JPH10504220A - 着脱自在な精密計量供給ユニットを有する超音波式噴霧装置 - Google Patents
着脱自在な精密計量供給ユニットを有する超音波式噴霧装置Info
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- JPH10504220A JPH10504220A JP8527281A JP52728196A JPH10504220A JP H10504220 A JPH10504220 A JP H10504220A JP 8527281 A JP8527281 A JP 8527281A JP 52728196 A JP52728196 A JP 52728196A JP H10504220 A JPH10504220 A JP H10504220A
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Abstract
(57)【要約】
計量供給ユニット組立体が特に、患者による吸入のために計量供給ユニットからそれに供給される薬物液体を霧化するため超音波により駆動される霧化表面を使用する霧化装置に挿入されるように構成されている。計量供給ユニットは、前記計量供給ユニットが前記霧化装置内のその作動位置に置かれている時に前記アンプルを貫く供給パイプを通じて薬物液体を押し出すため薬物を入れたアンプル内のプランジャを並進運動させるその固有の駆動メカニズムを含んでいる。前記供給パイプは前記計量供給ユニットのハウジングカバーと一体であり、またハウジングカバーは、前記パイプ出口を霧化表面に対して相対的に精密に位置決めするように、前記装置に対して相対的に精密に位置決めされている。ハウジングカバーは供給パイプがアンプルを貫かない長期間保管位置をも有する。
Description
【発明の詳細な説明】
着脱自在な精密計量供給ユニットを有する超音波式噴霧装置
発明の背景
発明の分野
本発明は液体の霧化に関し、一層詳細には、患者による吸入のために薬物を霧
化するための超音波式噴霧装置に精密な量の薬物を供給する着脱自在な計量供給
ユニットを有する吸入装置に関する。
従来の技術の説明
液体噴霧器はよく知られており、またエアゾール、手動および超音波式を含む
いくつかの形式に分けられる。たとえば、美容および衛生用製品(ヘアースプレ
ー、脱臭剤など)およびクリーニング液(消毒剤、エアーフレッシュナーなど)
の分配のような種々の応用に対してエアゾール噴霧器がある。エアゾール噴霧器
は薬物を分配するためにも使用されるが、それらはその目的に使用される時に重
大な欠点を有する。一つには、それらは薬物の分配および吸入を整合する患者の
能力に不利な影響を与える高い速度で薬物を分配する。さらに、エアゾールによ
り霧化かつ分配される薬物は一般に非常に冷たく、また患者の喉を刺激する。ま
たエアゾール推進剤は患者にも環境にも不利な影響を与える。
手動噴霧器も利用可能である。この形式の装置では、薬物は薬物を霧化するた
めに患者により与えられる手動力により分配される。このような噴霧器の最も有
意義な利点は、それらを患者が携行するのに十分な小形化が可能であり、従って
またいつでも容易に利用可能とするそれらの簡便さにある。
しかし純粋に手動式の噴霧器の難点は、(人が異なると装置を作動させるのに
不可避的に異なる大きさの力が用いられ、またこのような装置は時によって使用
ごとに異なる分量の薬物を計量供給するので)患者ごとに計量供給が不均一にな
ること、必要とされる手動駆動と放出される薬物の吸入の整合に困難があること
(特に非常に若い患者および非常に老いたまたは虚弱な患者における問題)、お
よび薬物を汚染から保護するのが不可能であることを含んでいる。
超音波式噴霧器は、霧化すべき薬物を含んでいるシリンダ内のピストンを手動
で動かすことによりその上に置かれた液体薬物を霧化するのに圧電要素を使用す
る形式を含んでいる。ピストンはシリンダの出口から液体を押し出して圧電式噴
霧器の上に置き、圧電式噴霧器が次いで手動による薬物分配作動の一部分として
能動化される。
(手動で分配される薬物を用いる)この形式の超音波式噴霧器の例は米国特許
第 4,294,407号、第 4,877,989号および第 5,134,993号明細書に示されている。
このような噴霧器はいくつかの観点ではそれらの純粋に手動の相当物よりも良好
であるが、それらはすべての条件のもとにまたすべての患者に対して均一の計量
供給を行うという問題を完全には解決せず、また圧電式の超音波式噴霧器に関す
るパワー上の考察から霧化可能な薬物の量に制限がある。
超音波式噴霧器はヨーロッパ特許出願公開第 0 689 879 A1 号明細書にも提案
されている。
他の形式の超音波式噴霧器は貯蔵容器から圧電振動子へ液体を供給するポンプ
を含んでいる。この形式の装置の例は英国特許第 1,434,746号および第 2,099,7
10号およびヨーロッパ特許出願公開第 0 569 611 A1 号明細書に示されている。
これらの装置は作動のつど霧化される液体の量の均一性の点では極めて良好であ
るが、それらは携帯可能な医療供給システムとしてはなお重大な欠点を有する。
たとえば、英国特許第 1,434,746号および第 2,099,710号明細書に示されている
噴霧器は、便宜上または喘息患者の場合には非常用として患者のポケットまたは
ハンドバックのなかに携行するのに十分に小形化するのには明らかに困難であろ
う。さらに、液体容器をつぶすことにより霧化すべき液体を分配するための英国
特許第 2,099,710号明細書に示されている技術は、容器がどのように変形するか
を正確に予測することができないので、十分な計量供給精度を許さない。
他方において、ヨーロッパ特許出願公開第 0 569 611 A1 号明細書の噴霧器は
喘息の治療に使用される気管支鎮痙剤のような薬物液体に対する完全携帯可能な
手持ちの噴霧器として特別に設計されている。また、それは以前から知られてい
る装置よりもはるかに優れているけれども、種々の理由から不適当であることが
判明している。
第1の問題は、薬物液体を圧電式噴霧器に供給するためのメカニズムとしてヨ
ーロッパ特許出願公開第 0 569 611 A1 号明細書中に開示されている蠕動性チュ
ーブポンプである。これは以前の供給システムよりも精密ではあるが、これによ
り供給される液体の量が大きい変動を受けやすい。これにはいくつかの原因があ
る。このような原因の1つは、計量供給量が小さいので、チューブ内に生ずる泡
が計量供給量に大きい影響を与えることである。第2に、チューブの直径の製造
許容差も同一の理由で計量供給量に大きい影響を与える。ヨーロッパ特許出願公
開第 0 569 611 A1 号明細書には、チューブポンプの代わりに、液体貯蔵容器を
加圧し、またそれから液体を計量供給するためのばね弁システムも開示されてい
るが、このシステムはまだ医療装置のような多くの応用で必要とされる精密な計
量供給を行うことができず、また過度に複雑である。
ヨーロッパ特許出願公開第 0 569 611 A1 号明細書中の装置はまた他の欠点を
有する。ポンプ(またはばね弁システム)および薬物貯蔵容器を含んでいる計量
供給システムがかなり大きく、また装置に取付けられた時にその外側輪郭のかな
りの部分を占めることになる。従ってユニットがポケットまたはハンドバックの
なかに携行される時には外れるおそれがある。加えて、適当な微生物学的条件を
長期間にわたり維持するような仕方で計量供給システムを封止することが困難で
ある。最後に、薬物を圧電要素に供給するチューブの端部に操作後に残留する薬
