JP2008132456A - 噴霧カートリッジ及び静電噴霧装置 - Google Patents

噴霧カートリッジ及び静電噴霧装置 Download PDF

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衛 奥本
Noboru Koyama
昇 小山
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Abstract

【課題】ノズルと容器とが組み合わされた噴霧カートリッジ、及びこの噴霧カートリッジを有する静電噴霧装置において、ユーザーが噴霧カートリッジを安全に取り扱えるようにする。
【解決手段】噴霧カートリッジ(30)を噴霧装置本体(11)に取り付ける際には、開閉蓋(72)を閉じる動作に連動してノズル電極(42)が保護カバー(50)の外側に露出された状態となる。一方、噴霧カートリッジ(30)を噴霧装置本体(11)から取り外す際には、開閉蓋(72)を開ける動作に連動してノズル電極(42)が保護カバー(50)で覆われた状態となる。
【選択図】図7

Description

本発明は、電界の不平等性を利用して液体を噴霧する静電噴霧装置、及び静電噴霧装置に着脱自在に取り付けられる噴霧カートリッジに関するものであり、特に噴霧カートリッジに設けられるノズルの保護対策に係るものである。
従来より、容器内の液体をノズルから噴射する噴霧装置は、幅広い分野に適用されている。この種の噴霧装置としては、電気流体力学(EHD:Electro Hydrodynamics)により液体を霧化して噴霧する静電噴霧装置が知られている。この静電噴霧装置は、ノズルの先端近傍に電界を形成し、その電界の不平等性を用いてノズルの先端の液体を霧化して噴射するものである。
例えば、特許文献1には、この種の静電噴霧装置が開示されている。この静電噴霧装置は、噴霧装置本体と、この噴霧装置本体に着脱自在に取り付けられる噴霧カートリッジとを備えている。噴霧カートリッジは、人体に有用な水溶液等の液体が貯留される容器と、この容器と連通するノズルとを備えている。噴霧カートリッジのノズルは、第1の電極を構成している。また、ノズルの周囲には、第2の電極としてのリング電極が設けられている。この静電噴霧装置では、電源からノズル及びリング電極に電位差が付与される。その結果、ノズルの先端近傍に電界が形成され、このノズルの先端から液体が霧化されて放出される。以上のようにして室内等に放出された液体は、在室者の体内に空気と共に吸い込まれ、在室者に対してリラックス効果等の作用をもたらす。
特開2006−205157号公報
ところで、上述した噴霧カートリッジのノズルは、その管径が比較的小さく、いわば針のような形状をしている。このため、ユーザーが、この噴霧カートリッジを噴霧装置本体に取り付ける際や、この噴霧カートリッジを噴霧装置本体から取り外す際等には、ノズルがユーザーの指などに刺さってしまったり、ノズルが折れ曲がったりする虞がある。従って、このような静電噴霧装置では、ユーザーが噴霧カートリッジを安全に取り扱えるようにすることが望まれる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ノズルと容器とが組み合わされた噴霧カートリッジ、及びこの噴霧カートリッジを有する静電噴霧装置において、ユーザーが噴霧カートリッジを安全に取り扱えるようにすることである。
第1の発明は、液体を貯留する容器(40)と、該容器(40)と連通するノズル(42)とを備え、該ノズル(42)の先端から電界の不平等性を利用して液体を噴霧させるための静電噴霧装置(10)の噴霧装置本体(11)に着脱自在に取り付けられる噴霧カートリッジを前提としている。そして、この噴霧カートリッジは、上記ノズル(42)の少なくとも先端部を露出させる状態と、覆う状態とに切換可能な保護カバー(50)を備えていること特徴とするものである。
第1の発明の噴霧カートリッジには、ノズル(42)を外側に露出させる状態と、覆う状態とに切換可能な保護カバー(50)が設けられる。このため、噴霧カートリッジを噴霧装置本体(11)に取り付けた状態において、ノズル(42)を保護カバー(50)の外側に露出させることで、このノズル(42)の先端から液体を噴霧させて所定の噴霧動作を行うことができる。また、噴霧カートリッジが噴霧装置本体(11)から取り外されている状態においては、ノズル(42)を保護カバー(50)で覆うことで、ユーザーがノズル(42)の先端に触れてしまうことを阻止できる。
第2の発明は、第1の発明の噴霧カートリッジにおいて、上記保護カバー(50)は、ノズル(42)を外側に露出させる第1位置と、ノズル(42)を覆う第2位置との間で、ノズル(42)に対して相対的に変位自在に構成されていることを特徴とするものである。
第2の発明の噴霧カートリッジでは、保護カバー(50)とノズル(42)との一方、又は両方を変位させることで、ノズル(42)が保護カバー(50)の外側に露出される第1位置と、ノズル(42)が保護カバー(50)に覆われる第2位置とに相対位置が変位可能となっている。このため、噴霧カートリッジが噴霧装置本体(11)に取り付けられる状態において、保護カバー(50)を第1位置とすると、ノズル(42)が外側に露出される状態となり、このノズル(42)の先端から液体を噴霧させて所定の噴霧動作を行うことができる。一方、噴霧カートリッジが噴霧装置本体(11)から取り外されている状態においては、保護カバー(50)を第2位置とすることで、ノズル(42)が保護カバー(50)で覆われる状態となり、ユーザーがノズル(42)に触れてしまうことを阻止できる。
第3の発明は、第2の発明の噴霧カートリッジにおいて、上記保護カバー(50)は、上記ノズル(42)に沿って延びた有底筒状に形成されていることを特徴とするものである。
第3の発明の保護カバー(50)は、ノズル(42)に沿った有底筒状に形成される。このため、保護カバー(50)を第2位置とすると、ノズル(42)の先端部及びその周囲が保護カバー(50)で覆われることになる。
第4の発明では、第3の発明の噴霧カートリッジにおいて、上記保護カバー(50)は、その周壁部に上記ノズル(42)と隣り合うようにスリット(53)を形成すると共に、ノズル(42)がスリット(53)を通過するように、上記第1位置と第2位置との間をノズル(42)に対して相対的に変位自在に構成されていることを特徴とするものである。
第4の発明では、有底筒状の保護カバー(50)において、その周壁部にスリット(53)が形成される。一方、保護カバー(50)は、このスリット(53)をノズル(42)が通過するように、第1位置と第2位置との間を変位自在となっている。具体的には、第2位置の保護カバー(50)を第1位置に変位させる際には、保護カバー(50)の内側に位置していたノズル(42)がスリット(53)を通じて保護カバー(50)の外側に位置する。その結果、ノズル(42)の全体が保護カバー(50)の外側に露出されることになる。一方、第1位置の保護カバー(50)を第2位置に変位させる際には、保護カバー(50)の外側に位置していたノズル(42)がスリット(53)を通じて保護カバー(50)の内側に位置する。その結果、ノズル(42)の先端部及び周囲が保護カバー(50)で覆われる。
第5の発明は、第3の発明の噴霧カートリッジにおいて、上記保護カバー(50)は、その底部に上記ノズル(42)が貫通可能な貫通口(55)を形成すると共に、ノズル(42)の先端部を上記貫通口(55)より保護カバー(50)の外側に突出させる第1位置と、上記ノズル(42)の先端部を上記保護カバー(50)内に格納する第2位置との間で、ノズル(42)に対して相対的に変位自在に構成されていることを特徴とするものである。
第5の発明では、有底筒状の保護カバー(50)において、その底部に貫通口(55)が形成される。保護カバー(50)を第1位置に変位させると、ノズル(42)が貫通口(55)を介して保護カバー(50)の外側に突出する。その結果、ノズル(42)の先端部が保護カバー(50)の外側に完全に露出されることになる。一方、保護カバー(50)を第2位置に変位させると、ノズル(42)の先端部が保護カバー(50)内に格納される。その結果、ノズル(42)の先端部及び周囲が保護カバー(50)で覆われる。
第6の発明は、第1乃至第5のいずれか1つの発明の噴霧カートリッジにおいて、上記容器(40)が、上記ノズル(42)が着脱自在な密閉状に形成され、該ノズル(42)の端部側に押し込まれることで該ノズル(42)と接続して連通するように構成されていることを特徴とするものである。
第6の発明では、容器(40)が密閉状に形成され、ノズル(42)と着脱自在となっている。このため、ノズル(42)が容器(40)に接続される前においては、容器(40)が完全な密閉状態となり、液体が容器(40)の外部に漏洩してしまうことがない。一方、容器(40)をノズル(42)の端部側に押し込むと、容器(40)とノズル(42)とが接続し、容器(40)の内部とノズル(42)とが連通する。このため、この状態の噴霧カートリッジを噴霧装置本体(11)に取り付けて、容器(40)内の液体をノズル(42)から噴霧させることができる。
第7の発明は、静電噴霧装置を前提としており、第1の発明の噴霧カートリッジ(30)と、該噴霧カートリッジ(30)が着脱自在に取り付けられる噴霧装置本体(11)とを備え、ノズル(42)の先端から電界の不平等性を利用して液体を噴霧するように構成される一方、上記噴霧装置本体(11)は、上記噴霧カートリッジ(30)の取り付け動作に連動して上記ノズル(42)を上記保護カバー(50)の外側に露出させ、上記噴霧カートリッジ(30)の取り外し動作に連動してノズル(42)を保護カバー(50)で覆わせるカバー操作手段(21,64,71,91,92)を備えていることを特徴とするものである。
