な機械的性質を提供する組成物を表す。 (VI) PHA/PLA ポリヒドロキシアルカノエートおよびポリラクチド のいくつかのブレンドから形成されたフィルムを表VIに示すように製造する。 これらのブレンドは、個々のポリマーに関する破断点伸びおよび引裂強さにお ける相乗的挙動により証明されるように、高いレベルの相溶性を示す。ブレンド は、吸収製品の二次加工法において典型的である高温に耐えなくてはならないト ップシートの材料のために好ましいレベルの熱機械的完全性を、比較的低いレベ ルのPHBVを使用してさえ、提供する。可塑剤の添加は、フィルムの柔軟性お よび靭性を増加する。 ブレンド番号2〜5および7、特に番号2および3は、繊維または不織布の用 途に好ましい機械的性質を提供する組成物を表す。これらのブレンドの引裂強さ は低いために、それらはバックシートの材料として使用するために好ましい。 (VII) PHA/PLA/PU ポリヒドロキシアルカノエート、ポリラク チド、およびポリウレタンのくつかのブレンドから形成されたフィルムを表VII に示すように製造する。PUの添加は、表VIのPHA/PLAフィルムの柔軟 性および靭性を改良する。 ブレンドは、吸収製品の二次加工法において直面することがある高温に耐える ために十分な熱機械的完全性を提供する。ブレンド番号2、5、6〜8および1 0は、繊維および不織布のトップシートの用途に適当な機械的性質を有する組成 物を表す。ブレンド番号2、3、および5の中への約5〜15%の可塑剤の添加 は、バックシートの材料のために好ましいレベルにフィルムの引張弾性率を減少 するであろう。 (VIII) PCL/PLA/PVOH ポリカプロラクトン、ポリラクチド 、および熱可塑性ポリビニルアルコール組成物のいくつかのブレンドを表VII Iに示すように製造する。PVOHはエアー・プロダクツからのVinex20 19である。 PLAおよびPVOHの双方を含有するブレンドは、吸収製品の二次加工法に おいて直面することがある高温に耐えるために十分な熱機械的完全性を提供する 。 ブレンド番号5は、バックシートのフィルムのために好ましい機械的性質を提 供する組成物を表す。表VIIに示すキャストフィルムよりむしろインフレート フィルムをブレンド番号4から製造した場合、インフレートフィルムはバックシ ートのフィルムのために好ましい機械的性質を有するであろうことが期待される 。 (IX) CAP/PU セルロースアセテートプロピオネートおよび脂肪族ポ リエステルに基づくポリウレタンのいくつかのブレンドから形成されたフィルム を、表IXに示すように製造する。 個々のポリマーに関するCAPの3等級の各々についての引張強さにおける相 乗的挙動により証明されるように、CAPとPUとの間に高いレベルの相溶性が 存在する。少なくとも40重量%のCAPを含む組成物は、吸収製品の二次加工 法において直面することがある高温に耐えるために十分な熱機械的完全性を提供 する。比較すると、PHBVはわずかに10重量%のレベルにおいて同様な熱機 械的完全性のレベルを提供する(表Vを参照のこと)。CAP可塑剤のレベルが 増加するとき、フィルムはCAP/PUの所定の比に対してより柔軟性(より低 い弾性率)が高まりかつさらに伸張する。しかしながら、引張強さおよび引裂強 さは一般に減少する。 ブレンド番号5、11、および16は、バックシートのフィルムのために好ま しい機械的性質を提供する組成物を表す。ブレンド番号2、3および8は、繊維 および不織布のトップシートの用途に好ましい機械的性質を提供する組成物を表 す。 (X) CAP−H4、PVOHまたはPUからの2つ+PCL ポリカプロラ クトンおよびセルロースアセテートプロピオネート、熱可塑性ポリビニルアルコ ール組成物、またはポリウレタンのいくつかのブレンドを表Xに示すように製造 する。 ブレンド2は、材料の熱機械的完全性が重要ではない場合、例えば、材料が室 温より高い温度に暴露されない場合、バックシートの材料として使用するために 適当であることがある。ブレンド番号1および3は、バックシートの材料のため に好ましい各々の機械的性質をもたない。 本発明の特定の態様を例示しかつ記載したが、本発明の精神および範囲から逸 脱しないで種々の他の変化および変更が可能であることは当業者にとって明らか であろう。したがって、本発明の範囲内に入る、すべての変化および変更は添付 する請求の範囲の中に包含されることを意図する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 75/04 ZAB C08L 75/04 ZAB (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CN,E E,FI,GE,HU,IS,JP,KG,KP,KR ,KZ,LK,LR,LT,LV,MD,MG,MK, MN,MX,NO,NZ,PL,RO,RU,SG,S I,SK,TJ,TM,TT,UA,UZ,VN (72)発明者 ヤン,テリル アラン アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 マウント、エアリー、アベニュー、2607