物が次の操作まで雰囲気中に露出され、従って汚染されるおそれがある。汚染さ
れた可能性のある薬物が次いで霧化されまた次の操作時に患者により吸入される
ので、患者の安全上そのことに注意する必要がある。
加えて、従来のすべての形式の超音波式噴霧器には十分な量の薬物を効率的か
つ効果的に噴霧することができないという問題がある。たとえば特定の大きさの
圧電要素はその表面上の一定量の液体しか霧化することができない。もしそれが
特定の薬物に対する計量供給量よりも小量であれば、噴霧器は吸入可能薬物供給
システムとしてのその意図する機能を遂行することが本質的に不可能であろう。
圧電要素をより大きくすることは潜在的に可能な解決策ではあるが、一定の周波
数において圧電要素を作動させるのに必要とされる電力の量は圧電要素の大きさ
が増大するにつれて指数関数的に増大する。従って、圧電要素の大きさは否応な
しに制限されることになる。なぜならば、噴霧器は、実用的であるためには、ポ
ケットサイズの装置に内蔵するのに十分に小さい電池を使用して有効回数だけ作
動することが可能でなければならないからである。
発明の概要
従って、本発明の課題は従来の欠点を克服する超音波式噴霧装置を提供するこ
とにある。
本発明の1つの実施態様によれば、噴霧装置に着脱自在に取付可能な計量供給
ユニットは、供給パイプを通じて噴霧装置に供給すべき液体を含んでいるアンプ
ルを受け入れるための細長い第1の部分と、この第1の部分に固定されており、
また前記液体供給パイプを通じて前記アンプル内の液体を押しやるため前記プラ
ンジャを前記アンプル内で並進運動させるように前記アンプル内のプランジャと
共同作用するための駆動メカニズムと、それに与えられる回転運動を前記駆動メ
カニズムに与えられる並進運動に変換するための伝動メカニズムと、装置内の電
動機からの回転運動を前記伝動メカニズムに与えるための駆動部材とを含んでい
る細長い第2の部分とを含んでいる。
本発明の他の実施態様によれば、噴霧装置に着脱自在に取付可能な計量供給ユ
ニットは、噴霧装置に供給すべき液体を入れたアンプルを収容するためのハウジ
ングと、前記ハウジングにカバーを取付けるための手段を有するハウジングカバ
ーと、前記計量供給ユニットが前記ハウジング上の作動位置にある時に前記カー
トリッジ内の液体が導入される入口と、前記噴霧装置の霧化表面に液体を供給す
るための出口とを有する流体供給パイプと、前記装置に対して相対的な3つの直
交方向に精密に前記出口を位置決めするように噴霧装置と共同作用するための位
置決め手段とを含んでおり、前記計量供給ユニットがその前記作動位置にある時
に前記出口が前記装置内に精密に位置決めされるように、前記出口が前記位置決
め手段に対して相対的に精密に位置決めされている。
本発明のさらに他の実施態様によれば、噴霧装置に着脱自在に取付可能な計量
供給ユニットは、噴霧装置により収容されるハウジングと、霧化のために前記装
置に供給すべき薬物液体を入れた、前記ハウジング内に収納されるアンプルと、
前記ハウジングの上に配置されており、また前記アンプルを貫くための流体供給
パイプを有するハウジングカバーとを含んでおり、前記カバーが、前記流体供給
パイプが前記アンプルを貫かない第1の位置と前記流体供給パイプが前記アンプ
ルを貫く第2の位置とで前記ハウジングに前記カバーを取付けるための取付手段
を含んでいる。
本発明の上記および他の課題、特徴および利点は添付図面と結び付けて行われ
る本発明の好ましい実施例の以下の説明から明らかになろう。図面を通じて同一
の部分には同一の符号が付されている。
図面の簡単な説明
図1はカバーを有する超音波式噴霧吸入装置の本発明の好ましい実施例の斜視
図、
図1Aはカバーおよび盲板を取り外した図1中の装置の斜視図、
図2はカバーおよびマウスピースを取り外した図1中の装置の縦断面を部分的
に概要図として示す図、
図3は本発明の計量供給ユニットを取り外し、またマウスピースを所定の位置
に取り付けた図1中の装置の頂面図、
図4は図1〜3中の装置に対する本発明による計量供給ユニットの好ましい実
施例の長期間貯蔵構成での縦断面図、
図4Aは図4中の計量供給ユニットのスピンドルおよび結合ロッド部分の横断
面図、
図5は図1〜3中の装置に対する計量供給ユニットの作動構成での縦断面図、
図6は図1〜3中の装置に対する本発明による計量供給ユニットの第2の実施
例の作動構成での縦断面図、
図6Aおよび6Bはそれぞれ本発明の好ましい実施例による計量供給ユニット
プランジャの拡大された立面図および底面図、
図7Aおよび7Bは計量供給ユニットの供給出口の関係をそれが図1〜3中の
装置内で作動位置にある時に示す図、
図8A〜8Cおよび8Eは計量供給ユニットの供給出口の端部に対する弁およ
び蓋の種々の実施例、図8Dは図8C中の実施例の側面図、図8Fは図8E中の
実施例の側面図、
図9は装置の作動のタイミングダイアグラム、
図10は本発明による電子回路の実施例のブロック図である。
本発明の好ましい実施例の詳細な説明
図1および図1A中に示されているように、本発明の吸入装置2はハウジング
4を含んでおり、それにマウスピース5が取り付けられており、それから患者が
装置2により霧化された薬物を吸入する。装置2は、この装置が使用されない時
に、マウスピース5を覆って装置に嵌められるカバー3を含んでいる。代替的に
カバー3はカバーの下縁で装置にヒンジで取り付けられるようにしてもよい。こ
のような配置ではカバーは、装置が使用される時までカバーを所定の位置に保つ
ため、たとえば、適当なラッチ(図示せず)、好ましくはその上縁にスナップ止
め(図示せず)を含むことができる。装置の使用時には、患者はカバーをヒンジ
を中心に揺動させて開き、またカバーはヒンジから患者の顎の下に垂れ下がる。
患者は次いでカバーを上方に揺動させて、マウスピースを覆う所定の位置に戻し
、また保管のためにそれを嵌めて閉じる。
ハウジング4内の凹み12は本発明による計量供給ユニット14を収容してい
る。後で一層詳細に説明するように、起動要素またはボタン22が装置の作動を
開始し、それによって薬物が、後で詳細に説明する仕方で、計量供給ユニット1
4によりマウスピース5を通じて患者による吸入のために霧化表面に分配される
。計量供給ユニット14が凹み12内の所定の位置にない時には、盲板11が凹
み12に挿入される。盲板11は、、好ましくは、盲板11を所定の位置にしっ
かり保つために凹みの内壁との摩擦嵌合を形成する弾性材料(図示せず)から形
成されたインサートを含んでいる。カバー11aは、好ましくは、盲板11が所
定の位置にある時に起動ボタン22の上に延びている。盲板11はこうして凹み
12を損傷から保護し、また装置の誤操作を防止する。
いま図1および図1Aとならんで図2および図3をも参照すると、ハウジング
4は電子回路6、電池システム8および電動機10を含んでいる。加えて、後で
詳細に説明するように、計量供給ユニット14を着脱自在に収容する凹み12が
ハウジング4内に存在している。ハウジングの開口16は、好ましくは、気体お
よび水蒸気は通すが水は通さないダイアフラム18によりカバーされている。プ
ラグおよびソケットによる電気コネクタ20は電池システム8が商用電源のよう
な外部電源に接続されることを可能にする。電池システム8は再充電可能な電池
と、コネクタ20が商用電源に接続されている時に電池を再充電する回路とを含
んでいる。
ハウジング4の開口16は、好ましくは、気体および蒸気の通気を許し得るが
、装置の内部構成要素を保護すべく水に対しては実質的に不透過性であるダイア
フラム18により内張りされている。ダイアフラム18は、好ましくは、ゴアテ
