JP4259157B2 - 液体アンプル容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、液体アンプル容器に関し、より特定的には、液体霧化装置に使用する薬液を収納する容器において、1処方分ずつに薬液を分けて入れる液体アンプル容器の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
喘息等の症状緩和に用いられる速効性のある薬液は正確に使用量を定量する必要がある。正確な量を分注するためには注射器や、ピペットのような器具が必要となるが、患者が服用毎にこれらの器具を用いて薬液を分注することは非常に手間が掛かる。それどころか、使用方法に慣れていないと正確に分注ができず、正しい服用ができない。そのため、定量性を求められる薬液は1処方分の量を正確に定量して個別に包装されていることが望ましい。
【0003】
従来の1処方ずつに分かれている液体アンプルとしては、下記の特許文献1に開示されるものが挙げられる。
【0004】
【特許文献1】
特表平9―511443号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記特許文献1に開示される液体アンプル容器においては、一端が閉ざされた容器に薬液を導入した後にピストンを挿入する構成が採用されているため、大気圧下において、空気を混入させることなく、液体アンプル容器内に薬液を貯留することができない。そのため、減圧下で液体アンプル容器内に薬液を貯留する方法が必要となるが、減圧するための特別な設備が必要となる。
【0006】
また、液体アンプル容器内から薬液を放出するために、貯留部に針状部材を挿入する必要がある。特許文献1に開示される装置は、液体を霧化させるものでないため、放出する薬液の量は比較的多いため、液体アンプル容器内部および針状部材の内部に残存する薬液の量は問題とならないと考えられる。
【0007】
しかし、喘息等の症状緩和に用いられる速効性のある薬液の使用量は、約20マイクロリットルと極めて微量であるため、液体アンプル容器内部および針状部材の内部に残存する薬液の量が問題になる。
【0008】
したがって、この発明は上記課題を解決するためになされたものであり、第1の目的は、大気圧下においても、空気をほとんど混入させることなく液体を容器内に貯留させることが可能な、液体アンプル容器を提供することにある。また、第2の目的は、容器内での液体の残液量を少なくすることが可能な、液体アンプル容器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に基いた液体アンプル容器においては、所定量の液体が内部に貯留される液体アンプル容器であって、一端に吐出口を含む第1開口領域、他端に第1開口領域を有する略筒状形態からなる本体容器と、上記第1開口領域側において、上記本体容器内に気密的に挿入され、上記本体容器の軸方向に摺動可能な第1ピストンと、上記第1ピストンとの間において上記液体を貯留するための貯留部を形成するように、上記第2開口領域側において上記本体容器内に気密的に挿入され、上記本体容器の軸方向に摺動可能な第2ピストンとを備えている。
【0010】
さらに、上記第1ピストンは、上記貯留部に面する側に、他の領域よりも強度が弱い脆弱領域を有し、上記本体容器内には、上記脆弱領域を突破ることにより、上記吐出口と上記貯留部とを連結させるための針状領域が設けられる。
【0011】
上記構成からなる液体アンプル容器によれば、本体容器に第1ピストンを挿入した後、本体容器内に液体を満たし、第1開口領域側から第2ピストンを本体容器内に挿入することで、第2ピストンの押込み力に応じて、液体およびに第1ピストンが第1開口領域側に摺動する。これにより、大気圧下においても、貯留部に空気をほとんど混入させることなく液体を本体容器内に貯留させることが可能になる。
【0012】
また、貯留部における液体を外部に放出させる場合は、第2ピストンをさらに押込むことで針状領域が脆弱領域を突破ることで、吐出口からの液体の外部への放出を可能とする。このとき、本体容器の一端側に吐出口を設けていることから、液体の通過通路の長さが短くなり、本体容器内での液体の残液量を少なくすることが可能となる。
【0013】
また、上記液体アンプル容器において好ましくは、上記第1ピストンは、上記本体容器の内周面に接する筒状領域と、この筒状領域の一端側を覆うように設けられ、この筒状部の肉厚よりも薄い膜状部からなる上記脆弱領域とを有する。これにより、針状領域により確実に脆弱領域を突破る事が可能となる。
【0014】
また、上記液体アンプル容器において具体的形態としては、上記第2ピストンには、上記第1ピストンに向かって伸び、上記針状領域を構成する針状部が設けられる。
【0015】
また、上記液体アンプル容器において他の具体的形態としては、上記本体容器内には、上記吐出口に連通し、上記第1開口領域側から上記第2ピストンに向かって伸びる誘導管が設けられ、上記誘導管の上記第2ピストン側の先端部に上記針状領域が設けられる。
【0016】
また、上記液体アンプル容器において好ましくは、上記吐出口は、先端側に向けて延び、上部側が開放する案内溝を含む。これにより、吐出口が細くなるため、吐出口を供給すべき目的物に限りなく近づけて、液体アンプル容器の液体を目的物に供給することが可能になる。
【0017】