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. (a)第1の生物分解性ポリマーであって、前記ポリマーがポリヒドロ キシアルカノエートであるもの、 (b)少なくとも1種の第2の生物分解性ポリマーであって、前記第2の生物 分解性ポリマーは脂肪族ポリエステルに基づくポリウレタン、ポリラクチド、ポ リカプロラクトン、およびそれらの混合物から成る群より選択されるもの、およ び (c)組成物の0〜25重量%の可塑剤、 を含んでなることを特徴とする、生物分解性ポリマー組成物。 2. 前記第2の生物分解性ポリマーがポリラクチドから選択され、かつ前記 組成物が、前記ポリヒドロキシアルカノエートおよび前記ポリラクチドの合計重 量に基づいて、10%〜80%の前記ポリヒドロキシアルカノエートおよび、そ れぞれ、90%〜20%の前記ポリラクチド、好ましくは20%〜60%の前記 ポリヒドロキシアルカノエートおよび、それぞれ、80%〜40%の前記ポリラ クチドを含んでなる、請求項1に記載の組成物。 3. 前記第2の生物分解性ポリマーが脂肪族ポリエステルに基づくポリウレ タンから選択され、かつ前記組成物が、前記ポリヒドロキシアルカノエートおよ び前記ポリウレタンの合計重量に基づいて、20%〜80%の前記ポリヒドロキ シアルカノエートおよび、それぞれ、80%〜20%の前記ポリウレタン、好ま しくは20%〜55%の前記ポリヒドロキシアルカノエートおよび、それぞれ、 80%〜45%の前記ポリウレタンを含んでなる、請求項1に記載の組成物。 4. 前記組成物がポリラクチドおよび脂肪族ポリエステルに基づくポリウレ タンを含んでなり、かつ前記組成物が、前記ポリヒドロキシアルカノエート、前 記ポリラクチド、および前記ポリウレタンの合計重量に基づいて、10%〜70 %の前記ポリヒドロキシアルカノエート、10%〜70%の前記ポリラクチド、 および20%〜80%の前記ポリウレタン、好ましくは10%〜45%の前記ポ リヒドロキシアルカノエート、10%〜45%の前記ポリラクチド、および45 %〜80%の前記ポリウレタンを含んでなる、請求項1に記載の組成物。 5. 前記第2の生物分解性ポリマーがポリカプロラクトンであり、かつ前記 組成物が前記組成物の溶融加工性を増強する1種または2種以上の追加の生物分 解性ポリマーを含んでなり、この追加の生物分解性ポリマーが好ましくはポリラ クチド;脂肪族ポリエステルに基づくポリウレタン;熱可塑性ポリ(ビニルアル コール)組成物;澱粉に基づく相互浸透網状構造物;ヒドロキシプロピルセルロ ース;セルロースエステル;およびそれらの混合物から成る群より選択される、 請求項1に記載の組成物。 6. 前記追加の生物分解性ポリマーが脂肪族ポリエステルに基のポリウレタ ンから選択され、かつ前記組成物が、前記ポリヒドロキシアルカノエート、前記 ポリカプロラクトン、および前記ポリウレタンの合計重量に基づいて、10%〜 70%の前記ポリヒドロキシアルカノエート、20%〜80%の前記ポリカプロ ラクトン、および10%〜70%の前記ポリウレタン、好ましくは15%〜55 %の前記ポリヒドロキシアルカノエート、35%〜75%の前記ポリカプロラク トン、および10%〜50%の前記ポリウレタンを含んでなる、請求項5に記載 の組成物。 7. 前記追加の生物分解性ポリマーがポリラクチドから選択され、かつ前記 組成物が、前記ポリヒドロキシアルカノエート、前記ポリカプロラクトン、およ び前記ポリラクチドの合計重量に基づいて、10%〜70%の前記ポリヒドロキ シアルカノエート、20%〜80%の前記ポリカプロラクトン、および10%〜 70%の前記ポリラクチド、好ましくは10%〜45%の前記ポリヒドロキシア ルカノエート、45%〜80%の前記ポリカプロラクトン、および10%〜45 %の前記ポリラクチドを含んでなる、請求項5に記載の組成物。 8. 前記追加の生物分解性ポリマーが脂肪族ポリエステルに基づくポリウレ タンおよびポリラクチドを含んでなり、かつ前記組成物が、前記ポリヒドロキシ アルカノエート、前記ポリカプロラクトン、前記ポリウレタン、および前記ポリ ラクチドの合計重量に基づいて、10%〜70%の前記ポリヒドロキシアルカノ エート、10%〜70%の前記ポリカプロラクトン、10%〜70%の前記ポリ ウレタン、および10%〜70%の前記ポリラクチド、好ましくは10%〜45 %の前記ポリヒドロキシアルカノエート、25%〜60%の前記ポリカプロラク トン、20%〜55%の前記ポリウレタン、および10%〜45%のポリラクチ ドを含んでなる、請求項5に記載の組成物。 9. 前記追加の生物分解性ポリマーが熱可塑性ポリ(ビニルアルコール)組 成物、澱粉に基づく相互浸透網状構造物、ヒドロキシプロピルセルロース、セル ロースアセテート、およびそれらの混合物から成る群より選択され、かつ前記組 成物が、前記ポリヒドロキシアルカノエート、前記ポリカプロラクトン、および 前記追加の生物分解性ポリマーの合計重量に基づいて、10%〜60%の前記ポ リヒドロキシアルカノエート、30%〜80%の前記ポリカプロラクトン、およ び、組み合わせた量において、10%〜60%の1種または2種以上の前記追加 の生物分解性ポリマー、好ましくは10%〜45%の前記ポリヒドロキシアルカ ノエート、45%〜80%の前記ポリカプロラクトン、および、組み合わせた量 において、10%〜45%の1種または2種以上の前記追加の生物分解性ポリマ ーを含んでなる、請求項5に記載の組成物。 10. 室温において、 (a)68.95MPa〜689.5MPaの縦方向引張弾性率、 (b)25.4μm厚さあたり少なくとも25gの縦方向引裂強さ、 (c)25.4μm厚さあたり少なくとも25gの横方向引裂強さ、 (d)落球試験により測定して、少なくとも12cmの衝撃強さ、 (e)16時間あたり0.0012g/cm2より小さい湿分輸送速度、およ び (f)12μm〜75μmの厚さ、 を有し、好ましくは追加的に少なくとも60℃の破損温度を有する、請求項1に 記載の組成物を含んでなる、生物分解性フィルム。
JP51036696A 1994-09-16 1995-09-14 生物分解性ポリマー組成物およびその製品 Expired - Lifetime JP3447299B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/308,066 1994-09-16
US08/308,066 US5939467A (en) 1992-06-26 1994-09-16 Biodegradable polymeric compositions and products thereof
PCT/US1995/011728 WO1996008535A1 (en) 1994-09-16 1995-09-14 Biodegradable polymeric compositions and products thereof

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10505872A true JPH10505872A (ja) 1998-06-09
JP3447299B2 JP3447299B2 (ja) 2003-09-16

Family

ID=23192401

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP51036696A Expired - Lifetime JP3447299B2 (ja) 1994-09-16 1995-09-14 生物分解性ポリマー組成物およびその製品

Country Status (16)

Country Link
US (1) US5939467A (ja)
EP (1) EP0781309B1 (ja)
JP (1) JP3447299B2 (ja)
AT (1) ATE195755T1 (ja)
AU (1) AU3589995A (ja)
BR (1) BR9508946A (ja)
DE (1) DE69518531T2 (ja)
DK (1) DK0781309T3 (ja)
ES (1) ES2148560T3 (ja)
GR (1) GR3034202T3 (ja)
HK (1) HK1001400A1 (ja)
MY (1) MY132025A (ja)
PT (1) PT781309E (ja)
TW (1) TW369555B (ja)
WO (1) WO1996008535A1 (ja)
ZA (1) ZA957861B (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006137854A (ja) * 2004-11-12 2006-06-01 Tosoh Corp 樹脂組成物
JP2010209361A (ja) * 2010-07-02 2010-09-24 Tosoh Corp 樹脂組成物、該樹脂組成物の製造方法及び射出成形体
JP2015508121A (ja) * 2012-02-21 2015-03-16 エッセオ・エッフェ・ティエエッレ・エッセピア 耐久性ポリヒドロキシアルカノエート組成物
JP2016069423A (ja) * 2014-09-26 2016-05-09 富士ゼロックス株式会社 樹脂組成物、及び樹脂成形体