ックス(登録商標)から製造されるが、他の適当な材料も使用できる。開口16
は、たとえば、電池システム8の電池の充電時の故障中に発生する蒸気または水
素ガスのような気体が逃げるのを許すようにハウジング4の通気を可能にする。
起動要素またはボタン22は、後で詳細に説明するように、装置の作動を開始
する。付設ブラケット24は、付設ブラケット24に取け付けられたホルダ30
に保持されたボタン状の霧化表面28を有するセラミックス圧電要素26を担持
している。霧化表面28は2秒ないし2.5秒間に10μlないし100μlの
オーダーの比較的小さい容積の流体を霧化するために特に適している。付設ブラ
ケット24は適当な取付手段(図示せず)によりハウジング4の上に固定されて
いる。
電動機10は計量供給ユニットに電動機10の推進力を伝達するため計量供給
ユニット組立体14の結合ソケットまたは被駆動部材と係合する駆動結合部材3
2を有する。計量供給ユニット14は好ましくは成形されたプラスチックから成
るハウジングカバー38により閉じられるハウジング36を含んでいる。好まし
くは鋼のような金属から成る流体気管またはパイプ40はハウジングカバー38
と実質的に一体に(たとえばそれらを一緒に成形することにより)作られており
、また好ましくは霧化表面28に直接的に隣接する供給出口を形成する弁42に
終端する供給端においてハウジングカバー38から突出している。パイプ40は
代
替的に、カバー38を形成するのに使用されるようなプラスチック材料から成っ
ていてよい。
図3は、ハウジング4の上に形成された肩部44を有するハウンング4の凹み
12を示すため計量供給ユニット14を取り外された図1中のポケット吸入装置
2の頂面図である。図3中に見られるように、マウスピース5は付設ブラケット
24の各側でフランジ47のスロット47aに嵌まる付設タブ46を含んでいる
。マウスピース上のフランジは圧電要素26により霧化されている薬物を患者が
吸入し得るように空気取り入れ開口を形成する1つまたはそれ以上のスロット4
8を有する。空気の流れおよび霧化された薬物の流れは矢印50により概略的に
示されている。
マウスピース5が霧化表面28の周りのチャンバを形成し、このチャンバ内に
霧化された薬物の雲が発生し、また次いでボタン22による起動以前にマウスピ
ースを口に入れた患者により吸入されることは理解されよう。マウスピースが患
者の鼻または鼻および口の上に嵌まるマスク(図示せず)により置換または補強
され得ることも理解されよう。
凹み12の底に収容される駆動結合部材32は、後で一層詳細に説明する仕方
で計量供給ユニットに電動機10の推進力を伝達するように矢印の方向に回転す
るため電動機10に作用的に結合されている軸54により駆動される推進ギアと
して示されている。
図4ないし図6は着脱自在な計量供給ユニット組立体14を一層詳細に示す。
計量供給ユニットハウジング36は、霧化すべき流体、この場合には気管支鎮痙
剤60により満たされた密に嵌合する同様に円形のシリンダ状のガラスアンプル
またはカートリッジ58を入れる細長い円形のシリンダである上側部分を有する
。ここに使用される“流体”は溶液、懸濁物、乳剤などを含んでいることは理解
されよう。ガラスアンプル58はたとえばアンプル58の壁にシールされたフラ
ンジを有するゴムダイアフラム62の形態の貫通可能な蓋62を有する。ダイア
フラム62の頂の上の金属キャップ64は、カートリッジ58を密にシールする
ため所定の位置にダイアフラム62を保持し、また流体パイプ40の入口端に対
する中央開口を有する。ゴムのような弾性材料から成る好ましくは固体のピスト
ン
またはプランジャ66が矢印68の方向の直線運動のためにカートリッジ58の
なかに配置されている。プランジャ66はガラスカートリッジ58の壁に対して
プランジャ66をシールする少なくともシーリングリップ70を有する。図面は
2つのシーリングリップ70がプランジャ66の上に設けられている好ましい実
施例を示す。プランジャ66の頂は、好ましくは、頂におけるガラスカートリッ
ジ58の構成にマッチする形状とされており、こうして使用されるカートリッジ
58内の薬物60の量を最大化し、また付随的に使用されない薬物60の量、従
ってまた患者に対するコストを減ずる。
図6Aおよび図6Bは、それぞれ、計量供給ユニットプランジャ66の拡大さ
れた立面図および底面図である。図6A中に見られるように、プランジャ66の
輪郭は本発明の計量供給ユニット14に使用するために特に適している。その目
的で、各シーリングリップ70は、その最小直径はガラスカートリッジ58の壁
の最大許容可能な内径以下ではあり得ないような許容差に製造されている。換言
すれば、たといプランジャ66およびガラスカートリッジ58の双方がそれらの
製造許容差の限界にあるとしても、シーリングリップ70は、流体に対して密な
シールを形成するため、カートリッジ壁に向けてなお少し圧縮される。同じ理由
で、シーリングリップ70およびカートリッジ内壁の製造許容差は、たといそれ
らが共に最大の締まりばめ許容差にあってたとしても、それらの間の摩擦が過大
でないように、十分に密な限界に保たれる。その摩擦は、シーリングリップ70
およびカートリッジ内壁の真円度許容差を可能なかぎり密に実際的なコスト考察
と一致するように保つことによっても最小化される。
許容差の制御に加えて本発明の実施例の重要な特徴はリップ70のエッジ70
a、70bおよび70cに少し丸みを設けることである。これらの丸くされたエ
ッジはさらにカートリッジ壁とプランジャ66との間の摩擦を最小にする。加え
て、プランジャ66の質量および剛性を最大にししかもカートリッジ壁との十分
なシーリング接触を可能にするため、プランジャ66は好ましくはショア硬度5
0〜70を有するゴムから作られており、またリップ70の間の凹んだ部分66
aが次第に丸くされているとよい。プランジャ66の下側エッジは66bにおい
てアンダーカットされており、また一対の向かい合った弧状のリング66cがそ
れらの間にプランジャプッシャ76を収容するため設けられている。
プランジャ66の外部に露出された側(すなわち底)は外ねじを有するスピン
ドル72と接触する。スピンドル72はハウジング36の延長された直径を減ぜ
られた部分36′に固定されたねじを切られたナット74に回転可能に配置され
ている。スピンドル72は、スピンドル72に対して相対的に自由に回転するよ
うに取り付けられたプランジャプッシャ76を含んでいる。プランジャプッシャ
76は、好ましくはリング66cの間で、プランジャ66の中央に嵌合する。
スピンドル72は結合ロッド80を受け入れる中央孔78を有する。好ましい
実施例では、中央孔78は図4(A)中に示されているように、結合ロッド80
の端部の耳部81を受け入れる2つの縦の凹み79を有する。こうして結合ロッ
ド80の回転運動がスピンドル72に伝達され、他方においでスピンドル72は
、結合ロッドが回転するにつれて、結合ロッド80に対して相対的に縦方向に自
由に並進運動をする。すなわち、結合ロッド80はスピンドル72に滑動可能に
嵌まっている。雌雄結合部分へのシリコン潤滑剤またはテフロン(登録商標)合
成樹脂の被覆のような適当な潤滑システムがこのような滑動を容易にするため使
用される。
結合ロッド80は、それ自体、たとえば結合ソケット34上の溝34aと係合
するロッド80上の耳部81aにより、溝を付けられた結合ソケット34に接続
されている。好ましい実施例では、結合ソケット34は計量供給ユニット14の
ハウジング部分36′の周縁凹み37に嵌合する周縁リッジ34bを有する。リ