また、上記液体アンプル容器において好ましくは、当該液体アンプル容器は、この液体アンプル容器を装着する外部装置への装着位置決めのための位置決め手段をさらに備える。これにより、外部装置への装着時に、取り付け位置の装着ミスを回避することが可能になる。
【0018】
また、より具体的な形態としては、上記第1開口領域側には、上記本体容器内に延び、上記第2ピストンを上記第1ピストン側に摺動させるための突出ピンを有するカバー部材がさらに設けられ、上記位置決め手段として、当該液体アンプル容器とカバー部材との間に設けられ、当該液体アンプル容器に対するカバー部材の位置決めを行なうための第1位置決め手段と、上記カバー部材に設けられ、上記外部装置への装着位置決めのための第2位置決め手段とを有する。
【0019】
これにより、カバー部材を介して第2ピストンを押込むことが可能になるとともに、外部装置に対する液体アンプル容器の相対的な位置決めを確実に行なうことが可能になる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に基づいた液体霧化装置およびこの液体霧化装置に装着される液体アンプル容器の各実施の形態について、図を参照しながら説明する。なお、以下に示す実施の形態においては、液体霧化装置の一例として、喘息等の処置に用いられる薬液を霧化するための薬液霧化装置について説明するが、本発明は薬液霧化装置に限定されるものでなく、液体を霧化するための液体霧化装置に広く適用することが可能である。
【0021】
(実施の形態1)
まず、図1から図6を参照して、本薬液霧化装置の概略構成について説明する。なお、図1は、実施の形態1における薬液霧化装置の全体斜視図であり、図2は、実施の形態1における薬液霧化装置の平面図であり、図3は、図2中XVIII−XVIII線矢視断面図であり、図4は、薬液霧化装置100の部分展開斜視図であり、図5は、薬液霧化装置100の部分拡大斜視図であり、図6は、液体アンプル回転ホルダ130(後述)の拡大斜視図である。
【0022】
<薬液霧化装置100の概略構成>
まず、図1を参照して、この薬液霧化装置100は、薬液を霧化するための霧化部104を備える本体装置102と、霧化部104の近傍において、この霧化部104に薬液を供給する液体アンプル200を複数保持する液体アンプル保持手段としての液体アンプル保持装置101とを備えている。
【0023】
この液体アンプル保持装置101は、液体アンプル200を環状状態に保持し、この環状状態を維持しながら複数の液体アンプル200を回動させることにより、個々の液体アンプル200の吐出口を霧化部104に対して対向配置可能としている。
【0024】
また、薬液霧化装置100の上面部分には、液体アンプル保持装置101の保持された液体アンプル200を、後退状態位置から霧化部104に進入させる進入状態位置に移動させるための摺動アーム150が設けられている。
【0025】
図3を参照して、薬液霧化装置100の内部には、霧化部104を制御するための制御装置160が内蔵されている。霧化部104の近傍には、液体アンプル200の吐出口(後述)が挿入する連結開口部110が設けられている。また、薬液霧化装置100の前面側には、液体アンプル保持装置101を着脱可能に本体装置102に連結するための液体アンプル保持ベース120が設けられている。
【0026】
この液体アンプル保持ベース120は、図4および図5を参照して、円形ベース121と、この円形ベース121を取囲む外側ガイド122と、この外側ガイド122の内側に設けられる内側ガイド123と、液体アンプル保持ベース120の中心位置において、本体装置102の前面側から垂直方向に延びる支持軸124とを有している。また、この支持軸124には、後述の液体アンプルカバ140の摺動軸145に係合する係合爪125が設けられている。
【0027】
<液体アンプル保持装置101の構成>
液体アンプル保持装置101が装着される薬液霧化装置100の前面側には、上述したように、液体アンプル保持ベース120が設けられている。一方、図5および図6に示すように、液体アンプル回転ホルダ130は、液体アンプル保持ベース120対して着脱可能に設けられ、筒状ベース131と、この筒状ベース131の外周面から放射状に延びる支持アーム132と、この支持アーム132の先端側に連結され、環状状態に配置される液体アンプルホルダ134とを備えている。
【0028】
液体アンプル回転ホルダ130の液体アンプル保持ベース120への装着状態においては、筒状ベース131内を支持軸124が貫通するとともに、液体アンプルホルダ134が全体として支持軸124を中心にして回動するように、筒状ベース131の外周面が内側ガイド123の内面に沿って摺動するように配置される。液体アンプル回転ホルダ130の液体アンプル保持ベース120に対する着脱機構は、後述の液体アンプルカバ140の構成において説明する。
【0029】
液体アンプルホルダ134の外周面側には、開口部133が設けられ、この開口部133に面する外周面側には、液体アンプル200との位置決めのための位置決め側壁135が一対設けられている。
【0030】
なお、本実施の形態においては、液体アンプルホルダ134を10箇所設ける構成を図示しているが、この数量は必要に応じて変更可能なものである。
【0031】
このように、複数の液体アンプル200が環状状態に保持されるように液体アンプルホルダ134を設けていることから、液体アンプル200の収容領域のコンパクト化が図られ、小さなスペースで、多くの液体アンプル200の保持が可能となる。