Families Citing this family (156)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5786408A (en) * 1995-06-22 1998-07-28 Daicel Chemical Industries, Ltd. Biodegradable polyester resin composition, and a biodegradable molded article
WO1997034953A1 (en) * 1996-03-19 1997-09-25 The Procter & Gamble Company Biodegradable polymeric compositions and products thereof
AU5596898A (en) * 1996-12-03 1998-06-29 Osteobiologics, Inc. Biodegradable polymeric film
EP0966502A4 (en) * 1997-03-14 2000-05-10 Univ Nebraska DEGRADABLE COMPOSITE POLYMER AND METHOD FOR THE PRODUCTION THEREOF
AU7140598A (en) * 1997-04-21 1998-11-13 Monsanto Company Hydroxy-terminated polyhydroxyalkanoates
US6867248B1 (en) 1997-05-12 2005-03-15 Metabolix, Inc. Polyhydroxyalkanoate compositions having controlled degradation rates
US6610764B1 (en) 1997-05-12 2003-08-26 Metabolix, Inc. Polyhydroxyalkanoate compositions having controlled degradation rates
US6828357B1 (en) 1997-07-31 2004-12-07 Metabolix, Inc. Polyhydroxyalkanoate compositions having controlled degradation rates
NL1007091C2 (nl) * 1997-09-22 1999-03-23 Johannes Cornelis Jonker Houder voorzien van een sluitmiddel uit een biologisch afbreekbaar materiaal en een sluitmiddel hiervoor.
EP2196484B1 (en) 1997-12-22 2012-08-22 Metabolix, Inc. Polyhydroxyalkanoate compositions having controlled degradation rates
CN1098882C (zh) * 1998-06-03 2003-01-15 中国科学院化学研究所 一种生物降解高分子及其制法
AU3722800A (en) 1999-03-04 2000-09-21 Tepha, Inc. Bioabsorbable, biocompatible polymers for tissue engineering
ES2525553T3 (es) 1999-03-25 2014-12-26 Metabolix, Inc. Dispositivos y aplicaciones médicas de polímeros polihidroxialcanoato
US20020060445A1 (en) * 2000-06-09 2002-05-23 Trw Inc. Biodegradable vehicle components
US6573340B1 (en) * 2000-08-23 2003-06-03 Biotec Biologische Naturverpackungen Gmbh & Co. Kg Biodegradable polymer films and sheets suitable for use as laminate coatings as well as wraps and other packaging materials
US7265188B2 (en) * 2000-10-06 2007-09-04 The Procter & Gamble Company Biodegradable polyester blend compositions and methods of making the same
ATE266433T1 (de) * 2000-10-06 2004-05-15 Procter & Gamble Abbaubare polyestermischungen enthaltende absorbierende artikel
WO2002028969A2 (en) * 2000-10-06 2002-04-11 The Procter & Gamble Company Plastic products comprising biodegradable polyester blend compositions
KR20020037119A (ko) * 2000-11-13 2002-05-18 윤진산 일회용 생분해성 용기용 페이스트 조성물 및 이를 이용한용기의 제조방법
WO2002051284A2 (en) * 2000-12-26 2002-07-04 Avon Products, Inc. Applicator brushes and method for using same
US6976978B2 (en) 2001-02-22 2005-12-20 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Refastenable pull-on training pant with diagonal seams
US6905987B2 (en) * 2001-03-27 2005-06-14 The Procter & Gamble Company Fibers comprising polyhydroxyalkanoate copolymer/polylactic acid polymer or copolymer blends
US6808795B2 (en) 2001-03-27 2004-10-26 The Procter & Gamble Company Polyhydroxyalkanoate copolymer and polylactic acid polymer compositions for laminates and films
JP2004536897A (ja) * 2001-03-27 2004-12-09 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 積層体及びフィルムのためのポリヒドロキシアルカノエートコポリマー及びポリ乳酸組成物
US6660211B2 (en) 2001-04-23 2003-12-09 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Methods of making biodegradable films having enhanced ductility and breathability
US6905759B2 (en) * 2001-04-23 2005-06-14 Kimberly Clark Worldwide, Inc. Biodegradable films having enhanced ductility and breathability
US6946506B2 (en) * 2001-05-10 2005-09-20 The Procter & Gamble Company Fibers comprising starch and biodegradable polymers
ATE536157T1 (de) * 2001-05-22 2011-12-15 Uni Charm Corp Interlabial-polster
US6774158B2 (en) * 2002-03-20 2004-08-10 E. I. Du Pont De Nemours And Company Processing of polyhydroxyalkanoates using a nucleant and a plasticizer
JP2003276143A (ja) * 2002-03-25 2003-09-30 Mitsui Chemicals Inc 脂肪族ポリエステル多層フィルム
KR101058977B1 (ko) * 2002-05-13 2011-08-23 이 아이 듀폰 디 네모아 앤드 캄파니 내구성 어셈블리지를 제공하는 화상형성 방법 및 생산물
EP1541345A4 (en) * 2002-07-11 2008-08-20 Mitsubishi Plastics Inc BIODEGRADABLE MULTILAYER FILM AND SHAPED OBJECT FROM BIODEGRADABLE MULTILAYER FILM
US7994078B2 (en) 2002-12-23 2011-08-09 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. High strength nonwoven web from a biodegradable aliphatic polyester
ATE518932T1 (de) * 2003-02-21 2011-08-15 Metabolix Inc Pha-mischungen
US7098292B2 (en) 2003-05-08 2006-08-29 The Procter & Gamble Company Molded or extruded articles comprising polyhydroxyalkanoate copolymer and an environmentally degradable thermoplastic polymer
US6706942B1 (en) 2003-05-08 2004-03-16 The Procter & Gamble Company Molded or extruded articles comprising polyhydroxyalkanoate copolymer compositions having short annealing cycle times
ES2819189T3 (es) 2003-05-08 2021-04-15 Tepha Inc Tejidos y fibras médicos de polihidroxialcanoato
US20040231845A1 (en) * 2003-05-15 2004-11-25 Cooke Claude E. Applications of degradable polymers in wells
WO2004106417A1 (ja) * 2003-05-27 2004-12-09 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha 生分解性樹脂系フィルム又はシート及びその製造方法
US7309731B2 (en) * 2003-06-02 2007-12-18 Avery Dennison Corporation Ink-receptive coatings, composites and adhesive-containing facestocks and labels
US7172814B2 (en) * 2003-06-03 2007-02-06 Bio-Tec Biologische Naturverpackungen Gmbh & Co Fibrous sheets coated or impregnated with biodegradable polymers or polymers blends
US8395016B2 (en) * 2003-06-30 2013-03-12 The Procter & Gamble Company Articles containing nanofibers produced from low melt flow rate polymers
US8487156B2 (en) 2003-06-30 2013-07-16 The Procter & Gamble Company Hygiene articles containing nanofibers
US20040267217A1 (en) * 2003-06-30 2004-12-30 Dave Vipul Bhupendra Disposable absorbent article
WO2005035658A1 (ja) * 2003-10-14 2005-04-21 Sony Corporation 難燃性射出成形体
US7179245B2 (en) * 2003-10-21 2007-02-20 Hollister Incorporated Flushable body waste collection pouch, pouch-in-pouch appliance using the same, and method relating thereto
EP1684679B1 (en) * 2003-10-21 2009-06-03 Hollister Incorporated Peelable and flushable ostomy pouch and method of use
US7353020B2 (en) * 2003-11-17 2008-04-01 Hitachi Communication Technologies, Ltd. Radio access point testing apparatus and method of testing radio access point
WO2005052056A1 (ja) * 2003-11-25 2005-06-09 Asahi Kasei Life & Living Corporation 艶消しフィルム
JPWO2005054366A1 (ja) * 2003-12-02 2007-06-28 株式会社カネカ ポリ(3−ヒドロキシアルカノエート)組成物およびその成形体
US7368511B2 (en) * 2003-12-22 2008-05-06 Eastman Chemical Company Polymer blends with improved rheology and improved unnotched impact strength