ッジ34bおよび凹み37は、結合ソケット34がハウジング部分36′に対し
て相対的に回転するのを許し、他方において縦方向の運動に抵抗するベアリング
を形成する。結合ソケット34の回転は上記のような適当な潤滑シリコンの使用
により容易にされる。結合ソケット34は、計量供給ユニットがポケット吸入装
置2の凹み12に完全に挿入された時に、推進ギヤの上に嵌合し、またそれと係
合する。
作動中、ギヤ55を介して結合ソケット34に伝達される推進力は結合ロッド
80の、従ってまたスピンドル72の回転運動に変換される。スピンドル72は
固定されたナット74と係合するので、スピンドル72が回転するにつれて、回
転運動の結果としてスピンドル72の並進運動が生じ、それによりプランジャ6
6が縦方向に矢印68の方向に進められる。回転可能なプッシャ76は回転する
スピンドル72と回転しないプランジャ66との間の軸線方向ベアリングを形成
する。こうして、図示の配置は、電動機10により与えられる回転運動を結合ソ
ケット34を介してプランジャ66の並進運動に変換するための伝動メカニズム
を形成する。
図4および図5中に示されているもの以外の伝動メカニズムも電動機10の回
転運動をプランジャ66の並進運動に変換するために使用できる。たとえば、図
6はローラーベアリング90によりハウジング部分36′に取り付けられた中空
結合スピンドル72′を有する伝動メカニズムを示す。この実施例では、スピン
ドル72′の中央孔78′はねじを切られており、また結合ロッド80′の上の
共同作用するねじ91と係合する。結合ロッド80′は、結合ロッド80′の縦
方向の運動は許すがその縦方向軸線における回転は阻止するように、ハウジング
36′の部分83を通過するスピンドル部分93を有する。この実施例中の駆動
結合部材34′は装置内の駆動結合部材を構成する共同作用するフェースギヤと
の一方向クラッチを形成するフェースギヤを構成している。図6の実施例では、
結合スピンドル78′の回転が軸線方向に結合ロッド80′を推進し、またこう
してプランジャ66を駆動する。
当業者は、上記のことを参考にして、他の伝動メカニズムも煩雑な実験なしに
電動機10の回転運動をプランジャ66の並進運動に変換するために使用できる
ことを理解するであろう。
計量供給ユニット14のハウジングカバー38は、それがハウジング36に取
り付けられた時に、2つの異なった位置のいずれかをとり得る。図4はこのカバ
ーを、計量供給ユニットが不定期間保管される第1の位置で示す。この位置では
、ハウジングカバー38は、流体パイプ40がガラスカートリッジ58のゴムキ
ャップ62を貫くことなしに、ハウジング36の上に載っている。こうして、カ
ートリッジ58内の薬物は、いったん殺菌されると、たといそれが計量供給ユニ
ット14に装入されたとしても、長期聞にわたり無菌状態にとどまる。
第1の位置である長期聞保管位置はハウジング36の上側エッジにハウジング
36のリムの周りに延びているリング状の爪82を設けることにより実現される
。カバー38はそのリムのところに共同作用する外側凹み84を有する。外側凹
み84は、爪82の傾斜した表面が外側凹み84とカバー38の下側または底エ
ッジ38aとの間の凹んでいない部分の上に載り、また次いで外側凹み84内の
所定の位置にロックして係止されるように、カバー38の周縁の周りに延びてい
るフランジにより形成されている。
ハウジング36に対して相対的なハウジングカバー38の第2の位置である作
動位置は図5中に示されている。この場合、流体パイプ40の入口端がカートリ
ッジ58のキャップ62を貫いており、従ってプランジャ66の直線的並進運動
がパイプ40を通じて液体薬物を押し出す。好ましくは、パイプ40の入口端は
、ダイアフラム62を通って容易に進入する鋭いエッジを形成するような角度で
カットオフされている。カバー38はカバー38の上の内側凹み86によりハウ
ジング36の上の第2の位置に保たれており、そこで爪82の傾斜した表面が外
側凹み84とカバー38の下側または底エッジ38aとの間の凹んでいない部分
の上に載り、また次いで外側凹み84内の所定の位置にロックして係止し得る。
計量供給ユニットハウジング36は、凹み84および86への挿入のためのハウ
ジングの十分な変形を許すように、好ましくは1つまたはそれ以上、一層好まし
くは約4つの縦方向スロット85を有する。
本発明の代替的な実施例では、爪82および凹み84および86は、爪をカバ
ー38の上に、また凹みまたは肩部をハウジング36の上にして配置することも
できよう。いずれの仕方でも、ハウジングカバー38の一層強固な部分に内側肩
部または爪を位置させることは、カバーがいったんその作動位置にあるときに、
カバーの容易な取り外しを防止し、またカバー38に対して相対的なハウジング
36の位置を固定する。
計量供給ユニット14は典型的には、図4中に示されているように、第1の位
置でのカバー38と共に製造かつ販売される。計量供給ユニットを組み立てるた
めには、図4中に示されているように、ガラスアンプル58が、スピンドル72
をその引っ込められた位置にして、ハウジング36に挿入される。カバー38が
次いで、爪82が外側凹み84に留まるまで、ハウジング36の上に置かれる。
本発明の噴霧装置2を使用するためには、患者は先ずシールされた計量供給ユ
ニットパッケージを開き、また計量供給ユニット14を、カバー38を第1の位
置にして、装置ハウジング14内の凹み12に挿入する(図1〜3参照)。次い
で、患者はハウジングカバー38を押し下げて、爪82をして内側凹み86へ並
進運動させ、また同時に、金属キャップ64の開口に配置されているチューブ4
0の鋭い入口端をしてキャップ62を貫かせ、またカートリッジ58の内部空間
に入らせる。同一の作用が溝を付けられた結合ソケット34を推進ギヤ55に確
実に接続する。代替的に、患者は、内側凹み86が爪82により係合されるまで
、カバー38およびハウンング36の底を押し下げることにより、計量供給ユニ
ット14をその第2または作動位置に置くことができる。次いで、ユニットが凹
み12に挿入され得る。
ハウジング36の形状は、ハウジング36の外側表面と凹み12の上側部分の
内側表面との間の摩擦により計量供給ユニット14をハウジング4内の所定の位
置に保つため、凹み12の上側部分の形状に正確に適合されている。その目的で
ハウジング36は、好ましくは凹み12の内側表面に当接する小さいリブ98(
図4参照)を有する。これは、後で一層詳細に説明する理由で、チューブ40の
供給出口を圧電要素26に対して相対的に精密に位置決めするという追加的な利
点を有する。適当なスナップ止めシステム(たとえば、凹み12内の雌雄結合凹
み(図示せず)に嵌合するハウジングカバー38上の小さい突起)によりハウジ
ング内にさらに取り付けられる計量供給ユニット14はこうして装置の使用のた
めの所定の位置に確実に保持され、他方において、薬物が使い切られた時の新し
い計量供給ユニット14との交換のため、または異なる薬物を分配するための異
なる計量供給ユニット14との交換のため、容易に着脱自在でもある。
いったん計量供給ユニット14がその作動位置に正しく置かれた後に薬物を分
配するため、患者は自分の口にマウスピース5を当て、後で一層詳細に説明する
ように、電池システム8の電池を通じて、また回路6の制御のもとに、電動機1
0および圧電要素26を付勢する起動ボタン22を押す。電動機10が回転する
時、それは推進ギヤ56を駆動し、この推進ギヤ56が、雌雄結合する溝付き結
合ソケット34および結合ロッド80を駆動し、またそれによりスピンドル72