【0032】
また、液体アンプル回転ホルダ130にあらかじめ複数の液体アンプル200を保持させておくことで、一度に複数の液体アンプル200を容易に液体アンプル保持ベース120にセットすることができる。また、全ての液体アンプル200内の薬液を使い切ったら、液体アンプル回転ホルダ130ごと液体アンプル保持ベース120から取り外し、薬液が貯留された新しい液体アンプル200を保持した液体アンプル回転ホルダ130を液体アンプル保持ベース120にセットすることで、使用後の液体アンプル200を散乱させることなく処分することが可能になる。
【0033】
<液体アンプル200の構造>
次に、図7〜図11を参照して、液体アンプル200の構造について説明する。なお、図7は、液体アンプル容器201の全体斜視図(注入前)であり、図8は、液体アンプル200の全体斜視図(注入後)であり、図9は、図8中IX−IX線矢視断面図(注入前)であり、図10は、図8中IX−IX線矢視断面図(注入後)であり、図11(A)、(B)、(C)は、この液体アンプル容器201の利点を説明するための模式図である。
【0034】
図7および図8に示すように、液体アンプル200は、液体アンプル容器201とこの液体アンプル容器201に装着されるカバー部材230とを備えている。液体アンプル容器201の外周面には、軸方向に延びるリブ201aが設けられ、一方、カバー部材230の内周面には、このリブ201aが嵌合するキー溝233が設けられている。これにより、液体アンプル容器201とカバー部材230との位置決めが確実なものとされる(第1位置決め手段)。
【0035】
また、カバー部材230の外周面には、軸方向に延びる一対の第1リブ231が設けられ、液体アンプル200の液体アンプルホルダ134への装着時に第1リブ231と側壁135とが係合し合うことにより、液体アンプルホルダ134とカバー部材230との位置決めが確実なものとされる(第2位置決め手段)。
【0036】
以上の係合関係により、液体アンプルホルダ134に対して、液体アンプル容器201自体の回転を阻止しながら、液体アンプルホルダ134に対する液体アンプル200の軸方向への摺動を可能とする。また、カバー部材230の後部外周面には、円周方向に延びる第2リブ232が設けられている。この第2リブ232は、後述の摺動アーム150への係合時に用いられる。
【0037】
<液体アンプル容器201の詳細構造>
次に、図9および図10を参照して、液体アンプル容器201の詳細構造について説明する。
【0038】
この液体アンプル容器201は、所定量(たとえば20マイクロリットル程度)の薬液240が内部に貯留することを目的としており、一端側に吐出口201hを含む第1開口領域201X、他端に第2開口領域201Yを有する略筒状形態からなる本体容器201Zを有している。
【0039】
本体容器201Zの第1開口領域201X側においては、本体容器201Z内に気密的に挿入され、本体容器201Zの軸方向に摺動可能な第1ピストン210と、この第1ピストン210との間において薬液240を貯留するための貯留部201kを形成するように、第2開口領域201Y側において本体容器201Z内に気密的に挿入され、本体容器201Zの軸方向に摺動可能な第2ピストン220とを備えている。
【0040】
第1ピストン210は、本体容器201Zの内周面に接する筒状領域211aと、この筒状領域211aの貯留部201kに面する側を覆うように設けられ、この筒状部211aの肉厚よりも薄い膜状部からなる脆弱領域211bとが設けられている。一方、第2ピストン220は、第1ピストン210に向かって伸び、針状領域を構成する針状部221が設けられている。
【0041】
本体容器201Zの第1開口領域201X側においては、先端側に向けて延び、上部側が開放するカット面が形成された案内溝202が設けられている。また、吐出口201hに連通し、第1開口領域201X側から第1ピストン210に向かって伸びる連通路201jを形成する誘導管203が設けられている。
【0042】
一方、カバー部材230の内部には、第2ピストン220を第1ピストン210側に摺動させるための突出ピン234が設けられている。
【0043】
なお、貯留部201kに貯留される薬液の量が上記したように20マイクロリットルの場合には、液体アンプル200の外形寸法の一例としては、全長(L1)が19.4mm、カバー部材230の長さが8.6mm、カバー部材230の外径(φW)がφ6.3mm程度の大きさとなる。
【0044】
上記構成からなる液体アンプル200において、カバー部材230を第1開口領域201X側の移動させた場合には、図10に示すように、突出ピン234が第1ピストン210の脆弱領域211bを突破ることにより、貯留部201kと連通路201jとが連通して、貯留部201kの薬液240を吐出させることが可能となる。このとき、本体容器201Zの一端側に一体的に吐出口201hを設けていることから、突出ピン221の長さに関係なく、薬液240の通過通路の長さを短くすることが可能となり、本体容器201Z内での薬液240の残液量を少なくすることが可能となる。
【0045】
ここで、液体アンプル容器201内への薬液240の充填の際の利点について、図11(A),(B),(C)を参照して説明する。なお、図11(A),(B),(C)は、本液体アンプル容器201の利点を説明するための模式図である。