第7の発明では、噴霧装置本体(11)に対する噴霧カートリッジ(30)の取り付け/取り外し動作に連動してノズル(42)に対する保護カバー(50)の状態が切り換えられる。具体的には、カバー操作手段(21,64,71,91,92)は、ノズル(42)が保護カバー(50)で覆われた状態の噴霧カートリッジ(30)を噴霧装置本体(11)に取り付ける動作に連動してノズル(42)を保護カバー(50)の外側に露出させる状態とする。その結果、この静電噴霧装置(10)では、ノズル(42)の先端から液体を噴射できる状態となる。一方、カバー操作手段(21,64,71,91,92)は、ノズル(42)が保護カバー(50)で覆われた状態の噴霧カートリッジ(30)を噴霧装置本体(11)から取り外す動作に連動してノズル(42)を保護カバー(50)で覆わせる。その結果、噴霧装置本体(11)から取り外された噴霧カートリッジ(30)では、ユーザーがノズル(42)の先端部に触れてしまうことがない。
第8の発明は、第7の発明の静電噴霧装置において、上記噴霧装置本体(11)には、取り付けられた上記噴霧カートリッジ(30)を収容すると共に、上記ノズル(42)から噴霧された液体の通過を許容する噴霧開口部(17)を有するケーシング(12)が設けられていることを特徴とするものである。
第8の発明では、噴霧装置本体(11)に取り付けられた状態の噴霧カートリッジ(30)を収容するケーシング(12)が設けられる。その結果、噴霧カートリッジ(30)の取り付け動作に連動してノズル(42)が保護カバー(50)の外側に露出されても、このノズル(42)はケーシング(12)内に位置する。従って、静電噴霧装置(10)で所定の噴霧動作を行う際にも、ユーザーがノズル(42)に触れてしまうことが阻止される。また、この噴霧動作によって噴霧された液体は、噴霧開口部(17)を通過して所定の空間へ供給される。
第9の発明は、第8の発明の静電噴霧装置において、上記噴霧装置本体(11)には、上記ケーシング(12)に形成されて、上記噴霧カートリッジ(30)が出し入れ可能な開放部(18)と、該開放部(18)を開閉自在な開閉蓋(72)とが設けられ、上記カバー操作手段(64,71,91,92)は、噴霧カートリッジ(30)をケーシング(12)内に収容した状態で上記開閉蓋(72)を閉じる動作に連動して上記ノズル(42)を保護カバー(50)の外側に露出させる一方、開閉蓋(72)を開ける動作に連動して上記ノズル(42)を保護カバー(50)で覆わせることを特徴とするものである。
第9の発明では、ケーシング(12)に開放部(18)が形成される一方、この開放部(18)を開閉する開閉蓋(72)が設けられる。噴霧カートリッジ(30)を噴霧装置本体(11)に取り付ける動作においては、噴霧カートリッジ(30)を開放部(18)からケーシング(12)内に入れ、ユーザーが開閉蓋(72)を閉じて開放部(18)を閉鎖する。この際、カバー操作手段(64,71,91,92)は、開閉蓋(72)を閉じる動作に連動してノズル(42)を外側に露出させる。その結果、ユーザーが、露出された状態のノズル(42)を触ってしまうことがケーシング(12)によって阻止される。更に、ノズル(42)が露出された状態では、開放部(18)も開閉蓋(72)によって閉鎖されている。このため、露出された状態のノズル(42)が開放部(18)を介してユーザーに曝されてしまうこともない。
一方、噴霧カートリッジ(30)を噴霧装置本体(11)から取り外す動作においては、ユーザーが開閉蓋(72)を開けて開放部(18)を開放する。その結果、噴霧カートリッジ(30)は、開放部(18)を介してケーシング(12)の外側に取り外せる状態となる。この際、カバー操作手段(64,71,91,92)は、開閉蓋(72)を開ける動作に連動してノズル(42)を保護カバー(50)で覆わせる。その結果、開放部(18)から取り外される噴霧カートリッジ(30)のノズル(42)が、ユーザーに触れてしまうことが確実に阻止される。
第10の発明は、第7の発明の静電噴霧装置において、上記カバー操作手段は、上記保護カバー(50)とノズル(42)の一方を固定して他方を変位させる変位機構(64,71,91,92)を備え、該変位機構(64,71,91,92)は、上記噴霧カートリッジ(30)の取り付け動作に連動してノズル(42)を保護カバー(50)の外側に露出させる第1位置に変位させ、噴霧カートリッジ(30)の取り外し動作に連動してノズル(42)を保護カバー(50)で覆わせる第2位置に変位させるように構成されていることを特徴とするものである。
第10の発明のカバー操作手段は、ノズル(42)と保護カバー(50)の一方を固定し、他方を変位させる変位機構(64,71,91,92)で構成される。例えば変位機構(64,71,91,92)は、保護カバー(50)を固定する一方、固定された保護カバー(50)に対してノズル(42)を変位させる。具体的には、変位機構(64,71,91,92)は、噴霧カートリッジ(30)の取り付け動作に連動してノズル(42)を第1位置とする。その結果、噴霧カートリッジ(30)が取り付けられた噴霧装置本体(11)において、ノズル(42)から液体を噴霧できる状態となる。
一方、変位機構(64,71,91,92)は、噴霧カートリッジ(30)の取り外し動作に連動してノズル(42)を第2位置とする。噴霧装置本体(11)から取り外された噴霧カートリッジ(30)において、ユーザーがノズル(42)に触れてしまうことが阻止される。
第11の発明は、第10の発明の噴霧カートリッジにおいて、上記保護カバー(50)は、上記ノズル(42)に沿って延びた有底筒状に形成されると共に、その周壁部にノズル(42)と隣り合うようにスリット(53)を形成しており、上記変位機構(64,71)は、ノズル(42)がスリット(53)を通過するように、ノズル(42)を第1位置と第2位置との間で変位させるように構成されていることを特徴とするものである。
第11の発明では、有底筒状の保護カバー(50)において、その周壁部にスリット(53)が形成される。一方、変位機構(64,71)は、例えば固定した保護カバー(50)のスリット(53)をノズル(42)が通過するように、ノズル(42)を第1位置と第2位置との間で変位させる。具体的には、噴霧カートリッジ(30)の取り付け動作に連動してノズル(42)が第2位置から第1位置へ変位する際には、保護カバー(50)の内側に位置していたノズル(42)がスリット(53)を通じて保護カバー(50)の外側に位置する。その結果、噴霧装置本体(11)に取り付けられた噴霧カートリッジ(30)では、ノズル(42)の全体が保護カバー(50)の外側に露出されることになる。
一方、噴霧カートリッジ(30)の取り外し動作に連動してノズル(42)が第1位置から第2位置へ変位する際には、保護カバー(50)の外側に位置していたノズル(42)がスリット(53)を通じて保護カバー(50)の内側に位置する。その結果、噴霧装置本体(11)から取り外される噴霧カートリッジ(30)では、ノズル(42)の先端部及び周囲が保護カバー(50)で覆われることになる。
第12の発明は、第10の発明の噴霧カートリッジにおいて、上記保護カバー(50)は、上記ノズル(42)に沿って延びた有底筒状に形成されると共に、その底部にノズル(42)が貫通可能な貫通口(55)を形成しており、上記変位機構(91,92)は、ノズル(42)の先端部を上記貫通口(55)より保護カバー(50)の外側に突出させる第1位置と、上記ノズル(42)の先端部を上記保護カバー(50)内に格納する第2位置との間で、ノズル(42)を変位させるように構成されていることを特徴とするものである。
第12の発明では、有底筒状の保護カバー(50)において、その底部に貫通口(55)が形成される。変位機構(91,92)は、噴霧カートリッジ(30)の取り付け動作に連動してノズル(42)を貫通口(55)を通じて保護カバー(50)の外側に突出させて第1位置とする。その結果、ノズル(42)の先端部が保護カバー(50)の外側に完全に露出されることになる。
一方、変位機構(91,92)は、噴霧カートリッジ(30)の取り外し動作に連動してノズル(42)の先端部を保護カバー(50)内に格納して第2位置とする。その結果、ノズル(42)の先端部及び周囲が保護カバー(50)で覆われる。
第13の発明は、第7乃至第12のいずれか1つの発明の噴霧カートリッジにおいて、上記容器(40)は、上記ノズル(42)が着脱自在な密閉状に形成され、該ノズル(42)の端部側に押し込まれることでノズル(42)と接続して連通するように構成され、上記噴霧カートリッジ(30)を上記噴霧装置本体(11)に取り付ける動作に連動して容器(40)をノズル(42)の端部側に押し込む押込部材(67)を備えていることを特徴とするものである。
第13の発明では、容器(40)が密閉状に形成され、ノズル(42)と着脱自在となっている。このため、噴霧装置本体(11)に取り付けられる前の噴霧カートリッジ(30)の容器(40)においては、ノズル(42)を接続しないことで密閉状態とすることができる。この場合、ユーザーが噴霧カートリッジ(30)を扱う際に、液体が容器(40)の外部へ漏洩してしまうことが阻止される。