US7160977B2 (en) * 2003-12-22 2007-01-09 Eastman Chemical Company Polymer blends with improved notched impact strength
US7368503B2 (en) * 2003-12-22 2008-05-06 Eastman Chemical Company Compatibilized blends of biodegradable polymers with improved rheology
US20050136155A1 (en) * 2003-12-22 2005-06-23 Jordan Joy F. Specialty beverage infusion package
CA2560018C (en) 2004-04-19 2009-10-06 The Procter & Gamble Company Fibers, nonwovens and articles containing nanofibers produced from broad molecular weight distribution polymers
US9464369B2 (en) * 2004-04-19 2016-10-11 The Procter & Gamble Company Articles containing nanofibers for use as barriers
DE102004027673B3 (de) * 2004-06-07 2006-01-19 Universität Ulm Biodegradables Verbundsystem und dessen Verwendung sowie Verfahren zur Herstellung eines bioabbaubaren Block-copolyesterurethans
WO2006015276A2 (en) * 2004-08-03 2006-02-09 Tepha, Inc. Non-curling polyhydroxyalkanoate sutures
US20060078987A1 (en) * 2004-10-08 2006-04-13 Paul Krier Compost Container
EP1657280B1 (en) * 2004-11-12 2012-08-29 Tosoh Corporation Resin composition, and method for producing the same
US7619132B2 (en) * 2004-12-30 2009-11-17 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Degradable breathable multilayer film with improved properties and method of making same
US20060149199A1 (en) * 2004-12-30 2006-07-06 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Degradable breathable multilayer film with improved properties and method of making same
CN101336167B (zh) * 2005-11-30 2012-07-18 东丽株式会社 聚乳酸类树脂叠层片及其成型体
GB2433202A (en) * 2005-12-13 2007-06-20 Arquest Ltd Disposable nappy comprising fibres based on polylactic acid resin
CN101340874B (zh) * 2005-12-21 2011-05-04 Sca卫生产品股份公司 用于诸如尿布、失禁防护制品等吸收性制品的侧面嵌料
US8637126B2 (en) * 2006-02-06 2014-01-28 International Paper Co. Biodegradable paper-based laminate with oxygen and moisture barrier properties and method for making biodegradable paper-based laminate
ATE520425T1 (de) * 2006-02-07 2011-09-15 Tepha Inc Verstärkte polymilchsäurepolymere und -copolymere
EP1983948A1 (en) * 2006-02-10 2008-10-29 Coloplast A/S Biodegradable barrier film
US20070218275A1 (en) * 2006-03-17 2007-09-20 Parris James H Multi-layered environmentally friendly sheet material and products made therefrom
WO2007107808A1 (en) * 2006-03-20 2007-09-27 Alma Mater Studiorium - Universita' Di Bologna Method of controlling thermal degradation of anionically terminated polymers and materials obtained
WO2007118828A1 (de) * 2006-04-14 2007-10-25 Biotec Biologische Naturverpackungen Gmbh & Co. Kg Mehrschichtfolie und verfahren zu deren herstellung
DE102006024568A1 (de) * 2006-05-23 2007-12-06 Huhtamaki Forchheim Zweigniederlassung Der Huhtamaki Deutschland Gmbh & Co. Kg Verfahren zur Herstellung einer biologisch abbaubaren Kunststofffolie und Folie
US9089627B2 (en) 2006-07-11 2015-07-28 Abbott Cardiovascular Systems Inc. Stent fabricated from polymer composite toughened by a dispersed phase
WO2008018921A1 (en) * 2006-08-04 2008-02-14 Litvay John D Absorbent product with unitized gradient core
US7943683B2 (en) 2006-12-01 2011-05-17 Tepha, Inc. Medical devices containing oriented films of poly-4-hydroxybutyrate and copolymers
FR2916203B1 (fr) * 2007-05-14 2012-07-20 Arkema Liants de coextrusion sur base renouvelable/biodegradable
DE102007038473C5 (de) * 2007-08-14 2013-11-07 Huhtamaki Films Germany Gmbh & Co. Kg Folienanordnung, Verfahren zu deren Herstellung und Verwendung
CA2688516A1 (en) * 2007-10-03 2009-04-09 Universidad De Concepcion Biodegradable composition, preparation method and their application in the manufacture of functional containers for agricultural and/or forestry use
DE102007057768A1 (de) * 2007-11-30 2009-06-04 Universität Ulm Biodegradables Verbundsystem und dessen Verwendung
TWI352717B (en) 2007-12-11 2011-11-21 Ind Tech Res Inst A tenacity adjuster, a biodegradable material comp
US8227658B2 (en) * 2007-12-14 2012-07-24 Kimberly-Clark Worldwide, Inc Film formed from a blend of biodegradable aliphatic-aromatic copolyesters
WO2009131713A2 (en) * 2008-04-25 2009-10-29 The University Of Akron Nanofiber enhanced functional film manufacturing method using melt film casting
CA2725222A1 (en) * 2008-05-05 2009-11-12 Wei Li Thermoformed article made from bio-based biodegradable polymer composition
MX2008006155A (es) 2008-05-09 2009-11-09 Grupo P I Mabe Sa De C V Articulo absorbente desechable, amigable con el medio ambiente.
US8147965B2 (en) * 2008-05-14 2012-04-03 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Water-sensitive film containing thermoplastic polyurethane
TWI406876B (zh) * 2008-06-02 2013-09-01 Ind Tech Res Inst 兩性共聚物及其製造方法及包含其之高分子組合物
WO2009151439A1 (en) * 2008-06-09 2009-12-17 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Method for forming biodegradable polylactic acids for use in forming fibers
WO2009151437A1 (en) * 2008-06-09 2009-12-17 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Humidification of polylactic acid for fiber formation
KR101322099B1 (ko) * 2008-07-08 2013-10-25 (주)엘지하우시스 친환경 생분해성 광고용 소재
MX2011001623A (es) 2008-08-15 2011-05-24 Toray Plastics America Inc Pelicula de acido polilactico biaxialmente orientada con alta barrera.
IT1392800B1 (it) * 2009-01-27 2012-03-23 Manuli Stretch Spa Film estensibile biodegradabile
CN102428144A (zh) * 2009-05-19 2012-04-25 丰田自动车株式会社 聚乳酸系树脂组合物及其制备方法
US9150004B2 (en) * 2009-06-19 2015-10-06 Toray Plastics (America), Inc. Biaxially oriented polylactic acid film with improved heat seal properties
WO2010151872A1 (en) * 2009-06-26 2010-12-29 Toray Plastics (America) , Inc. Biaxially oriented polylactic acid film with improved moisture barrier
BRPI1015570B1 (pt) * 2009-06-26 2021-07-06 Cj Cheiljedang Corporation Métodos para fabricar um artigo compreendendo uma composição de polímero ramificado de um pha e pbs e artigo
JP5577764B2 (ja) * 2009-07-06 2014-08-27 株式会社リコー 共重合樹脂組成物、成形品、及び共重合樹脂組成物の製造方法
US9221213B2 (en) 2009-09-25 2015-12-29 Toray Plastics (America), Inc. Multi-layer high moisture barrier polylactic acid film
EP2480710B1 (en) 2009-09-25 2018-01-24 Toray Plastics (America) , Inc. Multi-layer high moisture barrier polylactic acid film and its method of forming
US8586821B2 (en) * 2009-12-23 2013-11-19 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Melt-processed films of thermoplastic cellulose and microbial aliphatic polyester
US9492962B2 (en) 2010-03-31 2016-11-15 Toray Plastics (America), Inc. Biaxially oriented polylactic acid film with reduced noise level and improved moisture barrier
