JP2002508226A - 吸入装置及び方法 - Google Patents

吸入装置及び方法

Info

Publication number
JP2002508226A
JP2002508226A JP2000538737A JP2000538737A JP2002508226A JP 2002508226 A JP2002508226 A JP 2002508226A JP 2000538737 A JP2000538737 A JP 2000538737A JP 2000538737 A JP2000538737 A JP 2000538737A JP 2002508226 A JP2002508226 A JP 2002508226A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
patient
face mask
drug
chamber
face
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000538737A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002508226A5 (ja
JP4166944B2 (ja
Inventor
ジョナサン・スタンリー・ハロルド・デンヤー
クルト・ニカンデル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AstraZeneca AB
Original Assignee
AstraZeneca AB
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by AstraZeneca AB filed Critical AstraZeneca AB
Publication of JP2002508226A publication Critical patent/JP2002508226A/ja
Publication of JP2002508226A5 publication Critical patent/JP2002508226A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4166944B2 publication Critical patent/JP4166944B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M15/00Inhalators
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M16/00Devices for influencing the respiratory system of patients by gas treatment, e.g. mouth-to-mouth respiration; Tracheal tubes
    • A61M16/06Respiratory or anaesthetic masks
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M15/00Inhalators
    • A61M15/0086Inhalation chambers
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M15/00Inhalators
    • A61M15/0086Inhalation chambers
    • A61M15/0088Inhalation chambers with variable volume
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M16/00Devices for influencing the respiratory system of patients by gas treatment, e.g. mouth-to-mouth respiration; Tracheal tubes
    • A61M16/06Respiratory or anaesthetic masks
    • A61M16/0605Means for improving the adaptation of the mask to the patient
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M16/00Devices for influencing the respiratory system of patients by gas treatment, e.g. mouth-to-mouth respiration; Tracheal tubes
    • A61M16/0003Accessories therefor, e.g. sensors, vibrators, negative pressure
    • A61M2016/003Accessories therefor, e.g. sensors, vibrators, negative pressure with a flowmeter
    • A61M2016/0033Accessories therefor, e.g. sensors, vibrators, negative pressure with a flowmeter electrical
    • A61M2016/0039Accessories therefor, e.g. sensors, vibrators, negative pressure with a flowmeter electrical in the inspiratory circuit
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M2205/00General characteristics of the apparatus
    • A61M2205/13General characteristics of the apparatus with means for the detection of operative contact with patient, e.g. lip sensor
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M2205/00General characteristics of the apparatus
    • A61M2205/15Detection of leaks