一方、このような状態の噴霧カートリッジ(30)を噴霧装置本体(11)に取り付ける際には、この取り付け動作に連動して押込部材(67)が容器(40)をノズル(42)の端部側に押し込む。その結果、容器(40)にノズル(42)が接続され、容器(40)の内部とノズル(42)とが連通する。同時に、カバー操作手段(21,64,71,91,92)は、ノズル(42)を保護カバー(50)の外側に露出させるので、容器(40)内の液体をノズル(42)から噴霧できる状態となる。
第1の発明では、静電噴霧装置(10)の噴霧装置本体(11)に着脱自在な噴霧カートリッジに、ノズル(42)を露出させる状態と、覆う状態とに切換可能な保護カバー(50)を設けている。このため、噴霧装置本体(11)から噴霧カートリッジから取り外されている状態において、保護カバー(50)でノズル(42)を覆うことができる。従って、ユーザーが、噴霧カートリッジを取り扱う際、ノズル(42)の先端がユーザーの指に刺さってしまうことを回避できる。また、この保護カバー(50)によって、ノズル(42)が折れ曲がったり、ノズル(42)の内部に埃等が入ってしまったりすることも回避できる。また、噴霧装置本体(11)に噴霧カートリッジを取り付ける際には、ノズル(42)を保護カバー(50)の外側に露出させることで、ノズル(42)の先端から液体を噴霧させて、所定の噴霧動作を行うことができる。
第2の発明では、保護カバー(50)が、ノズル(42)を露出させる第1位置と、ノズル(42)を露出させる第2位置とにノズル(42)に対して相対的に変位自在となっている。このため、噴霧カートリッジが取り外されている状態では、保護カバー(50)を第2位置することで、ノズル(42)を保護カバー(50)で保護することができる。また、噴霧カートリッジが取り付けられる状態では、保護カバー(50)を第1位置とすることで、ノズル(42)の先端から液体を噴霧させることができる。
第3の発明によれば、保護カバー(50)をノズル(42)に沿って延びた有底筒状としているので、この保護カバー(50)でノズル(42)の全体を覆うことができる。従って、保護カバー(50)を第2位置とした状態において、ユーザーがノズル(42)に触れてしまうことを確実に防止できる。従って、ノズル(42)が折れ曲がってしまうことも確実に防止できる。
特に、第4の発明では、保護カバー(50)の周壁部にスリット(53)を形成し、ノズル(42)がスリット(53)を通じて保護カバー(50)の内側と外側とに変位するようにしている。このため、保護カバー(50)を第2位置とすることで、ノズル(42)を確実に保護できる。また、保護カバー(50)を第1位置に変位させると、ノズル(42)が完全に保護カバー(50)の外側に位置することになるので、この状態からノズル(42)から液体を噴霧させる際、保護カバー(50)が噴霧動作の妨げとなってしまうのを回避できる。
また、第5の発明では、保護カバー(50)の底部に貫通口(55)を形成し、貫通口(55)からノズル(42)の先端部を突出させて露出させるようにしている。このため、保護カバー(50)を第1位置に変位させると、ノズル(42)の先端部の前方に保護カバー(50)が位置することがない。従って、この状態からノズル(42)から液体を噴霧させる際、保護カバー(50)が噴霧動作の妨げとなってしまうのを確実に回避できる。
第6の発明では、密閉状の容器(40)をノズル(42)の端部に押し込むことで、容器(40)とノズル(42)とを接続可能としている。このため、噴霧カートリッジを噴霧装置本体(11)に取り付ける前においては、容器(40)とノズル(42)とを未接続状態とすることで、容器(40)内の液体が漏れてしまうことを確実に防止できる。一方、噴霧カートリッジを噴霧装置本体(11)に取り付ける際には、容器(40)とノズル(42)とを接続することで、ノズル(42)から液体を噴霧できる状態とすることができる。
第7の発明では、噴霧カートリッジ(30)の取り付け動作に連動してノズル(42)を保護カバー(50)から露出させ、噴霧カートリッジ(30)の取り外し動作に連動してノズル(42)を保護カバー(50)で覆うようにしている。このため、本発明によれば、噴霧カートリッジ(30)が噴霧装置本体(11)から取り外されている状態では、必ずノズル(42)が保護カバー(50)で覆われる状態となるので、ノズル(42)の先端がユーザーに指等に刺さってしまうことを確実に回避できる。従って、この静電噴霧装置(10)の安全性を向上できる。
第8の発明では、噴霧装置本体(11)に取り付けられた噴霧カートリッジ(30)をケーシング(12)で覆うようにしている。このため、噴霧装置本体(11)に取り付けられてノズル(42)が保護カバー(50)の外側に露出されても、このノズル(42)はケーシング(12)で覆われる。従って、この静電噴霧装置(10)の使用時においても、ユーザーの指等にノズル(42)の先端が刺さってしまうことを防止でき、この静電噴霧装置(10)の安全性を更に向上できる。
第9の発明では、ケーシング(12)内に噴霧カートリッジ(30)を収納して開閉蓋(72)を閉めると、ノズル(42)を保護カバー(50)の外側に露出させるようにしている。この状態では、ノズル(42)がケーシング(12)及び開閉蓋(72)によって外側から遮断される。従って、この静電噴霧装置(10)の使用時においても、ユーザーの指等にノズル(42)の先端が刺さってしまうことを一層確実に防止できる。また、本発明では、開閉蓋(72)を開けて、噴霧カートリッジ(30)が取り外し可能な状態になると、ノズル(42)を保護カバー(50)で覆うようにしている。従って、この噴霧カートリッジ(30)をケーシング(12)の外側に取り出す際に、ユーザーの指にノズル(42)の先端が刺さってしまうことを確実に回避できる。
第10の発明では、変位機構(64,71,91,92)が、保護カバー(50)とノズル(42)の一方を固定し、他方を変位させることで、ノズル(42)を第1位置と第2位置とに変位させるようにしている。このため、比較的単純な構成により、第7の発明を実現できる。
特に、第11及び第12の発明では、保護カバー(50)を有底筒状としているので、噴霧カートリッジ(30)が取り外されている際、ノズル(42)の全体を保護カバー(50)で覆うことができる。従って、ユーザーがノズル(42)に触れてしまうことを確実に防止でき、ノズル(42)が折れてしまうことを回避できる。
また、第11の発明では、噴霧装置本体(11)に噴霧カートリッジ(30)が取り付けられる際に、スリット(53)を通じてノズル(42)の全体を保護カバー(50)の外側に位置させている。従って、ノズル(42)に対して保護カバー(50)が邪魔となることがなく、この静電噴霧装置(10)で所望の噴霧動作を行うことができる。
また、第12の発明では、噴霧装置本体(11)に噴霧カートリッジ(30)が取り付けられる際に、保護カバー(50)の底部の貫通口(55)からノズル(42)の先端部を突出させるようにしている。従って、ノズル(42)の先端部の前方には、保護カバー(50)が位置しないので、ノズル(42)から噴霧された液体を確実に前方に飛散させることができる。
更に、第13の発明では、噴霧カートリッジ(30)を噴霧装置本体(11)に取り付ける動作に連動して容器(40)とノズル(42)とを接続するようにしている。従って、噴霧カートリッジ(30)の取り付け前には容器(40)を密閉状として液体の漏れを防止できる一方、取り付け後には、容器(40)内の液体をノズル(42)に導入して所定の噴霧動作を行うことができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
《実施形態1》
本発明に係る実施形態1の静電噴霧装置は、電界の不平等性を利用して液体を噴霧するものである。この静電噴霧装置(10)では、噴霧装置本体(11)に噴霧カートリッジ(30)が着脱自在となっている。
〈噴霧装置本体の概略構造〉
図1及び図2に示すように、噴霧装置本体(11)は、中空状のケーシング(12)を備えている。ケーシング(12)には、その下側の略半分の部位に箱状のベース部(13)が形成されている。このベース部(13)の前面には、静電噴霧装置(10)の噴霧動作のON/OFFを切り換えるためのスイッチ(15)が設けられている。また、ケーシング(12)には、その上側の略半分の部位に半円筒状のヘッド部(14)が形成されている。上記ヘッド部(14)は、中空状に形成されており、その前側に円形状の噴霧開口部(17)が形成されている。この噴霧開口部(17)は、噴霧カートリッジ(30)のノズル電極(42)から噴霧される液体を通過させ、この液体を室内空間等へ供給するためのものである。また、ヘッド部(14)の上端部には、上記噴霧カートリッジ(30)をケーシング(12)に対して出し入れするための開放部(18)が形成されている。この開放部(18)の内部には、ケーシング(12)内に噴霧カートリッジ(30)を収容するための装填ユニット(60)が内装されている。そして、開放部(18)は、装填ユニット(60)の開閉蓋(72)によって開閉自在となっている。なお、この装填ユニット(60)の詳細は後述するものとする。
ヘッド部(14)の内部には、環状のリング電極(19)が保持されている。このリング電極(19)は、上記噴霧開口部(17)の近傍に配置されている。リング電極(19)は、噴霧カートリッジ(30)のノズル電極(42)と対となる電極を構成している。つまり、この静電噴霧装置(10)では、ノズル電極(42)と、上記リング電極(19)とによって、液体を噴射させるための電界をノズル電極(42)の先端近傍で生起する静電噴霧手段が構成されている。
〈噴霧カートリッジの構造〉
図3〜図5に示すように、噴霧カートリッジ(30)は、タンクケース(31)と、液タンク(40)と、保護カバー(50)とを備えている。