EP2552689B1 (en) 2010-03-31 2017-10-25 Toray Plastics (America) , Inc. Biaxially oriented polyactic acid film with reduced noise level
US8906488B2 (en) * 2010-07-14 2014-12-09 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Biodegradable blends and films having nano-structural features
US20120016328A1 (en) * 2010-07-19 2012-01-19 Bo Shi Biodegradable films
CA2816680C (en) 2010-11-02 2015-03-31 The Procter & Gamble Company Degradable sachets for developing markets
US20120219790A1 (en) * 2011-02-25 2012-08-30 Frito-Lay North America, Inc. Compostable film with paper-like, writable surface
US20140050934A1 (en) * 2011-04-20 2014-02-20 Basf Se Cellulosic barrier packaging material
EP2718076B1 (en) * 2011-06-09 2018-01-03 Essel Propack Ltd. Polymer composition for manufacturing biodegradable articles and process thereof
US9040120B2 (en) 2011-08-05 2015-05-26 Frito-Lay North America, Inc. Inorganic nanocoating primed organic film
US9370482B1 (en) 2011-09-09 2016-06-21 Harrison Yu Method of incorporating additives to shaped porous monocomponent biopolymer fibers during fiber orienting step
US20130101831A1 (en) * 2011-10-20 2013-04-25 Frito-Lay North America, Inc. Metallized paper packaging film and process for its production
US20130101855A1 (en) * 2011-10-20 2013-04-25 Frito-Lay North America, Inc. Barrier paper packaging and process for its production
MX2014007403A (es) 2011-12-23 2014-11-14 Solazyme Inc Termoplasticos, termoestables, papel, adsorbentes y absorbentes de algas.
KR101385879B1 (ko) * 2011-12-26 2014-04-16 (주)엘지하우시스 바이오 플라스틱 조성물
US9040598B2 (en) 2012-02-10 2015-05-26 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Renewable polyester compositions having a low density
US10858762B2 (en) 2012-02-10 2020-12-08 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Renewable polyester fibers having a low density
US8975305B2 (en) 2012-02-10 2015-03-10 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Rigid renewable polyester compositions having a high impact strength and tensile elongation
US8637130B2 (en) 2012-02-10 2014-01-28 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Molded parts containing a polylactic acid composition
US8980964B2 (en) 2012-02-10 2015-03-17 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Renewable polyester film having a low modulus and high tensile elongation
US9267011B2 (en) 2012-03-20 2016-02-23 Frito-Lay North America, Inc. Composition and method for making a cavitated bio-based film
US9162421B2 (en) 2012-04-25 2015-10-20 Frito-Lay North America, Inc. Film with compostable heat seal layer
ES2879250T3 (es) 2012-06-05 2021-11-22 Cj Cheiljedang Corp Mezclas poliméricas biodegradables
CN104395493B (zh) 2012-06-23 2017-08-25 福瑞托-雷北美有限公司 超薄无机氧化物涂层在包装上的沉积
US9149980B2 (en) 2012-08-02 2015-10-06 Frito-Lay North America, Inc. Ultrasonic sealing of packages
US9090021B2 (en) 2012-08-02 2015-07-28 Frito-Lay North America, Inc. Ultrasonic sealing of packages
CN109054254B (zh) 2012-08-17 2021-02-02 Cj第一制糖株式会社 用于聚合物共混物的生物基橡胶改性剂
CN103030957B (zh) * 2012-12-25 2015-08-05 深圳大学 一种基于聚羟基脂肪酸的材料及其制备方法和应用
US9493640B2 (en) 2013-03-15 2016-11-15 Terravia Holdings, Inc. Wood plastic and thermoplastic composites
WO2014194220A1 (en) 2013-05-30 2014-12-04 Metabolix, Inc. Recyclate blends
WO2014206996A1 (en) * 2013-06-27 2014-12-31 Futerro S.A. Multilayer film comprising biopolymers
CN105793040A (zh) * 2013-12-10 2016-07-20 巴斯夫欧洲公司 用于阻隔膜的聚合物混合物
ES2820544T3 (es) 2014-03-27 2021-04-21 Cj Cheiljedang Corp Sistemas poliméricos altamente cargados
EP3180040B1 (en) 2014-08-15 2020-05-13 Tepha, Inc. Self-retaining sutures of poly-4-hydroxybutyrate and copolymers thereof
KR102417035B1 (ko) * 2014-10-27 2022-07-04 티파 코퍼레이션 리미티드 생분해성 시트
DE102014017015A1 (de) * 2014-11-19 2016-05-19 Bio-Tec Biologische Naturverpackungen Gmbh & Co. Kg Biologisch abbaubare Mehrschichtfolie
US10626521B2 (en) 2014-12-11 2020-04-21 Tepha, Inc. Methods of manufacturing mesh sutures from poly-4-hydroxybutyrate and copolymers thereof
CA2969429C (en) 2014-12-11 2020-10-27 Tepha, Inc. Methods of orienting multifilament yarn and monofilaments of poly-4-hydroxybutyrate and copolymers thereof
US11576859B2 (en) 2015-10-23 2023-02-14 Lyndra Therapeutics, Inc. Gastric residence systems for sustained release of therapeutic agents and methods of use thereof
CN108463506A (zh) 2015-11-17 2018-08-28 Cj第制糖株式会社 具有可控生物降解速率的聚合物共混物
EP3386488B1 (en) 2015-12-08 2023-09-06 Lyndra Therapeutics, Inc. Geometric configurations for gastric residence systems
CA3038557A1 (en) 2016-09-30 2018-04-05 Lyndra, Inc. Gastric residence systems for sustained delivery of adamantane-class drugs
JP2018127579A (ja) 2017-02-10 2018-08-16 富士ゼロックス株式会社 樹脂組成物および樹脂成形体
EP3372212B2 (en) 2017-03-09 2022-08-31 The Procter & Gamble Company Absorbent core wrap with a low basis weight nonwoven in the bottom layer
DE102017003340A1 (de) * 2017-04-05 2018-10-11 Bio-Tec Biologische Naturverpackungen Gmbh & Co. Kg Biologisch abbaubare Folie
DE202017107116U1 (de) * 2017-04-05 2018-01-11 Biotec Biologische Naturverpackungen Gmbh & Co. Kg Biologisch abbaubare Folie
US10683399B2 (en) * 2018-06-26 2020-06-16 Intrinsic Advanced Materials, LLC Biodegradable textiles, masterbatches, and method of making biodegradable fibers
CN113195197A (zh) * 2018-12-21 2021-07-30 宝利诺沃生物材料有限公司 定向生物可降解聚氨酯
EP4073298A1 (en) * 2019-12-10 2022-10-19 Ticona LLC Cellulose ester composition containing bloom resistant or bio-based plasticizer
KR20220114576A (ko) * 2019-12-10 2022-08-17 티코나 엘엘씨 기타 바이오-기반 중합체를 함유하는 셀룰로오스 에스테르 조성물
NL2025240B1 (en) * 2020-01-20 2021-09-08 Huhtamaki Molded Fiber Tech Bv Biodegradable multi-layer packaging element, such as a foil or wrap, for a food product, packaging unit with such packaging element, and method for manufacturing such packaging element
US11820881B2 (en) 2020-04-02 2023-11-21 Singular Solutions Inc. Plastic pro-biodegradation additives, biodegradable plastic compositions, and related methods
EP4188694A1 (en) 2020-07-30 2023-06-07 The Procter & Gamble Company Recycable paper barrier laminate
WO2022077008A1 (en) 2020-10-09 2022-04-14 The Procter & Gamble Company Biodegradable and recyclable barrier paper laminate
WO2022077009A1 (en) 2020-10-09 2022-04-14 The Procter & Gamble Company Methods of producing biodegradable and recyclable barrier paper laminate
CN113185823B (zh) * 2021-05-27 2022-12-20 中国科学院长春应用化学研究所 一种聚己内酯复合材料及其制备方法
CN113370336A (zh) * 2021-07-08 2021-09-10 广东银利日化有限公司 一种可降解的竹纤维材料及应用该竹纤维材料的牙刷
NL2031172B1 (en) * 2022-03-07 2023-09-11 Senbis Group B V Biodegradable filament and method of producing biodegradable filament