を駆動する。それはプランジャ66を矢印68の方向に押し、また薬物をパイプ
40を通じて押し出す。起動ボタン22を押すつど、予め定められた精密に計量
された量の薬物がパイプ40を通じて噴霧表面28の上に霧化のために押し出さ
れる。患者はこうして霧化された薬物をマウスピース5を通じて吸入する。
本発明に従って使用するための薬物は吸入による投与が可能であり、また液体
媒体への溶解、分散または懸濁が可能であるすべての薬物も含んでいる。このよ
うな溶解物、分散物または懸濁物は、薬物の比較的連続的な流れおよびその霧化
表面への供給に実質的な不利な影響なしに、パイプ40を通じての通過および噴
霧表面28の上での霧化が可能でなければならない。このような薬物は可逆閉塞
性気道疾患の予防的処置または治療に使用するための薬品を含んでいる。本発明
により使用され得る特別な薬物はクロモグリシック酸の塩類(たとえばクロモリ
ン‐ナトリウム)、ネドクロミルの塩類(たとえばネドクロミル‐ナトリウム)
、ベクロメタソン‐ジプロピオネート、チプルデン、ブデソナイト、トリアムチ
ノロン‐アセトナイド、およびフルチカソンのような吸入されるステロイド、イ
プラトロピラム臭化物およびブロンコジレター(たとえばサルメテロール、アル
ブテロール(サルブタモル)、レプロテロール、テレブテリン、イソプロテレノ
ール(イソプレナリン)、フェノテロールおよびそれらの塩類)のような抗コリ
ン剤を含んでいる。もし望まれれば、薬物の混合物、たとえばナトリウムのクロ
モリンとアルブテロール、レプロテロール、イソプレナリン、テルブテリン、フ
ェノテロール、またはそれらの任意の塩類のようなブロンコジレータとの混合物
も使用できる。イパトロピウム臭化物およびブロンコジレータのような他の組み
合わせも使用できる。
挙げられ得る他の薬物は抗ヒスタミン剤(たとえばエレマスチン)、ペンタミ
ジンおよびその塩類、アセチル‐β‐メチクロリン臭化物、ペプチッドホルモン
(たとえばインシュリンおよびアミリン)、ブラジキニン拮抗剤、PLA抑制剤
、PAF拮抗剤、リポキシゲネーズ抑制剤、ロイコトリエン拮抗剤、CNS活性
薬品(たとえばNMDA拮抗剤、グルタミン酸塩拮抗剤およびCCK主働薬およ
び拮抗剤)、マクロライド化合物(たとえばリファンピン)および構造的に関連
する化合物のような抗生物質、酵素、ビタミン、ワクチン(たとえばMMRワク
チ
ンおよびポリオワクチン)および遺伝子治療用のベクター(たとえば嚢腫性線維
症のような遺伝性不調を正すように意図される遺伝子を含んでいるプラスミド)
を含んでいる。
以上に説明した装置は数多くの利点を有する。
第一にそれは効率的に霧化すべき薬物の精密に計量された供給を可能にし、無
駄を最小にする。これは本発明の並進運動するピストンを有する計量供給装置が
容易にそれ自体で多くの理由で効率的で精密な作動に通ずるからである。
最初に、ピストン66およびアンプル58は、非常に効果的なシールを維持し
つつ、それらの間の摩擦を最小にするように設計されている。これは、アンプル
の断面直径を可能なかぎり真に円形に維持することと、摩擦の過度な増大なしに
シール効果を最大にする図6Aおよび図6B中に示されているようなプランジャ
66の形状を使用することとの双方により達成される。本発明によるプランジャ
の形状は、摩擦を減じ、また同時にプランジャ66を可能なかぎり強固にするこ
とにより、機械的ヒステリシスをも減ずる。こうして、プランジャ66は、それ
がプッシャ76によりアンプル58の壁に沿って力を受けるときに非常にわずか
しか変形されない。従って、プランジャ66の変形およびそれに続く回復により
惹起される計量供給誤差は好ましいプランジャ66の形状を使用することにより
避けられる。
プランジャ66により可能にされる低い摩擦および精密な作動は、電力消費の
小さい電動機10の使用を許し、小形の電動機10によりプランジャ66に対す
る駆動力を与えることを可能にする。このことは、装置2がコンパクトに作られ
、また患者が装置2を常に手に持つことを可能にするので、非常に重要である。
回転子の位置を指示するのにホールセンサを有する直流電動機が使用される時、
本発明の計量供給ユニット14は非常に正確な計量供給を行い、またディジタル
測定回路を使用する直接計量供給制御を可能にする。さらに、計量供給ユニット
14の独特な駆動システムは、電動機の特定の大きさの回転がピストンの既知の
大きさの行程を生じ、またこうして計量供給を簡単にするように、ギヤ比が選ば
れることを可能にする。このことは、後で一層詳細に説明する圧電式噴霧器26
の電力消費の点で有意義である。
これらの作動上の利点の他に、取り扱いの観点からの利点が、長期保管のため
のその第1の位置と作動のための確実に保持されるその第2の位置とを有するハ
ウジングカバー38を設けることにより与えられる。カバー38が保管の間に確
実に保持されることはそれほど臨界的ではない。なぜならば、カートリッジのダ
イアフラムがその時にはまだ破られていないからである。しかし、いったん計量
供給ユニットがその作動状態にあると、患者がカバーを外して、薬物を汚染に曝
さないことが安全上の理由で重要である。たとえば、カバー施錠装置が、もし患
者が異なる薬物を入れた他の計量供給ユニット14を挿入するため計量供給ユニ
ットを装置2から取り外したとしても、計量供給ユニットが完全な状態にとどま
ることを保証する。それは、患者が異なる薬物アンプル58を計量供給ユニット
14に容易に挿入し得ないことをも保証する。いくつかの観点から患者の安全に
寄与するであろう。
霧化表面28に対して相対的な計量供給ユニット14の供給出口42の配置が
、それぞれ、計量供給ユニット14が凹み12に挿入され、またカバー38がそ
の作動位置(図5)をとるため押し下げられた後に出口の所定の位置に弁または
ノズル42を有するパイプ40を有する霧化表面28の拡大正面図および拡大側
面図である図7Aおよび図7Bと結び付けて説明される。霧化点に対して相対的
な供給出口42の位置は、計量供給ユニット14の上および装置ハウジング4の
上の3つの直交する平面内に雌雄結合する基準表面を設けることにより、また出
口を計量供給ユニット14の上の基準点に対して精密に相対的に位置決めし、ま
た霧化表面28を装置2の上の基準点に対して精密に相対的に出口を位置決めす
ることにより保証される。カバー38およびパイプ40に対して相対的な位置に
、従ってまたチューブ40の供給出口に対して相対的な位置に爪82および内側
凹み86により実質的に固定されている計量供給ユニット14のハウジング36
はハウジング36と凹み12の内側表面との上のリブ98により図7Aおよび図
7B中に示されているxおよびz方向に位置決めできる。ノズルは、それが計量
供給ユニットハウジング36の頂により形成される肩部44に載った状態で、カ
バー38の底面38aにより垂直に(y方向に)位置決めされている。換言すれ
ば、出口を計器供給ユニット14の上の3つの直交基準点に対して精密に相対的
に位
置決めし、また霧化表面28を装置ハウジング4の上の3つの雌雄結合する直交
基準点に対して精密に相対的に出口を位置決めすることにより、計量供給ユニッ
ト14が装置2においてその作動位置にある時に圧電要素26に対して相対的に
必要な精度をもって出口の位置決めが行われる。
図7Aおよび図7Bを参照すると、弁42が正面(図7A)および側面(図7
B)から霧化表面28に対して相対的な所定の位置で示されている。霧化表面2
8はクラウス・ヴァン・デア・リンデン、オラフ・ハークおよびランドルフ・モ
ックによる1995年6月29日付(1994年6月29日付ドイツ特許出願第