上記タンクケース(31)は、筒状の胴部(32)と、該胴部(32)の一端(図5における上端)を閉塞する閉塞部(33)とを有している。つまり、タンクケース(31)は、一端が閉塞して他端が開口する有底筒状に形成されている。タンクケース(31)の内部には、上記液タンク(40)が内嵌されている。また、タンクケース(31)の他端側の開口部の両側壁には、切り込み部(34,34)が軸方向に延びるようにそれぞれ形成されている。この切り込み部(34,34)内には、上記液タンク(40)の両側壁から突出するタンク側突起部(41,41)が嵌り込んでいる。
タンクケース(31)の閉塞部(33)には、上記保護カバー(50)が着脱自在に保持されている。具体的には、閉塞部(33)には、タンクケース(31)の周方向周りの全域に亘って段差部(35)が形成されている。この段差部(35)には、胴部(32)よりも小径に形成されている。そして、段差部(35)は、上記保護カバー(50)の開口端部がスライド自在に保持されている。また、タンクケース(31)の閉塞部(33)には、液タンク(40)の内部と連通可能なノズル電極(42)と、液タンク(40)の空気抜きを行うための均圧管(43)とが支持されている。図5に示すように、ノズル電極(42)は、閉塞部(33)を軸方向に貫通している。つまり、ノズル電極(42)は、その一端部がタンクケース(31)の外側に延出し、その他端部がタンクケース(31)の内側に延出している。一方、均圧管(43)は、その一端が閉塞部(33)の外側の端面と一致し、その他端部がタンクケース(31)の内側に延出している。
上記液タンク(40)は、その内部に液体を貯留する密閉状の容器を構成している。液タンク(40)は、可撓性を有する樹脂材料で構成されている。液タンク(40)の内部には、その上側に空気が残存している。つまり、液タンク(40)には、その上側に空気から成る気相空間が形成されている一方、その下側には液体が満たされている。なお、液タンク(40)に貯留される液体としては、人体に有益な物質の水溶液、例えばアミノ酸の一種であるテアニンの水溶液等が挙げられる。
また、液タンク(40)の下端部の両側壁には、上述したタンクケース(31)の切り込み部(34,34)に嵌合するようにタンク側突起部(41,41)が設けられている。そして、液タンク(40)は、タンク側突起部(41,41)が切り込み部(34,34)に沿ってスライドすることで、タンクケース(31)内を軸方向に進退可能に構成されている。更に、液タンク(40)の上端部には、上記ノズル電極(42)及び上記均圧管(43)をそれぞれ案内するための2つの筒状案内部(44,44)設けられている。各筒状案内部(44,44)内には、ノズル電極(42)の端部及び均圧管(43)の端部がそれぞれ挿入されている。そして、液タンク(40)がタンクケース(31)内に押し込まれることで、ノズル電極(42)及び均圧管(43)が各筒状案内部(44,44)に案内されながら液タンク(40)を貫通する。その結果、ノズル電極(42)及び均圧管(43)が、液タンク(40)の内部と連通する。以上のように、液タンク(40)は、ノズル電極(42)及び均圧管(43)が着脱自在であり、これらのノズル電極(42)及び均圧管(43)に押し込まれることで、ノズル電極(42)及び均圧管(43)と接続して連通するように構成されている。
上記保護カバー(50)はノズル電極(42)を露出させる状態と、覆う状態とに操作可能に構成されている。具体的には、保護カバー(50)は、ノズル電極(42)に沿うように延びる有底筒状に形成されている。保護カバー(50)の下端側の開口部には、上記タンクケース(31)の段差部(35)が嵌合する第1嵌合溝(51)が形成されている。この第1嵌合溝(51)は、保護カバー(50)の一方の側壁(図4における左側の側壁)から他方の側壁に向かって延びており、この他方の側壁部を残すように切り欠かれている。また、保護カバー(50)には、第1嵌合溝(51)の上方に、該第1嵌合溝(51)よりも幅広の第2嵌合溝(52)が形成されている。この第2嵌合溝(52)には、タンクケース(31)における段差部(35)の上側の上端部位が嵌合する。この第2嵌合溝(52)は、保護カバー(50)の左側の側壁から他方の側壁に亘って保護カバー(50)を貫通するように形成されている。更に、保護カバー(50)の周壁部には、ノズル電極(42)と隣り合うようにしてスリット(53)が形成されている。具体的には、スリット(53)は、保護カバー(50)の左側寄りの周壁部において、保護カバー(50)の開口部から上端近傍に亘って軸方向に延びて形成されている。このスリット(53)は、ノズル電極(42)に沿うような形状をしている。
以上のようにして、保護カバー(50)は、ノズル(42)を露出させる第1の位置と、ノズル(42)を覆う第2の位置との間で、ノズル(42)に対して変位自在に構成されている。具体的には、保護カバー(50)は、上記段差部(35)に案内されてタンクケース(31)に対して相対的にスライド自在に構成されている。そして、保護カバー(50)は、ノズル電極(42)の全体を覆いながらタンクケース(31)に保持される位置(例えば図3に示す位置)と、ノズル電極(42)を外側に露出させて、タンクケース(31)から外れる位置(例えば図4に示す位置)とに変位自在となっている。この際、段差部(35)は、ノズル電極(42)が保護カバー(50)のスリット(53)を通過するように、保護カバー(50)をノズル電極(42)と直交する方向へ案内する。この構成により、本実施形態の保護カバー(50)は、ノズル電極(42)がスリット(53)を通じて保護カバー(50)の内側と外側との間を変位するように、ノズル電極(42)に対して相対的に変位自在となっている。
また、上記タンクケース(31)の段差部(35)の左側の端部には、径方向外側に膨出する円筒状の膨出部(35a)が形成されている(図4参照)。一方、上記保護カバー(50)の第1嵌合溝(51)の左端部寄りには、この膨出部(35a)が係合する円形溝(図示省略)が形成されている。そして、保護カバー(50)が図3の位置となる状態では、この円形溝が、タンクケース(31)側の膨出部(35a)に係合することで、保護カバー(50)がタンクケース(31)から外れないようになっている。更に、保護カバー(50)の上端部の左右の側壁には、柱状ないし矩形状のカバー側突起部(54,54)が複数設けられている。このカバー側突起部(54,54)は、後述する装填ユニット(60)のカバーホルダ(64)に支持される。
〈装填ユニットの構造〉
上述したように、ケーシング(12)の内部には装填ユニット(60)が収納されている。この装填ユニット(60)は、図6〜図8に示すように、固定側部材(61)と、可動側部材(70)とを備えている。
固定側部材(61)は、ケーシング(12)内に所定箇所に支持されている。この固定側部材(61)は、ベース板(62)と、円形支持板(63)と、カバーホルダ(64)と、一対の軸受け部材(65)とを備えている。
上記ベース板(62)は、上下に扁平な板状であって、ケーシング(12)内の所定箇所に保持されている。上記円形支持板(63)は、半円形の板状に形成されており、その両端がベース板(62)の前後(図6に示す左右)の端部にそれぞれ支持されている。また、円形支持板(63)は、ケーシング(12)の開放部(18)に沿うようにしてその内縁部位に取り付けられている(図2参照)。円形支持板(63)の上端の頂部には、上記カバーホルダ(64)が固定支持されている。更に、円形支持板(63)には、カバーホルダ(64)の下側からその前端部に亘って周方向に延びるガイド開口(63a)が形成されている。
上記カバーホルダ(64)は、保護カバー(50)を支持して固定する本発明のカバー支持部材を構成している。このカバーホルダ(64)は、筒状に形成されており、上記噴霧カートリッジ(30)が挿入可能に構成されている。つまり、カバーホルダ(64)は、上記保護カバー(50)の周壁に沿うように形成されている。そして、カバーホルダ(64)では、その上端に保護カバー(50)のカバー側突起部(54,54)の下端が当接することで、その内部に保護カバー(50)が支持される(図7参照)。また、カバーホルダ(64)の前側(図6の左側)の側面には、その上端から下端に亘って開放部が形成されている。このカバーホルダ(64)の開放部は、ノズル電極(42)がカバーホルダ(64)に対して変位する際、ノズル電極(42)の通過を許容している。
上記一対の軸受け部材(65)は、ベース板(62)の上側に台座(66)を介して支持されている。この軸受け部材(65)には、タンクホルダ(71)の軸部(71a)が回転自在に支持されている。また、各軸受け部材(65)の間には、板状の案内板(67)が立設するように支持されている。この案内板(67)には、その後方側の側面(図7における右側の側面)から前方に向かって略楕円状の開放部が形成されており、この開放部内にタンクホルダ(71)の軸部(71a)が回転自在に係合している。また、案内板(67)は、その上側前面寄りの部位が略扇形の板状に形成されている。具体的には、案内板(67)は、その下面及び後面が互いに垂直な平面で構成されている一方、その上面の前側寄りの部位からその前面の上側寄りの部位に亘って円弧部(67a)が形成されている。この円弧部(67a)は、その円弧半径が前側に近づくに連れて大きくなっている。即ち、図7に示すように、この案内板(67)では、円弧部(67a)の上端から上記軸部(71a)の軸心までの距離r1よりも、円弧部(67a)の前端から軸部(71a)までの距離r2の方が長くなっている。