【0046】
まず、図11(A)に示すように、本体容器201Zの一端側に第1ピストン210を挿入する。その後、図11(B)に示すように、本体容器201Zの他端側を満たすように薬液204を充填する。次に、図11(C)に示すように、第1ピストン210の他端側から第2ピストン220を挿入し、本体容器201Z内に第2ピストン220を押込む。第2ピストン220の押込圧により、薬液204および第1ピストン210も本体容器201Z内を摺動する。これにより、大気圧下においても、貯留部201kに空気をほとんど混入させることなく薬液240を本体容器201Z内に貯留させることが可能になる。
【0047】
<液体アンプルカバ140の構成>
再び、図4を参照して、液体アンプルカバ140の構成について説明する。この液体アンプルカバ140は、筒状本体141を備え、この筒状本体141の側面には窓部142が設けられている。この窓部142は、軸方向に延びる第1窓部142aと、円周方向に延びる第2窓部142bとからなる。筒状本体141の中央部分には、内方に向けて窪むロック解除筒収容部144が設けられ、このロック解除筒収容部144内には、このロック解除筒収容部144内において軸方向に摺動可能なロック解除筒143がロック解除筒収容部144から離脱しないように収容されている。
【0048】
ここで、図18を参照して、このロック解除筒143の動作について簡単に説明する。なお、図18は、図2中XVIII−XVIII線矢視における主要部を示す第1部分拡大断面である。
【0049】
液体アンプル回転ホルダ130および液体アンプルカバ140を装着した状態においては、液体アンプル回転ホルダ130は、液体アンプルカバ140により液体アンプル保持ベース120側に押付けられた状態となる。また、液体アンプルカバ140の摺動軸145に設けられた係合領域145hに支持軸124に設けられた係合爪125が係合することにより、液体アンプルカバ140が支持軸124に固定される。
【0050】
このとき、係合爪125により、液体アンプル回転ホルダ130は液体アンプル保持ベース120側に押付けられ、液体アンプルカバ140は、液体アンプル保持ベース120側とは反対側に押し付けられる。これにより、液体アンプル回転ホルダ130および液体アンプルカバ140が液体アンプル保持ベース120に固定される。
【0051】
一方、液体アンプル回転ホルダ130および液体アンプルカバ140を外す場合には、ロック解除筒143を液体アンプル保持ベース120側(図中P方向)に押込む。これにより、摺動軸145の内部に係合爪125が収容される。その結果、係合爪125による液体アンプル回転ホルダ130の液体アンプル保持ベース120への押し付けが開放され、液体アンプル回転ホルダ130および液体アンプルカバ140を外すことが可能になる。
【0052】
<液体アンプル保持装置101の回転機構>
次に、図12を参照して、液体アンプル保持装置101の回転機構について説明する。なお、図12は図2中XII−XII線矢視断面図である。
【0053】
液体アンプル保持ベース120を構成する内側ガイド123は、2つの半円弧状側壁123aの組合わせからなる。本実施の形態においては、一方の半円弧状側壁123aの方が、他方の半円弧状側壁123aよりも弧長が長くなるように設けられている。それぞれの半円弧状側壁123aの一端部には内方に向かうラチェット爪123b,123cが設けられている。
【0054】
半円弧状側壁123aの弧長が異なることから、液体アンプル保持装置101の回転中心を通過する直線上には、ラチェット爪123b,123cは位置せず、一方のラチェット爪123bを、回転中心を通過する直線上に配置した場合、他方のラチェット爪123cは、回転中心を通過する直線からはずれた位置となる。
【0055】
内側ガイド123の内面に沿って摺動する液体アンプル回転ホルダ130の筒状ベース131の外周面には、所定のピッチで第1ラチェット溝131aが設けられている(図6参照)。
【0056】
したがって、内側ガイド123と液体アンプル回転ホルダ130との間の関係においては、上記ラチェット爪123b,123cとこの第1ラチェット溝131aにより、液体アンプル保持装置101を正面側から見た場合に半時計方向(図12中矢印C方向)のみの回転を許容し、時計方向(図12中矢印D方向)への回転を阻止することになる。
【0057】
筒状ベース131の内周面にも、所定のピッチで第2ラチェット溝131cが設けられている(図6参照)。液体アンプルカバ140の摺動軸145の外周面には、2つのラチェット爪145aが設けられている。
【0058】
したがって、液体アンプル回転ホルダ130と液体アンプルカバ140との間の関係においては、このラチェット爪145aと上記第2ラチェット溝131cとにより、半時計方向(図12中矢印C方向)への回転は液体アンプル回転ホルダ130と液体アンプルカバ140とが一体となって回転し、時計方向(図12中矢印D方向)への回転は、液体アンプル回転ホルダ130を固定させた場合には、液体アンプルカバ140のみが回転可能となる。
【0059】
ここで、第1ラチェット溝131aおよび第2ラチェット溝131cが設けられる数量は、液体アンプルホルダ134の数量に対応して設けられている。したがって、本実施の形態においては、それぞれ10個の第1ラチェット溝131aおよび第2ラチェット溝131cが設けられることになる。
【0060】