P4422822.8号の優先権主張付)の米国特許出願に相当するヨーロッパ特許出願公
開第 0689879A1号明細書の教示に従って設けられており、その内容を参照により
ここに組み入れるものとする。その明細書中に示されている構造は薬物治療を施
すための液体を霧化するのに特に適しており、またここで吸入装置2に使用する
ことが意図されている。しかし、その明細書が指摘するように、薬物供給のため
の液体を正しく霧化するために霧化すべき液体が霧化表面の最も高い点に供給さ
れることが正しい作動のために重要である。
図7Aおよび図7Bは3つの直交する方向x、yおよびzに霧化表面28に対
して相対的な弁42の位置を示す。これらの間隔は典型的に、液体が弁42から
出る点と霧化表面28上の最高点との間で測定されている。霧化表面に対して相
対的に弁開口を位置決めするための最も臨界的な寸法はy方向にある。間隔zは
可能なかぎり零に近くなければならない。(弁は、単にz方向の方位を示すよう
に、間隔zだけずらされて図7A中に示されている。)x方向には間隔は典型的
に0.1〜0.5mmであり、またy方向には間隔は0.1mm〜2.2mmで
あるべきである。
図8A〜8Dはチューブ40の端部における弁42の種々の実施例を示す。
図8Aは図4および図5中に示されている弁42の拡大図である。それはチュ
ーブ40の上に楽にかつ確実に嵌合するようにチューブ40の外径よりも少し小
さい直径を有する内孔42aを有する弾性材料、好ましくはシリコンゴムから成
るスリーブである。それは平らな端部42cを有するテーパー付きの外側引外し
装置42bを有する。スリット42dが平らな端部を内孔42aと結合する。こ
のスリットは孔42aの直径よりも少し短く、また平らな端部42cの直径より
も少し短い長さを(紙面に垂直な方向に)有する。
作動中、薬物液体が孔に入り、またプランジャ66により生ずる流体圧力が弁
42を変形させて、液体がスリットを出て霧化表面28の上に載ることを可能に
する。いったん圧力が除かれると(すなわちプランジャがもはや駆動されない時
)スリット42dが閉じて、液体の汚染および蒸発損失を防ぐ。
図8Bの実施例は、弁42′の端部42c′が丸められており、またスリット
42d′が内孔42a′から45°の角度で孔の中心線へ設けられていることを
例外として、図8Aの実施例と類似している。この弁は、計量供給ユニット14
が装置2内のその作動位置にある時にスリットが水平であり(図7A中のz方向
に整列)また霧化表面28と対面するようにチューブ40の上に置かれる。
図8Cおよび8Dの実施例も図8A中の実施例の変形であり、弁42′′の端
部42c′′が直角であり、また内孔42a′′が弁の先端までずっと拡大され
ている。これはスリット42d′′が一層容易に開きかつ閉じることを許す2つ
のフラップ42c′′を形成するという効果を有する。弁42′′はこうして“
フラップ弁”と呼ばれる。
図8Eおよび8Fの実施例はパイプ出口を開きかつ閉じるため吸入器カバー3
と結び付いて作用するスライド弁42′′である。この実施例では、パイプ出口
はパイプ40の側壁に形成されており、また弁42′′はパイプ40をスライド
して受け入れるように貫通するスロットまたは導管42hを有するものとして形
成されている。弁42′′は矢印42jの方向に(図示されている)開位置から
(図示されていない)閉位置へスライド可能であり、そこで弁42′′の出口カ
バー部分42kが弁42′′をしてパイプ出口をカバーさせる。弁42′′の上
側表面42gは、カバー3の内側表面(図示せず)にスライド係合するような形
状にされており、従って、患者がカバー3を装置2の上に置く時に、カバー3と
弁42′′の上側エッジ42gとの係合が弁42′′をしてパイプ40を閉位置
にスライドダウンさせる。好ましくは、ワイヤースプリングのようなバイアス手
段42fが、カバー3が取り外される時に弁42′′を開位置へ向けてバイアス
させるのに使用される。
異なる薬物は異なる弁配置により一層良好に供給することができる。このこと
は本発明のさらに他の利点となる。すなわち、計量供給ユニット14は異なる薬
物により交換可能に使用できるので、所与の薬物に対する最良の弁を計量供給ユ
ニット14に組み入れることができる。
図9は図10中にブロック図として概要を示されている電子回路6により制御
される電動機10および圧電要素26のタイミングダイアグラムである。秒を単
位とする時聞tが横軸にとられている。作動のシーケンスは4つの工程aないし
dにより表されている。作動は起動要素22の起動(もしそれがボタンであれば
、患者により押される)により開始する。起動要素22は装置2の水密な特性を
維持するためシールすることができる。好ましい実施例では起動要素22はシリ
コンゴムキャップによりシールされる。起動要素22を押すことにより9V〜1
4Vの出力電圧を有する電力供給源が投入される。電力供給源は9つの電池を含
んでいる電池システム8として設けられている。自己保持リレー101により電
子回路6の電力供給は、コントローラ100がリレー101を開くまで、起動要
素22をショートカットすることにより自動的に維持されている。
先ず、t0(要素22の押圧)とt1との間の圧電要素26のセルフクリーニン
グプロセスである工程aは近似的に0.1秒ないし1秒、好ましくは0.4秒の
周期にわた継続し、また付随的な流体供給なしに、すなわち電動機10の回転な
しに、圧電要素26の付勢を含んでいる。この作動の間に、圧電要素26のイン
ピーダンス挙動が安定化されるように、前回の計量供給作動から存在しているか
もしれない残留薬物は安全に取り除かれる。このセルフクリーニングプロセスは
圧電要素26に1.5MHz〜1.6MHzの範囲内の周波数を有する信号を与
えることにより行われる。一般に、与えられる周波数は圧電要素26の特性に関
係する。周波数は、電圧制御形発振器(VCO)103およびプログラム可能な
分周器104を有する周波数シンセサイザ102により発生される。他の電子的
手段により周波数を発生することも容易に考えられる。コントローラ100を介
してスイッチオフオンされる第1の増幅器105は周波数シンセサイザからのパ
ルスを増幅する。増幅されたパルスは第1の電力段106を介して圧電要素26
を駆動する。
クリーニング動作はVCO103を初期化するため高い周波数で50ms後に
開始する。続いて、コントローラが1kHzの周波数範囲内で分周器104を介
して周波数を増減し、それによって工程の数および工程あたりの時間がプログラ
ム可能である。t1でコントローラ100が第1の増幅器105をスイッチオフ
し、クリーニング動作を終了する。
基準時聞のための内部クロックとして電子回路6は4.096MHzの周波数
を有する水晶発振器107を含んでいる。
次いで、圧電要素26に対する最良の周波数を探索するため、工程bが近似的
に0.1秒〜1秒、好ましくは0.3秒の周期にわたってt1とt2との間に実行
される。コントローラ100は第1の増幅器105をスイッチオフし、また再び
分周器104を介して周波数が周波数シンセザイザ102の可能な周波数範囲内
で増減される。第1の電力段106に接続されている第2の増幅器108とAD
変換器109とを介してのフィードバックにより、圧電要素26の動作点が、特
に低い電力消費を含めて、電力消費を測定し、また現在の値を先行の工程の値と
比較することにより確立される。圧電要素26の電力消費の絶対的最小は共振周
波数を意味する。この周波数は次の作動工程のためにコントローラに記憶される
。圧電要素26は常にこの周波数で動作し、その結果として電池システム8に貯
えられているエネルギーが非常に経済的に使用される。t2でコントローラ10