上記可動側部材(70)は、上述したタンクホルダ(71)及び開閉蓋(72)とを有している。タンクホルダ(71)は、ノズル電極(42)を保護カバー(50)に対して変位させる変位部材を構成している。このタンクホルダ(71)は、上記円形支持板(63)の内側に配置されている。タンクホルダ(71)は、一端が開放する筒状に形成されており、その内部には噴霧カートリッジ(30)のタンクケース(31)が挿入可能となっている。つまり、タンクホルダ(71)は、その内部に挿入されたタンクケース(31)及び該タンクケース(31)内の液タンク(40)を一体的に保持可能に構成されている。また、タンクホルダ(71)の他端側の下端部には、上述した軸部(71a)が形成されおり、この軸部(71a)が上記軸受け部材(65)に枢支されている。また、タンクホルダ(71)の一端側の開放部は、上述した円形支持板(63)のガイド開口(63a)に係合している。そして、タンクホルダ(71)は、ガイド開口(63a)に案内されながら軸部(71a)を支点として回動自在に構成されている。以上の構成により、タンクホルダ(71)は、タンクケース(31)及び液タンク(40)を保持しながら、図7に示す位置と、図8に示す位置の間で変位自在となっている。
また、図6に示すように、タンクホルダ(71)には、その下端部に上記案内板(67)が差し込まれるホルダ側スリット(71b)が形成されている。このホルダ側スリット(71b)は、タンクホルダ(71)の底部から中間部位まで、タンクホルダ(71)を幅方向に2分するように形成されている。そして、タンクホルダ(71)内では、ホルダ側スリット(71b)内に差し込まれる案内板(67)の端面が、上記液タンク(40)の端面に当接している。
上記開閉蓋(72)は、上述したケーシング(12)の開放部(18)を開閉するものである。開閉蓋(72)は、一対の側壁部(72a)と、周壁部(72b)と、取手部(72c)とを有している。一対の側壁部(72a)は、軸部(71a)を介してタンクホルダ(71)と連結されている。この側壁部(72a)は、軸部(71a)との連結部を中心として約45度に亘って拡がる扇状に形成されている。上記周壁部(72b)は、一対の側壁部(72a)の各外周縁部に跨るように形成されている。この周壁部(72b)は、上記円形支持板(63)及びカバーホルダ(64)を内包するように外側に膨出した形状をしている。上記取手部(72c)は、周壁部(72b)の前端から径方向外側に突出するように形成されている。この取手部(72c)は、図1及び図2に示すように、ケーシング(12)の開放部(18)の外側まで延びており、ユーザーが操作可能となっている。
以上のような構成の装填ユニット(60)では、上記カバーホルダ(64)及びタンクホルダ(71)は、本発明のカバー操作手段であって、ノズル(42)を保護カバー(50)に対して変位させる変位機構を構成している。即ち、このカバー操作手段(64,71)は、上記噴霧カートリッジ(30)を上記噴霧装置本体(11)に取り付ける動作に連動してノズル(42)を保護カバー(50)の外側に露出させ、噴霧カートリッジ(30)を噴霧装置本体(11)から取り外す動作に連動してノズル(42)を保護カバー(50)で覆わせるように構成されている。また、上記案内板(67)が、本発明の押込部材を構成している。即ち、案内板(67)は、上記噴霧カートリッジ(30)を上記噴霧装置本体(11)に取り付ける動作に連動して上記容器(40)をノズル(42)の端部側に押し込むことで、容器(40)にノズル(42)を接続させるように構成されている。これら操作機構及び押込部材の詳細な動作は後述するものとする。
−噴霧動作−
次に、実施形態1の静電噴霧装置(10)における定常時の噴霧動作について説明する。この静電噴霧装置(10)では、いわゆるコーンジェットモードのEHD噴霧が行われる。静電噴霧装置(10)で噴霧動作が行われる際には、噴霧装置本体(11)に取り付けられた噴霧カートリッジ(30)がケーシング(12)内に収納され、ノズル電極(42)が図1に示すような状態となる。つまり、ノズル電極(42)は、ケーシング(12)の噴霧開口部(17)に向かって延びた状態となる。この状態では、ノズル電極(42)がリング電極(19)の軸心とほぼ一致する。
この状態から、噴霧装置本体(11)のスイッチ(15)をONにすると、ノズル電極(42)とリング電極(19)との間に電位差が付与される。その結果、ノズル電極(42)の先端近傍に電界が形成される。また、ノズル電極(42)の先端の液体が分極化され、ノズル電極(42)の先端の気液界面近傍にプラスの電荷が集まる。そして、ノズル電極(42)の先端では、気液界面が引き延ばされて円錐状となり、円錐状となった気液界面の頂部から一部の液体が引きちぎられるようにして液滴化する。
以上のようにして、ノズル電極(42)の先端から微細な液滴が噴射されると、この液滴が噴霧開口部(17)を通過して室内空間へ供給される。在室者は、呼吸する際に空気中の液滴を空気と共に吸い込む。在室者に吸い込まれた液滴は、肺胞の粘膜に付着し、在室者の体内に取り込まれる。
−噴霧カートリッジの着脱動作−
上述のような噴霧動作は、ユーザーが噴霧カートリッジ(30)を噴霧装置本体(11)に取り付けてから行われる。即ち、この噴霧カートリッジ(30)は、噴霧装置本体(11)に取り付けられる前や、噴霧装置本体(11)から取り外された後には、ユーザーが直接手にとって扱うことになる。ところが、従来の噴霧カートリッジでは、噴霧装置本体から取り外されている状態で、ノズル電極が完全に露出されていたため、ノズル電極の先端がユーザーの指に刺さってしまったり、ノズル電極が折れ曲がったりすることがあった。そこで、本実施形態の噴霧カートリッジ(30)では、噴霧装置本体(11)から取り外されている状態では、保護カバー(50)がノズル電極(42)を覆う状態となり、噴霧装置本体(11)に取り付けられる状態では、ノズル電極(42)を保護カバー(50)の外側に露出するようになっている。以下には、実施形態1の噴霧カートリッジ(30)の取り付け動作、及び取り外し動作について詳細に説明する。
〈噴霧カートリッジの取り付け動作〉
ユーザーが噴霧カートリッジ(30)を取り扱う際には、この噴霧カートリッジ(30)が図3に示す状態となっている。つまり、噴霧カートリッジ(30)を噴霧装置本体(11)に取り付ける前には、保護カバー(50)がノズル電極(42)の全体を覆う状態で、タンクケース(31)に保持されている。従って、ユーザーがノズル電極(42)に触れてしまうことが保護カバー(50)によって阻止される。
ユーザーが噴霧カートリッジ(30)を噴霧装置本体(11)に取り付ける際には、まず、開閉蓋(72)の取手部(72c)を後方側に押し上げて、開閉蓋(72)を図2及び図7の位置とする。その結果、開放部(18)が開放されると共に、ケーシング(12)の外部に上記カバーホルダ(64)が露出される。また、開閉蓋(72)の回動に伴い、タンクホルダ(71)がカバーホルダ(64)の下側に変位する。
ユーザーは、噴霧カートリッジ(30)を開放部(18)内のカバーホルダ(64)内に挿入する。その結果、噴霧カートリッジ(30)は、カバーホルダ(64)及びタンクホルダ(71)内に保持された状態となる。この状態から、ユーザーは、開閉蓋(72)の取手部(72c)を前側に引き下げて、開閉蓋(72)を図1及び図8に示す位置とする。開閉蓋(72)を閉じると、この開閉蓋(72)の回転動作に連動してタンクホルダ(71)が前側に回動しようとする。ここで、保護カバー(50)はカバーホルダ(64)によって固定された状態となっている。このため、タンクホルダ(71)が回動する際には、タンクホルダ(71)に保持されたタンクケース(31)が、固定された保護カバー(50)に対してスライドする。タンクケース(31)がスライドすると、保護カバー(50)の内側に位置していたノズル電極(42)が、スリット(53)を通じて保護カバー(50)の外側に位置することになる。その結果、ノズル電極(42)は、保護カバー(50)の外側に露出される。更に、タンクケース(31)がスライドすると、保護カバー(50)はタンクケース(31)から完全に外れた状態となる。
この状態から更にタンクホルダ(71)が回動すると、タンクホルダ(71)内の液タンク(40)の端面が、上述した案内板(67)の円弧部(67a)に当接するようになる。ここで、この円弧部(67a)は、前側に近づくなるに連れてその円弧半径が大きくなるような形状をしている。このため、タンクホルダ(71)が円弧部(67a)の前方に回動していくと、その円弧部(67a)によって液タンク(40)がノズル電極(42)側に徐々に押し込まれていく。その結果、液タンク(40)は、タンク側突起部(41)が切り込み部(34)に案内されながらタンクケース(31)の奥側へ変位する。以上のようにして、液タンク(41)がタンクケース(31)の奥側に推し進められると、ノズル電極(42)及び均圧管(43)の端部が液タンク(41)を貫通する。その結果、液タンク(41)の内部が、ノズル電極(42)及び均圧管(43)と連通する。更に、タンクホルダ(71)が回動して図8に示す位置に至ると、ノズル電極(42)は略水平な姿勢となる。その結果、ノズル電極(42)は、リング電極(19)の近傍に位置して噴霧開口部(17)を指向し、上述したような噴霧動作を行える状態となる。
〈噴霧カートリッジの取り外し動作〉