Abstract

(57)【要約】 気体が吸入され得るインレット(11a;49a;89a)を有するフェースマスク(11;49;89)と、フェースマスク(11;49;89)のインレット(11a;49a;89a)を介して引き入れられる気体の流量速度を測定するセンサ(19;67;99)とを含み、フェースマスク(11;49;89)の適合が、患者の吸入の際に、フェースマスク(11;49;89)のインレット(11a;49a;89a)を介して引き入れられる気体の流量速度をモニタすることにより、判断され、実質上規則正しい吸入波形が得られればフェースマスク(11;49;89)が患者に適合したと見做される、フェースマスクを患者の顔面に確実に適合させる装置及び方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、薬、特に液体若しくは流動形状の粉末の薬の、測定された投与量を
患者に分配する装置及び方法に関する。
【0002】 噴霧器及び吸入器が、薬をガス状にして患者に分配するために、開発されてき
た。
【0003】 吸入器は、概略、2つのカテゴリに分けられる。その2つは、与圧計量投与量
吸入器(pMDI)と乾燥粉末吸入器(DPI)であり、そのどちらも患者に吸
入するためのマウスピースを備える。しかしながら、多数の患者、とりわけ小児
科の患者に対し、吸入器を効果的に利用するのは困難である。
【0004】 従来の、即ち非呼吸作動式の、与圧計量投与量吸入器に関して言うと、吸入器
の効果的な操作に際して、薬を肺奥深く引き入れるために吸入の最初に患者が吸
入器を作動させる必要があるために、上記の困難は発生する。この調整を行なう
のは、小児科の患者にとっては特に困難なことである。典型的には、与圧計量投
与量吸入器が吸入の開始前に作動すると、薬の大部分がのどの奥を打ちつけるし
、与圧計量投与量吸入器が吸入の開始後に作動すると、薬の大部分がのど即ち気
管支に残る。そこに残っても効果は無い。
【0005】 呼吸作動式の与圧計量投与量吸入器及び乾燥粉末吸入器は、作動と吸入に関す
るそのような調整は必要ないものの、小児科の患者に対し利用することは困難で
ある。というのは、特に乾燥粉末吸入器では30リットル/分である、所定の流
量速度を実現する十分な強さで吸入することを、これらの吸入器は患者に要求す
るからである。呼吸作動式の与圧計量投与量吸入器でのこの十分な強さによりエ
アゾルキャニスタを起動するのであり、乾燥粉末吸入器でのこの十分な強さによ
り吸入器を介して空気を引き入れるのである。特に小児科の患者は、そのような
流量速度を実現するのに必要な一回換気量を生成させることができない。小児科
の患者にとっては、一回換気量は、典型的には、約3から約15リットル/分の
範囲に過ぎない流量速度を生じさせる10から150mlの範囲である。
【0006】 (アラディグムコーポレーションの名義である)WO−A−96/01663
及び(フルーイドプロパルションテクノロジ、インクの名義である)WO−A−
97/07896では、患者の吸入におけるエアゾル分配を調整するように開発
された装置の例を開示する。特に、これらの装置は、所定の最小値以上の吸気流
量速度を感知してエアゾルを分配するように形成されている。
【0007】 今日まで、エアゾルは、スペーサを備えた噴霧器若しくは吸入器を利用して、
小児科の患者に分配されている。これらのシステムの両方とも、小児科の患者に
通常数回の呼吸で吸入され得る低速度エアゾル雲を供給するものであるが、患者
が得る投与量はかなり変動し得、しかも患者は正確な投与量が分配されたという
徴候を有するものではない。
【0008】 この変動は、小児科の患者にはフェースマスクの利用が要求されることに、本
質的に起因する。そもそも小児科の患者はマウスピースを効果的に掴むことがで
きない。しかしながら、フェースマスクの利用は、噴霧器若しくはスペーサと、
患者との間の、デッドスペースを増加させてしまう。このことは大人の患者にお
いては通常、問題ではない。大人は、概して噴霧器若しくはスペーサの下流にあ
るデッドスペースよりはるかに多い一回換気量を有するからであり、ガス中の薬
の濃度により増加される吸入体積と同様に、患者に受け入れられる投与量は相当
程度の正確値にまで近づき得る。
【0009】 (メディックエイドその他の名義である)WO−A−96/13294は、患
者に薬を分配する吸入のための装置及び方法を開示する。そこでは、薬は吸入に
先立ちチャンバに導入され、患者に受け入れられる薬の全投与量は、チャンバの
体積、チャンバの中に導入される薬の量、チャンバの中に薬を導入し始めたとき
からの時間、及びチャンバから引き出されるガスの流量速度を基にして、計算さ
れる。
【0010】 少ない一回換気量しか形成せず低い割合でしか吸入しない患者に対して、より
信頼性があり正確な薬の測定投与量を分配する装置及び方法を供給することが、
本発明の目的である。
【0011】 気体が吸入され得るインレットを有するフェースマスクと、 フェースマスクのインレットを介して引き入れられる気体の流量速度を測定す
るセンサとを含み、 フェースマスクの適合が、患者の吸入の際に、フェースマスクのインレットを
介して引き入れられる気体の流量速度をモニタすることにより、判断され、 実質上規則正しい吸入波形が得られればフェースマスクが患者に適合したと見做
される、 フェースマスクを患者の顔面に確実に適合させる装置を、本発明は供給する。
【0012】 装置は、フェースマスクのインレットと流体伝達しうる状態にあるアウトレッ
トを有するチャンバを、更に含むのが、好ましい。チャンバが、気体が注入され
得るインレットを含むのが、より好ましい。
【0013】 フェースマスクのインレットが、吐出を防ぐ単方向バルブを含むのが好ましい
【0014】 フェースマスクが、気体が吐出され得るアウトレットを有するのが好ましい。
フェースマスクのアウトレットが、吸入を防ぐ単方向バルブを含むのが、より好
ましい。
【0015】 装置は、吸入波形、吸入波形のピークの大きさ、及びフェースマスクの患者の
顔面への適合の情報を表示する、表示手段を更に含むのが、好適である。表示手
段が、液晶デジタルディスプレイ又は発光ダイオードディスプレイを含むのが、
より好適である。
【0016】 装置は、フェースマスクが患者の顔面に十分に適合すると、音を生成する手段
を更に含むのが好ましい。
【0017】 吸入の前に、一時的に薬を保持するチャンバと、 チャンバの中に薬を注入するデバイスと、 気体が吸入され得るインレットを有するフェースマスクと、 患者の顔面へのフェースマスクの適合を確実なものにし患者に受け入れられる
薬の投与量を計算する適合・計算手段とを 含む、患者に薬を分配して吸入させる装置において、 上記適合・計算手段は、 チャンバから引き出される気体の流量速度を測定するセンサと、個々の吸入呼
吸の間のチャンバ内の薬の濃度を測定する濃度測定手段とを備え、 その薬の濃度はチャンバの内部面上に薬が少なくとも一部分に沈下することによ
り時間を経るにつれ減少し、 更に、 フェースマスクの適合が、チャンバから引き出される気体の流量速度をモニタ
することにより、判断され、 患者に受け入れられる薬の総投与量が、個々の吸入呼吸にて受け入れられる薬の
投与量を合計することで計算され、 個々の吸入呼吸にて受け入れられる薬の投与量は、チャンバの下流の装置デッド
スペースの体積により補正されたその呼吸の体積の中の、チャンバから吸入され
る薬の総量として計算される、 患者に薬を分配して吸入させる装置もまた、本発明は供給する。
【0018】 フェースマスクのインレットが、吐出を防ぐ単方向バルブを含むのが好ましい
【0019】 フェースマスクが、気体が吐出され得るアウトレットを有するのが好ましい。
フェースマスクのアウトレットが、吸入を防ぐ単方向バルブを含むのが、更に好
ましい。
【0020】 適合・計算手段が、チャンバの中への薬の注入を検出するセンサを含むのが好
適である。
【0021】 一つの実施形態では、チャンバから引き出される気体の流量速度を測定するセ
ンサと、チャンバの中への薬の注入を検出するセンサとが、同じセンサである。
【0022】 別の実施形態では、チャンバから引き出される気体の流量速度を測定するセン
サと、チャンバの中への薬の注入を検出するセンサとが、別々のセンサである。
【0023】 チャンバから引き出される気体の流量速度を測定するセンサが、デバイスの上
流に位置するのが好ましい。
【0024】 吸入波形、 吸入波形のピークの大きさ、 フェースマスクの患者の顔面への適合、 チャンバ内の薬の濃度、 チャンバ内の薬の濃度が所定の閾値を下回れば発せられる警告、及び、 患者に受け入れられる薬の投与量の 情報を表示する表示手段を、装置が更に含むのが好ましい。表示手段が、液晶デ
ジタルディスプレイ又は発光ダイオードディスプレイを含むのが、より好ましい
【0025】 フェースマスクが患者の顔面に十分に適合し、 チャンバ内の薬の濃度が所定の閾値を下回り、及び/若しくは、 薬の所与の投与量が患者に受け入れられたら、音を生成する、 手段を、装置が更に含むのが好ましい。
【0026】 一つの実施形態では、デバイスが噴霧器を含む。噴霧器が、ジェット噴霧器、
超音波噴霧器、若しくは圧力メッシュ噴霧器のうちの一つであるのが好ましい。
【0027】 別の実施形態では、デバイスが、薬の計量投与量を分配する与圧エアロゾルコ
ンテナを含む。
【0028】 更なる実施形態では、デバイスが、乾燥粉末吸入器を含む。
【0029】 患者の顔面へフェースマスクを充分に適合することが達成されると、 適合・計算手段が、デバイスを自動的に作動するように設定されているのが好ま
しい。
【0030】 適合・計算手段が、 チャンバ内の薬の濃度の経時的な減少を表すデータをルックアップテーブル内に
格納するメモリを、 吸入の間のチャンバ内の薬の濃度を、メモリ内に格納されるデータを基に、測定
する濃度測定手段と共に、 備えるのが好ましい。
【0031】 気体が吸入によりチャンバから引き出され、希釈によりチャンバ内部の薬の濃
度の減少を生じさせる際に、チャンバの中に気体を注入させるインレットを、チ
ャンバが備えるのが、好ましい。
【0032】 濃度測定手段が、患者が先に吸入する気体の体積もまた基礎にして、チャンバ
内の薬の濃度を測定するのが好ましい。
【0033】 適合・計算手段が、 先に吸入される気体の体積に対し、チャンバ内の薬の濃度が減少することを表す
データをルックアップテーブル内に格納するメモリを備えるのが、好ましい。
【0034】 チャンバが、 気体が注入される第1のインレットと、デバイスと流体伝達し得る状態にある第
2のインレットとを含むのが好ましい。
【0035】 患者による吸入のために、利用時に薬を含むエアロゾルを生成する噴霧器と、 気体が吸入され得るインレットを有するフェースマスクと、 患者の顔面へのフェースマスクの適合を確実なものにし患者に受け入れられる
薬の全投与量を計算する適合・計算手段とを 含む、患者に薬を分配して吸入させる装置において、 上記適合・計算手段は、 フェースマスクを介して引き出される気体の流量速度を測定するセンサを備え
ており、 更に、 フェースマスクの適合が、フェースマスクから引き出される気体の流量速度を
モニタすることにより、判断され、 患者に受け入れられる薬の総投与量が、個々の吸入呼吸にて受け入れられる薬の
投与量を合計することで計算され、 個々の吸入呼吸にて受け入れられる薬の投与量は、噴霧器の下流の装置デッドス
ペースの体積により補正されたその呼吸の体積の中の、吸入される薬の総量とし
て計算される、 患者に薬を分配して吸入させる装置を、本発明は更に供給する。
【0036】 フェースマスクのインレットが、吐出を防ぐ単方向バルブを含むのが好ましい
【0037】 フェースマスクが、気体が吐出され得るアウトレットを有するのが好ましい。
フェースマスクのアウトレットが、吸入を防ぐ単方向バルブを含むのが、より好
ましい。
【0038】 吸入波形、 吸入波形のピークの大きさ、 フェースマスクの患者の顔面への適合、及び、 患者に受け入れられる薬の投与量の 情報を表示する、表示手段を、装置が更に含むのが好ましい。表示手段が、液晶
デジタルディスプレイ又は発光ダイオードディスプレイを含むのが、より好まし
い。
【0039】 フェースマスクが患者の顔面に十分に適合し、及び/若しくは、 薬の所与の投与量が患者に受け入れられたら、音を生成する、 手段を、装置が更に含むのが好ましい。
【0040】 患者の顔面へフェースマスクを充分に適合することが達成されると、 適合・計算手段が、噴霧器を自動的に作動するように設定されているのが好適で
ある。
【0041】 一つの実施形態では、噴霧器が、エアロゾルが生成される霧状化スペースを含
み、 該霧状化スペースが、気体が吸入され得るインレットと、フェースマスクと接
続するアウトレットとを有する。
【0042】 センサが、噴霧器の上流に位置するのが、好適である。
【0043】 噴霧器が、ジェット噴霧器、超音波噴霧器、若しくは圧力メッシュ噴霧器のう
ちの一つであるのが好ましい。
【0044】 気体が吸入され得るインレットを有するフェースマスクを患者の顔面に適合さ
せるステップと、 患者が吸入するときに、フェースマスクのインレットを介して引き入れられる
気体の流量速度を測定するステップと、 実質上規則正しい吸入波形が得られるまで、フェースマスクの位置を調整する
ステップと を含む、フェースマスクを患者の顔面に確実に適合させる方法を、更に、本発明
は供給する。
【0045】 一つの実施形態では、吸入波形のピークの大きさが、実質上最大値になると、
実質上規則正しい吸入波形が得られる。
【0046】 吸入波形、及び吸入波形のピークの大きさの、フェースマスクの適合に係る情
報を表示するステップを、上記方法が更に含むのが好ましい。
【0047】 フェースマスクが患者の顔面に充分に適合すると、徴候を示すステップを、上
記方法が更に含むのが好ましい。一つの実施形態では、徴候が、表示される情報
を含む。別の実施形態では、徴候が、音を含む。
【0048】 吸入の前に、一時的に薬を保持するチャンバと、 チャンバの中に薬を注入するデバイスと、 気体が吸入され得るインレットを有するフェースマスクと、 患者の顔面へのフェースマスクの適合を確実なものにし患者に受け入れられる
薬の総投与量を計算する適合・計算手段とを 含み、 上記適合・計算手段は、 チャンバから引き出される気体の流量速度を測定するセンサと、吸入の間のチ
ャンバ内の薬の濃度を測定する濃度測定手段とを備え、 その薬の濃度はチャンバの内部面上にて薬が少なくとも一部分に沈下することに
より時間を経るにつれ減少する、 装置を利用する、 患者に薬の投与量を分配し吸入させる方法であって、 デバイスとフェースマスクとの間を流体伝達しうる状態にするステップと、 フェースマスクを患者の顔面に適合させるステップと、 患者が吸入するときに、チャンバから引き出される気体の流量速度をモニタし
、実質上規則正しい吸入波形が得られるまで、必要に応じてフェースマスクの位
置を調整するステップと、 デバイスを作動してチャンバの中へ薬を注入するステップと、 患者に受け入れられる薬の総投与量を、個々の吸入呼吸にて受け入れられる薬の
投与量を合計することで計算するステップとを含み、 その個々の吸入呼吸にて受け入れられる薬の投与量は、チャンバの下流の装置
デッドスペースの体積により補正されたその呼吸の体積の中の、チャンバから吸
入される薬の総量として計算される、 患者に薬の投与量を分配し吸入させる方法も、更に本発明は供給する。
【0049】 第1の実施形態では、デバイスとフェースマスクとの間を流体伝達しうる状態
するステップと、 フェースマスクを患者の顔面に適合させるステップと、 デバイスを作動するステップとが、 この指定された順序で構成されて、上記方法に含まれる。
【0050】 第2の実施形態では、デバイスとフェースマスクとの間を流体伝達しうる状態
するステップと、 デバイスを作動するステップと、 フェースマスクを患者の顔面に適合させるステップとが、 この指定された順序で構成されて、上記方法に含まれる。
【0051】 第3の実施形態では、フェースマスクを患者の顔面に適合させるステップと、 デバイスとフェースマスクとの間を流体伝達しうる状態するステップと、 デバイスを作動するステップとが、 この指定された順序で構成されて、上記方法に含まれる。
【0052】 第4の実施形態では、フェースマスクを患者の顔面に適合させるステップと、 デバイスを作動するステップと、 デバイスとフェースマスクとの間を流体伝達しうる状態するステップとが、 この指定された順序で構成されて、上記方法に含まれる。
【0053】 第5の実施形態では、デバイスを作動するステップと、 デバイスとフェースマスクとの間を流体伝達しうる状態するステップと、 フェースマスクを患者の顔面に適合させるステップとが、 この指定された順序で構成されて、上記方法に含まれる。
【0054】 第6の実施形態では、デバイスを作動するステップと、 フェースマスクを患者の顔面に適合させるステップと、 デバイスとフェースマスクとの間を流体伝達しうる状態するステップとが、 この指定された順序で構成されて、上記方法に含まれる。
【0055】 一つの実施形態では、吸入波形のピークの大きさが、実質上最大値になると、
実質上規則正しい吸入波形が得られる。
【0056】 吸入波形、及び吸入波形のピークの大きさの、フェースマスクの適合に係る情
報を表示するステップを、上記方法が更に含むのが好ましい。
【0057】 フェースマスクが患者の顔面に充分に適合すると、徴候を示すステップを、上
記方法が更に含むのが好ましい。一つの実施形態では、徴候が、表示される情報
を含む。別の実施形態では、徴候が、音を含む。
【0058】 患者に受け入れられる薬の投与量に係る情報を表示するステップを、上記方法
が更に含むのが好ましい。
【0059】 薬の所与の投与量が患者に受け入れられたら、徴候を示すステップを、上記方
法が更に含むのが好ましい。一つの実施形態では、徴候が、表示される情報を含
む。別の実施形態では、徴候が、音を含む。
【0060】 チャンバ内の薬の濃度が所定の閾値を下回れば、徴候を示すステップを、上記
方法が更に含むのが好ましい。一つの実施形態では、徴候が、表示される情報を
含む。別の実施形態では、徴候が、音を含む。
【0061】 患者の顔面へのフェースマスクの充分な適合が達成されると、自動的にデバイ
スを作動するように、適合・計算手段が設定されているのが好ましい。
【0062】 チャンバ内の薬の濃度が所定の閾値を下回れば、自動的にデバイスを作動する
ように、適合・計算手段が設定されているのが好ましい。
【0063】 患者による吸入のために、利用時に薬を含むエアロゾルを生成する噴霧器と、 気体が吸入され得るインレットを有するフェースマスクと、 患者の顔面へのフェースマスクの適合を確実なものにし患者に受け入れられる
薬の総投与量を計算する適合・計算手段とを 含み、 上記適合・計算手段は、 フェースマスクから引き出される気体の流量速度を測定するセンサを備える、
装置を利用する、 患者に薬の投与量を分配し吸入させる方法であって、 フェースマスクと噴霧器との間を流体伝達しうる状態にするステップと、 フェースマスクを患者の顔面に適合させるステップと、 患者が吸入するときに、フェースマスクから引き出される気体の流量速度をモ
ニタし、実質上規則正しい吸入波形が得られるまで、必要に応じてフェースマス
クの位置を調整するステップと、 噴霧器を作動して薬を含むエアロゾルを生成するステップと、 患者に受け入れられる薬の総投与量を、個々の吸入呼吸にて受け入れられる薬の
投与量を合計することで計算するステップとを含み、 その個々の吸入呼吸にて受け入れられる薬の投与量は、噴霧器の下流の装置デ
ッドスペースの体積により補正されたその呼吸の体積の中の、吸入される薬の量
として計算される、 患者に薬の投与量を分配し吸入させる方法も、更に本発明は提供する。
【0064】 第1の実施形態では、噴霧器とフェースマスクとの間を流体伝達しうる状態に
するステップと、 フェースマスクを患者の顔面に適合させるステップと、 噴霧器を作動するステップとが、 この指定された順序で構成されて、上記方法に含まれる。
【0065】 第2の実施形態では、噴霧器とフェースマスクとの間を流体伝達しうる状態に
するステップと、 噴霧器を作動するステップと フェースマスクを患者の顔面に適合させるステップとが、 この指定された順序で構成されて、上記方法に含まれる。
【0066】 第3の実施形態では、フェースマスクを患者の顔面に適合させるステップと、 噴霧器とフェースマスクとの間を流体伝達しうる状態にするステップと、 噴霧器を作動するステップとが、 この指定された順序で構成されて、上記方法に含まれる。
【0067】 第4の実施形態では、フェースマスクを患者の顔面に適合させるステップと、 噴霧器を作動するステップと、 噴霧器とフェースマスクとの間を流体伝達しうる状態にするステップとが、 この指定された順序で構成されて、上記方法に含まれる。
【0068】 第5の実施形態では、噴霧器を作動するステップと、 噴霧器とフェースマスクとの間を流体伝達しうる状態にするステップと、 フェースマスクを患者の顔面に適合させるステップとが、 この指定された順序で構成されて、上記方法に含まれる。
【0069】 第6の実施形態では、噴霧器を作動するステップと、 フェースマスクを患者の顔面に適合させるステップと、 噴霧器とフェースマスクとの間を流体伝達しうる状態にするステップとが、 この指定された順序で構成されて、上記方法に含まれる。
【0070】 一つの実施形態では、吸入波形のピークの大きさが、実質上最大値になると、
実質上規則正しい吸入波形が得られる。
【0071】 吸入波形、及び吸入波形のピークの大きさの、フェースマスクの適合に係る情
報を表示するステップを、上記方法は更に含むのが好ましい。
【0072】 フェースマスクが患者の顔面に充分に適合すると、徴候を示すステップを、上
記方法は更に含むのが好ましい。一つの実施形態では、徴候が、表示される情報
を含む。別の実施形態では、徴候が、音を含む。
【0073】 患者に受け入れられる薬の投与量に係る情報を表示するステップを、上記方法
が更に含むのが好ましい。
【0074】 薬の所与の投与量が患者に受け入れられたら、徴候を示すステップを、上記方
法が更に含むのが好ましい。一つの実施形態では、徴候が、表示される情報を含
む。別の実施形態では、徴候が、音を含む。
【0075】 フェースマスクの充分な適合が達成されると、自動的に噴霧器を作動するよう
に、適合・計算手段が設定されているのが好適である。
【0076】 図1は、本発明の第1の実施形態に係る装置を示す。
【0077】 装置は、薬を含むエアロゾル雲を生成する噴霧器1を含む。噴霧器1は、エア
ロゾル雲が生成される噴霧スペース3を備え、空気のみが大気から引き入れられ
得る吸入バルブ7が接続するインレット5と、フェースマスク11が接続するア
ウトレット9とを有する。
【0078】 好適な実施形態では、噴霧器1は、ジェット噴霧器、超音波噴霧器若しくは圧
力メッシュ噴霧器のうちの、1つを含む。ジェット噴霧器には2つの種類があり
、これらは空気ジェット噴霧器と液体ジェット噴霧器である。液体を霧状にする
圧縮空気源を利用する、空気ジェット噴霧器の例が、(メディックエイドリミテ
ッドの名義である)EP−A−0627266にて開示されており、その内容が
参照されて本明細書に組み込まれる。1つ又はそれ以上のノズルアウトレットを
通過して液体を推し進め細かい水滴のスプレイを生成する、液体ジェット噴霧器
の例が、(ベーリンガインゲルハイムインタナショナル有限会社その他の名義で
ある)WO−A−94/07607にて開示されており、その内容が参照されて
本明細書に組み込まれる。振動圧電素子により通常生成される超音波を利用して
液体を霧状にする超音波噴霧器には、多くの形態がある。圧電素子と液体との間
に、典型的には封入流体である増幅インタフェースが存在する、液体が圧電素子
と直接接触する噴霧器や、圧電素子が、エアロゾルが生成されるメッシュを振動
する噴霧器が、それらに含まれる。超音波噴霧器の例が、(マエハラその他の名
義である)US−A−4533082と(ロスその他の名義である)US−A−
5261601に開示されており、その内容が参照されて本明細書に組み込まれ
る。これらの文書にて述べられている噴霧器は、一定量の分配すべき液体を保持
する貯蔵器を有するハウジングを含み、そのハウジングは貯蔵器と接続する穿孔
膜と、ハウジングと接続し穿孔膜を振動させる超音波バイブレータとを備える。
超音波噴霧器の別の例が、(フルーイドプロパルションテクノロジ、インクの名
義である)WO−A−97/29851にて開示されており、その内容が参照さ
れて本明細書に組み込まれる。圧電素子を含んだり含まなかったりする、圧力メ
ッシュ噴霧器の例が、(アラディグムコーポレイションの名義である)WO−A
−96/13292にて開示されており、その内容が参照されて本明細書に組み
込まれる。
【0079】 フェースマスク11は、空気を吸入できるインレット11aと、空気を吐出で
きるアウトレット11bとを含む。インレット11aと独立してアウトレット1
1bを設定することは、デッドスペースをフェースマスク内部に限定するするこ
とを確実にするものであり、更にアウトレット11bをインレット11aの地点