Family Cites Families (74)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3668157A (en) * 1970-07-23 1972-06-06 Eastman Kodak Co Blend containing at least a cellulose ester and a block copolymer elastomer
US3922239A (en) * 1971-05-06 1975-11-25 Union Carbide Corp Cellulose esters or ethers blended with cyclic ester polymers
US3809088A (en) * 1972-07-17 1974-05-07 Procter & Gamble Hydrolytically unstable polyurethane cotamenial devices
US3931068A (en) * 1972-07-28 1976-01-06 Union Carbide Corporation Blends of biodegradable thermoplastic oxyalkanoyl polymer, a naturally occurring biodegradable product, filler and plastic additive
US3867324A (en) * 1972-07-28 1975-02-18 Union Carbide Corp Environmentally degradable-biodegradable blend of an oxyalkanoyl polymer and an environmentally degradable ethylene polymer
US3949145A (en) * 1975-02-27 1976-04-06 The United States Of America As Represented By The Secretary Of Agriculture Degradable starch-based agricultural mulch film
US4011871A (en) * 1975-03-17 1977-03-15 Personal Products Company Water-dispersible barrier films for body fluid retention
US4002171A (en) * 1975-03-17 1977-01-11 Personal Products Company Water-dispersible ionic polyurethane binder for nonwoven fabrics
US4132839A (en) * 1976-10-12 1979-01-02 W. R. Grace & Co. Biodegradable hydrophilic foams and method
US4133784A (en) * 1977-09-28 1979-01-09 The United States Of America As Represented By The Secretary Of Agriculture Biodegradable film compositions prepared from starch and copolymers of ethylene and acrylic acid
US4284671A (en) * 1979-05-11 1981-08-18 Clopay Corporation Polyester compositions for gas and moisture barrier materials
US4337181A (en) * 1980-01-17 1982-06-29 The United States Of America As Represented By The Secretary Of Agriculture Biodegradable starch-based blown films
US4372311A (en) * 1980-09-12 1983-02-08 Union Carbide Corporation Disposable articles coated with degradable water insoluble polymers
NL8202894A (nl) * 1982-07-16 1984-02-16 Rijksuniversiteit Polyesterhoudend filamentmateriaal.
US4454268A (en) * 1983-06-23 1984-06-12 The United States Of America As Represented By The Secretary Of Agriculture Starch-based semipermeable films
US4673438A (en) * 1984-02-13 1987-06-16 Warner-Lambert Company Polymer composition for injection molding
GB8416234D0 (en) * 1984-06-26 1984-08-01 Ici Plc Biodegradable amphipathic copolymers
AU603076B2 (en) * 1985-12-09 1990-11-08 W.R. Grace & Co.-Conn. Polymeric products and their manufacture
FR2610635B1 (fr) * 1987-02-10 1989-06-23 Extrusion Calandrage Ste Fse Compositions a base de polyurethanne permettant l'obtention par calandrage de materiaux biodegradables
US4916193A (en) * 1987-12-17 1990-04-10 Allied-Signal Inc. Medical devices fabricated totally or in part from copolymers of recurring units derived from cyclic carbonates and lactides
GB2214516B (en) * 1988-01-25 1992-10-07 Warner Lambert Co Method of producing destructurised starch
GB2214918B (en) * 1988-02-03 1992-10-07 Warner Lambert Co Polymeric materials made from starch and at least one synthetic thermoplastic polymeric material
US5095054A (en) * 1988-02-03 1992-03-10 Warner-Lambert Company Polymer compositions containing destructurized starch
GB2218994B (en) * 1988-05-26 1992-01-15 Warner Lambert Co New polymer composition
JP2679837B2 (ja) * 1989-02-23 1997-11-19 中興化成工業株式会社 生分解性複合材料
IL93620A0 (en) * 1989-03-09 1990-12-23 Butterfly Srl Biodegradable articles based on starch and process for producing them
IT1233599B (it) * 1989-05-30 1992-04-06 Butterfly Srl Composizioni polimeriche per la produzione di articoli di materiale plastico biodegradabile e procedimenti per la loro preparazione
IT1234783B (it) * 1989-05-30 1992-05-27 Butterfly Srl Procedimento per la produzione di composizioni a base di amido destrutturato e composizioni cosi ottenute
US5185009A (en) * 1989-07-10 1993-02-09 Elmo Sitnam Biodegradable diaper
IL94966A (en) * 1989-07-11 1994-11-28 Warner Lambert Co Polymeric base blend preparations containing starch whose structure has been destroyed
CA2020895C (en) * 1989-07-18 2004-02-17 Jean-Pierre Sachetto Polymer base blend compositions containing destructurized starch
CN1048864A (zh) * 1989-07-18 1991-01-30 沃纳-兰伯特公司 含有无序结构淀粉的以聚合物为基料的混合组合物
IT1232894B (it) * 1989-08-03 1992-03-05 Butterfly Srl Articoli espansi di materiale plastico biodegradabile e procedimento per la loro preparazione
IT1232910B (it) * 1989-08-07 1992-03-05 Butterfly Srl Composizioni polimeriche per la produzione di articoli di materiale plastico biodegradabile e procedimenti per la loro preparazione
IT1232909B (it) * 1989-08-07 1992-03-05 Butterfly Srl Composizione polimerica per la produzione di articoli di materiale plastico biodegradabile comprendente amido destrutturato e copolimero di etilene