噴霧装置本体(11)に取り付けられた噴霧カートリッジ(30)を取り外す際には、ユーザーが、開閉蓋(72)を後側に引き込んで再び図2の状態とする。この開閉蓋(72)の回転動作に連動して図8の位置のタンクホルダ(71)が図7の位置まで変位する。その結果、タンクケース(31)の閉塞部(33)が、カバーホルダ(64)に保持されていた保護カバー(50)の各溝(51,52)に嵌り込む。保護カバー(50)に対して、タンクケース(31)がスライドすると、保護カバー(50)の外側に位置していたノズル電極(42)が、スリット(53)を通じて保護カバー(50)の内側に位置することになる。その結果、ノズル電極(42)は、保護カバー(50)に覆われる。
ケーシング(12)の開放部(18)では、この状態の噴霧カートリッジ(30)が外側に露出される(図2参照)。ユーザーは、この噴霧カートリッジ(30)を開放部(18)よりケーシング(12)の外側に取り外す。この際、噴霧カートリッジ(30)では、ノズル電極(42)が保護カバー(50)によって完全に覆われている。従って、ユーザーがノズル電極(42)に触れてしまうことがない。
−実施形態1の効果−
上記実施形態1では、噴霧カートリッジ(30)の取り付け動作に連動してノズル(42)を保護カバー(50)から露出させる一方、噴霧カートリッジ(30)の取り外し動作に連動してノズル電極(42)を保護カバー(50)で覆うようにしている。このため、実施形態1によれば、噴霧カートリッジ(30)が噴霧装置本体(11)から取り外されている状態では、必ずノズル電極(42)が保護カバー(50)で覆われる状態となるので、ノズル電極(42)の先端がユーザーに指等に刺さってしまうことを確実に回避できる。従って、この静電噴霧装置(10)の安全性を向上できる。
また、噴霧装置本体(11)に噴霧カートリッジ(30)が取り付けられている状態では、ノズル電極(42)が保護カバー(50)の外側に露出されるので、図1に示す位置のノズル電極(42)から液タンク(40)内の液体を噴霧することができる。
特に、上記実施形態1では、噴霧カートリッジ(30)を取り付ける際に開閉蓋(72)を閉じると、ノズル電極(42)が露出する。この場合、露出されたノズル電極(42)は、ケーシング(12)及び開閉蓋(72)によって外部から遮断されるので、静電噴霧装置(10)で噴霧動作を行う際にも、ユーザーがノズル電極(42)に触れてしまうことがない。
また、噴霧カートリッジ(30)を取り外す際に開閉蓋(72)を開けると、ノズル電極(42)が保護カバー(50)で覆わた状態で開放部(18)の外側に露出される。従って、噴霧カートリッジ(30)をケーシング(12)の外部へ取り外す際に、ノズル電極(42)が
ユーザーの指に刺さってしまうことも回避できる。
更に、取り外された噴霧カートリッジ(30)においては、有底筒状の保護カバー(50)でノズル電極(42)の全体を覆っているので、ノズル電極(42)が折れ曲がることも確実に防止できる。一方、図8に示す位置に変位したノズル電極(42)では、その周囲に保護カバー(50)が位置しないので、ノズル電極(42)から噴霧される液体を噴霧開口部(17)を通じて確実に室内空間等へ供給することができる。
また、噴霧装置本体(11)に取り付けられる前の噴霧カートリッジ(30)においては、図5に示すように液タンク(40)とノズル電極(42)とが未だ未接続の状態である。従って、この噴霧カートリッジ(30)では、液タンク(40)内の液体が漏れてしまうことがない。一方、噴霧カートリッジ(30)の取り付け動作では、液タンク(40)が案内板(67)によって押し込まれて自動的にノズル電極(42)と接続する。従って、噴霧カートリッジ(30)を取り付ける際に、ユーザーが液タンク(40)とノズル電極(42)とを接続しなくても、この静電噴霧装置(10)で噴霧動作を行える状態にすることができる。
〈実施形態1の変形例〉
上記実施形態1では、保護カバー(50)を支持して固定するカバーホルダ(64)に対して、タンクホルダ(71)を回動させることで、ノズル電極(42)を保護カバー(50)から露出させる位置と、保護カバー(50)で覆う位置とに変位させている。しかしながら、例えば図3に示すような噴霧カートリッジ(30)を水平な姿勢で噴霧装置本体(11)に取り付けて、カバーホルダ(64)に支持された保護カバー(50)に対して、ノズル電極(42)保持したタンクホルダ(71)を上下方向にスライドさせることで、ノズル電極(42)を保護カバー(50)の内側や外側に変位させるようにしても良い。
《実施形態2》
実施形態2に係る静電噴霧装置(10)は、上記実施形態1と噴霧装置本体(11)及び噴霧カートリッジ(30)の構成が異なるものである。
〈噴霧装置本体の概略構造〉
図9に示すように、実施形態2の噴霧装置本体(11)のケーシング(12)では、その下側の部位にベース部(13)が形成され、その上側の部位に円筒状のヘッド部(14)が形成されている。図10に示すように、実施形態2のケーシング(12)のヘッド部(14)には、その背面に噴霧カートリッジ(30)が挿入可能なカートリッジ取付部(20)が設けられている。このカートリッジ取付部(20)は、ヘッド部(14)を水平方向に貫通する筒状に形成され、その外周面がケーシング(12)に支持されている。そして、このカートリッジ取付部(20)は、その内部がケーシング(12)の内部空間と連通している。また、カートリッジ取付部(20)には、その上端部と下端部とにカートリッジガイド溝(20a,20a)が形成されている。更に、カートリッジ取付部(20)の内部には、噴霧カートリッジ(30)の保護カバー(50)を保持可能なカバー保持部材(21)が設けられている。このカバー保持部材(21)は、噴霧カートリッジ(30)を上記噴霧装置本体(11)に取り付ける動作に連動して上記ノズル(42)を上記保護カバー(50)の外側に露出させ、上記噴霧カートリッジ(30)を上記噴霧装置本体(11)から取り外す動作に連動してノズル(42)を保護カバー(50)で覆わせるためのカバー操作手段を構成している。
〈噴霧カートリッジの構造〉
図11〜図13に示すように、実施形態2の噴霧カートリッジ(30)は、液タンク(40)と、保護カバー(50)と、ノズル支持部材(80)とを備えている。
液タンク(40)は、その両端が閉塞した筒状に形成され、その全体が可撓性を有する樹脂材料で構成されている。この液タンク(40)の上端及び下端には、径方向外側に膨出するタンク側膨出部(40a,40a)がそれぞれ形成されている。各タンク側膨出部(40a,40a)は、液タンク(40)の全域に亘って軸方向に延びている。また、これらのタンク側膨出部(40a,40a)には、径方向外側に更に突出する第1タンク側突起部(40b)と、第2タンク側突起部(40c)とがそれぞれ形成されている。第1タンク側突起部(40b)は、液タンク(40)における保護カバー(50)側の前端部(図11における左側の端部)に形成されている。また、第2タンク側突起部(40c)は、第1タンク側突起部(40b)の後方近傍に形成されている。
上記保護カバー(50)は、一端が開放する有底筒状に開放され、その内部で上記液タンク(40)を進退自在に保持可能に構成されている。具体的には、保護カバー(50)の上端及び下端には、上記液タンク(40)の各タンク側膨出部(40a,40a)が係合するカバー側ガイド溝(50a,50a)がそれぞれ形成されている。そして、各タンク側膨出部(40a,40a)が各カバー側ガイド溝(50a,50a)に案内されることで、液タンク(40)が保護カバー(50)内を軸方向に進退自在となっている。
また、図12に示すように、各カバー側ガイド溝(50a,50a)の内周縁部には、液タンク(40)や上記ノズル支持部材(80)を所定位置で保持するための第1位置決め突起部(50b)と、第2位置決め突起部(50c)とがそれぞれ形成されている。この例では、保護カバー(50)の開放部側寄りに第1位置決め突起部(50b)が形成され、この第1位置決め突起部(50b)と保護カバー(50)の他端部との間に第2位置決め突起部(50c)が形成されている。更に、図13に示すように、保護カバー(50)の底部側の端部には、ノズル電極(42)が貫通可能な貫通口(55)が形成されている。
また、カバー側ガイド溝(50a)の後端部には、液タンク(40)のタンク側膨出部(40a)の外縁に沿うよう膨出した板状膨出部(50d)が形成されている。この板状膨出部(50d)は、液タンク(40)がカバー側ガイド溝(50a)の後端部まで引っ張られる際、上記第2タンク側突起部(40c)と当接するように構成されている。つまり、この板状膨出部(50d)は、保護カバー(50)内から液タンク(40)が外れてしまうのを阻止する、ストッパ用の部材を構成している。
上記ノズル支持部材(80)は、上記ノズル電極(42)を支持した状態で、保護カバー(50)内に進退自在に保持されている。このノズル支持部材(80)は、可撓性を有する樹脂材料で構成されている。ノズル支持部材(80)は、円柱状の支持部(80a)と、該支持部(80a)の上端及び下端から径方向外側に膨出する支持部材側膨出部(80b,80b)とを有している。支持部(80a)は、保護カバー(50)にスライド自在に内嵌されている。また、支持部(80a)には、ノズル電極(42)が貫通して固定されている。その結果、ノズル電極(42)は、その一端が保護カバー(50)の貫通口(55)と対面しながら該貫通口(55)の内部に位置し、その他端が液タンク(40)の前端面に対面している。なお、図11〜図13に示す状態では、ノズル電極(42)の一端部が、保護カバー(50)の外側まで突出していない。