0は第1の増幅器105をスイッチオフし、工程bを終了する。
0.5秒〜5秒、好ましくは1.5秒の間継続するt2とt3との間の後続の工
程cで圧電要素26は第1の増幅器105のスイッチオンにより励起され、また
同時に電動機10が、霧化表面28への薬物の連続的供給を行うため、コントロ
ーラ100により第2の電力段110を介して付勢される。霧化表面28に当た
る流体はこうして肺に近接可能なエアゾールとして霧化され、またマウスピース
5を介して吸入される。
この時間の間、プランジャ66は、薬物をパイプ40を通じて推進するため、
矢印68(図4参照)の方向に電動機10を介して動かされる。高い運動精度を
得るため、電動機10は近似的に1200Hzの周波数でコントローラ100に
より調節されて動作するパルス発生器111の電気パルスにより駆動される直流
電動機である。代替的に、電動機10は工程モータである。結果として生ずる流
体圧力が弁42を開き、また流体が直接的かつ連続的に霧化表面28の上に供給
される。計量供給ユニット14の構造も、後で一層詳細に説明する電動機速度の
調節も、非常に精密な量の薬物が霧化表面28および圧電要素26の特性に正確
にマッチする細かく制御された流量率で送り出されるようにされている。その結
果として、薬物液体が効率的かつ連続的に霧化され、こうして薬物の最適な供給
を行う。従って、薬品が、効能のある量の薬品が患者の肺に到達することを保証
するのにまさに必要な量よりも多くの量の供給を必要とした以前の供給システム
にありがちな無駄なしに供給される。
t3で、予め定められた量の薬物が既に供給されており、また近似的に0.2
秒〜5秒、好ましくは0.5秒のt3とt4との間の工程dの間に、圧電要素26
がその後の流体の供給なしの動作点で励起される。この仕方で、圧電要素26の
上に残留する薬物液体が安全に霧化され、また霧化表面28がクリーニングされ
る。t4で、電力供給源が自動的にスイッチオフされる。
電子回路6は、さらに、起動要素22の起動が工程a〜dの間は、すなわち時
点t0〜t4の間は無視されるように設計されている。この仕方で、正しくない計
量供給または誤った機能が避けられる。
電子回路6は、さらに、もし電池システム8の電池の電圧が所与の最小電圧以
下に低下すれば、および/またはもしガラスアンプル58内の薬物の量が最小レ
ベルに達したならば、または完全に空であれば、および/またはもし摩擦の比較
的大きい増大が電動機10および/または計量供給ユニット14内に生じたなら
ば、警報信号が発生されるように設計されている。このような警報信号は警報装
置114内の発光ダイオードの発光または可聴警報であってよい。警報信号を発
生するため、電子回路6は複数個のセンサを含んでいる。電子回路6は、得られ
る電圧を最小電圧と比較し、また得られる電圧がこの最小電圧に達したこと、ま
たはそれ以下になったことを指示する電圧コンパレータ113を含んでいる。ま
た、ハウジング36が光透過性であれば、ガラスアンプル58の状態を検出する
のに発光ダイオード90および光センサ92を使用することが可能であり、それ
によってプランジャ66によるダイオード90と光センサ92との間の光路の中
断が、ガラスアンプル58が空になるのが差し迫っていることの指示として解釈
される。
非常に正確な量の薬物を放出するため、または電動機10および/または計量
供給ユニット14内の摩擦の比較的大きい増大を検出するため、現在の電動機速
度が電動機センサ92および電子回路6上の電気位相コンパレータ112を介し
て制御される。電動機センサ92は電動機軸上に取り付けられているパルス発生
器であり、従ってパルス周波数は理想的には駆動周波数と同一である。パルス周
波数は位相コンパレータ112を介して直流電動機10の駆動周波数と比較され
る。もし電動機10の実際のパルス周波数が駆動周波数と異なるならば、コント
ローラが駆動周波数をパルス発生器111を介して、電動機10のパルス周波数
が精確に1200Hzであるように調節する。所望の回転角度からの実際の回転
角度の偏差が過度に大きい場合には、警報装置114が付勢されて、ポケット吸
入装置の使用者が計量供給ユニット14を取り替えるべきであること、または場
合によると電動機10を検査すべきであることを指示する。
警報信号のこれらの可能な原因を区別するため、警報装置114は色の異なる
3つの発光ダイオードのユニットとして構成することもでき、および/または可
聴警報が周波数の異なる音を発生するためブザーアレイにより構成されていてよ
いであろう。従って、使用者は新しい電池を電池装置8に装入すべきか(または
古い電池を再充電すべきか)、および/または既に空であるため、または間もな
く空になるために計量供給ユニット14を取り替えるべきか、および/または摩
擦の比較的大きい増大のために計量供給ユニット14を取り替えるべきか、およ
び/または電動機10内の摩擦の比較的高い損失のために装置2を完全に取り替
えるべきかを知ることができる。
さらに電子回路6は、電池システムの電池から得られる電圧に関係して圧電要
素26および電動機10が異なる電力供給源により、もしくはソケット20を通
じて供給される商用電源電流により電力を供給されるように構成されている。
さらに電子回路6は、好ましくは、工場での場設定のための34ビットPRO
Mセル115を含んでいる。追加的に、コントローラは呼吸により操作されるオ
プションによる始動スイッチ116に接続することができる。
通常の計算機ハードウェアによる工場検査、パラメータ設定などを可能にする
ため、矢印によりシンボル化して示されている直列ポート200も設けられてい
る。その直列ポート200を介してコントローラ100がこのようなハードウェ
アに接続される。
一般的に、図10中に概要を示されている電子回路6が代替的に、上記の特徴
をすべて含んでいるプログラム可能なオンボード計算機チップのような他の電子
デバイスにより構成できることは強調されなければならない。
たとい本発明を薬物供給システムに関して説明してきたとしても、それが任意
の適当な目的の噴霧器として、特にそれに制限はされないが、精密な量の流体が
霧化されるべきであり、および/または防腐条件の維持が重要である場合に、一
層広い用途を有することは理解されよう。
一般的に、本発明が以上に説明した詳細な実施例に制限されないこと、またこ
のような実施例の種々の変更が、既に特記したことに追加して、下記の請求の範
囲によってのみ定められるべき本発明の精神または範囲から逸脱することなしに
、行われ得ることは理解されるべきである。
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フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF
,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,
SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S
Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD
,RU,TJ,TM),AL,AM,AU,AZ,BB
,BG,BR,BY,CA,CN,CZ,EE,FI,
GE,HU,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K
Z,LK,LR,LS,LT,LV,MD,MG,MK
,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,RO,RU,