US4964857A (en) * 1989-10-23 1990-10-23 Charles Osborn Biodegradable disposable diaper
JPH0623260B2 (ja) * 1989-11-08 1994-03-30 工業技術院長 微生物崩壊性熱可塑性樹脂成形物及びその製造方法
JPH0662839B2 (ja) * 1989-11-14 1994-08-17 工業技術院長 微生物分解性プラスチック成形物及びその製造方法
ATE156692T1 (de) * 1989-12-19 1997-08-15 Procter & Gamble Hygienisches wegwerfwäschestück
GB2243327A (en) * 1990-02-16 1991-10-30 Procter & Gamble Biodegradable, liquid-impervious sheet laminate
WO1991013207A1 (en) * 1990-02-21 1991-09-05 Pulp And Paper Research Institute Of Canada POLY-β-HYDROXYALKANOATES FOR USE IN FIBRE CONSTRUCTS AND FILMS
DE4009758A1 (de) * 1990-03-27 1991-10-02 Wolff Walsrode Ag Cellulose-kunststoff-legierungen
US5227415A (en) * 1990-04-06 1993-07-13 Director-General Of Agency Of Industrial Science And Technology Biodegradable plastic composition
US5097005A (en) * 1990-05-11 1992-03-17 E. I. Du Pont De Nemours And Company Novel copolyesters and their use in compostable products such as disposable diapers
US5171308A (en) * 1990-05-11 1992-12-15 E. I. Du Pont De Nemours And Company Polyesters and their use in compostable products such as disposable diapers
US5171309A (en) * 1990-05-11 1992-12-15 E. I. Du Pont De Nemours And Company Polyesters and their use in compostable products such as disposable diapers
DE4016348C2 (de) * 1990-05-21 1995-12-21 Bp Chemicals Plastec Gmbh Verfahren zur Herstellung eines Verbundvlieses sowie Verwendung eines so hergestellten Verbundvlieses
GB9016345D0 (en) * 1990-07-25 1990-09-12 Ici Plc Polymer blends
JPH0493315A (ja) * 1990-08-10 1992-03-26 Denki Kagaku Kogyo Kk 樹脂組成物の製法
JPH06500819A (ja) * 1990-09-11 1994-01-27 イー・アイ・デュポン・ドゥ・ヌムール・アンド・カンパニー ポリヒドロキシ酸と相溶化剤を含有するフィルム
JPH04178466A (ja) * 1990-11-13 1992-06-25 Res Dev Corp Of Japan 自然崩壊性高分子組成物
ATE199383T1 (de) * 1990-11-30 2001-03-15 Eastman Chem Co Aliphatisch-aromatische copolyester
ATA258390A (de) * 1990-12-19 1997-08-15 Danubia Petrochem Polymere Mischung aus vorwiegend einem polyhydroxyalkanoat und einer verbindung, die mindestens zwei reaktive gruppen wie säure- und/oder alkoholgruppen enthält und ein durch schmelzen der mischung hergestelltes polymerisat
US5196247A (en) * 1991-03-01 1993-03-23 Clopay Corporation Compostable polymeric composite sheet and method of making or composting same
IT1245485B (it) * 1991-05-03 1994-09-20 Butterfly Srl Membrane permselettive e loro impiego
EP0525245A1 (en) * 1991-08-01 1993-02-03 NOVAMONT S.p.A. Disposable absorbent articles
CZ285748B6 (cs) * 1991-05-03 1999-10-13 Novamont S.P.A. Polymerní materiály
DE4119455C1 (ja) * 1991-06-13 1992-09-17 Fa. Carl Freudenberg, 6940 Weinheim, De
US5254607A (en) * 1991-06-26 1993-10-19 Tredegar Industries, Inc. Biodegradable, liquid impervious films
AU668356B2 (en) * 1991-06-26 1996-05-02 Procter & Gamble Company, The Disposable absorbent articles with biodegradable backsheets
US5217803A (en) * 1991-06-26 1993-06-08 Tredegar Industries, Inc. Disposable absorbent articles with biodegradable backsheets
AU670914B2 (en) * 1991-06-26 1996-08-08 Procter & Gamble Company, The Biodegradable, liquid impervious films
CA2114638C (en) * 1991-08-07 2000-09-12 Pai-Chuan Wu A biodegradable film and method of making same
JP2777757B2 (ja) * 1991-09-17 1998-07-23 鐘淵化学工業株式会社 共重合体およびその製造方法
DE4141190A1 (de) * 1991-12-13 1993-06-17 Bayer Ag Verwendung von octadienylethern als reaktivverduenner
US5190533A (en) * 1992-01-06 1993-03-02 Blackburn William A Biodegradable fluid-absorbing structures
US5169889A (en) * 1992-01-27 1992-12-08 National Starch And Chemical Investment Holding Corporation Poly hydroxybutyrate/hydroxyvalerate based hot melt adhesive
US5401778A (en) * 1992-04-14 1995-03-28 Director-General Of Agency Of Industrial Science And Technology Biodegradable plastic composition and biodegradable plastic shaped body
US5281691A (en) * 1992-06-19 1994-01-25 Eastman Kodak Company Poly(3-hydroxyalkanoates)
WO1994006866A1 (en) * 1992-09-22 1994-03-31 Biopak Technology, Ltd. Degradation control of environmentally degradable disposable materials
GB9223350D0 (en) * 1992-11-06 1992-12-23 Ici Plc Polymer composition
GB9223351D0 (en) * 1992-11-06 1992-12-23 Ici Plc Polyesters
US5910520A (en) * 1993-01-15 1999-06-08 Mcneil-Ppc, Inc. Melt processable biodegradable compositions and articles made therefrom
JPH073138A (ja) * 1993-06-15 1995-01-06 Uni Charm Corp 樹脂組成物および該樹脂組成物より得られる多孔性フ ィルムならびにその製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006137854A (ja) * 2004-11-12 2006-06-01 Tosoh Corp 樹脂組成物
JP2010209361A (ja) * 2010-07-02 2010-09-24 Tosoh Corp 樹脂組成物、該樹脂組成物の製造方法及び射出成形体
JP2015508121A (ja) * 2012-02-21 2015-03-16 エッセオ・エッフェ・ティエエッレ・エッセピア 耐久性ポリヒドロキシアルカノエート組成物
US10294364B2 (en) 2012-02-21 2019-05-21 Sabio Srl Durable polyhydroxyalkanoate compositions
JP2016069423A (ja) * 2014-09-26 2016-05-09 富士ゼロックス株式会社 樹脂組成物、及び樹脂成形体