上記各支持部材側膨出部(80b,80b)は、保護カバー(50)の各カバー側ガイド溝(50a,50a)にそれぞれ係合している。そして、各支持部材側膨出部(80b,80b)が各カバー側ガイド溝(50a,50a)に案内されることで、ノズル支持部材(80)が保護カバー(50)内を軸方向に進退自在となっている。更に、各支持部材側膨出部(80b,80b)の後端には、後方に延びた後に保護カバー(50)の外周面側に屈曲した鈎部(80c)がそれぞれ形成されている。各鈎部(80c)の内部には、上述した液タンク(40)の各第1タンク側突起部(40b)が係止可能となっている。
以上のような構成の噴霧カートリッジ(30)では、ノズル電極(42)が貫通口(55)から突出させてノズル電極(42)の先端部が露出される位置(第1の位置)と、ノズル電極(42)が保護カバー(50)内に格納される位置(第2の位置)とに変位自在となっている。
−噴霧カートリッジの着脱動作−
実施形態2に係る静電噴霧装置(10)では、上述した噴霧カートリッジ(30)を噴霧装置本体(11)の後側のカートリッジ取付部(20)内に取り付けることで、噴霧動作が可能となる。なお、この噴霧動作は、上述した実施形態1の静電噴霧装置(10)と同様である。以下には、噴霧カートリッジ(30)の取り付け動作、及び取り外し動作について説明する。
〈噴霧カートリッジの取り付け動作〉
ユーザーが噴霧カートリッジ(30)を取り扱う際には、この噴霧カートリッジ(30)が図11〜図13に示す位置となっている。つまり、この状態の噴霧カートリッジ(30)では、ノズル電極(42)の先端部が保護カバー(50)内に格納されており、保護カバー(50)で覆われている。従って、ユーザーがノズル電極(42)に触れてしまうことが保護カバー(50)によって阻止される。また、この状態では、第1位置決め突起部(50b)がノズル支持部材(80)を保持しているので、このノズル支持部材(80)が軸方向にずれてしまうことで、ノズル電極(42)が貫通口(55)を介して保護カバー(50)の外側に突出してしまうことがない。更に、この状態では、第2位置決め突起部(50c)が液タンク(40)を保持しているので、液タンク(40)が軸方向にずれてしまうこともない。
ユーザが噴霧カートリッジ(30)を噴霧装置本体(11)に取り付ける際には、液タンク(40)を握りながら噴霧カートリッジ(30)を保護カバー(50)側からカートリッジ取付部(20)内に挿入していく。カートリッジ取付部(20)において、噴霧カートリッジ(30)が所定位置まで押し込まれると、保護カバー(50)は、ケーシング(12)内に設けられた上記カバー保持部材(21)に保持される。その結果、保護カバー(50)は、カートリッジ取付部(20)の内部へこれ以上押し込めない状態となる。
保護カバー(50)が保持された状態で液タンク(40)を更に押し込むと、液タンク(40)の第1タンク側突起部(40b)が、ノズル支持部材(80)の鈎部(80c)と当接する(図14(A)参照)。この状態から、液タンク(40)を更に押し込むと、液タンク(40)によってノズル支持部材(80)が推し進められる。その結果、ノズル支持部材(80)に支持されたノズル電極(42)は、貫通口(55)より保護カバー(50)の外側に突出する。液タンク(40)を図14(B)の位置まで推し進めると、ノズル支持部材(80)はカバー側ガイド溝(50a)の端部と当接し、それ以上は進まないようになる。この位置のノズル電極(42)は、図9に示すように、ケーシング(12)内でリング電極(19)を貫通すると共に、噴霧開口部(17)を指向する。
図14(B)の状態から液タンク(40)を更に押し込むと、第1タンク側突起部(40b)が鈎部(80c)内に係止される。同時にノズル電極(42)の端部が液タンク(40)を貫通し、液タンク(40)の内部とノズル電極(42)とが連通する。また、この状態では、図15に示すように、第1位置決め突起部(50b)及び第2位置決め突起部(50c)が液タンク(40)を保持しているので、液タンク(40)及び、この液タンク(40)と保護カバー(50)の間に挟まれているノズル支持部材(80)がずれてしまうことはない。
以上のように、噴霧カートリッジ(30)が噴霧装置本体(11)に取り付けられると、ノズル電極(42)が保護カバー(50)の外側に突出した位置となり、また、液タンク(40)とノズル電極(42)とが接続される。その結果、この静電噴霧装置(10)では、上述した噴霧動作が行える状態となる。
〈噴霧カートリッジの取り外し動作〉
噴霧装置本体(11)に取り付けられた噴霧カートリッジ(30)を取り外す際には、カートリッジ取付部(20)から外側に突出した状態の液タンク(40)を後方に引っ張る。その結果、図14(D)に示すように、ノズル支持部材(80)の鈎部(80c)に第1タンク側突起部(40b)が係止したままノズル支持部材(80)が後方に引き戻される。ノズル支持部材(80)が後方に引き戻されると、保護カバー(50)の外側に突出していたノズル電極(42)も後方に引き戻され、貫通口(55)を通過して保護カバー(50)の内部に位置する。その結果、ノズル電極(42)は、再び保護カバー(50)で覆われることになる。
更に液タンク(40)を後方に引っ張ると、図14(E)に示すように、第2タンク側突起部(40c)が板状膨出部(d)に当接し、保護カバー(50)も引っ張られることになる。その結果、噴霧装置本体(11)側のカバー保持部材(21)の保持が解除され、保護カバー(50)が液タンク(40)と共にカートリッジ取付部(20)から外れる。以上のようにして噴霧装置本体(11)から取り外された噴霧カートリッジ(30)は、ノズル電極(42)が保護カバー(50)によって完全に覆われている。従って、ユーザーがノズル電極(42)に触れてしまうことはない。
−実施形態2の効果−
上記実施形態2では、ユーザーが噴霧カートリッジ(30)をカートリッジ取付部(20)内に挿入して噴霧カートリッジ(30)を噴霧装置本体(11)に取り付ける動作に連動してノズル電極(42)を露出させる一方、カートリッジ取付部(20)から噴霧カートリッジ(30)を引っ張って噴霧カートリッジ(30)を噴霧装置本体(11)から取り外す動作に連動してノズル電極(42)を保護カバー(50)で覆うようにしている。このため、実施形態2においても、噴霧カートリッジ(30)が取り外されている状態では、確実にノズル電極(42)が保護カバー(50)で覆われるので、ユーザーの指がノズル電極(42)に刺さったり、ノズル電極(42)が折れ曲がったりすることを回避できる。
また、上記実施形態2においては、噴霧カートリッジ(30)の取り付けする際、ユーザーが液タンク(40)をノズル電極(42)の端部側に押し込むことで、液タンク(40)とノズル電極(42)とが接続される。従って、噴霧カートリッジ(30)の取り付け後には、静電噴霧装置(10)で噴霧動作を行える状態とすることができる。
〈実施形態2の変形例〉
上記実施形態2では、ユーザーが噴霧カートリッジ(30)をカートリッジ取付部(20)に挿入する動作や、このカートリッジ取付部(20)から引き出す動作に連動してノズル電極(42)を露出させたり、ノズル電極(42)を保護カバー(50)で覆うようにしている。しかしながら、実施形態2に係る噴霧カートリッジ(30)について、図16や図17に示すように、開閉蓋(72)の開閉動作に連動してノズル電極(42)を露出させたり、ノズル電極(42)を保護カバー(50)で覆うようにしても良い。
具体的には、この例の静電噴霧装置(10)は、噴霧装置本体(11)のケーシング(12)の上側に噴霧カートリッジ(30)を出し入れするための開放部(18)が設けられている。ケーシング(12)には、開放部(18)を開閉するための開閉蓋(72)が設けられている。また、ケーシング(12)内には、噴霧カートリッジ(30)の保護カバー(50)を支持して固定するカバー支持部材(91)が設けられている。また、この例の静電噴霧装置(10)には、変位部材としてのリンク部材(92)が設けられている。このリンク部材(92)は、一端が開閉蓋(72)と連結している。一方、リンク部材(92)の他端は、噴霧装置本体(11)に取り付けられた噴霧カートリッジ(30)の液タンク(40)の後面に保持されている。なお、この液タンク(40)の後面には、リンク部材(92)の他端部を上下に進退自在に保持する保持溝(図示省略)が設けられている。また、この静電噴霧装置(10)では、リンク部材(92)の他端部を図16と図17との間で双方向に案内するガイド部材(93)が設けられている。
この例の静電噴霧装置(10)の取り付け動作においては、図16に示すように、開閉蓋(72)を開けて、噴霧カートリッジ(30)内に収容する。この際、カバー支持部材(91)に保護カバー(50)を支持させる一方、リンク部材(92)の他端部を液タンク(40)の保持溝に係合させる。この状態から、開閉蓋(72)を閉じると、液タンク(40)がリンク部材(92)によって前方に押し出される。その結果、上記実施形態2と同様に、噴霧カートリッジ(30)の状態が、図14(A)、(B)、(C)の順に遷移して、図17に示す状態となる。この状態では、ノズル電極(42)の先端部が保護カバー(50)の外側に露出すると共に、ノズル電極(42)と液タンク(40)とが接続している。従って、この状態の静電噴霧装置(10)において、上述と同様の噴霧動作を行うことができる。
一方、噴霧カートリッジ(30)の取り外し動作では、開閉蓋(72)を開ける動作に連動して液タンク(40)がリンク部材(92)によって後方に引き戻される。その結果、図16に示すように、ノズル電極(42)が保護カバー(50)内に格納される。ユーザーは、この状態の噴霧カートリッジ(30)を開放部(18)よりケーシング(12)の外側に取り外すので、ノズル電極(42)がユーザーに刺さってしまうことがない。