や上流に備えるよりも好ましいものである。というのは、そのように構成してし
まうと、吐出される空気がインレット11aの上流のエアロゾルレジデントを希
釈してしまい反射的にデッドスペースを増量させてしまうからである。更に、フ
ェースマスク11は、利用時に患者の顔の輪郭に適合しマスクと患者間のシール
となる、可撓性のあるフェイシャルシール13を含む。フェイシャルシール13
は、空気でも液体でも満たせるクッションシールである。そのようなクッション
シールを備えるフェースマスクは既に公知であり、ヘッドストラップの必要を無
くし、十分なシールを確実にするためにリップマスクでは必要になり得る強力貼
付力の必要も無くす。そのようなフェイシャルシールの1つが、(レスピロニク
ス、インクの名義である)WO−A−97/09090にて開示されており、そ
の内容が参照されて本明細書に組み込まれる。フェースマスク11は、患者の鼻
と口との間の流体の相互伝達を防ぎ、フェースマスク11内部の比較的小さなデ
ッドスペースを確実なものにする鼻セパレータ15も含む。そのようなフェース
マスクの1つが、(ハンスルドルフ、インクの名義である)US−A−5265
595にて開示されており、その内容が参照されて本明細書に組み込まれる。フ
ェースマスク11はさらに、アウトレット11bにおいて、空気が吐出され空気
が吸入され得ない、吐出バルブ17を備える。
【0080】 噴霧器1とフェースマスク11の吸入及び吐出バルブ7、17は、低い流れ抵
抗値設計(典型的には10リットル/分当たり2.5パスカル)を備えるのが好
ましく、逆流に対して完全なシールを保証する。そのようなバルブは市場で入手
可能である。そのようなバルブの1つが、(スウエーデン、アストラエービーの
商標登録されている)NEBUCHAMBERスペーサに含まれるバルブである
【0081】 装置は更に、噴霧器1の上流に位置し霧状化スペース3から引き出される空気
の流量割合を測定するセンサ19、噴霧器1の操作を制御するコントローラ21
、コントローラ21を操作し患者に受け入れられる薬の投与量を計算するプロセ
ッサ23、及び、とりわけ霧状化スペース3から引き出される空気の流量割合と
、吸入器波形と、患者に受け入れられる薬の投与量とを表示するディスプレイ2
5を含む。ディスプレイ25は、発光ダイオード若しくは液晶デジタルディスプ
レイであるのが好ましい。
【0082】 装置は更に、外部装置と通信する、シリアルポートのようなデータインタフェ
ースを含む。
【0083】 好適な実施形態では、フェースマスク11の十分なフィットが得られ薬の所与
の投与量が分配されたら、典型的には音の生成なのであるが、ユーザに通知する
手段を、装置は備える。
【0084】 センサ19は、この実施形態では、噴霧器1のインレット5に位置する。小児
科の患者が吸入する少ない体積の空気を測定するのに必要な分解能を備えていれ
ば、どんな圧力センサでもよく、マイクロフォン、サーミスタ若しくは超音波フ
ロー変換器でもよい。典型的には、センサ19の分解能は、10ミリ秒のインタ
バルで統合される+/−0.25リットル/分が要求される。好適な実施形態で
は、センサ19は肺呼吸センサである。肺呼吸センサは、空気フロー測定装置で
あり、典型的には線形の圧力対フローの関係を備えるメッシュである流れ抵抗素
子と、測定される圧力がダクト内のフローに比例する、メッシュダクトを横切っ
て接続される圧力センサとを、含む。
【0085】 噴霧器1が空気ジェット噴霧器であるならば、コントローラ21は、噴霧器1
への圧縮された空気の供給を制御し、噴霧器1が超音波噴霧器であるならば、コ
ントローラは噴霧器への電力供給を制御する。コントローラ21は、噴霧器1を
操作し、呼吸サイクル全体に渡って霧状化スペース3内の所定の濃度のエアロゾ
ル雲を維持し、分配を最適化して、有意な遅延を生ずることなしに吸入の開始に
てエアロゾルが利用可能であることを確実にするように設定されているのが好ま
しい。実際には、断続的に若しくは連続的にしかし吸入フロー速度に従い不定の
速度で、エアロゾルを分配することにより、患者の瞬間の容積量に合わせて、エ
アロゾル雲は生成され得る。そのような制御は、吸入の開始時のみ噴霧器1にト
リガを与えるという別の制御よりも、好ましい。というのは、仮に噴霧器1が吸
入の開始時のみにトリガを与えられるならば、例えば効果的な空気ジェット噴霧
器を使用しても、噴霧器1にトリガを与えるときとエアロゾルの生成時との間に
、例えば約50ミリ秒の遅延が発生することが予想されるのである。この遅延は
効果的なエアロゾルの分配を減ずるものである。噴霧器1のアウトレット9とフ
ェースマスク11のインレット11aとの間の容積が最小値ではなく噴霧器1と
患者の間のデッドスペースに有意に影響を与えてしまう場合には、特にそうであ
る。
【0086】 プロセッサ23は、増幅器を介してセンサ19と接続し、コントローラ21と
も接続し、センサ19により測定されるフロー速度に応答する操作信号とコント
ロールプログラムによりセットされるパラメータとをコントローラ21に送信す
るように設定されている。この実施形態では、プロセッサ23は、クロックと、
センサ19から受信されるアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログデジ
タルコンバータと、コントロールプログラムとルックアップテーブルを含む読み
出し専用メモリROM(ロム)と、測定データを格納するランダムアクセスメモ
リRAM(ラム)とを含む。プロセッサ23は、ディスプレイ25と、外部装置
との通信を行なうデータインタフェースとにも、接続されている。特に好ましい
実施形態では、プロセッサ23を含む装置は、バッテリにより動力を与えられる
【0087】 実用では、(ときには同じ一人であるのだが)ユーザまたは患者は、要求され
る投与量か、若しくはプレセットの投与量が入っているのなら分配される薬の何
れかを、プロセッサ23の中にインプットする。それからフェースマスク11が
患者に合わされ、その時点で患者はそれを介して呼吸し始める。患者は吸入の間
は霧状スペース3を通して空気を引き込み、フェースマスク11の吐出バルブ1
7を介して空気を吐出する。患者により生成されるフロー速度は、ディスプレイ
25上に、吸入波形と共に表示される。示される波形はモニタされ、フェースマ
スク11と患者の顔との間に効果的なシールが形成された時点を判断する。実質
的に規則正しい波形が形成されたときに、十分なシールは達成される。即ち、吸
入波形のピークの大きさが、図16に示される呼吸パターンの領域Aのように、
実質的な最大値レベルで維持されるときである。一方で、図16に示される呼吸
パターンの領域Bでは、ピークの大きさが動揺しており、フェースマスク11が
患者の顔に不完全にシールしているに過ぎないことを示す。実際にも、呼吸パタ
ーンの領域Bは、患者が瞬間的に呼吸を停止した部分(C点)を含む。このこと
から、図16はある患者の全体の呼吸パターンを示していることがわかる。一方
吸入バルブ7を含むフロー経路内に位置するセンサ19は、呼吸パターンの吸入
波形のみを見ている。フェースマスク11の十分なフィットを達成するには、フ
ェースマスクの多少の位置変えが略不可避的に要求される。フェースマスク11
の効果的なシールが達成されると、噴霧器1がエアロゾル雲を霧状化スペース3
にて所定の濃度で生成するように作動し、患者は吸入を続ける。好ましい実施形
態では、音が生成されメッセージがディスプレイ25上に表示され、フェースマ
スク11が患者の顔に十分にフィットしたことをユーザに通知する。別の実施形
態では、噴霧器1は、フェースマスク11の十分なフィットが達成されると自動
的に動作する。患者が吸入すると、薬を含むエアロゾルが霧状化スペース3から
引き出されフェースマスク11を介して患者の肺の中に入れられる。吸入の間、
プロセッサ23は患者に分配される投与量を連続して計算する。この実施形態で
は、必要な投与量が患者に分配されると、メッセージがディスプレイ25上にこ
の効果のために表示され音が生成される。そしてその時点で、患者はフェースマ
スク11を外す。
【0088】 実際には、プロセッサ23は、吸入の間に非常に頻繁な時間間隔で、典型的に
は100分の1秒毎に、患者に分配される薬の量を計算する。この計算は、個々
の吸入呼吸の間中、実行され、噴霧器1の下流の装置のデッドスペースを斟酌し
て補正される。
【0089】 個別の吸入呼吸(n=1、2、3・・・)に対し、患者に受け入れられる投与
量(Dn)は以下の様に計算される。 Dn=(V1+V2+・・・+Vi)*C 上式において、 ・V1は、霧状化スペース3の下流の装置のデッドスペースに対応する体積が吸 入された後の、吸入呼吸nの第1のサンプル期間に吸入される体積である。 ・V2は、霧状化スペース3の下流の装置のデッドスペースに対応する体積が吸 入された後の、吸入呼吸nの第2のサンプル期間に吸入される体積である。 ・Viは、霧状化スペース3の下流の装置のデッドスペースに対応する体積が吸 入された後の、吸入呼吸nのi番目のサンプル期間に吸入される体積である。 ・Cは、霧状化スペース3での薬の濃度である。
【0090】 このように、患者に分配される薬のトータル投与量は、霧状化スペース3の下
流の装置のデッドスペースに対応する体積が吸入された後の各々の吸入呼吸にて
分配される投与量の累積トータルである。次の式により示される。 D=D1+D2+・・・+Dn 上式において、Dnは、吸入呼吸の間に要求された投与量が達成されたならば、 不充分な呼吸を示し得る。
【0091】 概略として、吸入波形が実質的に周期的な波形であるならば、患者に分配され
る薬のトータルの投与量は、次のように概算される。 D=(Vt−Vd)*C*f*t 上式において、 ・Vtは、個々の吸入呼吸の一回換気量である。 ・Vdは、霧状化スペース3の下流の装置のデッドスペースである。 ・fは、吸入の周波数である。 ・tは、吸入の期間である。
【0092】 図2は、本発明の第2の実施形態に係る装置である。
【0093】 この装置は、図1の装置と実質的に同じ構成である。但し、次の点が異なる。
フェースマスク11は、そのインレット11aにて、吐出を防ぐために、吸入バ
ルブ26を含む。吸入バルブ26は、吸入器1とフェースマスク11の吸入バル
ブ7、吐出バルブ17と同様に、低流量抵抗設計であることが好ましい。更に別
の実施形態では、吸入バルブ7は略され得る。この装置の操作は図1の装置に対
するものと同じである。
【0094】 図3は、本発明の第3の実施形態に係る装置である。
【0095】 この装置は、図1の装置と実質的に同じ構成である。但し、更に通常スペーサ
と称される散乱チャンバ27を含む。噴霧器1の霧状化スペース3とは、流体伝
達しうる状態にある。チャンバ27は、吸入バルブ7及びセンサ19と流体伝達
し得る状態にあるインレット29と、フェースマスク11のインレット11aと
流体伝達し得る状態にあるアウトレット31とを含む。
【0096】 第1のモードでは、この装置の操作は図1の装置と同様であり、噴霧器1はチ
ャンバ27内の薬の所与の濃度を維持するように制御される。
【0097】 第2のモードでは、この装置の操作は次のようになる。(一人の同じ人である
こともあるが)ユーザ若しくは患者は、要求される投与量か、若しくはプレセッ
トの投与量が入っているのなら分配される薬の何れかを、プロセッサ23の中に
インプットする。それからフェースマスク11が患者に合わされ、その時点で患
者はそれを介して吸入し始める。患者は吸入の間はチャンバ27から空気を引き
込み、フェースマスク11の吐出バルブ17を介して空気を吐出する。患者によ
り生成されるフロー速度は、ディスプレイ25上に、吸入波形と共に表示される
。示される波形はモニタされ、フェースマスク11と患者の顔との間に効果的な
シールが形成された時点を判断する。図1の装置の使用に関連して前に述べたよ
うに、実質的に規則正しい波形が形成されたときに、十分なシールは達成される
。即ち、吸入波形のピークの大きさが、実質的な最大値レベルで維持されるとき
である。フェースマスク11の十分なフィットを達成するには、フェースマスク
の多少の位置変えが略不可避的に要求される。フェースマスク11の十分なフィ
ットが達成されると、噴霧器1が作動し、薬を含むエアロゾルがチャンバ27内
にて供給される。好ましい実施形態では、音が生成されメッセージがディスプレ
イ25上に表示され、フェースマスク11が患者の顔に十分にフィットしたこと
をユーザに通知する。別の実施形態では、噴霧器1は、フェースマスク11の十
分なフィットが達成されると自動的に動作する。患者が吸入すると、エアロゾル
がアウトレット31とフェースマスク11を介してチャンバ27から引き出され
患者の肺の中に入れられる。吸入の間、プロセッサ23は患者に分配される投与
量を連続して計算する。この実施形態では、必要な投与量が患者に分配されると
、メッセージがディスプレイ25上にこの効果のために表示され音が生成される
。そしてその時点で、患者はフェースマスク11を外す。
【0098】 しかしながら、患者に分配される薬の実際の投与量は、後で説明するように、
多くの係数に依存するものであり、患者に分配される投与量の計算は、これらの
係数の関数として決定される。
【0099】 時が経過するにつれ、チャンバ27内の薬の濃度は減少する。このことは、重
力及び静電気力によりチャンバ27の内部面に材料が沈下することの結果であり
、薬を含まず、吸入体積分を置き換える患者の各々の吸入呼吸と共にチャンバ4
1の中に引き入れらる、大気からの空気により生じさせられる希釈効果の結果で
ある。
【0100】 チャンバ27内の薬の濃度は、希釈しないと仮定すると、経過する時間に依存
する。時間の関数としてのチャンバ27内の薬の濃度は、図4に示される。
【0101】 チャンバ27から患者により予め引き出される空気の体積の関数である希釈係
数が、図5に示される。
【0102】 実際には、プロセッサ23は、吸入の間に非常に頻繁な時間間隔で、典型的に
は100分の1秒毎に、患者に分配される薬の量を計算する。これらのサンプル
された期間では、チャンバ27内部の薬の濃度は、時間経過に伴うチャンバ27
の内部表面への薬の沈下と、チャンバ27に入り込むが薬を担持しない空気の希
釈効果とを斟酌して計算される。プロセッサ23の読み出し専用メモリROM(
ロム)は、薬の沈下速度を基にして、チャンバ27内に薬を注入した後のあらゆ
る時刻でのチャンバ27内の薬の濃度を与えるデータルックアップテーブルを含
む。専用メモリROM(ロム)は、チャンバ27内に特定体積の空気を注入した
後のチャンバ27内の薬の濃度を与えるデータルックアップテーブルをも含む。
各々のサンプルされた期間に対するチャンバ27内の薬の濃度は、このように計
算される。
【0103】 以上のように分配される薬の投与量が計算される。この計算は、個々の吸入呼
吸の間中、連続して実行され、チャンバ27の下流の装置のデッドスペースを斟
酌して補正される。
【0104】 個別の吸入呼吸(n=1、2、3・・・)に対し、患者に受け入れられる投与
量(Dn)は以下の様に計算される。 Dn=V11+V22+・・・+Vii 上式において、 ・V1は、チャンバ27の下流の装置のデッドスペースに対応する体積が吸入さ れた後の、吸入呼吸nの第1のサンプル期間に吸入される体積である。 ・V2は、チャンバ27の下流の装置のデッドスペースに対応する体積が吸入さ れた後の、吸入呼吸nの第2のサンプル期間に吸入される体積である。 ・Viは、チャンバ27の下流の装置のデッドスペースに対応する体積が吸入さ れた後の、吸入呼吸nのi番目のサンプル期間に吸入される体積である。 ・C1は、チャンバ27の下流の装置のデッドスペースに対応する体積が吸入さ れた後の、吸入呼吸nの第1のサンプル期間の計算された濃度である。 ・C2は、チャンバ27の下流の装置のデッドスペースに対応する体積が吸入さ れた後の、吸入呼吸nの第2のサンプル期間の計算された濃度である。 ・Ciは、チャンバ27の下流の装置のデッドスペースに対応する体積が吸入さ れた後の、吸入呼吸nのi番目のサンプル期間の計算された濃度である。
【0105】 このように、患者に分配される薬のトータル投与量は、チャンバ27の下流の
装置のデッドスペースに対応する体積が吸入された後の各々の吸入呼吸にて分配
される投与量の累積トータルである。次の式により示される。 D=D1+D2+・・・+Dn 上式において、Dnは、吸入呼吸の間に要求された投与量が達成されたならば、 不充分な呼吸を示し得る。
【0106】 図6は、本発明の第4の実施形態に係る装置を示す。
【0107】 この装置は、通常スペーサと称される散乱チャンバ41を含み、その中へ薬を
含むエアロゾル雲が分配される。チャンバ41は、分配ユニット45と接続する
インレット43と、フェースマスク49と接続するアウトレット47とを有する
【0108】 分配ユニット45は、実使用では空気が吸入されるインレット51と、チャン
バ41のインレット43と流体伝達し得る状態にあるアウトレット53とを有す
る。分配ユニット45は、与圧エアロゾルコンテナ57のバルブ軸を受け止め薬
を含むエアロゾル雲をチャンバ41の中に注ぐ、スプレイノズルをも有する。こ
の実施形態では、発動するコンテナ57が、計量された薬の投与量を分配する。
【0109】 フェースマスク49は、上述の第2の実施形態で利用されたものと全く同じ種
類である。特に、フェースマスク49は、インレット49a,アウトレット49
b、可撓性あるフェイシャルシール59、鼻用のセパレータ61、インレット4
9aでの吸入バルブ63、及びアウトレット49bでの吐出バルブ65を、含む
【0110】 装置は更に、チャンバ41から引き出される空気の流量割合を測定する第1の
センサ67と、チャンバ41の中に薬を分配する際のコンテナ57の個々の作動
を検出する第2のセンサ69とを、含む。この実施形態では、第1と第2のセン
サ67、69は、分配ユニット45の一部を形成する。第1のセンサ67は、ス
プレイノズル55の上流の、分配ユニット45のインレット51に位置し、上述
の実施形態のように、小児科の患者が吸入する少ない体積の空気を測定するのに
必要な分解能を備えていれば、どんな圧力センサでもよく、マイクロフォン、サ
ーミスタ若しくは超音波フロー変換器でもよい。好適な実施形態では、第1のセ
ンサ67は肺呼吸センサである。この実施形態では、第2のセンサ69は、コン
テナ57が作動し薬の計量投与量がチャンバ41の中に分配されたらスイッチが
入るように設置されたマイクロスイッチである。別の実施形態では、第2のセン
サ69が省かれることができ、第1のセンサ67が、チャンバ41から引き出さ
れる空気のフロー速度測定と、コンテナ57の個々の作動の検出との両方を行な
う。更に別の実施形態では、第1のセンサ67は、スプレイノズル55の下流に
位置し得る。
【0111】 装置は、増幅器を介して第1のセンサ67及び第2のセンサ69と接続するプ
ロセッサ71を更に含み、第1と第2のセンサ67、69の信号とコントロール
プログラムに従って、患者の受け入れるべき薬の投与量を計算する。この実施形
態では、プロセッサ71は、クロックと、第1のセンサ67から受信されるアナ
ログ信号をデジタル信号に変換するアナログデジタルコンバータと、コントロー
ルプログラムとルックアップテーブルを含む読み出し専用メモリROM(ロム)
と、測定データを格納するランダムアクセスメモリRAM(ラム)とを含む。
【0112】 装置は、とりわけチャンバ41から引き出される空気の流量割合と、吸入器波
形と、患者に分配される薬の投与量とを表示する、プロセッサ71に接続するデ
ィスプレイ73をも含む。ディスプレイ73も、発光ダイオード若しくは液晶デ
ジタルディスプレイであるのが好ましい。
【0113】 装置は更に、プロセッサ71に接続して外部装置との通信を供給する、シリア
ルポートのようなデータインタフェースを含む。
【0114】 上述の実施形態のように、フェースマスク49の十分なフィットが得られ薬の
所与の投与量が分配されたら、典型的には音の生成なのであるが、ユーザに通知
する手段を、装置は更に備えるのが好ましい。チャンバ41内の薬の濃度がコン
テナ57のさらなる作動を促す所定の値を下回ると警告を与える手段も、装置は
含むことが好ましい。特に好ましい実施形態では、プロセッサ71を含む装置は
、バッテリにより動力を与えられる。
【0115】 実用では、(一人の同じ人であることもあるが)ユーザ若しくは患者は、要求
される投与量か、若しくはプレセットの投与量が入っているのなら分配される薬
の何れかを、プロセッサ71の中にインプットする。それからフェースマスク4
9が患者に合わされ、その時点で患者はそれを介して吸入し始める。患者は吸入
の間はチャンバ41から空気を引き込み、フェースマスク49の吐出バルブ65
を介して空気を吐出する。患者により生成されるフロー速度は、ディスプレイ7
3上に、吸入波形と共に表示される。示される波形はモニタされ、フェースマス
ク49と患者の顔との間に効果的なシールが形成された時点を判断する。図1の
装置の使用に関連して前に述べたように、実質的に規則正しい波形が形成された
ときに、十分なシールは達成される。即ち、吸入波形のピークの大きさが、実質
的な最大値レベルで維持されるときである。フェースマスク49の十分なフィッ
トを達成するには、フェースマスク49の多少の位置変えが略不可避的に要求さ
れる。好ましい実施形態では、音が生成されメッセージがディスプレイ73上に
表示され、フェースマスク49が患者の顔に十分にフィットしたことをユーザに
通知する。フェースマスク49の十分なフィットが達成されると、コンテナ57
が少なくとも一度作動し、薬を含むエアロゾル雲がチャンバ41の中に放出され
る。薬を推進体内で浮遊状態にする通常の実務に合わせて、コンテナ57は一様
な浮遊状態を確実に生成するように作動に先立ち振動され、作動時に薬の正確な
投与量を供給する。患者が吸入すると、薬がアウトレット47とフェースマスク
49を介してチャンバ41から引き出され患者の肺の中に入れられる。好適な実
施形態では、チャンバ41内の薬の濃度がコンテナ57のさらなる作動を促す所
定の値を下回ると、音が生成されメッセージがディスプレイ73上に表示される
。吸入の間、プロセッサ71は患者に分配される投与量を連続して計算する。こ
の実施形態では、必要な投与量が患者に分配されると、メッセージがディスプレ
イ73上にこの効果のために表示され音が生成される。そしてその時点で、患者
はフェースマスク49を外す。
【0116】 しかしながら、患者に分配される薬の実際の投与量は、後で説明するように、
多くの係数に依存するものであり、患者に分配される投与量の計算は、これらの
係数の関数として決定される。
【0117】 時が経過するにつれ、チャンバ41内の薬の濃度は減少する。このことは、重
力及び静電気力によりチャンバ41の内部面に材料が沈下することの結果であり
、薬を含まず、吸入体積分を置き換える患者の各々の吸入呼吸と共にチャンバ4
1の中に引き入れらる、大気からの空気により生じさせられる希釈効果の結果で
ある。
【0118】 チャンバ41内の薬の濃度は、希釈しないと仮定すると、経過する時間とコン
テナ57の作動の数に依存する。時間とコンテナ57の作動の数との関数として
のチャンバ41内の薬の濃度は、図8に示される。
【0119】 チャンバ41から患者により予め引き出される空気の体積の関数である希釈係
数が、図9に示される。
【0120】 実際には、プロセッサ71は、吸入の間に非常に頻繁な時間間隔で、典型的に
は100分の1秒毎に、患者に分配される薬の量を計算する。これらのサンプル
された期間では、チャンバ41内部の薬の濃度は、時間経過に伴うチャンバ41
の内部表面への薬の沈下と、チャンバ41に入り込むが薬を担持しない空気の希
釈効果とを斟酌して計算される。プロセッサ71の読み出し専用メモリROM(
ロム)は、薬の沈下速度を基にして、チャンバ41内に薬を注入した後のあらゆ
る時刻でのチャンバ41内の薬の濃度を与えるデータルックアップテーブルを含
む。専用メモリROM(ロム)は、チャンバ41内に特定体積の空気を注入した
後のチャンバ41内の薬の濃度を与えるデータルックアップテーブルをも含む。
各々のサンプルされた期間に対するチャンバ41内の薬の濃度は、このように計
算される。
【0121】 以上のように分配される薬の投与量が計算される。この計算は、個々の吸入呼
吸の間中、連続して実行され、チャンバ41の下流の装置のデッドスペースを斟
酌して補正される。
【0122】 個別の吸入呼吸(n=1、2、3・・・)に対し、患者に受け入れられる投与
量(Dn)は以下の様に計算される。 Dn=V11+V22+・・・+Vii 上式において、 ・V1は、チャンバ41の下流の装置のデッドスペースに対応する体積が吸入さ れた後の、吸入呼吸nの第1のサンプル期間に吸入される体積である。 ・V2は、チャンバ41の下流の装置のデッドスペースに対応する体積が吸入さ れた後の、吸入呼吸nの第2のサンプル期間に吸入される体積である。 ・Viは、チャンバ41の下流の装置のデッドスペースに対応する体積が吸入さ れた後の、吸入呼吸nのi番目のサンプル期間に吸入される体積である。 ・C1は、チャンバ41の下流の装置のデッドスペースに対応する体積が吸入さ れた後の、吸入呼吸nの第1のサンプル期間の計算された濃度である。 ・C2は、チャンバ41の下流の装置のデッドスペースに対応する体積が吸入さ れた後の、吸入呼吸nの第2のサンプル期間の計算された濃度である。 ・Ciは、チャンバ41の下流の装置のデッドスペースに対応する体積が吸入さ れた後の、吸入呼吸nのi番目のサンプル期間の計算された濃度である。