SD,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT,U
A,UG,US,UZ,VN
(72)発明者 リユツテル、マルチン
ドイツ連邦共和国 デー−96271 グルー
プ ザンクト−マーリエンシユトラーセ
16
(72)発明者 サイン−チヤウラ、ブリンドラ−ポール
イギリス国 エヌジー2 7 ノツチンガ
ム ウエスト ブリツジフオード ボンダ
リー ロード 45
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.噴霧装置に着脱自在に取付可能な計量供給ユニットにおいて、供給パイプを 通じて噴霧装置に供給すべき液体を含んでいるアンプルを収容するための細長い 第1の部分と、この第1の部分に固定され、また前記液体供給パイプを通じで前 記アンプル内の液体を押しやるため前記プランジャを前記アンプル内で並進運動 させるように前記アンプル内のプランジャと共同作用するための駆動メカニズム と、それに与えられる回転運動を前記駆動メカニズムに与えられる並進運動に変 換するための伝動メカニズムと、装置内の電動機からの回転運動を前記伝動メカ ニズムに与えるための駆動部材とを含んでいる細長い第2の部分とを含んでいる ことを特徴とする計量供給ユニット。 2.前記の細長い第1の部分および前記の細長い第2の部分がハウジング内に一 体化されており、また前記の第1の部分が前記の第2の部分よりも大きい断面直 径を有する円筒状であることを特徴とする請求項1記載の計量供給ユニット。 3.前記伝動メカニズムが前記第2の部分に固定されたナットにねじ込まれる中 空のスピンドルと、前記スピンドル内に置かれておりまた前記スピンドルおよび 前記駆動部材と共に回転するようにそれらに結合されている結合ロッドとを含ん でおり、前記スピンドルが、前記結合ロッドの回転が前記の固定されたナット内 の回転により前記スピンドルに並進運動をさせるように、前記結合ロッドに対し て相対的に並進運動可能であることを特徴とする請求項1記載の計量供給ユニッ ト。 4.プッシャ部材がそれに対して相対的な回転のために前記スピンドルに結合さ れていることを特徴とする請求項3記載の計量供給ユニット。 5.前記プッシャ部材がプランジャの直径の実質的な部分に沿って前記アンプル 内の前記プランジャに当接するためのベアリング表面を有することを特徴とする 請求項4記載の計量供給ユニット。 6.前記計量供給ユニットが装置内の作動位置にある時に装置内の電動機に作用 結合されている駆動スプラインと係合するための駆動歯を含んでいることを特徴 とする請求項3記載の計量供給ユニット。 7.噴霧装置に着脱自在に取付可能な計量供給ユニットにおいて、噴霧装置に供 給すべき液体を入れたカートリッジを収容するためのハウジングと、前記計量供 給ユニットが前記ハウジング上の作動位置にある時に前記カートリッジ内の液体 が導入される入口と、前記噴霧装置の霧化表面に液体を供給するための出口とを 有する流体供給パイプと、前記装置に対して相対的な3つの直交方向に精密に前 記出口を位置決めするように噴霧装置と共同作用するための位置決め手段とを含 んでおり、前記計量供給ユニットがその前記作動位置にある時に前記出口が前記 装置内に精密に位置決めされるように、前記出口が前記位置決め手段に対して相 対的に精密に位置決めされていることを特徴とする計量供給ユニット。 8.前記位置決め手段が前記装置内の霧化表面に対して相対的に精密に位置決め されでいる対応する基準表面と共同作用するためそれぞれの直交平面内に3つの 基準表面を含んでおり、前記出口が、前記計量供給ユニットが前記装置内の作動 位置にある時に前記霧化表面に対して相対的に前記出口を精密に位置決めするよ うに各々の前記基準表面に対して相対的に精密に位置決めされていることを特徴 とする請求項7記載の計量供給ユニット。 9.前記カバーが成形されたプラスチックであり、また前記流体供給パイプが前 記カバーと共に一体に成形されていることを特徴とする請求項8記載の計量供給 ユニット。 10.さらに、前記出口から液体を逃がすため前記供給パイプに配置されている 弁を含んでおり、この弁が、圧力が液体に加えられている時には、液体が前記供 給パイプから逃げるのを許すため開き、また圧力が液体に加えられていない時に は、液体の汚染を防止するため閉じることを特徴とする請求項7記載の計量供給 ユニット。 11.前記弁が、前記供給パイプの端の上に合わされる内部孔を有するゴムスリ ーブを含んでおり、またこのゴムスリーブの端部に、前記出口を形成し、また前 記内部孔を前記端部と接続するスロットを含んでいることを特徴とする請求項1 0記載の計量供給ユニット。 12.前記ゴムスリーブが前記スロットを有する平らな表面に終端する前記端部 にテーパー部分を有する丸い断面を有することを特徴とする請求項11記載の計 量供給ユニット。 13.前記ゴムスリーブが前記内部孔の山心線に対して45°の角度で配置され た前記スロットを有する丸められた端部を有する丸い断面を有することを特徴と する請求項11記載の計量供給ユニット。 14.前記ゴムスリーブが前記供給パイプの上に合わされる部分と前記スロット を有する平らな表面に終端する平らな側面を有するテーパー部分とに丸い断面を 有し、前記内部孔が前記テーパー部分に延びていることを特徴とする請求項11 記載の計量供給ユニット。 15.噴霧装置に着脱自在に取付可能な計量供給ユニットにおいて、噴霧装置に より収容されるハウジングと、霧化のために前記装置に供給すべき薬物液体を入 れた前記ハウジング内に収納されるアンプルと、前記ハウジングの上に配置され ており、また前記アンプルを貫くための流体供給パイプを有するハウジングカバ ーとを含んでおり、このカバーが、前記流体供給パイプが前記アンプルを貫かな い第1の位置と前記流体供給パイプが前記アンプルを貫く第2の位置とで前記ハ ウジングに前記カバーを取付けるための取付手段を含んでいることを特徴とする 計量供給ユニット。 16.前記カバーが前記第1の位置から前記第2の位置へ前記ハウジングに対し て相対的に並進運動し、また前記取付手段が前記カバーの上の第1の肩部および 第2の肩部と前記第1および第2の肩部と共同作用するための前記ハウジングの 上のロッキング爪部とを含んでいることを特徴とする請求項15記載の計量供給 ユニット。 17.さらに、前記供給パイプを通じて液体を押し出すように前記プランジャを 並進運動させるため前記アンプル内のプランジャと共同作用するため前記ハウジ ング内に駆動メカニズムを含んでいることを特徴とする請求項15記載の計量供 給ユニット。 18.前記プランジャが前記プランジャと前記アンプルとの間を液体に対して密 にシールするため前記アンプルの内壁と共同作用するための2つのシーリングリ ップを有する固体ゴムであることを特徴とする請求項17記載の計量供給ユニッ ト。 19.前記シーリングリップがそれらの間の凹んだ部分により形成されており、 また前記シーリングリップと前記アンプルの前記内壁との間の摩擦を減ずるため 丸められたエッジを有することを特徴とする請求項18記載の計量供給ユニット 。 20.前記プランジャが前記プランジャの直径に沿ってそれらの間にスペースを 有する一対の向かい合っている隆起した弧状部材を含んでおり、また前記駆動メ カニズムが前記プランジャに当接するためのプランジャプッシャを含んでいるこ とを特徴とする請求項19記載の計量供給ユニット。
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