Also Published As

Publication number Publication date
TW369555B (en) 1999-09-11
EP0781309B1 (en) 2000-08-23
ES2148560T3 (es) 2000-10-16
MY132025A (en) 2007-09-28
EP0781309A1 (en) 1997-07-02
PT781309E (pt) 2000-12-29
AU3589995A (en) 1996-03-29
ZA957861B (en) 1996-06-06
WO1996008535A1 (en) 1996-03-21
ATE195755T1 (de) 2000-09-15
DE69518531T2 (de) 2001-04-19
BR9508946A (pt) 1997-10-21
US5939467A (en) 1999-08-17
JP3447299B2 (ja) 2003-09-16
HK1001400A1 (en) 1998-06-19
DE69518531D1 (de) 2000-09-28
DK0781309T3 (da) 2000-11-13
GR3034202T3 (en) 2000-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10505872A (ja) 生物分解性ポリマー組成物およびその製品
CA2138120C (en) Biodegradable, liquid impervious multilayer film compositions
EP0647142B1 (en) Biodegradable, liquid impervious monolayer film compositions
US5545681A (en) pH-Modified polymer compositions with enhanced biodegradability
KR100611536B1 (ko) 라미네이트 및 필름용 폴리하이드록시알카노에이트공중합체/전분 조성물
US5559171A (en) Aliphatic-aromatic copolyesters and cellulose ester/polymer blends
EP0950678A1 (en) Aliphatic-aromatic copolyesters and cellulose ester/polymer blends
JP2007520591A (ja) 脂肪族−芳香族コポリエステルとエチレン−ビニルアセテートコポリマーとのブレンド
KR20130106346A (ko) 생분해성 필름
WO1997034953A1 (en) Biodegradable polymeric compositions and products thereof
JP3512970B2 (ja) 生分解性多孔質フィルム
AU741001B2 (en) Biodegradable polymeric compositions and products thereof
CA2231568C (en) Biodegradable polymeric compositions and products thereof
JP2006296972A (ja) 衛生用品
JP2001316578A (ja) マルチフィルム
JPH07179707A (ja) 易崩壊性組成物

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070704

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080704

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080704

Year of fee payment: 5

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080704

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090704

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100704

Year of fee payment: 7