【0123】 このように、患者に分配される薬のトータル投与量は、チャンバ41の下流の
装置のデッドスペースに対応する体積が吸入された後の各々の吸入呼吸にて分配
される投与量の累積トータルである。次の式により示される。 D=D1+D2+・・・+Dn 上式において、Dnは、吸入呼吸の間に要求された投与量が達成されたならば、 不充分な呼吸を示し得る。
【0124】 図10及び図11は、本発明の第5の実施形態に係る装置を示す。この装置は
、乾燥粉末吸入器と共に利用することが意図されている。
【0125】 この装置は、通常スペーサと称される散乱チャンバ81を含み、その中へ薬を
含む乾燥粉末が散乱される。チャンバ81は、実用ではチャンバ81の中に薬を
含む乾燥粉末の雲を分配する乾燥粉末吸入器85のアウトレットと接続するイン
レット83と、フェースマスク89と接続するアウトレット87と、孔91とを
有する。チャンバ81は様々な体積となり、可動ピストン92により部分的に画
定される。この実施形態では、乾燥粉末吸入器85は、(スエーデン、アストラ
エービーの商標として登録される)TURBUHALER乾燥粉末吸入器である
【0126】 フェースマスク89は、上述の実施形態で利用されたものと全く同じ種類であ
る。即ち、フェースマスク89は、インレット89a,アウトレット89b、可
撓性あるフェイシャルシール93、鼻用のセパレータ94、インレット89aで
の吸入バルブ95、及びアウトレット89bでの吐出バルブ97を、含む。
【0127】 装置は更に、吸入器85のインレットの上流に位置して、チャンバ81から引
き出される空気の流量割合を測定し、チャンバ81の中に薬を分配する際の吸入
器85の作動を検出するセンサ99と、増幅器を介してセンサ99と接続して、
センサ99から受信される信号とコントロールプログラムに従って患者の受け入
れるべき薬の投与量を計算するプロセッサ101と、とりわけチャンバ81から
引き出される空気の流量割合、吸入器波形、及び患者に分配される薬の投与量を
表示するディスプレイ103とを、含む。ディスプレイ103も、発光ダイオー
ド若しくは液晶デジタルディスプレイであるのが好ましい。
【0128】 該装置もまた、プロセッサ101に接続して外部装置との通信を供給する、シ
リアルポートのようなデータインタフェースを含む。
【0129】 センサ99は、上述の実施形態と同様に、小児科の患者が吸入する少ない体積
の空気を測定するのに必要な分解能を備えていれば、どんな圧力センサでもよく
、マイクロフォン、サーミスタ若しくは超音波フロー変換器でもよい。好適な実
施形態では、センサ99は肺呼吸センサである。別の実施形態では、センサ99
は吸入器85の下流に位置してもよい。
【0130】 この実施形態では、プロセッサ101は、クロックと、センサ99から受信さ
れるアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログデジタルコンバータと、コ
ントロールプログラムとルックアップテーブルを含む読み出し専用メモリROM
(ロム)と、測定データを格納するランダムアクセスメモリRAM(ラム)とを
含む。
【0131】 好適な実施形態では、上述の実施形態のように、フェースマスク89の十分な
フィットが得られ薬の所与の投与量が分配されたら、典型的には音の生成なので
あるが、ユーザに通知する手段を、装置は更に備える。チャンバ81内の薬の濃
度が吸入器85のさらなる作動を促す所定の値を下回ると警告を与える手段も、
装置は含むことが好ましい。特に好ましい実施形態では、プロセッサ101を含
む装置は、バッテリにより動力を与えられる。
【0132】 実用では、(一人の同じ人であることもあるが)ユーザ若しくは患者は、要求
される投与量か、若しくはプレセットの投与量が入っているのなら分配される薬
の何れかを、プロセッサ101の中にインプットする。それからフェースマスク
89が患者に合わされ、その時点で患者はそれを介して呼吸し始める。患者は吸
入の間は吸入器85を介してチャンバ81から空気を引き込み、フェースマスク
89の吐出バルブ97を介して空気を吐出する。患者により生成されるフロー速
度は、ディスプレイ103上に、吸入波形と共に表示される。示される波形はモ
ニタされ、フェースマスク89と患者の顔との間に効果的なシールが形成された
時点を判断する。図1の装置の使用に関連して前に述べたように、実質的に規則
正しい波形が形成されたときに、十分なシールは達成される。即ち、吸入波形の
ピークの大きさが、実質的な最大値レベルで維持されるときである。フェースマ
スク89の十分なフィットを達成するには、フェースマスク89の多少の位置変
えが略不可避的に要求される。好ましい実施形態では、音が生成されメッセージ
がディスプレイ103上に表示され、フェースマスク89が患者の顔に十分にフ
ィットしたことをユーザに通知する。フェースマスク89の十分なフィットが達
成されると、吸入器85が満たされ作動する。吸入器85は、ピストン92を図
10に示される位置まで動かしそして解放することにより、作動する。この実施
形態では、ピストン92にはバネが装着されており、解放時にはピストン92は
図10の下方に駆動され図11の位置にまで到り、吸入器85のアウトレットで
の所与のフロープロファイルを生成しチャンバ81内の粉末の最適な散乱を確実
なものにする。患者が吸入すると、薬を含む粉末がアウトレット87とフェース
マスク89を介してチャンバ81から引き出され患者の肺の中に入れられる。好
適な実施形態では、チャンバ81内の薬の濃度が吸入器85のさらなる作動を促
す所定の値を下回ると、音が生成されメッセージがディスプレイ103上に表示
される。吸入の間、プロセッサ101は患者に分配される投与量を連続して計算
する。この実施形態では、必要な投与量が患者に分配されると、メッセージがデ
ィスプレイ103上にこの効果のために表示され音が生成される。そしてその時
点で、患者はフェースマスク89を外す。
【0133】 しかしながら、患者に分配される薬の実際の投与量は、ここでも、多くの係数
に依存するものであり、患者に分配される投与量の計算は、これらの係数の関数
として決定される。
【0134】 時が経過するにつれ、チャンバ81内の薬の濃度は減少する。このことは、重
力及び静電気力によりチャンバ81の内部面に材料が沈下することの結果であり
、薬を含まず、吸入体積分を置き換える患者の各々の吸入呼吸と共にチャンバ8
1の中に引き入れらる、大気からの空気により生じさせられる希釈効果の結果で
ある。
【0135】 チャンバ81内の薬の濃度は、希釈しないと仮定すると、経過する時間に依存
する。時間の関数としてのチャンバ81内の薬の濃度は、図12に示される。
【0136】 チャンバ81から患者により引き出される空気の体積の関数である希釈係数が
、図13に示される。
【0137】 実際には、プロセッサ101は、吸入の間に非常に頻繁な時間間隔で、典型的
には100分の1秒毎に、患者に分配される薬の量を計算する。これらのサンプ
ルされた期間では、チャンバ81内部の薬の濃度は、時間経過に伴うチャンバ8
1の内部表面への薬の沈下と、チャンバ81に入り込むが薬を担持しない空気の
希釈効果とを斟酌して計算される。プロセッサ101の読み出し専用メモリRO
M(ロム)は、薬の沈下速度を基にして、チャンバ81内に薬を注入した後のあ
らゆる時刻でのチャンバ81内の薬の濃度を与えるデータルックアップテーブル
を含む。専用メモリROM(ロム)は、チャンバ81内に特定体積の空気を注入
した後のチャンバ81内の薬の濃度を与えるデータルックアップテーブルをも含
む。各々のサンプルされた期間に対するチャンバ81内の薬の濃度は、このよう
に計算され、そこから、患者に分配される薬の投与量が計算される。この計算は
、個々の吸入呼吸の間中、連続して実行され、チャンバ81の下流の装置のデッ
ドスペースを斟酌して補正される。
【0138】 個別の吸入呼吸(n=1、2、3・・・)に対し、患者に受け入れられる投与
量(Dn)は以下の様に計算される。 Dn=V11+V22+・・・+Vii 上式において、 ・V1は、チャンバ81の下流の装置のデッドスペースに対応する体積が吸入さ れた後の、吸入呼吸nの第1のサンプル期間に吸入される体積である。 ・V2は、チャンバ81の下流の装置のデッドスペースに対応する体積が吸入さ れた後の、吸入呼吸nの第2のサンプル期間に吸入される体積である。 ・Viは、チャンバ81の下流の装置のデッドスペースに対応する体積が吸入さ れた後の、吸入呼吸nのi番目のサンプル期間に吸入される体積である。 ・C1は、チャンバ81の下流の装置のデッドスペースに対応する体積が吸入さ れた後の、吸入呼吸nの第1のサンプル期間の計算された濃度である。 ・C2は、チャンバ81の下流の装置のデッドスペースに対応する体積が吸入さ れた後の、吸入呼吸nの第2のサンプル期間の計算された濃度である。 ・Ciは、チャンバ81の下流の装置のデッドスペースに対応する体積が吸入さ れた後の、吸入呼吸nのi番目のサンプル期間の計算された濃度である。
【0139】 このように、患者に分配される薬のトータル投与量は、チャンバ81の下流の
装置のデッドスペースに対応する体積が吸入された後の各々の吸入呼吸にて分配
される投与量の累積トータルである。次の式により示される。 D=D1+D2+・・・+Dn 上式において、Dnは、吸入呼吸の間に要求された投与量が達成されたならば、 不充分な呼吸を示し得る。
【0140】 図14及び図15は、本発明の第6の実施形態に係る装置を示す。
【0141】 この装置は、図10及び図11の装置と実質的には同一の構成であるが、セン
サ99がチャンバ81への更なるインレット105内に備わるという点で本質的
に異なる。装置はその更なるインレット105にてバルブ107も備えており、
そのバルブ107は、吸入器85が作動する瞬間以外は吸入を行なうように開い
ているのが通常である。更に装置は、インレット83にて吸入器85へのバルブ
109を備え、そのバルブ109は、吸入器85が作動する瞬間以外は閉じてい
るのが通常であるが、吸入器85を介して空気を引き入れ吸入器85内部から薬
を含む乾燥粉末を飛沫同伴するときには、開けられる。この実施形態では、バル
ブ107、109は、吸入器85の作動に応じて、電気的に操作される。この装
置の操作は、図10及び図11の装置に対するものと同じである。
【0142】 最後に、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、添付の請求項
の範囲から乖離することなく種々異なるように改良されることが可能であること
がわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る装置を示す。
【図2】 本発明の第2の実施形態に係る装置を示す。
【図3】 本発明の第3の実施形態に係る装置を示す。
【図4】 図3の装置の散乱チャンバ内の薬の濃度における、時間軸に対す
る変動をグラフで示す。
【図5】 吸入に対する、図3の装置の散乱チャンバ内の薬の希釈をグラフ
で示す。
【図6】 本発明の第4の実施形態に係る装置を示す。
【図7】 図6の装置の分配ユニットの部分断面図を示す。
【図8】 図6の装置の散乱チャンバ内の薬の濃度における、時間軸に対す
る変動をグラフで示す。
【図9】 吸入に対する、図6の装置の散乱チャンバ内の薬の希釈をグラフ
で示す。
【図10】 乾燥粉末吸入器の作動前の、本発明の第4の実施形態に係る装
置を示す。
【図11】 乾燥粉末吸入器の作動の後の、図10の装置を示す。
【図12】 図10の装置の散乱チャンバ内の薬の濃度における、時間軸に
対する変動をグラフで示す。
【図13】 吸入に対する、図10の装置の散乱チャンバ内の薬の希釈をグ
ラフで示す。
【図14】 乾燥粉末吸入器の作動前の、本発明の第6の実施形態に係る装
置を示す。
【図15】 乾燥粉末吸入器の作動の後の、図14の装置を示す。
【図16】 ある患者の呼吸パターンを示す。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成11年7月1日(1999.7.1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 吸入装置及び方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、薬、特に液体若しくは流動形状の粉末の薬の、測定された投与量を
患者に分配する装置及び方法に関する。
【0002】 噴霧器及び吸入器が、薬をガス状にして患者に分配するために、開発されてき
た。
【0003】 吸入器は、概略、2つのカテゴリに分けられる。その2つは、与圧計量投与量
吸入器(pMDI)と乾燥粉末吸入器(DPI)であり、そのどちらも患者に吸
入するためのマウスピースを備える。しかしながら、多数の患者、とりわけ小児
科の患者に対し、吸入器を効果的に利用するのは困難である。
【0004】 従来の、即ち非呼吸作動式の、与圧計量投与量吸入器に関して言うと、吸入器
の効果的な操作に際して、薬を肺奥深く引き入れるために吸入の最初に患者が吸
入器を作動させる必要があるために、上記の困難は発生する。この調整を行なう
のは、小児科の患者にとっては特に困難なことである。典型的には、与圧計量投
与量吸入器が吸入の開始前に作動すると、薬の大部分がのどの奥を打ちつけるし
、与圧計量投与量吸入器が吸入の開始後に作動すると、薬の大部分がのど即ち気
管支に残る。そこに残っても効果は無い。
【0005】 呼吸作動式の与圧計量投与量吸入器及び乾燥粉末吸入器は、作動と吸入に関す
るそのような調整は必要ないものの、小児科の患者に対し利用することは困難で
ある。というのは、特に乾燥粉末吸入器では30リットル/分である、所定の流
量速度を実現する十分な強さで吸入することを、これらの吸入器は患者に要求す
るからである。呼吸作動式の与圧計量投与量吸入器でのこの十分な強さによりエ
アゾルキャニスタを起動するのであり、乾燥粉末吸入器でのこの十分な強さによ
り吸入器を介して空気を引き入れるのである。特に小児科の患者は、そのような
流量速度を実現するのに必要な一回換気量を生成させることができない。小児科
の患者にとっては、一回換気量は、典型的には、約3から約15リットル/分の
範囲にすぎない流量速度を生じさせる10から150mlの範囲である。
【0006】 (アラディグムコーポレーションの名義である)WO−A−96/01663
及び(フルーイドプロパルションテクノロジ、インクの名義である)WO−A−
97/07896では、患者の吸入におけるエアゾル分配を調整するように開発
された装置の例を開示する。特に、これらの装置は、所定の最小値以上の吸気流
量速度を感知してエアゾルを分配するように形成されている。
【0007】 今日まで、エアゾルは、スペーサを備えた噴霧器若しくは吸入器を利用して、
小児科の患者に分配されている。これらのシステムの両方とも、小児科の患者に
通常数回の呼吸で吸入され得る低速度エアゾル雲を供給するものであるが、患者
が得る投与量はかなり変動し得、しかも患者は正確な投与量が分配されたという
徴候を有するものではない。
【0008】 この変動は、小児科の患者にはフェースマスクの利用が要求されることに、本
質的に起因する。そもそも小児科の患者はマウスピースを効果的に掴むことがで
きない。しかしながら、フェースマスクの利用は、噴霧器若しくはスペーサと、
患者との間の、デッドスペースを増加させてしまう。このことは大人の患者にお
いては通常、問題ではない。大人は、概して噴霧器若しくはスペーサの下流にあ
るデッドスペースよりはるかに多い一回換気量を有するからであり、ガス中の薬
の濃度により増加される吸入体積と同様に、患者に受け入れられる投与量は相当
程度の正確値にまで近づき得る。
【0009】 (メディックエイドその他の名義である)WO−A−96/13294は、患
者に薬を分配する吸入のための装置及び方法を開示する。そこでは、薬は吸入に
先立ちチャンバに導入され、患者に受け入れられる薬の全投与量は、チャンバの
体積、チャンバの中に導入される薬の量、チャンバの中に薬を導入し始めたとき
からの時間、及びチャンバから引き出されるガスの流量速度を基にして、計算さ
れる。
【0010】 少ない一回換気量しか形成せず低い割合でしか吸入しない患者に対して、より
信頼性があり正確な薬の測定投与量を分配する装置及び方法を供給することが、
本発明の目的である。
【0011】 気体が吸入され得るインレットを有するフェースマスクと、 フェースマスクのインレットを介して引き入れられる気体の流量速度を測定す
るセンサと、 フェースマスクが患者に充分に適合すると徴候を表示するインジケータとを含
み、 フェースマスクの適合が、患者の吸入の際に、フェースマスクのインレットを
介して引き入れられる気体の流量速度をモニタすることにより、判断され、 実質上規則正しい吸入波形が得られればフェースマスクが患者に適合したと見做
される、 フェースマスクを患者の顔面に確実に適合させる装置を、本発明は供給する。
【0012】 装置は、フェースマスクのインレットと流体伝達しうる状態にあるアウトレッ
トを包含するチャンバを、更に含むのが、好ましい。チャンバが、気体が注入さ
れ得るインレットを含むのが、より好ましい。
【0013】 フェースマスクのインレットが、吐出を防ぐ単方向バルブを含むのが好ましい
【0014】 フェースマスクが、気体が吐出され得るアウトレットを有するのが好ましい。
フェースマスクのアウトレットが、吸入を防ぐ単方向バルブを含むのが、より好
ましい。
【0015】 インジケータは、フェースマスクの患者の顔面への適合に係る情報を表示する
ディスプレイを包含するのが、好適である。ディスプレイが、液晶デジタルディ
スプレイ又は発光ダイオードディスプレイを含むのが、より好適である。
【0016】 インジケータは、フェースマスクが患者の顔面に十分に適合すると、音を生成
する音生成部を更に含むのが好ましい。
【0017】 吸入の前に、一時的に薬を保持するチャンバと、 チャンバの中に薬を注入するデバイスと、 気体が吸入され得るインレットを有するフェースマスクと、 患者の顔面へのフェースマスクの適合を確実なものにし患者に受け入れられる
薬の投与量を計算する適合・計算手段とを 含む、患者に薬を分配して吸入させる装置において、 上記適合・計算手段は、 チャンバから引き出される気体の流量速度を測定するセンサと、個々の吸入呼
吸の間のチャンバ内の薬の濃度を測定する濃度測定手段とを備え、 その薬の濃度はチャンバの内部面上に薬が少なくとも一部分に沈下することによ
り時間を経るにつれ減少し、 更に、 フェースマスクの適合が、チャンバから引き出される気体の流量速度をモニタ
することにより、判断され、 患者に受け入れられる薬の総投与量が、個々の吸入呼吸にて受け入れられる薬の
投与量を合計することで計算され、 個々の吸入呼吸にて受け入れられる薬の投与量は、チャンバの下流の装置デッド
スペースの体積により補正されたその呼吸の体積の中の、チャンバから吸入され
る薬の総量として計算される、 患者に薬を分配して吸入させる装置もまた、本発明は供給する。
【0018】 フェースマスクのインレットが、吐出を防ぐ単方向バルブを含むのが好ましい
【0019】 フェースマスクが、気体が吐出され得るアウトレットを包含するのが好ましい
。フェースマスクのアウトレットが、吸入を防ぐ単方向バルブを含むのが、更に
好ましい。
【0020】 適合・計算手段が、チャンバの中への薬の注入を検出するセンサを包含するの
が好適である。
【0021】 一つの実施形態では、チャンバから引き出される気体の流量速度を測定するセ
ンサと、チャンバの中への薬の注入を検出するセンサとが、同じセンサである。
【0022】 別の実施形態では、チャンバから引き出される気体の流量速度を測定するセン
サと、チャンバの中への薬の注入を検出するセンサとが、別々のセンサである。
【0023】 チャンバから引き出される気体の流量速度を測定するセンサが、デバイスの上
流に位置するのが好ましい。
【0024】 吸入波形、 吸入波形のピークの大きさ、 フェースマスクの患者の顔面への適合、 チャンバ内の薬の濃度、 チャンバ内の薬の濃度が所定の閾値を下回れば発せられる警告、及び、 患者に受け入れられる薬の投与量の 情報を表示するディスプレイを、装置が更に含むのが好ましい。ディスプレイが
、液晶デジタルディスプレイ又は発光ダイオードディスプレイを含むのが、より
好ましい。
【0025】 フェースマスクが患者の顔面に十分に適合し、 チャンバ内の薬の濃度が所定の閾値を下回り、及び/若しくは、 薬の所与の投与量が患者に受け入れられたら、音を生成する、 音生成部を、装置が更に含むのが好ましい。
【0026】 一つの実施形態では、デバイスが噴霧器を含む。噴霧器が、ジェット噴霧器、
超音波噴霧器、若しくは圧力メッシュ噴霧器のうちの一つであるのが好ましい。
【0027】 別の実施形態では、デバイスが、薬の計量投与量を分配する与圧エアロゾルコ
ンテナを含む。
【0028】 更なる実施形態では、デバイスが、乾燥粉末吸入器を含む。
【0029】 患者の顔面へフェースマスクを充分に適合することが達成されると、 適合・計算手段が、デバイスを自動的に作動するように設定されているのが好ま
しい。
【0030】 適合・計算手段が、 チャンバ内の薬の濃度の経時的な減少を表すデータをルックアップテーブル内に
格納するメモリを、 吸入の間のチャンバ内の薬の濃度を、メモリ内に格納されるデータを基に、測定
する濃度測定手段と共に、 備えるのが好ましい。
【0031】 気体が吸入によりチャンバから引き出され、希釈によりチャンバ内部の薬の濃
度の減少を生じさせる際に、チャンバの中に気体を注入させるインレットを、チ
ャンバが備えるのが、好ましい。
【0032】 濃度測定手段が、患者が先に吸入する気体の体積もまた基礎にして、チャンバ
内の薬の濃度を測定するのが好ましい。
【0033】 適合・計算手段が、 先に吸入される気体の体積に対し、チャンバ内の薬の濃度が減少することを表す
データをルックアップテーブル内に格納するメモリを備えるのが、好ましい。
【0034】 チャンバが、 気体が注入される第1のインレットと、デバイスと流体伝達し得る状態にある第
2のインレットとを含むのが好ましい。
【0035】 患者による吸入のために、利用時に薬を含むエアロゾルを生成する噴霧器と、 気体が吸入され得るインレットを有するフェースマスクと、 患者の顔面へのフェースマスクの適合を確実なものにし患者に受け入れられる
薬の全投与量を計算する適合・計算手段とを 含む、患者に薬を分配して吸入させる装置において、 上記適合・計算手段は、 フェースマスクを介して引き出される気体の流量速度を測定するセンサを備え
ており、 更に、 フェースマスクの適合が、フェースマスクから引き出される気体の流量速度を
モニタすることにより、判断され、 患者に受け入れられる薬の総投与量が、個々の吸入呼吸にて受け入れられる薬の
投与量を合計することで計算され、 個々の吸入呼吸にて受け入れられる薬の投与量は、噴霧器の下流の装置デッドス
ペースの体積により補正されたその呼吸の体積の中の、吸入される薬の総量とし
て計算される、 患者に薬を分配して吸入させる装置を、本発明は更に供給する。
【0036】 フェースマスクのインレットが、吐出を防ぐ単方向バルブを含むのが好ましい
【0037】 フェースマスクが、気体が吐出され得るアウトレットを包含するのが好ましい
。フェースマスクのアウトレットが、吸入を防ぐ単方向バルブを含むのが、より
好ましい。
【0038】 吸入波形、 吸入波形のピークの大きさ、 フェースマスクの患者の顔面への適合、及び、 患者に受け入れられる薬の投与量の 情報を表示する、ディスプレイを、装置が更に含むのが好ましい。ディスプレイ
が、液晶デジタルディスプレイ又は発光ダイオードディスプレイを含むのが、よ
り好ましい。
【0039】 フェースマスクが患者の顔面に十分に適合し、及び/若しくは、 薬の所与の投与量が患者に受け入れられたら、音を生成する、 音生成部を、装置が更に含むのが好ましい。
【0040】 患者の顔面へフェースマスクを充分に適合することが達成されると、 適合・計算手段が、噴霧器を自動的に作動するように設定されているのが好適で
ある。
【0041】 一つの実施形態では、噴霧器が、エアロゾルが生成される霧状化スペースを含
み、 該霧状化スペースが、気体が吸入され得るインレットと、フェースマスクと接
続するアウトレットとを包含する。
【0042】 センサが、噴霧器の上流に位置するのが、好適である。
【0043】 噴霧器が、ジェット噴霧器、超音波噴霧器、若しくは圧力メッシュ噴霧器のう
ちの一つであるのが好ましい。
【0044】 気体が吸入され得るインレットを包含するフェースマスクを患者の顔面に適合
させるステップと、 患者が吸入するときに、フェースマスクのインレットを介して引き入れられる
気体の流量速度を測定するステップと、 実質上規則正しい吸入波形が得られるまで、フェースマスクの位置を調整する
ステップと を含む、フェースマスクを患者の顔面に確実に適合させる方法を、更に、本発明