また、この変形例以外の機構を用いて、ノズル電極(42)を保護カバー(50)の軸方向に進退させるようにしても良い。この機構としては、例えばノズル電極(42)を支持するノズル支持部材(80)を保護カバー(50)を螺合させ、保護カバー(50)やノズル支持部材(80)をローラ等で径方向に回転させて前後に進退させる機構が挙げられる。
《その他の実施形態》
上記各実施形態については、以下のような構成としてもよい。
上記各実施形態については、保護カバー(50)が固定される一方、この保護カバー(50)に対してノズル電極(42)を変位させることで、このノズル電極(42)を保護カバー(50)の外側や内側に位置させるようにしている。しかしながら、これとは逆に、固定されるノズル電極(42)に対して、保護カバー(50)を変位させるようにしても良いし、上記各実施形態で述べた機構以外を用いて、ノズル電極(42)や保護カバー(50)を変位させるようにしても良い。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明は、電界の不平等性を利用して液体を噴霧する静電噴霧装置、及び静電噴霧装置に着脱自在に取り付けられる噴霧カートリッジに関し、有用である。
図1は、実施形態1に係る静電噴霧装置を前方から視た斜視図であり、開閉蓋が閉じた状態のものである。 図2は、実施形態1に係る静電噴霧装置を前方から視た斜視図であり、開閉蓋が開いた状態のものである。 図3は、実施形態1に係る噴霧カートリッジの斜視図であり、保護カバーがノズル電極を覆う状態のものである。 図4は、実施形態1に係る噴霧カートリッジの斜視図であり、保護カバーがノズル電極の外側に露出された状態のものである。 図5は、実施形態1に係る噴霧カートリッジの縦断面図である。 図6は、実施形態1に係る装填ユニットの斜視図である。 図7は、実施形態1に係る装填ユニットの縦断面図であり、開閉蓋が開いた状態のものである。 図8は、実施形態1に係る装填ユニットの縦断面図であり、開閉蓋が閉じた状態のものである。 図9は、実施形態2に係る静電噴霧装置を前方から視た斜視図である。 図10は、実施形態2に係る噴霧装置本体を後方から視た斜視図である。 図11は、実施形態2に係る噴霧カートリッジを径方向側方から視た概略構成図である。 図12は、実施形態2に係る噴霧カートリッジを上方(下方)から視た概略構成図であって、ノズル電極が保護カバーで覆われた状態のものである。 図13は、実施形態2に係る噴霧カートリッジの軸方向における断面図である。 図14は、実施形態2に係る噴霧カートリッジの軸方向における断面図であって、その取り付け動作時、及びその取り外し動作時における状態の変化を説明するためのものである。 図15は、実施形態2に係る噴霧カートリッジを上方(下方)から視た概略構成図であって、ノズル電極が保護カバーから露出された状態のものである。 図16は、実施形態2の変形例に係る静電噴霧装置の概略構成図であり、開閉蓋が開いた状態のものである。 図17は、実施形態2の変形例に係る静電噴霧装置の概略構成図であり、開閉蓋が閉じた状態のものである。
符号の説明
10 静電噴霧装置
11 噴霧装置本体
12 ケーシング
20 カバー保持部(カバー操作手段)
30 噴霧カートリッジ
40 液タンク(容器)
42 ノズル電極(ノズル)
50 保護カバー
53 スリット
55 貫通口
64 カバーホルダ(カバー操作手段、変位機構)
71 タンクホルダ(カバー操作手段、変位機構)
72 開閉蓋
91 カバー支持部材(カバー操作手段、変位機構)
92 リンク部材(カバー操作手段、変位機構)

Claims (13)

  1. 液体を貯留する容器(40)と、該容器(40)と連通するノズル(42)とを備え、該ノズル(42)の先端から電界の不平等性を利用して液体を噴霧させるための静電噴霧装置(10)の噴霧装置本体(11)に着脱自在に取り付けられる噴霧カートリッジであって、
    上記ノズル(42)の少なくとも先端部を露出させる状態と、覆う状態とに切換可能な保護カバー(50)を備えていることを特徴とする噴霧カートリッジ。
  2. 請求項1において、
    上記保護カバー(50)は、ノズル(42)を外側に露出させる第1位置と、ノズル(42)を覆う第2位置との間で、ノズル(42)に対して相対的に変位自在に構成されていることを特徴とする噴霧カートリッジ。
  3. 請求項2において、
    上記保護カバー(50)は、上記ノズル(42)に沿って延びた有底筒状に形成されていることを特徴とする噴霧カートリッジ。
  4. 請求項3において、
    上記保護カバー(50)は、その周壁部に上記ノズル(42)と隣り合うようにスリット(53)を形成すると共に、ノズル(42)がスリット(53)を通過するように、上記第1位置と第2位置との間をノズル(42)に対して相対的に変位自在に構成されていることを特徴とする噴霧カートリッジ。
  5. 請求項3において、
    上記保護カバー(50)は、その底部に上記ノズル(42)が貫通可能な貫通口(55)を形成すると共に、ノズル(42)の先端部を上記貫通口(55)より保護カバー(50)の外側に突出させる第1位置と、上記ノズル(42)の先端部を上記保護カバー(50)内に格納する第2位置との間で、ノズル(42)に対して相対的に変位自在に構成されていることを特徴とする噴霧カートリッジ。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1つにおいて、
    上記容器(40)は、上記ノズル(42)が着脱自在な密閉状に形成され、該ノズル(42)の端部側に押し込まれることでノズル(42)と接続して連通するように構成されていることを特徴とする噴霧カートリッジ。
  7. 請求項1に記載の噴霧カートリッジ(30)と、該噴霧カートリッジ(30)が着脱自在に取り付けられる噴霧装置本体(11)とを備え、ノズル(42)の先端から電界の不平等性を利用して液体を噴霧するように構成される一方、
    上記噴霧装置本体(11)は、上記噴霧カートリッジ(30)の取り付け動作に連動して上記ノズル(42)を上記保護カバー(50)の外側に露出させ、上記噴霧カートリッジ(30)の取り外し動作に連動してノズル(42)を保護カバー(50)で覆わせるカバー操作手段(21,64,71,91,92)を備えていることを特徴とする静電噴霧装置。
  8. 請求項7において、
    上記噴霧装置本体(11)には、取り付けられた状態の上記噴霧カートリッジ(30)を収容すると共に、上記ノズル(42)から噴霧された液体の通過を許容する噴霧開口部(17)を有するケーシング(12)が設けられていることを特徴とする静電噴霧装置。
  9. 請求項8において、
    上記噴霧装置本体(11)には、上記ケーシング(12)に形成されて、上記噴霧カートリッジ(30)が出し入れ可能な開放部(18)と、該開放部(18)を開閉自在な開閉蓋(72)とが設けられ、
    上記カバー操作手段(21,64,71,91,92)は、噴霧カートリッジ(30)をケーシング(12)内に収容した状態で上記開閉蓋(72)を閉じる動作に連動して上記ノズル(42)を保護カバー(50)の外側に露出させる一方、開閉蓋(72)を開ける動作に連動して上記ノズル(42)を保護カバー(50)で覆わせることを特徴とする静電噴霧装置。
  10. 請求項7において、
    上記カバー操作手段は、上記保護カバー(50)とノズル(42)の一方を固定して他方を変位させる変位機構(64,71,91,92)を備え、
    上記変位機構(64,71,91,92)は、上記噴霧カートリッジ(30)の取り付け動作に連動してノズル(42)を保護カバー(50)の外側に露出させる第1位置に変位させ、噴霧カートリッジ(30)の取り外し動作に連動してノズル(42)を保護カバー(50)で覆わせる第2位置に変位させるように構成されていることを特徴とする静電噴霧装置。
  11. 請求項10において、
    上記保護カバー(50)は、上記ノズル(42)に沿って延びた有底筒状に形成されると共に、その周壁部にノズル(42)と隣り合うようにスリット(53)を形成しており、
    上記変位機構(64,71)は、ノズル(42)がスリット(53)を通過するように、ノズル(42)を第1位置と第2位置との間で変位させるように構成されていることを特徴とする噴霧カートリッジ。
  12. 請求項10において、
    上記保護カバー(50)は、上記ノズル(42)に沿って延びた有底筒状に形成されると共に、その底部にノズル(42)が貫通可能な貫通口(55)を形成しており、
    上記変位機構(91,92)は、ノズル(42)の先端部を上記貫通口(55)より保護カバー(50)の外側に突出させる第1位置と、上記ノズル(42)の先端部を上記保護カバー(50)内に格納する第2位置との間で、ノズル(42)を変位させるように構成されていることを特徴とする静電噴霧装置。
  13. 請求項7乃至12のいずれか1つにおいて、
    上記容器(40)は、上記ノズル(42)が着脱自在な密閉状に形成され、該ノズル(42)の端部側に押し込まれることでノズル(42)と接続して連通するように構成され、
    上記噴霧カートリッジ(30)を上記噴霧装置本体(11)に取り付ける動作に連動して上記容器(40)をノズル(42)の端部側に押し込む押込部材(67)を備えていることを特徴とする静電噴霧装置。
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