以上の、内側ガイド123、筒状ベース131、および液体アンプルカバ140の関係から、以下に示す液体アンプルホルダ134の送り(回転方向)が実現できる。
【0061】
まず第1ステップとして、液体アンプルカバ140を反時計回転方向(図12中矢印C方向)へ1ピッチ(第1ラチェット溝131aの1つ分)回転させる。この場合、液体アンプルカバ140と液体アンプル回転ホルダ130とは同時に1ピッチ回転する。これにより、液体アンプル回転ホルダ130の液体アンプルホルダ134が1つ分送られたことになる。
【0062】
次に第2ステップとして、液体アンプルカバ140を時計方向へ1ピッチ(第2ラチェット溝131cの1つ分)回転させる。この場合、液体アンプル回転ホルダ130の時計方向への回転は阻止されているから、液体アンプルカバ140のみが時計方向へ1ピッチ回転することになる。
【0063】
このように、第1ステップおよび第2ステップを順次実施することで、液体アンプルホルダ134を1ホルダ毎に順次送ることが可能になる。
【0064】
また、本実施の形態においては、液体アンプル回転ホルダ130の液体アンプル保持ベース120への装着位置決め手段として、筒状ベース131の外周面の2箇所に位置決め溝131bが設けられている。この位置決め溝131bは、2つのラチェット爪123b,123cが同時に挿入可能な位置に設けられている。
【0065】
ここで、上述したように、ラチェット爪123bは、液体アンプル保持装置101の回転中心を通過する直線に対してずれた位置に設けられいてることから、ラチェット爪123bに対する液体アンプル回転ホルダ130の装着位置は、一義的に決定される。その結果、液体アンプル200の使用開始位置を決定することが可能になる。
【0066】
さらに、筒状ベース131の外周面には、最終位置嵌合凹部131dが設けられている。液体アンプル200の使用開始位置から、液体アンプル回転ホルダ130を反時計回転方向(図12中矢印C方向)に順次回転させ、最終の液体アンプル200を使用した後に、さらに液体アンプル回転ホルダ130を回転させると、ラチェット爪123bがこの最終位置嵌合凹部131dの係合して(ラチェット爪の形状から、ラチェット爪123cは、最終位置嵌合凹部131dには係合しない)、液体アンプル回転ホルダ130の回転を阻止する。これにより、使用終了位置の判別が可能になり、新しい液体アンプル200を保持した液体アンプル回転ホルダ130への交換時期の判定を容易に行なうことが可能になる。
【0067】
また、最終位置嵌合凹部131dに代わり、または、最終位置嵌合凹部131dを設けるとともに、使用が最終となる液体アンプルホルダ134を、他の液体アンプルホルダ134と異なる色に着色しておくことで、新しい液体アンプル回転ホルダ130への交換時期の判定をさらに容易に行なうことが可能になる。
【0068】
<摺動アーム150の構成>
次に、図13および図14を参照して、摺動アーム150の構成について説明する。なお、図13は、図2中XIII−XIII線矢視における第1断面図(注入前)であり、図14は、図2中XIII−XIII線矢視における第2断面図(注入時)である。
【0069】
図13を参照して、本体装置102の上面部分には、前後方向に延びる筒状の軸ホルダ153が設けられている。この軸ホルダ153の前側部分には、先端側に回動頭部151が設けられた摺動回転軸152が、軸回りに回転可能、および軸方向に摺動可能に収容されている。なお、回動頭部151の詳細構造は、後述する。
【0070】
摺動回転軸152の後端部の側面には、シール部材152bを嵌合し収容する凹部領域152aが設けられ、また、摺動回転軸152の後端部には、軸中心に延びる空洞軸152cが設けられ、凹部領域152aと空洞軸152cとを連通する連通孔152dが設けられている。図13に示す状態では、この連通孔152dは、シール部材152bにより閉ざされた状態である。
【0071】
軸ホルダ153の内部の摺動回転軸152の後方側には、摺動ピストン156が配設され、摺動ピストン156の先端側に第1軸部156a、後端側に第2軸部156bが設けられている。また、第1軸部156aと摺動ピストン156bとの間には、第3軸部156cが設けられ、この第3軸部156cの外周面には、シール部材158が嵌合されている。
【0072】
摺動回転軸152と摺動ピストン156との間には、第1コイルバネ154が配設され、摺動ピストン156の後ろ側と、軸ホルダ153の後端部との間には、第2コイルバネ157が配設されている。
【0073】
上記構成からなる摺動アーム150において、図14に示すように、回動頭部151を押込んだ場合(S1方向)、第1コイルバネ154が収容された空間は、シール部材152bおよびシール部材158により気密性が保たれているため、空気ダンパと同様の状態となる。したがって、回動頭部151を押込んだ当初は、比較的重い感触となり、じっくり回動頭部151を押込むことになる。これにより、液体アンプル200をじっくり霧化部104に近接させることが可能になる。このように、空気ダンパ構造を採用しているのは、勢い良く薬液を霧化部104に吐出すると、薬液が飛散して定量噴霧を行なうことができなくなることを、回避するためである。
【0074】
その後、摺動回転軸152がリミットスイッチ170をON状態にして、制御部160により霧化部104が動作する。これにより、霧化部104において薬液が瞬時に霧化されることになる。