は供給する。
【0045】 一つの実施形態では、吸入波形のピークの大きさが、実質上最大値になると、
実質上規則正しい吸入波形が得られる。
【0046】 吸入波形、及び吸入波形のピークの大きさの、フェースマスクの適合に係る情
報を表示するステップを、上記方法が更に含むのが好ましい。
【0047】 フェースマスクが患者の顔面に充分に適合すると、徴候を示すステップを、上
記方法が更に含むのが好ましい。一つの実施形態では、徴候が、表示される情報
を含む。別の実施形態では、徴候が、音を含む。
【0048】 吸入の前に、一時的に薬を保持するチャンバと、 チャンバの中に薬を注入するデバイスと、 気体が吸入され得るインレットを包含するフェースマスクと、 患者の顔面へのフェースマスクの適合を確実なものにし患者に受け入れられる
薬の総投与量を計算する適合・計算手段とを 含み、 上記適合・計算手段は、 チャンバから引き出される気体の流量速度を測定するセンサと、吸入の間のチ
ャンバ内の薬の濃度を測定する濃度測定手段とを包含し、 その薬の濃度はチャンバの内部面上にて薬が少なくとも一部分に沈下することに
より時間を経るにつれ減少する、 装置を利用する、 患者に薬の投与量を分配し吸入させる方法であって、 デバイスとフェースマスクとの間を流体伝達しうる状態にするステップと、 フェースマスクを患者の顔面に適合させるステップと、 患者が吸入するときに、チャンバから引き出される気体の流量速度をモニタし
、実質上規則正しい吸入波形が得られるまで、必要に応じてフェースマスクの位
置を調整するステップと、 デバイスを作動してチャンバの中へ薬を注入するステップと、 患者に受け入れられる薬の総投与量を、個々の吸入呼吸にて受け入れられる薬の
投与量を合計することで計算するステップとを含み、 その個々の吸入呼吸にて受け入れられる薬の投与量は、チャンバの下流の装置
デッドスペースの体積により補正されたその呼吸の体積の中の、チャンバから吸
入される薬の総量として計算される、 患者に薬の投与量を分配し吸入させる方法も、更に本発明は供給する。
【0049】 第1の実施形態では、デバイスとフェースマスクとの間を流体伝達しうる状態
するステップと、 フェースマスクを患者の顔面に適合させるステップと、 デバイスを作動するステップとが、 この指定された順序で構成されて、上記方法に含まれる。
【0050】 第2の実施形態では、デバイスとフェースマスクとの間を流体伝達しうる状態
するステップと、 デバイスを作動するステップと、 フェースマスクを患者の顔面に適合させるステップとが、 この指定された順序で構成されて、上記方法に含まれる。
【0051】 第3の実施形態では、フェースマスクを患者の顔面に適合させるステップと、 デバイスとフェースマスクとの間を流体伝達しうる状態するステップと、 デバイスを作動するステップとが、 この指定された順序で構成されて、上記方法に含まれる。
【0052】 第4の実施形態では、フェースマスクを患者の顔面に適合させるステップと、 デバイスを作動するステップと、 デバイスとフェースマスクとの間を流体伝達しうる状態するステップとが、 この指定された順序で構成されて、上記方法に含まれる。
【0053】 第5の実施形態では、デバイスを作動するステップと、 デバイスとフェースマスクとの間を流体伝達しうる状態するステップと、 フェースマスクを患者の顔面に適合させるステップとが、 この指定された順序で構成されて、上記方法に含まれる。
【0054】 第6の実施形態では、デバイスを作動するステップと、 フェースマスクを患者の顔面に適合させるステップと、 デバイスとフェースマスクとの間を流体伝達しうる状態するステップとが、 この指定された順序で構成されて、上記方法に含まれる。
【0055】 一つの実施形態では、吸入波形のピークの大きさが、実質上最大値になると、
実質上規則正しい吸入波形が得られる。
【0056】 吸入波形、及び吸入波形のピークの大きさの、フェースマスクの適合に係る情
報を表示するステップを、上記方法が更に含むのが好ましい。
【0057】 フェースマスクが患者の顔面に充分に適合すると、徴候を示すステップを、上
記方法が更に含むのが好ましい。一つの実施形態では、徴候が、表示される情報
を含む。別の実施形態では、徴候が、音を含む。
【0058】 患者に受け入れられる薬の投与量に係る情報を表示するステップを、上記方法
が更に含むのが好ましい。
【0059】 薬の所与の投与量が患者に受け入れられたら、徴候を示すステップを、上記方
法が更に含むのが好ましい。一つの実施形態では、徴候が、表示される情報を含
む。別の実施形態では、徴候が、音を含む。
【0060】 チャンバ内の薬の濃度が所定の閾値を下回れば、徴候を示すステップを、上記
方法が更に含むのが好ましい。一つの実施形態では、徴候が、表示される情報を
含む。別の実施形態では、徴候が、音を含む。
【0061】 患者の顔面へのフェースマスクの充分な適合が達成されると、自動的にデバイ
スを作動するように、適合・計算手段が設定されているのが好ましい。
【0062】 チャンバ内の薬の濃度が所定の閾値を下回れば、自動的にデバイスを作動する
ように、適合・計算手段が設定されているのが好ましい。
【0063】 患者による吸入のために、利用時に薬を含むエアロゾルを生成する噴霧器と、 気体が吸入され得るインレットを有するフェースマスクと、 患者の顔面へのフェースマスクの適合を確実なものにし患者に受け入れられる
薬の総投与量を計算する適合・計算手段とを 含み、 上記適合・計算手段は、 フェースマスクから引き出される気体の流量速度を測定するセンサを備える、
装置を利用する、 患者に薬の投与量を分配し吸入させる方法であって、 フェースマスクと噴霧器との間を流体伝達しうる状態にするステップと、 フェースマスクを患者の顔面に適合させるステップと、 患者が吸入するときに、フェースマスクから引き出される気体の流量速度をモ
ニタし、実質上規則正しい吸入波形が得られるまで、必要に応じてフェースマス
クの位置を調整するステップと、 噴霧器を作動して薬を含むエアロゾルを生成するステップと、 患者に受け入れられる薬の総投与量を、個々の吸入呼吸にて受け入れられる薬の
投与量を合計することで計算するステップとを含み、 その個々の吸入呼吸にて受け入れられる薬の投与量は、噴霧器の下流の装置デ
ッドスペースの体積により補正されたその呼吸の体積の中の、吸入される薬の量
として計算される、 患者に薬の投与量を分配し吸入させる方法も、更に本発明は提供する。
【0064】 第1の実施形態では、噴霧器とフェースマスクとの間を流体伝達しうる状態に
するステップと、 フェースマスクを患者の顔面に適合させるステップと、 噴霧器を作動するステップとが、 この指定された順序で構成されて、上記方法に含まれる。
【0065】 第2の実施形態では、噴霧器とフェースマスクとの間を流体伝達しうる状態に
するステップと、 噴霧器を作動するステップと フェースマスクを患者の顔面に適合させるステップとが、 この指定された順序で構成されて、上記方法に含まれる。
【0066】 第3の実施形態では、フェースマスクを患者の顔面に適合させるステップと、 噴霧器とフェースマスクとの間を流体伝達しうる状態にするステップと、 噴霧器を作動するステップとが、 この指定された順序で構成されて、上記方法に含まれる。
【0067】 第4の実施形態では、フェースマスクを患者の顔面に適合させるステップと、 噴霧器を作動するステップと、 噴霧器とフェースマスクとの間を流体伝達しうる状態にするステップとが、 この指定された順序で構成されて、上記方法に含まれる。
【0068】 第5の実施形態では、噴霧器を作動するステップと、 噴霧器とフェースマスクとの間を流体伝達しうる状態にするステップと、 フェースマスクを患者の顔面に適合させるステップとが、 この指定された順序で構成されて、上記方法に含まれる。
【0069】 第6の実施形態では、噴霧器を作動するステップと、 フェースマスクを患者の顔面に適合させるステップと、 噴霧器とフェースマスクとの間を流体伝達しうる状態にするステップとが、 この指定された順序で構成されて、上記方法に含まれる。
【0070】 一つの実施形態では、吸入波形のピークの大きさが、実質上最大値になると、
実質上規則正しい吸入波形が得られる。
【0071】 吸入波形、及び吸入波形のピークの大きさの、フェースマスクの適合に係る情
報を表示するステップを、上記方法は更に含むのが好ましい。
【0072】 フェースマスクが患者の顔面に充分に適合すると、徴候を示すステップを、上
記方法は更に含むのが好ましい。一つの実施形態では、徴候が、表示される情報
を含む。別の実施形態では、徴候が、音を含む。
【0073】 患者に受け入れられる薬の投与量に係る情報を表示するステップを、上記方法
が更に含むのが好ましい。
【0074】 薬の所与の投与量が患者に受け入れられたら、徴候を示すステップを、上記方
法が更に含むのが好ましい。一つの実施形態では、徴候が、表示される情報を含
む。別の実施形態では、徴候が、音を含む。
【0075】 フェースマスクの充分な適合が達成されると、自動的に噴霧器を作動するよう
に、適合・計算手段が設定されているのが好適である。
【0076】 図1は、本発明の第1の実施形態に係る装置を示す。
【0077】 装置は、薬を含むエアロゾル雲を生成する噴霧器1を含む。噴霧器1は、エア
ロゾル雲が生成される噴霧スペース3を備え、空気のみが大気から引き入れられ
得る吸入バルブ7が接続するインレット5と、フェースマスク11が接続するア
ウトレット9とを有する。
【0078】 好適な実施形態では、噴霧器1は、ジェット噴霧器、超音波噴霧器若しくは圧
力メッシュ噴霧器のうちの、1つを含む。ジェット噴霧器には2つの種類があり
、これらは空気ジェット噴霧器と液体ジェット噴霧器である。液体を霧状にする
圧縮空気源を利用する、空気ジェット噴霧器の例が、(メディックエイドリミテ
ッドの名義である)EP−A−0627266にて開示されており、その内容が
参照されて本明細書に組み込まれる。1つ又はそれ以上のノズルアウトレットを
通過して液体を推し進め細かい水滴のスプレイを生成する、液体ジェット噴霧器
の例が、(ベーリンガインゲルハイムインタナショナル有限会社その他の名義で
ある)WO−A−94/07607にて開示されており、その内容が参照されて
本明細書に組み込まれる。振動圧電素子により通常生成される超音波を利用して
液体を霧状にする超音波噴霧器には、多くの形態がある。圧電素子と液体との間
に、典型的には封入流体である増幅インタフェースが存在する、液体が圧電素子
と直接接触する噴霧器や、圧電素子が、エアロゾルが生成されるメッシュを振動
する噴霧器が、それらに含まれる。超音波噴霧器の例が、(マエハラその他の名
義である)US−A−4533082と(ロスその他の名義である)US−A−
5261601に開示されており、その内容が参照されて本明細書に組み込まれ
る。これらの文書にて述べられている噴霧器は、一定量の分配すべき液体を保持
する貯蔵器を有するハウジングを含み、そのハウジングは貯蔵器と接続する穿孔
膜と、ハウジングと接続し穿孔膜を振動させる超音波バイブレータとを備える。
超音波噴霧器の別の例が、(フルーイドプロパルションテクノロジ、インクの名
義である)WO−A−97/29851にて開示されており、その内容が参照さ
れて本明細書に組み込まれる。圧電素子を含んだり含まなかったりする、圧力メ
ッシュ噴霧器の例が、(アラディグムコーポレイションの名義である)WO−A
−96/13292にて開示されており、その内容が参照されて本明細書に組み
込まれる。
【0079】 フェースマスク11は、空気を吸入できるインレット11aと、空気を吐出で
きるアウトレット11bとを含む。インレット11aと独立してアウトレット1
1bを設定することは、デッドスペースをフェースマスク内部に限定するするこ
とを確実にするものであり、更にアウトレット11bをインレット11aの地点
や上流に備えるよりも好ましいものである。というのは、そのように構成してし
まうと、吐出される空気がインレット11aの上流のエアロゾルレジデントを希
釈してしまい反射的にデッドスペースを増量させてしまうからである。更に、フ
ェースマスク11は、利用時に患者の顔の輪郭に適合しマスクと患者間のシール
となる、可撓性のあるフェイシャルシール13を含む。フェイシャルシール13
は、空気でも液体でも満たせるクッションシールである。そのようなクッション
シールを備えるフェースマスクは既に公知であり、ヘッドストラップの必要を無
くし、十分なシールを確実にするためにリップマスクでは必要になり得る強力貼
付力の必要も無くす。そのようなフェイシャルシールの1つが、(レスピロニク
ス、インクの名義である)WO−A−97/09090にて開示されており、そ
の内容が参照されて本明細書に組み込まれる。フェースマスク11は、患者の鼻
と口との間の流体の相互伝達を防ぎ、フェースマスク11内部の比較的小さなデ
ッドスペースを確実なものにする鼻セパレータ15も含む。そのようなフェース
マスクの1つが、(ハンスルドルフ、インクの名義である)US−A−5265
595にて開示されており、その内容が参照されて本明細書に組み込まれる。フ
ェースマスク11はさらに、アウトレット11bにおいて、空気が吐出され空気
が吸入され得ない、吐出バルブ17を備える。
【0080】 噴霧器1とフェースマスク11の吸入及び吐出バルブ7、17は、低い流れ抵
抗値設計(典型的には10リットル/分当たり2.5パスカル)を備えるのが好
ましく、逆流に対して完全なシールを保証する。そのようなバルブは市場で入手
可能である。そのようなバルブの1つが、(スウエーデン、アストラエービーの
商標登録されている)NEBUCHAMBERスペーサに含まれるバルブである
【0081】 装置は更に、噴霧器1の上流に位置し霧状化スペース3から引き出される空気
の流量割合を測定するセンサ19、噴霧器1の操作を制御するコントローラ21
、コントローラ21を操作し患者に受け入れられる薬の投与量を計算するプロセ
ッサ23、及び、とりわけ霧状化スペース3から引き出される空気の流量割合と
、吸入器波形と、患者に受け入れられる薬の投与量とを表示するディスプレイ2
5を含む。ディスプレイ25は、発光ダイオード若しくは液晶デジタルディスプ
レイであるのが好ましい。
【0082】 装置は更に、外部装置と通信する、シリアルポートのようなデータインタフェ
ースを含む。
【0083】 好適な実施形態では、フェースマスク11の十分なフィットが得られ薬の所与
の投与量が分配されたら、典型的には音の生成なのであるが、ユーザに通知する
手段を、装置は備える。
【0084】 センサ19は、この実施形態では、噴霧器1のインレット5に位置する。小児
科の患者が吸入する少ない体積の空気を測定するのに必要な分解能を備えていれ
ば、どんな圧力センサでもよく、マイクロフォン、サーミスタ若しくは超音波フ
ロー変換器でもよい。典型的には、センサ19の分解能は、10ミリ秒のインタ
バルで統合される+/−0.25リットル/分が要求される。好適な実施形態で
は、センサ19は肺呼吸センサである。肺呼吸センサは、空気フロー測定装置で
あり、典型的には線形の圧力対フローの関係を備えるメッシュである流れ抵抗素
子と、測定される圧力がダクト内のフローに比例する、メッシュダクトを横切っ
て接続される圧力センサとを、含む。
【0085】 噴霧器1が空気ジェット噴霧器であるならば、コントローラ21は、噴霧器1
への圧縮された空気の供給を制御し、噴霧器1が超音波噴霧器であるならば、コ
ントローラは噴霧器への電力供給を制御する。コントローラ21は、噴霧器1を
操作し、呼吸サイクル全体に渡って霧状化スペース3内の所定の濃度のエアロゾ
ル雲を維持し、分配を最適化して、有意な遅延を生ずることなしに吸入の開始に
てエアロゾルが利用可能であることを確実にするように設定されているのが好ま
しい。実際には、断続的に若しくは連続的にしかし吸入フロー速度に従い不定の
速度で、エアロゾルを分配することにより、患者の瞬間の容積量に合わせて、エ
アロゾル雲は生成され得る。そのような制御は、吸入の開始時のみ噴霧器1にト
リガを与えるという別の制御よりも、好ましい。というのは、仮に噴霧器1が吸
入の開始時のみにトリガを与えられるならば、例えば効果的な空気ジェット噴霧
器を使用しても、噴霧器1にトリガを与えるときとエアロゾルの生成時との間に
、例えば約50ミリ秒の遅延が発生することが予想されるのである。この遅延は
効果的なエアロゾルの分配を減ずるものである。噴霧器1のアウトレット9とフ
ェースマスク11のインレット11aとの間の容積が最小値ではなく噴霧器1と
患者の間のデッドスペースに有意に影響を与えてしまう場合には、特にそうであ
る。
【0086】 プロセッサ23は、増幅器を介してセンサ19と接続し、コントローラ21と
も接続し、センサ19により測定されるフロー速度に応答する操作信号とコント
ロールプログラムによりセットされるパラメータとをコントローラ21に送信す
るように設定されている。この実施形態では、プロセッサ23は、クロックと、
センサ19から受信されるアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログデジ
タルコンバータと、コントロールプログラムとルックアップテーブルを含む読み
出し専用メモリROM(ロム)と、測定データを格納するランダムアクセスメモ
リRAM(ラム)とを含む。プロセッサ23は、ディスプレイ25と、外部装置
との通信を行なうデータインタフェースとにも、接続されている。特に好ましい
実施形態では、プロセッサ23を含む装置は、バッテリにより動力を与えられる
【0087】 実用では、(ときには同じ一人であるのだが)ユーザまたは患者は、要求され
る投与量か、若しくはプレセットの投与量が入っているのなら分配される薬の何
れかを、プロセッサ23の中にインプットする。それからフェースマスク11が
患者に合わされ、その時点で患者はそれを介して呼吸し始める。患者は吸入の間
は霧状スペース3を通して空気を引き込み、フェースマスク11の吐出バルブ1
7を介して空気を吐出する。患者により生成されるフロー速度は、ディスプレイ
25上に、吸入波形と共に表示される。示される波形はモニタされ、フェースマ
スク11と患者の顔との間に効果的なシールが形成された時点を判断する。実質
的に規則正しい波形が形成されたときに、十分なシールは達成される。即ち、吸
入波形のピークの大きさが、図16に示される呼吸パターンの領域Aのように、
実質的な最大値レベルで維持されるときである。一方で、図16に示される呼吸
パターンの領域Bでは、ピークの大きさが動揺しており、フェースマスク11が
患者の顔に不完全にシールしているに過ぎないことを示す。実際にも、呼吸パタ
ーンの領域Bは、患者が瞬間的に呼吸を停止した部分(C点)を含む。このこと
から、図16はある患者の全体の呼吸パターンを示していることがわかる。一方
吸入バルブ7を含むフロー経路内に位置するセンサ19は、呼吸パターンの吸入
波形のみを見ている。フェースマスク11の十分なフィットを達成するには、フ
ェースマスクの多少の位置変えが略不可避的に要求される。フェースマスク11
の効果的なシールが達成されると、噴霧器1がエアロゾル雲を霧状化スペース3
にて所定の濃度で生成するように作動し、患者は吸入を続ける。好ましい実施形
態では、音が生成されメッセージがディスプレイ25上に表示され、フェースマ
スク11が患者の顔に十分にフィットしたことをユーザに通知する。別の実施形
態では、噴霧器1は、フェースマスク11の十分なフィットが達成されると自動
的に動作する。患者が吸入すると、薬を含むエアロゾルが霧状化スペース3から
引き出されフェースマスク11を介して患者の肺の中に入れられる。吸入の間、
プロセッサ23は患者に分配される投与量を連続して計算する。この実施形態で
は、必要な投与量が患者に分配されると、メッセージがディスプレイ25上にこ
の効果のために表示され音が生成される。そしてその時点で、患者はフェースマ
スク11を外す。
【0088】 実際には、プロセッサ23は、吸入の間に非常に頻繁な時間間隔で、典型的に
は100分の1秒毎に、患者に分配される薬の量を計算する。この計算は、個々
の吸入呼吸の間中、実行され、噴霧器1の下流の装置のデッドスペースを斟酌し
て補正される。
【0089】 個別の吸入呼吸(n=1、2、3・・・)に対し、患者に受け入れられる投与
量(Dn)は以下の様に計算される。 Dn=(V1+V2+・・・+Vi)*C 上式において、 ・V1は、霧状化スペース3の下流の装置のデッドスペースに対応する体積が吸 入された後の、吸入呼吸nの第1のサンプル期間に吸入される体積である。 ・V2は、霧状化スペース3の下流の装置のデッドスペースに対応する体積が吸 入された後の、吸入呼吸nの第2のサンプル期間に吸入される体積である。 ・Viは、霧状化スペース3の下流の装置のデッドスペースに対応する体積が吸 入された後の、吸入呼吸nのi番目のサンプル期間に吸入される体積である。 ・Cは、霧状化スペース3での薬の濃度である。
【0090】 このように、患者に分配される薬のトータル投与量は、霧状化スペース3の下
流の装置のデッドスペースに対応する体積が吸入された後の各々の吸入呼吸にて
分配される投与量の累積トータルである。次の式により示される。 D=D1+D2+・・・+Dn 上式において、Dnは、吸入呼吸の間に要求された投与量が達成されたならば、 不充分な呼吸を示し得る。
【0091】 概略として、吸入波形が実質的に周期的な波形であるならば、患者に分配され
る薬のトータルの投与量は、次のように概算される。 D=(Vt−Vd)*C*f*t 上式において、 ・Vtは、個々の吸入呼吸の一回換気量である。 ・Vdは、霧状化スペース3の下流の装置のデッドスペースである。 ・fは、吸入の周波数である。 ・tは、吸入の期間である。
【0092】 図2は、本発明の第2の実施形態に係る装置である。
【0093】 この装置は、図1の装置と実質的に同じ構成である。但し、次の点が異なる。
フェースマスク11は、そのインレット11aにて、吐出を防ぐために、吸入バ
ルブ26を含む。吸入バルブ26は、吸入器1とフェースマスク11の吸入バル
ブ7、吐出バルブ17と同様に、低流量抵抗設計であることが好ましい。更に別
の実施形態では、吸入バルブ7は略され得る。この装置の操作は図1の装置に対
するものと同じである。
【0094】 図3は、本発明の第3の実施形態に係る装置である。
【0095】 この装置は、図1の装置と実質的に同じ構成である。但し、更に通常スペーサ
と称される散乱チャンバ27を含む。噴霧器1の霧状化スペース3とは、流体伝
達しうる状態にある。チャンバ27は、吸入バルブ7及びセンサ19と流体伝達
し得る状態にあるインレット29と、フェースマスク11のインレット11aと
流体伝達し得る状態にあるアウトレット31とを含む。
【0096】 第1のモードでは、この装置の操作は図1の装置と同様であり、噴霧器1はチ
ャンバ27内の薬の所与の濃度を維持するように制御される。
【0097】 第2のモードでは、この装置の操作は次のようになる。(一人の同じ人である
こともあるが)ユーザ若しくは患者は、要求される投与量か、若しくはプレセッ
トの投与量が入っているのなら分配される薬の何れかを、プロセッサ23の中に
インプットする。それからフェースマスク11が患者に合わされ、その時点で患
者はそれを介して吸入し始める。患者は吸入の間はチャンバ27から空気を引き
込み、フェースマスク11の吐出バルブ17を介して空気を吐出する。患者によ
り生成されるフロー速度は、ディスプレイ25上に、吸入波形と共に表示される
。示される波形はモニタされ、フェースマスク11と患者の顔との間に効果的な
シールが形成された時点を判断する。図1の装置の使用に関連して前に述べたよ
うに、実質的に規則正しい波形が形成されたときに、十分なシールは達成される
。即ち、吸入波形のピークの大きさが、実質的な最大値レベルで維持されるとき
である。フェースマスク11の十分なフィットを達成するには、フェースマスク
の多少の位置変えが略不可避的に要求される。フェースマスク11の十分なフィ
ットが達成されると、噴霧器1が作動し、薬を含むエアロゾルがチャンバ27内
にて供給される。好ましい実施形態では、音が生成されメッセージがディスプレ
イ25上に表示され、フェースマスク11が患者の顔に十分にフィットしたこと
をユーザに通知する。別の実施形態では、噴霧器1は、フェースマスク11の十
分なフィットが達成されると自動的に動作する。患者が吸入すると、エアロゾル
がアウトレット31とフェースマスク11を介してチャンバ27から引き出され
患者の肺の中に入れられる。吸入の間、プロセッサ23は患者に分配される投与
量を連続して計算する。この実施形態では、必要な投与量が患者に分配されると
、メッセージがディスプレイ25上にこの効果のために表示され音が生成される
。そしてその時点で、患者はフェースマスク11を外す。
【0098】 しかしながら、患者に分配される薬の実際の投与量は、後で説明するように、
多くの係数に依存するものであり、患者に分配される投与量の計算は、これらの
係数の関数として決定される。
【0099】 時が経過するにつれ、チャンバ27内の薬の濃度は減少する。このことは、重
力及び静電気力によりチャンバ27の内部面に材料が沈下することの結果であり
、薬を含まず、吸入体積分を置き換える患者の各々の吸入呼吸と共にチャンバ4
1の中に引き入れらる、大気からの空気により生じさせられる希釈効果の結果で
ある。
【0100】 チャンバ27内の薬の濃度は、希釈しないと仮定すると、経過する時間に依存
する。時間の関数としてのチャンバ27内の薬の濃度は、図4に示される。
【0101】 チャンバ27から患者により予め引き出される空気の体積の関数である希釈係
数が、図5に示される。
【0102】 実際には、プロセッサ23は、吸入の間に非常に頻繁な時間間隔で、典型的に
は100分の1秒毎に、患者に分配される薬の量を計算する。これらのサンプル
された期間では、チャンバ27内部の薬の濃度は、時間経過に伴うチャンバ27
の内部表面への薬の沈下と、チャンバ27に入り込むが薬を担持しない空気の希
釈効果とを斟酌して計算される。プロセッサ23の読み出し専用メモリROM(
ロム)は、薬の沈下速度を基にして、チャンバ27内に薬を注入した後のあらゆ
る時刻でのチャンバ27内の薬の濃度を与えるデータルックアップテーブルを含
む。専用メモリROM(ロム)は、チャンバ27内に特定体積の空気を注入した
後のチャンバ27内の薬の濃度を与えるデータルックアップテーブルをも含む。
各々のサンプルされた期間に対するチャンバ27内の薬の濃度は、このように計
算される。
【0103】 以上のように分配される薬の投与量が計算される。この計算は、個々の吸入呼
吸の間中、連続して実行され、チャンバ27の下流の装置のデッドスペースを斟
酌して補正される。
【0104】 個別の吸入呼吸(n=1、2、3・・・)に対し、患者に受け入れられる投与
量(Dn)は以下の様に計算される。 Dn=V11+V22+・・・+Vii 上式において、 ・V1は、チャンバ27の下流の装置のデッドスペースに対応する体積が吸入さ れた後の、吸入呼吸nの第1のサンプル期間に吸入される体積である。 ・V2は、チャンバ27の下流の装置のデッドスペースに対応する体積が吸入さ れた後の、吸入呼吸nの第2のサンプル期間に吸入される体積である。 ・Viは、チャンバ27の下流の装置のデッドスペースに対応する体積が吸入さ れた後の、吸入呼吸nのi番目のサンプル期間に吸入される体積である。 ・C1は、チャンバ27の下流の装置のデッドスペースに対応する体積が吸入さ れた後の、吸入呼吸nの第1のサンプル期間の計算された濃度である。 ・C2は、チャンバ27の下流の装置のデッドスペースに対応する体積が吸入さ れた後の、吸入呼吸nの第2のサンプル期間の計算された濃度である。 ・Ciは、チャンバ27の下流の装置のデッドスペースに対応する体積が吸入さ れた後の、吸入呼吸nのi番目のサンプル期間の計算された濃度である。
【0105】 このように、患者に分配される薬のトータル投与量は、チャンバ27の下流の
装置のデッドスペースに対応する体積が吸入された後の各々の吸入呼吸にて分配
される投与量の累積トータルである。次の式により示される。 D=D1+D2+・・・+Dn 上式において、Dnは、吸入呼吸の間に要求された投与量が達成されたならば、 不充分な呼吸を示し得る。
【0106】 図6は、本発明の第4の実施形態に係る装置を示す。
【0107】 この装置は、通常スペーサと称される散乱チャンバ41を含み、その中へ薬を
含むエアロゾル雲が分配される。チャンバ41は、分配ユニット45と接続する
インレット43と、フェースマスク49と接続するアウトレット47とを有する
【0108】 分配ユニット45は、実使用では空気が吸入されるインレット51と、チャン
バ41のインレット43と流体伝達し得る状態にあるアウトレット53とを有す
る。分配ユニット45は、与圧エアロゾルコンテナ57のバルブ軸を受け止め薬
を含むエアロゾル雲をチャンバ41の中に注ぐ、スプレイノズルをも有する。こ
の実施形態では、発動するコンテナ57が、計量された薬の投与量を分配する。
【0109】 フェースマスク49は、上述の第2の実施形態で利用されたものと全く同じ種
類である。特に、フェースマスク49は、インレット49a,アウトレット49
b、可撓性あるフェイシャルシール59、鼻用のセパレータ61、インレット4
9aでの吸入バルブ63、及びアウトレット49bでの吐出バルブ65を、含む
【0110】 装置は更に、チャンバ41から引き出される空気の流量割合を測定する第1の
センサ67と、チャンバ41の中に薬を分配する際のコンテナ57の個々の作動
を検出する第2のセンサ69とを、含む。この実施形態では、第1と第2のセン
サ67、69は、分配ユニット45の一部を形成する。第1のセンサ67は、ス
プレイノズル55の上流の、分配ユニット45のインレット51に位置し、上述
の実施形態のように、小児科の患者が吸入する少ない体積の空気を測定するのに
必要な分解能を備えていれば、どんな圧力センサでもよく、マイクロフォン、サ
ーミスタ若しくは超音波フロー変換器でもよい。好適な実施形態では、第1のセ
ンサ67は肺呼吸センサである。この実施形態では、第2のセンサ69は、コン
テナ57が作動し薬の計量投与量がチャンバ41の中に分配されたらスイッチが
入るように設置されたマイクロスイッチである。別の実施形態では、第2のセン
サ69が省かれることができ、第1のセンサ67が、チャンバ41から引き出さ
れる空気のフロー速度測定と、コンテナ57の個々の作動の検出との両方を行な
う。更に別の実施形態では、第1のセンサ67は、スプレイノズル55の下流に
位置し得る。
【0111】 装置は、増幅器を介して第1のセンサ67及び第2のセンサ69と接続するプ
ロセッサ71を更に含み、第1と第2のセンサ67、69の信号とコントロール
プログラムに従って、患者の受け入れるべき薬の投与量を計算する。この実施形
態では、プロセッサ71は、クロックと、第1のセンサ67から受信されるアナ
ログ信号をデジタル信号に変換するアナログデジタルコンバータと、コントロー
ルプログラムとルックアップテーブルを含む読み出し専用メモリROM(ロム)
と、測定データを格納するランダムアクセスメモリRAM(ラム)とを含む。
【0112】 装置は、とりわけチャンバ41から引き出される空気の流量割合と、吸入器波
形と、患者に分配される薬の投与量とを表示する、プロセッサ71に接続するデ
ィスプレイ73をも含む。ディスプレイ73も、発光ダイオード若しくは液晶デ
ジタルディスプレイであるのが好ましい。
【0113】 装置は更に、プロセッサ71に接続して外部装置との通信を供給する、シリア
ルポートのようなデータインタフェースを含む。
【0114】 上述の実施形態のように、フェースマスク49の十分なフィットが得られ薬の
所与の投与量が分配されたら、典型的には音の生成なのであるが、ユーザに通知
する手段を、装置は更に備えるのが好ましい。チャンバ41内の薬の濃度がコン
テナ57のさらなる作動を促す所定の値を下回ると警告を与える手段も、装置は
含むことが好ましい。特に好ましい実施形態では、プロセッサ71を含む装置は
、バッテリにより動力を与えられる。
【0115】 実用では、(一人の同じ人であることもあるが)ユーザ若しくは患者は、要求
される投与量か、若しくはプレセットの投与量が入っているのなら分配される薬
の何れかを、プロセッサ71の中にインプットする。それからフェースマスク4
9が患者に合わされ、その時点で患者はそれを介して吸入し始める。患者は吸入
の間はチャンバ41から空気を引き込み、フェースマスク49の吐出バルブ65
を介して空気を吐出する。患者により生成されるフロー速度は、ディスプレイ7
3上に、吸入波形と共に表示される。示される波形はモニタされ、フェースマス
ク49と患者の顔との間に効果的なシールが形成された時点を判断する。図1の
装置の使用に関連して前に述べたように、実質的に規則正しい波形が形成された
ときに、十分なシールは達成される。即ち、吸入波形のピークの大きさが、実質
的な最大値レベルで維持されるときである。フェースマスク49の十分なフィッ
トを達成するには、フェースマスク49の多少の位置変えが略不可避的に要求さ
れる。好ましい実施形態では、音が生成されメッセージがディスプレイ73上に
表示され、フェースマスク49が患者の顔に十分にフィットしたことをユーザに
通知する。フェースマスク49の十分なフィットが達成されると、コンテナ57
が少なくとも一度作動し、薬を含むエアロゾル雲がチャンバ41の中に放出され
る。薬を推進体内で浮遊状態にする通常の実務に合わせて、コンテナ57は一様
な浮遊状態を確実に生成するように作動に先立ち振動され、作動時に薬の正確な
投与量を供給する。患者が吸入すると、薬がアウトレット47とフェースマスク
49を介してチャンバ41から引き出され患者の肺の中に入れられる。好適な実
施形態では、チャンバ41内の薬の濃度がコンテナ57のさらなる作動を促す所
定の値を下回ると、音が生成されメッセージがディスプレイ73上に表示される
。吸入の間、プロセッサ71は患者に分配される投与量を連続して計算する。こ
の実施形態では、必要な投与量が患者に分配されると、メッセージがディスプレ
イ73上にこの効果のために表示され音が生成される。そしてその時点で、患者
はフェースマスク49を外す。
【0116】 しかしながら、患者に分配される薬の実際の投与量は、後で説明するように、
多くの係数に依存するものであり、患者に分配される投与量の計算は、これらの
係数の関数として決定される。
【0117】 時が経過するにつれ、チャンバ41内の薬の濃度は減少する。このことは、重
力及び静電気力によりチャンバ41の内部面に材料が沈下することの結果であり
、薬を含まず、吸入体積分を置き換える患者の各々の吸入呼吸と共にチャンバ4
1の中に引き入れらる、大気からの空気により生じさせられる希釈効果の結果で
ある。
【0118】 チャンバ41内の薬の濃度は、希釈しないと仮定すると、経過する時間とコン
テナ57の作動の数に依存する。時間とコンテナ57の作動の数との関数として
のチャンバ41内の薬の濃度は、図8に示される。
【0119】 チャンバ41から患者により予め引き出される空気の体積の関数である希釈係
数が、図9に示される。
【0120】 実際には、プロセッサ71は、吸入の間に非常に頻繁な時間間隔で、典型的に
は100分の1秒毎に、患者に分配される薬の量を計算する。これらのサンプル
された期間では、チャンバ41内部の薬の濃度は、時間経過に伴うチャンバ41
の内部表面への薬の沈下と、チャンバ41に入り込むが薬を担持しない空気の希
釈効果とを斟酌して計算される。プロセッサ71の読み出し専用メモリROM(
ロム)は、薬の沈下速度を基にして、チャンバ41内に薬を注入した後のあらゆ
る時刻でのチャンバ41内の薬の濃度を与えるデータルックアップテーブルを含
む。専用メモリROM(ロム)は、チャンバ41内に特定体積の空気を注入した
後のチャンバ41内の薬の濃度を与えるデータルックアップテーブルをも含む。
各々のサンプルされた期間に対するチャンバ41内の薬の濃度は、このように計
算される。
【0121】 以上のように分配される薬の投与量が計算される。この計算は、個々の吸入呼
吸の間中、連続して実行され、チャンバ41の下流の装置のデッドスペースを斟
酌して補正される。
【0122】 個別の吸入呼吸(n=1、2、3・・・)に対し、患者に受け入れられる投与
量(Dn)は以下の様に計算される。 Dn=V11+V22+・・・+Vii 上式において、 ・V1は、チャンバ41の下流の装置のデッドスペースに対応する体積が吸入さ れた後の、吸入呼吸nの第1のサンプル期間に吸入される体積である。 ・V2は、チャンバ41の下流の装置のデッドスペースに対応する体積が吸入さ れた後の、吸入呼吸nの第2のサンプル期間に吸入される体積である。 ・Viは、チャンバ41の下流の装置のデッドスペースに対応する体積が吸入さ れた後の、吸入呼吸nのi番目のサンプル期間に吸入される体積である。 ・C1は、チャンバ41の下流の装置のデッドスペースに対応する体積が吸入さ れた後の、吸入呼吸nの第1のサンプル期間の計算された濃度である。 ・C2は、チャンバ41の下流の装置のデッドスペースに対応する体積が吸入さ れた後の、吸入呼吸nの第2のサンプル期間の計算された濃度である。 ・Ciは、チャンバ41の下流の装置のデッドスペースに対応する体積が吸入さ れた後の、吸入呼吸nのi番目のサンプル期間の計算された濃度である。
【0123】 このように、患者に分配される薬のトータル投与量は、チャンバ41の下流の
装置のデッドスペースに対応する体積が吸入された後の各々の吸入呼吸にて分配
される投与量の累積トータルである。次の式により示される。 D=D1+D2+・・・+Dn 上式において、Dnは、吸入呼吸の間に要求された投与量が達成されたならば、 不充分な呼吸を示し得る。
【0124】 図10及び図11は、本発明の第5の実施形態に係る装置を示す。この装置は
、乾燥粉末吸入器と共に利用することが意図されている。
【0125】 この装置は、通常スペーサと称される散乱チャンバ81を含み、その中へ薬を
含む乾燥粉末が散乱される。チャンバ81は、実用ではチャンバ81の中に薬を
含む乾燥粉末の雲を分配する乾燥粉末吸入器85のアウトレットと接続するイン
レット83と、フェースマスク89と接続するアウトレット87と、孔91とを
有する。チャンバ81は様々な体積となり、可動ピストン92により部分的に画
定される。この実施形態では、乾燥粉末吸入器85は、(スエーデン、アストラ
エービーの商標として登録される)TURBUHALER乾燥粉末吸入器である
【0126】 フェースマスク89は、上述の実施形態で利用されたものと全く同じ種類であ
る。即ち、フェースマスク89は、インレット89a,アウトレット89b、可
撓性あるフェイシャルシール93、鼻用のセパレータ94、インレット89aで
の吸入バルブ95、及びアウトレット89bでの吐出バルブ97を、含む。
【0127】 装置は更に、吸入器85のインレットの上流に位置して、チャンバ81から引
き出される空気の流量割合を測定し、チャンバ81の中に薬を分配する際の吸入
器85の作動を検出するセンサ99と、増幅器を介してセンサ99と接続して、
センサ99から受信される信号とコントロールプログラムに従って患者の受け入
れるべき薬の投与量を計算するプロセッサ101と、とりわけチャンバ81から
引き出される空気の流量割合、吸入器波形、及び患者に分配される薬の投与量を
表示するディスプレイ103とを、含む。ディスプレイ103も、発光ダイオー
ド若しくは液晶デジタルディスプレイであるのが好ましい。
【0128】 該装置もまた、プロセッサ101に接続して外部装置との通信を供給する、シ
リアルポートのようなデータインタフェースを含む。
【0129】 センサ99は、上述の実施形態と同様に、小児科の患者が吸入する少ない体積
の空気を測定するのに必要な分解能を備えていれば、どんな圧力センサでもよく
、マイクロフォン、サーミスタ若しくは超音波フロー変換器でもよい。好適な実
施形態では、センサ99は肺呼吸センサである。別の実施形態では、センサ99
は吸入器85の下流に位置してもよい。
【0130】 この実施形態では、プロセッサ101は、クロックと、センサ99から受信さ
れるアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログデジタルコンバータと、コ
ントロールプログラムとルックアップテーブルを含む読み出し専用メモリROM
(ロム)と、測定データを格納するランダムアクセスメモリRAM(ラム)とを
含む。
【0131】 好適な実施形態では、上述の実施形態のように、フェースマスク89の十分な
フィットが得られ薬の所与の投与量が分配されたら、典型的には音の生成なので
あるが、ユーザに通知する手段を、装置は更に備える。チャンバ81内の薬の濃
度が吸入器85のさらなる作動を促す所定の値を下回ると警告を与える手段も、
装置は含むことが好ましい。特に好ましい実施形態では、プロセッサ101を含
む装置は、バッテリにより動力を与えられる。
【0132】 実用では、(一人の同じ人であることもあるが)ユーザ若しくは患者は、要求
される投与量か、若しくはプレセットの投与量が入っているのなら分配される薬
の何れかを、プロセッサ101の中にインプットする。それからフェースマスク
89が患者に合わされ、その時点で患者はそれを介して呼吸し始める。患者は吸
入の間は吸入器85を介してチャンバ81から空気を引き込み、フェースマスク
89の吐出バルブ97を介して空気を吐出する。患者により生成されるフロー速
度は、ディスプレイ103上に、吸入波形と共に表示される。示される波形はモ
ニタされ、フェースマスク89と患者の顔との間に効果的なシールが形成された
時点を判断する。図1の装置の使用に関連して前に述べたように、実質的に規則
正しい波形が形成されたときに、十分なシールは達成される。即ち、吸入波形の
ピークの大きさが、実質的な最大値レベルで維持されるときである。フェースマ
スク89の十分なフィットを達成するには、フェースマスク89の多少の位置変
えが略不可避的に要求される。好ましい実施形態では、音が生成されメッセージ
がディスプレイ103上に表示され、フェースマスク89が患者の顔に十分にフ
ィットしたことをユーザに通知する。フェースマスク89の十分なフィットが達
成されると、吸入器85が満たされ作動する。吸入器85は、ピストン92を図
10に示される位置まで動かしそして解放することにより、作動する。この実施
形態では、ピストン92にはバネが装着されており、解放時にはピストン92は
図10の下方に駆動され図11の位置にまで到り、吸入器85のアウトレットで
の所与のフロープロファイルを生成しチャンバ81内の粉末の最適な散乱を確実
なものにする。患者が吸入すると、薬を含む粉末がアウトレット87とフェース
マスク89を介してチャンバ81から引き出され患者の肺の中に入れられる。好
適な実施形態では、チャンバ81内の薬の濃度が吸入器85のさらなる作動を促
す所定の値を下回ると、音が生成されメッセージがディスプレイ103上に表示
される。吸入の間、プロセッサ101は患者に分配される投与量を連続して計算
する。この実施形態では、必要な投与量が患者に分配されると、メッセージがデ
ィスプレイ103上にこの効果のために表示され音が生成される。そしてその時
点で、患者はフェースマスク89を外す。
【0133】 しかしながら、患者に分配される薬の実際の投与量は、ここでも、多くの係数
に依存するものであり、患者に分配される投与量の計算は、これらの係数の関数
として決定される。
【0134】 時が経過するにつれ、チャンバ81内の薬の濃度は減少する。このことは、重
力及び静電気力によりチャンバ81の内部面に材料が沈下することの結果であり
、薬を含まず、吸入体積分を置き換える患者の各々の吸入呼吸と共にチャンバ8
1の中に引き入れらる、大気からの空気により生じさせられる希釈効果の結果で
ある。
【0135】 チャンバ81内の薬の濃度は、希釈しないと仮定すると、経過する時間に依存
する。時間の関数としてのチャンバ81内の薬の濃度は、図12に示される。
【0136】 チャンバ81から患者により引き出される空気の体積の関数である希釈係数が
、図13に示される。
【0137】 実際には、プロセッサ101は、吸入の間に非常に頻繁な時間間隔で、典型的
には100分の1秒毎に、患者に分配される薬の量を計算する。これらのサンプ
ルされた期間では、チャンバ81内部の薬の濃度は、時間経過に伴うチャンバ8
1の内部表面への薬の沈下と、チャンバ81に入り込むが薬を担持しない空気の
希釈効果とを斟酌して計算される。プロセッサ101の読み出し専用メモリRO
M(ロム)は、薬の沈下速度を基にして、チャンバ81内に薬を注入した後のあ
らゆる時刻でのチャンバ81内の薬の濃度を与えるデータルックアップテーブル
を含む。専用メモリROM(ロム)は、チャンバ81内に特定体積の空気を注入
した後のチャンバ81内の薬の濃度を与えるデータルックアップテーブルをも含
む。各々のサンプルされた期間に対するチャンバ81内の薬の濃度は、このよう
に計算され、そこから、患者に分配される薬の投与量が計算される。この計算は
、個々の吸入呼吸の間中、連続して実行され、チャンバ81の下流の装置のデッ
ドスペースを斟酌して補正される。
【0138】 個別の吸入呼吸(n=1、2、3・・・)に対し、患者に受け入れられる投与
量(Dn)は以下の様に計算される。 Dn=V11+V22+・・・+Vii 上式において、 ・V1は、チャンバ81の下流の装置のデッドスペースに対応する体積が吸入さ れた後の、吸入呼吸nの第1のサンプル期間に吸入される体積である。 ・V2は、チャンバ81の下流の装置のデッドスペースに対応する体積が吸入さ れた後の、吸入呼吸nの第2のサンプル期間に吸入される体積である。 ・Viは、チャンバ81の下流の装置のデッドスペースに対応する体積が吸入さ れた後の、吸入呼吸nのi番目のサンプル期間に吸入される体積である。 ・C1は、チャンバ81の下流の装置のデッドスペースに対応する体積が吸入さ れた後の、吸入呼吸nの第1のサンプル期間の計算された濃度である。 ・C2は、チャンバ81の下流の装置のデッドスペースに対応する体積が吸入さ れた後の、吸入呼吸nの第2のサンプル期間の計算された濃度である。 ・Ciは、チャンバ81の下流の装置のデッドスペースに対応する体積が吸入さ れた後の、吸入呼吸nのi番目のサンプル期間の計算された濃度である。
【0139】 このように、患者に分配される薬のトータル投与量は、チャンバ81の下流の
装置のデッドスペースに対応する体積が吸入された後の各々の吸入呼吸にて分配
される投与量の累積トータルである。次の式により示される。 D=D1+D2+・・・+Dn 上式において、Dnは、吸入呼吸の間に要求された投与量が達成されたならば、 不充分な呼吸を示し得る。
【0140】 図14及び図15は、本発明の第6の実施形態に係る装置を示す。
【0141】 この装置は、図10及び図11の装置と実質的には同一の構成であるが、セン
サ99がチャンバ81への更なるインレット105内に備わるという点で本質的
に異なる。装置はその更なるインレット105にてバルブ107も備えており、
そのバルブ107は、吸入器85が作動する瞬間以外は吸入を行なうように開い
ているのが通常である。更に装置は、インレット83にて吸入器85へのバルブ
109を備え、そのバルブ109は、吸入器85が作動する瞬間以外は閉じてい
るのが通常であるが、吸入器85を介して空気を引き入れ吸入器85内部から薬
を含む乾燥粉末を飛沫同伴するときには、開けられる。この実施形態では、バル
ブ107、109は、吸入器85の作動に応じて、電気的に操作される。この装
置の操作は、図10及び図11の装置に対するものと同じである。
【0142】 最後に、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、添付の請求項
の範囲から乖離することなく種々異なるように改良されることが可能であること
がわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る装置を示す。
【図2】 本発明の第2の実施形態に係る装置を示す。
【図3】 本発明の第3の実施形態に係る装置を示す。
【図4】 図3の装置の散乱チャンバ内の薬の濃度における、時間軸に対す
る変動をグラフで示す。
【図5】 吸入に対する、図3の装置の散乱チャンバ内の薬の希釈をグラフ
で示す。
【図6】 本発明の第4の実施形態に係る装置を示す。
【図7】 図6の装置の分配ユニットの部分断面図を示す。
【図8】 図6の装置の散乱チャンバ内の薬の濃度における、時間軸に対す
る変動をグラフで示す。
【図9】 吸入に対する、図6の装置の散乱チャンバ内の薬の希釈をグラフ
で示す。
【図10】 乾燥粉末吸入器の作動前の、本発明の第4の実施形態に係る装
置を示す。
【図11】 乾燥粉末吸入器の作動の後の、図10の装置を示す。
【図12】 図10の装置の散乱チャンバ内の薬の濃度における、時間軸に
対する変動をグラフで示す。
【図13】 吸入に対する、図10の装置の散乱チャンバ内の薬の希釈をグ
ラフで示す。
【図14】 乾燥粉末吸入器の作動前の、本発明の第6の実施形態に係る装
置を示す。
【図15】 乾燥粉末吸入器の作動の後の、図14の装置を示す。
【図16】 ある患者の呼吸パターンを示す。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE, KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,L T,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE, SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,U A,UG,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 ジョナサン・スタンリー・ハロルド・デン ヤー イギリス、ピーオー19・3ピーダブリュ ー、ウエスト・サセックス、チチェスタ ー、ウエスト・ブロイル、ウエスト・ウェ イ、“サニーサイド" (72)発明者 クルト・ニカンデル スウェーデン、エス−221 87ルンド、ア ストラゼネカ・アール・アンド・ディ・ル ンド Fターム(参考) 2E185 AA07 BA04 CB07 CB20 CC03 CC32 CC73 DA02