【0075】
次に、回動頭部151を押込む力を解除すると、第1コイルバネ154および第2コイルバネ157の付勢力により、摺動回転軸152および摺動ピストン156は、図7に示す位置に復元する。なお、次に回動頭部151を押込み始めた最初の段階で、シール部材152bが軸ホルダ153の内壁面との摩擦により、連通孔152dを閉ざす位置に戻ることになる。
【0076】
<回動頭部151の詳細構造および液体アンプル200との関係>
次に、図15〜図17を参照して、回動頭部151の詳細構造および液体アンプル200のカバー部材230との位置関係について説明する。なお、図15は、実施の形態1における回動頭部の詳細構造および液体アンプル200のカバー部材230との位置関係を示す第1拡大斜視図であり、図16は、回動頭部151と液体アンプル200のカバー部材230との位置関係を示す第2拡大斜視図であり、図17は、回動頭部151の詳細構造および液体アンプル200のカバー部材230との位置関係を示す第3拡大斜視図である。
【0077】
まず、図15を参照して、回動頭部151は、液体アンプル200のカバー部材230の後側を支持する垂下部151aと、カバー部材230の上部側側部に位置する平行部151bとを備え、この平行部151bの下端側には、カバー部材230に設けられた第2リブ232を受入可能なスリット151cが、摺動回転軸152の軸方向に対して交差する方向に設けられている。
【0078】
上記構造からなる回動頭部151を有する摺動アーム150において、液体アンプル200を回動させた場合には、図16および図17に示すように、スリット151cの空間をカバー部材230に設けられた第2リブ232が通過するため、摺動アーム150が液体アンプル200の回動を妨げることにならない。
【0079】
一方、図15に示すように、スリット151cに第2リブ232が収容された状態においては、摺動アーム150の移動方向においては、スリット151cと第2リブ232とは係合する関係にあるため、液体アンプル200の吐出口201h(後述)を霧化部104に進入させる進入状態位置(図14参照)と、液体アンプル200の吐出口201hを霧化部104から後退させて、本体装置102に対して液体アンプル200が装着された液体アンプル回転ホルダ130を回動可能とする後退状態位置(図13参照)との間を移動可能にすることができる。
【0080】
なお、液体アンプル200を装着した液体アンプル回転ホルダ130の液体アンプル保持ベース120への装着および脱着時には、この回動頭部151が液体アンプル回転ホルダ130と干渉することになるため、図15中に示す矢印Y方向に回動頭部151を回転させることにより、回動頭部151と液体アンプル回転ホルダ130との干渉を回避させることができる。
【0081】
<薬液注入動作説明>
次に、上記構成からなる薬液霧化装置100を用いた、薬液注入動作について、図18〜図21を参照して説明する。なお、図18は、図2中XVIII−XVIII線矢視における主要部(注入前)を示す第1部分拡大断面であり、図19は、図2中XVIII−XVIII線矢視における主要部(注入時)を示す第2部分拡大断面であり、図20は、図19中のXXで囲まれる領域の部分拡大断面図であり、図21は、図2中XVIII−XVIII線矢視における主要部(注入終了後)を示す第3部分拡大断面である。
【0082】
まず、図18を参照して、液体アンプル回転ホルダ130を回転させ、薬液が満たされた液体アンプル200の吐出口201hが、霧化部104の近傍に設けられた連結開口部110に対向配置させる。液体アンプル200の装着確認、薬液240が満たされているかどうかの確認は、液体アンプルカバ140に設けられた窓部142から容易に行なうことができる。
【0083】
次に、図19を参照して、摺動アーム150をS1方向に押込む。この動作により、カバー部材230が第1開口領域201X側に移動し、カバー部材230の突出ピン234が第1ピストン210の脆弱領域211bを突破ることにより、貯留部201kと連通路201jとが連通して、貯留部201kの薬液240が霧化部104に吐出する。図20に示すように、ホーン振動子106の上面に対してメッシュ部材105は側方に張出す形状となっているが、液体アンプル容器201の先端部は、先端側に向けて延び、上部側が開放するカット面が形成された案内溝202が設けられていることから、吐出口201hを限りなくホーン振動子106に近づけた状態で、薬液240の霧化部104への供給を可能としている。これにより、霧化部104に瞬時に薬液240を供給することが可能になり、瞬時に薬液240を霧化させることが可能になる。
【0084】
その後、図21を参照して、摺動アーム150をS2方向に引き戻す。このとき、液体アンプル200は、液体アンプル回転ホルダ130内に戻されることになるため、液体アンプル200により液体アンプル回転ホルダ130の回転が阻止されることはない。
【0085】
<作用・効果>
以上、本実施の形態における薬液霧化装置100によれば、複数の液体アンプル200が環状状態に保持されるため、液体アンプル200の収容領域のコンパクト化が図られ、小さなスペースで、多くの液体アンプルの保持を可能とする。その結果、液体アンプル200の収容領域である液体アンプル保持装置101の小型化が図られ、携帯性の向上を図ることが可能になる。
【0086】
また、液体アンプル回転ホルダ130にあらかじめ複数の液体アンプル200を保持させておくことで、一度に複数の液体アンプル200を容易に本体装置102にセットすることが可能になる。また、全ての液体アンプル200内の薬液240を使い切ったら、液体アンプル回転ホルダ130ごと本体装置102から取り外し、薬液240が貯留された新しい液体アンプル200を保持した液体アンプル回転ホルダ130を本体装置102にセットする。これによって、使用後の液体アンプル200を散乱させることなく処分することが可能になる。
【0087】
また、液体アンプル回転ホルダ130においては、液体アンプル200の使用開始位置が一義的に定められるため、使用終了位置も一義的に定められることになる。その結果、新しい液体アンプル200を保持した液体アンプル回転ホルダ130への交換時期の判定を容易に実施することが可能になる。
【0088】
また、液体アンプル200は液体アンプル回転ホルダ130の回動時には、液体アンプル200の吐出口201hが霧化部104から後退する位置にあるため、回動時における吐出口201hと霧化部104との干渉を回避し、また、本体装置102として主要部分である霧化部104の設計変更を回避し、簡便な機構により液体アンプル回転ホルダ130の回動を可能とする。
【0089】
また、本実施の形態における液体アンプル容器201によれば、大気圧下においても、貯留部201kに空気をほとんど混入させることなく薬液240を本体容器201Z内に貯留させることを可能とする。また、本体容器201Zの一端側に吐出口201hを一体的に設けていることから、薬液240の通過通路の長さが短くなり、本体容器201Z内での液体の残液量を少なくすることが可能となる。
【0090】
(実施の形態2)
次に、図22および図23を参照して、上記液体アンプル200とは形態の異なる液体アンプル200Aについて説明する。なお、図22は、液体アンプル200Aの第1縦断面図(注入前)であり、図23は、液体アンプル200Aの第2断面図(注入後)である。なお、基本的構造は、上記液体アンプル200と同じであり、相違点は液体アンプル容器201A自体の構造にある。したがって、以下の説明においては、液体アンプル容器201と同一または相当部分については、同一の参照符号を付して、重複する説明は繰返さないこととする。
【0091】
<液体アンプル容器201Aの詳細構造>
図22に示すように、この液体アンプル200Aの構造的特徴は、第2ピストン220に針状部を設ける代わりに、誘導管203の誘導管203の第2ピストン220側の先端部に針状領域254が設けられている点にある。この針状領域254は、第2ピストン220側から吐出口201h側に向かうにしたがって徐々に幅が大きくなるテーパ面を有している。
【0092】
なお、貯留部201kに貯留される薬液の量が上記したように20マイクロリットルの場合には、液体アンプル200Aの外形寸法は、全長(L1)が19.4mm、カバー部材230の長さが8.6mm、カバー部材230の外径(φW)がφ6.3mm程度の大きさとなる。
【0093】
上記構成からなる液体アンプル200Aにおいて、カバー部材230を第1開口領域201X側の移動させた場合には、図23に示すように、第1ピストン210が移動し、針状領域254により脆弱領域211bを突破ることになる。その結果、貯留部201kと連通路201jとが連通して、貯留部201kの薬液240を吐出させることが可能となる。また、液体アンプル容器201A内への薬液240の充填の際の利点についても、上記実施の形態1の場合と同様である。
【0094】
<作用・効果>
以上、本実施の形態における液体アンプル200Aを用いた場合においても、上記実施の形態1と同様の作用効果を得ることが可能である。
【0095】
なお、上記各実施の形態においては、本願発明の適用対象として、液体アンプルには薬液が貯留され、この液体アンプルを用いる薬液霧化装置の場合について説明したが、薬液に限らず液体を霧化する必要があるものに対して適用することが可能である。
【0096】
また、携帯型としての適用が可能な本体装置構成を示しているが、使用施設内に常設され携帯性を必要としない装置に対しても、本発明の液体霧化装置を適用することが可能である。
【0097】
したがって、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した各実施の形態のみによって解釈されるのではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0098】
【発明の効果】
この発明に基いた液体アンプル容器によれば、大気圧下においても、空気をほとんど混入させることなく液体を容器内に貯留させることを可能とする。また、容器内での液体の残液量を少なくすることを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1における液体霧化装置の全体斜視図である。
【図2】 実施の形態1における液体霧化装置の平面図である。
【図3】 図2中XVIII−XVIII線矢視断面図である。
【図4】 実施の形態1における液体霧化装置の部分展開斜視図である。
【図5】 実施の形態1における液体霧化装置の部分拡大斜視図である。
【図6】 実施の形態1における液体アンプル回転ホルダの拡大斜視図である。
【図7】 実施の形態1における液体アンプル容器の全体斜視図である。
【図8】 実施の形態1における液体アンプルの全体斜視図である。
【図9】 図8中IX−IX線矢視断面図(注入前)である。
【図10】 図8中IX−IX線矢視断面図(注入後)である。
【図11】 (A)、(B)、(C)は、実施の形態1における液体アンプル容器の利点を説明するための模式図である。
【図12】 図2中XII−XII線矢視断面図である。
【図13】 図2中XIII−XIII線矢視における第1断面図(注入前)である。
【図14】 図2中XIII−XIII線矢視における第2断面図(注入時)である。
【図15】 実施の形態1における回動頭部の詳細構造および液体アンプルのカバー部材との位置関係を示す第1拡大斜視図である。
【図16】 実施の形態1における回動頭部と液体アンプルのカバー部材との位置関係を示す第2拡大斜視図である。
【図17】 実施の形態1における回動頭部の詳細構造および液体アンプルのカバー部材との位置関係を示す第3拡大斜視図である。
【図18】 図2中XVIII−XVIII線矢視における主要部(注入前)を示す第1部分拡大断面である。
【図19】 図2中XVIII−XVIII線矢視における主要部(注入時)を示す第2部分拡大断面である。
【図20】 図19中のXXで囲まれる領域の部分拡大断面図である。
【図21】 図2中XVIII−XVIII線矢視における主要部(注入終了後)を示す第3部分拡大断面である。

【図22】 実施の形態2における液体アンプルの第1縦断面図(注入前)である。
【図23】 実施の形態2における液体アンプルの第2断面図(注入後)である。
【符号の説明】
100 薬液霧化装置、101 液体アンプル保持装置、102 本体装置、104 霧化部、110 連結開口部、120 液体アンプル保持ベース、121 円形ベース、122 外側ガイド、123 内側ガイド、123a 半円弧状側壁、123b,123c ラチェット爪、124 支持軸、125 係合爪、130 液体アンプル回転ホルダ、131 筒状ベース、131a 第1ラチェット溝、131c 第2ラチェット溝、131d 最終位置嵌合凹部、132支持アーム、133 開口部、134 液体アンプルホルダ、135 位置決め側壁、140 液体アンプルカバ、141 筒状本体、142 窓部、142a 第1窓部、142b 第2窓部、144 ロック解除筒収容部、143 ロック解除筒、145 摺動軸、145a ラチェット爪、145h 係合領域、150 摺動アーム、151 回動頭部、151a 垂下部、151b 平行部、151c スリット、152 摺動回転軸、152a 凹部領域、152b シール部材、152c 空洞軸、152d 連通孔、153 軸ホルダ、154第1コイルバネ、156 摺動ピストン、156a 第1軸部、156b 第2軸部、156c 第3軸部、158 シール部材、157 第2コイルバネ、160 制御装置、170 リミットスイッチ、200,200A 液体アンプル、201,201A 液体アンプル容器、201X 第1開口領域、201Y第2開口領域、201Z 本体容器、201a リブ、201h 吐出口、201j 連通路、201k 貯留部、202 案内溝、203 誘導管、210第1ピストン、211a 筒状領域、211b 脆弱領域、220 第2ピストン、221 針状部、230 カバー部材、231 第1リブ、232 第2リブ、233 キー溝、234 突出ピン、240 薬液、254 針状領域。

Claims (3)

  1. 所定量の液体が内部に貯留される液体アンプル容器であって、
    一端に吐出口を含む第1開口領域、他端に第2開口領域を有する略筒状形態からなる本体容器と、
    前記第1開口領域側において、前記本体容器内に気密的に挿入され、前記本体容器の軸方向に摺動可能な第1ピストンと、
    前記第1ピストンとの間において前記液体を貯留するための貯留部を形成するように、前記第2開口領域側において前記本体容器内に気密的に挿入され、前記本体容器の軸方向に摺動可能な第2ピストンとを備え、
    前記第1ピストンは、前記貯留部に面する側に、他の領域よりも強度が弱い脆弱領域を有し、
    前記本体容器内には、前記脆弱領域を突破ることにより、前記吐出口と前記貯留部とを連結させるための針状領域が設けられ
    前記第1ピストンは、前記本体容器の内周面に接する筒状領域と、この筒状領域の一端側を覆うように設けられ、この筒状部の肉厚よりも薄い膜状部からなる前記脆弱領域とを有し、
    前記第2ピストンには、前記第1ピストンに向かって伸び、前記針状領域を構成する針状部が設けられる、液体アンプル容器。
  2. 前記吐出口は、先端側に向けて延び、上部側が開放する案内溝を含む、請求項に記載の液体アンプル容器。
  3. 当該液体アンプル容器は、この液体アンプル容器を装着する外部装置への装着位置決めのための位置決め手段をさらに備え、
    前記第1開口領域側には、前記本体容器内に延び、前記第2ピストンを前記第1ピストン側に摺動させるための突出ピンを有するカバー部材がさらに設けられ、
    前記位置決め手段として、
    当該液体アンプル容器とカバー部材との間に設けられ、当該液体アンプル容器に対するカバー部材の位置決めを行なうための第1位置決め手段と、
    前記カバー部材に設けられ、前記外部装置への装着位置決めのための第2位置決め手段とを有する、請求項1または2に記載の液体アンプル容器。
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