Claims (89)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気体が吸入され得るインレット(11a;49a;89a)
    を有するフェースマスク(11;49;89)と、 フェースマスク(11;49;89)のインレット(11a;49a;89a
    )を介して引き入れられる気体の流量速度を測定するセンサ(19;67;99
    )とを含み、 フェースマスク(11;49;89)の適合が、患者の吸入の際に、フェース
    マスク(11;49;89)のインレット(11a;49a;89a)を介して
    引き入れられる気体の流量速度をモニタすることにより、判断され、 実質上規則正しい吸入波形が得られればフェースマスク(11;49;89)が
    患者に適合したと見做される、 フェースマスクを患者の顔面に確実に適合させる装置。
  2. 【請求項2】 フェースマスク(11;49;89)のインレット(11a
    ;49a;89a)と流体伝達しうる状態にあるアウトレット(31;47;8
    7)を有するチャンバ(27;41;81)を、更に含む、請求項1に記載の装
    置。
  3. 【請求項3】 チャンバ(27;41;81)が、気体が注入され得るイン
    レット(29;43;83)を含む、請求項2に記載の装置。
  4. 【請求項4】 フェースマスク(11;49;89)のインレット(11a
    ;49a;89a)が、吐出を防ぐ単方向バルブ(26;63;95)を含む、
    請求項1乃至請求項3に記載の装置。
  5. 【請求項5】 フェースマスク(11;49;89)が、気体が吐出され得
    るアウトレット(11b;49b;89b)を有する、請求項1乃至請求項4に
    記載の装置。
  6. 【請求項6】 フェースマスク(11;49;89)のアウトレット(11
    b;49b;89b)が、吸入を防ぐ単方向バルブ(17;65;97)を含む
    、請求項5に記載の装置。
  7. 【請求項7】 吸入波形、吸入波形のピークの大きさ、及びフェースマスク
    (11;49;89)の患者の顔面への適合の情報を表示する、表示手段(25
    ;73;103)を更に含む、請求項1乃至請求項6に記載の装置。
  8. 【請求項8】 表示手段(25;73;103)が、液晶デジタルディスプ
    レイ又は発光ダイオードディスプレイを含む、請求項7に記載の装置。
  9. 【請求項9】 フェースマスク(11;49;89)が患者の顔面に十分に
    適合すると、音を生成する手段を更に含む、請求項1乃至請求項8に記載の装置
  10. 【請求項10】 吸入の前に、一時的に薬を保持するチャンバ(27;41
    ;81)と、 チャンバ(27;41;81)の中に薬を注入するデバイス(1;57;85
    )と、 気体が吸入され得るインレット(11a;49a;89a)を有するフェース
    マスク(11;49;89)と、 患者の顔面へのフェースマスク(11;49;89)の適合を確実なものにし
    患者に受け入れられる薬の投与量を計算する適合・計算手段とを 含む、患者に薬を分配して吸入させる装置において、 上記適合・計算手段は、 チャンバ(27;41;81)から引き出される気体の流量速度を測定するセ
    ンサ(19;67;99)と、個々の吸入呼吸の間のチャンバ(27;41;8
    1)内の薬の濃度を測定する濃度測定手段とを備え、 その薬の濃度はチャンバ(27;41;81)の内部面上に薬が少なくとも一部
    分に沈下することにより時間を経るにつれ減少し、 更に、 フェースマスク(11;49;89)の適合が、チャンバ(27;41;81
    )から引き出される気体の流量速度をモニタすることにより、判断され、 患者に受け入れられる薬の総投与量が、個々の吸入呼吸にて受け入れられる薬の
    投与量を合計することで計算され、 個々の吸入呼吸にて受け入れられる薬の投与量は、チャンバ(27;41;81
    )の下流の装置デッドスペースの体積により補正されたその呼吸の体積の中の、
    チャンバ(27;41;81)から吸入される薬の総量として計算される、 患者に薬を分配して吸入させる装置。
  11. 【請求項11】 フェースマスク(11;49;89)のインレット(11
    a;49a;89a)が、吐出を防ぐ単方向バルブ(26;63;95)を含む
    、請求項10に記載の装置。
  12. 【請求項12】 フェースマスク(11;49;89)が、気体が吐出され
    得るアウトレット(11b;49b;89b)を有する、請求項10又は請求項
    11に記載の装置。
  13. 【請求項13】 フェースマスク(11;49;89)のアウトレット(1
    1b;49b;89b)が、吸入を防ぐ単方向バルブ(17;65;97)を含
    む、請求項12に記載の装置。
  14. 【請求項14】 適合・計算手段が、チャンバ(41;81)の中への薬の
    注入を検出するセンサ(67;69;99)を含む、請求項10乃至請求項13
    に記載の装置。
  15. 【請求項15】 チャンバ(41;81)から引き出される気体の流量速度
    を測定するセンサ(67;99)と、チャンバ(41;81)の中への薬の注入
    を検出するセンサ(67;99)とが、同じセンサである、請求項14に記載の
    装置。
  16. 【請求項16】 チャンバ(41)から引き出される気体の流量速度を測定
    するセンサ(67)と、チャンバ(41)の中への薬の注入を検出するセンサ(
    69)とが、別々のセンサである、請求項14に記載の装置。
  17. 【請求項17】 チャンバ(27;41;81)から引き出される気体の流
    量速度を測定するセンサ(19;67;99)が、デバイス(1;57;85)
    の上流に位置する、請求項10乃至請求項16に記載の装置。
  18. 【請求項18】 吸入波形、 吸入波形のピークの大きさ、 フェースマスク(11;49;89)の患者の顔面への適合、 チャンバ(27;41;81)内の薬の濃度、 チャンバ(27;41;81)内の薬の濃度が所定の閾値を下回れば発せられ
    る警告、及び、 患者に受け入れられる薬の投与量の 情報を表示する、表示手段(25;73;103)を更に含む、請求項10乃至
    請求項17に記載の装置。
  19. 【請求項19】 表示手段(25;73;103)が、液晶デジタルディス
    プレイ又は発光ダイオードディスプレイを含む、請求項18に記載の装置。
  20. 【請求項20】 フェースマスク(11;49;89)が患者の顔面に十分
    に適合し、 チャンバ(27;41;81)内の薬の濃度が所定の閾値を下回り、及び/若し
    くは、 薬の所与の投与量が患者に受け入れられたら、音を生成する、 手段を更に含む、請求項10乃至請求項19に記載の装置。
  21. 【請求項21】 デバイス(1)が噴霧器を含む、請求項10乃至請求項2
    0に記載の装置。
  22. 【請求項22】 噴霧器が、ジェット噴霧器である、請求項21に記載の装
    置。
  23. 【請求項23】 噴霧器が、超音波噴霧器である、請求項21に記載の装置
  24. 【請求項24】 噴霧器が、圧力メッシュ噴霧器である、請求項21に記載
    の装置。
  25. 【請求項25】 デバイス(57)が、薬の計量投与量を分配する与圧エア
    ロゾルコンテナを含む、請求項10乃至請求項20に記載の装置。
  26. 【請求項26】 デバイス(85)が、乾燥粉末吸入器を含む、請求項10
    乃至請求項20に記載の装置。
  27. 【請求項27】 患者の顔面へフェースマスク(11;49;89)を充分
    に適合することが達成されると、 適合・計算手段が、デバイス(1;57;85)を自動的に作動するように設定
    されている、請求項10乃至請求項26に記載の装置。
  28. 【請求項28】 適合・計算手段が、 チャンバ(27;41;81)内の薬の濃度の経時的な減少を表すデータをルッ
    クアップテーブル内に格納するメモリを、 吸入の間のチャンバ(27;41;81)内の薬の濃度を、メモリ内に格納され
    るデータを基に、測定する濃度測定手段と共に、 備える、請求項10乃至請求項27に記載の装置。
  29. 【請求項29】 気体が吸入によりチャンバ(27;41;81)から引き
    出され、希釈によりチャンバ(27;41;81)内部の薬の濃度の減少を生じ
    させる際に、チャンバ(27;41;81)の中に気体を注入させるインレット
    (29;43;83)を、チャンバ(27;41;81)が備える、請求項10
    乃至請求項28に記載の装置。
  30. 【請求項30】 濃度測定手段が、患者が先に吸入する気体の体積もまた基
    礎にして、チャンバ(27;41;81)内の薬の濃度を測定する、請求項29
    に記載の装置。
  31. 【請求項31】 適合・計算手段が、 吸入される気体の体積に対し、チャンバ(27;41;81)内の薬の濃度が減
    少することを表すデータをルックアップテーブル内に格納するメモリを備える、
    請求項30に記載の装置。
  32. 【請求項32】 チャンバ(27;41;81)が、 気体が注入される第1のインレット(29;105)と、デバイス(1;85)
    と流体伝達し得る状態にある第2のインレット(83)とを含む、 請求項29乃至請求項31に記載の装置。
  33. 【請求項33】 患者による吸入のために、利用時に薬を含むエアロゾルを
    生成する噴霧器(1)と、 気体が吸入され得るインレット(11a)を有するフェースマスク(11)と
    、 患者の顔面へのフェースマスク(11)の適合を確実なものにし患者に受け入
    れられる薬の量を計算する適合・計算手段とを 含む、患者に薬を分配して吸入させる装置において、 上記適合・計算手段は、 フェースマスク(11)から引き出される気体の流量速度を測定するセンサ(
    19)を備えており、 更に、 フェースマスク(11)の適合が、フェースマスク(11)から引き出される
    気体の流量速度をモニタすることにより、判断され、 患者に受け入れられる薬の総投与量が、個々の吸入呼吸にて受け入れられる薬の
    投与量を合計することで計算され、 個々の吸入呼吸にて受け入れられる薬の投与量は、噴霧器(1)の下流の装置デ
    ッドスペースの体積により補正されたその呼吸の体積の中の、吸入される薬の総
    量として計算される、 患者に薬を分配して吸入させる装置。
  34. 【請求項34】 フェースマスク(11)のインレット(11a)が、吐出
    を防ぐ単方向バルブ(26)を含む、請求項33に記載の装置。
  35. 【請求項35】 フェースマスク(11)が、気体が吐出され得るアウトレ
    ット(11b)を有する、請求項33又は請求項34に記載の装置。
  36. 【請求項36】 フェースマスク(11)のアウトレット(11b)が、吸
    入を防ぐ単方向バルブ(17)を含む、請求項35に記載の装置。
  37. 【請求項37】 吸入波形、 吸入波形のピークの大きさ、 フェースマスク(11)の患者の顔面への適合、及び、 患者に受け入れられる薬の投与量の 情報を表示する、表示手段(25)を更に含む、請求項33乃至請求項36に記
    載の装置。
  38. 【請求項38】 表示手段(25)が、液晶デジタルディスプレイ又は発光
    ダイオードディスプレイを含む、請求項37に記載の装置。
  39. 【請求項39】 フェースマスク(11)が患者の顔面に十分に適合し、及
    び/若しくは、 薬の所与の投与量が患者に受け入れられたら、音を生成する、 手段を更に含む、請求項33乃至請求項38に記載の装置。
  40. 【請求項40】 患者の顔面へフェースマスク(11)を充分に適合するこ
    とが達成されると、 適合・計算手段が、噴霧器(1)を自動的に作動するように設定されている、請
    求項33乃至請求項39に記載の装置。
  41. 【請求項41】 噴霧器(1)が、エアロゾルが生成される霧状化スペース
    (3)を含み、 該霧状化スペース(3)が、気体が吸入され得るインレット(5)と、フェー
    スマスク(11)と接続するアウトレット(9)とを有する、 請求項33乃至請求項40に記載の装置。
  42. 【請求項42】 センサ(19)が、噴霧器(1)の上流に位置する、 請求項33乃至請求項41に記載の装置。
  43. 【請求項43】 噴霧器(1)が、ジェット噴霧器である、請求項33乃至
    請求項42に記載の装置。
  44. 【請求項44】 噴霧器(1)が、超音波噴霧器である、請求項33乃至請
    求項42に記載の装置。
  45. 【請求項45】 噴霧器(1)が、圧力メッシュ噴霧器である、請求項33
    乃至請求項42に記載の装置。
  46. 【請求項46】 気体が吸入され得るインレット(11a;49a;89a
    )を有するフェースマスク(11;49;89)を患者の顔面に適合させるステ
    ップと、 患者が吸入するときに、フェースマスク(11;49;89)のインレット(
    11a;49a;89a)を介して引き入れられる気体の流量速度を測定するス
    テップと、 実質上規則正しい吸入波形が得られるまで、フェースマスク(11;49;8
    9)の位置を調整するステップと を含む、フェースマスクを患者の顔面に確実に適合させる方法。
  47. 【請求項47】 吸入波形のピークの大きさが、実質上最大値になると、実
    質上規則正しい吸入波形が得られる、請求項46に記載の方法。
  48. 【請求項48】 吸入波形、及び吸入波形のピークの大きさの、フェースマ
    スク(11;49;89)の適合に係る情報を表示するステップを更に含む、請
    求項46又は請求項47に記載の方法。
  49. 【請求項49】 フェースマスク(11;49;89)が患者の顔面に充分
    に適合すると、徴候を示すステップを更に含む、請求項46乃至請求項48に記
    載の方法。
  50. 【請求項50】 徴候が、表示される情報を含む、請求項49に記載の方法
  51. 【請求項51】 徴候が、音を含む、請求項49に記載の方法。
  52. 【請求項52】 吸入の前に、一時的に薬を保持するチャンバ(27;41
    ;81)と、 チャンバ(27;41;81)の中に薬を注入するデバイス(1;57;85
    )と、 気体が吸入され得るインレット(11a;49a;89a)を有するフェース
    マスク(11;49;89)と、 患者の顔面へのフェースマスク(11;49;89)の適合を確実なものにし
    患者に受け入れられる薬の総投与量を計算する適合・計算手段とを 含み、 上記適合・計算手段は、 チャンバ(27;41;81)から引き出される気体の流量速度を測定するセ
    ンサ(19;67;99)と、吸入の間のチャンバ(27;41;81)内の薬
    の濃度を測定する濃度測定手段とを備え、 その薬の濃度はチャンバ(27;41;81)の内部面上にて薬が少なくとも一
    部分に沈下することにより時間を経るにつれ減少する、 装置を利用する、 患者に薬の投与量を分配し吸入させる方法であって、 デバイス(1;57;85)とフェースマスク(11;49;89)との間を
    流体伝達しうる状態にするステップと、 フェースマスク(11;49;89)を患者の顔面に適合させるステップと、 患者が吸入するときに、チャンバ(27;41;81)から引き出される気体
    の流量速度をモニタし、実質上規則正しい吸入波形が得られるまで、必要に応じ
    てフェースマスク(11;49;89)の位置を調整するステップと、 デバイス(1;57;85)を作動してチャンバ(27;41;81)の中へ
    薬を注入するステップと、 患者に受け入れられる薬の総投与量を、個々の吸入呼吸にて受け入れられる薬の
    投与量を合計することで計算するステップとを含み、 その個々の吸入呼吸にて受け入れられる薬の投与量は、チャンバ(27;41
    ;81)の下流の装置デッドスペースの体積により補正されたその呼吸の体積の
    中の、チャンバ(27;41;81)から吸入される薬の総量として計算される
    、 患者に薬の投与量を分配し吸入させる方法。
  53. 【請求項53】 デバイス(1;57;85)とフェースマスク(11;4
    9;89)との間を流体伝達しうる状態するステップと、 フェースマスク(11;49;89)を患者の顔面に適合させるステップと、 デバイス(1;57;85)を作動するステップとが、 この指定された順序で構成される、 請求項52に記載の方法。
  54. 【請求項54】 デバイス(1;57;85)とフェースマスク(11;4
    9;89)との間を流体伝達しうる状態するステップと、 デバイス(1;57;85)を作動するステップと、 フェースマスク(11;49;89)を患者の顔面に適合させるステップとが
    、 この指定された順序で構成される、 請求項52に記載の方法。
  55. 【請求項55】 フェースマスク(11;49;89)を患者の顔面に適合
    させるステップと、 デバイス(1;57;85)とフェースマスク(11;49;89)との間を
    流体伝達しうる状態するステップと、 デバイス(1;57;85)を作動するステップとが、 この指定された順序で構成される、 請求項52に記載の方法。
  56. 【請求項56】 フェースマスク(11;49;89)を患者の顔面に適合
    させるステップと、 デバイス(1;57;85)を作動するステップと、 デバイス(1;57;85)とフェースマスク(11;49;89)との間を
    流体伝達しうる状態するステップとが、 この指定された順序で構成される、 請求項52に記載の方法。
  57. 【請求項57】 デバイス(1;57;85)を作動するステップと、 デバイス(1;57;85)とフェースマスク(11;49;89)との間を
    流体伝達しうる状態するステップと、 フェースマスク(11;49;89)を患者の顔面に適合させるステップとが
    、 この指定された順序で構成される、 請求項52に記載の方法。
  58. 【請求項58】 デバイス(1;57;85)を作動するステップと、 フェースマスク(11;49;89)を患者の顔面に適合させるステップと、 デバイス(1;57;85)とフェースマスク(11;49;89)との間を
    流体伝達しうる状態するステップとが、 この指定された順序で構成される、 請求項52に記載の方法。
  59. 【請求項59】 吸入波形のピークの大きさが、実質上最大値になると、実
    質上規則正しい吸入波形が得られる、請求項52乃至請求項58に記載の方法。
  60. 【請求項60】 吸入波形、及び吸入波形のピークの大きさの、フェースマ
    スク(11;49;89)の適合に係る情報を表示するステップを更に含む、請
    求項52乃至請求項59に記載の方法。
  61. 【請求項61】 フェースマスク(11;49;89)が患者の顔面に充分
    に適合すると、徴候を示すステップを更に含む、請求項52乃至請求項60に記
    載の方法。
  62. 【請求項62】 徴候が、表示される情報を含む、請求項61に記載の方法
  63. 【請求項63】 徴候が、音を含む、請求項61に記載の方法。
  64. 【請求項64】 患者に受け入れられる薬の投与量に係る情報を表示するス
    テップを、更に含む、請求項52乃至請求項63に記載の方法。
  65. 【請求項65】 薬の所与の投与量が患者に受け入れられたら、徴候を示す
    ステップを、更に含む、請求項52乃至請求項64に記載の方法。
  66. 【請求項66】 徴候が、表示される情報を含む、請求項65に記載の方法
  67. 【請求項67】 徴候が、音を含む、請求項65に記載の方法。
  68. 【請求項68】 チャンバ(27;41;81)内の薬の濃度が所定の閾値
    を下回れば、徴候を示すステップを、更に含む、請求項52乃至請求項67に記
    載の方法。
  69. 【請求項69】 徴候が、表示される情報を含む、請求項68に記載の方法
  70. 【請求項70】 徴候が、音を含む、請求項68に記載の方法。
  71. 【請求項71】 患者の顔面へのフェースマスク(11;49;89)の充
    分な適合が達成されると、自動的にデバイス(1;57;85)を作動するよう
    に、適合・計算手段が設定されている、請求項52乃至請求項70に記載の方法
  72. 【請求項72】 チャンバ(27;41;81)内の薬の濃度が所定の閾値
    を下回れば、自動的にデバイス(1;57;85)を作動するように、適合・計
    算手段が設定されている、請求項52乃至請求項71に記載の方法。
  73. 【請求項73】 患者による吸入のために、利用時に薬を含むエアロゾルを
    生成する噴霧器(1)と、 気体が吸入され得るインレット(11a)を有するフェースマスク(11)と
    、 患者の顔面へのフェースマスク(11)の適合を確実なものにし患者に受け入
    れられる薬の総投与量を計算する適合・計算手段とを 含み、 上記適合・計算手段は、 フェースマスク(11)から引き出される気体の流量速度を測定するセンサ(
    19)を備える、 装置を利用する、 患者に薬の投与量を分配し吸入させる方法であって、 フェースマスク(11)と噴霧器(1)との間を流体伝達しうる状態にするス
    テップと、 フェースマスク(11)を患者の顔面に適合させるステップと、 患者が吸入するときに、フェースマスク(11)から引き出される気体の流量
    速度をモニタし、実質上規則正しい吸入波形が得られるまで、必要に応じてフェ
    ースマスク(11)の位置を調整するステップと、 噴霧器(1)を作動して薬を含むエアロゾルを生成するステップと、 患者に受け入れられる薬の総投与量を、個々の吸入呼吸にて受け入れられる薬の
    投与量を合計することで計算するステップとを含み、 その個々の吸入呼吸にて受け入れられる薬の投与量は、噴霧器(1)の下流の
    装置デッドスペースの体積により補正されたその呼吸の体積の中の、吸入される
    薬の量として計算される、 患者に薬の投与量を分配し吸入させる方法。
  74. 【請求項74】 噴霧器(1)とフェースマスク(11)との間を流体伝達
    しうる状態にするステップと、 フェースマスク(11)を患者の顔面に適合させるステップと、 噴霧器(1)を作動するステップとが、 この指定された順序で構成される、 請求項73に記載の方法。
  75. 【請求項75】 噴霧器(1)とフェースマスク(11)との間を流体伝達
    しうる状態にするステップと、 噴霧器(1)を作動するステップと フェースマスク(11)を患者の顔面に適合させるステップとが、 この指定された順序で構成される、 請求項73に記載の方法。
  76. 【請求項76】 フェースマスク(11)を患者の顔面に適合させるステッ
    プと、 噴霧器(1)とフェースマスク(11)との間を流体伝達しうる状態にするス
    テップと、 噴霧器(1)を作動するステップとが、 この指定された順序で構成される、 請求項73に記載の方法。
  77. 【請求項77】 フェースマスク(11)を患者の顔面に適合させるステッ
    プと、 噴霧器(1)を作動するステップと、 噴霧器(1)とフェースマスク(11)との間を流体伝達しうる状態にするス
    テップとが、 この指定された順序で構成される、 請求項73に記載の方法。
  78. 【請求項78】 噴霧器(1)を作動するステップと、 噴霧器(1)とフェースマスク(11)との間を流体伝達しうる状態にするス
    テップと、 フェースマスク(11)を患者の顔面に適合させるステップとが、 この指定された順序で構成される、 請求項73に記載の方法。
  79. 【請求項79】 噴霧器(1)を作動するステップと、 フェースマスク(11)を患者の顔面に適合させるステップと、 噴霧器(1)とフェースマスク(11)との間を流体伝達しうる状態にするス
    テップとが、 この指定された順序で構成される、 請求項73に記載の方法。
  80. 【請求項80】 吸入波形のピークの大きさが、実質上最大値になると、実
    質上規則正しい吸入波形が得られる、請求項73乃至請求項79に記載の方法。
  81. 【請求項81】 吸入波形、及び吸入波形のピークの大きさの、フェースマ
    スク(11)の適合に係る情報を表示するステップを更に含む、請求項73乃至
    請求項80に記載の方法。
  82. 【請求項82】 フェースマスク(11)が患者の顔面に充分に適合すると
    、徴候を示すステップを更に含む、請求項73乃至請求項81に記載の方法。
  83. 【請求項83】 徴候が、表示される情報を含む、請求項82に記載の方法
  84. 【請求項84】 徴候が、音を含む、請求項82に記載の方法。
  85. 【請求項85】 患者に受け入れられる薬の投与量に係る情報を表示するス
    テップを、更に含む、請求項73乃至請求項84に記載の方法。
  86. 【請求項86】 薬の所与の投与量が患者に受け入れられたら、徴候を示す
    ステップを、更に含む、請求項73乃至請求項85に記載の方法。
  87. 【請求項87】 徴候が、表示される情報を含む、請求項86に記載の方法
  88. 【請求項88】 徴候が、音を含む、請求項86に記載の方法。
  89. 【請求項89】 フェースマスク(11)の充分な適合が達成されると、自
    動的に噴霧器(1)を作動するように、適合・計算手段が設定されている、請求
    項73乃至請求項88に記載の方法。
JP2000538737A 1997-12-12 1998-12-10 吸入装置 Expired - Fee Related JP4166944B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
SE9704643-7 1997-12-12
SE9704643A SE9704643D0 (sv) 1997-12-12 1997-12-12 Inhalation apparatus and method
PCT/SE1998/002277 WO1999030760A1 (en) 1997-12-12 1998-12-10 Inhalation apparatus and method

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2002508226A true JP2002508226A (ja) 2002-03-19
JP2002508226A5 JP2002508226A5 (ja) 2006-02-02
JP4166944B2 JP4166944B2 (ja) 2008-10-15

Family

ID=20409369

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000538737A Expired - Fee Related JP4166944B2 (ja) 1997-12-12 1998-12-10 吸入装置

Country Status (24)

Country Link
EP (1) EP1037683B1 (ja)
JP (1) JP4166944B2 (ja)
KR (1) KR20010052116A (ja)
CN (1) CN1284002A (ja)
AR (1) AR017196A1 (ja)
AT (1) ATE333295T1 (ja)
AU (1) AU741727B2 (ja)
BR (1) BR9813519A (ja)
CA (1) CA2312998C (ja)
DE (1) DE69835300T2 (ja)
EE (1) EE200000348A (ja)
EG (1) EG22078A (ja)
ES (1) ES2268810T3 (ja)
HU (1) HUP0102616A3 (ja)
IS (1) IS5525A (ja)
NO (1) NO20002846L (ja)
NZ (1) NZ504692A (ja)
PL (1) PL340994A1 (ja)
RU (1) RU2207886C2 (ja)
SE (1) SE9704643D0 (ja)
SK (1) SK8822000A3 (ja)
TW (1) TW396039B (ja)
WO (1) WO1999030760A1 (ja)
ZA (1) ZA9811179B (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006122692A (ja) * 1999-11-05 2006-05-18 Pari Gmbh Spezialisten Fuer Effektive Inhalation 吸入用噴霧器
JP2016523676A (ja) * 2013-07-09 2016-08-12 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. ネブライザ使用の監視
JP2016525387A (ja) * 2013-07-03 2016-08-25 ヒッキー,アンソニー・ジェイムズ フェイスマスク着用順守促進装置、システム、および方法
JP7439141B2 (ja) 2019-06-17 2024-02-27 フラウンホファー ゲセルシャフト ツール フェールデルンク ダー アンゲヴァンテン フォルシュンク エー.ファオ. エアロゾル投与量率を決定するためのセンサモジュールおよび方法

Families Citing this family (48)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AUPP855099A0 (en) 1999-02-09 1999-03-04 Resmed Limited Gas delivery connection assembly
US6796308B2 (en) 1998-12-09 2004-09-28 Resmed Limited Mask cushion and frame assembly
FR2800284A1 (fr) * 1999-11-02 2001-05-04 Rene Filderman Suppression de l'inconfort sonore des dispositifs a pression continue de traitement des apnees du sommeil
DE20017940U1 (de) 2000-10-19 2000-12-28 Map Gmbh Atemmaske zur Zufuhr eines Atemgases zu einem Maskenanwender sowie Ableitungseinrichtung zur Ableitung von Atemgas
ATE390945T1 (de) 2001-09-07 2008-04-15 Resmed Ltd Maskenanordnung
DE10201682A1 (de) 2002-01-17 2003-07-31 Map Medizin Technologie Gmbh Atemmaskenanordnung
ATE473774T1 (de) 2001-10-22 2010-07-15 Map Medizin Technologie Gmbh Medizinische maske
DE10151984C5 (de) 2001-10-22 2008-07-17 Map Medizin-Technologie Gmbh Applikationsvorrichtung für eine Atemmaskenanordnung
EP2594306B1 (en) 2002-09-06 2015-10-21 ResMed Limited Forehead pad for respiratory mask
NZ551715A (en) 2004-06-16 2011-02-25 Resmed Ltd Single piece, gussetted cushion for a respiratory mask assembly
WO2007000145A2 (de) 2005-06-25 2007-01-04 Freie Universität Berlin Analyseverfahren zur bestimmung eines organfunktionsparameters unter bevorzugter verwendung einer wässrigen 13c-methacetin-lösung
EP2037999B1 (en) 2006-07-07 2016-12-28 Proteus Digital Health, Inc. Smart parenteral administration system
US20080110463A1 (en) 2006-11-14 2008-05-15 Julius Hajgato Nebulizer mask for delivery of aerosolized and nebulized medications
CN101795721B (zh) * 2007-06-15 2013-12-25 贝林格尔.英格海姆国际有限公司 吸入器
EP2211974A4 (en) 2007-10-25 2013-02-27 Proteus Digital Health Inc INFORMATION SYSTEM FOR LIQUID FLOW CHANNEL
WO2009079078A1 (en) 2007-12-14 2009-06-25 Labogroup S.A.S. Delivering aerosolizable food products
JP2012531241A (ja) * 2009-06-26 2012-12-10 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 磁気共鳴イメージングのための過分極造影剤ディスペンサ
US9687624B2 (en) 2009-12-19 2017-06-27 Koninklijke Philips N.V. Pressure support system with mask fit feedback display
EP2530524B1 (en) * 2010-01-26 2019-05-29 Nissan Chemical Corporation Positive-type resist composition and method for producing microlens
SG10201503428RA (en) 2010-02-01 2015-06-29 Proteus Digital Health Inc Data Gathering System
BR112012019212A2 (pt) 2010-02-01 2017-06-13 Proteus Digital Health Inc sistema de coleta de dados
CN105854136A (zh) * 2010-09-06 2016-08-17 奇斯药制品公司 计量剂量吸入器和使用该计量剂量吸入器的方法
US20120192862A1 (en) * 2011-01-31 2012-08-02 Carefusion 303, Inc. Patient-controlled aerosol administration
US8967141B2 (en) 2011-09-14 2015-03-03 Brian Anthony Lemper Inhalation systems, breathing apparatuses, and methods
BR112015002562A2 (pt) * 2012-08-09 2017-07-04 Koninklijke Philips Nv dispositivo sensor de personalização, e, sistema e método de personalização para uma interface de paciente.
KR101456876B1 (ko) * 2012-09-27 2014-10-31 제주대학교 산학협력단 폐기능 평가가 가능한 수동식 공기호흡기
US10350375B2 (en) 2013-07-03 2019-07-16 Astartein, Llc Devices, systems and methods for facilitating facemask compliance
CA2945667A1 (en) * 2014-01-31 2015-10-15 The Research Foundation For The State University Of New York Devices and methods for controlled drug delivery of wet aerosols
DE202015100434U1 (de) 2014-02-05 2015-03-13 Humedics Gmbh Atemmaske
WO2015138454A1 (en) * 2014-03-10 2015-09-17 Respeq Inc. Systems and methods for delivering an agent to a user's lungs and for simultaneously monitoring lung health
KR102459896B1 (ko) * 2014-06-30 2022-10-27 사이키 메디컬 엘티디. 활성제의 폐 전달을 위한 방법, 디바이스 및 시스템
MX2017002552A (es) 2014-08-28 2017-08-16 Microdose Therapeutx Inc Modulo de monitoreo de cumplimiento para un inhalador accionado por respiracion.
CN109069769A (zh) * 2016-02-29 2018-12-21 埃姆普里居公司 用于蒸发和吸入活性剂的装置
RU2708784C2 (ru) * 2016-06-10 2019-12-11 Александр Андреевич Панин Способ ингаляционного воздействия на организм и аппарат для его осуществления
RU176147U1 (ru) * 2016-06-16 2018-01-09 Алехандро ВАЛЕНТИНО Небулайзер
GB2553495B (en) * 2016-07-08 2022-06-22 Design Reality Ltd Fit-checking apparatus
DE102016112822A1 (de) * 2016-07-13 2018-01-18 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Atemgesteuerte Applikation von pulverförmigem Aerosol bei der Beatmung oder Atemunterstützung eines Patienten
CN106310471A (zh) * 2016-11-03 2017-01-11 西安汇智医疗集团有限公司 一种智能控药的射流式雾化吸入系统
WO2018097758A1 (ru) * 2016-11-25 2018-05-31 Айна Владимировна ИСАКОВА Многокартриджный многодозовый ингалятор
US20190192799A1 (en) * 2017-12-22 2019-06-27 Koninklijke Philips N.V. Delivery of a pressure support therapy
CN108814604B (zh) * 2018-04-18 2021-07-30 王红军 一种多功能的呼吸科疾病检查治疗装置
WO2020029469A1 (zh) 2018-08-07 2020-02-13 华健 一种用于icu根据气流自主呼吸的便携式雾化装置
CN109091731A (zh) * 2018-09-12 2018-12-28 上海朔茂网络科技有限公司 一种新型智能吸药装置及使用方法
EP3756713B1 (en) 2018-12-19 2022-08-17 Feellife Health Inc. Atomization device having dual modules
CN109745142B (zh) * 2019-03-06 2023-08-11 山东中医药大学 新型大、小鼠定量气雾给药装置
GB2600980B (en) * 2020-11-14 2024-03-06 Inspired Ventilation Ltd A breathing system for a patient to breathe through and inhale a substance from
DE102021206768B3 (de) 2021-06-29 2022-09-15 Gottfried Wilhelm Leibniz Universität Hannover, Körperschaft des öffentlichen Rechts Verfahren und Sensoranordnung zur Qualitätsprüfung einer Atemschutzmaske
WO2024047523A1 (en) * 2022-08-30 2024-03-07 Sia Emteko Holding Inhalation device for administration of drugs by inhalation and inhalation system

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3580051A (en) * 1969-10-03 1971-05-25 Us Army Method for leak testing masks
US4765325A (en) * 1986-12-12 1988-08-23 Crutchfield Clifton D Method and apparatus for determining respirator face mask fit
JPS6449541A (en) * 1987-08-19 1989-02-27 Anzai Sogyo Co Ltd Xenon gas inhalation system
US5148802B1 (en) * 1989-09-22 1997-08-12 Respironics Inc Method and apparatus for maintaining airway patency to treat sleep apnea and other disorders
US5632269A (en) * 1989-09-22 1997-05-27 Respironics Inc. Breathing gas delivery method and apparatus
AUPO163896A0 (en) * 1996-08-14 1996-09-05 Resmed Limited Determination of respiratory airflow

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006122692A (ja) * 1999-11-05 2006-05-18 Pari Gmbh Spezialisten Fuer Effektive Inhalation 吸入用噴霧器
JP4589862B2 (ja) * 1999-11-05 2010-12-01 パリ ゲゼルシャフトミット ベシュレンクテル ハフツング スペツィアリステン フィア エフェクティブインハレーション 吸入用噴霧器
JP2016525387A (ja) * 2013-07-03 2016-08-25 ヒッキー,アンソニー・ジェイムズ フェイスマスク着用順守促進装置、システム、および方法
JP2016523676A (ja) * 2013-07-09 2016-08-12 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. ネブライザ使用の監視
JP7439141B2 (ja) 2019-06-17 2024-02-27 フラウンホファー ゲセルシャフト ツール フェールデルンク ダー アンゲヴァンテン フォルシュンク エー.ファオ. エアロゾル投与量率を決定するためのセンサモジュールおよび方法

Also Published As

Publication number Publication date
AU1897099A (en) 1999-07-05
IS5525A (is) 2000-06-08
EP1037683B1 (en) 2006-07-19
NZ504692A (en) 2002-12-20
CA2312998A1 (en) 1999-06-24
SE9704643D0 (sv) 1997-12-12
DE69835300T2 (de) 2007-07-26
ZA9811179B (en) 2000-06-07
AR017196A1 (es) 2001-08-22
CA2312998C (en) 2008-06-17
WO1999030760A1 (en) 1999-06-24
EG22078A (en) 2002-07-31
ES2268810T3 (es) 2007-03-16
KR20010052116A (ko) 2001-06-25
BR9813519A (pt) 2000-10-03
NO20002846D0 (no) 2000-06-02
RU2207886C2 (ru) 2003-07-10
HUP0102616A3 (en) 2001-12-28
DE69835300D1 (de) 2006-08-31
ATE333295T1 (de) 2006-08-15
PL340994A1 (en) 2001-03-12
AU741727B2 (en) 2001-12-06
SK8822000A3 (en) 2000-11-07
HUP0102616A1 (hu) 2001-11-28
NO20002846L (no) 2000-08-14
JP4166944B2 (ja) 2008-10-15
TW396039B (en) 2000-07-01
EP1037683A1 (en) 2000-09-27
EE200000348A (et) 2001-10-15
CN1284002A (zh) 2001-02-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4166944B2 (ja) 吸入装置
US6192876B1 (en) Inhalation apparatus and method
US6584971B1 (en) Drug delivery apparatus
JP4199931B2 (ja) 薬剤投与装置における改良及びそれに関連する改良
JP4777574B2 (ja) 薬剤投与装置
US8607786B2 (en) Inhalation method and apparatus
US8820316B2 (en) Drug delivery apparatus
US20170368275A1 (en) Nebulizer for infants and respiratory compromised patients
CA2589389C (en) Improvements in and relating to drug delivery apparatus
CZ20002162A3 (cs) Způsob a zařízení pro inhalování léku

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20040218

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20040218

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051208

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070619

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20070919

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20070927

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071019

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080507

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20080620

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080708

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080731

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110808

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120808

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130808

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees